JP5281750B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、使用頻度により各色のインクに温度差が生じた場合でも、各色に対応した記録ヘッドに供給するまでに各色のインクの温度差を緩和することができる熱交換機構、及び熱交換機構を備えた画像記録装置に関する。
インクジェット記録方式による画像記録装置には、静電駆動方式、サーマルヘッド方式あるいは電気機械変換素子(ピエゾ)方式等が用いられている。このような画像記録装置に使用されるインクとして、一般的に溶媒中に着色粒子を分散させたインクが使用されている。上述の記録方式を用い、記録用紙等の記録媒体にインクを飛翔させることで、記録データに従った画像記録を行う。
また、一部の画像記録装置では、インクを供給するインクタンクと記録ヘッドとの間でインクを循環させながら、記録ヘッドからインクを吐出することで記録媒体上に画像記録を行うものがある。
このような画像記録装置において、記録ヘッドによってインクが加熱され、その温度が上昇すると、インクの粘度が低下し良好な記録が行えなくなる。すなわち、インクが高温になると、その粘度が低下し、吐出するインクの量が増加するため、得られる画像濃度が濃くなる。このため、一般的に正常なインク吐出が行えるように、記録ヘッドに供給されるインクの温度は、所定の温度範囲内に収まっていることが望ましい。
このような課題を解決するものとして、例えば特許文献1のインクジェット記録装置が提案されている。このインクジェット記録装置は、記録ヘッドとインク供給管との接続部付近に送風機(冷却手段)が設けられている。この冷却手段は、記録ヘッドに供給されるインクの温度が画像記録を行うのに好適な温度範囲内に保たれるように各インク供給管を同時に冷却している。
特開平2−43055号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されているインクジェット記録装置では、各記録ヘッドに供給されるインクの温度差について何ら考慮されていない。一般的に各記録ヘッドに供給されるインクは、記録ヘッドの発熱等によって各色毎に温度が異なる。つまり、使用頻度の高い記録ヘッドに供給されるインクの温度と使用頻度の低い記録ヘッドに供給されるインクの温度とでは、その温度差に大きな差が生じてしまう。そのため、上記インクジェット記録装置の構成では、各色毎のインクを所定の温度範囲内まで冷却するための時間に差が生じてしまう。また、上記インクジェット記録装置の構成では、隣接する各インク供給管を冷却手段によって同時に冷却しているため、色によっては所定の温度以下まで必要以上に冷却を行ってしまう虞がある。
そこで本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、記録ヘッドの使用頻度により各色のインクに温度差が生じた場合でも、記録ヘッドに供給されるまでに各色のインクの温度を効率よく適正温度にすることのできる画像記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像記録装置は、インクを循環させる複数のインク循環経路と、インク循環経路の各々に接続され、インク循環経路から供給されたインクの一部を記録媒体に吐出する記録ヘッドと、を有する画像記録装置において、インク循環経路毎に設けられたインク経路部を隣接し一体的に設けた熱交換部を有し、熱交換部は複数のインク経路部を形成する少なくとも一部を熱伝導率の高い部材で構成し、複数の前記インク循環経路のなかで使用頻度の最も高いインクの前記インク経路部を中央に配置し、当該使用頻度の最も高いインクの前記インク経路部を取り囲むように他のインクの前記インク経路部が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドの使用頻度により各色インクに温度差が生じた場合でも、記録ヘッドに供給されるまでに各色のインクの温度を効率よく適正温度にすることのできる画像記録装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、画像記録装置としてインクジェットプリンタを使用した場合のインク経路を説明する図である。本例において使用するインクジェットプリンタ1にはシアン(C)、ブラック(K)、マゼンダ(M)、及びイエロー(Y)の各色のインク2C、2K、2M、2Yをそれぞれ収容するインクタンク3C、3K、3M、及び3Yが設けられている。尚、図1では1色(例えば、シアン(C))に対するインク経路を中心に示しているが、他の色のインク経路についても同じ構成である。
インクタンク3C、3K、3M、及び3Yには、それぞれ対応する開放弁4C、4K、4M、及び4Yと、フィルタ5C、5K、5M、及び5Yが設けられたインク経路チューブ(以下、単にチューブで示す)6C、6K、6M、及び6Yが接続されている。このチューブ6C、6K、6M、及び6Yは湾曲して下方に配設され、下端口を上部サブインクタンク7(7C、7K、7M、7Y)内のインクに浸している。
上部サブインクタンク7Cにはセンサ8が設けられ、上記インクタンク3Cから供給されるインク3Cの液面レベルを検出し、上部サブインクタンク7C内のインク量を制御している。また、上部サブインクタンク7Cには、一端を上部サブインクタンク7C内のインクに浸し、他端を熱交換機構10に接続するチューブ11Cが設けられている。尚、他の色についても、上部サブインクタンク7K、7M、7Yと熱交換機構10とはチューブ11K、11M、11Yで接続され、熱交換機構10内にそれぞれインクを供給している。
熱交換機構10は後述するインク溜まり部を形成する熱交換部材50と冷却部材60で構成されている。尚、熱交換機構10の具体的な構成については後述する。
上部サブインクタンク7には更に、一端を上部サブインクタンク7内のインクに浸すことなく接続し、他端を共通気室(大気開放室)20に接続するチューブ21C、21K、21M、21Yが配設されている。また、共通気室20は、内部を大気に開放するための開放弁22を備えている。
一方、熱交換機構10(熱交換部材50)から流出したインクは、チューブ25(25C、25K、25M、25Y)を介して各色毎に設けられたインク分配器26に流入する。その際、インクは不図示の温度検出手段である温度センサによって温度が検出される。
インク分配器26にはインクジェット方式の複数のインクヘッド27(図1には2個のみ示し他は図示を省略している)が接続され、画像記録部を形成している。複数のインクヘッド27は、インクヘッド27の下方に搬送される記録媒体の幅方向に、その画像形成媒体の幅以上の範囲で、図1の紙面奥行き方向に千鳥状に延在して配置されている。
このインクヘッド27の下面には、複数のノズルが例えば2列に配列されている。このインクヘッド27は、下方に搬送される画像形成媒体に対して複数のノズルからインク液を吐出し、画像記録を行っている。尚、図1ではインク3Cを吐出する記録ヘッド27のみを示しているが、その他のインク3K、3M、3Yを吐出する記録ヘッドも同様な構成となっている。
また、記録ヘッド27において吐出されなかったインク3Cは、記録ヘッド27から各色毎に設けられたインク収用器29に集められ、チューブ30を通り下部サブインクタンク31Cに導かれる。
下部サブインクタンク31Cには、インク供給量調節器38が配置された一端を下部サブインクタンク31C内のインクに浸して接続し、他端を密閉されたバッファタンク33のインクに浸して接続したチューブ34が配設されている。また、チューブ34には、送液ポンプP1によってバッファタンク33内を減圧(負圧)にした際にのみ、下部サブインクタンク31C内のインクをバッファタンク33に供給するために、一方向弁36が設けられている。
インク供給量調節器38は、送液ポンプP1によってバッファタンク33に吸い上げられるインクの量を下部サブインクタンク31Cのインク面の高さによって自己調整する機能を有する。また、下部サブインクタンク31Cには、一端を下部サブインクタンク31C内のインクに浸すことなく接続し、他端を圧力調整共通気室37に接続するチューブ39Cが設けられている。
圧力調整共通気室37には、この内部を大気に開放することが可能な開放弁40が圧力調整共通気室37a側に設置されている。また、何らかの異常が発生した場合でも、下部サブインクタンク31C内のインクが進入できないようラビリンス構造でさえぎられている圧力調整共通気室37b側には、圧力調整機構41が設置されている。
この圧力調整機構41は、ベローズ形状部41aと、錘部41bと、アーム41cとで構成されている。ベローズ形状部41aは、アーム41cによって錘部41bを上下動させることで伸縮する。尚、ベローズ形状部41aのバネ定数は極めて小さい値で作られている。これにより、ベローズ形状部41aが伸縮することで圧力調整共通気室37内の圧力を調整している。つまり、圧力調整共通気室37は、チューブ39Cを介して下部サブインクタンク31Cと連通しているため、下部サブインクタンク31C内の圧力を調整できる。
尚、上記構成は他の色についても同様であり、例えば下部サブインクタンク31K、31M、31Yは、それぞれ対応するバッファタンク33とチューブで接続され、当該チューブにはそれぞれ一方向弁が設けられている。また、下部サブインクタンク31K、31M、31Yと圧力調整共通気室37は対応するチューブ39K、39M、39Yで接続され、各下部サブインクタンク31K、31M、31Y内の圧力調整が行われる。
バッファタンク33は、チューブ44によって上部サブインクタンク7と接続されている。チューブ44には、送液ポンプP1によってバッファタンク33内を加圧した時のみ、バッファタンク33内のインクを上部サブインクタンク7に供給するための一方向弁45が設けられている。尚、この構成は他の色についても同様であり、上部サブインクタンク7とバッファタンク33は対応するチューブで接続され、送液ポンプP2、P3、P4を加圧した時のみバッファタンク33からチューブを介して対応するインクを上部サブインクタンク7に戻す構成である。
次に、図2乃至図5を使用して本実施形態の熱交換機構について説明する。
図2は、熱交換機構10の構成を示す概略図であり、前述のように熱交換機構10は熱交換部材50と冷却部材60で構成されている。熱交換部材50は、蓋部材51とインク経路部材52で構成されている。冷却部材60は蓋部材51の上部に設けられ、冷却素子であるペルチェ素子61、ヒートシンク62、及びファン63で構成されている。
前述した不図示の温度センサによって熱交換部材50から流出するインクの温度が常に監視され、例えばインクの温度が所定の範囲に対して高くなった場合、上記ペルチェ素子61を駆動してインクの温度を所定の範囲内に調節する。
図3は、上記蓋部材51の下面斜視図を示す。また、図4(a)、(b)は、それぞれ上記インク経路部材52の上面斜視図と下面斜視図を示す。
先ず、図3において、蓋部材51には、突状部53(53c、53k、53m、53y)が設けられている。また、蓋部材51は熱伝導性の良い、例えばアルミ材料が使用されている。一方、インク経路部材52には、図4(a)に示すように、インク流路部55c、55k、55m、55yが設けられている。このインク流路部55c、55k、55m、55yは、それぞれ対応する色のインクが流れる構成となっており、インクが通る際の流路抵抗が各色で均一になるようにするため、体積がほぼ同じ値となるように設定されている。
また、インク経路部材52の下面には、図4(b)に示すように、上部サブインクタンク7(7C、7K、7M、7Y)から供給されるインクを流入するためのチューブ11C、11K、11M、11Yと接続されるインク流入口56c、56k、56m、56yと、記録ヘッド27(インク分配器26)にインクを供給するためのチューブ25(25C、25K、25M、25Y)と接続されるインク排出口57c、57k、57m、57yが設けられている。
さらに、インク経路部材52には、図4(a)に示すように、上記蓋部材51の突状部53(53c、53k、53m、53y)の位置及び高さに対応する溝58c、58k、58m、58yが形成されている。
このように構成された蓋部材51とインク経路部材52とは、図5に示すように、突状部53c、53k、53m、53yと溝58c、58k、58m、58yとを嵌め合わせて溶着させる。これにより、インク経路部材52のインク流路部55c、55k、55m、55yと蓋部材51の下面との間に空間(インク溜まり部)が形成される。したがって、熱交換部材50は、蓋部材51とインク経路部材52とで形成されたインク溜まり部の密封性を確保でき、各色のインクが混入しない構成とすることができる。尚、インク経路部材52は、蓋部材51と同様に熱伝導性の良いアルミ材料を使用する。また、ペルチェ素子61は、図5に示すように、蓋部材51中央に配置することで、各色のインクの温度が均一になるようにしている。
次に、上記構成の画像記録装置のインク経路動作を説明する。尚、本例の説明において、4色のインクを代表してシアン(C)について説明する。 図1に示すインクタンク3C内のインク2C(シアン色のインク)は、上部サブインクタンク7内のセンサ8によってインクの液面のレベルが監視されており、インクの液面が規定値に達しない時、開放弁4Cを開放させることでインク2Cを上部サブインクタンク7に供給する。以後、前述したように、上部サブインクタンク7→熱交換部材50→記録ヘッド27→下部サブインクタンク31→バッファタンク33→上部サブインクタンク7の順序で、インクがインク経路内を循環する。
ここで一般的に、記録ヘッドのノズルは負圧に保たれている。これによって、ノズルには、内部方向に凹む曲面(メニスカス)が形成され、正常な印字動作ができるように構成されている。
本インク経路は、インクを前述した如く循環させながら、ノズルにおける負圧を作るために、以下のような構成をとっている。
すなわち、図1に示すように、記録ヘッド27のノズル先端の位置Cに対して、上部サブインクタンク7の液面までの距離がAであり、開放弁22を開放することによって、上部サブインクタンク7内を大気開放にする。これにより記録ヘッド27には、一定の正圧力がかかる。さらに、下部サブインクタンク31の液面と記録ヘッド27のノズル先端の位置Cまでの距離をBとし、開放弁40を開けた状態で圧力調整機構41のベローズ形状部41a、及び錘部41bをアーム41cで持ち上げ、開放弁40を閉じた後、アーム41cを下げることで、下部サブインクタンク31内の圧力を一定の負圧になるように設定する。これにより記録ヘッド27には、一定の負圧がかかる。
下部サブインクタンク31内の負圧力は、錘41bの重さを変えることによって可変である。この負圧力とインクヘッド27と上部サブインクタンク7のインク液面との距離Aによる正圧力とのバランスをとることで、インクヘッド27のノズルにおいて、所定の負圧を発生させることが可能となる。これと共に、インクが上部サブインクタンク7から、インクヘッド27内部を通過して、下部サブインクタンク31に流れることが可能になる。
尚、上記距離Bは、インクを循環させていないとき、開放弁22を大気に対して閉じ、開放弁40を大気に対して開放した際、インクヘッド27のノズルに正常なメニスカスが形成できるように、その距離が設定されている。下部サブインクタンク31に流れたインクを再び上部サブインクタンク7に戻すためにバッファタンク33及び送液ポンプP1〜P4が設置されている。尚、インクチューブ34の下部サブインクタンク31側の供給口の先端に設けられたインク供給量調節器38は、下部サブインクタンク31のインク面が下がってくると、バッファタンク33へのインク供給量を減らし、インク面が上がってくると、バッファタンク33へのインク供給量を増やす機構である。
上記動作を繰り返す際、インクはインクヘッドの発熱によって温度が上昇する。この時、各インクは使用頻度によってその温度が異なる。例えば使用頻度の高いブラック(K)は、他の色と比較してインクの温度が所定温度以上になってしまう場合がある。
そこで、本実施形態の熱交換部材50は、各色インク経路を熱伝導性の良い材料で一体化した構成にすることで、使用頻度により各色のインクに温度差が生じた場合でも、温度の高いインクと温度の低いインクとの熱交換が行われ易くなり、各色記録ヘッドへ供給するまでに各色のインクの温度差を緩和させることができる。
また、熱交換部材50は、蓋部材51上部に配置されたペルチェ素子61によって、インクの温度が所定の範囲に対して高くなった場合、又は低くなった場合、何れの場合でもインクの温度が所定の範囲内に収まるように温度調節を行うことができる。
また、熱交換機構10は、記録ヘッド27の近くに配置されることを考慮して、その外周を断熱材などで覆うことにより、記録ヘッド27から発生する熱の吸収を阻止することができる。
また、熱交換部材50において、蓋部材51とインク経路部材52は、溶着ではなく、ネジ等で締結することにより一体化させる構成としても良い。その場合、インク経路部材52にOリング状の溝を形成しておき、その溝に対応するようにOリングを嵌めこんだ後、蓋部材51とネジ等で締結させることで密封性を更に良好にすることができる。
次に、第1の実施形態の変形例を説明する。
図6は、第1の実施形態の変形例を示す図であり、熱交換部材50を構成する蓋部材51の下面斜視図である。尚、第1の実施形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第1の実施形態では、図3に示すように、蓋部材51には、突状部53(53c、53k、53m、53y)のみを示していたが、本変形例では更に放熱部59c、59k、59m、59yを備える。この放熱部59c、59k、59m、59yは、蓋部材51の下面に立設されている。この放熱部59c、59k、59m、59yは、インク流路部55c、55k、55m、55yを流れるインクに浸され、インクに接触して放熱効果を向上させる。
また、放熱部59kは、突状部53kの突起内面53k−1、53k−2、53k−3、53k−4において、2面以上接することがないように設けられている。これは、突起内面が2面以上接することにより、インクの流れが遮断されてしまうことを防ぐためである。尚、この構成は、他の放熱部59c、59m、59yにおいても同様である。
また、放熱部59c、59k、59m、59yの高さは、インク経路部材52のインク流路部55c、55k、55m、55yの深さよりも若干低く(短く)設定されている。
以上のような構成とすることで、本変形例の熱交換機構は、熱交換機構がインクに接する表面積を増やすことができ、インクの冷却効率を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図7(a)、(b)は、第2の実施形態を説明する図であり、図7(a)は、インク経路部材71の上面断面図を示し、図7(b)は、熱交換機構70の斜視図を示す。
本実施形態では、第1の実施形態に対して、図7(a)に示すように、インク経路部材71は、インク流路部72c、72k、72m、72yを使用頻度の高い、例えばブラック(K)のインク流路部72kを中央に配置し、その他のインク流路部72c、72m、72yが、インク流路部72kを取り囲むように配置した点が相違している。
また、各インク流路部72c、72k、72m、72yの体積は、第1の実施形態と同様にほぼ同じ値となるように設定されている。
本実施形態の熱交換機構70は、図7(b)に示すように、上方の蓋部材73−1と下方の蓋部材73−1とインク流路部72c、72k、72m、72yとでインク溜まり部を形成している。蓋部材73−1には、下部サブインクタンク7C、7K、7M、7Yから供給されたインクが流入するためのインク流入口56c、56k、56m、56yが設けられている。また、蓋部材73−2には、インク溜まり部で熱交換されたインクを記録ヘッド27へと排出するためのインク排出口57c、57k、57m、57yが設けられている。(図7(b)では、インク排出口57k、57yは隠れて見えない。)蓋部材73とインク経路部材71とは、溶着やネジ等で締結することにより一体化させる構成されている。尚、本実施形態においては、蓋部材73は、必ずしも熱伝導率の高い部材である必要はない。
また、ペルチェ素子74は、図7(a)に示すように、インク流路部材71の外側に配置され、ブラック(K)を除くインク流路部71c、71m、71yのいずれか2つの仕切りになる部分が中央になるように配設すると良い。
以上のような構成とすることで、本実施形態の熱交換機構70は、温度の高いインクを温度の低い他色のインクで取り囲むように配置したため、各色記録ヘッドへ供給するまでに各色のインクの温度差をさらに効率よく緩和させることができる。
尚、本実施形態では、ブラック(K)のインク流路部72kを中央に配置する構成としたが、これに限らず、使用頻度の高いインクのインク流路部を中央に配置すればよい。
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。
図8は、第2の実施形態の変形例を示す図である。尚、図8は、本変形例におけるインク経路部材75の上面断面図を示している。また、第2の実施形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明を省略し、第2の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本変形例では、第2の実施形態に対して、インク流路部76c、76k、76m、76yを以下のように設置する。すなわち、使用頻度の高い、例えばブラック(K)のインク流路部76kを外側に配置し、その他のインク流路部76c、76m、76yをその内側に配置する。このような構成とすることで、インクの温度が比較的高くなり易いブラック(K)のインク流路部76kが、他のインク流路部76c、76m、76yのすべてと接することができるので、効率よく温度差を緩和させることができる。
さらに、インク流路部76kを外側に配置することで、例えばペルチェ素子等の冷却部材によって、使用頻度が高く温度が上昇するブラック(K)を直接冷却することができるのでインクの冷却効率を向上させることができる。
尚、本変形例においても、ブラック(K)のインク流路部76kを外に配置する構成としたが、これに限らず、使用頻度の高いインクのインク流路部を外側に配置すればよい。
画像記録装置としてインクジェットプリンタを使用した場合のインク経路を説明する図である。 熱交換機構及び冷却機構の正面図である。 第1の実施形態における蓋部材の下面斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ第1の実施形態におけるインク経路部材の上面斜視図と下面斜視図を示す。 熱交換機構の組立を示す図である。 第1の実施形態の変形例を示す図であり、熱交換機構を構成する蓋部材の下面斜視図である。 (a)、(b)は、第2の実施形態を説明する図であり、(a)はインク経路部材の上面断面図であり、(b)は熱交換機構の斜視図である。 第2の実施形態の変形例を示す図である。
符号の説明
1・・・インクジェットプリンタ
2C、2K、2M、2Y・・インク
3C、3K、3M、3Y・・インクタンク
4・・・開放弁
5K、5C、5M、5Y・・フィルタ
6(6K、6C、6M、6Y)・・チューブ
7(7C、7K、7M、7Y)・・・上部サブインクタンク
8・・・センサ
10・・熱交換機構
11、11K、11C、11M、11Y・・チューブ
12・・蓋部材
13・・ペルチェ
14・・放熱板
15・・放熱ファン
20・・共通気室(大気開放室)
21C、21K、21M、21Y・・チューブ
22・・開放弁
25(25C、25K、25M、25Y)・・チューブ
26・・インク分配器
27・・記録ヘッド
29・・インク収容器
30・・チューブ
31C、31K、31M、31Y・・下部サブインクタンク
33・・バッファタンク
34・・チューブ
36・・一方向弁
38・・インク供給量調節器
39C、39K、39M、39Y・・チューブ
39・・圧力調整共通気室
40・・開放弁
41・・圧力調整機構
41a・・ベローズ形状部
41b・・錘部
41c・・アーム
44・・チューブ
50・・熱交換部材
51・・蓋部材
52・・インク経路部材
53(53k、53c、53m、53y)・・突状部
55c、55k、55m、55y・・インク流路部
56c、56k、56m、56y・・インク流入口
57c、57k、57m、57y・・インク排出口
58c、58k、58m、58y・・溝
59c、59k、59m、59y・・放熱部
60・・冷却部材
61・・ペルチェ素子
62・・ヒートシンク
63・・ファン
70・・熱交換部材
71・・インク経路部材
72c、72k、72m、72y・・インク流路部
73(73−1、73−2)・・蓋部材
74・・ペルチェ素子
75・・インク経路部材
76c、76k、76m、76y・・インク流路部

Claims (5)

  1. インクを循環させる複数のインク循環経路と、
    前記インク循環経路の各々に接続され、前記インク循環経路から供給された前記インクの一部を記録媒体に吐出する記録ヘッドと、
    を有する画像記録装置において、
    前記インク循環経路毎に設けられたインク経路部を隣接し一体的に設けた熱交換部を有し、
    前記熱交換部は複数の前記インク経路部を形成する少なくとも一部を熱伝導率の高い部材で構成し、複数の前記インク循環経路のなかで使用頻度の最も高いインクの前記インク経路部を中央に配置し、当該使用頻度の最も高いインクの前記インク経路部を取り囲むように他のインクの前記インク経路部が配置されている
    ことを特徴とする画像記録装置。
  2. インクを循環させる複数のインク循環経路と、
    前記インク循環経路の各々に接続され、前記インク循環経路から供給された前記インクの一部を記録媒体に吐出する記録ヘッドと、
    を有する画像記録装置において、
    前記インク循環経路毎に設けられたインク経路部を隣接し一体的に設けた熱交換部を有し、
    前記熱交換部は複数の前記インク経路部を形成する少なくとも一部を熱伝導率の高い部材で構成し、複数の前記インク循環経路のなかで使用頻度の最も高いインクの前記インク経路部を外側に配置し、当該使用頻度の最も高いインクの前記インク経路部が他のインクの前記インク経路部を取り囲むように配置されている
    ことを特徴とする画像記録装置。
  3. 前記熱交換部は、前記インク循環経路毎に設けられたインク流路を隣接し一体的に設けた熱伝導率の高いインク経路部材と、前記インク経路部材の前記インク流路を覆う蓋部材とを備え、前記インク経路部材及び前記蓋部材を一体構成することで前記蓋部材と前記インク流路部材との間に複数の前記インク経路部を形成することを特徴とする請求項1、又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記画像記録装置は、前記熱交換部を冷却する冷却手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像記録装置
  5. 前記インクは、少なくとも黒色を含む複数色のインクであり、前記使用頻度の最も高いインクは黒色のインクであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像記録装置
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