JPH09312987A - ブラシレス直流モータ - Google Patents

ブラシレス直流モータ

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JPH09312987A
JPH09312987A JP8149801A JP14980196A JPH09312987A JP H09312987 A JPH09312987 A JP H09312987A JP 8149801 A JP8149801 A JP 8149801A JP 14980196 A JP14980196 A JP 14980196A JP H09312987 A JPH09312987 A JP H09312987A
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JP
Japan
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motor
signal
rotor
brushless
rotation
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JP8149801A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Amao
信義 天尾
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Sanyo Electric Co Ltd
Kumagaya Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Kumagaya Seimitsu Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ起動時、PGセンサの出力信号を利用
して回転方向を検出し、正しい回転方向に規正する、V
CRドラム駆動用、回転磁気ディスク用スピンドル駆動
に適したブラシレス直流モータを提供する。 【解決手段】 始動時には、起動ロジック発生回路7は
強制的に起動するための位置信号を起動・駆動切替回路
54に付与し起動モードにして、出力ロジック制御回路
53、台形波合成回路52を介して出力ドライブ回路5
1のドライブ信号をモータの回転子が回転できるように
形成する。回転子の回転が上昇すると、位置検出手段6
により起動・駆動切替回路54が駆動モードに切替えら
れ。更にモータの始動時には、回転位置センサ8の90
°位相差2相出力信号に基づいて回転方向を検出し、正
逆ロジック発生回路81により得られる固定子巻線への
通電順序の信号によりモータが所望の回転方向に回転す
るように出力ロジック制御回路53を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像等の記録/再
生を行なうVCR用ドラム駆動や、情報の記録/読出を
行なう回転磁気ディスク用スピンドル駆動に用いるに適
した、回転位置検出を永久磁石回転子の回転により誘起
される逆起電圧信号によって行なうブラシレス直流モー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】映像等の記録/再生を行なうVCR用ド
ラム駆動用として直流ブラシレスモータが広く使われて
いる。特に、カメラ用VCRに用いられるドラム駆動用
ブラシレス直流モータ波、固定子巻線の通電切換のため
の回転子の位置を検出する、ホール素子等の回転子位置
検出素子を設けないで、永久磁石回転子の回転により、
非通電時の固定子巻線に誘起される逆起電力を利用して
回転子の位置信号を形成することにより、固定子巻線へ
の通電制御を行わせる方式のモータが用いられている。
【0003】また、VCRドラム駆動用モータには、映
像、音声信号の記録、再生の互換を保証するため、ドフ
ムに設けられた磁気ヘッドの切換制御を行なうよう、上
記磁気ヘッドの回転位置を規格化するために、いわゆる
PG(パルスジエネレータ)が設けられている。
【0004】図9は、一般に用いられているブラシレス
直流モータの駆動回路の代表的な一例である。図におい
て1は直流電源であり、2は永久磁石回転子、3は固定
子4に回転磁界をを生じせしめるための電力を供給する
電力供給手段である。この電力供給手段を構成する素子
は後述する制御回路5の信号を受けてスイッチング制御
できる6個のトランジスタTr1乃至Tr6からなる。
【0005】5はこのような電力供給手段を構成するト
ランジスタを所定の順序で点呼制御するための信号を出
力する制御回路であり、永久磁石回転子の回転によって
固定子側の巻線に生じる誘起電圧でもって回転子の回転
位置、特に、この回転位置の状態と固定子巻線への通電
状態との差を回転子位置検出手段6で検出し、この差の
大きさが最適の運転条件に合致するように次の固定子巻
線への通電のタイミングの設定と、この設定量に基づい
た固定子巻線への通電制御を行なう。尚、永久磁石回転
子に記したN、Sはこの回転子の表面に着磁された磁極
を示す。
【0006】このような構成からなるブラシレス直流モ
ータの動作概要を説明する。電源1から直流電圧を供給
された制御回路5は位置検出器6から得られた回転子2
の回転位置の信号を入力として、電力供給手段3のトラ
ンジスタTr1乃至Tr6に、例えば図10に示すよう
な信号を与えている。
【0007】即ち、第1のモードでトランジスタTr
1,Tr5をON、他のトランジスタTr2乃至Tr
4,Tr6を0FFとなるように各トランジスタに制御
電圧を与えると、固定子の巻線UV間には図の矢印のよ
うな電流が流れ、続いて第2のモードでトランジスタT
r1,Tr6をON、他のトランジスタTr2乃至Tr
5を0FFとするように各トランジスタを制御すると、
巻線UW間に図の矢印のような電流、更に、第3のモー
ドでトランジスタTr2,Tr6をON、他を0FFと
するように各トランジスタを制御すると、固定子巻線V
W間に図の矢印のような電流が流れる。
【0008】同様にして第3モードから第6モードまで
順次トランジスタTr1乃至Tr5が図10(b)で示
すように点弧制御され、このような第1モード乃至第6
モードのサイクルが繰り返される。
【0009】制御回路からのこのような点弧制御の出力
によって固定子には、先に述べたような向きに電流が流
れ、各モードとの関係を模式的に示すと図10(C)の
ようなタイミングチャートが得られる。図中のU,V,
Wの各相において、中心線から上側の導通表示は図9の
固定子4において各相の入口から中性点(N)に向かっ
て電流が流れていること、同じく下側の導通表示は中性
点(N)から各相の巻線U,V,Wに向かって電流が流
れていることを表わしている。
【0010】このようにして固定子巻線U,V,Wに電
流が流れるとき、回転磁界が固定子に形成されるため、
例えば回転子の1回転は図9のP点からQ、R、X、
Y、Zと各点弧モードに対応して1回転し、以降、順次
繰り返されるモードに対応して回転子が回ってモータと
して運転を続ける。
【0011】上記したように、永久磁石を有する回転子
等、磁気を有した回転子が回転しているモータにおいて
は固定子巻線U,V,Wに誘起電圧が発生している。こ
の誘起電圧は、固定子巻線U,V,Wへ通電されている
ときは検出されにくいが、各点弧モードにおいて通電さ
れていない固定子巻線が存在するように固定子巻線への
通電を行なうときは、固定子巻線の中性点と通電されて
いない相の固定子巻線との間に、回転子の回転位置に対
応した特定の向きの誘起電圧が直接に現れることとな
る。
【0012】図10の(c)(d)に示した曲線(u)
(v)(w)はこのようにして各固定子巻線U,V,W
と固定子巻線の中性点との間に誘起される電圧をモデル
的に示したものであり、この波形と各固定子巻線U,
V,Wへの通電のモードとの関係は、モータが定常運転
状態のときは図の状態である。
【0013】このようにして固定子巻線U,V,Wに生
じる誘起電圧を利用して、回転子の回転位置を検出し、
回転子の回転状態との関係で最適な点弧出力を電力供給
手段に与える様にしたものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のような専用の回
転子位置検出素子を設けずに永久磁石回転子の回転によ
り固定子巻線群の非通電相の巻線に誘起せられる逆起電
圧を用いて、回転子位置信号を形成するこの種モータで
は、始動させる時には逆起電圧が生ぜず、回転位置信号
を得ることができない。従って、モータの始動が不能と
なってしまう。
【0015】そこで始動時には、固定子巻線群のどれか
の相の巻線に、強制的に電流を流すことにより、回転子
に回転力を与えて逆起電力を得るようにする。しかしな
がら、この場合回転子と固定子との相対位置関係によ
り、回転子の回転方向は定まらず、正転、逆転、不動の
いずれかの状態をとることとなる。
【0016】逆転、不動状態の場合には、再度、上記と
異なる相の固定子巻線に通電して回転を引き起こしてや
ることにより逆起電圧を得るようにする。即ち、この種
モータは、固定子巻線と回転子との相対位置関係によ
り、動かない場合や、逆転する場合があり、回転子の首
振り運動が生じて立ち上がり時間が長くなってしまうと
いう問題点がある。
【0017】それ故、最近のVCRの様に瞬時に映像を
出すことが求められるものにおいては、モータの立ち上
がり時間が長くなると、その要求に応えられなくなる。
この様な問題点を改善するために、例えば、特開平5−
227781号公報に示すような提案もなされている。
【0018】この提案されたものは、複数相(例えば、
90°位相差 2相)の周波数信号を発生する周波数発
電機を設け、この風波数信号を用いて回転方向を検知し
ようとするものである。
【0019】ところで、このような構造のブラシレス直
流モータでは、モータの特性,寸法等の制約上、上記周
波数発電機をモータに内蔵するためには、その精度,S
/N比等の性能、コスト等々から考えて、適用してもよ
い結果が得られなかった。
【0020】映像等の記録/再生を行なうVCRにおい
ては、ヘリカル走査方式が採用されており、ヘッドは互
換性を確保するため、トレースするトラックが定められ
ている。この規格化を行なうため、1回転に1回、定め
られた角度位置で信号を発生させる機構、いわゆるPG
(パルスジエネレータ)センサが必要とされる。このP
Gセンサとしては、磁気式,光学式等いずれの方式のも
のでもよい。
【0021】本発明は、このようなPGセンサとして、
90°位相差の2相出力を発生させる機能を有するもの
を用い、かつブラシレス直流モータの回転位置センサと
して共用することを特徴とするものであり、このPGセ
ンサの信号により、VCRドラムのヘッドのトレースの
規格化を行なうと共に、モータ起動時、このPGセンサ
の出力信号を用いて回転方向を検出し、正しい回転方向
に規正することにより、立ち上がり性能を改善できる、
VCRドラム駆動用ブラシレスモータに適した駆動方式
を有するブラシレス直流モータを提供することを目的と
するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の請求項1に係るブラシレス直流モータは、
多極に着磁された磁極を有する永久磁石回転子と、該永
久磁石回転子と所定の間隙を隔てて配置せられ複数組の
巻線を施された固定子巻線と、永久磁石回転子の回転に
伴って固定子巻線に誘起せられる逆起電力を回転子位置
信号として検出する回転子位置検出回路手段と、固定子
巻線に電力を供給する電力供給手段と、該回転子位置検
出回路手段の信号に基づいて電力供給手段を選択的に制
御する回路手段と、回転子位置検出回路手段の不正常時
に電力供給手段に対し強制的に動作指令信号を発生させ
る回路手段とを具備してなるブラシレス直流モータにお
いて回転子の回転に伴って90°位相差を有する2相出
力信号を発生させる回転位相検出手段を回転子の着磁状
態を検知できる位置に配設し、上記ブラシレス直流モー
タの起動時において、上記電力供給手段に対する強制的
動作指令信号発生手段よりの信号に基づいて固定子巻線
に通電せられ回転子が無作為に回転した時点において、
前記回転位相検出手段の信号が定められた回転方向に回
転したかどうかを検出する回転方向検出手段の信号に基
づいて、上述の回転子位置検出回路手段と強制的動作指
令信号発生手段とを選択的に制御することによりモータ
の起動性能改善を行なわしめることを特徴とする。
【0023】本発明の請求項2に係るブラシレス直流モ
ータは、請求項1に記載のものにおいて、回転方向検出
手段は回転子の回転中の定められた回転位置を通過する
ときに回転位置信号(インデックス信号)を発生させる
信号検出手段を兼ねることを特徴とする。
【0024】本発明の請求項3に係るブラシレス直流モ
ータは、請求項1に記載のものにおいて、回転子位置検
出回路手段の信号を基に回転速度周波数信号を発生させ
る回路手段を有することを特徴とする。
【0025】本発明の請求項4に係るブラシレス直流モ
ータは、請求項1乃至請求項3に記載のブラシレス直流
モータを映像等の記録/再生用ドラムの駆動に用いるこ
とを特徴とする。
【0026】このように、本発明は、例えばVCRドラ
ム駆動用モータに適用した場合は、その必要とされる機
能の範囲内で実施せられるものであり、安価で構造上も
簡素化できるブラシレス直流モータを提供することが可
能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明が適用されるブラシレス直
流モータの制御回路の一例を図1に示す。図1におい
て、図9の回路構成と共通するものは同一符号を付して
説明を省略する。
【0028】電力供給手段3の制御装置5は、出力ドラ
イブ回路51、台形波合成回路52、出力ロジック制御
回路53、起動・駆動切替回路54、駆動ロジック発生
回路55から構成されている。7は起動ロジック発生回
路であり、モータの起動時には誘起電圧の発生がないた
め起動できないので、強制的に起動のための位置信号を
送出するものである。
【0029】8はモータの回転位置センサであり、VT
R用回転ドラムの場合、回転ヘッドAとBの切換えを行
なう基準としてパルス発生器(以下PGセンサ)が設け
られるので、これを利用する。このPGセンサは、回転
ヘッドとの相対位置関係が定められ、モータの永久磁石
回転子の定められた位置にPGセンサは配置される。
【0030】このように本発明では、PGセンサを回転
方向検出を兼ねた回転位置センサとし、上記90°位相
差2相出力信号を出力するPGセンサからの信号に基づ
いて回転方向を検出し、正逆ロジック発生回路81によ
り固定子巻線への通電の順序を決定した信号を得て、こ
の信号を用いてモータが所望の回転方向に回転するよう
に上記出力ロジック制御回路53を制御する。
【0031】ここでPGセンサとしては、例えば、光学
的方式、磁気抵抗素子のような磁気的方式等々が用いら
れるが、磁気的方式の場合、PGセンサ用磁石を駆動用
磁石と別途に設けたり、又はPGセンサ用磁石を駆動用
磁石と一体化し、着磁により設けるもの等がある。本発
明のものはいずれの方式にも対応できる。
【0032】また回転位置センサ8からは、モータの回
転速度に対応した周波数信号を回転速度周波数信号発生
回路82により得る。該周波数信号は基準速度信号発生
回路の基準信号9と同期化信号発生回路10で比較され
て同期化信号が形成される。
【0033】図1に示すブラシレス直流モータの駆動態
様は、図9で説明したものと基本動作においては同じで
あるが、制御回路に基づいて起動時の動作と正逆切替の
動作について次に説明する。
【0034】永久磁石回転子の回転により固定子巻線群
の非通電相の巻線に誘起せられる逆起電圧を用いて、回
転子位置信号を形成するタイプのブラシレス直流モータ
では、起動させる時には誘起電圧が生じず、回転位置信
号を得ることができなくてモータの始動が不能となって
しまう。
【0035】そこで始動時には、固定子巻線群のどれか
の相の巻線に、強制的に電流を流すことにより、回転子
に回転力を与えて逆起電力を得るようにする。起動ロジ
ック発生回路7はそのために設けられたものであり、強
制的に起動するための位置信号を起動・駆動切替回路5
4に付与し起動モードにして、出力ロジック制御回路5
3、台形波合成回路52を介して出力ドライブ回路51
のドライブ信号をモータの回転子が回転できるように形
成する。
【0036】モータの回転子の回転が上昇して、固定子
巻線群の非通電相の巻線に回転位置信号として検知可能
な電圧が誘起されると、位置検出手段6により起動・駆
動切替回路54が駆動モードに切替えられ、図9を参照
して既に説明したように、通常の駆動運転がなされる。
【0037】更にモータの始動時には、回転子と固定子
との相対位置関係により、回転子の回転方向は定まら
ず、正転、逆転、不動のいずれかの状態をとり回転子の
首振り運動が生じて立ち上がり時間が長くなることがあ
る。逆転、不動状態の場合には、再度、上記と異なる相
の固定子巻線に通電して回転を生じさせてやることによ
り誘起電圧を得なければならない。
【0038】そこで回転位置センサ8の90°位相差2
相出力信号に基づいて回転方向を検出し、正逆ロジック
発生回路81により固定子巻線への通電の順序を決定し
た信号を得て、この信号を用いてモータが所望の回転方
向に回転するように出力ロジック制御回路53を制御す
る。
【0039】次に、本発明の実施形態の一つとして、回
転位置センサをモータに組み込む状態を、駆動用磁極と
PG用磁極を一体化して構成できる構造の永久磁石回転
子(ロータ)を用いるモータを例にし、回転子の回転方
向のを検出態様を説明する。
【0040】以下にその構成について図2(A),
(B)を参照して説明する。図に示すモータは、アウタ
ーロータ型のモータであり、固定子に有する軟磁性材か
らなるコアの複数の凸部に巻線を施して固定子巻線とす
る。
【0041】そして、この固定子はスペーサを介して回
路基板と結合され、更にシリンダに固定される。シリン
ダからは軸が回転自在に設けられており、その先端部に
はロータケースを固定するブッシュが据え付けられてい
る。
【0042】ロータケースの内周側面には、磁石が固着
されている。この磁石は樹脂をバインダーとして射出成
形で作成する、いわゆるプラスチック磁石、あるいはゴ
ム系樹脂をバインダーとする所謂ゴム磁石等が用いられ
る。この磁石の内周面には、コアの凸部に巻かれた巻線
への通電によって形成される磁極と対向して、N極S極
が多極に着磁される。
【0043】更に、回路基板側には、前述の回転子磁石
の内周面に着磁された磁極を検知できる位置部分に、回
転位置センサが1個、適当な位置に置かれる。この回転
位置センサとしては、磁極判別できる素子、或は磁界の
大きさよりその出力を変化する素子等を用い、その出力
は2相出力で、かつ電気的に90°の位相差を有する信
号を出力する形態を有している。
【0044】以上の様な構成により、モータを起動する
と、回転位置センサからはロータ内周面に多極着磁され
た磁極の洩れを検出し、電気角90°位相差を有する信
号を出力する。この場合、回転位置センサの配置は、例
えば、図3に示すような出力が得られるように配置を行
なう。
【0045】この回転位置センサより得られた信号は、
図4(A)に示す、増幅回路、波形整形回路を介して矩
形波信号に変換される。この結果、図4(B)の信号が
得られる。
【0046】この90°位相差を有する2相の矩形波信
号は、図5(A)のように、回転方向を弁別する回路ブ
ロックに入り、正転方向/逆転方向の判別をする。この
回転方向弁別回路は、論理回路の組合せで行なうことが
でき、例えば一例として、図5(B)に示すような論理
回路を用いる回路方式がある。
【0047】そして、前述の回転位置センサ出力の増幅
回路(図4参照)の出力部の信号を引き出し、この信号
を図6の回路構成の、例えば波高レベル判別回路を介し
て、1回転中に1回のパルス信号を出力させることによ
り、正転方向/逆転方向の判別をする信号を得る。
【0048】尚、上述の実施形態では、回転方向検出と
してモータの駆動力を得るための着磁を用いる方法につ
いて述べたが、別の形態として、例えば図7に示すよう
に、、ロータ磁石の端面にモータ駆動用の着磁とは別
に、モータの着磁よりも多極になるように着磁すること
により、回転方向の検出分解能を高めることも可能であ
る。
【0049】更に、回転方向検出回路の他の例として
は、D形フリップフロップ回路を利用することもでき
る。その例を図8(A),(B)に示す。図8(A)の
D形フリップフロップ回路の動作は、図8(B)の出力
波形に示すように、A端子に入力信号が存在するときに
B端子に入力される信号の立上り部分でQ端子の出力が
立上り、その状態を保持し、再びB端子に入力される信
号の立上り部分でQ端子の出力が立下がるものである。
【0050】これに対して、A端子に入力信号が存在す
るときにB端子に入力される信号が立下がってもQ端子
には出力が生じない。従って、A端子、B端子に入力さ
れる信号波形の状態により、Q端子の出力が“H”又は
“L”の信号が得られる。このQ端子出力を回転方向検
知信号として用いるものである。
【0051】即ち、上記回路の場合、モータを起動した
直後の回転方向弁別回路出力が、 “H”→正転方向 “L”→逆転方向 ということから、起動直後の回転方向が判別できること
となる。
【0052】こうして得られた回転方向判別信号によ
り、上記したように、モータが所望の回転方向に回転す
るように出力ロジック制御回路を制御する。この動作
は、モータ駆動巻線からの誘起電圧が定められた位相順
に発生するまで、即ち、定められた方向に回転するまで
動作するが、間欠的動作である。
【0053】通常運転に到達すると、回転位置センサ8
から検出信号により、モータの回転速度に対応した周波
数信号が回転速度周波数信号発生回路82より得られ
る。該周波数信号は、基準速度信号発生回路9からの基
準速度に対応した信号と同期化信号発生回路10で比較
されて同期化信号が形成される。
【0054】この同期化信号により出力ドライブ回路が
制御され、トランジスタTr1〜Tr6の通電時間等を
制御することによりモータの回転速度は所望の速度に一
定制御される。
【0055】ここで、回転位置センサ(PGセンサ)信
号の発生については、VCRモータの回転するA/B両
ヘッドの切換をコントロールする基準がPGの位置であ
り、シリンダとモータの組み付け状態がどうなるかによ
って決められるものであるから、モータの転流動作とは
別のことであり回転位置センサと固定子巻線との間の位
置関係には格別の配慮は必要ない。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明では、専用の回転
子位置検出素子を設けずに永久磁石回転子の回転により
固定子巻線群の非通電相の巻線に誘起される逆起電圧を
用いて、回転子位置信号を形成するブラシレス直流モー
タにおいて、その始動時には、固定子巻線群のどれかの
相の巻線に、強制的に電流を流すことにより、回転子に
回転力を与えて逆起電力を得るようにする。
【0057】その際に、例えば、映像等の記録/再生用
ドラムの駆動における、ヘッドがトレースするトラック
の規格化を行なうために設けられた、1回転に1回定め
られた角度位置で信号を発生させる機構、所謂PG(パ
ルスジエネレータ)センサを、ブラシレス直流モータの
回転位置センサとして共用し、モータ起動時、このPG
センサの出力信号を用いて回転方向を検出し、正しい回
転方向に規正することにより、定められた回転方向に迅
速にかつスムーズに回転を始めることとなり、立ち上が
り性能を改善できるものである。
【0058】また周波数発電機をモータに内蔵するよう
な構造のブラシレス直流モータでは、モータの特性,寸
法等の制約上、その精度,S/N比等の性能、コスト等
々に問題があったがこれらを解決できるブラシレス直流
モータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラシレス直流モータの制御回路図。
【図2】回転位置センサをモータに組込み状態図。
【図3】回転位置センサからの出力波形図。
【図4】矩形波信号変換回路図
【図5】回転方向弁別回路図
【図6】波高レベル判別回路図
【図7】回転子(ロータ)着磁の他の実施形態
【図8】回転方向検出回路の他の実施形態
【図9】ブラシレス直流モータの駆動回路の代表例
【図10】点弧制御タイミングチャート図
【符号の説明】
1 直流電源 2 永久磁石回転子 3 電力供給手段 4 固定子 5 制御装置 51 出力ドライブ回路 52 台形波合成回路 53 出力ロジック制御回路 54 起動・駆動切替回路 55 駆動ロジック発生回路 6 回転子位置検出手段 7 起動ロジック発生回路 8 回転位置センサ 81 正逆ロジック発生回路 82 回転速度周波数信号発生回路 9 基準速度信号発生回路 10 同期化信号発生回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 本発明の請求項4、請求項5に係る
ブラシレス直流モータは、請求項1乃至請求項3に記載
のブラシレス直流モータを映像等の記録/再生用ドラム
の駆動や、情報の記録/読出を行なう回転磁気ディスク
用スピンドル駆動に用いることを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 このように、本発明は、例えばVC
Rドラム駆動用モータや、情報の記録/読出を行なう回
転磁気ディスク用スピンドル駆動用モータに適用した場
合は、その必要とされる機能の範囲内で実施せられるも
のであり、安価で構造上も簡素化できるブラシレス直流
モータを提供することが可能となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】 その際に、例えば、映像等の記録/
再生用ドラムの駆動や、情報の記録/読出を行なう回転
磁気ディスク用スピンドル駆動における、ヘッドがトレ
ースするトラックの規格化を行なうために設けられた、
1回転に1回定められた角度位置で信号を発生させる機
構、所謂PG(パルスジエネレータ)センサを、ブラシ
レス直流モータの回転位置センサとして共用し、モータ
起動時、このPGセンサの出力信号を用いて回転方向を
検出し、正しい回転方向に規正することにより、定めら
れた回転方向に迅速にかつスムーズに回転を始めること
となり、立ち上がり性能を改善できるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多極に着磁された磁極を有する永久磁石
    回転子と、該永久磁石回転子と所定の間隙を隔てて配置
    せられ複数組の巻線を施された固定子巻線と、永久磁石
    回転子の回転に伴って固定子巻線に誘起せられる逆起電
    力を回転子位置信号として検出する回転子位置検出手段
    と、固定子巻線に電力を供給する電力供給手段と、該回
    転子位置検出手段の信号に基づいて電力供給手段を選択
    的に制御する回路手段と、回転子位置検出手段の不正常
    時に電力供給手段に対し強制的に動作指令信号を発生さ
    せる回路手段とを具備してなるブラシレス直流モータに
    おいて回転子の回転に伴って90°位相差を有する2相
    出力信号を発生させる回転位相検出手段を回転子の着磁
    状態を検知できる位置に配設し、上記ブラシレス直流モ
    ータの起動時において、上記電力供給手段に対する強制
    的動作指令信号発生手段よりの信号に基づいて固定子巻
    線に通電せられ回転子が無作為に回転した時点におい
    て、前記回転位相検出手段の信号が定められた回転方向
    に回転したかどうかを検出する回転方向検出手段の信号
    に基づいて、前記回転子位置検出手段と前記強制的動作
    指令信号発生手段とを選択的に制御することによりモー
    タの起動性能改善を行なわしめることを特徴とするブラ
    シレス直流モータ。
  2. 【請求項2】 回転方向検出手段は回転子の回転中の定
    められた回転位置を通過するときに回転位置信号(イン
    デックス信号)を発生させる信号検出手段を兼ねること
    を特徴とする請求項1に記載のブラシレス直流モータ。
  3. 【請求項3】 回転子位置検出手段の信号を基に回転速
    度周波数信号を発生させる回路手段を有することを特徴
    とする請求項1に記載のブラシレス直流モータ。
  4. 【請求項4】 映像等の記録/再生用ドラムの駆動に用
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のブ
    ラシレス直流モータ。
  5. 【請求項5】 回転磁気ディスク用スピンドルの駆動に
    用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の
    ブラシレス直流モータ。
JP8149801A 1996-05-22 1996-05-22 ブラシレス直流モータ Pending JPH09312987A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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