JP2002110458A - チップ状固体電解コンデンサ - Google Patents
チップ状固体電解コンデンサInfo
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Abstract
提供することを課題としている。 【解決手段】 導出リード1を具備し、誘電体酸化皮
膜、固体電解質層、陰極引出層を形成したコンデンサ素
子2と、コンデンサの電極となる電極基板7と、外装樹
脂9を有するチップ状コンデンサにおいて、上記電極基
板7が、少なくとも2箇所の貫通孔を有する絶縁層4
と、該貫通孔の一方を覆うように配置した導電板3と、
貫通孔に形成された電極層10とを有することを特徴と
している。
Description
ンデンサに関するものである。
図5のように陽極リード1を有し固体電解質層、陰極引
出層を形成したコンデンサ素子2をリードフレーム11
に接続し、外装樹脂9の側面からリードフレーム11を
導出し、外装樹脂9に沿って折り曲げ加工し、基板接地
面に電極を形成していた。また特開平8−148386
号公報では、コンデンサ素子を支持する段差を形成した
絶縁スルーホール電極基板にコンデンサ素子および導出
リードをそれぞれ導電性接着剤にて接続する製造方法が
提案されている。
化が進められる中、チップ状固体電解コンデンサは小形
化が求められてきた。しかしながら図5のようにリード
フレームを折り曲げて外部電極を形成する従来のチップ
状固体電解コンデンサでは、製品体積が小さくなるほど
体積中に占めるリードフレームの割合が増え、収納する
コンデンサ素子の体積が十分取れないという問題があっ
た。さらに、基板に搭載する際、部品間距離を短縮する
と、隣接する部品がリフローはんだ付けでわずかに位置
ずれする場合があるため、電子部品の側面にリードフレ
ームを構成する従来のチップ状固体電解コンデンサなど
は部品間で短絡する危険があり、さらなる高密度実装が
進められないという問題があった。一方、段差を形成し
たスルーホール電極基板にコンデンサ素子を導電性接着
剤にて接続してチップ部品の下面、すなわち基板接地面
のみに電極形成した構造のチップ部品が提案されている
が、電極基板の製作コストがかさむ上、コンデンサ素子
の導出リードは通常タンタルなどの弁作用金属が用いら
れ、導電性接着剤による電気的接続では表面酸化により
接続界面の抵抗が増加してコンデンサ特性が劣化し、さ
らには接合強度が弱くなり剥離を生じさせるという問題
があった。また、上記従来のコンデンサは電極端子自体
の厚さが少なくとも80μm以上となるため、製品下面
とコンデンサ素子下面との距離が140μm以上とな
り、部品の小型化に伴う素子収容容量を向上させる阻害
要因となっていた。
る絶縁層と、貫通孔を覆う導電板と、貫通孔を埋める電
極層とを有する電極基板と導出リードを具備したコンデ
ンサ素子とを電気的に接続した構造とすることにより、
該電極基板の厚みを薄くでき、素子収容容量に優れたチ
ップ状コンデンサが実現できるものであり、また該コン
デンサの側面のリードをなくすことで高密度実装も可能
とするものである。すなわち、導出リード1を具備し、
誘電体酸化皮膜、固体電解質層、陰極引出層を形成した
コンデンサ素子2と、コンデンサの電極となる電極基板
7と、外装樹脂9を有するチップ状コンデンサにおい
て、上記電極基板7が、少なくとも2箇所の貫通孔を有
する絶縁層4と、該貫通孔の一方を覆うように配置した
導電板3,3と、貫通孔に形成された電極層10,10
とを有することを特徴とするチップ状固体電解コンデン
サである。
メッキ層6a〜6dを有し、貫通孔内のメッキ層6b,
6dと電極層10,10とが接すること特徴とするチッ
プ状固体電解コンデンサである。
箇所の貫通孔を有する樹脂フィルムと接着層とを絶縁層
4とし、該貫通孔の一方を導電板3,3で覆った後、該
導電板3,3に接する錫メッキまたははんだメッキから
なるメッキ層6a〜6dを形成し、貫通孔内のメッキ層
6b,6dと接するよう形成した電極層10,10とを
有することを特徴とするチップ状固体電解コンデンサで
ある。
ィルムであり、接着層がエポキシ系接着剤からなること
を特徴とするチップ状コンデンサである。
の導電板3,3を配置し、絶縁性樹脂を塗布、硬化して
絶縁層4を形成後、導電板3,3上の絶縁性樹脂を除去
して絶縁層4に貫通孔を形成し、導電板3,3に接する
錫メッキまたははんだメッキからなるメッキ層6a〜6
dを形成後、電極層10を形成してなることを特徴とす
るチップ状固体電解コンデンサである。
とを特徴とするチップ状固体電解コンデンサである。
であることを特徴とするチップ状固体電解コンデンサで
ある。
属条材5で電気的に接続したことを特徴とするチップ状
固体電解コンデンサである。
ニッケル合金を母材とし、錫メッキまたははんだメッキ
を施してなることを特徴とするチップ状固体電解コンデ
ンサである。
特徴とするチップ状固体電解コンデンサである。
ことを特徴とするチップ状固体電解コンデンサである。
接にて接続し、金属条材5の側面と電極基板7とを導電
性接着剤8で接続したことを特徴とするチップ状固体電
解コンデンサである。
着剤を介して電極基板に電気的に接続し、さらにコンデ
ンサ素子を導電性接着剤を介して電極基板と電気的に接
続し、電極基板の裏面に電極層を形成することで、コン
デンサ素子に接続したリードフレームを外部電極とする
コンデンサより素子収納容量に優れたチップ状コンデン
サを実現することができ、さらに該コンデンサ側面には
リードフレームがないため、リフローはんだ付け時に部
品位置がずれても部品間の電気的短絡を防ぐことができ
る。
電極基板7の厚みを厚くすることなく、電極層10,1
0の幅と位置を各々任意に設計することができ、少なく
とも部品側面に電極が形成されない構造とすることがで
きる。よって、部品間距離が0.1〜0.15mm程度
で基板設計した高密度実装基板で、リフローはんだ付け
時に部品の位置ずれが生じても、部品側面に導電部分が
ない構造であるため、部品間で電気的短絡が発生しな
い。その上角柱状の金属条材を導出リードと陽極外部端
子との接続に用い、電極基板7をほぼ平面状の基板とす
ることができるので低コストで極めて生産性の優れたコ
ンデンサを得ることができる。さらに、厚さの制約があ
るリードフレームを電極に使用しないので、極めて優れ
た体積有効活用率を有すチップ状固体電解コンデンサを
提供することが可能である。
て図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実
施例を示すチップ状固体電解コンデンサの断面図であ
る。
に、公知の方法で誘電体酸化皮膜、固体電解質層、陰極
引出層を形成しコンデンサ素子2とした。2箇所の貫通
孔を設けた厚さ50μmのポリイミドフィルムの上面に
エポキシ系接着剤を塗布し、導電板3,3として厚さ1
8μmの圧延銅板を用いて、貫通孔を覆うように塗布面
に配置した後硬化させ、無光沢錫メッキで導電板と接す
るメッキ層6a〜6dを形成し、残った貫通孔にはんだ
ペーストを印刷し電極10,10とし、厚さ80μmの
電極基板7を形成した。次に、鉄−ニッケル合金を母材
とし、表面に無光沢錫メッキを施した金属条材5と、導
出リードを抵抗溶接し、金属条材とメッキ層6a、コン
デンサ素子2とメッキ層6cとを導電性接着剤8で各々
電気的に接続した後、コンデンサ素子を外装樹脂で被覆
し、1.6×0.8×0.8mm(1608サイズ)の
チップ状固体電解コンデンサを作製した。
施例によるチップ状固体電解コンデンサの断面図であ
る。導電板として厚さ18μmの圧延銅板2枚を配置
し、ポリイミド樹脂を塗布、硬化して絶縁層4を形成し
た後、導電板上のポリイミド樹脂の一部を除去して絶縁
層4に貫通孔を形成し、無光沢はんだメッキでメッキ層
6a〜6dを形成後、残った貫通孔にはんだペーストを
印刷して電極10,10を形成し厚さ80μmの電極基
板7とした。その他は実施例と同様にして、1608サ
イズのチップ状固体電解コンデンサを作製した。
08サイズのコンデンサを、比較例として特開平8−1
48386号公報記載の段付スルーホール電極基板を用
いた1608サイズのコンデンサを作製し、実施例1、
実施例2、従来例、比較例で、従来例を1.00とした
ときの製品内に最大収容可能な素子収容容積比率と、外
部電極である電極層またはリードフレームの設計値に対
する垂直方向の電極位置バラツキを表1に示した。
来例、比較例より素子収容容積比率が高く優れており、
電極位置バラツキも従来例より少なく優れていることが
分かる。
材5の形状は角柱が望ましく、好ましくは三〜六角柱で
ある。金属条材5の形状を角柱とし、角柱の側面と陽極
側内部電極6aとを導電性接着剤8で接続することで、
電気的・物理的に長期に安定した接続が可能となり、さ
らに角柱は転がりにくいので作業性を改善することがで
きる。なお、金属条材5の導出リード溶接箇所を切り欠
き加工してもよい。
んだペーストの印刷を用いたが、銀ペースト、銀ペース
トとはんだペースト、はんだ浴へのディッピング、はん
だボール接続で構成しても良い。
後、または、導電板に絶縁性樹脂を塗布、硬化後、エッ
チング加工にて導電板の不要な部分を除去してもよい。
とを基本とするが、設計寸法的・製造設備の加工精度的
に外部に表出する可能性があることを見越し、実装はん
だ付け時、はんだに容易に濡れない材料が望ましく、ニ
ッケルまたはニッケル合金が好ましい。また金属条材の
表面メッキは前出の電極基板7と同じく無光沢はんだメ
ッキなどの材料を用いることができ、金属条材5の表面
にメッキ処理することで、導電性接着剤8との接続を電
気的、物理的に安定させることができる。
μmとしたが、より薄い材料を用いた方が体積有効活用
効果が向上することは言うまでもなく、現在のリードフ
レーム材料として広く使用されているものが厚さ120
μmを中心に80μmから150μmであることに対し
いわゆるフレキシブル基板ではより薄くすることが可能
である。しかしながら基板厚みが25μm未満では基板
の剛性が弱くコンデンサの組立工程でのハンドリング性
が著しく劣化し生産性が極めて悪くなる。一方、90μ
mを超える基板厚みでは固体電解コンデンサに占める体
積比が大なるものとなり、体積効率が劣化する。よって
体積有効活用性、材料の入手性、さらにチップ状固体電
解コンデンサの生産性から電極基板厚さは25〜90μ
mの範囲が好ましい。
ング加工したものを用いて、連続した複数個の電極基板
を作製し、各電極基板に複数個のコンデンサ素子を各々
接続し、一括して外装樹脂で被覆後個々のコンデンサに
切り離してもよい。
デンサは、少なくとも2箇所の貫通孔を有する絶縁層
と、貫通孔を覆う導電板と、貫通孔を埋める電極層とを
有する電極基板を用いることで、製品側面に導通部を設
けることなく下面に電極を形成できるので高密度実装に
対応でき、さらに内部電極と外部電極との位置を任意に
設計できるので、極めて優れた体積有効活用率を有し、
また、電極基板下面の電極層を導電性ペースト印刷、は
んだ浴へのディッピング等で形成しているため、平面度
のバラツキが少なく安定した基板搭載が可能なチップ状
固体電解コンデンサを安価に得ることができる。
ンサの断面図である。
解コンデンサの断面図である。
固体電解コンデンサの断面図である。
固体電解コンデンサの断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 導出リードを具備し、誘電体酸化皮膜、
固体電解質層、陰極引出層を形成したコンデンサ素子
と、コンデンサの電極となる電極基板と、外装樹脂を有
するチップ状固体電解コンデンサにおいて、 上記電極基板が、少なくとも2箇所の貫通孔を有する絶
縁層と、該貫通孔の一方を覆うように配置した導電板
と、貫通孔に形成された電極層とを有することを特徴と
するチップ状固体電解コンデンサ。 - 【請求項2】 請求項1記載の電極基板が、導電板に接
するメッキ層を有し、貫通孔内のメッキ層と電極層とが
接することを特徴とするチップ状固体電解コンデンサ。 - 【請求項3】 上記電極基板が、少なくとも2箇所の貫
通孔を有する樹脂フィルムと接着層とを絶縁層とし、該
貫通孔の一方を導電板で覆った後、該導電板に接する錫
メッキまたははんだメッキからなるメッキ層を形成し、
貫通孔内のメッキ層と接するよう形成した電極層とを有
することを特徴とする請求項1記載のチップ状固体電解
コンデンサ。 - 【請求項4】 上記樹脂フィルムがポリイミドフィルム
であり、接着層がエポキシ系接着剤からなることを特徴
とする請求項3記載のチップ状固体電解コンデンサ。 - 【請求項5】 上記電極基板が、少なくとも2枚の導電
板を配置し、絶縁性樹脂を塗布、硬化して絶縁層を形成
後、導電板上の絶縁性樹脂を除去して絶縁層に貫通孔を
形成し、導電板に接する錫メッキまたははんだメッキか
らなるメッキ層を形成後、貫通孔内のメッキ層と接する
よう形成した電極層とを有することを特徴とする請求項
2記載のチップ状固体電解コンデンサ。 - 【請求項6】 上記絶縁性樹脂がポリイミド樹脂である
ことを特徴とする請求項5記載のチップ状固体電解コン
デンサ。 - 【請求項7】 上記電極基板の厚みが、25〜90μm
であることを特徴とする請求項1〜5記載のチップ状固
体電解コンデンサ。 - 【請求項8】 上記導出リードと一方の導電板とを金属
条材で電気的に接続したことを特徴とする請求項1〜5
記載のチップ状固体電解コンデンサ。 - 【請求項9】 請求項9記載の金属条材がニッケルまた
はニッケル合金を母材とし、錫メッキまたははんだメッ
キを施してなることを特徴とするチップ状固体電解コン
デンサ。 - 【請求項10】 上記金属条材の形状が角柱であること
を特徴とする請求項9〜10記載のチップ状固体電解コ
ンデンサ。 - 【請求項11】 上記金属条材の形状が三〜六角柱であ
ることを特徴とする請求項9〜11記載のチップ状固体
電解コンデンサ。 - 【請求項12】 上記導出リードと金属条材とを抵抗溶
接にて接続し、金属条材の側面と電極基板とを導電性接
着剤で接続したことを特徴とする請求項9〜12記載の
チップ状固体電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
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JP2000296597A JP4276774B2 (ja) | 2000-09-28 | 2000-09-28 | チップ状固体電解コンデンサ |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004281716A (ja) * | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Nichicon Corp | チップ状固体電解コンデンサ |
JP2008198639A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Nichicon Corp | 固体電解コンデンサ |
JP2009105241A (ja) * | 2007-10-24 | 2009-05-14 | Nec Tokin Corp | チップ型固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
KR101067210B1 (ko) * | 2008-12-08 | 2011-09-22 | 삼성전기주식회사 | 고체 전해 콘덴서 |
TWI485731B (zh) * | 2013-03-15 | 2015-05-21 | Holy Stone Entpr Co Ltd | The structure of tantalum capacitors |
-
2000
- 2000-09-28 JP JP2000296597A patent/JP4276774B2/ja not_active Expired - Lifetime
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TWI485731B (zh) * | 2013-03-15 | 2015-05-21 | Holy Stone Entpr Co Ltd | The structure of tantalum capacitors |
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