JP5617227B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Description

この発明は、DC−DCコンバータに関し、より特定的には、DC−DCコンバータのスイッチング損失低減技術に関する。
電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」とも称する)のオンオフを繰返すことにより、インダクタへの電磁エネルギの蓄積動作と、インダクタに蓄積された電磁エネルギの放出動作とを組合せることによって、低圧電源の出力電圧を昇圧する、いわゆる昇圧チョッパタイプのDC−DCコンバータの回路構成が知られている。
このようなタイプのDC−DCコンバータでは、回路素子としてインダクタが必要となるが、インダクタを小型化するためのスイッチング周波数の高周波化と、高周波化によるスイッチング損失の増大とがトレードオフの関係にある。このため、電力用半導体スイッチング素子を高周波でオンオフさせてもスイッチング素子の損失を抑制できるように、ゼロ電流スイッチングまたはゼロ電圧スイッチングといった、いわゆるソフトスイッチングの適用が進められている。
たとえば、特開2007−43852号公報(特許文献1)、特開2007−37221号公報(特許文献2)および特開2005−261059号公報(特許文献3)には、通常の昇圧チョッパ回路の構成に、ソフトスイッチングを実現するための補助電流経路を形成する回路素子群(補助共振回路)を加えたDC−DCコンバータの回路構成が記載されている。
特に、特許文献1では、このようなDC−DCコンバータの制御方法として、電圧制御に従うデューティ比(指令デューティ)を基準値(第1デューティ)と比較し、指令デューティが第1デューティ以上の場合にはスイッチング周波数を所定周波数とする一方で、指令デューティが第1デューティ未満の場合には、スイッチング周波数を上記所定周波数の整数分の1に下げることが記載されている。また、特許文献2には、上記DC−DCコンバータにおいて、補助電流経路に流れる電流が0になる時点を電圧変化に基づいて検知するとともに、当該検知結果に基づいて、補助電流を発生するためのオンされるスイッチング素子のオン時間を最短化する制御方法が記載されている。
また、インダクタ電流に基づくDC−DCコンバータ制御として、特開2008−236859号公報(特許文献4)には、過電流検出回路によってインダクタ電流が所定の大きさに低減したと判定されるまでの間、スイッチング素子の遮断制御状態を延長することによって、スイッチング動作を停止させることが記載されている。
特開2007−43852号公報 特開2007−37221号公報 特開2005−261059号公報 特開2008−236859号公報
特許文献1〜3に記載されたDC−DCコンバータでは、直接的に直流電圧変換を行なうメイントランジスタ(Q1,Q2)のスイッチング時の端子間電圧(コレクタ・エミッタ間電圧)を低減するために、補助共振回路内の補助トランジスタ(Q3,Q4)をオンすることによって補助電流経路を形成する。したがって、補助電流が補助共振回路内のインダクタ(Lr)を流れている状態で補助トランジスタをターンオフすると、インダクタに蓄えられたエネルギによって、ターンオフした補助トランジスタのコレクタ・エミッタ間に過電圧が発生する可能性がある。すなわち、インダクタの蓄積エネルギによって、補助トランジスタの耐圧を超えたサージ上の過電圧がコレクタ・エミッタ間に発生し、当該トランジスタが破損する虞がある。
したがって、上記のDC−DCコンバータでは、補助トランジスタ(Q3,Q4)のオフタイミングが制約されることから、メイントランジスタ(Q1,Q2)のオンオフタイミングについても制約を受けることとなり、この結果、電圧制御のために設定されたデューティ指令値に従ってメイントランジスタ(Q1,Q2)をオンオフ制御できなくなる可能性がある。
このため、特許文献1は、電圧制御に従うデューティ比が小さいときには、スイッチング周波数を低下させることによって、補助電流が0になる前に補助トランジスタをオフすることなく、当該デューティ比を実現可能としている。
しかしながら、特許文献1によるDC−DCコンバータでは、スイッチング周波数を通常の周波数から低下させるか否かを判断するための基準値(第1デューティ)は固定値とされる。このため、DC−DCコンバータを広い動作範囲で使用する場合には、コンバータの動作状態によらず、ソフトスイッチングのための制御動作が固定的であることから、無用にスイッチング周波数を低下させることが懸念される。スイッチング周波数を無用に低下させることによって、リップル電流の増加による回路素子の発熱増加、あるいはノイズの増大等を招く虞がある。
また、特許文献2のDC−DCコンバータでは、通常の入出力電圧・電流の検出に加えて、絶縁した上で昇圧後の高電圧を検出する必要があるため、比較的高価な検出回路が追加的に必要となる。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、ソフトスイッチングを適用するための補助共振回路を備えたDC−DCコンバータにおいて、電流リップルを過大にすることなくソフトスイッチングが適用できるように、ソフトスイッチングのための制御動作を適切化することである。
この発明によるDC−DCコンバータは、低電圧ノードおよび高電圧ノードの間で直流電力変換を行うためのDC−DCコンバータであって、メインインダクタと、第1および第2のメインスイッチング素子と、第1および第2のメイン整流素子と、補助共振回路と、第1および第2のメインスイッチング素子ならびに補助共振回路の動作を制御するための制御回路とを備える。メインインダクタは、低電圧ノードおよび第1のノードの間に接続される。第1のメインスイッチング素子は、高電圧ノードおよび第1のノードの間に接続される。第1のメイン整流素子は、第1のスイッチング素子と逆並列に接続される。第2のメインスイッチング素子は、基準電圧配線および第1のノードの間に接続される。第2のメイン整流素子は、第2のメインスイッチング素子と逆並列に接続される。補助共振回路は、第1および第2のメインスイッチング素子の少なくとも一方のメインスイッチング素子に対応して設けられ、対応のメインスイッチング素子をソフトスイッチングさせるように構成される。制御回路は、低電圧ノードの電圧、高電圧ノードの電圧および、低電圧ノードからDC−DCコンバータへの入力電流の少なくとも1つに基づいて、ソフトスイッチングのための制御動作を可変とするように構成される。
好ましくは、補助共振回路は、少なくとも一方のメインスイッチング素子と並列に接続された補助キャパシタと、第2のノードおよび第1のノードの間に接続される補助インダクタと、補助スイッチング素子と、補助整流素子とを含む。補助スイッチング素子は、少なくとも一方のメインスイッチング素子に対応して、高電圧ノードまたは基準電圧配線と第2のノードとの間に接続され、少なくとも一方のメインスイッチング素子のターンオンに先立ってターンオンすることによってソフトスイッチングを実現する。補助整流素子は、補助スイッチング素子のオン時の電流と逆方向の電流を阻止するように、補助スイッチング素子と直列に接続される。そして、制御回路は、デューティ制御部と、限界値設定部と、周波数制御部と、信号生成部とを含む。デューティ制御部は、高電圧ノードの電圧を電圧指令値に制御するように、第1および第2のメインスイッチング素子のデューティ指令値を設定するように構成される。限界値設定部は、低電圧ノードの電圧、高電圧ノードの電圧および、入力電流の少なくとも1つに基づいてデューティ限界値を可変に設定するように構成される。周波数制御部は、デューティ指令値とデューティ値限界値との比較に基づいて、スイッチング周波数を低下させるように構成される。信号生成部は、デューティ値と周波数制御部によって制御されたスイッチング周波数とに従って、第1および第2のメインスイッチング素子ならびに補助スイッチング素子の駆動信号を生成するように構成される。
さらに好ましくは、限界値設定部は、低電圧ノードの電圧、高電圧ノードの電圧および、入力電流の少なくとも1つに基づいて、補助スイッチング素子のオンによって補助リアクトルに生じた電流が消滅するまでの時間予測値を求めるとともに、スイッチング周波数の所定の基本周波数と時間予測値との関係に従ってデューティ限界値を設定する。そして、周波数制御部は、デューティ指令値がデューティ限界値よりも低いときには、スイッチング周波数を基本周波数よりも低下させる一方で、デューティ指令値がデューティ限界値以上のときには、スイッチング周波数を基本周波数に維持するように構成される。
さらに好ましくは、補助共振回路は、少なくとも一方のメインスイッチング素子と並列に接続された補助キャパシタと、第2のノードおよび第1のノードの間に接続される補助インダクタと、補助スイッチング素子と、補助整流素子とを含む。補助スイッチング素子は、少なくとも一方のメインスイッチング素子に対応して、高電圧ノードまたは基準電圧配線と第2のノードとの間に接続され、少なくとも一方のメインスイッチング素子のターンオンに先立ってターンオンすることによってソフトスイッチングを実現する。補助整流素子は、補助スイッチング素子のオン時の電流と逆方向の電流を阻止するように、補助スイッチング素子と直列に接続される。そして、制御回路は、デューティ制御部と、限界値設定部と、判定部と、信号生成部とを含む。デューティ制御部は、高電圧ノードの電圧を電圧指令値に制御するように、第1および第2のメインスイッチング素子のデューティ指令値を設定するように構成される。限界値設定部は、低電圧ノードの電圧、高電圧ノードの電圧、出力電圧および、入力電流の少なくとも1つに基づいてデューティ限界値を可変に設定するように構成される。判定部は、デューティ指令値とデューティ値限界値との比較に基づいて、ソフトスイッチングの実行可否を判定するように構成される。信号生成部は、所定のスイッチング周波数およびデューティ指令値に従って第1および第2のメインスイッチング素子ならびに補助スイッチング素子の駆動信号を生成するとともに、判定部によりソフトスイッチングの実行不可と判定されたときには補助スイッチングをオフに固定するように構成される。
さらに好ましくは、限界値設定部は、低電圧ノードの電圧、高電圧ノードの電圧および、入力電流の少なくとも1つに基づいて、補助スイッチング素子のオンによって補助リアクトルに生じた電流が消滅するまでの時間予測値を求めるとともに、スイッチング周波数の所定の基本周波数と時間予測値との関係に従ってデューティ限界値を設定するように構成される。
また、さらに好ましくは、補助共振回路は、第1および第2のメインスイッチング素子の各々に対応して、補助キャパシタ、補助スイッチング素子および補助整流素子を配置するように構成される。そして、制御回路は、入力電流に基づいて、DC−DCコンバータが力行状態および回生状態のいずれで動作しているかを判定するための判定部をさらに含む。さらに、限界値設定部は、力行状態および回生状態のそれぞれの間で、デューティ限界値を別個に設定するように構成される。
あるいは好ましくは、補助共振回路は、少なくとも一方のメインスイッチング素子と並列に接続された補助キャパシタと、第2のノードおよび第1のノードの間に接続される補助インダクタと、補助スイッチング素子と、補助整流素子とを含む。補助スイッチング素子は、少なくとも一方のメインスイッチング素子に対応して、高電圧ノードまたは基準電圧配線と第2のノードとの間に接続され、少なくとも一方のメインスイッチング素子のターンオンに先立ってターンオンすることによってソフトスイッチングを実現する。補助整流素子は、補助スイッチング素子のオン時の電流と逆方向の電流を阻止するように、補助スイッチング素子と直列に接続される。そして、制御回路は、デューティ制御部と、判定部と、信号生成部とを含み。デューティ制御部は、高電圧ノードの電圧を電圧指令値に制御するように、第1および第2のメインスイッチング素子のデューティ指令値を設定するように構成される。判定部は、入力電流に基づいて、DC−DCコンバータが力行状態および回生状態のいずれで動作しているかを判定するように構成される。信号生成部は、デューティ指令値に従って第1および第2のメインスイッチング素子の駆動信号を生成するとともに、判定部による判定結果に従って補助スイッチング素子の駆動信号を生成するように構成される。特に、信号生成部は、力行状態では、第1のメインスイッチング素子に対応して設けられた補助スイッチング素子をオフに固定するとともに、回生状態では、第2のメインスイッチング素子に対応して設けられた補助スイッチング素子をオフに固定する。
この発明の他の構成によるDC−DCコンバータは、低電圧ノードおよび高電圧ノードの間で直流電力変換を行うためのDC−DCコンバータであって、メインインダクタと、メインスイッチング素子と、整流素子と、補助共振回路と、メインスイッチング素子および補助共振回路の動作を制御するための制御回路とを備える。メインインダクタは、低電圧ノードおよび第1のノードの間に接続される。メインスイッチング素子は、高電圧ノードおよび第1のノードの間に接続される。メイン整流素子は、基準電圧配線から第1のノードへ向かう方向を順方向として、基準電圧配線および第1のノードの間に接続される。補助共振回路は、メインスイッチング素子をソフトスイッチングさせるように構成される。制御回路は、低電圧ノードの電圧、高電圧ノードの電圧および、低電圧ノードからDC−DCコンバータへの入力電流の少なくとも1つに基づいて、ソフトスイッチングのための制御動作を可変とするように構成される。
この発明のさらに他の構成によるDC−DCコンバータは、低電圧ノードおよび高電圧ノードの間で直流電力変換を行うためのDC−DCコンバータであって、メインインダクタと、メインスイッチング素子と、整流素子と、補助共振回路と、メインスイッチング素子および補助共振回路の動作を制御するための制御回路とを備える。メインインダクタは、低電圧ノードおよび第1のノードの間に接続される。メインスイッチング素子は、基準電圧配線および第1のノードの間に接続される。メイン整流素子は、第1のノードから高電圧ノードへ向かう方向を順方向として、第1のノードおypび高電圧ノードの間に接続される。補助共振回路は、メインスイッチング素子をソフトスイッチングさせるように構成される。制御回路は、低電圧ノードの電圧、高電圧ノードの電圧および、低電圧ノードからDC−DCコンバータへの入力電流の少なくとも1つに基づいて、ソフトスイッチングのための制御動作を可変とするように構成される。
好ましくは、補助共振回路は、メインスイッチング素子と並列に接続された補助キャパシタと、第2のノードおよび第1のノードの間に接続される補助インダクタと、補助スイッチング素子と、補助整流素子とを含む。補助スイッチング素子は、メインスイッチング素子に対応して、高電圧ノードまたは基準電圧配線と第2のノードとの間に接続され、メインスイッチング素子のターンオンに先立ってターンオンすることによってソフトスイッチングを実現する。補助整流素子は、補助スイッチング素子のオン時の電流と逆方向の電流を阻止するように、補助スイッチング素子と直列に接続される。そして、制御回路は、デューティ制御部と、限界値設定部と、周波数制御部と、信号生成部とを含む。デューティ制御部は、高電圧ノードの電圧を電圧指令値に制御するように、メインスイッチング素子のデューティ指令値を設定するように構成される。限界値設定部は、低電圧ノードの電圧、高電圧ノードの電圧および、入力電流の少なくとも1つに基づいてデューティ限界値を可変に設定するように構成される。周波数制御部は、デューティ指令値とデューティ値限界値との比較に基づいて、スイッチング周波数を低下させるように構成される。信号生成部は、デューティ値と周波数制御部によって制御されたスイッチング周波数とに従って、メインスイッチング素子ならびに補助スイッチング素子の駆動信号を生成するように構成される。
さらに好ましくは、限界値設定部は、低電圧ノードの電圧、高電圧ノードの電圧および、入力電流の少なくとも1つに基づいて、補助スイッチング素子のオンによって補助リアクトルに生じた電流が消滅するまでの時間予測値を求めるとともに、スイッチング周波数の所定の基本周波数と時間予測値との関係に従ってデューティ限界値を設定する。そして、周波数制御部は、デューティ指令値がデューティ限界値よりも低いときには、スイッチング周波数を基本周波数よりも低下させる一方で、デューティ指令値がデューティ限界値以上のときには、スイッチング周波数を基本周波数に維持するように構成される。
さらに好ましくは、補助共振回路は、メインスイッチング素子と並列に接続された補助キャパシタと、第2のノードおよび第1のノードの間に接続される補助インダクタと、補助スイッチング素子と、補助整流素子とを含む。補助スイッチング素子は、メインスイッチング素子に対応して、高電圧ノードまたは基準電圧配線と第2のノードとの間に接続され、メインスイッチング素子のターンオンに先立ってターンオンすることによってソフトスイッチングを実現する。補助整流素子は、補助スイッチング素子のオン時の電流と逆方向の電流を阻止するように、補助スイッチング素子と直列に接続される。そして、制御回路は、デューティ制御部と、限界値設定部と、判定部と、信号生成部とを含む。デューティ制御部は、高電圧ノードの電圧を電圧指令値に制御するように、メインスイッチング素子のデューティ指令値を設定するように構成される。限界値設定部は、低電圧ノードの電圧、高電圧ノードの電圧、出力電圧および、入力電流の少なくとも1つに基づいてデューティ限界値を可変に設定するように構成される。判定部は、デューティ指令値とデューティ値限界値との比較に基づいて、ソフトスイッチングの実行可否を判定するように構成される。信号生成部は、所定のスイッチング周波数およびデューティ指令値に従ってメインスイッチング素子ならびに補助スイッチング素子の駆動信号を生成するとともに、判定部によりソフトスイッチングの実行不可と判定されたときには補助スイッチングをオフに固定するように構成される。
さらに好ましくは、限界値設定部は、低電圧ノードの電圧、高電圧ノードの電圧および、入力電流の少なくとも1つに基づいて、補助スイッチング素子のオンによって補助リアクトルに生じた電流が消滅するまでの時間予測値を求めるとともに、スイッチング周波数の所定の基本周波数と時間予測値との関係に従ってデューティ限界値を設定するように構成される。
この発明によれば、ソフトスイッチングを適用するための補助共振回路を備えたDC−DCコンバータにおいて、コンバータの動作状態に応じてソフトスイッチングのための制御動作を制御することにより、電流リップルを増大させることなくコンバータを効率的に動作させることができる。
本発明の実施の形態によるDC−DCコンバータの回路構成を示す回路図である。 DC−DCコンバータのソフトスイッチングを説明する動作波形図である。 コンバータ動作状態の変化とデューティ限界値の変化との関係を説明するグラフである。 実施の形態1によるDC−DCコンバータにおけるスイッチング制御部の構成を説明する機能ブロック図である。 図4に示した変調部の機能を説明する概念図である。 実施の形態1によるDC−DCコンバータにおけるソフトスイッチングの制御動作の一連の処理を示すフローチャートである。 力行状態および回生状態のそれぞれにおけるコンバータ動作状態の変化とデューティ限界値の変化との関係を説明するグラフである。 実施の形態1の変形例によるDC−DCコンバータにおけるスイッチング制御部の構成を説明する機能ブロック図である。 実施の形態1の変形例によるDC−DCコンバータにおけるソフトスイッチングの制御動作の一連の処理を示すフローチャートである。 実施の形態2によるDC−DCコンバータにおけるスイッチング制御部の構成を説明する機能ブロック図である。 図1に示したDC−DCコンバータにおけるソフトスイッチングが適用された基本動作時の駆動信号の設定を説明する波形図である。 実施の形態2によるDC−DCコンバータにおける力行状態での駆動信号の設定を説明する波形図である。 実施の形態2によるDC−DCコンバータにおける回生状態での駆動信号の設定を説明する波形図である。 実施の形態2によるDC−DCコンバータにおけるソフトスイッチングの制御動作の一連の処理を示すフローチャートである。 実施の形態3によるDC−DCコンバータにおけるスイッチング制御部の構成を説明する機能ブロック図である。 ハードスイッチングモード選択時における駆動信号の設定を説明する波形図である。 実施の形態3によるDC−DCコンバータにおけるソフトスイッチングの制御動作の一連の処理を示すフローチャートである。 実施の形態3の変形例によるDC−DCコンバータにおけるスイッチング制御部の構成を説明する機能ブロック図である。 実施の形態3の変形例によるDC−DCコンバータにおけるソフトスイッチングの制御動作の一連の処理を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお以下では図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態によるDC−DCコンバータ100の回路構成を示す回路図である。
図1を参照して、DC−DCコンバータ100は、メインコンバータ回路110と、補助共振回路120と、制御装置150とを含む。
メインコンバータ回路110は、バッテリ50(低圧電源)と接続された低電圧ノードNLの電圧V1(すなわち、バッテリ50の出力電圧)を昇圧した電圧V2を、高電圧ノードNHに出力するとともに、高電圧ノードNHの電圧V2を電圧V1へ降圧してバッテリ50を充電することも可能である、いわゆる非絶縁型の電流双方向(昇降圧)コンバータの構成を有する。高電圧ノードNHは、電源配線PLおよび負荷130と接続される。高電圧ノードNHおよび基準電圧配線GLの間に、平滑コンデンサC2が接続されている。また、バッテリ50には、内部抵抗55が存在する。
DC−DCコンバータ100には、電圧V1を検出するため電圧センサ62、電圧V2を検出するための電圧センサ63が設けられる。さらに、低電圧ノードNLの電流、すなわち、バッテリ50からDC−DCコンバータ100への電流I1を検出するための電流センサ63が設けられる。以下では、電圧V1を入力電圧V1、電圧V2を出力電圧V2、電流I1を入力電流とも称することとする。
負荷130としては、たとえばインバータ回路を介して駆動される交流電動機が適用される。そして、エンジン出力および/または電動機出力によって走行するハイブリッド自動車や電動機出力のみによって走行する電気自動車等への適用が、本発明の実施の形態によるDC−DCコンバータの代表的な適用例として挙げられる。この場合には、たとえば、低圧電源(バッテリ50)の出力電圧(電圧V1)が200V程度とされる一方で、負荷130へ供給すべき電圧V2が200V〜650V程度とされる。
制御装置150は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵した電子制御ユニット(ECU)により構成され、当該メモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、各センサによる検出値を用いた演算処理を行なうように構成される。あるいは、ECUの少なくとも一部は、電子回路等のハードウェアにより所定の数値・論理演算処理を実行するように構成されてもよい。
メインコンバータ回路110は、キャパシタC1と、「メインインダクタ」としてのインダクタL1と、「メインスイッチング素子」としての電力用半導体スイッチング素子Q1,Q2と、「メイン整流素子」としてのダイオードD1,D2とを含む。
キャパシタC1は、低電圧ノードNLおよび基準電圧配線GLの間に接続されて、電圧V1を平滑化する。インダクタL1はバッテリ50の正極端子とノードN1(第1のノード)との間に接続される。
電力用スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」とも称する)Q1,Q2としては、本実施の形態ではIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を例示するが、制御電極(ゲートあるいはベース)の駆動制御によってターンオンおよびターンオフを制御可能なスイッチング素子であれば、電圧駆動型のスイッチング素子(MOS−FET、IGBT等)や電流駆動型のスイッチング素子(バイポーラトランジスタ等)、各種のスイッチング素子を任意に適用可能である。
メインスイッチング素子Q1は、電源配線PLおよびノードN1の間に接続される。そして、IGBTであるメインスイッチング素子Q1のコレクタが電源配線PLと接続される一方で、エミッタがノードN1と接続される。また、メインスイッチング素子Q2は、基準電圧配線GLおよびノードN1の間に接続される。そして、メインスイッチング素子Q2のコレクタがノードN1と接続される一方で、エミッタが基準電圧配線GLと接続される。さらに、ダイオードD1,D2は、スイッチング素子Q1,Q2に対して逆並列接続される。
補助共振回路120は、メインスイッチング素子Q1,Q2にそれぞれ並列接続されるキャパシタCr1,Cr2と、ノードN1およびN2の間に直列接続されるインダクタL2,Lrと、電源配線PLおよびノードN2の間に直列接続されるスイッチング素子Q3およびダイオードD3と、ノードN2および基準電圧配線GLの間に直列接続されるダイオードD4およびスイッチング素子Q4とを含む。
スイッチング素子Q3,Q4は、「補助スイッチング素子」として設けられる。「補助整流素子」としてのダイオードD3およびD4は、補助スイッチング素子Q3およびQ4のオン時にそれぞれ生じる補助電流Irと逆方向の電流を阻止する極性で接続される。
インダクタL2は、インダクタL1のノードN1側の端子と、インダクタL2のノードN1側の端子とに逆極性で起電力が誘起されるように、インダクタL1と電磁的に結合されている。なお、電磁的結合とは、たとえばインダクタL1およびインダクタL2でトランスを構成することによって実現される。すなわち、キャパシタCr1,Cr2は「補助キャパシタ」に対応し、インダクタL2,Lrは「補助インダクタ」に対応する。なお、キャパシタCr1,Cr2については、スイッチング素子Q1,Q2の寄生容量を利用して設けることも可能である。また、インダクタLrについても、インダクタL1およびL2の電磁的結合における漏れインダクタンスを利用して設けることが可能である。
なお、図1では、メインスイッチング素子Q1,Q2の両方に対して、補助スイッチング素子(Q3,Q4)、補助整流素子(D3,D4)および補助キャパシタ(Cr1,Cr2)を配置した補助共振回路120の構成を例示しているが、本願発明の適用において、特記がない限り、一方のメインスイッチング素子のみに補助共振回路120が設けられてもよい。
たとえば、メインスイッチング素子Q1のみに対して補助共振回路120を設ける場合には、図1の構成から、少なくともダイオードD4および補助スイッチング素子Q4の配置が省略される。なお、この場合にも、キャパシタCr2については、上下アーム間でのインピーダンスの均衡の観点からキャパシタCr1とともに設けられることが好ましい。一方、メインスイッチング素子Q2のみに対して補助共振回路120を設ける場合には、図1の構成から、少なくともダイオードD3および補助スイッチング素子Q3の配置が省略される。なお、この場合のキャパシタCr1についても、上下アーム間でのインピーダンスの均衡の観点からキャパシタCr2とともに設けられることが好ましい。
図1から理解されるように、DC−DCコンバータ100を構成するメインコンバータ回路110および補助共振回路120の構成および動作は、上述の特許文献1〜3と同様である。
したがって、メインコンバータ回路110では、基本的には、メインスイッチング素子Q1,Q2は、排他的に交互に(すなわち、相補的に)オンオフするように、制御装置150によって制御される。そして、DC−DCコンバータ100による電圧変換比(V2/V1)が、スイッチング周期に対するメインスイッチング素子Q1,Q2のオン期間比であるデューティ比に応じて制御される。
メインコンバータ回路110は、入力電圧V1を電源配線PLへの電圧V2に昇圧する昇圧動作時には、メインスイッチング素子Q2の導通によりメインインダクタL1に蓄積された電磁エネルギを、メインスイッチング素子Q1および逆並列ダイオードD1を介して電源配線PLに供給するように動作する。また、メインコンバータ回路110は、電圧V2をバッテリ50への電圧V1に降圧する降圧動作時には、メインスイッチング素子Q1の導通によりメインインダクタL1に蓄積された電磁エネルギを、メインスイッチング素子Q2および逆並列ダイオードD2を介してバッテリ50に供給するように動作する。
制御装置150は、A/Dコンバータ151〜153と、スイッチング制御部200とを含む。A/Dコンバータ151は、電流センサ61の出力電圧(アナログ値)に基づいて、検出された入力電流I1のデジタル変換値をスイッチング制御部200へ与える。同様に、A/Dコンバータ152,153は、電圧センサ62,63の出力電圧(アナログ値)に基づいて、検出された入力電圧V1および出力電圧V2のデジタル変換値をスイッチング制御部200へ与える。
スイッチング制御部200は、入力電圧V1、出力電圧V2および入力電流I1のうちの少なくとも1つに基づいて、スイッチング素子Q1〜Q4のオンオフを制御する駆動信号S1〜S4を生成する。スイッチング制御部200によるスイッチング動作の制御については後ほど詳細に説明する。
駆動信号S1〜S4は、スイッチング素子Q1〜Q4のそれぞれのオン期間において論理ハイレベル(以下、Hレベルとも称する)に設定される一方で、それぞれのオフ期間では論理ローレベル(以下、Lレベルとも称する)に設定される。駆動信号S1〜S4は、スイッチング素子Q1〜Q4にそれぞれ対応して設けられたドライバ(図示せず)へ伝達される。このドライバが、駆動信号S1〜S4に従って、スイッチング素子Q1〜Q4の制御電極(ゲート)を駆動することによって、スイッチング素子Q1〜Q4がオンオフ制御される。
次に、DC−DCコンバータ100の動作、特に補助共振回路120によるソフトスイッチングを説明する。ここでは、DC−DCコンバータ100の昇圧動作を一例として説明する。
次に、DC−DCコンバータの動作、特に補助共振回路120が作動する通常動作モードにおける動作を説明する。ここでは、DC−DCコンバータ100の昇圧動作を一例として説明する。
図2を参照して、デューティ指令信号Sdは、制御されたデューティ比に従って、メインスイッチング素子のQ1,Q2のオンオフ期間を規定する信号である。デューティ指令信号Sdが論理ハイレベル(以下、Hレベル)の期間は、メインスイッチング素子Q2のオン期間に対応し、デューティ指令信号Sdが論理ローレベル(以下、Lレベル)の期間は、メインスイッチング素子Q1のオン期間に対応する。本実施の形態では、スイッチング周波数の逆数であるスイッチング周期Tcycに対する、メインスイッチング素子Q2のオン期間の比を示すものとする。
図2の例では、時刻t0にメインスイッチング素子Q1がターンオフすると、デッドタイムTdの経過後の時刻t1に、メインスイッチング素子Q2がターンオンする。さらに、メインスイッチング素子Q2がターンオフする時刻t2と、メインスイッチング素子Q1がターンオンする時刻t3との間、ならびに、メインスイッチング素子Q1がターンオフする時刻t4と、メインスイッチング素子Q2がターンオンする時刻t5との間にも、同様にデッドタイムTdが設けられる。
デッドタイムTdを設けることにより、メインスイッチング素子Q1およびQ2の両方がオン状態となって、電源配線PLおよび基準電圧配線GLの間で短絡が発生しないように保護される。デッドタイムTdを挟んだ、メインスイッチング素子Q1,Q2のオンオフによって、メインインダクタL1の電流、ひいては入力電流I1が変化する。
DC−DCコンバータ100では、補助スイッチング素子Q3,Q4のオンオフによって補助電流Irを発生させることによって、メインスイッチング素子Q1,Q2のターンオン時におけるスイッチング損失を低減する。具体的には、時刻t1,t5でのメインスイッチング素子Q2のターンオンに先立って、時刻tb,tfに補助スイッチング素子Q4がターンオンされる。同様に、時刻t3でのメインスイッチング素子Q1のターンオンに先立って、時刻tdに補助スイッチング素子Q3がターンオンされる。
補助スイッチング素子Q3,Q4のターンオンに伴って、補助電流(部分共振電流)Irが発生する。この補助電流は、補助インダクタL2,Lrおよび補助キャパシタCr1またはCr2の間の共振現象により、ピーク値を迎えた後0に向かって減少する。そして、ダイオードD3,D4により逆方向の電流がブロックされていることから、補助電流は反対方向に流れることなく消滅する。
ここで、一旦発生させた補助電流Irが消滅するまでに補助スイッチング素子Q3,Q4をターンオフさせると、インダクタLrに蓄えられたエネルギによって、当該補助トランジスタの端子間(コレクタ・エミッタ間)電圧が急激に上昇して大きなサージ電圧が発生する可能性がある。この電圧上昇によって端子間電圧が耐圧を超えると、補助スイッチング素子が破損してしまう虞がある。
したがって、補助スイッチング素子Q3,Q4は、自身のターンオンによって発生した補助電流Irが消滅するまでターンオフすることができない。メインスイッチング素子Q1,Q2についても,対応の補助スイッチング素子Q3,Q4と同様に、補助電流Irが消滅するまでターンオフすることができない。
このため、補助スイッチング素子Q4のターンオン後にターンオンしたメインスイッチング素子Q2は、補助電流Irが消滅するまでの時間T1を見込んだ待機期間Trが経過するまでターンオフすることができない。
また、補助スイッチング素子Q3のターンオンによって、負方向に補助電流Irが発生するため(図示せず)、補助スイッチング素子Q3のターンオン後にターンオンしたメインスイッチング素子Q1についても、メインスイッチング素子Q2と同様の待機期間Trが経過するまでターンオフすることができない。
さらに、待機期間Trの経過に伴って補助スイッチング素子Q3,Q4のターンオフ指示が発生されても、補助スイッチング素子Q3,Q4が完全にターンオフするまでの待機期間Tfの間は、メインスイッチング素子Q1,Q2をターンオフすることができない。
図1に示したスイッチング制御部200は、設定されたデューティ比に従った理想的なオンオフタイミングに対して、上記デッドタイムTdおよび待機期間Tr,Tfを付加するように、制御信号S1〜S4を生成する。このように、メインスイッチング素子Q1,Q2および補助スイッチング素子Q3,Q4のオンオフが制約されるため、スイッチング周期(スイッチング周波数の逆数)が一定の下だと、実現可能なデューティ比の範囲が制限される。特に、ソフトスイッチングのための補助電流Irが消滅するまでの時間T1によって、実現可能なデューティ比が制限されることが理解される。
実際には、補助電流Irが消滅するまでの時間T1は、回路定数のみによる固定値ではなく、コンバータの動作状態(電圧・電流)によって異なってくる。特に、発明者らの解析により、メインスイッチング素子Q2をオンした後、補助電流Irが0になるまでの時間T1は、入力電圧V1、出力電圧V2および入力電流I1に基づいて、下記(1)式で近似できるとの知見が得られた。なお、(1)式中のA1〜A4は定数である。
T1=(A1×V2+A2×I1+A3)/V1+A4 …(1)
このような、コンバータの動作状態に応じたT1の特性を反映するように、スイッチング周波数の基本設計値である基本周波数の逆数(基本周期)に対するT1の比に基づいて、デューティ限界値Dthを設定することができる。なお、基本周波数は、ユーザへの電磁騒音の感知性(すなわち、可聴周波数帯との関係)や、電流リップルの設計値等を考慮して定められる。
上述のようなT1の予測値に基づいて、デューティ限界値Dthは、下記(2)式に従って設定することができる。なお、(2)式中のa1〜a4は、定数である。
Dth∝(a1×V2+a2×I1+a3)/V1+a4 …(2)
ここで、コンバータの動作状態に応じて、(2)式によって算出されるデューティ限界値Dthがどのように変化するかについて、図3を用いて説明する。
図3には、入力電流I1の変化に対する入力電圧V1の変化が示される。入力電圧V1は、バッテリ50の開放電圧から、内部抵抗55(図1)による電圧降下を差し引いた値となる。図3では、一例として、バッテリ50の開放電圧を200Vとし、内部抵抗55を0.1Ωとしている。
入力電流I1に従って入力電圧V1が決まる一方で、出力電圧V2は、電圧指令値に従ったメインスイッチング素子Q1,Q2のデューティ比に応じて決まる。そして、入力電流I1は、負荷130の電力と出力電力V2とによって決まる。これらの組み合わせによって、コンバータの動作状態が決められる。
図3中には、(2)式によって算出されるDthが同一値D1,D2,D3となる動作点を結んだ直線がそれぞれプロットされる。デューティ比D1、D2、D3の順に昇圧比(V2/V1)が高いものとする。
図3からは、入力電流I1および出力電圧V2が大きくなると、デューティ限界値Dthも大きくなることが理解される。したがって、バッテリ50の開放電圧200Vに対して、出力電圧V2を200(V)〜650(V)程度の広範囲とした場合には、特許文献1のようにデューティ限界値Dthを固定すると、Dth=D3近傍とせざるを得ず、指示されたデューティ比がD3より低いときには、一律にスイッチング周波数を低下することとなる。したがって、低出力〜中出力の範囲では、指示されたデューティ比Dtyが基本周波数の下で実現可能なデューティ比であっても(たとえば、D1<Dty<D3、あるいは、D2<Dty<D3)、スイッチング周波数を低下させることになる。
このように、ハイブリッド自動車や電気自動車等の主電動機駆動に適用される場合等、DC−DCコンバータ100の動作範囲が広い場合には、高出力時に対応してデューティ限界値Dthを固定的に設定することによって、低出力〜中出力の比較的広い動作範囲において、スイッチング周波数を無用に低下することとなってしまう。これにより、電流リップル成分が無用に増大することとなり、回路素子が発熱や、ノイズの増加等を招く虞がある。また、スイッチング周波数が、基本周波数よりも低下することによって可聴周波数帯に入り、電磁騒音の問題が生じる可能性もある。
したがって、本発明の実施の形態1によるDC−DCコンバータでは、スイッチング制御部200を以下のように構成することによって、適切なソフトスイッチングの制御動作を実現する。
図4は、実施の形態1によるDC−DCコンバータにおけるスイッチング制御部200の構成を説明する機能ブロック図である。なお、図4を始めとする以下の機能ブロック図に記載される各ブロックは、所定プログラムの実行によるソフトウェア処理、および、専用の電子回路構築によるハードウェア処理のいずれによって実現することも可能である。
図4を参照して、スイッチング制御部200は、デューティ限界値設定部210と、デューティ制御部220と、キャリア周波数制御部230と、変調部240と、信号生成部250とを有する。
デューティ制御部220は、出力電圧V2の電圧指令値Vrefと、入力電圧V1および出力電圧V2とに基づいて、出力電圧V2を電圧指令値Vrefに制御するためのデューティ指令値Dcを設定する。たとえば、デューティ指令値Dcは、電圧指令値Vrefおよび入力電圧V1によって定まる理論的な電圧変換比(Vref/V1)と、出力電圧V2の偏差(Vref−V2)に基づいて演算することができる。上述のように、デューティ指令値Dcは、スイッチング周期に対するメインスイッチング素子Q2のオン期間比を示し、0(%)〜100(%)の範囲で設定される。デューティ指令値Dcが大きい程、電圧変換比(昇圧比)V2/V1も高くなる。Dc=0(%)のときは、上アーム素子であるメインスイッチング素子Q1が固定的にオンされることとなり、V2=V1となる。
変調部240は、図5に示すようなパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)に従って、デューティ制御部220によるデューティ指令値に基づいて、デューティ指令信号Sd(図2)を生成する。
図5を参照して、変調部240は、周期的な搬送波CW(三角波またはのこぎり波)の電圧Vcwと、デューティ指令値Dcとを比較する。デューティ指令値Dcの0(%)〜100(%)は、搬送波CWのピーク−ピーク値と対応付けられる。搬送波CWの周波数は、DC−DCコンバータ100のスイッチング周波数に相当し、搬送波の周期Tcyc(周波数の逆数)は、スイッチング周期(スイッチング周波数の逆数)に相当する。
変調部240は、デューティ指令値Dcが搬送波電圧Vcwよりも高いときに、デューティ指令信号SdをHレベルに設定する一方で、デューティ指令値Dcが搬送波電圧Vcwよりも低いときにはLレベルに設定される。
したがって、デューティ指令値Dcが上昇すると、電圧変換比(V2/V1)を高めるように、メインスイッチング素子Q2(下アーム)のオン期間比が増大する一方で、デューティ指令値Dcが低下すると、電圧変換比(V2/V1)を低下させるように、メインスイッチング素子Q1(上アーム)のオン期間比が増大する。
再び図4を参照して、デューティ限界値設定部215は、入力電圧V1、出力電圧V2および入力電流I1のうちの少なくとも1つに基づいて、上記(2)式に従ってデューティ限界値Dthを設定する。すなわち、デューティ限界値Dthの設定には、(2)式に示された変数である入力電流I1、入力電圧V1および出力電圧V2のうちの一部のみを用いてもよいし、すべてを用いてもよい。変数を増やす方がデューティ限界値Dthを精密に設定できる一方で、支配的な一部の変数に絞ってデューティ限界値Dthを設定すれば、(2)式に対応する演算負荷やマップの記憶容量を抑制することができる。
キャリア周波数制御部230は、デューティ制御部220によって設定されたデューティ指令値Dcとデューティ限界値設定部210によって設定されたデューティ限界値Dthとの比較に従って、搬送波CWの周波数、すなわちスイッチング周波数を制御する。
具体的には、Dc<Dthであり、上述の基本周波数の下ではデューティ指令値Dcが実現できないときには、キャリア周波数を基本周波数よりも低くする一方で、Dc≧Dthのときには、搬送波CWの周波数(スイッチング周波数)を基本周波数に設定する。たとえば、キャリア周波数制御部230は、電圧に応じて発振周波数が変化する電圧発振器(VCO)により構成することができる。
なお、Dc<Dthの場合のスイッチング周波数については、予め段階的に設定された、基本周波数よりも低い所定周波数を順次適用するようにしてもよく、デューティ指令値Dcから逆算された周波数を適用してもよい。たとえば、基本周波数に従うスイッチング周期をT0とすると、Dth/T0=Dc/Tcycとなるようにスイッチング周波数(1/Tcyc)を設定することができる。
信号生成部250は、図2に示したデッドタイムTdおよび待機期間Tr,Tfを考慮して、変調部240によって生成されたデューティ指令信号Sdに従って駆動信号S1〜S4を生成する。図2に示したように、メインスイッチング素子Q1,Q2のオンに先立って補助スイッチング素子Q3,Q4がそれぞれターンオンされるように、駆動信号S1〜S4が生成されることによって、補助共振回路120によるソフトスイッチングが実現される。
図6には、実施の形態1によるDC−DCコンバータにおけるソフトスイッチングの制御動作処理を示すフローチャートが示される。制御装置150は、図6に示したフローチャートに従う一連の制御処理を実行するためのプログラムを一定周期で起動する。
図6を参照して、制御装置150は、ステップS100では、出力電圧V2を電圧指令値Vrefに制御するためのデューティ演算を行なう。これにより、デューティ指令値Dcが設定される。すなわち、ステップS100による処理は、図4のデューティ制御部220の機能に相当する。
さらに、制御装置150は、ステップS110により、DC−DCコンバータの動作状態に基づいてデューティ限界値Dthを設定する。上述のように、デューティ限界値Dthは、入力電流I1、入力電圧V1および出力電圧V2のうちの少なくとも1つに基づいて可変に設定される。ステップS110による処理は、図4によるデューティ限界値設定部210の機能に相当する。
制御装置150は、ステップS120では、ステップS100で設定されたデューティ指令値Dcと、ステップS110で設定されたデューティ限界値Dthとを比較する。そして、Dc≧Dthのとき(S120のYES判定時)には、制御装置150は、ステップS130に処理を進めて、キャリア周波数(スイッチング周波数)を基本周波数に設定する。上述のように、この場合には、デューティ指令値Dcによって指示されるデューティ比は、基本周波数に従うスイッチング周期の下でも、補助電流Irが消滅した後に、メインスイッチング素子Q1,Q2をオフできる範囲だからである。
一方、Dc<Dthのとき(S120のNO判定時)には、制御装置150は、ステップS140に処理を進めて、キャリア周波数(スイッチング周波数)を基本周波数よりも低下させる。上述のように、S140では、予め段階的に設定された、基本周波数よりも低い所定周波数を順次適用するようにしてもよく、デューティ指令値Dcから逆算された周波数を適用してもよい。すなわち、ステップS120〜S140による処理は、図4のキャリア周波数制御部230の機能に対応する。
制御装置150は、ステップS150では、ステップS130またはS140で設定されたキャリア周波数を有する搬送波とデューティ指令値Dcとの比較に従って、スイッチング素子Q1〜Q4の駆動信号S1〜S4を生成する。すなわち、ステップS150による処理は、図4の変調部240および信号生成部250の機能に対応する。
以上説明したように、実施の形態1によるDC−DCコンバータでは、電圧制御のためのデューティ比が、通常使用する基本周波数の下で実現可能なデューティ指令値であるかどうかを、コンバータの動作状態(入力電流I1、入力電圧V1、出力電圧V2のうちの少なくとも1つ)に基づいて判断する。このように、上記判断のためのデューティ限界値Dthを可変に設定することにより、コンバータの動作状態に応じてソフトスイッチングのための制御動作(ここでは、スイッチング周波数の制御)を可変とできるので、ソフトスイッチングの適用のために、無用にスイッチング周波数を低下することが回避される。この結果、ソフトスイッチングの適用に起因して、リップル電流の増大による回路素子の発熱増加やノイズの増加が生じることを回避できる。すなわち、電流リップルを過大にすることなくソフトスイッチングが適用できるので、DC−DCコンバータ100を効率的に動作させることができる。
[実施の形態1の変形例]
DC−DCコンバータ100では、スイッチング素子Q1,Q2を交互にオンオフすることにより、メインスイッチング素子Q1,Q2のオンオフパターンを変えることなく、デューティ制御によって力行状態(昇圧動作)および回生状態(降圧動作)の両方に連続的に対応することができる。
力行状態および回生状態の間では、ソフトスイッチングのための補助共振回路120により発生させた補助電流Irの挙動が異なる。この点を考慮することにより、発明者らは、回生状態における、補助電流Irが0になるまでの時間T1は、入力電圧V1、出力電圧V2および入力電流I1に基づいて、下記(3)式で近似できるとの知見を得た。なお、(3)式中のB1〜B3は定数である。
T1=(B1×I1+B2)/(V2−V1)+B3 …(3)
(3)式に従って、スイッチング周波数の基本設計値である基本周波数の逆数(基本周期)に対するT1の比に従って、デューティ限界値Dthを設定することができる。すなわち、回生状態におけるデューティ限界値Dthは、下記(4)式に従って設定することができる。なお、(4)式中のb1〜b3は、定数である。
Dth∝(b1×I1+b2)/(V2−V1)+b3 …(4)
図7には、力行状態および回生状態の両方について、コンバータ動作状態の変化とデューティ限界値の変化との関係が示される。図7のI1>0の領域、すなわち、力行状態の特性のいついては、図3に示したのと同様であるので説明は繰返さない。
I1<0の領域、すなわち回生状態では、入力電圧V1は、入力電流I1に応じて、バッテリ50の開放電圧よりも上昇する。そして、(4)式によって算出されるDthが同一値となる動作点を結んだ直線がそれぞれプロットされる。矢印の方向に沿って、デューティ比に対応する昇圧比(V2/V1)が順に高くなる。
図7から、回生状態においても、入力電流I1、入力電圧V1および出力電圧V2、すなわちコンバータの動作状態に応じて、基本周波数の下でのデューティ限界値Dthが変化することが理解される。さらに、力行状態(I1>0)および回生状態(I1<0)の間では、コンバータの動作状態の変化に対するデューティ限界値Dthの変化特性が大きく異なることが理解される。
したがって、実施の形態1の変形例では、実施の形態1でのデューティ限界値Dthを、力行状態および回生状態の間で別個に設定することによって、制御の高度化を図る。
図8は、本発明の実施の形態1の変形例によるDC−DCコンバータにおけるスイッチング制御部200の構成を示す機能ブロック図である。
図8を参照して、実施の形態1の変形例では、スイッチング制御部200は、図4に示した実施の形態1に従う構成と比較して、デューティ限界値設定部210およびキャリア周波数制御部230に代えて、デューティ限界値設定部215およびキャリア周波数制御部235を有する点で異なる。スイッチング制御部200のその他の構成は図4と同様であるので説明は繰返さない。
デューティ限界値設定部215は、入力電流I1、入力電圧V1および出力電圧V2のうちの少なくとも1つに応じて、力行状態では(2)式に従ってデューティ限界値Dth1を設定する一方で、回生状態では(4)式に従ってデューティ限界値Dth2を設定する。力行状態および回生状態のいずれであるかについては、入力電流I1の正/負に基づいて判断することができる。
キャリア周波数制御部235は、デューティ制御部220からのデューティ指令値Dcと、デューティ限界値設定部215からのデューティ限界値Dth1またはDth2とを比較する。したがって、キャリア周波数制御部235は、力行状態ではデューティ指令値Dcとデューティ限界値Dth1とを比較する一方で、回生状態ではデューティ指令値Dcとデューティ限界値Dth2とを比較する。デューティ指令値Dcとデューティ限界値Dth1またはDth2との比較結果に従うキャリア周波数の制御については、実施の形態1と同様である。
図9には、実施の形態1の変形例によるDC−DCコンバータにおけるソフトスイッチングの制御動作処理を示すフローチャートが示される。制御装置150は、図9に示したフローチャートに従う一連の制御処理を実行するためのプログラムを一定周期で起動する。
図9を参照して、制御装置150は、ステップS100では、図6と同様にデューティ指令値Dcを設定する。さらに、制御装置150は、ステップS115では、DC−DCコンバータの動作状態に基づいて、力行状態でのデューティ限界値Dth1および回生状態でのデューティ限界値Dth2を設定する。デューティ限界値Dth1、Dth2は、式(2),(4)に従って、入力電流I1、入力電圧V1および出力電圧V2の一部または全部に基づいて可変に設定される。
さらに、制御装置150は、図4でのステップS120を細分化した、ステップS122〜S126を実行する。制御装置150は、ステップS122では、入力電流I1の正/負に基づいて力行状態であるか否かを判定する。そして、力行状態、すなわちI1≧0のとき(S122のYES判定時)には、制御装置150は、ステップS124に処理を進めて、デューティ指令値Dcをデューティ限界値Dth1と比較する。一方、回生状態、すなわちI1<0のとき(S122のNO判定時)には、制御装置150は、ステップS126に処理を進めて、デューティ指令値Dcをデューティ限界値Dth2と比較する
そして、制御装置150は、ステップS124,S126において、デューティ指令値Dcがデューティ限界値Dth1またはDth2以上の場合には、ステップS130に処理を進める。すなわち、ステップS115,S122,S124,S126による処理は、図8のデューティ限界値設定部215およびキャリア周波数制御部235の機能に対応する。
一方、デューティ指令値Dcがデューティ限界値Dth1またはDth2より低い場合には、制御装置150は、ステップS140に処理を進める。ステップS130〜S150の処理は、図6と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
以上説明したように、実施の形態1の変形例によるDC−DCコンバータでは、コンバータの動作状態(入力電流I1、入力電圧V1、出力電圧V2のうちの少なくとも1つ)に基づくデューティ限界値Dthの可変設定を、力行状態および回生状態のそれぞれで別個の特性に従ったものとした上で、実施の形態1と同様の制御を実行することができる。
したがって、ソフトスイッチングを適用するためにスイッチング周波数を低下させる必要があるデューティ指令値であるかどうかを、より細密に判断できる。この結果、無用にスイッチング周波数を低下することがさらに有効に回避されて、電流リップルを過大にすることなくソフトスイッチングを適用できる。
なお、実施の形態1の変形例では、回生状態および力行状態の両方で補助共振回路120によるソフトスイッチングを適用することを前提としている。したがって、補助共振回路120については、図1の様に、メインスイッチング素子Q1,Q2の各々に対して、補助スイッチング素子Q3,Q4、補助キャパシタCr1,Cr2およびダイオードD3,D4を設けることが必要である。
[実施の形態2]
以下においても、図1に示したDC−DCコンバータにおける、ソフトスイッチングの制御動作の他の例を説明する。すなわち、以下に説明する実施の形態およびその変形例においても、スイッチング制御部200の構成が実施の形態1と相違するのみであり、その他の構成については実施の形態1と同様である。
図10は、実施の形態2によるDC−DCコンバータにおけるスイッチング制御部の構成を説明する機能ブロック図である。
図10を参照して、実施の形態2では、スイッチング制御部200は、デューティ制御部220と、変調部240と、信号生成部250と、モード判定部260とを有する。
デューティ制御部220は、図4に示したデューティ制御部220と同様に、出力電圧V2を電圧指令値Vrefに制御するためのデューティ指令値Dcを設定する。
変調部240は、搬送波CWとデューティ指令値Dcとの比較に基づいて、図5で説明したパルス幅変調制御に従って、デューティ指令信号Sdを生成する。基本的には、搬送波CWの周波数は、基本周波数に固定される。ただし、実施の形態1またはその変形例と同様に、キャリア周波数制御部230,235によって、デューティ指令値Dcが限界値より低いときには、キャリア周波数を基本周波数より低くしてもよい。
モード判定部260は、入力電流I1に基づいて、DC−DCコンバータ100が力行状態および回生状態のいずれであるかを判定し、その判定結果を示すモード信号MDを生成する。
信号生成部250は、デューティ指令信号Sdに従ってスイッチング素子Q1〜Q4をオンオフ制御するとともに、補助スイッチング素子Q3,Q4のオンオフについては、モード信号MDに従って制御を切換える。
実施の形態2によるDC−DCコンバータ100のソフトスイッチング制御について、図11〜13を用いて説明する。
図11には、補助スイッチング素子Q3,Q4が常にソフトスイッチングのためにオンオフ制御される基本動作が示される。言い換えると、実施の形態1またはその変形例では、メインスイッチング素子Q1,Q2の一方または両方に対応して設けられた補助スイッチング素子Q3および/またはQ4が、常時オンオフ制御されることを前提としている。
図11を参照して、メインスイッチング素子Q1,Q2の駆動信号S1,S2は、デューティ指令信号Sdに従って、所定のデッドタイムを確保するように設定される。さらに、補助スイッチング素子Q3は、メインスイッチング素子Q1のターンオン時点において補助電流IrによってダイオードD1が導通しているように、メインスイッチング素子Q1に先立ってターンオンされる。同様に、補助スイッチング素子Q4は、メインスイッチング素子Q2のターンオン時点において補助電流IrによってダイオードD2が導通しているように、メインスイッチング素子Q2に先立ってターンオンされる。
そして、補助スイッチング素子Q3,Q4の各々は、補助電流Irが消滅するための時間が経過した後にターンオフされる。このターンオフタイミングの設定には、上述の式(1),(3)によって予測される時間T1が反映されてもよい。駆動信号S3,S4は、補助スイッチング素子Q3,Q4を上記のタイミングでオンオフできるように設定される。
しかしながら、DC−DCコンバータ100の力行状態時(I1>0)には、必然的に、ダイオードD1がオンした状態でスイッチング素子Q1がターンオンされることになる。したがって、補助スイッチング素子Q3によって補助電流Irを発生させることなく、メインスイッチング素子Q1をゼロ電圧スイッチングすることができる。このため、実施の形態2では、力行状態であると判断されるときには、図12に示すように、スイッチング素子Q1〜Q4のオンオフを制御する。
図12を図11と比較して理解されるように、力行状態では、メインスイッチング素子Q1,Q2がデューティ指令信号Sdに従ってオンオフ制御されるのに対して、メインスイッチング素子Q1に対応して設けられた補助スイッチング素子Q3はオフに固定される。一方、メインスイッチング素子Q2に対応して設けられた補助スイッチング素子Q4は、メインスイッチング素子Q2をソフトスイッチングするために、図11と同様にオンオフ制御される。
これに対して、DC−DCコンバータ100の回生状態時(I1<0)には、力行状態とは反対に、補助スイッチング素子Q4によって補助電流Irを発生させることなく、メインスイッチング素子Q2をゼロ電圧スイッチングすることができる。このため、回生状態であると判断されるときには、図13に示すように、スイッチング素子Q1〜Q4のオンオフを制御する。
図13を図11と比較して理解されるように、回生状態では、メインスイッチング素子Q1,Q2がデューティ指令信号Sdに従ってオンオフ制御されるのに対して、メインスイッチング素子Q2に対応して設けられた補助スイッチング素子Q4はオフに固定される。一方、メインスイッチング素子Q1に対応して設けられた補助スイッチング素子Q3は、メインスイッチング素子Q1をソフトスイッチングするために、図11と同様にオンオフ制御される。
図14には、実施の形態2によるDC−DCコンバータにおけるソフトスイッチングの制御動作処理を示すフローチャートが示される。制御装置150は、図14に示したフローチャートに従う一連の制御処理を実行するためのプログラムを一定周期で起動する。
図14を参照して、制御装置150は、ステップS110では、図6と同様にデューティ指令値Dcを設定する。さらに、制御装置150は、ステップS122により、入力電流I1の正/負に基づいて力行状態であるか否かを判定する。すなわち、ステップS122の処理は、図10のモード判定部260の機能に対応する。
制御装置150は、力行状態、すなわちI1≧0のとき(S122のYES判定時)には、ステップS132に処理を進めて、メインスイッチング素子Q1に対応して設けられた補助スイッチング素子Q3をオフに固定する。一方、制御装置150は、回生状態、すなわちI1<0のとき(S122のNO判定時)には、ステップS142に処理を進めて、メインスイッチング素子Q2に対応して設けられた補助スイッチング素子Q4をオフに固定する。
さらに、制御装置150は、ステップS150により、ステップS110で設定したデューティ指令値Dcと、ステップS132またはS142で設定したソフトスイッチングの制御動作とに従って、駆動信号S1〜S4を生成する。この結果、力行状態では、図12に従って駆動信号S1〜S4が生成される一方で、回生状態では、図13に従って駆動信号S1〜S4が生成される。
以上説明したように、実施の形態2によるDC−DCコンバータによれば、力行状態および回生状態の両方に連続的に対応できるとともに、各状態において補助スイッチング素子Q3,Q4を無用にオンオフすることを回避できる。したがって、メインスイッチング素子Q1,Q2のオンオフの制約についても低下できるので、基本周波数に対して実現可能なデューティ範囲を拡大することができる。これにより、電圧制御範囲が拡大できる。
さらに、上述のように、実施の形態1またはその変形例に対して、実施の形態2による補助スイッチング素子Q3,Q4の制御を組み合わせることも可能である。この場合には、実施の形態2に沿った補助スイッチング素子Q3,Q4の制御を反映してデューティ限界値Dth(Dth1,Dth2)を設定することにより、スイッチング周波数を低下させる頻度がさらに低下される。この結果、電流リップルを過大にすることなく、有効にソフトスイッチングを適用することによって、DC−DCコンバータ100を効率的に動作させるこができる。
[実施の形態3]
実施の形態1では、電圧制御のためのデューティ指令値Dcとデューティ限界値Dthとの比較結果に従って、スイッチング周波数(キャリア周波数)を変化させる制御構成を説明した。実施の形態3では、スイッチング周波数(キャリア周波数)を固定して、実現可能なデューティ範囲内に限定してソフトスイッチングを実行する制御動作について説明する。
図15は、実施の形態3によるDC−DCコンバータにおけるスイッチング制御部の構成を説明する機能ブロック図である。
図15を参照して、実施の形態3では、スイッチング制御部200は、図4に示した構成と比較して、キャリア周波数制御部230に代えて、判定部270を有する。スイッチング制御部200のその他の構成は、図4と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
判定部270は、デューティ制御部220によるデューティ指令値Dcおよびデューティ限界値設定部210により設定されたデューティ限界値Dthの比較に従って、ハードスイッチングモードおよびソフトスイッチングモードの一方を選択する。そして、判定部270は、選択結果を示す信号Fjdを出力する。
変調部240は、一定周波数(すなわち、基本周波数)に固定された搬送波CWと、デューティ制御部220によるデューティ指令値Dcとの比較に基づいて、デューティ指令信号Sdを生成する。デューティ指令信号Sdの生成は、図5に示したパルス幅変調に従う。
信号生成部250は、デューティ指令信号Sdに従ってスイッチング素子Q1〜Q4をオンオフ制御するとともに、補助スイッチング素子Q3,Q4のオンオフについては、判定部270からの信号Fjdに従って制御を切換える。
具体的には、信号生成部250は、ソフトスイッチングモードの選択時には、図11に示した基本動作に従って、駆動信号S1〜S4を生成する。この結果、メインスイッチング素子Q1,Q2をソフトスイッチングするために、補助スイッチング素子Q3,Q4は、メインスイッチング素子Q1,Q2のターンオンに先立ってターンオンされる。
これに対して、信号生成部250は、ハードスイッチングモードの選択時には、図16に従って駆動信号S1〜S4を生成する。図16を参照して、ハードスイッチングモードでは、デューティ指令信号Sdに従ってスイッチング素子Q1〜Q4をオンオフ制御する一方で、補助スイッチング素子Q3,Q4はオフに停止される。
図17は、実施の形態3によるDC−DCコンバータにおけるソフトスイッチングの制御動作の一連の処理を示すフローチャートである。制御装置150は、図17に示したフローチャートに従う一連の制御処理を実行するためのプログラムを一定周期で起動する。
図17を参照して、制御装置150は、ステップS110およびS115により、図6と同様に、デューティ指令値Dcおよびデューティ限界値Dthをそれぞれ設定する。
さらに、制御装置150は、ステップS120により、図6と同様に、デューティ指令値Dcおよびデューティ限界値Dthを比較する。すなわち、ステップS120の処理は、図15の判定部270の機能に対応する。
そして、Dc≧Dthのとき(S120のYES判定時)には、制御装置150は、ステップS135に処理を進めて、ソフトスイッチングモードを選択する。一方で、Dc<Dthのとき(S120のNO判定時)には、制御装置150は、ステップS145に処理を進めて、ハードスイッチングモードを選択する。
さらに、制御装置150は、ステップS150により、ステップS110で設定したデューティ指令値Dcと、ステップS135またはS145で選択されたモードとに従って、駆動信号S1〜S4を生成する。この結果、Dc≧Dthのときには、図11の基本動作に従って、ソフトスイッチングを実行するように駆動信号S1〜S4が生成される。一方で、Dc<Dthのときには、図16に従って駆動信号S1〜S4が生成される。すなわち、ソフトスイッチングは停止されて、メインスイッチング素子Q1,Q2はハードスイッチングされる。
以上説明したように、実施の形態3によるDC−DCコンバータによれば、実施の形態1と同様に、コンバータの動作状態に基づいてデューティ限界値Dthを可変に設定するとともに、デューティ指令値Dcが実現可能な範囲内にないとき(Dc<Dth)には、補助スイッチング素子Q3,Q4をオフ固定する。この結果、スイッチング周波数を低下させることなく、実現可能なデューティ範囲に限定してソフトスイッチングの効果を享受できる。
このように、コンバータの動作状態に応じてソフトスイッチングのための制御動作(ソフトスイッチングの適用可否)を可変することによって、コンバータの動作状態に応じて、ソフトスイッチングの適用範囲を最大限確保できる。この結果、電流リップルを増大させることなくソフトスイッチングを限定的に適用することによって、DC−DCコンバータ100を効率的に動作させることができる。
[実施の形態3の変形例]
図18は、実施の形態3の変形例によるDC−DCコンバータにおけるスイッチング制御部の構成を説明する機能ブロック図である。
図18を参照して実施の形態3の変形例によるDC−DCコンバータでは、スイッチング制御部200は、図15に示した構成と比較して、デューティ限界値設定部210に代えてデューティ限界値設定部215を有する点で異なる。スイッチング制御部200のその他の構成については図15と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
デューティ限界値設定部215は、図8に示したデューティ限界値設定部215と同様に、力行動作時には(2)式に従ってデューティ限界値Dth1を設定する一方で、回生動作時には(4)式に従ってデューティ限界値Dth2を設定する。
判定部270は、デューティ制御部220からのデューティ指令値Dcと、デューティ限界値設定部215からのデューティ限界値Dth1またはDth2との比較に従って信号Fjdを生成する。
すなわち力行状態では、デューティ指令値Dcおよびデューティ限界値Dth1の比較に基づいて信号Fjdが生成される一方で、回生状態では、デューティ指令値Dcおよびデューティ限界値Dth2の比較に従って信号Fjdが生成される。
図19は、実施の形態3の変形例によるDC−DCコンバータにおけるソフトスイッチングの制御動作の一連の処理を示すフローチャートである。制御装置150は、図19に示したフローチャートに従う一連の制御処理を実行するためのプログラムを一定周期で起動する。
図19を参照して、制御装置150は、ステップS110,S115により、図9と同様にデューティ指令値Dcならびに、力行状態でのデューティ限界値Dth1および回生状態でのデューティ限界値Dth2を設定する。すなわち、デューティ限界値Dth1、Dth2は、式(2),(4)に従って、入力電流I1、入力電圧V1および出力電圧V2の一部または全部に基づいて可変に設定される。
制御装置150は、図9と同様に、ステップS122〜S126を実行する。これにより、力行状態(I1≧0)では、制御装置150は、ステップS124により、デューティ指令値Dcをデューティ限界値Dth1と比較する一方で、回生状態(I1<0)では、ステップS126により、デューティ指令値Dcをデューティ限界値Dth2と比較する。
そして、制御装置150は、ステップS124,S126において、デューティ指令値Dcがデューティ限界値Dth1またはDth2以上の場合には、ステップS135に処理を進める。一方、デューティ指令値Dcがデューティ限界値Dth1またはDth2より低い場合には、制御装置150は、ステップS145に処理を進める。ステップS135,S145,S150の処理は、図17と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
このように、実施の形態3の変形例によれば、実施の形態3に従うソフトスイッチングモード/ハードスイッチングの選択において、実施の形態1の変形例と同様に、デューティ限界値Dthを力行状態および回生状態とで別個に精密に設定できる。
この結果、スイッチング周波数を基本周波数に固定した上でのソフトスイッチングの適用範囲を、コンバータの動作状態に応じてさらに広く確保できる。すなわち、電流リップルを増大させることなくDC−DCコンバータ100をさらに効率的に動作させるこができる。
なお、実施の形態3の変形例では、回生状態および力行状態の両方で補助共振回路120によるソフトスイッチングを適用することを前提としている。したがって、補助共振回路120については、図1の様に、メインスイッチング素子Q1,Q2の各々に対して、補助スイッチング素子Q3,Q4、補助キャパシタCr1,Cr2およびダイオードD3,D4を設けることが必要である。
また、力行および回生の判定を必要としない実施の形態1または実施の形態3によるソフトスイッチングの制御動作については、図1の構成を力行あるいは回生専用にアレンジしたDC−DCコンバータにも適用することができる。具体的には、図1の構成から、スイッチング素子Q1およびダイオードD2ならびに、補助スイッチング素子Q3、補助ダイオードD3およびキャパシタCr1が削除された力行専用のDC−DCコンバータにおいて、コンバータの動作状態に基づいてデューティ限界値Dthを可変に設定するとともに、デューティ指令値Dcが実現可能な範囲内にないとき(Dc<Dth)には、スイッチング周波数の低下あるいは、補助スイッチング素子Q4のオフ固定を適用することができる。
同様に、図1の構成から、スイッチング素子Q2およびダイオードD1ならびに、補助スイッチング素子Q4、補助ダイオードD4およびキャパシタCr2が削除された回生専用のDC−DCコンバータにおいて、コンバータの動作状態に基づいてデューティ限界値Dthを可変に設定するとともに、デューティ指令値Dcが実現可能な範囲内にないとき(Dc<Dth)には、スイッチング周波数の低下あるいは、補助スイッチング素子Q3のオフ固定を適用することができる。
なお、本実施の形態では、DC−DCコンバータ100の負荷130について、ハイブリッド自動車または電気自動車等に搭載される交流電動機およびインバータ回路を例示したが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。すなわち、負荷130を特に限定することなく本発明の適用が可能である点について、確認的に記載する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、メインスイッチング素子にソフトスイッチングを適用するための補助共振回路を備えたDC−DCコンバータに適用することができる。
50 バッテリ、55 内部抵抗、61 電流センサ、62,63 電圧センサ、100 DC−DCコンバータ、110 メインコンバータ回路、120 補助共振回路、130 負荷、150 制御装置、151〜153 A/Dコンバータ、200 スイッチング制御部、210,215 デューティ限界値設定部、220 デューティ制御部、230,235 キャリア周波数制御部、240 変調部、250 信号生成部、260 モード判定部、270 判定部、C1,C2 キャパシタ、Cr1,Cr2 補助キャパシタ、CW 搬送波、D1,D2 逆並列ダイオード、D3,D4 補助ダイオード、Dc デューティ指令値、Dth デューティ限界値、Dth1 デューティ限界値(力行)、Dth2 デューティ限界値(回生)、Fjd 信号(ハード/ソフトスイッチング)、GL 基準電圧配線、I1 入力電流、Ir 補助電流、L1 メインインダクタ、L2,Lr 補助インダクタ、MD モード信号、N1,N2 ノード、NL 低電圧ノード、NH 高電圧ノード、PL 電源配線、Q1,Q2 メインスイッチング素子、Q3,Q4 補助スイッチング素子、S1〜S4 駆動信号、Sd デューティ指令信号、T1 補助電流消滅時間、Tcyc スイッチング周期、Tf,Tr 待機期間、V1 入力電圧、V2 出力電圧、Vcw 搬送波電圧、Vref 電圧指令値。

Claims (12)

  1. 低電圧ノードおよび高電圧ノードの間で直流電力変換を行うためのDC−DCコンバータであって、
    前記低電圧ノードおよび第1のノードの間に接続されるメインインダクタと、
    前記高電圧ノードおよび前記第1のノードの間に接続された第1のメインスイッチング素子と、
    前記第1のメインスイッチング素子と逆並列に接続された第1のメイン整流素子と、
    基準電圧配線および前記第1のノードの間に接続された第2のメインスイッチング素子と、
    前記第2のメインスイッチング素子と逆並列に接続された第2のメイン整流素子と、
    前記第1および前記第2のメインスイッチング素子の少なくとも一方のメインスイッチング素子に対応して設けられた、対応のメインスイッチング素子をソフトスイッチングさせるための補助共振回路と、
    前記第1および前記第2のメインスイッチング素子ならびに前記補助共振回路の動作を制御するための制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記低電圧ノードから前記DC−DCコンバータへの入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記ソフトスイッチングのための制御動作を可変とするように構成され、
    前記補助共振回路は、
    前記少なくとも一方のメインスイッチング素子と並列に接続された補助キャパシタと、
    第2のノードおよび前記第1のノードの間に接続される補助インダクタと、
    前記少なくとも一方のメインスイッチング素子に対応して、前記高電圧ノードまたは前記基準電圧配線と前記第2のノードとの間に接続され、前記少なくとも一方のメインスイッチング素子のターンオンに先立ってターンオンすることによって前記ソフトスイッチングを実現するための補助スイッチング素子と、
    前記補助スイッチング素子のオン時の電流と逆方向の電流を阻止するように、前記補助スイッチング素子と直列に接続された補助整流素子とを含み、
    前記制御回路は、
    前記高電圧ノードの電圧を電圧指令値に制御するように、前記第1および前記第2のメインスイッチング素子のデューティ指令値を設定するためのデューティ制御部と、
    前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記補助スイッチング素子のオンによって生じた前記補助インダクタを流れる電流が消滅するまでの間前記補助スイッチング素子のオンを維持できる範囲内に前記デューティ指令値を制限するためのデューティ限界値を可変に設定するための限界値設定部と、
    前記デューティ指令値と前記デューティ限界値との比較に基づいて、スイッチング周波数を低下させるための周波数制御部と、
    前記デューティ指令値と前記周波数制御部によって制御された前記スイッチング周波数とに従って、前記第1および前記第2のメインスイッチング素子ならびに前記補助スイッチング素子の駆動信号を生成するための信号生成部とを含む、DC−DCコンバータ。
  2. 前記限界値設定部は、前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記補助スイッチング素子のオンによって前記補助インダクタに生じた電流が消滅するまでの時間予測値を求めるとともに、前記スイッチング周波数の所定の基本周波数と前記時間予測値との関係に従って前記デューティ限界値を設定し、
    前記周波数制御部は、前記デューティ指令値が前記デューティ限界値よりも低いときには、前記スイッチング周波数を前記基本周波数よりも低下させる一方で、前記デューティ指令値が前記デューティ限界値以上のときには、前記スイッチング周波数を前記基本周波数に維持するように構成される、請求項記載のDC−DCコンバータ。
  3. 電圧ノードおよび高電圧ノードの間で直流電力変換を行うためのDC−DCコンバータであって、
    前記低電圧ノードおよび第1のノードの間に接続されるメインインダクタと、
    前記高電圧ノードおよび前記第1のノードの間に接続された第1のメインスイッチング素子と、
    前記第1のメインスイッチング素子と逆並列に接続された第1のメイン整流素子と、
    基準電圧配線および前記第1のノードの間に接続された第2のメインスイッチング素子と、
    前記第2のメインスイッチング素子と逆並列に接続された第2のメイン整流素子と、
    前記第1および前記第2のメインスイッチング素子の少なくとも一方のメインスイッチング素子に対応して設けられた、対応のメインスイッチング素子をソフトスイッチングさせるための補助共振回路と、
    前記第1および前記第2のメインスイッチング素子ならびに前記補助共振回路の動作を制御するための制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記低電圧ノードから前記DC−DCコンバータへの入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記ソフトスイッチングのための制御動作を可変とするように構成され、
    前記補助共振回路は、
    前記少なくとも一方のメインスイッチング素子と並列に接続された補助キャパシタと、
    第2のノードおよび前記第1のノードの間に接続される補助インダクタと、
    前記少なくとも一方のメインスイッチング素子に対応して、前記高電圧ノードまたは前記基準電圧配線と前記第2のノードとの間に接続され、前記少なくとも一方のメインスイッチング素子のターンオンに先立ってターンオンすることによって前記ソフトスイッチングを実現するための補助スイッチング素子と、
    前記補助スイッチング素子のオン時の電流と逆方向の電流を阻止するように、前記補助スイッチング素子と直列に接続された補助整流素子とを含み、
    前記制御回路は、
    前記高電圧ノードの電圧を電圧指令値に制御するように、前記第1および前記第2のメ
    インスイッチング素子のデューティ指令値を設定するためのデューティ制御部と、
    前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記入力電流の少なくとも1つに基づいてデューティ限界値を可変に設定するための限界値設定部と、
    前記デューティ指令値と前記デューティ限界値との比較に基づいて、ソフトスイッチングの実行可否を判定するための判定部と、
    所定のスイッチング周波数および前記デューティ指令値に従って前記第1および前記第2のメインスイッチング素子ならびに前記補助スイッチング素子の駆動信号を生成するとともに、前記判定部により前記ソフトスイッチングの実行不可と判定されたときには前記補助スイッチング素子をオフに固定するための信号生成部とを含む、DC−DCコンバータ。
  4. 前記限界値設定部は、前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記補助スイッチング素子のオンによって前記補助インダクタに生じた電流が消滅するまでの時間予測値を求めるとともに、前記スイッチング周波数の所定の基本周波数と前記時間予測値との関係に従って前記デューティ限界値を設定するように構成される、請求項記載のDC−DCコンバータ。
  5. 前記補助共振回路は、
    前記第1および前記第2のメインスイッチング素子の各々に対応して、前記補助キャパシタ、前記補助スイッチング素子および前記補助整流素子を配置するように構成され、
    前記制御回路は、
    前記入力電流に基づいて、前記DC−DCコンバータが力行状態および回生状態のいずれで動作しているかを判定するための判定部をさらに含み、
    前記限界値設定部は、前記力行状態および前記回生状態のそれぞれの間で、前記デューティ限界値を別個に設定するように構成される、請求項1または2に記載のDC−DCコンバータ。
  6. 前記補助共振回路は、
    前記第1および前記第2のメインスイッチング素子の各々に対応して、前記補助キャパシタ、前記補助スイッチング素子および前記補助整流素子を配置するように構成され、
    前記制御回路は、
    前記入力電流に基づいて、前記DC−DCコンバータが力行状態および回生状態のいずれで動作しているかを判定するための判定部をさらに含み、
    前記信号生成部は、前記判定部による判定結果に従って、前記力行状態では、前記第1のメインスイッチング素子に対応して設けられた前記補助スイッチング素子をオフに固定するとともに、前記回生状態では、前記第2のメインスイッチング素子に対応して設けられた前記補助スイッチング素子をオフに固定するように構成される、請求項1または2に記載のDC−DCコンバータ。
  7. 低電圧ノードおよび高電圧ノードの間で直流電力変換を行うためのDC−DCコンバータであって、
    前記低電圧ノードおよび第1のノードの間に接続されるメインインダクタと、
    前記高電圧ノードおよび前記第1のノードの間に接続されたメインスイッチング素子と、
    基準電圧配線から前記第1のノードへ向かう方向を順方向として、前記基準電圧配線および前記第1のノードの間に接続されたメイン整流素子と、
    前記メインスイッチング素子をソフトスイッチングさせるための補助共振回路と、
    前記メインスイッチング素子および前記補助共振回路の動作を制御するための制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記低電圧ノードから前記DC−DCコンバータへの入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記ソフトスイッチングのための制御動作を可変とするように構成され、
    前記補助共振回路は、
    前記メインスイッチング素子と並列に接続された補助キャパシタと、
    第2のノードおよび前記第1のノードの間に接続される補助インダクタと、
    前記メインスイッチング素子に対応して、前記高電圧ノードまたは前記基準電圧配線と前記第2のノードとの間に接続され、前記メインスイッチング素子のターンオンに先立ってターンオンすることによって前記ソフトスイッチングを実現するための補助スイッチング素子と、
    前記補助スイッチング素子のオン時の電流と逆方向の電流を阻止するように、前記補助スイッチング素子と直列に接続された補助整流素子とを含み、
    前記制御回路は、
    前記高電圧ノードの電圧を電圧指令値に制御するように、前記メインスイッチング素子のデューティ指令値を設定するためのデューティ制御部と、
    前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記補助スイッチング素子のオンによって生じた前記補助インダクタを流れる電流が消滅するまでの間前記補助スイッチング素子のオンを維持できる範囲内に前記デューティ指令値を制限するためのデューティ限界値を可変に設定するための限界値設定部と、
    前記デューティ指令値と前記デューティ限界値との比較に基づいて、スイッチング周波数を低下させるための周波数制御部と、
    前記デューティ指令値と前記周波数制御部によって制御された前記スイッチング周波数とに従って、前記メインスイッチング素子ならびに前記補助スイッチング素子の駆動信号を生成するための信号生成部とを含む、DC−DCコンバータ。
  8. 低電圧ノードおよび高電圧ノードの間で直流電力変換を行うためのDC−DCコンバータであって、
    前記低電圧ノードおよび第1のノードの間に接続されるメインインダクタと、
    基準電圧配線および前記第1のノードの間に接続されたメインスイッチング素子と、
    前記第1のノードから前記高電圧ノードへ向かう方向を順方向として、前記第1のノードおよび前記高電圧ノードの間に接続されたメイン整流素子と、
    前記メインスイッチング素子をソフトスイッチングさせるための補助共振回路と、
    前記メインスイッチング素子および前記補助共振回路の動作を制御するための制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記低電圧ノードから前記DC−DCコンバータへの入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記ソフトスイッチングのための制御動作を可変とするように構成され、
    前記補助共振回路は、
    前記メインスイッチング素子と並列に接続された補助キャパシタと、
    第2のノードおよび前記第1のノードの間に接続される補助インダクタと、
    前記メインスイッチング素子に対応して、前記高電圧ノードまたは前記基準電圧配線と前記第2のノードとの間に接続され、前記メインスイッチング素子のターンオンに先立ってターンオンすることによって前記ソフトスイッチングを実現するための補助スイッチング素子と、
    前記補助スイッチング素子のオン時の電流と逆方向の電流を阻止するように、前記補助スイッチング素子と直列に接続された補助整流素子とを含み、
    前記制御回路は、
    前記高電圧ノードの電圧を電圧指令値に制御するように、前記メインスイッチング素子のデューティ指令値を設定するためのデューティ制御部と、
    前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記補助スイッチング素子のオンによって生じた前記補助インダクタを流れる電流が消滅するまでの間前記補助スイッチング素子のオンを維持できる範囲内に前記デューティ指令値を制限するためのデューティ限界値を可変に設定するための限界値設定部と、
    前記デューティ指令値と前記デューティ限界値との比較に基づいて、スイッチング周波数を低下させるための周波数制御部と、
    前記デューティ指令値と前記周波数制御部によって制御された前記スイッチング周波数とに従って、前記メインスイッチング素子ならびに前記補助スイッチング素子の駆動信号を生成するための信号生成部とを含む、DC−DCコンバータ。
  9. 前記限界値設定部は、前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記補助スイッチング素子のオンによって前記補助インダクタに生じた電流が消滅するまでの時間予測値を求めるとともに、前記スイッチング周波数の所定の基本周波数と前記時間予測値との関係に従って前記デューティ限界値を設定し、
    前記周波数制御部は、前記デューティ指令値が前記デューティ限界値よりも低いときには、前記スイッチング周波数を前記基本周波数よりも低下させる一方で、前記デューティ指令値が前記デューティ限界値以上のときには、前記スイッチング周波数を前記基本周波数に維持するように構成される、請求項7または8に記載のDC−DCコンバータ。
  10. 低電圧ノードおよび高電圧ノードの間で直流電力変換を行うためのDC−DCコンバータであって、
    前記低電圧ノードおよび第1のノードの間に接続されるメインインダクタと、
    前記高電圧ノードおよび前記第1のノードの間に接続されたメインスイッチング素子と、
    基準電圧配線から前記第1のノードへ向かう方向を順方向として、前記基準電圧配線および前記第1のノードの間に接続されたメイン整流素子と、
    前記メインスイッチング素子をソフトスイッチングさせるための補助共振回路と、
    前記メインスイッチング素子および前記補助共振回路の動作を制御するための制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記低電圧ノードから前記DC−DCコンバータへの入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記ソフトスイッチングのための制御動作を可変とするように構成され、
    前記補助共振回路は、
    前記メインスイッチング素子と並列に接続された補助キャパシタと、
    第2のノードおよび前記第1のノードの間に接続される補助インダクタと、
    前記メインスイッチング素子に対応して、前記高電圧ノードまたは前記基準電圧配線と前記第2のノードとの間に接続され、前記メインスイッチング素子のターンオンに先立ってターンオンすることによって前記ソフトスイッチングを実現するための補助スイッチング素子と、
    前記補助スイッチング素子のオン時の電流と逆方向の電流を阻止するように、前記補助スイッチング素子と直列に接続された補助整流素子とを含み、
    前記制御回路は、
    前記高電圧ノードの電圧を電圧指令値に制御するように、前記メインスイッチング素子のデューティ指令値を設定するためのデューティ制御部と、
    前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記入力電流の少なくとも1つに基づいてデューティ限界値を可変に設定するための限界値設定部と、
    前記デューティ指令値と前記デューティ限界値との比較に基づいて、ソフトスイッチングの実行可否を判定するための判定部と、
    所定のスイッチング周波数および前記デューティ指令値に従って前記メインスイッチング素子ならびに前記補助スイッチング素子の駆動信号を生成するとともに、前記判定部により前記ソフトスイッチングの実行不可と判定されたときには前記補助スイッチング素子をオフに固定するための信号生成部とを含む、DC−DCコンバータ。
  11. 低電圧ノードおよび高電圧ノードの間で直流電力変換を行うためのDC−DCコンバータであって、
    前記低電圧ノードおよび第1のノードの間に接続されるメインインダクタと、
    基準電圧配線および前記第1のノードの間に接続されたメインスイッチング素子と、
    前記第1のノードから前記高電圧ノードへ向かう方向を順方向として、前記第1のノードおよび前記高電圧ノードの間に接続されたメイン整流素子と、
    前記メインスイッチング素子をソフトスイッチングさせるための補助共振回路と、
    前記メインスイッチング素子および前記補助共振回路の動作を制御するための制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記低電圧ノードから前記DC−DCコンバータへの入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記ソフトスイッチングのための制御動作を可変とするように構成され、
    前記補助共振回路は、
    前記メインスイッチング素子と並列に接続された補助キャパシタと、
    第2のノードおよび前記第1のノードの間に接続される補助インダクタと、
    前記メインスイッチング素子に対応して、前記高電圧ノードまたは前記基準電圧配線と前記第2のノードとの間に接続され、前記メインスイッチング素子のターンオンに先立ってターンオンすることによって前記ソフトスイッチングを実現するための補助スイッチング素子と、
    前記補助スイッチング素子のオン時の電流と逆方向の電流を阻止するように、前記補助スイッチング素子と直列に接続された補助整流素子とを含み、
    前記制御回路は、
    前記高電圧ノードの電圧を電圧指令値に制御するように、前記メインスイッチング素子のデューティ指令値を設定するためのデューティ制御部と、
    前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記入力電流の少なくとも1つに基づいてデューティ限界値を可変に設定するための限界値設定部と、
    前記デューティ指令値と前記デューティ限界値との比較に基づいて、ソフトスイッチングの実行可否を判定するための判定部と、
    所定のスイッチング周波数および前記デューティ指令値に従って前記メインスイッチング素子ならびに前記補助スイッチング素子の駆動信号を生成するとともに、前記判定部により前記ソフトスイッチングの実行不可と判定されたときには前記補助スイッチング素子をオフに固定するための信号生成部とを含む、DC−DCコンバータ。
  12. 前記限界値設定部は、前記低電圧ノードの電圧、前記高電圧ノードの電圧および、前記入力電流の少なくとも1つに基づいて、前記補助スイッチング素子のオンによって前記補助インダクタに生じた電流が消滅するまでの時間予測値を求めるとともに、前記スイッチング周波数の所定の基本周波数と前記時間予測値との関係に従って前記デューティ限界値を設定するように構成される、請求項10または11に記載のDC−DCコンバータ。
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