JP2004025797A - インク補給装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Katsushi Amarime
餘目 勝志
Tatsuhiro Ishise
石瀬 達弘
Koji Suenaga
末永 幸治
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Abstract

【課題】インクの補給に伴うインク汚れを確実に防止可能なインク補給装置と、このインク補給装置を備えたインクジェット記録装置を得る。
【解決手段】サブインクタンクへインクを補給する必要がない場合であっても、インク補給ユニットがインク補給位置にあるときに、サブインクタンク内を減圧する。インク補給口44内及びその近傍に残存していたインクがサブインクタンク内に吸引されるので、インク汚れを防止できる。ガスケット114には変形部114Dが突設されており、その先端又は先端近傍が全周にわたってガスケットカバー112に密着しているので、ガスケットカバー112とガスケット114との隙間が広がっても、ガスケット114の変形部114Dがガスケットカバー112への密着状態を維持し、インクの漏れ出しを少なくできる。
【選択図】    図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドユニットのサブインクタンクへインクを補給するインク補給装置と、このインク補給装置を有するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像情報に基づいて記録ヘッドからインク滴を用紙等の記録媒体に吐出し、画像を記録するインクジェット記録装置では、記録ヘッドを走査させるキャリッジ上に、記録ヘッドのそれぞれに対応したサブインクタンクが搭載された構成のものがあり、サブインクタンクへのインクの補給に関して、種々の提案がされている。
【0003】
例えば、特開平10−202897号公報には、図21に示すように、ステッピングモーターの回転に伴いタンクホルダー541が回転降下するインク補充タンク540が開示されている。このとき、タンクホルダー541に上下動作可能に保持され、ばね543−2によって常に下側に押圧されたインク供給用の穴の開いたバルブ546が、キャリッジ518に搭載されたインクタンク516のインク補充口547に接触する。更にタンクホルダー541が下降すると、バルブ546がインク袋548の供給口549に圧入されているOリング550内を上方に移動し、Oリング550部で、インク袋548の供給口549で揺動可能に保持された栓部材553を押し上げる。これによって、インク袋548内のインクが、インクの水位で決まる水頭圧によりバルブ546よりインクタンク516内へ補充される。
【0004】
しかし、このような構成において、バルブ546のインク補充口547に対する接触・離間動作や、栓部材553の移動等により、これらの近傍からインクが漏れ出すことがある。特に、インクの補充を多数回行うと、漏れ出すインクも累積されて多くなり、インクジェット記録装置の他の部位や、紙面を汚してしまうことがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮し、インクの補給に伴うインク汚れを確実に防止可能なインク補給装置と、このインク補給装置を備えたインクジェット記録装置を得ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、画像情報に基づいてインク滴を記録媒体に吐出する記録ヘッドへ供給されるインクが貯留されたサブインクタンクへ、メインインクタンクからインクを補給可能なインク補給部材と、前記サブインクタンク内を減圧することで前記メインインクタンクからサブインクタンクへインクを補給する減圧手段と、前記メインインクタンク及び前記サブインクタンクにそれぞれ設けられ内部をインクが流動可能とされた接続部材と、を有し、インク非補給時にも前記接続部材を接続状態とし前記減圧手段で前記サブインクタンク内を減圧可能とされていることを特徴とする。
【0007】
このインク補給装置では、インク補給時に、減圧手段によってサブインクタンク内を減圧すると、メインインクタンクから接続部材の内部をインクが流動し、サブインクタンクへとインクが送り込まれる。
【0008】
また、このインク補給装置では、インク非補給時であっても、前記接続部材を接続状態とすると共に、減圧手段でサブインクタンク内を減圧することができる。これにより、接続部材の近傍のインクをサブインクタンク内へと吸引することができるので、接続部材近傍でのインクの漏れ出し量を少なくし、インク汚れを確実に防止することができる。
【0009】
なお、このインク吸引動作は、インク非補給時に行われる。したがって、請求項2に記載のように、インク非補給時での減圧手段による減圧が、メインインクタンクからサブインクタンクへとインクが補給されない程度に設定されていると、インク非補給時に、不用意にメインインクタンクからサブインクタンクへとインクを補給してしまうことがなく、好ましい。
【0010】
請求項3に記載の発明では、画像情報に基づいてインク滴を記録媒体に吐出する複数の記録ヘッドへ供給されるインクがそれぞれ貯留された複数のサブインクタンクへ、対応する複数のメインインクタンクからインクを補給可能なインク補給部材と、前記サブインクタンク内を減圧することで前記メインインクタンクからサブインクタンクへインクを補給する減圧手段と、前記メインインクタンク及び前記サブインクタンクにそれぞれ設けられ内部をインクが流動可能とされた接続部材と、を有し、インク補給時及びインク非補給時の双方において前記接続部材が接続状態とされ、インク補給時には、メインインクタンクからサブインクタンクへとインクが補給されない程度に前記減圧手段で前記サブインクタンク内を減圧し、インク被補給時には、メインインクタンクからサブインクタンクへとインクが補給されない程度に減圧手段でサブインクタンク内を減圧可能とされていることを特徴とする。
【0011】
このインク補給装置では、インク補給時及びインク非補給時の双方において、接続部材が接続状態とされる。特定のサブインクタンクへインク補給時には、対応するメインインクタンクからこのサブインクタンクへとインクが補給されるように減圧手段によってサブインクタンク内が減圧されるので、対応するメインインクタンクから接続部材の内部をインクが流動し、所望のサブインクタンクへとインクが送り込まれる。
【0012】
また、このインク補給装置では、インク非補給時であっても、前記接続部材が接続状態とされると共に、メインインクタンクからサブインクタンクへとインクが補給されない程度に減圧手段でサブインクタンク内を減圧可能とされている。この減圧により、接続部材の近傍のインクをサブインクタンク内へと吸引することができるので、接続部材近傍でのインクの漏れ出し量を少なくし、インク汚れを確実に防止することができる。
【0013】
このように、請求項3記載の発明では、インク非補給時においてもインクの漏れ出し量を少なく維持して接続部材を接続状態とできるので、これによって、複数の記録ヘッド、サブインクタンク及びメインインクタンクを備え、メインインクタンクとサブインクタンクとを順次接続するような構成を採用可能となる。したがって、複数のサブインクタンクにインクを補給するためのインク補給装置の簡略化、小型化を図ることが可能になり、このようなインク補給装置を低コストで構成できる。
【0014】
なお、請求項2及び請求項3に記載の「インクが補給されない程度」とは、好ましくは、インク補給時と同程度の減圧レベルで、最大でもインク補給装置までインクを引きこむ程度(インクはサブインクタンクには達しない)をいう。これにより、サブインクタンク及びインク補給装置の双方を負圧に維持し、接続部材の接続状態を解除したときでも、外気に対する負圧の作用で接続部材近傍からインクを吸引することができるようになる。
【0015】
上記各請求項の減圧手段としては、例えば請求項4に記載のように、吸引ポンプを含んで構成することができる。特に、この吸引ポンプをインク補給動作と兼用で使用することで、部品点数を少なくすることができる。また、請求項2及び請求項3に記載の「インクが補給されない程度」にサブインクタンク内を減圧する場合には、この吸引ポンプの駆動時間を、インク補給時よりも短くすることでこれを達成できる。
【0016】
吸引ポンプとしては、請求項5に記載のようにローラーポンプとすると、サブインクタンク内の減圧の程度(吸引量)をローラーポンプの駆動時間等によって容易に制御することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明では、画像情報に基づいてインク滴を記録媒体に吐出する記録ヘッドへ供給されるインクが貯留されたサブインクタンクへ、メインインクタンクからインクを補給可能なインク補給部材と、前記メインインクタンク又は前記サブインクタンクの一方に設けられたパイプ部材と、前記メインインクタンク又は前記サブインクタンクの他方に設けられ前記パイプ部材が挿入されるとパイプ部材に密着するシール部材と、前記シール部材に設けられ、前記パイプ部材の挿抜方向への変位に追従して弾性変形し前記サブインクタンクへの接触状態を維持する変形部と、を有することを特徴とする。
【0018】
このインク補給装置では、シール部材にパイプ部材が挿入されるとメインインクタンクとサブインクタンクとが液体連結されるので、インク補給部材によってメインインクタンクからサブインクタンクへとインクを補給することが可能となる。
【0019】
シール部材に設けられた変形部は、シール部材がパイプ部材の挿抜方向への変位した場合でも、この変位に追従して弾性変形し、サブインクタンクへの接触状態を維持する。これにより、シール部材によるシール状態も維持されるので、インクの漏れ出し量を少なくし、インク汚れを確実に防止することができる。
【0020】
変形部の具体的形状は特に限定されないが、例えば、請求項7に記載のように、前記シール部材を前記メインインクタンク又は前記サブインクタンクの他方に対して保持するキャップ部材、を有する構成において、変形部が、前記キャップ部材に接触する形状とされていると、変形部とキャップ部材との接触によってシール状態を維持できる。なお、請求項7の構成では、キャップ部材によって、シール部材がメインインクタンク又はサブインクタンクの他方に対して保持され、不用意に脱落しなくなる。
【0021】
また、請求項8に記載の発明のように、変形部が、インク流路を包囲する環状に形成すると、インク流路の全周にわたってインクの漏れ出しを防止できる。
【0022】
変形部材の変形量としては、請求項9に記載のように0.1mm以上とすると、シール部材の挿抜方向への変位に確実に追従可能となる。かかる観点からは、この変形量に上限はないが、あまりに大きくすると、変形部が大型になるため、1.0mm以下とすることが好ましい。
【0023】
請求項10に記載の発明では、請求項1〜請求項9のいずれかに記載のインク補給装置と、前記インク補給装置によってインクが補給されるサブインクタンクとこのサブインクタンクから供給されたインクを画像情報に基づいてインク滴として記録媒体に吐出する記録ヘッドとがそれぞれ設けられた記録ヘッドユニットと、を有することを特徴とする。
【0024】
このインクジェット記録装置では、メインインクタンクからサブインクタンクへ補給されたインクが、記録ヘッドによってインク滴として記録媒体に吐出され、記録媒体に画像が記録される。
【0025】
また、請求項1〜請求項9のいずれかに記載のインク補給装置を有しているので、インク汚れを確実に防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
【0027】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置12が、その記録ヘッドキャリッジ14の近傍を拡大して示されている。
【0028】
このインクジェット記録装置12は、記録媒体P(例えば用紙等)を一定の方向に搬送する記録媒体搬送部材16と、この記録媒体Pの搬送経路に対向して、且つ記録媒体Pの搬送方向と垂直な方向に沿って設けられた1組のガイド部材18とを備えている。これらのガイド部材18によって記録ヘッドキャリッジ14が支持されている。また、ガイド部材18の下で且つ記録媒体Pの搬送経路に隣接した位置にはメンテナンスステーション20が配置されており、記録ヘッドキャリッジ14に対して接離(本実施形態では上下動)して、キャッピングやインクの吸引等のメンテナンス動作を行う。このメンテナンス動作は、図示しない制御回路によって、所定の条件やタイミングで行われるように制御されている。
【0029】
メンテナンスステーション20に対向する位置には記録ヘッドキャリッジ14のホームポジションが設定されており、この位置を位置センサ22で検出するようになっている。上記した記録ヘッドキャリッジ14、記録媒体搬送部材16、ガイド部材18、メンテナンスステーション20及び位置センサ22は、本体ハウジング24に保持されている。記録ヘッドキャリッジ14には、フレキシブル基板に形成された信号線を通じて画像情報が送られる。
【0030】
なお、図面において、記録ヘッドキャリッジ14の移動方向(主走査方向)を矢印Mで、記録媒体Pの移動方向(副走査方向)を矢印Sでそれぞれ示す。
【0031】
図2〜図4にも示すように、記録ヘッドキャリッジ14は、ガイド部材18に沿って移動可能に配設された記録ヘッドキャリッジフレーム26と、この記録ヘッドキャリッジフレーム26の下面(記録媒体Pの搬送経路に対向する面)よりも下に突出するように配設され、下面にインク吐出口が形成された複数(本実施形態では4つ)の記録ヘッド28と、記録ヘッドキャリッジフレーム26に着脱可能に配設され各記録ヘッド28にインクを供給するサブインクタンク30とで構成されている。サブインクタンク30の数は、記録ヘッド28の数と対応するようになっており、本実施形態では4つとされている。従って、それぞれのサブインクタンク30ごとに記録ヘッド28へ異なる色のインク(例えば、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C))を供給してインク滴を吐出することで、フルカラーの画像を記録することが可能である。対応する記録ヘッド28とサブインクタンク30とで、本発明に係る記録ヘッドユニット32が構成されている。以下、記録ヘッド28、サブインクタンク30及び後述のインク補給ユニット48等を各色に応じて特に区別して説明するときは、符号の後にBk、Y、M、又はCを付して表示することとする。
【0032】
そして、図1に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置12は、記録媒体搬送部材16で記録媒体Pを搬送し、且つ、記録ヘッドキャリッジ14を往復動作させながら、画像情報に応じてインク滴を吐出して、記録媒体P上に画像を記録する。
【0033】
サブインクタンク30のそれぞれには、図3に示すように、サブインクタンク30内の空気を排出可能な排気口42を有する排気用ポート34と、この排気用ポート34よりも下方において、サブインクタンク30内へインクを補給可能なインク補給口44を備えたインク補給用ポート36とが設けられている。さらに、サブインクタンク30には、排気用ポート34よりも上方に、サブインクタンク30の内部と外部とで空気を流通させる大気連通孔38が形成されている。大気連通孔38を通って空気が出入りすることで、サブインクタンク30内での圧力変動が緩和されるようになっている。また、サブインクタンク30には、内部のインク量を検出するインク量センサ40が取り付けられている。インク量センサ40は、検出したサブインクタンク30内のインク量の情報を図示しない制御回路に送る。
【0034】
図1に示すように、本体ハウジング24には、サブインクタンク30のそれぞれに対応してインクを補給する複数(本実施形態では4つ)のインク補給ユニット48を備えたインク補給装置46が取りつけられており、このインク補給ユニット48によってサブインクタンク30へインクを補給可能な位置が、記録ヘッドキャリッジ14のインク補給ポジションとされている。インク補給ポジションも、ホームポジションと同様に、位置センサ22によって検出される。なお、インク補給ポジションはホームポジションと同位置とされていてもよいが、本実施形態では異なる位置とされている。
【0035】
また、図2及び図3に示すように、インク補給装置46の下方には、メインインクタンク50が配置されている。メインインクタンク50には、インクジェット記録装置12で使用されるインクがあらかじめ貯留されており、インク補給装置46によってこのインクがサブインクタンク30に補給され、画像記録に使用される。メインインクタンク50は、平面視したときにインク補給装置46と部分的に(本実施形態では略全体にわたって)重なるように配置されており、インクジェット記録装置12全体として小型化が図られている。
【0036】
図4及び図5にも詳細に示すように、インク補給装置46は、インクジェット記録装置12の本体ハウジング24に一体的に固定された固定フレーム52を有しており、さらに固定フレーム52内に、ガイド枠体54が配置されている。固定フレーム52とガイド枠体54の間には幅方向に所定の間隙56が構成されており、ガイド枠体54は固定フレーム52内で、記録ヘッドキャリッジ14の移動方向(主走査方向)と同方向に一定範囲内で移動可能となっている。また、この間隙56には圧縮コイルスプリング58が配設されており、ガイド枠体54を固定フレーム52内で幅方向略中央に保持している。なお、以下において単に「幅方向」というときは、ガイド枠体54の幅方向と同一の方向をいうものとする。この「幅方向」は、記録ヘッドキャリッジ14の主走査方向(矢印M方向)と一致する。
【0037】
ガイド枠体54の幅方向両端近傍には、記録ヘッドキャリッジ14に向かってスライド可能に、一対の位置決めアーム60が設けられている。図2及び図3に示すように、位置決めアーム60は、通常状態では記録ヘッドキャリッジ14に接触することがない位置となっている。また、位置決めアーム60の内側面60A(対向する面)どうしの間隔は、記録ヘッドキャリッジ14の記録ヘッドキャリッジフレーム26の幅と等しくされている。
【0038】
図2及び図5に示すように、位置決めアーム60には、記録ヘッドキャリッジ14側の端部に、記録ヘッドキャリッジ14に対して斜めに切りかけられたテーパー面62が形成されている。図2に実線で示すように、記録ヘッドキャリッジ14がインク補給位置で停止した状態でガイド枠体54に対して幅方向にずれていると(図2では正規位置での記録ヘッドキャリッジフレーム26を二点鎖線で示している)、位置決めアーム60が記録ヘッドキャリッジ14に向かって接近したときにいずれか一方の位置決めアーム60のテーパー面62が記録ヘッドキャリッジフレーム26の角部に接触するので、この状態でさらに位置決めアーム60が記録ヘッドキャリッジ14に接近すると、この接近方向の移動が、ガイド枠体54の幅方向への移動に変換される。これにより、圧縮コイルスプリング58の弾性力に抗して、ガイド枠体54が幅方向に移動する(固定フレーム52とガイド枠体54の間の間隙56は、一方が広がり他方が狭まる)。さらに位置決めアーム60が記録ヘッドキャリッジ14に接近すると、図5に示すように、記録ヘッドキャリッジフレーム26の側面26Sと位置決めアーム60の内側面60Aとが接触し、記録ヘッドキャリッジ14とガイド枠体54とが幅方向に正確に位置決めされる。これにより、4つのインク補給ユニット48も一体で、対応するサブインクタンク30に対して位置決めされることになる。
【0039】
図5及び図6に示すように、位置決めアーム60の内部は、押圧片収容部64とされており、この押圧片収容部64に収容された押圧片66の一部が、位置決めアーム60の内側面60Aから突設されている。押圧片66は、押圧片収容部64内でスライド可能とされると共に、圧縮コイルスプリング68によって記録ヘッドキャリッジ14に接近する方向へと付勢されている。そして、記録ヘッドキャリッジフレーム26の側面26Sと位置決めアーム60の内側面60Aとが接触し、記録ヘッドキャリッジ14とガイド枠体54とが幅方向に正確に位置決めされた状態で、さらに位置決めアーム60が記録ヘッドキャリッジ14に向かって前進すると、図6に示すように、圧縮コイルスプリング68の付勢力を受けた押圧片66が記録ヘッドキャリッジ14を押圧する。これにより、押圧片66とガイド部材18との間で記録ヘッドキャリッジ14が挟持され、記録ヘッドキャリッジ14のがたつきが防止される。
【0040】
ガイド枠体54には、4つのサブインクタンク30に対応して、インク補給ユニット48が配設されている。インク補給ユニット48は、ガイド枠体54に設けられた収容部70内でそれぞれ独立してスライドし、対応するサブインクタンク30に対して接近及び離間するようになっている。インク補給ユニット48が記録ヘッドキャリッジ14(サブインクタンク30)に対して接近又は離間するときの移動領域は、図1から分かるように、記録ヘッドキャリッジ14に対してメンテナンスステーション20が接離するときの移動領域と重ならないようになっている。このため、インク補給ユニット48とメンテナンスステーション20のいずれか一方を記録ヘッドキャリッジ14に対して接離させるときに、他方を退避させる必要がない。
【0041】
図3及び図4に示すようにそれぞれのインク補給ユニット48の、サブインクタンク30と対向する面には、サブインクタンク30の排気口42に対応した位置に排気用ポート74が、サブインクタンク30のインク補給口44に対応した位置にインク補給用ポート76がそれぞれ設けられており、インク補給ユニット48がサブインクタンク30に向かって移動することで、排気用ポート74が排気口42に、インク補給用ポート76がインク補給口44にそれぞれ接続される。
【0042】
また、それぞれのインク補給ユニット48には、サブインクタンク30の大気連通孔38に対応した位置に、キャップ72が取りつけられている。インク補給ユニット48がサブインクタンク30に接近し、排気用ポート74が排気口42に、インク補給用ポート76がインク補給口44にそれぞれ接続された後に、さらにインク補給ユニット48がサブインクタンク30に接近することで、キャップ72が大気連通孔38を封止し、サブインクタンク30の内部と外部との空気の流通を阻止するように、キャップ72の形状や取付位置等が設定されている。
【0043】
インク補給ユニット48からは、サブインクタンク30に向かって位置決めピン78が突設されている。一方、サブインクタンク30には、位置決めピン78に対応する位置に、位置決め用ポート80が設けられている。位置決めピン78は、一定の外径を有する円柱状の位置決め部82と、この位置決め部82よりも先端側において先細りの円錐状に形成された案内部84とを有しており、位置決め部82の外径は、位置決め用ポート80の内径と略等しくされている。インク補給ユニット48がサブインクタンク30に接近すると、まず、位置決めピン78の先端側の案内部84が位置決め用ポート80内に進入する。案内部84は先細り形状とされているので、位置決めピン78の中心と位置決め用ポート80の中心とがずれていても、位置決めピン78は位置決め用ポート80内に入る。そして、インク補給ユニット48がさらにサブインクタンク30に接近するにしたがい、案内部84によって位置決めピン78の中心と位置決め用ポート80の中心とが一致する方向へと徐々に移動する。さらに、位置決め部82が位置決め用ポート80に達すると、位置決めピン78の中心と位置決め用ポート80の中心とが一致し、インク補給ユニット48とサブインクタンク30とが個々に位置決めされる。
【0044】
図3〜図5に示すように、インク補給ユニット48の上面、下面及び両側面と、インク補給ユニット48を収容する収容部70内の上面、下面及び両側面との間には、それぞれ所定の間隙86が構成されている。また、インク補給ユニット48のこれら各面からは案内ピン88が突設されており、それぞれ、収容部70の各面に形成された案内溝90に収容されている。
【0045】
図4から分かるように、案内溝90には案内ピン88の外径よりもわずかに広い幅に形成された保持部90Aと、それぞれサブインクタンク30に近い側の端部近傍において、次第に幅広となる幅広部90Bとが形成されている。幅広部90Bの位置は、インク補給ユニット48がサブインクタンク30に接近して位置決めピン78が位置決め用ポート80に進入した状態で、案内ピン88が幅広部90B内に存在するように設定されている。従って、位置決めピン78が位置決め用ポート80に進入していない状態では、案内ピン88が保持部90A内を移動し、インク補給ユニット48は収容部70内においてがたつきなくスライドする。そして、位置決めピン78が位置決め用ポート80に進入した状態では、案内ピン88が幅広部90Bに達しており、案内ピン88と幅広部90Bとの間に隙間が構成されるので、インク補給ユニット48は収容部70内において、上下方向及び幅方向に一定範囲内で移動可能になる。従って、この状態、すなわち、位置決めピン78が位置決め用ポート80に進入した状態では、案内ピン88と案内溝90によるインク補給ユニット48の案内は実質的に解除され、これに代わって、位置決めピン78と位置決め用ポート80とによる正確な位置決めが行われることになる。しかも、案内ピン88と幅広部90Bとの隙間は、案内ピン88がサブインクタンク30により接近するに従って大きくなるので、インク補給ユニット48が上下方向及び幅方向に移動可能な範囲もこれに伴って大きくなる。
【0046】
それぞれのインク補給ユニット48に設けられたインク補給用ポート76には、図9に示すように、インク補給用パイプ92が配設されている。インク補給用パイプ92は、全体として略円筒状に形成されたパイプ本体94を有している。パイプ本体94の先端には、サブインクタンク30へ補給されるインクを流出させるための連通穴96が形成されている。また、パイプ本体94の先端部近傍は、先端に向かって次第に径が小さくなる先細り形状とされている。
【0047】
パイプ本体94内には、その長手方向に移動可能に弁体98が収容され、さらに後端側には、Oリング100を介して、ブラケット102が圧入されている。
【0048】
弁体98は、弾性部材によって構成された環状のパッキン104と、このパッキン104を保持すると共に、パイプ本体94内をスライド可能とされたパッキンホルダー106、及び、パッキンホルダー106とブラケット102との間に配設され、パッキンホルダー106とパッキン104を連通穴96に向かって付勢する圧縮コイルスプリング108とで構成されている。通常は、圧縮コイルスプリング108によってパッキンホルダー106及びパッキン104が連通穴96に向かって付勢され、パッキン104が連通穴96の周囲に圧着されて連通穴96が閉塞されているが、図10(C)及び(D)に示すように、圧縮コイルスプリング108の付勢力に抗してパッキンホルダー106及びパッキン104がスライドしパッキン104が連通穴96の周囲から離間すると、インクが流通可能となる。
【0049】
パッキンホルダー106からはバルブ当接部110が突設されている。バルブ当接部110はパッキン104内を貫通し、その先端が連通穴96から外部に露出しており、後述するバルブ突起部122に押されるようになっている。
【0050】
ブラケット102の後端には、カバー111を介して、インク補給用チューブ124の一端が接続されている。図3に示すように、インク補給用チューブ124の他端は、画像記録に使用されるインクがあらかじめ貯留されたメインインクタンク50に接続されている。後述するように、インク補給用ポート76がサブインクタンク30のインク補給口44に接続されると、メインインクタンク50からサブインクタンク30へのインクの流路が構成される。
【0051】
これに対し、サブインクタンク30のインク補給口44には、その内部にガスケット114が配置されている。ガスケット114は、サブインクタンク30の一部を構成するガスケットカバー112によって脱落しないように所定位置に保持されている。図18及び図20にも詳細に示すように、ガスケット114の外周には、環状に膨出された膨出部114Aが形成されており、この膨出部114Aがインク補給口44の内面に圧着することで、これらの間からのインクや空気の流動を阻止している。また、ガスケット114には、内側に向かって環状に突出するリップ部114Bが形成されており、図10(C)及び(D)に示すように、挿入されたパイプ本体94に外側から全周にわたって接触して、これらの間からのインクや空気の流動を阻止している。ガスケットカバー112とガスケット114との間には、所定の間隙が構成されており、この間隙内に、ガスケット114から突設された変形部114Dが位置している。変形部114Dは、ガスケットカバー112に向かって次第に拡径される円錐台形状で、且つ、ガスケット114の中心線を取り巻く環状に形成されている。ガスケット114がインク補給口44に配設された状態で、変形部114Dが弾性変形し、その先端又は先端近傍が全周にわたってガスケットカバー112に密着している。変形部114Dの変形量、すなわち、変形部114Dの自然状態(弾性変形していない状態、図20(B)に二点鎖線で示す)と、最も変形した状態(図20(B)に実線で示す)とでの先端の位置の差D1は、0.1mm以上1.0mm以下とされている。したがって、ガスケット114やガスケットカバー112が軸方向(インク補給用パイプ92の挿抜方向)に移動しても、変形部114Dが上記範囲でこれらの移動に追従し、ガスケットカバー112に対する密着状態を維持することができると共に、変形部114D自体の小型化が図られている。変形部114Dのガスケットカバー112に対する密着力は、変形部114Dの変形量によって変化するが、0.5N以上3.0N以下の範囲とすることが好ましい。
【0052】
ガスケットカバー112からは、環状の押さえリング116がガスケット114に向かって突設されており、パイプ本体94が抜き差しされたときの、この挿抜方向へのリップ部114Bの変形を一定範囲に制限している。これにより、パイプ本体94をインク補給口44内で移動(抜き差し)するときに、リップ部114Bが不用意に追従して抜き差しの抵抗となったり、リップ部114Bへのパイプ本体94外周への密着性が低下したりしないようになる。
【0053】
インク補給口44内には、ガスケット114よりもさらに奥側に、バルブ118が配置されている。バルブ118は、通常はインク補給口44内の圧縮コイルスプリング120によって付勢され、ガスケット114に形成された環状の突起部114Cに圧着されてインクの流路を閉鎖しているが、図10(C)及び(D)に示すように、圧縮コイルスプリング120の付勢力に抗してスライドし、突起部114Cから離間すると、インクの流路が構成される。なお、本実施形態では、圧縮コイルスプリング120のばね定数は、圧縮コイルスプリング108のばね定数よりも大きく設定されている。
【0054】
バルブ118からは、パッキンホルダー106のバルブ当接部110に対向するように、バルブ突起部122が突設されている。パイプ本体94をインク補給口44内に挿入すると、図10(B)に示すように、バルブ当接部110の先端とバルブ突起部122の先端とが接触し、互いに押圧しあう。この押圧力で、弁体98及びバルブ118がスライドし、インクの流路が構成される。なお、本実施形態では、圧縮コイルスプリング120のばね定数を、圧縮コイルスプリング108のばね定数よりも大きく設定しており、まず最初にパイプ本体94内でインクの流路が構成され、ついでインク補給口44内でインクの流路が構成されるようにしている。これにより、インク補給ユニット48とサブインクタンク30とが液体連結される。なお、パッキンホルダー106及びバルブ118には、共に連通孔106D、118Dが形成されており、液体連結時のインクの流通を妨げないようになっている。
【0055】
また、バルブ当接部110及びバルブ突起部122の位置及び形状は、パイプ本体94がインク補給口44に挿入されて、少なくともパイプ本体94の外周部にリップ部114Bが密着した後に、インクの流路が構成されるように、所定の位置及び形状とされている。
【0056】
図11には、排気用ポート74及び排気口42が示されている。排気用ポート74及び排気口42は、後述するようにサブインクタンク30内の空気を排出するものであり、内部をインクが流通しない。このため、排気用ポート74には、パイプ本体94の内部に弁体98が設けられていない。すなわち、パイプ本体94の連通穴96は常に開放されると共に、パイプ本体94の一部に、バルブ突起部122を押圧可能なバルブ当接部110が設けられている。このような構成であっても、パイプ本体94を排気口42に挿入すると、バルブ当接部110がバルブ突起部122を押圧してガスケット114を押しこむので空気の流路が構成され、排気用チューブ126から、サブインクタンク30内の空気を排出することが可能となる。なお、排気用ポート74及び排気口42は、上記した以外は図9に示すインク補給用ポート76及びインク補給口44と同一構成とされているので、図11において同一の構成要素、部材等に同一符号を付して説明を省略する。
【0057】
図2、図12及び図13に示すように、固定フレーム52には、インク補給装置46を駆動する駆動モータ128と、この駆動モータ128の駆動力を受けて回転するインク補給ユニット変位用ギヤ列130、ポンプ駆動用ギヤ列132及び、駆動モータ128の正転、逆転に応じて回転力の伝達をインク補給ユニット変位用ギヤ列130又はポンプ駆動用ギヤ列132に切り換えるクラッチユニット134が取り付けられている。
【0058】
クラッチユニット134は、駆動モータ128の駆動ギヤ136と噛合う入力側ギヤ138と、この入力側ギヤ138の軸回りに揺動可能に配置された揺動アーム140及び、この揺動アーム140の先端に取り付けられると共に、入力側ギヤ138と噛合って回転力を受ける出力側ギヤ142で構成されている。駆動モータ128が正転すると、図12に示すように、揺動アーム140が反時計回り方向に揺動し、出力側ギヤ142がインク補給ユニット変位用ギヤ列130と噛合う。これに対し、駆動モータ128が逆転すると、図13に示すように、揺動アーム140が時計回り方向に揺動し、出力側ギヤ142がポンプ駆動用ギヤ列132と噛合う。
【0059】
図2、図3及び図12から分かるように、固定フレーム52には、インク補給ユニット変位用ギヤ列130によって伝達された回転力で回転するカムユニット144が、それぞれのインク補給ユニット48及び位置決めアーム60に対応して(従って、本実施形態では合計で6つ)、且つ同軸で一体的に回転するように配置されている。それぞれのカムユニット144は、対応するインク補給ユニット48又は位置決めアーム60を前進させるための前進用カム146と、後退させるための後退用カム148で構成されている。
【0060】
また、固定フレーム52には、カムフォロワユニット150が配置されている。カムフォロワユニット150は、前進用カム146及び後退用カム148にそれぞれ対応する前進用カムフォロワ152及び後退用カムフォロワ154が一体的に設けられており、インク補給ユニット48のスライド方向と同方向にスライド可能とされている。
【0061】
さらに、固定フレーム52には、支軸156回りに揺動可能なリンク160と、このリンク160の先端に一端が軸支された変位用アーム162とで構成されたリンク機構158が設けられている。変位用アーム162の他端は、位置決めアーム60又はインク補給ユニット48に軸支されている。また、リンク160の略中央には、カムフォロワユニット150が軸支されている。これにより、カムフォロワユニット150がスライドすると、リンク機構158によってスライド量が増幅されて、位置決めアーム60又はインク補給ユニット48に伝達されるようになっている。
【0062】
それぞれのカムユニット144は、対応する位置決めアーム60又はインク補給ユニット48を所定のタイミングで前進又は後退させることができるように、前進用カム146及び後退用カム148の位置及び形成が決められている。また、固定フレーム52には、カムユニット144の回転位置を検出する図示しないセンサが取りつけられており、このセンサによって検出されたカムユニット144の回転角度に基づいて、図示しない制御回路が駆動モータ128を駆動し、カムユニット144の初期位置を設定したり回転角度を制御したりするようになっている。
【0063】
従って、図14に示すように、駆動モータ128の正転による回転力を受けてカムユニット144が回転すると、まず、カムユニット144の回転角度が10度に達したときに、位置決めアーム60に対応するカムユニット144の前進用カム146によって、位置決めアーム60が前進する(図5参照)。カムユニット144の回転角度が40度に達すると、図6に示すように、位置決めアーム60は最も前進した位置となり、以後、回転角度が320度に達するまで、位置決めアーム60はこの位置に保持される。
【0064】
また、カムユニット144の回転角度が40度に達したとき、ブラックのインク補給ユニット48Bkに対応するカムユニット144の前進用カム146によってインク補給ユニット48Bkが前進を開始し、回転角度が90度に達すると、図15(A)に示すように、インク補給ユニット48Bkは最も前進した位置となって回転角度が110度に達するまでこの位置に保持される(ここで、駆動モータ128の回転を止めるか、若しくは逆転させても、カムユニット144は回転しないため、つぎに駆動モータ128を正転させるまで、インク補給ユニット48Bkをこの位置に保持することが可能である)。
【0065】
カムユニット144がさらに回転すると、後退用カム148によってインク補給ユニット48Bが後退を開始し、回転角度が140度に達すると、インク補給ユニット48Bは初期位置まで後退する。また、回転角度が110度に達したとき(すなわちインク補給ユニット48Bが後退を始めるのと同時に)、シアンのインク補給ユニット48Cに対応するカムユニット144の前進用カム146によってインク補給ユニット48Cが前進を開始し、160度で最も前進した位置となる。その後、回転角度が160度〜180度でこの最も前進した位置を保持し(図15(B)参照)、180度で後退用カム148によって後退を開始し、210度に達すると初期位置まで後退する。従って、シアンのインク補給ユニット48は、ブラックのインク補給ユニット48Bに対して、回転角度で70度遅れて、同様の動作を行う。以後、同様にして、マゼンタのインク補給ユニット48Mがシアンのインク補給ユニットに対して70度遅れて前進及び後退を行い(図16(A)参照)、イエローのインク補給ユニット48Yがマゼンタのインク補給ユニット48Mに対して70度遅れて前進及び後退を行う(図16(B)参照)。このように、本実施形態のインク補給装置46では、それぞれのインク補給ユニット48に対応するカムユニット144に所定の(本実施形態では70度)の位相差を設けるようにしているので、それぞれのインク補給ユニット48を独立して、対応するサブインクタンク30に対し前進及び後退させることが可能となっている。
【0066】
図13に示すように、駆動モータ128が逆転すると、クラッチユニット134を構成する揺動アーム140が時計回り方向に揺動し、出力側ギヤ142がポンプ駆動用ギヤ列132と噛合うため、駆動モータ128の回転力がポンプユニット164を構成するポンプ軸166に伝達される。
【0067】
図2に示すように、ポンプユニット164は、各インク補給ユニット48から延びる排気用チューブ126に対応して、4つのローラーポンプ168を有する構成とされている。図3に示すように、それぞれのローラーポンプ168は、ポンプ軸166と一体で回転する回転板170と、この回転板170の外周近傍に配置された1又は複数(本実施形態では対角上に2つ)のローラー172とを有している。これに対し排気用チューブ126は、部分的に回転板170の周囲を取り巻くように配置されており、ローラー172が排気用チューブ126を局所的に押しつぶしている。従って、回転板170が図3の時計回り方向に回転すると、ローラー172が排気用チューブ126をしごくようにして移動し、排気用チューブ126内の流体(本実施形態では空気)を、排気用チューブ126の他端から大気中に排出する。なお、それぞれのローラーポンプ168は、ポンプ軸166の軸方向に沿って見たときにローラー172が全体として等間隔で配置されるように、それぞれの回転板170の取付角度が決められている。本実施形態では、4つのローラーポンプ168が配置されているので、図3からも分かるように、それぞれの回転板170を45度ずつずらして配置し、ポンプ軸166に沿って見たときに、全体としてローラー172が中心角22.5度ずつ等間隔で配置されている。これにより、ポンプユニット164に作用する抵抗(特に、排気用チューブ126の反力でローラー172が押されることによる回転抵抗)が分散され、ポンプユニット164がスムーズに回転する。
【0068】
駆動モータ128の駆動(正転又は逆転)によるインク補給ユニット48の前進及び後退や、ポンプユニット164の駆動は、メンテナンスステーション20によるメンテナンス動作とタイミングが重ならないように、図示しない制御回路によって制御されている。
【0069】
つぎに、本実施形態のインク補給装置46及びインクジェット記録装置12の作用と、インク補給装置46によるインク補給方法について説明する。
【0070】
画像情報に応じて記録ヘッド28からインク滴を吐出しながら、記録ヘッドキャリッジ14が主走査方向に、記録媒体Pが副走査方向にそれぞれ移動することで、記録媒体P上に画像が記録される。インク滴は、サブインクタンク30から記録ヘッド28に供給されたインクによって生成されるため、画像記録に伴って、サブインクタンク30内のインクは減少する。
【0071】
記録ヘッド28が、メンテナンスを必要とする所定の状態になると、図示しない制御回路は、記録ヘッドキャリッジ14をホームポジションへと移動させ、メンテナンスステーション20を記録ヘッド28に対して接近させて、所定のメンテナンス動作を行う。これにより、記録ヘッド28はインク吐出に最適な状態へと回復し、結果的に常にインク吐出に最適な状態が維持されるので、高画質の画像を記録媒体Pに記録できる。
【0072】
特定のサブインクタンク30内のインクが所定量まで減少したことをインク量センサ40が検出し、その情報を図示しない制御回路に送ると、制御回路は、記録ヘッドキャリッジ14をインク補給ポジションへと移動させる。このとき、制御回路は、メンテナンスステーション20は動作しないように制御している。
【0073】
つぎに、制御回路は、特定のサブインクタンク30に対応した角度だけカムユニット144が回転するように、駆動モータ128を正転させる。例えば、ブラックのインクをサブインクタンク30Bkに補給する場合には、図14からも分かるように、カムユニット144の回転角度が90度以上110度以下となるように、駆動モータ128を正転させる。
【0074】
このとき、まず、カムユニット144の回転角度が10度に達すると、位置決めアーム60が前進を開始するので、記録ヘッドキャリッジ14とガイド枠体54とが幅方向にずれている場合には、いずれか一方の位置決めアーム60のテーパー面62が記録ヘッドキャリッジフレーム26の角部に接触する。そして、この状態でさらに位置決めアーム60が記録ヘッドキャリッジ14に接近すると、この接近方向の移動が、ガイド枠体54の幅方向への移動に変換されるため、圧縮コイルスプリング58の弾性力に抗して、ガイド枠体54が幅方向に移動する。さらに位置決めアーム60が記録ヘッドキャリッジ14に接近すると、図5に示すように、記録ヘッドキャリッジフレーム26の側面26Cと位置決めアーム60の内側面60Aとが接触し、記録ヘッドキャリッジ14とガイド枠体54とが幅方向に正確に位置決めされる。例えば、記録ヘッドキャリッジ14の停止位置(インク補給ポジション)が僅かにずれていたり、その他の種々の要因による位置ずれが生じていても、この位置ずれが解消され、4つのインク補給ユニット48が一体で、対応するサブインクタンク30に対して位置決めされることになる。
【0075】
さらに位置決めアーム60は前進し、押圧片66が記録ヘッドキャリッジフレーム26に接触すると、圧縮コイルスプリング68の付勢力を受けて記録ヘッドキャリッジ14を押圧する。これにより、押圧片66とガイド部材18との間で記録ヘッドキャリッジ14が挟持されるため、記録ヘッドキャリッジ14は不用意にがたつかないようになる。
【0076】
このとき、図14から分かるように、カムユニット144の回転角度は40度となっており、ブラックに対応したカムユニット144の前進用カム146によって前進用カムフォロワ152がサブインクタンク30への接近方向へ押されるため、インク補給ユニット48Bkが前進しサブインクタンク30Bkに対して接近し始める。前進途中(位置決めピン78が位置決め用ポート80に進入していない状態)では、案内ピン88が保持部90A内を移動し、インク補給ユニット48はガイド枠体54の収容部70内においてがたつきなくスライドする。
【0077】
インク補給ユニット48のサブインクタンク30への接近により、図7に示すように、位置決めピン78は位置決め用ポート80への挿入を開始する。ここで、図17から分かるように、挿入前の状態では、パイプ本体94内においてパッキン104が連通穴96を封止しており(図10(A)参照)、パイプ本体94内は密閉されている。同様に、インク補給口44内においても、バルブ118がガスケット114の突起部114Cに密着しており、大気との連通が阻止されている。
【0078】
位置決めピン78の先端の案内部84は先細り形状とされているので、位置決めピン78が位置決め用ポート80内へ挿入されるとき、位置決めピン78の中心と位置決め用ポート80の中心とがずれていても、位置決めピン78は位置決め用ポート80内に入る。このとき、案内ピン88が幅広部90Bに達しており、案内ピン88と幅広部90Bとの間に隙間が構成されるので、インク補給ユニット48は収容部70内において、上下方向及び幅方向に一定範囲内で移動可能になる。インク補給ユニット48がさらにサブインクタンク30に接近すると、案内部84によって位置決めピン78の中心と位置決め用ポート80の中心とが一致する方向へと徐々に移動する。そして、位置決め部82が位置決め用ポート80に達すると、図8に示すように、位置決めピン78の中心と位置決め用ポート80の中心とが一致し、特定のインク補給ユニット48とこれに対応するサブインクタンク30とが正確に位置決めされる。
【0079】
ついで、図10(B)、(C)及び図17から分かるように、インク補給用ポート36が前進してパイプ本体94の先端がインク補給口44内に入り(パイプ挿入工程の開始)、バルブ当接部110とバルブ突起部122とが接触する。ここで、さらにパイプ本体94が挿入されると、バルブ当接部110とバルブ突起部122とが互いに押圧しあう。パイプ本体94内の圧縮コイルスプリング108は、インク補給口44内の圧縮コイルスプリング120に対してばね定数が小さく設定されているので、まず、圧縮コイルスプリング108が縮みつつ、パイプ本体94のみが前進し(弁体98は厳密には静止している)、弁体98が連通穴96を開放する。このとき、パイプ本体94の外周部にリップ部114Bが密着し、これらの間がシールされている。
【0080】
さらにパイプ本体94がインク補給口44内に挿入されると、図10(C)に示すように、パイプ本体94の先端部がバルブ118に接触するので、圧縮コイルスプリング120がバルブ118を介してパイプ本体94に押されて縮み始める(弁体98とパイプ本体94とは相対的に略一定の位置を保ちつつ、一体的にインク補給口44内に進入する)。これにより、バルブ118がガスケット114の突起部114Cから離間し、これらの間が開放され始める。
【0081】
図10(D)に示すように、パイプ本体94が最も奥まで進入した状態で、インク補給ユニット48はインク補給位置となり、インク補給用ポート76とサブインクタンク30のインク補給口44との接続が完了して液体連結され、メインインクタンク50からサブインクタンク30Bkへのインクの流路が構成される。これと同時に、排気用ポート34と排気口42との接続も完了する。その後、図8に示すように、キャップ72が大気連通孔38を封止し、サブインクタンク30の内部と外部との空気の流通を阻止する(パイプ挿入工程の終了)。従って、駆動モータ128を正転させてカムユニット144を特定の回転角度とすることで、特定のインク補給ユニット48をサブインクタンク30に接続することが可能である。
【0082】
ここで、図示しない制御回路は、駆動モータ128を逆転させる。クラッチユニット134の揺動アーム140が図12時計回り方向に揺動し、図13に示すように、駆動モータ128の回転力は、インク補給ユニット変位用ギヤ列130に代わって、ポンプ駆動用ギヤ列132に伝達されるように切り換えられる。これにより、インク補給ユニット48Bkの位置がインク補給位置に保持されたまま、ポンプユニット164を構成するローラーポンプ168が駆動されるので、インク補給ユニット48Bkによって、サブインクタンク30Bkの排気口42から内部の空気が排出される。このとき、サブインクタンク30Bkの大気連通孔38はキャップ72によって封止されているので、大気連通孔38から不用意に空気がサブインクタンク30Bk内へ入ることはなく、確実にサブインクタンク30Bk内から排気できる。また、インク補給位置へと前進していないインク補給ユニット48についても、対応するローラーポンプ168が駆動されることになるが、排気用ポート74は開放されているので、ローラーポンプ168の駆動に抵抗が生じることはない。
【0083】
制御回路は、所定時間だけ駆動モータ128を逆転させるため、所定量のインクがサブインクタンク30に補給される。この駆動モータ128の逆転時間は、あらかじめ設定した一定の時間としてもよいし、インク量センサ40からのインク量情報に基づいてフィードバック制御し、逆転時間を決めるようにしてもよい。
【0084】
つぎに制御回路は、駆動モータ128を正転させる。揺動リンク160が図13反時計回り方向に揺動し、図12に示すように、駆動モータ128の回転力は再度インク補給ユニット変位用ギヤ列130に伝達されるようになるので、カムユニット144が回転する。図14から分かるように、カムユニット144の回転角度が110度に達すると、インク補給ユニット48Bkは後退を開始する。キャップ72が大気連通孔38から離間して、サブインクタンク30内を大気圧に開放する。
【0085】
また、図17からも分かるように、パイプ本体94がインク補給口44から後退し始めるため(パイプ抜去工程の開始)、バルブ118が圧縮コイルスプリング120の弾性力でスライドして、ガスケット114の突起部114Cへ接近する。そして、バルブ118が初期位置まで戻って突起部114Cに密着すると、パイプ本体94内の弁体98が圧縮コイルスプリング108の弾性力を受けてスライドし、弁体98は連通穴96に向かって移動する。さらに、この動作の途中でパイプ本体94の外周部がリップ部114Bから離間し、これらのシールが解除される。そして、弁体98が初期位置まで戻って連通穴96を封止し、パイプ本体94がインク補給口44から抜き出される(抜去工程の終了)。
【0086】
さらに駆動モータ128が正転し、カムユニット144の回転角度が140度になると、インク補給ユニット48Bkの後退が終了し、インク補給ユニット48Bkは初期位置に戻る。
【0087】
以上により、ブラックに対応するサブインクタンク30Bkへのインクの補給は終了するが、さらに他のサブインクタンク30にインクを補給する必要がある場合には、カムユニット144の回転角度が補給するサブインクタンク30に対応する角度となるように、制御回路はさらに駆動モータ128を正転させる。例えば、シアンに対応するサブインクタンク30Cにインクを補給する場合には、カムユニット144の回転角度が160度以上180度以下となるまで駆動モータ128を正転させて、図15(B)に示すようにインク補給ユニット48Cをインク補給位置とし、この状態で駆動モータ128を逆転させてローラーポンプ168を駆動し、サブインクタンク30Cへインクを補給する。一定量補給されると、制御回路は駆動モータ128を正転させ、インク補給ユニット48Cを後退させて、初期位置へと戻す。
【0088】
サブインクタンク30Cへインクを補給する必要がない場合には、インク補給ユニット48Cがインク補給位置にあるときに、駆動モータ128を、サブインクタンク30Cへインクが補給されない程度に逆転させる。サブインクタンク30C内がさらに減圧されるので、インク補給用チューブ124の内部の空気がサブインクタンク30C内に流入し、この空気に流れに伴って、インク補給口44内及びその近傍に残存していたインクも、サブインクタンク30C内に吸引され流入する。したがって、インク補給口44でのインクの漏れ出し量が少なくなり、インク汚れを防止できる。特に、インク補給口44内へのパイプ本体94の挿抜に連動して、このインク吸引動作を行うことができるので、パイプ本体94の挿抜に起因するインクの漏れ出しを確実に防止できる。
【0089】
なお、このときのローラーポンプ168の駆動時間は、上記したように、サブインクタンク30Cへインクが補給されない程度とされている。したがって、インク補給用チューブ124内でのインクの液面は上昇するが、インクがインク補給口44内に達することはなく、不用意にサブインクタンク30Cへインクが補給されてしまうことはない。ローラーポンプ168の具体的な駆動時間は、サブインクタンク30Cの容量やインク補給用チューブ124の内径など、各種の要因によって決められるが、たとえば、1〜4秒程度とすることができる。
【0090】
インク補給口44のインク吸引動作の後、駆動モータ128を正転させ、インク補給ユニット48Cを後退させる。
【0091】
このようにして、所望のサブインクタンク30へのインクの補給、あるいは、インク補給口44からサブインクタンク30への残存インクの吸引が終了すると、図14から分かるように、最後に(厳密には、インク補給ユニット48Yの後退動作と同時に)位置決めアーム60に対応する後退用カムによって位置決めアーム60が後退され、初期位置へと戻る。以上により、サブインクタンク30へインクを補給する全ての動作が終了する。
【0092】
サブインクタンク30へのインク補給動作、又はインク補給口44からの残存インクの吸引動作は、インクジェット記録装置12の使用途中、あるいは使用期間中に必要に応じて複数回行われるので、これら各動作毎に、インク補給口44へのパイプ本体94の挿抜が行われることになる。インク補給用パイプ92のパイプ本体94の外周は、挿抜時にガスケット114のリップ部114Bに接触するので、ガスケット114がインク補給用パイプ92の挿抜方向(中心線に沿った方向)に僅かに移動することがある。また、ガスケットカバー112も、ガスケット114に押されたり、インク補給用パイプ92の抜き出し時にパイプ本体94が接触したりして、抜き出し方向に移動したりすることがある。このような場合には、図19に示すように、ガスケットカバー112とガスケット114とが相対的に離間する方向へと移動してしまうが、変形部114Dがこの移動に追従して変化し、変形部114Dがガスケットカバー112への密着状態を維持する。したがって、ガスケットカバー112とガスケット114との隙間からのインクの漏れ出しを防止できる。
【0093】
以上の説明から分かるように、本実施形態では、複数のサブインクタンク30のうち、インクの補給が必要とされる特定のサブインクタンク30に対応するインク補給ユニット48を選択的に補給位置へと移動させて、各色ごとにサブインクタンク30へインクを供給できる。
【0094】
また、インク補給を行わないサブインクタンク30については、インク吸引動作を行い、インク補給口44及びその近傍の残存インクをサブインクタンク30内に吸引することで、インクの漏れ出しを少なくし、インク汚れを防止することができる。
【0095】
加えて、インク補給用パイプ92の挿抜時にガスケットカバー112とガスケット114との隙間が広がっても、ガスケット114の変形部114Dがガスケットカバー112への密着状態を維持する。これによっても、インクの漏れ出しを少なくし、インク汚れを防止することができる。変形部114Dとしては、たとえば、ガスケット114の中心線に対し、その下方にのみ位置するような形状(たとえば半円筒形状)であっても漏れ出したインクを保持し広がらないようにすることができるが、本実施形態のように、インク流路の全周にわたる形状に形成すると、インクの漏れ出しをより確実に防止でき、好ましい。
【0096】
本発明において、サブインクタンク30へインクを補給する具体的構成については上記したものに限定されず、例えば、インク補給ユニット48をサブインクタンク30の上方に配置し、上下差によって重力を利用してインクをインク補給ユニット48からサブインクタンク30へ滴下あるいは流下させて補給する構成でもよいし、インクを加圧してサブインクタンク30内に強制的に送り込む構成でもよい。但し、本発明では、インク補給口44からの残存インクの吸引を、サブインクタンク30内を減圧することにより行っているので、これらの構成では、新たな減圧手段が別に必要となる。本実施形態のように、サブインクタンク30内を減圧にして補給する構成では、インク補給時に使用する減圧手段(ポンプユニット164)を使用でき、新たな減圧手段を設ける必要がないので、部品点数が増加せず、好ましい。
【0097】
また、サブインクタンク30内を減圧する構成も、上記したローラーポンプ168に限定されないが、ローラーポンプ168を使用することで、簡単な構成で、且つ短時間で確実にサブインクタンク30内を減圧できる。しかも、駆動モータ128の回転運動を他の運動形態(例えば直線運動等)に変換することなく使用できるので、高効率となる。
【0098】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、インク汚れを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインク補給装置を備えたインクジェット記録装置の記録ヘッドキャリッジ及びその近傍を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るインク補給装置を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るインク補給装置の概略構成を示す一部破断側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給ユニットとインクジェット記録装置のサブインクタンクとを拡大して示す一部破断断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給ユニットとインクジェット記録装置のサブインクタンクとを拡大して示す一部破断平面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給ユニットとインクジェット記録装置のサブインクタンクとを位置決めアームが前進した状態で拡大して示す一部破断平面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給ユニットとインクジェット記録装置のサブインクタンクとをインク補給ユニットの前進途中の状態で拡大して示す一部破断平面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給ユニットとインクジェット記録装置のサブインクタンクとをインク補給ユニットが補給位置に至った状態で拡大して示す一部破断平面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給用ポートとサブインクタンクのインク補給口との接続部構造を示す断面図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給用ポートとサブインクタンクのインク補給口とが接続される過程を(A)〜(D)へと順に示す断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るインク補給装置の排気用ポートとサブインクタンクの排気口との接続部構造を示す断面図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るインク補給装置においてインク補給ユニットを変位させるための駆動系を示す一部破断側面図である。
【図13】本発明の一実施形態に係るインク補給装置においてポンプユニットを駆動するための駆動系を示す一部破断側面図である。
【図14】本発明の一実施形態に係るインク補給装置においてカムユニットの角度と位置決めアームの位置及びインク補給ユニットの位置との関係を示すチャートである。
【図15】本発明の一実施形態に係るインク補給装置においてそれぞれのインク補給ユニットがインク補給ユニットへと前進した状態を示し、(A)はブラックに対応するインク補給ユニット、(B)はシアンに対応するインク補給ユニットの場合である。
【図16】本発明の一実施形態に係るインク補給装置においてそれぞれのインク補給ユニットがインク補給ユニットへと前進した状態を示し、(A)はマゼンタに対応するインク補給ユニット、(B)はイエローに対応するインク補給ユニットの場合である。
【図17】本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給用ポートとサブインクタンクのインク補給口との接続状態を示すタイミングチャートである。
【図18】本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給用ポート及び排気用ポートを示す断面図である。
【図19】本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給用ポート及び排気用ポートを示す断面図である。
【図20】本発明の一実施形態に係るインク補給装置のガスケットを拡大して示す断面図であり、(A)は変形部が変形していない状態、(B)は変形部が変形した状態である。
【図21】従来のインク補給装置を示す説明図である。
【符号の説明】
12  インクジェット記録装置
14  記録ヘッドキャリッジ
20  メンテナンスステーション
28  記録ヘッド
30  サブインクタンク
34  排気用ポート
36  インク補給用ポート(接続部材)
44  インク補給口
46  インク補給装置
48  インク補給ユニット
50  メインインクタンク
76  インク補給用ポート(接続部材)
94  パイプ本体
114  ガスケット(シール部材)
114B リップ部(密着部材)
114D 変形部
164  ポンプユニット(吸引ポンプ、減圧手段)
168  ローラーポンプ(吸引ポンプ、減圧手段)

Claims (10)

  1. 画像情報に基づいてインク滴を記録媒体に吐出する記録ヘッドへ供給されるインクが貯留されたサブインクタンクへ、メインインクタンクからインクを補給可能なインク補給部材と、
    前記サブインクタンク内を減圧することで前記メインインクタンクからサブインクタンクへインクを補給する減圧手段と、
    前記メインインクタンク及び前記サブインクタンクにそれぞれ設けられ内部をインクが流動可能とされた接続部材と、
    を有し、
    インク非補給時にも前記接続部材を接続状態とし前記減圧手段で前記サブインクタンク内を減圧可能とされていることを特徴とするインク補給装置。
  2. 前記インク非補給時での減圧手段による減圧が、メインインクタンクからサブインクタンクへとインクが補給されない程度に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のインク補給装置。
  3. 画像情報に基づいてインク滴を記録媒体に吐出する複数の記録ヘッドへ供給されるインクがそれぞれ貯留された複数のサブインクタンクへ、対応する複数のメインインクタンクからインクを補給可能なインク補給部材と、
    前記サブインクタンク内を減圧することで前記メインインクタンクからサブインクタンクへインクを補給する減圧手段と、
    前記メインインクタンク及び前記サブインクタンクにそれぞれ設けられ内部をインクが流動可能とされた接続部材と、
    を有し、
    インク補給時及びインク非補給時の双方において前記接続部材が接続状態とされ、
    インク補給時には、メインインクタンクからサブインクタンクへとインクが補給されるように前記減圧手段で前記サブインクタンク内を減圧し、インク被補給時には、メインインクタンクからサブインクタンクへとインクが補給されない程度に減圧手段でサブインクタンク内を減圧可能とされていることを特徴とするインク補給装置。
  4. 前記減圧手段が、吸引ポンプを含んで構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のインク補給装置。
  5. 前記吸引ポンプがローラーポンプとされていることを特徴とする請求項4に記載のインク補給装置。
  6. 画像情報に基づいてインク滴を記録媒体に吐出する記録ヘッドへ供給されるインクが貯留されたサブインクタンクへ、メインインクタンクからインクを補給可能なインク補給部材と、
    前記メインインクタンク又は前記サブインクタンクの一方に設けられたパイプ部材と、
    前記メインインクタンク又は前記サブインクタンクの他方に設けられ前記パイプ部材が挿入されるとパイプ部材に密着するシール部材と、
    前記シール部材に設けられ、前記パイプ部材の挿抜方向への変位に追従して弾性変形し前記サブインクタンクへの接触状態を維持する変形部と、
    を有することを特徴とするインク補給装置。
  7. 前記シール部材を前記メインインクタンク又は前記サブインクタンクの他方に対して保持するキャップ部材、
    を有し、
    前記変形部が、前記キャップ部材に接触する形状とされていることを特徴とする請求項6に記載のインク補給装置。
  8. 前記変形部が、前記インク流路を包囲する環状に形成されていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のインク補給装置。
  9. 前記変形部の変形量が、前記パイプ部材の挿抜方向に沿って0.1mm以上1.0mm以下とされていることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載のインク補給装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載のインク補給装置と、
    前記インク補給装置によってインクが補給されるサブインクタンクとこのサブインクタンクから供給されたインクを画像情報に基づいてインク滴として記録媒体に吐出する記録ヘッドとがそれぞれ設けられた記録ヘッドユニットと、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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