JP2002117995A - 放電灯装置 - Google Patents

放電灯装置

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JP2002117995A JP2000309616A JP2000309616A JP2002117995A JP 2002117995 A JP2002117995 A JP 2002117995A JP 2000309616 A JP2000309616 A JP 2000309616A JP 2000309616 A JP2000309616 A JP 2000309616A JP 2002117995 A JP2002117995 A JP 2002117995A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電灯装置におけるDC/DC変換回路のス
イッチング素子を、新規な構成でソフトスイッチングで
きるようにする。 【解決手段】 フィルタ回路110、DC/DC変換回
路120、インバータ回路130、始動回路140、お
よび制御回路160を備えた放電灯装置100におい
て、車載のバッテリ10からの直流電圧を昇圧するDC
/DC変換回路120として、一次巻線121a、二次
巻線121bを有するフライバックトランス121と、
一次巻線121aに接続されたMOSトランジスタ12
2と、MOSトランジスタ122に並列に接続されたコ
ンデンサ126とを有して、フライバックトランス12
1の漏れリアクトルとコンデンサ126とにより共振を
発生させるように構成し、MOSトランジスタ122を
制御回路160によりPFM制御して、MOSトランジ
スタ122をソフトスイッチングさせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯を点灯する
放電灯装置に関し、特に車両前照灯に用いて好適なるも
のである。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来の車両用放電灯装置の概略
構成を示す。図において、10は直流電源としての車載
のバッテリ、20はランプ点灯スイッチ、30は車両用
前照灯であるメタルハライドランプ等のランプ(放電
灯)である。
【0003】放電灯装置100は、フィルタ回路11
0、DC/DC変換回路120、インバータ回路13
0、始動回路140、および制御回路150を備えてい
る。
【0004】フィルタ回路110は、コイル111とコ
ンデンサ112から構成され、雑音防止用として設けら
れている。
【0005】DC/DC変換回路120は、バッテリ1
0側に配された一次巻線121aとランプ30側に配さ
れた二次巻線121bとを有するフライバックトランス
121と、一次巻線121aに接続された半導体スイッ
チング素子としてのMOSトランジスタ(電界効果型ト
ランジスタ)122と、二次巻線121bに接続された
整流用のダイオード123および平滑用コンデンサ12
4とから構成され、バッテリ電圧を昇圧した昇圧電圧を
出力する。すなわち、このDC/DC変換回路120に
おいて、MOSトランジスタ122がオンすると、一次
巻線121aに一次電流が流れて一次巻線121aにエ
ネルギーが蓄えられ、MOSトランジスタ122がオフ
すると、一次巻線121aのエネルギーが二次巻線12
1bに供給される。そして、このような動作を繰り返す
ことにより、ダイオード123と平滑用コンデンサ12
4の接続点から高電圧を出力する。なお、フライバック
トランス121は、図に示すように一次巻線121aと
二次巻線121bとが電気的に導通するように構成され
ている。
【0006】インバータ回路130は、Hブリッジ状に
配置された半導体スイッチング素子をなすMOSトラン
ジスタ131〜134を有し、ランプ30を交流にて点
灯駆動するために設けられている。MOSトランジスタ
131〜134は、図示しないブリッジ駆動回路によっ
て、MOSトランジスタ131、134の組とMOSト
ランジスタ132、133の組が交互にオンオフするよ
うに駆動される。
【0007】始動回路140は、一次巻線141aと二
次巻線141bを有するトランス141と、コンデンサ
142と、一方向性半導体素子をなすサイリスタ143
から構成され、ランプ30を点灯始動させる。すなわ
ち、点灯スイッチ20がオンすると、コンデンサ142
が充電され、この後、サイリスタ143がオンすると、
コンデンサ142が放電し、トランス141を通じて、
ランプ30に高電圧を印加する。その結果、ランプ30
が電極間で絶縁破壊し点灯する。
【0008】制御回路150は、図中に図示されない検
出回路から出力されるランプ電圧とランプ電流に相当す
る信号(ランプ電力相当信号)に基づいて、点灯初期時
にランプ電力を最大電力(例えば65W)に、安定点灯
時にランプ電力を定常電力(例えば35W)にするよう
に、MOSトランジスタ122をPWM制御する。その
結果、点灯初期、過渡状態、安定点灯におけるランプ電
圧、ランプ電流、ランプ電力は図9に示すようになる。
【0009】上記した構成において、その作動の概要を
説明する。
【0010】点灯スイッチ20がオンし、制御回路15
0がMOSトランジスタ122をPWM制御すると、フ
ライバックトランス121の作動によって、バッテリ電
圧を昇圧した電圧がDC/DC変換回路120から出力
される。このDC/DC変換回路120から出力された
高電圧は、インバータ回路130を介して始動回路14
0のコンデンサ142に供給され、コンデンサ142が
充電される。この後、サイリスタ143がオンすると、
コンデンサ142が放電し、トランス141を通じて、
ランプ30に高電圧が印加される。その結果、ランプ3
0が点灯開始する。
【0011】この点灯開始後、トランジスタ131〜1
34が対角線の関係で交互にオンオフ(すなわち、トラ
ンジスタ131、134の組とトランジスタ132、1
33の組が交互にオンオフ)し、ランプ30に印加され
る電圧の極性が交互に反転する。また、制御回路150
は、ランプ電圧とランプ電流に相当する信号に基づい
て、点灯開始時にはランプ電力が最大電力に、安定点灯
時にはランプ電力が定常電力になるように、MOSトラ
ンジスタ122をPWM制御する。このような制御によ
って、ランプ30は、点灯初期の状態からから過渡状態
を経て安定点灯の状態に移行していく。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図10に、フライバッ
クトランス121の一次側の電圧V1と電流i1の波形
を示す。上記したPWM制御によれば、デューティサイ
クルT2は一定で、オン期間(MOSトランジスタ12
2をオンにする期間)T1が可変となる。この図10の
波形からわかるように、MOSトランジスタ122のス
イッチングに伴って電流波形と電圧波形がある値のとこ
ろで交差し、スイッチング損失が生じている。すなわ
ち、従来の放電灯装置では、MOSトランジスタ122
をハードスイッチングする構成になっている。
【0013】このスイッチング損失を低減するために
は、共振を利用してMOSトランジスタ122をソフト
スイッチングすることが考えられる。特開平9−812
3123号公報には、スイッチング電源装置のDC/D
C変換回路において、フライバックトランスの一次巻線
に接続されたMOSトランジスタに並列にコンデンサを
設け、そのコンデンサと一次巻線とにより共振を発生さ
せて、ソフトスイッチングを行うものが開示されてい
る。この技術を図8に示すDC/DC変換回路120に
適用すると、図11に示すように、MOSトランジスタ
122に並列にコンデンサ125を設け、フライバック
トランス121の一次巻線121aと、MOSトランジ
スタ122に並列に接続されたコンデンサ125とによ
り共振を発生させて、ソフトスイッチングを行う構成と
することができる。
【0014】このように構成された放電灯装置におい
て、MOSトランジスタ122をPWM制御すると、M
OSトランジスタ122の両端電圧V(s)および電流
i(s)は、図13に示すように変化する。電圧V
(s)が共振によって低下し0V以下になると、MOS
トランジスタ122の寄生ダイオード122aに電流が
流れる。このときMOSトランジスタ122をターンオ
ンすれば、ゼロ電圧スイッチングが実現でき、ターンオ
ン損失を低減することができる。なお、MOSトランジ
スタ122のターンオフ時の損失は、コンデンサスナバ
を利用したソフトスイッチングによって低減することが
できる。このコンデンサスナバを利用したソフトスイッ
チングについて簡単に説明する。図12(a)におい
て、スイッチがオンし通電している状態から、オフする
場合を考える。オフした瞬間、それまで流れていた電流
によりコンデンサが充電される。これにより、コンデン
サが接続されていない場合(ハードスイッチング)と比
較して、スイッチ両端の印加電圧のdV/dtが低減さ
れ、図12(b)に示すように、電流波形と電圧波形の
重なりが低減され、スイッチング損失も低減されること
になる。このようなスイッチングをスナバスイッチング
(この場合はCスナバスイッチング)という。
【0015】上記のように構成した場合、ターンオン損
失、ターンオフ損失を低減することができるが、図13
に示すように、寄生ダイオードの導通期間が長く、これ
によって損失が生じてしまう。このダイオード導通期間
は、例えば、フライバックトランス121の一次巻線1
21aのインダクタンスLを変えることにより変化させ
ることができるが、放電灯装置として適正に作動させる
場合には、自ずと一次巻線121aのインダクタンスL
の取り得る値の範囲が決まり、その範囲内で上記したダ
イオード導通期間による損失を所望値以下に低減するこ
とはできなかった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、放電灯装置に
おけるDC/DC変換回路のスイッチング素子を、新規
な構成でソフトスイッチングできるようにすることを目
的とする。
【0017】このため、請求項1に記載の発明では、直
流電源(10)からの直流電圧を昇圧するDC/DC変
換回路(120)において、直流電源(10)側に配さ
れた一次巻線(121a)と放電灯(30)側に配され
た二次巻線(121b)とを有するフライバックトラン
ス(121)と、一次巻線(121a)に接続された半
導体スイッチング素子(122)と、半導体スイッチン
グ素子(122)に並列に接続されたコンデンサ(12
6)とを有して、フライバックトランス(121)の漏
れリアクトルとコンデンサ(126)とにより共振を発
生させるように構成し、半導体スイッチング素子(12
2)を制御回路(160)によりPFM制御して、半導
体スイッチング素子(122)をゼロ電圧スイッチング
させるようにしたことを特徴としている。
【0018】また、請求項2に記載の発明では、直流電
源(10)からの直流電圧を昇圧するDC/DC変換回
路(120)において、直流電源(10)側に配された
一次巻線(121a)と放電灯(30)側に配された二
次巻線(121b)とを有するフライバックトランス
(121)と、一次巻線(121a)に接続された半導
体スイッチング素子(122)と、一次巻線(121
a)に並列に接続されたコンデンサ(126)とを有し
て、フライバックトランス(121)の漏れリアクトル
とコンデンサ(126)とにより共振を発生させるよう
に構成し、半導体スイッチング素子(122)を制御回
路(160)によりPFM制御して、半導体スイッチン
グ素子(122)をゼロ電圧スイッチングさせるように
したことを特徴としている。
【0019】請求項1または2に記載の発明において、
フライバックトランス(121)の漏れリアクトルのイ
ンダクタンスとコンデンサ(126)の容量を、請求項
3に記載の発明のように、ゼロ電圧スイッチングを可能
とするとともにPFM制御におけるスイッチング周波数
を設定された一定値にする条件を満たし、その条件を満
たす中で漏れリアクトルのインダクタンスが最も小さく
なるように、それぞれ設定するのが好ましい。
【0020】また、請求項4に記載の発明のように、制
御回路(160)において、放電灯の電力に相当する信
号に基づいて放電灯の電力が瞬時低下する状態を検出し
たとき、半導体スイッチング素子のオフ期間を長くする
ようにすれば、電力の瞬時低下時においてもゼロ電圧ス
イッチングを行うことができる。
【0021】また、請求項5に記載の発明では、直流電
源(10)からの直流電圧を昇圧するDC/DC変換回
路(120)において、直流電源(10)側に配された
一次巻線(121a)と放電灯(30)側に配された二
次巻線(121b)とを有するフライバックトランス
(121)と、一次巻線(121a)に接続された半導
体スイッチング素子(122)と、一端が二次巻線(1
21b)とダイオード(123)との接続点に接続され
他端が直流電源(10)の負極側に接続されたコンデン
サ(126)とを有して、フライバックトランス(12
1)の漏れリアクトルとコンデンサ(126)とにより
共振を発生させるように構成し、半導体スイッチング素
子(122)を制御回路(160)によりPFM制御し
て、半導体スイッチング素子(122)をゼロ電流スイ
ッチングさせるようにしたことを特徴としている。
【0022】この場合、請求項6に記載の発明のよう
に、制御回路(160)において、放電灯の電力に相当
する信号に基づいて放電灯の電力が瞬時低下する状態を
検出したとき、半導体スイッチング素子のオフ期間を長
くするようにすれば、電力の瞬時低下時においてもゼロ
電流スイッチングを行うことができる。
【0023】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に、本発明
の第1実施形態に係る車両用放電灯装置の構成を示す。
図8に示すものと同一符号を付した部分は、同一もしく
は均等なものを示している。
【0025】この実施形態において、図8に示すものと
相違するところは、DC/DC変換回路120におい
て、半導体スイッチング素子(例えば、MOSトランジ
スタ)122に並列にコンデンサ126を設け、フライ
バックトランス121の漏れリアクトル(図中には明示
されない)とコンデンサ126とにより共振を発生させ
るようにし、かつMOSトランジスタ122を制御回路
160によってPFM(Pulse Frequency Modulation)制
御するようにしたことである。
【0026】なお、制御回路160には、図8に示す従
来のものと同様、ランプ電圧とランプ電流に相当する信
号が入力され、制御回路160は、ランプ電圧とランプ
電流に相当する信号に基づいて、ランプ電力を所望の値
にするように、MOSトランジスタ122をPFM制御
する。この制御回路160の具体的な構成については後
述する。
【0027】図2に、MOSトランジスタ122をPF
M制御したときのフライバックトランス121の一次側
の電圧V1と電流i1の波形を示す。PFM制御におい
てはMOSトランジスタ122をスイッチングするため
のスイッチング周波数fSWが変化するが、スイッチン
グ周期(1/fSW)においてMOSトランジスタ12
2をオフする期間は一定(固定)となっている。フライ
バックトランス121の一次側の電圧V1が、共振によ
って低下し0V以下になると、MOSトランジスタ12
2の寄生ダイオードに電流が流れる。このときMOSト
ランジスタ122をターンオンさせ、ゼロ電圧スイッチ
ングを行う。このゼロ電圧スイッチングによってターン
オン損失を低減することができる。なお、MOSトラン
ジスタ122のターンオフ時の損失は、図11に示すも
のと同様、コンデンサスナバを利用したソフトスイッチ
ングによって低減することができる。
【0028】ここで、上記したゼロ電圧スイッチングを
実現するためには、フライバックトランス121の漏れ
リアクトルのインダクタンスLrとコンデンサ126の
容量Crをどのような値にするかが問題となる。この点
について発明者等が行った検討について以下説明する。
【0029】図3に、フライバックトランス121の漏
れリアクトルのインダクタンスLrとコンデンサ126
の容量Crについてシュミレーションを行った結果を示
す。漏れリアクトルのインダクタンスLrとコンデンサ
126の容量Crが、図中の領域(A)における関係に
あれば、ソフトスイッチングを行うことができる。この
領域(A)は、コンデンサ126の容量Crの下限値
と、ダイオード導通期間tzvsの下限値で規定され
る。
【0030】ここで、コンデンサ126の容量Crの下
限値は、MOSトランジスタ122の寄生容量との関係
で設定される。また、ダイオード導通期間tzvsは、
MOSトランジスタ122の寄生ダイオードに電流が流
れる期間であるが、その期間中にMOSトランジスタ1
22をターンオンさせるためには、ダイオード導通期間
tzvsを確保する必要がある。しかし、ダイオード導
通期間tzvsが長すぎるとそれによる損失が大きくな
ってしまう。そこで、放電灯装置の回路パラメータのば
らつき等を考慮し、ダイオード導通期間tzvs中にM
OSトランジスタ122を確実にターンオンできる最小
の時間を、ダイオード導通期間tzvsの下限値として
設定している。
【0031】また、放電灯装置として適正に動作させる
ためにスイッチング周波数(一定値)fswが設定され
ており、そのスイッチング周波数fswを得るために
は、漏れリアクトルのインダクタンスLrとコンデンサ
126の容量Crが、図中の曲線(B)の関係を満たす
必要がある。
【0032】また、漏れリアクトルのインダクタンスL
rが小さいほど、DC/DC変換回路損失が小さくな
る。
【0033】従って、以上の検討から、漏れリアクトル
のインダクタンスLrとコンデンサ126の容量Cr
を、図中の(C)点の値に設定すれば、ソフトスイッチ
ングが実現でき、かつDC/DC変換回路損失を最小と
することができる。
【0034】次に、そのような漏れリアクトルのインダ
クタンスLrとコンデンサ126の容量Crを用いて、
PFM制御を行う場合のスイッチング周波数fswとラ
ンプ電力Poutの関係について検討を行った。図4
に、その検討結果を示す。この図からわかるように、ス
イッチング周波数fswが小さいときにランプ電力Po
utを大きくすることができ、スイッチング周波数fs
wが大きいときにランプ電力Poutを小さくすること
ができる。従って、図5(a)のようなランプ最適電力
曲線を得るためには、ランプ電力に応じて、図5(b)
に示すようにスイッチング周波数fswを変化させれば
よい。
【0035】図6に、制御回路160の具体的な構成を
示す。この制御回路160は、ランプ電圧とランプ電流
に相当する信号からランプ電力を検知する電力検知回路
161と、この電力検知回路161から出力されるラン
プ電力に応じた電圧を周波数に変換するV/F変換回路
162と、V/F変換回路162から出力される信号に
基づいて、MOSトランジスタ122のゲートに印加す
るゲートパルスを生成するゲートパルス生成回路163
と、ゲートパルスをMOSトランジスタ122のゲート
に印加するドライバ回路164とを備えている。
【0036】このような構成により、図5(a)に示す
ように、点灯初期時にランプ電力を最大電力とし、過渡
状態時にランプ電力を過渡特性に応じた電力にし、安定
点灯時にランプ電力を定常電力にすることができる。
【0037】ここで、ランプ電力は、ランプ電流が図9
に示すように交互に極性反転することによって、周期的
に低出力状態(ランプ電力が瞬時低下する状態)となる
(図7参照)。このようにランプ電力が低出力状態にな
ると、フライバックトランス121の一次側の電圧V1
が0V以下になるタイミングが遅くなる。この場合、そ
れを考慮せずにPFM制御を行うと、ダイオード導通期
間tzvs中にMOSトランジスタ122をターンオン
させることができなくなる。
【0038】そこで、この実施形態では、制御回路16
0において、ランプ電圧とランプ電流に相当する信号か
らランプ電力の変動を検知する電力変動検知回路と、こ
の電力検知回路によってランプ電力の変動が検知された
ときにMOSトランジスタ122のオフ期間を長くする
信号を出力するオフ期間可変回路とを備え、ゲートパル
ス生成回路は、V/F変換回路162から出力される信
号とオフ期間可変回路から出力される信号に基づいて、
MOSトランジスタ122のオフ期間を長くするゲート
パルスを生成する。このように構成することによって、
ランプ電力が低出力状態になったときでも、ダイオード
導通期間tzvs中にMOSトランジスタ122をター
ンオンさせることができる。 (その他の実施形態)上記した実施形態では、オープン
ループでMOSトランジスタ122をPFM制御するも
のを示したが、MOSトランジスタ122の寄生ダイオ
ードに電流が流れている状態を電流検出手段(例えば、
寄生ダイオードに流れる電流を検出する電流センサや、
スイッチ手段両端の電圧を検知する電圧センサ等)で検
出し、それによってゼロ電圧スイッチングを行うように
してもよい。
【0039】また、上記した実施形態以外に、図14、
図15に示すように構成することもできる。
【0040】図14に示す実施形態では、コンデンサ1
26をフライバックトランス121の一次巻線121a
に並列に接続したものであり、その他の構成は第1実施
形態と同じである。この実施形態におけるソフトスイッ
チング方式は、ゼロ電圧スイッチングであり、動作波形
は第1実施形態と全く同じである。この実施形態におけ
るゼロ電圧スイッチングは、スイッチング素子(例え
ば、MOSトランジスタ)122のゼロ電圧状態でスイ
ッチングを行うものである。すなわち、図2において、
スイッチング素子に印加する共振電圧がゼロに到達する
と、寄生ダイオードに電流が流れ始める(期間tzv
s)。この期間では、スイッチング素子はゼロ電圧に保
たれるため、この期間にゲート信号をターンオンすれ
ば、ゼロ電圧スイッチングとなる。
【0041】また、図15に示す実施形態では、コンデ
ンサ126を、その一端がフライバックトランス121
の二次巻線121bとダイオード123(リカバリー損
失を低減させるために設けられたもの)との接続点に接
続され、他端が直流電源10の負極側に接続したもので
あり、その他の構成は第1実施形態と同じである。この
実施形態におけるソフトスイッチング方式は、二次巻線
121b側に接続したコンデンサ126と漏れリアクト
ルとの共振を利用したゼロ電流スイッチングである。図
16に、スイッチング素子(例えば、MOSトランジス
タ)122の電圧、電流波形を示す。ゼロ電流スイッチ
ングは、スイッチング素子に流れる共振電流を利用する
ことにより、スイッチング素子のゼロ電流状態でスイッ
チングを行うものである。図中tzcsの期間は、スイ
ッチング素子に電流が流れない期間である(MOSトラ
ンジスタの場合、寄生ダイオードに電流が流れている状
態であるが、スイッチング機能を有する部分の電流はゼ
ロ)。この期間にターンオフを完了することにより、ゼ
ロ電流スイッチングが実現できる。また、ターンオン時
は、ソフトスイッチングの一方式であるLスナバにより
スイッチング損失が低減できる。これは、図17に示す
ように、スイッチに直列に配置されている共振用リアク
トルが、ターンオン時に電流を限流し、dt/dtが低
減されるためである。この図15に示す実施形態におい
ても、制御回路160において、放電灯の電力に相当す
る信号に基づいて放電灯の電力が瞬時低下する状態を検
出したとき、半導体スイッチング素子のオフ期間を長く
するようにすれば、電力の瞬時低下時においてもゼロ電
流スイッチングを行うことができる。
【0042】なお、本発明は、車両の前照灯を点灯させ
る放電灯装置に限らず、それ以外の放電灯を点灯させる
放電灯装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用放電灯装置
の構成を示す図である。
【図2】MOSトランジスタ122をPFM制御したと
きのフライバックトランス121の一次側の電圧V1と
電流i1の波形を示す図である。
【図3】フライバックトランス121の漏れリアクトル
のインダクタンスLrとコンデンサ126の容量Crに
ついてシュミレーションを行った結果を示す図である。
【図4】PFM制御を行う場合のスイッチング周波数f
swとランプ電力Poutの関係を示す図である。
【図5】(a)はランプ最適電力曲線を示す図であり、
(b)はランプ電力に応じたスイッチング周波数fsw
を示す図である。
【図6】制御回路160の具体的な構成を示す図であ
る。
【図7】ランプ電力が周期的に低出力状態になることを
示す図である。
【図8】従来の車両用放電灯装置の概略構成を示す図で
ある。
【図9】図8の構成において、点灯初期、過渡状態、安
定点灯におけるランプ電圧、ランプ電流、ランプ電力を
示す図である。
【図10】図8の構成において、フライバックトランス
121の一次側の電圧V1と電流i1の波形を示す図で
ある。
【図11】図8に示すDC/DC変換回路120におい
て、フライバックトランス121の一次巻線121a
と、MOSトランジスタ122に並列に接続されたコン
デンサ125とにより共振を発生させるようにした場合
の変形例を示す図である。
【図12】スナバスイッチングを説明するための図であ
る。
【図13】図11に示すように構成した場合の問題点を
説明するための図である。
【図14】本発明の他の実施形態に係る車両用放電灯装
置の構成を示す図である。
【図15】本発明の他の実施形態に係る車両用放電灯装
置の構成を示す図である。ある。
【図16】図15に示す実施形態におけるスイッチング
素子の電圧、電流波形を示す図である。
【図17】図15に示す実施形態においてLスナバスイ
ッチングを説明するための図である。
【符号の説明】
10…車載バッテリ、20…ランプ点灯スイッチ、30
…ランプ(放電灯)、100…放電灯装置、110…フ
ィルタ回路、120…DC/DC変換回路、121…フ
ライバックトランス、121a…一次巻線、121b…
二次巻線、122…MOSトランジスタ、126…コン
デンサ、130…インバータ回路、140…始動回路、
160…制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA13 BA03 BB01 DD04 EB05 EB07 GA03 GB18 GC04 HA06 3K083 AA77 BA05 BA25 BA26 BA33 BC42 BC47 BD03 BD04 BD16 CA33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源(10)からの直流電圧を昇圧
    するDC/DC変換回路(120)を備え、このDC/
    DC変換回路(120)によって昇圧された電圧に基づ
    いて放電灯(30)を点灯させるようにした放電灯装置
    において、 前記DC/DC変換回路(120)は、前記直流電源
    (10)側に配された一次巻線(121a)と前記放電
    灯(30)側に配された二次巻線(121b)とを有す
    るフライバックトランス(121)と、前記一次巻線
    (121a)に接続された半導体スイッチング素子(1
    22)と、前記半導体スイッチング素子(122)に並
    列に接続されたコンデンサ(126)とを有して、前記
    フライバックトランス(121)の漏れリアクトルと前
    記コンデンサ(126)とにより共振を発生させるよう
    に構成されており、 前記半導体スイッチング素子(122)を制御回路(1
    60)によりPFM制御して、前記半導体スイッチング
    素子(122)をゼロ電圧スイッチングさせるようにし
    たことを特徴とする放電灯装置。
  2. 【請求項2】 直流電源(10)からの直流電圧を昇圧
    するDC/DC変換回路(120)を備え、このDC/
    DC変換回路(120)によって昇圧された電圧に基づ
    いて放電灯(30)を点灯させるようにした放電灯装置
    において、 前記DC/DC変換回路(120)は、前記直流電源
    (10)側に配された一次巻線(121a)と前記放電
    灯(30)側に配された二次巻線(121b)とを有す
    るフライバックトランス(121)と、前記一次巻線
    (121a)に接続された半導体スイッチング素子(1
    22)と、前記一次巻線(121a)に並列に接続され
    たコンデンサ(126)とを有して、前記フライバック
    トランス(121)の漏れリアクトルと前記コンデンサ
    (126)とにより共振を発生させるように構成されて
    おり、 前記半導体スイッチング素子(122)を制御回路(1
    60)によりPFM制御して、前記半導体スイッチング
    素子(122)をゼロ電圧スイッチングさせるようにし
    たことを特徴とする放電灯装置。
  3. 【請求項3】 前記フライバックトランス(121)の
    漏れリアクトルのインダクタンスとコンデンサ(12
    6)の容量は、前記ゼロ電圧スイッチングを可能とする
    とともに前記PFM制御におけるスイッチング周波数を
    設定された一定値にする条件を満たし、その条件を満た
    す中で前記漏れリアクトルのインダクタンスが最も小さ
    くなるように、それぞれ設定されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の放電灯装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路(160)は、前記放電灯
    の電力に相当する信号に基づいて前記放電灯の電力が瞬
    時低下する状態を検出したとき、前記半導体スイッチン
    グ素子のオフ期間を長くして、前記電力の瞬時低下時に
    おいてもゼロ電圧スイッチングができるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    つに記載の放電灯装置。
  5. 【請求項5】 直流電源(10)からの直流電圧を昇圧
    するDC/DC変換回路(120)を備え、このDC/
    DC変換回路(120)によって昇圧された電圧に基づ
    いて放電灯(30)を点灯させるようにした放電灯装置
    において、 前記DC/DC変換回路(120)は、前記直流電源
    (10)側に配された一次巻線(121a)と前記放電
    灯(30)側に配された二次巻線(121b)とを有す
    るフライバックトランス(121)と、前記一次巻線
    (121a)に接続された半導体スイッチング素子(1
    22)と、前記二次巻線(121b)に接続された整流
    用のダイオード(123)と、一端が前記二次巻線(1
    21b)と前記ダイオード(123)との接続点に接続
    され他端が前記直流電源(10)の負極側に接続された
    コンデンサ(126)とを有して、前記フライバックト
    ランス(121)の漏れリアクトルと前記コンデンサ
    (126)とにより共振を発生させるように構成されて
    おり、 前記半導体スイッチング素子(122)を制御回路(1
    60)によりPFM制御して、前記半導体スイッチング
    素子(122)をゼロ電流スイッチングさせるようにし
    たことを特徴とする放電灯装置。
  6. 【請求項6】 前記制御回路(160)は、前記放電灯
    の電力に相当する信号に基づいて前記放電灯の電力が瞬
    時低下する状態を検出したとき、前記半導体スイッチン
    グ素子のオフ期間を長くして、前記電力の瞬時低下時に
    おいてもゼロ電流スイッチングができるように構成され
    ていることを特徴とする請求項5に記載の放電灯装置。
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