JP2002114602A - 有害被地植物の繁殖抑制方法 - Google Patents

有害被地植物の繁殖抑制方法

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JP2002114602A
JP2002114602A JP2000301701A JP2000301701A JP2002114602A JP 2002114602 A JP2002114602 A JP 2002114602A JP 2000301701 A JP2000301701 A JP 2000301701A JP 2000301701 A JP2000301701 A JP 2000301701A JP 2002114602 A JP2002114602 A JP 2002114602A
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JP
Japan
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soil conditioner
plants
soil
porous
harmful
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JP2000301701A
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Takeshi Miura
武司 三浦
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Miura Takeshi
Original Assignee
Miura Takeshi
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芝生等の有用被地植物に安全であり、徐々に
効果を発揮しながら地際の苔や藻等の有害被地植物の繁
殖を長期間にわたって確実に抑制する。 【解決手段】 有害被地植物の育成を抑制する薬品を液
状で多孔質粉粒体に含浸させて乾燥させることにより孔
内に薬品を定着させてなる土壌改良剤を用い、土壌改良
剤を有用被地植物の地際に投下又は散布し、散水又は雨
水によって土壌改良剤から薬品を溶出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有害被地植物の繁殖
抑制方法に関し、特に芝生等の有用被地植物に害を与え
ることなく、地際に生える苔や藻等の有害被地植物の繁
殖を抑制できるようにした方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ゴルフ場ではプレイヤーが快適
にゴルフをプレイする上で、ゴルフコースを維持し管理
することが非常に大切である。ゴルフコース上のグリー
ンについては多量の水を毎日スプリンクラーによって散
水するとともに、適切な長さに刈り込むという作業を行
うことにより、芝生を適正に管理することが行われてい
る。
【0003】しかし、グリーン上に多量の水を散水する
と、芝生の根元、いわゆる地際に苔や藻が大量に繁殖
し、芝生の育成が阻害されるばかりでなく、グリーンの
見栄えが損なわれ、更にはパッティングがしにくくな
る。
【0004】そこで、苔や藻を防除する資材が多く提案
されているが、十分な防除効果が得られず、結局のとこ
ろグリーン上に農薬を散布する方法が採用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、農薬を散布す
る方法では芝生の枯死や環境問題等との関係で、ゴルフ
場で使用できる農薬の種類に制限があり、高薬量あるい
は高濃度で農薬を散布しないと苔や藻の防除効果が弱か
ったり、残効性が弱くなるという問題があった。
【0006】他方、最近のゴルフ場ではグリーンの芝生
に耐薬品性の弱いベントグラスが主として採用される傾
向があることから,高薬量あるいは高濃度で農薬を散布
すると、芝生の薬害、例えば変色がいとも簡単に発生す
るという問題があった。
【0007】本発明はかかる状況においてなされたもの
で、芝生に安全であり、徐々に効果を発揮しながら地際
の苔や藻の繁殖を長期間にわたって確実に抑制できるよ
うにした有害被地植物の繁殖抑制方法を提供することを
課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る有
害被地植物の繁殖抑制方法は、有用被地植物の地際に生
育する有害被地植物の繁殖を抑制する有害被地植物の繁
殖抑制方法であって、有害被地植物の育成を抑制する薬
品を液状で多孔質粉粒体に含浸させて乾燥させることに
より孔内に薬品を定着させてなる土壌改良剤を用い、該
土壌改良剤を有用被地植物の地際に投下又は散布し、散
水又は雨水によって上記土壌改良剤から薬品を溶出させ
るようになしたことを特徴とする。
【0009】本発明の特徴の1つは多孔質粉粒状の土壌
改良剤を有用被地植物の地際に散布し、散水又は雨水に
よって土壌改良剤から有害被地植物の育成を抑制し得る
薬品を溶出させるようにした点にある。
【0010】これにより、土壌改良剤から溶け出した薬
品によって有害被地植物、例えば苔や藻の育成を抑制で
きる。しかも、土壌改良剤から薬品が徐々に溶け出すの
で、長期間にわたって有害被地植物の育成抑制効果を確
保できる結果、有害被地植物が徐々に少なくなり、一定
期間が経過すると、地際の有害被地植物はほとんど生え
なくなる。
【0011】また、有用被地植物、例えば芝生の葉面や
茎等に直接薬品等が付着することはないので、有用被地
植物の薬害の発生を確実に防止できる。その結果、ゴル
フ場において芝生を傷めることなく苔や藻の防除すると
いう、10年以上解決されなかった大問題が解決される
こととなった。
【0012】本発明に係る方法に用いる土壌改良剤も新
規である。
【0013】即ち、本発明に係る土壌改良剤は、有用被
地植物の地際に生育する有害被地植物の繁殖が抑制され
るような土壌に改良するための土壌改良剤であって、有
害被地植物の育成を阻害する薬品を液状で多孔質粉粒体
に含浸させて乾燥させることにより孔内に薬品を定着さ
せてなることを特徴とする。
【0014】多孔質粉粒体は孔内に薬品を定着し、散水
や雨水によって徐々に溶け出しえるような粉粒体であれ
ば、無機質又は有機質のいずれであってもよい。即ち、
多孔質粉粒体には吸水性のある多孔質無機粉粒体又は多
孔質有機粉粒体を用いることができる。
【0015】例えば、多孔質粉粒体には砂、セラミック
ス、ゼオライト、火山礫、木炭、活性炭の群から選ばれ
る1つ又は複数の組合せからなる粉粒体を採用すること
ができる。また、多孔質粉粒体が吸水性を有することは
芝生の肥培管理上も望ましいことである。
【0016】ゴルフ場におけるグリーンの場合、ゴルフ
プレイヤーがパッティングを行う関係上、グリーン上に
石ころ等があると円滑なパッティングができない。従っ
て、地際に散布される土壌改良剤もパッティングに影響
しない粒径が望ましい。即ち、多孔質粉粒体は粒径2.
5mm以下、好ましくは1.5mm以下であるのがよ
い。
【0017】苔や藻は地際の表面にびっしり生えること
が多く、土壌改良剤を地際の全面に散布する必要がある
ので、多孔質粉粒体はメッシュの小さな粉体が含まれて
いるのがよい。即ち、多孔質粉粒体が所望の割合で混合
した粉体と粒体の混合物であるのが好ましい。粉体と粒
体の混合割合は土壌改良剤の使用状況、例えば苔や藻の
繁殖の程度に応じて適宜選択するのがよい。
【0018】有害被地植物の育成を抑制する薬品は有害
被地植物の種類によって適宜選択する。例えば、苔や藻
の場合には強酸性水や殺藻農薬等を用いることができ
る。本発明に係る土壌改良剤は多孔質粉粒体の孔内に薬
品が定着されていればよく、製造方法は特に限定されな
いが、例えば多孔質で吸収性のある粉体、砂、セラミッ
クス、ゼオライト、火山礫や有機物に強酸性水や殺藻農
薬等を2昼夜含浸させた上で、乾燥させ、この工程を数
回実施することにより製造することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕粒径1.5mm以下
の北海道産火山礫に米国産深海水(pH0.2)を2昼
夜含浸させた後、乾燥させる。この工程を数回実施して
土壌改良剤を製造した。
【0020】〔実施例2〕火山礫に代え、ゼオライトを
用いた以外、実施例1と同様に土壌改良剤を製造した。
【0021】〔実施例3〕火山礫に代え、セラミックを
用いた以外、実施例1と同様に土壌改良剤を製造した。
【0022】〔実施例4〕火山礫に代え、砂を用いた以
外、実施例1と同様に土壌改良剤を製造した。
【0023】〔試験例〕実施例1ないし実施例4の土壌
改良剤をゴルフ場のグリーン1m2 当たり、100g、
200g、300g、500gの各量を散布した。グリ
ーンについては通常の芝の管理作業を行い、土壌改良剤
から深海水を徐々に溶出させた。
【0024】いずれの土壌改良剤もその散布後、3日目
ぐらいから、藻や苔は生育の衰退を始め、苔や藻の育成
環境が徐々に悪化していることが確認された。1週間経
過すると、地際の苔や藻がほとんどなくなることが観察
された。残効性について見ると、土壌改良剤を散布して
から3カ月以上経過したが、良好な状態を保っている。
市販の農薬や酸性水の場合、残効期間は総じて15日程
度であり、効果の持続面において顕著である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有用被地植物の地際に生育する有害被地
    植物の繁殖を抑制する有害被地植物の繁殖抑制方法であ
    って、 有害被地植物の育成を抑制する薬品を液状で多孔質粉粒
    体に含浸させて乾燥させることにより孔内に薬品を定着
    させてなる土壌改良剤を用い、 該土壌改良剤を有用被地植物の地際に投下又は散布し、 散水又は雨水によって上記土壌改良剤から薬品を溶出さ
    せるようになしたことを特徴とする有害被地植物の繁殖
    抑制方法。
  2. 【請求項2】 有用被地植物の地際に生育する有害被地
    植物の繁殖が抑制されるような土壌に改良するための土
    壌改良剤であって、 有害被地植物の育成を阻害する薬品を液状で多孔質粉粒
    体に含浸させて乾燥させることにより孔内に薬品を定着
    させてなることを特徴とする土壌改良剤。
  3. 【請求項3】 上記多孔質粉粒体が吸水性のある多孔質
    無機粉粒体又は多孔質有機粉粒体である請求項2記載の
    土壌改良剤。
  4. 【請求項4】 上記多孔質粉粒体が砂、セラミックス、
    ゼオライト、火山礫、木炭、活性炭の群から選ばれる1
    つ又は複数の組合せからなる請求項2記載の土壌改良
    剤。
  5. 【請求項5】 上記多孔質粉粒体が粒径2.5mm以下
    である請求項2ないし4のいずれかに記載の土壌改良
    剤。
  6. 【請求項6】 上記多孔質粉粒体が所望の割合で混合し
    た粉体と粒体の混合物である請求項2ないし5のいずれ
    かに記載の土壌改良剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013189766A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Koji Miyahara 土壌の防草構造及び防草工法
CN109548612A (zh) * 2018-12-11 2019-04-02 芒市宏康重楼种植专业合作社 一种重楼苔藓的防治方法

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