JP2002118894A - 線状加振装置及び該加振装置を備えたスピーカ - Google Patents

線状加振装置及び該加振装置を備えたスピーカ

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JP2002118894A JP2001164609A JP2001164609A JP2002118894A JP 2002118894 A JP2002118894 A JP 2002118894A JP 2001164609 A JP2001164609 A JP 2001164609A JP 2001164609 A JP2001164609 A JP 2001164609A JP 2002118894 A JP2002118894 A JP 2002118894A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型であって大出力及び良好な周波数特性を兼
ね備えたスピーカ及びそのようなスピーカのための加振
装置を提供する。 【解決手段】振動板1と、該振動板周辺部に結合された
線状加振装置2とを備え、該線状加振装置2は、振動板
1に沿って波状に蛇行して延びる導電線20と、該導電
線20に対向して配置されたマグネット21とを有し、
該マグネット21は導電線20の波形の山部及び谷部の
個々に囲まれる位置に接近して配置されており、隣り合
うマグネット21が相互に異なる極性の磁極を前記導電
線に接近配置されていることを特徴とするスピーカ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカの振動板
を加振するための線状加振装置及び該線状加振装置を備
えたスピーカに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスピーカ用小型加振装置、特に平
面スピーカに好適な加振装置として、以下のような種々
の装置が知られている。導電型アクチュエータを用いた
平面スピーカは、図15に示すように振動板Pの中央部
にアクチュエータAを配置して駆動するものである。こ
の導電型アクチュエータは、重量及び寸法が大きくスピ
ーカの薄型化を困難にする。複数のアクチュエータを振
動板に配置した場合は、位相遅れなく各アクチュエータ
を駆動することは困難であり、またコストを大きく増す
ことにもなる。
【0003】電話機のサウンダやブザー等、通信用小型
アクチュエータは、小型であるが出力が小さく一般的な
大きさの平面スピーカの振動板を駆動するのは困難であ
る。
【0004】この他、圧電フィルムを加振源として使用
したスピーカもあるが、製造コストが高く、また低周波
帯域での加振力に欠ける結果、出力振動変位が小さい。
【0005】さらに、プリントコイルを使用した平面ス
ピーカが知られている。これは、図16及び図17に示
すように、振動板に導電材をプリントして複数のコイル
Cを形成し、これらに対向してマグネットMを配置し、
鉄製のベースBでこれらを囲んだものである。マグネッ
トMは、異なる磁極が交互に位置するように並べられて
おり、プリントコイルはマグネットの交互配置の磁極に
合わせて交互に逆磁極を示すように形成されている。こ
のプリントコイルに駆動用音響信号を入力することによ
り、コイルから磁界が形成されマグネットとの吸引反発
力により振動板が加振される。しかしながら、このスピ
ーカは、振動板面積が小さく、しかも剛性の低い振動板
を使用するので、大出力や低音域の出力が十分に得られ
ない。振動板へのプリントコイルを使用するので薄型で
はあるが、隣り合うコイル状配線をマグネットの交互配
置の磁極に合わせて逆巻きにする必要があり、配線が複
雑となる。また、隣り合うマグネット間に形成される磁
界中、コイルに向かう漏れ磁束を利用して駆動力を得る
ので、駆動効率が低く、プリントコイルを重ね合わせた
り対向するマグネット間に挿入することができず、これ
らによる出力向上が得られない。
【0006】したがって、これら従来の加振装置を用い
たスピーカは、小型化と大出力及び良好な周波数特性と
を兼ね備えることが困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
のこれらの問題を解決し、小型であって大出力及び良好
な周波数特性を兼ね備えたスピーカ及びそのようなスピ
ーカのための加振装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、振動板と、該振動板周辺部に結合された線
状加振装置とを備え、該線状加振装置は、振動板に沿っ
て波状に蛇行して延びる導電線と、該導電線に対向して
配置されたマグネットとを有し、該マグネットは前記導
電線の波形の山部及び谷部の個々に囲まれる位置に接近
して配置されており、隣り合うマグネットが相互に異な
る極性の磁極を前記導電線に接近配置されていることを
特徴とするスピーカを提供するものである。
【0009】前記線状加振装置は、前記振動板の周辺部
に沿って複数配置することができる。
【0010】前記スピーカは、前記振動板における前記
線状加振装置とは反対側において、該線状加振装置に対
向する位置に前記導電線と同じ極性の磁極を形成するよ
うに補助導電線が振動板に沿って波状に蛇行して延びて
いるものとすることができる。
【0011】前記スピーカは、前記振動板における前記
線状加振装置とは反対側において、該線状加振装置の各
マグネットと異なる極性の磁極を対向させるようにして
補助マグネットが配置されているものとすることができ
る。
【0012】前記スピーカは、前記振動板の表裏両側に
おいて前記線状加振装置が相互に対向するように配置さ
れているものとすることができる。
【0013】前記スピーカは、前記振動板における前記
導電線の山部及び谷部の個々に囲まれた部分に孔を形成
し、該孔は、開放状態とし又は透磁率の高い材料を挿入
したものとすることができる。
【0014】前記スピーカは、前記振動板における前記
導電線の山部及び谷部の個々に囲まれた部分に孔を形成
し、前記マグネットの磁極又は該マグネットに結合され
たヨークの先端部を該孔内又はその近傍に位置させたも
のとすることができる。
【0015】前記導電線は、前記振動板にメッキ又は印
刷により設けることができる。
【0016】前記スピーカは、前記線状加振装置に加え
て圧電型加振装置をさらに前記振動板に結合したものと
することができる。
【0017】本発明はまた、前記目的を達成するため、
振動板に沿って波状に蛇行して延びるように結合される
導電線と、該導電線に対し振動板と反対側において対向
配置されたマグネットとを備え、該マグネットは前記導
電線の波形の山部及び谷部の個々に囲まれる位置に接近
して配置されており、隣り合うマグネットが相互に異な
る極性の磁極を前記導電線に接近配置されていることを
特徴とする線状加振装置を提供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付図面を参照しつつ説明する。図面全図を通じて、
同一又は同種の部材には同一の番号を付す。
【0019】図1は、本発明の一実施形態に係るスピー
カを示している。このスピーカは、矩形平板状の振動板
1の両側部に縦方向に延びる線状加振装置2を備えてい
る。スピーカは、振動板1の周縁部をバネ、ソフトエッ
ジ、吊り下げ用線条等で所望の箇所に支持することがで
きる。
【0020】振動板1は、図示のような矩形以外の多角
形、円形、楕円形等、種々の平面形状とすることができ
る。また、平坦な平板状のものの他、曲面状としてもよ
い。振動板1の材質は、透明なガラス、プラスチック等
とすることによりスピーカを通して背後のCRTや液晶
などの画像を見ることができるという利点を得ることが
できるが、不透明な木材、金属、プラスチック等の板体
とすることもできる。
【0021】線状加振装置2は、図2に断面を示すよう
に、振動板1に沿って波状に蛇行して延びる導電線20
と、該導電線に対向して配置されたマグネット21とを
有し、該マグネットは、以下に詳述するように、導電線
20の波形の山部及び谷部の個々に囲まれる位置に接近
して配置されており、隣り合うマグネットが相互に異な
る極性の磁極を前記導電線に接近配置されている。
【0022】図3(a)に示すように、導電線20は基
板22上で波形に蛇行しており、該導電線及び基板が導
体エレメント23を形成している。図3(a)におい
て、導電線20の右側への凸部を山、左側への凸部を谷
とする。マグネット21は、導電線20の波形の山部及
び谷部の個々に囲まれる位置(図において×で示す)の
真下(図3では紙面の裏側)に接近して配置されてい
る。また、マグネット21は、図3(a)に示すよう
に、N極とS極とが交互に並ぶように配置される。図3
(b)は、蛇行の山と谷が逆になった導電線20が基板
22に配置された導体エレメント23’を示している。
図3における導電線先端部の矢印は電流の流れの一形態
を例示している。図4は、導体エレメント23及び導体
エレメント23’を重ねた状態を示している。これによ
り、一方の導電線20の山と他方の導電線20の谷とに
囲まれた部分が各々矩形の導電線部分を形成する。この
状態で、各導電線20に矢印で示すように相互に逆方向
に電流を流すと、図5に模式的に示すように、マグネッ
ト21の磁界と作用し電磁力を生じる。すなわち、一方
の導電線20に流れる電流Iと他方の導電線20に流れ
る電流I’とは、矩形の重なり合う部分で向きが同じと
なる。矩形の各辺はマグネット21のN極からS極へ流
れる磁力線Hが横切っている。したがって、電流と磁力
線との作用によりフレミングの左手の法則に従う方向の
電磁力Fが発生する。図示の電流の向きでは電磁力Fは
上向きであるが、電流の向きが逆になると電磁力は下向
きとなる。したがって、導電線に送る音響信号の電流値
が変化することにより電磁力が変化して振動板の駆動力
が発生する。
【0023】図5では、導体エレメントが2枚重ねられ
た状態を示したが、さらに重ねる数を増やすことによっ
て、より大きな駆動力が得られる。重ね合わせる導体エ
レメントは、蛇行の山と谷が逆になり合わさって矩形を
形成するものが電磁力発生効率の点から望ましいが、山
と谷とが同じ向きのものを重ね合わせてもよい。導電線
は、図6に示すように、1枚の導体エレメントに複数本
を相互間の絶縁の下に設けることもでき、これにより1
枚の導体エレメントに発生する電磁力を高めることがで
きる。十分な電磁力が得られるのであれば、1枚の導体
エレメントを線状加振装置に用いてもよい。
【0024】振動板に導電線を固定するのに、前述のよ
うに導電線を基板に固定し、その基板を振動板に接着な
どにより固定することができるが、基板を用いず導電線
を直接に振動板に固定してもよい。基板又は振動板への
導電線の固定は、銅線等の金属線を振動板に接着するこ
と、導電材料を線状にメッキ、プリント等で形成する事
等で行なうことができる。
【0025】導電線に関し図には、方形波の波形蛇行の
例を示したが、これに限らず、図7(a)に示すような
サイン波、図7(b)に示すような重ね合わせにより円
形に近い形状をなす曲線波形等、種々の波状蛇行形状を
採用することができる。
【0026】この他、線状加振装置の電磁力発生効率を
高めるために、以下のような種々の構成をとることがで
きる。
【0027】図8は、振動板1の同じ側に線状加振装置
2を平行に並べた例である。この場合、隣り合う線状加
振装置のマグネット21の極性を逆とすることにより両
者間の磁界を連続させ、導電線20への磁界の作用を高
めることができる。
【0028】図9は、振動板1における線状加振装置2
とは反対側において、該線状加振装置に対向する位置に
補助導電線3を設けた例である。補助導電線3は、線状
加振装置2の導電線と同じ極性の磁極を形成するように
振動板1に沿って波状に蛇行させて設ける。これによ
り、導電線及び補助導電線の双方で高い電流密度が得ら
れ。
【0029】図10は、振動板1の表裏両側において線
状加振装置2が相互に対向するように配置された例であ
る。この例では、対向する線状加振装置を同相で駆動す
ることにより、大きな加振力を得ることができる。ま
た、線状加振装置のマグネット21は逆磁極が対向する
ように配置することにより、両磁極間で平行磁界の磁束
が整えられ、磁束密度も増加する。
【0030】図11は、振動板1の側縁部に線状加振装
置2の導電線20を埋設した例である。このように埋設
することにより、導電線20とマグネット21との距離
が短くなり、導電線20に作用する磁力線密度が高くな
る。
【0031】図12は、振動板1及び線状加振装置2を
側方から見た断面を示している。この例では、振動板1
における導電線20の山部及び谷部の個々に囲まれた部
分に孔10を形成している。この孔を開放状態とし、マ
グネット21をこの孔に臨むように配置すると、マグネ
ット21の磁界は振動板1に邪魔されることなく形成さ
れ、磁界密度が上昇する。孔10により放熱効果を高め
るという利点も得られる。また、孔10に透磁率の高い
材料を挿入することによっても磁界密度を上昇させるこ
とができる。
【0032】図12の例ではさらに、マグネット21に
結合されたヨーク24の先端部を孔10の近傍に位置さ
せている。図は簡略化されており、2本の導電線20し
か示されていないが、他の数の導電線を設けることも可
能である。ヨーク24は、マグネット21に結合された
鉄片であり、磁力線の出射及び入射をヨーク先端部に導
く。このように振動板1に孔10が形成されているの
で、ヨーク24を振動板1への接触のおそれなく接近し
て配置することができる。これにより、隣り合うマグネ
ット21のヨーク24の先端間を直線状に結ぶ方向の最
も強い磁力線H0を導電線20に作用させることができ
る。したがって、導電線20における電磁力の発生効率
を高めることができる。ヨーク24は、導電線20に接
近させるために、先端部を孔10の中に位置させてもよ
い。また、ヨークを用いず、マグネット21自身の先端
部を孔10の中又はその近傍に位置させてもよい。図1
3は、上記孔10を設けない場合の例を示している。こ
の場合は、マグネット21を振動板1からある程度離し
て配置することになる。その結果、隣り合うマグネット
21の先端間を直線状に結ぶ最も強い磁力線H0は導電
線20から外れており、該磁力線から離れて弧状に流れ
強度がやや劣る磁力線H1が作用することとなる。した
がって、磁力線発生効率は、図12の場合に比して低い
ものとなる。
【0033】線状加振装置による振動板駆動力を高める
構造の他、駆動形態をより多様化する構造をとることも
できる。図14は、線状加振装置2の導電線と振動板1
との間に圧電型加振装置25を介在させた例である。圧
電型加振装置は、圧電フィルムを備え図外の導線により
音響信号の発信源に接続されている。このように、線状
加振装置に他の駆動部を重ねることにより、ハイブリッ
ド2ウェイ駆動方式とすることができる。これを利用し
て、音楽と人の声等の多重音響信号を各駆動部に振り分
けて振動板を駆動することができる。また、駆動信号の
周波数帯域を分け、或いは分けないで入力することによ
り、線状加振装置と圧電型加振装置との音響特性を生か
すようにして発音させることができる。
【0034】また、従来のプリントコイルとマグネット
を使用したスピーカにおけるような振動板面に沿う多重
渦巻きのコイル状配線に対し、本発明の線状加振装置の
波状に蛇行する導電線を重ねるようにすることにより、
配線の積層化を容易にすることができ、これにより電流
密度を大幅に増加させることができる。
【0035】線状加振装置は、振動板に対して必要に応
じて種々の位置に設けることができる。すなわち、図1
に示すように振動板1の左右に縦方向に延びるように設
ける他、これに代えて或いは加えて、図1に破線で示す
ように上下に設けてもよい。また、振動板の1つの辺縁
に沿って1個の線状加振装置を設ける他、図1に破線で
示すように、複数の線状加振装置を直列状に並べてもよ
い。この場合、複数の線状加振装置は、同相で駆動して
もよいし、別個の信号により駆動してもよい。
【0036】振動板は、前述のようにガラス、プラスチ
ック等の透明材料とすることにより、CRTや液晶等の
画面の前に配置して画面を透視することが可能となる。
そして、線状加振装置を振動板の左右、上下等に設け、
各々を独立して駆動することにより、音像を所望の位置
に調整することができる。したがって、画面の映像に合
わせた位置に音像を定位することが可能となる。
【0037】振動板を透明とし、さらに導電線もシリコ
ン系等の透明配線とすることができる。これにより導電
線の配置面積を映像の邪魔をせずに大きくすることがで
き、電磁力発生効率を高めることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。振動板
の周辺部に結合される線状加振装置は、振動板に沿って
波状に蛇行して延びる導電線を備えている。導電線をこ
のように波状蛇行型とすることにより、スピーカ周辺部
に沿って連続して延び且つ振動板駆動力を発生する形態
を容易に実現することができる。また、導電線の重ね合
わせも容易であるので、電流密度を高くし易く、低いコ
ストで高い電磁力を得るのに極めて有利である。この導
電線に対し、マグネットが前記導電線の波形の山部及び
谷部の個々に囲まれる位置に接近して配置され、隣り合
うマグネットが相互に異なる極性の磁極を前記導電線に
接近配置されているので、導電線に流れる駆動電流に応
じて振動板を面外方向へ駆動する力が得られる。
【0039】波状に蛇行する導電線は、スピーカ周辺部
に沿って線状に延びているので、線状の長さに比例した
出力が得られる。したがって、単に長さ当たりの電流密
度、磁束密度が小さくても線状加振装置全体として大き
な出力が得られる。これにより、高出力の薄型スピーカ
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るスピーカの正面図
である。
【図2】 図1に示すスピーカの一部を示す横断面図で
ある。
【図3】 図1に示すスピーカに用いる線状加振装置の
一例を分解して示す正面図である。
【図4】 図3の線状加振装置の組立状態を示す正面図
である。
【図5】 図4に示す線状加振装置の作動状態を模式的
に示す斜視図である。
【図6】 線状加振装置の他の例を示す正面図である。
【図7】 線状加振装置における導電線の波状蛇行の形
態を示す説明図である。
【図8】 他の実施形態に係るスピーカの一部を示す横
断面図である。
【図9】 さらに他の実施形態に係るスピーカの一部を
示す横断面図である。
【図10】 さらに他の実施形態に係るスピーカの一部
を示す横断面図である。
【図11】 さらに他の実施形態に係るスピーカの一部
を示す横断面図である。
【図12】 さらに他の実施形態に係るスピーカの一部
を示す横断面図である。
【図13】 磁界の作用をスピーカの断面と共に示す説
明図である。
【図14】 さらに他の実施形態に係るスピーカの一部
を示す横断面図である。
【図15】 従来のスピーカの一例を示す斜視図であ
る。
【図16】 従来のスピーカの他の例を示す縦断面図で
ある。
【図17】 図16に示すスピーカの正面図である。
【符号の説明】
1…振動板、2…線状加振装置、3…補助導電線、10
…孔、20…導電線、21…マグネット、24…ヨー
ク、25…圧電型加振装置、
フロントページの続き (72)発明者 小林 哲 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 5D012 AA02 BA05 BB03 5D016 AA01 FA02 GA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板と、該振動板周辺部に結合された
    線状加振装置とを備え、該線状加振装置は、振動板に沿
    って波状に蛇行して延びる導電線と、該導電線に対向し
    て配置されたマグネットとを有し、該マグネットは前記
    導電線の波形の山部及び谷部の個々に囲まれる位置に接
    近して配置されており、隣り合うマグネットが相互に異
    なる極性の磁極を前記導電線に接近配置されていること
    を特徴とするスピーカ。
  2. 【請求項2】 前記線状加振装置が前記振動板の周辺部
    に沿って複数配置されていることを特徴とする請求項1
    に記載のスピーカ。
  3. 【請求項3】 前記振動板における前記線状加振装置と
    は反対側において、該線状加振装置に対向する位置に前
    記導電線と同じ極性の磁極を形成するように補助導電線
    が振動板に沿って波状に蛇行して延びていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のスピーカ。
  4. 【請求項4】 前記振動板における前記線状加振装置と
    は反対側において、該線状加振装置の各マグネットと異
    なる極性の磁極を対向させるようにして補助マグネット
    が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のスピーカ。
  5. 【請求項5】 前記振動板の表裏両側において前記線状
    加振装置が相互に対向するように配置されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカ。
  6. 【請求項6】 前記振動板における前記導電線の山部及
    び谷部の個々に囲まれた部分に孔を形成し、該孔は、開
    放状態とし又は透磁率の高い材料を挿入したことを特徴
    とする請求項1から5のいずれかに記載のスピーカ。
  7. 【請求項7】 前記振動板における前記導電線の山部及
    び谷部の個々に囲まれた部分に孔を形成し、前記マグネ
    ットの磁極又は該マグネットに結合されたヨークの先端
    部を該孔内又はその近傍に位置させたことを特徴とする
    請求項1から5のいずれかに記載のスピーカ。
  8. 【請求項8】 前記導電線が前記振動板にメッキ又は印
    刷により設けられていることを特徴とする請求項1から
    7のいずれかに記載のスピーカ。
  9. 【請求項9】 前記線状加振装置に加えて圧電型加振装
    置をさらに前記振動板に結合したことを特徴とする請求
    項1から8のいずれかに記載のスピーカ。
  10. 【請求項10】 振動板に沿って波状に蛇行して延びる
    ように結合される導電線と、該導電線に対し振動板と反
    対側において対向配置されたマグネットとを備え、該マ
    グネットは前記導電線の波形の山部及び谷部の個々に囲
    まれる位置に接近して配置されており、隣り合うマグネ
    ットが相互に異なる極性の磁極を前記導電線に接近配置
    されていることを特徴とする線状加振装置。
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