JP2002109677A - 車両走行制御方法およびシステム、ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体 - Google Patents

車両走行制御方法およびシステム、ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体

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JP2002109677A
JP2002109677A JP2000300822A JP2000300822A JP2002109677A JP 2002109677 A JP2002109677 A JP 2002109677A JP 2000300822 A JP2000300822 A JP 2000300822A JP 2000300822 A JP2000300822 A JP 2000300822A JP 2002109677 A JP2002109677 A JP 2002109677A
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Japan
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vehicle
dedicated
time
intersection area
general
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JP2000300822A
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English (en)
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Hideyuki Aisu
英之 愛須
Toshiaki Tanaka
俊明 田中
Kentaro Torii
健太郎 鳥居
Shinichiro Nakazawa
新一郎 中沢
Yoshikazu Oba
義和 大場
Yoshiro Seki
義朗 関
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】平面交差領域上において、各専用軌道を走行す
る車両が一時停止することなく通過する。 【解決手段】各専用軌道2a、2bを交差領域4に向か
って走行する専用車両5a、5bが交差領域4に対して
所定距離D以内に進入したことを検出するループアンテ
ナ12a、12bと、このループアンテナからの検出信
号に応じて、各専用車両が現在の走行速度により所定距
離Dを走行した場合の走行時間を推定する推定処理、こ
の推定走行時間に基づいて、各専用車両の交差領域4へ
の進入タイミングの差が、互いの衝突および接触を回避
できる余裕時間T以上であるか否か判断する判断処
理、およびこの結果進入タイミングの差が余裕時間T
未満である場合に、この差を余裕時間T以上に設定す
るための各専用車両の走行速度を目標走行速度として決
定する処理を実行する走行制御装置13と、その目標走
行速度に変化させる車載ユニット10とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道、高速バス、
自動走行車両等の特定の車両(専用車両)専用の複数の
軌道(専用軌道)が平面状に交差して構成された交差領
域に向かって走行する専用車両の走行制御を行う車両走
行制御方法およびシステム、ならびにコンピュータ読取
可能な記憶媒体に関する。
【0002】また、本発明は、上記専用車両専用の専用
軌道および普通車両等の一般車両走行用の一般軌道が平
面状に交差して構成された交差領域へ向かって走行する
専用車両および一般車両の走行制御を行う車両走行制御
方法およびシステム、ならびにコンピュータ読取可能な
記憶媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、鉄道等の特定の車両が専用に走行
する例えば線路等の専用軌道と普通車両等の一般車両が
走行する一般軌道とが平面交差する平面交差領域(踏
切)や、複数の一般軌道が平面状に交差する交差点にお
いては、信号機や遮断機等で一方向の車両のみを優先さ
せて進行許可を与え、他方向の非優先側の車両の進行を
不許可にすることにより、踏切や交差点での車両の衝突
を防止していた。
【0004】例えば、踏切では、専用車両が専用軌道を
通って踏切に向かって走行してきた際には、警報を鳴ら
しながら遮断機を非優先側の一般軌道上に降ろして一般
車両の踏切通過を不許可にし(遮断し)、専用車両のみ
を優先させて踏切を通過させていた。また、交差点にお
いては、例えば一方向の優先側の一般軌道の信号機を青
に点灯させてその一般軌道を走行する一般車両の交差点
への進入を許可し、その際、他方向の非優先側の一般軌
道の信号機を赤に点灯させてその一般軌道を走行する一
般車両の交差点への進入を不許可(阻止)していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
踏切や交差点においては、一方向の優先側の軌道上の車
両(専用車両、一般車両)の走行を許可し、他方向の非
優先側の軌道上の車両(専用車両、一般車両)の走行を
不許可(遮断)しているため、非優先側の軌道上を踏切
や交差点に向かって走行する車両は、一時的に完全停止
しなければならず、場合によっては、非優先側の車両が
極端に待機しなければならない恐れも生じていた。
【0006】このため、一般軌道上の車両の流れの円滑
化を妨げることになり、事故原因に繋がりやすく、交通
安全性の面からも改善が望まれていた。
【0007】また、上述した踏切や交差点における一般
軌道上での一般車両の完全停止は、一般軌道上における
交通渋滞を生じさせ、この結果、排ガスの増大に加え、
経済的損失およびエネルギー消費ロスの増大を招いてい
た。
【0008】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、複数の専用軌道や一般軌道および専用軌道
が平面交差して構成された踏切や交差点等の交差領域
を、各軌道の車両が一時停止することなく、あるいは一
時停止する時間を最小限度に抑制しながら通過すること
を可能にした車両走行制御方法およびシステム、ならび
にコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供することをそ
の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための第1の発明によれば、平面状に交差して交差領域
を構成する複数の軌道それぞれを専用に走行する複数の
専用車両の走行制御システムであって、前記各軌道を前
記交差領域に向かって走行する専用車両が当該交差領域
に対して所定距離以内に進入したことを検出する検出手
段と、この検出手段からの検出信号に応じて、前記所定
距離以内に進入した各専用車両が現在の走行速度により
前記所定距離を走行した場合の走行時間を推定する推定
手段と、推定した各専用車両の推定走行時間に基づい
て、前記各専用車両の前記交差領域への進入タイミング
の差が、互いの衝突および接触を回避できる余裕時間以
上であるか否か判断する判断手段と、この判断の結果、
進入タイミングの差が前記余裕時間未満である場合に、
前記進入タイミングの差を余裕時間以上に設定するため
の各専用車両の走行速度を目標走行速度として決定する
手段と、前記各専用車両の現在走行速度を決定した目標
走行速度に変化させる速度制御手段とを備えている。
【0010】第1の発明において、前記目標走行速度を
決定する手段は、前記各専用車両の推定走行時間を調整
するための調整時間変数を設定する手段と、一方の専用
車両の推定走行時間および設定した調整時間変数の和と
他方の専用車両の推定走行時間および設定した調整時間
変数の和との差が前記余裕時間以上になる第1の条件、
および前記各専用車両の調整時間変数の2乗値の総和が
最小になる第2の条件を共に満足する調整時間変数を求
め、求めた各専用車両の調整時間変数を最適調整時間に
設定する手段と、設定した各専用車両の最適調整時間お
よび推定走行時間に基づいて当該各専用車両の目標速度
を算出する手段とを備えている。
【0011】第1の発明において、前記速度制御手段
は、前記決定された各専用車両の走行速度を目標走行速
度に変化させるための制御信号を当該各専用車両に送信
する手段と、前記各専用車両に搭載されており、送信さ
れた制御信号に応じて自車両の走行速度を前記目標走行
速度に切換える切換制御手段とを備えるとともに、前記
各専用軌道毎に設けられ、当該専用軌道を平面交差領域
へ向かって走行する各専用車両に対して、少なくともそ
の平面交差領域に対する進入許可用信号現示および進入
禁止用信号現示を切換えながら行う信号装置と、前記制
御信号送信手段の送信タイミングに応じて、前記信号装
置の信号現示を前記進入禁止用信号現示から進入許可用
信号現示に切換える手段とを備えている。
【0012】上述した目的を達成するための第2の発明
によれば、専用車両走行用の専用軌道および一般車両走
行用の一般軌道が平面状に交差して構成された交差領域
における前記専用車両および一般車両の走行制御システ
ムであって、遮断動作現示指令に応じて前記平面交差領
域への一般車両の進入を遮断する遮断機と、前記専用軌
道を前記交差領域に向かって走行する専用車両が当該交
差領域に対して所定距離内に進入したことを検出して検
出信号を出力する検出信号出力手段と、この検出信号出
力手段からの検出信号出力タイミングおよび遮断動作現
示時間に応じて、前記一般軌道上の一般車両の前記平面
交差領域に対する進入待機時間を推定する待機時間推定
手段と、前記検出手段からの検出信号に応じて、前記所
定距離以内に進入した専用車両が現在の走行速度により
前記所定距離を走行した場合の走行時間を推定する推定
手段と、推定された専用車両の推定走行時間および推定
された一般車両の進入待機時間に基づいて、前記専用車
両の前記交差領域への進入タイミングにおいて前記一般
車両の前記交差領域への進入を遮断し、かつ前記一般車
両の待機時間を最小にするための専用車両の走行速度
(目標走行速度および前記遮断機に対する遮断動作現示
タイミングをそれぞれ決定する手段と、前記専用車両の
現在走行速度を決定した目標走行速度に変化させる速度
制御手段と、決定された遮断動作現示タイミングに応じ
て遮断動作現示指令を前記遮断機に与える手段とを備え
ている。
【0013】第2の発明において、前記決定手段は、前
記専用車両の推定走行時間を調整するための調整時間変
数を設定する手段と、前記検出手段の検出タイミングお
よび前記遮断動作現示タイミング間の時間と前記専用車
両の推定走行時間および設定した調整時間変数の和との
差が当該専用車両および一般車両の衝突および接触を回
避できる余裕時間以上になる第1の条件、および前記専
用車両の調整時間変数の2乗値と前記一般車両の待機時
間の2乗値との総和が最小になる第2の条件を共に満足
する調整時間変数および遮断動作現示タイミングをそれ
ぞれ求める手段と、求めた専用車両の調整時間変数およ
び推定走行時間に基づいて当該専用車両の目標速度を算
出する手段とを備えている。
【0014】第2の発明において、前記調整時間変数お
よび遮断動作現示タイミングをそれぞれ求める手段は、
前記一般車両の待機時間の2乗値を、その一般車両の緊
急度合に応じて重み付けをし、前記専用車両の調整時間
変数の2乗値と重み付けした一般車両の待機時間の2乗
値との総和が最小になるように、前記専用車両の目標走
行速度および前記遮断機の遮断動作現示タイミングをそ
れぞれ求める手段である。
【0015】上述した目的を達成するための第3の発明
によれば、平面状に交差して交差領域を構成する複数の
軌道それぞれを専用に走行する複数の専用車両の走行制
御方法であって、前記各軌道を前記交差領域に向かって
走行する専用車両が当該交差領域に対して所定距離以内
に進入したことを検出し、その検出信号に応じて、前記
所定距離以内に進入した各専用車両が現在の走行速度に
より前記所定距離を走行した場合の走行時間を推定し、
推定した各専用車両の推定走行時間に基づいて、前記各
専用車両の前記交差領域への進入タイミングの差が、互
いの衝突および接触を回避できる余裕時間以上であるか
否か判断し、この判断の結果、進入タイミングの差が前
記余裕時間未満である場合に、前記進入タイミングの差
を余裕時間以上に設定するための各専用車両の走行速度
を目標走行速度として決定し、前記各専用車両の現在走
行速度を決定した目標走行速度に変化させる。
【0016】上述した目的を達成するための第4の発明
によれば、専用車両走行用の専用軌道および一般車両走
行用の一般軌道が平面状に交差して構成された交差領域
に設置され、遮断動作現示指令に応じて前記平面交差領
域への一般車両の進入を遮断する遮断機を有する交通シ
ステムにおける前記専用車両および一般車両の走行制御
方法であって、前記専用軌道を前記交差領域に向かって
走行する専用車両が当該交差領域に対して所定距離内に
進入したことを検出して検出信号を出力し、その検出信
号出力タイミングおよび遮断動作現示時間に応じて、前
記一般軌道上の一般車両の前記平面交差領域に対する進
入待機時間を推定し、前記検出信号に応じて、前記所定
距離以内に進入した専用車両が現在の走行速度により前
記所定距離を走行した場合の走行時間を推定し、推定さ
れた専用車両の推定走行時間および推定された一般車両
の進入待機時間に基づいて、前記専用車両の前記交差領
域への進入タイミングにおいて前記一般車両の前記交差
領域への進入を遮断し、かつ前記一般車両の待機時間を
最小にするための専用車両の走行速度(目標走行速度お
よび前記遮断機に対する遮断動作現示タイミングをそれ
ぞれ決定し、前記専用車両の現在走行速度を決定した目
標走行速度に変化させ、決定された遮断動作現示タイミ
ングに応じて遮断動作現示指令を前記遮断機に与える。
【0017】上述した目的を達成するための第5の発明
によれば、平面状に交差して交差領域を構成する各軌道
を前記交差領域に向かって走行する専用車両が当該交差
領域に対して所定距離以内に進入したことを検出する検
出ユニットと、この検出ユニットと通信可能なコンピュ
ータとを備えた車両走行制御システムに適用できるコン
ピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記検出ユニッ
トからの検出信号に応じて、前記所定距離以内に進入し
た各専用車両が現在の走行速度により前記所定距離を走
行した場合の走行時間を前記コンピュータに推定させる
機能と、推定した各専用車両の推定走行時間に基づい
て、前記各専用車両の前記交差領域への進入タイミング
の差が、互いの衝突および接触を回避できる余裕時間以
上であるか否かを前記コンピュータに判断させる機能
と、この判断の結果、進入タイミングの差が前記余裕時
間未満である場合に、前記進入タイミングの差を余裕時
間以上に設定するための各専用車両の走行速度を目標走
行速度として前記コンピュータに決定させる機能と、前
記各専用車両の現在走行速度を前記コンピュータにより
決定した目標走行速度に変化させる機能とを備えてい
る。
【0018】上述した目的を達成するための第6の発明
によれば、専用車両走行用の専用軌道および一般車両走
行用の一般軌道が平面状に交差して構成された交差領域
に設置され、遮断動作現示指令に応じて前記平面交差領
域への一般車両の進入を遮断する遮断機と、前記専用軌
道を前記交差領域に向かって走行する専用車両が当該交
差領域に対して所定距離内に進入したことを検出して検
出信号を出力する検出ユニットと、前記遮断機および検
出ユニットに通信可能なコンピュータとを備えた車両走
行制御システムに適用できるコンピュータ読取可能な記
憶媒体であって、前記検出ユニットからの検出信号出力
タイミングおよび遮断動作現示時間に応じて、前記一般
軌道上の一般車両の前記平面交差領域に対する進入待機
時間を前記コンピュータに推定させる機能と、前記検出
ユニットからの検出信号に応じて、前記所定距離以内に
進入した専用車両が現在の走行速度により前記所定距離
を走行した場合の走行時間を前記コンピュータに推定さ
せる機能と、推定された専用車両の推定走行時間および
推定された一般車両の進入待機時間に基づいて、前記専
用車両の前記交差領域への進入タイミングにおいて前記
一般車両の前記交差領域への進入を遮断し、かつ前記一
般車両の待機時間を最小にするための専用車両の走行速
度(目標走行速度)および前記遮断機に対する遮断動作
現示タイミングを前記コンピュータにそれぞれ決定させ
る機能と、前記専用車両の現在走行速度を前記コンピュ
ータにより決定した目標走行速度に変化させる機能と、
決定された遮断動作現示タイミングに応じて前記コンピ
ュータにより遮断動作現示指令を前記遮断機に与える機
能とを備えている。
【0019】
【発明の実施形態】本発明に係る車両走行制御方法およ
びシステム、ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体
の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0020】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る車両走行制御システム1の機能ブ
ロック構成およびそのインフラ施設を示す図である。
【0021】図1によれば、車両走行制御システム1
は、鉄道、バス等の特定の車両専用の例えば線路等の複
数の専用軌道2(対向2車線)が平面状に交差している
(図1においては、2つの専用軌道2a、2bが十字に
交差している)平面交差領域4へ向かって、各専用軌道
2a、2b上を走行する専用車両5a、5bの走行制御
を行うシステムである。
【0022】例えば、この車両走行制御システム1は、
上記専用車両として鉄道を用いた鉄道システム、上記専
用車両として自動走行車両を用いたIMTS(Inte
lligent Multi−Mode Transi
t System)、AHS(Advanced Cr
uise−Assist Highway Syste
m)等のITS(Intelligent Trans
port System)に適用され、その平面交差領
域4における専用車両どうしの衝突を防止するものであ
る。
【0023】すなわち、車両走行制御システム1は、各
専用車両5a、5bに搭載された自車両自動走行処理用
の車載ユニット10と、各専用軌道2a、2bの車線毎
に設けられ、専用軌道2a、2bの各車線を平面交差領
域4へ向かって走行する専用車両5a、5bの運転手
(乗車している場合)に対して、少なくともその平面交
差領域4に対する進入許可用信号現示(青色表示)と進
入禁止用信号現示(赤色表示)とを切換えながら行う信
号機11a、11bと、各専用軌道2a、2b(平面交
差領域進入側車線)上における平面交差領域4から所定
距離Dだけ離れた地点までの領域(検出領域)Rに対応
して配設されており、交差領域4に向かって走行する専
用車両5a、5bが検出領域Rに進入した際に、その進
入車両5a、5bをスポット的に検出する機能、および
検出車両5の車載ユニット10と通信して検出車両5
a、5bに対して速度制御信号(進行/停止信号を含
む)を送信する機能を有する路車間通信用のループアン
テナ12a、12bと、信号機11およびループアンテ
ナ12a、12bと例えば無線あるいは光ケーブル等の
有線媒体を介して通信可能であり、現示切換制御信号を
信号機11a、11bに対して送信する機能、および速
度制御信号をループアンテナ12a、12bを介して検
出領域R上の検出車両に送信する機能等を有する走行制
御装置13とを備えている。
【0024】車載ユニット10は、図2に示すように、
ループアンテナ12a、12bと無線でスポット通信す
る機能および前方車両と無線通信する機能を有する通信
装置20と、他車両、障害物、路面・周辺状況および自
車両位置等を検出するための複数のセンサ(撮像素子
等)を含むセンサ装置21と、後述する車両制御装置の
自車両自動走行処理に必要なプログラムおよび自車両の
識別番号(自車両ID)等を予め記憶する例えば半導体
メモリ(ROM、RAM等)、磁気メモリ(ハードディ
スク、DVD等)等のメモリ22と、このメモリ22に
記憶されたプログラム、通信装置20を介して受信され
た車両検出信号およびセンサ装置21により検出された
検出データに基づいて、自車両の自動走行制御処理を行
う車両制御装置23とを備えている。
【0025】また、走行制御装置13は、コンピュータ
システムとして構築されており、図1に示すように、信
号機11a、11b、ループアンテナ12a、12bお
よび後述するコントローラ間の通信インタフェース機能
を有する通信I/F25と、予め処理プログラムを内蔵
する記憶媒体{半導体メモリ(ROM、RAM等)や磁
気メモリ(ハードディスク、DVD等)}としてのメモ
リ26と、通信I/F25から送信された専用車両5の
検出信号に応じてメモリ26に記憶された処理プログラ
ムに従って動作することにより、その専用車両5の検出
信号に基づく走行速度決定処理を実行するコントローラ
(CPU)27とを備えている。
【0026】次に、本実施形態の車両走行制御システム
1の全体動作について説明する。
【0027】本実施形態において、専用軌道2a上を走
行する専用車両5a1、5a2、・・・および専用軌道
2b上を走行する専用車両5b1、5b2、・・・は、
車載ユニット10(車両制御装置23)の自動走行制御
処理により、予め走行制御装置13のコントローラ27
により例えば各軌道2a、2b毎に設定された走行速度
で自動走行しており、この各専用車両5a1、5a2、
・・・および5b1、5b2、・・・の走行速度は、走
行制御装置13のメモリ26および自車両のメモリ22
にそれぞれ記憶されている。
【0028】各信号機11a、11bが進入禁止用信号
を現示している状態において、例えば専用軌道2aを交
差領域4へ向かって走行する専用車両5a1が検出領域
R内に進入し、以下、専用車両5a1進入時から所定時
間以内(先に検出した車両に対する速度制御を十分可能
な時間)に専用車両5a2〜5aj(j≧1)が出領域
R内に進入し、続いて、専用軌道2bを交差領域4へ向
かって走行する専用車両5b1が検出領域R内に進入
し、以下、専用車両5b1進入時から所定時間以内に専
用車両5b2〜5bk(k≧1)が検出領域R内に進入
すると、専用軌道2aおよび専用軌道2bのそれぞれ検
出領域Rに設けられたループアンテナ12aおよび12
bにより進入車両5a1〜5ajおよび専用車両5b1
〜5bkがそれぞれ検出され、その検出信号は、走行制
御装置13にそれぞれ送信される。
【0029】走行制御装置13のコントローラ27は、
通信I/F25を介して送信されてきた専用車両5a1
〜5ajおよび専用車両5b1〜5bkの検出信号に応
じてメモリ26に記憶されたプログラムに従って動作
し、図3に示す車両走行速度決定処理を実行する。
【0030】すなわち、コントローラ27は、専用車両
5a1〜5ajおよび専用車両5b1〜5bkの検出信
号をそれぞれ受信して、異なる専用軌道2aおよび2b
の検出領域Rに対して交差領域4へ向かって複数台の専
用車両5a1〜5ajおよび専用車両5b1〜5bkが
進入したことを認識すると(ステップS1)、受信した
検出信号に対応する検出領域R内の全ての専用車両(専
用車両5a1〜5ajおよび専用車両5b1〜5bk)
の走行速度をメモリ26からそれぞれ読み出し(ステッ
プS2)、読み出した検出領域R内の専用車両5a1〜
5ajおよび専用車両5b1〜5bkの走行速度、上記
検出信号受信タイミングおよび検出領域Rにおける所定
距離Dを用いて、各専用車両5a1〜5ajおよび5b
1〜5bkがそれぞれ上記走行速度、すなわち、検出領
域進入時の走行速度のままで走行した場合の所定距離D
上の走行時間(以下、推定走行時間と記載する)Ta1
〜TajおよびTb1〜Tbkを推定する(ステップS
3)。
【0031】次いで、コントローラ27は、推定した専
用車両5a1〜5ajおよび5b1〜5bkの推定走行
時間Ta1〜TajおよびTb1〜Tbkに基づいて、
専用車両5a1〜5ajおよび5b1〜5bkが交差領
域4で安全にすれ違えるか否か、すなわち、各専用車両
5a1〜5ajおよび5b1〜5bkの交差領域4への
進入タイミング差が、互いの衝突・接触を回避できる十
分な時間(以下、余裕時間Tと記載する)以上である
か否かを判断する(ステップS4)。
【0032】このステップS4により、専用車両5a1
〜5ajの内の少なくとも1台の専用車両および専用車
両5b1〜5bkの内の少なくとも1台の専用車両が交
差領域4ですれ違うことが不可能(進入タイミング差が
余裕時間未満)であると判断した場合には(ステップS
4→NO)、コントローラ27は、専用車両5a1〜5
ajおよび5b1〜5bkの交差領域4に進入するまで
の調整時間(調整時間変数;Txa1〜Txajおよび
xb1〜Txbk)を専用車両5a1〜5ajおよび
5b1〜5bkにそれぞれ設定し(ステップS5)、上
記標準走行時間Ta1〜Taj・Tb1〜Tbk、調整
時間Txa1〜Txaj・Txb1〜T xbkおよび余
裕時間Tに基づいて、次式(1)(安全すれ違い条件
式)を満足し、かつ次式(2)で示す評価関数Jが最小
になる(各専用車両5a1〜5ajおよび5b1〜5b
kの調整時間Txa1〜TxajおよびTxb1〜T
xb の2乗値の総和が最小になる)調整時間を求め、
求めた調整時間Txa1〜T xaj・Txb1〜T
xbkを最適調整時間にそれぞれ設定する(ステップS
6)。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】こうして設定された専用車両5a1〜5a
jおよび5b1〜5bkの最適調整時間Txa1〜T
xajおよびTxb1〜Txbkは、専用車両5a1〜
5ajおよび5b1〜5bkが安全にすれ違い領域4を
すれ違うことができ、かつ推定走行時間Ta1〜Taj
およびTb1〜Tbkからのズレ(偏差)が最小になる
時間である。
【0036】次いで、コントローラ27は、推定走行時
間Ta1〜TajおよびTb1〜T bk、設定した最適
調整時間Txa1〜TxajおよびTxb1〜Txbk
に基づいて、走行車両5a1〜5ajを、(推定走行時
間Ta1+最適調整時間T a1)〜(推定走行時間T
aj+最適調整時間Txaj)で検出領域Rを走行させ
て交差領域4に到達させるための走行速度(目標走行速
度)を算出し、さらに、走行車両5b1〜5bkを、
(推定走行時間Tb1+最適調整時間Txb1)〜(推
定走行時間Tbk+最適調整時間Txbk)で検出領域
Rを走行させて交差領域4に到達させるための走行速度
(目標走行速度)を算出し(ステップS7)、現在走行
速度を目標走行速度に変化させるための走行制御信号を
通信I/F25、ループアンテナ12aおよび12bを
介して専用車両5a1〜5ajおよび5b1〜5bkに
それぞれ送信する(ステップS8)。
【0037】このとき、専用軌道2aおよび2bの検出
領域Rをそれぞれ走行する専用車両5a1〜5ajおよ
び5b1〜5bkの車両制御装置23は、ループアンテ
ナ12aおよび12bを介して送信されてきた走行制御
信号を通信装置20を介して受信し、受信した走行制御
信号に基づいて自車両の速度を可変制御して目標走行速
度にそれぞれ設定する(ステップS9)。
【0038】そして、ステップS8の処理後において、
コントローラ27は、通信I/F25を介して信号機1
1a、11bに対して、現在の信号現示(進入禁止用信
号現示)を進入許可用信号現示に切換えるための切換制
御信号を送信して(ステップS10)、処理を終了す
る。
【0039】一方、ステップS4により、全ての専用車
両5a1〜5ajおよび5b1〜5bkが交差領域4で
すれ違うことが可能である(進入タイミング差が余裕時
間Tm以上)と判断した場合には(ステップS4→YE
S)、コントローラ27は、ステップS10の処理に移
行して切換制御信号を信号機11a、11bに対して送
信し、処理を終了する。
【0040】この結果、検出領域Rに進入した専用車両
5a1〜5ajおよび5b1〜5bkは、それぞれ目標
走行速度で所定距離Dを走行して交差領域4に進入する
ことになり、全体(専用車両5a1〜5ajおよび5b
1〜5bk)の調整時間、すなわち、進入時速度に基づ
く推定走行時間に対する速度偏差が最小になるように、
交差領域4において互いに接触・衝突することなくすれ
違うことができる。
【0041】以下、専用軌道2aを交差領域4へ向かっ
て走行する専用車両5aj+1、・・・、5am、ある
いは専用軌道2bを交差領域4へ向かって走行する専用
車両5bk+1、・・・、5bnが検出領域Rに進入す
る毎に上述したステップS1〜ステップS10の処理が
実行されるため、その専用車両5a1〜5amおよび5
b1〜5bnは、全体の調整時間が最小になるか、ある
いは進入時速度に基づく推定走行時間を維持した状態
で、交差領域4において互いに接触・衝突することなく
順次すれ違うことができる。
【0042】したがって、本実施形態では、専用軌道2
aおよび2bを交差領域4に向かって走行する専用車両
5a1〜5amおよび5b1〜5bnは、一時停止する
ことなく交差領域4を通過して走行することができるた
め、専用軌道2aおよび2b上の交通流を円滑にし、交
差領域4における専用軌道2aおよび2b上での交通渋
滞発生の危険性を回避し、排ガス発生量を減少させるこ
とができる。
【0043】また、一時停止に起因する各専用車両5a
1〜5amおよび5b1〜5bnのエネルギー消費ロス
を防止し、各車両の燃費を向上させることができる。
【0044】(第2の実施の形態)図4は、本発明の第
2の実施の形態に係る車両走行制御システム31の機能
ブロック構成およびそのインフラ施設を示す図である。
【0045】図4によれば、車両走行制御システム31
は、鉄道、バス等の特定の車両専用の専用軌道32(対
向2車線)および普通車両等の一般車両走行用の一般軌
道33が平面状に交差している(図4においては、専用
軌道32および一般軌道33が十字に交差している)平
面交差領域(踏切)34へ向かって、専用軌道32およ
び一般軌道33上を走行する専用車両35および一般車
両36の走行制御を行う、例えばIMTS、AHS等の
ITSに適用されるシステムである。
【0046】すなわち、車両走行制御システム31は、
一般軌道33における踏切34を隔てた両側に互いに対
向配置されており、踏切34への一般車両36の進入を
遮断するための一対の遮断機40および41を備えてい
る。
【0047】遮断機40および41はそれぞれ、図4お
よび図5に示すように、一般軌道33の両側に対向配置
されており、回動可能な一対の遮断バー45と、この一
対の遮断バー45に機械的に連結されており、一般軌道
33の上方の道路平面に対して垂直な立状位置(開放位
置、進入許可位置)および一般軌道33に平行かつ一般
車両36に対向する高さ位置(閉鎖位置、遮断位置)の
間で一対の遮断バー45を開閉動作(回動動作)させる
一対の遮断機駆動制御部46と、遮断機駆動制御部46
に電気的に接続されており、遮断バー45の開放位置か
ら閉鎖位置に対する回動動作中および閉鎖位置での静止
時間中において警報(赤点滅表示および警音)出力する
ための表示板やスピーカ等を有する警報出力部47とを
備えている。
【0048】また、車両走行制御システム31は、専用
車両35に搭載された自専用車両自動走行処理用の車載
ユニット50と、専用軌道32(平面交差領域進入側車
線)上における踏切34から所定距離D1だけ離れた地
点(制動地点P)までの領域(踏切警報領域)R1に対
応して配設されており、交差領域4に向かって走行する
専用車両35が制動地点Pを通過して踏切警報領域R1
に進入した際に、その進入車両(制動地点通過車両)3
5をスポット的に検出して検出信号を出力する機能、進
入車両35が踏切34を通過して踏切警報領域R1(制
動地点P)から進出した際に、進出車両35をスポット
的に検出して検出信号を出力する機能および進入車両3
5の車載ユニット50と通信してその車両35に対して
速度制御信号(進行/停止信号を含む)を送信する機能
を有する路車間通信用のループアンテナ51aおよび5
1bとを備えている。
【0049】さらに、車両走行制御システム31は、一
般軌道33(例えば、踏切進入側車線)上における踏切
34から所定距離D2だけ離れた地点までの領域(待機
車両検出領域)R2に対応して配設された計測センサ5
2aおよび52bを備えている。
【0050】この計測センサ52aおよび52bは、ル
ープアンテナ51aおよび51bと無線あるいは光ケー
ブル等の有線媒体を介して通信可能であり、そのループ
アンテナ51aおよび51bからの進入車両検出信号出
力タイミングに応じて、そのタイミングから所定時間内
に上記待機車両検出領域R2に進入した一般車両36の
台数を計測し、その計測信号を送信する機能を有してい
る。
【0051】そして、車両走行制御システム31は、遮
断機駆動制御部46a・46b、ループアンテナ51a
・51bおよび計測センサ52a・52bと例えば無線
あるいは光ケーブル等の有線媒体を介して通信可能であ
り、ループアンテナ51aおよび51bから出力された
検出信号を受信する機能、計測センサ52aおよび52
bから出力された計測信号を受信する機能、速度制御信
号をループアンテナ52a、52bを介して踏切警報領
域R1の専用車両35に送信する機能および遮断動作
(閉動作)/進入許可動作(開動作)指令を遮断機駆動
制御部46aおよび46bに送る機能を有する走行制御
装置53を備えている。
【0052】遮断機40および41の遮断機駆動制御部
46は、図5に示すように、走行制御装置53と光ファ
イバ等の有線や無線で通信可能な通信装置55と、処理
プログラムを内蔵する記憶媒体としての半導体メモリや
磁気メモリ等のメモリ56と、遮断バー45と機械的連
結された遮断バー開閉駆動用の遮断バー開閉駆動部57
と、警報出力部47と電気的に接続されており、警報出
力部47を介して出力される警報の出力タイミングを制
御する警報出力制御部58と、遮断バー開閉駆動部57
および警報出力制御部58制御する制御装置59とを備
えている。
【0053】車載ユニット50は、図2に示す車載ユニ
ット10と同様であり、通信装置20、センサ装置2
1、メモリ22および車両制御装置23を備えている。
【0054】走行制御装置53は、第1実施形態と同様
にコンピュータシステムとして構築されており、図4に
示すように、遮断機駆動制御部46、ループアンテナ5
1a・51bおよび計測センサ52a・52bと後述す
るコントローラとの間の通信インタフェース機能を有す
る通信I/F60と、処理プログラムを内蔵する記憶媒
体としてのメモリ61と、通信I/F60を介して送信
された検出信号および計測信号等に応じてメモリ61に
記憶された処理プログラムに従って動作することによ
り、専用車両35の走行速度や遮断機40、41の遮断
動作現示タイミング決定処理等を実行するコントローラ
(CPU)62とを備えている。
【0055】次に、本実施形態の車両走行制御システム
31の全体動作について説明する。
【0056】本実施形態において、専用軌道32上を走
行する専用車両35は、車載ユニット50(車両制御装
置23)の自動走行制御処理により、予め走行制御装置
53のコントローラ62により所定の走行速度で自動走
行しており、この専用車両35の走行速度は、走行制御
装置53のメモリ61および自車両のメモリ22にそれ
ぞれ記憶されている。
【0057】今、専用軌道32を交差領域4へ向かって
走行する専用車両35a1が踏切警報領域R1内に進入
し、以下、専用車両35a1進入時から所定時間以内
(先に検出した車両に対する速度制御を十分可能な時
間)に専用車両35a2〜35aj(j≧1)が踏切警
報出領域R1内に進入すると、専用軌道32の踏切警報
領域R1に設けられたループアンテナ51aおよび51
bにより進入車両35a1〜5ajがそれぞれ検出さ
れ、その検出信号は、走行制御装置53および計測セン
サ52aおよび52bにそれぞれ送信される。
【0058】このとき、計測センサ52aおよび52b
では、ループアンテナ51aおよび51bからの進入車
両検出信号出力タイミングに応じて、そのタイミングか
ら所定時間内に待機車両検出領域R2に進入した一般車
両の台数{例えば、k台(k≧1)とし、このk台の一
般車両を36b1〜36bkとする}が計測され、その
計測信号は、走行制御装置53に送信される。
【0059】走行制御装置53のコントローラ62は、
通信I/F60を介して送信されてきた専用車両35a
1〜35ajの検出信号および一般車両36b1〜36
bkの計測信号に応じてメモリ61に記憶されたプログ
ラムに従って動作し、図6に示す車両走行速度決定処理
および遮断動作現示タイミング決定処理を実行する。
【0060】すなわち、コントローラ62は、専用車両
35a1〜35ajの検出信号および一般車両36b1
〜36bkの計測信号をそれぞれ受信すると(ステップ
S21)、受信した検出信号に対応する踏切警報領域R
1内の全ての専用車両35a1〜35ajの走行速度を
メモリ61からそれぞれ読み出し(ステップS22)、
読み出した踏切警報領域R1内の専用車両35a1〜3
5ajの走行速度、上記検出信号受信タイミングおよび
踏切警報領域R1における所定距離D1を用いて、各専
用車両35a1〜35ajがそれぞれ上記走行速度、す
なわち、踏切警報領域進入時の走行速度のままで走行し
た場合の所定距離D1上の推定走行時間TAa1〜TA
ajを推定する(ステップS23)。
【0061】次いで、コントローラ62は、一般車両3
6b1〜36bkの計測信号(計測台数)に対して遮断
動作推定時間を掛けることにより、一般車両36b1〜
36bkの待機時間(Wb1〜Wbk)を求める(ステ
ップS24)。
【0062】続いて、コントローラ62は、専用車両3
5a1〜35ajの踏切34に進入するまでの調整時間
(調整時間変数;TAxa1〜TAxaj)を専用車両
35a1〜35ajにそれぞれ設定し(ステップS2
5)、さらに、遮断機40および41の動作タイミング
変数(進入車両検出信号出力タイミングからの経過時間
変数)M40(t1)およびM41(t2)をそれぞれ
設定する(ステップS26)。
【0063】そして、コントローラ62は、推定した専
用車両35a1〜35ajの推定走行時間TAa1〜T
aj、設定した調整時間変数TAxa1〜T
xaj、一般車両36b1〜36bkの待機時間W
b1〜Wbkおよび動作タイミング変数M40(t1)
・M41(t2)基づいて、次式(3)および(4)
(専用車両に衝突することなく安全に一般車両を遮断で
きる条件式)を満足し、かつ次式(5)で示す評価関数
Jが最小になる(専用車両35a1〜35ajの調整時
間TAxa1〜TAxajの2乗値および一般車両36
b1〜36bkの待機時間W b1〜Wbkの2乗値の総
和が最小になる)調整時間変数TAxa1〜TAxa
と遮断機40および41の動作タイミング変数M
40(t1)およびM41(t2)とをそれぞれ求める
(ステップS27)。
【0064】
【数3】
【0065】但し、p=1、・・・jであり、Tは、
踏切34に進入した専用車両35a1〜35ajに対し
て一般車両36b1〜36bkの衝突および接触を回避
できる余裕時間である。
【0066】
【数4】
【0067】ここで、こうして設定された専用車両35
a1〜35ajの調整時間変数TA xa1〜T
xaj、遮断機40および41の動作タイミング変数
40(t1)およびM41(t2)は、一般車両36
a1〜36akの踏切34への進入を遮断しながら専用
車両35a1〜35ajが安全に踏切34を通過でき、
かつ推定走行時間TAa1〜TAajからのズレ(偏
差)および一般車両36b1〜36bkの待機時間W
b1〜Wbkがそれぞれ最小になるように設定された値
である。
【0068】次いで、コントローラ27は、推定走行時
間TAa1〜TAajおよび設定した最適調整時間TA
xa1〜TAxajに基づいて、走行車両35a1〜3
5ajを、(推定走行時間Ta1+最適調整時間T
xa1)〜(推定走行時間Taj+最適調整時間T
xaj)で踏切警報領域R1を走行させて交差領域4に
到達させるための走行速度(目標走行速度)を算出し
(ステップS28)、現在走行速度を目標走行速度に変
化させるための走行制御信号を通信I/F60、ループ
アンテナ51aおよび51bを介して専用車両35a1
〜35ajにそれぞれ送信する(ステップS29)。
【0069】このとき、専用軌道32の踏切警報領域R
1を走行する専用車両35a1〜35ajの車両制御装
置23は、ループアンテナ51aおよび51bを介して
送信されてきた走行制御信号を通信装置20を介して受
信し、受信した走行制御信号に基づいて自車両の速度を
可変制御して目標走行速度にそれぞれ設定する(ステッ
プS30)。
【0070】そして、ステップS29の処理後におい
て、コントローラ62は、設定された遮断機40および
41の動作タイミング変数M40(t1)およびM41
(t2)に応じて、通信I/F60を介して遮断機40
および41の遮断機駆動制御部46に対して警報出力指
令および遮断動作現示指令をそれぞれ送信する(ステッ
プS31)。
【0071】このとき、遮断機40および41の遮断機
駆動制御部46の制御装置59は、通信装置55を介し
て送信されてきた警報出力指令および遮断動作現示指令
を受信する(ステップS32)。次いで、制御装置59
は、警報出力制御部58を介して警報出力部47に対し
て警報(赤点滅表示および警音)の出力を指示し(ステ
ップS33)、その指示と同時に、遮断動作現示指令に
応じて、遮断バー開閉駆動部57を介して遮断バー45
を遮断動作(閉動作)させる(ステップS34)。
【0072】一方、制御装置59は、踏切警報領域R1
への進入が検出された全ての専用車両35a1〜35a
jが踏切警報領域R1から進出したことを表す検出信号
がループアンテナ51aおよび51bを介して送信され
たか否か判断し(ステップS35)、この判断の結果Y
ES(全ての専用車両35a1〜35ajの踏切領域R
1からの進出を表す検出信号が送信)の場合には、制御
装置59は、警報出力制御部58を介して警報出力部4
7に対して警報の停止を指示し(ステップS36)、そ
の指示と同時に、遮断バー開閉駆動部57を介して遮断
バー45を進入許可動作(開動作)させる(ステップS
37)。
【0073】この結果、踏切警報領域R1に進入した専
用車両35a1〜35ajは、それぞれ目標走行速度で
所定距離D1を走行して踏切34に進入することにな
り、全体(専用車両35a1〜35aj)の調整時間、
すなわち、進入時速度に基づく推定走行時間に対する速
度偏差が最小になるように踏切34を走行・通過でき、
かつ一般車両36a1〜36akは、その待機時間W
b1〜Wbkが最小になるように踏切34を走行・通過
できる。
【0074】以下、専用軌道32を踏切34へ向かって
走行する専用車両35aj+1、・・・、35amが踏
切警報領域R1に進入する毎に上述したステップS30
〜ステップS37の処理が実行されるため、専用車両3
5a1〜35amは、全体の調整時間が最小になる状態
で踏切34を通過・走行することができ、その際、一般
車両36a1〜36anは、踏切34での待機時間W
b1〜Wbnの総和が最小になるように踏切34を走行
・通過できる。
【0075】したがって、本実施形態では、専用軌道3
2を交差領域4に向かって走行する専用車両35a1〜
35amは、一時停止することなく踏切34を通過して
走行することができ、さらに、踏切34での一般車両3
6a1〜36anは、その踏切34での待機時間Wb1
〜Wbnが最小になるように踏切34を走行・通過でき
るため、専用軌道32および一般軌道33上の交通流を
円滑にし、踏切34における専用軌道32および一般軌
道33上での交通渋滞発生の危険性を回避し、排ガス発
生量を減少させることができる。
【0076】また、一時停止に起因する専用車両35a
1〜5amおよび一般車両36b1〜36bnのエネル
ギー消費ロスを防止し、各車両の燃費を向上させること
ができる。
【0077】なお、本実施形態において、計測センサ5
2aおよび52bは、進入車両が検出されてから所定時
間内に待機車両検出領域R2内に進入した一般車両の台
数を直接計測するようにしたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、その時間帯において予め推定される
交通量に基づいて待機時間を設定し、設定した待機時間
を用いた上記(5)式の評価関数Jが最小になるよう
に、調整時間変数および遮断機40および41の動作タ
イミングを求めてもよい。
【0078】また、本実施形態では、全ての一般車両3
6b1〜36bnの優先度を同一として評価関数Jを設
定したが、本発明はこれに限定されるものでない。
【0079】例えば、計測センサ52aおよび52bに
より、一般車両36b1〜36bnの中で、その緊急度
合いを識別できる情報(例えば、車種等)を検出できる
場合には、その緊急度合い識別情報に応じて、各一般車
両36b1〜36bn毎に異なる重み付けをし(例え
ば、緊急度合いの高い一般車両の重みを大きくする)、
上記(3)〜(5)式の演算を実行して専用車両の調整
時間変数および遮断機の動作タイミング変数をそれぞれ
求めてもよい。
【0080】このように構成すれば、緊急度合いの高
い、例えば救急車両、消防車等の緊急・公共車両につい
ては、特に専用車両よりも優先して踏切を通過させるこ
とが可能になり、より柔軟性の高い車両走行制御システ
ムを提供することができる。
【0081】さらに、第1および第2実施形態において
は、専用車両の走行速度は予め車両制御装置のメモリに
記憶されており、コントローラは、メモリに記憶された
専用車両の走行速度を読み出すように構成されていた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、ループア
ンテナにより専用車両の走行速度を検出してコントロー
ラに送信し、コントローラは、送信された専用車両の走
行速度を用いて上述した図3や図6の走行速度制御処理
を行なうように構成することも可能である。
【0082】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の車両走行
制御方法およびシステム、ならびにコンピュータ読取可
能な記憶媒体によれば、複数の専用軌道が平面交差され
た交差領域に向かって上記複数の専用軌道を走行する専
用車両は、全体の調整時間が最小になるか、あるいは進
入時速度に基づく推定走行時間を維持した状態で、交差
領域において互いに接触・衝突することなく順次すれ違
うことができる。
【0083】したがって、立体交差等を設けることな
く、各専用軌道上の交通流を円滑にし、交差領域におけ
る各専用軌道上での交通渋滞発生の危険性を回避して排
ガス発生量を減少させることができるとともに、一時停
止に起因する各専用車両のエネルギー消費ロスを防止
し、各車両の燃費を向上させることができる。
【0084】この結果、余分な設備コストを要すること
なく、交通安全性の向上、環境改善およびエネルギー効
率の向上に貢献することができる。
【0085】また、本発明の車両走行制御方法およびシ
ステム、ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体によ
れば、一般軌道および専用軌道が交差する平面交差領域
(踏切)に向かって専用軌道を走行する専用車両は、一
時停止することなく交差領域を通過して走行することが
でき、さらに、交差領域での一般車両は、その交差領域
での待機時間が最小になるように交差領域を走行・通過
できる。
【0086】したがって、立体交差等を用いることな
く、専用軌道および一般軌道上の交通流を円滑にし、交
差領域における専用軌道および一般軌道上での交通渋滞
発生の危険性を回避して排ガス発生量を減少させること
ができるとともに、一時停止に起因する専用車両および
一般車両のエネルギー消費ロスを抑制し、各車両の燃費
を向上させることができる。
【0087】この結果、余分な設備コストを要すること
なく、交通安全性の向上、環境改善およびエネルギー効
率の向上に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車両走行制御
システムのインフラ施設を示す図。
【図2】車両に搭載された車載ユニットの概略構成を示
すブロック図。
【図3】図1に示す車両走行制御装置のコントローラお
よび車載ユニットの車両制御装置の処理の一例を示す概
略フローチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る車両走行制御
システムのインフラ施設を示す図。
【図5】遮断機のシステム構成を示すブロック図。
【図6】図4に示す車両走行制御装置のコントローラ、
車載ユニットの車両制御装置および遮断機駆動制御部の
制御装置の処理の一例を示す概略フローチャート。
【符号の説明】
1、31 車両走行制御システム 2a、2b、32 専用軌道 4、34 平面交差領域 5a(5a1〜5ak〜5am)、5b(5b1〜5b
k〜5bn)、35(35a1〜35ak〜35am)
専用車両 10、50 車載ユニット 11a、11b 信号機 12a、12b、51a、51b ループアンテナ 13、53 走行制御装置 20、55 通信装置 21 センサ装置 22、26、56、61 メモリ 23 車両制御装置 25、60 通信I/F 27、62 コントローラ 33 一般軌道 36(36b1〜36bk〜36bm) 一般車両 40、41 遮断機 45 遮断バー 46 遮断機駆動制御部 47 警報出力部 52a、52b 計測センサ 57 遮断バー開閉駆動部 58 警報出力制御部 59 制御装置 R 検出領域 R1 踏切警報領域 R2 待機車両検出領域
フロントページの続き (72)発明者 鳥居 健太郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 中沢 新一郎 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 大場 義和 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 関 義朗 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5H115 PA08 PC01 PG01 PG10 QE20 QN02 QN05 QN06 QN12 SF06 SF21 SF25 SF27 SJ01 SJ11 TB01 TD01 TO01 TU07 TZ08 5H161 AA01 AA02 AA10 BB02 BB06 BB07 BB09 BB11 CC02 CC11 CC13 DD01 DD21 EE07 EE11 GG12 GG13 JJ28 RR00 5H180 AA27 LL01 LL02 LL04 LL06 LL09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状に交差して交差領域を構成する複
    数の軌道それぞれを専用に走行する複数の専用車両の走
    行制御システムであって、 前記各軌道を前記交差領域に向かって走行する専用車両
    が当該交差領域に対して所定距離以内に進入したことを
    検出する検出手段と、この検出手段からの検出信号に応
    じて、前記所定距離以内に進入した各専用車両が現在の
    走行速度により前記所定距離を走行した場合の走行時間
    を推定する推定手段と、推定した各専用車両の推定走行
    時間に基づいて、前記各専用車両の前記交差領域への進
    入タイミングの差が、互いの衝突および接触を回避でき
    る余裕時間以上であるか否か判断する判断手段と、この
    判断の結果、進入タイミングの差が前記余裕時間未満で
    ある場合に、前記進入タイミングの差を余裕時間以上に
    設定するための各専用車両の走行速度を目標走行速度と
    して決定する手段と、前記各専用車両の現在走行速度を
    決定した目標走行速度に変化させる速度制御手段とを備
    えたことを特徴とする車両走行制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両走行制御システムで
    あって、前記目標走行速度を決定する手段は、前記各専
    用車両の推定走行時間を調整するための調整時間変数を
    設定する手段と、一方の専用車両の推定走行時間および
    設定した調整時間変数の和と他方の専用車両の推定走行
    時間および設定した調整時間変数の和との差が前記余裕
    時間以上になる第1の条件、および前記各専用車両の調
    整時間変数の2乗値の総和が最小になる第2の条件を共
    に満足する調整時間変数を求め、求めた各専用車両の調
    整時間変数を最適調整時間に設定する手段と、設定した
    各専用車両の最適調整時間および推定走行時間に基づい
    て当該各専用車両の目標速度を算出する手段とを備えた
    ことを特徴とする車両走行制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の車両走行制御シ
    ステムであって、前記速度制御手段は、前記決定された
    各専用車両の走行速度を目標走行速度に変化させるため
    の制御信号を当該各専用車両に送信する手段と、前記各
    専用車両に搭載されており、送信された制御信号に応じ
    て自車両の走行速度を前記目標走行速度に切換える切換
    制御手段とを備えるとともに、 前記各専用軌道毎に設けられ、当該専用軌道を平面交差
    領域へ向かって走行する各専用車両に対して、少なくと
    もその平面交差領域に対する進入許可用信号現示および
    進入禁止用信号現示を切換えながら行う信号装置と、前
    記制御信号送信手段の送信タイミングに応じて、前記信
    号装置の信号現示を前記進入禁止用信号現示から進入許
    可用信号現示に切換える手段とを備えたことを特徴とす
    る車両走行制御システム。
  4. 【請求項4】 専用車両走行用の専用軌道および一般車
    両走行用の一般軌道が平面状に交差して構成された交差
    領域における前記専用車両および一般車両の走行制御シ
    ステムであって、 遮断動作現示指令に応じて前記平面交差領域への一般車
    両の進入を遮断する遮断機と、前記専用軌道を前記交差
    領域に向かって走行する専用車両が当該交差領域に対し
    て所定距離内に進入したことを検出して検出信号を出力
    する検出信号出力手段と、この検出信号出力手段からの
    検出信号出力タイミングおよび遮断動作現示時間に応じ
    て、前記一般軌道上の一般車両の前記平面交差領域に対
    する進入待機時間を推定する待機時間推定手段と、前記
    検出手段からの検出信号に応じて、前記所定距離以内に
    進入した専用車両が現在の走行速度により前記所定距離
    を走行した場合の走行時間を推定する推定手段と、推定
    された専用車両の推定走行時間および推定された一般車
    両の進入待機時間に基づいて、前記専用車両の前記交差
    領域への進入タイミングにおいて前記一般車両の前記交
    差領域への進入を遮断し、かつ前記一般車両の待機時間
    を最小にするための専用車両の走行速度(目標走行速度
    および前記遮断機に対する遮断動作現示タイミングをそ
    れぞれ決定する手段と、前記専用車両の現在走行速度を
    決定した目標走行速度に変化させる速度制御手段と、決
    定された遮断動作現示タイミングに応じて遮断動作現示
    指令を前記遮断機に与える手段とを備えたことを特徴と
    する車両走行制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の車両走行制御システムで
    あって、前記決定手段は、前記専用車両の推定走行時間
    を調整するための調整時間変数を設定する手段と、前記
    検出手段の検出タイミングおよび前記遮断動作現示タイ
    ミング間の時間と前記専用車両の推定走行時間および設
    定した調整時間変数の和との差が当該専用車両および一
    般車両の衝突および接触を回避できる余裕時間以上にな
    る第1の条件、および前記専用車両の調整時間変数の2
    乗値と前記一般車両の待機時間の2乗値との総和が最小
    になる第2の条件を共に満足する調整時間変数および遮
    断動作現示タイミングをそれぞれ求める手段と、求めた
    専用車両の調整時間変数および推定走行時間に基づいて
    当該専用車両の目標速度を算出する手段とを備えたこと
    を特徴とする車両走行制御システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の車両走行制御システムで
    あって、前記調整時間変数および遮断動作現示タイミン
    グをそれぞれ求める手段は、前記一般車両の待機時間の
    2乗値を、その一般車両の緊急度合に応じて重み付けを
    し、前記専用車両の調整時間変数の2乗値と重み付けし
    た一般車両の待機時間の2乗値との総和が最小になるよ
    うに、前記専用車両の目標走行速度および前記遮断機の
    遮断動作現示タイミングをそれぞれ求める手段であるこ
    とを特徴とする車両走行制御システム。
  7. 【請求項7】 平面状に交差して交差領域を構成する複
    数の軌道それぞれを専用に走行する複数の専用車両の走
    行制御方法であって、 前記各軌道を前記交差領域に向かって走行する専用車両
    が当該交差領域に対して所定距離以内に進入したことを
    検出し、その検出信号に応じて、前記所定距離以内に進
    入した各専用車両が現在の走行速度により前記所定距離
    を走行した場合の走行時間を推定し、推定した各専用車
    両の推定走行時間に基づいて、前記各専用車両の前記交
    差領域への進入タイミングの差が、互いの衝突および接
    触を回避できる余裕時間以上であるか否か判断し、この
    判断の結果、進入タイミングの差が前記余裕時間未満で
    ある場合に、前記進入タイミングの差を余裕時間以上に
    設定するための各専用車両の走行速度を目標走行速度と
    して決定し、前記各専用車両の現在走行速度を決定した
    目標走行速度に変化させることを特徴とする車両走行制
    御方法。
  8. 【請求項8】 専用車両走行用の専用軌道および一般車
    両走行用の一般軌道が平面状に交差して構成された交差
    領域に設置され、遮断動作現示指令に応じて前記平面交
    差領域への一般車両の進入を遮断する遮断機を有する交
    通システムにおける前記専用車両および一般車両の走行
    制御方法であって、 前記専用軌道を前記交差領域に向かって走行する専用車
    両が当該交差領域に対して所定距離内に進入したことを
    検出して検出信号を出力し、その検出信号出力タイミン
    グおよび遮断動作現示時間に応じて、前記一般軌道上の
    一般車両の前記平面交差領域に対する進入待機時間を推
    定し、前記検出信号に応じて、前記所定距離以内に進入
    した専用車両が現在の走行速度により前記所定距離を走
    行した場合の走行時間を推定し、推定された専用車両の
    推定走行時間および推定された一般車両の進入待機時間
    に基づいて、前記専用車両の前記交差領域への進入タイ
    ミングにおいて前記一般車両の前記交差領域への進入を
    遮断し、かつ前記一般車両の待機時間を最小にするため
    の専用車両の走行速度(目標走行速度および前記遮断機
    に対する遮断動作現示タイミングをそれぞれ決定し、前
    記専用車両の現在走行速度を決定した目標走行速度に変
    化させ、決定された遮断動作現示タイミングに応じて遮
    断動作現示指令を前記遮断機に与えることを特徴とする
    車両走行制御方法。
  9. 【請求項9】 平面状に交差して交差領域を構成する各
    軌道を前記交差領域に向かって走行する専用車両が当該
    交差領域に対して所定距離以内に進入したことを検出す
    る検出ユニットと、この検出ユニットと通信可能なコン
    ピュータとを備えた車両走行制御システムに適用できる
    コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、 前記検出ユニットからの検出信号に応じて、前記所定距
    離以内に進入した各専用車両が現在の走行速度により前
    記所定距離を走行した場合の走行時間を前記コンピュー
    タに推定させる機能と、推定した各専用車両の推定走行
    時間に基づいて、前記各専用車両の前記交差領域への進
    入タイミングの差が、互いの衝突および接触を回避でき
    る余裕時間以上であるか否かを前記コンピュータに判断
    させる機能と、この判断の結果、進入タイミングの差が
    前記余裕時間未満である場合に、前記進入タイミングの
    差を余裕時間以上に設定するための各専用車両の走行速
    度を目標走行速度として前記コンピュータに決定させる
    機能と、前記各専用車両の現在走行速度を前記コンピュ
    ータにより決定した目標走行速度に変化させる機能とを
    備えたことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒
    体。
  10. 【請求項10】 専用車両走行用の専用軌道および一般
    車両走行用の一般軌道が平面状に交差して構成された交
    差領域に設置され、遮断動作現示指令に応じて前記平面
    交差領域への一般車両の進入を遮断する遮断機と、前記
    専用軌道を前記交差領域に向かって走行する専用車両が
    当該交差領域に対して所定距離内に進入したことを検出
    して検出信号を出力する検出ユニットと、前記遮断機お
    よび検出ユニットに通信可能なコンピュータとを備えた
    車両走行制御システムに適用できるコンピュータ読取可
    能な記憶媒体であって、 前記検出ユニットからの検出信号出力タイミングおよび
    遮断動作現示時間に応じて、前記一般軌道上の一般車両
    の前記平面交差領域に対する進入待機時間を前記コンピ
    ュータに推定させる機能と、前記検出ユニットからの検
    出信号に応じて、前記所定距離以内に進入した専用車両
    が現在の走行速度により前記所定距離を走行した場合の
    走行時間を前記コンピュータに推定させる機能と、推定
    された専用車両の推定走行時間および推定された一般車
    両の進入待機時間に基づいて、前記専用車両の前記交差
    領域への進入タイミングにおいて前記一般車両の前記交
    差領域への進入を遮断し、かつ前記一般車両の待機時間
    を最小にするための専用車両の走行速度(目標走行速
    度)および前記遮断機に対する遮断動作現示タイミング
    を前記コンピュータにそれぞれ決定させる機能と、前記
    専用車両の現在走行速度を前記コンピュータにより決定
    した目標走行速度に変化させる機能と、決定された遮断
    動作現示タイミングに応じて前記コンピュータにより遮
    断動作現示指令を前記遮断機に与える機能とを備えたこ
    とを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
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