JP2002118398A - プリント配線板の位置検出方法 - Google Patents

プリント配線板の位置検出方法

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JP2002118398A
JP2002118398A JP2000305926A JP2000305926A JP2002118398A JP 2002118398 A JP2002118398 A JP 2002118398A JP 2000305926 A JP2000305926 A JP 2000305926A JP 2000305926 A JP2000305926 A JP 2000305926A JP 2002118398 A JP2002118398 A JP 2002118398A
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printed wiring
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友彦 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板に電気部品を装着する電気部
品装着システムにおいて、プリント配線板の保持位置を
効率よく検出する。 【解決手段】 現に電気部品が装着されるべきプリント
配線板20を保持する配線板保持装置132に、バック
アップピン138とともに撮像装置140を固定し、そ
の撮像装置によりプリント配線板の裏面270に設けら
れたフィデューシャルマークを撮像してプリント配線板
の保持位置を検出する。保持位置検出を吸着ヘッド18
と配線板保持装置とが相対移動する間に実行することに
より、作業能率の低下を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板に
接着剤やクリーム状半田を塗布したり、電気部品を装着
したり、電気部品装着後のプリント配線板(プリント回
路板)の検査をしたり等、プリント配線板に対して所定
の作業を行う配線板作業装置におけるプリント配線板の
位置や位置誤差の検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配線板作業装置は、プリント配線板を保
持する配線板保持装置と、その配線板保持装置に保持さ
れたプリント配線板の表面に所定の作業を行う作業ヘッ
ドと、それら配線板保持装置と作業ヘッドとを前記プリ
ント配線板の表面に平行な方向に相対移動させる相対移
動装置と、作業ヘッドおよび相対移動装置を制御する制
御装置を備えたものとされることが多い。制御装置が予
め定められた制御プログラムに従って相対移動装置およ
び作業ヘッドを制御することにより、作業ヘッドが、配
線板保持装置に保持されたプリント配線板の所定位置に
所定の作業を行うのである。その際、配線板保持装置に
よるプリント配線板の保持位置に誤差があれば、作業は
正確に所定の位置には行われないことになる。
【0003】そのため、従来から配線板保持装置による
プリント配線板の保持位置あるいは保持位置誤差を検出
し、相対移動装置による作業ヘッドとプリント配線板と
の相対移動を補正すること、すなわち、作業ヘッドとプ
リント配線板との相対位置あるいは相対移動量を補正す
ることが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】しかし、上記配線板保持装置によるプリント配線板
の保持位置あるいは保持位置誤差の検出が、作業能率低
下の一因となっていた。従来は、保持位置あるいは保持
位置誤差を検出するために、プリント配線板の表面に付
けられた基準マーク,プリント配線パターンの予め定め
られた一部等、予め定められた形象を撮像装置により撮
像することが行われていたが、そのためには、撮像装置
をプリント配線板の表面側に配設することが必要であ
り、同じく表面側に配設される作業ヘッドとの干渉を避
けるために、作業能率が低下することを避け得なかった
のである。例えば、作業ヘッドと撮像装置とをそれぞれ
専用の可動部材に取り付けて、別個に移動させる場合に
は、撮像装置専用の移動装置が必要となって、装置コス
トが高くなる。また、撮像装置が撮像している間は作業
ヘッドを移動させることができないか、あるいは移動可
能範囲が制限されるため、作業能率低下の一因になるこ
とがある。それに対し、作業ヘッドを保持する可動部材
に撮像装置をも保持させれば、作業ヘッドと撮像装置と
は常に一定の相対位置関係を保って移動するため、干渉
を考慮する必要はない。しかし、作業のために作業ヘッ
ドを移動させる際には、不要な撮像装置も共に移動させ
ざるを得ないため、慣性質量が大きくなり、移動の加速
度,減速度を大きくすることができず、作業能率が低下
することを避け得ない。
【0005】本発明は、以上の事情を背景とし、装置コ
ストの上昇と作業能率の低下との少なくとも一方を回避
しつつプリント配線板の位置あるいは位置誤差の検出を
可能にすることを課題としてなされたものであり、本発
明によって、下記各態様のプリント配線板の位置検出方
法,配線板作業方法および配線板作業装置が得られる。
各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付
し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載す
る。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするため
であり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組
合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈さ
れるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載
されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用し
なければならないわけではない。一部の事項のみを選択
して採用することも可能なのである。
【0006】(1)配線板保持装置により保持されたプ
リント配線板の表面に所定の作業を行うプリント配線板
作業装置において、前記配線板保持装置によって保持さ
れたプリント配線板の位置を検出する方法であって、前
記配線板保持装置により保持されたプリント配線板の裏
面の、予め定められた形象を撮像装置により撮像し、得
られた画像内における前記形象の像の位置に基づいて、
前記プリント配線板の位置を検出することを特徴とする
プリント配線板の位置検出方法(請求項1)。撮像装置
は予め定められた形象を撮像可能な位置に設置されるこ
とが必要であり、また、撮像装置自体の位置が正確に判
ることが必要である。形象が常に一定の位置に設けられ
る基準マークである場合には、撮像装置も一定の位置に
固定されればよい。しかし、例えば、プリント配線板の
大きさが異なれば、基準マークの位置も異なるのが普通
であり、その場合には、撮像装置も基準マークの位置に
合わせて異なる位置に固定可能とされることが必要であ
る。また、プリント配線板が剛性の高いものである場合
には、互いに隔たった2位置の形象を撮像すれば、プリ
ント配線板の位置を特定することが可能であるが、剛性
の低いものである等の理由で3箇所以上の形象を撮像す
ることが必要となる場合があり、その場合には、1つの
撮像装置により複数の形象を撮像可能とした方がよいこ
とがある。いずれにしても、撮像装置は精度よく正規の
位置に固定されるか、あるいは正規の位置に対する位置
誤差が取得可能であることが必要である。撮像装置自体
がプリント配線板の予め定められた形象に対向するよう
にすることも可能であるが、撮像装置をプリズム,反射
鏡等、光の向きを変える手段を備えたものとすることが
でき、その場合には形象に対向するのは、その光の向き
を変える手段となる。本発明に従って、配線板保持装置
により保持されたプリント配線板の裏面の、予め定めら
れた形象を撮像装置により撮像すれば、得られた画像内
における形象の像の位置に基づいて、プリント配線板の
位置を検出することができる。裏面の予め定められた形
象が、表面のプリント配線パターンとの相対位置が精度
良く一定になるように形成されたプリント配線板が使用
される限り、裏面の形象を撮像することによって、表面
の所定位置に作業を行う際のプリント配線板の位置、す
なわち、表面のプリント配線パターンの位置あるいは位
置誤差を取得することができる。本項に記載のプリント
配線板の位置検出方法によれば、所定の作業の準備や所
定の作業自体の一部と並行して撮像装置によりプリント
配線板の位置を検出することができるので、作業能率の
低下を回避することができる。 (2)前記プリント配線板の表面のプリント配線パター
ンに対する相対位置が合わされた状態で裏面に形成され
た基準マークを前記形象として利用する (1)項に記載の
プリント配線板の位置検出方法。 (3)表面のプリント配線パターンに対する相対位置が
合わされた状態で形成された裏面のプリント配線パター
ンの予め定められた一部分を前記形象として利用する
(1)項に記載のプリント配線板の位置検出方法。プリン
ト配線パターンの予め定められた一部分を、プリント配
線板の位置検出用の形象として利用すれば、専用の形象
が設けられていない場合でも本発明を適当することがで
きる。 (4)前記プリント配線板が前記形象を複数個有するも
のであり、前記プリント配線板が前記配線板保持装置に
より保持される前に、前記撮像装置を複数個、前記複数
個の形象を撮像可能な位置に位置決めしておく (1)項な
いし (3)項のいずれかに記載のプリント配線板の位置検
出方法(請求項2)。プリント配線板が剛性の高いもの
である場合、あるいは複数の吸引カップ付き支持ピンに
より支持され、精度良く平面状に保たれているとみなし
得る場合には、互いに隔たった2つの形象を撮像すれ
ば、プリント配線板の位置を特定することができる。そ
の場合には、2つの撮像装置をそれぞれの形象を撮像可
能な位置に設置すればよい。プリント配線板の撓みが無
視できない場合には3つ以上の形象を撮像することが望
ましく、その場合には、撮像装置を3つ以上設ければよ
い。 (5)前記複数の撮像装置の位置決めを手動で行う (4)
項に記載のプリント配線板の位置検出方法。撮像装置の
位置決めを手動で行えば、装置の構成が単純で済み、コ
ストを低減し得る。しかし、撮像装置位置決め装置等に
より自動で行われるようにしてもよい。撮像装置を移動
させて新たな位置に位置決めした際には、それら撮像装
置の実際の位置である実位置を検出することが望まし
い。 (6)プリント配線板を保持する配線板保持装置と、そ
の配線板保持装置に保持されたプリント配線板の表面に
所定の作業を行う作業ヘッドと、それら配線板保持装置
と作業ヘッドとを前記プリント配線板の表面に平行な方
向に相対移動させる相対移動装置とを備えた配線板作業
装置により、プリント配線板に対して所定の作業を行う
方法であって、前記配線板保持装置により保持されたプ
リント配線板の裏面の、予め定められた形象を撮像装置
により撮像し、得られた画像内における前記形象の像の
位置に基づいて、前記配線板保持装置によるプリント配
線板の保持位置誤差を取得し、取得した保持位置誤差に
基づいて、前記相対移動装置による前記配線板保持装置
と前記作業ヘッドとの相対移動を補正することを特徴と
する配線板作業方法(請求項3)。 (7)プリント配線板を保持する配線板保持装置と、そ
の配線板保持装置により保持されたプリント配線板の表
面に対して作業を行う作業ヘッドと、それら配線板保持
装置と作業ヘッドとを、配線板保持装置に保持されたプ
リント配線板の表面に平行な方向に相対移動させる相対
移動装置と、前記配線板保持装置により保持されたプリ
ント配線板の裏面を撮像可能な撮像装置と、それら作業
ヘッド,相対移動装置および撮像装置を制御するととも
に、撮像装置により取得された画像のデータに基づい
て、前記配線板保持装置による前記プリント配線板の保
持位置誤差を取得する制御装置と、を含み、かつ、その
制御装置が、前記取得した保持位置誤差を減少させるべ
く、前記相対移動装置による前記配線保持装置と前記作
業ヘッドとの相対移動を補正する相対移動補正部を備え
たプリント配線板作業装置(請求項4)。 (8)前記配線板保持装置により保持されたプリント配
線板の裏面に対向する状態で配設され、前記撮像装置を
保持する撮像装置保持部材を含む (7)項に記載のプリン
ト配線板作業装置。 (9)前記撮像装置保持部材に対して、前記撮像装置を
位置可変に取り付ける取付装置を含む (8)項に記載のプ
リント配線板作業装置。 (10)前記撮像装置保持部材が平らな支持面を有する
保持テーブルであり、前記取付装置が、前記撮像装置に
固定された取付部材を含み、かつ、それら保持テーブル
と取付部材との一方が磁石部を備え、他方が強磁性材料
から成る強磁性部を備えた (9)項に記載のプリント配線
板作業装置。 (11)前記撮像装置保持部材が平らな支持面と、その
支持面に互いに直交する2軸にそれぞれ平行に複数本ず
つ形成されたT溝とを備え、前記取付装置が、そのT溝
に摺動可能に嵌合された複数個のTブロックとそれらT
ブロックの各々と共同して、前記撮像装置を固定するね
じ部材とを備えた (9)項に記載のプリント配線板作業装
置。 (12)前記撮像装置保持部材が、互いに直交するX軸
とY軸とに平行な方向に移動可能な可動部材である (8)
項に記載のプリント配線板作業装置。前述のように、プ
リント配線板の撓みが無視できない場合には3つ以上の
形象を撮像することが望ましく、その場合には、撮像装
置を3つ以上設けることも可能であるが、1つまたは2
つの撮像装置をXY座標面上の任意の位置へ移動可能に
することが望ましい。撮像装置保持部材を可動部材とす
ることにより、撮像装置がプリント配線板の裏面に沿っ
た方向に移動可能となるが、プリント配線板に対して裏
面の全てに対応するように移動可能とすることは不可欠
ではなく、少なくともプリント配線板の一部分に対応す
る範囲において移動可能であればよい。 (13)それぞれ動力源を備え、電気的制御装置により
それら駆動源が制御されることによって、前記可動部材
を前記X軸とY軸とにより規定されるXY座標面上の任
意の位置へ移動させるX軸方向移動装置およびY軸方向
移動装置を含む(12)項に記載のプリント配線板作業装
置。 (11)項に関して説明したように、1つまたは2つの撮像
装置をXY座標面上の任意の位置へ移動可能にすること
が望ましく、手動で送りねじを回転させることにより、
撮像装置を移動させることも可能であるが、動力により
作動する駆動源を備えた移動装置を設ければ、使い勝手
が向上する。 (14)前記撮像装置保持部材を前記配線板保持装置に
より保持されたプリント配線板の裏面に接近,離間させ
る接近離間装置を含む (8)項ないし(13)項のいずれか一
つに記載のプリント配線板作業装置。撮像装置保持部材
の接近離間装置を設ければ、次項におけるように、撮像
装置をプリント配線板の支持部材の一つとして利用する
ことが可能となり、あるいは、撮像装置を、常にはプリ
ント配線板の裏面から離間した位置に保ち、撮像時には
プリント配線板の裏面に接近させることが可能となる。
さらに、撮像装置のプリント配線板の裏面に対する相対
位置を調節して、焦点合わせを行うことも可能となる。 (15)前記撮像装置の少なくとも前記配線板保持装置
により保持されたプリント配線板の裏面に対向する部分
が、その裏面に接触してプリント配線板を支持する接触
部を備える (8)項ないし(14)項のいずれか一つに記載の
プリント配線板作業装置。本項に記載のプリント配線板
作業装置によれば、撮像装置が配線板保持装置の一部と
しても機能し、プリント配線板をより良好に保持すると
ともに、接触部を設けて外側の光を遮断することによ
り、外乱光の影響を避けて良好な像を得ることができ
る。さらに、撮像装置は、単にプリント配線板に接触す
るだけでなく、プリント配線板を吸着して支持すること
により、プリント配線板の水平方向位置を確定してもよ
い。その場合には、例えば、撮像装置の外周を覆うよう
にカバーを設けて、カバー内に負圧を供給することによ
り撮像装置をプリント配線板に吸着させることができ
る。プリント配線板の、撮像装置の接触部と接触する部
分には、プリント配線パターン等が形成されていないこ
とが望ましい。 (16)前記接触部が、前記プリント配線板の前記形象
が形成された部分を囲む閉曲線に沿って前記裏面に接触
する形状を有する(15)項に記載のプリント配線板作業装
置。 (17)前記撮像装置を複数個含む (7)項ないし(16)項
のいずれか一つに記載のプリント配線板作業装置。 (18)前記作業ヘッドが、前記プリント配線板の表面
の予め定められた位置に電気部品を装着する部品装着ヘ
ッドである (7)項ないし(17)項のいずれか一つに記載の
プリント配線板作業装置。 上記 (7)項ないし(18)項に記載の特徴は、前記 (1)項な
いし (6)項に記載の方法にも適用することができる。
【発明の実施の形態】
【0007】図1に、本発明の一実施形態である電気部
品装着システム10を示す。本電気部品装着システム1
0は、本出願人らによる特願2000−3719号に記
載されているものとほぼ同じであるので、簡単に説明す
る。同図において、12は電気部品装着装置、14は電
気部品供給装置である。電気部品装着装置12は、垂直
軸線まわりに間欠回転するインデックステーブル16を
備えている。インデックステーブル16は、負圧により
電気部品17(図2参照)を吸着して保持する複数の吸
着ヘッド18を等角度間隔に保持し、図示しないインデ
ックス用サーボモータ,カム,カムフォロワおよび回転
軸などにより構成される間欠回転装置により間欠回転さ
せられ、吸着ヘッド18が順次部品供給位置(部品取り
出し位置),部品姿勢検出位置,部品姿勢修正位置,部
品装着位置等の停止位置へ移動させられる。複数の吸着
ヘッド18は、順次停止位置に位置決めされて、電気部
品17のプリント配線板20への装着などの作業を行
う。吸着ヘッド18は作業ヘッドの一種なのである。
【0008】電気部品供給装置14は、フィーダ支持台
30と、その上に搭載された複数個の電気部品フィーダ
32とを有する。複数個の電気部品フィーダ32は、各
部品供給部が水平面内の1本の直線(この直線の方向を
X軸方向とする)に沿って並ぶ状態でフィーダ支持台3
0に支持されている。フィーダ支持台30は、ボールね
じ34がX軸サーボモータ36によって回転させられる
ことにより、一対のガイドレール38に沿ってX軸方向
に移動させられ、それによって電気部品フィーダ32の
部品供給部が部品供給位置へ選択的に移動させられる。
これらボールねじ34およびX軸サーボモータ36等が
支持台移動装置40を構成しているのである。電気部品
フィーダ32は、本実施形態では、フィーダ本体部に設
けられた部品送り部の一種であるテープ送り部および部
品収容部の一種であるリール保持部を有し、電気部品1
7をテープ化電気部品として供給するものとされてい
る。
【0009】プリント配線板20は、XYテーブル50
を供えたプリント配線板位置決め支持装置(以下、位置
決め支持装置と略称する)52により支持され、XY平
面内の任意の位置へ移動させられる。位置決め支持装置
52は、前記電気部品装着装置12および電気部品供給
装置14と共に基台54上に設けられており、図示しな
い搬入装置からプリント配線板20を受け取り、電気部
品17の装着後、同じく図示しない搬出装置に引き渡
す。これら搬入装置および搬出装置はそれぞれベルトコ
ンベアを備えており、プリント配線板20をX軸方向に
搬送する。XYテーブル50は、基台54に設けられた
ボールねじ56がX軸サーボモータ58によって回転さ
せられることにより、一対のガイドレール60に沿って
X軸方向へ直線移動させられるXテーブル62と、その
Xテーブル62上に設けられ、ボールねじ64がY軸サ
ーボモータ66によって回転させられることにより、一
対のガイドレール68に沿ってY軸方向へ直線移動させ
られるYテーブル70とを備えている。駆動源たるサー
ボモータ58,66は回転角度を高精度で制御可能な電
動回転モータであり、サーボモータに代えてステップモ
ータを用いてもよい。また、電動回転モータに代えてリ
ニアモータを用いてもよい。
【0010】Yテーブル70上には、図2に示すよう
に、第1昇降台72がX軸方向およびY軸方向の相対移
動不能にかつ上下方向、すなわちX軸方向とY軸方向と
に直角なZ軸方向に相対移動可能に取り付けられてい
る。Yテーブル70には、上下方向に貫通する一対の貫
通孔74が形成されるとともに、それぞれロッド76,
78が軸方向への相対移動可能に挿通させられており、
それらロッド76,78のYテーブル70から上方に突
出した上端に第1昇降台72が固定されている。
【0011】ロッド76,78の下端は、Yテーブル7
0から下方に突き出し、連結バー80によって連結され
ているとともに、その連結バー80には、ロッド76,
78のYテーブル70から下方への突出部に嵌装された
付勢手段の一種である弾性部材たる圧縮コイルスプリン
グ(以下、スプリングと略称する)82の一端が当接さ
せられている。このスプリング82の付勢力により、第
1昇降台72は常にはYテーブル70上に設けられたス
トッパ84に当接する下降位置に保持されている。ま
た、前述の基台54には、駆動源たる流体圧シリンダの
一種であるエアシリンダ86が設けられており、そのエ
アシリンダ86のピストンロッドに固定されたアジャス
トボルト88により連結バー80が上方に押し上げら
れ、第1昇降台72がYテーブル70から一定距離だけ
上方に離れた上昇位置へ移動させられる。
【0012】第1昇降台72上には、固定ガイド90お
よび可動ガイド92が設けられている。固定ガイド90
および可動ガイド92はそれぞれ、断面形状が矩形の長
手形状を成し、各上部にはそれぞれ、押さえ部94,9
6が突設されている。固定ガイド90は、第1昇降台7
2のX軸方向に平行な2辺のうちの一方にX軸方向に平
行に固定された板状の支持部材98にX軸方向に平行に
固定されている。可動ガイド92は別の支持部材100
に固定されている。第1昇降台72のX軸方向に隔たっ
た2箇所にはそれぞれ、スライド(図示省略)がY軸方
向に移動可能に嵌合されており、支持部材98の長手方
向の両端部はそれぞれ、一対のスライドの各上端部に固
定されてX軸方向に延び、可動ガイド92もX軸方向に
配設されている。これらスライドの移動により、可動ガ
イド92は固定ガイド90に接近,離間させられ、プリ
ント配線板20の案内幅が調節される。
【0013】上記支持部材98,100の互いに対向す
る内側面の上部であって、固定ガイド90および可動ガ
イド92の下側にはそれぞれ、ベルトガイド104が固
定されるとともに、無端のコンベアベルト106が巻き
掛けられており、これらコンベアベルト106はベルト
駆動モータを駆動源とする図示しないベルト駆動装置に
より、同期して駆動される。支持部材98,100には
また、それぞれ突上部材110がそれぞれ昇降可能に嵌
合されている。突上部材110は、板状を成し、X軸方
向に長く、コンベアベルト106の内側(他方のコンベ
アベルト側)に配設され、図示しない付勢手段によって
下方へ付勢されている。2つの突上部材110にはそれ
ぞれ、X軸方向に隔たった両端に係合ピン114が下方
に延びだす向きに固定されている。
【0014】第1昇降台72が下降位置に保持された状
態においては、第1昇降台72およびそれに載置された
プリント配線板20は、搬入装置,搬出装置より下方に
位置し、それらと干渉することなく、Yテーブル70と
共にX軸方向およびY軸方向に移動させられる。なお、
Xテーブル62には、Y軸方向に延びる切欠116が形
成されて、Yテーブル70の下方に突き出すロッド7
6,78や連結バー80等がYテーブル70と共にY軸
方向へ移動することを許容している。
【0015】第1昇降台72上には、第2昇降台120
が昇降可能に設けられている。第2昇降台120は板状
を成し、下面に固定の一対の案内部材たるガイドロッド
122は、第1昇降台72の下面に固定のガイドブッシ
ュ124に軸方向に相対移動可能に嵌合されている。ガ
イドブッシュ124は、Yテーブル70内に昇降可能に
嵌合されている。第2昇降台120の下面にはまた、駆
動源たる流体圧アクチュエータの一種であって、流体圧
シリンダの一種であるエアシリンダ126のピストンロ
ッド128が固定されている。エアシリンダ126は、
第1昇降台72に上下方向に固定されると共に、Yテー
ブル70に昇降可能に嵌合されている。
【0016】第2昇降台120上には、図に示すよう
に、配線板位置決めピン130が設けられ、プリント配
線板20を水平面内において位置決めするようにされて
いる。
【0017】第2昇降台120上には、プリント配線板
支持装置132が固定されており、プリント配線板20
を下側から支持する。プリント配線板支持装置132
は、板状の保持台134を備え、それの上に複数のバッ
クアップピン138が立設されている。プリント配線板
支持装置132は、さらに、撮像装置140を備えてい
るが、撮像装置140については後で詳細に説明する。
【0018】本プリント配線板保持装置132は、本出
願人らによる特願2000−237423号に記載され
ているものとほぼ同じ構成であるので、簡単に説明す
る。プリント配線板保持装置132は、保持台134を
有する。保持台134は、図3に示すように、互いに重
ねられた離脱防止板150,ベース152,スペーサ1
54およびカバー156を含む。保持台134の本体部
材としてのベース152は平板状を成し、非磁性材料、
例えばアルミニウムにより作られている。 ベース152
には、複数の負圧供給穴158が厚さ方向に貫通して形
成され、ベース152の上下両面に開口している。負圧
供給穴158は段付状を成し、スペーサ154が重ねら
れる側が小径とされ、離脱防止板150が重ねられる側
が大径とされ、大径部が弁穴160を構成している。こ
れら複数の負圧供給穴158は千鳥状の配置で設けられ
ている。
【0019】スペーサ154は薄い平板状を成し、複数
の負圧供給穴に対応する部分に、厚さ方向に貫通する連
絡通路形成用開口が形成されている。カバー156も平
板状を成し、ベース152と共同してスペーサ154を
挟み、それにより連絡通路形成用開口が両側で塞がれて
連絡通路162が形成されている。
【0020】カバー156には、図示は省略するが、厚
さ方向に貫通し、連絡通路と連通する連通孔が形成され
ている。保持台134は、第2昇降台120上に、図示
しない固定装置によって固定されており、その状態で
は、カバー156に形成された連通孔が、第2昇降台1
20内に形成された図示しない通路に接続され、その通
路などによって負圧源たる負圧供給装置170(図2参
照)に接続された状態となる。この通路と負圧供給装置
170との間には、図示は省略するが、切換弁装置が設
けられており、切換弁装置の切換えにより、連絡通路1
62が負圧供給装置170と大気とに選択的に連通させ
られる。
【0021】離脱防止板150は、本実施形態では強磁
性材料、例えば鋼によって作られており、薄い板状を成
し、ベース152の上面に重ねられている。離脱防止板
150は、本実施形態では、ベース152とほぼ同じ大
きさであって、全部の弁穴160を覆う大きさを有し、
離脱防止板150,ベース152,スペーサ154,カ
バー156は前記連絡通路162から外れた部分の外周
部においてボルト等、図示しない固定手段によって互い
に固定されており、固定後は、一体の保持台134とし
て機能する。
【0022】離脱防止板150の複数の弁穴160のそ
れぞれに対応する部分には、連通穴180が複数ずつ形
成されている。これら連通穴180は、断面形状が円形
を成し、直径は弁穴160の直径より小さく、弁穴16
0の中心を中心とする一円周上に等角度間隔に形成され
ている。
【0023】なお、上記ベース152,スペーサ15
4,カバー156は特開平7−15189号公報に記載
のプリント配線板保持装置におけると同様に、平面度高
く形成されている。離脱防止板150も同様に平面度高
く形成されており、保持台134の上面には高い平面度
が得られる。前記第2昇降台120のプリント配線板保
持装置132が固定される面は、本実施形態では水平と
されており、保持台134は図示しない固定手段によ
り、第2昇降台120に水平な姿勢で着脱可能に固定さ
れ、上面は水平となる。
【0024】複数の負圧供給穴158の各々に対して開
閉弁200が設けられている。前記弁穴160の底部で
あって、弁穴160と負圧供給穴158との間の部分に
は、負圧供給穴158側ほど、すなわち下方ほど直径が
漸減するテーパ面202が形成され、上向きの弁座20
4が設けられている。弁座204は、合成樹脂製のパッ
ド206により覆われており、弁穴160内に弁子たる
球体であるボール208が配設されている。ボール20
8は、本実施形態では、強磁性材料、例えば鋼により形
成されている。また、離脱防止板150の下面(弁穴側
の面)には、弁穴160に対応する部分であって、連通
穴180が形成された部分に位置決め凹部210が形成
されている。位置決め凹部210の内面は、ボール20
8の外周面に対応する球面の一部である部分球面状を成
す。
【0025】以上のように構成された保持台134上
に、プリント配線板20を支持する支持部材たるバック
アップピン138が複数取り付けられている。バックア
ップピン138は、図3に示すように、ピン部220,
カップ部222および取付座部224を有する。ピン部
220を構成するピン226は断面形状が円形を成し、
先端側(上側)ほど直径が小さくされ、先端面である上
端面は水平な支持面228とされている。ピン226の
下面230の中央には、円形断面の突起232が設けら
れ、ピン226内には、軸方向に貫通し、支持面228
と突起232の突出端面とに開口する負圧通路234が
設けられている。ピン226の上端近傍には、被把持部
たる首部236がろう付けなど、適宜の固定手段によっ
て固定されている。首部236は、断面形状が円形を成
し、軸線方向の中間部に円環状溝238が形成されてい
る。円環状溝238は、断面形状が台形状を成し、一対
の溝側面240は、首部236の外周側ほど互いに離間
する向きに傾斜させられている。
【0026】ピン部220の上端部であって、直径が最
小の部分に吸着カップ250が着脱可能に、かつ抜出し
不能に嵌められてカップ部222を構成している。吸着
カップ250は、本実施形態ではゴムによって作られて
おり、支持面より直径が大きく、その上部は支持面から
上方へ突出させられており、上面は支持面より大径の円
環状を成し、平面状の上向きの密着面252とされてい
る。
【0027】ピン226の下端部であって直径が最大の
部分に、取付座たる台座254が固定され取付座部22
4を構成している。台座254は長手形状を成し、幅が
ピンの最大直径とほぼ等しく、長さがピンの最大直径の
複数倍とされている。台座254は容器状を成し、ピン
226は突起232において、台座254の底壁256
の長手方向の中間部に外側から直角に嵌合され、ろう付
等、適宜の固定手段によって固定されている。台座25
4はピン226とは反対側に開口させられているのであ
り、ピン部220内に設けられた負圧通路234は、台
座254内の空間に連通させられている。台座254内
には、2個の永久磁石258が、負圧通路234が開口
する部分の両側にそれぞれ固定されている。負圧通路2
34は台座254内の空間の中央に連通させられている
のである。永久磁石258は直方体を成し、厚さは台座
254の深さよりやや小さく、台座254の環状の先端
面である座面260より内側へ引っ込んでいる。
【0028】プリント配線板保持装置132には、さら
に、プリント配線板20の裏面270に形成された基準
マークとしてのフィデューシャルマーク(図示省略。以
下、Fマークと称する)を撮像する撮像装置140が設
けられている。
【0029】プリント配線板20の表面272と裏面2
70とには、黒色で円形のFマークが複数の位置に設け
られている。それらFマークは、少なくとも、プリント
配線板20の四隅のうちの二隅に設けられることが望ま
しく、本実施形態においては、プリント配線板20の一
対の対角線上に位置する二隅に設けられている。なお、
Fマークの色彩は、背景であるプリント配線板と異なる
コントラストを有する色彩であれば良く、形状は、円形
以外の例えば十字形や三角形などの形状であってもよ
い。
【0030】本実施形態においては、表面272のFマ
ークと裏面270のFマークとが、同じ位置ではない
が、一定の相対位置関係で設けられているので、裏面2
70のFマークの位置に基づいて、表面272の配線パ
ターンの位置等を取得することができる。表面272の
Fマークと裏面270のFマークとが異なる位置に設け
られているのは、Fマークの位置に基づいて表面272
と裏面270とのいずれであるかを識別し得るようにす
るためであり、その必要がない場合には、表面272と
裏面270との互いに同じ位置にFマークを設けてもよ
い。
【0031】次に、それらFマークを撮像する撮像装置
140について説明する。撮像装置140は、プリント
配線板支持装置132の保持台134上において垂直方
向上向きに立設され、プリント配線板20の裏面270
に設けられたFマークを撮像する。図2においては、理
解を容易にするために撮像装置140が1つのみ示され
ているが、実際には、Fマークに対向する二位置に撮像
装置140がそれぞれ設けられている。
【0032】図4に示すように、撮像装置140は、C
CDカメラ300とカバー302とを備え、外部に設け
られた照明装置304と接続されている。CCDカメラ
300は、特願平10−9085号に記載されているも
のとほぼ同じであるので、簡単に説明する。CCDカメ
ラ300は、段つき円筒状のケース306内に、CCD
308,結像レンズ310,ビームスプリッタ312お
よび対物レンズ314が互いに同軸に配置されたもので
ある。CCD308は、一平面上に多数の微小な撮像素
子が配列されたものであり、各撮像素子の受光状態に応
じた電気信号を発生させる。ビームスプリッタ312は
CCD308の光軸に対して45度傾斜した姿勢で配設
されており、このビームスプリッタ312に、照明装置
304が水平方向から対向させられている。また、対物
レンズ314の焦点Oと結像レンズ310の焦点Oとが
一致させられており、その焦点Oと一致する高さにおい
て、オリフィス315が設けられ、そのオリフィス31
5に設けられた微小な透孔316が焦点Oと合致させら
れている。照明装置304は、オリフィス317,球状
レンズ319,光ファイバ318および光源としてのハ
ロゲンランプ320を備え、ハロゲンランプ320から
放射された光が光ファイバ318により導かれ、球状レ
ンズ319によってオリフィス317の微小な透孔の位
置に集光させられる。オリフィス317は透孔322か
らビームスプリッタ312に向かって光を放射状に投光
する。オリフィス317の透孔322と、前述の焦点O
とが、ビームスプリッタ312の反射面324に対して
面対称の相対位置となるように、結像レンズ310,ビ
ームスプリッタ312,対物レンズ314および球状レ
ンズ319の位置が決定されている。
【0033】そのCCDカメラ300全体を覆うように
してカバー302が設けられている。カバー302は、
段つき円筒状であって、CCDカメラ300の外周とわ
ずかな隙間を有してCCDカメラ300全体を覆うよう
に形成され、上端部においてシールリング328が取り
付けられている。カバー302は、Fマークを撮像する
際、すなわちプリント配線板20が配線板支持装置13
2により支持されている状態において、プリント配線板
20の裏面270にシールリング328を介して接触さ
せられる。換言すれば、カバー302は、バックアップ
ピン138と同じ高さに形成されており、バックアップ
ピン138とともにプリント配線板20を下側から支持
するのである。撮像装置140がプリント配線板20を
支持する状態において、カバー302とプリント配線板
20とCCDカメラ300とにより規定される空間32
6が外気から遮断される。さらに、カバー302は光を
通さないように着色されているので、カバー302によ
り外部の光を遮断して、外乱光の影響を受けずにFマー
クを撮像することができる。
【0034】CCDカメラ300とカバー302とに、
それらの下端部において取付座たる台座330が固定さ
れている。台座330はカバー302より大径の円筒状
に形成され、上端側が平板状の天井部332によってふ
さがれるとともに、撮像装置140の反対側において開
口している。CCDカメラ300およびカバー302は
天井部332の中央に接着等、適宜の固定手段により密
着して固定されている。台座330の天井部332であ
って、前述のCCDカメラ300とカバー302との間
の空間326に対向する部分に天井部332を軸方向に
貫通する連通穴334が形成されており、空間326と
台座330内の空間とが連通させられている。連通穴3
34は、前述の空間326に対応する一円周上に沿って
複数箇所に形成されている。それら連通穴334は、そ
れらの直径が空間326の円筒形の部分の厚さより小さ
くされている。台座330の内側に永久磁石336が固
定されている。永久磁石336は、それの直径が台座3
30の内径よりわずかに小さくされており、台座330
の側壁338との間に隙間340が形成されている。永
久磁石336は、さらに、それの厚さが台座330の深
さよりやや小さく、台座330の環状の先端面である座
面342より内側へ引っ込んでいる。永久磁石336の
台座330の天井部332に対向する上端側において、
前述の複数の連通穴334に対向する位置に切欠344
がそれぞれ形成されており、連通穴334に連通させら
れている。その切欠344は、連通穴334に対向する
位置から直径に沿って中心から遠ざかる向きに延びてお
り、永久磁石336の側面に開口している。
【0035】本電気部品装着システム10は、図5に示
す制御装置350により制御される。制御装置350
は、CPU352,ROM354,RAM356および
それらを接続するバス358を有するコンピュータ36
0を主体とするものであり、バス358に接続された入
力インタフェース362には入力装置364とCCDカ
メラ300が接続されている。入力装置364は、作業
者が操作可能な操作パネル,キーボード等を備えてい
る。バス358にはまた、出力インタフェース366が
接続され、駆動回路368等を介してX軸サーボモータ
58,Y軸サーボモータ66,インデックステーブル1
6の回転装置,吸着ヘッド18の昇降装置,可動ガイド
92の移動用装置,表示装置等が接続されるとともに、
制御回路370を介してCCDカメラ300が接続され
ている。表示装置は、作業者が認識可能なディスプレイ
等を含んでいる。
【0036】コンピュータ360のROM354には、
プリント配線板20に電気部品17を装着するための電
気部品装着プログラム等、種々のプログラムが記憶され
ている。また、RAM356には、プリント配線板20
の種類にそれぞれ対応するFマークの位置および電気部
品17の装着位置等の情報を含む複数の情報群が記憶さ
れている。
【0037】以下、本電気部品装着システム10の作動
について説明する。電気部品装着作業を開始する前に、
今回電気部品17を装着すべきプリント配線板20の種
類に応じて、バックアップピン138と撮像装置140
とが位置決めされる。それらの位置決めは本実施形態に
おいては作業者により手動で実行されるが、機械により
自動的に実行されるようにしてもよい。
【0038】バックアップピン138および撮像装置1
40が保持台134上に配設されれば、それぞれの台座
254および台座330に設けられた永久磁石258,
336の磁力により、離脱防止板150に強固に固定さ
れる。ここで、バックアップピン138および撮像装置
140は、保持台134に形成された弁穴160のいず
れかを塞ぐように配置されるのであるが、その塞がれた
弁穴160について、ボール208が永久磁石258,
336により引き寄せられて、開閉弁200が開放状態
となり、バックアップピン138の負圧通路234や撮
像装置140の空間326および切欠344と、保持台
134内の連絡通路162とが連通させられる。弁穴1
60は、台座254の長手方向の内のりと台座330の
内径とのうち小さい方のものより、小さい間隔で設けら
れているので、バックアップピン138および撮像装置
140がいずれの位置に配置されても、殆どの場合、そ
れらによって少なくとも1つの弁穴160がふさがれる
とともに、その弁穴160に対応する開閉弁200が開
放状態とされ得るのである。「殆どの場合」とは、弁穴
160が台座254または台座330の内側と外側とに
跨がる状態になる場合には、バックアップピン138の
負圧通路234や撮像装置140の空間326等に十分
な負圧が得られないため、そのような位置にバックアッ
プピン138や撮像装置140を配設することはできな
いことを意味する。
【0039】次に撮像装置140の実際の位置である実
位置が検出される。具体的には、それぞれの撮像装置1
40により吸着ヘッド18のうち予め定められた作業位
置にあるものが撮像され、取得された画像に基づいて撮
像装置の実位置が検出されるのであり、本実施形態にお
いては、電気部品装着位置に位置する吸着ヘッド18が
撮像される。厳密には、吸着ヘッド18に保持されてい
る吸着ノズルの先端(下端)が撮像されるのである。撮
像される吸着ノズルは、曲がりや偏心のない、撮像装置
140の実位置検出専用のものであることが望ましい。
また、通常の吸着ノズルが撮像される場合には、吸着ヘ
ッドの2つの回転位置(例えば180度の位相差を有す
る位置)において、吸着ノズルの先端が撮像され、取得
された2つの先端位置に基づいて吸着ノズルの回転中心
位置が演算され、その回転中心位置が、吸着ヘッド18
の位置とされることが望ましい。
【0040】前述のように、撮像装置140の今回配置
されるべき理想位置のデータはRAM356にプリント
配線板20の種類と対応付けて格納されている。撮像装
置140が理想位置データに基づいて配置された場合
に、撮像装置140が実際に理想位置に位置していると
すれば、撮像装置140により取得された画像内におけ
る吸着ヘッド18の像の位置は、上記「撮像装置140
の今回配置されるべき理想位置」に対応する位置(必ず
しも撮像装置140の撮像領域の中心である必要はな
い)となるはずである。したがって、実際に撮像により
得られた画像における吸着ヘッド18の像の位置が、理
想位置に対応する位置からずれているならば、そのずれ
に基づいて撮像装置140の理想位置からのずれが取得
される。
【0041】なお、バックアップピン138および撮像
装置140の位置決め、ならびに撮像装置140の実位
置検出は、前回電気部品17が装着されたプリント配線
板20と今回装着されるべきプリント配線板20との種
類が異なる場合にのみ実行されれば良く、同じ種類のプ
リント配線板20に連続して電気部品17が装着される
場合には、上記作業を省略することができる。
【0042】以上のようにして撮像装置140が保持台
134上に配置されれば、プリント配線板20に電気部
品17を装着する電気部品装着作業が開始される。ま
ず、プリント配線板が搬入される。このプリント配線板
20の配線板支持装置132への搬入時には、搬入装置
およびプリント配線板支持装置132の各ベルトコンベ
アが駆動される。このとき、第1昇降台72は上昇位置
に位置させられ、第2昇降台120は下降位置に位置さ
せられており、ベルトコンベアの駆動により搬入装置か
らプリント配線板支持装置132へプリント配線板20
が搬入される。プリント配線板20の移動は、作用位置
に位置する図示しないストッパにより止められ、コンベ
アベルト106の停止後、第2昇降台120が第1昇降
台72に対して上昇させられる。第2昇降台120は上
昇の途中で係合ピン114に係合し、突上部材110を
スプリングの付勢力に抗して上昇させ、プリント配線板
20をコンベアベルト106から突き上げさせる。第2
昇降台120の上昇に伴って位置決めピン130および
プリント配線板支持装置132も上昇し、まず位置決め
ピン130がプリント配線板20に形成された配線板位
置決め穴に嵌入してプリント配線板20を位置決めす
る。続いてプリント配線板支持装置132のバックアッ
プピン138および撮像装置140がプリント配線板2
0の裏面270に接触し、プリント配線板を裏面側から
支持する。プリント配線板20が突上部材110により
突き上げられて丁度押さえ部94,96に当接したと
き、バックアップピン138および撮像装置140がプ
リント配線板20に接触するのである。次に、前述の切
換弁装置が切り換えられることにより、連絡通路162
が大気から遮断されるとともに負圧供給装置170と連
通させられ、バックアップピン138と撮像装置140
とがプリント配線板20の裏面270を吸着する。プリ
ント配線板20は、配線板位置決めピン130によって
位置決めされるとともに、押さえ部94,96と突上部
材110とに挟まれて支持され、さらに、バックアップ
ピン138および撮像装置140により下側から支持さ
れるのである。
【0043】配線板支持装置132にプリント配線板2
0が搬入され、支持されたことが確認されれば、第1昇
降台72が下降させられ、次にX,Yテーブル62,7
0により、1つ目の電気部品17が装着される第1装着
位置へプリント配線板20が移動させられるのである
が、それら作業に並行して、プリント配線板20の裏面
270に設けられたFマークが撮像装置140により撮
像される。プリント配線板20に1つ目の電気部品17
が装着されるまでに撮像作業が実施され、取得された画
像に基づいて、プリント配線板20の位置ずれ量が検出
される。画像処理作業については、表面272に設けら
れたFマークを撮像してプリント配線板20の位置ずれ
を検出する場合と同じである。概略的には、撮像により
取得された画像内におけるFマークの像の位置と、先に
取得された撮像装置140の実位置の情報とに基づいて
プリント配線板20の位置が取得され、そのプリント配
線板20の位置に基づいて電気部品17を装着すべき装
着位置を補正する補正データが作成されて、その補正デ
ータに基づいて電気部品17がプリント配線板20に装
着される。
【0044】プリント配線板20について予定された全
部の電気部品17が装着された後、Xテーブル62およ
びYテーブル70がそれぞれ原位置、すなわち位置決め
支持装置52と搬入,搬出装置との間でプリント配線板
20の受渡しが行われ得る位置へ戻された後、プリント
配線板20の位置決めおよび支持が解除される。そし
て、搬出装置のベルトコンベアおよび位置決め支持装置
52のベルトコンベアが駆動され、プリント配線板20
が搬出装置へ搬出される。この搬出の後、あるいは搬出
と並行して、次に電気部品17が装着されるべきプリン
ト配線板20が搬入装置と位置決め支持装置52のコン
ベアベルトとにより位置決め支持装置52へ搬入され
る。これで1回の装着作業が終了する。
【0045】以上の説明から明らかなように、電気部品
装着システム10が「プリント配線板作業装置」を構成
し、装着ヘッドたる吸着ヘッド18が「作業ヘッド」を
構成し、Xテーブル62,Yテーブル70,X軸サーボ
モータ58およびY軸サーボモータ66等が共同して
「相対移動装置」を構成し、制御装置350のうち撮像
装置140により得られた画像に基づいてプリント配線
板20の位置を検出する部分が「相対移動補正部」を構
成している。
【0046】本実施形態における電気部品装着システム
10によれば、プリント配線板20が配線板支持装置1
32に支持された状態で、電気部品17が装着される装
着位置へ移動させられる間に、プリント配線板20の位
置が取得されて電気部品17を装着すべき装着位置の補
正が行われるので、作業能率が向上する。
【0047】本実施形態においては、光源が、実質的に
点光源と言い得るピンホールとされており、このことに
より精度のよい像を取得することができる。しかし、ピ
ンホールを通過した光は光量が少ないため像が暗くなる
ことを否めない。それに対し、本実施形態においては、
前述のように、撮像装置140の撮像領域が光を通さな
いカバー302により外部から遮断され、外乱光の影響
を受けずにFマークを撮像することができるようにされ
ているため、良好な画像を得ることができる。ただし、
これは不可欠ではなく、光源を十分な面積を有するもの
としてもよい。そのようにすれば、光量を容易に増やす
ことができる。
【0048】撮像装置140のカバー302の形状は、
円筒状に限らず角筒状等、任意の形状とすることができ
る。特に、プリント配線板20との接触部の形状は円形
以外に矩形等とすることができる。また、撮像装置14
0によりプリント配線板20を支持することは不可欠で
はなく、撮像装置140は、プリント配線板20に接触
しない程度の高さに形成されてもよい。さらに、接触し
て支持する場合であっても、負圧の供給によりプリント
配線板20を吸着することは不可欠ではない。バックア
ップピン138も、次に述べる実施形態におけるように
プリント配線板20を吸着して支持することは不可欠で
はない。撮像装置140のみによってプリント配線板2
0を裏面270から支持してもよい。
【0049】前記実施形態においては、プリント配線板
20の裏面270に設けられた2つのFマークを撮像す
ることにより、プリント配線板20の位置が検出される
ようになっていたが、Fマークの代わりに、裏面270
に形成されたプリント配線パターンの予め定められた部
分等の形象を撮像することによりプリント配線板20の
位置が検出されるようにしてもよい。
【0050】前記電気部品装着システム10は、インデ
ックステーブル16を有するものであったが、例えば、
装着ヘッドがXYロボットによって水平面内の任意の位
置に移動させられる態様であってもよい。さらに、電気
部品装着システムのみではなく、スクリーン印刷装置
や、電気部品17を装着した後のプリント配線板(プリ
ント回路板)を検査する配線板検査装置等に、本発明を
適用することができる。
【0051】なお、スクリーン印刷装置に、本発明が適
用される場合には、スクリーンとスキージとが互いに共
同して「作業ヘッド」を構成し、プリント配線板に対す
るスクリーンの位置が補正されて、スクリーン印刷が実
施されることになる。
【0052】本発明の別の実施形態である電気部品装着
システムを図6および図7に基づいて説明する。本電気
部品装着システムは、前述の実施形態における電気部品
装着システムとプリント配線板支持装置400の構成の
一部において異なるので、異なる部分についてのみ詳細
に説明し、共通する部分については共通の符号を用いる
ことによってそのことを示し、説明を省略する。
【0053】プリント配線板支持装置400は保持台4
02を有し、その保持台402上に撮像装置404およ
びバックアップピン406が固定されている。まず、撮
像装置404について説明する。本実施形態における撮
像装置404は、前述の撮像装置140とCCDカメラ
300の構成については共通しているが、カバーが設け
られず、プリント配線板20を吸着・支持しない点にお
いて異なり、さらに、取付座部としての台座408の構
成において異なる。以下、台座408の構成について説
明する。
【0054】図7に示すように、CCDカメラ300は
台座408に固定的に設けられている。台座408は、
概して長方形の板状をなし、長手方向の両端部に厚さ方
向に貫通する切欠410が形成されている。それら切欠
410は、長手方向の端面から台座408の中央に向か
って延び、台座408のほぼ3分の1の長さで形成され
ている。
【0055】以上のように構成される撮像装置が、保持
台402に固定される。保持台402の表面412に沿
って格子状に取付溝414が形成されている。この取付
溝414は、底部416が幅広く形成され、表面412
に開口している上部418が幅狭く形成されている。図
示の例では、横断面形状がT字形をなすT溝となってい
る。その取付溝414に取付ブロックとしてのTブロッ
ク420が摺動可能に嵌合されている。Tブロック42
0は、幅の広い幅広部422が、前述の取付溝416の
底部418の側面に対してわずかに隙間を有する大きさ
に形成されるとともに、ほぼ同じ厚さに形成されて取付
溝414に対して垂直方向に実質的に移動不能となって
いる。その幅広部422の中央から上方に突部424が
延び出させられており、その突部424は取付溝414
の上部とほぼ同じ幅に形成されている。Tブロック42
0の高さは取付溝414の深さより小さくされ、取付溝
414の開口から引っ込んでいる。突部424の中央
に、垂直方向の雌ねじ穴426が形成されている。その
雌ねじ穴426の上方に前述の台座408の切欠410
を対応させ、それらをボルト428により締め付けて、
撮像装置404を保持台402上に固定する。台座40
8を、前述の格子状の取付溝414のうちの2本に交差
するように配置して、それに対応する位置にTブロック
420を配置すれば、保持台402上のほぼ任意の位置
に撮像装置404を配置することができるのである。台
座408の両端の切欠410が、長く形成されているの
で、それら切欠410のうちのいずれかの部分において
ボルト428を締め付けることができ、それによっても
撮像装置404の配置の自由度が高くなっている。な
お、ボルト428はワッシャ430を挟んで締め付けら
れることが望ましい。
【0056】バックアップピン406を保持台402上
に固定する台座の構成も、撮像装置404の台座408
の構成と同じにされており、バックアップピン406も
撮像装置404と同様に、保持台402上の任意の位置
に配置することができる。なお、バックアップピン40
6は、前述の実施形態とは異なり、負圧供給路234が
形成されていないので、プリント配線板20を吸着しな
いで支持する。
【0057】本発明のさらに別の実施形態である電気部
品装着システムについて説明する。本電気部品装着シス
テムも、図1に示す実施形態における電気部品装着シス
テムとプリント配線板支持装置500の構成の一部が異
なるので、異なる部分についてのみ詳細に説明し、共通
する部分については共通の符号を用いることによってそ
れを表し、説明を省略する。
【0058】本実施形態においては、図8に示すよう
に、プリント配線板支持装置500の保持台502上に
Y軸方向に延びる一対ずつのガイドレール503とボー
ルねじ504とが設けられ、各ボールねじ504が各Y
軸モータ506により回転させられることにより、Y軸
スライド508がガイドレール503に沿ってY軸方向
に移動させられる。そのY軸スライド508上には、一
対のガイドレール509(一方のみ図示)と図示を省略
する1本のボールねじとが設けられており、そのボール
ねじがX軸モータ510によって回転させられることに
より、X軸スライド512が一対のガイドレールに沿っ
てX軸方向に移動させられる。駆動源たるY軸モータ5
06およびX軸モータ510は、回転角度を高精度で制
御可能な電動回転モータの一種であるサーボモータであ
る。一対のY軸モータ506は、制御装置350により
同期して回転させられる。また、制御装置350は、各
種のプリント配線板に対して予め設定されている位置デ
ータに基づいてY軸モータ506およびX軸モータ51
0を制御し、自動で撮像装置404を所定の位置に位置
決めする。サーボモータに代えてステップモータを用い
てもよい。
【0059】本実施形態においては、バックアップピン
は、保持台502上において、撮像装置404の移動可
能範囲以外の領域で任意の位置に取り付け可能とされて
いる。なお、バックアップピンは前述の各実施形態に示
すいずれかの方法で固定されてもよいし、別の方法で固
定されてもよい。本実施形態においても、バックアップ
ピンによりプリント配線板20を吸着しつつ支持しても
よいし、単に下側から支持してもよい。
【0060】本電気部品装着システムによれば、1つの
撮像装置404により、1つのプリント配線板20の2
箇所以上を撮像することができるので、例えばプリント
配線板20が剛性の低い材料等からなる場合に特にプリ
ント配線板20の位置を精度良く取得することができ
る。本実施形態においては、撮像装置404は、移動時
にプリント配線板と干渉しないように、プリント配線板
に接触しないように設けられる。撮像装置404および
それの移動装置は1組設けられるのみでもよく、複数組
設けられてもよい。また、撮像装置404の移動方向
は、プリント配線板の一辺に平行な方向でも、一辺に対
して傾斜した方向でもよい。例えば、1組の撮像装置4
04およびそれの移動装置を、プリント配線板の一対角
線に沿った方向に撮像装置404を移動可能に設けるの
である。
【0061】上記実施形態においては、X軸方向および
Y軸方向に延びるボールねじがそれぞれサーボモータに
よって回転させられるが、作業者によるハンドルの回転
操作によりボールねじを回転させてXテーブルおよびY
テーブルを移動させてもよい。
【0062】撮像装置をプリント配線板の撮像すべき形
象に対向する位置に配置することは不可欠ではない。例
えば、図9に示すように、導光装置520を設ければ、
撮像装置522を水平に配置することが可能となる。導
光装置520は、ケーシング524とその内部に配設さ
れたハーフミラー526とを備えている。ハーフミラー
526は、投光器528から投光される照明光がプリン
ト配線板530に向かうのを許容するとともに、プリン
ト配線板530により反射された光を撮像装置522に
導く。投光器528はそれ自体が発光源であっても、別
に設けられた発光源から光ファイバ等の導光部材により
導かれた光を投光するものであってもよい。本態様によ
れば、撮像装置522を低い姿勢で配設することがで
き、プリント配線板530の下方空間への配置が容易と
なる。導光装置520,撮像装置522等は位置固定と
してもよいが、移動可能とすることが望ましい。後者の
場合、プリント配線板支持装置から独立した撮像装置移
動装置により移動させられるようにすることも可能であ
り、図示の例では、片持ち状に水平に延びるアーム53
2の先端に導光装置520,撮像装置522等が取り付
けられている。プリント配線板支持装置から外れた領域
では、アーム532をそれに長手方向と直交する方向に
移動させ、プリント配線板支持装置に対応する領域で
は、アーム532を長手方向にのみ移動させることによ
り、導光装置520,撮像装置522,アーム532
の、プリント配線板支持装置のバックアップピン等との
干渉を少なくすることができる。
【0063】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらはあくまでも例示であり、本発明
は、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段
および発明の効果〕の項に記載された態様を始めとし
て、当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を施した
形態で実施することができる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電気部品装着システ
ムを概念的に示す平面図である。
【図2】上記電気部品装着システムの要部を抜き出して
示す側面図(一部断面)である。
【図3】図2の、さらに要部を拡大して示す側面断面図
である。
【図4】図2の、別の要部を拡大して示す側面断面図で
ある。
【図5】上記電気部品装着システムの制御部を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明の別の実施形態である電気部品装着シス
テムの要部を拡大して示す平面図である。
【図7】上記電気部品装着システムにおける要部を示す
側面図(一部断面)である。
【図8】本発明のさらに別の実施形態である電気部品装
着システムの要部を拡大して示す平面図である。
【図9】本発明のさらに別の実施形態における撮像装置
およびその周辺部材を概念的に示す側面断面図である。
【符号の説明】
10:電気部品装着システム 16:インデックス
テーブル 18:吸着ヘッド 50:XYテー
ブル 132:プリント配線板支持装置 134:保持台 138:バックアップピン
140:撮像装置 300:CCDカメラ 302:カバー 30
4:照明装置 400:プリント配線板支持装置
402:保持台 404:撮像装置 414:取付溝 420:Tブロック 50
0:プリント配線板支持装置 502:保持台
504:ボールねじ 506:Y軸モータ
508:Y軸スライド 510:X軸モータ
512:X軸スライド 520:導光装置 5
22:撮像装置 528:投光器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線板保持装置により保持されたプリン
    ト配線板の表面に所定の作業を行うプリント配線板作業
    装置において、前記配線板保持装置によって保持された
    プリント配線板の位置を検出する方法であって、 前記配線板保持装置により保持されたプリント配線板の
    裏面の、予め定められた形象を撮像装置により撮像し、
    得られた画像内における前記形象の像の位置に基づい
    て、前記プリント配線板の位置を検出することを特徴と
    するプリント配線板の位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記プリント配線板が前記形象を複数個
    有するものであり、前記プリント配線板が前記配線板保
    持装置により保持される前に、前記撮像装置を複数個、
    前記複数個の形象を撮像可能な位置に位置決めしておく
    請求項1に記載のプリント配線板の位置検出方法。
  3. 【請求項3】 プリント配線板を保持する配線板保持装
    置と、その配線板保持装置に保持されたプリント配線板
    の表面に所定の作業を行う作業ヘッドと、それら配線板
    保持装置と作業ヘッドとを前記プリント配線板の表面に
    平行な方向に相対移動させる相対移動装置とを備えた配
    線板作業装置により、プリント配線板に対して所定の作
    業を行う方法であって、 前記配線板保持装置により保持されたプリント配線板の
    裏面の、予め定められた形象を撮像装置により撮像し、
    得られた画像内における前記形象の像の位置に基づい
    て、前記配線板保持装置によるプリント配線板の保持位
    置誤差を取得し、取得した保持位置誤差に基づいて、前
    記相対移動装置による前記配線板保持装置と前記作業ヘ
    ッドとの相対移動を補正することを特徴とする配線板作
    業方法。
  4. 【請求項4】 プリント配線板を保持する配線板保持装
    置と、 その配線板保持装置により保持されたプリント配線板の
    表面に対して作業を行う作業ヘッドと、 それら配線板保持装置と作業ヘッドとを、配線板保持装
    置に保持されたプリント配線板の表面に平行な方向に相
    対移動させる相対移動装置と、 前記配線板保持装置により保持されたプリント配線板の
    裏面を撮像可能な撮像装置と、 それら作業ヘッド,相対移動装置および撮像装置を制御
    するとともに、撮像装置により取得された画像のデータ
    に基づいて、前記配線板保持装置による前記プリント配
    線板の保持位置誤差を取得する制御装置と、 を含み、かつ、その制御装置が、前記取得した保持位置
    誤差を減少させるべく、前記相対移動装置による前記配
    線保持装置と前記作業ヘッドとの相対移動を補正する相
    対移動補正部を備えたプリント配線板作業装置。
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