JP4442243B2 - インク補給装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、補給ユニットが、記録ヘッドにインクを補給する補給位置と記録ヘッドにインクの補給を行わない非補給位置との間で移動するインク補給装置、及びそのインク補給装置を備える画像形成装置に関する。
従来のインクジェット式の画像形成装置では、補給ユニットを記録ヘッドユニットに向って移動させて補給ポートを記録ヘッドユニットのインクタンクの補給口に挿入してからインクをインクタンクに補給し、補給が終了すると補給ユニットを記録ヘッドユニットから離れる方向に移動させて補給ポートを補給口から抜くという方法でインク補給が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載のカラープリンタでは、各補給ユニット毎に設けられた複数のリンク機構が、単一の駆動モータの回転力によって異なるタイミングで次々と駆動され、インクの補給を行わない補給ユニットを含めて全ての補給ユニットが必ず移動される。
このため、インク補給を行わない補給ポートまで補給口へ挿抜しなければならない。従って、補給ポートからインクが引き出される回数が必要以上に多くなり、インクタンクの補給口周辺のインク垂れがひどくなる。また、必要以上に補給ポートの挿抜を繰り返すので、補給ポートとインクタンクの補給口のシール部の磨耗が激しくなる。このため、シール部の耐久性を高めなければならず、コストアップになるという問題があった。
特開2002−113878号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、補給ユニットの補給ポートを記録ヘッドのインク補給口に挿抜する際に起こる記録ヘッドの汚れ、補給ユニットの補給ポートと記録ヘッドのインク補給口の磨耗を低減することを目的とする。
請求項1に記載のインク補給装置は、記録媒体にインク滴を吐出する記録ヘッドにインクを補給する複数の補給ユニットと、インクを補給する補給位置とインクの補給を行わない非補給位置との間で前記補給ユニットを移動させる移動手段と、を有するインク補給装置であって、前記移動手段は、インクを補給する補給ユニットのみ前記補給位置へ移動させる選択手段を有することを特徴とする。
請求項1に記載のインク補給装置では、複数の補給ユニットが記録ヘッドにインクを補給する。この補給ユニットは、移動手段によって、インクを補給する補給位置とインクの補給を行わない非補給位置との間で移動される。
ここで、選択手段によってインクを補給する補給ユニットのみ補給位置へ移動される。このため、インクの補給を行わない補給ユニットの補給ポートは、記録ヘッドのインク補給口に挿抜されないので、インクが補給ユニットから引き出される回数を必要最低限に抑えることができる。また、記録ヘッドの補給ポートと補給ユニットのインク補給口との磨耗を最大限抑制できる。
従って、記録ヘッドのインク補給口周辺の汚れを最大限抑制できる。また、補給ユニットの補給ポートと記録ヘッドのインク補給口の耐久性の要求が低くなり、信頼性向上、コスト低減が達成される。
請求項2に記載のインク補給装置は、請求項1に記載のインク補給装置であって、前記移動手段は、各補給ユニット毎に設けられ、前記補給ユニットを前記補給位置と前記非補給位置との間で移動させる複数の移動機構と、複数の前記移動機構に駆動力を付与する単一の駆動力付与手段と、を備え、前記選択手段は、前記駆動力付与手段と各移動機構を連結し、または連結を解除する連結切換え手段であることを特徴とする。
請求項2に記載のインク補給装置では、各補給ユニット毎に設けられた移動機構が、単一の駆動力付与手段によって駆動されて各補給ユニットを補給位置と非補給位置との間で移動させる。
ここで、駆動力付与手段と各移動機構は、連結切換え手段によって連結され、または連結を解除される。これによって、インクを補給する補給ユニットのみを補給位置へ移動させることができる。
請求項3に記載のインク補給装置は、請求項2に記載のインク補給装置であって、前記駆動力付与手段は、正逆回転可能なモータと、前記モータの回転力を各移動機構に伝達する移動用ギア列と、前記モータの回転力を前記連結切換え手段に伝達する連結用ギア列と、前記移動用ギア列内で、前記モータの正転のみを各移動機構に伝達する移動用ワンウェイクラッチと、前記連結用ギア列内で、前記モータの逆転のみを前記連結切換え手段に伝達する連結用ワンウェイクラッチと、を有することを特徴とする。
請求項3に記載のインク補給装置では、正逆回転可能なモータの回転力が移動用ギア列によって各移動機構に伝達され、連結用ギア列によって連結切換え手段に伝達される。
ここで、移動用ワンウェイクラッチによってモータの正転のみが各移動機構へ伝達され、連結用ワンウェイクラッチによってモータの逆転のみが各移動機構へ伝達される。即ち、1個のモータで移動機構と連結切換え手段を別々に駆動できる。
請求項4に記載のインク補給装置は、請求項3に記載のインク補給装置であって、前記連結切換え手段は、各補給ユニット毎に設けられ、前記移動用ギア列と各移動機構を連結する連結位置と前記移動用ギア列と各移動機構との連結を解除する連結解除位置との間で移動可能とされた複数の連結ギアと、各補給ユニット毎に位相差をつけて設けられ、前記連結用ギア列の回転力で回転されて各連結ギアを異なるタイミングで前記連結位置と前記連結解除位置との間で移動させる複数の連結用カムと、を有することを特徴とする。
請求項4に記載のインク補給装置では、各補給ユニット毎に設けられ移動用ギア列と各移動機構を連結する複数の連結ギアが、連結位置と、移動用ギア列と各移動機構との連結を解除する連結解除位置との間で移動可能とされている。
また、複数の連結用カムが、各補給ユニット毎に位相差をつけて設けられており、この複数の連結用カムは、連結用ギア列の回転力で回転されて各連結ギアを異なるタイミングで次々と連結位置と連結解除位置との間で移動させる。この際、連結ギアが、インクを補給する補給ユニットを移動させる移動機構と移動用ギア列に連結したところで、連結用カムの回転を停止させれば、インクを補給する補給ユニットのみが移動可能となる。
請求項5に記載のインク補給装置は、請求項4に記載のインク補給装置であって、複数の前記連結用カムの少なくとも1つがホームポジションに位置することを検出する検出手段と、前記検出手段からの検出信号に基づいて各連結用カムの回転角度を算出し、各連結ギアを前記連結位置、または前記連結解除位置に配置する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載のインク補給装置では、複数の連結用カムの少なくとも1つがホームポジションに位置すると検出手段によって検出され、制御手段が、検出手段からの検出信号に基づいて各連結用カムの回転角度を算出し、各連結ギアを連結位置、または連結解除位置に配置する。
ここで、複数の連結用カムが所定の位相差に設定されている場合、1つの連結用カムの回転角度さえ検出できれば他の連結用カムの回転位置を知ることができる。従って、この場合、制御手段は、1つの連結用カムがホームポジションを通り、検出手段から検出信号を受信してから所定時間経過する毎にモータを停止させれば良い。
請求項6に記載のインク補給装置は、請求項4又は5に記載のインク補給装置であって、複数の前記連結用カムが回転すると黒色の前記補給ユニットを移動させる前記移動機構が最初に前記移動用ギア列に連結されることを特徴とする。
請求項6に記載のインク補給装置では、複数の連結用カムが回転して最初に移動用ギア列に連結される移動機構が、黒色の補給ユニットを移動させる移動機構となっている。ここで、最も使用頻度が高い色は黒色で補給位置へ移動される回数が最も多いのは黒色の補給ユニットであり、この黒色の補給ユニットを移動可能となるまでの時間が他の補給ユニットよりも短くなっている。
請求項7に記載のインク補給装置は、請求項2に記載のインク補給装置であって、前記駆動力付与手段は、モータと、前記モータの回転力を各移動機構に伝達する移動用ギア列と、を有し、前記連結切換え手段は、各補給ユニット毎に設けられ、前記移動用ギア列と各移動機構を連結する連結位置と前記移動用ギア列と各移動機構との連結を解除する連結解除位置との間を移動可能とされた複数の連結ギアと、各補給ユニット毎に設けられた複数のソレノイドと、各補給ユニット毎に設けられ、各ソレノイドの動作に連動して各連結ギアを前記連結位置と前記連結解除位置との間で移動させる複数の連結用リンクと、を有することを特徴とする。
請求項7に記載のインク補給装置では、複数の連結ギアが、連結位置と連結解除位置との間で移動可能とされている。また、複数のソレノイドが各補給ユニット毎に設けられ、各ソレノイドの動作に連動して各連結ギアを移動させる複数の連結用リンクが各補給ユニット毎に設けられている。これによって、ソレノイドを励磁させ、又は励磁を解除することによって、連結ギアを連結位置と連結解除位置との間で移動させることができるので、補給ユニットを補給位置まで移動させることができる。
請求項8に記載のインク補給装置は、請求項2乃至7の何れかに記載のインク補給装置であって、複数の前記移動機構は、前記駆動力付与手段からの回転力を直線運動に変えて各補給ユニットを往復動させる複数の移動用カムであることを特徴とする。
請求項8に記載のインク補給装置では、複数の移動用カムが、駆動力付与手段からの回転力を直線運動に変換して各補給ユニットを往復動させる。
請求項9に記載のインク補給装置は、請求項2乃至7の何れかに記載のインク補給装置であって、複数の前記移動機構は、前記駆動力付与手段からの回転力を直線運動に変えて各補給ユニットを往復動させる複数の移動用リンクであることを特徴とする。
請求項9に記載のインク補給装置では、複数の移動用リンクが、駆動力付与手段からの回転力を直線運動に変えて各補給ユニットを往復させる。
請求項10に記載の画像形成装置は、請求項1乃至9の何れかに記載のインク補給装置を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の画像形成装置では、補給ユニットの補給ポートを記録ヘッドの補給口へ挿抜する回数が必要最低限に抑えられているので、補給ポート挿抜時のインクこぼれ、補給ユニットの補給ポートと記録ヘッドの補給口との挿抜部の磨耗を低減できる。
本発明は上記構成にしたので、補給ユニットの補給ポートを記録ヘッドの補給口へ挿抜する際に起こる記録ヘッドの汚れ、補給ユニットの補給ポートと記録ヘッドの補給口との磨耗を低減できる。
以下に図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1には、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置12が、その記録ヘッドキャリッジ14の近傍を拡大して示されている。
このインクジェット記録装置12は、記録媒体P(例えば用紙等)を一定の方向に搬送する記録媒体搬送部材16と、この記録媒体Pの搬送経路に対向して、且つ記録媒体Pの搬送方向と垂直な方向に沿って設けられた1組のガイド部材18とを備えている。これらのガイド部材18によって記録ヘッドキャリッジ14が支持されている。また、ガイド部材18の下で且つ記録媒体Pの搬送経路に隣接した位置にはメンテナンスステーション20が配置されており、記録ヘッドキャリッジ14に対して接離(本実施形態では上下動)して、キャッピングやインクの吸引等のメンテナンス動作を行う。このメンテナンス動作は、図示しない制御回路によって、所定の条件やタイミングで行われるように制御されている。
メンテナンスステーション20に対向する位置には記録ヘッドキャリッジ14のホームポジションが設定されており、この位置を位置センサ22で検出するようになっている。上記した記録ヘッドキャリッジ14、記録媒体搬送部材16、ガイド部材18、メンテナンスステーション20及び位置センサ22は、本体ハウジング24に保持されている。記録ヘッドキャリッジ14には、フレキシブル基板に形成された信号線を通じて画像情報が送られる。
なお、図面において、記録ヘッドキャリッジ14の移動方向(主走査方向)を矢印Mで、記録媒体Pの移動方向(副走査方向)を矢印Sでそれぞれ示す。
図2〜図4にも示すように、記録ヘッドキャリッジ14は、ガイド部材18に沿って移動可能に配設された記録ヘッドキャリッジフレーム26と、この記録ヘッドキャリッジフレーム26の下面(記録媒体Pの搬送経路に対向する面)よりも下に突出するように配設され、下面にインク吐出口が形成された複数(本実施形態では4つ)の記録ヘッド28と、記録ヘッドキャリッジフレーム26に着脱可能に配設され各記録ヘッド28にインクを供給するサブインクタンク30とで構成されている。サブインクタンク30の数は、記録ヘッド28の数と対応するようになっており、本実施形態では4つとされている。従って、それぞれのサブインクタンク30ごとに記録ヘッド28へ異なる色のインク(例えば、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))を供給してインク滴を吐出することで、フルカラーの画像を記録することが可能である。対応する記録ヘッド28とサブインクタンク30とで、記録ヘッドユニット32が構成されている。以下、記録ヘッド28、サブインクタンク30及び後述のインク補給ユニット48等を各色に応じて特に区別して説明するときは、符号の後にBk、C、M、又はYを付して表示することとする。
そして、図1に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置12は、記録媒体搬送部材16で記録媒体Pを搬送し、且つ、記録ヘッドキャリッジ14を往復動作させながら、画像情報に応じてインク滴を吐出して、記録媒体P上に画像を記録する。
サブインクタンク30のそれぞれには、図3に示すように、サブインクタンク30内の空気を排出可能な排気口42を有する排気用ポート34と、この排気用ポート34よりも下方において、サブインクタンク30内へインクを補給可能なインク補給口44を備えたインク補給用ポート36とが設けられている。さらに、サブインクタンク30には、排気用ポート34よりも上方に、サブインクタンク30の内部と外部とで空気を流通させる大気連通孔38が形成されている。大気連通孔38を通って空気が出入りすることで、サブインクタンク30内での圧力変動が緩和されるようになっている。また、サブインクタンク30には、内部のインク量を検出するインク量センサ40が取り付けられている。インク量センサ40は、検出したサブインクタンク30内のインク量の情報を図示しない制御回路に送る。
図1に示すように、本体ハウジング24には、サブインクタンク30のそれぞれに対応してインクを補給する複数(本実施形態では4つ)のインク補給ユニット48を備えたインク補給装置46が取りつけられており、このインク補給ユニット48によってサブインクタンク30へインクを補給可能な位置が、記録ヘッドキャリッジ14のインク補給位置とされている。
また、図2及び図3に示すように、インク補給装置46の下方には、メインインクタンク50が配置されている。メインインクタンク50には、インクジェット記録装置12で使用されるインクがあらかじめ貯留されており、インク補給装置46によってこのインクがサブインクタンク30に補給され、画像記録に使用される。メインインクタンク50は、平面視したときにインク補給装置46と部分的に(本実施形態では略全体にわたって)重なるように配置されており、インクジェット記録装置12全体として小型化が図られている。
図4にも詳細に示すように、インク補給装置46は、インクジェット記録装置12の本体ハウジング24に一体的に固定された固定フレーム52を有しており、さらに固定フレーム52内に、ガイド枠体54が配置されている。
ガイド枠体54には、4つのサブインクタンク30に対応して、インク補給ユニット48が配設されている。インク補給ユニット48は、ガイド枠体54に設けられた収容部70内でそれぞれ独立してスライドし、対応するサブインクタンク30に対して接近及び離間するようになっている。インク補給ユニット48が記録ヘッドキャリッジ14(サブインクタンク30)に対して接近又は離間するときの移動領域は、図1から分かるように、記録ヘッドキャリッジ14に対してメンテナンスステーション20が接離するときの移動領域と重ならないようになっている。このため、インク補給ユニット48とメンテナンスステーション20のいずれか一方を記録ヘッドキャリッジ14に対して接離させるときに、他方を退避させる必要がない。
図3及び図4に示すようにそれぞれのインク補給ユニット48の、サブインクタンク30と対向する面には、サブインクタンク30の排気口42に対応した位置に排気用ポート74が、サブインクタンク30のインク補給口44に対応した位置にインク補給用ポート76がそれぞれ設けられており、インク補給ユニット48がサブインクタンク30に向かって移動することで、排気用ポート74が排気口42に、インク補給用ポート76がインク補給口44にそれぞれ接続される。
また、それぞれのインク補給ユニット48には、サブインクタンク30の大気連通孔38に対応した位置に、キャップ72が取りつけられている。インク補給ユニット48がサブインクタンク30の内部と外部との空気の流通を阻止した後、排気用ポート74が排気口42に、インク補給用ポート76がインク補給口44にそれぞれ接続するように、キャップ72、排気用ポート74、インク補給用ポート76の形状や取付位置等が設定されている。
インク補給ユニット48からは、サブインクタンク30に向かって位置決めピン78が突設されている。一方、サブインクタンク30には、位置決めピン78に対応する位置に、位置決め用ポート80が設けられている。位置決めピン78は、一定の外径を有する円柱状の位置決め部82と、この位置決め部82よりも先端側において先細りの円錐状に形成された案内部84とを有しており、位置決め部82の外径は、位置決め用ポート80の内径と略等しくされている。
図4に示すように、インク補給ユニット48の上面、下面及び両側面と、インク補給ユニット48を収容する収容部70内の上面、下面及び両側面との間には、それぞれ所定の間隙86が構成されている。また、インク補給ユニット48のこれら各面からは案内ピン88が突設されており、それぞれ、収容部70の各面に形成された案内溝90に収容されている。これによって、インク補給ユニット48が収納部70内をスライドして記録ヘッドユニット32に接離可能となっている。
また、それぞれのインク補給ユニット48に設けられたインク補給用ポート76には、図5に示すように、インク補給用パイプ92が配設されている。インク補給用パイプ92は、全体として略円筒状に形成されたパイプ本体94を有している。パイプ本体94の先端には、サブインクタンク30へ補給されるインクを流出させるための連通穴96が形成されている。また、パイプ本体94の先端部近傍は、先端に向かって次第に径が小さくなる先細り形状とされている。
パイプ本体94内には、その長手方向に移動可能に弁体98が収容され、さらに後端側には、Oリング100を介して、ブラケット102が圧入されている。
弁体98は、弾性部材によって構成された環状のパッキン104と、このパッキン104を保持すると共に、パイプ本体94内をスライド可能とされたパッキンホルダー106、及び、パッキンホルダー106とブラケット102との間に配設され、パッキンホルダー106とパッキン104を連通穴96に向かって付勢する圧縮コイルスプリング108とで構成されている。通常は、圧縮コイルスプリング108によってパッキンホルダー106及びパッキン104が連通穴96に向かって付勢され、パッキン104が連通穴96の周囲に圧着されて連通穴96が閉塞されているが、圧縮コイルスプリング108の付勢力に抗してパッキンホルダー106及びパッキン104がスライドしパッキン104が連通穴96の周囲から離間すると、インクが流通可能となる。
パッキンホルダー106からはバルブ当接部110が突設されている。バルブ当接部110はパッキン104内を貫通し、その先端が連通穴96から外部に露出しており、後述するバルブ突起部122に押されるようになっている。
ブラケット102の後端には、カバー112を介して、インク補給用チューブ124の一端が接続されている。図3に示すように、インク補給用チューブ124の他端は、画像記録に使用されるインクがあらかじめ貯留されたメインインクタンク50に接続されている。インク補給用ポート76がサブインクタンク30のインク補給口44に接続されると、メインインクタンク50からサブインクタンク30へのインクの流路が構成される。
これに対し、サブインクタンク30のインク補給口44には、その内部にガスケット114が配置され、ガスケットカバー112によって脱落しないように所定位置に保持されている。ガスケット114の外周には、環状に膨出された膨出部114Aが形成されており、この膨出部114Aがインク補給口44の内面に圧着することで、これらの間からのインクや空気の流動を阻止している。また、ガスケット114には、内側に向かって環状に突出するリップ部114Bが形成されており、挿入されたパイプ本体94に外側から全周にわたって接触して、これらの間からのインクや空気の流動を阻止する。ガスケットカバー112とガスケット114との間には、環状の押さえリング116が配設されており、パイプ本体94が抜き差しされたときの、この抜き差し方向へのリップ部114Bの変形を一定範囲に制限している。これにより、パイプ本体94をインク補給口44内で移動(抜き差し)するときに、リップ部114Bが不用意に追従して抜き差しの抵抗となったり、リップ部114Bへのパイプ本体94外周への密着性が低下したりしないようになる。
インク補給口44内には、ガスケット114よりもさらに奥側に、バルブ118が配置されている。バルブ118は、通常はインク補給口44内の圧縮コイルスプリング120によって付勢され、ガスケット114に形成された環状の突起部114Cに圧着されてインクの流路を閉鎖しているが、圧縮コイルスプリング120の付勢力に抗してスライドし、突起部114Cから離間すると、インクの流路が構成される。なお、本実施形態では、圧縮コイルスプリング120のばね定数は、圧縮コイルスプリング108のばね定数よりも大きく設定されている。
バルブ118からは、パッキンホルダー106のバルブ当接部110に対向するように、バルブ突起部122が突設されている。パイプ本体94をインク補給口44内に挿入すると、バルブ当接部110の先端とバルブ突起部122の先端とが接触し、互いに押圧しあう。この押圧力で、弁体98及びバルブ118がスライドし、インクの流路が構成される。なお、本実施形態では、圧縮コイルスプリング120のばね定数を、圧縮コイルスプリング108のばね定数よりも大きく設定しており、まず最初にパイプ本体94内でインクの流路が構成され、ついでインク補給口44内でインクの流路が構成されるようにしている。これにより、インク補給ユニット48とサブインクタンク30とが液体連結される。なお、パッキンホルダー106及びバルブ118には、共に連通孔106D、118Dが形成されており、液体連結時のインクの流通を妨げないようになっている。
また、バルブ当接部110及びバルブ突起部122の位置及び形状は、パイプ本体94がインク補給口44に挿入されて、少なくともパイプ本体94の外周部にリップ部114Bが密着した後に、インクの流路が構成されるように、所定の位置及び形状とされている。
図6には、排気用ポート74及び排気口42が示されている。排気用ポート74及び排気口42は、サブインクタンク30内の空気を排出するものであり、内部をインクが流通しない。このため、排気用ポート74には、パイプ本体94の内部に弁体98が設けられていない。すなわち、パイプ本体94の連通穴96は常に開放されると共に、パイプ本体94の一部に、バルブ突起部122を押圧可能なバルブ当接部110が設けられている。このような構成であっても、パイプ本体94を排気口42に挿入すると、バルブ当接部110がバルブ突起部122を押圧してガスケット114を押しこむので空気の流路が構成され、排気用チューブ126から、サブインクタンク30内の空気を排出することが可能となる。
次に、インク補給ユニット48をインク補給位置とインク非補給位置との間で移動させる移動手段55について説明する。
図2、図7乃至図9に示すように、固定フレーム52には、正逆回転可能な駆動モータ128と、この駆動モータ128の回転力を受けて回転してインク補給ユニット移動機構56(図3参照)を駆動させる移動用ギア列129と、駆動モータ128の回転力を受けて回転して連結切換え機構を駆動させる連結用ギア列130が取り付けられている。
連結用ギア列129及び移動用ギア列130は、駆動モータ128のモータギア128Aに噛み合い、回転軸131回りに回転するギア132を備える。図9(B)に示すように、ギア132の回転中心にはワンウェイクラッチ133が嵌め込まれている。また、ギア132よりも小径なギア134が回転軸131に回転可能に支持されており、このギア134の回転中心から突出した円筒形状のボス134Aが、ワンウェイクラッチ133内に嵌め込まれている。
ここで、ワンウェイクラッチ133は、駆動モータ128が正転(図8に矢印Aで示す時計回り方向の回転)すると空転してギア134に回転力を伝達しない。反対に、ワンウェイクラッチ133は、駆動モータ128が逆回転(図8に矢印Bで示す半時計回り方向の回転)するとギア134に回転力を伝達する。そして、ギア134に噛み合ったギア134よりも大径なギア136が回転される。
以上、説明したギア132、134、136で連結用ギア列129を構成し、ギア136が回転すると図10に示す連結切換え機構59が駆動される。この連結切換え機構59は、ギア136の回転軸138に所定の位相差(本実施形態では約90度)をつけて挿通された4つの連結用カム140Bk、140C、140M、140Yと、連結用カム140の回転に連動して上下する4つのクラッチギアユニット142Bk、142C、142M、142Yを備える。
このクラッチギアユニット142は、L字状のシャフト144を備える。このシャフト144の鉛直方向に延出する鉛直部144Aの下端部は連結用カム140のカム面上に乗っている。また、この鉛直部144Aは図3に示すように固定フレーム52に上下動可能に支持され、圧縮コイルバネ146によって連結用カム140に付勢されている。
また、シャフト144の水平方向に延出する水平部144Bの先端部には連結ギア148Bk、148C、148M、148Yが回転可能に支持されている。この連結ギア148は、クラッチギアユニット142が上下動することにより、後述する移動用ギア列130とインク補給ユニット移動機構56を連結し、又は連結を解除する。
次に、移動用ギア列130について説明する。
図8に示すように、駆動モータ128によって回転されるギア134と噛み合ったギア134と同径のギア150が備えられている。このギア150には、上述したギア132と同様、ワンウェイクラッチ151を介してギア150より小径なギア152が嵌め込まれている。このギア152は、駆動モータ128が正転した時のみ回転し、駆動モータ128が逆転した時はワンウェイクラッチ151が空転することにより回転しない。
そして、ギア152には、2段ギア154の大径の歯車154Aが噛み合っている。また、2段ギア154の小径の歯車154Bには歯車154Bより大径のギア156が噛み合っている。
図2、図3に示すように、ギア156の回転軸157には各インク補給ユニット48毎にギア158が挿通されており、このギア158が、上述したクラッチギアユニット142の連結ギア148にそれぞれ噛み合う。また、連結ギア148には連結ギア148より大径のギア160がそれぞれ噛み合っている。
このギア160の回転によって駆動されるインク補給ユニット移動機構56は、ギア160の回転軸162に挿通された移動用カム164と、インク補給ユニット48に固定され、固定フレーム52に水平移動可能に支持された移動板166を備える。この移動板166からは2本の軸166A、166Bが移動用カム164の水平方向両側へ突出している。軸166Aは、移動用カム164よりインク補給ユニット48側に位置し、軸166Bは、移動用カム164より連結ギア148側に位置する。
即ち、図11に示すように、移動用カム164の頂上部164Aがインク補給ユニット48側を向くと軸166Aが移動用カム164によってインク補給ユニット48側へ押されてインク補給ユニット48がインク補給位置へ移動される。また、図12に示すように、移動用カム164の頂上部164Aが連結ギア148側を向くと軸166Bが移動用カム164によって連結ギア148側へ押されてインク補給ユニット48がインク非補給位置へ移動される。
ここで、図11、図12に示すように、固定フレーム52には、移動用カム164の回転位置を検出するホームポジションセンサ168が取りつけられており、このホームポジションセンサ168によって検出された移動用カム164の回転角度に基づいて、モータ制御回路172(図13参照)が駆動モータ128を駆動し、回転角度を制御するようになっている。
詳細には図14にチャートで示すように、移動用カム164が頂上部164Aを水平方向の軸166B側へ向けて、ホームポジションセンサ168からモータ制御回路172へ検出信号が送信される状態(図16参照)から駆動モータ128の制御が開始される。そして、駆動モータ128の正転による回転力を受けて移動用カム164が回転すると、まず、移動用カム164の回転角度が20度に達した時に、インク補給ユニット48は前進を開始する。即ち、キャップ72、排気用ポート74、及びインク補給用ポート76がポートホーム位置範囲から抜け出す。
そして、移動用カム164の回転角度が160度に達した時に、インク補給ユニット48はインク補給位置まで前進し、キャップ72が大気連通口38へ、排気用ポート74が排気用ポート34へ、インク補給用ポート76がインク補給用ポート36へ、それぞれ挿入される。この状態で、図3に示すポンプユニット60を駆動させてメインタンク50からサブインクタンク30へインクを補給する。
そして、移動用カム164の回転角度が200度に達した時に、インク補給ユニット48は後退を開始する。即ち、キャップ72が大気連通口38から、排気用ポート74が排気用ポート34から、インク補給用ポート76がインク補給用ポート76から、それぞれ抜き出される。そして、さらに移動用カム164の回転角度が340度に達した時に、インク補給ユニット48はホームポジション、即ちインク非補給位置まで後退する。
また、固定フレーム52には、クラッチギアユニット142Bkを上下動させる連結用カム140Bkの回転位置を検出するホームポジションセンサ170が取りつけられており、このホームポジションセンサ170によって検出された連結用カム140Bkの回転角度に基づいて、上述したモータ制御回路172が駆動モータ128を駆動し、連結用カム140Bk〜Yの回転角度を制御するようになっている。
詳細には図15にチャートで示すように、連結用カム140Bkが頂上部140Aを水平線より約40度上向きにし、ホームポジションセンサ170からモータ制御回路172への検出信号が途切れた状態(図16参照)から駆動モータ128の制御が開始される。そして、駆動モータ128の逆転による回転力を受けて連結用カム140Bk〜Yが回転すると、まず、連結用カム140Bkのホームポジションからの回転角度が20度に達した時に、クラッチギアユニット142Bkは上昇を開始する。そして、連結用カム140Bkの回転角度が40度に達した時に、クラッチギアユニット142Bkは最上位まで移動し、連結ギア148Bkをギア160Bkとギア158Bkに噛み合せる。これによって、移動用ギア列130とインク補給ユニット移動機構56Bkが連結される。
そして、連結用カム140Bkの回転角度が60度に達した時、クラッチギアユニット142Bkは下降を開始し、連結用カム140Bkの回転角度が80度に達した時、クラッチギアユニット142Bkは最下位まで移動する。
ここで、連結用カム140Bk〜Yは、黒(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に約90度の位相差をつけて回転軸138に挿通されている。このため、連結用カム140Bkの回転角度が80度の時、連結用カム140Cの回転角度は−10度、即ち連結用カム140Cはホームポジションに位置する。
この状態から連結用カム140Bk〜Yが回転して、連結用カム140Bkの回転角度が110度に達し、連結用カム140Cの回転角度が20度に達した時に、連結用カム140Bkの回転角度が20度に達した時のクラッチギアユニット142Bkと同様、クラッチギアユニット142Cは上昇を開始する。
そして、連結用カム140Bkの回転角度が130度に達し、連結用カム140Cの回転角度が40度に達した時に、クラッチギアユニット142Cは最上位まで移動して連結ギア148Cをギア160Cとギア158Cに噛み合わせる。
そして、連結用カム140Bkの回転角度が150度、連結用カム140Cの回転角度が60度に達した時に、クラッチギアユニット142Cは下降を開始し、連結用カム140Bkの回転角度が170度、連結用カム140Cの回転角度が80度に達した時に、クラッチギアユニット142Cは最下位まで移動する。
同様に、連結用カム140Bkの回転角度が200〜260度、連結用カム140Mの回転角度20〜80度の時、クラッチギアユニット142Mが上下動し、連結用カム140Bkの回転角度が290〜350度、連結用カム140Yの回転角度が20〜80度の時、クラッチギアユニット142Yが上下動する。
ここで、連結用カム140Bk〜Yが回転して最初に駆動モータ128に連結されるのが黒色のインク補給ユニット48Bkとなっている。ここで、最も使用頻度が高い色は黒色で、記録ヘッドユニット32と各ポートの挿抜を行う回数が最も多いのは黒色のインク補給ユニット48Bkであり、この黒色のインク補給ユニット48Bkが移動用ギア列130に連結されるまでの時間が他の色のインク補給ユニット48C〜Yよりも短くなっている。
次に、インク補給ユニット48Bk〜Yによって記録ヘッドユニット32Bk〜Yにインクを補給する際の流れについて図17のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップ1では、装置全体の制御を司るコントローラ(図示省略)からモータ制御回路172へインク補給指令が送信される。ステップ2では、モータ制御回路172が、駆動モータ128を逆転させて移動用カム164Bk〜Yを所定回転角度まで回転させる。
ここで、インク補給を行う色が黒(Bk)であれば、連結用カム140Bkを40〜60度の回転角度まで回転させて、クラッチギアユニット142Bkを最上位まで上昇させる。これによって、インク補給ユニット移動機構56Bkと移動用ギア列130が連結される。
また、インク補給を行う色がシアン(C)であれば、連結用カム140Bkを130〜150度の回転角度まで、即ち、連結用カム140Cを40〜60度の回転角度まで回転させて、クラッチギアユニット142Cを最上位まで上昇させる。これによって、インク補給ユニット移動機構56Cと移動用ギア列130が連結される。
同様に、インク補給を行う色がマゼンタ(M)であれば連結用カム140Bkを220〜240度の回転角度まで、即ち、連結用カム140Mを40〜60度の回転角度まで回転させ、インク補給を行う色がイエロー(Y)であれば連結用カム140Bkを310〜330度の回転角度まで、即ち、連結用カム140Yを40〜60度の回転角度まで回転させる。これによって、インク補給ユニット移動機構56M、56Yと移動用ギア列130が、それぞれ連結される。なお、ステップ3以降は、黒(Bk)のインクを補給する場合を例に取って説明する。
そして、ステップ3では、モータ制御回路172は、駆動モータ128の回転方向を正転に切換え、クラッチギアユニット142Bkによって移動用ギア列130に連結されたインク補給ユニット移動機構56Bkを駆動させる。ここでは、ホームポジションで待機している移動用カム164Bkを180度回転させてインク補給ユニット48Bkをインク供給位置へ移動させる。
そして、ステップ4では、ポンプユニット60を駆動させてインク補給ユニット48Bkから記録ヘッドユニット32Bkのサブインクタンク30Bkへインクを補給する。
そして、インク補給が終了するとステップ5へ進み、駆動モータ128を正転させ、ホームポジションセンサ168から検出信号を受信すると駆動モータ128の駆動を停止させる。即ち、移動用カム164Bkを180度回転させる。これによって、インク補給ユニット48Bkは、各ポートを記録ヘッドユニット32Bkの各ポートから抜き出されてインク非補給位置へ後退される。
そして、ステップ6へ進み、駆動モータ128を逆転させ、ホームポジションセンサ170から検出信号を受信すると駆動モータ128の駆動を停止させる。即ち、連結用カム140Bkを300度程回転させる。これによって、クラッチギアユニット142Bkによるインク補給ユニット移動機構56Bkと移動用ギア列130との連結が解除されると共に、連結用カム140Bk〜Yがホームポジションに配置される。
これによって、インク補給フローを終了する。なお、本フローでは、ステップ6においてインク補給終了後に、クラッチギアユニット142Bkによるインク補給ユニット移動機構56Bkと移動用ギア列130との連結を解除し、また、連結用カム140Bk〜Yをホームポジションに配置したが、このステップ6を行わずにインク補給フローを終了しても良い。その場合、次回のインク補給時に、インクを補給する色が黒(Bk)以外であれば、そこから連結用カム140Bkを90度、180度、270度回転させてクラッチギアユニット142C〜Y(142Bk以外)を上昇させ、また、インクを補給する色が黒(Bk)であれば、クラッチギアユニット142Bkによるインク補給ユニット移動機構56Bkと移動用ギア列130との連結を維持すれば良い。
次に、インク補給装置46の変形例について説明する。なお、インク補給装置46と同様の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図18に示すように、インク補給装置200は、インク補給装置46の連結切換え機構59と構成が異なる連結切換え機構202を備える。連結切換え機構202は、各インク補給ユニット毎にソレノイド206を備える。ソレノイド206の可動鉄心206Aには、リンク機構208が回動可能に連結されている。
このリンク機構208は、長手方向一端部を可動鉄心206Aに回動可能に連結され、長手方向中央部を図示しない支持板に回転可能に支持された第1リンク部208Aと、長手方向一端部を第1リンク部208Aの長手方向他端部に回動可能に連結された第2リンク部208Bを備える。この第2リンク部208Bは、固定フレーム52に鉛直に且つ上下動可能に支持されている。また、第2リンク部208Bの長手方向他端部は略直角に屈折され、この屈折された先端部には、連結ギア210が回転可能に取り付けられている。
以下、連結切換え機構202の作用について説明する。
図19に示すように、ソレノイド206が励磁されると可動鉄心206Aが下降し、可動鉄心206の下降に連動して第1リンク部208Aが回転すると第2リンク部208Bが上昇する。これによって、連結ギア210が、ギア158とギア160に噛み合う位置まで上昇する。
そして、図18に示すように、ソレノイド206の励磁を解除すると、連結ギア210は下降し、ギア158とギア160との噛み合いを解除される。
また、図20に示すように、インク補給装置300は、インク補給装置46のインク補給ユニット移動機構56と構成が異なるインク補給ユニット移動機構302を備える。インク補給移動機構302は、ギア160の回転軸162の回転に連動してインク補給ユニット48を変異させるリンク機構304を備える。
リンク機構304は、回転軸162に挿通された円板304Aと、長手方向一端部を円板304Aの周縁部に回動可能に連結されたリンク軸304Bを備える。このリンク軸304Bの長手方向他端部は、インク補給ユニット48に回動可能に連結されている。
以下、インク補給ユニット移動機構302の作用について説明する。
図21に示すように、円板304Aとリンク軸304Bとの連結部304Cが連結ギア148側に位置する時、インク補給ユニット48は、インク非補給位置へ後退する。そして、図20に示すように、円板304Aが回転して連結部304Cがインク補給ユニット48側へ移動すると、インク補給ユニット48はインク補給位置へ前進する。
以上の説明から分かるように、本実施形態では、複数のサブインクタンク30のうち、インクの補給が必要とされる特定のサブインクタンク30Bk〜Yに対応するインク補給ユニット48Bk〜Yのみを選択的にインク補給位置へ移動させることができる。
これによって、インク補給の要否に関わらず常に全てのインク補給ユニットをインク補給位置へ移動させる従来と比して、インク補給ユニット48Bk〜Yとサブインクタンク30Bk〜Yの各ポートの挿抜回数を1/4(黒、シアン、マゼンタ、イエローの4色フルカラーの場合)とすることができる。
従って、インク補給ユニット48Bk〜Yとサブインクタンク30Bk〜Yの各ポートのシール部の磨耗を抑制でき、また、各ポートを挿抜する際のインク漏れによる記録ヘッドユニット32Bk〜Yの汚れを抑制できる。
本発明の一実施形態に係るインク補給装置を備えたインクジェット記録装置の記録ヘッドキャリッジ及びその近傍を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の概略構成を示す一部破断側面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給ユニットとインクジェット記録装置のサブインクタンクとを拡大して示す一部破断断面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置のインク補給用ポートとサブインクタンクのインク補給口との接続部構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の排気用ポートとサブインクタンクの排気口との接続部構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の駆動ギア列を示す側面図である。 (A)は、本発明の一実施形態に係るインク補給装置の駆動ギア列の下段を示す平面図、(B)は、駆動ギア列の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の連結切換え機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の概略構成を示す一部破断側面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の概略構成を示す一部破断側面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の回路構成の概略を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置においてカムの回転角度とインク補給ユニットの位置との関係を示すチャートである。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置においてカムの回転角度と各クラッチギアユニットの位置との関係を示すチャートである。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の概略構成を示す一部破断側面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置におけるインク補給の流れを説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の変形例の概略構成を示す一部破断側面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の変形例の概略構成を示す一部破断側面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の変形例の概略構成を示す一部破断側面図である。 本発明の一実施形態に係るインク補給装置の変形例の概略構成を示す一部破断側面図である。
符号の説明
12 インクジェット記録装置(画像形成装置)
32Bk記録ヘッドユニット(記録ヘッド)
32C 記録ヘッドユニット(記録ヘッド)
32M 記録ヘッドユニット(記録ヘッド)
32Y 記録ヘッドユニット(記録ヘッド)
46 インク補給装置
48Bkインク補給ユニット(補給ユニット)
48C インク補給ユニット(補給ユニット)
48M インク補給ユニット(補給ユニット)
48Y インク補給ユニット(補給ユニット)
55 移動手段
56 インク補給ユニット移動機構(移動機構)
59 連結切換え機構(選択手段、連結切換え手段)
128 駆動モータ
129 連結用ギア列
130 移動用ギア列
133 ワンウェイクラッチ(連結用ワンウェイクラッチ)
140 連結用カム
148Bk連結ギア
148C 連結ギア
148M 連結ギア
148Y 連結ギア
151 ワンウェイクラッチ(移動用ワンウェイクラッチ)
164Bk移動用カム
164C 移動用カム
164M 移動用カム
164Y 移動用カム
170 ホームポジションセンサ(検出手段)
172 モータ制御回路(制御手段)
200 インク補給装置
202 連結切換え機構(連結切換え手段)
206 ソレノイド
208 リンク機構(連結用リンク)
210 ギア
300 インク補給装置
302 インク補給ユニット移動機構(移動機構)
304 リンク機構(移動用リンク)

Claims (10)

  1. 記録媒体にインク滴を吐出する記録ヘッドにインクを補給する複数の補給ユニットと、
    インクを補給する補給位置とインクの補給を行わない非補給位置との間で前記補給ユニットを移動させる移動手段と、
    を有するインク補給装置であって、
    前記移動手段は、インクを補給する補給ユニットのみ前記補給位置へ移動させる選択手段を有することを特徴とするインク補給装置。
  2. 前記移動手段は、
    各補給ユニット毎に設けられ、各補給ユニットを前記補給位置と前記非補給位置との間で移動させる複数の移動機構と、
    複数の前記移動機構に駆動力を付与する単一の駆動力付与手段と、を備え、
    前記選択手段は、前記駆動力付与手段と各移動機構を連結し、または連結を解除する連結切換え手段であることを特徴とする請求項1に記載のインク補給装置。
  3. 前記駆動力付与手段は、
    正逆回転可能なモータと、
    前記モータの回転力を各移動機構に伝達する移動用ギア列と、
    前記モータの回転力を前記連結切換え手段に伝達する連結用ギア列と、
    前記移動用ギア列内で、前記モータの正転のみを各移動機構に伝達する移動用ワンウェイクラッチと、
    前記連結用ギア列内で、前記モータの逆転のみを前記連結切換え手段に伝達する連結用ワンウェイクラッチと、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のインク補給装置。
  4. 前記連結切換え手段は、
    各補給ユニット毎に設けられ、前記移動用ギア列と各移動機構を連結する連結位置と前記移動用ギア列と各移動機構との連結を解除する連結解除位置との間で移動可能とされた複数の連結ギアと、
    各補給ユニット毎に位相差をつけて設けられ、前記連結用ギア列の回転力で回転されて各連結ギアを異なるタイミングで前記連結位置と前記連結解除位置との間で移動させる複数の連結用カムと、
    を有することを特徴とする請求項3に記載のインク補給装置。
  5. 複数の前記連結用カムの少なくとも1つがホームポジションに位置することを検出する検出手段と、
    前記検出手段からの検出信号に基づいて各連結用カムの回転角度を算出し、各連結ギアを前記連結位置、または前記連結解除位置に配置する制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項4に記載のインク補給装置。
  6. 複数の前記連結用カムが回転すると黒色の前記補給ユニットを移動させる前記移動機構が最初に前記移動用ギア列に連結されることを特徴とする請求項4又は5に記載のインク補給装置。
  7. 前記駆動力付与手段は、
    モータと、
    前記モータの回転力を各移動機構に伝達する移動用ギア列と、を有し、
    前記連結切換え手段は、
    各補給ユニット毎に設けられ、前記移動用ギア列と各移動機構を連結する連結位置と前記移動用ギア列と各移動機構との連結を解除する連結解除位置との間を移動可能とされた複数の連結ギアと、
    各補給ユニット毎に設けられた複数のソレノイドと、
    各補給ユニット毎に設けられ、各ソレノイドの動作に連動して各連結ギアを前記連結位置と前記連結解除位置との間で移動させる複数の連結用リンクと、
    を有することを特徴とする請求項3に記載のインク補給装置。
  8. 複数の前記移動機構は、前記駆動力付与手段からの回転力を直線運動に変えて各補給ユニットを往復動させる複数の移動用カムであることを特徴とする請求項2乃至7の何れかに記載のインク補給装置。
  9. 複数の前記移動機構は、前記駆動力付与手段からの回転力を直線運動に変えて各補給ユニットを往復動させる複数の移動用リンクであることを特徴とする請求項2乃至7の何れかに記載のインク補給装置。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載のインク補給装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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