JP2007043852A - Dc−dcコンバータの制御方法、制御プログラムおよび制御回路 - Google Patents

Dc−dcコンバータの制御方法、制御プログラムおよび制御回路 Download PDF

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Abstract

【課題】 出力電圧の微小な変化に応じたデューティを適切に設定することができるDC−DCコンバータの制御方法および制御プログラムを提供する。
【解決手段】 ソフトスイッチング動作を行うDC−DCコンバータの制御方法は、指令デューティDCおよび第1デューティDT1を比較し、指令デューティDCが第1デューティDT1以上の場合には、スイッチング周波数fを、第1周波数f1に決定し、指令デューティDCが第1デューティDT1未満の場合には、スイッチング周波数fを、第1周波数f1の整数分の1である第2周波数fnに決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PWM方式で動作するDC−DCコンバータの制御方法および制御回路であり、特に、指令された主インダクタンスの導通時間のデューティが小さい場合でも適切に制御できる制御方法、制御プログラムおよび制御回路に関するものである。
特許文献1に開示されているDC−DCコンバータは、昇圧動作および降圧動作において、第1、第2の主スイッチング素子について、共振回路を形成する緩衝用コンデンサと、主インダクタンスおよび共振用インダクタンスと、の間に流れる共振電流を利用して、ソフトスイッチング動作を実現し、DC−DCコンバータのスイッチング損失の発生を防止している。
また、その他の関連技術として、特許文献2に開示されているDC−DCコンバータがある。
特開2003−33013 特開平9−224369
ところで、特許文献1のDC−DCコンバータでは、出力電圧の調整は、昇圧動作および降圧動作いずれの場合も、主スイッチング素子における、制御周期に対する導通時間の割合、すなわち、導通時間のデューティを変化させることで行うことができる。すなわち、出力電圧を微小に変化させる場合には導通時間のデューティを小さくして調整することも可能ではある。
しかしながら、特許文献1のDC−DCコンバータでは、主スイッチング素子のソフトスイッチング動作を行っているため、導通時間の最小時間は、ソフトスイッチング動作する共振回路の時定数で決定されることとなる。この共振回路の時定数は、共振電流のピーク値を小さく抑え、共振回路の導通損失を抑えるため、このような不具合が生じない下限値に設定する必要がある。この時定数の下限値に応じる主インダクタンスの導通時間の下限値により、出力電圧の変化を微小に変化させるための適切な導通時間のデューティを設定できない虞が生じ問題である。
一方、特許文献2には、負荷電流が少なくなるとインダクタンスが増加するスイング型チョークコイルを主インダクタンスとし、負荷が軽くなる場合には、スイッチング周波数を高周波数側に連続でシフトするDC−DCコンバータの技術が開示されている。導通時間のデューティを小さくする場合に、特許文献2のスイング型チョークコイルを主インダクタンスとし、スイッチング周波数を連続でシフトする技術を利用することも可能ではある。
しかしながら、特許文献2のDC−DCコンバータでは、連続で周波数をシフトするため、スイッチング動作により生じるスイッチングノイズの周波数成分も連続でシフトすることとなる。このため、このDC−DCコンバータが発生するスイッチングノイズに対し、広い範囲の周波数帯域で対策する必要が生じる。これにより、スイッチングノイズに対する対策手段の複雑化を招来し、ひいては、システムのコストアップを招来することとなり問題である。
さらに、特許文献2のDC−DCコンバータでは、スイング型チョークコイルを利用している。特殊な素子であるスイング型チョークコイルは、通常のチョークコイルに比して高価であるため、DC−DCコンバータのコストアップを招来し問題である。
また、連続で周波数をシフトする場合、デューティを小さくするとスイッチングノイズが可聴域に入ってしまう虞も生じる。
本発明は、前記背景技術の問題点に鑑みなされたものであり、出力電圧の微小な変化に応じたデューティを適切に設定することができ、しかも、スイング型チョークコイルなど特殊な素子を用いることなく安価なDC−DCコンバータを構成することができるDC−DCコンバータの制御方法、制御プログラムおよび制御回路を提供することを目的とする。
その解決手段は、スイッチング周波数を第1周波数とした場合にソフトスイッチング動作が許容されるデューティを第1デューティとするとき、指令デューティと前記第1デューティとを比較し、前記指令デューティが前記第1デューティ以上の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数に決定し、前記指令デューティが前記第1デューティ未満の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数の整数分の1である第2周波数に決定するソフトスイッチング動作方式DC−DCコンバータの制御方法である。
また、スイッチング周波数を第1周波数とした場合にソフトスイッチング動作が許容されるデューティを第1デューティとするとき、指令デューティと前記第1デューティとを比較し、前記指令デューティが前記第1デューティ以上の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数に決定し、前記指令デューティが前記第1デューティ未満の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数の整数分の1である第2周波数に決定するソフトスイッチング動作方式DC−DCコンバータの制御プログラムとするとよい。
またさらに、スイッチング周波数を第1周波数とした場合にソフトスイッチング動作が許容される最小のデューティを第1デューティとするとき、指令デューティと前記第1デューティとを比較し、前記指令デューティが前記第1デューティ以上の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数に決定し、前記指令デューティが前記第1デューティ未満の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数の整数分の1である第2周波数に決定する周波数決定部と、決定された前記スイッチング周波数における前記指令デューティで、スイッチング素子に対し導通制御するタイミング制御部と、を備えるソフトスイッチング動作方式DC−DCコンバータの制御回路とするとよい。
本発明では、指令デューティが第1デューティ未満の場合には、スイッチング周波数を第1周波数より低周波数である第2周波数に設定する。このため、許容されるデューティの最小値が第1デューティよりも小さくなることになり、指令デューティに対し、より適切にデューティを設定することができる。
また、スイッチング周波数を、第1周波数の整数分の1の第2周波数にする場合には、出力されるノイズの高調波成分には第1周波数が必ず含まれ、この第1周波数およびその高調波成分はノイズの強さの多くの部分を占めることとなる。すなわち、ノイズ対策の対象とする周波数の種類を限定することができる。例えば、第1周波数およびその高調波成分をノイズ対策の対象周波数として対策すれば、DC−DCコンバータから発生する多くの部分のノイズ成分を除去することができる。
特許文献2に例示される連続してスイッチング周波数をシフトする技術では、出力されるノイズの高調波成分も連続して変化する。これに対応するため、複数の周波数に対するノイズ対策を施す必要があり、ノイズ対策にかかるコストが大きくなりがちであった。
これに対して、本発明では、ノイズ対策の対象周波数を限定することができるため、ノイズ対策にかかるコストを抑えることができる。例えば、ノイズフィルタを使用する場合には、使用するフィルタの種類を少なくすることができるため、ノイズフィルタにかかるコストを抑えることができ、ひいては、DC−DCコンバータのローコスト化を図ることができる。
さらに、スイング型チョークコイルなど特殊な部品を用いることなしにスイッチング周波数を切り替えて適切なデューティで主スイッチング素子の導通制御を行うことができる。
ソフトスイッチング動作方式のDC−DCコンバータでは、主スイッチング素子の最小導通期間が、共振回路の時定数により定まる。この最小導通期間により、許容される最小デューティもこの共振回路の時定数により一意に定まることとなる。
指令デューティは、主スイッチング素子における、導通期間およびスイッチング周期の時間の割合であり、DC−DCコンバータにおける入出力電圧の関係を決定する。この指令デューティは、外部から与えられる指令値であってもよいし、入出力電圧などに基づき内部で生成された値であってもよい。
また、スイッチング周波数を決定するのに当り、指令デューティが第1デューティ未満であり、第2周波数を決定する場合において、指令デューティおよび第1デューティの比の演算を行い、その結果に基づき、第2周波数を決定してもよい。
また、請求項1に記載のDC−DCコンバータの制御方法であって、前記スイッチング周波数を、前記第2周波数に決定する場合において、前記第1周波数に対して整数分の1の関係にあり、互いに異なる周波数の群を第2周波数候補群とし、前記指令デューティと、前記スイッチング周波数を前記第2周波数候補群の各々の周波数とした場合にソフトスイッチング動作が許容され各々の周波数に対応して定められる閾値デューティとをそれぞれ比較し、比較結果に基づき、前記第2周波数候補群のうちから第2周波数を決定するDC−DCコンバータの制御方法とするとよい。
本発明では、指令デューティと、第2周波数候補郡の各々の周波数に対応して定められる最小デューティとを比較して、第2周波数候補群から第2周波数を決定するため、複雑な演算を行うことなく、簡単な比較処理により、指令デューティに対して適切な第2周波数を決定することができる。
また、互いに異なる複数の周波数に対して、指令デューティと、スイッチング周波数を前記複数の周波数の各々の周波数とした場合にソフトスイッチング動作が許容され各々の周波数に対応して定められる閾値デューティとを比較し、比較結果に基づき、スイッチング周波数を前記複数の周波数のうちの1つに決定するソフトスイッチング動作方式DC−DCコンバータの制御方法とするとよい。
スイッチング周波数を切り替えて動作させるDC−DCコンバータにおいて、最適なスイッチング周波数の決定に当り、指令デューティに基づき演算し、その結果に応じてスイッチング周波数を決定する方法も考えられる。しかるに、このような方法では、スイッチング周波数を決定する際の演算において、乗除算など複雑な演算が必要な場合もある。この場合には、制御処理の複雑化や制御処理にかかる処理時間の増大を招来することとなり問題である。
これに対して、本発明のDC−DCコンバータの制御方法では、指令デューティと、複数の周波数に対応して定められる閾値デューティとを比較して、スイッチング周波数を複数の周波数のうちの1つに決定している。例えば、単純なデューティ値同士の比較で適切なスイッチング周波数を決定することも可能である。すなわち、指令デューティに基づき演算する方法に比して、簡単な制御処理にすることができるため、制御処理の複雑化や制御処理にかかる処理時間の増大を抑制することができる。
さらに、請求項5に記載のDC−DCコンバータの制御方法であって、前記複数の周波数のうち最も高い周波数以外の周波数は最も高い周波数の整数分の1であるソフトスイッチング動作方式DC−DCコンバータの制御方法とするよい。
本発明のDC−DCコンバータの制御方法では、複数の周波数の関係が上述のようにされているため、スイッチング周波数をいずれの周波数に設定した場合でも、出力されるノイズの高調波成分に最も高い周波数が必ず含まれることとなる。すなわち、ノイズ対策の対象とする周波数の種類を限定することができることとなる。このため、ノイズ対策にかかるコストを抑えることができ、DC−DCコンバータのローコスト化を図ることが出来る。
本発明によれば、出力電圧の微小な変化に応じたデューティを適切に設定することができ、しかも、スイング型チョークコイルなど特殊な素子を用いることなく安価なDC−DCコンバータを構成することができるDC−DCコンバータの制御方法、制御プログラムおよび制御回路を提供することが可能となる。
以下、本発明の原理及び具体化した実施形態を図1〜図5を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施形態のDC−DCコンバータ1の回路図である。
DCコンバータ1は、スイッチング周波数fで動作し、低圧電源端子T1に接続される電圧源E1の電圧V1を昇圧し、高圧電源端子T2に接続される負荷R2に供給すると共に、高圧電源端子T2に発生する電圧V2を降圧して低圧電源端子T1に接続される電圧源E1に供給する。例えば、高圧電源端子T2に負荷としてモータを接続する場合、電圧V1を電圧V2に昇圧し、モータへ駆動電圧として供給すると共に、モータによる回生エネルギを電圧源E1に再充電する等の用途においても使用することができる。
DCコンバータ1は、電圧源E1および負荷R2の基準電圧端子TSが共通に接続された、いわゆる非絶縁型の電流双方向コンバータである。トランジスタQ1,Q2は、トランジスタQ1のエミッタ端子とトランジスタQ2のコレクタ端子とが接続点Xで接続されると共に、トランジスタQ1のコレクタ端子が高圧電源端子T2に、トランジスタQ2のエミッタ端子が基準電圧端子TSに接続され、高圧電源端子T2と基準電圧端子TSとの間に直列に接続されている。なお、トランジスタQ1,Q2のベース端子は、後述の制御部10により排他的に導通制御される。
また、トランジスタQ1,Q2には、エミッタ端子からコレクタ端子に向って順方向に逆並列ダイオードD1,D2が接続されている。接続点Xと低圧電源端子T1との間には、インダクタL1が接続されている。また、低圧電源端子T1および高圧電源端子T2と、基準電圧端子TSとの間には、電圧源E1、負荷R2に並列にコンデンサC11,C12が接続されている。
ここで、高圧電源端子T2に接続される負荷R2とは、例えば、インバータ回路等を介して駆動されるインダクションモータ等が考えられる。ガソリンエンジンとモータ駆動との切り換えにより走行するハイブリッド自動車や、モータ駆動のみによって走行する電気自動車等に適用する場合が一例として挙げられる。この場合には、例えば、電圧V1に200V、負荷R2に供給すべき電圧V2に500Vが供給される。
DCコンバータ1が電圧V1を電圧V2に昇圧する昇圧コンバータとして動作する場合では、トランジスタQ2の導通によりインダクタL1に蓄積された電磁エネルギを、トランジスタQ1および逆並列ダイオードD1を介して高圧電源端子T2に供給することにより行われる。
また、電圧V2を電圧V1に降圧する降圧コンバータとして動作する場合では、トランジスタQ1の導通によりインダクタL1に蓄積された電磁エネルギを、トランジスタQ2および逆並列ダイオードD2を介して低圧電源端子T1に供給することにより行われる。
ここで、コンデンサC11,C12は、平滑用のコンデンサである。また、トランジスタQ1,Q2は、IGBT、MOS、バイポーラ等のトランジスタを使用することができる。この場合、逆並列ダイオードD1,D2は、各トランジスタQ1,Q2に内蔵されている場合のほか、別途ダイオード素子を接続することもできる。
また、トランジスタQ1,Q2の各々のコレクタ・エミッタ端子間には、コンデンサC1,C2が接続される。さらに、トランジスタQ1,Q2の接続点Xと、高圧電源端子T2および基準電圧端子TSとの間には、上方および下方補助電流経路が構成される。接続点Xから、インダクタL2およびインダクタLrまでは、上方および下方補助電流経路において共通の経路となる。上方補助電流経路では、インダクタLrから、逆流防止用ダイオードD3およびトランジスタQ3を介して高圧電源端子T2に至る経路が形成される。下方補助電流経路では、インダクタLrから、トランジスタQ4および逆流防止用ダイオードD4を介して基準電圧端子TSに至る経路が形成される。逆流防止用ダイオードD3は、上方補助電流経路での電流の逆流を防止する目的で備えられており、高圧電源端子T2から接続点Xに向う方向に電流を流すことにより、インダクタL1に流れる投入電流をバイパスする。逆流防止用ダイオードD4は、下方補助電流経路での電流の逆流を防止する目的で備えられており、接続点Xから基準電圧端子TSに向う方向に電流を流すことにより、インダクタL1に流れる投入電流をバイパスする。
ここで、インダクタL2はインダクタL1と電磁的に結合されている。また、低圧電源端子T1に接続されているインダクタL1の第1端子と、接続点Xに接続されているインダクタL2の第1端子とは、同極性で起電力が誘起される。電磁的結合とは、例えば、インダクタL1とインダクタL2とでトランスを構成する場合が挙げられる。
トランジスタQ1〜Q4を導通制御する制御部10は、指令デューティDCを決定する指令デューティ決定部11と、トランジスタQ1〜Q4の導通制御のタイミングを制御するタイミング制御部12と、タイミング制御部12の出力に応じて、トランジスタQ1〜Q4のベース端子を駆動するドライバ13と、スイッチング周波数fを決定する周波数決定部14とを備えている。
指令デューティ決定部11は、低圧電源端子T1の電圧V1および高圧電源端子T2の電圧V2を入力としている。昇圧動作の場合には、電圧V1と、予め設定される電圧V2の目標電圧値V2Mとに基づき、トランジスタQ2の指令デューティDCを決定する。このとき、指令デューティDCは、DC=(V2M−V1)/V2Mより決定される。
また、降圧動作の場合には、電圧V2と、予め設定されるV1の目標電圧値V1Mとに基づき、トランジスタQ1の指令デューティDCを決定する。このとき、指令デューティDCは、DC=(V2−V1M)/V2より決定される。
なお、DCコンバータ1では、ソフトスイッチング動作について共振時間(後述の図2中(7)〜(9)の期間)を利用しているため、共振回路の時定数で最小導通期間t2minが決定される。本実施形態では第1デューティを最小とするように設定する。従って、スイッチング周波数fが第1周波数f1のときの周期を単位期間t0とすると、第1デューティDT1は、DT1=t2min/t0となる。この第1デューティDT1よりも小さい指令デューティDCが指令されると、適切に昇圧動作もしくは降圧動作を行えなくなる虞が生じる。
本実施形態のDCコンバータ1では、周波数決定部14において、指令デューティDCおよび第1デューティDT1を比較し、指令デューティDCが第1デューティDT1以上の場合には、スイッチング周波数fを第1周波数f1に決定し、指令デューティDCが第1デューティDT1未満の場合には、スイッチング周波数fを、第1周波数f1の整数分の1倍の第2周波数fnに決定する。さらに、この第2周波数fnは、指令デューティDCおよびDT1の関係に応じて、第1周波数f1に対し、2分の1倍の周波数f2、3分の1倍の周波数f3、4分の1倍の周波数f4のうちから1つ選択して決定される。
なお、本実施形態のDCコンバータ1では、周波数決定部14に相当する部分をソフトウェアで実現している。この周波数決定部14は、後述の制御手順を示すフローチャート図4中ステップS2、S4〜S8の部分に相当する。
タイミング制御部12は、周波数決定部14で決定されたスイッチング周波数fおよび指令デューティDCに応じて、トランジスタQ1〜Q4を導通制御するタイミングを発生する。本実施形態のDCコンバータ1では、タイミング制御部12に相当する部分もソフトウェアで実現している。このタイミング制御部12は、後述の制御手順を示すフローチャート図4中ステップS3、S9〜S10の部分に相当する。
すなわち、スイッチング周波数fが第1周波数f1に決定される場合には、単位期間t0のトランジスタQ2の導通制御サイクル(ステップS3)を1回実行する。これにより、スイッチング周波数fが第1周波数f1に決定される場合には、トランジスタQ2は、単位期間t0の第1周波数f1で導通制御されることになる。
一方、スイッチング周波数fが第2周波数fnのうち周波数f2〜f4に決定される場合には、単位期間t0のトランジスタQ2の導通制御サイクル(ステップS9)を1回実行し、続けてトランジスタQ2の非導通制御サイクルをN(1〜3)回実行する。これにより、スイッチング周波数fが第2周波数fnのうち周波数f2〜f4にされる場合には、トランジスタQ2は、単位期間t0が2〜4倍の周波数f2〜f4で導通制御されることになる。
ドライバ13は、タイミング制御部12で発生した導通制御のタイミングでトランジスタQ1〜Q4のベース端子に対する電圧を出力する。
次いで、本実施形態にかかるDCコンバータ1の昇圧動作について、図2を参照して説明する。
図2は、DCコンバータ1の昇圧動作を示すタイミングチャートである。図2において、VGQ1,VGQ2,VGQ4は、トランジスタQ1,Q2,Q4のベース端子GQ1,GQ2,GQ4に印加されるゲート電圧である。また、ILrは、電圧V1から接続点X、接続点XからインダクタLrに向う電流を正方向とするインダクタLrに流れる電流を示す。また、VQ2は接続点Xの電圧を、VL1はインダクタL1の接続点X側の端子を基準とする場合の端子間電圧を、VLrはインダクタLrのトランジスタQ3,Q4側の端子を基準とする場合の端子間電圧を、それぞれ示す。
図2中(1)の期間では、トランジスタQ2のゲート端子に印加されるゲート電圧VGQ2がハイレベルであり、トランジスタQ2は導通している。このため、電圧V1から、インダクタL1およびトランジスタQ2を介して基準電圧端子TSに抜ける電流経路が確立される。インダクタL1の端子間には電圧V1が印加され、電圧源E1から接続点Xに向う方向(この方向を正方向とする。)に、所定の正の時間傾きを有するインダクタ電流IL1が流れる。インダクタL1にはインダクタ電流IL1に応じた電磁エネルギが蓄積される。
所定時間の経過後、図2中(2)に移行する。ゲート端子GQ2に印加されるゲート電圧VGQ2がローレベルに遷移することにより、トランジスタQ2が非導通となる。
図2中(3)、(4)はインダクタL1からの電磁エネルギの放出期間である。図2中(3)の期間では、トランジスタQ1のベース端子GQ1に印加されるゲート電圧VGQ1がハイレベルとなりトランジスタQ1が導通する。導通したトランジスタQ1は逆並列ダイオードD1と共に、インダクタL1から高圧電源端子T2に向ってインダクタ電流IL1を流す。これにより、インダクタ電流IL1に蓄積された電磁エネルギが高圧電源端子T2に向って放出され、高圧電源端子T2には昇圧された電圧V2が供給される。
図2中(3)、(4)の期間では、電圧V2と電圧V1との差電圧がインダクタL1の負方向に印加されて、インダクタ電流IL1は、蓄積された電磁エネルギに応じた電流値から所定の負の時間傾きを有して減少する。所定時間経過後、この状態からゲート電圧VGQ1をローレベルに反転して、トランジスタQ1を非導通にする。その後、トランジスタQ4を導通して、下方補助電流経路を形成する。これにより、インダクタL1,L2のインダクタンス値に比して小さなインダクタンス値を有するインダクタLrには、インダクタ電流IL1を下方補助電流経路にバイパスさせる方向(正方向)に急峻な正の時間傾きを有してインダクタ電流ILrを増大させる方向に端子間電圧VLrが印加される。時間の経過に伴い、インダクタ電流ILrは、インダクタ電流IL1のうちより多くの電流をバイパスすることとなり、最終的にはインダクタ電流IL1の全量がバイパスされる。
図2中(5)、(6)は、インダクタL1における電磁エネルギが、放出される状態から最蓄積される状態に移行する期間である。図2中(4)における下方補助電流経路によるインダクタ電流IL1のバイパス動作が進むと、インダクタ電流ILrのうちインダクタ電流IL1を超えて増大した電流は、トランジスタQ1の非導通により電圧V2から供給されなくなるため、それ以前に放電状態にされたコンデンサC1および充電状態にされたコンデンサC2から賄われることとなる。これにより、コンデンサC1は充電され、コンデンサC2は放電されるため、接続点Xの電圧VQ2の電圧値が立ち下がる。これに応じてインダクタL1の端子間電圧VL1も反転する(図2中(5))。
接続点Xの電圧VQ2が基準電圧近くの電圧レベルまで降下した後は、下方補助電流経路へのインダクタ電流ILrの供給は、逆並列ダイオードD2を介して継続される。そのため、接続点Xの電圧VQ2は、基準電圧あるいは基準電圧からダイオードの順方向電圧だけ降下した電圧に維持される。インダクタL2には正方向の端子間電圧VL2が誘起されることと相俟って、インダクタLrの端子間電圧VLrが反転してインダクタ電流ILrは負の時間傾きを有して減少する(図2中(6))。
図2中(6)は、トランジスタQ1の非導通後に再度トランジスタQ2を導通するタイミングを示している。前述のように、トランジスタQ1が非導通となり、コンデンサC1,C2の充放電が完了すると、接続点Xの電圧VQ2は基準電圧に略等しくなる。これにより、インダクタL1の端子間電圧VL1は正転し、インダクタL1への電磁エネルギの蓄積が開始される。このとき流れるインダクタ電流IL1は、初期段階では下方補助電流経路に流れるインダクタ電流ILrによりバイパスされるところ、このときのインダクタ電流ILrは負の時間傾きを有して減少する電流である。そこで、図2中(7)に示すように、インダクタ電流ILrがインダクタ電流IL1を下回る前にトランジスタQ2を導通することで、インダクタ電流IL1はバイパス経路からトランジスタQ2を流れる経路に順次移行し、図2中(1)の状態に戻ることになる。
図2中(7)では、逆並列ダイオードD2が導通しているので、トランジスタQ2の導通遷移はコレクタ・エミッタ端子間に僅かな電圧が印加された状態で行われることとなる。すなわち、ソフトスイッチング動作であるゼロボルトスイッチング(ZVS)が行われ、トランジスタQ2の導通状態へのスイッチング損失を低減することができる。
さらに、上述のとおりインダクタ電流ILrは、負の時間傾きを有して減少し、さらには流れなくなる。インダクタ電流ILrが流れなくなった時点で、図2中(8)に示すようにトランジスタQ4を非導通にすることで、トランジスタQ4の非導通遷移は、コレクタ・エミッタ間に電流が流れない状態で行われることとなる。すなわち、ゼロカレントスイッチング(ZCS)が行われ、トランジスタQ4の非導通状態へのスイッチング損失を低減することができる。
またさらに、図2中(9)に示すように、トランジスタQ2の非導通制御を行う。ただし、このトランジスタQ2の非導通制御は、トランジスタQ4が非導通状態になってからなされなければならない。トランジスタQ4が導通状態にあるとき、トランジスタQ2を非導通にすると、トランジスタQ2を流れていたインダクタ電流IL1が、トランジスタQ4を経路として流れ、トランジスタQ4のZCSを行うことができなくなるためである。
上述した一連の動作により、図2中(1)の状態に戻り、上記の動作が繰り返されることにより、DCコンバータ1における昇圧動作が行われる。また、上述のほか、本実施形態のDCコンバータ1では降圧動作を行うこともできる。その場合には、主スイッチング素子をなすトランジスタQ2に代わりトランジスタQ1を、補助スイッチング素子をなすトランジスタQ4に代わりトランジスタQ3を、昇圧動作と同様に制御すればよい。
なお、電圧V1から電圧V2に昇圧される際の電圧制御は、トランジスタQ2における非導通制御の期間と導通制御の期間のデューティを変化させることでなされる。このデューティDは、図2に示すように、上述の一連の動作の制御の周期を単位期間t0の長さを有する導通制御サイクルTAとし、トランジスタQ2の導通期間を導通期間t2とするとき、D=t2/t0で得られる。ここで、導通期間t2は、最小導通期間t2minから最大導通期間t2maxの範囲の値である。制御部10は、指令デューティ決定部11で指令デューティDCを決定し、タイミング制御部12で指令デューティDCに基づき決定された導通期間t2でトランジスタQ2の導通制御信号を発生する。
さらに、指令デューティDCが、最小導通期間t2minよりも小さい値である場合には、トランジスタQ2を非導通制御に保持した状態の非導通制御サイクルTBを追加する。図3は、制御サイクル周期Tを説明するタイミングチャートである。図3中(A)は、トランジスタQ2の非導通制御サイクルTBを追加しない場合の制御周期T1〜T3を示し、図3中(B)は、導通制御サイクルTAに対して1つの非導通制御サイクルTBを追加した場合の制御周期T4の例を示している。
図3中(A)の制御周期T1〜T3では、それぞれ単位期間t0の長さの導通制御サイクルTAのみからなり、単位期間t0ごとにトランジスタQ2の導通制御がなされる。これに対して、図3中(B)における、制御周期T4では、導通制御サイクルTAおよび非導通制御サイクルTBからなり、単位期間t0の2倍の長さの期間でトランジスタQ2の導通制御がなされる。
これにより、制御周期T4では、制御周期T1〜T3に比して、トランジスタQ2のデューティをより小さくすることができるため、特に小さいデューティが設定された場合において、より適切に昇圧する電圧V2の制御を行うことができる。
次いで、本実施形態にかかるDCコンバータ1の制御方法について説明する。図4は、制御部10における制御の手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、指令デューティDCを決定する。この指令デューティDCは、昇圧動作の場合には、指令デューティ決定部11に入力される電圧V1および電圧V2の目標値である目標電圧V2Mに基づき、指令デューティDCがDC=(V2M−V1)/V2Mの演算により決定される。
ステップS2において、指令デューティDCおよび第1デューティDT1を比較する。比較の結果、指令デューティDCが第1デューティDT1以上の場合には、スイッチング周波数fを第1周波数f1とするため、ステップS3に移行し、指令デューティDCが第1デューティDT1未満の場合には、スイッチング周波数fの切り換え周波数の判断をさらに行うため、ステップS4に移行する。
ここで、周期が単位期間t0、導通期間t2が最小導通期間t2minにされる場合のデューティを示す第1デューティDT1には、第1デューティDT1=t2min/t0で演算された値が予め設定される。
ステップS3において、トランジスタQ2の導通制御サイクルTA(図2中の(1)〜(9))を実行する。これにより、低圧電源端子T1に印加される電圧V1が昇圧されて、高圧電源端子T2に供給されることになる。
ステップS4において、指令デューティDCおよび閾値デューティDT2を比較する。比較の結果、指令デューティDCが閾値デューティDT2以上の場合には、スイッチング周波数fを第2周波数f2に切り替えるため、ステップS5に移行し、指令デューティDCが閾値デューティDT2未満の場合には、スイッチング周波数fの切り換え周波数の判断をさらに行うため、ステップS6に移行する。
なお、周期が単位期間t0の2倍、導通期間t2が最小導通期間t2minにされる場合のデューティを示す閾値デューティDT2には、閾値デューティDT2=t2min/(2×t0)で演算された値が予め設定されている。
ステップS5では、トランジスタQ2の非導通制御サイクルTBの実行回数Nに1を設定し、ステップS9に移行する。これにより、後述のステップS10において、トランジスタQ2の非導通制御サイクルTBが1回実行されることになる。ここで、トランジスタQ2の非導通制御サイクルTBとは、ゲート電圧VGQ1はハイレベルの状態、ゲート電圧VGQ2,VGQ4はローレベルの状態(図2中(3)の状態)で、単位期間t0の期間保持するサイクルである。これにより、トランジスタQ2の導通制御される周期は、単位期間t0の2倍になるため、スイッチング周波数fの周波数f2は第1周波数の2分の1の周波数となる。
ステップS6において、指令デューティDCおよび閾値デューティDT3を比較する。比較の結果、指令デューティDCが閾値デューティDT3以上の場合には、スイッチング周波数fを第3周波数f3に切り替えるため、ステップS7に移行し、指令デューティDCが閾値デューティDT3未満の場合には、スイッチング周波数fを第4周波数f4に切り替えるため、ステップS8に移行する。
なお、周期が単位期間t0の3倍、導通期間t2が最小導通期間t2minにされる場合のデューティを示す閾値デューティDT3には、閾値デューティDT3=t2min/(3×t0)で演算された値が予め設定されている。
ステップS7において、トランジスタQ2の非導通制御サイクルTBの実行回数Nに2を設定し、ステップS9に移行する。これにより、後述のステップS10において、トランジスタQ2の非導通制御サイクルTBが2回実行されることになり、トランジスタQ2の導通制御される周期は、単位期間t0の3倍になるため、スイッチング周波数fの周波数f3は第1周波数の3分の1の周波数となる。
また、ステップS8において、トランジスタQ2の非導通制御サイクルTBの実行回数Nに3を設定し、ステップS9に移行する。これにより、後述のステップS10において、トランジスタQ2の非導通制御サイクルTBが3回実行されることになり、トランジスタQ2の導通制御される周期は、単位期間t0の4倍になるため、スイッチング周波数fの周波数f4は第1周波数の4分の1の周波数となる。
なお、本実施形態では、ステップS2、ステップS4およびステップS6において、指令デューティDCについて比較値を変えて順次比較して処理を行う例を示したが、指令デューティDCに対して、一括して複数のデューティの範囲を比較する処理を行ってもよい。
また、本実施形態では、ステップS9において、トランジスタQ2の導通制御を1回実行し、ステップS10において、トランジスタQ2の非導通制御をN回実行することで、スイッチング周波数fを第2周波数fnに切り替えている。これに対して、ステップS9において、トランジスタQ2の導通制御をM回制御し、ステップS10において、トランジスタQ2の非導通制御をN×M回実行しても、第2周波数fnが第1周波数f1の整数分の1となる条件を維持することができるため、このようにしてもよい。
また、本実施形態では、Nは整数の1〜3に限定されたが、ステップS9において、トランジスタQ2の導通制御をM回制御し、ステップS10において、トランジスタQ2の非導通制御をN回実行することで、第1周波数f1のM/(M+N)倍の関係となる第2周波数fnをスイッチング周波数fに設定することも可能となる。
また、本実施形態では、ステップS9において、導通制御サイクルを実行し、ステップS10において、非導通サイクルを実行することで、ソフトウェア的にスイッチング周波数fの周波数を変更しているが、タイミング制御部12における動作クロック周波数を変更して、ハードウェア的にスイッチング周波数fの周波数を変更しても良い。
ステップS9において、ステップS3と同様に、トランジスタQ2の導通制御サイクルTA(図2中の(1)〜(9))を実行する。これにより、低圧電源端子T1に印加される電圧V1が昇圧されて、高圧電源端子T2に供給されることになる。
ステップS10において、ステップS5,ステップS7またはステップS8で設定された実行回数Nで、トランジスタQ2の非導通制御サイクルTBを実行する。これにより、指令デューティDCに応じたスイッチング周波数fでトランジスタQ2の導通制御がなされることとなる。図5に、指令デューティDCに応じて切り替えられる、スイッチング周波数fの関係を示す。すなわち、スイッチング周波数fは、指令デューティDCが第1デューティDT1以上の場合には第1周波数f1に設定され、指令デューティDCが第1デューティDT1〜閾値デューティDT2の場合には第1周波数f1の2分の1倍の周波数f2に設定され、指令デューティDCが閾値デューティDT2〜閾値デューティDT3の場合には第1周波数f1の3分の1倍の周波数f3に設定され、指令デューティDCが閾値デューティDT3未満の場合には第1周波数f1の4分の1倍の周波数f4に設定されることとなる。
本実施形態にかかるDCコンバータ1では、指令デューティDCが第1デューティDT1未満の場合には、スイッチング周波数fを第1周波数f1より低周波数である第2周波数fnに設定する。このため、許容されるデューティの最小値が第1デューティDT1よりも小さくなることになり、指令デューティDCに対し、より適切にデューティを設定することができる。
また、第2周波数fnは第1周波数f1の整数分の1の周波数にされるため、スイッチング周波数を切り替えた場合であっても、出力されるノイズの高調波の種類が限定される。このため、ノイズ対策の対象とする周波数成分も少なくすることができ、ノイズ費用にかかるコストを抑えることができる。例えば、フィルタを使用してノイズ対策を行う場合には、使用するフィルタの種類も少なくて済み、低コスト化を図ることができる。
さらに、スイング型チョークコイルなど特殊な部品を用いることなしにスイッチング周波数を切り替えて適切なデューティで主スイッチング素子の導通制御を行うことができる。
本実施形態にかかるDCコンバータ1では、指令デューティDCと、予め設定され、第2周波数fnの候補群である周波数f2〜f4に対応して定められる第1デューティDT1および閾値デューティDT2〜DT3とを比較して、第2周波数fnの候補群である周波数f2〜f4から第2周波数fnを決定している。このようにしているため、複雑な演算を行うことなく、簡単な比較処理により、指令デューティDCに対して適切な第2周波数fnを決定することができる。
また、第1周波数f1および第2周波数fn(第2周波数候補群のf2〜f4)を可聴域から外れた周波数に設定すれば、第1周波数f1および第2周波数候補群のf2〜f4のそれぞれの間の周波数に可聴域があったとしても、その可聴域を通過することなく、適切なデューティで主スイッチング素子の導通制御を行うことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、特許文献1や特許文献2などソフトウェアスイッチング動作を行う他のDC−DCコンバータに適用することも出来る。
また、本実施形態では第1デューティを共振回路の時定数で決まる最小導通期間t2minを基に設定したが、最小でなくても最小導通期間t2minに余裕を持った時間を基にして第1デューティを設定しても良い。同様に、閾値デューティを第2周波数の候補群であるf2〜f4に対応して最小導通期間t2minの整数倍の時間を基に設定したが、最小導通期間t2minに余裕を持った時間の整数倍の時間を基に設定しても良い。
本実施形態にかかるDC−DCコンバータを示すブロック回路図である。 本実施形態にかかるDC−DCコンバータの動作を示すタイミングチャートである。 本実施形態にかかるDC−DCコンバータの制御方法を説明するためのタイミングチャートである。 本実施形態にかかるDC−DCコンバータの制御手順を示すフローチャートである。 指令デューティに対するスイッチング周波数の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 DCコンバータ
10 制御部
11 指令デューティ決定部
12 タイミング制御部
13 ドライバ
14 周波数決定部
DC 指令デューティ
DT1 第1デューティ
DT2〜DT3 閾値デューティ
f1 第1周波数
fn 第2周波数
f2〜f4 周波数(第2周波数候補群)
Q1〜Q2 トランジスタ(主スイッチング素子)

Claims (6)

  1. スイッチング周波数を第1周波数とした場合にソフトスイッチング動作が許容されるデューティを第1デューティとするとき、
    指令デューティと前記第1デューティとを比較し、
    前記指令デューティが前記第1デューティ以上の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数に決定し、
    前記指令デューティが前記第1デューティ未満の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数の整数分の1である第2周波数に決定する
    ソフトスイッチング動作方式DC−DCコンバータの制御方法。
  2. 請求項1に記載のDC−DCコンバータの制御方法であって、
    前記スイッチング周波数を、前記第2周波数に決定する場合において、
    前記第1周波数に対して整数分の1の関係にあり、互いに異なる周波数の群を第2周波数候補群とし、
    前記指令デューティと、前記スイッチング周波数を前記第2周波数候補群の各々の周波数とした場合にソフトスイッチング動作が許容され各々の周波数に対応して定められる閾値デューティとをそれぞれ比較し、比較結果に基づき、前記第2周波数候補群のうちから第2周波数を決定する
    DC−DCコンバータの制御方法。
  3. スイッチング周波数を第1周波数とした場合にソフトスイッチング動作が許容されるデューティを第1デューティとするとき、
    指令デューティと前記第1デューティとを比較し、
    前記指令デューティが前記第1デューティ以上の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数に決定し、
    前記指令デューティが前記第1デューティ未満の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数の整数分の1である第2周波数に決定する
    ソフトスイッチング動作方式DC−DCコンバータの制御プログラム。
  4. スイッチング周波数を第1周波数とした場合にソフトスイッチング動作が許容される最小のデューティを第1デューティとするとき、
    指令デューティと前記第1デューティとを比較し、
    前記指令デューティが前記第1デューティ以上の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数に決定し、
    前記指令デューティが前記第1デューティ未満の場合には、前記スイッチング周波数を、前記第1周波数の整数分の1である第2周波数に決定する周波数決定部と、
    決定された前記スイッチング周波数における前記指令デューティで、スイッチング素子に対し導通制御するタイミング制御部と、
    を備える
    ソフトスイッチング動作方式DC−DCコンバータの制御回路。
  5. 互いに異なる複数の周波数に対して、
    指令デューティと、スイッチング周波数を前記複数の周波数の各々の周波数とした場合にソフトスイッチング動作が許容され各々の周波数に対応して定められる閾値デューティとを比較し、
    比較結果に基づき、スイッチング周波数を前記複数の周波数のうちの1つに決定するソフトスイッチング動作方式DC−DCコンバータの制御方法。
  6. 請求項5に記載のDC−DCコンバータの制御方法であって、
    前記複数の周波数のうち最も高い周波数以外の周波数は最も高い周波数の整数分の1である
    ソフトスイッチング動作方式DC−DCコンバータの制御方法。
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