JP2002120797A - ジェット推進型滑走艇 - Google Patents

ジェット推進型滑走艇

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JP2002120797A
JP2002120797A JP2000319170A JP2000319170A JP2002120797A JP 2002120797 A JP2002120797 A JP 2002120797A JP 2000319170 A JP2000319170 A JP 2000319170A JP 2000319170 A JP2000319170 A JP 2000319170A JP 2002120797 A JP2002120797 A JP 2002120797A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量を増加させることなく、ウォータージェ
ットポンプからの水の噴射量が減少した場合でも、操舵
の大きさに応じた噴射量を得て、艇を操舵することが維
持できるジェット推進型滑走艇を提供することを目的と
する。 【解決手段】 ウォータージェットポンプで加圧・加速
された水を後方の噴射口から噴射しその反動によって推
進し、スロットルのOFF操作とハンドルの操舵をおこ
なったときに、該操舵をステアリング位置検知センサー
によって検知して、一時的にエンジン回転数を上昇させ
ることによって前記噴射口からの水噴射量を増大して操
舵機能を維持するよう構成されたジェット推進型の滑走
艇において、上記ステアリング位置検知センサーSpが
設けられ、該ステアリング位置検知センサーSpの検知
した操舵位置に応じて、エンジン回転数を上昇させてい
る間の累積水噴射量を変更するよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水流を後方に噴出
してその反動で水上を航行する小型滑走艇(Personal W
atercraft(パーソナルウォータークラフト);PWCと
も呼ばれる) 等のジェット推進型の滑走艇に関し、特に
スロットルをOFF操作したときにも、ステアリング機
能を維持できるジェット推進型滑走艇に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】所謂
ジェット推進型の滑走艇は、レジャー用,スポーツ用と
してあるいはレスキュー用として、近年多用されてい
る。このジェット推進型の滑走艇では、一般的に艇の底
面に設けられた吸水口から吸い込んだ水を、ウォーター
ジェットポンプで加圧・加速して後方へ噴射することに
よって船体を推進させる。
【0003】そして、このジェット推進型の滑走艇の場
合、上記ウォータージェットポンプの噴射口の後方に配
置したステアリングノズルを左右に揺動させることによ
って、後方への水の噴射方向を左右に変更することによ
って、艇を右側あるいは左側に操舵する。
【0004】従って、このような構成のジェット推進型
の滑走艇の場合、スロットルを全閉近くまで閉じてウォ
ータージェットポンプからの水の噴射量が減少すると、
艇を転向させるために利用できる推力(操舵のために利
用できる推力)も同時に減少し、スロットルが再び開く
までは、艇を操舵する能力が減少する。
【0005】このような現況に鑑みて、本出願人は、ス
ロットルを全閉近くまで閉じてウォータージェットポン
プからの水の噴射量が減少しても、メカニカル的に、操
舵する能力を維持できる操舵用のステアリング部材を備
えたジェット推進型の滑走艇を提供した(特願2000
−6708号)。
【0006】また、上記ジェット推進型滑走艇の場合、
部品点数が多くなって、構造が複雑となり、重量が増加
することに鑑みて、スロットルのOFF操作とステアリ
ング操作手段の操舵とを検知して、一時的にエンジン回
転数を上昇させて、水の噴射量を維持して操舵機能を維
持するよう構成したジェット推進型滑走艇を提供した
(特願2000−6708号、同142664号、同1
42639号)。
【0007】本発明は、上記ジェット推進型滑走艇にお
いて、操舵角の大きさに応じて操舵がおこなえるような
ジェット推進型滑走艇を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を、
以下のような構成からなるジェット推進型滑走艇によっ
て解決することができる。即ち、本発明にかかるジェッ
ト推進型滑走艇は、ウォータージェットポンプで加圧・
加速された水を後方の噴射口から噴射しその反動によっ
て推進し、スロットルのOFF操作とハンドルの操舵を
おこなったときに、該操舵をステアリング位置検知セン
サーによって検知して、一時的にエンジン回転数を上昇
させることによって前記噴射口からの水噴射量を増大し
て操舵機能を維持するよう構成されたジェット推進型の
滑走艇において、上記ステアリング位置検知センサーが
設けられ、該ステアリング位置検知センサーが検知した
操舵位置に応じて、エンジン回転数を上昇させている間
の累積水噴射量を変更するよう構成されていることを特
徴とする。
【0009】しかして、このように構成されたジェット
推進型滑走艇によると、操舵角に応じて、ウォータージ
ェットポンプの噴射口から所定時間(エンジン回転数を
上昇させている間の時間)内に噴射される水の量、即ち
「累積水噴射量」を変更して制御がおこなわれることか
ら、例えば、ライダーが小さい旋回半径での旋回を欲す
る場合、大きい操舵角の操舵をおこなうことで、大きい
水噴射量が得られて、小さい旋回半径での旋回ができ、
また、ライダーが大きい旋回半径での旋回を欲する場
合、小さい操舵角の操舵をおこなうことで、小さい水噴
射量が得られて、大きい旋回半径での旋回ができること
になる。
【0010】なお、本明細書において、スロットル開度
検知センサー等からスロットルがOFF操作された旨の
信号と、上記ステアリング位置検知センサーからステア
リングが操作されている信号が得られたときに、一時的
にエンジンの回転数を上昇させて、操舵機能を維持する
ような制御を、「オフ・スロットル・ステアリングモー
ド制御」という。また、本明細書において、スロットル
の「OFF操作」とは、スロットルが「閉」側に所定量
以上操作される動作をいう。
【0011】また、上記ジェット推進型滑走艇におい
て、前記ステアリング位置検知センサーが、右側あるい
は左側への操舵におけるそれぞれ2箇所以上の操舵位置
を検知できるよう構成されていると、比較的簡易な構成
の検出系を実現することが可能となる。
【0012】また、上記ジェット推進型滑走艇におい
て、前記ステアリング位置検知センサーが、ポテンショ
メータによって構成されていると、操舵範囲内で、より
多数の検出位置を有することが容易であり、従って、よ
り分解能の高い制御を実現することが可能となる。
【0013】また、上記ジェット推進型滑走艇におい
て、前記ステアリング位置検知センサーが、右側あるい
は左側への片側最大操舵角を3等分したそれぞれの箇所
で操舵位置を検出するよう構成されていると、比較的簡
易な構成を維持しつつ、実用的に十分耐え得る分解能を
有した制御が可能となる。
【0014】また、上記ジェット推進型滑走艇におい
て、前記累積水噴射量の変更を、エンジン回転数を上昇
させておく時間を変更することによって実施しても、あ
るいはエンジン回転数の上昇幅を変更することによって
実施しても、又はこれらの両方を同時に変更することに
よって実施してもよい。
【0015】さらに、上記ジェット推進型滑走艇におい
て、前記エンジン回転数の上昇幅の変更を、前記ステア
リング位置検知センサーの検知位置から求められる操舵
速度に応じて実施すると、例えば、ライダーが小さい旋
回半径で且つ比較的高速な旋回を欲する場合、大きい操
舵角の操舵をおこなったときに大きい水噴射量が得られ
ることになり、また、ライダーが大きい旋回半径で且つ
比較的低速な旋回を欲する場合、小さい操舵角の操舵を
おこなったときに小さい水噴射量が得られることにな
る。また、操舵角に代えて、操舵速度を本制御の入力情
報として用いるので、操舵角の大小に依存しない制御を
行うことも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態にかかる
ジェット推進型滑走艇について、小型滑走艇を例に挙げ
て、図面を参照しながら、具体的に説明する。
【0017】(第1実施形態)図1は本発明の実施形態
にかかるジェット推進型滑走艇の制御関係の構成を示す
ブロック図、図2は図1のブロック図に示す構成要素の
制御内容を示すフローチャート、図3は本発明の実施形
態にかかる小型滑走艇の全体側面図、図4は図3の平面
図、図5は図3のステアリング近傍の部分拡大断面図、
図6はステアリング部分の要部の分解斜視図、図7は図
2のブロック図に示す構成を実際のエンジンとの関連で
表した図である。
【0018】図3,図4において、Aは船体で、この船
体Aは、ハルHとその上方を覆うデッキDから構成さ
れ、これらハルHとデッキDを全周で接続する接続ライ
ンはガンネルラインGと呼ばれ、この実施例では、この
ガンネルラインGは、この小型滑走艇の喫水線Lより上
方に位置している。
【0019】そして、上記デッキDの中央よりやや後部
には、図4に図示するように、船体Aの上面に長手方向
に延びる平面視において略長方形の開口部16が形成さ
れ、図3,図4に図示するように、この開口部16上方
に騎乗用のシートSが配置されている。
【0020】また、エンジンEは、上記シートS下方の
ハルHとデッキDに囲まれた横断面形状が「凸」状の空
間20内に配置される。
【0021】このエンジンEは、多気筒(この実施例で
は3気筒)のエンジンEで、図3に図示するように、ク
ランクシャフト10bが船体Aの長手方向に沿うような
向きで搭載されており、このクランクシャフト10bの
出力端は、プロペラ軸15を介して、インペラ21が取
着されているウォータージェットポンプPのポンプ軸側
に、一体的に回転可能に連結されている。そして、この
インペラ21は、その外周方が、ポンプケーシング21
Cで覆われ、小型滑走艇の底面に設けられた給水口17
から取り入れた水を吸水通路を介して取り込んで、ウォ
ータージェットポンプPで加圧・加速して、通水断面積
が後方にゆくに従って小さくなったポンプノズル(噴出
部)21Rを通って、後端の噴射口21Kから吐出し
て、推進力を得るよう構成されている。
【0022】なお、図3において、21Vは整流するた
めの静翼である。また、図3,図4において、10はス
テアリング操作手段である操舵用のハンドルで、このハ
ンドル10を左右に操作することによって、上記ポンプ
ノズル21R後方のステアリングノズル18を左右に揺
動させて、ウォータージェットポンプPの稼働時に、艇
を所望の方向に操舵できるよう構成されている。
【0023】また、図3に図示するように、上記ステア
リングノズル18の上後方には、水平に配置された揺動
軸19aを中心に下方に揺動可能に、ボウル形状のリバ
ース用のデフレクター19(図3参照)が配置され、こ
のデフレクター19をステアリングノズル18後方の下
方位置へ揺動動作させることによって、ステアリングノ
ズル18から後方に吐出される水を前方に転向させて、
後進できるよう構成されている。
【0024】また、図3,図4において、12は後部デ
ッキで、この後部デッキ12には、開閉式のハッチカバ
ー29が設けられ、ハッチカバー29の下方に小容量の
収納ボックスが形成されている。また、図3あるいは図
4において、23は前部ハッチカバーで、このハッチカ
バー23の下方には備品等を収納するボックス(図示せ
ず)が設けられている。また、この前部ハッチカバー2
3の上方には、別のハッチカバー25が配置されて、二
層式のハッチカバーが形成され、上記ハッチカバー25
には、後端面に設けられた開口(図示せず)からその内
部にライフジャケット等を収納することができるように
なっている。
【0025】ところで、本発明の実施例にかかる小型滑
走艇では、図5,図6に図示するように、上記ハンドル
10の回転軸10A近傍には、回転側と固定側に、近接
スイッチで構成されるステアリング位置検知センサーS
pが配置されている。この実施例では、ステアリング位
置検知センサーSpは、回転側に円板状の部材の1箇所
に永久磁石40を配設するとともに、固定側に4箇所、
上記永久磁石40が近接するとONになるセンサー4
1,41,…を配置した構成のものによって形成されて
いる。
【0026】この実施形態では、図6に図示するよう
に、回転側の永久磁石40は、ハンドル10の中立位置
に対応する回転方向位置に配置し、また、固定側の永久
磁石41,41,…は、右操舵方向および左操舵方向の
それぞれの所定角度位置に左右対象となるように2箇所
ずつ配置してある。なお、本実施形態においては、右側
あるいは左側へのそれぞれの方向への操舵において、2
箇所ずつの検知位置を設けてあるが、本発明では3箇所
以上の検知位置を設ける構成とすることも可能である。
【0027】また、図7に図示するように、エンジンE
の吸気通路3に配置されているバタフライバルブ51に
近接して、スロットル開度検知センサーSbが配置され
ている。さらに、図7に図示するように、クランク軸C
rの近傍には、エンジン回転数検知センサーSeが配置
されている。
【0028】そして、図1に図示するように、上記ステ
アリング位置検知センサーSp,スロットル開度検知セ
ンサーSb,およびエンジン回転数検知センサーSe
は、それぞれ、信号線(電線)によって、エンジンコン
トロールユニットEcに接続されており、これら各セン
サーで検知した信号を、このエンジンコントロールユニ
ットEcに伝達するよう構成されている。
【0029】そして、このエンジンコントロールユニッ
トEcは、信号線(電線)によって、エンジンEのシリ
ンダヘッドHcに配置されている燃料噴射装置Feに接
続されている。また、このエンジンコントロールユニッ
トEcは、信号線(電線)によって、点火コイルIcに
接続されている。
【0030】そして、点火コイルIcは、電線(高圧電
気コード)によって、点火プラグIpに接続されてい
る。なお、図7において、4は燃料タンク、5は燃料昇
圧ポンプを示す。
【0031】しかして、このように構成された本発明の
実施例にかかるジェット推進型滑走艇は、以下のよう
に、スロットルをOFF操作したときに、オフ・スロッ
トル・ステアリングモード制御をおこない、ステアリン
グ機能を維持することができる。以下、その作用の内容
とともに、上記エンジンコントロールユニットEcに内
蔵されているコンピュータのメモリに記録されている制
御プログラムの制御内容について図2のフローチャート
を参照しながら説明する。
【0032】つまり、ジェット推進型滑走艇である小型
滑走艇が滑走している状態において、ライダーが小型滑
走艇のスロットルをOFF操作すると、上記スロットル
開度検知センサーSbが、そのOFF操作(OFF操作
の結果生じるエンジン回転数とPS(馬力)の変化状態
を表す図8の降下線Zbを参照)を検知(ステップ1
(S1))し、その信号を、上記エンジンコントロール
ユニットEcに伝達する。
【0033】そして、このような状態において、ライダ
ーが、上記ハンドル10を右側あるいは左側に所定角度
操作し、この側の何れかのセンサー41に永久磁石40
が近接すると、このセンサー41がONとなり、ステア
リング位置検知センサーSpが、ON信号を検知して
(ステップ2(S2))、その信号を、上記エンジンコ
ントロールユニットEcに伝達する。
【0034】すると、エンジン回転数検知センサーSe
が、そのときのエンジンの回転数を検知する(ステップ
3(S3))。
【0035】次に、エンジンコントロールユニットEc
は、この検知したエンジン回転数が所定の回転数以下で
あるか否か、例えば、5500rpm以下か否か、チェ
ックする(ステップ4(S4))。
【0036】そして、エンジンの回転数が所定回転数以
下、例えば5500rpm以下になっていると、オフ・
スロットル・ステアリングモード制御を開始し、そのま
までは、極く短い時間でアイドリング状態まで降下しよ
うとするエンジンEの回転数を、所定時間、一時的に増
加線Zaにおける所定の回転数(例えば、3000rp
m)に上昇させる(ステップ5(S5))。つまり、エ
ンジンの回転数が、図8の降下線Zbにおける5500
rpmであっても、その出力は非常に低く、従って、ウ
ォータージェットポンプPを駆動することができない、
言わば「エンジンブレーキ」が作用した状態で、極く短
時間でアイドリング状態になろうとするが、上記オフ・
スロットル・ステアリングモード制御によって、ウォー
タージェットポンプPを駆動するべく、図8の増加線Z
aにおけるエンジンEの回転数を所定の回転数例えば3
000rpmに上昇させる。なお、図8において、破線
のラインUは、そのときのウォータージェットポンプP
の推力を表し、このラインUと、上記増加線Zaあるい
は降下線Zbとの、縦軸方向の差hが、加速あるいは減
速を生じさせるPS(馬力)の大きさを表す。従って、
降下線Zbの5500rpmに示す状態でオフ・スロッ
トル・ステアリングモード制御を開始して、増加線Za
の3000rpmに示す状態にするには、実質上、燃料
噴射タイミングを変更する等して、エンジンEの回転数
を上昇させるような動作が必要となる。また、図8にお
いて、増加線Zaおよび降下線Zbの矢印は、エンジン
回転数の増減の変化の方向を示す。
【0037】また、前述したステップ5において、上記
所定時間、即ちエンジン回転数を上昇させている間の時
間(ここでは、「上昇期間」という)と、上記所定の回
転数まで上昇させる程度(上昇幅)とは、ステアリング
位置検知センサーSpからエンジンコントロールユニッ
トEcに伝達された信号、即ち操舵角に基づいて設定さ
れるようになっている。エンジンコントロールユニット
Ecによる操舵角の特定は、例えば、ステアリング位置
検知センサーSpの各センサー41から出力される信号
電圧(又はPWM制御を用いる場合にはパルス幅等)を
異ならせることによって実現可能である。また、各セン
サー41から出力される信号電圧等を同一としてあって
も、例えば、信号線(電線)を異ならせて各別の入力端
子からエンジンコントロールユニットEcへ信号を入力
することによっても特定可能である。さらに、上述と同
様に各センサー41から出力される信号電圧等が同一で
ある場合であっても、エンジンコントロールユニットE
cの内蔵メモリに検出履歴を記憶しておき、この検出履
歴に基づいて特定することも可能である。但し、この場
合には、例えば、ハンドル10の中立位置を検出する別
のセンサーを設け、このセンサーからの信号によって、
始動時のリセット、および右操舵又は左操舵の識別等を
行わせるような工夫が必要となる。
【0038】そして、次に、燃料噴射タイミングおよび
/又は点火タイミングを元の状態(通常運転の状態)に
戻し(ステップ6(S6))、オフ・スロットル・ステ
アリングモード制御を終了する。この際、上記元の状態
に戻す条件として、例えば、ステップ5で設定した上記
上昇期間経過するか、若しくはライダーが、上記ハンド
ル10の操作を戻したことを上記ステアリング位置検知
センサーSpが検知すると、戻すようにする。
【0039】上記一連のオフ・スロットル・ステアリン
グモード制御がおこなわれることによって、スロットル
がOFF操作されたときにも、操舵機能が維持される。
【0040】そして、このように構成された、本ジェッ
ト推進型滑走艇によると、上記スロットル開度検知セン
サーSb、およびエンジン回転数検知センサーSeは、
従来のジェット推進型滑走艇にも具備されており、また
エンジンコントロールユニットEcも具備していること
から、単に近接スイッチからなるステアリング位置検知
センサーSpのみ新たに設け、且つ上記エンジンコント
ロールユニットEcの制御プログラムのみを変更すれば
実現できることになる。
【0041】さらに、上記一時的にエンジン回転数を上
昇させる「オフ・スロットル・ステアリングモード制
御」を、エンジンがアイドリング領域(例えば、800
〜2000rpm)のときには、実行させないよう構成
してもよい。このように構成すると、余分な推進力が不
要のときにエンジン回転数がアイドリング領域から上昇
することがない点で、好ましい実施形態となる。
【0042】(第2実施形態)また、操舵角検出系の別
の実施形態として、図9に図示するように、上記ハンド
ル10の回転軸10A部分に、ポテンショメータで構成
されるステアリング位置検知センサーSpを配置するこ
とも可能である。
【0043】より詳しくは、上記ステアリング位置検知
センサーSpは、右側あるいは左側への操舵の方向およ
び大きさを示す操舵角に応じた回転軸10Aの、船体A
を固定側とする相対回動角度を検知し、検知した角度に
応じた電圧を出力するようになっている。
【0044】従って、エンジンコントロールユニットE
cは、上記第1実施形態と同様にステアリング位置検知
センサーSpから伝達される信号電圧に基づいて上記上
昇期間と上昇幅を設定してオフ・スロットル・ステアリ
ングモード制御をおこなう。
【0045】なお、上記ポテンショメータは、基本的に
は、上述したような操舵角を角度的に連続して検知する
ことが可能であるが、本発明においては、その検知分解
能に応じて非常に多数の検知位置を有しているものであ
る。
【0046】(第3実施形態)また、操舵角検出系の更
に別の実施形態として、図10に図示するように、ハン
ドル10の回転軸10Aの長手方向の中途に、その外周
面の一部に突起部30pを備える環状盤30を外嵌す
る。当該突起部30pは、この実施形態では、ハンドル
10が中立位置PNにある状態で正面前方を向くように
配置されており、ハンドル10の回転操作に応じて回動
軸10Aと一体に回動するようになっている。
【0047】このようなステアリング操作に応じた突起
部30pの動作域の左右両側には、ハンドルストッパ3
2R,32Lがそれぞれ適宜の位置に配設され、ハンド
ル10の右側あるいは左側の何れかへの片側切れ角、即
ち片側最大操舵角PR,PLを規制している。なお、この
実施形態では、前記片側最大操舵角PR,PLを約20度
ずつとしてある。しかし、上記環状盤30の突起部30
pおよびこれに応じたハンドルストッパ32R,32L
の配設位置は、上述したものに限定するものではない
が、ハンドル10を左右方向へ均等な角度に操舵できる
ように、両者の位置関係を定めることが好ましい。
【0048】さらに、上記環状盤30の突起部30pの
先端部近傍には、回転側と固定側に、近接スイッチで構
成されるステアリング位置検知センサーSpが配置され
ている。この実施例では、ステアリング位置検知センサ
ーSpは、回転側である突起部30pに永久磁石40を
配設するとともに、固定側に合計6箇所、上記永久磁石
40が近接するとONになるセンサー41,41,…を
配置した構成のものによって形成されている。
【0049】この実施形態では、図10に図示するよう
に、固定側の永久磁石41,41,…は、右操舵方向又
は左操舵方向のそれぞれの片側最大操舵角PR,PLの角
度位置と、該角度位置および中立位置PNの間の角度を
3等分した2箇所の角度位置とに等配されている。な
お、このような配置構成に代えて、上記3等分した角度
範囲内の何れかの角度位置に永久磁石41,41,…を
等配することも可能である。
【0050】本実施形態の操舵角検出系は以上の如く構
成されており、上記第1実施形態と同様に、各センサー
41の出力信号を識別して、各センサー41の配設位置
に対応する操舵角を特定でき、特定した操舵角に応じて
上記上昇期間と上昇幅を設定してオフ・スロットル・ス
テアリングモード制御をおこなうようにエンジンコント
ロールユニットEcを構成してある。
【0051】(第4実施形態)また、上記第1実施形態
にかかるジェット推進型滑走艇においては、操舵角の大
小に応じてウォータジェットポンプPからの水の噴射量
を一時的に増減するように構成したが、例えば、以下の
ように、ステアリング位置検知センサーSpが検知した
操舵角に基づいて操舵速度(操舵角速度ともいう)を求
め、この操舵速度に基づいて、オフ・スロットル・ステ
アリングモード制御をおこなうことも可能である。但
し、本実施形態は、その実質的なハードウェア構成につ
いては上記第1実施形態と同様であるので、以下には、
その作用の内容とともに、上記エンジンコントロールユ
ニットEcに内蔵されているコンピュータのメモリに記
録されている制御プログラムの制御内容についてのみ図
11のフローチャートを参照しながら説明する。
【0052】つまり、ジェット推進型滑走艇である小型
滑走艇が滑走している状態において、ライダーが小型滑
走艇のスロットルをOFF操作すると、上記スロットル
開度検知センサーSbが、そのOFF操作(OFF操作
の結果生じるエンジン回転数とPS(馬力)の変化状態
を表す図8の降下線Zbを参照)を検知(ステップ1a
(S1a))し、その信号を、上記エンジンコントロー
ルユニットEcに伝達する。
【0053】そして、このような状態において、ライダ
ーが、上記ハンドル10を右側あるいは左側に所定角度
操作し、この側の何れかのセンサー41に永久磁石40
が近接すると、このセンサー41がONとなり、ステア
リング位置検知センサーSpが、ON信号を検知して
(ステップ2a(S2a))、その信号を、上記エンジ
ンコントロールユニットEcに伝達する。
【0054】このとき、所定時間内に、同一側の1つの
センサー41がONとされる場合と、2つのセンサー4
1,41が順次ONとされる場合とがあり、これらのO
Nとされたセンサー41の個数に応じて、エンジンコン
トロールユニットEcが、上記操舵速度を演算する(ス
テップ3a(S3a))。この演算においては、例え
ば、ONとされたセンサー41の個数に応じた操舵角度
の対応テーブルをエンジンコントロールユニットEcの
内蔵メモリに記憶しておくことで容易に実現可能であ
る。
【0055】続いて、エンジン回転数検知センサーSe
が、そのときのエンジンの回転数を検知する(ステップ
4a(S4a))。
【0056】次に、エンジンコントロールユニットEc
は、この検知したエンジン回転数が所定の回転数以下で
あるか否か、例えば、5500rpm以下か否か、チェ
ックする(ステップ5a(S5a))。
【0057】そして、エンジンの回転数が所定回転数以
下、例えば5500rpm以下になっていると、オフ・
スロットル・ステアリングモード制御を開始し、そのま
までは、極く短い時間でアイドリング状態まで降下しよ
うとするエンジンEの回転数を、所定時間、一時的に増
加線Zaにおける所定の回転数(例えば、3000rp
m)に上昇させる(ステップ6a(S6a))。
【0058】また、ステップ6aにおいて、上記所定時
間、即ちエンジン回転数を上昇させている間の時間(こ
こでは、「上昇期間」という)と、上記所定の回転数ま
で上昇させる程度(上昇幅)とは、ステップ3aにて得
られた操舵速度に基づいて設定されるようになってい
る。
【0059】そして、次に、燃料噴射タイミングおよび
/又は点火タイミングを元の状態(通常運転の状態)に
戻し(ステップ7a(S7a))、オフ・スロットル・
ステアリングモード制御を終了する。この際、上記元の
状態に戻す条件として、例えば、ステップ6aで設定し
た上記上昇期間経過するか、若しくはライダーが、上記
ハンドル10の操作を戻したことを上記ステアリング位
置検知センサーSpが検知すると、戻すようにする。
【0060】上記一連のオフ・スロットル・ステアリン
グモード制御がおこなわれることによって、スロットル
がOFF操作されたときにも、操舵速度に応じて操舵機
能が維持される。また、本実施形態の如き操舵速度に応
じた制御は、第2および第3実施形態に示した操舵角検
出系を用いても実現可能であることは言うまでもない。
【0061】また、上記4つの実施例では、ステアリン
グ位置検知センサーSpがハンドル10の回転軸10A
の回転を直接的に検知する回転型の検出系として構成し
てあるが、これに限らず、例えば、回転軸10Aに前述
したような環状盤30の突起部30p等を介してワイヤ
に連結し、そして、このワイヤを上記可動側として近接
センサ(リニア型のポテンショメータで代用することも
可能である)を直線配置することによって、直線型の検
出系を構成してもよい。
【0062】さらに、上記4つの実施例では、特に、前
進又は後進を限定して述べていないが、いずれの場合に
も、本発明は適用できる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、従来既に具備している
機器を最大限利用して、簡単な構成で且つ重量を増加さ
せることなく、スロットルの開度がアイドリング領域の
状態になってウォータージェットポンプからの水の噴射
量が減少した場合でも、操舵の大きさに応じた噴射量を
得て、艇を操舵することが維持できるジェット推進型滑
走艇を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかるジェット推進型滑
走艇の制御関係の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のブロック図に示す構成要素の制御内容
を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の実施形態にかかる小型滑走艇の全体
側面図である。
【図4】 図3に示す小型滑走艇の全体平面図である。
【図5】 ステアリング位置検知センサーの配置位置と
構成を示す、図3のステアリング近傍の部分拡大断面図
である。
【図6】 図5に示すステアリング位置検知センサーの
配置位置とその近傍の構成を示す、ステアリング部分の
要部の分解斜視図である。
【図7】 図1に示す制御関係の構成を実際のエンジン
との関連で表した図である。
【図8】 縦軸にPS(馬力)あるいは負荷、横軸にエ
ンジンの回転数(kは「1000」を表す)をとって、
エンジンの回転数の増加と降下の状態と馬力との関係、
およびウォータージェットポンプの推力の状態を表した
図である。
【図9】 ステアリング位置検知センサーの配置位置と
その近傍の別の実施形態の構成を示す、ステアリング部
分の要部の分解斜視図である。
【図10】 ステアリング位置検知センサーの配置位置
とその近傍の別の実施形態の構成を示す、ステアリング
部分の要部の模式的平面図である。
【図11】 図1のブロック図に示す構成要素の別の実
施形態の制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
P……ウォータージェットポンプ 21K……噴射口 E……エンジン Sp……ステアリング位置検知センサー Sb……スロットル開度検知センサー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォータージェットポンプで加圧・加速
    された水を後方の噴射口から噴射しその反動によって推
    進し、スロットルのOFF操作とハンドルの操舵をおこ
    なったときに、該操舵をステアリング位置検知センサー
    によって検知して、一時的にエンジン回転数を上昇させ
    ることによって前記噴射口からの水噴射量を増大して操
    舵機能を維持するよう構成されたジェット推進型の滑走
    艇において、 上記ステアリング位置検知センサーが設けられ、 該ステアリング位置検知センサーが検知した操舵位置に
    応じて、エンジン回転数を上昇させている間の累積水噴
    射量を変更するよう構成されていることを特徴とするジ
    ェット推進型滑走艇。
  2. 【請求項2】 前記ステアリング位置検知センサーが、
    右側あるいは左側への操舵におけるそれぞれ2箇所以上
    の操舵位置を検知できるように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載のジェット推進型滑走艇。
  3. 【請求項3】 前記ステアリング位置検知センサーが、
    ポテンショメータによって構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のジェット推進型滑走艇。
  4. 【請求項4】 前記ステアリング位置検知センサーが、
    右側あるいは左側への片側最大操舵角を3等分したそれ
    ぞれの箇所で操舵位置を検知するよう構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のジェット推進型滑走艇。
  5. 【請求項5】 前記累積水噴射量の変更を、エンジン回
    転数を上昇させておく時間を変更することによっておこ
    なうことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の項に
    記載のジェット推進型滑走艇。
  6. 【請求項6】 前記累積水噴射量の変更を、エンジン回
    転数の上昇幅を変更することによっておこなうことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1の項に記載のジェッ
    ト推進型滑走艇。
  7. 【請求項7】 前記累積水噴射量の変更を、エンジン回
    転数を上昇させておく時間を変更することと、エンジン
    回転数の上昇幅を変更することとの両方によっておこな
    うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の項に記
    載のジェット推進型滑走艇。
  8. 【請求項8】 前記ステアリング位置検知センサーの検
    知結果に基づいて操舵速度を求め、該操舵速度に応じて
    前記エンジン回転数の上昇幅の変更をおこなうことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1の項に記載のジェッ
    ト推進型滑走艇。
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