JP3700301B2 - モータ駆動回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はモータ駆動回路に係り、特に、3相ブラシレスモータを駆動するためのモータ駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
FDD(Floppy Disk Drive )等にはフロッピーディスクを回転させるためのモータとして、3相ブラシレスモータが搭載されている。
図9に従来の3相ブラシレスモータの一例の構成図を示す。
【0003】
3相ブラシレスモータ61は、ステータとして設けられた3相コイル62、3相コイル62で発生される磁界に作用して回転するロータマグネット63、ロータマグネット63の磁束を検出することによりロータマグネット63の回転位置を検出する位置検出手段64から構成される。
【0004】
3相コイル62は、U相コイル65、V相コイル66、W相コイル67を星形に結線しており、一端がモータ駆動回路68に接続される。3相コイル62には位相のずれた駆動信号が供給され、駆動信号により3相コイル62には回転磁界が形成される。
【0005】
ロータマグネット63は、3相コイル62に対向して設けられ、3相コイル62により形成される回転磁界に作用して回転される。
位置検出手段は64は、U相のタイミングを検出するU相ホール素子69、V相のタイミングを検出するV相ホール素子70、W相のタイミングを検出するW相ホール素子71から構成される。ホール素子69,70,71は、検出した信号を駆動信号として使うための検出信号の位相が等間隔になるように高精度に配置される。
【0006】
ホール素子69,70,71は、モータ駆動回路68にU相、V相,W相の各位相に応じた検出信号を供給する。
モータ駆動回路68は、ホール素子69,70,71から供給されたU相、V相,W相の各位相に応じた検出信号からU相コイル65を駆動するための駆動信号、V相コイル66を駆動するための駆動信号、W相コイル67を駆動するための駆動信号を生成し、U相コイル65,V相コイル66,W相コイル67に供給する。
【0007】
図10に従来の3相ブラシレスモータの動作波形図を示す。図10(A)はU相コイル65を駆動するための駆動信号の波形、図10(B)はV相コイル66を駆動するための駆動信号の波形、図10(C)はW相コイル67を駆動するための駆動信号の波形図を示す。
【0008】
モータ駆動回路68は、図10に示されるようにU相、V相、W相で位相が等間隔に設定された台形状の波形の3相の駆動信号を生成し、U相コイル65、V相コイル66、W相コイル67に供給し、コイル65,66,67に回転磁界を発生させ、ロータマグネット63を回転させていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来のモータ駆動回路は、ホール素子によりロータマグネットの回転位置を検出し、ロータマグネットの回転位置に応じて第1〜第3のコイルに供給する第1〜第3の駆動信号を検出していたため、ホール素子の位置がずれると、第1〜第3の駆動信号の位相もずれてしまい、スムーズな回転が得られない等の問題点があった。
【0010】
また、ホール素子の位置決めを正確に行う必要があるため、ホール素子の取付作業を慎重に行う必要があり、作業効率が悪いなどの問題点があった。
また、ホール素子を取り付けるスペースを確保する必要があり、小型化を妨げていた。また、部品点数が多く、コスト削減を妨げていた。
【0011】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、必要最小限の部品で正確な回転が可能なモータ駆動回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、ロータマグネットの位置に応じて該ロータマグネットに対向して設けられ、星形に結線された第1乃至第3のコイルに位相の異なる第1乃至第3の駆動信号を供給し、該ロータマグネットを回転させるモータ駆動回路において、
前記第1乃至第3のコイルに供給する前記第1乃至第3の駆動信号に順次非駆動期間を設定する非駆動期間設定手段と、
前記非駆動期間設定手段により設定された非駆動期間に前記第1乃至第3のコイルに前記ロータマグネットにより発生する逆起電力を検出し、前記第1乃至第3のコイルに発生する逆起電力から第1乃至第3の検出信号を生成する逆起電力検出手段と、
前記逆起電力検出手段で検出された前記第1乃至第3の検出信号に応じて前記第1乃至第3のコイルに供給する前記第1乃至第3の駆動信号を生成する駆動信号生成手段とを有し、
前記駆動信号生成手段は、前記逆起電力検出手段で検出された前記第1の検出信号から前記第2の検出信号までの間を有効期間とする第1の充電信号、前記第2の検出信号から前記第3の検出信号までを有効期間とする第2の充電信号、第3の検出信号から第1の検出信号までの間を有効期間とする第3の充電信号を生成するとともに、前記第1の検出信号の2周期を1周期とする第1の放電信号、前記第2の検出信号の2周期を1周期とする第2の放電信号、前記第3の検出信号の2周期を1周期とする第3の放電信号を生成するマトリクス回路と、
前記第2の充電信号の有効期間で充電を行い、前記第2の放電信号により放電を行うことにより前記第1のコイルに供給する第1の駆動信号を生成し、前記第3の充電信号の有効期間で充電を行い、前記第3の放電信号により放電を行うことにより前記第2のコイルに供給する第2の駆動信号を生成し、前記第1の充電信号の有効期間で充電を行い、前記第1の放電信号により放電を行うことにより前記第3のコイルに供給する第3の駆動信号を生成する出力回路とを含む構成とされたことを特徴とする。
【0013】
請求項2は、前記逆起電力検出手段を、反転入力端子に前記第1乃至第3のコイルの中点の電位が供給され、非反転入力端子に前記第1のコイルの他端の電位が供給された第1のコンパレータと、
反転入力端子に前記第1乃至第3のコイルの中点の電位が供給され、非反転入力端子に前記第2のコイルの他端の電位が供給された第2のコンパレータと、
反転入力端子に前記第1乃至第3のコイルの中点の電位が供給され、非反転入力端子に前記第3のコイルの他端の電位が供給された第3のコンパレータと、
前記第1のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第2及び第3のコイルに前記第2及び第3の駆動信号が供給されている期間、前記第1のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第1のスイッチ手段と、
前記第2のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第1及び第3のコイルに前記第1及び第3の駆動信号が供給されている期間、前記第2のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第2のスイッチ手段と、
前記第3のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第1及び第2のコイルに前記第1及び第2の駆動信号が供給されている期間、前記第3のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第3のスイッチ手段とを有する構成としてなる。
【0014】
請求項3は、前記逆起電力検出手段を前記第1乃至第3のコイルのうち前記第2及び第3のコイルの中点電位を検出する第1の中点電位検出回路と、
前記第1乃至第3のコイルのうち前記第1及び第3のコイルの中点電位を検出する第2の中点電位検出回路と、
前記第1乃至第3のコイルのうち前記第1及び第2のコイルの中点電位を検出する第3の中点電位検出回路と、
反転入力端子に前記第1の中点電位検出回路で検出された前記第2及び第3のコイルの中点電位が供給され、非反転入力端子に前記第1のコイルの他端の電位が供給された第1のコンパレータと、
反転入力端子に前記第2の中点電位検出回路で検出された前記第1及び第3のコイルの中点電位が供給され、非反転入力端子に前記第2のコイルの他端の電位が供給された第2のコンパレータと、
反転入力端子に前記第3の中点電位検出回路で検出された前記第1及び第2のコイルの中点電位が供給され、、非反転入力端子に前記第3のコイルの他端の電位が供給された第3のコンパレータと、
前記第1のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第2及び第3のコイルに前記第2及び第3の駆動信号が供給されている期間、前記第1のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第1のスイッチ手段と、
前記第2のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第1及び第3のコイルに前記第1及び第3の駆動信号が供給されている期間、前記第2のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第2のスイッチ手段と、
前記第3のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第1及び第2のコイルに前記第1及び第2の駆動信号が供給されている期間、前記第3のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第3のスイッチ手段とを有する構成としてなる。
【0015】
請求項4は、前記マトリクス回路を前記逆起電力検出手段で検出された前記第1の検出信号により第1のタイミング信号をリセットし、前記第2の検出信号により第1のタイミング信号をセットする第1のフリップフロップと、
前記第1のフリップフロップの出力に応じて出力をラッチする第1のラッチ回路と、
前記第1のラッチ回路の反転出力を反転させた信号を前記第1の充電信号として出力する第1の充電信号出力回路と、
前記第1のフリップフロップの出力と前記ラッチ回路の非反転出力との論理和をとり、前記第1の放電信号として出力する第1の論理和回路と、
前記第2の検出信号により第2のタイミング信号をリセットし、前記第3の検出信号により第2のタイミング信号をセットする第2のフリップフロップと、
前記第2のフリップフロップの反転出力に応じて前記第1の充電信号をラッチする第2のラッチ回路と、
前記第2のラッチ回路の出力を前記第2の充電信号として出力する第2の充電信号出力回路と、
前記第2のフリップフロップの出力と前記第2のラッチ回路の反転出力との論理和をとり、前記第2の放電信号として出力する第2の論理和回路と、
第3の検出信号により第3のタイミング信号をリセットし、前記第1の検出信号により第3のタイミング信号をセットする第3のフリップフロップと、
前記第3のフリップフロップの反転出力に応じて前記第2の充電信号の反転出力をラッチする第3のラッチ回路と、
前記第3のラッチ回路の非反転出力を前記第3の充電信号として出力する第3の充電信号出力回路と、
前記第3のフリップフロップの非反転出力と前記第3のラッチ回路の非反転出力との論理和をとり、前記第3の放電信号として出力する第3の論理和回路とを有する構成としたことを特徴とする。
請求項5は、前記出力回路を、充電信号波形と放電信号波形とを合成する波形合成回路と、
前記波形合成回路により合成された信号を増幅する増幅回路と、
前記増幅回路の出力をタイミング信号に応じて通過又は切断するようにスイッチングされる第1のスイッチング手段と、
前記第1のスイッチング手段を通過した信号をプッシュプル増幅し、出力するプッシュプル回路と、
前記第1のスイッチング手段を前記増幅回路の出力が通過したときに、前記プッシュプル回路がオンするように、前記タイミング信号に応じてスイッチングされる第2のスイッチング手段とを各相毎に設けた構成としたことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、第1〜第3のコイルのうち非駆動期間のコイルでロータマグネットにより発生する逆起電力を検出し、ロータマグネットの位置として検出し、駆動信号を生成するので、ホール素子などのロータマグネットの位置を検出する専用の素子が不要なるため、部品点数を削減でき、したがって、モータの小型化、低コストを実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の一実施例のブロック構成図、図2に本発明の一実施例の概略構成図を示す。
本実施例のモータ駆動回路1は、3相ブラシレスモータ2を駆動するための駆動回路で、図2に示すようにホール素子などによるロータマグネット3の回転位置の検出が不要となる回路構成とされている。
【0018】
本実施例のモータ駆動回路1には3相ブラシレスモータ2のステータを構成するU相コイル4、V相コイル5、W相コイル6の3相のコイルが接続されるだけで、ロータマグネット3の回転位置を検出するセンサなどは配置されない。
3相のコイル4,5,6は星形に結線されており、各コイル4,5,6の端部がモータ駆動回路1に接続されるとともに、3相のコイル4,5,6の接続点である中点Oがモータ駆動回路1に接続される。
【0019】
モータ駆動回路1は、主に、コイル4,5,6の駆動信号と中点Oの電位とを比較する逆起電力検出用コンパレータ7,8,9、コンパレータ7,8,9の出力を選択するスイッチSW1 ,SW2 ,SW3 、スイッチSW1 ,SW2 ,SW3 で選択された検出信号に応じてタイミング信号を生成するマトリクス回路10、マトリクス回路10で生成されたタイミング信号に応じてコイル4,5,6に供給する駆動信号を生成する出力回路11から構成される。
【0020】
コンパレータ7は特許請求の範囲中の第1のコンパレータに相当し、コンパレータ7の非反転端子にはU相コイル4の駆動信号が供給され、反転端子にはコイル4,5,6の中点Oの電圧V0 が供給される。コンパレータ7はU相コイル4の駆動信号が中点電圧V0 より大きければ、ハイレベル、小さければローレベルとなる信号を出力し、スイッチSW1 に供給する。
【0021】
また、コンパレータ8は特許請求の範囲中の第2のコンパレータに相当し、コンパレータ8の非反転端子にはV相コイル5の駆動信号が供給され、反転端子にはコイル4,5,6の中点Oの電圧V0 が供給される。コンパレータ8はV相コイル5の駆動信号が中点電圧V0 より大きければ、ハイレベル、小さければローレベルとなる信号を出力し、スイッチSW2 に供給する。
【0022】
さらに、コンパレータ9は特許請求の範囲中の第3のコンパレータに相当し、コンパレータ9の非反転端子にはW相コイル6の駆動信号が供給され、反転端子にはコイル4,5,6の中点Oの電圧V0 が供給される。コンパレータ9はW相コイル6の駆動信号が中点電圧V0 より大きければ、ハイレベル、小さければローレベルとなる信号を出力し、スイッチSW3 に供給する。
【0023】
スイッチSW1 は、特許請求の範囲中の第1のスイッチ手段に相当し、コンパレータ7とマトリクス回路10との間に設けられ、マトリクス回路10により生成されるスイッチング制御信号S1 に応じて開閉して、コンパレータ7の出力信号のマトリクス回路10への供給を制御し、検出信号U0 を生成する。
【0024】
また、スイッチSW2 は、特許請求の範囲中の第2のスイッチ手段に相当し、コンパレータ8とマトリクス回路10との間に設けられ、マトリクス回路10により生成されるスイッチング制御信号S2 に応じて開閉して、コンパレータ8の出力信号のマトリクス回路10への供給を制御し、検出信号V0 を生成する。
【0025】
さらに、スイッチSW3 は、特許請求の範囲中の第3のスイッチ手段に相当し、コンパレータ9とマトリクス回路10との間に設けられ、マトリクス回路10により生成されるスイッチング制御信号S3 に応じて開閉して、コンパレータ9の出力信号のマトリクス回路10への供給を制御し、検出信号W0 を生成する。
【0026】
マトリクス回路10は、特許請求の範囲中のマトリクス回路に相当し、スイッチSW1 ,SW2 ,SW3 により供給期間が制限されたコンパレータ7,8,9の出力が供給され、コイル4,5,6に供給する駆動信号のタイミング信号を生成するとともに、スイッチSW1 ,SW2 ,SW3 を制御するスイッチング制御信号S1 ,S2 ,S3 を生成する。
【0027】
図3に本発明の一実施例のマトリクス回路のブロック構成図を示す。
スイッチSW1 〜SW3 からの出力パルスは、マトリクス回路10でRS(Set-Reset )フリップフロップ21、22、23に供給される。スイッチSW1 の出力信号U0 はRSフリッププロップ21のリセット端子及びRSフリップフロップ23のセット端子に供給される。また、スイッチSW2 の出力信号V0 はRSフリップフロップ21のセット端子及びRSフロップフロップ22のリセット端子に供給される。さらに、スイッチSW3 の出力信号W0 はRSフリップフロップ22のセット端子及びRSフリップフロップ23のリセット端子に供給される。
【0028】
RSフリップフロップ21は、セット端子に供給される検出信号V0 により立ち上がり、リセット端子に供給される検出信号U0 により立ち下がるタイミング信号U1 を生成する。また、RSフリップフロップ22は、セット端子に供給される検出信号W0 により立ち上がり、リセット端子に供給される検出信号V0 により立ち下がるタイミング信号V1 を生成する。さらに、RSフリップフロップ23は、セット端子に供給される検出信号U0 により立ち上がり、リセット端子に供給される検出信号W0 により立ち下がるタイミング信号W1 を生成する。
【0029】
RSフリップフロップ21の出力タイミング信号U1 はインバータ24,25により波形整形された後、T(Toggle;トグル)フリップフロップ26に供給される。Tフリップフロップ26は、RSフリップフロップ21の出力タイミング信号U1 により反転される出力信号を出力する。
【0030】
Tフリップフロップ26の反転出力/Qは、インバータ29を介して出力端子Tw1からタイミング信号W2 として出力される。
また、RSフリップフロップ21の出力タイミング信号U1 はインバータ24及び30により波形整形された後、ORゲート31に供給される。ORゲート31にはRSフリップフロップ21の出力信号の他に、Tフリップフロップ26の非反転出力信号Qが供給され、両信号のOR論理を取る。ORゲート31の出力信号は、インバータにより波形整形された後、出力端子Tw2からタイミング信号W3 として出力される。
【0031】
また、インバータ29から出力されるタイミング信号W2 は、出力端子Tw1に供給されるとともに、D(Data)フリップフロップ34のデータ入力端子に供給される。
Dフリップフロップ34のクロック端子には、RSフリップフロップ22の出力信号Qがインバータ35により反転されてクロックとして供給される。Dフリップフロップ34は、クロック入力時のデータを保持して出力する。Dフリップフロップ34の出力は、インバータ36,37,38,39を介して出力端子Tu1からタイミング信号U2 として出力される。
【0032】
また、インバータ35の出力信号はインバータ40を介してORゲート41に供給される。ORゲート41には、Dフリップフロップ34の出力がインバータ36により反転されて供給され、両信号のOR論理を取る。
ORゲート41の出力信号はインバータを介して出力端子Tu3かららタイミング信号U3 として出力される。
【0033】
また、インバータ38から出力される反転タイミング信号/U2 は、D(Data)フリップフロップ44のデータ入力端子に供給される。
Dフリップフロップ44のクロック端子には、RSフリップフロップ23の出力信号Qがインバータ45により反転されてクロックとして供給される。Dフリップフロップ44は、クロック入力時のデータを保持して出力する。Dフリップフロップ44の出力は、インバータを介して出力端子Tv1からタイミング信号V2 として出力される。
【0034】
また、インバータ45の出力信号はインバータ48を介してORゲート49に供給される。また、ORゲート49には、Dフリップフロップ44の非反転出力信号Qが供給される。ORゲート49は、インバータ45の出力信号とDフリップフロップ44の非反転出力信号QとのOR論理を取り出力する。
【0035】
ORゲート49の出力信号はインバータを介して出力端子Tv2かららタイミング信号V3 として出力される。
出力端子Tu1,Tu2,Tv1,Tv2,Tw1,Tw2は、出力回路11に接続される。出力回路11は、出力端子Tu1,Tu2,Tv1,Tv2,Tw1,Tw2から供給されるタイミング信号U2 ,U3 ,V2 ,V3 ,W2 ,W3 を所定の組合せ、及び、タイミング信号U1 ,V1 ,W1 で合成して駆動信号U,V,Wを生成する。
【0036】
図4に本発明の一実施例の出力回路の要部のブロック構成図を示す。
出力回路11は、特許請求の範囲中の出力回路に相当し、3相の駆動信号毎に波形合成回路52及び出力増幅回路53が設けられている。ここでは、U相コイル4を駆動する駆動信号を出力するための回路について説明する。
【0037】
U相コイル4を駆動する波形合成回路52にはマトリクス回路10からタイミング信号U2 ,U3 が供給される。波形合成回路52は、コンデンサ(図示せず)に対してタイミング信号U2 の有効期間で充電を行い、タイミング信号U3 の有効期間で放電を行うことにより略三角波形の駆動信号U4 を生成し、出力増幅回路53に供給する。
【0038】
出力増幅回路53は、波形合成回路52の出力駆動信号U4 を増幅するアンプ回路54、プッシュプル回路55、アンプ回路54の出力信号のプッシュプル型増幅回路55への供給を制御するスイッチSW11、プッシュプル回路55の動作を制御するスイッチSW12から構成され、スイッチSW11,SW12が非駆動期間設定手段を構成してる。このスイッチSW11,SW12により出力インピーダンスが高インピーダンスとされる。
【0039】
プッシュプル回路55は、電源電圧Vccから定電流を生成する定電流源56、NPNトランジスタQ1 〜Q5 、PNPトランジスタQ6 〜Q9 、抵抗R11,R12,R13から構成され、通常のシングルエンドプッシュプル回路を構成している。
【0040】
波形合成回路52の出力駆動信号U4 は、アンプ回路54により増幅されてスイッチSW11に供給される。スイッチSW11は、マトリクス回路10で生成されるタイミング信号U1 によりスイッチング制御される。スイッチSW11はタイミング信号U1 の有効期間にはオフにされ、駆動信号U4 のプッシュプル回路55への供給を切断し、タイミング信号U1 の無効期間にはオンにされ、駆動信号U4 をプッシュプル回路55に供給する。
【0041】
また、プッシュプル回路55には駆動用の定電流を供給する定電流源56とトランジスタQ1 との間にスイッチSW12が接続され、スイッチSW12のスイッチングにより、定電流源56からトランジスタQ1への供給が制御され、プッシュプル回路55の動作が制御される。スイッチSW12はスイッチSW11と同様にマトリクス回路10で生成されるタイミング信号U1 により制御され、タイミング信号U1 が有効となる期間にオフとされ、プッシュプル回路55の動作を停止させ、タイミング信号U1 が無効となる期間にオンとされ、プッシュプル回路55を動作させる。 プッシュプル回路55の出力端子Tu は、U相コイル4に接続され、U相コイル4に磁界を発生させる。
【0042】
図5、図6、図7に本発明の一実施例の動作波形図を示す。図5(A)はU相コイル4の一端の波形、図5(B)はV相コイル5の一端の波形、図5(C)はW相コイル6の一端の波形を示す。図6(A)はU相コイル4の一端の波形、図6(B)はスイッチSW1 の出力信号U0 の波形、図6(C)はスイッチSW2 の出力信号V0 の波形、図6(D)はスイッチSW3 の出力信号W0 の波形、図6(E)はマトリクス回路10で生成されるタイミング信号U1 の波形、図6(F)はマトリクス回路10で生成されるタイミング信号V1 の波形、図6(G)はマトリクス回路10で生成されるタイミング信号W1 の波形、図6(H)はマトリクス回路10で生成されるタイミング信号U2 の波形、図6(I)はマトリクス回路10で生成されるタイミング信号U3 の波形、図6(J)は出力回路11の波形合成回路52の出力波形、図7に駆動信号のコイルへの禁止区間の動作波形図を示す。
【0043】
図4に示す回路には、図6(J)に示すような駆動波形が供給されることになる。従来はこのような波形でコイルを駆動していた。本実施例では、例えば、図6(E)に示すタイミング信号U1 のハイレベルの期間でU相駆動信号を出力する回路のスイッチSW11及びスイッチSW12をオフにし、U相駆動信号Uの出力禁止する。同様に、図6(F)に示すタイミング信号V1 のハイレベルの期間でV相駆動信号Vの出力を禁止し、図6(G)に示すタイミング信号W1 のハイレベルの期間でW相駆動信号の出力を禁止することにより、コイル4,5,6は、駆動禁止区間(出力がハイレベル)で、すなわち、タイミング信号がハイレベルの期間で、1/2Vccを基準に上下対称の波形で駆動される。
【0044】
コイル4,5,6が3相のノコギリ波状の駆動信号U,V,Wにより駆動されると、コイル4,5,6に回転磁界が発生する。コイル4,5,6に発生した回転磁界がロータマグネット3に作用し、ロータマグネット3が回転する。ロータマグネット3が回転すると、コイル4,5,6の上をロータマグネット3が回転するので、ロータマグネット3の磁束がコイル4,5,6を横切りコイル4,5,6に逆起電力が発生する。
【0045】
ロータマグネット3によりコイル4,5,6に発生する逆起電力は、図5に示すようにコイル4,5,6への駆動信号の出力禁止期間に駆動信号上に現れる。逆起電力の成分は、駆動信号の出力禁止期間にコンパレータ7,8,9によりコイル4,5,6の中点電圧V0 と比較され、図6(B)〜(D)に示される信号が発生される。
【0046】
このとき、例えば、図7がU相コイル4の駆動信号波形であるとすると、中点電圧V0 は駆動されているV相コイル5、W相コイル6の駆動信号により決定される。このとき、図5(B)、(C)に示すようにV相コイル5の駆動信号は一定の電位で低下し、W相コイル6の駆動信号は一定であるので、図7に一点鎖線で示すような波形となる。
【0047】
このため、コンパレータ7は、図7に示すU相コイル4の駆動波形と一点鎖線に示す他の2相のコイル5,6による中点電圧と比較され、検出ポイントPs でパルスが検出され、図6(B)〜(D)に示される信号が発生される。
マトリクス回路10では、駆動信号の出力禁止期間だけコンパレータ7,8,9からの出力を取り込み、RSフリップフロップ21,22,23により図6(B)〜(D)に示されるパルスによりセット・リセットすることにより、図6(E)〜(G)に示すタイミング信号U1 ,V1 ,W1 を生成する。
【0048】
図6(E)〜(G)に示すタイミング信号U1 ,V1 ,W1 はコイル4,5,6に供給する駆動信号U,V,Wの出力禁止区間を設定する信号として用いられ、出力回路11のスイッチSW11,SW12を制御する。図6(E)〜(G)に示すタイミングでスイッチSW11,SW12をオフすることにより図5に示すように出力禁止区間が設定された駆動信号が形成される。
【0049】
以上、本実施例によれば、1/2Vccを基準に上下対称の波形で駆動でき、また、1/2Vccとの間で逆起電力を検出することで、回転ムラを抑制できるので、スムーズな回転が可能となる。
以上、本実施例によれば、コイルに順次非駆動期間を設定し、設定された非駆動区間にコイルでロータマグネットにより発生する逆起電力を検出し、ロータマグネットの位置を検出し、駆動信号を生成するので、ホール素子などのロータマグネットの位置を検出する専用の素子が不要なるため、部品点数を削減でき、したがって、モータの小型化、低コストを実現できる。
【0050】
図8に本発明の他の実施例のブロック構成図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例は、コンパレータ7,8,9の反転入力端子に供給する電位を図1に示す実施例のように3相のコイル4,5,6の全ての中点電位ではなく、3相のうち駆動されていない2相のコイルの中点電位を供給する構成としてなる。
【0051】
図8において57,58,59は中点電位検出回路を示す。中点電位検出回路57には、出力回路11からV相コイル5に供給されるV相駆動信号及び出力回路11からW相コイル6に供給されるW相駆動信号が供給される。中点電位検出回路57は、V相駆動信号とW相駆動信号との中点電位を検出して、コンパレータ7の反転入力端子に供給する。
【0052】
また、中点電位検出回路58には、出力回路11からU相コイル5に供給されるU相駆動信号及び出力回路11からW相コイル6に供給されるW相駆動信号が供給される。中点電位検出回路58は、U相駆動信号とW相駆動信号との中点電位を検出して、コンパレータ8の反転入力端子に供給する。
【0053】
さらに、中点電位検出回路59には、出力回路11からU相コイル5に供給されるU相駆動信号及び出力回路11からV相コイル6に供給されるV相駆動信号が供給される。中点電位検出回路59は、U相駆動信号とV相駆動信号との中点電位を検出して、コンパレータ9の反転入力端子に供給する。
【0054】
本実施例によれば、3相コイル4,5,6の中点を引き出さなくて済むので、配線を容易に行える。
【0055】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、第1〜第3のコイルに順次非駆動期間を設定し、設定された非駆動区間にコイルでロータマグネットにより発生する逆起電力を検出し、ロータマグネットの位置を検出し、駆動信号を生成するので、ホール素子などのロータマグネットの位置を検出する専用の素子が不要なるため、部品点数を削減でき、したがって、モータの小型化、低コストを実現できる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施例の概略構成図である。
【図3】本発明の一実施例のマトリクス回路のブロック構成図である。
【図4】本発明の一実施例の出力回路のブロック構成図である。
【図5】本発明の一実施例の第1〜第3のコイルの印加電圧の波形図である。
【図6】本発明の一実施例の動作波形図である。
【図7】本発明の一実施例の駆動信号の非駆動期間の動作波形図である。
【図8】本発明の他の実施例のブロック構成図である。
【図9】従来の一例のブロック構成図である。
【図10】従来の一例の駆動信号の波形図である。
【符号の説明】
1 モータ駆動回路
2 3相ブラシレスモータ
3 ロータマグネット
4 U相コイル
5 V相コイル
6 W相コイル
7,8,9 コンパレータ
10 マトリクス回路
11 出力回路
57,58,59 中点電位検出回路
Claims (5)
- ロータマグネットの位置に応じて該ロータマグネットに対向して設けられ、星形に結線された第1乃至第3のコイルに位相の異なる第1乃至第3の駆動信号を供給し、該ロータマグネットを回転させるモータ駆動回路において、
前記第1乃至第3のコイルに供給する前記第1乃至第3の駆動信号に順次非駆動期間を設定する非駆動期間設定手段と、
前記非駆動期間設定手段により設定された非駆動期間に前記第1乃至第3のコイルに前記ロータマグネットにより発生する逆起電力を検出し、前記第1乃至第3のコイルに発生する逆起電力から第1乃至第3の検出信号を生成する逆起電力検出手段と、
前記逆起電力検出手段で検出された前記第1乃至第3の検出信号に応じて前記第1乃至第3のコイルに供給する前記第1乃至第3の駆動信号を生成する駆動信号生成手段とを有し、
前記駆動信号生成手段は、前記逆起電力検出手段で検出された前記第1の検出信号から前記第2の検出信号までの間を有効期間とする第1の充電信号、前記第2の検出信号から前記第3の検出信号までを有効期間とする第2の充電信号、第3の検出信号から第1の検出信号までの間を有効期間とする第3の充電信号を生成するとともに、前記第1の検出信号の2周期を1周期とする第1の放電信号、前記第2の検出信号の2周期を1周期とする第2の放電信号、前記第3の検出信号の2周期を1周期とする第3の放電信号を生成するマトリクス回路と、
前記第2の充電信号の有効期間で充電を行い、前記第2の放電信号により放電を行うことにより前記第1のコイルに供給する第1の駆動信号を生成し、前記第3の充電信号の有効期間で充電を行い、前記第3の放電信号により放電を行うことにより前記第2のコイルに供給する第2の駆動信号を生成し、前記第1の充電信号の有効期間で充電を行い、前記第1の放電信号により放電を行うことにより前記第3のコイルに供給する第3の駆動信号を生成する出力回路とを含む構成とされたことを特徴とするモータ駆動回路。 - 前記逆起電力検出手段は、反転入力端子に前記第1乃至第3のコイルの中点の電位が供給され、非反転入力端子に前記第1のコイルの他端の電位が供給された第1のコンパレータと、
反転入力端子に前記第1乃至第3のコイルの中点の電位が供給され、非反転入力端子に前記第2のコイルの他端の電位が供給された第2のコンパレータと、
反転入力端子に前記第1乃至第3のコイルの中点の電位が供給され、非反転入力端子に前記第3のコイルの他端の電位が供給された第3のコンパレータと、
前記第1のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第2及び第3のコイルに前記第2及び第3の駆動信号が供給されている期間、前記第1のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第1のスイッチ手段と、
前記第2のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第1及び第3のコイルに前記第1及び第3の駆動信号が供給されている期間、前記第2のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第2のスイッチ手段と、
前記第3のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第1及び第2のコイルに前記第1及び第2の駆動信号が供給されている期間、前記第3のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第3のスイッチ手段とを有することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動回路。 - 前記逆起電力検出手段は、前記第1乃至第3のコイルのうち前記第2及び第3のコイルの中点電位を検出する第1の中点電位検出回路と、
前記第1乃至第3のコイルのうち前記第1及び第3のコイルの中点電位を検出する第2の中点電位検出回路と、
前記第1乃至第3のコイルのうち前記第1及び第2のコイルの中点電位を検出する第3の中点電位検出回路と、
反転入力端子に前記第1の中点電位検出回路で検出された前記第2及び第3のコイルの中点電位が供給され、非反転入力端子に前記第1のコイルの他端の電位が供給された第1のコンパレータと、
反転入力端子に前記第2の中点電位検出回路で検出された前記第1及び第3のコイルの中点電位が供給され、非反転入力端子に前記第2のコイルの他端の電位が供給された第2のコンパレータと、反転入力端子に前記第3の中点電位検出回路で検出された前記第1及び第2のコイルの中点電位が供給され、非反転入力端子に前記第3のコイルの他端の電位が供給された第3のコンパレータと、
前記第1のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第2及び第3のコイルに前記第2及び第3の駆動信号が供給されている期間、前記第1のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第1のスイッチ手段と、前記第2のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第1及び第3のコイルに前記第1及び第3の駆動信号が供給されている期間、前記第2のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第2のスイッチ手段と、前記第3のコンパレータと前記駆動信号生成手段との間に設けられ、前記駆動信号生成手段で生成されたタイミングに応じてスイッチングされ、前記第1及び第2のコイルに前記第1及び第2の駆動信号が供給されている期間、前記第3のコンパレータの出力信号を前記駆動信号生成手段に供給する第3のスイッチ手段とを有することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動回路。 - 前記マトリクス回路は、前記逆起電力検出手段で検出された前記第1の検出信号により第1のタイミング信号をリセットし、前記第2の検出信号により第1のタイミング信号をセットする第1のフリップフロップと、
前記第1のフリップフロップの出力に応じて出力をラッチする第1のラッチ回路と、
前記第1のラッチ回路の反転出力を反転させた信号を前記第1の充電信号として出力する第1の充電信号出力回路と、
前記第1のフリップフロップの出力と前記ラッチ回路の非反転出力との論理和をとり、前記第1の放電信号として出力する第1の論理和回路と、
前記第2の検出信号により第2のタイミング信号をリセットし、前記第3の検出信号により第2のタイミング信号をセットする第2のフリップフロップと、
前記第2のフリップフロップの反転出力に応じて前記第1の充電信号をラッチする第2のラッチ回路と、
前記第2のラッチ回路の出力を前記第2の充電信号として出力する第2の充電信号出力回路と、
前記第2のフリップフロップの出力と前記第2のラッチ回路の反転出力との論理和をとり、前記第2の放電信号として出力する第2の論理和回路と、
第3の検出信号により第3のタイミング信号をリセットし、前記第1の検出信号により第3のタイミング信号をセットする第3のフリップフロップと、
前記第3のフリップフロップの反転出力に応じて前記第2の充電信号の反転出力をラッチする第3のラッチ回路と、
前記第3のラッチ回路の非反転出力を前記第3の充電信号として出力する第3の充電信号出力回路と、
前記第3のフリップフロップの非反転出力と前記第3のラッチ回路の非反転出力との論理和をとり、前記第3の放電信号として出力する第3の論理和回路とを有することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動回路。 - 前記出力回路は、充電信号波形と放電信号波形とを合成する波形合成回路と、
前記波形合成回路により合成された信号を増幅する増幅回路と、
前記増幅回路の出力をタイミング信号に応じて通過又は切断するようにスイッチングさ れる第1のスイッチング手段と、
前記第1のスイッチング手段を通過した信号をプッシュプル増幅し、出力するプッシュプル回路と、
前記第1のスイッチング手段を前記増幅回路の出力が通過したときに、前記プッシュプル回路がオンするように、前記タイミング信号に応じてスイッチングされる第2のスイッチング手段とを各相毎に、有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のモータ駆動回路。
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