JP2002005698A - 車両用指示計器 - Google Patents

車両用指示計器

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JP2002005698A JP2000184126A JP2000184126A JP2002005698A JP 2002005698 A JP2002005698 A JP 2002005698A JP 2000184126 A JP2000184126 A JP 2000184126A JP 2000184126 A JP2000184126 A JP 2000184126A JP 2002005698 A JP2002005698 A JP 2002005698A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステップモータを指針の駆動源として用いる
車両用指示計器において、指針に指示動作させるための
交流信号をステップモータに入力しているときに当該交
流信号がステップモータの界磁巻線に大きな磁束密度の
変化を生じさせる現象を利用して、帰零用の余分な電圧
に依存することなく、指針の帰零位置への到達を精度よ
く確保する。 【解決手段】 両切り替えスイッチ70、80がステッ
プモータMの界磁巻線34aを駆動回路60aの余弦波
状駆動電圧から遮断することにより界磁巻線34aに生
ずる誘導電圧が、ステップモータMのマグネットロータ
30bに作用する磁束密度の大きな変化率に対応すると
き、指針が帰零位置にて目盛り盤のストッパに係合した
と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステップモータを指
針の駆動源として採用してなる車両用指示計器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用指示計器では、目
盛り盤からその指針の帰零位置にてストッパを突出させ
て、指針がステップモータにより駆動されて帰零位置に
戻ったときこの指針をストッパと係合させるようにした
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記指示計
器では、ステップモータに、例えば、入力に応じた余弦
波状駆動電圧を印加することで、指針を回動することに
より指示を行うようになっている。
【0004】しかし、指針をその帰零位置に戻すにあた
っては、ステップモータに帰零用電圧を強制的に印加す
るようにしている。このため、上記指示計器では、指針
に通常の指示動作をさせるための余弦波状駆動電圧の他
に、別途、指針をその帰零位置に強制的に戻すための帰
零用電圧が必要となるという不具合がある。
【0005】これに対し、本発明者らは、ステップモー
タに印加される余弦波状駆動電圧でもって当該ステップ
モータの界磁巻線に発生する余弦波状磁界に基づき、ス
テップモータのマグネットロータの外周面にて生ずる磁
束密度の変化について検討してみた。
【0006】界磁巻線の余弦波状磁界に基づき生ずるマ
グネットロータの外周面上の磁束の密度は、上記余弦波
状磁界に同期して余弦波状に変化するが、当該磁束密度
の変化率は、磁束密度のピーク時には余弦波状駆動電圧
のピーク時の値の変化が小さいため最小となり、磁束密
度の零時には余弦波状駆動電圧の零レベルを通る変化の
ため、最大となる。
【0007】このような磁束密度の変化現象は、指針の
通常の指示動作中において生ずるのであるが、指針がそ
の帰零位置にてストッパと係合したときには、指針の停
止と同時にマグネットロータも停止するから、磁束密度
の変化はなくなる。
【0008】以上のことから、指針の通常の指示動作中
において、指針がストッパとは係合しないときには、磁
束密度の変化率は、交互に最小及び最大となる現象を繰
り返すが、指針がその帰零位置にてストッパと係合した
ときには、磁束密度の変化率は零となることが分かる。
【0009】従って、ステップモータに印加される余弦
波状駆動電圧を利用して、余弦波状駆動電圧が零レベル
を通るときの磁束密度の変化率の変化状態を知れば、指
針が帰零位置にてストッパと係合したか否かが精度よく
分かる。
【0010】そこで、本発明は、以上のようなことに着
目して、ステップモータを指針の駆動源として用いる車
両用指示計器において、指針に指示動作させるための交
流信号をステップモータに入力しているときに当該交流
信号がステップモータの界磁巻線に大きな磁束密度の変
化を生じさせる現象を利用して、帰零用の余分な電圧に
依存することなく、指針の帰零位置への到達を精度よく
確保することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明に係る車両用指示計器では、
アナログ値を下限値から上限値にかけて円弧状に表示し
てなるアナログ値表示部(11)と、このアナログ値表
示部の下限値に対応する位置にて設けたストッパ(1
3)とを有する目盛り盤(10a)と、この目盛り盤の
面に沿い回動するように支持されて下限値を特定する帰
零位置にてストッパに係合する指針(20)と、交流信
号の入力により交流磁束を発生する界磁巻線(34a、
34b)を備えたステータ(30a)と、このステータ
内で同軸的に回転可能に支持されて交流磁束に応じて回
転するマグネットロータ(30b)とを備え、マグネッ
トロータの回転に伴い指針を回動するステップモータ
(M)と、界磁巻線に交流信号を入力する入力手段(6
0a、60b、110、121)とを備える。
【0012】当該車両用指示計器において、入力手段か
ら界磁巻線への交流信号の入力を許容し、交流信号が零
レベルを経るときに界磁巻線を交流信号から遮断してこ
の遮断時に生ずる界磁巻線の誘起電圧に基づき指針のス
トッパとの係合に伴うマグネットロータの停止か否かを
判定する判定手段(70、80、122、123、13
0)とを備えることを特徴とする。
【0013】このように、指針に指示動作させるための
交流信号をステップモータに入力しているときに当該交
流信号がステップモータの界磁巻線に大きな磁束密度の
変化を生じさせる現象を利用するので、指針の帰零位置
への到達、即ち、指針のストッパとの係合を精度よく確
保できる。
【0014】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。図1は、本発明に係る乗用車用指示
計器の一実施形態を示しており、この指示計器は、車速
計として、当該乗用車の車室内に設けたインストルメン
トパネルに配設されている。
【0016】この指示計器は、図1及び図2にて示すご
とく、計器板10を備えている。この計器板10は、図
1にて示すごとく、目盛り盤10aを備えており、この
目盛り盤10aには、車速を下限値(車速零km/h)
から上限値(車速180km/h)にかけて円弧状に表
示する車速表示部11が形成されている。
【0017】また、指示計器は、指針20、回動内機3
0及び配線板40を備えている。指針20は、その回動
基部21にて、後述する指針軸31の先端部に支持され
て目盛り盤10aの表面に沿い回動するようになってい
る。この指針20は、目盛り盤10aの円弧状車速表示
部11の全範囲に亘り回動するようになっており、当該
指針20は、その帰零位置にて、目盛り盤10aに設け
たストッパ13に係合するようになっている。ストッパ
13は、図1にて図示位置(上記帰零位置に対応する)
にて、目盛り盤10aにその表面側へ向け突出されてい
る。
【0018】回動内機30は、目盛り盤10aに対応す
る位置にて、計器板10の裏面側に設けた配線板40に
その裏面側から組み付けられている。回動内機30は、
指針軸31と、内機本体32とを備えている。内機本体
32は、2相式ステップモータM(図3及び図4参照)
及び減速歯車列(図示しない)を内蔵してなるもので、
この内機本体32は、ステップモータMの回転に伴う上
記減速歯車列の減速回転により、この減速歯車列の出力
段歯車と同軸的に支持した指針軸31を回動する。な
お、指針軸31は、配線板40及び目盛り盤10aの貫
通穴部12を通り回動可能に延出ている。
【0019】ステップモータMは、図3にて示すごと
く、ステータ30aと、マグネットロータ30bとを備
えている。ステータ30aは、ヨーク33と、両界磁巻
線34a、34bとを備えている。ヨーク33は、ポー
ル状の両磁極33a、33bを備えており、磁極33a
には界磁巻線34aが巻装され、磁極33bには界磁巻
線34bが巻装されている。
【0020】また、マグネットロータ30bは、ヨーク
33内にてこのヨーク33と同軸的にかつ回転可能に支
持されており、このマグネットロータ30bの外周面に
はその周方向に沿い、N極とS極とが交互に複数着磁し
て形成されている。なお、マグネットロータ30bは、
その回転に伴い、その外周面にて、そのN極及びS極又
は一方でもって、ヨーク33の各磁極33a、33bの
先端面に狭隙を介して対向するようになっている。
【0021】このように構成したステップモータMにお
いて、互いに位相を異にする各余弦波状駆動電圧(後述
する)が対応の各界磁巻線34a、34bに印加される
と、これら各界磁巻線34a、34bに流れる電流によ
り生ずる余弦波状磁束が互いに位相を異(例えば、90
度)にして発生し、ヨーク33及びマグネットロータ3
0bの磁極を通り流れる。これにより、マグネットロー
タ30bが回転する。
【0022】次に、ステップモータMのための電気回路
構成について図4を参照して説明する。マイクロコンピ
ュータ50は、図5にて示すフローチャートに従いコン
ピュータプログラムを実行し、この実行中において、車
速センサSの検出出力に応じて、両駆動回路60a、6
0bを介しステップモータMを駆動する処理を行う。な
お、マイクロコンピュータ50は、イグニッションスイ
ッチIGを介し、バッテリBaから給電されて作動す
る。また、上記コンピュータプログラムはマイクロコン
ピュータ50のROMに予め記憶されている。
【0023】車速センサSは、当該乗用車の車速を検出
する。各駆動回路60a、60bは、マイクロコンピュ
ータ50による制御のもと、ステップモータMの各界磁
巻線34a、34bに互いに位相を異にする各余弦波状
駆動電圧を印加する。なお、本実施形態では、界磁巻線
34aをA相界磁巻線といい、界磁巻線34bをB相界
磁巻線という。これに伴い、界磁巻線34aへの駆動電
圧をA相駆動電圧といい、界磁巻線34bへの駆動電圧
をB相駆動電圧という。
【0024】ここで、駆動回路60aから界磁巻線34
aへの駆動電圧の印加は両切り替えスイッチ70、80
を介して行われる。両切り替えスイッチ70、80は、
それぞれ、マイクロコンピュータ50により共に切り替
え制御されるアナログスイッチからなるもので、切り替
えスイッチ70は、駆動回路60aの一側出力端子61
に接続した固定接点71と、開放状態に維持される固定
接点72と、界磁巻線34aの一側端子に接続した切り
替え接点73とを備えている。また、切り替えスイッチ
80は、駆動回路60aの他側出力端子62に接続した
固定接点81と、マイクロコンピュータ50の入力ポー
ト51に接続した固定接点82と、界磁巻線34aの他
側端子に接続した切り替え接点83とを備えている。
【0025】これにより、これら両切り替えスイッチ7
0、80においては、切り替え接点73が固定接点71
へ投入(以下、第1投入状態という)されるとともに切
り替え接点83が固定接点81に投入(以下、第1投入
状態という)されているとき、駆動回路60aはその出
力電圧を界磁巻線34aに印加する。また、切り替え接
点73が固定接点72へ切り替え投入(以下、第2投入
状態という)されるとともに切り替え接点83が固定接
点82に切り替え投入(以下、第2投入状態という)さ
れると、界磁巻線34aは、駆動回路60aの出力電圧
から遮断されるとともに、このときの界磁巻線34aの
端子電圧が、切り替えスイッチ80の切り替え接点83
及び固定接点82を通してマイクロコンピュータ50の
入力ポート51に入力される。
【0026】このように構成した本実施形態において、
当該乗用車がイグニッションスイッチIGのオンのもと
走行状態におかれるものとする。そして、マイクロコン
ピュータ50がイグニッションスイッチIGのオンによ
りバッテリBaから給電されて作動すると、当該マイク
ロコンピュータ50は、図5のフローチャートに従いコ
ンピュータプログラムの実行を開始する。
【0027】これに伴い、ステップ100において、両
切り替えスイッチ70、80を共に第1投入状態に切り
替える処理がなされる。これにより、両切り替えスイッ
チ70、80がマイクロコンピュータ50により第1投
入状態に共に切り替えられて駆動回路60aを界磁巻線
34aに接続する。
【0028】ついで、ステップ110において、A相及
びB相の各余弦波状駆動電圧の各駆動回路60a、60
bへの出力処理がなされる。これに伴い、駆動回路60
aは、マイクロコンピュータ50からのA相駆動電圧を
両切り替えスイッチ70、80を介し界磁巻線34aに
印加するとともに、駆動回路60bは、マイクロコンピ
ュータ50からのB相駆動電圧を界磁巻線34bに印加
する。
【0029】このため、界磁巻線34aにはA相駆動電
圧に基づく電流が流れて余弦波状磁束が発生し、また、
界磁巻線34bにはB相駆動電圧に基づく電流が流れて
余弦波状磁束が発生する。これら両磁束は、その位相の
変化に応じて、互いに異なるレベルにて変化しつつマグ
ネットロータ30bを通る。よって、マグネットロータ
30bが回転する。従って、回動内機30は、マグネッ
トロータ30bの回転に伴い指針軸31を介し指針20
を回動する。なお、指針20の回動角とA相及びB相の
各駆動電圧の位相との関係は、互いに一義的に定められ
ている。
【0030】このような状態において、ステップ120
にてA相駆動電圧が零レベルか否かが判定される。A相
駆動電圧が零レベルでなければ、ステップ120におけ
る判定がNOとなり、ステップ121において、ステッ
プ110での両駆動電圧の出力処理が継続処理される。
このため、両駆動回路60a、60bは、マイクロコン
ピュータ50からのA相及びB相の両駆動電圧に基づき
その位相差に応じてステップモータMを回転させる。従
って、指針20の回動が継続される。
【0031】一方、上記ステップ120における判定が
YESとなるときには、A相駆動電圧が零レベルにある
ことから、ステップ122において、両切り替えスイッ
チ70、80が第2投入状態に切り替え処理される。こ
のため、両切り替えスイッチ70、80はマイクロコン
ピュータ50により第2投入状態に切り替えられる。
【0032】これにより、界磁巻線34aは、その一側
端子にて、切り替え接点73の固定接点72への投入に
より、開放状態におかれ、その他側端子にて、切り替え
接点83の固定接点82への投入により、マイクロコン
ピュータ50の入力ポート51に接続される。また、両
切り替えスイッチ70、80の第2投入状態への切り替
え時に、界磁巻線34aにおいてマグネットロータ30
bの回転に応じて生ずる誘導電圧が入力ポート51を介
しステップ123にてマイクロコンピュータ50に入力
される。
【0033】これに伴い、ステップ130において、ス
テップ123での誘導電圧が閾値電圧以下か否かにつき
判定される。本実施形態では、当該閾値電圧は、ほぼ零
電圧に設定されている。
【0034】ここで、ステップ120における判定基準
として、A相駆動電圧が零レベルであることを採用し、
かつ、ステップ130における閾値電圧をほぼ零電圧と
した理由について説明する。
【0035】A相駆動電圧のレベルは当該A相駆動電圧
の位相の変化に伴い余弦波状に変化する。当該A相駆動
電圧のレベルは、4分の1周期に対応する位相で零とな
り、その位相の前後では正から負に変化する。従って、
この変化に起因するA相駆動電圧に対応する磁束密度も
同様に変化するから、当該磁束密度の変化率は大きい
(図6にてマグネットロータ30bの回転角90度の位
置参照)。よって、この大きな変化率の磁束密度に起因
して界磁巻線34aに誘導される電圧(誘導電圧)は大
きく変化する(図7参照)。
【0036】一方、A相駆動電圧のレベルは、そのピー
ク時に対応する位相(マグネットロータ30bの回転角
180度の位置参照)の前後では極値にほぼ維持され
る。従って、このときのA相駆動電圧に対応する磁束密
度は殆ど変化しないから、当該磁束密度の変化率は非常
に小さい(図6参照)。よって、この小さな変化率の磁
束密度に起因して界磁巻線34aに誘導される電圧(誘
導電圧)も非常に小さい。
【0037】また、指針20が帰零位置にてストッパ1
3に係合したときにはマグネットロータ30bの回転は
停止する。従って、このマグネットロータ30bがA相
駆動電圧に対応する磁束を切ることがないから、このと
きの界磁巻線34aの誘導電圧は零である。
【0038】以上より、指針20がストッパ13に係合
したことを判定するには、上記磁束密度の変化率が大き
いときを利用すれば、精度よくかつタイミングよく判定
できる。そこで、本実施形態では、ステップ120にお
ける判定基準として、大きな変化率の磁束密度を生ずる
A相駆動電圧の零レベルを採用し、上記閾値電圧をほぼ
零電圧に設定した。
【0039】界磁巻線34aの誘導電圧が上記閾値電圧
よりも高ければ、指針20はストッパ13に係合してお
らず、ステップモータMは回転していることから、上記
誘導電圧は磁束密度の変化率の大きい状態での電圧に相
当する。従って、ステップ130における判定はNOと
なる。
【0040】一方、界磁巻線34aの誘導電圧が上記閾
値電圧以下になれば、当該誘導電圧は、本来、大きな変
化率の磁束密度を発生すべき電圧であるのに上記閾値電
圧以下となることから、指針20のストッパ13との係
合によりマグネットロータ30bが停止している。よっ
て、ステップ131において、指針20のストッパ13
との係合と判定される。
【0041】この場合、上述のように、ステップ120
においてA相駆動電圧が零レベルと判定した直後に、ス
テップ130において界磁巻線34aの誘導電圧が閾値
電圧以下か否かを判定するので、ステップ130におけ
るNO或いはYESとの判定が精度よくかつタイミング
よくなされ得る。従って、指針20の帰零位置への到
達、換言すれば指針20のストッパ13との係合の有無
を精度よく判定できる。その結果、指針20のストッパ
13との係合を精度よく確保し得る。
【0042】上述のようにステップ130における判定
がNOとなるときには、ステップ140において、両切
り替えスイッチ70、80の第1投入状態への切り替え
処理がなされる。これに伴い、駆動回路60aから界磁
巻線34aへのA相駆動電圧の印加が、ステップ122
での両切り替えスイッチ70、80の第2投入状態への
切り替え時の位相とほぼ同位相にて、行われる。このた
め、ステップモータMは、脱調することなく、正常に回
転する。
【0043】また、ステップ131での処理後、ステッ
プ150においてイグニッションスイッチIGのオフか
否かが判定される。ここで、イグニッションスイッチI
Gがオンであれば、ステップ150での判定がNOとな
り、上述と同様のステップ140での処理がなされる。
この場合も、駆動回路60aから界磁巻線34aへのA
相駆動電圧の印加が、ステップ122での両切り替えス
イッチ70、80の第2投入状態への切り替え時の位相
とほぼ同位相にて、行われる。このため、ステップモー
タMは、脱調することなく、正常に回転する。なお、ス
テップ150における判定がYESとなれば、マイクロ
コンピュータ50の処理が終了する。このとき、両駆動
電圧60a、60bはその出力を終了する。
【0044】なお、本発明の実施にあたり、ステップモ
ータMの界磁巻線に印加する駆動電圧は余弦波状電圧に
限ることなく、正弦波状電圧、台形波状電圧、三角波状
電圧等の交流電圧や交流電流等の交流信号であればよ
い。
【0045】また、本発明の実施にあたり、指示計器
は、車速を指示するものに限ることなく、乗用車のエン
ジンの回転数や燃料の残量等のアナログ値を指示するも
のであってもよい。
【0046】また、本発明の実施にあたり、乗用車用指
示計器に限ることなく、バス、トラックや自動二輪車等
の各種車両用指示計器その他各種の指示計器に本発明を
適用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乗用車用指示計器の一実施形態を
示す正面図である。
【図2】図1の指示計器の部分断面図である。
【図3】図2の回動内機に内蔵したステップモータの模
式的断面図である。
【図4】図3のステップモータのための電気回路構成図
である。
【図5】図4のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図6】上記ステップモータに生ずる磁束密度及びその
変化率をマグネットロータの回転位置の関係で示すタイ
ミングチャートである。
【図7】マグネットロータの回転中においてA相駆動電
圧が零レベルを経るときの界磁巻線の誘導電圧を示すタ
イミングチャートである。
【符号の説明】
10a、10b…目盛り盤、11…車速表示部、13…
ストッパ、20…指針、30a…ステータ、30b…マ
グネットロータ、34a、34b…界磁巻線、50…マ
イクロコンピュータ、60a、60b…駆動回路、7
0、80…切り替えスイッチ、M…ステップモータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ値を下限値から上限値にかけて
    円弧状に表示してなるアナログ値表示部(11)と、こ
    のアナログ値表示部の下限値に対応する位置にて設けた
    ストッパ(13)とを有する目盛り盤(10a)と、 この目盛り盤の面に沿い回動するように支持されて前記
    下限値を特定する帰零位置にて前記ストッパに係合する
    指針(20)と、 交流信号の入力により交流磁束を発生する界磁巻線(3
    4a、34b)を備えたステータ(30a)と、このス
    テータ内で同軸的に回転可能に支持されて前記交流磁束
    に応じて回転するマグネットロータ(30b)とを備
    え、前記マグネットロータの回転に伴い前記指針を回動
    するステップモータ(M)と、 前記界磁巻線に前記交流信号を入力する入力手段(60
    a、60b、110、121)とを備える車両用指示計
    器において、 前記入力手段から前記界磁巻線への前記交流信号の入力
    を許容し、前記交流信号が零レベルを経るときに前記界
    磁巻線を前記交流信号から遮断してこの遮断時に生ずる
    前記界磁巻線の誘起電圧に基づき前記指針の前記ストッ
    パとの係合に伴う前記マグネットロータの停止か否かを
    判定する判定手段(70、80、122、123、13
    0)とを備えることを特徴とする車両用指示計器。
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