JP3671847B2 - 車両用指示計器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はステップモータを指針の駆動源として採用してなる車両用指示計器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用指示計器においては、ステップモータ及びこのステップモータにより駆動される減速歯車列が目盛り盤の裏面側に配設されたものがある。そして、減速歯車列において、その入力段歯車がステップモータにより駆動されると、出力段歯車が減速回転して指針軸を介し指針を目盛り盤の表面に沿い回動させる。
【0003】
また、指示計器は、ストッパ及びこのストッパに係止する腕を有するストッパ機構を備えている。ここで、このストッパ機構においては、ストッパは、指針が目盛り盤の目盛りの零位置(帰零位置)に戻ったときの当該指針の回動位置に対応する位置にて、出力段歯車の端面に突出形成されている。また、腕は、目盛り盤の裏面側にて静止部材に支持されて、その先端部により、指針の帰零位置への回動時にストッパに係止するようになっている。このことは、ストッパ機構は、腕のストッパとの係止によって、指針を帰零位置に停止させることを意味する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記指示計器では、指針をその帰零位置に向け回動させるにあたっては、余弦波状帰零電圧をステップモータに強制的に印加する。そして、この印加により、ステップモータのマグネットロータが帰零位置に向けて回転する過程において、このマグネットロータの回転速度に応じて当該ステップモータのステータの界磁巻線に発生する誘起電圧が所定の閾値電圧以下になったとき、指針が帰零位置に達したものと判定し、ステップモータに対する帰零電圧の印加を停止する。
【0005】
しかし、上述のようにステップモータに帰零電圧を印加しても、その初期段階においては、マグネットロータの回転速度が適正には上昇しておらず、この回転速度に応じて界磁巻線に生ずる誘起電圧が低い。従って、このような低い誘起電圧でもって上記閾値電圧よりも低いと判定すると、指針が実際には帰零位置に達していないのに、当該指針が帰零位置に達したものと誤判定してしまうという不具合を招く。
【0006】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処すべく、ステップモータを指針の駆動源として用いる車両用指示計器において、指針を帰零位置に向け回動させるためにステップモータに交流の帰零信号を入力したとき、当該ステップモータのマグネットロータの回転速度が適正に上昇した状態にて指針の帰零位置への到達の有無を判定することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決にあたり、請求項1に記載の発明に係る車両用指示計器は、アナログ値を下限値から上限値にかけて円弧状に表示してなる表示部を有する目盛り盤と、この目盛り盤の面に沿い回動するように支持される指針と、交流の駆動信号を入力されて交流磁束を発生する界磁巻線を備えたステータと、このステータ内で回転可能に支持されて交流磁束に応じて回転するマグネットロータとを備えるステップモータと、マグネットロータの回転に伴い減速回転しこれに応じて指針を回動する減速歯車手段と、指針がアナログ値の下限値に対応する帰零位置に達したとき減速歯車手段の減速回転を停止するストッパ手段と、アナログ入力に応じて駆動信号を界磁巻線に入力する駆動信号入力手段と、指針を帰零位置に戻すとき交流の帰零信号を界磁巻線に入力する帰零信号入力手段とを備える。当該指示計器において、帰零信号が、その界磁巻線への入力後、少なくとも二回目以後の零レベルに対応する位相角に進んだときの所定の電気角を予め記憶する記憶手段と、帰零信号入力手段が帰零信号を界磁巻線に入力した後帰零信号の位相角が所定の電気角に進んだか否かにつき判定する第1判定手段と、この第1判定手段が所定の電気角に進んだと判定したとき界磁巻線を帰零信号から遮断してこの遮断時に生ずる界磁巻線の誘起電圧がストッパ手段による減速歯車手段の減速回転の停止を表す所定の低電圧以下か否かを判定する第2判定手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
以上のように、予め、上記所定の電気角を記憶手段に記憶し、帰零信号を界磁巻線に入力した後帰零信号の位相角が所定の電気角に進んだと判定したとき、界磁巻線を帰零信号から遮断してこの遮断時に生ずる界磁巻線の誘起電圧が上記所定の低電圧以下か否かを判定する。
【0009】
換言すれば、誘起電圧が上記所定の低電圧以下か否かを判定するタイミングは、帰零信号が最初の零レベルに対応する位相角に進んだときではなく、上記所定の電気角に進んだときに限られる。
【0010】
従って、ステップモータの帰零方向への回転速度が上昇不十分であるために誘起電圧が所定の低電圧以下になることがあっても、当該回転速度が十分に上昇すると考えられる上記所定の電気角で、指針の帰零位置への到達を判定するので、ストッパ手段による停止が成立していないにもかかわらず誤って停止の成立と判定することはない。その結果、ストッパ手段による停止の判定、即ち指針の帰零位置への到達の判定が常に精度よくなされ得る。
【0011】
また、請求項2に記載の発明に係る車両用指示計器は、アナログ値を下限値から上限値にかけて円弧状に表示してなる表示部を有する目盛り盤と、この目盛り盤の面に沿い回動するように支持される指針と、交流の駆動信号を入力されて交流磁束を発生する界磁巻線を備えたステータと、このステータ内で回転可能に支持されて交流磁束に応じて回転するマグネットロータとを備え、当該マグネットロータの回転に応じて指針を回動するステップモータと、指針がアナログ値の下限値に対応する帰零位置に達したとき当該指針を停止させるストッパ手段と、アナログ入力に応じて駆動信号を界磁巻線に入力する駆動信号入力手段と、指針を帰零位置に戻すとき交流の帰零信号を界磁巻線に入力する帰零信号入力手段とを備える。当該指示計器において、帰零信号が、その界磁巻線への入力後、少なくとも二回目以後の零レベルに対応する位相角に進んだときの所定の電気角を予め記憶する記憶手段と、帰零信号入力手段が帰零信号を界磁巻線に入力した後帰零信号の位相角が所定の電気角に進んだか否かにつき判定する第1判定手段と、この第1判定手段が所定の電気角に進んだと判定したとき界磁巻線を帰零信号から遮断してこの遮断時に生ずる界磁巻線の誘起電圧に基づきストッパ手段による指針の停止を表す所定の低電圧か否かを判定する第2判定手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
これにより、請求項1に記載の発明とは異なり、減速歯車手段がなくても、当該請求項1に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。このような作用効果は、マグネットロータの磁極数が多い程、著しい。
【0013】
また、請求項3に記載の発明に係る車両用指示計器は、マグネットロータと、アナログ入力に応じ交流の駆動信号を入力されてマグネットロータと電磁結合しながら当該マグネットロータを回転する界磁巻線とを有するステップモータと、マグネットロータの回転に伴い回動する指針をその帰零位置に戻すとき、界磁巻線に交流の帰零信号を入力する帰零信号入力手段と、指針が帰零位置に戻ったとき当該指針の回動を停止するストッパ手段とを備える。当該指示計器において、帰零信号が、その界磁巻線への入力後、少なくとも二回目以後の零レベルに対応する位相角に進んだときの所定の電気角を予め記憶する記憶手段と、帰零信号入力手段が帰零信号を界磁巻線に入力した後帰零信号の位相角が所定の電気角に進んだか否かにつき判定する第1判定手段と、この第1判定手段が所定の電気角に進んだと判定したとき界磁巻線を帰零信号から遮断してこの遮断時に生ずる界磁巻線の誘起電圧に基づきストッパ手段による指針の停止を表す所定の低電圧か否かを判定する第2判定手段とを備えることを特徴とする。これによっても、請求項2に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。図1は、本発明に係る乗用車用指示計器の一例を示しており、この指示計器は、車速計として、当該乗用車の車室内に設けたインストルメントパネルに配設されている。
【0016】
この指示計器は、図1及び図2にて示すごとく、計器板10を備えている。この計器板10は、図1にて示すごとく、目盛り盤10aを備えており、この目盛り盤10aには、車速を下限値(車速零km/h)から上限値(車速180km/h)にかけて円弧状に表示する車速表示部11が形成されている。なお、この車速表示部11は、円弧状の複数の目盛りの内周に沿い複数の数を表示して構成されている。
【0017】
また、指示計器は、図1及び図2にて示すごとく、指針20、回動内機30及び配線板40を備えている。指針20は、その回動基部21にて、後述する指針軸30bの先端部に支持されて目盛り盤10aの表面に沿い回動するようになっている。この指針20は、目盛り盤10aの円弧状車速表示部11の全範囲に亘り回動するようになっており、当該指針20は、その帰零位置、即ち、目盛り盤10aの円弧状車速表示部11の下限値(車速零km/h)に対応する位置にて、後述のように停止するようになっている。
【0018】
回動内機30は、内機本体30aと、指針軸30bとを備えている。内機本体30aは、目盛り盤10aに対応する位置にて、配線板40にその裏面側から組み付けられている。当該内機本体30aは、ケーシング30c(図2参照)内に、2相式ステップモータM(図3乃至図5参照)、減速歯車列G(図3参照)及びストッパ機構S(図3参照)を内蔵してなるもので、この内機本体30aは、ステップモータMの回転に伴う減速歯車列Gの減速回転により、この減速歯車列Gの出力段歯車34(後述する)と同軸的に支持した指針軸30bを回動する。
【0019】
なお、ケーシング30cは、その上壁にて配線板40にその裏面側から支持されている。また、指針軸30bは、ケーシング30cの上壁及び下壁にて回動可能に支持されており、この指針軸30bは、ケーシング30cの上壁、配線板40及び目盛り盤10aの貫通穴部12を通り回動可能に延出している。また、配線板40は、計器板10の裏面側にてこれに並行に配設されている。
【0020】
ステップモータMは、図3及び図4にて示すごとく、ステータMsと、マグネットロータMrとを備えている。ステータMsは、ケーシング30c内にて計器板10に並行に支持されており、このステータMsは、ヨーク31と、両界磁巻線32、33とを備えている。ヨーク31は、ポール状の両磁極31a、31bを備えており、磁極31aには界磁巻線32が巻装され、磁極31bには界磁巻線33が巻装されている。
【0021】
また、マグネットロータMrは、ヨーク31内に位置してこのヨークと共に磁気回路を形成するように、後述する回転軸35aに同軸的に支持されており、このマグネットロータMrの外周面にはその周方向に沿い、N極とS極とが交互に多数着磁して形成されている。ここで、マグネットロータMrは、その回転に伴い、そのN極又はS極でもって、ヨーク31の各磁極31a、31bの先端面に狭隙を介して対向するようになっているが、マグネットロータMrの回転は、当該マグネットロータの磁極数分の1ずつなされる。なお、回転軸35aは、ケーシング30cの上下両壁に指針軸30bに平行にかつ回転可能に支持されている。
【0022】
このように構成したステップモータMにおいて、互いに位相を異(例えば、90度)にする各余弦波状駆動電圧(後述する)が対応の各界磁巻線32、33に印加されると、これら各界磁巻線32、33に流れる電流により対応の磁極31a、31bに余弦波状磁束が互いに位相を異にして発生し、マグネットロータMrがヨーク31との間に磁気回路を形成して正転する。
【0023】
減速歯車列Gは、上述した出力段歯車34、入力段歯車35及び両中間歯車36及び37を備えており、これら各出力段歯車34、入力段歯車35及び両中間歯車36及び37は、ステップモータMの回転速度を所定の低速に落とすような減速比を減速歯車列Gに与えるように構成されている。
【0024】
両中間歯車36、37は、出力段歯車34と入力段歯車35との間に位置して、ケーシング30cの上下両壁に回転可能にかつ指針軸30bに平行に支持した回転軸36aに同軸的に支持されている。ここで、中間歯車36は出力段歯車34と噛合しており、この中間歯車36の径は中間歯車37の径及び出力段歯車34の径よりも小さい。入力段歯車35は、回転軸35aに同軸的に支持されており、この入力段歯車35は、中間歯車37と噛合している。ここで、入力段歯車35の径は中間歯車37の径よりも小さい。
【0025】
ストッパ機構Sは、短冊板状ストッパ38と、L字状腕39とを備えている。ストッパ38は、指針20の帰零位置に対応する位置にて、出力段歯車34の表面に突出形成されている。換言すれば、ストッパ38は、指針20の指針軸30bの先端部からの延出方向に対応するように、指針軸30bから半径方向に向け出力段歯車34の表面に突出形成されている。
【0026】
腕39は、ケーシング30c内にその低壁から指針軸30bに平行に延出しており、この腕39は、その先端部39aにて、指針20の長手方向の直下においてL字状に出力段34の表面上に向け延出している。ここで、腕39の先端部39aの図3にて図示時計方向端面39bが指針20の帰零位置に対応している。これにより、指針20がステップモータMの逆転により帰零位置に達したとき、ストッパ38が、その図3にて図示反時計方向面38aにて腕39の時計方向端面39bに係止する。この係止をストッパ機構Sの係止という。
【0027】
次に、ステップモータMのための電気回路構成について図5を参照して説明する。マイクロコンピュータ50は、図6及び図7にて示すフローチャートに従いコンピュータプログラムを実行し、この実行中において、車速センサ60の検出出力及びEEPROM90の記憶データ(後述する)に基づき、両駆動装置70、80を介しステップモータMを駆動する処理及びストッパ機構Sの係止判定処理等を行う。なお、マイクロコンピュータ50は、バッテリBから直接給電されて作動する。また、上記コンピュータプログラムはマイクロコンピュータ50のROMに予め記憶されている。
【0028】
車速センサ60は、当該乗用車の車速を検出する。駆動装置70は、駆動回路70aと、両切り替えスイッチ70b、70cとを備えている。駆動回路70aは、マイクロコンピュータ50による制御のもと、両切り替えスイッチ70b、70cを介し界磁巻線32を駆動する。なお、駆動回路70aは、その両入力端子にて、マイクロコンピュータ50の両出力端子51、52に接続されている。
【0029】
切り替えスイッチ70bは、マイクロコンピュータ50により切り替え制御されるもので、この切り替えスイッチ70bは、両固定接点71、72と、これら両固定接点71、72のいずれかに切り替え投入される切り替え接点73とにより構成されている。この切り替えスイッチ70bにおいて、固定接点71への切り替え接点73の投入状態を第1投入状態といい、固定接点72への切り替え接点73の投入状態を第2投入状態といい、切り替え接点73の両固定接点71、72からの解離状態を開放状態という。
【0030】
また、切り替えスイッチ70cは、マイクロコンピュータ50により切り替え制御されるもので、この切り替えスイッチ70cは、両固定接点74、75と、これら両切り替え接点74、75のいずれかに切り替え投入される切り替え接点76とにより構成されている。この切り替えスイッチ70cにおいて、固定接点74への切り替え接点76の投入状態を第1投入状態といい、固定接点75への切り替え接点76の投入状態を第2投入状態といい、切り替え接点76の両固定接点74、75からの解離状態を開放状態という。
【0031】
ここで、両切り替え接点73、76の間には、ステップモータMの界磁巻線32が接続されている。本実施形態では、界磁巻線32をA相巻線32ともいう。これに伴い、A相巻線32への駆動電圧をA相駆動電圧という。また、両固定接点72、75はマイクロコンピュータ50の両出力端子55、56に接続され、両固定接点71、74は駆動回路70aの両出力端子に接続されている。
【0032】
駆動装置80は、駆動回路80aと、両切り替えスイッチ80b、80cとを備えている。駆動回路80aは、マイクロコンピュータ50による制御のもと、両切り替えスイッチ80b、80cを介し界磁巻線33を駆動する。なお、駆動回路80aは、その両入力端子にて、マイクロコンピュータ50の両出力端子53、54に接続されている。
【0033】
切り替えスイッチ80bは、マイクロコンピュータ50により切り替え制御されるもので、この切り替えスイッチ80bは、両固定接点81、82と、これら両固定接点81、82のいずれかに切り替え投入される切り替え接点83とにより構成されている。この切り替えスイッチ80bにおいて、固定接点81への切り替え接点83の投入状態を第1投入状態といい、固定接点82への切り替え接点83の投入状態を第2投入状態といい、切り替え接点83の両固定接点81、82からの解離を開放状態という。
【0034】
また、切り替えスイッチ80cは、マイクロコンピュータ50により切り替え制御されるもので、この切り替えスイッチ80cは、両固定接点84、85と、これら両固定接点84、85のいずれかに切り替え投入される切り替え接点86とにより構成されている。この切り替えスイッチ80cにおいて、固定接点84への切り替え接点86の投入状態を第1投入状態といい、固定接点85への切り替え接点86の投入状態を第2投入状態といい、切り替え接点86の両固定接点84、85からの解離を開放状態という。
【0035】
ここで、両切り替え接点83、86の間には、ステップモータMの界磁巻線33が接続されている。本実施形態では、界磁巻線33をB相巻線33ともいう。これに伴い、B相巻線33への駆動電圧をB相駆動電圧という。また、両固定接点82、85はマイクロコンピュータ50の両出力端子57、58に接続され、両固定接点81、84は駆動回路80aの両出力端子に接続されている。なお、本実施形態では、A相及びB相の各駆動電圧は互いに位相を90度だけ異にする各余弦波状駆動電圧である。
【0036】
EEPROM90には、後述のように指針20の帰零位置への到達を判定する判定基準が基準データでもって書き込まれている。
【0037】
以上のように構成した本実施形態の作動について説明する。この説明に先立ち、上記基準データのEEPROM90への書き込み方法について説明する。当該基準データのEEPROM90への書き込みは、通常、指示計器の製造工場においてなされるが、この書き込みにあたり、図8にて示すような書き込み回路Eを準備する。この書き込み回路Eは、図5にて示す回路において、マイクロコンピュータ50、イグニッションスイッチIG及びバッテリBに代えて、マイクロコンピュータ50a、操作スイッチSW及び直流電源Baを採用し、また、車速センサ60を除いた構成となっている。
【0038】
マイクロコンピュータ50aは、書き込みプログラムを図9及び図10にて示すフローチャートに従い実行し、この実行中において、両駆動装置70、80を介してステップモータMを指針20の帰零位置側に向けて回動する処理及び上記基準データの決定出力処理等を行う。このマイクロコンピュータ50aには、上記書き込みプログラムが予め記憶されている。なお、当該マイクロコンピュータ50aは、操作スイッチSWを介し直流電源Baから給電されて作動する。また、マイクロコンピュータ50aと両駆動装置70、80との間の接続は、上述したマイクロコンピュータ50と両駆動装置70、80との間の接続と同様になされている。
【0039】
このような書き込み回路Eを用いて上記基準データをEEPROM90に以下のように書き込む。操作スイッチSWをオンすれば、マイクロコンピュータ50aは直流電源Baから給電されて作動し書き込みプログラムの実行を図9及び図10のフローチャートに従い開始する。すると、図9のステップ100において、各切り替えスイッチ70b、70c、80b及び80cを第1投入状態に切り替える処理がなされる。
【0040】
これに伴い、各切り替えスイッチ70b、70c、80b及び80cが、共に、マイクロコンピュータ50aにより第1投入状態に切り替えられる。このため、駆動回路70aの両出力端子が両切り替えスイッチ70b、70cを通してステップモータMのA相巻線32の両端に接続されるとともに、駆動回路80aの両出力端子が両切り替えスイッチ80b、80cを通してステップモータMのB相巻線33の両端に接続される。
【0041】
ステップ100での処理後、ステップ110において、A相及びB相の各帰零電圧の出力処理がなされる。ここで、A相及びB相の各帰零電圧は、上述したA相及びB相の各駆動電圧をステップモータMを逆転する位相方向に変換した各余弦波状電圧に相当する。また、ステップモータMの回転角に対応する電気角を360度の範囲で4象限に分割したとき、A相及びB相の各帰零電圧は、交互に、図11にて示す90度毎の各電気角(以下、電気角A乃至Dという)にて、零レベルになる。また、ストッパ機構Sの係止位置が図11にて符号aにて示す電気角に対応するものとする。
【0042】
上述のようにステップ110の処理が終了すると、図11にて図示b点(a点の電気角よりも時計方向側の位置にある)の電気角において、マイクロコンピュータ50aからのA相帰零電圧が駆動回路70aにより両切り替えスイッチ70b、70cを通してステップモータMのA相巻線32に印加されるとともに、マイクロコンピュータ50aからのB相帰零電圧が駆動回路80aにより両切り替えスイッチ80b、80cを通してステップモータMのB相巻線33に印加されるものとする。
【0043】
これに伴い、マグネットロータMrが逆転する。従って、回動内機30は、マグネットロータMrの逆転に伴い指針軸30bを介し指針20を帰零位置側に向けて回動する。なお、指針20の回動角とA相及びB相の各帰零電圧の位相角との関係は、互いに一義的に定められている。
【0044】
然る後、ステップ120において、A相帰零電圧又はB相帰零電圧の位相角は電気角Dを通り電気角Aまで進んだか否かが判定される。ここで、A相帰零電圧又はB相帰零電圧の位相角が電気角Aまで進んでいなければ、ステップ120における判定はNOとなる。すると、ステップ121において、A相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理がなされる。これにより、ステップ120でのYESとの判定までステップモータMはさらに逆転する。
【0045】
しかして、ステップ120における判定がYESになると、次のステップ130において、両切り替えスイッチ70b、80bを開放状態にし両切り替えスイッチ70c、80cを第2投入状態にするように切り替え処理がなされる。これに伴い、マイクロコンピュータ50aによる制御のもと、両切り替えスイッチ70b、80bが共に開放状態になり、両切り替えスイッチ70c、80cが共に第2投入状態になる。
【0046】
このため、A相巻線32は、その一端にて、開放され、その他端にて、切り替えスイッチ70cの切り替え接点76及び固定接点75を通してマイクロコンピュータ50aの出力端子56に接続される。これとともに、B相巻線33は、その一端にて開放され、その他端にて、切り替えスイッチ80cの切り替え接点86及び固定接点85を通してマイクロコンピュータ50aの出力端子58に接続される。従って、これらの各切り替えと同時に、A相巻線32及びB相巻線33には、誘起電圧がそれぞれ発生する。
【0047】
次に、ステップ140において、現段階におけるA相巻線32又はB相巻線33からの誘起電圧がマイクロコンピュータ50aに入力される。すると、ステップ150(図10参照)において、当該誘起電圧が所定の閾値電圧Vth以下か否かが判定される。本実施形態では、上記閾値電圧Vthは零電圧に近い所定の低電圧に設定されている。
【0048】
ここで、上記閾値電圧Vthとして、上記所定の低電圧を採用した理由について説明する。A相帰零電圧のレベルは当該A相帰零電圧の位相の変化に伴い余弦波状に変化する。当該A相帰零電圧のレベルは、4分の1周期(電気角で90度)に対応する位相で零となり、その位相の前後では正から負又は負から正に変化する。従って、この変化に起因するA相帰零電圧に対応する磁束密度も同様に変化するから、当該磁束密度の変化率は大きい。よって、この大きな変化率の磁束密度に起因して界磁巻線32に誘起される電圧(誘起電圧)は大きく変化する。
【0049】
一方、A相帰零電圧のレベルは、そのピーク時に対応する位相の前後では極値にほぼ維持される。従って、このときのA相帰零電圧に対応する磁束密度は殆ど変化しないから、当該磁束密度の変化率は非常に小さい。よって、この小さな変化率の磁束密度に起因して界磁巻線32に誘起される電圧(誘起電圧)も非常に小さい。
【0050】
また、指針20が帰零位置に達することでストッパ機構Sが係止したときにはマグネットロータMrの逆転は停止する。従って、このマグネットロータMrがA相帰零電圧に対応する磁束を切ることがないから、このときの界磁巻線32の誘起電圧は零である。
【0051】
以上より、ストッパ機構Sが係止したことを判定するには、上記磁束密度の変化率が大きいときを利用すれば、精度よくかつタイミングよく判定できる。そこで、本実施形態では、ステップ150における判定基準である所定の閾値電圧Vthとして、大きな変化率の磁束密度を生ずるA相又はB相の帰零電圧の零レベルに近い上記所定の低電圧を採用した。従って、当該低電圧は、指針20の帰零位置への到達を正しく判定し得る値に相当する。
【0052】
しかして、上記誘起電圧が閾値電圧Vth以下であれば、ステップ151において、電気角Aが基準データとしてEEPROM90に出力される。これに伴い、上記基準データが電気角AでもってEEPROM90に書き込まれる。
【0053】
一方、ステップ150における判定がNOとなる場合には、ステップ152において全切り替えスイッチ70b、70c、80b、80cを第1投入状態に切り替える処理がなされる。このため、各切り替えスイッチ70b、70c、80b、80cが上述と同様に共に第1投入状態に切り替えられる。
【0054】
ステップ152における上述のような処理後、ステップ160において、A相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理がなされる。これにより、ステップモータMはさらに逆転する。然る後、ステップモータMの回転角が電気角にてさらに90度進めば、ステップ170における判定がYESとなり、ステップ130以後の処理がなされる。これに伴い、ステップ150での判定がYESとなれば、ステップ151において、電気角Aよりもさらに90度進んだ電気角Bが基準データとしてEEPROM90に出力される。
【0055】
この場合には、電気角Bが電気角Aに代えて基準データとしてEEPROM90に書き込まれる。以上により、EEPROM90への書き込み処理が終了する。なお、ステップ170での判定がYESとなっても、その後のステップ150における判定がNOとなる場合には、電気角C或いはDが上記規準データとしてEEPROM90に書き込まれる場合もある。
【0056】
このようなEEPROM90への基準データの書き込みの終了を前提に、上記実施形態の作動について図5の回路構成のもとで説明する。なお、この作動の説明にあたり、EEPROM90には、電気角Aが基準データとして書き込まれているものとする。
【0057】
マイクロコンピュータ50がバッテリBへの直結に伴い当該バッテリBから給電されて作動すると、当該マイクロコンピュータ50は、図6及び図7のフローチャートに従いコンピュータプログラムの実行を開始する。現段階において、当該乗用車のイグニッションスイッチIGがオフであれば、ステップ200にてNOとの判定が繰り返される。
【0058】
然る後、当該乗用車がイグニッションスイッチIGのオンのもと走行状態におかれるものとする。また、イグニッションスイッチIGのオンに伴い、ステップ200における判定がYESとなり、ステップ200aにおいて、EEPROM90に書き込み済みの電気角Aを表す基準データが当該EEPROM90からマイクロコンピュータ50に読み込まれる。
【0059】
ついで、ステップ210において、各切り替えスイッチ70b、70c、80b、80cを共に第1投入状態に切り替える処理がなされる。これにより、各切り替えスイッチ70b、70c、80b、80cが上述と同様に第1投入状態に共に切り替えられる。
【0060】
然る後、ステップ220において、A相及びB相の各帰零電圧の各駆動回路70a、80aへの出力処理がなされる。これに伴い、駆動回路70aは、マイクロコンピュータ50からのA相帰零電圧を両切り替えスイッチ70b、70cを介しA相巻線32に印加するとともに、駆動回路80aは、マイクロコンピュータ50からのB相帰零電圧をB相巻線33に印加する。
【0061】
このため、A相巻線32にはA相帰零電圧に基づく電流が流れ、B相巻線33にはB相帰零電圧に基づく電流が流れて、マグネットロータMrが上述と同様に逆転し、回動内機30は、指針軸30bを介し指針20を帰零位置に向けて回動する。
【0062】
ステップ220の処理後、ステップ230において、A相及びB相の各帰零電圧の位相角は上記基準データの電気角Aに達したか否かが判定される。現段階において、当該各帰零電圧の位相角が共に電気角Aに達していなければ、ステップ230における判定がNOとなる。そして、ステップ231において、A相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理がなされる。このため、ステップモータMはさらに逆転する。
【0063】
しかして、ステップ220或いはステップ231の処理後、ステップ230における判定がYESとなれば、ステップ232において、両切り替えスイッチ70b、80bを開放状態にし両切り替えスイッチ70c、80cを第2投入状態にするように切り替え処理がなされる。これに伴い、上述と同様に、両切り替えスイッチ70b、80bが共に開放状態にされ、両切り替えスイッチ70c、80cが共に第2投入状態にされる。
【0064】
このため、上述と同様に、A相巻線32は、その一端の開放のもと、切り替えスイッチ70cの切り替え接点76及び固定接点75を通してマイクロコンピュータ50の出力端子56に接続され、B相巻線33は、その一端の開放のもと、その他端にて、切り替えスイッチ80cの切り替え接点86及び固定接点85を通してマイクロコンピュータ50の出力端子58に接続される。従って、これらの切り替えと同時に、A相巻線32及びB相巻線33には、誘起電圧がそれぞれ発生する。
【0065】
次に、ステップ233において、現段階におけるA相巻線32又はB相巻線33からの誘起電圧がマイクロコンピュータ50に入力される。すると、ステップ240において、当該誘起電圧が上記閾値電圧Vth以下か否かが判定される。ここで、ステップ233の誘起電圧が閾値電圧Vth以下でなければ、指針20は帰零位置に達していないことから、ステップ240での判定がNOとなる。これに伴い、ステップ241において、A相及びB相の各帰零電圧の出力継続処理がなされる。このため、ステップモータMはさらに逆転する。
【0066】
その後、ステップ250において、A相及びB相の各帰零電圧の位相角が電気角でさらに360度進んだか否かが判定される。ここで、360度進んでいなければ、ステップ250における判定がNOとなる。以後、ステップ250での判定がYESとなるまで、両ステップ241、250の循環処理が繰り返される。このような状態にて、ステップ250における判定がYESとなると、ステップ232以後の処理がなされる。
【0067】
しかして、ステップ240における判定がYESになると、ステップ242(図7参照)において、ストッパ機構Sの係止と判定され、ステップ243において、A相及びB相の各帰零電圧の出力処理が停止される。
【0068】
上述のように、予め、電気角Aを表す基準データをEEPROM90に書き込んでおき、ステップ230においてA相及びB相の各駆動電圧の位相角が共に電気角Aに進んだと判定し、かつこの直後にステップ240においてA相巻線32又はB相巻線33に生ずる誘起電圧が閾値電圧Vth以下と判定したときに、ステップ242においてストッパ機構Sの係止と判定する。
【0069】
換言すれば、ストッパ機構Sの係止の有無の判定を行うタイミングは、A相及びB相の各駆動電圧の位相角が、電気角D(図11参照)ではなく、共にEEPROM90への書き込みデータである電気角Aに進んだときに限られる。
【0070】
従って、ステップモータMのマグネットロータMrの逆転速度が電気角Dで上昇不十分であるためにA相巻線32或いはB相巻線33に生ずる誘起電圧が閾値電圧Vth以下になることがあっても、当該電気角Dで判定することなく、マグネットロータMrの逆転速度が十分に上昇する電気角Aで、指針20の帰零位置への到達を判定するので、ストッパ機構Sが係止していないにもかかわらず誤って係止と判定することはない。換言すれば、ストッパ機構Sの係止の判定、即ち指針20の帰零位置への到達の判定が常に精度よくなされ得る。
【0071】
また、以上のような作用効果は、基準データが電気角Aではなく、電気角B、C、DのいずれかがEEPROM90に書き込まれている場合であっても、同様に達成できる。
【0072】
ステップ243での処理後、ステップ260において、イグニッションスイッチIGのオフの有無が判定される。現段階にて、イグニッションスイッチIGがオフされていれば、ステップ260での判定がYESとなる。
【0073】
一方、ステップ243の処理を終了した後、ステップ260における判定がNOとなれば、コンピュータプログラムは通常処理ルーチン270の処理に移行する。この通常処理ルーチン270の処理においては、マイクロコンピュータ50により各切り替えスイッチ70b、70c、80b、80cが共に第1投入状態に切り替えられた後、A相及びB相の各駆動電圧の出力処理が車速センサ60の検出出力に応じてなされる。
【0074】
これに伴い、駆動回路70aがマイクロコンピュータ50からのA相駆動電圧をA相巻線32に印加するとともに駆動回路80aがマイクロコンピュータ50からのB相駆動電圧をB相巻線33に印加する。これにより、回動内機30は、車速センサ60の検出出力に応じて指針20を回動させ、当該指針20は当該乗用車の車速を目盛り盤10aの車速表示部11上にて指示表示する。
【0075】
この場合、上述のように、指針20が正しく帰零位置に戻った後に通常処理ルーチン270の処理を行うので、指針20による車速指示が精度よく行われ得る。
【0076】
このような通常処理ルーチン270の処理及びステップ280におけるNOとの判定の繰り返し中において、ステップ280における判定がイグニッションスイッチIGのオフによりYESになると、ステップ200の処理に戻る。
【0077】
なお、本発明の実施にあたり、ステップモータMの各界磁巻線に印加する駆動電圧或いは帰零電圧は、余弦波状電圧に限ることなく、正弦波状電圧、台形波状電圧、三角波状電圧等の交流電圧や交流電流等の交流信号であればよい。
【0078】
また、上記実施形態では、減速歯車列GによりステップモータMの回転速度を減速し、この減速回転に応じて指針20を回動する例について説明したが、これに代えて、減速歯車列Gを廃止して、ステップモータMのマグネットロータMrにより指針20を直接回動するようにしても、当該マグネットロータMrの磁極数が多く、マグネットロータMrの回転角は、帰零電圧の位相角の進みに比べて小さいため、上記実施形態と実質的に同様の作用効果を達成できる。
【0079】
また、本発明の実施にあたり、指示計器は、車速を指示するものに限ることなく、乗用車のエンジンの回転数や燃料の残量等のアナログ値を指示するものであってもよい。
【0080】
また、本発明の実施にあたり、乗用車用指示計器に限ることなく、バス、トラックや自動二輪車等の各種車両用指示計器その他各種の指示計器に本発明を適用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乗用車用指示計器の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1の指示計器の部分断面図である。
【図3】図2の指針並びに回動内機に内蔵したステップモータ及びストッパ機構の斜視図である。
【図4】図3のステップモータの平面図である。
【図5】指示計器の電気回路構成図である。
【図6】図5のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの前段部である。
【図7】当該フローチャートの後段部である。
【図8】図5のEEPROMに基準データを書き込むための書き込み回路の構成図である。
【図9】図8のマイクロコンピュータによる実行される書き込みプログラムを示すフローチャートの前段部である。
【図10】当該書き込みプログラムを示すフローチャートの後段部である。
【図11】図8のEEPROMに基準データを書き込むための説明図である。
【符号の説明】
10a…目盛り盤、11…車速表示部、20…指針、
32、33…界磁巻線、50、50a…マイクロコンピュータ、
70a、80a…駆動回路、
70b、70c、80b、80c…切り替えスイッチ、G…減速歯車列、
M…ステップモータ、Mr…マグネットロータ、Ms…ステータ、
S…ストッパ機構。
Claims (3)
- アナログ値を下限値から上限値にかけて円弧状に表示してなる表示部を有する目盛り盤と、
この目盛り盤の面に沿い回動するように支持される指針と、
交流の駆動信号を入力されて交流磁束を発生する界磁巻線を備えたステータと、このステータ内で回転可能に支持されて前記交流磁束に応じて回転するマグネットロータとを備えるステップモータと、
前記マグネットロータの回転に伴い減速回転しこれに応じて前記指針を回動する減速歯車手段と、
前記指針が前記アナログ値の前記下限値に対応する帰零位置に達したとき前記減速歯車手段の減速回転を停止するストッパ手段と、
アナログ入力に応じて前記駆動信号を前記界磁巻線に入力する駆動信号入力手段と、
前記指針を前記帰零位置に戻すとき交流の帰零信号を前記界磁巻線に入力する帰零信号入力手段とを備える車両用指示計器において、
前記帰零信号が、その前記界磁巻線への入力後、少なくとも二回目以後の零レベルに対応する位相角に進んだときの所定の電気角を予め記憶する記憶手段と、
前記帰零信号入力手段が前記帰零信号を前記界磁巻線に入力した後前記帰零信号の位相角が前記所定の電気角に進んだか否かにつき判定する第1判定手段と、
この第1判定手段が前記所定の電気角に進んだと判定したとき前記界磁巻線を前記帰零信号から遮断してこの遮断時に生ずる前記界磁巻線の誘起電圧が前記ストッパ手段による前記減速歯車手段の減速回転の停止を表す所定の低電圧以下か否かを判定する第2判定手段とを備えることを特徴とする車両用指示計器。 - アナログ値を下限値から上限値にかけて円弧状に表示してなる表示部を有する目盛り盤と、
この目盛り盤の面に沿い回動するように支持される指針と、
交流の駆動信号を入力されて交流磁束を発生する界磁巻線を備えたステータと、このステータ内で回転可能に支持されて前記交流磁束に応じて回転するマグネットロータとを備え、当該マグネットロータの回転に応じて前記指針を回動するステップモータと、
前記指針が前記アナログ値の前記下限値に対応する帰零位置に達したとき当該指針を停止させるストッパ手段と、
アナログ入力に応じて前記駆動信号を前記界磁巻線に入力する駆動信号入力手段と、
前記指針を前記帰零位置に戻すとき交流の帰零信号を前記界磁巻線に入力する帰零信号入力手段とを備える車両用指示計器において、
前記帰零信号が、その前記界磁巻線への入力後、少なくとも二回目以後の零レベルに対応する位相角に進んだときの所定の電気角を予め記憶する記憶手段と、
前記帰零信号入力手段が前記帰零信号を前記界磁巻線に入力した後前記帰零信号の位相角が前記所定の電気角に進んだか否かにつき判定する第1判定手段と、
この第1判定手段が前記所定の電気角に進んだと判定したとき前記界磁巻線を前記帰零信号から遮断してこの遮断時に生ずる前記界磁巻線の誘起電圧に基づき前記ストッパ手段による前記指針の停止を表す所定の低電圧か否かを判定する第2判定手段とを備えることを特徴とする車両用指示計器。 - マグネットロータと、アナログ入力に応じ交流の駆動信号を入力されて前記マグネットロータと電磁結合しながら当該マグネットロータを回転する界磁巻線とを有するステップモータと、
前記マグネットロータの回転に伴い回動する指針をその帰零位置に戻すとき、前記界磁巻線に交流の帰零信号を入力する帰零信号入力手段と、
前記指針が帰零位置に戻ったとき当該指針の回動を停止するストッパ手段とを備える車両用指示計器において、
前記帰零信号が、その前記界磁巻線への入力後、少なくとも二回目以後の零レベルに対応する位相角に進んだときの所定の電気角を予め記憶する記憶手段と、
前記帰零信号入力手段が前記帰零信号を前記界磁巻線に入力した後前記帰零信号の位相角が前記所定の電気角に進んだか否かにつき判定する第1判定手段と、
この第1判定手段が前記所定の電気角に進んだと判定したとき前記界磁巻線を前記帰零信号から遮断してこの遮断時に生ずる前記界磁巻線の誘起電圧に基づき前記ストッパ手段による前記指針の停止を表す所定の低電圧か否かを判定する第2判定手段とを備えることを特徴とする車両用指示計器。
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