JP2002117597A - 通信装置、及び記録媒体ドライブ装置 - Google Patents

通信装置、及び記録媒体ドライブ装置

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JP2002117597A
JP2002117597A JP2000313124A JP2000313124A JP2002117597A JP 2002117597 A JP2002117597 A JP 2002117597A JP 2000313124 A JP2000313124 A JP 2000313124A JP 2000313124 A JP2000313124 A JP 2000313124A JP 2002117597 A JP2002117597 A JP 2002117597A
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佳久 高山
Baker Steve
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Kazuyuki Hirooka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホストコンピュータとの接続に依存すること
なく、エラー発生状況の通知などに代表される記録媒体
ドライブ装置が実行すべきシステム関連機能動作につい
て、より簡易、かつユーザフレンドリーな態様でもって
実現できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 テープカセットのメモリとの無線通信機
能を有するテープストリーマドライブと、データ書込/
読出装置とが無線により通信可能なように構成する。こ
の際、データ書込/読出装置は、テープストリーマドラ
イブにおけるメモリ通信部位と通信を行うようにされ
る。そして、例えばデータ書込/読出装置は、テープス
トリーマドライブからステイタス情報を読み込んで、こ
れを自身の表示部に対して文字等によって表示可能に構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に対応し
て記録又は再生が可能な記録媒体ドライブ装置と無線通
信が可能な通信装置に係わる。また、この通信装置の通
信対象である記録媒体ドライブ装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータを磁気テープに記録/再
生することのできるドライブ装置として、いわゆるテー
プストリーマドライブが知られている。このようなテー
プストリーマドライブは、メディアであるテープカセッ
トのテープ長にもよるが、例えば数十〜数百ギガバイト
程度の膨大な記録容量を有することが可能であり、この
ため、コンピュータ本体のハードディスク等のメディア
に記録されたデータをバックアップするなどの用途に広
く利用されている。また、データサイズの大きい画像デ
ータ等の保存に利用する場合にも好適とされている。
【0003】ところで、上述のようなテープストリーマ
ドライブとテープカセットよりなるデータストレージシ
ステムにおいて、テープカセットの磁気テープに対する
記録/再生動作を適切に行うためには、例えばテープス
トリーマドライブが記録/再生動作等の管理に利用する
管理情報等として、磁気テープ上における各種位置情報
や磁気テープについての使用履歴等に関連する情報が必
要となる。
【0004】そこで、例えばこのような管理情報の領域
を、磁気テープ上の先頭位置や、磁気テープに対して形
成した各パーティションごとの先頭位置に設けるように
することが行われている。そして、テープストリーマド
ライブ側においては、磁気テープに対するデータの記録
又は再生動作を実行する前に、上記管理情報の領域にア
クセスして必要な管理情報を読み込み、この管理情報に
基づいて以降の記録/再生動作が適正に行われるように
各種処理動作を実行するようにされる。また、データの
記録又は再生動作が終了された後は、この記録/再生動
作に伴って変更が必要となった管理情報の内容を書き換
えるために、再度、管理情報の領域にアクセスして情報
内容の書き換えを行って、次の記録/再生動作に備える
ようにされる。この後に、テープストリーマドライブに
より、テープカセットのアンローディング及びイジェク
ト等が行われることになる。
【0005】ところが、上述のようにして管理情報に基
づいた記録/再生動作が行われる場合、テープストリー
マドライブは記録/再生時の何れの場合においても、動
作の開始時に磁気テープの先頭又はパーティションの先
頭の管理情報の領域にアクセスすると共に、終了時にお
いてもこの管理情報の領域にアクセスして情報の書き込
み/読み出しを行う必要が生じる。つまり、データの記
録/再生が終了したとされる磁気テープ上の途中の位置
では、ローディング、及びアンローディングすることが
できない。テープストリーマドライブの場合、アクセス
のためには物理的に磁気テープを送る必要があるため、
記録/再生の終了時に磁気テープの先頭又はパーティシ
ョンの先頭の管理情報の領域にアクセスするのには相当
の時間を要することになる。特に磁気テープ上において
物理的に管理情報の領域からかなり離れた位置において
データの記録/再生が終了したような場合には、それだ
け磁気テープを送るべき量が多くなり余計に時間もかか
ることになる。このように、テープカセットをメディア
とするデータストレージシステムでは、1回の記録/再
生動作が完結するまでに要する時間、即ち、磁気テープ
がローディングされてから、最後にアンローディングさ
れるまでに行われるアクセス動作に比較的多くの時間を
要することになる。このような一連のアクセス動作に要
する時間はできるだけ短縮されることが好ましい。
【0006】そこで、テープカセット筐体内に例えば不
揮発性メモリを設け、その不揮発性メモリに管理情報を
記憶させるようにする技術が開発され、また知られてき
ている。このようなテープカセットに対応するテープス
トリーマドライブでは、不揮発性メモリに対する書込/
読出のためのインターフェースを備えることで、不揮発
性メモリに対して磁気テープに対するデータ記録再生に
関する管理情報の読出や書込を行うことを可能としてい
る。これによって、ローディング/アンローディングの
際に磁気テープを例えばテープトップまで巻き戻す必要
はない。即ちテープ上の途中位置でも、ローディング、
及びアンローディングを可能とすることができる。
【0007】また、このようなテープストリーマドライ
ブにおいては、その動作等に関連して何らかのエラーが
発生した場合には、例えばエラーの発生状況に対応した
適切な処置をユーザに施してもらうために、これを通知
する必要がある。このため、現状としては、次のように
してエラーの通知が行われている。テープストリーマド
ライブは、通常、データバックアップ用のアプリケーシ
ョンソフトウェアを起動したホストコンピュータと接続
されることでデータストレージシステムを組むようにな
っている。そこで、テープストリーマドライブにおいて
はエラーの発生状況をホストコンピュータに通知するよ
うにしているものである。この場合には、アプリケーシ
ョンソフトウェアに従った処理により、ユーザがエラー
発生状況を具体的に把握可能な態様で表示等が行われ
る。
【0008】或いは、テープストリーマドライブ本体の
フロントパネルに表出して設けられているLEDインジ
ケータを点灯若しくは点滅させることが行われている。
この際には、そのエラー状況の種類等に応じたパターン
で点滅させるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うなエラーの通知の仕方では、以下のような不都合が生
じている。先ず、テープストリーマドライブからホスト
コンピュータにエラーを通知する構成では、例えばホス
トコンピュータが動作しており、かつ、データバックア
ップ用のアプリケーションソフトウェアが起動されてい
なければ、テープストリーマドライブから通知されたエ
ラーは、ホストコンピュータ側にて出力されることはな
い。つまり、このようなエラーの通知の仕方にあって
は、ホストコンピュータ側がエラーの通知を出力可能な
状態としておかなければ、通知されたエラーについての
情報をユーザが知ることができないという問題を抱えて
いる。
【0010】これに対して、LEDインジケータによる
エラーの通知は、テープストリーマドライブ本体で完結
していることから、上記の場合のような不都合は生じな
い。しかしこの場合には、ユーザは何らかのエラーが発
生していることは分かっても、例えばマニュアルを見る
などしなければ、その点滅パターンがどのような種類の
エラー発生状況を示しているのかを具体的に把握するこ
とができない。また、それが分かるようにしたマニュア
ルなどを用意しているとしても、エラー発生状況を把握
するのには、相応の困難が伴う。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、ホストコンピュータとの接続に依存す
ることなく、エラー発生状況の通知などに代表される記
録媒体ドライブ装置が実行すべきシステム関連機能動作
について、より簡易、かつユーザフレンドリーな態様で
もって実現できるようにすることを目的とする。
【0012】このため、所定の記録媒体に対応して記録
及び/又は再生が可能な記録媒体ドライブ装置と通信可
能な通信装置において、記録媒体ドライブ装置が有す
る、記録媒体に備えられるメモリ手段と非接触による通
信を実行可能なメモリ対応通信手段と、無線による通信
を行うことで、その記録媒体ドライブ装置との通信を可
能とする通信手段を備えることとした。
【0013】上記構成においては、記録媒体ドライブ装
置は、記録媒体に設けられたメモリと非接触による通信
を可能とするためのメモリ対応通信手段を備えているこ
とになる。そして本発明の通信装置は、上記メモリ対応
通信手段との通信を行うことによって、記録媒体ドライ
ブ装置との通信を実現する。これは即ち、本発明の通信
装置としては、非接触による通信動作で以て、これまで
にホストコンピュータが行っていたような記録媒体ドラ
イブ装置との通信動作を代替できることを意味する。
【0014】また、所定内容のデータを格納可能なメモ
リ手段を有する記録媒体に対応する記録媒体ドライブ装
置において、メモリ手段との非接触による通信に加え
て、外部通信装置との無線による通信が可能とされる通
信手段と、外部通信装置との通信動作に応じて、当該記
録媒体ドライブ装置における所要の動作が実行されるよ
うに制御処理を実行する制御手段とを備えることとし
た。
【0015】上記構成による記録媒体ドライブ装置とし
ては、記録媒体に設けられたメモリと非接触による通信
を行うために設けられた通信手段について、外部通信装
置とも相互通信可能なように構成され、また、外部通信
装置と通信を行う場合には、その通信動作に応じて、記
録媒体ドライブ装置が適宜所要の動作を実行するように
もされる。このような構成によっては、記録媒体ドライ
ブ装置は、従来から可能であったとされる記録媒体のメ
モリとの非接触による通信機能を利用したうえでの、外
部通信装置との間での相互通信が可能となる。これによ
って、例えばこれまでにはなかったとされる、無線通信
による記録媒体ドライブ装置と外部通信装置との間での
情報の授受が実現される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明していくこととする。本実施の形態としては、不
揮発性メモリが設けられたメモリ付きテープカセット、
このメモリ付きテープカセットに対応してデジタルデー
タの記録/再生が可能とされるテープドライブ装置(テ
ープストリーマドライブ)、及び外部通信装置としての
データ書込/読出装置を例に挙げる。ここで、テープス
トリーマドライブやデータ書込/読出装置は、テープカ
セット内に設けられた不揮発メモリと、無線データ通信
により情報の書込/読出が実行できるものである。ま
た、データ書込/読出装置はテープストリーマドライブ
とも無線通信を実行できる。また、以降の説明は次の順
序で行う。 1.テープカセットの構成 2.リモートメモリチップの構成 3.テープストリーマドライブの構成 4.データ書込/読出装置 4−1.外観 4−2.内部構成 4−3.利用態様 4−4.処理動作
【0017】1.テープカセットの構成 先ず、本実施の形態のテープストリーマドライブに対応
するテープカセットについて図3及び図4を参照して説
明する。図3(a)は、リモートメモリチップが配され
たテープカセットの内部構造を概念的に示すものであ
る。この図に示すテープカセット1の内部にはリール2
A及び2Bが設けられ、このリール2A及び2B間にテ
ープ幅8mmの磁気テープ3が巻装される。そして、こ
のテープカセット1には不揮発性メモリ及びその制御回
路系等を内蔵したリモートメモリチップ4が設けられて
いる。またこのリモートメモリチップ4は後述するテー
プストリーマドライブにおけるリモートメモリインター
フェース30と無線通信によりデータ伝送を行うことが
できるものとされ、このためのアンテナ5が設けられて
いる。詳しくは後述するが、リモートメモリチップ4に
は、テープカセットごとの製造情報やシリアル番号情
報、テープの厚さや長さ、材質、各パーティションごと
の記録データの使用履歴等に関連する情報、ユーザ情報
等が記憶される。なお、本明細書では上記リモートメモ
リチップ4に格納される各種情報は、主として磁気テー
プ3に対する記録/再生の各種管理のために用いられる
ことから、これらを一括して『管理情報』とも言うこと
にする。
【0018】このようにテープカセット筐体内に不揮発
性メモリを設け、その不揮発性メモリに管理情報を記憶
させ、またこのテープカセットに対応するテープストリ
ーマドライブでは、不揮発性メモリに対する書込/読出
のためのインターフェースを備えるようにし、不揮発性
メモリに対して磁気テープに対するデータ記録再生に関
する管理情報の読出や書込を行うことで、磁気テープ3
に対する記録再生動作を効率的に行うことができる。例
えばローディング/アンローディングの際に磁気テープ
をテープトップまで巻き戻す必要はなく、即ち途中の位
置でも、ローディング、及びアンローディング可能とす
ることができる。またデータの編集なども不揮発性メモ
リ上での管理情報の書換で実行できる。さらにテープ上
でより多数のパーティションを設定し、かつ適切に管理
することも容易となる。
【0019】また図3(b)は、接触型メモリ104
(不揮発性メモリ)が内蔵されたテープカセット1を示
している。この場合、接触型メモリ104のモジュール
からは5個の端子105A、105B、105C、10
5D、105Eが導出され、それぞれ電源端子、データ
入力端子、クロック入力端子、アース端子、予備端子等
として構成されている。この接触型メモリ104内のデ
ータとしては、上記リモートメモリチップ4と同様の管
理情報が記憶される。
【0020】前述もしたように、本明細書では、テープ
カセットに備えられる不揮発性メモリついては、MIC
ともいうこととしているが、上記説明から分かるよう
に、本実施の形態のMICとしては、リモートメモリチ
ップ4と接触型メモリ104とが存在することになる。
従い、以降においてリモートメモリチップ4若しくは接
触型メモリ104については、単に「MIC」とも記述
する。
【0021】図4は、図3(a)又は(b)のテープカ
セット1の外観例を示すものとされ、筺体全体は上側ケ
ース6a、下側ケース6b、及びガードパネル8からな
り、通常の8ミリVTRに用いられるテープカセットの
構成と基本的には同様となっている。
【0022】このテープカセット1の側面のラベル面9
の近傍には、端子部106が設けられている。これは図
3(b)の接触型メモリ104を内蔵したタイプのテー
プカセットにおいて電極端子が配される部位とされるも
ので、端子ピン106A、106B、106C、106
D、106Eが設けられている。そしてこれら端子ピン
が、上記図3(b)に示した各端子105A、105
B、105C、105D、105Eとそれぞれ接続され
ている。すなわち、接触型メモリ104を有するテープ
カセット1は、テープストリーマドライブとの間で、上
記端子ピン106A、106B、106C、106D、
106Eを介して物理的に接触してデータ信号等の相互
伝送が行われるものとされる。
【0023】一方、図3(a)のように非接触のリモー
トメモリチップ4を内蔵するタイプでは、当然ながら端
子ピンは不要となる。しかしながら外観形状としては図
4のようになり、つまり装置に対するテープカセット形
状の互換性を保つためにダミーの端子部106が設けら
れている。なお図示しないがラベル状に形成された非接
触型のリモートメモリチップも知られている。これは、
リモートメモリチップが形成されているラベルをテープ
カセット1び筐体の所要の位置に貼り付けられたものと
される。これにより、テープカセット1がテープストリ
ーマドライブ10に装填された場合に、リモートメモリ
チップと、テープストリーマドライブにおけるメモリ通
信部位とが通信を行うことができる。
【0024】2.リモートメモリチップの構成 リモートメモリチップ4の内部構成を図5に示す。例え
ばリモートメモリチップ4は半導体ICとして図5に示
すようにパワー回路4a、RF処理部4b、コントロー
ラ4c、EEP−ROM4dを有するものとされる。そ
して例えばこのようなリモートメモリチップ4がテープ
カセット1の内部に固定されたプリント基板上にマウン
トとされ、プリント基板上の銅箔部分でアンテナ5を形
成する。
【0025】このリモートメモリチップ4は非接触にて
外部から電力供給を受ける構成とされる。後述するテー
プストリーマドライブ10との間の通信は、例えば1
3.56MHz帯の搬送波を用いるが、テープストリー
マドライブ10からの電波をアンテナ5で受信すること
で、パワー回路4aが13.56MHz帯の搬送波を直
流電力に変換する。そしてその直流電力を動作電源とし
てRF処理部4b、コントローラ4c、EEP−ROM
4dに供給する。
【0026】RF処理部4bは受信された情報の復調及
び送信する情報の変調を行う。コントローラ4cはRF
処理部4bからの受信信号のデコード、及びデコードさ
れた情報(コマンド)に応じた処理、例えばEEP−R
OM4dに対する書込・読出処理などを実行制御する。
即ちリモートメモリチップ4はテープストリーマドライ
ブ10やライブラリ装置50からの電波が受信されるこ
とでパワーオン状態となり、コントローラ4cが搬送波
に重畳されたコマンドによって指示された処理を実行し
て不揮発性メモリであるEEP−ROM4dのデータを
管理する。
【0027】3.テープストリーマドライブの構成 次に図1により、図3(a)に示したリモートメモリチ
ップ4を搭載したテープカセット1に対応するテープス
トリーマドライブ10の構成について説明する。このテ
ープストリーマドライブ10は、上記テープカセット1
の磁気テープ3に対して、ヘリカルスキャン方式により
記録/再生を行うようにされている。この図において回
転ドラム11には、例えば2つの記録ヘッド12A、1
2B及び3つの再生ヘッド13A、13B、13Cが設
けられる。記録ヘッド12A、12Bは互いにアジマス
角の異なる2つのギャップが究めて近接して配置される
構造となっている。再生ヘッド13A、13B、13B
もそれぞれ所定のアジマス角とされる。
【0028】回転ドラム11はドラムモータ14Aによ
り回転されると共に、テープカセット1から引き出され
た磁気テープ3が巻き付けられる。また、磁気テープ3
は、キャプスタンモータ14B及び図示しないピンチロ
ーラにより送られる。また磁気テープ3は上述したよう
にリール2A,2Bに巻装されているが、リール2A,
2Bはそれぞれリールモータ14C、14Dによりそれ
ぞれ順方向及び逆方向に回転される。ローディングモー
タ14Eは、図示しないローディング機構を駆動し、磁
気テープ3の回転ドラム11へのローディング/アンロ
ーディングを実行する。イジェクトモータ28はテープ
カセット1の装填機構を駆動するモータであり、挿入さ
れたテープカセット1の着座およびテープカセット1の
排出動作を実行させる。
【0029】ドラムモータ14A、キャプスタンモータ
14B、リールモータ14C、14D、ローディングモ
ータ14E、イジェクトモータ28はそれぞれメカドラ
イバ17からの電力印加により回転駆動される。メカド
ライバ17はサーボコントローラ16からの制御に基づ
いて各モータを駆動する。サーボコントローラ16は各
モータの回転速度制御を行って通常の記録再生時の走行
や高速再生時のテープ走行、早送り、巻き戻し時のテー
プ走行などを実行させる。なおEEP−ROM18には
サーボコントローラ16が各モータのサーボ制御に用い
る定数等が格納されている。
【0030】サーボコントローラ16が各モータのサー
ボ制御を実行するために、ドラムモータ14A、キャプ
スタンモータ14B、Tリールモータ14C、Sリール
モータ14DにはそれぞれFG(周波数発生器)が設け
られており、各モータの回転情報が検出できるようにし
ている。即ちドラムモータ14Aの回転に同期した周波
数パルスを発生させるドラムFG29A、キャプスタン
モータ14Bの回転に同期した周波数パルスを発生させ
るキャプスタンFG29B、Tリールモータ14Cの回
転に同期した周波数パルスを発生させるTリールFG2
9C、Sリールモータ14Dの回転に同期した周波数パ
ルスを発生させるSリールFG29Dが形成され、これ
らの出力(FGパルス)がサーボコントローラ16に供
給される。
【0031】サーボコントローラ16はこれらのFGパ
ルスに基づいて各モータの回転速度を判別することで、
各モータの回転動作について目的とする回転速度との誤
差を検出し、その誤差分に相当する印加電力制御をメカ
ドライバ17に対して行うことで、閉ループによる回転
速度制御を実現することができる。従って、記録/再生
時の通常走行や、高速サーチ、早送り、巻き戻しなどの
各種動作時に、サーボコントローラ16はそれぞれの動
作に応じた目標回転速度により各モータが回転されるよ
うに制御を行うことができる。また、サーボコントロー
ラ16はインターフェースコントローラ/ECCフォー
マター22(以下、IF/ECCコントローラという)
を介してシステム全体の制御処理を実行するシステムコ
ントローラ15と双方向に接続されている。
【0032】このテープストリーマドライブ10におい
ては、データの入出力にSCSIインターフェイス20
が用いられている。例えばデータ記録時にはホストコン
ピュータ40から、固定長のレコード(record)
という伝送データ単位によりSCSIインターフェイス
20を介して逐次データが入力され、SCSIバッファ
コントローラ26を介して圧縮/伸長回路21に供給さ
れる。SCSIバッファコントローラ26はSCSIイ
ンターフェース20のデータ転送を制御するようにされ
ている。SCSIバッファメモリ27はSCSIインタ
ーフェース20の転送速度を得るために、SCSIバッ
ファコントローラ26に対応して備えられるバッファ手
段とされる。またSCSIバッファコントローラ26
は、後述するリモートメモリインターフェース30に対
して所要のコマンドデータを供給するとともに、リモー
トメモリインターフェース30に対する動作クロックの
生成も行う。なお、このようなテープストリーマドライ
ブシステムにおいては、可変長のデータの集合単位によ
ってホストコンピュータ40よりデータが伝送されるモ
ードも存在する。
【0033】圧縮/伸長回路21では、入力されたデー
タについて必要があれば、所定方式によって圧縮処理を
施すようにされる。圧縮方式の一例として、例えばLZ
符号による圧縮方式を採用するのであれば、この方式で
は過去に処理した文字列に対して専用のコードが割り与
えられて辞書の形で格納される。そして、以降に入力さ
れる文字列と辞書の内容とが比較されて、入力データの
文字列が辞書のコードと一致すればこの文字列データを
辞書のコードに置き換えるようにしていく。辞書と一致
しなかった入力文字列のデータは逐次新たなコードが与
えられて辞書に登録されていく。このようにして入力文
字列のデータを辞書に登録し、文字列データを辞書のコ
ードに置き換えていくことによりデータ圧縮が行われる
ようにされる。
【0034】圧縮/伸長回路21の出力は、IF/EC
Cコントローラ22に供給されるが、IF/ECCコン
トローラ22においてはその制御動作によって圧縮/伸
長回路21の出力をバッファメモリ23に一旦蓄積す
る。このバッファメモリ23に蓄積されたデータはIF
/ECCコントローラ22の制御によって、最終的にグ
ループ(Group)という磁気テープの40トラック
分に相当する固定長の単位としてデータを扱うようにさ
れ、このデータに対してECCフォーマット処理が行わ
れる。
【0035】ECCフォーマット処理としては、記録デ
ータについて誤り訂正コードを付加すると共に、磁気記
録に適合するようにデータについて変調処理を行ってR
F処理部19に供給する。RF処理部19では供給され
た記録データに対して増幅、記録イコライジング等の処
理を施して記録信号を生成し、記録ヘッド12A、12
Bに供給する。これにより記録ヘッド12A、12Bか
ら磁気テープ3に対するデータの記録が行われることに
なる。
【0036】また、データ再生動作について簡単に説明
すると、磁気テープ3の記録データが再生ヘッド13
A、13BによりRF再生信号として読み出され、その
再生出力はRF処理部19で再生イコライジング、再生
クロック生成、2値化、デコード(例えばビタビ復号)
などが行われる。このようにして読み出された信号はI
F/ECCコントローラ22に供給されて、まず誤り訂
正処理等が施される。そしてバッファメモリ23に一時
蓄積され、所定の時点で読み出されて圧縮/伸長回路2
1に供給される。圧縮/伸長回路21では、システムコ
ントローラ15の判断に基づいて、記録時に圧縮/伸長
回路21により圧縮が施されたデータであればここでデ
ータ伸長処理を行い、非圧縮データであればデータ伸長
処理を行わずにそのままパスして出力される。圧縮/伸
長回路21の出力データはSCSIバッファコントロー
ラ26、SCSIインターフェイス20を介して再生デ
ータとしてホストコンピュータ40に出力される。
【0037】また、この図にはテープカセット1内のリ
モートメモリチップ4が示されている。このリモートメ
モリチップ4に対しては、テープカセット1本体がテー
プストリーマドライブに装填されることで、リモートメ
モリインターフェース30を介して非接触状態でシステ
ムコントローラ15とデータの入出力が可能な状態とな
る。
【0038】このリモートメモリインターフェース30
の構成を図2に示す。データインターフェース31は、
システムコントローラ15との間のデータのやりとりを
行う。後述するように、リモートメモリチップ4に対す
るデータ転送は、機器側からのコマンドとそれに対応す
るリモートメモリチップ4からのアクナレッジという形
態で行われるが、システムコントローラ15がリモート
メモリチップ4にコマンドを発行する際には、データイ
ンターフェース31がSCSIバッファコントローラ2
6からコマンドデータ及びクロックを受け取る。そして
データインターフェース31はクロックに基づいてコマ
ンドデータをRFインターフェース32に供給する。ま
たデータインターフェース31はRFインターフェース
32に対して搬送波周波数CR(13.56MHz)を
供給する。
【0039】RFインターフェース32には図2に示す
ようにコマンド(送信データ)WSを振幅変調して搬送
波周波数(搬送波)CRに重畳するとともに、その変調
信号を増幅してアンテナ33に印加するRF変調/増幅
回路32aが形成されている。このRF変調/増幅回路
32aにより、コマンドデータがアンテナ33からテー
プカセット1内のアンテナ5に対して無線送信される。
テープカセット1側では、図5で説明した構成により、
コマンドデータをアンテナ5で受信することでパワーオ
ン状態となり、コマンドで指示された内容に応じてコン
トローラ4cが動作を行う。例えば書込コマンドととも
に送信されてきたデータをEEP−ROM4dに書き込
む。
【0040】また、このようにリモートメモリインター
フェース30からコマンドが発せられた際には、リモー
トメモリチップ4はそれに対応したアクナレッジを発す
ることになる。即ちリモートメモリチップ4のコントロ
ーラ4cはアクナレッジとしてのデータをRF処理部4
bで変調・増幅させ、アンテナ5から送信出力する。こ
のようなアクナレッジが送信されてアンテナ33で受信
された場合は、その受信信号はRFインターフェース3
2の整流回路32bで整流された後、コンパレータ32
cでデータとして復調される。そしてデータインターフ
ェース31からシステムコントローラ15に供給され
る。例えばシステムコントローラ15からリモートメモ
リチップ4に対して読出コマンドを発した場合は、リモ
ートメモリチップ4はそれに応じたアクナレッジとして
のコードとともにEEP−ROM4dから読み出したデ
ータを送信してくる。するとそのアクナレッジコード及
び読み出したデータが、リモートメモリインターフェー
ス30で受信復調され、システムコントローラ15に供
給される。
【0041】以上のようにテープストリーマドライブ1
0は、リモートメモリインターフェース30を有するこ
とで、テープカセット1内のリモートメモリチップ4に
対してアクセスできることになる。なお、このような非
接触でのデータ交換は、データを13.56MHz帯の
搬送波に100KHzの振幅変調で重畳するが、元のデ
ータはパケット化されたデータとなる。即ちコマンドや
アクナレッジとしてのデータに対してヘッダやパリテ
ィ、その他必要な情報を付加してパケット化を行い、そ
のパケットをコード変換してから変調することで、安定
したRF信号として送受信できるようにしている。
【0042】なお、上記のような非接触インターフェー
スを実現する技術は本出願人が先に出願し特許登録され
た技術として紹介されている(特許第2550931
号)が、ここで、その非接触インターフェイスによる通
信原理について、図6を参照して概略的に説明してお
く。この図6には、受動通信回路と能動通信回路として
の各回路が示されている。ここで、受動通信回路は、リ
モートメモリチップ4側の通信動作に対応する等価回路
であり、能動通信回路は、テープストリーマドライブ1
0側のリモートメモリインターフェイス30の通信動作
に対応する等価回路である。受動通信回路は、インダク
タL1//コンデンサC1の並列接続により共振回路を形
成し、この共振回路に対して可変抵抗VRが接続されて
成る。また、能動通信回路もまた、インダクタL2//コ
ンデンサC2の並列接続により共振回路を形成したうえ
で、この共振回路に対して信号源Iが接続されて成る。
【0043】受動通信回路と能動通信回路は、インダク
タL1とインダクタL2とにより磁束結合を得る。そし
て、能動通信回路の信号源Iから搬送波CRを出力する
ことで、この搬送波CRは、磁束結合を介してインダク
タL2からインダクタL1に対して伝送される。この伝
送された搬送波CRとしての交番出力は、コンデンサC
2に充電されることで、その両端に電圧が生じる。そし
て、このコンデンサC2に得られた両端電圧により、当
該受動通信回路を駆動するための電力を得る。つまり、
受動通信回路に対しては、伝送されてきた搬送波CRに
より電力伝送が行われるものである。そして、能動通信
回路から受動通信回路に対してデータを送信する場合に
は、信号源Iでは、搬送波CRに対して例えば10%の
振幅変調(ASK)によりデータを重畳した信号を発生
させる。そして、このようにして発生された信号が、上
述のようにして、受動通信回路に対して磁束結合を介し
て伝達されることで、データの送信が行われることにな
る。
【0044】また、受動通信回路から能動通信回路に対
してデータを送信する場合には、次のようにして行う。
ここで、能動通信回路側ではデータ送信を行っていない
受信待ち受けの状態にあっても、定常的に変調がされな
い搬送波CRを出力しているものとされる。従って、搬
送波CRが出力されている限り、受動通信回路では上述
したようにして電力供給を受けているオン状態にあり、
従って共振回路(L1//C1)も共振動作を行うことが
できる。そしてこの状態のもとで、受動通信回路側で
は、送信すべきデータにより変調を行うようにして、可
変抵抗VRの抵抗値を変化させる。これにより、共振回
路(L1//C1)のインピーダンスは変化して、インダ
クタL1に得られる出力レベルも変化することになる。
このようなインダクタL1における出力の変化は、磁気
結合を介して能動通信回路のインダクタL2に伝達され
ることになり、これによって、或る一定レベルであるは
ずの搬送波CRの電流レベルが変動する。そこで能動通
信回路では、この電流レベルの変化を検出して2値化す
ることで、受動通信回路側で可変抵抗VRの抵抗値を可
変変調させていたデータと同じデータを得ることができ
る。このような動作によって、受動通信回路から能動通
信回路に対してデータを伝達することができる。つま
り、見かけ上のデータ送信動作を得ることができる。以
上のようにして、非接触インターフェースとしてのデー
タの授受が実現される。そしてこのような動作であれ
ば、受動通信回路自体が自身を駆動するための電源を有
さなくとも、能動通信回路とのデータの送受信は問題な
く実行されることなる。このため、本実施の形態のリモ
ートメモリチップ4としては、バッテリなどの電源を備
えない構成とすることができているものである。
【0045】図1に示すS−RAM24,フラッシュR
OM25は、システムコントローラ15が各種処理に用
いるデータが記憶される。例えばフラッシュROM25
には制御に用いる定数等が記憶される。またS−RAM
24はワークメモリとして用いられたり、MIC(リモ
ートメモリチップ4、接触型メモリ104)から読み出
されたデータ、MICに書き込むデータ、テープカセッ
ト単位で設定されるモードデータ、各種フラグデータな
どの記憶や演算処理などに用いるメモリとされる。ま
た、フラッシュROM25には、システムコントローラ
15が実行すべきプログラムや、その他ファームウエア
としての各種データも記憶される。
【0046】なお、S−RAM24,フラッシュROM
25は、システムコントローラ15を構成するマイクロ
コンピュータの内部メモリとして構成してもよく、また
バッファメモリ23の領域の一部をワークメモリとして
用いる構成としてもよい。
【0047】図1に示すように、テープストリーマドラ
イブ10とホストコンピュータ40間は上記のようにS
CSIインターフェース20を用いて情報の相互伝送が
行われるが、システムコントローラ15に対してはホス
トコンピュータ40がSCSIコマンドを用いて各種の
通信を行うことになる。なお、例えばIEEE1394
インターフェイスなどをはじめ、SCSI以外のデータ
インターフェイスが採用されても構わない。
【0048】なお、図4(b)に示した接触型メモリ1
04を搭載したテープカセットに対応した構成として
は、テープカセット1内の接触型メモリ104に対して
データの書込/読出を行うために、コネクタ部45が設
けられる。このコネクタ部45は図5に示した端子部1
06に適合した形状とされ、端子部106に接続される
ことで接触型メモリ104の5個の端子105A、10
5B、105C、105D、105Eとシステムコント
ローラ15(システムコントローラのメモリ接続用のポ
ート)とを電気的に接続するものである。これによって
システムコントローラ15は、装填されたテープカセッ
ト1の接触型メモリ104に対して、コネクタ部45、
端子部106を介してアクセスすることができるように
される。また、コネクタ部45と端子部106の接続状
態が良好ではない場合は、例えばローデングモータ14
Eによってローディング機構を駆動することによって、
テープカセット1の着座状態を若干変移させ、物理的に
接点を取りなおすことが行われる。
【0049】また、本実施の形態においてはLEDイン
ジケータ205が示されている。このLEDインジケー
タ205は、例えばテープストリーマドライブ10の筐
体において、フロントパネル上の所定位置に対して表出
するようにして設けられる。ここでのLEDインジケー
タ205は、エラー発生状況等をはじめとするステイタ
ス情報に関しての表示を行うためのものとされる。この
ために、システムコントローラ15は、発生したエラー
の内容に応じて、それを示す所定の点滅パターンが得ら
れるように、LEDインジケータ205についての点灯
制御を実行する。
【0050】4.データ書込/読出装置 4−1.外観 続いて、本実施の形態としてのデータ書込/読出装置に
ついて説明する。このデータ書込/読出装置は、テープ
カセット1のリモートメモリチップ4と相互に無線によ
る通信を行うことが可能とされる。そしてまた、図1に
示した構成のテープストリーマドライブ10とも無線に
よる通信が可能とされる。この場合、データ書込/読出
装置は、テープストリーマドライブ10のリモートメモ
リインターフェイス30と通信を行うことになる。つま
り、本実施の形態においては、テープストリーマドライ
ブ10は、リモートメモリインターフェイス30によ
り、テープカセット1のリモートメモリチップ4との通
信に加え、データ書込/読出装置との通信も行うように
構成されているものである。
【0051】そこで先ず、本実施の形態のデータ書込/
読出装置50についての外観例を図7に示す。図7
(a)(b)(c)には、それぞれデータ書込/読出装
置50の平面図、側面図、正面図が示される。このデー
タ書込/読出装置50は、例えばユーザが片手で持つこ
とができる程度のサイズを有している。例えば図7
(a)に示されるように、本体上面部における上側に
は、操作キーとして、リードキー51,ライトキー5
2,ドライブ選択キー53,カセット選択キー54が設
けられている。リードキー51は、例えばリードモード
とするためのキーとされる。リードモードは、通信相手
(リモートメモリチップ4又はテープストリーマドライ
ブ10)が保有している情報を当該データ書込/読出装
置50が読み込むための動作モードである。
【0052】リードモードは、例えば後述するようにし
てテープストリーマドライブ10からステイタス情報を
読み出す必要のあるときに設定される。また、リモート
メモリチップ4に格納されている管理情報についての読
出を行うときにもリードモードを設定することになる。
【0053】また、ライトキー52は、ライトモードと
するためのキーであり、ライトモードでは、通信相手に
対して、当該データ書込/読出装置50からデータを転
送することが行われる。ライトモードを設定する場合と
しては、例えば後述もするようにして、テープストリー
マドライブ10におけるプログラムのアップデートのた
めに、データ書込/読出装置50からテープストリーマ
ドライブ10に対してアップデータを転送するときなど
とされる。また、リモートメモリチップ4に対して所要
のデータを書き込む必要のあるときにもライトモードを
設定する。
【0054】ドライブ選択キー53は、通信相手として
のテープストリーマドライブ10を選択する際に使用さ
れるキーであり、このキー操作によって、例えば通信相
手であるテープストリーマドライブ10が複数配置され
ているような場合には、これらのなかから任意のテープ
ストリーマドライブ10を通信相手として選択指定する
ことができる。データ書込/読出装置50では、選択さ
れたテープストリーマドライブ10との通信が正常に実
行されるように、その通信相手に適合した通信動作を実
行するようにされる。なお、特定のテープストリーマド
ライブ10との通信を可能とするための処理について
は、後述する。
【0055】カセット選択キー54は、例えば通信相手
となるテープカセット1が複数あるときに、これらのテ
ープカセット1から1つのテープカセット1を通信相手
として選択する際に使用するキーである。例えばテープ
カセット1が複数あって、かつ、これらが積まれている
などして互いのリモートメモリチップ4同士の位置が近
接しているような状態では、データ書込/読出装置50
が或る特定のリモートメモリチップ4と通信を行おうと
したときに、他のリモートメモリチップ4と混信する可
能性が高くなる。カセット選択キー54に対する操作に
よっては、このような状態であっても通信相手として選
択したテープカセット1のリモートメモリチップ4との
通信を行うことが可能となる。
【0056】上記各キーが配置された部位の下側には、
表示部55が設けられる。この表示部55は、例えばL
CD(Liquid Crystal Display)などにより構成され、
当該データ書込/読出装置50の動作に応じて適宜必要
な内容についての表示を行う。
【0057】また、表示部55の下側には、パワーキー
56,及び選択/決定キー57が設けられている。パワ
ーキー56は、電源のオン/オフ操作を行うためのもの
であり、選択/決定キー57は、表示部55に表示され
ている項目についての選択を行うと共に、決定操作を行
うためのキーとされる。パワーキー56は、上下左右方
向に対応したキー操作部が備えられており、このキー操
作部を操作することで、例えば表示部55に表示されて
いるカーソル(若しくは項目の強調表示等)を移動さ
せ、項目選択を行っていくことができる。そして、中央
の決定のためのキー操作部を押圧操作することで現在の
選択項目についての決定を行うことができる。
【0058】また、図7(c)及び(a)(b)に示さ
れるように、正面側の側面部にはアンテナ部58が設け
られている。このアンテナ部58内部には、磁束結合に
よるデータ送受信のためのアンテナ70が配置されてい
る。
【0059】また、図7(b)に示されるようにして、
側面部に対しては、例えば2つのデータインターフェイ
ス端子59,60が設けられる。ここでは、データイン
ターフェイス端子59はUSB(Universal Serial Bus)
に対応しており、データインターフェイス端子60は、
RS232Cに対応している。これらのデータインター
フェイス端子59,60は、例えば当該データ書込/読
出装置50の情報をパーソナルコンピュータなどに取り
込みたいような場合に、パーソナルコンピュータと接続
するために設けられる。
【0060】4−2.内部構成 図8のブロック図は、データ書込/読出装置50の内部
構成例を示している。この図に示すように、アンテナ7
0は、例えばインダクタ等からなり、図6にて説明した
ようにして磁束結合による送受信を通信相手が送信する
搬送波を検知することで受信を行い、また、搬送波の供
給によって送信を行うための部位とされる。アンテナ7
0による受信によって得られた信号は、RFアンプ71
に入力される。RFアンプでは例えばRF信号として入
力された受信信号を増幅して信号処理部72に対して出
力する。信号処理部72では入力信号について所要の信
号処理を施す。例えば入力信号から搬送波成分を除去
し、また、増幅変調に対応しての復調処理を行い、デー
タとしての信号成分を得る。そしてこのデータ信号を情
報処理部73に対して出力する。情報処理部73では入
力信号について、例えばパケットからのデータの抽出、
誤り訂正処理などを実行し、システムコントローラ81
により処理可能な形式のデータを得る。システムコント
ローラ81では、情報処理部73にて得られているデー
タを取り込むことで、伝送されたデータについての認識
を行い、また、そのデータ内容に応じての所要の制御処
理を実行することができる。
【0061】また、データを送信する場合には、システ
ムコントローラ81では、送信すべきデータを発生させ
る、若しくは、例えばROM78に格納されている送信
データを読み込むなどし、このようにして得たデータを
情報処理部74に対して転送する。情報処理部74で
は、転送されてきたデータについて必要があればエラー
訂正符号の付加を施し、最終的には、パケット化された
送信データを生成して変調処理部75に対して出力す
る。変調処理部75では、入力されたデータにより搬送
波について増幅変調を施して、送信信号を生成してRF
アンプ76に出力する。RFアンプ76では、入力され
たデータをRF信号化してアンテナ70に供給する。こ
れによって、データ書込/読出装置50からのデータ送
信が行われることになる。
【0062】ROM78には、当該データ書込/読出装
置50が実行すべきプログラムを始め、所要の情報が記
憶される。また、本実施の形態のデータ書込/読出装置
50では、無線通信機能又はデータインターフェイス端
子59,60によりデータを受信してダウンロードする
ことも可能とされており、ダウンロードされたデータ
は、このROM78に対して書き込んで格納しておくこ
とができる。このため、本実施の形態のROM78には
例えばEEPROM等の書き換え可能なメモリ素子が採
用される。RAM79は、システムコントローラ81が
各種制御処理を実行する際に一時的にデータを格納する
作業領域として利用される、
【0063】インターフェイス回路80は、有線による
データインターフェイスのための機能回路部とされる。
ここでは1つの機能回路部として省略して示している
が、例えば図7に示した外観構成に対応する場合には、
USBとRS232Cの各々に対応したインターフェイ
ス回路が備えられることになる。
【0064】ここで、アンテナ70−RFアンプ71か
ら成る受信回路系と、RFアンプ76−アンテナ70か
ら成る送信回路系は、通信相手がテープカセット1のリ
モートメモリチップ4とテープストリーマドライブ10
の何れであるのかに応じて、その動作モードが切り換え
られる。つまり、通信相手がリモートメモリチップ4で
ある場合には、リモートメモリチップ4が受動通信回路
(図6)であることから、データ書込/読出装置50の
送受信回路系は、能動通信回路(図6参照)として動作
するモードとなる。これに対し、通信相手がテープスト
リーマドライブ10である場合には、テープストリーマ
ドライブ10のリモートメモリインターフェイス30は
能動通信回路の動作をするので、これに応じて、データ
書込/読出装置50の送受信回路系は受動通信回路とし
て動作するモードとなる。このような動作モードの切り
換え制御は、システムコントローラ81が行い、例えば
ユーザの操作部77(ドライブ選択キー53,カセット
選択キー54など)に対する操作に応じて、現在、通信
相手として選択されているのがリモートメモリチップ4
とテープストリーマドライブ10の何れであるのかに応
じて、その切り換え制御を実行するようにされる。
【0065】操作部77は、図7に示すようにして設け
られる各種キー等の操作子から成るものとされる。この
操作部77に対する操作に応じて得られるコマンドはシ
ステムコントローラ81に対して出力される。システム
コントローラ81では入力されたコマンドの内容に応じ
て適宜所要の制御処理を実行することになる。
【0066】表示部55は、図7に示したようにして筐
体に表出して設けられる画像表示部位と、これを駆動す
る駆動回路部位等によって構成され、システムコントロ
ーラ81の表示制御によって駆動されることで、適宜所
要の内容の表示を行うようにされる。
【0067】4−3.利用態様 続いて、上記構成によるデータ書込/読出装置50につ
いての利用態様について説明する。図9は、データ書込
/読出装置50の利用態様として、テープストリーマド
ライブ10との通信を行わせる場合における、データ書
込/読出装置50とテープストリーマドライブ10との
位置関係例を示している。なお、リモートメモリインタ
ーフェイス30のアンテナ33は、この場合には、テー
プストリーマドライブ10の筐体のフロントパネル20
1に設けられたガイド部204の裏側に対して設けられ
ているものとされる。このガイド部204は、ユーザが
アンテナ部58の部位を近づけるべきフロントパネル2
01上の位置をユーザが視覚的に認識できることを目的
として形成されている。
【0068】例えばユーザが、データ書込/読出装置5
0とテープストリーマドライブ10との通信を実行させ
たい場合には、図示するように、データ書込/読出装置
50のアンテナ部58を、テープストリーマドライブ1
0のフロントパネル201に形成されているガイド部2
04に対して近づけるようにする。
【0069】上述のようにしてデータ書込/読出装置5
0のアンテナ部58をテープストリーマドライブ10の
フロントパネルの所定部位に対して近づけることで、テ
ープストリーマドライブ10側のアンテナ33と、デー
タ書込/読出装置50のアンテナ70との磁束結合が得
られ、相互通信を行うことが可能になるものである。
【0070】なお、この図3に示すテープストリーマド
ライブ10のフロントパネル201にあっては、パワー
キー202、カセット挿脱口203、及びLEDインジ
ケータ205が示される。パワーキー202は、メイン
電源のオン/オフ操作のために使用される。カセット挿
脱口203は、テープカセット1が挿入/排出されるた
めの部位である。LEDインジケータ205は、図1に
より説明したようにして、例えば、点滅による表示を行
い、これによってエラー発生状況などのステイタスを示
すようにされる。
【0071】上記のようにして通信を実行させることに
より実現可能なシステムの機能としては各種考えられる
のであるが、ここでいくつかの例を挙げておくこととす
る。システム機能の代表的なものとしては、テープスト
リーマドライブ10のステイタス情報をデータ書込/読
出装置50により取得し、取得したステイタス情報をデ
ータ書込/読出装置50の表示部55に対して具体的に
表示させるものである。この場合、ユーザは、データ書
込/読出装置50に対する所定手順の操作によって、ス
テイタス情報を要求するコマンドを、データ書込/読出
装置50からテープストリーマドライブ10に対して送
信する。このコマンドは、データ書込/読出装置50の
システムコントローラ81が発生させ、これが送信され
るようにして制御処理を実行する。
【0072】また、確認のために述べておくと、データ
書込/読出装置50とテープストリーマドライブ10と
が通信を行う場合には、データ書込/読出装置50の送
受信回路系は受動通信回路(図6)としての動作モード
に切り換えられている。つまり、この場合のデータ書込
/読出装置50の送受信回路系は、テープカセット1内
のリモートメモリチップ4と同様の振る舞いをすること
になるものである。これは、換言すれば、テープストリ
ーマドライブ10側としては、リモートメモリチップ4
と通信を行う場合と同様の動作によって、何ら問題な
く、データ書込/読出装置50と通信を行えるというこ
とを意味するものである。
【0073】送信されたコマンドは、テープストリーマ
ドライブ10のリモートメモリインターフェイス30に
おいて受信され、システムコントローラ15に対して転
送される。システムコントローラ15は、このコマンド
を受信すると、例えば自己診断を行い、その診断結果に
基づいて所要のステイタス情報を生成してこれを送信す
るようにされる。このステイタス情報としては、例えば
各種パラメータについての現在若しくは統計的な情報を
挙げることができる。また、例えばエラー発生時に対応
するものであれば、そのエラーの種類などのコードを格
納したものとなる。また、磁気ヘッドのクリーニングを
要求するメッセージデータや、現在装填されているテー
プカセットについて何らかの障害が生じていることなど
を通知する情報なども考えられる。
【0074】そして、このようなステイタス情報を受信
したデータ書込/読出装置50では、システムコントロ
ーラ81の制御によって、受信されたステイタス情報に
ついての表示を表示部55に対して実行するようにされ
る。ここで、例えばデータ書込/読出装置50では、ス
テイタス情報に含まれる各パラメータと、そのパラメー
タが示す内容との対応を示すテーブル情報をROM78
に格納しているものとされる。ここで、例えばステイタ
ス情報として或るタイプのエラー発生についてのエラー
コードが送信されてきたとすると、システムコントロー
ラ81は、テーブルを参照して、ステイタス情報として
得られたエラーコードがどのような内容のエラーである
のかを認識する。そして、その認識結果に従って、例え
ば文字等によるユーザが認識しやすい表示態様によっ
て、エラーのタイプなどの表示を表示部55に対して行
うようにされる。
【0075】本実施の形態の構成であれば、このような
システム機能は容易に与えることができる。そして、こ
のような機能が与えられることで、例えば、ホストコン
ピュータを要することなく、テープストリーマドライブ
10に対して自己診断をさせるための制御を行い、ま
た、ステイタス情報を得ることができる。また、本実施
の形態のようにしてデータ書込/読出装置50にて得ら
れたステイタス情報は、表示部55において、ユーザが
一目で容易に認識可能な程度の具体性を有して表示され
る。これはつまり、これまでのようにして、エラー状況
をLEDインジケータ205の点滅パターンによっての
み表示出力する場合と比較した場合には、その認識及び
把握が著しく容易になるということを意味する。
【0076】このようなステイタスの認識の容易さによ
り享受できる利点の具体例として、ステイタス情報とし
て、テープストリーマドライブ10がヘッドクリーニン
グを要求するヘッドクリーニングリクエストのコードを
送信した場合のことを考えてみる。例えば、テープスト
リーマドライブ10がクリーニングリクエストを発する
場合には、例えばLEDインジケータ205が所定のパ
ターンで点滅することでこれを通知しているのではある
が、これだけでは、即座には理解しにくい。これに対し
て、データ書込/読出装置50により上記ヘッドクリー
ニングリクエストのコードを受信した場合には、例えば
ヘッドクリーニングを促す内容が例えば文字等によって
わかりやすく表示されることになる。この表示内容を見
たユーザは、即座にヘッドクリーニングが必要であるこ
とを認識し、例えばクリーニングカセットをテープスト
リーマドライブ10に装填してクリーニング動作を実行
させることが即座にできることになる。また、上記のよ
うにしてデータ書込/読出装置50との通信結果として
テープストリーマドライブ10側でアップデータを送信
した場合には、この後においてユーザがクリーニングカ
セットを装填してクリーニング動作を実行させる可能性
が高いのであるから、システムコントローラ15の制御
により、自動的にクリーニングカセット装填時に対応し
た動作を実行するクリーニングモードに設定して待機し
た状態とすることも可能である。このようにしておけ
ば、ユーザは、クリーニングカセット装填時に際して、
クリーニングモードを設定するための操作を行わなくと
もよくなるため、その利便性は更に向上する。
【0077】また、他の例として、テープストリーマド
ライブ10が実行すべきファームウェアなどのプログラ
ムのアップデートを行うことも容易に実現可能とされ
る。この場合には、例えば予め、データ書込/読出装置
50によりテープストリーマドライブ10のアップデー
ト用のプログラム(アップデータ)をダウンロードし
て、例えばROM78に対して格納しておくようにされ
る。このダウンロードによるアップデータの入手方法と
してはいくつか考えられるが、例えば、データインター
フェイス端子59,60等を用いてデータ書込/読出装
置50とパーソナルコンピュータを接続して、パーソナ
ルコンピュータ経由で、インターネット等のネットワー
クからダウンロードして得たアップデータを受信取得す
ることが考えられる。また、データ書込/読出装置50
と無線通信可能な機能を有し、アップデータを送信出力
可能な装置などから、データ書込/読出装置50が無線
通信を行うことで受信取得するということも考えられ
る。
【0078】そして、ユーザは、アップデータを記憶し
ているデータ書込/読出装置50に対して所定手順によ
る操作を行って、アップデートを指示するコマンドと共
にアップデータをテープストリーマドライブ10に対し
て送信させる。このコマンド及びアップデータを受信し
たテープストリーマドライブ10側では、コマンドに応
答した動作として、アップデータを実行させることにな
る。これにより、例えばROM78等に格納されている
プログラムデータについてのアップデートが自動的に実
行されることになる。
【0079】通常、このようなアップデートは、ホスト
コンピュータからの指示及びアップデータの送信に応じ
て、テープストリーマドライブ10が実行するものであ
るが、本実施の形態であれば、このようなアップデート
を、例えば単に、データ書込/読出装置50をテープス
トリーマドライブ10に対して所定の操作を行いなが
ら、通信を実行させるという簡単な作業で行うことがで
きる。特に、本実施の形態の場合には、比較的小型であ
るデータ書込/読出装置50を操作するだけでよく、ま
た、テープストリーマドライブ10との通信も無線であ
ることで、ホストコンピュータ等を利用して行う場合よ
りも、非常に簡易で手軽なものとなる。
【0080】また、データ書込/読出装置50に記憶さ
れるテーブルの内容によっては、例えば受信したエラー
コードの内容に基づいて、ユーザが行うべき対処方法に
ついてのガイダンスを表示させることもできる。そし
て、例えばテープストリーマドライブ10に発生した不
具合について対処を行っても正常に戻らないような場合
も想定し、サポートセンターの電話番号やURLなどの
情報も格納しておき、これを表示させるようにすること
が考えられる。また、これらの電話番号やURLもダウ
ンロードにより更新可能とすれば、よりユーザにとって
の便宜が図られることになる。更には、クリーニングリ
クエストのメッセージを受信して表示させたような場合
には、そのときに未だクリーニングカセットを所有して
いないユーザも居るであろうことを想定し、例えば、通
信を行ったテープストリーマドライブ10の機種に対応
して使用可能なクリーニングカセットの型番や入手方法
などを表示できるようにすることも考えられる。
【0081】また、上記した例では、テープストリーマ
ドライブ10についてのステイタス情報のみが送信され
るものとして説明しているが、本実施の形態としては、
ステイタス情報として、一旦テープストリーマドライブ
10に装填されたテープカセットのMICから読み込ん
だ管理情報も送信することが可能とされている。つま
り、テープストリーマドライブ10においては、これま
でに装填されたテープカセット1のMICから読み込ん
だ複数の管理情報を、例えば所定の最大限度数や割り当
てデータサイズの範囲内でフラッシュROM25に格納
しておくことができるものとされている。そして、例え
ばデータ書込/読出装置50では、このフラッシュRO
M25に格納されているMICの管理情報についてもリ
クエストを行って送信してもらい、これらの情報を取得
することができるようになっている。また、取得した管
理情報を表示部55に表示させることができるものであ
る。このような機能は、例えばさきほどまで記録再生を
行わせていたテープカセット1が原因で何らかの不都合
があったような場合に、その原因を特定するためにMI
Cの管理情報が必要となるときなどに有用となる。
【0082】また、本実施の形態のデータ書込/読出装
置50は、先にも述べたように、テープカセット1内の
リモートメモリチップ4との通信も行うことが可能とさ
れている。この場合には、リモートメモリチップ4は受
動通信回路としての構成を採ることから、データ書込/
読出装置50の送受信回路系としては能動通信回路とし
て動作するようにモードの切り換えが行われることにな
る。
【0083】図10は、上記のようにしてリモートメモ
リチップ4内蔵のテープカセット1とデータ書込/読出
装置50とにより通信を行わせる場合における、両者の
位置関係を示している。ここでは、リモートメモリチッ
プ4に設けられるアンテナ5は、テープカセット1の筐
体の端子部106の付近の内部に設けられているものと
する。
【0084】この場合にも、データ書込/読出装置50
とテープカセット1のリモートメモリチップ4との通信
を実行させる場合には、図示するように、データ書込/
読出装置50のアンテナ部58を、テープカセット1の
ラベル面側にある端子部106としての部位に対して近
づけるようにする。そして、リモートメモリチップ4の
アンテナ5と、データ書込/読出装置50のアンテナ7
0との磁束結合が得られる程度の距離が保たれさえすれ
ば、相互通信を行うことが可能になる。
【0085】そして、このようにして通信を行う場合の
利用態様としては、例えば、リモートメモリチップ4に
格納されている管理情報をデータ書込/読出装置50側
で読み込むようにすることが考えられる。そして、この
ようにして読み込まれた管理情報もまた、ユーザにとっ
て非常に認識しやすい態様によって表示させることが可
能とされる。この場合の表示例は、先に説明した図7
(a)における表示部55に示されている。
【0086】図7(a)における表示部55にあって
は、[Tape Use History]というタイトルが表示されてい
るが、これによって、現在の表示内容がリモートメモリ
チップ4から読み出して取得した、そのテープカセット
に関する履歴情報であることが示される。そしてこの場
合には、項目として[Volume Label],[Partition],[Vers
ion],[Capacity]・・・のようにして表示されている。
これらは、リモートメモリチップ4に格納されている管
理情報の内容について大まかに分類したもので、[Volum
eLabel]はテープカセット全体に関しての情報を指し、
[Partition]はテープ上において設定されているパーテ
ィションごとに関しての情報を指す。本実施の形態に対
応するテープカセット1は1以上のパーティションを設
定して記録再生を行うべきとするフォーマットを有して
いる。[Version]は、例えばテープカセット1について
のバージョンを示す。また、[Capacity]は、当該テープ
カセット1についての各種の容量についての情報を指
す。
【0087】そして、例えば選択/決定キー57を操作
して、[Partition]の項目を選択決定したとすると、こ
の[Partition]としての階層下にある情報項目が、新た
に表示部55に対して表示されることになる。このよう
な操作によって、ユーザは、読み取りを行ったテープに
ついての各種情報を把握することができ、例えば自分が
所有するテープカセット1についての管理を、このデー
タ書込/読出装置50によって一元的に行うことが可能
になるものである。
【0088】例えばこれまでにあっても、MICに格納
されている情報を読み出して、一元管理することは可能
とはされていた。しかし、このためには、パーソナルコ
ンピュータとテープストリーマドライブ10とを接続し
て、パーソナルコンピュータ上で起動されるバックアッ
プソフトウェアなどのプログラムに従って行っていたも
のである。つまり、この場合には、テープストリーマド
ライブ10にテープカセット1を装填した上で、先ず、
テープストリーマドライブ10によりMICに格納され
ている管理情報の読出を実行させ、テープストリーマド
ライブ10からパーソナルコンピュータに対して管理情
報を転送させる。そして、パーソナルコンピュータ側
で、これらの管理情報を記憶し、管理を行っていたもの
である。従って、これまでの場合には、パーソナルコン
ピュータを接続し、更に対応のアプリケーションソフト
ウェアを起動させなければならず、決して簡易なもので
あるとはいえなかった。
【0089】これに対して本実施の形態においては、リ
モートメモリチップ4を備えたテープカセット1に対し
て、データ書込/読出装置50を近づけて操作を行うだ
けでよいために、その作業としては、やはり非常に簡易
で手軽なものとなっている。
【0090】なお、詳しい説明は省略するが、データ書
込/読出装置50のROM78に対してリモートメモリ
チップ4に格納すべき所要のメモリ用情報を記憶させて
おき、リモートメモリチップ4との通信によって、上記
メモリ用情報をリモートメモリチップ4に対して転送
し、書き込ませるという動作を実現することも容易に可
能とされる。但し、この場合には、仮にデータ転送中に
おけるユーザの操作の誤りなどによって、磁束結合が不
十分となるような距離にまではなれて通信がエラーとな
ったようなときでも、リモートメモリチップ4に記憶さ
れる情報が破壊されないように保護する何らかの手段を
講じることが、信頼性の点では好ましい。
【0091】4−4.処理動作 続いては、先に図9により説明したようにして、データ
書込/読出装置50とテープストリーマドライブ10と
の通信を実現するための処理動作例について、図11及
び図12を参照して説明する。ここでは、主として、能
動受信回路として動作するテープストリーマドライブ1
0側において実行される処理について説明し、受動受信
回路として動作するデータ書込/読出装置50について
は、上記テープストリーマドライブ10側の処理の流れ
において必要に応じて説明を行う。図11には、テープ
ストリーマドライブ10側の処理動作が示されており、
この処理はシステムコントローラ15が実行することに
なる。図12にはデータ書込/読出装置50側の処理動
作が示され、これについてはシステムコントローラ81
が実行する。
【0092】図11においては、先ずステップS101
において、当該テープストリーマドライブ10に対して
テープカセットが装填されているか否かについて判別を
行っている。この場合、本実施の形態のテープストリー
マドライブ10としては、テープカセット1が装填され
ている場合には、例えば、通信に関する信頼性の確保及
びユーザにとっての利便性を考慮して、そのテープカセ
ット1に備えられるMICとのみ通信を行うように構成
される。つまりドライブ内部にあるとされる受動通信回
路とのみ通信する内部通信モードを設定している。そこ
で、先ずはステップS101において、テープカセット
1が装填されているかについて判別し、装填されている
状態では、内部通信モードにより待機をすることとして
いる。
【0093】そして、ステップS101においてテープ
カセット1が装填されていないことを判別して否定結果
を得た場合には、ステップS102に進む。ステップS
102では、現在のモード設定状態として、外部の受動
通信回路である、リモートメモリチップ4又はデータ書
込/読出装置50との通信を許可する外部通信モードが
設定されているか否かについて判別する。ここで、外部
通信許可モードが設定されていないとして否定結果が得
られたのであればステップS101に戻るようにされ、
外部通信動作のための処理には移行しないようにされ
る。これに対して、肯定結果が得られたのであればステ
ップS103に進むことで、外部通信モードとしての処
理を実行していくことになる。
【0094】ステップS103においては、各種の所要
のパラメータについて外部通信に対応した設定を行う。
例えば1つには、送信信号、つまり、搬送波の出力パワ
ーについて、内部通信モード時よりも高いとされる所定
値を設定するものである。
【0095】そして、次のステップS104においては
アテンション対応処理が実行される。このアテンション
対応処理とは、データ書込/読出装置50からのアテン
ションの要求に応じてアクナレッジを送信するなどし
て、データ書込/読出装置50に対して、当該テープス
トリーマドライブ10が通信相手であることを認識させ
るための処理となる。このアテンション処理について
は、図12に示す、データ書込/読出装置50側の処理
によって説明を行うこととする。
【0096】データ書込/読出装置50が、通信相手で
あるテープストリーマドライブ10(又はリモートメモ
リチップ4)と通信を開始する際には、例えば見かけ
上、複数の通信相手との同時通信を可能とし、また、更
には、複数の通信相手のなかから特定の通信相手とのみ
通信を行うことを可能とするため、図12に示すネゴシ
エーション処理を実行するようにされる。このネゴシエ
ーション処理としては、先ず、ステップS201の処理
により、アテンションリクエストを送信する。アテンシ
ョンリクエストとは、通信相手の状態としてコマンドを
受け付け可能な状態であることの確認を要求するコマン
ドとされる。このアテンションリクエストは、不特定の
通信相手に対して行われる。なお、不特定の通信相手を
対象として送信を行おうとする場合には、送信すべきコ
マンドパケットに対して通信相手を特定する識別情報を
挿入しないようにすればよい。上記アテンションリクエ
ストを受信した側では、これに応答したアクナレッジを
返送することになるが、このアクナレッジの返送によっ
て、アテンションリクエストを受信した側では、通信相
手からのアクセスがあったことを認知することができ
る。例えば、通信相手としてテープストリーマドライブ
10が存在していれば、このテープストリーマドライブ
10は、図11におけるステップS104の処理とし
て、先ず、アテンションリクエストを受信し、例えばア
テンションリクエストを返送することになる。これによ
り、通信相手として或る特定のデータ書込/読出装置5
0からのアクセスがあったことを認知し、以降は、例え
ばこのアテンションリクエストを行ったデータ書込/読
出装置50からのコマンドを受付可能な状態となる。
【0097】そして、次のステップS202において
は、応答停止リクエストを送信する。これによって、ア
テンションリクエストのアクナレッジを送信してきたも
の、つまり、アテンションリクエストを受信することの
できた装置又はリモートメモリチップは、一時的に受信
コマンドには応答しない状態を設定する。
【0098】ここで、テープストリーマドライブ10に
は、工場出荷時において、装置ごとに固有とされ、世界
においても唯一しか存在しないことが保証されるドライ
ブ識別子が割り与えられて書き込まれる。つまり、この
ドライブ識別子によっては、例えばテープストリーマド
ライブ10としての個別の機器ごとの特定を行うことが
可能とされる。この場合のドライブ識別子は、実際には
EUI−64番号といわれており、本来は、ネットワー
クインターフェイスボードのMACアドレスとしての必
要から、IEEEで標準化されて管理されるものであ
る。そして、このドライブ識別子であるところのEUI
−64番号は、一旦書込が行われれば変更されることは
なく、また、製造メーカや機種等が異なっていても機器
ごとの特定が行えるようになっている。また、そのデー
タサイズは8バイトとされている。
【0099】そこで、データ書込/読出装置50のシス
テムコントローラ81は、ステップS202に続くステ
ップS203において、このドライブ識別子を要求する
ドライブ識別子リクエストを、不特定のものに対して送
信する。このリクエストを受信した側の動作として、ド
ライブ識別子(EUI−64)を有していないものは、
そのまま先の応答停止リクエストに応じた応答停止状態
を維持する。従って、例えばデータ書込/読出装置50
からの送信信号を受信可能な距離に、テープカセット1
のリモートメモリチップ4があったとしても、リモート
メモリチップはドライブ識別子を有していないことから
応答はせずに、対象から除外されることになる。これに
対して、ドライブ識別子を有しているテープストリーマ
ドライブ10では、このドライブ識別子リクエストに応
答して、例えばROM25から自身のドライブ識別子の
読み出しを行い、これをアクナレッジとして送信するこ
とになる。
【0100】送信されたアクナレッジは、データ書込/
読出装置50側にて受信されることになる。ここで、例
えばドライブ識別子リクエストに応答してアクナレッジ
を返送してきた装置が2以上あるとした場合には、例え
ばこれらの装置からのアクナレッジが混信して受信され
ることになる。このような場合には、データ書込/読出
装置50の受信回路系では、例えば通信距離が最も近
く、その受信強度も最も強い信号が受信されることにな
る。そして、このようにして得られたアクナレッジとし
てのパケットに格納されているドライブ識別子を取得す
るようにされる。
【0101】そこで、ステップS204においては、ド
ライブ識別子が取得できたか否かについて判別してい
る。ここで、上記のようにしてドライブ識別子が取得で
きたのであれば、ステップS205に進む。これに対し
て、例えば通信可能距離内にテープストリーマドライブ
10が存在しないためにドライブ識別子が取得できない
場合には、再度ステップS201に戻るようにされる。
なお、ステップS204にて否定結果が得られた場合と
しては、ユーザがデータ書込/読出装置50を、通信可
能距離を保てるような適切な位置状態としていないよう
な場合も含まれる。このような場合、例えばユーザがデ
ータ書込/読出装置50の配置位置を調節してやれば、
ステップS201〜ステップS204の処理を繰り返し
ているうちに、ステップS204にて肯定結果を得るこ
とができる。
【0102】ステップS205においては、再度、応答
停止リクエストを送信することで、一旦、ドライブ識別
子をアクナレッジとして返送してきた装置が応答停止状
態となるようにする。そのうえで、次のステップS20
6においては、取得したドライブ識別子からセッション
識別子を生成する。このセッション識別子は1バイトと
され、今回の通信に限って一時的、かつ動的に割り与え
られる、通信相手(テープストリーマドライブ10)を
特定するための識別子とされる。
【0103】本実施の形態における無線通信にあっては
パケット単位で送受信を行うが、1パケットにおけるユ
ーザデータ領域は16バイトとなっている。ここで、デ
ータ書込/読出装置50がテープストリーマドライブ1
0を特定しての通信を良好に行う場合には、そのテープ
ストリーマドライブ10を特定できる何らかの識別子を
各パケットのユーザデータ領域に格納して送信してやる
ことが好ましい。ところが、ここで、パケットのユーザ
データ領域内に格納すべき識別子を8バイトのドライブ
識別子としてしまうと、残るユーザデータを格納可能な
領域サイズが常に8バイトとなってしまい、本来であれ
ば16バイトある領域を有効に利用することができな
い。そこで、本実施の形態のようにして、ドライブ識別
子から1バイトのセッション識別子を生成して、これを
テープストリーマドライブ10に対して割り当ててやれ
ば、残る15バイトものユーザデータの領域を使用する
ことができ、効率的なデータ転送を実現することが可能
となるものである。また、ドライブ識別子に基づくセッ
ション識別子の生成の仕方としてはここでは特に限定す
るものではないが、例えばハッシュ関数により1〜25
5までの番号を生成するという手法が考えられる。
【0104】そして、次のステップS207において
は、生成されたセッション識別子を、その基となるドラ
イブ識別子を有するテープストリーマドライブ10を指
定して送信を行うようにされる。例えばこのセッション
識別子を受信したテープストリーマドライブ10側で
は、例えばSRAM24に保持しておき、以降続くとさ
れる今回の送受信に利用するようにされる。つまり、以
降における今回の通信において、データ書込/読出装置
50は、特定のテープストリーマドライブ10を指定し
てデータの送受信を行うのにあたっては、パケットに対
してセッション識別子を格納するようにされる。そこ
で、テープストリーマドライブ10側では、データを受
信したときに、そのパケット内に格納されたセッション
識別子と、自身がSRAM24に格納しているセッショ
ン識別子とについて比較し、一致していなければ応答を
せず、また、一致していれば、アクナレッジの返送など
の所要の応答処理を実行するようにされるものである。
このような図12に示す処理が実行されることで、デー
タ書込/読出装置50は、テープストリーマドライブ1
0を特定してのデータ通信を行うことが可能になる。ま
た、セッション識別子を複数のテープストリーマドライ
ブ10に対して割り与えたときには、複数のテープスト
リーマドライブ10を個々に識別した上で、見かけ上、
これらの装置と同時に通信を行うようにすることができ
る。
【0105】ここで、複数のテープストリーマドライブ
10に対して個々にセッション識別子を割り当てる手順
であるが、例えば1台のテープストリーマドライブ10
ごとにステップS201〜S207の処理を繰り返すよ
うにし、この過程において、既にセッション識別子を割
り当てた機器については、以降は応答停止状態を継続さ
せるようにすることが考えられる。つまりは、アテンシ
ョンのあとに最も受信強度の強いテープストリーマドラ
イブ10に対してセッション識別子を与え、このセッシ
ョン識別子を与えたテープストリーマドライブ10に
は、以降は応答停止状態を維持させる。そして、この手
順を、通信可能なテープストリーマドライブ10のすべ
てについて行うようにするものである。
【0106】なお、本実施の形態のデータ書込/読出装
置50は、図10にも示したように、テープカセット1
のリモートメモリチップ4との無線通信も可能とされて
いる。そして、このときにも、図11に示したネゴシエ
ーション処理に準じた処理を実行して、テープカセット
1のリモートメモリチップ4に対して、セッション識別
子を割り当てることで、上記したテープストリーマドラ
イブ10との通信の場合と同様にして、複数のテープカ
セット1のリモートメモリチップ4を個々に特定したう
えでの、見かけ上の同時通信が可能とされる。但し、こ
の場合には、ドライブ識別子に代えて、MICに格納さ
れているカセット識別子となり得る情報を要求して読み
込みを行い、これをセッション識別子の生成に利用する
ことになる。このようなカセット識別子は、例えばテー
プカセットごとに与えられたシリアルナンバ等の情報な
どを利用することができる。また、例えばシリアルナン
バ等に加えて、製造業者識別子等を付加するようにし
た、複数の情報項目から成るカセット識別子としてもよ
いものである。また、カセット識別子自体が少ないデー
タサイズであれば、これをそのままセッション識別子と
して扱っても構わない。
【0107】説明を図11に戻す。ここで、ステップS
104としてのアテンション対応処理は、上記図12に
示したデータ書込/読出装置50側の処理より送信され
たリクエストに応じた動作を実行するための処理が行わ
れるものである。そして、上述したようにして、最終的
には、セッション識別子が付与されたのであれば、次の
ステップS105において判別される認証の成立につい
て、肯定結果が得られ、ステップS106に進むことに
なる。これに対して、例えばデータ書込/読出装置50
からのアテンションが無い、若しくは、アテンションが
あったとしても最終的にはセッション識別子が付与され
なかったような場合には、否定結果が得られてステップ
S101の処理に戻るようにされる。なお、データ書込
/読出装置50からのアテンションが無い場合には、ス
テップS104としての処理は特に実行せず、ステップ
S105にて否定結果が得られることになる。
【0108】ステップS105において認証が成立した
とされる場合には、以降において、データ書込/読出装
置50から所定の目的に従ってのコマンド(リクエスト
等)が送信されてくることになるので、これに適応した
所要の通信を実行することになる。これがステップS1
06としての処理となる。また、次のステップS107
により、ステップS106の通信処理結果に応じて、所
要の内部処理を実行する。なお、このステップS106
→S107の処理は、必要があれば繰り返し実行され
る。このステップS106→S107の処理として、例
えばデータ書込/読出装置50からステイタス情報を要
求するリクエストが送信され、これを受信した場合には
(S106)、システムコントローラ15は、例えば現
在において、SRAM24、フラッシュROM25、更
には所要の機能回路部のレジスタ等に格納しているステ
イタス情報としてのパラメータを収集して、所定の構造
によるステイタス情報を作成する。そして、この作成さ
れたステイタス情報を例えばデータ書込/読出装置50
を指定して送信するようにされる(S107)。
【0109】また、当該テープストリーマドライブ10
のファームウェア等のプログラムをアップデートするた
めのコマンドとアップデータがデータ書込/読出装置5
0より送信され、これを受信した場合には(S10
6)、システムコントローラ15は、アップデータのプ
ログラムに従って、例えばフラッシュROM25等に格
納されているプログラムについてのアップデートをする
ための処理を実行するようにされる(S107)。
【0110】このようにして、ステップS106→S1
07による処理が終了したとされる場合には、ステップ
S108に進む。ステップS108においては、先のス
テップS103にて外部通信モードに対応して設定され
たパラメータを内部通信モードに対応する値にリセット
する。そして、この場合にはステップS109の処理に
より所定時間の待機を行った上で、ステップS101の
処理に戻るようにされる。なお、ステップS109の処
理は省略して、所定の待機時間が経過するのを待つこと
なくステップS101に移行しても構わない。しかし、
ステップS104のアテンション対応処理を実行するた
めに、例えば実際には、ステップS103に対応するタ
イミングで、リモートメモリインターフェイス30から
は、搬送波の出力を開始させている。また、ステップS
108の処理タイミングで対応しては、この搬送波の出
力を停止させるようにしている。そこで、ステップS1
09のような待機時間を与えることで、テープストリー
マドライブ10側の外部通信動作を完結的なものとすれ
ば、それだけ、搬送波を輻射させる延べ期間が短くなっ
て、輻射された搬送波による影響をできるだけ少ないも
のとすることができる。例えば、テープストリーマドラ
イブ10の近くで、データ書込/読出装置50とリモー
トメモリチップ4との通信を実行させているようなこと
も考えられるので、このような措置は有効である。ま
た、搬送波を出力する延べ期間が短くなるのに応じて、
その分、電力消費量も少ないものとすることができる。
【0111】なお、本発明は上記実施の形態としての構
成に限定されるものではない。例えば、データ書込/読
出装置50及びテープストリーマドライブ10としての
外形形状は、図7及び図9等に示したものには限定され
ず適宜変更されて構わない。また、テープストリーマド
ライブ10とデータ書込/読出装置50との通信により
実現される機能、及びデータ書込/読出装置50が、テ
ープストリーマドライブ10やリモートメモリチップ4
との通信を利用して得た情報を利用して可能となる機能
も、多様に考えられるものである。また、上記実施の形
態にあっては、データストレージとしてのテープストリ
ーマドライブ10に対応することを前提として、データ
書込/読出装置50が構成されているが、例えば、デー
タストレージ以外の用途であっても、例えばテープカセ
ットに内蔵されるメモリと非接触で通信を行う機能を有
している記録再生装置であれば、本発明の適用は可能で
あり、また、テープカセット以外であっても、メモリを
備える記録媒体に対応しさえすれば、他の種類の記録媒
体に対応する記録再生装置、及びデータ書込/読出装置
に適用されて構わない。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、通信装置
として、非接触によるデータ転送が可能なメモリを備え
た記録媒体に対応する記録媒体ドライブ装置との通信を
行うのにあたり、この記録媒体ドライブ装置が備える非
接触により上記メモリと通信を行うためのメモリ対応通
信手段と、やはり非接触による通信を行うように構成し
ている。このため、記録媒体ドライブ装置との通信によ
り所定の機能や動作を実現するのにあたっては、記録媒
体ドライブ装置とホストコンピュータとを通信可能に接
続する必要はなくなり、記録媒体ドライブ装置単体と、
本発明の通信装置とを無線により通信させることで可能
となるものである。つまり、これまでよりもより簡便な
システム構成でもって、従来はホストコンピュータを要
していたような比較的高度な機能や動作を容易に得るこ
とが可能になるものである。
【0113】また、上記構成のもとで、本発明の通信装
置が記録媒体ドライブ装置のメモリ対応通信手段と通信
を行うのにあたっては、記録媒体に備えられるメモリが
非接触で外部と通信を行うときと同様の送受信動作を行
うように構成されている。このような構成とすれば、例
えば、記録媒体ドライブ装置側が通信装置と通信を行う
のためには、特にこれまでの場合と同様に、メモリと通
信を行う場合と同様のプロセスによる動作を行えばよい
ことになる。これにより、システム構成としては、大き
な変更を要さずに済むことになる。これは、例えばコス
トの抑制等につながる。
【0114】そして、通信装置と記録媒体ドライブ装置
との通信によって実現される機能としては、上記記録媒
体ドライブ装置から、その記録媒体ドライブ装置又は記
録媒体ドライブ装置内に装填されている記録媒体につい
ての所定の状態を示すステイタス情報を受信取得するよ
うにされる。例えばエラー対策やメンテナンスのため
に、このようなステイタス情報を取得する場合にも、従
来はホストコンピュータにより行っていたものである
が、本発明の場合であれば、ユーザとしては本発明の通
信装置を利用することで、より簡単にステイタス情報を
得ることができる。更にまた、このようにして通信装置
に取り込んだステイタス情報について、ユーザが容易に
その内容を理解し、把握できるように通信装置により表
示させることで、ユーザは、通信装置のみで完結したか
たちで以て、ステイタス情報の内容を的確に把握するこ
とが可能になる。
【0115】また、本発明の通信装置は、記録媒体ドラ
イブ装置と通信を行うのにあたり、この記録媒体ドライ
ブ装置から識別子を取得し、この取得された識別子に基
づいて、特定の記録媒体ドライブ装置との通信を行うよ
うに構成される。上記識別子は、記録媒体ドライブ装置
ごとに固有であるため、この識別子を利用すれば、たと
えば複数の記録媒体ドライブ装置が存在したとしても、
このなかから特定の記録媒体ドライブ装置と通信を行う
ことが容易に可能となる。更に本発明としては、このよ
うな構成のもとで、上記識別子に基づいて、この識別子
よりも少ない所定のデータサイズによる暫定識別子を生
成し、この暫定識別子を通信パケットに格納するように
して記録媒体ドライブ装置との通信を行うようにされ
る。これにより、識別子をそのまま通信パケットに格納
して用いた場合よりも、1パケットのデータ格納領域を
有効に利用した効率的な通信を実現できる。
【0116】そしてまた、通信装置は、記録媒体に備え
られて非接触で通信を行うメモリとの通信を行うことも
可能に構成され、これにより、記録媒体ドライブ装置だ
けではなく、メモリ付きの記録媒体との通信も可能とな
る。しかも従来は、記録媒体のメモリとの通信は、記録
媒体ドライブ装置との間でのみ行われていたものである
が、本発明によれば、記録媒体ドライブ装置が無くと
も、通信装置とメモリ付きの記録媒体のみによっての通
信が可能となる。つまり、通信のためのシステム構成が
簡易となり、ユーザとしてもより手軽に扱うことが可能
になる。
【0117】また、本発明の記録媒体ドライブ装置とし
ては、記録媒体が有するメモリとの非接触による通信
と、外部通信装置との無線による相互通信とが可能な通
信手段を備えて構成されているが、これによって、外部
通信装置との間でデータを送受信する機能が実現され
る。このような通信も、従来はホストコンピュータとの
間で行うものとされていたものであり、より簡便なシス
テム構成でありながら、比較的高度なシステムの機能や
動作を容易に得られることになる。
【0118】そして、外部通信装置との通信によって
は、上記外部通信装置からの要求に応じて、その記録媒
体ドライブ装置又は記録媒体ドライブ装置内に装填され
た記録媒体についての所定の状態を示すステイタス情報
を生成して送信できるように構成される。つまり、この
発明によっては、例えばホストコンピュータを要するこ
となくより手軽にステイタス情報を記録媒体ドライブ装
置から出力して外部装置により取得させることが可能に
なる。
【0119】また、外部通信装置から送信されるアップ
データに基づいて、当該記録媒体ドライブ装置が実行す
べきプログラムをアップデートするように構成すれば、
やはりこの場合にも、従来はホストコンピュータとの接
続が必要とされてアップデートを、外部通信装置との無
線通信によってより手軽に実現できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのテープストリーマ
ドライブの構成例を示すブロック図である。
【図2】実施の形態のテープストリーマドライブに配さ
れるリモートメモリインターフェースのブロック図であ
る。
【図3】実施の形態のテープカセットの内部構造を概略
的に示す説明図である。
【図4】実施の形態のテープカセットの外観を示す斜視
図である。
【図5】実施の形態のテープカセットに設けられるリモ
ートメモリチップのブロック図である。
【図6】リモートメモリチップと、テープストリーマド
ライブのリモートメモリインターフェイスとの通信動作
を説明するための等価回路図である。
【図7】本発明の実施の形態としてのデータ書込/読出
装置の外観図である。
【図8】本実施の形態のデータ書込/読出装置の構成例
を示すブロック図である。
【図9】データ書込/読出装置とテープストリーマドラ
イブとの間で通信を行わせる場合の、両者の位置関係を
説明するための斜視図である。
【図10】データ書込/読出装置とテープカセット内の
リモートメモリチップとの間で通信を行わせる場合の、
両者の位置関係を説明するための斜視図である。
【図11】データ書込/読出装置と通信を行う場合のテ
ープストリーマドライブ側における処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【図12】テープストリーマドライブとの通信開始時に
おいて、データ書込/読出装置が実行すべきネゴシエー
ション処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 テープカセット、3 磁気テープ、4 リモートメ
モリチップ、10 テープストリーマドライブ、11
回転ドラム、12A,12B 記録ヘッド、13A,1
3B,13C 14A ドラムモータ、14B キャプ
スタンモータ、14C Tリールモータ、14D Sリ
ールモータ、14E ローディングモータ、再生ヘッ
ド、15 システムコントローラ、16 サーボコント
ローラ、17 メカドライバ、19 RF処理部、20
SCSIインターフェイス、21圧縮/伸長回路、2
2 IFコントローラ/ECCフォーマター、23 バ
ッファメモリ、30 リモートメモリインターフェー
ス、33 アンテナ、50データ書込/読出装置、55
表示部、81 システムコントローラ、 205LE
Dインジケータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 29/10 H04L 11/00 310B 5K048 H04Q 9/00 301 13/00 309C (72)発明者 広岡 和幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D102 AA01 HA03 HA21 5D105 AA01 PB02 PB05 PB35 5K012 AB05 AC08 AC10 5K033 AA09 CB01 DA01 DA17 DB16 5K034 AA14 DD01 EE03 HH01 HH02 HH16 HH17 HH18 LL01 5K048 AA04 BA01 BA02 DA02 DB01 DC01 EB01 EB02 EB12 FB05 FB15 HA01 HA02 HA23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の記録媒体に対応して記録及び/又
    は再生が可能な記録媒体ドライブ装置と通信可能な通信
    装置において、 上記記録媒体ドライブ装置が有する、記録媒体に備えら
    れるメモリ手段と非接触による通信を実行可能なメモリ
    対応通信手段と、無線による通信を行うことで、その記
    録媒体ドライブ装置との通信を可能とする通信手段、 を備えていることを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 上記通信手段は、 上記記録媒体ドライブ装置のメモリ対応通信手段と通信
    を行うのに際して、上記記録媒体に備えられるメモリ手
    段が非接触で外部と通信を行うための外部通信手段と同
    様の通信動作を実行するように構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 上記通信手段による通信によって、上記
    記録媒体ドライブ装置から、その記録媒体ドライブ装置
    又は記録媒体ドライブ装置内に装填された記録媒体につ
    いての所定の状態を示すステイタス情報を受信取得する
    ための通信制御動作を実行可能な通信制御手段、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載の通信装
    置。
  4. 【請求項4】 表示手段と、 上記表示手段に対して、受信した上記ステイタス情報の
    内容を認識可能なように所定の表示態様によって表示さ
    せる表示制御手段と、 が設けられることを特徴とする請求項3に記載の通信装
    置。
  5. 【請求項5】 上記通信手段による通信によって、上記
    記録媒体ドライブ装置において、この記録媒体ドライブ
    装置が実行すべきプログラムがアップデートされるよう
    に通信制御処理を実行する通信制御手段、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載の通信装
    置。
  6. 【請求項6】 上記通信手段により上記記録媒体ドライ
    ブ装置と通信を行うのに際して、上記記録媒体ドライブ
    装置から、この記録媒体ドライブ装置に固有に割り与え
    られた識別子を取得し、この取得された識別子に基づい
    て、記録媒体ドライブ装置との通信を行うようにされる
    通信制御手段、 が設けられることを特徴とする請求項1に記載の通信装
    置。
  7. 【請求項7】 上記通信制御手段は、 取得した上記識別子に基づいて、この識別子よりも少な
    い所定のデータサイズによる暫定識別子を生成し、この
    暫定識別子を通信パケットに格納するようにして、記録
    媒体ドライブ装置との通信を行うようにされる、 ことを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 【請求項8】 上記通信手段は、 上記記録媒体に備えられるメモリ手段が非接触で外部と
    通信を行うための外部通信手段と通信可能に構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  9. 【請求項9】 所定内容のデータを格納可能なメモリ手
    段を有する記録媒体に対応する記録媒体ドライブ装置に
    おいて、 上記メモリ手段との非接触による通信に加えて、外部通
    信装置との無線による相互通信が可能とされる通信手
    段、 を備えていることを特徴とする記録媒体ドライブ装置。
  10. 【請求項10】 上記外部通信装置からの要求に応じ
    て、その記録媒体ドライブ装置又は記録媒体ドライブ装
    置内に装填された記録媒体についての所定の状態を示す
    ステイタス情報を生成して送信する通信動作が実行され
    るように制御する制御手段が設けられる、 ことを特徴とする請求項9に記載の記録媒体ドライブ装
    置。
  11. 【請求項11】 上記外部通信装置から送信されるアッ
    プデータに基づいて、当該記録媒体ドライブ装置が実行
    すべきプログラムをアップデートするための制御処理を
    実行する制御手段が設けられる、 ことを特徴とする請求項9に記載の記録媒体ドライブ装
    置。
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