JP2002120380A - インク補給装置、インクジェット記録装置及びインク補給方法 - Google Patents

インク補給装置、インクジェット記録装置及びインク補給方法

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JP2002120380A
JP2002120380A JP2000316974A JP2000316974A JP2002120380A JP 2002120380 A JP2002120380 A JP 2002120380A JP 2000316974 A JP2000316974 A JP 2000316974A JP 2000316974 A JP2000316974 A JP 2000316974A JP 2002120380 A JP2002120380 A JP 2002120380A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、大気連通孔を有するサブイン
クタンクに確実にインクを補給できるインク補給装置及
びインク補給方法と、このインク補給装置を備えたイン
クジェット記録装置を得る。 【解決手段】 インク補給装置46の固定フレーム52
内に、ガイド枠体54が配置され、ガイド枠体54に
は、4つのサブインクタンク30に対応して、インク補
給ユニット48が配設されている。インク補給ユニット
48は、ガイド枠体54の収容部70内でそれぞれ独立
して、対応するサブインクタンク30に対して接近及び
離間する。それぞれのインク補給ユニット48には、サ
ブインクタンク30の大気連通孔38に対応した位置
に、キャップ72が取りつけられている。インク補給ユ
ニット48が前進すると、キャップ72が大気連通孔3
8を封止し、サブインクタンク30の内部と外部との空
気の流通を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドユニッ
トのサブインクタンクへインクを補給するインク補給装
置と、このインク補給装置を有するインクジェット記録
装置、及びインク補給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報に基づいて記録ヘッドからイン
ク滴を用紙等の記録媒体に吐出し、画像を記録するイン
クジェット記録装置では、記録ヘッドを走査させるキャ
リッジ上に、記録ヘッドのそれぞれに対応したサブイン
クタンクが搭載された構成のものがあり、サブインクタ
ンクへのインクの補給に関して、種々の提案がされてい
る。
【0003】例えば、特開平6―238911号公報に
は、図18に示すように、記録ヘッド312の移動範囲
の一端側にインクタンク314が配置されたインクジェ
ットプリンタが記載されている。インクタンク314に
は、記録ヘッド312のインク補給口316に対応する
位置にインク供給口318が形成されると共に、中間部
に蛇腹部320が形成されている。そして、記録ヘッド
312がホームポジションに戻ると、記録ヘッド312
のインク補給口316とインクタンク314のインク供
給口318とが接続され、図示しない駆動モータの駆動
力で記録ヘッド312がインクタンク314に押圧され
るので、この押圧力によりインクタンク314の蛇腹部
320が収縮する。すると、このインクタンク314の
内容積が変化するのでインクタンク314内のインクが
インク供給口318及びインク補給口316を通って共
通液室内に流入し補給される。そして、一端収縮したイ
ンクタンク314は記録ヘッド312が移動して押圧状
態が解除されることによって、蛇腹部320の自己復元
力によって元の容積に戻る。このとき、インクタンク3
14に設けられた逆止弁322が開き記録ヘッド312
に供給されたインク体積分の空気が空気導入口324か
らインクタンク314内に流入する。
【0004】しかし、このように加圧によってインクを
補給する構成では、補給に比較的長い時間を要すること
があり、効率良く補給することが困難な場合がある。
【0005】これに対し、特開平11−240180号
公報には、図19及び図20に示すように、記録ヘッド
352を備えた第1のタンク354と、この第1のタン
ク354にインクを補給する第2のタンク356を備え
たインクジェット記録装置が開示されている。第1のタ
ンク354のインク室358と記録ヘッド352とを隔
てる隔壁360の開閉孔362は、逆流防止弁364に
よって開閉可能とされており、ある差圧が生じると開閉
孔362が開くようになっている。そして、インク室3
58にインクを補給するときは、吸引口366と吸引口
キャップ368とを経口させた後、補給ポンプ370を
駆動することで第1のタンク354を減圧する。次い
で、リバーシブルモータを駆動してゴムシール372を
前進させ、第1のタンク354に突設されたニードル3
74を挿入させることで、第1のタンク354と第2の
タンク356とを接続する。第1のタンク354は減圧
されているので、インクが第2のタンク356からチュ
ーブ376を経由して第1のタンク354に補給され
る。
【0006】しかし、この構成では、第1のタンク35
4が大気と連通するようになっていないため、内圧の変
動によるノズル378からのインク漏れや空気の吸引を
防止すべく、逆流防止弁364が必要であり、構造が複
雑になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、簡単な構成で、大気連通孔を有するサブインク
タンクに確実にインクを補給できるインク補給装置及び
インク補給方法と、このインク補給装置を備えたインク
ジェット記録装置を得ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、画像情報に基づいてインク滴を記録媒体に吐出する
記録ヘッドとこの記録ヘッドへ供給されるインクが貯留
されると共に大気連通孔が設けられたサブインクタンク
とがそれぞれ備えられた記録ヘッドユニットに対応して
設けられ、サブインクタンク内を減圧手段によって減圧
することでインクを補給可能なインク補給部材と、少な
くとも前記インク補給部材が前記サブインクタンク内を
減圧しているときに前記大気連通孔を封止可能な封止手
段と、を有することを特徴とする。
【0009】本発明によってインクが供給されるサブイ
ンクタンクには、大気連通孔が設けられている。この大
気連通孔により、インク吐出や環境変化等に伴うサブイ
ンクタンク内の圧力変動が緩和され、サブインクタンク
からの不用意なインク漏れや空気の混入(記録ヘッドの
インク吐出口からの空気の吸引やサブインクタンク内で
の気泡発生)等が防止されるので、記録ヘッドは常にイ
ンク滴吐出に最適な状態となる。
【0010】また、本発明では封止手段を有しており、
少なくともインク補給部材がインクを減圧しているとき
には、サブインクタンクの大気連通孔を封止することが
できる。封止状態で、減圧手段がサブインクタンク内を
減圧すると、大気連通孔から不用意に空気がサブインク
タンク内に流入しないので、インクがサブインクタンク
内に確実に流入し、補給される。
【0011】しかも、このようにサブインクタンク内を
減圧することでインクを補給する構成にすると、サブイ
ンクタンク内を加圧することなく補給することになるの
で、短時間で確実にインクを補給することができる。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記インク補給ユニットを、前記サ
ブインクタンクに対してインクを補給しない非補給位置
とインクを補給可能な補給位置との間で変位させる変位
機構を有し、前記封止手段が、前記インク補給ユニット
に設けられ前記変位機構による非補給位置から補給位置
への変位によって前記大気連通孔を封止可能とされてい
ることを特徴とする。
【0013】すなわち、インク補給ユニットが、変位機
構によってサブインクタンクに対する非補給位置から補
給位置へと変位させられる。インク補給ユニットは、補
給位置ではサブインクタンクへインクを補給可能とされ
ており、この状態でサブインクタンクへインクが補給さ
れる。
【0014】インク補給ユニットが非補給位置から補給
位置へと変位すると、この変位によって封止手段が大気
連通孔を封止する。このように、インク補給ユニットの
変位を利用することで、簡単な構成で、且つサブインク
タンクへのインク補給動作に確実に連動させて、大気連
通孔を封止することが可能となる。
【0015】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記封止手段が、前記
インク補給ユニットに一体的に設けられていることを特
徴とする。
【0016】これにより、部品点数が少なくなるので、
インク補給装置の構成が簡単且つ小型になり、低コスト
でインク補給装置を構成することができる。
【0017】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明において、前記インク補
給ユニットに、前記サブインクタンクと接続される気体
吸引部材及びインク供給部材が設けられ、前記封止手段
が、前記気体吸引部材及び前記インク供給部材が前記サ
ブインクタンクに接続された後に前記大気連通孔を封止
可能とされていることを特徴とする。
【0018】従って、気体吸引部材及びインク供給部材
がサブインクタンクに接続された後、封止手段が大気連
通孔を封止する。この状態で気体吸引部材がサブインク
タンク内を吸引すると、インク吸引部材からインクがサ
ブインクタンク内に流入し、インクが補給される。
【0019】ところで、この一連の動作において、まず
封止手段によって大気連通孔が封止され、その後、気体
吸引部材及びインク供給部材がサブインクタンクに接続
されるように構成してしてしまうと、接続時に僅かな圧
力変動が生じた場合に、既に大気連通孔が封止されてい
るのでこの圧力変動を吸収できないおそれがある。これ
に対し本発明では、気体吸引部材及びインク供給部材が
サブインクタンクに接続された後、封止手段が大気連通
孔を封止するので、接続時に僅かな圧力変動が生じて
も、封止されていない大気連通孔によってこの圧力変動
が吸収される。
【0020】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記インク供給部材がバルブ機構を
備えていることを特徴とする。
【0021】このため、インク補給時以外は、インク供
給部材を閉塞し、不用意なインクの乾燥や、インク内へ
の異物の混入等を防止することができる。
【0022】請求項6に記載の発明では、請求項2〜請
求項5のいずれかに記載の発明において、複数の前記記
録ヘッドユニットに対応して前記インク補給ユニットが
複数設けられ、前記変位機構が、前記インク補給ユニッ
ト及び前記封止手段を、対応する特定の前記記録ヘッド
ユニットごとに独立して変位させることを特徴とする。
【0023】インク補給ユニットが、複数の記録ヘッド
ユニットに対応して複数設けられているので、例えば、
カラーの画像を記録可能なインクジェット記録装置の場
合に、各色ごとに、インクを記録ヘッドユニットのサブ
インクタンクに補給可能となる。
【0024】請求項7に記載の発明では、請求項1〜請
求項6のいずれかに記載の発明において、前記減圧手段
が、吸引ポンプを含んで構成されていることを特徴とす
る。
【0025】吸引ポンプで吸引することで、記録ヘッド
ユニット内を短時間で確実に減圧できる。
【0026】請求項8に記載の発明では、請求項1〜請
求項7のいずれかに記載のインク補給装置と、前記イン
ク補給装置によってインクが補給されると共に大気連通
孔が設けられたサブインクタンクとこのサブインクタン
クから供給されたインクを画像情報に基づいてインク滴
として記録媒体に吐出する記録ヘッドとがそれぞれ設け
られた記録ヘッドユニットと、を有することを特徴とす
る。
【0027】このインクジェット記録装置では、インク
補給装置から記録ヘッドユニットのサブインクタンクへ
補給されたインクが記録ヘッドによってインク滴として
記録媒体に吐出され、記録媒体に画像が記録される。サ
ブインクタンクには、大気連通孔が設けられているの
で、インク吐出や環境変化等に伴うサブインクタンク内
の圧力変動が緩和される。これにより、サブインクタン
クからの不用意なインク漏れやサブインクタンク内への
空気の混入等が防止されるので、記録ヘッドは常にイン
ク滴吐出に最適な状態となる。
【0028】また、請求項1〜請求項7のいずれかに記
載のインク補給装置を有しているので、インク補給時に
は、サブインクタンクの大気連通孔を封止することがで
きる。封止状態で、減圧手段がサブインクタンク内を減
圧すると、大気連通孔から不用意に空気がサブインクタ
ンク内に流入しないので、インクがサブインクタンク内
に確実に流入し、補給される。このように、サブインク
タンク内を減圧することでインクを補給するようにして
おり、加圧しないので、短時間で確実にインクを補給す
ることができる。
【0029】請求項9に記載の発明では、請求項8に記
載の発明において、前記サブインクタンクの、前記イン
ク供給部材が接続される供給用接続部及び、前記気体吸
引部材が接続される吸引用接続部が共にバルブ機構を備
えていることを特徴とする。
【0030】このため、サブインクタンクへインクを補
給するとき以外は、供給用接続部及び吸引用接続部をバ
ルブ機構によって閉塞でき、サブインクタンクからの不
用意なインクの蒸発やインク漏れを防止することができ
る。
【0031】請求項10に記載の発明では、記録ヘッド
に供給されるインクが貯留されると共に大気連通孔が設
けられたサブインクタンクにインクを補給するインク補
給方法であって、前記サブインクタンクから気体を吸引
可能な気体吸引部材と、サブインクタンクへインクを供
給可能なインク供給部材とをサブインクタンクに接続す
る接続工程と、前記接続工程の後、封止手段によって前
記大気連通孔を封止する封止工程と、前記封止工程の
後、前記気体吸引部材によって前記サブインクタンクか
ら気体を吸引する吸引工程と、を有することを特徴とす
る。
【0032】すなわち、本発明では、接続工程において
気体吸引部材とインク供給部材とをサブインクタンクに
接続したのち、封止工程において封止手段で前記大気連
通孔を封止する。このため、接続時に僅かな圧力変動が
生じても、封止されていない大気連通孔によってこの圧
力変動が吸収される。
【0033】その後、吸引工程において、気体吸引部材
によってサブインクタンクから気体を吸引する。これに
より、インク供給部材からサブインクタンク内へインク
が流入して補給される。大気連通孔が封止手段によって
封止されているので、短時間で確実にインクをサブイン
クタンクに補給することができる。
【0034】また、本発明によってインクが補給される
サブインクタンクは、大気連通孔を有しており、インク
吐出や環境変化等に伴うサブインクタンク内の圧力変動
が緩和される。サブインクタンクからの不用意なインク
漏れやサブインクタンク内への空気の混入等が防止され
るので、記録ヘッドは常にインク滴吐出に最適な状態と
なる。
【0035】請求項11に記載の発明では、請求項10
に記載の発明において、前記吸引工程の後、前記封止手
段による前記大気連通孔の封止を解除する封止解除工程
と、前記封止解除工程の後、前記気体吸引部材及び前記
インク供給部材を前記サブインクタンクから離間させる
離間工程と、を有することを特徴とする。
【0036】従って、インクの補給が終了した後、まず
封止解除工程において大気連通孔の封止を解除し、次い
で離間工程において、気体吸引部材及びインク供給部材
をサブインクタンクから離間させる。このため、離間時
に僅かな圧力変動が生じても、このとき既に大気連通孔
は封止されていないので、この圧力変動が吸収される。
【0037】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1実施形態
のインクジェット記録装置12が、その記録ヘッドキャ
リッジ14の近傍を拡大して示されている。
【0038】このインクジェット記録装置12は、記録
媒体P(例えば用紙等)を一定の方向に搬送する記録媒
体搬送部材16と、この記録媒体Pの搬送経路に対向し
て、且つ記録媒体Pの搬送方向と垂直な方向に沿って設
けられた1組のガイド部材18とを備えている。これら
のガイド部材18によって記録ヘッドキャリッジ14が
支持されている。また、ガイド部材18の下で且つ記録
媒体Pの搬送経路に隣接した位置にはメンテナンスステ
ーション20が配置されており、記録ヘッドキャリッジ
14に対して接離(本実施形態では上下動)して、キャ
ッピングやインクの吸引等のメンテナンス動作を行う。
このメンテナンス動作は、図示しない制御回路によっ
て、所定の条件やタイミングで行われるように制御され
ている。
【0039】メンテナンスステーション20に対向する
位置には記録ヘッドキャリッジ14のホームポジション
が設定されており、この位置を位置センサ22で検出す
るようになっている。上記した記録ヘッドキャリッジ1
4、記録媒体搬送部材16、ガイド部材18、メンテナ
ンスステーション20及び位置センサ22は、本体ハウ
ジング24に保持されている。記録ヘッドキャリッジ1
4には、フレキシブル基板に形成された信号線を通じて
画像情報が送られる。
【0040】なお、図面において、記録ヘッドキャリッ
ジ14の移動方向(主走査方向)を矢印Mで、記録媒体
Pの移動方向(副走査方向)を矢印Sでそれぞれ示す。
【0041】図2〜図4にも示すように、記録ヘッドキ
ャリッジ14は、ガイド部材18に沿って移動可能に配
設された記録ヘッドキャリッジフレーム26と、この記
録ヘッドキャリッジフレーム26の下面(記録媒体Pの
搬送経路に対向する面)よりも下に突出するように配設
され、下面にインク吐出口が形成された複数(本実施形
態では4つ)の記録ヘッド28と、記録ヘッドキャリッ
ジフレーム26に着脱可能に配設され各記録ヘッド28
にインクを供給するサブインクタンク30とで構成され
ている。サブインクタンク30の数は、記録ヘッド28
の数と対応するようになっており、本実施形態では4つ
とされている。従って、それぞれのサブインクタンク3
0ごとに記録ヘッド28へ異なる色のインク(例えば、
ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C))を供給してインク滴を吐出することで、
フルカラーの画像を記録することが可能である。対応す
る記録ヘッド28とサブインクタンク30とで、本発明
に係る記録ヘッドユニット32が構成されている。以
下、記録ヘッド28、サブインクタンク30及び後述の
インク補給ユニット48等を各色に応じて特に区別して
説明するときは、符号の後にBk、Y、M、又はCを付
して表示することとする。
【0042】そして、図1に示すように、本実施形態の
インクジェット記録装置12は、記録媒体搬送部材16
で記録媒体Pを搬送し、且つ、記録ヘッドキャリッジ1
4を往復動作させながら、画像情報に応じてインク滴を
吐出して、記録媒体P上に画像を記録する。
【0043】サブインクタンク30のそれぞれには、図
3に示すように、サブインクタンク30内の空気を排出
可能な排気口42を有する排気用ポート34と、この排
気用ポート34よりも下方に、サブインクタンク30内
へインクを補給可能なインク補給口44を備えたインク
補給用ポート36とが設けられている。さらに、サブイ
ンクタンク30には、排気用ポート34よりも上方に、
サブインクタンク30の内部と外部とで空気を流通させ
る大気連通孔38が形成されている。大気連通孔38を
通って空気が出入りすることで、サブインクタンク30
内での圧力変動が緩和されるようになっている。また、
サブインクタンク30には、内部のインク量を検出する
インク量センサ40が取り付けられている。インク量セ
ンサ40は、検出したサブインクタンク30内のインク
量の情報を図示しない制御回路に送る。
【0044】図1に示すように、本体ハウジング24に
は、サブインクタンク30のそれぞれに対応してインク
を補給する複数(本実施形態では4つ)のインク補給ユ
ニット48を備えたインク補給装置46が取りつけられ
ており、このインク補給ユニット48によってサブイン
クタンク30へインクを補給可能な位置が、サブインク
タンク30のインク補給ポジションとされている。イン
ク補給ポジションも、ホームポジションと同様に、位置
センサ22によって検出される。なお、インク補給ポジ
ションはホームポジションと同位置とされていてもよい
が、本実施形態では異なる位置とされている。
【0045】また、図2及び図3に示すように、インク
補給装置46の下方には、メインインクタンク50が配
置されている。メインインクタンク50には、インクジ
ェット記録装置12で使用されるインクがあらかじめ貯
留されており、インク補給装置46によってこのインク
がサブインクタンク30に補給され、画像記録に使用さ
れる。メインインクタンク50は、平面視したときにイ
ンク補給装置46と部分的に(本実施形態では略全体に
わたって)重なるように配置されており、インクジェッ
ト記録装置12全体として小型化が図られている。
【0046】図4及び図5にも詳細に示すように、イン
ク補給装置46は、インクジェット記録装置12の本体
ハウジング24に一体的に固定された固定フレーム52
を有しており、さらに固定フレーム52内に、ガイド枠
体54が配置されている。固定フレーム52とガイド枠
体54の間には幅方向に所定の間隙56が構成されてお
り、ガイド枠体54は固定フレーム52内で、記録ヘッ
ドキャリッジ14の移動方向(主走査方向)と同方向に
一定範囲内で移動可能となっている。また、この間隙5
6には圧縮コイルスプリング58が配設されており、ガ
イド枠体54を固定フレーム52内で幅方向略中央に保
持している。なお、以下において単に「幅方向」という
ときは、ガイド枠体54の幅方向と同一の方向をいうも
のとする。この「幅方向」は、記録ヘッドキャリッジ1
4の主走査方向(矢印M方向)と一致する。
【0047】ガイド枠体54の幅方向両端近傍には、記
録ヘッドキャリッジ14に向かってスライド可能に、一
対の位置決めアーム60が設けられている。図2及び図
3に示すように、位置決めアーム60は、通常状態では
記録ヘッドキャリッジ14に接触することがない位置と
なっている。また、位置決めアーム60の内側面60A
(対向する面)どうしの間隔は、記録ヘッドキャリッジ
14の記録ヘッドキャリッジフレーム26の幅と等しく
されている。
【0048】図2及び図5に示すように、位置決めアー
ム60には、記録ヘッドキャリッジ14側の端部に、記
録ヘッドキャリッジ14に対して斜めに切りかけられた
テーパー面62が形成されている。図2に実線で示すよ
うに、記録ヘッドキャリッジ14がインク補給位置で停
止した状態でガイド枠体54に対して幅方向にずれてい
ると(図2では正規位置での記録ヘッドキャリッジフレ
ーム26を二点鎖線で示している)、位置決めアーム6
0が記録ヘッドキャリッジ14に向かって接近したとき
にいずれか一方の位置決めアーム60のテーパー面62
が記録ヘッドキャリッジフレーム26の角部に接触する
ので、この状態でさらに位置決めアーム60が記録ヘッ
ドキャリッジ14に接近すると、この接近方向の移動
が、ガイド枠体54の幅方向への移動に変換される。こ
れにより、圧縮コイルスプリング58の弾性力に抗し
て、ガイド枠体54が幅方向に移動する(固定フレーム
52とガイド枠体54の間の間隙56は、一方が広がり
他方が狭まる)。さらに位置決めアーム60が記録ヘッ
ドキャリッジ14に接近すると、図5に示すように、記
録ヘッドキャリッジフレーム26の側面26Sと位置決
めアーム60の内側面60Aとが接触し、記録ヘッドキ
ャリッジ14とガイド枠体54とが幅方向に正確に位置
決めされる。これにより、4つのインク補給ユニット4
8も一体で、対応するサブインクタンク30に対して位
置決めされることになる。
【0049】図5及び図6に示すように、位置決めアー
ム60の内部は、押圧片収容部64とされており、この
押圧片収容部64に収容された押圧片66の一部が、位
置決めアーム60の内側面60Aから突設されている。
押圧片66は、押圧片収容部64内でスライド可能とさ
れると共に、圧縮コイルスプリング68によって記録ヘ
ッドキャリッジ14に接近する方向へと付勢されてい
る。そして、記録ヘッドキャリッジフレーム26の側面
26Sと位置決めアーム60の内側面60Aとが接触
し、記録ヘッドキャリッジ14とガイド枠体54とが幅
方向に正確に位置決めされた状態で、さらに位置決めア
ーム60が記録ヘッドキャリッジ14に向かって前進す
ると、図6に示すように、圧縮コイルスプリング68の
付勢力を受けた押圧片66が記録ヘッドキャリッジ14
を押圧する。これにより、押圧片66とガイド部材18
との間で記録ヘッドキャリッジ14が挟持され、記録ヘ
ッドキャリッジ14のがたつきが防止される。
【0050】ガイド枠体54には、4つのサブインクタ
ンク30に対応して、インク補給ユニット48が配設さ
れている。インク補給ユニット48は、ガイド枠体54
に設けられた収容部70内でそれぞれ独立してスライド
し、対応するサブインクタンク30に対して接近及び離
間するようになっている。インク補給ユニット48が記
録ヘッドキャリッジ14(サブインクタンク30)に対
して接近又は離間するときの移動領域は、図1から分か
るように、記録ヘッドキャリッジ14に対してメンテナ
ンスステーション20が接離するときの移動領域と重な
らないようになっている。このため、インク補給ユニッ
ト48とメンテナンスステーション20のいずれか一方
を記録ヘッドキャリッジ14に対して接離させるとき
に、他方を退避させる必要がない。
【0051】図3及び図4に示すようにそれぞれのイン
ク補給ユニット48の、サブインクタンク30と対向す
る面には、サブインクタンク30の排気口42に対応し
た位置に排気用ポート74が、サブインクタンク30の
インク補給口44に対応した位置にインク補給用ポート
76がそれぞれ設けられており、インク補給ユニット4
8がサブインクタンク30に向かって移動することで、
排気用ポート74が排気口42に、インク補給用ポート
76がインク補給口44にそれぞれ接続される。
【0052】また、それぞれのインク補給ユニット48
には、サブインクタンク30の大気連通孔38に対応し
た位置に、キャップ72が取りつけられている。インク
補給ユニット48がサブインクタンク30に接近し、排
気用ポート74が排気口42に、インク補給用ポート7
6がインク補給口44にそれぞれ接続された後に、さら
にインク補給ユニット48がサブインクタンク30に接
近することで、キャップ72が大気連通孔38を封止
し、サブインクタンク30の内部と外部との空気の流通
を阻止するように、キャップ72の形状や取付位置等が
設定されている。
【0053】インク補給ユニット48からは、サブイン
クタンク30に向かって位置決めピン78が突設されて
いる。一方、サブインクタンク30には、位置決めピン
78に対応する位置に、位置決め用ポート80が設けら
れている。位置決めピン78は、一定の外径を有する円
柱状の位置決め部82と、この位置決め部82よりも先
端側において先細りの円錐状に形成された案内部84と
を有しており、位置決め部82の外径は、位置決め用ポ
ート80の内径と略等しくされている。インク補給ユニ
ット48がサブインクタンク30に接近すると、まず、
位置決めピン78の先端側の案内部84が位置決め用ポ
ート80内に進入する。案内部84は先細り形状とされ
ているので、位置決めピン78の中心と位置決め用ポー
ト80の中心とがずれていても、位置決めピン78は位
置決め用ポート80内に入る。そして、インク補給ユニ
ット48がさらにサブインクタンク30に接近するにし
たがい、案内部84によって位置決めピン78の中心と
位置決め用ポート80の中心とが一致する方向へと徐々
に移動する。位置決め部82が位置決め用ポート80に
達すると、位置決めピン78の中心と位置決め用ポート
80の中心とが一致し、インク補給ユニット48とサブ
インクタンク30とが個々に位置決めされる。
【0054】図3〜図5に示すように、インク補給ユニ
ット48の上面、下面及び両側面と、インク補給ユニッ
ト48を収容する収容部70内の上面、下面及び両側面
との間には、それぞれ所定の間隙86が構成されてい
る。また、インク補給ユニット48のこれら各面からは
案内ピン88が突設されており、それぞれ、収容部70
の各面に形成された案内溝90に収容されている。
【0055】図4から分かるように、案内溝90には案
内ピン88の外径よりもわずかに広い幅に形成された保
持部90Aと、それぞれサブインクタンク30に近い側
の端部近傍において、次第に幅広となる幅広部90Bと
が形成されている。幅広部90Bの位置は、インク補給
ユニット48がサブインクタンク30に接近して位置決
めピン78が位置決め用ポート80に進入した状態で、
案内ピン88が幅広部90B内に存在するように設定さ
れている。従って、位置決めピン78が位置決め用ポー
ト80に進入していない状態では、案内ピン88が保持
部90A内を移動し、インク補給ユニット48は収容部
70内においてがたつきなくスライドする。そして、位
置決めピン78が位置決め用ポート80に進入した状態
では、案内ピン88が幅広部90Bに達しており、案内
ピン88と幅広部90Bとの間に隙間が構成されるの
で、インク補給ユニット48は収容部70内において、
上下方向及び幅方向に一定範囲内で移動可能になる。従
って、この状態、すなわち、位置決めピン78が位置決
め用ポート80に進入した状態では、案内ピン88と案
内溝90によるインク補給ユニット48の案内は実質的
に解除され、これに代わって、位置決めピン78と位置
決め用ポート80とによる正確な位置決めが行われるこ
とになる。しかも、案内ピン88と幅広部90Bとの隙
間は、案内ピン88がサブインクタンク30により接近
するに従って大きくなるので、インク補給ユニット48
が上下方向及び幅方向に移動可能な範囲もこれに伴って
大きくなる。
【0056】それぞれのインク補給ユニット48に設け
られたインク補給用ポート76には、図9に示すよう
に、インク補給用パイプ92が配設されている。インク
補給用パイプ92は、全体として略円筒状に形成された
パイプ本体94を有している。パイプ本体94の先端に
は、サブインクタンク30へ補給されるインクを流出さ
せるための連通穴96が形成されている。また、パイプ
本体94の先端部近傍は、先端に向かって次第に径が小
さくなる先細り形状とされている。
【0057】パイプ本体94内には、その長手方向に移
動可能に弁体98が収容され、さらに後端側には、Oリ
ング100を介して、ブラケット102が圧入されてい
る。
【0058】弁体98は、弾性部材によって構成された
環状のパッキン104と、このパッキン104を保持す
ると共に、パイプ本体94内をスライド可能とされたパ
ッキンホルダー106、及び、パッキンホルダー106
とブラケット102との間に配設され、パッキンホルダ
ー106とパッキン104を連通穴96に向かって付勢
する圧縮コイルスプリング108とで構成されている。
通常は、圧縮コイルスプリング108によってパッキン
ホルダー106及びパッキン104が連通穴96に向か
って付勢され、パッキン104が連通穴96の周囲に圧
着されて連通穴96が閉塞されているが、図10(C)
及び(D)に示すように、圧縮コイルスプリング108
の付勢力に抗してパッキンホルダー106及びパッキン
104がスライドしパッキン104が連通穴96の周囲
から離間すると、インクが流通可能となる。
【0059】パッキンホルダー106からはバルブ当接
部110が突設されている。バルブ当接部110はパッ
キン104内を貫通し、その先端が連通穴96から外部
に露出しており、後述するバルブ突起部122に押され
るようになっている。
【0060】ブラケット102の後端には、カバー11
2を介して、インク補給用チューブ124の一端が接続
されている。図3に示すように、インク補給用チューブ
124の他端は、画像記録に使用されるインクがあらか
じめ貯留されたメインインクタンク50に接続されてい
る。後述するように、インク補給用ポート76がサブイ
ンクタンク30のインク補給口44に接続されると、メ
インインクタンク50からサブインクタンク30へのイ
ンクの流路が構成される。
【0061】これに対し、サブインクタンク30のイン
ク補給口44には、その内部にガスケット114が配置
され、ガスケットカバー112によって脱落しないよう
に所定位置に保持されている。ガスケット114の外周
には、環状に膨出された膨出部114Aが形成されてお
り、この膨出部114Aがインク補給口44の内面に圧
着することで、これらの間からのインクや空気の流動を
阻止している。また、ガスケット114には、内側に向
かって環状に突出するリップ部114Bが形成されてお
り、図10(C)及び(D)に示すように、挿入された
パイプ本体94に外側から全周にわたって接触して、こ
れらの間からのインクや空気の流動を阻止している。ガ
スケットカバー112とガスケット114との間には、
環状の押さえリング116が配設されており、パイプ本
体94が抜き差しされたときの、この抜き差し方向への
リップ部114Bの変形を一定範囲に制限している。こ
れにより、パイプ本体94をインク補給口44内で移動
(抜き差し)するときに、リップ部114Bが不用意に
追従して抜き差しの抵抗となったり、リップ部114B
へのパイプ本体94外周への密着性が低下したりしない
ようになる。
【0062】インク補給口44内には、ガスケット11
4よりもさらに奥側に、バルブ118が配置されてい
る。バルブ118は、通常はインク補給口44内の圧縮
コイルスプリング120によって付勢され、ガスケット
114に形成された環状の突起部114Cに圧着されて
インクの流路を閉鎖しているが、図10(C)及び
(D)に示すように、圧縮コイルスプリング120の付
勢力に抗してスライドし、突起部114Cから離間する
と、インクの流路が構成される。なお、本実施形態で
は、圧縮コイルスプリング120のばね定数は、圧縮コ
イルスプリング108のばね定数よりも大きく設定され
ている。
【0063】バルブ118からは、パッキンホルダー1
06のバルブ当接部110に対向するように、バルブ突
起部122が突設されている。パイプ本体94をインク
補給口44内に挿入すると、図10(B)に示すよう
に、バルブ当接部110の先端とバルブ突起部122の
先端とが接触し、互いに押圧しあう。この押圧力で、弁
体98及びバルブ118がスライドし、インクの流路が
構成される。なお、本実施形態では、圧縮コイルスプリ
ング120のばね定数を、圧縮コイルスプリング108
のばね定数よりも大きく設定しており、まず最初にパイ
プ本体94内でインクの流路が構成され、ついでインク
補給口44内でインクの流路が構成されるようにしてい
る。これにより、インク補給ユニット48とサブインク
タンク30とが液体連結される。なお、パッキンホルダ
ー106及びバルブ118には、共に連通孔106D、
118Dが形成されており、液体連結時のインクの流通
を妨げないようになっている。
【0064】また、バルブ当接部110及びバルブ突起
部122の位置及び形状は、パイプ本体94がインク補
給口44に挿入されて、少なくともパイプ本体94の外
周部にリップ部114Bが密着した後に、インクの流路
が構成されるように、所定の位置及び形状とされてい
る。
【0065】図11には、排気用ポート74及び排気口
42が示されている。排気用ポート74及び排気口42
は、後述するようにサブインクタンク30内の空気を排
出するものであり、内部をインクが流通しない。このた
め、排気用ポート74には、パイプ本体94の内部に弁
体98が設けられていない。すなわち、パイプ本体94
の連通穴96は常に開放されると共に、パイプ本体94
の一部に、バルブ突起部122を押圧可能なバルブ当接
部110が設けられている。このような構成であって
も、パイプ本体94を排気口42に挿入すると、バルブ
当接部110がバルブ突起部122を押圧してガスケッ
ト114を押しこむので空気の流路が構成され、排気用
チューブ126から、サブインクタンク30内の空気を
排出することが可能となる。なお、排気用ポート74及
び排気口42は、上記した以外は図9に示すインク補給
用ポート76及びインク補給口44と同一構成とされて
いるので、図11において同一の構成要素、部材等に同
一符号を付して説明を省略する。
【0066】図2、図12及び図13に示すように、固
定フレーム52には、インク補給装置46を駆動する駆
動モータ128と、この駆動モータ128の駆動力を受
けて回転するインク補給ユニット変位用ギヤ列130、
ポンプ駆動用ギヤ列132及び、駆動モータ128の正
転、逆転に応じて回転力の伝達をインク補給ユニット変
位用ギヤ列130又はポンプ駆動用ギヤ列132に切り
換えるクラッチユニット134が取り付けられている。
【0067】クラッチユニット134は、駆動モータ1
28の駆動ギヤ136と噛合う入力側ギヤ138と、こ
の入力側ギヤ138の軸回りに揺動可能に配置された揺
動アーム140及び、この揺動アーム140の先端に取
り付けられると共に、入力側ギヤ138と噛合って回転
力を受ける出力側ギヤ142で構成されている。駆動モ
ータ128が正転すると、図12に示すように、揺動ア
ーム140が反時計回り方向に揺動し、出力側ギヤ14
2がインク補給ユニット変位用ギヤ列130と噛合う。
これに対し、駆動モータ128が逆転すると、図13に
示すように、揺動アーム140が時計回り方向に揺動
し、出力側ギヤ142がポンプ駆動用ギヤ列132と噛
合う。
【0068】図2、図3及び図12から分かるように、
固定フレーム52には、インク補給ユニット変位用ギヤ
列130によって伝達された回転力で回転するカムユニ
ット144が、それぞれのインク補給ユニット48及び
位置決めアーム60に対応して(従って、本実施形態で
は合計で6つ)、且つ同軸で一体的に回転するように配
置されている。それぞれのカムユニット144は、対応
するインク補給ユニット48又は位置決めアーム60を
前進させるための前進用カム146と、後退させるため
の後退用カム148で構成されている。
【0069】また、固定フレーム52には、カムフォロ
ワユニット150が配置されている。カムフォロワユニ
ット150は、前進用カム146及び後退用カム148
にそれぞれ対応する前進用カムフォロワ152及び後退
用カムフォロワ154が一体的に設けられており、イン
ク補給ユニット48のスライド方向と同方向にスライド
可能とされている。
【0070】さらに、固定フレーム52には、支軸15
6回りに揺動可能なリンク160と、このリンク160
の先端に一端が軸支された変位用アーム162とで構成
されたリンク機構158が設けられている。変位用アー
ム162の他端は、位置決めアーム60又はインク補給
ユニット48に軸支されている。また、リンク160の
略中央には、カムフォロワユニット150が軸支されて
いる。これにより、カムフォロワユニット150がスラ
イドすると、リンク機構158によってスライド量が増
幅されて、位置決めアーム60又はインク補給ユニット
48に伝達されるようになっている。
【0071】それぞれのカムユニット144は、対応す
る位置決めアーム60又はインク補給ユニット48を所
定のタイミングで前進又は後退させることができるよう
に、前進用カム146及び後退用カム148の位置及び
形成が決められている。また、固定フレーム52には、
カムユニット144の回転位置を検出する図示しないセ
ンサが取りつけられており、このセンサによって検出さ
れたカムユニット144の回転角度に基づいて、図示し
ない制御回路が駆動モータ128を駆動し、カムユニッ
ト144の初期位置を設定したり回転角度を制御したり
するようになっている。
【0072】従って、図14に示すように、駆動モータ
128の正転による回転力を受けてカムユニット144
が回転すると、まず、カムユニット144の回転角度が
10度に達したときに、位置決めアーム60に対応する
カムユニット144の前進用カム146によって、位置
決めアーム60が前進する(図5参照)。カムユニット
144の回転角度が40度に達すると、図6に示すよう
に、位置決めアーム60は最も前進した位置となり、以
後、回転角度が320度に達するまで、位置決めアーム
60はこの位置に保持される。
【0073】また、カムユニット144の回転角度が4
0度に達したとき、ブラックのインク補給ユニット48
Bkに対応するカムユニット144の前進用カム146
によってインク補給ユニット48Bkが前進を開始し、
回転角度が90度に達すると、図15(A)に示すよう
に、インク補給ユニット48Bkは最も前進した位置と
なって回転角度が110度に達するまでこの位置に保持
される(ここで、駆動モータ128の回転を止めるか、
若しくは逆転させても、カムユニット144は回転しな
いため、つぎに駆動モータ128を正転させるまで、イ
ンク補給ユニット48Bkをこの位置に保持することが
可能である)。
【0074】カムユニット144がさらに回転すると、
後退用カム148によってインク補給ユニット48Bが
後退を開始し、回転角度が140度に達すると、インク
補給ユニット48Bは初期位置まで後退する。また、回
転角度が110度に達したとき(すなわちインク補給ユ
ニット48Bが後退を始めるのと同時に)、シアンのイ
ンク補給ユニット48Cに対応するカムユニット144
の前進用カム146によってインク補給ユニット48C
が前進を開始し、160度で最も前進した位置となる。
その後、回転角度が160度〜180度でこの最も前進
した位置を保持し(図15(B)参照)、180度で後
退用カム148によって後退を開始し、210度に達す
ると初期位置まで後退する。従って、シアンのインク補
給ユニット48は、ブラックのインク補給ユニット48
Bに対して、回転角度で70度遅れて、同様の動作を行
う。以後、同様にして、マゼンタのインク補給ユニット
48Mがシアンのインク補給ユニットに対して70度遅
れて前進及び後退を行い(図16(A)参照)、イエロ
ーのインク補給ユニット48Yがマゼンタのインク補給
ユニット48Mに対して70度遅れて前進及び後退を行
う(図16(B)参照)。このように、本実施形態のイ
ンク補給装置46では、それぞれのインク補給ユニット
48に対応するカムユニット144に所定の(本実施形
態では70度)の位相差を設けるようにしているので、
それぞれのインク補給ユニット48を独立して、対応す
るサブインクタンク30に対し前進及び後退させること
が可能となっている。
【0075】図13に示すように、駆動モータ128が
逆転すると、クラッチユニット134を構成する揺動ア
ーム140が時計回り方向に揺動し、出力側ギヤ142
がポンプ駆動用ギヤ列132と噛合うため、駆動モータ
128の回転力がポンプユニット164を構成するポン
プ軸166に伝達される。
【0076】図2に示すように、ポンプユニット164
は、各インク補給ユニット48から延びる排気用チュー
ブ126に対応して、4つのローラーポンプ168を有
する構成とされている。図3に示すように、それぞれの
ローラーポンプ168は、ポンプ軸166と一体で回転
する回転板170と、この回転板170の外周近傍に配
置された1又は複数(本実施形態では対角上に2つ)の
ローラー172とを有している。これに対し排気用チュ
ーブ126は、部分的に回転板170の周囲を取り巻く
ように配置されており、ローラー172が排気用チュー
ブ126を局所的に押しつぶしている。従って、回転板
170が図3の時計回り方向に回転すると、ローラー1
72が排気用チューブ126をしごくようにして移動
し、排気用チューブ126内の流体(本実施形態では空
気)を、排気用チューブ126の他端から大気中に排出
する。なお、それぞれのローラーポンプ168は、ポン
プ軸166の軸方向に沿って見たときにローラー172
が全体として等間隔で配置されるように、それぞれの回
転板170の取付角度が決められている。本実施形態で
は、4つのローラーポンプ168が配置されているの
で、図3からも分かるように、それぞれの回転板170
を45度ずつずらして配置し、ポンプ軸166に沿って
見たときに、全体としてローラー172が中心角22.
5度ずつ等間隔で配置されている。これにより、ポンプ
ユニット164に作用する抵抗(特に、排気用チューブ
126の反力でローラー172が押されることによる回
転抵抗)が分散され、ポンプユニット164がスムーズ
に回転する。
【0077】駆動モータ128の駆動(正転又は逆転)
によるインク補給ユニット48の前進及び後退や、ポン
プユニット164の駆動は、メンテナンスステーション
20によるメンテナンス動作とタイミングが重ならない
ように、図示しない制御回路によって制御されている。
【0078】つぎに、本実施形態のインク補給装置46
及びインクジェット記録装置12の作用と、インク補給
装置46によるインク補給方法について説明する。
【0079】画像情報に応じて記録ヘッド28からイン
ク滴を吐出しながら、記録ヘッドキャリッジ14が主走
査方向に、記録媒体Pが副走査方向にそれぞれ移動する
ことで、記録媒体P上に画像が記録される。インク滴
は、サブインクタンク30から記録ヘッド28に供給さ
れたインクによって生成されるため、画像記録に伴っ
て、サブインクタンク30内のインクは減少する。
【0080】記録ヘッド28が、メンテナンスを必要と
する所定の状態になると、図示しない制御回路は、記録
ヘッドキャリッジ14をホームポジションへと移動さ
せ、メンテナンスステーション20を記録ヘッド28に
対して接近させて、所定のメンテナンス動作を行う。こ
れにより、記録ヘッド28はインク吐出に最適な状態へ
と回復し、結果的に常にインク吐出に最適な状態が維持
されるので、高画質の画像を記録媒体Pに記録できる。
【0081】特定のサブインクタンク30内のインクが
所定量まで減少したことをインク量センサ40が検出
し、その情報を図示しない制御回路に送ると、制御回路
は、記録ヘッドキャリッジ14をインク補給ポジション
へと移動させる。このとき、制御回路は、メンテナンス
ステーション20は動作しないように制御している。
【0082】つぎに、制御回路は、特定のサブインクタ
ンク30に対応した角度だけカムユニット144が回転
するように、駆動モータ128を正転させる。例えば、
ブラックのインクをサブインクタンク30Bkに補給す
る場合には、図14からも分かるように、カムユニット
144の回転角度が90度以上110度以下となるよう
に、駆動モータ128を正転させる。
【0083】このとき、まず、カムユニット144の回
転角度が10度に達すると、位置決めアーム60が前進
を開始するので、記録ヘッドキャリッジ14とガイド枠
体54とが幅方向にずれている場合には、いずれか一方
の位置決めアーム60のテーパー面62が記録ヘッドキ
ャリッジフレーム26の角部に接触する。そして、この
状態でさらに位置決めアーム60が記録ヘッドキャリッ
ジ14に接近すると、この接近方向の移動が、ガイド枠
体54の幅方向への移動に変換されるため、圧縮コイル
スプリング58の弾性力に抗して、ガイド枠体54が幅
方向に移動する。さらに位置決めアーム60が記録ヘッ
ドキャリッジ14に接近すると、図5に示すように、記
録ヘッドキャリッジフレーム26の側面26Cと位置決
めアーム60の内側面60Aとが接触し、記録ヘッドキ
ャリッジ14とガイド枠体54とが幅方向に正確に位置
決めされる。例えば、記録ヘッドキャリッジ14の停止
位置(インク補給ポジション)が僅かにずれていたり、
その他の種々の要因による位置ずれが生じていても、こ
の位置ずれが解消され、4つのインク補給ユニット48
が一体で、対応するサブインクタンク30に対して位置
決めされることになる。
【0084】さらに位置決めアーム60は前進し、押圧
片66が記録ヘッドキャリッジフレーム26に接触する
と、圧縮コイルスプリング68の付勢力を受けて記録ヘ
ッドキャリッジ14を押圧する。これにより、押圧片6
6とガイド部材18との間で記録ヘッドキャリッジ14
が挟持されるため、記録ヘッドキャリッジ14は不用意
にがたつかないようになる。
【0085】このとき、図14から分かるように、カム
ユニット144の回転角度は40度となっており、ブラ
ックに対応したカムユニット144の前進用カム146
によって前進用カムフォロワ152がサブインクタンク
30への接近方向へ押されるため、インク補給ユニット
48Bkが前進しサブインクタンク30Bkに対して接
近し始める。前進途中(位置決めピン78が位置決め用
ポート80に進入していない状態)では、案内ピン88
が保持部90A内を移動し、インク補給ユニット48は
ガイド枠体54の収容部70内においてがたつきなくス
ライドする。
【0086】インク補給ユニット48のサブインクタン
ク30への接近により、図7に示すように、位置決めピ
ン78は位置決め用ポート80への挿入を開始する。こ
こで、図17から分かるように、挿入前の状態では、パ
イプ本体94内においてパッキン104が連通穴96を
封止しており(図10(A)参照)、パイプ本体94内
は密閉されている。同様に、インク補給口44内におい
ても、バルブ118がガスケット114の突起部114
Cに密着しており、大気との連通が阻止されている。
【0087】位置決めピン78の先端の案内部84は先
細り形状とされているので、位置決めピン78が位置決
め用ポート80内へ挿入されるとき、位置決めピン78
の中心と位置決め用ポート80の中心とがずれていて
も、位置決めピン78は位置決め用ポート80内に入
る。このとき、案内ピン88が幅広部90Bに達してお
り、案内ピン88と幅広部90Bとの間に隙間が構成さ
れるので、インク補給ユニット48は収容部70内にお
いて、上下方向及び幅方向に一定範囲内で移動可能にな
る。インク補給ユニット48がさらにサブインクタンク
30に接近すると、案内部84によって位置決めピン7
8の中心と位置決め用ポート80の中心とが一致する方
向へと徐々に移動する。そして、位置決め部82が位置
決め用ポート80に達すると、図8に示すように、位置
決めピン78の中心と位置決め用ポート80の中心とが
一致し、特定のインク補給ユニット48とこれに対応す
るサブインクタンク30とが正確に位置決めされる。
【0088】ついで、図10(B)、(C)及び図17
から分かるように、インク補給用ポート36が前進して
パイプ本体94の先端がインク補給口44内に入り(パ
イプ挿入工程の開始)、バルブ当接部110とバルブ突
起部122とが接触する。ここで、さらにパイプ本体9
4が挿入されると、バルブ当接部110とバルブ突起部
122とが互いに押圧しあう。パイプ本体94内の圧縮
コイルスプリング108は、インク補給口44内の圧縮
コイルスプリング120に対してばね定数が小さく設定
されているので、まず、圧縮コイルスプリング108が
縮みつつ、パイプ本体94のみが前進し(弁体98は厳
密には静止している)、弁体98が連通穴96を開放す
る。このとき、パイプ本体94の外周部にリップ部11
4Bが密着し、これらの間がシールされている。
【0089】さらにパイプ本体94がインク補給口44
内に挿入されると、図10(C)に示すように、パイプ
本体94の先端部がバルブ118に接触するので、圧縮
コイルスプリング120がバルブ118を介してパイプ
本体94に押されて縮み始める(弁体98とパイプ本体
94とは相対的に略一定の位置を保ちつつ、一体的にイ
ンク補給口44内に進入する)。これにより、バルブ1
18がガスケット114の突起部114Cから離間し、
これらの間が開放され始める。
【0090】図10(D)に示すように、パイプ本体9
4が最も奥まで進入した状態で、インク補給ユニット4
8はインク補給位置となり、インク補給用ポート76と
サブインクタンク30のインク補給口44との接続が完
了して液体連結され、メインインクタンク50からサブ
インクタンク30Bkへのインクの流路が構成される。
これと同時に、排気用ポート34と排気口42との接続
も完了する。その後、図8に示すように、キャップ72
が大気連通孔38を封止し、サブインクタンク30の内
部と外部との空気の流通を阻止する(パイプ挿入工程の
終了)。従って、駆動モータ128を正転させてカムユ
ニット144を特定の回転角度とすることで、特定のイ
ンク補給ユニット48をサブインクタンク30に接続す
ることが可能である。
【0091】ここで、図示しない制御回路は、駆動モー
タ128を逆転させる。クラッチユニット134の揺動
アーム140が図12時計回り方向に揺動し、図13に
示すように、駆動モータ128の回転力は、インク補給
ユニット変位用ギヤ列130に代わって、ポンプ駆動用
ギヤ列132に伝達されるように切り換えられる。これ
により、インク補給ユニット48Bkの位置がインク補
給位置に保持されたまま、ポンプユニット164を構成
するローラーポンプ168が駆動されるので、インク補
給ユニット48Bkによって、サブインクタンク30B
kの排気口42から内部の空気が排出される。このと
き、サブインクタンク30Bkの大気連通孔38はキャ
ップ72によって封止されているので、大気連通孔38
から不用意に空気がサブインクタンク30Bk内へ入る
ことはなく、確実にサブインクタンク30Bk内から排
気できる。また、インク補給位置へと前進していないイ
ンク補給ユニット48についても、対応するローラーポ
ンプ168が駆動されることになるが、排気用ポート7
4は開放されているので、ローラーポンプ168の駆動
に抵抗が生じることはない。
【0092】制御回路は、所定時間だけ駆動モータ12
8を逆転させるため、所定量のインクがサブインクタン
ク30に補給される。この駆動モータ128の逆転時間
は、あらかじめ設定した一定の時間としてもよいし、イ
ンク量センサ40からのインク量情報に基づいてフィー
ドバック制御し、逆転時間を決めるようにしてもよい。
【0093】つぎに制御回路は、駆動モータ128を正
転させる。揺動リンク160が図13反時計回り方向に
揺動し、図12に示すように、駆動モータ128の回転
力は再度インク補給ユニット変位用ギヤ列130に伝達
されるようになるので、カムユニット144が回転す
る。図14から分かるように、カムユニット144の回
転角度が110度に達すると、インク補給ユニット48
Bkは後退を開始する。キャップ72が大気連通孔38
から離間して、サブインクタンク30内を大気圧に開放
する。
【0094】また、図17からも分かるように、パイプ
本体94がインク補給口44から後退し始めるため(パ
イプ抜去工程の開始)、バルブ118が圧縮コイルスプ
リング120の弾性力でスライドして、ガスケット11
4の突起部114Cへ接近する。そして、バルブ118
が初期位置まで戻って突起部114Cに密着すると、パ
イプ本体94内の弁体98が圧縮コイルスプリング10
8の弾性力を受けてスライドし、弁体98は連通穴96
に向かって移動する。さらに、この動作の途中でパイプ
本体94の外周部がリップ部114Bから離間し、これ
らのシールが解除される。そして、弁体98が初期位置
まで戻って連通穴96を封止し、パイプ本体94がイン
ク補給口44から抜き出される(抜去工程の終了)。
【0095】さらに駆動モータ128が正転し、カムユ
ニット144の回転角度が140度になると、インク補
給ユニット48Bkの後退が終了し、インク補給ユニッ
ト48Bkは初期位置に戻る。
【0096】以上により、ブラックに対応するサブイン
クタンク30Bkへのインクの補給は終了するが、さら
に他のサブインクタンク30にインクを補給する必要が
ある場合には、カムユニット144の回転角度が補給す
るサブインクタンク30に対応する角度となるように、
制御回路はさらに駆動モータ128を正転させる。例え
ば、シアンに対応するサブインクタンク30Cにインク
を補給する場合には、カムユニット144の回転角度が
160度以上180度以下となるまで駆動モータ128
を正転させて、図15(B)に示すようにインク補給ユ
ニット48Cをインク補給位置とし、この状態で駆動モ
ータ128を逆転させてローラーポンプ168を駆動
し、サブインクタンク30Cへインクを補給する。一定
量補給されると、制御回路は駆動モータ128を正転さ
せ、インク補給ユニット48Cを後退させて、初期位置
へと戻す。サブインクタンク30Cへインクを補給する
必要がない場合には、駆動モータ128を逆転しないよ
うにすれば、インク補給ユニット48Cが前進及び後退
をするのみでポンプユニット164は駆動されないた
め、サブインクタンク30Cへインクを補給することは
ない。
【0097】このようにして、所望のサブインクタンク
30へのインクの補給が終了すると、図14から分かる
ように、最後に(厳密には、インク補給ユニット48Y
の後退動作と同時に)位置決めアーム60に対応する後
退用カムによって位置決めアーム60が後退され、初期
位置へと戻る。以上により、サブインクタンク30へイ
ンクを補給する全ての動作が終了する。
【0098】以上の説明から分かるように、本実施形態
では、複数のサブインクタンク30のうち、インクの補
給が必要とされる特定のサブインクタンク30に対応す
るインク補給ユニット48を選択的に補給位置へと移動
させて、各色ごとにサブインクタンク30へインクを供
給できる。
【0099】また、サブインクタンク30には大気連通
孔38が設けられているので、サブインクタンク30内
での急激な圧力変動が緩和される。これにより、記録ヘ
ッド28のインク吐出口からの不用意なインク漏れや、
空気の吸い込み等が防止されるので、記録ヘッドユニッ
ト32はインク吐出に最適な状態を維持できる。
【0100】また、サブインクタンク30へのインクの
補給は、サブインクタンク30内を負圧にすることで行
うようにしているので、サブインクタンク30内の内圧
が上昇しない。このため、サブインクタンク30に負荷
をかけることなく短時間で一定量のインクを確実に補給
でき、好ましい。また、インク補給ユニット48自体の
構成も複雑にならないので、低コストとなる。
【0101】インク補給時には、キャップ72が大気連
通孔38を封止するので、ローラーポンプ168が駆動
されてサブインクタンク30内の空気が排出されたとき
に、大気連通孔38から空気がサブインクタンク30内
に入ることはなく、サブインクタンク30内を確実に減
圧してインクを確実に補給することができる。
【0102】特に本実施形態では、サブインクタンク3
0の排気口42及びインク補給口44に、それぞれイン
ク補給ユニット48の排気用ポート74及びインク補給
用ポート76が接続された後に大気連通孔38を封止す
るようにしており、しかも、排気口42及びインク補給
口44から排気用ポート74及びインク補給用ポート7
6が離間する前に大気連通孔38を開放するようにして
いるので、排気用ポート34及びインク補給用ポート3
6の接続動作や離間動作(接続解除動作)に伴ってサブ
インクタンク30内に生じる圧力変動を解消することが
できる。
【0103】インク補給時に大気連通孔38を封止する
封止手段としては、必ずしも上記したキャップ72に限
定されず、大気連通孔38を封止できればよい。また、
キャップ72は必ずしもインク補給ユニット48に取り
付けられている必要はなく、例えば、キャップ72を保
持する保持部材を設けてもよいが、本実施形態のよう
に、インク補給ユニット48に取り付けることで、この
ような保持部材が不要となり、部品点数を少なくするこ
とができるので、低コストとなる。また、インク補給ユ
ニット48の変位(前進及び後退)を利用して大気連通
孔38を封止又は封止解除できるので、キャップ72を
移動させるための装置を設ける必要もなくなり、構成を
簡略化することができる。
【0104】
【発明の効果】本発明では、画像情報に基づいてインク
滴を記録媒体に吐出する記録ヘッドとこの記録ヘッドへ
供給されるインクが貯留されると共に大気連通孔が設け
られたサブインクタンクとがそれぞれ備えられた記録ヘ
ッドユニットに対応して設けられ、サブインクタンク内
を減圧手段によって減圧することでインクを補給可能な
インク補給部材と、少なくとも前記インク補給部材が前
記サブインクタンク内を減圧しているときに前記大気連
通孔を封止可能な封止手段と、を有するので、少なくと
もインク補給部材がインクを減圧しているときには、サ
ブインクタンクの大気連通孔を封止することができ短時
間で確実にインクを補給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置を
備えたインクジェット記録装置の記録ヘッドキャリッジ
及びその近傍を示す斜視図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置を
示す平面図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の
概略構成を示す一部破断側面図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の
インク補給ユニットとインクジェット記録装置のサブイ
ンクタンクとを拡大して示す一部破断断面図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の
インク補給ユニットとインクジェット記録装置のサブイ
ンクタンクとを拡大して示す一部破断平面図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の
インク補給ユニットとインクジェット記録装置のサブイ
ンクタンクとを位置決めアームが前進した状態で拡大し
て示す一部破断平面図である。
【図7】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の
インク補給ユニットとインクジェット記録装置のサブイ
ンクタンクとをインク補給ユニットの前進途中の状態で
拡大して示す一部破断平面図である。
【図8】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の
インク補給ユニットとインクジェット記録装置のサブイ
ンクタンクとをインク補給ユニットが補給位置に至った
状態で拡大して示す一部破断平面図である。
【図9】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の
インク補給用ポートとサブインクタンクのインク補給口
との接続部構造を示す断面図である。
【図10】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置
のインク補給用ポートとサブインクタンクのインク補給
口とが接続される過程を(A)〜(D)へと順に示す断
面図である。
【図11】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置
の排気用ポートとサブインクタンクの排気口との接続部
構造を示す断面図である。
【図12】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置
においてインク補給ユニットを変位させるための駆動系
を示す一部破断側面図である。
【図13】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置
においてポンプユニットを駆動するための駆動系を示す
一部破断側面図である。
【図14】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置
においてカムユニットの角度と位置決めアームの位置及
びインク補給ユニットの位置との関係を示すチャートで
ある。
【図15】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置
においてそれぞれのインク補給ユニットがインク補給ユ
ニットへと前進した状態を示し、(A)はブラックに対
応するインク補給ユニット、(B)はシアンに対応する
インク補給ユニットの場合である。
【図16】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置
においてそれぞれのインク補給ユニットがインク補給ユ
ニットへと前進した状態を示し、(A)はマゼンタに対
応するインク補給ユニット、(B)はイエローに対応す
るインク補給ユニットの場合である。
【図17】 本発明の一実施形態に係るインク補給装置
のインク補給用ポートとサブインクタンクのインク補給
口との接続状態を示すタイミングチャートである。
【図18】 従来のインク補給装置を部分的に示す断面
図である。
【図19】 従来のインク補給装置の概略構成を示す説
明図である。
【図20】 図19に示す従来のインク補給装置を部分
的に示す断面図である。
【符号の説明】
12 インクジェット記録装置 14 記録ヘッドキャリッジ 18 ガイド部材 20 メンテナンスステーション 26 記録ヘッドキャリッジフレーム 28 記録ヘッド 30 サブインクタンク 34 排気用ポート 36 インク補給用ポート 38 大気連通孔 42 排気口 44 インク補給口 46 インク補給装置 48 インク補給ユニット 50 メインインクタンク 60 位置決めアーム 62 テーパー面 66 押圧片 74 排気用ポート 76 インク補給用ポート 78 位置決めピン 80 位置決め用ポート 84 案内部 92 インク補給用パイプ 94 パイプ本体 98 弁体 104 パッキン 108 圧縮コイルスプリング 110 バルブ当接部 114 ガスケット 114B リップ部 120 圧縮コイルスプリング 122 バルブ突起部 124 インク補給用チューブ 128 駆動モータ 130 インク補給ユニット変位用ギヤ列 132 ポンプ駆動用ギヤ列 134 クラッチユニット 144 カムユニット 146 前進用カム 148 後退用カム 150 カムフォロワユニット 152 前進用カムフォロワ 154 後退用カムフォロワ 158 リンク機構 164 ポンプユニット 168 ローラーポンプ
フロントページの続き (72)発明者 曽我 光英 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 餘目 勝志 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 関山 隆明 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2C056 EC20 EC64 KB04 KB08 KB19 KB37 KC16 KD08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に基づいてインク滴を記録媒体
    に吐出する記録ヘッドとこの記録ヘッドへ供給されるイ
    ンクが貯留されると共に大気連通孔が設けられたサブイ
    ンクタンクとがそれぞれ備えられた記録ヘッドユニット
    に対応して設けられ、サブインクタンク内を減圧手段に
    よって減圧することでインクを補給可能なインク補給部
    材と、 少なくとも前記インク補給部材が前記サブインクタンク
    内を減圧しているときに前記大気連通孔を封止可能な封
    止手段と、 を有することを特徴とするインク補給装置。
  2. 【請求項2】 前記インク補給ユニットを、前記サブイ
    ンクタンクに対してインクを補給しない非補給位置とイ
    ンクを補給可能な補給位置との間で変位させる変位機構
    を有し、 前記封止手段が、前記インク補給ユニットに設けられ前
    記変位機構による非補給位置から補給位置への変位によ
    って前記大気連通孔を封止可能とされていることを特徴
    とする請求項1に記載のインク補給装置。
  3. 【請求項3】 前記封止手段が、前記インク補給ユニッ
    トに一体的に設けられていることを特徴とする請求項2
    に記載のインク補給装置。
  4. 【請求項4】 前記インク補給ユニットに、前記サブイ
    ンクタンクと接続される気体吸引部材及びインク供給部
    材が設けられ、 前記封止手段が、前記気体吸引部材及び前記インク供給
    部材が前記サブインクタンクに接続された後に前記大気
    連通孔を封止可能とされていることを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載のインク補給装置。
  5. 【請求項5】 前記インク供給部材がバルブ機構を備え
    ていることを特徴とする請求項4に記載のインク補給装
    置。
  6. 【請求項6】 複数の前記記録ヘッドユニットに対応し
    て前記インク補給ユニットが複数設けられ、 前記変位機構が、前記インク補給ユニット及び前記封止
    手段を、対応する特定の前記記録ヘッドユニットごとに
    独立して変位させることを特徴とする請求項2〜請求項
    5のいずれかに記載のインク補給装置。
  7. 【請求項7】 前記減圧手段が、吸引ポンプを含んで構
    成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のい
    ずれかに記載のインク補給装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    インク補給装置と、 前記インク補給装置によってインクが補給されると共に
    大気連通孔が設けられたサブインクタンクとこのサブイ
    ンクタンクから供給されたインクを画像情報に基づいて
    インク滴として記録媒体に吐出する記録ヘッドとがそれ
    ぞれ設けられた記録ヘッドユニットと、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記サブインクタンクの、前記インク供
    給部材が接続される供給用接続部及び、前記気体吸引部
    材が接続される吸引用接続部が共にバルブ機構を備えて
    いることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット
    記録装置。
  10. 【請求項10】 記録ヘッドに供給されるインクが貯留
    されると共に大気連通孔が設けられたサブインクタンク
    にインクを補給するインク補給方法であって、 前記サブインクタンクから気体を吸引可能な気体吸引部
    材と、サブインクタンクへインクを供給可能なインク供
    給部材とをサブインクタンクに接続する接続工程と、 前記接続工程の後、封止手段によって前記大気連通孔を
    封止する封止工程と、 前記封止工程の後、前記気体吸引部材によって前記サブ
    インクタンクから気体を吸引する吸引工程と、 を有することを特徴とするインク補給方法。
  11. 【請求項11】 前記吸引工程の後、前記封止手段によ
    る前記大気連通孔の封止を解除する封止解除工程と、 前記封止解除工程の後、前記気体吸引部材及び前記イン
    ク供給部材を前記サブインクタンクから離間させる離間
    工程と、 を有することを特徴とする請求項10に記載のインク補
    給方法。
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