JPH10276570A - 寒地型混合芝生の造成方法 - Google Patents

寒地型混合芝生の造成方法

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JPH10276570A
JPH10276570A JP9110135A JP11013597A JPH10276570A JP H10276570 A JPH10276570 A JP H10276570A JP 9110135 A JP9110135 A JP 9110135A JP 11013597 A JP11013597 A JP 11013597A JP H10276570 A JPH10276570 A JP H10276570A
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Japan
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seeds
mixed
weight
lawn
turfgrass
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JP9110135A
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Michihiro Sato
通浩 佐藤
Takeo Kimura
武男 木村
Shigeru Kanari
茂 金成
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Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の芝草種構成割合で寒地型混合芝生を造
成する。 【解決手段】 有効成分として0.01〜2.00重量%の肥料
成分を含有し、pH6〜7に調整され、18〜30重量%の水
分を含浸させた粒径が0.2 〜2mm の人工粒状土を、2種
以上の混合芝草種子1g に対して10〜300gの割合で混合
し、この混合物を通気性材質よりなる容器に充填後密封
し、18〜35℃で3〜5日間静置した後播種する。これに
より、所望の混合割合の芝生を安定かつ早期に造成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッカー、ラグビ
ー、ゴルフ、野球をはじめとするスポーツターフおよび
公園等の芝生造成方法に関する。詳しくは、2種以上の
芝草を所望の割合で育成する寒地型混合芝生造成方法に
関する。また寒地型混合芝生の造成に用いる芝草種子と
人工粒状土の混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】芝生は、使用目的あるいは造成地の気象
条件によって、それぞれに要求される芝生の強度、耐病
性、生育性等が異なる。気象条件の変化の大きい日本の
ような地域では単一草種の芝草では、生育不適期には急
激な芝生品質(芝生密度、根圏密度等) の低下が生じる
おそれがあり、また芝生全体が枯死あるいは病害虫の被
害を受け易い。芝生の造成に当たっては、性質の異なる
2種以上の芝草をそれぞれに適合するように混合芝生が
設計される。混合芝生は単一草種の芝生に比べ、耐乾
性、耐暑性、耐湿性、耐病性、踏圧抵抗性、害虫抵抗
性、雑草抵抗性などの各種ストレスに対してより大きい
抵抗性を有していることが知られている。しかし、芝草
種による発芽力、生育性が異なることから設計通りに芝
生を造成することは困難であった。
【0003】寒地型芝草の混合芝生の造成する場合、発
芽所要日数、発芽率等発芽力の異なる種子を直接混合播
種することが一般的である。その割合については経験的
な要素が大きく、各芝草種子の発芽力や生育速度の差が
大きいことが知られているにも拘わらず、主に各種子の
重量比率で実施されることが多い。その結果として芝生
形成の安定度(耐病性、生育性等)を考慮して混合芝生
を計画したにも拘わらず、発芽力や生育速度の良好な種
類のみが占有してしまい、単一草種またはそれに近い芝
生構成となっているのが現状である。このため、各種子
の発芽所要日数、発芽率等の性質を考慮して、各種子毎
に日を変えて播種することも考えられるが、作業性・経
済性などから望ましくない。なお、芝生の造成におい
て、芝草種子の発芽を促進するために、濃硫酸や水酸化
ナトリウムへの浸漬、砂ずりなどをして種皮の除去によ
る種子の吸水促進などの物理性の改善方法や、ジベレリ
ンなどの植物ホルモンや各種の生理活性剤の使用による
生物性の賦活による方法、種子のコーティング、カプセ
ル化などによる方法が行われている。しかし、これらの
処理はそれぞれの発芽を促進するが上記の問題を解決す
るものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な現状に鑑み、芝生の使用目的に適合するように芝草の
耐病性、生育性等を考慮して、混合播種により所望の割
合の混合芝生を造成しうる寒地型混合芝生の造成方法を
提供することを課題とする。本発明者等は、上記の課題
を解決するべく鋭意研究した結果、特定の人工粒状土に
定常状態化で遊離水分を有しない程度に吸水させた後、
発芽所要日数の異なる種子を混合し、一定条件で静置す
ることにより、発芽所要日数の差を小さくさせること
が、ひいては形成芝生の芝草種の構成割合の安定化につ
ながることを見出しことにより、上記の課題を解決し本
発明を完成させるに到った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、有効成
分として0.01〜2.00重量%の肥料成分を含有し、pH6〜
7に調整され、18〜30重量%の水分を含浸させた粒径が
0.2〜2mm の人工粒状土を、所望芝生構成割合に応じて
決められる播種粒数比率の2種以上の混合芝草種子 1g
に対して10〜300gの割合で混合し、この混合物を通気性
材質よりなる容器に充填後密封し、18〜35℃で3〜5日
間静置した後播種する寒地型混合芝生の造成方法に関す
る。また、上記のような人工粒状土を、芝草種別に芝草
種子1g に対して10〜300gの割合で混合し、この混合物
を通気性材質よりなる容器に充填後密封し、18〜35℃で
3〜5日間静置した芝草種の異なる2以上の上記の混合
物を所望芝生構成割合に応じて決められる播種粒数比率
で混合し播種する寒地型混合芝生の造成方法に関する。
さらに、寒地型混合芝生の造成に用いる芝草種子と人工
粒状土の混合物に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で混合育成する芝草種とし
ては、ケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、ペ
レニアルライグラスおよびファインフェスクなどから選
ばれる2種または3種を混合して用いるのが好ましい。
ケンタッキーブルーグラス、トールフェスクおよびペレ
ニアルライグラスなどの種子を各別に、あるいは2種ま
たは3種以上組み合わせて人工粒状土と混合した状態で
所定の条件下に処理する。用いる人工粒状土としては、
有効成分として0.01〜2.00重量%の肥料成分を含有し、
pH6〜7に調整されたものであって、その粒径が 0.2〜
2mm に造粒された人工粒状土に水分を18〜30重量%に含
浸させて用いる。
【0007】粒土の粒径分布は含水量とともに発芽期間
の均一化ひいては完成芝生の構成割合の安定化に深く関
係し、粒径が 0.2〜2mm のものを90%以上になるよう造
粒され、かつ、0.2mm 以下のもの含有割合が5%以下に
調整したものを用いる。このように調整された粒土に浸
させる水分量が18〜30%であるとき、粒土と芝草種子と
に接触により容易に水分が移動して発芽が促進され、混
合使用する種子間の発芽期間の差を小さくすることがで
きる。通常の播種で、播種から発芽の開始〜その完了ま
での期間はケンタッキーブルーグラスで14〜21日、ペレ
ニアルライグラスでは4〜10日、トールフェスクで6〜
12日と一般に言われているようにかなりの違いがある
が、上記のような処理をして、混合播種するときの発芽
の開始時期が早くなると共に発芽の完了時期の種子種間
の差が3〜4日以内に納まり、所望割合の芝生の構成が
期待できる。
【0008】芝草種子を2種または3種以上を上記の水
を含浸した人工粒状土に混合する。混合割合は種子1g
に対して人工粒状土10〜300g、好ましくは20〜50g であ
る。粒土径の分布が上記範囲外のものが多くなると、混
合した種子の含水量にムラが生じたり、機械適性が悪く
なり、均一な播種、発芽が期待できなくなる。また、粒
土に含浸させる水分の量は、粒土と芝草種子との接触に
より毛管力により容易に水分が移動し、かつ撒布機械特
性を低下させない範囲である。容器内に保持している間
に、粒土表面に水滴が生じない範囲で多く含浸させるこ
とが好ましく、粒土の大きさによって異なるが、18〜30
%、好ましくは20〜25%とする。含水量が30%以上にな
ると種子の発芽は促進される反面、一部種子の死滅が発
生し易く、18%以下では所望の効果が得られない。上記
した芝草種子と粒状土の混合物を通気性のある材質でで
きた容器に充填・密封して18〜35℃の恒温槽に3〜5日
間静置する。35℃以上では種子の発芽は急激に低下し、
18℃以下では発芽の促進効果は認められない。通気性の
ある容器としてはポリエチレン、塩化ビニリデンなどの
合成樹脂の容器、好ましくはバッグを用いる。これによ
り発芽日数の比較的長い芝草種子も短い芝草種子も共に
発芽は促進されるが、その差は縮まり、均一に発芽させ
ることが可能になる。上記範囲外においては、結果とし
て所望の構成割合の芝生を造成できなくなる。
【0009】この処理条件、含浸水分量、処理温度、静
置期間などによって各種子の発芽促進の度合いは異なる
が、種子間の発芽期間の差は縮小する。例えば、後述す
る参考例に示すように、含浸水分18〜30%、処理温度20
〜35℃で、ペンクロスベントグラスは最大1.24倍、フィ
ルキングケンタッキーブルーグラスは最大1.67倍、ペン
ファインペレニアルライグラスは最大1.92倍促進され
る。含浸水分18〜30%、処理温度20〜35℃の範囲内で、
混合使用する種子間の発芽期間の差ができるだけ小さく
なる条件を選んで発芽促進処理をする。好ましくは水分
含量20〜25%、20〜30℃で3〜4日間保持する。
【0010】芝草はその種類により発芽所要日数が異な
るだけでなく、その後の成長の状況も異なり芝草構成が
安定してくるのは概ね播種後3〜6か月後である。安定
したときの芝草構成を所望の割合になっているために
は、上記のような播種前の処理に加えて混合する複数の
種子の割合も重要であって、発芽後の初期の成長力の大
きさが影響してくる。従って、混合する芝草種子の発芽
促進処理した発芽力、生育速度および競合度を予め調査
して、所望混合割合に応じた播種粒数比率を決めること
ができる。これらの予備的調査に基づき、本発明の条件
では、例えば、1m2 当たりの播種総粒数が10,000〜8
0,000粒の範囲にあるときは、ケンタッキーブルーグラ
ス(以下、KBと略記することがある)およびペレニア
ルライグラス(以下、PRと略記することがある)から
なる混合芝生においては、安定したときのKBの構成比
率をY(%)とすると、KBの播種粒数X(%)は、所望K
Bの構成比率 Yが40%未満であるとき、 Y=0.5X、 Yが
40〜60%であるとき、 Y=2X−120 、 Yが60〜100 %未
満%であるとき、 Y=4X−300 とするのがよい。また、
KBとトールフェスク(以下、TFと略記することがあ
る)からなる混合芝生においては、KBの構成比率をY
(%)を所望するときのKBの播種粒数X(%)は、 Yが9
0%以下のとき、 Y=0.875X、 Yが90〜100 %未満であ
るとき、 Y=2X-100とするとよい。また、TFとPRか
らなる混合芝生においては、TFの構成比率Y が20%以
下の場合のTFの播種粒数X(%) は Y=0.875X、 Yが90
〜100 %未満であるとき、Y=1.6X-60 とするのがよ
い。さらに、KB、TFおよびPRからなる混合芝生に
おいては、KBとTFの混合条件で求めたKB%に所要
総粒数に乗じて算出し、またTF/PRの混合条件でT
Fの播種%を算出し、これを(所要総粒数−KB)に乗
じてTFの播種粒数を算出し、残余がPRの播種粒数と
すればよい。
【0011】上記は、2種以上の芝草種子を同時に粒土
に混合する場合について説明したが、芝草の種類別に1
種の種子を含む粒土との混合物を調整し、播種時に所望
構成割合の芝生を生育するように混合してもよい。作業
性から言えば、所望構成になる種類と割合で2 以上の種
子を同時に粒土に混合するのが好ましい。しかし、混合
する種子種間の発芽力、成長初期の速度等に大きな差が
あるときは、各種子種別にその調整条件を異ならせ調整
し、さらに発芽の開始時期を均一に近づけることが好ま
しい場合もある。播種により芝生の造成を行う場合、一
般的に、苛酷な使用に耐え、安定したプレイサーフェイ
スを利用者に供することができ、かつ使用により張り替
えや大規模な補修を必要とするような大きなダメージが
生じず、維持管理作業が安定して行える状態に達したと
きをもって完成とみなされ、概ね1年をもって使用に供
しえると判断されている。本発明方法により造成した芝
生は、発芽2カ月経過頃から芝草構成は所望割合でほぼ
安定し、3〜6カ月程度で上記したような状態に達し、
使用に供しえるようになる。以下参考例および実施例を
あげて本発明をさらに詳しく説明する。
【0012】〔参考例1〕人工粒土として、 pH6.5に調
整された土壌に肥料を有効成分を、全窒素0.04重量%、
全リン酸0.20重量%、水溶性カリウム0.06重量%になる
ように添加して造粒し、さらに粒径が 0.3〜0.7mm の範
囲の粒土が90重量%以上になるように篩分けして用い
た。水分を18、20重量%になるように含浸させた上記人
工粒土とペンクロスベントグラス種子を40:1(重量比)
で混合した。この混合物をポリエチレン製バッグに充填
後密封し、3〜5日間、20、25、30、35℃の4水準で静
置して、発芽促進処理をした。発芽促進処理後、各条件
から種子 100粒を採取し、公知の方法により発芽力試験
をした。発芽力の評価は、播種後14日目までのGerminat
ion rateで示した。結果を表1に示す。ペンクロスベン
トグラス種子の発芽は促進され最大で1.24倍となった。
【0013】
【数1】
【0014】〔参考例2〕参考例1で用いた粒土と同じ
粒状土を用い、水分を18、20重量%になるように含浸さ
せた参考例1と同じ人工粒土とフィルキングケンタッキ
ーブルーグラス種子を40:1(重量比)で混合した。この
混合物をポリエチレン製バッグに充填後密封し、3〜5
日間、20、25、30、35℃の4 水準で静置して、発芽促進
処理をし、参考例1と同様に発芽力試験をした。結果を
表1に示す。フィルキングケンタッキーブルーグラス種
子の発芽は促進され最大で1.67倍となった。
【0015】〔参考例3〕水分を14、16、18、20重量%
になるように含浸させた参考例1と同じ人工粒土とペン
ファインペレニアルライグラス種子を40:1(重量比)で
混合した。この混合物をポリエチレン製バッグに充填後
密封し、3〜5日間、20、25、30、35℃の4水準で静置
して、発芽促進処理をし、参考例1と同様に発芽力試験
をした。結果を表1に示す。ペンファインペレニアルラ
イグラス種子の発芽は促進され最大で1.92倍となった。
【0016】
【表1】
【0017】
【実施例1】播種後12か月経過時の段階で、芝生を構成
している草種の割合が株数比率でケンタッキーブルーグ
ラス:トールフェスク=80±5 %:20±5 %にするため
に、人工粒土として、pH6.5 に調整された土壌に肥料を
有効成分を、全窒素0.04重量%、全リン酸0.20重量%、
水溶性カリウム0.06重量%になるように添加して造粒
し、さらに粒径が 0.2〜2.0mm の範囲の粒土が90重量%
以上になるように篩分けして用いた。水分を23%になる
ように含浸させたこの粒状土とケンタッキーブルーグラ
ス種子45,000粒/m2 、トールフェスク5,000 粒/m2 、計
50,000粒/m2 を、粒状土と種子の重量比が25:1になるよ
うに混合した。この混合物をポリエチレン製バッグに充
填・密封し、5日間25℃で静置した後、川砂を使用した
床土表層に播種した。所定の灌水、施肥、刈り込み等の
管理を実施し、播種後2カ月目、5カ月目、12カ月目に
内径105mm のホールカッターで調査片を3 ピース採取し
て、草種構成割合を調査した。草種構成割合の評価は、
1 ピース中に生存しているケンタッキーブルーグラスお
よびトールフェスクのそれぞれの株数を計測し、それぞ
れの値をそれらの株数の合計値で除して求めた。結果は
表2に示した。
【0018】
【表2】
【0019】表2に示すように混合播種された芝生の草
構成割合は、2カ月経過時から所望の割合で推移し、播
種後5カ月経過時、12カ月経過時においても安定した構
成割合で推移した。
【0020】
【実施例2】播種後12カ月経過時の段階で、芝生を構成
している草種の割合が株数比率でケンタッキーブルーグ
ラス:トールフェスク:ペレニアルライグラス=60±5
%:15±5 %:30±5 %にするために、人工粒土とし
て、pH6.5 に調整された土壌に肥料を有効成分を、全窒
素0.04重量%、全リン酸0.20重量%、水溶性カリウム0.
06重量%になるように添加して造粒し、さらに粒径が
0.2〜2mm の範囲の粒土が900重量%以上になるように
篩分けして用いた。水分を23%になるように含浸させた
この粒状土とケンタッキーブルーグラス種子40,000粒/m
2 、トールフェスク6,500 粒/m2 、ペレニアルライグラ
ス3,500 粒/m2 、計50,000粒/m2 を、粒状土と種子の重
量比が25:1になるように混合した。この混合物をポリエ
チレン製バッグに充填・密封し、5日間25℃で静置した
後、川砂を使用した床土表層に播種した。所定の灌水、
施肥、刈り込み等の管理を実施し、播種後2カ月目、5
カ月目、12カ月目に内径105mm のホールカッターで調査
片を3ピース採取して、草種構成割合を調査した。草種
構成割合の評価は、1ピース中に生存しているケンタッ
キーブルーグラス、トールフェスクおよびペレニアルラ
イグラスのそれぞれの株数を計測し、それぞれの値をそ
れらの株数の合計値で除して求めた。結果は表2に示し
た。表2に示すように混合播種された芝生の草構成割合
は、2 カ月経過時から所望の割合で推移し、播種後5 カ
月経過時、12カ月経過時においても安定した構成割合で
推移した。
【0021】
【比較例】川砂とケンタッキーブルーグラス種子40,000
粒/m2 、トールフェスク 6,500粒/m2 、ペレニアルライ
グラス 3,500粒/m2 、計50,000粒/m2 を、川砂と種子の
重量比が25:1になるように混合した後、川砂を使用した
床土表層に播種した。所定の灌水、施肥、刈り込み等の
管理を実施し、播種後2カ月目、5カ月目、12カ月目に
内径105mm のホールカッターで調査片を3 ピース採取し
て、草種構成割合を調査した。草種構成割合の評価は、
1 ピース中に生存しているケンタッキーブルーグラス、
トールフェスクおよびペレニアルライグラスのそれぞれ
の株数を計測し、それぞれの値をそれらの株数の合計値
で除して求めた。結果は表2に示した。表2に示すよう
に混合播種された芝生の草構成割合は、12カ月経過時に
おいても所望の割合が得られず、各片ごとに不均一な構
成を示した。
【0022】
【実施例3】参考例1〜3に示したように各別に処理し
たケンタッキーブルーグラス(処理条件:水分25%、温
度20℃、5日間)、トールフェスク(処理条件:水分23
%、温度20℃、3日間)およびペレニアルライグラス
(処理条件:水分23%、温度20℃、3日間)を種子粒数
が40,000粒/m2 、 6,500粒/m2 、 3,500粒/m2 、計50,0
00粒/m2 になるように混合して播種した。所定の灌水、
施肥、刈り込み等の管理を実施し、播種後2カ月目、5
カ月目、12カ月目に内径105mm のホールカッターで調査
片を3 ピース採取して、草種構成割合を調査した。草種
構成割合の評価は、1 ピース中に生存しているケンタッ
キーブルーグラス、トールフェスクおよびペレニアルラ
イグラスのそれぞれの株数を計測し、それぞれの値をそ
れらの株数の合計値で除して求めた。結果は、実施例1
や2と同様に、混合播種された芝生の草構成割合は、2
カ月経過時から所望の割合で推移し、12カ月経過時にお
いても安定した構成割合で推移した。
【0023】
【発明の効果】本発明方法により造成した芝生は、均一
な発芽が見られ、発芽2カ月経過頃から芝草構成は所望
割合でほぼ安定し、3〜6カ月程度で使用に供しえるよ
うになる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分として0.01〜2.00重量%の肥料
    成分を含1し、pH6〜7に調整され、18〜30重量%の水
    分を含浸させた粒径が 0.2〜2mm の人工粒状土を、所望
    芝生構成割合に応じて決められる播種粒数比率の2種以
    上の混合芝草種子1g に対して10〜300gの割合で混合
    し、この混合物を通気性材質よりなる容器に充填後密封
    し、18〜35℃で3〜5日間静置した後播種することを特
    徴とする寒地型混合芝生の造成方法。
  2. 【請求項2】 芝草種子が、ケンタッキーブルーグラ
    ス、トールフェスク、ペレニアルライグラスおよびファ
    インフェスクから選ばれる2種または3種である請求項
    1に記載の芝生の造成方法。
  3. 【請求項3】 有効成分として0.01〜2.00重量%の肥料
    成分を含有し、pH6〜7に調整され、18〜30重量%の水
    分を含浸させた粒径が 0.2〜2mm の人工粒状土を、芝草
    種別に種子1g に対して10〜300gの割合で混合し、この
    混合物を通気性材質よりなる容器に充填後密封し、18〜
    35℃で3〜5日間静置した芝草種の異なる2以上の上記
    の混合物を、所望芝生構成割合に応じて決められる播種
    種子粒数比率で混合し播種することを特徴とする寒地型
    混合芝生の造成方法。
  4. 【請求項4】 有効成分として0.01〜2.00重量%の肥料
    成分を含有し、pH6〜7に調整され、18〜30重量%の水
    分を含浸させた粒径が 0.2〜2mm の人工粒状土を、2種
    以上の混合芝草種子1g に対して10〜300gの割合で混合
    してなる芝草種子と人工粒状土の混合物。
  5. 【請求項5】 有効成分として0.01〜2.00重量%の肥料
    成分を含有し、pH6〜7に調整され、18〜30重量%の水
    分を含浸させた粒径が 0.2〜2mm の人工粒状土を、2種
    以上の混合芝草種子1g に対して10〜300gの割合で混合
    し、この混合物を通気性材質よりなる容器に充填後密封
    し、18〜35℃で3〜5日間静置する芝草種子の発芽促進
    方法。
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