JP2002119090A - ステッパモータ駆動回路 - Google Patents

ステッパモータ駆動回路

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JP2002119090A
JP2002119090A JP2000310455A JP2000310455A JP2002119090A JP 2002119090 A JP2002119090 A JP 2002119090A JP 2000310455 A JP2000310455 A JP 2000310455A JP 2000310455 A JP2000310455 A JP 2000310455A JP 2002119090 A JP2002119090 A JP 2002119090A
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pointer
excitation signal
stepper motor
drive circuit
zero point
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JP2000310455A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Shimazaki
博之 嶋崎
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors of the kind having motors rotating step by step
    • H02P8/32Reducing overshoot or oscillation, e.g. damping
    • B60K35/215
    • B60K35/60

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導電圧検出を不要にし、指針をゼロ点に戻
す際に指針の挙動が少なく、短時間で処理でき、かつ回
路構成を簡単にしたステッパモータ駆動回路を提供す
る。 【解決手段】 車載バッテリオンのタイミングで、指針
がゼロ点に向かう方向に指針の最大振角以上に相当する
分の励磁信号が駆動コイルに供給される。また、イグニ
ッションオン又はイグニッションオフのタイミングで、
指針がゼロ点方向に回転するような1電気サイクルの2
倍の電気サイクルに相当する励磁信号を駆動コイルに供
給される。これにより、誘導電圧を検出する必要がなく
ゼロ点設定ができるようになるので、指針がゼロ点に戻
るまでの時間が大きく短縮される。また、誘導電圧検出
用コイルや検出回路が不要で回路構成が簡単になり、装
置の小型化が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッパモータ駆
動回路に関し、特に、車載メータに用いられるステッパ
モータの指針を、運転開始時等に効率的にゼロ点に戻す
ことができるようにしたステッパモータ駆動回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車速を表示するスピードメータや、エン
ジン回転数を指示するタコメータ等の車載メータには、
応答性や指示精度の要求に応えるため、近年ステッパモ
ータを使用したものが多用されている。しかしながら、
ステッパモータを用いて正確に指示を行わせるために
は、常に、ステッパモータの回転に連動するストッパ片
が固定ストッパに当接するタイミングとそのステッパモ
ータを駆動するための励磁信号の特定ステップとの同期
をとっておく必要がある。
【0003】上述のような同期は、通常、バッテリオン
時やイグニッションオン/オフ時に、ステッパモータの
ロータの回転に応じてコイルに発生する誘導電圧を検出
することによって、上記ストッパ片が固定ストッパに当
接したタイミングを検知することによって行っている。
なお、本明細書中では、指針又はストッパ片が固定スト
ッパで設定されるゼロ点に戻し、ストッパ当接タイミン
グと励磁信号の特定ステップとの同期を取ることをゼロ
戻し処理又は単にゼロ戻しと呼ぶ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のような誘導電圧を検出するやり方では、バッテリ
オン時のゼロ戻し処理に時間がかかる、イグニッション
オン/オフする毎に指針がピクピクと動き続けることが
あり見映えが悪い、誘導電圧を確実に検出するためのロ
ータの回転速度を適当に保つ必要があるため指針がゼロ
点に戻るまでの時間がかかる、寸法精度の悪いステッパ
モータでは指示不良が発生する、着磁極数が多いロータ
でギアの減速比が大きいステッパモータでは誘導電圧の
有無の差がはっきりとでないためストッパに当接の判断
が正確にできない、誘導電圧検出用コイルや検出回路が
必要で回路構成が複雑になる等、様々な問題点があっ
た。
【0005】よって本発明は、上述した現状に鑑み、誘
導電圧検出を不要にし、指針をゼロ点に戻す際に指針の
挙動が少なく、短時間で処理でき、かつ回路構成を簡単
にしたステッパモータ駆動回路を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載のステッパモータ駆動回路は、
車載メータの指針を指針制御信号に基づいて位置制御す
るためのステッパモータを駆動するステッパモータ駆動
回路であって、N極及びS極が交互に均等に着磁された
ステッパモータのロータを回転させるため、駆動コイル
に供給される複数の励磁ステップで1電気サイクルが構
成される励磁信号を生成する励磁信号生成手段と、前記
ロータに変速ギアにより連結され、前記ロータの回転に
応じて回転運動する前記指針が、車載バッテリオンのタ
イミングで生成される前記指針制御信号に応答して、ゼ
ロ点に向かう方向に前記指針の最大振れ角以上の角度、
回転するのに相当する分の前記励磁信号を前記駆動コイ
ルに供給するように、前記励磁信号生成手段を制御する
第1励磁信号供給制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0007】請求項1記載の発明によれば、車載バッテ
リオンのタイミングで第1励磁信号供給制御手段が、励
磁信号生成手段を制御することによって、指針が、ゼロ
点に向かう方向に前記指針の最大振れ角以上の角度、回
転するのに相当する分の励磁信号が駆動コイルに供給さ
れる。すなわち、指針の最大振れ角以上の角度、回転す
るのに相当する分の励磁信号が駆動コイルに供給される
と、必ず指針はゼロ点に設定されることになる。これに
より、誘導電圧を検出する必要がなくゼロ点設定ができ
るようになるので、指針がゼロ点に戻るまでの時間が大
きく短縮される。また、誘導電圧検出用コイルや検出回
路が不要で回路構成が簡単になり、装置の小型化が可能
になる。また、寸法精度の悪いステッパモータでも、着
磁極数が多いロータでギアの減速比が大きいステッパモ
ータでも、正確にゼロ戻しができるようになる等の多く
のメリットが得られる。更に、本発明は、車載バッテリ
をつないだときや、つなぎ変えたときのステッパモータ
のゼロ点設定に非常に有効になる。
【0008】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載のステッパモータ駆動回路は、車載メータの指針
を指針制御信号に基づいて位置制御するためのステッパ
モータを駆動するステッパモータ駆動回路であって、N
極及びS極が交互に均等に着磁されたステッパモータの
ロータを回転させるため、駆動コイルに供給される複数
の励磁ステップで1電気サイクルが構成される励磁信号
を生成する励磁信号生成手段と、前記ロータに変速ギア
により連結され、前記ロータの回転に応じて回転運動す
る前記指針が、イグニッションオン又はイグニッション
オフのタイミングで生成される前記指針制御信号に応答
して、ゼロ点方向に回転するような前記1電気サイクル
の2倍の電気サイクルに相当する前記励磁信号を前記駆
動コイルに供給するように、前記励磁信号生成手段を制
御する第1励磁信号供給制御手段とを有することを特徴
とする。
【0009】請求項2記載の発明によれば、イグニッシ
ョンオン又はイグニッションオフのタイミングで第1励
磁信号供給制御手段が、励磁信号生成手段を制御するこ
とによって、指針が、ゼロ点方向に回転するような1電
気サイクルの2倍の電気サイクルに相当する励磁信号を
駆動コイルに供給される。すなわち、1電気サイクルの
2倍の電気サイクルに相当する励磁信号を駆動コイルに
供給することにより、通常ほとんどの場合、指針はゼロ
点に設定されることになる。これにより、誘導電圧を検
出する必要がなくゼロ点設定ができるようになるので、
イグニッションオン/オフする毎に指針がピクピクと動
き続けることがあまりなくなり、見映えがよくなる。ま
た、指針がゼロ点に戻るまでの時間が短縮される。更
に、誘導電圧検出用コイルや検出回路が不要で回路構成
が簡単になり、装置の小型化が可能になる等の多くのメ
リットが得られる。
【0010】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載のステッパモータ駆動回路は、請求項1及び2記
載のステッパモータ駆動回路において、前記励磁信号生
成手段は、前記指針がより短時間で前記ゼロ点に到達す
るように、前記指針制御信号に所定のフィルタ処理をす
る前記フィルタ手段と、前記フィルタ手段のフィルタ処
理結果を受け、マイクロステップの前記励磁信号に相当
するSIN/COSデータを生成するSIN/COSテ
ーブルと、前記SIN/COSテーブルからのSIN/
COSデータに基づき、前記ロータを回転させるため、
前記駆動コイルに供給される励磁信号を所定電圧値とし
て出力する出力回路とから構成されることを特徴とす
る。
【0011】請求項3記載の発明によれば、励磁信号生
成手段のフィルタ手段、SIN/COSテーブル及び出
力回路により、マイクロステップの励磁信号が駆動コイ
ルに供給されるため、ゼロ戻し中の指針の挙動が小さく
なり、運転者に違和感を与えることがなくなる。挙動が
小さくなるので、指針がピクピクと動き続けることがあ
まりなくなる。
【0012】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載のステッパモータ駆動回路は、請求項3記載のス
テッパモータ駆動回路において、前記フィルタ手段は、
前記指針制御信号の変化量に応じた所定値を加減算する
ことによって、前記指針制御信号にフィルタ処理をする
1次フィルタと、前記1次フィルタのフィルタ処理結果
に所定時間毎に加重平均処理をしてデータ変化量を平滑
化する2次フィルタと、前記2次フィルタのフィルタ処
理結果に更に所定時間毎にステッパモータが脱調しない
ように加重平均処理をして、前記SIN/COSテーブ
ルに供給する3次フィルタとから構成されることを特徴
とする。
【0013】請求項4記載の発明によれば、1次フィル
タ及び2次フィルタにより2段階でフィルタ処理するこ
とにより、データ変化量が非常になめらかに平滑化され
る。また、3次フィルタにより、更に加重平均処理をす
ることにより、ステッパモータが脱調しないようにな
る。これらの結果、正確に且つ滑らかにゼロ戻しが行わ
れるようになる。
【0014】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載のステッパモータ駆動回路は、請求項4記載のス
テッパモータ駆動回路において、前記ロータは、N極及
びS極が交互に均等に着磁された5磁極対であり、前記
励磁信号は、正弦波形に基づいて生成され、均等に割り
あてられた32の励磁ステップから構成されることを特
徴とする。
【0015】請求項5記載の発明によれば、ロータはN
極及びS極が交互に均等に着磁された5磁極対であり、
励磁信号は、均等に割りあてられた32の励磁ステップ
から構成される。このようにることにより、図6、7に
示すように、滑らかにゼロ戻しが行われるようになる。
【0016】上記課題を解決するためになされた請求項
6記載のステッパモータ駆動回路は、請求項1及び2記
載のステッパモータ駆動回路において、車載測定装置か
ら供給される測定信号に応じて生成される前記指針制御
信号に応答して、前記指針がゼロ点方向又はこのゼロ点
方向とは逆方向に前記測定信号に基づく量だけ移動する
ような前記励磁信号を前記駆動コイルに供給するよう
に、前記励磁信号生成手段を制御する第2励磁信号供給
制御手段を更に含むことを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明によれば、第2励磁信
号供給制御手段は、励磁信号生成手段を制御して、測定
信号に基づく量だけ指針が移動するような励磁信号が駆
動コイルに供給される。すなわち、励磁信号生成手段を
制御することにより、ゼロ戻しで使用すると同様の励磁
信号が、通常の測定信号に応じたメータ指示にも利用で
きるようになる。したがって、ゼロ戻し時と通常時のロ
ータ回転制御が同様に行えるようになるので、処理が簡
素化され、ロータ回転制御に関するCPUの負担が軽減
する。
【0018】上記課題を解決するためになされた請求項
7記載のステッパモータ駆動回路は、請求項1記載のス
テッパモータ駆動回路において、前記指針の最大振れ角
以上の角度、回転するのに相当する分の前記励磁信号の
量は、前記指針が360度回転するのに相当する量であ
ることを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明によれば、指針がゼロ
点に向かう方向に360度回転するのに相当する分の励
磁信号が駆動コイルに供給される。すなわち、通常、指
針は最大でも360度以上は回転しないので、これに相
当する分の励磁信号が駆動コイルに供給されると、必ず
指針はどのようなメータでも確実にゼロ点に設定される
ことになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、図1を用いて、本発明が適
用される装置に関して説明する。図1は、本実施形態の
全体を示す概要図である。
【0021】図1において、ステッパモータを駆動する
モータドライバ1は、駆動コイルC1及びC2にロータ
2を回転駆動するための励磁信号を供給する。この励磁
信号は、後述するが、基本的にSIN及びCOS波形に
基づいて生成された、均等に割り当てられた32の励磁
ステップから構成されるものである。モータドライバ1
は、このモータドライバ1の基本機能である後述するフ
ィルタ処理やデータ変換等を行うCPUを含んで構成さ
れるので、以後の説明では、モータドライバ1をドライ
バCPU又は単にCPUとして説明することもある。
【0022】相互に90度の角度をもって配設された駆
動コイルC1及びC2により、回転駆動されるロータ2
は、ここでは、N極及びS極が交互に均等に着磁された
5磁極対であるとする。ロータ2は、中間ギア3及び出
力ギア4に連結されている。出力ギア4には、指針又は
ストッパ片5が設けられている。
【0023】この指針又はストッパ片5は、固定ストッ
パ6で定められる点をゼロ点として、励磁信号に応じた
ロータ2の回転に連動して回転移動し、図示しない所定
の目盛りを指示したりする。例えば、増速時には、指針
又はストッパ片5は、矢印で示すように時計回りに回転
移動し、逆に、減速時又はゼロ戻し時にはこの矢印とは
反対方向の半時計回りに回転移動する。
【0024】また、モータドライバ1は、I/F81及
びI/F91を介して、それぞれイグニッションスイッ
チ8(IGN8)及びスピードセンサ9に接続されてい
る。モータドライバ1は、IGN8のオン又はオフに応
答して、上記指針又はストッパ片5を零点に戻すための
励磁信号を生成してコイルC1及びC2に供給する。更
に、モータドライバ1は、スピードセンサ9から送出さ
れる車速に応じたセンサ出力(スピードパルス)を受
け、指針又はストッパ片5を車速に応じた量だけ移動さ
せるための励磁信号を生成して、コイルC1及びC2に
供給する。
【0025】更に、モータドライバ1は、5V電源IC
71を介して車載バッテリ7から電源が供給されてい
る。モータドライバ1は、この電源IC71がオンにな
ったタイミング又はIGN8のオン又はオフのタイミン
グで、上記指針又はストッパ片5を零点に戻すための励
磁信号を生成してコイルC1及びC2に供給する。これ
については、図2〜図7を用いて後述する。
【0026】また更に、モータドライバ1には、E2P
ROM10が接続されている。このE2PROM10
は、書き換え可能な記憶手段であり、上記指針又はスト
ッパ片5が固定ストッパ6に当接するタイミングと後述
する励磁信号の安定ステップとの対応関係を示すデータ
等を格納する。
【0027】なお、この例では、モータドライバ1は、
スピードメータに対応する1種類のモータ素子又は部品
(参照番号C1、C2、2、3、4、5及び6)のみ制
御するように記載しているが、時分割制御等によってス
ピードメータの他にタコメータ、燃料計、温度計等も制
御できるようにしてもよい。
【0028】上記モータドライバ1は、1次フィルタ1
1、2次フィルタ12、3次フィルタ13、SIN/C
OSテーブル14、出力回路15、スピードフィルタ1
6、ROM17、及びレジスタ1〜9を含んで構成され
る。このモータドライバ1は、基本的にCPUによって
構成され、ステッパモータを駆動する励磁信号を生成す
る。
【0029】上記1次フィルタ11は、モータの最大回
転速度を制御するもので、新角度データと旧角度データ
の絶対値差が8度以上で正なら旧角度データに8度加算
し、8度以下なら新角度データを2次フィルタ12に転
送する。また、新角度データと旧角度データの絶対値差
が8度以上で負なら旧角度データから8度減算し、8度
以下なら新角度データを2次フィルタ12に転送する。
【0030】2次フィルタ12は、モータの回転を滑ら
かに制御するもので、約20.48msec毎に、1/
8の加重平均フィルタをかけて、データ変化を滑らかに
し、3次フィルタ13に転送する。
【0031】3次フィルタ13は、モータの回転を更に
滑らかに制御するもので、約0.256msec毎に、
1/512の加重平均フィルタをかけて、データ変化を
滑らかにし、ステッパモータが脱調しないデータにす
る。そして、演算した値を32で割った余数をSIN/
COSテーブル14に転送する。
【0032】上述のように1次フィルタ11及び2次フ
ィルタ12により2段階でフィルタ処理することによ
り、データ変化量が非常になめらかに平滑化される。ま
た、3次フィルタ13により、更に加重平均処理をする
ことにより、ステッパモータが脱調しないようになる。
これらの結果、正確に且つ滑らかにゼロ戻しが行われる
ようになる。
【0033】SIN/COSテーブル14は、コイルC
1、C2用の出力データに変換するもので、3次フィル
タ13からもらったデータに相当するコイルC1、C2
への出力(SIN/COS変換データ)を出力回路15
に転送する。なお、このテーブル14中に記載されてい
るs0、s4、s8、s12、s16、s20、s24
及びs28は、上記励磁信号を構成する32のステップ
のうちの4ステップ毎のステップ番号を示すものであ
る。
【0034】実際には、励磁信号の1電気サイクルは、
s0、s31、s30、s29、s28、s27、s2
6、s25、s24、s23、s22、s21、s2
0、s19、s18、s17、s16、s15、s1
4、s13、s12、s11、s10、s9、s8、s
7、s6、s5、s4、s3、s2及びs1からなる均
等に割り当てられた32のステップで構成されているの
で、上記4ステップ毎のステップ間には、更にステップ
が存在するが、例えば、s0とs4の間には、s2及び
s3が存在するが、ここでは説明を簡単にするため省略
している。
【0035】出力回路15は、モータ制御出力としての
励磁信号をコイルC1、C2に供給するもので、SIN
/COSテーブル14からもらったデータをPWM又は
D/A変換した電圧値として、コイルC1、C2に印加
する。
【0036】上述のように、フィルタ11、12、1
3、SIN/COSテーブル14及び出力回路15によ
り、マイクロステップの励磁信号が駆動コイルに供給さ
れるようになるため、ゼロ戻し中の指針の挙動が小さく
なり、運転者に違和感を与えることがなくなる。挙動が
小さくなるので、指針がピクピクと動き続けることがあ
まりなくなる。
【0037】上記出力回路15からコイルC1、C2に
供給される励磁信号は、相互に90度の位相差を有する
2相の正弦波に基づいた波形をしている。2相のうちの
いずれの励磁信号がコイルC1及びC2に供給されるか
は、ロータ2に対するコイルC1、C2の配置、ロータ
2の回転方向等を考慮して決められる。
【0038】また、指針又はストッパ片5が固定ストッ
パ6に当接した時に、上記2相の波形のCOS値がそれ
ぞれ1及び0となるように初期設定されている。この時
にコイルC1、C2に印加される励磁信号のステップを
上記安定ステップと呼んでいる。このような励磁信号が
コイルC1、C2に印加されることによって、ロータ2
は各ステップ毎に回転パターンを変え、角度変移してい
く。メータからの角度信号に基づき、励磁信号はs0、
s1、s2、…、の順に印加されたり、逆にs0、s3
1、s30、…、の順に印加される。この印加されるス
テップ順に応じて、ロータは回転方向を変え、最終的に
出力ギア4に連動する指針又はストッパ片5もそれに応
じた方向に角度変動、位置変動していく。ロータ2は前
述したように、N極及びS極が交互に均等に着磁された
5磁極対であるとすると、ギアレシオが36:1の場
合、1電気サイクルで出力ギア4が2度回転することに
なる。1サイクルは、32の均等なステップで構成され
ているので、1ステップで出力ギア4は、0.0625
度回転することになる。
【0039】上述のような32ステップ及び5磁極対に
することにより、後述の図6、7に示すように、滑らか
にゼロ戻しが行われるようになる。
【0040】また、上述のように生成される励磁信号
は、ゼロ戻し時にゼロ点方向に回転させるためだけでは
なく、車速等に応じて生成される角度データに基づい
て、ロータ2を正、逆方向に回転させる際にも同様に生
成される。これらは、角度データ(請求項記載の針制御
信号に相当)の値を適宜制御することによって、同様の
ハードウエア及びソフトウエアが利用できる。したがっ
て、ゼロ戻し時と通常時のロータ回転制御が同様に行え
るようになるので、処理が簡素化され、ロータ回転制御
に関するCPUの負担が軽減する。なお、ゼロ戻し時に
励磁信号を生成する上記処理が請求項記載の第1励磁信
号供給制御手段に相当し、それ以外の通常時に励磁信号
を生成する上記処理が請求項記載の第2励磁信号供給制
御手段に相当する。
【0041】スピードフィルタ16は、上述したスピー
ドセンサ9から供給されるスピードパルスをそれに相当
する角度データに変換して、上記1次フィルタ11に出
力する。
【0042】ROM17は、ゼロ戻し処理時に生成する
励磁信号の目標角度データ等、CPUの処理に必要なデ
ータを格納している。この例では、360度及び4度の
角度データにそれぞれ対応するデータ5760及び64
が格納されている。これら360度及び4度の理由は後
述する。
【0043】なお、図1に示すように、上記1〜3次フ
ィルタ11〜13は、上記フィルタ処理の過程で発生す
るデータを一時的に格納するためのレジスタ1〜8を有
している。またレジスタ9は、励磁信号生成の過程でE
2PROM10から転送されるモータの安定ポジション
データを一時的に格納する。これらレジスタの具体的な
役割は、図2〜図5における説明で明らかになる。
【0044】次に図2〜図5を用いて、図1のCPUが
行う本実施形態に関わる処理、すなわち、バッテリオ
ン、並びにイグニッションオン又はオフのそれぞれのタ
イミングで行われるゼロ戻し処理について説明する。図
2は、図1のCPUが行う本実施形態に関わる処理の一
例を示すフローチャートである。図3は、図2のフロー
チャートに示す1次フィルタ処理の一例を示すフローチ
ャートである。図4は、図2のフローチャートに示す2
次フィルタ処理の一例を示すフローチャートである。図
5は、図2に示す処理に関わる3次フィルタ処理の一例
を示すフローチャートである。
【0045】まず、バッテリオン時に行われるゼロ戻し
処理について説明する。図2に示すように、S1におい
て、5V電源IC71がオンされたことが検出される
と、処理はS2に移行する。S2においては、E2PR
OM10に格納されている安定ポジションデータ(安定
ステップデータ)がレジスタ9に転送されて、処理はS
3に移行する。S3においては、レジスタ2にROM1
7に格納される360度に対応するデータ5760が転
送され、処理はS4に移行する。S4においては、レジ
スタ3に上記データ5760が転送され、処理はS5に
移行する。
【0046】S5においては、レジスタ2に格納されて
いる値を8倍した値がレジスタ4に転送され、処理はS
6に移行する。S6においては、レジスタ2に格納され
ている値を512倍した値がレジスタ7に転送され、処
理はS7に移行する。S7においては、レジスタ9の値
がレジスタ1に転送されて、処理はS8〜S11の処理
に移行する。
【0047】S8〜S11においては、20.48ms
ec毎に(S8)、1次フィルタ処理(S9)及び2次
フィルタ処理(S10)が、レジスタ4に格納されてい
る値が8より小さくない限り(S11のN)繰り返さ
れ、レジスタ4に格納されている値が8より小さくなる
と(S11のY)、処理はS12に移行する。S9の1
次フィルタ処理は、前述のように、基本的にモータの最
大回転速度を制御するもので、具体例は図3を用いて後
述する。また、S10の2次フィルタ処理は、前述のよ
うに、モータの回転を滑らかに制御するもので、具体例
は図4を用いて後述する。
【0048】S12において、250msecだけ待機
した後、S13においてCPUがスリープモードに移行
して、一連の処理が終了する。
【0049】図3に示す1次フィルタ処理では、図1を
用いて説明したように、新角度データと旧角度データの
絶対値差が8度以上で正なら旧角度データに8度加算
し、8度以下なら新角度データを2次フィルタ処理に引
き渡す。また、新角度データと旧角度データの絶対値差
が8度以上で負なら旧角度データから8度減算し、8度
以下なら新角度データを2次フィルタ処理に引き渡す。
【0050】図3を用いて説明すると、S901におい
て、レジスタ2及びレジスタ1に格納されている値の差
の絶対値が、128より大きいかどうかが判断される。
この絶対値が128より大きい場合には処理はS902
に移行し(S901のY)、さもなければ(S901の
N)処理はS905に移行する。
【0051】S902においては、レジスタ2に格納さ
れている値からレジスタ1に格納されている値を減算し
た値が、ゼロより大きいどうか判断される。減算値がゼ
ロより大きいと(S902のY)処理はS903に移行
し、さもなければ(S902のN)処理はS904に移
行する。S903においては、レジスタ2に格納されて
いる値に128を加算した値がレジスタ2に転送され、
リターンする。S904においては、レジスタ2に格納
されている値から128を減算した値がレジスタ2に転
送され、リターンする。
【0052】一方、S905においては、レジスタ1に
格納されている値をレジスタ2に転送し、リターンす
る。
【0053】図4に示す2次フィルタ処理では、図1を
用いて説明したように、1/8の加重平均フィルタをか
けて、データ変化を滑らかにし、図5に示す3次フィル
タ処理にデータを引き渡す。
【0054】図4を用いて説明すると、S101におい
て、レジスタ2に格納されている値がレジスタ3に転送
され、処理はS102に移行する。S102において
は、レジスタ4に格納されている値を8で割った値がレ
ジスタ5に転送され、処理はS103に移行する。S1
03においては、レジスタ4に格納されている値からレ
ジスタ5に格納されている値を減算した値がレジスタ4
に転送され、処理はS104に移行する。S104にお
いては、レジスタ4に格納されている値をレジスタ3に
格納されている値に加算した値がレジスタ4に転送さ
れ、処理はS105に移行する。S105においては、
レジスタ4に格納されている値を8で割った値がレジス
タ6に転送され、リターンする。
【0055】図5に示す3次フィルタ処理では、図1を
用いて説明したように、約0.256msec毎に、1
/512の加重平均フィルタをかけて、データ変化を滑
らかにし、ステッパモータが脱調しないデータにする。
そして、演算した値を32で割った余数をSIN/CO
Sテーブル14に転送する。この3次フィルタ処理は、
マルチプログラミング等を利用して、上記1次、2次フ
ィルタ処理が行われている間、約0.256msecの
サイクルで繰り返される。
【0056】図5を用いて説明すると、S201におい
て0.256msec待機した後、S202において、
レジスタ7に格納されている値を512で割った値がレ
ジスタ8に転送され、処理はS203に移行する。S2
03においては、レジスタ7に格納されている値からレ
ジスタ8に格納されている値を減算した値がレジスタ7
に転送され、処理はS304に移行する。S204にお
いては、レジスタ7に格納されている値をレジスタ6に
格納されている値に加算した値がレジスタ7に転送さ
れ、処理はS205に移行する。
【0057】S205においては、レジスタ7に格納さ
れている値を512で割った値がレジスタ8に転送さ
れ、処理はS206に移行する。S206においては、
レジスタ8に格納されている値を32で割った時の余り
がSIN/COSテーブル14に転送され、処理はS2
07に移行する。S207においては、上記SIN/C
OSテーブル14から得たSIN/COSデータが出力
回路15に供給され、処理はS201に戻る。
【0058】上述のように、指針がゼロ点に向かう方向
に360度回転するのに相当する分の励磁信号が駆動コ
イルに供給される。すなわち、通常、指針は最大でも3
60度しか回転しないので、これに相当する分の励磁信
号が駆動コイルに供給されると、必ず指針はどのような
メータでも確実にゼロ点に設定されることになる。
【0059】なお、上述の実施形態では、どのメータで
も指針は360度以上は回転しないことに着目して、こ
の最大値である360度に相当する分の励磁信号が駆動
コイルに供給されているが、例えば、指針の最大振れ角
が300度であると予めわかっているメータの場合には
310度に相当する分の励磁信号を駆動コイルに供給す
ることによって、確実に、効率的に指針をゼロ点に設定
することができるようになる。つまり、この車載バッテ
リオンのタイミングで供給する励磁信号の量は、確実性
を考慮して360度相当分に固定してもよいし、場合に
よっては上記のように310度相当分等、適宜変更する
ようにしてもよい。
【0060】このように、バッテリオン時に誘導電圧を
検出する必要がなくゼロ点設定ができるようになるの
で、指針がゼロ点に戻るまでの時間が大きく短縮され
る。また、誘導電圧検出用コイルや検出回路が不要で回
路構成が簡単になり、装置の小型化が可能になる。寸法
精度の悪いステッパモータでも、着磁極数が多いロータ
でギアの減速比が大きいステッパモータでも、正確にゼ
ロ戻しができるようになる等の多くのメリットが得られ
る。更に、本実施形態は、車載バッテリをつないだとき
や、つなぎ変えたときのステッパモータのゼロ点設定に
非常に有効になる。
【0061】次に、イグニッションオン又はオフのタイ
ミングで行われるゼロ戻し処理について説明する。イグ
ニッションオン時の処理は、上述のバッテリオン時に行
われるゼロ戻し処理のS1、S3、S4及びS13を変
更するのみでよい。すなわち、イグニッションオン時の
処理においては、S1でIGN8のオンが検知される。
また、S3及びS4においては、レジスタ2及び3にR
OM17に格納される4度に対応するデータ64が転送
される。更に、S13においては、バッテリオン時のよ
うにCPUがスリープモードに移行することなく、通常
測定時の指針制御処理に移行する。上記4度は、1電気
サイクルで出力ギア4が2度回転することを考慮して決
められている。すなわち、通常1電気サイクルで、指針
はゼロ点に設定することが可能であると考えられ、念の
ために、本実施形態では2電気サイクル分の励磁信号を
供給するようにしている。
【0062】一方、イグニッションオフ時の処理は、前
述のバッテリオン時に行われるゼロ戻し処理のS1、S
3及びS4を変更するのみでよい。すなわち、イグニッ
ションオフ時の処理においては、S1でIGN8のオフ
が検知される。また、S3及びS4においては、レジス
タ2及び3にROM17に格納される4度に対応するデ
ータ64が転送される。
【0063】このように、イグニッションオン又はオフ
時には、1電気サイクルの2倍の電気サイクルに相当す
る励磁信号を駆動コイルに供給することにより、通常ほ
とんどの場合、指針はゼロ点に設定されることになる。
これにより、誘導電圧を検出する必要がなくゼロ点設定
ができるようになるので、イグニッションオン/オフす
る毎に指針がピクピクと動き続けることがあまりなくな
り、見映えがよくなる。また、指針がゼロ点に戻るまで
の時間が短縮される。更に、誘導電圧検出用コイルや検
出回路が不要で回路構成が簡単になり、装置の小型化が
可能になる等の多くのメリットが得られる。
【0064】なお、車速等に応じて指針を制御する通常
測定時の指針制御処理の場合も、上記イグニッションオ
ン時の処理の終了からイグニッションオフされるまで、
上記ゼロ戻しのための角度データに変えて、測定値に応
じた角度データを用いることによって、上述の図2〜図
5の処理を準用して、指針制御することが可能である。
【0065】ここで上述してきたバッテリオン及びイグ
ニッションオンのタイミングで行われる各ゼロ戻し処理
による指針の角度制御の結果を例示する。図6は、バッ
テリオンのタイミングで行われるゼロ戻し処理による角
度制御の一例を示すグラフである。図7は、イグニッシ
ョンオンのタイミングで行われるゼロ戻し処理による角
度制御の一例を示すグラフである。
【0066】図6に示すバッテリオンのタイミングで行
われる角度制御例において、Aは1次、2次フィルタに
よる角度制御例、Bは3次フィルタまでフィルタリング
した際の角度制御例を示す。この図6から明らかなよう
に、3次フィルタまでフィルタリングすることによっ
て、360度の角度制御は非常に滑らかに行われること
がわかる。また、1次、2次フィルタがゼロになった
後、約250msecで、3次フィルタはゼロになるこ
とがわかる。
【0067】また、図7に示すイグニッションオンのタ
イミングで行われる角度制御例において、Cは1次、2
次フィルタによる角度制御例、Dは3次フィルタまでフ
ィルタリングした際の角度制御例を示す。この図7から
明らかなように、3次フィルタまでフィルタリングする
ことによって、4度の角度制御は非常に滑らかに行われ
ることがわかる。
【0068】なお、本発明は、図1〜図5において例示
したパラメータの値に限定するものではない。例えば、
自起動周波数(モータを停止状態から動き出させるため
に、この値以下でなくてはならない角速度)や最大応答
周波数(モータ駆動時における制御可能な角速度の限界
値)の大きいモータの場合には、図1〜図5において例
示したパラメータの値は、適宜変更するようにしてもよ
い。
【0069】またなお、コイルC1及びC2の配極や固
定ストッパ等の配置は、本実施形態に示したものに限定
するものではない。コイルC1及びC2の配極変更、固
定ストッパの位置変更等も適宜行うことが可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、車載バッテリオンのタイミングで第1励磁
信号供給制御手段が、励磁信号生成手段を制御すること
によって、指針が、ゼロ点に向かう方向に前記指針の最
大振れ角以上の角度、回転するのに相当する分の励磁信
号が駆動コイルに供給される。すなわち、指針の最大振
れ角以上の角度、回転するのに相当する分の励磁信号が
駆動コイルに供給されると、必ず指針はゼロ点に設定さ
れることになる。これにより、誘導電圧を検出する必要
がなくゼロ点設定ができるようになるので、指針がゼロ
点に戻るまでの時間が大きく短縮される。また、誘導電
圧検出用コイルや検出回路が不要で回路構成が簡単にな
り、装置の小型化が可能になる。寸法精度の悪いステッ
パモータでも、着磁極数が多いロータでギアの減速比が
大きいステッパモータでも、正確にゼロ戻しができるよ
うになる等の多くのメリットが得られる。更に、本発明
は、車載バッテリをつないだときや、つなぎ変えたとき
のステッパモータのゼロ点設定に非常に有効になる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、イグニッシ
ョンオン又はイグニッションオフのタイミングで第1励
磁信号供給制御手段が、励磁信号生成手段を制御するこ
とによって、指針が、ゼロ点方向に回転するような1電
気サイクルの2倍の電気サイクルに相当する励磁信号を
駆動コイルに供給される。すなわち、1電気サイクルの
2倍の電気サイクルに相当する励磁信号を駆動コイルに
供給することにより、通常ほとんどの場合、指針はゼロ
点に設定されることになる。これにより、誘導電圧を検
出する必要がなくゼロ点設定ができるようになるので、
イグニッションオン/オフする毎に指針がピクピクと動
き続けることがあまりなくなり、見映えがよくなる。ま
た、指針がゼロ点に戻るまでの時間が短縮される。更
に、誘導電圧検出用コイルや検出回路が不要で回路構成
が簡単になり、装置の小型化が可能になる等の多くのメ
リットが得られる。
【0072】請求項3記載の発明によれば、励磁信号生
成手段のフィルタ手段、SIN/COSテーブル及び出
力回路により、マイクロステップの励磁信号が駆動コイ
ルに供給されるため、ゼロ戻し中の指針の挙動が小さく
なり、運転者に違和感を与えることがなくなる。挙動が
小さくなるので、指針がピクピクと動き続けることがあ
まりなくなる。
【0073】請求項4記載の発明によれば、1次フィル
タ及び2次フィルタにより2段階でフィルタ処理するこ
とにより、データ変化量が非常になめらかに平滑化され
る。また、3次フィルタにより、更に加重平均処理をす
ることにより、ステッパモータが脱調しないようにな
る。これらの結果、正確に且つ滑らかにゼロ戻しが行わ
れるようになる。
【0074】請求項5記載の発明によれば、ロータはN
極及びS極が交互に均等に着磁された5磁極対であり、
励磁信号は、均等に割りあてられた32の励磁ステップ
から構成される。このようにることにより、図6、7に
示すように、滑らかにゼロ戻しが行われるようになる。
【0075】請求項6記載の発明によれば、第2励磁信
号供給制御手段は、励磁信号生成手段を制御して、測定
信号に基づく量だけ指針が移動するような励磁信号が駆
動コイルに供給される。すなわち、励磁信号生成手段を
制御することにより、ゼロ戻しで使用すると同様の励磁
信号が、通常の測定信号に応じたメータ指示にも利用で
きるようになる。したがって、ゼロ戻し時と通常時のロ
ータ回転制御が同様に行えるようになるので、処理が簡
素化され、ロータ回転制御に関するCPUの負担が軽減
する。
【0076】請求項7記載の発明によれば、指針がゼロ
点に向かう方向に360度回転するのに相当する分の励
磁信号が駆動コイルに供給される。すなわち、通常、指
針は最大でも360度以上は回転しないので、これに相
当する分の励磁信号が駆動コイルに供給されると、必ず
指針はどのようなメータでも確実にゼロ点に設定される
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の全体を示す概要図である。
【図2】図1のCPUが行う本実施形態に関わる処理の
一例を示すフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートに示す1次フィルタ処理
の一例を示すフローチャートである。
【図4】図2のフローチャートに示す2次フィルタ処理
の一例を示すフローチャートである。
【図5】図2に示す処理に関わる3次フィルタ処理の一
例を示すフローチャートである。
【図6】バッテリオン時に行われるゼロ戻し処理による
角度制御の一例を示すグラフである。
【図7】イグニッションオン時に行われるゼロ戻し処理
による角度制御の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 モータドライバ 2 ロータ 3 中間ギア 4 出力ギア 5 指針又はストッパ片 6 固定ストッパ 7 車載バッテリ 8 イグニッションスイッチ 9 スピードセンサ 10 E2PROM 11 1次フィルタ 12 2次フィルタ 13 3次フィルタ 14 SIN/COSテーブル 15 出力回路 16 スピードフィルタ 17 ROM 71 5V電源IC 81、91 I/F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載メータの指針を指針制御信号に基づ
    いて位置制御するためのステッパモータを駆動するステ
    ッパモータ駆動回路であって、 N極及びS極が交互に均等に着磁されたステッパモータ
    のロータを回転させるため、駆動コイルに供給される複
    数の励磁ステップで1電気サイクルが構成される励磁信
    号を生成する励磁信号生成手段と、 前記ロータに変速ギアにより連結され、前記ロータの回
    転に応じて回転運動する前記指針が、車載バッテリオン
    のタイミングで生成される前記指針制御信号に応答し
    て、ゼロ点に向かう方向に前記指針の最大振れ角以上の
    角度、回転するのに相当する分の前記励磁信号を前記駆
    動コイルに供給するように、前記励磁信号生成手段を制
    御する第1励磁信号供給制御手段と、 を有することを特徴とするステッパモータ駆動回路。
  2. 【請求項2】 車載メータの指針を指針制御信号に基づ
    いて位置制御するためのステッパモータを駆動するステ
    ッパモータ駆動回路であって、 N極及びS極が交互に均等に着磁されたステッパモータ
    のロータを回転させるため、駆動コイルに供給される複
    数の励磁ステップで1電気サイクルが構成される励磁信
    号を生成する励磁信号生成手段と、 前記ロータに変速ギアにより連結され、前記ロータの回
    転に応じて回転運動する前記指針が、イグニッションオ
    ン又はイグニッションオフのタイミングで生成される前
    記指針制御信号に応答して、ゼロ点方向に回転するよう
    な前記1電気サイクルの2倍の電気サイクルに相当する
    前記励磁信号を前記駆動コイルに供給するように、前記
    励磁信号生成手段を制御する第1励磁信号供給制御手段
    と、 を有することを特徴とするステッパモータ駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2記載のステッパモータ駆
    動回路において、 前記励磁信号生成手段は、 前記指針がより短時間で前記ゼロ点に到達するように、
    前記指針制御信号に所定のフィルタ処理をする前記フィ
    ルタ手段と、 前記フィルタ手段のフィルタ処理結果を受け、マイクロ
    ステップの前記励磁信号に相当するSIN/COSデー
    タを生成するSIN/COSテーブルと、 前記SIN/COSテーブルからのSIN/COSデー
    タに基づき、前記ロータ2を回転させるため、前記駆動
    コイルに供給される励磁信号を所定電圧値として出力す
    る出力回路と、 から構成されることを特徴とするステッパモータ駆動回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のステッパモータ駆動回路
    において、 前記フィルタ手段は、 前記指針制御信号の変化量に応じた所定値を加減算する
    ことによって、前記指針制御信号にフィルタ処理をする
    1次フィルタと、 前記1次フィルタのフィルタ処理結果に所定時間毎に加
    重平均処理をしてデータ変化量を平滑化する2次フィル
    タと、 前記2次フィルタのフィルタ処理結果に更に所定時間毎
    にステッパモータが脱調しないように加重平均処理をし
    て、前記SIN/COSテーブルに供給する3次フィル
    タと、 から構成されることを特徴とするステッパモータ駆動回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のステッパモータ駆動回路
    において、 前記ロータは、N極及びS極が交互に均等に着磁された
    5磁極対であり、 前記励磁信号は、正弦波形に基づいて生成され、均等に
    割りあてられた32の励磁ステップから構成されること
    を特徴とするステッパモータ駆動回路。
  6. 【請求項6】 請求項1及び2記載のステッパモータ駆
    動回路において、 車載測定装置から供給される測定信号に応じて生成され
    る前記指針制御信号に応答して、前記指針がゼロ点方向
    又はこのゼロ点方向とは逆方向に前記測定信号に基づく
    量だけ移動するような前記励磁信号を前記駆動コイルに
    供給するように、前記励磁信号生成手段を制御する第2
    励磁信号供給制御手段を更に含むことを特徴とするステ
    ッパモータ駆動回路。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のステッパモータ駆動回路
    において、 前記指針の最大振れ角以上の角度、回転するのに相当す
    る分の前記励磁信号の量は、前記指針が360度回転す
    るのに相当する量であることを特徴とするステッパモー
    タ駆動回路。
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