JPH0568211B2 - - Google Patents

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JPH0568211B2
JPH0568211B2 JP62099436A JP9943687A JPH0568211B2 JP H0568211 B2 JPH0568211 B2 JP H0568211B2 JP 62099436 A JP62099436 A JP 62099436A JP 9943687 A JP9943687 A JP 9943687A JP H0568211 B2 JPH0568211 B2 JP H0568211B2
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JP
Japan
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wool
granular
medium
weight
water
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62099436A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63263026A (ja
Inventor
Susumu Aoki
Takashi Tabata
Akihiko Ando
Rikio Fukuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
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Publication date
Application filed by Nichias Corp filed Critical Nichias Corp
Priority to JP62099436A priority Critical patent/JPS63263026A/ja
Publication of JPS63263026A publication Critical patent/JPS63263026A/ja
Publication of JPH0568211B2 publication Critical patent/JPH0568211B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • Y02P60/216

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Hydroponics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、植物栽培用培地に係るもので、とく
にガラス質の人造無機繊維を用いた植物栽培用培
地の改良に関するものである。 [従来の技術] 従来、自然土壌からなる培土に代わつて、ロツ
クウール、ガラスウール、セラミツクフアイバー
等のガラス質の人造無機繊維を造粒加工して得た
粒状物(以下、粒状ウールと呼称する)が多用さ
れている。 この人造無機繊維からなる粒状ウールは、稲、
野菜、花、木、樹木などの植物の育苗用、栽培用
として、さらに試験栽培用として有用である。 [発明が解決しようとする問題点] しかし、上記粒状ウールを養液栽培の培地とし
て使用する場合に問題がある。この養液栽培にお
いては、とくに水の吸水性(毛管作用)が植物の
成育に影響を与える大きな要因となつているが、
前述した従来の粒状ウールは直径が10〜30mmと大
きな粒状物とされているため、吸水性に劣る欠点
がある。 また、前記粒状ウールは、ガラス質の繊維から
なるものであるから、それ自体に保水性は殆どな
く、養液栽培の培地としては不適格なものであ
る。 [問題点を解決するための手段及び作用] 本発明は、ロツクウール、ガラスウール、セラ
ミツクフアイバー等のガラス質の人造無機繊維を
ハンマークラツシヤなどの粉砕機で粗く破砕した
後、更に回転式グラニユレータなどの造粒機によ
り、直径0.5〜5mmの球状の微細な粒子に造粒加
工してなる粒状ウールを培地とすることにより、
吸水性の大幅な向上改善を図ると共に、くん炭、
酸性白土等の植物の活性化材を混合使用すること
により、特に養液栽培に用いられるN、P、Kの
主要素成分の活性化を高め、植物の養分吸収を増
大させ、作物の成育と増収の改善の図つたもので
ある。 本発明において使用する前記粒状ウールと植物
活性化材の混合割合は、前者が10〜90重量%、後
者が10〜90重量%とするのが好ましい。 下記表1は、ロツクウールからなる本発明の粒
状ウールと従来の粒状ウールとの吸水性につい
て、その性能を測定した場合の詳細を示したもの
である。なお、吸水特性の測定方法は、粒状ウー
ルを高さ100mm、直径100mmのポリネツトに入れた
ものを水につけて、毛細管作用によつて吸水する
高さを測定したものである。また第1図は本発明
の粒状ウールの形状を、第2図は従来の粒状ウー
ルの形状をそれぞれ示したもので、矢印は水の毛
細管作用を示す。
【表】 上記表1に示すように、本発明による粒状ウー
ルは、微粒化されているので、カサ密度は大きく
なるが、吸水特性の大幅に向上が認められてい
る。 また、本発明においては、ガラス質の人造無機
繊維を製造する工程または前記造粒工程で、アニ
オン系、ノニオン系又は両性イオン系の親水力を
有する界面活性材や多価アルコール系溶液などを
繊維に吹き付け処理すれば、保水性及び親水性の
良好な粒状ウールが得られる。前記アニオン系界
面活性剤としてはアルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ノニオン系界面活性剤としてはポリエ
チレングリコールアルキルエーテル、両性イオン
系界面活性剤としてはラウリルペタイン、多価ア
ルコール系界面活性剤としてはポリエチレングリ
コールが適しており、それぞれ粒状ウールに対し
て有効成分で0.01〜1.0重量%に調整したものが
よい。 また、本発明においては、用途に応じ、前述し
た微粒化した粒状ウールと、保水性及び親水性を
付与した粒状ウールとを、例えば5重量%以上と
し、撥水性を付与した粒状ウールを95重量%以下
として混合した培地とすることもできる。 撥水性を有する粒状ウールとしては、前記親水
力溶液の代わりに、撥水力を有するシリコーンオ
イル、パラフインオイル又はアスフアルトエマル
ジヨンなどの溶液を繊維に吹き付け処理すること
によつて得られる。それらの撥水剤は粒状ウール
に対して有効成分で0.01〜3.0重量%に調製した
ものがよい。 また、本発明においては、前記粒状ウール、親
水性付与の粒状ウール、撥水性付与の粒状ウール
のいずれか、あるいはその混合培地に、植物栽培
に必要量なN、P、K、Ca、Mgの5大養分要素
と、Fe、Mn、B、Moなどの微量養分要素を添
加した培地とすることもできる。 特に本発明は、前記各種培地を、例えば10〜90
重量%以上とし、くん炭、珪酸白土などの植物成
育に活性化を付与する用土を90重量%以下として
混合して培地を構成することを特徴としており、
その構成により、下記効果が得られる。 即ち、前記くん炭や珪酸白土を添加した培土
は、とくに養液栽培において、N、P、Kの主要
素養分の活性化を高め、植物への養分吸収を増大
させ、作物の成育と増収の改善に顕著な効果があ
る。即ち、前記くん炭はロツクウールと同様に、
カサ密度0.15g/cm3で軽く、保水と通気性が良
く、保水した水のPHは8前後の弱塩基性を呈し、
苦溶性のP、Kを緩効的に溶出して、この弱塩基
性放出液は植物の養分吸収を増大させる働きがあ
る。 一方、珪酸白土は養液栽培に重要な保水率のコ
ントロールの役目と、化学的には苦溶性の珪酸分
により、PHが6前後でコロイド状の珪酸SiO4 4-
生成し、N、P、Kと相乗作用により植物の茎葉
成育を向上させる働きがある。 前記活性化材としては、くん炭、珪酸白土のほ
かに、礫、軽石粒、セオライト等も使用できる。 さらにまた、本発明においては、前記親水性付
与の粒状ウールと撥水性付与の粒状ウールとの混
合培地、あるいはそれに前記養分添加した混合培
地、ならびに前記成育活性化促進剤との混合培地
を例えば10重量%以上とし、磁性体のFe、Ni、
Crなどの酸化物を90重量%以下とし混合した培
地とすることができる。 前記強磁性を有するFe、Ni、Crなどの酸化粉
末を添加した培地は、大気の磁場を帯び、その磁
気で植物の生物隔膜の浸透性を活性化し、肥料養
成の吸収を一層高め、成育を促し、かつ殺菌作用
の働きと生理作用を活発にして根腐れの病害を防
止する効果がある。 [実施例] 稚苗の水稲育苗実用化試験として、本発明の粒
状ウール(2mmφロツクウール)を育苗箱(高さ
30mm、ヨコ280mm、タテ580mm)に収容し、肥料と
してN1.5g、P2O51.0g、K2O1.5gを必要量の潅
水に入れたものを添加した培地(実施例1)と、
さらに前記粒状ウールに対してくん炭を5重量%
及び珪酸白土を10重量%添加した培地(実施例
2)と従来の粒状ウール(10mmφロツクウール)
を前記と同じ育苗箱に収容し、実施例1と同じ肥
料を同量に添加した培地(比較例)とを作り、そ
れぞれの培地に200gの催芽籾を播種し、通常の
育苗条件で21日間、成育させた試験成績概要を表
2に示す。
【表】 上記表2に示す項目中、水稲育苗用培地で重要
なものは草丈と乾物重であつて、これは反当りの
収穫指数となるものである。本発明による微粒化
した粒状ウールと植物活性化材とを混合使用した
培地は、前述したように、優れた吸水性を具えて
いるので、従来の粒状ウールを用いた培地に比
べ、草丈及び乾物重の増大に顕著な効果のあるこ
とが認められた。 [発明の効果] 本発明によれば、ロツクウール、ガラスウー
ル、セラミツクフアイバー等のガラス質の人造無
機繊維を用い、これを直径0.5〜5mmの球状の微
細な粒子に造粒加工してなる粒状ウールと、くん
炭、酸性白土等の植物活性化材とで培地を構成す
るものであるから、吸水性に優れた培地が得られ
るばかりでなく、養液栽培の培地に使用して、作
物の成育と増収の改善に顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の粒状ウールの形状と吸水時の
毛管作用を示した説明図、第2図は従来の粒状ウ
ールの形状と吸水時の毛管作用を示した説明図で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ロツクウール、ガラスウール、セラミツクフ
    アイバー等のガラス質の人造無機繊維を用い、こ
    れを直径0.5〜5mmの球状の微細な粒子に造粒加
    工してなる粒状ウール10〜90重量%と、植物栽培
    の主要素養分の活性化を高めて植物への養分吸収
    を増大させるための活性化材を10〜90重量%とを
    混合して培地を構成することを特徴とする植物栽
    培用培地。 2 前記活性化材が、くん炭、珪酸白土である特
    許請求の範囲第1項記載の植物栽培用培地。
JP62099436A 1987-04-21 1987-04-21 植物栽培用培地 Granted JPS63263026A (ja)

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JP62099436A JPS63263026A (ja) 1987-04-21 1987-04-21 植物栽培用培地

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JP62099436A JPS63263026A (ja) 1987-04-21 1987-04-21 植物栽培用培地

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JPS63263026A JPS63263026A (ja) 1988-10-31
JPH0568211B2 true JPH0568211B2 (ja) 1993-09-28

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01256321A (ja) * 1988-04-04 1989-10-12 Ask Corp 植物育成培地用粒状化繊維
JPH02124037A (ja) * 1988-11-04 1990-05-11 Kobe Steel Ltd 農業用軽量人工培養土
JPH02111256U (ja) * 1989-02-27 1990-09-05
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JPS63192323A (ja) * 1987-02-05 1988-08-09 ニチアスセラテック株式会社 ロツクウ−ル微粒綿

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