JP2002267501A - 車両用指示計器 - Google Patents

車両用指示計器

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JP2002267501A JP2001070870A JP2001070870A JP2002267501A JP 2002267501 A JP2002267501 A JP 2002267501A JP 2001070870 A JP2001070870 A JP 2001070870A JP 2001070870 A JP2001070870 A JP 2001070870A JP 2002267501 A JP2002267501 A JP 2002267501A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指針を帰零位置に戻すためにステップモータ
への交流の帰零信号の出力を開始する前に、当該ステッ
プモータのマグネットロータの磁極と帰零信号の位相と
の間の同期をとるようにした車両用指示計器を提供す
る。 【解決手段】 ステップモータMにおいて、マイクロコ
ンピュータ50から各駆動装置70、80を介しA相及
びB相の各駆動電圧を各界磁巻線32、33に印加する
際に予め当該各駆動電圧に与える電気角とマグネットロ
ータMrの磁極位置とを精度よく一致させて、ステップ
モータとA相及びB相の各駆動電圧との同期を正しくと
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステップモータを駆
動源として採用する車両用指示計器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、乗用車用指示計器では、
目盛り盤の裏面側にステップモータ及び減速歯車列を配
設したものがある。この指示計器では、減速歯車列の出
力段歯車がその回動軸にて目盛り盤を通り指針軸として
回動可能に延出されており、この指針軸の先端部には、
指針がその回動基部にて同軸的に支持されて目盛り盤の
表面に沿い回動するようになっている。
【0003】ここで、減速歯車列の入力段歯車は、ステ
ップモータのマグネットロータに同軸的に支持されてい
る。また、出力段歯車の端面には、指針が目盛り盤の目
盛りの零位置(帰零位置)に戻ったときの当該指針の回
動位置に対応する位置にてストッパが突設されており、
このストッパには、目盛り盤の裏面側にて静止部材に支
持された腕が、その先端部にて係止して指針を帰零位置
にて停止するようになっている。なお、上記ストッパ
が、上記腕と共にストッパ機構を構成し、その先端部に
て当該腕に係止したときが上記ストッパ機構の係止に相
当する。
【0004】このように構成した指示計器においては、
ステップモータに、例えば、入力に応じた余弦波状駆動
電圧を印加して減速歯車列を介し指針を回動することで
指示を行うようになっている。また、指針をその帰零位
置に戻すにあたっては、ステップモータに互いに位相を
異にする各帰零電圧(図19参照)を強制的に印加する
ようにしている。そして、マグネットロータが帰零位置
に向けて回転する過程においてこのマグネットロータの
回転速度に応じてステップモータのステータの界磁巻線
に発生する誘起電圧が所定の閾値電圧以下になったとき
指針が帰零位置に戻ったものと判定し、ステップモータ
に対する帰零電圧の印加を停止するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記指示計
器において、指針を帰零位置に戻すにあたり、ストッパ
機構が係止する位置までのマグネットロータの回転角範
囲が狭い場合には、指針が帰零位置に達するまでにマグ
ネットロータの回転速度が十分には上昇しないことがあ
る。この場合、界磁巻線に生ずる誘起電圧が低いため、
指針が、帰零位置に達していないにもかかわらず、当該
帰零位置に達したと誤判定するという不具合が生ずる。
【0006】また、上述のように指針を帰零位置に戻す
にあたりステップモータに各帰零電圧を印加するときに
ステップモータが脱調しないようにするため、ステップ
モータへの給電遮断前における界磁巻線への印加電圧の
電気角或いはマグネットロータの磁極と当該印加電圧と
の同期を維持し得る電気角から、各帰零電圧の印加を開
始する必要がある。
【0007】しかし、ステップモータへの給電遮断状態
で指示計器に機械的衝撃等の外乱が加わると、マグネッ
トロータが、任意の角度、回転してしまうことがある。
このような状態にて、ステップモータに対し上述のよう
に各帰零電圧を印加しても、各帰零電圧の印加開始時の
位相がこれに対応すべきマグネットロータの磁極との間
にずれ(図19参照)を生じて同期せず、その結果、ス
テップモータが脱調して、指針が帰零位置に戻ったとい
う判定が正しく行えないという不具合が生ずる。
【0008】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処するため、指針を帰零位置に戻すためにステップモー
タへの交流の帰零信号の出力を開始する前に、当該ステ
ップモータのマグネットロータの磁極と帰零信号の位相
との間の同期をとるようにした車両用指示計器を提供す
ることを目的とする。
【0009】また、本発明は、指針を帰零位置に戻すた
めにステップモータへの帰零信号の出力を開始する前
に、当該ステップモータのマグネットロータの磁極と帰
零信号の位相との間の同期をとりかつ指針が帰零位置に
戻ったときマグネットロータの回転速度が十分に上昇し
ているように当該マグネットロータに加速区間を与える
ようにした車両用指示計器を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明に係る車両用指示計器では、
アナログ値を下限値から上限値にかけて円弧状に表示し
てなる表示部(11)を有する目盛り盤(10a)と、
この目盛り盤の面に沿い回動する指針(20)と、交流
の駆動信号を入力されて交流磁束を発生する界磁巻線
(32、33)を備えたステータ(Ms)と、このステ
ータ内で同軸的に回転可能に支持されて交流磁束に応じ
て回転するマグネットロータ(Mr)とを備えるステッ
プモータ(M)と、マグネットロータの回転に伴い減速
回転しこれに応じて指針を回動する減速歯車手段(G)
と、指針がアナログ値の下限値に対応する帰零位置まで
戻ったとき減速歯車手段の減速回転を停止するストッパ
手段(S)と、アナログ入力に応じて駆動信号を界磁巻
線に出力する駆動信号出力手段(70、80、400)
と、指針を帰零位置に戻すとき交流の帰零信号を界磁巻
線に出力する帰零信号出力手段(70、80、330)
とを備える。
【0011】当該指示計器において、帰零信号が、帰零
信号出力手段による出力の際に零位相角に調整されて界
磁巻線に出力された後、少なくとも二回目以後の零レベ
ルに対応する位相角に進んで界磁巻線から遮断されたと
き、この遮断時に生ずる界磁巻線の誘起電圧がストッパ
手段による減速歯車手段の減速回転の停止を特定する所
定の低電圧以下になるときの帰零信号の位相角を零点電
気角補正値として記憶する記憶手段(90)と、帰零信
号の位相角を零点電気角補正値だけ調整する位相角調整
手段(310、320)と、帰零信号が位相角調整手段
による調整後帰零信号出力手段により界磁巻線に出力さ
れた状態にて当該帰零信号の位相角とマグネットロータ
の磁極との間の同期化を行う同期化手段(340乃至3
52)と、帰零信号が、帰零信号出力手段による界磁巻
線への出力後、少なくとも二回目以後の零レベルに対応
する位相角に進んだか否かにつき判定する第1判定手段
(362、370、371)と、この第1判定手段によ
る進んだとの判定に伴い界磁巻線が帰零信号から遮断さ
れて生ずる誘起電圧がストッパ手段による減速歯車手段
の減速回転の停止を表す所定の低電圧以下か否かを判定
する第2判定手段(372、373、380乃至38
2、390)とを備え、駆動信号出力手段は、第2判定
手段による所定の低電圧以下との判定に対応する位相角
から駆動信号を出力することを特徴とする。
【0012】このように、予め記憶手段に記憶した零点
電気角補正値だけ帰零信号の位相角を調整した上で帰零
信号の位相角とマグネットロータの磁極との間の同期化
し、帰零信号が上述のように少なくとも二回目以後の零
レベルに対応する位相角に進んたとき界磁巻線から誘起
電圧を発生させて、この誘起電圧がストッパ手段による
減速歯車手段の減速回転の停止を表す所定の低電圧以下
になったときの位相角から駆動信号を界磁巻線に出力す
る。
【0013】従って、指針を帰零位置に戻す際にステッ
プモータの脱調が上記同期化でもって確実に防止され得
るので、ストッパ手段による減速歯車手段の減速回転の
停止、即ち、指針の帰零位置での停止を精度よく判定で
きる。その結果、上記所定の低電圧以下との判定に対応
する位相角からアナログ入力に応じた駆動信号を出力す
ることで、指針の指示精度を向上できる。
【0014】また、請求項2に記載の発明に係る車両用
指示計器では、アナログ値を下限値から上限値にかけて
円弧状に表示してなる表示部(11)を有する目盛り盤
(10a)と、この目盛り盤の面に沿い回動する指針
(20)と、交流の駆動信号を入力されて交流磁束を発
生する界磁巻線(32、33)を備えたステータ(M
s)と、このステータ内で同軸的に回転可能に支持され
て交流磁束に応じて回転するマグネットロータ(Mr)
とを備え、当該マグネットロータの回転に応じて指針を
回動するステップモータ(M)と、指針がアナログ値の
下限値に対応する帰零位置まで戻ったとき当該指針を停
止させるストッパ手段(S)と、アナログ入力に応じて
駆動信号を界磁巻線に出力する駆動信号出力手段(7
0、80、400)と、指針を帰零位置に戻すとき交流
の帰零信号を界磁巻線に出力する帰零信号出力手段(7
0、80、330)とを備える。
【0015】当該指示計器において、帰零信号が、帰零
信号出力手段による出力の際に零位相角に調整されて界
磁巻線に出力された後、少なくとも二回目以後の零レベ
ルに対応する位相角に進んで界磁巻線から遮断されたと
き、この遮断時に生ずる界磁巻線の誘起電圧がストッパ
手段による指針の停止を特定する所定の低電圧以下にな
るときの帰零信号の位相角を零点電気角補正値として記
憶する記憶手段(90)と、帰零信号の位相角を零点電
気角補正値だけ調整する位相角調整手段(310、32
0)と、帰零信号が位相角調整手段による調整後帰零信
号出力手段により界磁巻線に出力された状態にて当該帰
零信号の位相角とマグネットロータの磁極との間の同期
化を行う同期化手段(340乃至352)と、帰零信号
が、帰零信号出力手段による界磁巻線への出力後、少な
くとも二回目以後の零レベルに対応する位相角に進んだ
か否かにつき判定する第1判定手段(362、370、
371)と、この第1判定手段による進んだとの判定に
伴い界磁巻線が帰零信号から遮断されて生ずる誘起電圧
がストッパ手段による指針の停止を表す所定の低電圧以
下か否かを判定する第2判定手段(372、373、3
80乃至382、390)とを備え、駆動信号出力手段
は、第2判定手段による所定の低電圧以下との判定に対
応する位相角から駆動信号を出力することを特徴とす
る。
【0016】これにより、請求項1に記載の発明とは異
なり、歯車減速手段を採用していなくても、請求項1に
記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0017】また、請求項3に記載の発明では、請求項
1又は2に記載の発明において、同期化手段による同期
化のもと、帰零信号をその位相角を所定の戻し角だけ戻
すように界磁巻線に出力してステップモータに加速区間
を与える加速区間付与手段(70、80、353、36
0、361)を備えて、帰零信号出力手段は、上記所定
の戻し角から帰零信号を界磁巻線に出力し、第1判定手
段は、帰零信号が所定の戻し角から少なくとも二回目以
後の零レベルに対応する位相角に進んだか否かにつき判
定することを特徴とする。
【0018】このように、帰零信号の位相角とマグネッ
トロータの磁極との間の同期化をとった上で、ステップ
モータに所定の戻し角だけ加速区間を与えた後、帰零信
号を界磁巻線に出力してステップモータの回転速度上記
加速区間の間に上昇させるようにしたので、ストッパ手
段による停止位置までのマグネットロータの回転角範囲
が狭くても、ステップモータの回転速度を十分に上昇さ
せることができる。その結果、ストッパ手段の停止位置
であるステップモータの帰零位置を常に精度よく判定で
き、請求項1又は2に記載の発明の作用効果をより一層
向上できる。
【0019】また、請求項4に記載の発明では、請求項
1乃至3のいずれか一つに記載の発明において、同期化
手段は、帰零信号が位相角調整手段による調整後帰零信
号出力手段により界磁巻線に出力された状態にて所定の
位相角だけ進んだか否かを判定する進み判定手段(34
0乃至342)と、この進み判定手段による進んだとの
判定に伴い帰零信号をその位相角にて零点電気角補正値
に対応する位相角に戻すように界磁巻線に出力する戻し
信号入力手段(342、350、351)とを備えるこ
とを特徴とする。
【0020】これにより、請求項1乃至3のいずれか一
つに記載の発明の作用効果をより一層向上できる。
【0021】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。図1は、本発明が乗用車用指示計器
に適用された例を示しており、この指示計器は、車速計
として、当該乗用車の車室内に設けたインストルメント
パネルに配設されている。
【0023】当該指示計器は、図1及び図2にて示すご
とく、計器板10を備えている。この計器板10は、図
1にて示すごとく、目盛り盤10aを備えており、この
目盛り盤10aには、車速を下限値(車速零km/h)
から上限値(車速180km/h)にかけて円弧状に表
示する車速表示部11が形成されている。
【0024】また、指示計器は、図1及び図2にて示す
ごとく、指針20、回動内機30及び配線板40を備え
ている。指針20は、その回動基部21にて、後述する
指針軸30bの先端部に支持されて目盛り盤10aの表
面に沿い回動するようになっている。この指針20は、
目盛り盤10aの円弧状車速表示部11の全範囲に亘り
回動するようになっており、当該指針20は、その帰零
位置、即ち、目盛り盤10aの円弧状車速表示部11の
下限値(車速零km/h)に対応する位置にて、後述の
ように停止するようになっている。
【0025】回動内機30は、内機本体30aと、指針
軸30bとを備えている。内機本体30aは、目盛り盤
10aに対応する位置にて、配線板40にその裏面側か
ら組み付けられている。当該内機本体30aは、ケーシ
ング30c(図2参照)内に、2相式ステップモータM
(図3乃至図5参照)、減速歯車列G(図3参照)及び
ストッパ機構S(図3参照)を内蔵してなるもので、こ
の内機本体30aは、ステップモータMの回転に伴う減
速歯車列Gの減速回転により、この減速歯車列Gの出力
段歯車34(後述する)と同軸的に支持した指針軸30
bを回動する。
【0026】なお、ケーシング30cは、その上壁にて
配線板40にその裏面側から支持されている。また、指
針軸30bは、ケーシング30cの上壁及び下壁にて回
動可能に支持されており、この指針軸30bは、ケーシ
ング30cの上壁、配線板40及び目盛り盤10aの貫
通穴部12を通り回動可能に延出している。また、配線
板40は、計器板10の裏面側にてこれに並行に配設さ
れている。
【0027】ステップモータMは、図3及び図4にて示
すごとく、ステータMsと、マグネットロータMrとを
備えている。ステータMsは、ケーシング30c内にて
計器板10に並行に支持されており、このステータMs
は、ヨーク31と、両界磁巻線32、33とを備えてい
る。ヨーク31は、ポール状の両磁極31a、31bを
備えており、磁極31aには界磁巻線32が巻装され、
磁極31bには界磁巻線33が巻装されている。
【0028】また、マグネットロータMrは、ヨーク3
1内にて、後述する回転軸35aに同軸的に支持されて
おり、このマグネットロータMrの外周面にはその周方
向に沿い、N極とS極とが交互に多数着磁して形成され
ている。ここで、回転軸35aは、ケーシング30cの
上下両壁に指針軸30bに平行にかつ回転可能に支持さ
れている。なお、マグネットロータMrは、その回転に
伴い、そのN極又はS極でもって、ヨーク31の各磁極
31a、31bの先端面に狭隙を介して対向するように
なっている。
【0029】このように構成したステップモータMにお
いて、互いに位相を例えば、90度異にする各余弦波状
駆動電圧(後述する)が対応の各界磁巻線32、33に
印加されると、これら各界磁巻線32、33に流れる電
流により生ずる余弦波状磁束が互いに位相を異にして発
生し、ヨーク31及びマグネットロータMrの磁極を通
り流れる。これにより、マグネットロータMrが正転す
る。
【0030】減速歯車列Gは、上述した出力段歯車3
4、入力段歯車35及び両中間歯車36及び37を備え
ており、これら各出力段歯車34、入力段歯車35及び
両中間歯車36及び37は、ステップモータMの回転速
度を所定の低速に落とすような減速比を減速歯車列Gに
与えるように構成されている。
【0031】両中間歯車36、37は、出力段歯車34
と入力段歯車35との間に位置して、ケーシング30c
の上下両壁に回転可能にかつ指針軸30bに平行に支持
した回転軸36aに同軸的に支持されている。ここで、
中間歯車36は出力段歯車34と噛合しており、この中
間歯車36の径は中間歯車37の径及び出力段歯車34
の径よりも小さい。入力段歯車35は、回転軸35aに
同軸的に支持されており、この入力段歯車35は、中間
歯車37と噛合している。ここで、入力段歯車35の径
は中間歯車37の径よりも小さい。
【0032】ストッパ機構Sは、短冊板状ストッパ38
と、L字状腕39とを備えている。ストッパ38は、指
針20の帰零位置に対応する位置にて、出力段歯車34
の表面に突出形成されている。詳細には、ストッパ38
は、指針20の指針軸30bの先端部からの延出方向に
対応するように、指針軸30bから半径方向に向け出力
段歯車34の表面に突出形成されている。
【0033】腕39は、ケーシング30c内にその低壁
から指針軸30bに平行に延出しており、この腕39
は、その先端部39aにて、指針20の長手方向の直下
においてL字状に出力段34の表面上に向け延出してい
る。ここで、腕39の先端部39aの図3にて図示時計
方向端面39bが指針20の帰零位置に対応している。
これにより、指針20がステップモータMの逆転により
帰零位置に戻ったとき、ストッパ38が、その図3にて
図示反時計方向面38aにて腕39の時計方向端面39
bに係止する。以下、この係止をストッパ機構Sの係止
という。
【0034】次に、ステップモータMのための電気回路
構成について図5を参照して説明する。マイクロコンピ
ュータ50は、図6及び図7にて示すフローチャートに
従いコンピュータプログラムを実行し、この実行中にお
いて、車速センサ60の検出出力及びEEPROM90
の記憶データに基づき、両駆動回路70、80を介しス
テップモータMを駆動する処理及びストッパ機構Sの係
止判定処理等を行う。なお、マイクロコンピュータ50
はバッテリBから直接給電されて作動する。また、上記
コンピュータプログラムはマイクロコンピュータ50の
ROMに予め記憶されている。
【0035】車速センサ60は当該乗用車の車速を検出
する。駆動装置70は、駆動回路70aと、両切り替え
スイッチ70b、70cとを備えている。駆動回路70
aは、マイクロコンピュータ50による制御のもと、両
切り替えスイッチ70b、70cを切り替え駆動する。
なお、駆動回路70aはその両入力端子にてマイクロコ
ンピュータ50の両出力端子51、52に接続されてい
る。
【0036】切り替えスイッチ70bは、マイクロコン
ピュータ50により切り替え制御されるもので、この切
り替えスイッチ70bは、両固定接点71、72と、こ
れら両固定接点71、72のいずれかに切り替え投入さ
れる切り替え接点73とにより構成されている。この切
り替えスイッチ70bにおいて、固定接点71への切り
替え接点73の投入状態を第1投入状態といい、固定接
点72への切り替え接点73の投入状態を第2投入状態
といい、切り替え接点73の両固定接点71、72から
の解離状態を開放状態という。
【0037】また、切り替えスイッチ70cは、マイク
ロコンピュータ50により切り替え制御されるもので、
この切り替えスイッチ70cは、両固定接点74、75
と、これら両固定接点74、75のいずれかに切り替え
投入される切り替え接点76とにより構成されている。
この切り替えスイッチ70cにおいて、固定接点74へ
の切り替え接点76の投入状態を第1投入状態といい、
固定接点75への切り替え接点76の投入状態を第2投
入状態といい、切り替え接点76の両固定接点74、7
5からの解離状態を開放状態という。
【0038】ここで、両切り替え接点73、76の間に
は、ステップモータMの界磁巻線32が接続されてい
る。本実施形態では、界磁巻線32をA相巻線32とも
いう。これに伴い、A相巻線32への駆動電圧をA相駆
動電圧という。また、両固定接点72、75はマイクロ
コンピュータ50の両出力端子55、56に接続され、
両固定接点71、74は駆動回路70aの両出力端子に
接続されている。
【0039】駆動装置80は、駆動回路80aと、両切
り替えスイッチ80b、80cとを備えている。駆動回
路80aは、マイクロコンピュータ50による制御のも
と、両切り替えスイッチ80b、80cを切り替え駆動
する。なお、駆動回路80は、その両入力端子にて、マ
イクロコンピュータ50の両出力端子53、54に接続
されている。
【0040】切り替えスイッチ80bは、マイクロコン
ピュータ50により切り替え制御されるもので、この切
り替えスイッチ80bは、両固定接点81、82と、こ
れら両固定接点81、82のいずれかに切り替え投入さ
れる切り替え接点83とにより構成されている。この切
り替えスイッチ80bにおいて、固定接点81への切り
替え接点83の投入状態を第1投入状態といい、固定接
点82への切り替え接点83の投入状態を第2投入状態
といい、切り替え接点83の両固定接点81、82から
の解離を開放状態という。
【0041】また、切り替えスイッチ80cは、マイク
ロコンピュータ50により切り替え制御されるもので、
この切り替えスイッチ80cは、両固定接点84、85
と、これら両固定接点84、85のいずれかに切り替え
投入される切り替え接点86とにより構成されている。
この切り替えスイッチ80cにおいて、固定接点84へ
の切り替え接点86の投入状態を第1投入状態といい、
固定接点85への切り替え接点86の投入状態を第2投
入状態といい、切り替え接点86の両固定接点84、8
5からの解離を開放状態という。
【0042】ここで、両切り替え接点83、86の間に
は、ステップモータMの界磁巻線33が接続されてい
る。本実施形態では、界磁巻線33をB相巻線33とも
いう。これに伴い、B相巻線33への駆動電圧をB相駆
動電圧という。また、両固定接点82、85はマイクロ
コンピュータ50の両出力端子57、58に接続され、
両固定接点81、84は駆動回路80aの両出力端子に
接続されている。なお、本実施形態では、A相及びB相
の各駆動電圧は上述のように互いに位相を90度だけ異
にする各余弦波状駆動電圧である。
【0043】EEPROM90には、後述のように指針
20の帰零位置を表すデータが帰零位置データとして書
き込まれている。
【0044】以上のように構成した本実施形態におい
て、EEPROM90への帰零位置データの書き込みは
以下のようにして行う。当該帰零位置データのEEPR
OM90への書き込みは、通常、指示計器の製造工場に
おいてなされるが、この書き込みにあたり、図11にて
示すような回路(以下、書き込み回路Eという)を準備
する。
【0045】この書き込み回路Eは、図5にて示す回路
において、マイクロコンピュータ50、イグニッション
スイッチIG及びバッテリBに代えて、マイクロコンピ
ュータ50a、操作スイッチSW、直流電源Ba、カメ
ラ50b及び画像処理回路50cを採用し、また、車速
センサ60を除いた構成となっている。
【0046】マイクロコンピュータ50aは、図12乃
至図17にて示すフローチャートに従い、書き込みプロ
グラムを実行し、この実行中において、ステップモータ
Mの帰零位置への駆動処理やカメラ50bの画像処理回
路50cを介する出力に基づくEEPROM90への書
き込み処理等を行う。なお、マイクロコンピュータ50
aは、直流電源Baから操作スイッチSWを介し給電さ
れて作動する。また、上記書き込みプログラムはマイク
ロコンピュータ50aのROMに予め記憶されている。
【0047】カメラ50bは、指針20の車速表示部1
1上の位置を撮像する。画像処理回路50cは、カメラ
50bの撮像出力を画像処理して、指針20の車速表示
部11上の位置を表す画像信号をマイクロコンピュータ
50aに出力する。また、マイクロコンピュータ50a
と両駆動装置70、80との間の接続は、上述したマイ
クロコンピュータ50と両駆動装置70、80との間の
接続と同様になされている。
【0048】このような書き込み回路Eを用いてEEP
ROM90への書き込みは以下のようにして行う。操作
スイッチSWをオンすれば、マイクロコンピュータ50
aは直流電源Baから給電されて作動し書き込みプログ
ラムの実行を図12乃至図17のフローチャートに従い
開始する。すると、図12のステップ100において、
各切り替えスイッチ70b、70c、80b及び80c
を第1投入状態に切り替える処理がなされる。
【0049】これに伴い、各切り替えスイッチ70b、
70c、80b及び80cが、共に、マイクロコンピュ
ータ50aにより第1投入状態に切り替えられる。この
ため、駆動回路70aの両出力端子が両切り替えスイッ
チ70b、70cを通してステップモータMのA相巻線
32の両端に接続されるとともに、駆動回路80aの両
出力端子が両切り替えスイッチ80b、80cを通して
ステップモータMのB相巻線の両端に接続される。
【0050】ステップ100での処理後、ステップ11
0において、A相巻線32及びB相巻線33への各帰零
電圧の零位相角への調整処理が次のようにしてなされ
る。即ち、切り替えスイッチ70bの固定接点71にロ
ーレベルの電圧を印加し切り替えスイッチ70cの固定
接点74にハイレベルの電圧を印加するように駆動回路
70aを駆動処理し、かつ、切り替えスイッチ80bの
固定接点81及び切り替えスイッチ80cの固定接点8
5にローレベルの電圧を印加するように駆動回路80a
を駆動処理する。これにより、A相巻線32及びB相巻
線33への帰零電圧を印加するための各位相角が零位相
角に調整される。
【0051】然る後、ステップ120において、A相及
びB相の各帰零電圧の出力処理がなされる。ここで、A
相及びB相の各帰零電圧は、上述したA相及びB相の各
駆動電圧をそれぞれステップモータMを逆転させる方向
に位相を反転した各電圧に相当する(図18参照)。
【0052】このようにステップ120の処理が終了す
ると、マイクロコンピュータ50aからのA相帰零電圧
が駆動回路70aにより両切り替えスイッチ70b、7
0cを通してステップモータMのA相巻線32に印加さ
れるとともに、マイクロコンピュータ50aからのB相
帰零電圧が駆動回路80aにより両切り替えスイッチ8
0b、80cを通してステップモータMのB相巻線33
に印加される。
【0053】これに伴い、A相巻線32にはA相帰零電
圧に基づく電流が流れて余弦波状磁束が発生し、また、
B相巻線33にはB相帰零電圧に基づく電流が流れて余
弦波状磁束が発生する。これら両磁束は、その位相の変
化に応じて、互いに異なるレベルにて変化しつつマグネ
ットロータMrを通る。よって、マグネットロータMr
が逆転する。従って、回動内機30は、マグネットロー
タMrの逆転に伴い指針軸30bを介し指針20を帰零
位置に向けて回動する。なお、指針20の回動角とA相
及びB相の各帰零電圧の位相との関係は、互いに一義的
に定められている。
【0054】然る後、ステップ130において、A相及
びB相の各帰零電圧の位相角は共に180度だけ進んだ
か否かが判定される。ここで、A相及びB相の各帰零電
圧の位相角が180度進んでおれば、ステップ130に
おける判定はYESとなる。一方、ステップ130での
判定がNOとなる場合には、ステップ131において、
A相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理がステップ1
30でYESと判定されるまでなされる。このため、ス
テップ130でのYESとの判定までステップモータM
はさらに逆転する。但し、本実施形態において、A相帰
零電圧の位相角が180度であるとは、当該A相帰零電
圧の位相角が半周期後の位相角にあることをいう。
【0055】以上のような状態において、ステップ13
0における判定がYESになると、次のステップ132
において、切り替えスイッチ70bの第2投入状態への
切り替え及び切り替えスイッチ70cの開放状態への切
り替えの各処理がなされる。これに伴い、マイクロコン
ピュータ50aによって、切り替えスイッチ70bが第
1投入状態から第2投入状態に切り替えられるとともに
切り替えスイッチ70cが開放状態に切り替えられる。
【0056】このため、A相巻線32は、その一端に
て、開放され、その他端にて、切り替えスイッチ70b
の切り替え接点73及び固定接点72を通してマイクロ
コンピュータ50aの出力端子55に接続される。この
ため、A相巻線32には、誘起電圧が発生する。
【0057】次に、ステップ133において、現段階に
おけるA相巻線32からの誘起電圧がマイクロコンピュ
ータ50aに入力される。すると、ステップ140(図
13参照)において、当該誘起電圧が所定の閾値電圧V
th以下か否かが判定される。本実施形態では、上記閾
値電圧Vthは零電圧に近い所定の低電圧に設定されて
いる。
【0058】ここで、上記閾値電圧Vthとして、上記
所定の低電圧を採用とした理由について説明する。A相
帰零電圧のレベルは当該A相帰零電圧の位相の変化に伴
い余弦波状に変化する。当該A相帰零電圧のレベルは、
半周期に対応する位相で零となり、その位相の前後では
正から負又は負から正に変化する。従って、この変化に
起因するA相帰零電圧に対応する磁束密度も同様に変化
するから、当該磁束密度の変化率は大きい(マグネット
ロータMrの回転角に対応する電気角180度参照)。
よって、この大きな変化率の磁束密度に起因してA相巻
線32に誘導される電圧(誘導電圧)は大きく変化す
る。
【0059】一方、A相帰零電圧のレベルは、そのピー
ク時に対応する位相(マグネットロータMrの回転角に
対応する電気角90度参照)の前後では極値にほぼ維持
される。従って、このときのA相帰零電圧に対応する磁
束密度は殆ど変化しないから、当該磁束密度の変化率は
非常に小さい。よって、この小さな変化率の磁束密度に
起因して界磁巻線32に誘導される電圧(誘導電圧)も
非常に小さい。
【0060】また、指針20が帰零位置に戻ることでス
トッパ機構Sが係止したときにはマグネットロータMr
の逆転は停止する。従って、このマグネットロータMr
がA相帰零電圧に対応する磁束を切ることがないから、
このときのA相巻線32の誘導電圧は零である。
【0061】以上より、ストッパ機構Sが係止したこと
を判定するには、上記磁束密度の変化率が大きいときを
利用すれば、精度よくかつタイミングよく判定できる。
そこで、本実施形態では、ステップ140における判定
基準である所定の閾値電圧Vthとして、大きな変化率
の磁束密度を生ずるA相帰零電圧の零レベルに近い上記
所定の低電圧を採用した。従って、当該低電圧は、指針
20の帰零位置への到達を正しく判定し得る値に相当す
る。
【0062】しかして、上記誘起電圧が上記閾値電圧V
th以下であれば、ステップ141において、指針20
がストッパ機構Sの係止により停止したとの判定がなさ
れる。このことは、指針20が帰零位置にて停止したこ
とを意味する。
【0063】上述のように、ステップ141における処
理が終了すると、ステップ151において、両切り替え
スイッチ70b、70cの第1投入状態への切り替え処
理がなされる。このため、マイクロコンピュータ50a
により、両切り替えスイッチ70b、70cが第1投入
状態に切り替えられる。
【0064】ステップ151の処理後、ステップ152
において、上述したA相及びB相の各駆動電圧の出力処
理が所定位相角分Δφなされる。ここで、所定位相角分
Δφは、カメラ50bの撮像分解能よりも少し大きめに
設定されている。本実施形態では、当該所定位相角分Δ
φは、A相及びB相の各駆動電圧を電気角にて24度分
ずつに分割したものに相当する。
【0065】しかして、このようなマイクロコンピュー
タ50aでの処理のもと、図18にて図示矢印Rで示す
ごとく、駆動回路70aが、A相駆動電圧を、最初の所
定位相角分ΔφだけA相巻線32に切り替えスイッチ7
0b、70cを介し印加するとともに、駆動回路80a
が、B相駆動電圧を、最初の所定位相角分ΔφだけB相
巻線33に切り替えスイッチ80b、80cを介し印加
すると、指針20は、ステップモータMの正転に伴う減
速歯車列Gの減速回転に応じて、ストッパ機構Sの係止
に伴う停止位置から図1にて図示時計方向へ離れる方向
へ回動しようとする。このような状態はカメラ50bに
より撮像されて画像処理回路50cを介し画像データと
してマイクロコンピュータ50aに入力される。
【0066】しかして、現段階では、指針20が帰零位
置から離れていないとすれば、画像処理回路50cから
の画像データに基づきステップ150での判定がNOに
なる。以後、ステップ151においてA相及びB相の各
駆動電圧の出力処理が、上記所定位相角Δφ分に続いて
順次所定位相角Δφ分ずつ、ステップ150でのNOと
の判定の下になされる。これに伴い、指針20はさらに
帰零位置から離れようとする。
【0067】然る後、A相及びB相の各駆動電圧の出力
処理が、図18にて図示左側の所定位相角分Δφを基準
に4つ目の位相角分Δφから5つ目の所定位相角分Δφ
に達したとき、指針20が帰零位置から離れると、この
指針20の帰零位置からの分離が、カメラ50bにより
撮像されて画像処理回路50cを介し画像データとして
マイクロコンピュータ50aに入力される。すると、当
該画像データに基づき、ステップ150における判定が
YESとなる。
【0068】これに伴い、ステップ153において、指
針20が帰零位置から離れる直前におけるA相及びB相
の各駆動電圧の値の出力処理がなされる。このため、当
該各駆動電圧の位相角がEEPROM90に書き込まれ
る。具体的には、図18にて図示左側から5つ目の所定
位相角Δφ分の出力処理がなされたとき、その直前の4
つ目の所定位相角Δφ分に相当するA相及びB相の各駆
動電圧の値がEEPROM90に書き込まれる。本実施
形態では、当該A相及びB相の各駆動電圧の位相角が、
指針20を原点である帰零位置から駆動するにあたりA
相及びB相の各駆動電圧を印加するときの印加開始点を
特定する零電気角補正値(以下、零電気角補正値αとい
う)に相当する。
【0069】なお、零電気角補正値αとして、上記5つ
目の所定位相角Δφ分に相当するA相及びB相の各駆動
電圧の位相角を採用し、指針20を帰零位置から回動す
るにあたり、A相及びB相の各駆動電圧の印加を開始す
る際に、当該零電気角補正値αから5つ目の所定位相角
Δφ分を減じた場合のA相及びB相の駆動電圧の位相角
を零電気角補正値αとして用いてもよい。
【0070】次に、上述のごとくステップ140での判
定がNOとなる場合には、指針20が帰零位置に達して
いないことから、コンピュータプログラムは図14のス
テップ154以後の処理に進む。
【0071】ステップ154では、両切り替えスイッチ
70b、70cの第1投入状態への切り替え処理がなさ
れる。この処理により、ステップ151(図13参照)
での処理による場合と同様に両切り替えスイッチ70
b、70cが第1投入状態にマイクロコンピュータ50
aにより切り替えられる。
【0072】これに伴い、ステップ155において、A
相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理がなされる。こ
のため、マグネットロータMは上述と同様に切り替えス
イッチ70b、70cを介する駆動回路70aからのA
相帰零電圧及び切り替えスイッチ80b、80cを介す
る駆動回路80aからのB相帰零電圧に基づきさらに回
転する。
【0073】然る後、ステップ160において、A相及
びB相の各帰零電圧の位相角はさらに90度進んだか否
かが判定される。ここで、当該各帰零電圧がさらに90
度進んでいれば、ステップ160での判定はYESとな
る。一方、当該ステップ160での判定がNOとなる場
合には、ステップ161においてA相及びB相の各帰零
電圧の出力継続処理がなされる。これに伴い、ステップ
モータMがさらに回転する。両ステップ160、161
の循環処理の過程において、A相及びB相の各帰零電圧
の位相が進みステップ160での判定がYESになる
と、ステップ162において、切り替えスイッチ80b
の第2投入状態への切り替え及び切り替えスイッチ80
cの開放状態への切り替えの各処理がなされる。
【0074】これに伴い、マイクロコンピュータ50a
によって、切り替えスイッチ80bが第2投入状態に切
り替えられるとともに切り替えスイッチ80cが開放状
態に切り替えられる。このため、B相巻線33は、その
一端にて、開放され、その他端にて、切り替えスイッチ
80bの固定接点83及び切り替え接点82を通してマ
イクロコンピュータ50aの出力端子57に接続され
る。このため、B相巻線33には、誘起電圧が発生す
る。
【0075】次に、ステップ163において、B相巻線
33の誘起電圧がマイクロコンピュータ50aに入力さ
れる。すると、ステップ170において、B相巻線33
の誘起電圧は閾値電圧Vth以下か否かが判定される。
ここで、ステップ170での判定がYESとなるなると
きには、ステップ171において、指針20のストッパ
機構Sの係止による停止と判定される。このことは、指
針20が帰零位置にて停止したことを意味する。
【0076】上述のようにステップ171の処理が終了
すると、ステップ151(図13参照)以後の処理がな
される。但し、現段階では、ステップ151において、
切り替えスイッチ70b、70cに代えて切り替えスイ
ッチ80b、80cの第1投入状態への切り替え処理が
なされる。このため、マイクロコンピュータ50aによ
る当該切り替え処理に基づき、切り替えスイッチ80
b、80cが第1投入状態に切り替わる。
【0077】然る後は、上述したステップ141の処理
に伴うステップ151の処理後と同様の処理がステップ
152及びステップ150においてなされる。しかし
て、ステップ150において、カメラ50bの撮像出力
に対する画像処理回路50cからの画像処理データ(指
針20の帰零位置からの分離を表す)に基づき、YES
と判定されると、ステップ153において、上述と同様
に、A相及びB相の各駆動電圧の位相角が、指針20を
帰零位置から駆動するにあたりA相及びB相の各駆動電
圧を印加するときの印加開始点を特定する零電気角補正
値αとして出力されてEEPROM90に書き込まれ
る。
【0078】次に、上述のようにステップ170の判定
がNOとなる場合には、指針20が帰零位置に達してい
ないことから、コンピュータプログラムは、図15のス
テップ172以後に進む。このステップ172では、両
切り替えスイッチ80b、80cの第1投入状態への切
り替え処理がなされる。これに伴い、両切り替えスイッ
チ80b、80cは、マイクロコンピュータ50aによ
り、第1投入状態に切り替えられる。
【0079】ステップ172の処理後、ステップ173
において、A相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理が
なされる。このため、ステップモータMは、上述と実質
的に同様に、さらに回転する。然る後、ステップ180
において、A相及びB相の各帰零電圧の位相角はさらに
90度進んだか否かが判定される。ここで、ステップ1
80における判定がNOとなる場合には、ステップ18
1にてA相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理がなさ
れる。これに伴い、ステップモータMはさらに回転す
る。
【0080】両ステップ180、181の循環処理の過
程において、ステップ180の判定がYESになると、
ステップ182において、切り替えスイッチ70cの第
2投入状態への切り替え及び切り替えスイッチ70bの
開放状態への切り替えの各処理がなされる。このため、
マイクロコンピュータ50aによって、切り替えスイッ
チ70cは第2投入状態に切り替えられるとともに、切
り替えスイッチ70bは開放状態に切り替えられる。従
って、A相巻線32は、その一端にて、開放され、その
他端にて、切り替えスイッチ70cの切り替え接点76
及び固定接点75を介しマイクロコンピュータ50aの
出力端子56に接続される。このため、A相巻線32に
は誘起電圧が発生する。
【0081】次に、ステップ183において、A相巻線
32の誘起電圧がマイクロコンピュータ50aに入力さ
れる。すると、ステップ190において、A相巻線32
の誘起電圧は閾値電圧Vth以下か否かが判定される。
ここで、ステップ190での判定がYESとなるなると
きには、ステップ191において、指針20のストッパ
機構Sの係止による停止と判定される。このことは、指
針20が帰零位置にて停止したことを意味する。
【0082】上述のようにステップ191の処理が終了
すると、ステップ151(図13参照)以後の処理がな
される。ステップ151において、切り替えスイッチ7
0b、70cの第1投入状態への切り替え処理がなされ
る。このため、マイクロコンピュータ50aにより、切
り替えスイッチ70b、70cが第1投入状態に切り替
えられる。
【0083】然る後は、上述したステップ141の処理
に伴うステップ151の処理後と同様の処理がステップ
152及びステップ150においてなされる。しかし
て、ステップ150において、カメラ50bの撮像出力
に対する画像処理回路50cからの画像処理データ(指
針20の帰零位置からの分離を表す)に基づき、YES
と判定されると、ステップ153において、b点の場合
と実質的に同様に、A相及びB相の各駆動電圧の位相角
が、指針20を帰零位置から駆動するにあたりA相及び
B相の各駆動電圧を印加するときの印加開始点を特定す
る零電気角補正値αとして出力されてEEPROM90
に書き込まれる。
【0084】次に、上述のようにステップ190の判定
がNOとなる場合には、指針20が帰零位置に達してい
ないことから、コンピュータプログラムは、図16のス
テップ192以後に進む。ステップ192では、両切り
替えスイッチ70b、70cの第1投入状態への切り替
え処理がなされる。これに伴い、両切り替えスイッチ7
0b、70cは、マイクロコンピュータ50aにより、
第1投入状態に切り替えられる。
【0085】ステップ192の処理後、ステップ193
において、A相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理が
なされる。このため、ステップモータMは、上述と実質
的に同様に、さらに回転する。然る後、ステップ200
において、A相及びB相の各帰零電圧の位相角はさらに
90度進んだか否かが判定される。ここで、ステップ2
00における判定がNOとなる場合には、ステップ20
1にてA相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理がなさ
れる。これに伴い、ステップモータMはさらに回転す
る。
【0086】両ステップ200、201の循環処理の過
程において、ステップ200での判定がYESになる
と、ステップ202において、切り替えスイッチ80c
の第2投入状態への切り替え及び切り替えスイッチ80
bの開放状態への切り替えの各処理がなされる。これに
伴い、マイクロコンピュータ50aにより、切り替えス
イッチ80cが第2投入状態に切り替えられるととも
に、切り替えスイッチ80bが開放状態に切り替えられ
る。従って、B相巻線33は、その一端にて開放され、
その他端にて、切り替えスイッチ80cの切り替え接点
86及び固定接点85を介しマイクロコンピュータ50
aの出力端子58に接続される。このため、B相巻線3
3には誘起電圧が発生する。
【0087】次に、ステップ203において、B相巻線
33の誘起電圧がマイクロコンピュータ50aに入力さ
れる。すると、ステップ210において、B相巻線33
の誘起電圧は閾値電圧Vth以下か否かが判定される。
ここで、ステップ210での判定がYESとなる場合に
は、ステップ211において、指針20のストッパ機構
Sの係止による停止と判定される。このことは、指針2
0が帰零位置にて停止したことを意味する。
【0088】上述のようにステップ211の処理が終了
すると、ステップ151(図13参照)以後の処理がな
される。ステップ151においては、両切り替えスイッ
チ70b、70cに代えて両切り替えスイッチ80b、
80cの第1投入状態への切り替え処理がなされる。こ
のため、マイクロコンピュータ50aにより、両切り替
えスイッチ80b、80cが第1投入状態に切り替えら
れる。
【0089】然る後は、上述したステップ141の処理
に伴うステップ151の処理後と同様の処理がステップ
152及びステップ150においてなされる。しかし
て、ステップ150において、カメラ50bの撮像出力
に対する画像処理回路50cからの画像処理データ(指
針20の帰零位置からの分離を表す)に基づき、YES
と判定されると、ステップ153において、上述と実質
的に同様に、A相及びB相の各駆動電圧の位相角が、指
針20を帰零位置から駆動するにあたりA相及びB相の
各駆動電圧を印加するときの印加開始点を特定する零電
気角補正値αとして出力されてEEPROM90に書き
込まれる。
【0090】次に、上述のようにステップ210の判定
がNOとなる場合には、指針20が帰零位置に達してい
ないことから、コンピュータプログラムはステップ21
2(図17参照)以後に進む。このステップ212で
は、両切り替えスイッチ80b、80cの第1投入状態
への切り替え処理がなされる。これに伴い、両切り替え
スイッチ80b、80cは、マイクロコンピュータ50
aにより、第1投入状態に切り替えられる。
【0091】ステップ212の処理後、ステップ213
において、A相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理が
なされる。このため、ステップモータMは、上述と実質
的に同様に、さらに回転する。然る後、ステップ220
において、A相及びB相の各帰零電圧の位相角はさらに
90度進んだか否かが判定される。ここで、ステップ2
20での判定がNOとなる場合には、ステップ221に
おいて、A相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理がな
される。これに伴い、ステップモータMはさらに回転す
る。
【0092】両ステップ220、221の循環処理の過
程において、ステップ220での判定がYESになる
と、ステップ222において、切り替えスイッチ70b
の第2投入状態への切り替え及び切り替えスイッチ70
cの開放状態への切り替えの各処理がなされる。これに
伴い、マイクロコンピュータ50aにより、切り替えス
イッチ70bが第2投入状態に切り替えられるとともに
切り替えスイッチ70cが開放状態に切り替えられる。
従って、A相巻線32は、その一端にて、開放され、そ
の他端にて、切り替えスイッチ70bの切り替え接点7
3及び固定接点72を介してマイクロコンピュータ50
aの出力端子55に接続される。このため、A相巻線3
2には誘起電圧が発生する。
【0093】次に、ステップ223において、A相巻線
32の誘起電圧がマイクロコンピュータ50aに入力さ
れる。すると、ステップ230において、A相巻線32
の誘起電圧が閾値電圧Vth以下か否かが判定される。
ここで、ステップ230での判定がYESとなる場合に
は、ステップ231において、指針20のストッパ機構
Sの係止による停止と判定される。このことは、指針2
0が帰零位置にて停止したことを意味する。一方、ステ
ップ230での判定がNOとなる場合には、コンピュー
タプログラムはステップ154(図14参照)に戻る。
上述のようにステップ231の処理が終了すると、ステ
ップ151(図13参照)以後の処理が、上述したステ
ップ141の処理後と同様になされ、A相及びB相の各
駆動電圧の位相角が零電気角補正値αとしてEEPRO
M90に書き込まれる。
【0094】以上説明したように、指示計器の製造工場
での製造段階において、A相及びB相の各帰零電圧をス
テップモータMに印加した後、当該A相及びB相の各帰
零電圧の位相角が180度及びこの180度に90度の
整数倍を加算した位相角のいずれかに達したときにA相
及びB相の両巻線32、33の一方に生ずる誘起電圧が
閾値電圧Vth以下である場合、このときの位相角を、
ステップモータMのストッパ機構Sの係止に伴う停止位
置に対応する電気角であるとし、予め、零電気角補正値
αとしてEEPROM90に書き込むようにした。
【0095】ここで、当該零電気角補正値αは、本実施
形態における指示計器に設けたストッパ機構Sの係止位
置に伴うステップモータMの停止位置に対応して、設定
される。換言すれば、ストッパ機構Sの係止位置に、当
該指示計器の各部品の出来上がりや組み付け状態による
ばらつきがあっても、指針20を帰零位置からA相及び
B相の各駆動電圧のもとに回動させる際、上述のように
予め設定したストッパ機構の係止に対応するステップモ
ータへの帰零電圧の電気角である零電気角補正値αから
A相及びB相の各駆動電圧を印加することとなる。
【0096】次に、上述のようにEEPROM90に書
き込んだ状態において、図5の回路構成のもと、本実施
形態の作動について説明する。マイクロコンピュータ5
0は、バッテリBとの直結に伴い、図6及び図7のフロ
ーチャートに従いコンピュータプログラムを実行し、ス
テップ300においてNOとの判定を繰り返している。
このような状態において、当該乗用車を、そのイグニッ
ションスイッチIGのオンのもと、走行状態におくもの
とする。また、イグニッションスイッチIGのオンによ
り、ステップ300での判定がYESとなり、ステップ
301において、零点電気角補正値αが、EEPROM
90から読み込まれる。
【0097】ついで、ステップ310において、各切り
替えスイッチ70b、70c、800b、80cの第1
投入状態への切り替え処理がなされる。これに伴い、マ
イクロコンピュータ50によって、各切り替えスイッチ
70b、70c、800b、80cが共に第1投入状態
に切り替えられる。なお、現段階においては、指針20
を帰零位置に戻すためにA相巻線32及びB相巻線33
に印加すべきA相及びB相の各帰零電圧(図10参照)
の位相角は、図8にてP点で示す位置にあるものとす
る。
【0098】ステップ310の処理後、ステップ320
において、A相巻線32及びB相巻線33に対し、零点
電気角補正値αに相当する位相角駆動電圧を印加する処
理がなされる。これに伴い、上記各帰零電圧の位相角
は、図8にて図示c点に移動する。このような状態にお
いて、A相及びB相の各帰零電圧をc点の位相角から出
力する処理がステップ330においてなされる。このた
め、駆動回路70aは、マイクロコンピュータ50から
のA相帰零電圧をc点の位相角からA相巻線32に切り
替えスイッチ70b、70cを介し印加するとともに、
駆動回路80aは、マイクロコンピュータ50からのB
相帰零電圧をc点の位相角からB相巻線33に切り替え
スイッチ80b、80cを介し印加する。このため、ス
テップモータMは逆転し減速歯車列Gの減速回転のもと
指針20を帰零位置の方向に向けて回動する。
【0099】ステップ330での処理後、ステップ34
0において、A相及びB相の各帰零電圧の位相角は、
(α+β)度だけ進んだか否かが判定される。現段階に
おいて、当該各帰零電圧の位相角が(α+β)度進んで
いなければ、ステップ340での判定がNOとなり、ス
テップ341において、A相及びB相の各帰零電圧の出
力継続処理がなされる。このため、ステップモータM及
び減速歯車列Gはさらに逆転する。本実施形態では、位
相角βは、マグネットロータMrの磁極と界磁巻線3
2、33の磁界の磁極との同期化を確保するに要する電
気角である。例えば、位相角βは、図8においてP点の
位置と両d、a点の間の位置との間に与えられる位相角
に相当する。
【0100】然る後、ステップ340での判定がYES
になると、ステップ342において、A相及びB相の各
帰零電圧がその位相角にてステップモータMの正転方向
に戻るようにして出力される処理がなされる。このた
め、マイクロコンピュータ50からのA相帰零位置が駆
動回路70aにより切り替えスイッチ70b、70cを
介しA相巻線32に位相角にて戻すように印加されると
ともに、マイクロコンピュータ50からのB相帰零電圧
が駆動回路80aにより切り替えスイッチ80b、80
cを介しB相巻線33に位相角にて戻すように印加され
る。これに伴い、ステップモータMは正転方向に回転し
減速歯車列G減速回転のもと指針20が図1にて図示時
計方向に回動する。
【0101】ステップ342での処理後、ステップ35
0において、A相及びB相の各帰零電圧の位相角は、位
相角βだけ戻ったか、即ち、零点電気角補正値α(図8
にてP点の位置)に戻ったか否かが判定される。ここ
で、ステップ350での判定がNOとなれば、ステップ
351において、A相及びB相の各帰零電圧の位相角戻
し出力継続処理がなされる。このため、ステップモータ
M及び減速歯車列Gがさらに上記時計方向に回転する。
その後、ステップ350における判定がYESになる
と、ステップ352において、マグネットロータMrの
磁極と界磁巻線32、33の磁界との同期化の終了との
判定がなされる。これにより、マグネットロータMrの
磁極と界磁巻線32、33の磁界とが同期化する。
【0102】このような同期化後、ステップ353にお
いて、A相及びB相の各帰零電圧の位相角戻し出力継続
処理がなされる。これに伴い、ステップ360におい
て、A相及びB相の各帰零電圧の位相角は(α−γ)度
に戻ったか否かが判定される(図8にて図示Q点参
照)。ここで、γ度は、指針20の帰零位置への到達を
判定するにあたり、マグネットロータMrを十分に加速
するに要する電気角であるが、本実施形態では、γ度
は、次のように設定されている。指針20の回動にはヒ
ステリシスが一般に伴う。図9はこの指針20の回動の
ヒステリシスを示す。指針20の回動角である出力角
は、車速に比例する回動角である入力角の増大に伴い直
線Luに沿い図示矢印方向に増大し、一方、当該入力角
の減少に伴い直線Ldに沿い図示矢印方向に減少する。
そして、両直線Lu、Ldの間にはヒステリシス幅ΔH
が存在するが、横軸上の幅0.5度をγとすれば、出力
角度はほぼ零に維持できることが分かる。そこで、本実
施形態では、γ=0.5度と設定してある。
【0103】上記ステップ360での判定がNOであれ
ば、ステップ361においてA相及びB相の各帰零電圧
の位相角戻し出力継続処理がなされる。このため、上述
と同様に、ステップモータMは正転方向に回転し減速歯
車列Gの減速回転のもと指針20が図1にて図示時計方
向に回動する。以後、両ステップ360、361の循環
処理がなされ、A相及びB相の各帰零電圧の位相角が
(α−γ)度に戻ると、ステップ360での判定がYE
Sとなり、ステップ362(図7参照)において、A相
及びB相の各帰零電圧の出力処理がなされる。このた
め、マイクロコンピュータ50は、A相帰零電圧を駆動
装置70を介しA相巻線32に印加するとともに、B相
帰零電圧を駆動装置80を介しB相巻線33に印加す
る。これに伴い、ステップモータMは逆転し減速歯車列
Gの減速回転のもと指針20を帰零位置方向に向けて回
動させる。
【0104】ついで、ステップ370において、A相及
びB相の各帰零電圧の位相角は(180−γ)だけ進ん
だかについて判定される。このことは、A相及びB相の
各帰零電圧の位相角は、図8のQ点からa点まで進んだ
かが判定されることを意味する。ここで、進んでいなけ
れば、ステップ370での判定はNOとなり、ステップ
371において、A相及びB相の各帰零電圧の出力継続
処理がなされる。このため、ステップモータMはさらに
正転方向に回転する。両ステップ370、371の循環
処理中において、A相及びB相の各帰零電圧の位相角が
(180−γ)だけ進むと、ステップ370の判定がY
ESとなる。このとき、上述のようにステップモータM
の加速のために予めγ度の位相角を帰零電圧に確保して
あり、かつ、図8のd点ではなく、a点で判定するの
で、マグネットロータMrの回転速度は十分に上昇して
いる。
【0105】しかして、次のステップ372において、
両切り替えスイッチ70b、80bの開放状態への切り
替え処理及び両切り替えスイッチ70c、80cの第2
投入状態への切り替えの各処理がなされる。これに伴
い、マイクロコンピュータ50によって、両切り替えス
イッチ70b、80bが開放状態に切り替えられるとと
もに、両切り替えスイッチ70c、80cが第2投入状
態に切り替えられる。このため、A相及びB相の各巻線
32、33に誘起電圧がそれぞれ発生する。ここで、ス
テップ370でYESと判定したときのマグネットロー
タMrの回転速度は上述のように十分に上昇しているの
で、当該各誘起電圧は、上述のようにマグネットロータ
Mrの回転速度不足に依るものではなく、正常な値にな
っている。
【0106】しかして、ステップ373において、A相
及びB相の各巻線32、33の誘起電圧のうち高い方の
誘起電圧がマイクロコンピュータ50に入力される。こ
の入力後、ステップ380において、当該入力誘起電圧
は閾値電圧Vth以下か否かが判定される。当該入力誘
起電圧は閾値電圧Vth以下であれば、ステップ380
での判定はYESとなり、一方、上記入力誘起電圧は閾
値電圧Vth以下でなければ、ステップ380での判定
はNOとなる。このようなステップ380での判定は、
上述のように誘起電圧が正常な値になっているため、精
度よくなされ得る。
【0107】また、上述のようにステップ380での判
定がNOとなる場合には、指針20が帰零位置に達して
いないことから、ステップ381において、各切り替え
スイッチ70b、70c、80b、80cを第1投入状
態に切り替える処理がなされる。このため、マイクロコ
ンピュータ50によって、、各切り替えスイッチ70
b、70c、80b、80cは第1投入状態に切り替え
られる。ついで、ステップ382において、A相及びB
相の各帰零電圧の出力継続処理がなされる。
【0108】これに伴い、マイクロコンピュータ50
は、A相帰零電圧を駆動回路70a及び両切り替えスイ
ッチ70b、70cを介しA相巻線32に印加するとと
もに、B相帰零電圧を駆動回路80a及び両切り替えス
イッチ80b、80cを介しB相巻線33に印加する。
このため、ステップモータMはさらに逆転する。そし
て、ステップ390において、A相及びB相の各帰零電
圧の位相角はさらに90度進んだか否かが判定される。
このことは、A相及びB相の各帰零電圧の位相角が図8
のb点に進んだか否かが判定されることを意味する。こ
こで、進んでいなけば、ステップ390での判定はNO
となり、ステップ382の処理がなされ、ステップモー
タMはさらに逆転する。
【0109】両ステップ390、382の循環処理中に
おいて、ステップ390での判定がYESになると、ス
テップ372乃至380の処理が上述と同様になされ
る。ここで、ステップ380での判定がYESになる
と、ステップ383において、指針20がストッパ機構
Sの係止により停止したとの判定がなされる。このこと
は、指針20の帰零位置への到達を意味する。これに伴
い、当該ステップ383において、この指針20の帰零
位置への到達時のA相及びB相の各帰零電圧の位相角が
所定の電気角と設定され、次のステップ384におい
て、A相及びB相の各帰零電圧の出力が停止される。
【0110】その後、ステップ400において、通常処
理がなされる。即ち、各切り替えスイッチ70b、70
c、80b、80cが共に第1投入状態に切り替えられ
た上で、A相及びB相の各駆動電圧が、上記所定の電気
角に相当する位相角から、車速センサ60の検出出力に
応じて、各駆動装置70、80を介しA相及びB相の各
界磁巻線32、33に印加される。このため、ステップ
モータMは正転し減速歯車列Gの減速回転のもと指針2
0は時計方向に回動して車速を指示する。
【0111】また、上述のように、ステップモータMに
おいて、零電気角補正値α及び位相角β度を用いて、上
記各駆動電圧の印加の際に当該各駆動電圧に与える電気
角とマグネットロータMrの磁極位置とを正しく一致さ
せて、マグネットロータMrをA相及びB相の各駆動電
圧と正しく同期させるので、ステップモータMは、指針
20の帰零位置への戻し調整にあたり、脱調することが
ない。しかも、上述のようにマグネットロータMrの加
速区間としてγ度の位相角を設定し、かつ図8のP点直
後のd点ではなくa点で、界磁巻線の誘起電圧を閾値電
圧Vthと比較判定するので、このときのステップモー
タMの回転速度は十分に上昇している。よって、当該判
定、換言すれば、指針20の帰零位置への到達との判定
は精度よく行える。その結果、当該精度のよい判定を前
提とする上記通常処理で、車速センサ60の検出出力に
基づきステップモータMにA相及びB相の各駆動電圧を
印加すれば、上述のごとく所定の電気角に相当する位相
角(即ち、ステップ383での判定時の位相角)から印
加されることを前提に、ステップモータMは上記帰零位
置に精度よく対応する回転位置から正常に起動して、指
針20の指示精度を大幅に向上させ得る。
【0112】また、上述のようにγ=0.5度と設定し
てあるので、指針20を上述のように帰零位置から離す
方向にステップモータMを回転しても当該指針20は殆
ど動かない。従って、当該指針20を見ても何ら違和感
はない。
【0113】なお、ステップ400での通常処理はステ
ップ410でのNOとの判定のもとに繰り返され、イグ
ニッションスイッチIGがオフされると、ステップ41
0においてYESと判定される。
【0114】なお、本発明の実施にあたり、上記γ度
は、上記実施形態とは異なり、ヒステリシス幅ΔHとし
ても、上記実施形態と同様の作用効果を達成できる。ま
た、指針20が動いてもよい場合には、上記γ度は、
0.5度よりも大きくしてもよい。
【0115】なお、上記実施形態では、指針20が、ス
トッパ機構Sの係止に伴い停止するときの帰零電圧の位
相角を零電気角補正値αとする例について説明したが、
これに代えて、指針20のストッパ機構Sの係止に伴う
停止状態において、ステップモータMにA相及びB相の
各駆動電圧を印加することで、ストッパ機構Sの係止が
解除されるときにA相及びB相の両巻線の一方に生ずる
誘起電圧が閾値電圧Vth以下になる際、当該各駆動電
圧の一方の位相角を上記零電気角補正値αとしてEEP
ROM90に書き込むようにしても、上記実施形態と同
様の作用効果を達成できる。
【0116】また、本発明の実施にあたり、ステップモ
ータMの各界磁巻線に印加する駆動電圧や帰零電圧は、
余弦波状電圧に限ることなく、正弦波状電圧、台形波状
電圧、三角波状電圧等の交流電圧や交流電流等の交流信
号であればよい。
【0117】また、本発明の実施にあたり、指示計器
は、車速を指示するものに限ることなく、乗用車のエン
ジンの回転数や燃料の残量等のアナログ値を指示するも
のであってもよい。
【0118】また、本発明の実施にあたり、乗用車用指
示計器に限ることなく、バス、トラックや自動二輪車等
の各種車両用指示計器その他各種の指示計器に本発明を
適用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乗用車用指示計器の一実施形態を
示す正面図である。
【図2】図1の指示計器の部分断面図である。
【図3】図2の指針並びに回動内機に内蔵したステップ
モータ及びストッパ機構の斜視図である。
【図4】図3のステップモータの平面図である。
【図5】上記実施形態の電気回路構成図である。
【図6】図5のマイクロコンピュータの作用を表すフロ
ーチャートの前段部である。
【図7】図5のマイクロコンピュータの作用を表すフロ
ーチャートの後段部である。
【図8】指針の帰零位置への到達を判定するための過程
を示す説明図である。
【図9】指針の回動に伴うヒステリシスを示すグラフで
ある。
【図10】帰零電圧の波形を示すタイミングチャートで
ある。
【図11】EEPROMに零電気角補正値を書き込むた
めの電気回路構成図である。
【図12】図11のマイクロコンピュータの作用を示す
フローチャートの一部である。
【図13】図11のマイクロコンピュータの作用を示す
フローチャートの一部である。
【図14】図11のマイクロコンピュータの作用を示す
フローチャートの一部である。
【図15】図11のマイクロコンピュータの作用を示す
フローチャートの一部である。
【図16】図11のマイクロコンピュータの作用を示す
フローチャートの一部である。
【図17】図11のマイクロコンピュータの作用を示す
フローチャートの一部である。
【図18】A相及びB相の各帰零電圧及び各駆動電圧を
示すタイミングチャートである。
【図19】従来の指示計器において指針を帰零位置に戻
す際の動作を各帰零電圧との関係で説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10a…目盛り盤、11…車速表示部、20…指針、3
2、33…界磁巻線、50…マイクロコンピュータ、7
0、80…駆動装置、70a、80a…駆動回路、70
b、70c、80b、80c…切り替えスイッチ、90
…EEPROM、M…ステップモータ、Mr…マグネッ
トロータ、Ms…ステータ、S…ストッパ機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02P 8/38 H02P 8/00 R 8/32 302F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ値を下限値から上限値にかけて
    円弧状に表示してなる表示部(11)を有する目盛り盤
    (10a)と、 この目盛り盤の面に沿い回動する指針(20)と、 交流の駆動信号を入力されて交流磁束を発生する界磁巻
    線(32、33)を備えたステータ(Ms)と、このス
    テータ内で同軸的に回転可能に支持されて前記交流磁束
    に応じて回転するマグネットロータ(Mr)とを備える
    ステップモータ(M)と、 前記マグネットロータの回転に伴い減速回転しこれに応
    じて前記指針を回動する減速歯車手段(G)と、 前記指針が前記アナログ値の前記下限値に対応する帰零
    位置まで戻ったとき前記減速歯車手段の減速回転を停止
    するストッパ手段(S)と、 アナログ入力に応じて前記駆動信号を前記界磁巻線に出
    力する駆動信号出力手段(70、80、400)と、 前記指針を前記帰零位置に戻すとき交流の帰零信号を前
    記界磁巻線に出力する帰零信号出力手段(70、80、
    330)とを備える車両用指示計器において、 前記帰零信号が、前記帰零信号出力手段による出力の際
    に零位相角に調整されて前記界磁巻線に出力された後、
    少なくとも二回目以後の零レベルに対応する位相角に進
    んで前記界磁巻線から遮断されたとき、この遮断時に生
    ずる前記界磁巻線の誘起電圧が前記ストッパ手段による
    前記減速歯車手段の減速回転の停止を特定する所定の低
    電圧以下になるときの前記帰零信号の位相角を零点電気
    角補正値として記憶する記憶手段(90)と、 前記帰零信号の位相角を前記零点電気角補正値だけ調整
    する位相角調整手段(310、320)と、 前記帰零信号が前記位相角調整手段による調整後前記帰
    零信号出力手段により前記界磁巻線に出力された状態に
    て当該帰零信号の位相角と前記マグネットロータの磁極
    との間の同期化を行う同期化手段(340乃至352)
    と、 前記帰零信号が、前記帰零信号出力手段による前記界磁
    巻線への出力後、少なくとも二回目以後の零レベルに対
    応する位相角に進んだか否かにつき判定する第1判定手
    段(362、370、371)と、 この第1判定手段による進んだとの判定に伴い前記界磁
    巻線が前記帰零信号から遮断されて生ずる誘起電圧が前
    記ストッパ手段による前記減速歯車手段の減速回転の停
    止を表す所定の低電圧以下か否かを判定する第2判定手
    段(372、373、380乃至382、390)とを
    備え、 前記駆動信号出力手段は、前記第2判定手段による前記
    所定の低電圧以下との判定に対応する位相角から前記駆
    動信号を出力することを特徴とする車両用指示計器。
  2. 【請求項2】 アナログ値を下限値から上限値にかけて
    円弧状に表示してなる表示部(11)を有する目盛り盤
    (10a)と、 この目盛り盤の面に沿い回動する指針(20)と、 交流の駆動信号を入力されて交流磁束を発生する界磁巻
    線(32、33)を備えたステータ(Ms)と、このス
    テータ内で同軸的に回転可能に支持されて前記交流磁束
    に応じて回転するマグネットロータ(Mr)とを備え、
    当該マグネットロータの回転に応じて前記指針を回動す
    るステップモータ(M)と、 前記指針が前記アナログ値の前記下限値に対応する帰零
    位置まで戻ったとき当該指針を停止させるストッパ手段
    (S)と、 アナログ入力に応じて前記駆動信号を前記界磁巻線に出
    力する駆動信号出力手段(70、80、400)と、 前記指針を前記帰零位置に戻すとき交流の帰零信号を前
    記界磁巻線に出力する帰零信号出力手段(70、80、
    330)とを備える車両用指示計器において、 前記帰零信号が、前記帰零信号出力手段による出力の際
    に零位相角に調整されて前記界磁巻線に出力された後、
    少なくとも二回目以後の零レベルに対応する位相角に進
    んで前記界磁巻線から遮断されたとき、この遮断時に生
    ずる前記界磁巻線の誘起電圧が前記ストッパ手段による
    前記指針の停止を特定する所定の低電圧以下になるとき
    の前記帰零信号の位相角を零点電気角補正値として記憶
    する記憶手段(90)と、 前記帰零信号の位相角を前記零点電気角補正値だけ調整
    する位相角調整手段(310、320)と、 前記帰零信号が前記位相角調整手段による調整後前記帰
    零信号出力手段により前記界磁巻線に出力された状態に
    て当該帰零信号の位相角と前記マグネットロータの磁極
    との間の同期化を行う同期化手段(340乃至352)
    と、 前記帰零信号が、前記帰零信号出力手段による前記界磁
    巻線への出力後、少なくとも二回目以後の零レベルに対
    応する位相角に進んだか否かにつき判定する第1判定手
    段(362、370、371)と、 この第1判定手段による進んだとの判定に伴い前記界磁
    巻線が前記帰零信号から遮断されて生ずる誘起電圧が前
    記ストッパ手段による前記指針の停止を表す所定の低電
    圧以下か否かを判定する第2判定手段(372、37
    3、380乃至382、390)とを備え、 前記駆動信号出力手段は、前記第2判定手段による前記
    所定の低電圧以下との判定に対応する位相角から前記駆
    動信号を出力することを特徴とする車両用指示計器。
  3. 【請求項3】 前記同期化手段による同期化のもと、前
    記帰零信号をその位相角を所定の戻し角だけ戻すように
    前記界磁巻線に出力して前記ステップモータに加速区間
    を与える加速区間付与手段(70、80、353、36
    0、361)を備えて、 前記帰零信号出力手段は、前記所定の戻し角から前記帰
    零信号を前記界磁巻線に出力し、 前記第1判定手段は、前記帰零信号が前記所定の戻し角
    から少なくとも二回目以後の零レベルに対応する位相角
    に進んだか否かにつき判定することを特徴とする請求項
    1又は2に記載の車両用指示計器。
  4. 【請求項4】 前記同期化手段は、 前記帰零信号が前記位相角調整手段による調整後前記帰
    零信号出力手段により前記界磁巻線に出力された状態に
    て所定の位相角だけ進んだか否かを判定する進み判定手
    段(340乃至342)と、 この進み判定手段による進んだとの判定に伴い前記帰零
    信号をその位相角にて前記零点電気角補正値に対応する
    位相角に戻すように前記界磁巻線に出力する戻し信号入
    力手段(342、350、351)とを備えることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の車両用
    指示計器。
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