JP4556686B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置において、より少ない部品点数で済み、且つ簡単に制御可能とする技術に関する。
従来より、ステーション型インク供給システムを備えるインクジェット記録装置が知られている。すなわち、この種のインクジェット記録装置においては、噴射ノズルからインクを噴射して被記録媒体に記録を行う記録ヘッドおよび記録ヘッドに供給されるインクを貯えるインクタンクを搭載したキャリッジと、インクタンクへ供給されるインクを貯えるメインタンクと、を備え、インクタンクのインクが減少したときには、メインタンクからサブタンクへインクを供給するよう構成されている。
また、このようなインクジェット記録装置の中には、キャリッジに搭載されたインクタンク内に負圧を付与することによってメインタンクからインクを供給するよう構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。具体的には、上述のインクジェット記録装置は、特許文献1の図3に示すように、記録ヘッドおよび記録ヘッドに供給するインクを貯めるサブインクタンクを搭載した記録ヘッドキャリッジ(以下、キャリッジ)、インクタンクに供給するインクを貯めるメインタンク、およびインク補給装置を備えている。このうちキャリッジに搭載されたサブインクタンクは、メインタンクからインクの補給を受けるための補給用ポート、およびサブインクタンク内の空気を排気するための排気用ポートおよびサブインクタンクの内部を大気と連通されるための大気連通孔を備えている。一方、インク補給装置は、サブインクタンクの補給用ポートに接続された際にはメインタンクに貯められたインクをサブインクタンクに対して供給するための補給用ポート、サブインクタンクの排気用ポートに接続するための排気用ポート、排気用ポートを介してサブインクタンク内に負圧を付与するポンプユニット、サブインクタンクの大気連通孔に当接した際には大気連通工を封止するキャップを備え、移動機構によってキャリッジに対する相対位置を変化可能に構成されている。メインタンクからサブインクタンクへインクを供給する場合には、インク補給装置を移動機構によってキャリッジへ向けて移動させることにより、サブインクタンクの補給用ポートにインク補給装置の補給用ポートを接続するとともに、サブインクタンクの排気用ポートにインク補給装置の排気用ポートを接続し、さらに、サブインクタンクの大気連通孔をインク補給装置のキャップによって封止する。そして、インク補給装置のポンプユニットによってインク補給装置の排気用ポートおよびサブインクタンクの排気用ポートを介してサブインクタンク内に負圧を付与すると、サブインクタンクの大気連通孔がインク補給装置のキャップによって封止されているため、メインタンクに貯えられたインクがインク補給装置の補給用ポートおよびサブインクタンクの補給用ポートを介してサブインクタンク内に供給される。
特開2002−120380号公報(第12頁の段落「0101」、図3)
しかし、上述のようなインクジェット記録装置においては、キャリッジに搭載されたインクタンク内にポンプユニットによって負圧を付与することによってメインタンクからインクを供給するよう構成しているため、上述のポンプユニットがインクの供給経路における下流側に配置されることとなって例えばサブインクタンクの排気用ポートやインク供給装置の排気用ポートなどを備える必要があり、その分部品点数が多くなるとともに、上述の各構成に対する制御が複雑になるという問題があった。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、インクジェット記録装置において、より少ない部品点数で済み、且つ簡単に制御可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るインクジェット記録装置は、インクを貯蔵するサブタンクを内蔵するとともに噴射ノズルから前記サブタンク内のインクを選択的に噴射して被記録媒体に画像記録を行う記録ヘッドと、この記録ヘッドを搭載し被記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動可能なキャリッジと、前記サブタンク内に供給されるインクを貯蔵するメインタンクと、このメインタンク内のインクを前記サブタンクへと供給するインク供給部材と、このインク供給部材と前記サブタンクとの相対位置を変更可能な相対位置変更部と、を備え、前記サブタンクには、前記インク供給部材と接離可能であるとともに前記メインタンク内のインクを供給されるインク被供給口と、前記サブタンク内を大気と連通する大気連通孔とが設けられているインクジェット記録装置であって、前記インク供給部材は、前記インク被供給口と接離可能なインク供給ノズルと、前記大気連通孔の開閉状態を切り替える開閉状態切換部材と、を備えており、更に、前記メインタンク内のインクを加圧することによりこのメインタンク内のインクを前記インク供給部材に送出する加圧部と、前記相対位置変更部を制御することにより、前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを離間状態にするとともに前記大気連通孔を開放状態として被記録媒体への画像記録を可能とする記録モードと、前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを接続状態とするとともに前記大気連通孔を開放状態として前記加圧部の加圧により前記サブタンクへインクを供給するインク供給モードと、前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを密着接続状態にするとともに前記大気連通孔を閉塞状態として前記加圧部の加圧により前記記録ヘッドの吐出能力を回復する吐出能力回復モードの少なくとも3モードを切り替える相対位置制御部と、を備えたことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、例えばインク供給用正圧ポンプなどの加圧部を一つ使用するとともに開閉状態切換部材をインク供給部材と一体化することによって、インク供給部材とサブタンクとの相対位置に応じて、少なくとも(1)被記録媒体への画像記録を可能とする「記録モード」、(2)サブタンクへのインクを供給する「インク供給モード」、(3)記録ヘッドの吐出能力を回復する「吐出能力回復モード」の3モードを容易に切り替えるよう構成されているので、従来構成を有するインクジェット記録装置に比べてより少ない部品点数で済み、且つ簡単に制御することができる。
この場合、インク供給部材とサブタンクとの相対位置を変更させる手法としては、次のようなものが考えられる。すなわち、(イ)キャリッジの往復運動によってインクタンクとインク供給部材との相対位置を変化させることが考えられる。具体的には、請求項2のように、キャリッジが、被記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動することにより、被記録媒体への画像記録を可能とする「記録位置」と、加圧部の加圧によりサブタンクへインクを供給する「インク供給位置」と、記録ヘッドの吐出能力を回復する「吐出能力回復位置」とへ少なくとも移動可能であり、相対位置変更部は、キャリッジを被記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動させることによりインク供給部材とサブタンクとの相対位置を変更可能であり、インク供給部材については、相対位置変更部によりキャリッジが記録位置にある際にはインク被供給口とインク供給ノズルとを離間状態にするとともに大気連通孔を開放状態とし、相対位置変更部によりキャリッジがインク供給位置にある際にはインク被供給口とインク供給ノズルとを接続状態とするとともに大気連通孔を開放状態とし、相対位置変更部によりキャリッジが吐出能力回復位置にある際にはインク被供給口とインク供給ノズルとを密着接続状態にするとともに大気連通孔を閉塞状態とするよう構成されており、相対位置制御部が、相対位置変更部を制御することにより、記録モードとする際にはキャリッジを記録位置に移動させ、インク供給モードとする際にはキャリッジをインク供給位置に移動させ、吐出能力回復記録モードとする際にはキャリッジを吐出能力回復位置に移動させることが考えられる。このようにすれば、CRモータへの負荷が大きくなるが、インク供給部材を移動させるための駆動機構を別途備えなくてもよいのでより少ない部品点数で済む。
また、(ロ)キャリッジが所定位置に静止した後、インク供給部材を移動させてキャリッジのインクタンクとの相対位置を変化させることが考えられる。具体的には、請求項3のように、インク供給部材は、所定の位置にある前記キャリッジに対して移動することにより、インク被供給口とインク供給ノズルとを離間状態にするとともに大気連通孔を開放状態として被記録媒体への画像記録を可能とする「記録位置」と、インク被供給口とインク供給ノズルとを接続状態とするとともに大気連通孔を開放状態として加圧部の加圧によりサブタンクへインクを供給する「インク供給位置」と、インク被供給口とインク供給ノズルとを密着接続状態にするとともに大気連通孔を閉塞状態として記録ヘッドの吐出能力を回復する「吐出能力回復位置」とへ少なくとも移動可能に構成されており、相対位置変更部は、所定の位置にあるキャリッジに対してインク供給部材を移動させることによりインク供給部材とサブタンクとの相対位置を変更可能であり、相対位置制御部は、相対位置変更部を制御することにより、記録モードとする際にはインク供給部材を記録位置に移動させ、インク供給モードとする際にはインク供給部材をインク供給位置に移動させ、吐出能力回復記録モードとする際にはインク供給部材を吐出能力回復位置に移動させることが考えられる。このようにインク供給部材を移動させるための駆動機構を別途備えれば、CRモータへの負担が軽減され、CRモータの小型化および長寿命化を図ることができる。
ところで、上述の大気連通孔を開閉させる手法としては、(ハ)大気連通孔を開閉させる開閉部材をインクタンク側に設け、その開閉部材を移動させるための部材をインク供給部材側に設けることが考えられる。具体的には、請求項4のように、サブタンクが、大気連通孔を大気と連通させる「連通位置」と連通させない「非連通位置」との間を移動可能な大気連通孔開閉部材と、大気連通孔開閉部材を連通位置へ付勢する付勢手段と、を備えており、一方、インク供給部材の開閉状態切換部材は、相対位置変更部によるインク供給部材とサブタンクとの相対位置の変更により、大気連通孔開閉部材に対して離間または当接することで大気連通孔開閉部材を「連通位置」と「非連通位置」との間で移動可能に構成されていることが考えられる。
なおこの場合、開閉状態切換部材がカム面を有するようにしてもよい。すなわち、請求項5のように、開閉状態切換部材が、大気連通孔開閉部材に対して当接した場合における大気連通孔開閉部材の移動量がインク供給部材の移動位置に応じて異なる形状に形成されたカム面を有するといった具合である。
また、(ニ)大気連通孔を開閉させる開閉機構をインク供給部材側に設けてもよい。具体的には、請求項6のように、インク供給部材の開閉状態切換部材が、大気連通孔を大気と連通させる切換部材側連通孔を有し、インクタンクとの相対位置によって大気連通孔と切換部材側連通孔とを連通させることによって大気連通孔と大気とを連通させる「連通位置」と大気連通孔と切換部材側連通孔とを連通させないことによって大気連通孔と大気とを連通させない「非連通位置」との間を移動可能であることが考えられる。
ところで、上述のインク被供給口を密閉する弁を備えるようにしてもよい。具体的には、請求項7のように、インク被供給口とインク供給ノズルとが離間状態にあるときにインク被供給口を密閉する弁を備えていること考えられる。このように構成すれば、当該インクジェット記録装置が天地逆等にされたときでも、インクの漏れを極力防止することができる。
この場合、上述の「記録モード」、「インク供給モード」および「吐出能力回復モード」の3モードに加えて、「長期保存モード」に切り替え可能としてもよい。具体的には、請求項8のように、相対位置制御部は、相対位置変更部を制御することにより、インク被供給口とインク供給ノズルとを離間状態にするととともに大気連通孔を閉塞状態としてサブタンク内のインクを長期保存する「長期保存モード」に切り替えることが可能であることが考えられる。
このように構成すれば、当該インクジェット記録装置を長期保存する場合には大気連通孔を閉鎖することによってサブタンクを密閉することができ、インクジェット記録装置の輸送時等の長期保存時にも対応することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
[第一実施形態]
本実施形態は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、電話機能等を備えた多機能装置に本発明を適用した場合の一例であり、図1に多機能装置1の斜視図を示す。
[多機能装置1の構成の説明]
図1に示すように、多機能装置1には、後端部に給紙装置2が設けられ、給紙装置2の下部前側にインクジェット式のプリンタ3が設けられ、プリンタ3の上側にコピー機能とファクシミリ機能の為の読み取り装置4が設けられている。また、プリンタ3の前側には、排紙トレー5が設けられ、読み取り装置4の前端上面部には、操作パネル6が設けられている。
給紙装置2は、用紙を傾斜姿勢に保持する傾斜壁部66と、傾斜壁部66に着脱自在に装着される拡張用紙ガイド板67とを備えており、複数枚の用紙を蓄積することができる。傾斜壁部66には、給紙モータ65(図1では、図示省略。図参照。)や給紙ローラ(図示省略)などが内蔵されており、給紙モータの駆動力により回転する給紙ローラが用紙をプリンタ3に向けて送出する。
[プリンタ3の構成の説明]
次に、プリンタ3について説明する。なお、図2に、プリンタ3の内部構造の概略構成を示す説明図を示す。
図2に示すように、プリンタ3には、記録ヘッド10、記録ヘッド10を搭載したキャリッジ11、キャリッジ11を走査方向である左右方向へ移動自在に支持するガイド機構12、キャリッジ11を左右方向へ移動させるキャリッジ移動機構(図示省略)、給紙装置2から供給された用紙を搬送する用紙搬送機構(図示省略)、記録ヘッド10用のメンテナンス機構(図示省略)などが設けられている。
プリンタ3には、左右方向に長く上下幅が小さな直方体状のフレーム16が設けられ、このフレーム16には、ガイド機構12、キャリッジ移動機構、用紙搬送機構、メンテナンス機構などが装着され、さらに、このフレーム16の内部には、記録ヘッド10とキャリッジ11が左右方向へ移動可能に収容されている。
フレーム16の後側板16aと前側板16bに用紙導入口と用紙排出口(図示省略)が形成され、給紙装置2により供給された用紙は、用紙導入口からフレーム16の内部に導入され、用紙搬送機構により前方へ搬送されて用紙排出口からその前方の排紙トレー5(
図1参照)に排出される。また、フレーム16の底面部には、複数のリブを有する黒色のプラテン17が装着され、フレーム16の内部において、プラテン17の上を移動する用紙に対して記録ヘッド10による記録(画像形成)が実行される。
フレーム16の前側のカートリッジ装着部(図示省略)に装着された4色のインクカートリッジ21a〜21dは、フレーム16の内部を通る4本の可撓性のインクチューブ22a〜22dを介して、フレーム16の右端付近に配置されたインク供給機構151a〜151dにそれぞれ接続されている。
また、フレーム16の内部に左右2本のFPC(フレキシブル・プリント・サーキット、図示省略)が配設され、記録ヘッド10に延びて接続されている。これら左右2本のFPCには、後述する制御処理装置70(図2では、図示省略)と記録ヘッド10とを電気的に接続する複数の信号線が配線されている。
ガイド機構12は、フレーム16内の後部において左右方向向きに配設されて左右両端部がフレーム16の左側板16cと右側板16dに連結されたガイド軸25と、フレーム16内の前部に形成された左右方向向きのガイドレール26とを有し、キャリッジ11の後端部がガイド軸25に摺動自在に外嵌され、キャリッジ11の前端部がガイドレール26に摺動自在に係合している。
キャリッジ移動機構は、キャリッジモータ30(図3参照)や、キャリッジモータ30による駆動力をキャリッジ11に伝達するためのベルト機構(図示省略)を備え、後述する制御処理装置70(図3参照)により駆動制御がなされる。つまり、キャリッジモータ30が駆動させられることより、ベルト機構を介してキャリッジ11は駆動される。
用紙搬送機構は、用紙搬送モータ40(図3参照)や、レジストローラ(図示省略)、排紙ローラ(図示省略)、用紙搬送モータ40による駆動力をレジストローラや排紙ローラに伝達するためのベルト機構(図示省略)を備え、後述する制御処理装置70(図3参照)により駆動制御がなされる。具体的には、用紙搬送機構は、用紙搬送用エンコーダ50備えており、この用紙搬送用エンコーダ50(詳細には、フォトインタラプタ)の検出信号に基づいて、後述する制御処理装置70が用紙搬送モータ40を駆動制御する。そして、用紙搬送モータ40が駆動させられることより、ベルト機構を介してレジストローラを回転させて、用紙を前後方向に搬送したり用紙を前方の排紙トレー5側へ排出したりする。
また、メンテナンス機構は、記録ヘッド10のヘッド面を拭き取るワイパ(図示省略)と、4組のインクノズル群10a〜10dを2組ずつ密閉可能な2つのキャップ(図示省略)と、ワイパとキャップを夫々駆動する共通の駆動モータ(図示省略)を有し、これらワイパとキャップと駆動モータ等が、フレーム16の底板の右部に下面側から固定された取付板(図示省略)に取り付けられている。
また、図2に示すように、記録ヘッド10の左端部には、用紙の先端部、後端部、幅方向における端縁等を検出可能な下流側センサとしてのメディアセンサ68(図3参照。図2では図示省略)が設けられている。このメディアセンサ68は、発光部(発光素子)と受光部(受光素子)とを含む反射型光学センサであり、記録ヘッド10の左側へ張り出すセンサ取付部に下向きに取り付けられている。
また、メディアセンサ68よりも用紙搬送方向上流側(つまり後側)には、用紙の有無や先端部、後端部を検出可能な上流側センサとしてレジストセンサ69(図3参照。図2では図示省略)が設けられており、具体的には、給紙装置2の搬送通路を形成する上カバ
ーの前端部に取り付けられている。
このレジストセンサ69は、例えば、用紙搬送路に突出して搬送中の用紙が当接することで回動される検出子と、発光部および受光部を備えて検出子の回動を検出するフォトインタラプタと、検出子を用紙搬送路側へ付勢する捩りバネとを有する機械式センサを用いて構成することができる。なお、検出子には遮蔽部が一体的に設けられており、搬送中の用紙により検出子が回動されると、遮蔽部がフォトインタラプタの発光部と受光部との間以外の領域に配置されて、発光部から受光部への光の伝達が行われて、レジストセンサがON状態となる。また、用紙が搬送されていない場合には、検出子が捩りバネによって用紙搬送路側へ付勢されていることにより、遮蔽部がフォトインタラプタの発光部と受光部との間に配置される。したがって、発光部から受光部への光の伝達が遮断され、レジストセンサがOFF状態となる。
[記録ヘッド10の構成の説明]
次に、プリンタ3が備える記録ヘッド10について説明する。なお、図4および図5に、記録ヘッド10およびインク供給機構151aの概略構成を示す説明図を示す。
図2に示すように、記録ヘッド10には、4組のインクノズル群10a〜10dが下方に向けて設けられ、これらインクノズル群10a〜10dから4色(ブラック、シアン、イエロー、マゼンダ)のインクを下側に噴射して用紙に記録可能である。
また、インクノズル群10a〜10dそれぞれは、用紙の搬送方向に配列された同じ色のインクを吐出するインクノズル(図示せず。)によって構成され、キャリッジ11の移動方向に順に配列されており、各色のインクノズルは、例えば150個ずつ配設されている。
また、記録ヘッド10は、図2に示すように、4色のインクをそれぞれ貯蔵するサブタンク101a〜101dを内蔵している。これらサブタンク101a〜101dとインクノズル群10a〜10dとは、色ごとにチューブなどで接続されており、サブタンク101aからインクノズル群10a〜10dへ各色のインクを供給可能である。
なお、サブタンク101a〜101dについては同様の構成を有しているので、以下の説明では、特定色のサブタンク101aについてのみ説明して他の色のサブタンク101b〜101dについての説明は適宜省略する。また、インクノズル群10a〜10d、インクカートリッジ21a〜21d、インクチューブ22a〜22dおよびインク供給機構151a〜151dについても同様とする。
図4に示すように、サブタンク101aには、インクを貯蓄するためのタンク本体102a、タンク本体102a内の空気を外部へ排気するための排気部103aが設けられている。この排気部103aは、記録ヘッド10の上部に形成され、右向きに開口する空洞部104a、空洞部104aを介してタンク本体102aと大気とを連通する大気連通孔105a、空洞部104a内に少なくともその一部が配置され、大気連通孔105aを開閉させる大気連通孔開閉部材としてのスライダ106a、およびばね手段108aを備えている。
このうち空洞部104aは、インク供給機構151aの切換部材153aと対向するよう配置されている。また、空洞部104aは、大気連通孔105aによってタンク本体102a内と連通しており、このことによりタンク本体102aは空洞部104aおよび大気連通孔105aを介して大気と連通している。
また、スライダ106aは、空洞部104a内を左右方向に移動可能であり、同じく空洞部104a内に配置されたばね手段108aによって右向きに押圧されている。また、スライダ106aは連通孔107aを有している。この連通孔107aは、迷路状に形成され、次のように構成されている。すなわち、連通孔107aは、スライダ106aがばね手段108aの付勢力によって右方へ移動した際には大気連通孔105aと大気とを連通させた状態(連通位置、図4参照)となり、一方、キャリッジ11の移動によってインク供給機構151aの切換部材153aに押圧されてばね手段108aの付勢力に抗して左方へ移動した際には大気連通孔105aと大気とを連通させない状態(非連通位置、図5(b)参照)となるよう構成されている。
また、タンク本体102aは、インク供給ノズル152aからインク供給を受けるためのインク被供給口109aを備えている。このインク被供給口109aは、インク供給機構151aのインク供給ノズル152aと対向するよう配置されており、キャリッジ11の移動によってインク供給ノズル152aと接離可能である。また、インク被供給口109aには、インク供給ノズル152aが離間している場合にはインク被供給口109aを密閉可能な弁(図示省略)が内蔵されている。
[インク供給機構151aの構成の説明]
次に、プリンタ3が備えるインク供給機構151aについて説明する。
図4に示すように、インク供給部材としてのインク供給機構151aは、サブタンク101aのタンク本体102aへインクを供給するためのインク供給ノズル152a、および記録ヘッド10が備える排気部103aのスライダ106aを押圧するための開閉状態切換部材としての切換部材153aを備えている。インク供給ノズル152aは、サブタンク101aのインク被供給口109aと対向するよう配置されており、キャリッジ11の移動によってサブタンク101aのインク被供給口109aと接離可能である。なお、インク供給ノズル152aには、シール用のオーリング等のパッキン154aが2個取り付けられている。また、切換部材153aは、記録ヘッド10が備える排気部103aのスライダ106aと対向するよう配置されており、キャリッジ11の移動によってそのスライダ106aと接離可能である。
また、記録ヘッド10が備えるスライダ106aおよびインク被供給口109aとインク供給機構151aが備える切換部材153aおよびインク供給ノズル152aとの位置関係については、次のように設定されている。すなわち、記録ヘッド10およびインク供給機構151aについては、キャリッジモータ30の駆動力によってキャリッジ11(記録ヘッド10)を左右方向へ移動させることにより、次の(1−1)〜(1−3)のような状態となることが可能に構成されている。
(1−1)記録ヘッド10のスライダ106aとインク供給機構151aの切換部材153aとが離間して大気連通孔105aおよび連通孔107aを介してサブタンク101aのタンク本体102aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド10のインク被供給口109aへインク供給機構151aのインク供給ノズル152aが接続していない状態(図4参照)
(1−2)記録ヘッド10のスライダ106aがインク供給機構151aの切換部材153aによって押圧されて左方向へ移動するが大気連通孔105aおよび連通孔107aを介してサブタンク101aのタンク本体102aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド10のインク被供給口109aへインク供給機構151aのインク供給ノズル152aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク101aへのインク供給が可能な状態(図5(a)参照)
(1−3)記録ヘッド10のスライダ106aがインク供給機構151aの切換部材153aによって押圧されてさらに左方向へ移動してサブタンク101aのタンク本体10
2aと大気とが連通しておらず、記録ヘッド10のインク被供給口109aへインク供給機構151aのインク供給ノズル152aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク101aへのインク供給が可能な状態(図5(b)参照)
[制御処理装置70(プリンタ3の制御系)の構成の説明]
次に、制御処理装置70について説明する。図3に、制御処理装置70の概略構成を表すブロック図を示す。
図3に示すように、相対位置制御部としての制御処理装置70は、CPU71とROM72とRAM73とEEPROM74を有するマイクロコンピュータを備えており、レジストセンサ69、メディアセンサ68、用紙搬送用エンコーダ50、操作パネル6、キャリッジ送り用エンコーダ39などが電気的に接続されている。
また、制御処理装置70は、給紙モータ65、用紙搬送モータ40、キャリッジモータ30を夫々駆動する為の駆動回路76a〜76cと、記録ヘッド10を駆動する為の記録ヘッド駆動回路76dと、加圧ポンプ111を駆動する為の駆動回路76eと、が電気的に接続されると共に、パーソナルコンピュータ77(PC77)を接続可能に構成されている。
さらに、制御処理装置70(詳しくはCPU71)は、PC77や当該多機能装置1におけるコピー、ファクシミリ等の他の機能ブロックから、用紙Pへの記録指令を受けると、まず用紙Pの端部位置を検出する紙端検出処理を実行した後、その検出結果に基づき用紙Pへの画像形成を行う記録処理を実行し、次頁への記録が必要であれば、次頁の用紙Pに対して、再度、紙端検出処理および記録処理を行い、次頁への記録が必要でなければ、処理を終了する、といった手順で、用紙Pへの画像形成を行う。なお、紙端検出処理および記録処理については公知技術にしたがっているのでここでは詳細な説明は省略する。
また、制御処理装置70は、駆動回路76eを介して加圧ポンプ111を駆動させることによって4色のインクをインクカートリッジ21a〜21dから記録ヘッド10のサブタンク101a〜101dへ供給することが可能である。
また、制御処理装置70は、キャリッジモータ30を制御することによりキャリッジ11(記録ヘッド10)を左右方向へ移動させ、記録ヘッド10とインク供給機構151a〜151dとの相対位置を変更することにより、記録ヘッド10とインク供給機構151a〜151dとを上述の(1−1)〜(1−3)のような状態とすることが可能である。
[キャリッジ機構の動作についての説明]
次に、制御処理装置70が実行するキャリッジ機構の動作について図4および図5を参照して説明する。
まず、待機時には、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ11を右方へ移動させ、インク供給ノズル152aがインク被供給口109aへ接続するとともに、切換部材153aがばね手段108aの付勢力に抗してスライダ106aを左方へ移動させるが大気連通孔105aについては大気と連通する状態とする(インク供給位置、図5(a)参照。図5ではインク供給位置にある記録ヘッド10を記号「B」で図示。)。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド10のサブタンク101aへ供給することが可能である。(待機モードおよびインク供給モード、図5(a)および図5(c)参照)。
ここで、用紙への画像記録を行うためには、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ11を左方へ移動させ、インク供給ノズル152aがインク被供給口10
9aから離間するとともに切換部材153aがスライダ106aから離間する状態とする(記録位置、図4参照。図4および図5では記録位置にある記録ヘッド10を記号「A」で図示。)このとき、インク被供給口109aについては内蔵する弁によって閉鎖され、一方、大気連通孔105aについては引き続き大気と連通した状態となる(記録(印字)モード、図4および図5(c)参照)。そして、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ11をさらに左方へ移動させ、上述の紙端検出処理および記録処理を実行する。
一方、記録ヘッド10によるインクの吐出能力を回復させるには、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ11をさらに右方へ移動させることにより、インク供給ノズル152aがインク被供給口109aへ接続するとともに、切換部材153aがばね手段108aの付勢力に抗してスライダ106aを左方へ移動させてスライダ106aの連通孔107aと大気連通孔105aとが連通しない状態とする(吐出能力回復位置、図5(b)参照。図5では吐出能力回復位置にある記録ヘッド10を記号「C」で図示。)。なおこの場合、インク供給ノズル152aをインク被供給口109aへ接続した状態となったのちも、パッキン154aの弾性作用によってキャリッジ11をさらに右方へ移動させることができる。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド10のサブタンク101aへ供給することが可能であり(吐出能力回復(正圧パージ)時、図5(b)および図5(c)参照)。インクノズル群10aからインクを吐出させることによって記録ヘッド10のインクノズル群10aによるインクの吐出能力を回復させることができる。
[効果]
このように第一実施形態の多機能装置1によれば、次のような効果を奏する。すなわち、多機能装置1においては、加圧ポンプ111などの加圧部を一つ使用するとともに、記録ヘッド10にはサブタンク101aの大気連通孔105aを開閉させるスライダ106aを設け、さらに、スライダ106aを移動させることによって大気連通孔105aの大気との連通状態を切り替える切換部材153aをインク供給機構151aと一体化している。このことにより、記録ヘッド10のサブタンク101aとインク供給機構151aとの相対位置に応じて、少なくとも(イ)用紙への画像記録を可能とする「記録モード」、(ロ)サブタンク101aへのインクを供給する「インク供給モード(待機モード)」、(ハ)記録ヘッド10のインクノズル群10aの吐出能力を回復する「吐出能力回復モード」の3モードを容易に切り替えるよう構成されているので、従来構成を有するインクジェット記録装置に比べてより少ない部品点数で済み、且つ簡単に制御することができる。
また、第一実施形態の多機能装置1によれば、制御処理装置70が、キャリッジモータ30を制御することによりキャリッジ11(記録ヘッド10)を左右方向へ移動させ、記録ヘッド10のサブタンク101aとインク供給機構151aとの相対位置を変更可能であるので、キャリッジモータ30への負荷が大きくなるが、インク供給機構151aを移動させるための駆動機構を別途備えなくてもよいのでより少ない部品点数で済む。
また、第一実施形態の多機能装置1によれば、インク被供給口109aには、インク供給ノズル152aが離間している場合には当該インク被供給口109aを密閉可能な弁が内蔵されているので、多機能装置1が天地逆等にされたときでも、インクの漏れを極力防止することができる。
[第二実施形態]
上記第一実施形態では、制御処理装置70が、キャリッジモータ30を制御することによりキャリッジ11(記録ヘッド10)を左右方向へ移動させ、記録ヘッド10のサブタンク101aとインク供給機構151aとの相対位置に応じて、(イ)「記録モード」、(ロ)「インク供給モード(待機モード)」、(ハ)「吐出能力回復モード」の3モードを容易に切り替えるよう構成されているが、これに対して第二実施形態では、図6および図7に示すように、上述の3つモードに加えて、(ニ)記録ヘッド210のサブタンク221a内のインクを長期保存する「長期保存モード」の4モードを容易に切り替えるよう構成されている。
以下に、第二実施形態の多機能装置が備える構成について説明する。なお、図6および図7に、記録ヘッド210およびインク供給機構251aの概略構成を示す説明図を示す。また、第二実施形態では、多くの部分は第一実施形態と共通なので、第一実施形態と同じ符号を使用して説明を省略する。
[記録ヘッド210の構成の説明]
図6に示すように、記録ヘッド210は、4色のインクをそれぞれ貯蔵するサブタンク221a〜221dを内蔵している。なお、サブタンク221a〜221dについては同様の構成を有しているので、以下の説明では、特定色のサブタンク221aについてのみ説明して他の色のサブタンク221b〜221dについての説明は適宜省略する。また、インク供給機構251a〜251dについても同様とする。上述のサブタンク221aには、インクを貯蓄するためのタンク本体222a、タンク本体222a内の空気を外部へ排気するための排気部223aが設けられている。この排気部223aは、記録ヘッド210の上部に形成され、右向きに開口する空洞部224a、空洞部224aを介してタンク本体222aと大気とを連通する大気連通孔225a、空洞部224a内に少なくともその一部が配置され、大気連通孔225aを開閉させる大気連通孔開閉部材としてのスライダ226a、およびばね手段228aを備えている。
このうち空洞部224aは、後述するインク供給機構251aの切換部材253aと対向するよう配置されている。また、空洞部224aは、大気連通孔225aによってタンク本体222a内と連通しており、このことによりタンク本体222aは空洞部224aおよび大気連通孔225aを介して大気と連通している。また、空洞部224aには、この空洞部224aを大気と連通する空洞部側連通孔230aが設けられている。
また、スライダ226aは、空洞部224a内を左右方向に移動可能であり、同じく空洞部224a内に配置されたばね手段228aによって右向きに押圧されている。また、スライダ226aは連通孔227aを有している。この連通孔227aは、迷路状に形成され、次のように構成されている。すなわち、連通孔227aは、スライダ226aがばね手段228aの付勢力によって右方へ移動した際には大気連通孔225aと大気とを連通させた状態(連通位置、図6参照)となり、キャリッジ211の移動によってインク供給機構251aの切換部材253aに押圧されてばね手段228aの付勢力に抗して左方へ移動した際には大気連通孔225aと大気とを連通させない状態(非連通位置、図7(a)参照)となり、キャリッジ211の移動によってインク供給機構251aの切換部材253aに押圧されてばね手段228aの付勢力に抗して左方へさらに移動した際には空洞部224aの空洞部側連通孔230aを介して大気連通孔225aと大気とを連通させた状態(連通位置、図7(b)参照)となり、さらに、キャリッジ211の移動によってインク供給機構251aの切換部材253aに押圧されてばね手段228aの付勢力に抗して左方へさらに移動した際には再び大気連通孔225aと大気とを連通させない状態(非連通位置、図7(c)参照)となるよう構成されている。
また、タンク本体222aは、インク供給ノズル252aからインク供給を受けるためのインク被供給口229aを備えている。このインク被供給口229aは、インク供給機構251aのインク供給ノズル252aと対向するよう配置されており、キャリッジ211の移動によってインク供給ノズル252aと接離可能である。また、インク被供給口229aには、インク供給ノズル252aが離間している場合にはインク被供給口229aを密閉可能な弁(図示省略)が内蔵されている。
[インク供給機構251aの構成の説明]
一方、図6に示すように、インク供給部材としてのインク供給機構251aは、サブタンク221aのタンク本体222aへインクを供給するためのインク供給ノズル252a、および記録ヘッド210が備える排気部223aのスライダ226aを押圧するための開閉状態切換部材としての切換部材253aを備えている。インク供給ノズル252aは、サブタンク221aのインク被供給口229aと対向するよう配置されており、キャリッジ211の移動によってサブタンク221aのインク被供給口229aと接離可能である。なお、インク供給ノズル252aには、シール用のオーリング等のパッキン254aが2個取り付けられている。また、切換部材253aは、記録ヘッド210が備える排気部223aのスライダ226aと対向するよう配置されており、キャリッジ211の移動によってそのスライダ226aと接離可能である。
また、記録ヘッド210が備えるスライダ226aおよびインク被供給口229aとインク供給機構251aが備える切換部材253aおよびインク供給ノズル252aとの位置関係については、次のように設定されている。すなわち、記録ヘッド210およびインク供給機構251aについては、キャリッジモータ30の駆動力によってキャリッジ211(記録ヘッド210)を左右方向へ移動させることにより、次の(2−1)〜(2−4)のような状態となることが可能に構成されている。
(2−1)記録ヘッド210のスライダ226aとインク供給機構251aの切換部材253aとが離間して大気連通孔225aおよび連通孔227aを介してサブタンク221aのタンク本体222aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド210のインク被供給口229aへインク供給機構251aのインク供給ノズル252aが接続していない状態(図6参照)
(2−2)記録ヘッド210のスライダ226aがインク供給機構251aの切換部材253aによって押圧されて左方向へ移動してサブタンク221aのタンク本体222aと大気とが連通しておらず、記録ヘッド210のインク被供給口229aへインク供給機構251aのインク供給ノズル252aが接続していない状態(図7(a)参照)
(2−3)記録ヘッド210のスライダ226aがインク供給機構251aの切換部材253aによって押圧されてさらに左方向へ移動して大気連通孔225aおよび空洞部側連通孔230aを介してサブタンク221aのタンク本体222aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド210のインク被供給口229aへインク供給機構251aのインク供給ノズル252aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク221aへのインク供給が可能な状態(図7(b)参照)
(2−4)記録ヘッド210のスライダ226aがインク供給機構251aの切換部材253aによって押圧されてさらに左方向へ移動してサブタンク221aのタンク本体222aと大気とが連通しておらず、記録ヘッド210のインク被供給口229aへインク供給機構251aのインク供給ノズル252aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク221aへのインク供給が可能な状態(図7(c)参照)
[制御処理装置70の構成の説明]
また、制御処理装置70は、キャリッジモータ30を制御することによりキャリッジ211(記録ヘッド210)を左右方向へ移動させ、記録ヘッド210とインク供給機構251a〜251dとの相対位置を変更することにより、記録ヘッド210とインク供給機構251a〜251dとを上述の(2−1)〜(2−4)のような状態とすることが可能である。
[キャリッジ機構の動作についての説明]
以上のように構成された第二実施形態では、制御処理装置70がキャリッジ機構を次のように動作させる。
まず、待機時には、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ211を右方へ移動させ、インク供給ノズル252aがインク被供給口229aへ接続するとともに、切換部材253aがばね手段228aの付勢力に抗してスライダ226aを左方へ移動させるが大気連通孔225aについてはスライダ226aの連通孔227aおよび空洞部側連通孔230aを介して大気と連通する状態とする(インク供給位置、図7(b)参照。図7ではインク供給位置にある記録ヘッド210を記号「C」で図示。)。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド210のサブタンク221aへ供給することが可能である。(待機モードおよびインク供給モード、図7(b)および図7(d)参照)。
ここで、サブタンク221a内のインクを長期保存するためには、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ211を左方へ移動させ、インク供給ノズル252aがインク被供給口229aから離間するとともに、切換部材253aがばね手段228aの付勢力に抗してスライダ226aを左方へ移動させてはいるがスライダ226aの連通孔227aと大気連通孔225aとが連通しない状態とする(長期保存位置、図7(a)および図7(d)参照。長期保存モード、図7では長期保存位置にある記録ヘッド210を記号「B」で図示。)。
また、用紙への画像記録を行うためには、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ211をさらに左方へ移動させ、インク供給ノズル252aがインク被供給口229aから離間するとともに切換部材253aがスライダ226aから離間する状態とする(記録位置、図6参照。図6および図7では記録位置にある記録ヘッド10を記号「A」で図示。)このとき、インク被供給口229aについては内蔵する弁によって閉鎖され、一方、大気連通孔225aについては引き続き大気と連通した状態となる(記録(印字)モード、図6および図7(b)参照)。そして、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ211をさらに左方へ移動させ、上述の紙端検出処理および記録処理を実行する。
一方、記録ヘッド210によるインクの吐出能力を回復させるには、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ211をさらに右方へ移動させることにより、インク供給ノズル252aがインク被供給口229aへ接続するとともに、切換部材253aがばね手段228aの付勢力に抗してスライダ226aを左方へ移動させてスライダ226aの連通孔227aと大気連通孔225aとが連通しない状態とする(吐出能力回復位置、図7(c)参照。図7では吐出能力回復位置にある記録ヘッド210を記号「D」で図示。)。なおこの場合、インク供給ノズル252aをインク被供給口229aへ接続した状態となったのちも、パッキン254aの弾性作用によってキャリッジ211をさらに右方へ移動させることができる。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド210のサブタンク221aへ供給することが可能であり(吐出能力回復(正圧パージ)時、図7(c)および図7(d)参照)。インクノズル群10aからインクを吐出させることによって記録ヘッド210のインクノズル群10aによるインクの吐出能力を回復させることができる。
[効果]
このように第二実施形態によれば、上記第一実施形態が奏する作用効果に加えて、当該多機能装置1を長期保存する場合にはスライダ226aで大気連通孔225aを閉鎖することによってサブタンク221aを密閉することができ、当該多機能装置1の輸送時等の長期保存時にも対応することができる。
[第三実施形態]
上記第一実施形態では、記録ヘッド10にはサブタンク101aの大気連通孔105aを開閉させるスライダ106aを左右方向へ移動可能に設け、さらに、スライダ106aを移動させることによって大気連通孔105aの大気との連通状態を切り替える切換部材153aをインク供給機構151aと一体化しているが、これに対して第三実施形態では、図8および図9に示すように、サブタンク321aの大気連通孔325aの開閉状態を切り替えるための切換部材側連通孔355aをインク供給機構351aの切換部材353aに設けたことを特徴とする。
以下に、第三実施形態の多機能装置が備える構成について説明する。なお、図8および図9に、記録ヘッド310およびインク供給機構351aの概略構成を示す説明図を示す。また、第三実施形態では、多くの部分は第一実施形態と共通なので、第一実施形態と同じ符号を使用して説明を省略する。
[記録ヘッド310の構成の説明]
図8に示すように、記録ヘッド310は、4色のインクをそれぞれ貯蔵するサブタンク321a〜321dを内蔵している。なお、サブタンク321a〜321dについては同様の構成を有しているので、以下の説明では、特定色のサブタンク321aについてのみ説明して他の色のサブタンク321b〜321dについての説明は適宜省略する。また、インク供給機構351a〜351dについても同様とする。上述のサブタンク321aには、インクを貯蓄するためのタンク本体322a、タンク本体322a内の空気を外部へ排気するための排気部323aが設けられている。この排気部323aは、記録ヘッド310の上部に形成され、右向きに開口する空洞部324a、および空洞部324aを介してタンク本体322aと大気とを連通する大気連通孔325aを備えている。
このうち空洞部324aは、後述するインク供給機構351aの切換部材353aと対向するよう配置されている。また、空洞部324aは、大気連通孔325aによってタンク本体322a内と連通しており、このことによりタンク本体322aは空洞部324aおよび大気連通孔325aを介して大気と連通している。
また、タンク本体322aは、インク供給ノズル352aからインク供給を受けるためのインク被供給口329aを備えている。このインク被供給口329aは、インク供給機構351aのインク供給ノズル352aと対向するよう配置されており、キャリッジ311の移動によってインク供給ノズル352aと接離可能である。また、インク被供給口329aには、インク供給ノズル352aが離間している場合にはインク被供給口329aを密閉可能な弁(図示省略)が内蔵されている。
[インク供給機構351aの構成の説明]
一方、図8に示すように、インク供給部材としてのインク供給機構351aは、サブタンク321aのタンク本体322aへインクを供給するためのインク供給ノズル352a、および記録ヘッド310が備える排気部323aの大気連通孔325aの連通状態を切り替えるための開閉状態切換部材としての切換部材353aを備えている。インク供給ノズル352aは、サブタンク321aのインク被供給口329aと対向するよう配置されており、キャリッジ311の移動によってサブタンク321aのインク被供給口329aと接離可能である。なお、インク供給ノズル352aには、シール用のオーリング等のパッキン354aが2個取り付けられている。また、切換部材353aは、記録ヘッド310が備える排気部323aの空洞部324aと対向するよう配置されており、キャリッジ311の移動によってその空洞部324a内へ移動可能である。また、切換部材353aは、切換部材側連通孔355aを有している。この切換部材側連通孔355aは、迷路状
に形成され、次のように構成されている。すなわち、切換部材側連通孔355aは、キャリッジ311の移動によって切換部材353aが空洞部324aから離間した際には大気連通孔325aと大気とが連通する状態(連通位置、図8参照)とし、キャリッジ311の移動によって切換部材353aが空洞部324a内へ挿入された際には大気連通孔325aと大気とを連通させた状態(連通位置、図9(a)参照)とし、キャリッジ311の移動によって切換部材353aが空洞部324a内へさらに挿入された際には大気連通孔325aと大気とを連通させない状態(非連通位置、図9(b)参照)とするよう構成されている。
また、記録ヘッド310が備える大気連通孔325aおよびインク被供給口329aとインク供給機構351aが備える切換部材353aおよびインク供給ノズル352aとの位置関係については、次のように設定されている。すなわち、記録ヘッド310およびインク供給機構351aについては、キャリッジモータ30の駆動力によってキャリッジ311(記録ヘッド310)を左右方向へ移動させることにより、次の(3−1)〜(3−3)のような状態となることが可能に構成されている。
(3−1)切換部材353aが空洞部324aから離間して大気連通孔325aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド310のインク被供給口329aへインク供給機構351aのインク供給ノズル352aが接続していない状態(連通位置、図8参照)
(3−2)切換部材353aが空洞部324a内へ挿入されて切換部材353aの切換部材側連通孔355aを介して大気連通孔325aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド310のインク被供給口329aへインク供給機構351aのインク供給ノズル352aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク321aへのインク供給が可能な状態(連通位置、図9(a)参照)
(3−3)切換部材353aが空洞部324a内へさらに挿入されて大気連通孔325aと大気とが連通しておらず、記録ヘッド310のインク被供給口329aへインク供給機構351aのインク供給ノズル352aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク321aへのインク供給が可能な状態(非連通位置、図9(b)参照)
[制御処理装置70の構成の説明]
また、制御処理装置70は、キャリッジモータ30を制御することによりキャリッジ311(記録ヘッド310)を左右方向へ移動させ、記録ヘッド310とインク供給機構351a〜351dとの相対位置を変更することにより、記録ヘッド310とインク供給機構351a〜351dとを上述の(3−1)〜(3−3)のような状態とすることが可能である。
[キャリッジ機構の動作についての説明]
以上のように構成された第三実施形態では、制御処理装置70がキャリッジ機構を次のように動作させる。
まず、待機時には、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ311を右方へ移動させ、インク供給ノズル352aがインク被供給口329aへ接続するとともに、切換部材353aが空洞部324a内へ挿入されて切換部材353aの切換部材側連通孔355aを介して大気連通孔325aと大気とが連通する状態とする(インク供給位置、図9(a)参照。図9ではインク供給位置にある記録ヘッド310を記号「B」で図示。)。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド310のサブタンク321aへ供給することが可能である(待機モードおよびインク供給モード、図9(a)および図9(c)参照)。
ここで、用紙への画像記録を行うためには、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ311を左方へ移動させ、インク供給ノズル352aがインク被供給口329aから離間するとともに、切換部材353aが空洞部324aからは離間する状態とする(記録位置、図8参照。図8および図9では記録位置にある記録ヘッド310を記号「A」で図示。)このとき、インク被供給口329aについては内蔵する弁によって閉鎖され、一方、大気連通孔325aについては引き続き大気と連通した状態となる(記録(印字)モード、図8および図9(c)参照)。そして、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ311をさらに左方へ移動させ、上述の紙端検出処理および記録処理を実行する。
一方、記録ヘッド310によるインクの吐出能力を回復させるには、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ311をさらに右方へ移動させることにより、インク供給ノズル352aがインク被供給口329aへ接続するとともに、切換部材353aが空洞部324a内へさらに挿入されて大気連通孔325aと大気とが連通しない状態とする(吐出能力回復位置、図9(b)参照。図9では吐出能力回復位置にある記録ヘッド310を記号「C」で図示。)。なおこの場合、インク供給ノズル352aをインク被供給口329aへ接続した状態となったのちも、パッキン354aの弾性作用によってキャリッジ311をさらに右方へ移動させることができる。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド310のサブタンク321aへ供給することが可能であり(吐出能力回復(正圧パージ)時、図9(b)および図9(c)参照)。インクノズル群10aからインクを吐出させることによって記録ヘッド310のインクノズル群10aによるインクの吐出能力を回復させることができる。
[効果]
このように第三実施形態によれば、上記第一実施形態と同様の作用効果を奏する。
[第四実施形態]
上記第三実施形態では、サブタンク321aの大気連通孔325aの開閉状態を切り替えるための切換部材側連通孔355aをインク供給機構351aの切換部材353aに設けるとともに、制御処理装置70が、キャリッジモータ30を制御することによりキャリッジ311(記録ヘッド310)を左右方向へ移動させ、記録ヘッド310のサブタンク321aとインク供給機構351aとの相対位置に応じて、(イ)「記録モード」、(ロ)「インク供給モード(待機モード)」、(ハ)「吐出能力回復モード」の3モードを容易に切り替えるよう構成されているが、これに対して第四実施形態では、図10および図11に示すように、上述の3つモードに加えて、(ニ)記録ヘッド310のサブタンク321a内のインクを長期保存する「長期保存モード」の4モードを容易に切り替えるよう構成されている。
以下に、第四実施形態の多機能装置が備える構成について説明する。なお、図10および図11に、記録ヘッド310およびインク供給機構451aの概略構成を示す説明図を示す。また、第四実施形態では、多くの部分は第三実施形態と共通なので、第三実施形態と同じ符号を使用して説明を省略する。また、インク供給機構451a〜451dについては同様の構成を有しているので、以下の説明では、特定色のインク供給機構451aについてのみ説明して他の色のインク供給機構351b〜451dについての説明は適宜省略する。
[インク供給機構451aの構成の説明]
図10に示すように、インク供給部材としてのインク供給機構451aは、サブタンク321aのタンク本体322aへインクを供給するためのインク供給ノズル452a、および記録ヘッド310が備える排気部323aの大気連通孔325aの連通状態を切り替えるための開閉状態切換部材としての切換部材453aを備えている。インク供給ノズル452aは、サブタンク321aのインク被供給口329aと対向するよう配置されており、キャリッジ311の移動によってサブタンク321aのインク被供給口329aと接離可能である。なお、インク供給ノズル452aには、シール用のオーリング等のパッキン454aが2個取り付けられている。また、切換部材453aは、記録ヘッド310が備える排気部323aの空洞部324aと対向するよう配置されており、キャリッジ311の移動によってその空洞部324a内へ移動可能である。また、切換部材453aは、切換部材側連通孔455aを有している。この切換部材側連通孔455aは、迷路状に形成され、次のように構成されている。すなわち、切換部材側連通孔455aは、キャリッジ311の移動によって切換部材453aが空洞部324aから離間した際には大気連通孔325aと大気とが連通する状態(連通位置、図10参照)とし、キャリッジ311の移動によって切換部材353aが空洞部324a内へ挿入された際には切換部材側連通孔455aと大気連通孔325aとが連通せずに大気連通孔325aと大気とを連通させない状態(非連通位置、図11(a)参照)とし、キャリッジ311の移動によって切換部材353aが空洞部324a内へさらに挿入された際には切換部材側連通孔455aと大気連通孔325aとが連通して大気連通孔325aと大気とを連通させた状態(連通位置、図11(b)参照)とし、キャリッジ311の移動によって上述の連通状態から切換部材453aが空洞部324a内へさらに挿入された際には切換部材側連通孔455aと大気連通孔325aとが連通せずに大気連通孔325aと大気とを再び連通させない状態(非連通位置、図11(c)参照)とするよう構成されている。
また、記録ヘッド310が備える大気連通孔325aおよびインク被供給口329aとインク供給機構451aが備える切換部材453aおよびインク供給ノズル452aとの位置関係については、次のように設定されている。すなわち、記録ヘッド310およびインク供給機構451aについては、キャリッジモータ30の駆動力によってキャリッジ311(記録ヘッド310)を左右方向へ移動させることにより、次の(4−1)〜(4−4)のような状態となることが可能に構成されている。
(4−1)切換部材453aが空洞部324aから離間して大気連通孔325aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド310のインク被供給口329aへインク供給機構451aのインク供給ノズル452aが接続していない状態(連通位置、図10参照)
(4−2)切換部材453aが空洞部324a内へさらに挿入されて切換部材側連通孔455aと大気連通孔325aとが連通せずに大気連通孔325aと大気とが連通しておらず、記録ヘッド310のインク被供給口329aへインク供給機構451aのインク供給ノズル452aが接続しておらずインクカートリッジ21aからサブタンク321aへのインク供給ができない状態(非連通位置、図11(a)参照)
(4−3)切換部材453aが上述の非連通状態から空洞部324a内へさらに挿入されて切換部材453aの切換部材側連通孔455aを介して大気連通孔325aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド310のインク被供給口329aへインク供給機構451aのインク供給ノズル452aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク321aへのインク供給が可能な状態(連通位置、図11(b)参照)
(4−4)切換部材453aが上述の連通状態から空洞部324a内へさらに挿入されて切換部材側連通孔455aと大気連通孔325aとが連通せずに大気連通孔325aと大気とが連通しておらず、記録ヘッド310のインク被供給口329aへインク供給機構451aのインク供給ノズル452aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク321aへのインク供給が可能な状態(非連通位置、図11(c)参照)
[制御処理装置70の構成の説明]
また、制御処理装置70は、キャリッジモータ30を制御することによりキャリッジ311(記録ヘッド310)を左右方向へ移動させ、記録ヘッド310とインク供給機構451a〜451dとの相対位置を変更することにより、記録ヘッド310とインク供給機構451a〜451dとを上述の(4−1)〜(4−4)のような状態とすることが可能である。
[キャリッジ機構の動作についての説明]
以上のように構成された第四実施形態では、制御処理装置70がキャリッジ機構を次のように動作させる。
まず、待機時には、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ311を右方へ移動させ、インク供給ノズル352aがインク被供給口329aへ接続するとともに、切換部材353aが空洞部324a内へ挿入されて切換部材353aの切換部材側連通孔355aを介して大気連通孔325aと大気とが連通する状態とする(インク供給位置、図11(b)参照。図11ではインク供給位置にある記録ヘッド310を記号「C」で図示。)。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド310のサブタンク321aへ供給することが可能である(待機モードおよびインク供給モード、図11(b)および図11(d)参照)。
ここで、サブタンク221a内のインクを長期保存するためには、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ311を左方へ移動させ、インク供給ノズル452aがインク被供給口329aから離間するとともに、切換部材側連通孔455aと大気連通孔325aとが連通せずに大気連通孔325aと大気とが連通していない状態とする(長期保存位置、図11(a)および図11(d)参照。長期保存モード、図11では長期保存位置にある記録ヘッド310を記号「B」で図示。)。
また、用紙への画像記録を行うためには、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ311をさらに左方へ移動させ、インク供給ノズル452aがインク被供給口329aから離間するとともに、切換部材453aが空洞部324aから離間する状態とする(記録位置、図10参照。図10および図11では記録位置にある記録ヘッド310を記号「A」で図示。)このとき、インク被供給口329aについては内蔵する弁によって閉鎖され、一方、大気連通孔325aについては大気と連通した状態となる(記録(印字)モード、図10および図11(d)参照)。そして、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ311をさらに左方へ移動させ、上述の紙端検出処理および記録処理を実行する。
一方、記録ヘッド310によるインクの吐出能力を回復させるには、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ311をさらに右方へ移動させることにより、インク供給ノズル452aがインク被供給口329aへ接続するとともに、切換部材453aが空洞部324a内へさらに挿入されて切換部材側連通孔455aと大気連通孔325aとが連通せずに大気連通孔325aと大気とが連通しない状態とする(吐出能力回復位置、図11(c)参照。図11では吐出能力回復位置にある記録ヘッド310を記号「D」で図示。)。なおこの場合、インク供給ノズル452aをインク被供給口329aへ接続した状態となったのちも、パッキン454aの弾性作用によってキャリッジ311をさらに右方へ移動させることができる。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド310のサブタンク321aへ供給することが可能であり(吐出能力回復(正圧パージ)時、図11(c)および図11(d)参照)。インクノズル群10aからインクを吐出させることによって記録ヘッド310のインクノズル群10aによるインクの吐出能力を回復させることができる。
[効果]
このように第四実施形態によれば、上記第三実施形態が奏する作用効果に加えて、当該多機能装置1を長期保存する場合には切換部材453aで大気連通孔325aを閉鎖することによってサブタンク321aを密閉することができ、当該多機能装置1の輸送時等の長期保存時にも対応することができる。
[第五実施形態]
上記第一実施形態では、制御処理装置70が、キャリッジモータ30を制御することによりキャリッジ11(記録ヘッド10)を左右方向へ移動させ、記録ヘッド10のサブタンク101aとインク供給機構151aとの相対位置を変更する構成されているが、これに対して第五実施形態では、図12および図13に示すように、インク供給機構551aを移動させるための駆動機構を別途備えたことにより、制御処理装置70がインク供給機構駆動モータ112を制御することによってインク供給機構551aを前後方向へ移動させ、記録ヘッド510のサブタンク521aとインク供給機構551aとの相対位置を変更するよう構成されている。
以下に、第五実施形態の多機能装置が備える構成について説明する。なお、図12および図13に、記録ヘッド510およびインク供給機構551aの概略構成を示す説明図を示す。また、第五実施形態では、多くの部分は第一実施形態と共通なので、第一実施形態と同じ符号を使用して説明を省略する。
[記録ヘッド510の構成の説明]
図12に示すように、記録ヘッド510は、4色のインクをそれぞれ貯蔵するサブタンク521a〜521dを内蔵している。なお、サブタンク521a〜521dについては同様の構成を有しているので、以下の説明では、特定色のサブタンク521aについてのみ説明して他の色のサブタンク521b〜521dについての説明は適宜省略する。また、インク供給機構551a〜551dについても同様とする。上述のサブタンク521aには、インクを貯蓄するためのタンク本体522a、タンク本体522a内の空気を外部へ排気するための排気部523aが設けられている。この排気部523aは、記録ヘッド210の上部に形成され、前向きに開口する空洞部524a、空洞部524aを介してタンク本体522aと大気とを連通する大気連通孔525a、空洞部524a内に少なくともその一部が配置され、大気連通孔525aを開閉させる大気連通孔開閉部材としてのスライダ526a、およびばね手段528aを備えている。
このうち空洞部524aは、後述するインク供給機構551aの切換部材553aと対向するよう配置されている。また、空洞部524aは、大気連通孔525aによってタンク本体522a内と連通しており、このことによりタンク本体522aは空洞部524aおよび大気連通孔525aを介して大気と連通している。
また、スライダ526aは、空洞部524a内を前後方向に移動可能であり、同じく空洞部524a内に配置されたばね手段528aによって前向きに押圧されている。また、スライダ526aは連通孔527aを有している。この連通孔527aは、迷路状に形成され、次のように構成されている。すなわち、連通孔527aは、スライダ526aがばね手段528aの付勢力によって前方へ移動した際には大気連通孔525aと大気とを連通させた状態(連通位置、図12参照)となり、インク供給機構551aの移動によって切換部材553aに押圧されてばね手段528aの付勢力に抗して後方へ移動した際には大気連通孔525aと大気とを連通させない状態(非連通位置、図13(b)参照)となるよう構成されている。
また、タンク本体522aは、インク供給ノズル552aからインク供給を受けるためのインク被供給口529aを備えている。このインク被供給口529aは、インク供給機構551aのインク供給ノズル552aと対向するよう配置されており、インク供給機構551aの移動によってインク供給ノズル552aと接離可能である。また、インク被供給口529aには、インク供給ノズル552aが離間している場合にはインク被供給口529aを密閉可能な弁(図示省略)が内蔵されている。
[インク供給機構551aの構成の説明]
一方、図12に示すように、インク供給部材としてのインク供給機構551aは、サブタンク521aのタンク本体522aへインクを供給するためのインク供給ノズル552a、および記録ヘッド510が備える排気部523aのスライダ526aを押圧するための開閉状態切換部材としての切換部材553aを備えており、メンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある際のキャリッジ511(記録ヘッド510)の前方に配置されている。また、インク供給機構551aは、制御処理装置70の制御によるインク供給機構駆動モータ112の駆動力によって前後方向に移動可能に構成されている。このうちインク供給ノズル552aは、サブタンク521aのインク被供給口529aと対向するよう配置されており、インク供給機構551aの移動によってサブタンク521aのインク被供給口529aと接離可能である。なお、インク供給ノズル552aには、シール用のオーリング等のパッキン554aが2個取り付けられている。また、切換部材553aは、記録ヘッド510が備える排気部523aのスライダ526aと対向するよう配置されており、インク供給機構551aの移動によってそのスライダ526aと接離可能である。
また、記録ヘッド510が備える大気連通孔525aおよびインク被供給口529aとインク供給機構551aが備える切換部材553aおよびインク供給ノズル552aとの位置関係については、次のように設定されている。すなわち、記録ヘッド510およびインク供給機構551aについては、キャリッジ511(記録ヘッド510)がメンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある場合において、インク供給機構駆動モータ112の駆動力によってインク供給機構551aを前後方向へ移動させることにより、次の(5−1)〜(5−3)のような状態となることが可能に構成されている。
(5−1)記録ヘッド510のスライダ526aとインク供給機構551aの切換部材553aとが離間して大気連通孔525aおよび連通孔527aを介してサブタンク521aのタンク本体522aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド510のインク被供給口529aへインク供給機構551aのインク供給ノズル552aが接続していない状態(連通位置、図12参照)
(5−2)記録ヘッド510のスライダ526aがインク供給機構551aの切換部材553aによって押圧されて後方へ移動するが大気連通孔525aおよび連通孔527aを介してサブタンク521aのタンク本体522aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド510のインク被供給口529aへインク供給機構551aのインク供給ノズル552aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク521aへのインク供給が可能な状態(連通位置、図13(a)参照)
(5−3)記録ヘッド510のスライダ526aがインク供給機構551aの切換部材553aによって押圧されてさらに後方へ移動してサブタンク521aのタンク本体522aと大気とが連通しておらず、記録ヘッド510のインク被供給口529aへインク供給機構551aのインク供給ノズル552aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク521aへのインク供給が可能な状態(非連通位置、図13(b)参照)
[制御処理装置70の構成の説明]
また、制御処理装置70は、駆動回路(図示省略)を介してインク供給機構駆動モータ112を制御することによりインク供給機構551a〜551aを前後方向へ移動させ、記録ヘッド510とインク供給機構551a〜551dとの相対位置を変更することにより、記録ヘッド510とインク供給機構551a〜551dとを上述の(5−1)〜(5−3)のような状態とすることが可能である。
[インク供給機構551aの動作についての説明]
以上のように構成された第五実施形態では、制御処理装置70がインク供給機構551aを次のように動作させる。
まず、待機時には、キャリッジ511(記録ヘッド510)がメンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある場合において、インク供給機構駆動モータ112を駆動することによってインク供給機構551aを後方へ移動させ、インク供給ノズル552aがインク被供給口529aへ接続するとともに、切換部材553aがばね手段528aの付勢力に抗してスライダ526aを後方へ移動させるが大気連通孔525aについては大気と連通する状態とする(インク供給位置、図13(a)参照。図13ではインク供給位置にあるインク供給機構551aを記号「B」で図示。)。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド510のサブタンク521aへ供給することが可能である。(待機モードおよびインク供給モード、図13(a)および図13(c)参照)。
ここで、用紙への画像記録を行うためには、インク供給機構駆動モータ112を駆動することによってインク供給機構551aを前方へ移動させ、インク供給ノズル552aがインク被供給口529aから離間するとともに切換部材553aがスライダ526aから離間する状態とする(記録位置、図12参照。図12では記録位置にあるインク供給機構551aを記号「A」で図示。)このとき、インク被供給口529aについては内蔵する弁によって閉鎖され、一方、大気連通孔525aについては引き続き大気と連通した状態となる(記録(印字)モード、図12および図13(c)参照)。そして、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ511を左方へ移動させ、上述の紙端検出処理および記録処理を実行する。
一方、記録ヘッド510によるインクの吐出能力を回復させるには、キャリッジ511(記録ヘッド510)がメンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある場合において、インク供給機構駆動モータ112を駆動することによってインク供給機構551aをさらに後方へ移動させ、インク供給ノズル552aがインク被供給口529aへ接続するとともに、切換部材553aがばね手段528aの付勢力に抗してスライダ526aを後方へ移動させてスライダ526aの連通孔527aと大気連通孔525aとが連通しない状態とする(吐出能力回復位置、図13(b)参照。図13では吐出能力回復位置にあるインク供給機構551aを記号「C」で図示。)。なおこの場合、インク供給ノズル552aをインク被供給口529aへ接続した状態となったのちも、パッキン554aの弾性作用によってインク供給機構551aをさらに後方へ移動させることができる。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド510のサブタンク521aへ供給することが可能であり(吐出能力回復(正圧パージ)時、図13(b)および図13(c)参照)、インクノズル群10aからインクを吐出させることによって記録ヘッド510のインクノズル群10aによるインクの吐出能力を回復させることができる。
[効果]
このように第五実施形態によれば、上記第一実施形態が奏する作用効果に加えて、インク供給機構551aを移動させるための駆動機構を別途備えたことにより、キャリッジモータ30への負担が軽減され、キャリッジモータ30の小型化および長寿命化を図ることができる。
[第六実施形態]
上記第五実施形態では、記録ヘッド510にはサブタンク521aの大気連通孔525aを開閉させるスライダ526aを前後方向へ移動可能に設け、さらに、スライダ526aを移動させることによって大気連通孔525aの大気との連通状態を切り替える切換部材553aをインク供給機構551aと一体化するとともに、インク供給機構551aを移動させるための駆動機構を別途備えたことにより、制御処理装置70がインク供給機構駆動モータ112を制御することによってインク供給機構551aを前後方向へ移動させ、記録ヘッド510のサブタンク521aとインク供給機構551aとの相対位置を変更するよう構成されているが、これに対して第六実施形態では、図14および図15に示すように、サブタンク621aの大気連通孔625aの開閉状態を切り替えるための切換部材側連通孔655aをインク供給機構651aの切換部材653aに設けたことを特徴とする。
以下に、第六実施形態の多機能装置が備える構成について説明する。なお、図14および図15に、記録ヘッド610およびインク供給機構651aの概略構成を示す説明図を示す。また、第六実施形態では、多くの部分は第五実施形態と共通なので、第五実施形態と同じ符号を使用して説明を省略する。
[記録ヘッド610の構成の説明]
図14に示すように、記録ヘッド610は、4色のインクをそれぞれ貯蔵するサブタンク621a〜621dを内蔵している。なお、サブタンク621a〜621dについては同様の構成を有しているので、以下の説明では、特定色のサブタンク621aについてのみ説明して他の色のサブタンク621b〜621dについての説明は適宜省略する。また、インク供給機構651a〜651dについても同様とする。上述のサブタンク621aには、インクを貯蓄するためのタンク本体622a、タンク本体622a内の空気を外部へ排気するための排気部623aが設けられている。この排気部623aは、記録ヘッド610の上部に形成され、前向きに開口する空洞部624a、空洞部624aを介してタンク本体622aと大気とを連通する大気連通孔625aを備えている。
このうち空洞部624aは、後述するインク供給機構651aの切換部材653aと対向するよう配置されている。また、空洞部624aは、大気連通孔625aによってタンク本体622a内と連通しており、このことによりタンク本体622aは空洞部624aおよび大気連通孔625aを介して大気と連通している。
また、タンク本体622aは、インク供給ノズル652aからインク供給を受けるためのインク被供給口629aを備えている。このインク被供給口629aは、インク供給機構651aのインク供給ノズル652aと対向するよう配置されており、インク供給機構651aの移動によってインク供給ノズル652aと接離可能である。また、インク被供給口629aには、インク供給ノズル652aが離間している場合にはインク被供給口629aを密閉可能な弁(図示省略)が内蔵されている。
[インク供給機構651aの構成の説明]
一方、図14に示すように、インク供給部材としてのインク供給機構651aは、サブタンク621aのタンク本体622aへインクを供給するためのインク供給ノズル652a、および記録ヘッド610が備える排気部623aの大気連通孔625aの連通状態を切り替えるための開閉状態切換部材としての切換部材653aを備えており、メンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある際のキャリッジ611(記録ヘッド610)の前方に配置されている。また、インク供給機構651aは、制御処理装置70の制御によるインク供給機構駆動モータ112の駆動力によって前後方向に移動可能に構成されている。このうちインク供給ノズル652aは、サブタンク621aのインク被供給口629aと対向するよう配置されており、インク供給機構651aの移動によってサブタンク621aのインク被供給口629aと接離可能である。なお、インク供給ノズル652aには、シール用のオーリング等のパッキン654aが2個取り付けられている。また、切換部材653aは、記録ヘッド610が備える排気部623aの空洞部624aと対向するよう配置されており、インク供給機構651aの移動によってその空洞部624a内へ移動可能である。また、切換部材653aは、切換部材側連通孔655aを有している。この切換部材側連通孔655aは、迷路状に形成され、次のように構成されている。すなわち、切換部材側連通孔655aは、インク供給機構651aの移動によって切換部材653aが空洞部624aから離間した際には大気連通孔625aと大気とが連通する状態(連通位置、図14参照)とし、インク供給機構651aの移動によって切換部材653aが空洞部624a内へ挿入された際には大気連通孔625aと大気とを連通させた状態(連通位置、図15(a)参照)とし、インク供給機構651aの移動によって切換部材653aが空洞部624a内へさらに挿入された際には大気連通孔625aと大気とを連通させない状態(非連通位置、図15(b)参照)とするよう構成されている。
また、記録ヘッド610が備える大気連通孔625aおよびインク被供給口629aとインク供給機構651aが備える切換部材653aおよびインク供給ノズル652aとの位置関係については、次のように設定されている。すなわち、記録ヘッド610およびインク供給機構651aについては、キャリッジ611(記録ヘッド610)がメンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある場合において、インク供給機構駆動モータ112の駆動力によってインク供給機構651aを前後方向へ移動させることにより、次の(6−1)〜(6−3)のような状態となることが可能に構成されている。
(6−1)切換部材653aが空洞部624aから離間して大気連通孔625aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド610のインク被供給口629aへインク供給機構651aのインク供給ノズル652aが接続していない状態(連通位置、図14参照)
(6−2)切換部材653aが空洞部624a内へ挿入されて切換部材653aの切換部材側連通孔655aを介して大気連通孔625aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド610のインク被供給口629aへインク供給機構651aのインク供給ノズル652aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク621aへのインク供給が可能な状態(連通位置、図15(a)参照)
(6−3)切換部材653aが空洞部624a内へさらに挿入されて大気連通孔625aと大気とが連通しておらず、記録ヘッド610のインク被供給口629aへインク供給機構651aのインク供給ノズル652aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク621aへのインク供給が可能な状態(非連通位置、図15(b)参照)
[制御処理装置70の構成の説明]
また、制御処理装置70は、駆動回路(図示省略)を介してインク供給機構駆動モータ112を制御することによりインク供給機構651a〜651aを前後方向へ移動させ、記録ヘッド610とインク供給機構651a〜651dとの相対位置を変更することにより、記録ヘッド610とインク供給機構651a〜651dとを上述の(6−1)〜(6−3)のような状態とすることが可能である。
[インク供給機構651aの動作についての説明]
以上のように構成された第六実施形態では、制御処理装置70がインク供給機構651aを次のように動作させる。
まず、待機時には、キャリッジ611(記録ヘッド610)がメンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある場合において、インク供給機構駆動モータ112を駆動することによってインク供給機構651aを後方へ移動させ、インク供給ノズル652aがインク被供給口629aへ接続するとともに、切換部材653aが空洞部624a内へ挿入されて切換部材653aの切換部材側連通孔655aを介して大気連通孔625aと大気とが連通する状態とする(インク供給位置、図15(a)参照。図15ではインク供給位置にあるインク供給機構651aを記号「B」で図示。)。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド610のサブタンク621aへ供給することが可能である(待機モードおよびインク供給モード
、図15(a)および図15(c)参照)。
ここで、用紙への画像記録を行うためには、インク供給機構駆動モータ112を駆動することによってインク供給機構651aを前方へ移動させ、インク供給ノズル652aがインク被供給口629aから離間するとともに、切換部材653aが空洞部624aから離間する状態とする(記録位置、図14参照。図14および図15では記録位置にあるインク供給機構651aを記号「A」で図示。)このとき、インク被供給口629aについては内蔵する弁によって閉鎖され、一方、大気連通孔625aについては引き続き大気と連通した状態となる(記録(印字)モード、図14および図15(c)参照)。そして、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ611を左方へ移動させ、上述の紙端検出処理および記録処理を実行する。
一方、記録ヘッド610によるインクの吐出能力を回復させるには、キャリッジ611(記録ヘッド610)がメンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある場合において、インク供給機構駆動モータ112を駆動することによってインク供給機構651aをさらに後方へ移動させ、インク供給ノズル652aがインク被供給口629aへ接続するとともに、切換部材653aが空洞部624a内へさらに挿入されて大気連通孔625aと大気とが連通しない状態とする(吐出能力回復位置、図15(b)参照。図15では吐出能力回復位置にあるインク供給機構651aを記号「C」で図示。)。なおこの場合、インク供給ノズル652aをインク被供給口629aへ接続した状態となったのちも、パッキン654aの弾性作用によってキャリッジ611をさらに後方へ移動させることができる。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド610のサブタンク621aへ供給することが可能であり(吐出能力回復(正圧パージ)時、図15(b)および図15(c)参照)、インクノズル群10aからインクを吐出させることによって記録ヘッド610のインクノズル群10aによるインクの吐出能力を回復させることができる。
[効果]
このように第六実施形態によれば、上記第五実施形態と同様の作用効果を奏する。
[第七実施形態]
上記第六実施形態では、メンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある際のキャリッジ611(記録ヘッド610)の前方に配置されたインク供給機構651aを、制御処理装置70がインク供給機構駆動モータ112を制御することによって前後方向へ移動させ、記録ヘッド610のサブタンク621aとインク供給機構651aとの相対位置を変更するよう構成されているが、これに対して第七実施形態では、図16〜図18に示すように、メンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある際のキャリッジ711(記録ヘッド710)の上方に配置されたインク供給機構751aを、制御処理装置70がインク供給機構駆動モータ113を制御することによって上下方向へ移動させ、記録ヘッド710のサブタンク721aとインク供給機構751aとの相対位置を変更するよう構成されている。
以下に、第七実施形態の多機能装置が備える構成について説明する。なお、図16〜図18に、記録ヘッド710およびインク供給機構751aの概略構成を示す説明図を示す。また、第七実施形態では、多くの部分は第六実施形態と共通なので、第六実施形態と同じ符号を使用して説明を省略する。
[記録ヘッド710の構成の説明]
図16に示すように、記録ヘッド710は、4色のインクをそれぞれ貯蔵するサブタンク721a〜721dを内蔵している。なお、サブタンク721a〜721dについては同様の構成を有しているので、以下の説明では、特定色のサブタンク721aについてのみ説明して他の色のサブタンク721b〜721dについての説明は適宜省略する。また、インク供給機構751a〜751dについても同様とする。上述のサブタンク721aには、インクを貯蓄するためのタンク本体722a、タンク本体722a内の空気を外部へ排気するための排気部723aが設けられている。この排気部723aは、記録ヘッド710の上部に形成され、前向きに開口する空洞部724a、空洞部724aを介してタンク本体722aと大気とを連通する長孔形状の大気連通孔725a、空洞部724a内に少なくともその一部が配置され、大気連通孔725aを開閉させる大気連通孔開閉部材としてのスライダ726a、およびばね手段728aを備えている。
このうちタンク本体722aは、インク供給ノズル752aからインク供給を受けるためのインク被供給口729aを備えている。このインク被供給口729aは、インク供給機構751aのインク供給ノズル752aと対向するよう配置されており、インク供給機構751aの移動によってインク供給ノズル752aと接離可能である。また、インク被供給口729aには、インク供給ノズル752aが離間している場合にはインク被供給口729aを密閉可能な弁(図示省略)が内蔵されている。
また、空洞部724aは、後述するインク供給機構751aの切換部材753aと対向するよう配置されている。また、空洞部724aは、大気連通孔725aによってタンク本体722a内と連通しており、このことによりタンク本体722aは空洞部724aおよび大気連通孔725aを介して大気と連通している。
また、スライダ726aは、空洞部724a内を前後方向に移動可能であり、同じく空洞部724a内に配置されたばね手段728aによって前向きに押圧されている。また、スライダ726aは連通孔727aを有している。この連通孔727aは、迷路状に形成され、次のように構成されている。すなわち、連通孔727aは、スライダ726aがばね手段728aの付勢力によって前方へ移動した際には大気連通孔725aと大気とを連通させた状態(連通位置、図16参照)となり、インク供給機構751aの移動によって切換部材753aに押圧されてばね手段728aの付勢力に抗して後方へ移動した際には大気連通孔725aと大気とを連通させない状態(非連通位置、図18(a)参照)となるよう構成されている。
また、スライダ726aは、長孔形状の貫通孔730aをその前部に有している。この貫通孔730aは次のように構成されている。すなわち、貫通孔730aは、スライダ726aがばね手段728aの付勢力によって前方へ移動した際にはインク被供給口729aとは連通しない状態(図16参照)となり、後述するインク供給機構751aの移動によって切換部材753aに押圧されてばね手段728aの付勢力に抗してスライダ726aが後方へ移動した際にはインク被供給口729aと連通する状態(図17(b)および図18(a))となるよう構成されている。
[インク供給機構751aの構成の説明]
一方、図16に示すように、インク供給部材としてのインク供給機構751aは、サブタンク721aのタンク本体722aへインクを供給するためのインク供給ノズル752a、および記録ヘッド710が備える排気部723aのスライダ726aを押圧するための開閉状態切換部材としての切換部材753aを備えており、メンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある際のキャリッジ711(記録ヘッド710)の上方に配置されている。また、インク供給機構751aは、制御処理装置70の制御によるインク供給機構駆動モータ113の駆動力によって上下方向に移動可能に構成されている。このうちインク供給ノズル752aは、サブタンク721aのインク被供給口729aと対向するよう配置されており、インク供給機構751aの移動によってサブタンク721aのインク被供給口729aと接離可能である。なお、インク供給ノズル752aには、シール用のオーリング等のパッキン754aが2個取り付けられている。また、切換部材753aは、記録ヘッド710が備える排気部723aのスライダ726aと対向するよう配置されており、インク供給機構751aの移動によってそのスライダ726aと接離可能である。また、切換部材753aには、スライダ726aの移動方向に対して異なる傾斜角度を有する2つのカム面755a,756aが形成されている。これらカム面755a,756aについては、インク供給機構751aの移動に伴って切換部材753aが上下方向へ移動した際に、スライダ726aに対して当接した場合におけるスライダ726aの移動量がインク供給機構751aの移動位置に応じて異なる形状に形成されている。なお、本実施形態では、切換部材753aには二つのカム面755a,756aが形成されているが、切換部材753aに一つのカム面や三つ以上のカム面を形成してもよい。
また、インク供給機構751aは、長期保存時にスライダ726aの連通孔727aを閉鎖するための閉鎖部材757aを備えている。この閉鎖部材757aは、インク供給機構751aに上下方向へ移動可能に構成されており、ばね手段(図示省略)によって下向きへ付勢されている。
また、記録ヘッド710が備える大気連通孔725aおよびインク被供給口729aとインク供給機構751aが備える切換部材753aおよびインク供給ノズル752aとの位置関係については、次のように設定されている。すなわち、記録ヘッド710およびインク供給機構751aについては、キャリッジ711(記録ヘッド710)がメンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある場合において、インク供給機構駆動モータ113の駆動力によってインク供給機構751aを上下方向へ移動させることにより、次の(7−1)〜(7−4)のような状態となることが可能に構成されている。
(7−1)記録ヘッド710のスライダ726aとインク供給機構751aの切換部材753aとが離間して大気連通孔725aおよび連通孔727aを介してサブタンク721aのタンク本体722aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド710のインク被供給口729aへインク供給機構751aのインク供給ノズル752aが接続していない状態(連通位置、図16参照)
(7−2)記録ヘッド710のスライダ726aとインク供給機構751aの切換部材753aとが離間して大気連通孔725aおよび連通孔727aを介してサブタンク721aのタンク本体722aと大気とが連通するとともに、記録ヘッド710のインク被供給口729aへインク供給機構751aのインク供給ノズル752aが接続していないが、閉鎖部材757aがスライダ726aに当接して連通孔727aを閉鎖している状態(非連通位置、図17(a)参照)
(7−3)記録ヘッド710のスライダ726aがインク供給機構751aの切換部材753a(カム面755a)によって押圧されて後方へ移動するが大気連通孔725aおよび連通孔727aを介してサブタンク721aのタンク本体722aと大気とが連通するとともに、スライダ726aの貫通孔730aと連通したインク被供給口729aへインク供給機構751aのインク供給ノズル752aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク721aへのインク供給が可能な状態(連通位置、図17(b)参照)
(7−4)記録ヘッド710のスライダ726aがインク供給機構751aの切換部材753a(カム面756a)によって押圧されてさらに後方へ移動してサブタンク721aのタンク本体722aと大気とが連通しておらず、記録ヘッド710のインク被供給口729aへインク供給機構751aのインク供給ノズル752aが接続してインクカートリッジ21aからサブタンク721aへのインク供給が可能な状態(非連通位置、図18(a)参照)
[制御処理装置70の構成の説明]
また、制御処理装置70は、駆動回路(図示省略)を介してインク供給機構駆動モータ113を制御することによりインク供給機構751a〜751aを上下方向へ移動させ、記録ヘッド710とインク供給機構751a〜751dとの相対位置を変更することにより、記録ヘッド710とインク供給機構751a〜751dとを上述の(7−1)〜(7−4)のような状態とすることが可能である。
[インク供給機構751aの動作についての説明]
以上のように構成された第七実施形態では、制御処理装置70がインク供給機構751aを次のように動作させる。
まず、待機時には、キャリッジ711(記録ヘッド710)がメンテナンス機構のワイパやキャップの下方(所定位置)にある場合において、インク供給機構駆動モータ113を駆動することによってインク供給機構751aを下方へ移動させ、スライダ726aの貫通孔730aと連通したインク被供給口729aへインク供給ノズル752aが接続するとともに、切換部材753a(カム面755a)がばね手段728aの付勢力に抗してスライダ726aを後方へ移動させるが大気連通孔725aについては大気と連通する状態とする(インク供給位置、図17(b)参照。図17ではインク供給位置にあるインク供給機構751aを記号「C」で図示。)。なおこの場合、閉鎖部材757aがスライダ726aへ当接したのちも、図示しないばね手段の作用によってインク供給機構751aをさらに下方へ移動させることができる。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド710のサブタンク721aへ供給することが可能である(待機モードおよびインク供給モード、図17(b)および図18(b)参照)。
ここで、サブタンク721a内のインクを長期保存するためには、インク供給機構駆動モータ113を駆動することによってインク供給機構751aを上方へ移動させ、インク供給ノズル752aがインク被供給口729aから離間するとともに、切換部材753aがスライダ726aから離間するが、閉鎖部材757aがスライダ726aに当接して連通孔727aを閉鎖している状態とする(長期保存位置、図17(a)参照。長期保存モード、図17では長期保存位置にあるインク供給機構751aを記号「B」で図示。)。このとき、インク被供給口729aについては内蔵する弁によって閉鎖されるとともにスライダ726aによってもその上部が閉鎖される。
また、用紙への画像記録を行うためには、インク供給機構駆動モータ113を駆動することによってインク供給機構751aを上方へ移動させ、インク供給ノズル752aがインク被供給口729aから離間するとともに切換部材753aがスライダ726aから離間する状態とする(記録位置、図16参照。図16では記録位置にあるインク供給機構751aを記号「A」で図示。)。このとき、インク被供給口729aについては内蔵する弁によって閉鎖されるとともにスライダ726aによってもその上部が閉鎖され、一方、大気連通孔725aについては引き続き大気と連通した状態となる(記録(印字)モード、図16および図18(b)参照)。そして、キャリッジモータ30を駆動することによってキャリッジ711を左方へ移動させ、上述の紙端検出処理および記録処理を実行する。
一方、記録ヘッド710によるインクの吐出能力を回復させるには、キャリッジ711(記録ヘッド710)がメンテナンス機構のワイパやキャップの上方(所定位置)にある場合において、インク供給機構駆動モータ113を駆動することによってインク供給機構751aをさらに下方へ移動させ、インク供給ノズル752aがインク被供給口729aへ接続するとともに、切換部材753a(カム面756a)がばね手段728aの付勢力に抗してスライダ726aを後方へ移動させてスライダ726aの連通孔727aと大気連通孔725aとが連通しない状態とする(吐出能力回復位置、図18(a)参照。図18では吐出能力回復位置にある記録ヘッド710を記号「D」で図示。)。なおこの場合、インク供給ノズル752aをインク被供給口729aへ接続した状態となったのちも、パッキン754aの弾性作用によってインク供給機構751aをさらに後方へ移動させることができる。このとき、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド710のサブタンク721aへ供給することが可能であり(吐出能力回復(正圧パージ)時、図18(a)および図18(b)参照)、インクノズル群10aからインクを吐出させることによって記録ヘッド710のインクノズル群10aによるインクの吐出能力を回復させることができる。
[効果]
このように第七実施形態によれば、上記第六実施形態が奏する作用効果に加えて、当該多機能装置1を長期保存する場合には切換部材753aのカム面755a,756aによってスライダ726aを移動させて大気連通孔725aを閉鎖することによってサブタンク721aを密閉することができ、当該多機能装置1の輸送時等の長期保存時にも対応することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記第一の実施形態では、加圧ポンプ111を駆動させることによってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド10のサブタンク101aへ供給するよう構成されているが、これには限られず、ポンプ以外の加圧手段によってインクをインクカートリッジ21aから記録ヘッド10のサブタンク101aへ供給するよう構成してもよい。
プリンタ機能とコピー機能とスキャナ機能とファクシミリ機能と電話機能等を備えた多機能装置の斜視図である。 多機能装置に備えられるプリンタの内部構造の概略構成を示す説明図である。 制御処理装置の概略構成を表すブロック図である。 第一実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(1)であり、印字時を示している。 第一実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(2)であり、(a)はインク供給時および待機時を示し、(b)は正圧パージ時を示し、(c)は大気連通孔とインク被供給口の開閉状態を示す表である。 第二実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(1)であり、印字時を示している。 第二実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(2)であり、(a)は長期保存時を示し、(b)はインク供給時および待機時を示し、(c)は正圧パージ時を示し、(d)は大気連通孔とインク被供給口の開閉状態を示す表である。 第三実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(1)であり、印字時を示している。 第三実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(2)であり、(a)はインク供給時および待機時を示し、(b)は正圧パージ時を示し、(c)は大気連通孔とインク被供給口の開閉状態を示す表である。 第四実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(1)であり、印字時を示している。 第四実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(2)であり、(a)は長期保存時を示し、(b)はインク供給時および待機時を示し、(c)は正圧パージ時を示し、(d)は大気連通孔とインク被供給口の開閉状態を示す表である。 第五実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(1)であり、印字時を示している。 第五実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(2)であり、(a)はインク供給時および待機時を示し、(b)は正圧パージ時を示し、(c)は大気連通孔とインク被供給口の開閉状態を示す表である。 第六実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(1)であり、印字時を示している。 第六実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(2)であり、(a)はインク供給時および待機時を示し、(b)は正圧パージ時を示し、(c)は大気連通孔とインク被供給口の開閉状態を示す表である。 第七実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(1)であり、印字時を示している。 第七実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(2)であり、(a)は長期保存時を示し、(b)はインク供給時および待機時を示している。 第七実施形態の記録ヘッドおよびインク供給機構の概略構成を示す説明図(3)であり、(a)は正圧パージ時を示し、(b)は大気連通孔とインク被供給口の開閉状態を示す表である。
符号の説明
1…多機能装置、2…給紙装置、3…プリンタ、4…読み取り装置、5…排紙トレー、6…操作パネル、10,210,310,510,610,710…記録ヘッド、10a〜10d…インクノズル群、11,210,311,511,611,711…キャリッジ、12…ガイド機構、16…フレーム、16a…後側板、16b…前側板、16c…左側板、16d…右側板、17…プラテン、20…カートリッジ装着部、21a〜21d…インクカートリッジ、22a〜22d…インクチューブ、25…ガイド軸、26…ガイドレール、30…キャリッジモータ、40…用紙搬送モータ、50…用紙搬送用エンコーダ、65…給紙モータ、66…傾斜壁部、67…拡張用紙ガイド、68…メディアセンサ、69…レジストセンサ、70…制御処理装置、76a〜76c,76e…駆動回路、76d…記録ヘッド駆動回路、77…パーソナルコンピュータ、101a〜101d,221a〜221d,321a〜321d,521a〜521d,621a〜621d,721a〜721d…サブタンク、102a,222a,322a,522a,622a,722a…タンク本体、103a,223a,323a,523a,623a,723a…排気部、104a,224a,324a,524a,624a,724a…空洞部、105a,225a,325a,525a,625a,725a…大気連通孔、106a,226a,526a,726a…スライダ、107a,227a,527a,727a…連通孔、108a,228a,528a,728a…ばね手段、109a,229a,329a,529a,629a,729a…インク被供給口、111…加圧ポンプ、112,113…インク供給機構駆動モータ、151a〜151d,251a〜251d,351a〜351d、451a〜451d,551a〜551d,651a〜651d,751a〜751d…インク供給機構、152a,252a,352a,452a,552a,652a,752a…インク供給ノズル、153a,253a,353a,453a,553a,653a,753a…切換部材、154a,254a,354a,454a,554a,654a,754a…パッキン、230a…空洞部側連通孔、355a,455a,655a…切換部材側連通孔、730a…貫通孔、755a,756a…カム面、757a…閉鎖部材

Claims (8)

  1. インクを貯蔵するサブタンクを内蔵するとともに噴射ノズルから前記サブタンク内のインクを選択的に噴射して被記録媒体に画像記録を行う記録ヘッドと、この記録ヘッドを搭載し被記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動可能なキャリッジと、前記サブタンク内に供給されるインクを貯蔵するメインタンクと、このメインタンク内のインクを前記サブタンクへと供給するインク供給部材と、このインク供給部材と前記サブタンクとの相対位置を変更可能な相対位置変更部と、を備え、前記サブタンクには、前記インク供給部材と接離可能であるとともに前記メインタンク内のインクを供給されるインク被供給口と、前記サブタンク内を大気と連通する大気連通孔とが設けられているインクジェット記録装置であって、
    前記インク供給部材は、
    前記インク被供給口と接離可能なインク供給ノズルと、
    前記大気連通孔の開閉状態を切り替える開閉状態切換部材と、
    を備えており、
    更に、
    前記メインタンク内のインクを加圧することによりこのメインタンク内のインクを前記インク供給部材に送出する加圧部と、
    前記相対位置変更部を制御することにより、前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを離間状態にするとともに前記大気連通孔を開放状態として被記録媒体への画像記録を可能とする記録モードと、前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを接続状態とするとともに前記大気連通孔を開放状態として前記加圧部の加圧により前記サブタンクへインクを供給するインク供給モードと、前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを密着接続状態にするとともに前記大気連通孔を閉塞状態として前記加圧部の加圧により前記記録ヘッドの吐出能力を回復する吐出能力回復モードの少なくとも3モードを切り替える相対位置制御部と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
    前記キャリッジは、被記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動することにより、被記録媒体への画像記録を可能とする記録位置と、前記加圧部の加圧により前記サブタンクへインクを供給するインク供給位置と、前記記録ヘッドの吐出能力を回復する吐出能力回復位置とへ少なくとも移動可能であり、
    前記相対位置変更部は、前記キャリッジを被記録媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動させることにより前記インク供給部材と前記サブタンクとの相対位置を変更可能であり、
    前記インク供給部材は、前記相対位置変更部により前記キャリッジが前記記録位置にある際には前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを離間状態にするとともに前記大気連通孔を開放状態とし、前記相対位置変更部により前記キャリッジが前記インク供給位置にある際には前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを接続状態とするとともに前記大気連通孔を開放状態とし、前記相対位置変更部により前記キャリッジが前記吐出能力回復位置にある際には前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを密着接続状態にするとともに前記大気連通孔を閉塞状態とするよう構成されており、
    前記相対位置制御部は、前記相対位置変更部を制御することにより、前記記録モードとする際には前記キャリッジを前記記録位置に移動させ、前記インク供給モードとする際には前記キャリッジを前記インク供給位置に移動させ、前記吐出能力回復記録モードとする際には前記キャリッジを前記吐出能力回復位置に移動させること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
    前記インク供給部材は、所定の位置にある前記キャリッジに対して移動することにより、前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを離間状態にするとともに前記大気連通孔を開放状態として被記録媒体への画像記録を可能とする記録位置と、前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを接続状態とするとともに前記大気連通孔を開放状態として前記加圧部の加圧により前記サブタンクへインクを供給するインク供給位置と、前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを密着接続状態にするとともに前記大気連通孔を閉塞状態として前記記録ヘッドの吐出能力を回復する吐出能力回復位置とへ少なくとも移動可能に構成されており、
    前記相対位置変更部は、所定の位置にある前記キャリッジに対して前記インク供給部材を移動させることにより前記インク供給部材と前記サブタンクとの相対位置を変更可能であり、
    前記相対位置制御部は、前記相対位置変更部を制御することにより、前記記録モードとする際には前記インク供給部材を前記記録位置に移動させ、前記インク供給モードとする際には前記インク供給部材を前記インク供給位置に移動させ、前記吐出能力回復記録モードとする際には前記インク供給部材を前記吐出能力回復位置に移動させること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載のインクジェット記録装置において、
    前記サブタンクは、
    前記大気連通孔を大気と連通させる連通位置と連通させない非連通位置との間を移動可能な大気連通孔開閉部材と、
    前記大気連通孔開閉部材を前記連通位置へ付勢する付勢手段と、
    を備えており、
    一方、前記インク供給部材の前記開閉状態切換部材は、前記相対位置変更部による前記インク供給部材と前記サブタンクとの相対位置の変更により、前記大気連通孔開閉部材に対して離間または当接することで前記大気連通孔開閉部材を前記連通位置と前記非連通位置との間で移動可能に構成されていること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項4に記載のインクジェット記録装置において、
    前記インク供給部材の前記開閉状態切換部材は、前記大気連通孔開閉部材に対して当接した場合における前記大気連通孔開閉部材の移動量が前記インク供給部材の移動位置に応じて異なる形状に形成されたカム面を有していることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項1〜請求項3の何れかに記載のインクジェット記録装置において、
    前記インク供給部材の前記開閉状態切換部材は、
    前記大気連通孔を大気と連通させる切換部材側連通孔を有し、
    前記サブタンクとの相対位置により、前記大気連通孔と前記切換部材側連通孔とを連通させることで前記大気連通孔と大気とを連通させる連通位置と、前記大気連通孔と前記切換部材側連通孔とを連通させないことで前記大気連通孔と大気とを連通させない非連通位置との間を移動可能に構成されていること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載のインクジェット記録装置において、
    前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとが離間状態にあるときに前記インク被供給口を密閉する弁を備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 請求項7に記載のインクジェット記録装置において、
    前記相対位置制御部は、前記相対位置変更部を制御することにより、前記インク被供給口と前記インク供給ノズルとを離間状態にするととともに前記大気連通孔を閉塞状態として前記サブタンク内のインクを長期保存する長期保存モードに切り替えることが可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
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