JP2002109511A - エネルギサブトラクション方法および装置 - Google Patents

エネルギサブトラクション方法および装置

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JP2002109511A
JP2002109511A JP2000295842A JP2000295842A JP2002109511A JP 2002109511 A JP2002109511 A JP 2002109511A JP 2000295842 A JP2000295842 A JP 2000295842A JP 2000295842 A JP2000295842 A JP 2000295842A JP 2002109511 A JP2002109511 A JP 2002109511A
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stimulable phosphor
radiation
phosphor sheet
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JP2000295842A
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English (en)
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Hiroyuki Karasawa
弘行 唐澤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面読取り蓄積性蛍光体シートから求めた画
像信号を用いたエネルギサブトラクションにおいて、高
画質のエネルギサブトラクション画像を得る。 【解決手段】 エネルギ分離フィルタ2を介在させて重
ね合わせた状態で、被写体を透過した放射線が同時に照
射されて該被写体4の放射線画像が記録された両面読取
り可能な蓄積性蛍光体シート1A,1Bのうち被写体に
近い側の第1のシート1Aから読み取った第1の画像信
号と、被写体から遠い側の第2のシート1Bから読み取
った第2の画像信号とを減算処理してエネルギサブトラ
クション画像信号を得るものにおいて、第1および第2
のシート1A,1Bの表面および裏面の両面から読み取
った各表面画像信号と裏面画像信号とをそれぞれ加算処
理して上記第1および第2の画像信号を求める際に、予
め用意されている複数の加算比率の中から各加算処理に
最適な加算比率を選択して加算処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体シー
トを用いて撮影した放射線画像同志を減算処理して被写
体の特定の構造物を抽出した画像等を得るエネルギサブ
トラクション方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線(X線、α線、β線、γ線、電子
線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギの一
部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射すると蓄
積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体
(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線
画像情報をシート状の蓄積性蛍光体層を備えてなる蓄積
性蛍光体シートに一旦記録し、この蓄積性蛍光体シート
にレーザ光等の励起光を走査して輝尽発光光を生じせし
め、得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号
を得、この画像信号に基づき写真感光材料等の記録媒
体、CRT等の表示装置に被写体の放射線画像を可視像
として出力させる放射線画像記録再生システムが知られ
ている(特開昭55-12429号、同56-11395号、同56-11397
号等)。
【0003】また、従来より、少なくとも2枚の蓄積性
蛍光体シートをそれらの間に放射線の低エネルギ成分を
吸収するエネルギ分離フィルタを介在させて重ね合わ
せ、これらの蓄積性蛍光体シートに放射線エネルギ吸収
特性が互いに異なる複数の構造物を有する被写体を透過
した放射線を同時に照射して該被写体の放射線画像を各
蓄積性蛍光体シートに記録し、被写体に近い側の第1の
蓄積性蛍光体シートから読み取った第1の画像と、被写
体から遠い側の第2の蓄積性蛍光体シートから読み取っ
た第2の画像とを減算処理して、即ち両画像間で対応す
る画素の画像信号同志を減算処理して、被写体の特定の
構造物を抽出等したエネルギサブトラクション画像(画
像信号)を得るエネルギサブトラクションが知られてい
る。
【0004】上記エネルギサブトラクションは、被写体
中の複数の構造物、例えば人体における骨部と軟部が互
いに異なるエネルギを有する放射線に対して異なる放射
線吸収率を有することを利用して、エネルギの異なる放
射線による複数の画像を適宜重み付けして減算すること
により、例えば骨部のみあるいは軟部のみを抽出した画
像を得るものである(特開昭59-83486号公報,同60-225
541 号公報等)。
【0005】しかしながら、上記エネルギサブトラクシ
ョンにおいては、放射線源から遠い側の第2の蓄積性蛍
光体シートに対しては、放射線は、放射線源に近い第1
の蓄積性蛍光体シートおよびエネルギ分離フィルタを透
過して入射することとなるので、必然的に入射する放射
線の量が少なくなり、その結果第2の蓄積性蛍光体シー
トから読み取った第2の画像信号はS/Nが低く、この
ようなS/Nの低い第2の画像信号を用いて減算処理を
行うと、該減算処理により求められたエネルギサブトラ
クション画像信号もS/Nが低いものとなり、結果とし
て高画質のエネルギサブトラクション画像を得ることが
できないという問題がある。この問題は、線量を抑えて
撮影しようとする場合に、特に顕著なものとなる。
【0006】一方、上記蓄積性蛍光体シートから記録さ
れた画像情報を読み取る方法として、該シートの両面か
ら出射される輝尽発光光を各別に読み取る両面読取りが
知られている。この両面読取りは、例えば透明支持体の
表面側に蓄積性蛍光体層を積層してなる蓄積性蛍光体シ
ートを用い、該シートに対して蓄積性蛍光体層側から励
起光走査を行い、この励起光走査によって蓄積性蛍光体
シートの表面側(蓄積性蛍光体層側)および裏面側(透
明支持体側)の双方から発せられる輝尽発光光を、蓄積
性蛍光体シートの表面側と裏面側の双方にそれぞれ設け
た光電読取手段で各別に読み取るものである(特開昭55
-87970号等)。このような両面読取りによれば、両面か
らそれぞれ得られた信号を画素を対応させて加算処理す
ることにより、集光効率が向上すると共にノイズ成分が
平均化されるため、得られる放射線画像のS/N比を改
善することができる。
【0007】そこで、エネルギサブトラクション方法お
よび装置として、上記のように、被写体から遠い側の第
2の蓄積性蛍光体シートとして、両面読取り可能な蓄積
性蛍光体シートを用い、該シートの両面から出射される
輝尽発光光をそれぞれ読み取って得た表面画像信号と裏
面画像信号とを加算処理して第2の画像信号を得るよう
にし、第2の蓄積性蛍光体シートに到達する放射線の線
量が少なくとも、該第2の蓄積性蛍光体シート側の画像
信号としてS/Nの高い高画質の画像信号を得ることが
でき、その結果S/Nの高い高画質のエネルギサブトラ
クション画像を得ることができるものが本出願人により
特願2000-091434号において提案されている。
【0008】また、エネルギサブトラクション方法およ
び装置としては、上記のように、第2の蓄積性蛍光体シ
ートとして両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートを用い
る形態のほか、被写体に近い側の第1の蓄積性蛍光体シ
ートとして両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートを用い
る形態、もしくは、第1および第2の蓄積性蛍光体シー
トいずれにも両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートを用
いる形態等があり得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、蓄積性蛍光
体シートの仕様、エネルギ分離フィルタの種類、照射線
質等はその撮影対象(被写体)等によりそれぞれ異なる
種類のものが用いられる場合がある。蓄積性蛍光体シー
トについては、例えば、感度の面では標準感度のものと
高感度のものがあり、同感度のものであっても蓄積性蛍
光体の粒子サイズや層構成等が異なるものがある。ま
た、エネルギ分離フィルタとしては、放射線の低エネル
ギ成分を吸収し得るものであればどのような材質のもの
であってもよいため、その材質、厚み等が異なる場合が
あり、その材質、厚みが異なるとそれを用いて撮影記録
された放射線画像の性質も異なるものとなる。また、放
射線源の電圧が異なったり、該線源に付加されるフィル
タが異なると照射線質が変化するため、該照射線質によ
り撮影記録された放射線画像の性質も変化する。
【0010】このように蓄積性蛍光体シートの仕様、エ
ネルギ分離フィル多の種類、照射線質等が異なると、得
られる放射線画像の性質が異なってくるため、上述の両
面読取りで得られた信号を加算する際の最適な加算比率
が異なってくる。しかしながら、従来は1種類の加算比
率しか持たず、常にその加算比率により加算処理がなさ
れていたため、必ずしも最適な加算比率で加算がなされ
ていないという問題があった。
【0011】特に、上述のようなエネルギサブトラクシ
ョン装置においては、第1の蓄積性蛍光体シートと第2
の蓄積性蛍光体シートとして異なる仕様のシートを利用
することがあり、また、同一の仕様のシートを用いた場
合であっても、被写体に近い側に配置されたシートに記
録された放射線画像と、被写体に遠い側に配置されたシ
ートに記録された放射線画像とでは性質が異なってく
る。従って、それぞれの場合において最適な加算比率で
加算処理がなされなければ、最適な画像信号を得ること
ができない。
【0012】本発明の目的は、上記事情に鑑み、少なく
とも一枚の両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートを含む
複数の蓄積性蛍光体シートを用いて撮影した複数の画像
同志の間で減算処理を行うエネルギサブトラクションに
おいて、両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートの表面お
よび裏面から読取った画像信号を常に良好な加算比率で
加算処理して画像信号を求め、常に良好な画像信号を得
て高画質のエネルギサブトラクション画像を得ることが
できるエネルギサブトラクション方法および装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のエネルギサブト
ラクション方法は、放射線の低エネルギ成分を吸収する
エネルギ分離フィルタを介在させて重ね合わせた状態
で、被写体を透過した放射線が同時に照射されて該被写
体の放射線画像が記録された少なくとも2枚の蓄積性蛍
光体シートのうち上記被写体に近い側の第1の蓄積性蛍
光体シートから放射線画像を読み取って求めた第1の画
像信号と、上記被写体から遠い側の第2の蓄積性蛍光体
シートから放射線画像を読み取って求めた第2の画像信
号とを減算処理してエネルギサブトラクション画像信号
を得るエネルギサブトラクション方法において、上記第
1もしくは第2の蓄積性蛍光体シートの少なくともいず
れか一方が両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートであ
り、該両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートの表面およ
び裏面のそれぞれから放射線画像を読み取って表面画像
信号と裏面画像信号を得、予め用意されている複数の加
算比率の中から上記表面画像信号と裏面画像信号との加
算に最適な加算比率を選択し、該選択した加算比率によ
り上記表面画像信号と裏面画像信号とを加算処理して上
記第1もしくは第2の画像信号を求めることを特徴とす
る。
【0014】上記第1および第2の蓄積性蛍光体シート
はいずれが両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートであっ
てもよいが、特に、第2の蓄積性蛍光体シートが両面読
取り可能な蓄積性蛍光体シートであることがより望まし
い。
【0015】また、本発明の他のエネルギサブトラクシ
ョン方法は、放射線の低エネルギ成分を吸収するエネル
ギ分離フィルタを介在させて重ね合わせた状態で、被写
体を透過した放射線が同時に照射されて該被写体の放射
線画像が記録された少なくとも2枚の蓄積性蛍光体シー
トのうち上記被写体に近い側の第1の蓄積性蛍光体シー
トから放射線画像を読み取って求めた第1の画像信号
と、上記被写体から遠い側の第2の蓄積性蛍光体シート
から放射線画像を読み取って求めた第2の画像信号とを
減算処理してエネルギサブトラクション画像信号を得る
エネルギサブトラクション方法において、上記第1およ
び第2の蓄積性蛍光体シートがいずれも両面読取可能な
蓄積性蛍光体シートであり、上記第1の蓄積性蛍光体シ
ートの表面および裏面のそれぞれから放射線画像を読み
取って第1の表面画像信号および裏面画像信号を得、予
め用意されている複数の加算比率の中から上記第1の表
面画像信号と裏面画像信号との加算に最適な加算比率を
選択し、該選択した加算比率により上記第1の表面画像
信号と裏面画像信号とを加算処理して上記第1の画像信
号を求め、上記第2の蓄積性蛍光体シートの表面および
裏面のそれぞれから放射線画像を読み取って第2の表面
画像信号および裏面画像信号を得、予め用意されている
複数の加算比率の中から上記第2の表面画像信号と裏面
画像信号との加算に最適な加算比率を選択し、該選択し
た加算比率により上記第2の表面画像信号と裏面画像信
号とを加算処理して上記第2の画像信号を求めることを
特徴とする。
【0016】ここで、上記予め用意されている複数の加
算比率としては、2以上の加算比率を備えていればよ
く、その中から各加算処理毎に該加算処理に最適な加算
比率を選択すればよい。
【0017】また、上記複数の加算比率として2つの加
算比率が用意されており、上記第1の表面画像信号と裏
面画像信号との加算には上記2つの加算比率のうちの一
方を選択し、上記第2の表面画像信号と裏面画像信号と
の加算には他方を選択するようにしてもよい。例えば、
第1の蓄積性蛍光体シートとして標準感度のものを使用
し、第2の蓄積性蛍光体シートとして高感度のものを使
用する場合、標準感度シート用、高感度シート用の加算
比率を各1つづつ計2つの加算比率を用意しておき、第
1の蓄積性蛍光体シートから得られた表裏画像信号の加
算には標準感度用の加算比率を選択し、第2の蓄積性蛍
光体シートから得られた表裏画像信号の加算には高感度
シート用の加算比率を選択するようにすればよい。ま
た、同仕様の2枚の蓄積性蛍光体シートが使用された場
合であっても、第1の蓄積性蛍光体シートすなわち被写
体に近い側で記録されたシートであるか、第2の蓄積性
蛍光体シートすなわち被写体に遠い側で記録されたシー
トであるかにより、記録された放射線画像の性質が異な
るため、第1の蓄積性蛍光体シート用、第2の蓄積性蛍
光体シート用にそれぞれ加算比率を用意しておき、各シ
ート毎に該シート用に用意されている加算比率を選択す
るようにしてもよい。
【0018】さらに、上記複数の加算比率としては、第
1の表面画像信号と裏面画像信号との加算用、第2の表
面画像信号と裏面画像信号との加算用にそれぞれ2つ以
上備えていてもよい。
【0019】なお、上記加算比率の選択は、上記蓄積性
蛍光体シートの種類、上記エネルギ分離フィルタの種類
もしくは上記放射線画像記録の際に照射された放射線の
照射線質の少なくともいずれかの情報に基づいて行うこ
とが望ましい。すなわち、上記加算比率の選択は、蓄積
性蛍光体シートの種類、エネルギ分離フィルタの種類、
照射線質の全ての情報を併せてなされるものであっても
よいし、蓄積性蛍光体シートの種類のみ、エネルギ分離
フィルタの種類のみあるいは照射線質のみに基づいてな
されるものであってもよい。ここで、「蓄積性蛍光体シ
ートの種類」とは、シートの感度、蛍光体の粒状、層構
成等のシート仕様のみならず、被写体に近い側に配置さ
れて撮影されたもの(上記第1の蓄積性蛍光体シート)
であるか遠い側に配置されて撮影されたもの(上記第2
の蓄積性蛍光体シート)であるかをも含むものである。
各情報は外部から入力される形態であってもよいし、自
動認識する形態であってもよい。蓄積性蛍光体シートの
種類情報の自動認識の方法としては、例えば、蓄積性蛍
光体シートや該シートを収容したカセッテにシート仕様
を表すバーコードを付しておき、このバーコードをバー
コードリーダで読取る方法が挙げられる。エネルギ分離
フィルタの種類情報の自動認識の方法としては、蓄積性
蛍光体シートの場合と同様に、エネルギ分離フィルタに
その種類を表すバーコードを付しておき、このバーコー
ドをバーコードリーダで読取る方法が挙げられる。ま
た、照射線質の情報に関しては、放射線源から電圧、付
加フィルタの種類等の線質情報を受ける方法をとること
もできる。
【0020】本発明のエネルギサブトラクション装置
は、放射線の低エネルギ成分を吸収するエネルギ分離フ
ィルタを介在させて重ね合わせた状態で、被写体を透過
した放射線が同時に照射されて該被写体の放射線画像が
記録された少なくとも2枚の蓄積性蛍光体シートのうち
上記被写体に近い側の第1の蓄積性蛍光体シートから放
射線画像を読み取って第1の画像信号を求め、上記被写
体から遠い側の第2の蓄積性蛍光体シートから放射線画
像を読み取って第2の画像信号を求める読取部と、上記
第1の画像信号と第2の画像信号とを減算処理してエネ
ルギサブトラクション画像信号を得る演算部とを備えた
エネルギサブトラクション装置において、上記第1もし
くは第2の蓄積性蛍光体シートの少なくともいずれか一
方が両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートであり、上記
読取部が、上記両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートの
表面および裏面のそれぞれから放射線画像を読み取って
表面画像信号と裏面画像信号を得る画像信号取得手段
と、該表面画像信号と裏面画像信号とを加算処理する加
算処理手段と、複数の加算比率を保持する加算比率保持
手段とを備え、上記加算処理手段が、上記複数の加算比
率の中から上記表面画像信号と裏面画像信号との加算に
最適な加算比率を選択し、該選択した加算比率により上
記表面画像信号と裏面画像信号とを加算処理して上記第
1もしくは第2の画像信号を求めるものであることを特
徴とするものである。
【0021】上記第1および第2の蓄積性蛍光体シート
はいずれが両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートであっ
てもよいが、特に、第2の蓄積性蛍光体シートが両面読
取り可能な蓄積性蛍光体シートであることがより望まし
い。
【0022】また、本発明の他のエネルギサブトラクシ
ョン装置は、放射線の低エネルギ成分を吸収するエネル
ギ分離フィルタを介在させて重ね合わせた状態で、被写
体を透過した放射線が同時に照射されて該被写体の放射
線画像が記録された少なくとも2枚の蓄積性蛍光体シー
トのうち上記被写体に近い側の第1の蓄積性蛍光体シー
トから放射線画像を読み取って第1の画像信号を求め、
上記被写体から遠い側の第2の蓄積性蛍光体シートから
放射線画像を読み取って第2の画像信号を求める読取部
と、上記第1の画像信号と第2の画像信号とを減算処理
してエネルギサブトラクション画像信号を得る演算部と
を備えたエネルギサブトラクション装置において、上記
第1および第2の蓄積性蛍光体シートがいずれも両面読
取り可能な蓄積性蛍光体シートであり、上記読取部が、
上記第1の蓄積性蛍光体シートの表面および裏面のそれ
ぞれから放射線画像を読み取って第1の表面画像信号と
裏面画像信号を得ると共に、第2の蓄積性蛍光体シート
の表面および裏面のそれぞれから放射線画像を読み取っ
て第2の表面画像信号と裏面画像信号を得る画像信号取
得手段と、上記第1の表面画像信号と裏面画像信号と
を、および第2の表面画像信号と裏面画像信号とをそれ
ぞれ加算処理する加算処理手段と、複数の加算比率を保
持する加算比率保持手段とを備え、上記加算処理手段
が、上記複数の加算比率から上記第1の表面画像信号と
裏面画像信号との加算および第2の表面画像信号と裏面
画像信号との加算にそれぞれ最適な加算比率を選択し、
該選択した加算比率により上記第1の表面画像信号と裏
面画像信号とを、および第2の表面画像信号と裏面画像
信号とをそれぞれ加算処理して上記第1および第2の画
像信号を求めるものであることを特徴とするものであ
る。
【0023】ここで、上記加算比率保持手段は2つ以上
の加算比率を保持するものであり、上記加算処理手段が
その中から各加算処理毎に該加算処理に最適な加算比率
を選択する形態であってもよい。
【0024】また、上記加算比率保持手段が2つの加算
比率を保持するものであり、上記加算処理手段が、上記
第1の表面画像信号と裏面画像信号との加算には上記2
つの加算比率のうちの一方を選択し、第2の表面画像信
号と裏面画像信号との加算には他方を選択するものであ
ってもよい。
【0025】さらに、上記加算比率保持手段が、第1の
表面画像信号と裏面画像信号との加算用、第2の表面画
像信号と裏面画像信号との加算用にそれぞれ2つ以上の
加算比率を保持するものであってもよく、この場合は上
記加算処理手段が、各加算処理用の加算比率の中から各
加算処理毎に最適な加算比率を選択すればよい。
【0026】上記各エネルギサブトラクション装置にお
いては、上記加算処理手段が、上記蓄積性蛍光体シート
の種類、上記エネルギ分離フィルタの種類もしくは上記
放射線画像記録の際に照射された放射線の照射線質の少
なくともいずれかの情報に基づいて上記加算比率の選択
を行うものであることが望ましい。
【0027】さらに、上記蓄積性蛍光体シートの種類、
上記エネルギ分離フィルタの種類もしくは上記照射線質
の少なくともいずれかの情報を入力される情報受付手段
を備え、上記加算処理手段を、該受付手段に入力された
情報に基づいて上記加算比率の選択を行うものとしても
よい。
【0028】この際、情報受付手段には、例えば、キー
ボード等の外部入力手段により上記情報を入力するよう
にすることができる。
【0029】また、蓄積性蛍光体シートの種類を識別す
るシート識別手段を備え、上記情報受付手段を、上記シ
ート識別手段から該シート識別手段により識別された蓄
積性蛍光体シートの種類の情報を入力されるものとし、
上記加算処理手段を、上記情報受付手段に入力された蓄
積性蛍光体シートの種類の情報に基づいて上記加算比率
の選択を行うものとしてもよい。
【0030】さらに、上記情報受付手段を、上記放射線
を出力する放射線源から上記照射線質の情報を入力され
るものとし、上記加算処理手段を、上記情報受付手段に
入力された照射線質の情報に基づいて上記加算比率の選
択を行うものとしてもよい。
【0031】また、上記各エネルギサブトラクション装
置は、少なくとも2枚の蓄積性蛍光体シートに被写体を
透過した放射線を同時に入射せしめて該被写体の放射線
画像を記録せしめるために、上記第1の蓄積性蛍光体シ
ートを上記被写体に近い側に、上記第2の蓄積性蛍光体
シートを上記被写体から遠い側に、上記放射線の低エネ
ルギ成分を吸収するエネルギ分離フィルタを上記両蓄積
性蛍光体シートの間に、それぞれが互いに重なり合うよ
うに配置せしめる撮影部をさらに備えたビルトイン型と
することもできる。
【0032】上記ビルトイン型のエネルギサブトラクシ
ョン装置においては、上記放射線画像を記録する際に用
いられるエネルギ分離フィルタの種類を識別するフィル
タ識別手段を備え、上記情報受付手段を、上記フィルタ
識別手段から該フィルタ識別手段により識別されたエネ
ルギ分離フィルタの種類の情報を入力されるものとし、
上記加算処理手段を、上記情報受付手段に入力されたエ
ネルギ分離フィルタの種類の情報に基づいて上記加算比
率の選択を行うものとしてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るエネルギサブトラクション
方法および装置は、上記のように、両面読取り可能な蓄
積性蛍光体シートの両面から出射される輝尽発光光をそ
れぞれ読み取って得た表面画像信号と裏面画像信号と
を、複数の加算比率の中から最適な加算比率を選択して
該加算比率により加算処理してエネルギサブトラクショ
ン処理に用いられる画像信号を得るようにしたので、1
種類の加算比率で全ての画像についての加算処理を行っ
ていた従来と比較して、エネルギサブトラクション処理
に用いられる画像信号としてよりよい画像信号を得るこ
とができ、結果として高画質のエネルギサブトラクショ
ン画像を得ることができる。
【0034】加算比率の選択を、蓄積性蛍光体シートの
種類、エネルギ分離フィルタの種類、照射線質の少なく
ともいずれかの情報に基づいて行うことにより、より適
する加算比率を選択することができる。
【0035】蓄積性蛍光体シートの種類を識別するシー
ト識別手段を備えた場合には、該シート識別手段が識別
した蓄積性蛍光体シートの種類に基づいて、自動的に最
適な加算比率を選択することができ効率的に処理を行う
ことができる。
【0036】また、放射線源から照射線質の情報を得る
ようにした場合には、該情報に基づいて、自動的に最適
な加算比率を選択することができ効率的に処理を行うこ
とができる。
【0037】さらに、上記撮影部を備えたビルトイン型
の装置とすれば、放射線画像記録と画像読取りを一連の
処理として行うことができるので効率的である。また、
この際には、エネルギ分離フィルタの種類を識別するフ
ィルタ識別手段を備えると、該フィルタ識別手段が識別
したエネルギ分離フィルタの種類に基づいて、自動的に
最適な加算比率を選択することができるため、より効率
的に処理を行うことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0039】図1は、本発明のエネルギサブトラクショ
ン方法および装置において用いる蓄積性蛍光体シートの
一例を示す斜視図である。図示の蓄積性蛍光体シート1
は、シート状の支持体1aと、該支持体1aの表面側に
積層した蓄積性蛍光体(例えばBaFBrI:Eu)層1bとを
備えてなるものであり、支持体1a側が蓄積性蛍光体シ
ートの裏面1cに、蓄積性蛍光体層1b側が蓄積性蛍光
体シートの表面1dになる。上記支持体1aとしては、
例えば可撓性を有する100〜500μm厚の薄いプラスチッ
クフイルムを用いることができるが、必ずしもこれに限
らず、その他の種々の支持体を用いることができる。な
お、蓄積性蛍光体層1bの表面側には、図示していない
が2〜50μmの透明保護層が設けられている。
【0040】また、上記蓄積性蛍光体シート1には、片
面のみ読取り可能なシートと、両面読取り可能なシート
との2種類がある。片面のみ読取り可能なシートは、例
えば支持体1aが輝尽発光光を透過させない非透明なも
のであり、従って輝尽発光光は蓄積性蛍光体層1b側つ
まり表面1dからのみ出射する。両面読取り可能なシー
トは、例えば支持体1aが輝尽発光光を透過させる透明
なものであり、輝尽発光光は蓄積性蛍光体層1b側つま
り表面1dと支持体1a側つまり裏面1cのそれぞれか
ら出射する。両面読取り可能なシートの支持体1aとし
ては、透明な可撓性を有する支持体例えば100〜500μm
厚の透明プラスチックフイルムの他、ガラス製等であっ
て剛性を有するものを用いることもできる。
【0041】次に、本発明に係るエネルギサブトラクシ
ョン装置の一実施形態を備えた放射線画像記録読取装置
の一例について、該装置の概念図である図2を参照しな
がら説明する。
【0042】図示の記録読取装置は、放射線源30と、撮
影部40と、シート識別手段45と、読取部50と、消去部60
と、スタッカ部70と、演算部80と、搬送路90とを備えて
なり、放射線源30を除いた各部40〜80および搬送路90は
1つの筐体100中に配置されて蓄積性蛍光体シート1が
搬送路90を通って各部40〜70を循環して搬送されるよう
にしたビルトインタイプの装置である。この装置は2枚
の蓄積性蛍光体シートを内蔵して記録および読取りを行
うものであるが、勿論3枚以上の蓄積性蛍光体シートを
内蔵して同様の記録および読取りを行うことも可能であ
る。
【0043】上記撮影部40では、間にエネルギ分離フィ
ルタを介在させた状態で2枚の蓄積性蛍光体シートを重
ね合わせて配置し、被写体を透過した放射線をこれらの
シートに同時に入射させることにより両シートに被写体
の画像情報が記録される。すなわち、撮影部40に、上記
透明フイルム製支持体の表面側に蓄積性蛍光体層を積層
した可撓性を有する両面読取り可能な2枚の蓄積性蛍光
体シート1A,1Bを搬入して、両蓄積性蛍光体シート
1A,1Bをそれらの間に放射線の低エネルギ成分を吸
収するエネルギ分離フィルタとしての銅板2を挟んで重
ね合わせた状態に配置し、これらの蓄積性蛍光体シート
1A,1Bおよびエネルギ分離フイルタ2を重ね合わせ
てなる重合体3に対して、放射線源30から放射線を出射
し、被写体(本実施形態では人体の胸部)4を透過した
放射線Rを上記重合体3に入射させる。
【0044】なお、撮影部40にはエネルギ分離フィルタ
の種類を識別するフィルタ識別手段42が備えられてい
る。フィルタ識別手段42は、例えばバーコードリーダで
あり、エネルギ分離フィルタの底部に付されているバー
コードを読み取ってその種類を識別するものである。こ
こで、バーコードの内容としては、エネルギ分離フィル
タの材質、厚み等の情報が含まれている。フィルタ識別
手段42で識別されたフィルタの種類情報I1 は後述の読
取部50に設けられている情報受付手段25に入力される。
また、放射線源30も情報受付手段25に接続されており、
該放射線源30から照射線画像記録時の管電圧、付加フィ
ルタ等を含む照射線質情報I2 が情報受付手段25に入力
される。
【0045】被写体4を透過した放射線は放射線源30に
近い側の第1の蓄積性蛍光体シート1Aに入射し、放射
線のエネルギのうち比較的低エネルギ成分の多い放射線
が該第1の蓄積性蛍光体シート1Aに蓄積され、これに
より該シート1Aに被写体4の放射線画像が蓄積記録さ
れる。上記シート1Aを透過した放射線はさらに低エネ
ルギの放射線をカットするフィルタ2を透過し、該フィ
ルタ2を透過した比較的高エネルギ成分の多い放射線が
第2の蓄積性蛍光体シート1Bに入射する。これにより
該シート1Bにも被写体4の放射線画像が蓄積記録され
る。この撮影部40において被写体の放射線画像が記録さ
れた蓄積性蛍光体シート1A,1Bは、搬送路90を通っ
てシート識別手段45を経て読取部50に搬入される。
【0046】シート識別手段45は、例えばバーコードリ
ーダを備え、シートに付されているバーコードを読み取
ってシートの仕様を識別する。なお、バーコードの内容
としては、シートの感度、蓄積性蛍光体の粒子サイズ、
層構成等の情報が含まれている。シート識別手段45で識
別されたシートの仕様情報I3 は後述の読取部50に設け
られている情報受付手段25に入力される。
【0047】読取部50では、第1の蓄積性蛍光体シート
1Aおよび第2の蓄積性蛍光体シート1Bについてそれ
ぞれ表面と裏面の両面から発せられる輝尽発光光をそれ
ぞれ別個に読み取って表面画像信号Q1と裏面画像信号
Q2とを得、各シートについてそれぞれ表面画像信号Q
1と裏面画像信号Q2とに適当な重み付け加算処理して
第1の画像信号S1および第2の画像信号S2を得る。
以下、読取部50の一例について図3を参照しながら説明
する。なお、上記シート1A,1Bのどちらを先に読み
取る形態であってもよいが、本実施形態においては、第
1の蓄積性蛍光体シート1Aすなわち被写体に近い側に
配置されて画像記録されたシートの読取りを先に行い、
第2の蓄積性蛍光体シート1Bすなわち被写体に遠い側
に配置された画像記録されたシートの読取りを後に行う
こととし、この読取順序により読取部50において読取り
が行われたシートが第1の蓄積性蛍光体シートであるか
第2の蓄積性蛍光体シートであるかが認識される。
【0048】読取部50における放射線画像読取りについ
ては第1の蓄積性蛍光体シート1Aの読取りについて説
明し、第2の蓄積性蛍光体シート1Bについては同様で
あるため詳細な説明を省略する。
【0049】読取部50は、蓄積性蛍光体シート1に記録
された放射線画像情報をシートの表面1dおよび裏面1
cの双方からそれぞれ読取り可能な読取部である。図示
の読取部50において、放射線画像情報が記録された第1
の蓄積性蛍光体シート1Aは、その表面1Adを上にし
てエンドレスベルト19a上の所定の位置にセットされ、
不図示のモータにより駆動されるエンドレスベルト19a
および19bにより、矢印Y方向に搬送(副走査)され
る。
【0050】光源11から発せられた励起光であるレーザ
光Lは、モータ12により駆動され矢印方向に高速回転す
る回転多面鏡13によって反射偏向され、走査レンズ14に
よりシート1Aの表面上で収束され、かつ等速度で走査
されて、シートの表面1Adを矢印X方向に主走査す
る。レーザ光Lの主走査とシート1Aの副走査とによ
り、シート1Aは全面に亘ってレーザ光Lが照射される
ことになる。
【0051】シート1Aを照射したレーザ光Lはシート
の蓄積性蛍光体層1Abを励起し、シートの表面1Ad
からは記録されている放射線画像情報に応じた輝尽発光
光M1が出射し、シートの裏面1Acからは記録されて
いる放射線画像情報に応じた輝尽発光光M2が出射す
る。
【0052】シートの表面1Adおよび裏面1Acから
出射した輝尽発光光M1,M2はシートの表面1Adお
よび裏面1Acに近接して配された集光ガイド15a,15
bによってフォトマルチプライヤ16a,16bに導かれ、
フォトマルチプライヤ16a,16bによって光電的に検出
される。集光ガイド15a,15bはアクリル板等の導光性
材料を成形して作られたものであり、直線状をなす入射
端面が蓄積性蛍光体シート1A上の主走査線に沿って延
びるように配され、円環状に形成された出射端面に上記
フォトマルチプライヤ16a,16bの受光面が結合されて
いる。上記入射端面から集光ガイド15a,15b内に入射
した輝尽発光光M1,M2は、該集光ガイド15a,15b
の内部を全反射を繰り返して進み、出射端面から出射し
てフォトマルチプライヤ16a,16bに受光され、放射線
画像情報を表わす輝尽発光光M1,M2の光量がフォト
マルチプライヤ16a,16bによってアナログ画像信号y
1,y2に変換される。
【0053】フォトマルチプライヤ16a,16bから出力
されたアナログ信号y1,y2は対数増幅器21a,21b
で対数的に増幅されて対数化画像信号q1,q2に変換
される。対数増幅された対数化画像信号q1,q2はA
/D変換回路22a,22bに入力され、所定のサンプリン
グ周期Tによるサンプリングでデジタル画像データQA
1,QA2、つまり第1の表面画像信号QA1および裏
面画像信号QA2に変換されて加算処理手段23に入力さ
れる。
【0054】一方、読取部40の情報受付手段25には、フ
ィルタ識別手段42において識別されたエネルギ分離フィ
ルタ2の種類情報I1 、放射線源30からの照射線質情報
I2、シート識別手段45において識別されたシート1A
の仕様情報I3 が入力されており、これらの情報I1,
I2 ,I3 がさらに加算処理手段23に入力される。
【0055】加算処理手段23には、入力された各情報I
1,I2 ,I3 と、本処理が最初の処理であること(第1
の蓄積性蛍光体シートに対する処理であること)とに基
づいて加算比率保持部26から最適な加算比率を選択し、
2つの画像信号QA1とQA2とを画素を対応させて選
択した最適な加算比率で重み付け加算し、これを第1の
画像信号S1として演算部80に出力する。
【0056】ここで、加算比率保持部26には第1の蓄積
性蛍光体シート用および第2の蓄積性蛍光体シート用に
それぞれ複数の加算比率が保持されている。具体的に
は、蓄積性蛍光体シートの仕様、エネルギ分離フィルタ
の種類、照射線質の情報の組合せと加算比率とを対応づ
けたテーブルが第1の蓄積性蛍光体シート用、第2の蓄
積性蛍光体シート用にそれぞれ備えられており、加算処
理手段23は第1の蓄積性蛍光体シート用のテーブルを参
照して最適な加算比率を選択する。
【0057】同様にして、第2の蓄積性蛍光体シート1
Bについても表面および裏面画像信号を読み取り、加算
処理手段23は第2の蓄積性蛍光体シート用のテーブルを
参照して最適な加算比率を選択し、該加算比率により重
み付け加算して演算部80に出力する。
【0058】なお、本実施形態において、具体的には、
例えば各蓄積性蛍光体シート1A,1Bとして厚み 250
μmの支持体上に 300μmの厚みのBaFBrI:Erからなる
蛍光体層を設けたものを用い、エネルギ分離フィルタ2
として厚み 0.8mmの銅板を用い、管電圧を 100〜 120
kVとし、これらの情報に基づいて最適な加算比率を選
択する。
【0059】なお、加算比率保持手段26は、第1の蓄積
性蛍光体シート用、第2の蓄積性蛍光体シート用のそれ
ぞれにテーブルを保持するのではなく、蓄積性蛍光体シ
ートの種類(ここでは、第1の蓄積性蛍光体シートであ
るか第2の蓄積性蛍光体シートであるかの情報およびシ
ートの仕様を含む)とその他の情報を組み合わせて加算
比率と対応づけたテーブルを備えていてもよい。
【0060】演算部80では、第1および第2の画像信号
S1,S2に対して、予め定められた減算処理(エネル
ギサブトラクション演算)を行ってエネルギサブトラク
ション画像信号を得る。この演算部80では、上記第1の
蓄積性蛍光体シート1Aから片面読取りにより読み取っ
た第1画像信号S1と第2の蓄積性蛍光体シート1Bか
ら両面読取りにより読み取った第2画像信号S2に対し
て、必要に応じて画像処理を施しあるいは両画像の位置
合わせを行った後、両画像信号S1、S2の減算処理を
行う。この減算処理は、例えば下式 Sp=Ka・S1+Kb・S2+Kc に従って行われる。ここでKa、Kbは2つの画像信号
S1,S2の重み付けを定めるパラメータ、Kcはバイ
アス分を定めるパラメータであり、いずれも定数であ
る。
【0061】上記第1の画像信号S1によって担持され
ている第1画像(第1の蓄積性蛍光体シート1Aに記録
された画像)は比較的低エネルギの放射線による画像で
あり、第2の画像信号S2によって担持されている第2
画像(第2の蓄積性蛍光体シート1Bに記録された画
像)は比較的高エネルギの放射線による画像であり、い
ずれも濃度は異なるものの骨部および軟部双方の情報を
有している。そして、これらの画像を上記式に基づいて
減算処理することによりサブトラクション画像信号Sp
を求めれば、該画像信号Spによって担持されたエネル
ギサブトラクション画像を求めることができる。つま
り、上記パラメータを適宜設定することにより、軟部を
消去して骨部のみを抽出した骨部画像を、あるいは骨部
を消去して軟部のみを抽出した軟部画像を求めることが
できる。
【0062】上記読取部で読み取りが終了した蓄積性蛍
光体シート1は、搬送路90を通って消去部60に搬入さ
れ、そこで消去光を照射されて蓄積性蛍光体シート1内
の残存放射線エネルギを消去され、次いでスタッカ部70
に搬入される。スタッカ部70に搬入された蓄積性蛍光体
シート1は、次の撮影がなされるまで待機し、次の撮影
が行われるときに再度撮影部40に搬入される。
【0063】なお、上記実施形態においては、蓄積性蛍
光体シートの種類、エネルギ分離フィルタの種類、照射
線質の全ての情報を組合せ、それに基づいて最適な加算
比率を選択するものとしたが、必ずしも上記すべての情
報に基づく必要はなく、蓄積性蛍光体シートの種類の
み、エネルギ分離フィルタの種類のみ、照射線質のみに
基づいて選択されるものであってもよい。例えば、エネ
ルギ分離フィルタ、照射線質は常に一定であり、蓄積性
蛍光体シートの種類のみ変更されるような装置の場合に
は、加算比率保持部26が蓄積性蛍光体シートの種類と各
種類に最適な加算比率を対応させたテーブルを保持する
ものとし、各シートの種類毎に最適な加算比率を選択す
ればよい。
【0064】具体的には、第1の蓄積性蛍光体シートと
して標準感度用のものを用い、第2の蓄積性蛍光体シー
トとして高感度用のものを用いて画像記録および読取り
を行う場合、加算比率保持部には、標準感度用の加算比
率、高感度用の加算比率とを保持しておき、第1の蓄積
性蛍光体シートの読取りの際には、シート識別手段45で
該シートが標準感度用であると識別し、それに基づいて
標準感度用の加算比率を選択し、一方、第2の蓄積性蛍
光体シートの読取りに際には、シート識別手段45で該シ
ートが高感度用であると識別し、それに基づいて標準感
度用の加算比率を選択する。
【0065】さらに、第1および第2の蓄積性蛍光体シ
ートとして同感度ものを用いて画像記録および読取りを
行う場合、加算比率保持部には、第1の蓄積性蛍光体シ
ート用の加算比率、第2蓄積性蛍光体シート用の加算比
率、すなわち、被写体に近い側に配置されて画像記録が
なされた蓄積性蛍光体シート用、被写体に遠い側に配置
されて画像記録がなされた蓄積性蛍光体シート用の2つ
の加算比率を保持しておき、第1の蓄積性蛍光体シート
の読取りの際には該シート用の加算比率を、第2の蓄積
性蛍光体シートの読取りの際には該シート用の加算比率
を選択する。
【0066】また、上記実施形態においては、第1の蓄
積性蛍光体シート1Aとして両面読取り可能なシートを
用い、両面から読み取ってそれらの表面画像信号と裏面
画像信号とを適宜重み付けして加算処理し、それを第1
の画像信号としているが、この第1の蓄積性蛍光体シー
ト1Aからは、表面1Adから発せられた輝尽発光光の
みを読み取るようにしてもよい。これは、例えば上記の
場合と全く同様にして励起光走査を行って読み取るが、
その際、例えば裏面側のフォトマルチプライヤ16bの作
動を停止させ、それによって表面側のフォトマルチプラ
イヤ16a からの信号Q1のみを加算処理手段23に出力
し、加算処理手段23からはこの表側の信号Q1のみを画
像信号S1として演算部80に出力する。
【0067】なお、本発明においては、上記実施形態の
ように第1および第2の蓄積性蛍光体シート1A,1B
としていずれも両面読取り可能なシートを用いる必要は
なく、いずれか一方の蓄積性蛍光体シートとして片面の
み読取り可能なシートを用いることもできる。
【0068】上記実施の形態では、エネルギ分離フィル
タの種類、蓄積性蛍光体シートの仕様をそれぞれ識別す
る識別手段を備え、さらに、放射線源からその照射線質
情報が入力されるものとして説明したが、これに限ら
ず、キーボード等の外部入力手段110 を設け、それぞれ
の情報I0 を該外部入力手段110 から入力するようにし
てもよい。
【0069】次に、上述の同一被写体の放射線画像が同
時に記録された2枚の蓄積性蛍光体シートのいずれも両
面読取りを行う場合の加算比率について説明する。それ
ぞれ表面画像信号Q1と裏面画像信号Q2とを適当な加
算比率で空間周波数成分毎に加算しており、その加算比
率は、例えば図4に示す通りである。
【0070】図4に示す加算比率は、第1および第2の
蓄積性蛍光体シートとしては同仕様の蓄積性蛍光体シー
トを使用し、照射管電圧120kV、エネルギ分離フィル
タ銅板0.8mmを用いる場合の例であり、各加算比率は
それぞれの画像信号Q1,Q2に乗じる係数であって、
例えば第1の蓄積性蛍光体シートの空間周波数0c/mm成
分の場合、表面画像信号Q1の空間周波数0c/mm成分に
加算比率0.48を乗じたものと裏面画像信号Q2の空間周
波数0c/mm成分に加算比率0.52を乗じたものとを加算し
て第1画像信号S1の空間周波数0c/mm成分とするもの
であり、各空間周波数成分について表面画像信号の加算
比率と裏面画像信号の加算比率とを足すと1になるよう
に各加算比率は設定されている。
【0071】なお、例えば図4に示す加算比率が、上記
実施形態の加算比率保持手段において第1の蓄積性蛍光
体シート用および第2の蓄積性蛍光体シート用にそれぞ
れエネルギ分離フィルタ情報(銅板0.8mm)、線質情報
(照射管電圧120kV)と対応させて保持されている。
【0072】第1の蓄積性蛍光体シートに吸収されるX
線のエネルギ分布は相対的に低圧成分が大きく、従って
蓄積性蛍光体シートの蓄積性蛍光体層での吸収が大き
く、表面から検出される輝尽発光光と裏面から検出され
る輝尽発光光との差が大きい。それに対し、第2の蓄積
性蛍光体シートではエネルギ分離フィルタ(銅板等)を
透過した放射線が入射してくるので、蓄積性蛍光体層で
の吸収が相対的に小さいため、表面から検出される輝尽
発光光と裏面から検出される輝尽発光光との差が小さ
く、その結果、図4に示されているように、各空間周波
数成分において第1の蓄積性蛍光体シートの方が第2の
蓄積性蛍光体シートよりも表面画像信号の加算比率を大
きくした方が、そうでない場合に比してS/Nの良好な
第1画像信号および第2画像信号を得ることができる。
勿論、各空間周波数成分毎に分け流異なく加算すること
も可能であり、その場合には例えば図4中の空間周波数
1c/mmにおける加算比率を用いて加算することができ
る。
【0073】なお一般に、蓄積性蛍光体シートが厚いほ
ど裏面側の加算比率を大きくし、エネルギ分離フィルタ
が厚いほど第2の蓄積性蛍光体シートの裏面側の加算比
率を大きくし、さらに、照射管電圧が大きくなるほど第
1および第2の蓄積性蛍光体シートの裏面側の加算比率
を大きくした方がS/Nの良好な第1および第2の画像
信号を得ることができる。
【0074】なお、本発明におけるエネルギサブトラク
ション方法および装置は、2枚の蓄積性蛍光体シートを
用いてそれらに記録した画像同志を減算処理するものに
限らず、3枚以上の蓄積性蛍光体シートに対してそれぞ
れ異なるエネルギ成分の放射線による同一被写体の画像
を記録し、それらの蓄積性蛍光体シートを読み取って得
た画像同志で適宜減算処理してエネルギサブトラクショ
ン画像を得るものであってもよい。また、その場合、蓄
積性蛍光体シートとしては、実質的にシート状の蓄積性
蛍光体層を備えているものであればよく、その他の構造
については特に限定されるものではない。
【0075】また、エネルギ分離フィルタも、放射線の
低エネルギ成分を吸収し得るものであればどの様な材質
のものであっても使用でき、あるいはどの様な態様で設
けてもよい。例えば、被写体に近い側に配される第1の
蓄積性蛍光体シート1Aの支持体を放射線の低エネルギ
成分を吸収可能な材質で形成してエネルギ分離フィルタ
としてもよい。
【0076】なお、上記実施形態においては、撮影部と
読取部が一体となったビルトイン型の放射線画像記録読
取装置として説明したが、本発明のエネルギサブトラク
ション装置は、撮影部を備えていない画像読取装置に適
用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエネルギサブトラクション方法お
よび装置に使用する蓄積性蛍光体シートの一例を示す斜
視図
【図2】本発明にエネルギサブトラクション装置の一実
施形態を備えた放射線画像記録読取装置の一例を示す概
略図
【図3】図2に示す読取部を示す斜視図
【図4】表面画像信号と裏面画像信号との加算比率の一
例を示す図
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体シート 1a 支持体 1b 蓄積性蛍光体層 1c 裏面 1d 表面 1A 第1の蓄積性蛍光体シート 1B 第2の蓄積性蛍光体シート 2 エネルギ分離フィルタ 4 被写体 23 加算処理手段 25 情報受付手段 26 加算比率保持手段 30 放射線源 40 撮影部 42 フィルタ識別手段 45 シート識別手段 50 読取部 80 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 3/00 300 G21K 4/00 L G21K 4/00 A61B 6/00 350S H04N 1/04 H04N 1/04 E Fターム(参考) 2G083 AA03 BB04 BB05 CC07 DD02 2H013 AC01 AC03 AC06 4C093 AA27 CA01 EB01 FD01 FD02 FF34 FF36 5B057 AA08 BA03 BA19 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CC01 CE08 5C072 AA01 BA15 CA06 DA17 EA02 HA02 HA13 UA20 VA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線の低エネルギ成分を吸収するエネ
    ルギ分離フィルタを介在させて重ね合わせた状態で、被
    写体を透過した放射線が同時に照射されて該被写体の放
    射線画像が記録された少なくとも2枚の蓄積性蛍光体シ
    ートのうち上記被写体に近い側の第1の蓄積性蛍光体シ
    ートから放射線画像を読み取って求めた第1の画像信号
    と、上記被写体から遠い側の第2の蓄積性蛍光体シート
    から放射線画像を読み取って求めた第2の画像信号とを
    減算処理してエネルギサブトラクション画像信号を得る
    エネルギサブトラクション方法において、 上記第1もしくは第2の蓄積性蛍光体シートの少なくと
    もいずれか一方が両面読取り可能な蓄積性蛍光体シート
    であり、該両面読取り可能な蓄積性蛍光体シートの表面
    および裏面のそれぞれから放射線画像を読み取って表面
    画像信号と裏面画像信号を得、 予め用意されている複数の加算比率の中から上記表面画
    像信号と裏面画像信号との加算に最適な加算比率を選択
    し、 該選択した加算比率により上記表面画像信号と裏面画像
    信号とを加算処理して上記第1もしくは第2の画像信号
    を求めることを特徴とするエネルギサブトラクション方
    法。
  2. 【請求項2】 放射線の低エネルギ成分を吸収するエネ
    ルギ分離フィルタを介在させて重ね合わせた状態で、被
    写体を透過した放射線が同時に照射されて該被写体の放
    射線画像が記録された少なくとも2枚の蓄積性蛍光体シ
    ートのうち上記被写体に近い側の第1の蓄積性蛍光体シ
    ートから放射線画像を読み取って求めた第1の画像信号
    と、上記被写体から遠い側の第2の蓄積性蛍光体シート
    から放射線画像を読み取って求めた第2の画像信号とを
    減算処理してエネルギサブトラクション画像信号を得る
    エネルギサブトラクション方法において、 上記第1および第2の蓄積性蛍光体シートがいずれも両
    面読取可能な蓄積性蛍光体シートであり、 上記第1の蓄積性蛍光体シートの表面および裏面のそれ
    ぞれから放射線画像を読み取って第1の表面画像信号お
    よび裏面画像信号を得、予め用意されている複数の加算
    比率の中から上記第1の表面画像信号と裏面画像信号と
    の加算に最適な加算比率を選択し、該選択した加算比率
    により上記第1の表面画像信号と裏面画像信号とを加算
    処理して上記第1の画像信号を求め、 上記第2の蓄積性蛍光体シートの表面および裏面のそれ
    ぞれから放射線画像を読み取って第2の表面画像信号お
    よび裏面画像信号を得、予め用意されている複数の加算
    比率の中から上記第2の表面画像信号と裏面画像信号と
    の加算に最適な加算比率を選択し、該選択した加算比率
    により上記第2の表面画像信号と裏面画像信号とを加算
    処理して上記第2の画像信号を求めることを特徴とする
    エネルギサブトラクション方法。
  3. 【請求項3】 上記複数の加算比率として2つの加算比
    率が用意されており、上記第1の表面画像信号と裏面画
    像信号との加算には上記2つの加算比率のうちの一方を
    選択し、上記第2の表面画像信号と裏面画像信号との加
    算には他方を選択することを特徴とする請求項2記載の
    エネルギサブトラクション方法。
  4. 【請求項4】 上記加算比率の選択を、上記蓄積性蛍光
    体シートの種類、上記エネルギ分離フィルタの種類もし
    くは上記放射線画像記録の際に照射された放射線の照射
    線質の少なくともいずれかの情報に基づいて行うことを
    特徴とする請求項1から3いずれか1項記載のエネルギ
    サブトラクション方法。
  5. 【請求項5】 放射線の低エネルギ成分を吸収するエネ
    ルギ分離フィルタを介在させて重ね合わせた状態で、被
    写体を透過した放射線が同時に照射されて該被写体の放
    射線画像が記録された少なくとも2枚の蓄積性蛍光体シ
    ートのうち上記被写体に近い側の第1の蓄積性蛍光体シ
    ートから放射線画像を読み取って第1の画像信号を求
    め、上記被写体から遠い側の第2の蓄積性蛍光体シート
    から放射線画像を読み取って第2の画像信号を求める読
    取部と、上記第1の画像信号と第2の画像信号とを減算
    処理してエネルギサブトラクション画像信号を得る演算
    部とを備えたエネルギサブトラクション装置において、 上記第1もしくは第2の蓄積性蛍光体シートの少なくと
    もいずれか一方が両面読取り可能な蓄積性蛍光体シート
    であり、 上記読取部が、上記両面読取り可能な蓄積性蛍光体シー
    トの表面および裏面のそれぞれから放射線画像を読み取
    って表面画像信号と裏面画像信号を得る画像信号取得手
    段と、該表面画像信号と裏面画像信号とを加算処理する
    加算処理手段と、複数の加算比率を保持する加算比率保
    持手段とを備え、 上記加算処理手段が、上記複数の加算比率の中から上記
    表面画像信号と裏面画像信号との加算に最適な加算比率
    を選択し、該選択した加算比率により上記表面画像信号
    と裏面画像信号とを加算処理して上記第1もしくは第2
    の画像信号を求めるものであることを特徴とするエネル
    ギサブトラクション装置。
  6. 【請求項6】 放射線の低エネルギ成分を吸収するエネ
    ルギ分離フィルタを介在させて重ね合わせた状態で、被
    写体を透過した放射線が同時に照射されて該被写体の放
    射線画像が記録された少なくとも2枚の蓄積性蛍光体シ
    ートのうち上記被写体に近い側の第1の蓄積性蛍光体シ
    ートから放射線画像を読み取って第1の画像信号を求
    め、上記被写体から遠い側の第2の蓄積性蛍光体シート
    から放射線画像を読み取って第2の画像信号を求める読
    取部と、上記第1の画像信号と第2の画像信号とを減算
    処理してエネルギサブトラクション画像信号を得る演算
    部とを備えたエネルギサブトラクション装置において、 上記第1および第2の蓄積性蛍光体シートがいずれも両
    面読取り可能な蓄積性蛍光体シートであり、 上記読取部が、上記第1の蓄積性蛍光体シートの表面お
    よび裏面のそれぞれから放射線画像を読み取って第1の
    表面画像信号と裏面画像信号を得ると共に、第2の蓄積
    性蛍光体シートの表面および裏面のそれぞれから放射線
    画像を読み取って第2の表面画像信号と裏面画像信号を
    得る画像信号取得手段と、上記第1の表面画像信号と裏
    面画像信号とを、および第2の表面画像信号と裏面画像
    信号とをそれぞれ加算処理する加算処理手段と、複数の
    加算比率を保持する加算比率保持手段とを備え、 上記加算処理手段が、上記複数の加算比率から上記第1
    の表面画像信号と裏面画像信号との加算および第2の表
    面画像信号と裏面画像信号との加算にそれぞれ最適な加
    算比率を選択し、該選択した加算比率により上記第1の
    表面画像信号と裏面画像信号とを、および第2の表面画
    像信号と裏面画像信号とをそれぞれ加算処理して上記第
    1および第2の画像信号を求めるものであることを特徴
    とするエネルギサブトラクション装置。
  7. 【請求項7】 上記加算比率保持手段が2つの加算比率
    を保持するものであり、 上記加算処理手段が、上記第1の表面画像信号と裏面画
    像信号との加算には上記2つの加算比率のうちの一方を
    選択し、第2の表面画像信号と裏面画像信号との加算に
    は他方を選択するものであることを特徴とする請求項6
    記載のエネルギサブトラクション装置。
  8. 【請求項8】 上記加算処理手段が、上記蓄積性蛍光体
    シートの種類、上記エネルギ分離フィルタの種類もしく
    は上記放射線画像記録の際に照射された放射線の照射線
    質の少なくともいずれかの情報に基づいて上記加算比率
    の選択を行うものであることを特徴とする請求項5から
    7いずれか1項記載のエネルギサブトラクション装置。
  9. 【請求項9】 上記蓄積性蛍光体シートの種類、上記エ
    ネルギ分離フィルタの種類もしくは上記照射線質の少な
    くともいずれかの情報を入力される情報受付手段を備
    え、 上記加算処理手段が、該受付手段に入力された情報に基
    づいて上記加算比率の選択を行うものであることを特徴
    とする請求項8記載のエネルギサブトラクション装置。
  10. 【請求項10】 蓄積性蛍光体シートの種類を識別する
    シート識別手段を備え、 上記情報受付手段が、上記シート識別手段から該シート
    識別手段により識別された蓄積性蛍光体シートの種類の
    情報を入力されるものであり、 上記加算処理手段が、上記情報受付手段に入力された蓄
    積性蛍光体シートの種類の情報に基づいて上記加算比率
    の選択を行うものであることを特徴とする請求項9記載
    のエネルギサブトラクション装置。
  11. 【請求項11】 上記情報受付手段が、上記放射線を出
    力する放射線源から上記照射線質の情報を入力されるも
    のであり、 上記加算処理手段が、上記情報受付手段に入力された照
    射線質の情報に基づいて上記加算比率の選択を行うもの
    であることを特徴とする請求項9記載のエネルギサブト
    ラクション装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも2枚の蓄積性蛍光体シート
    に被写体を透過した放射線を同時に入射せしめて該被写
    体の放射線画像を記録せしめるために、上記第1の蓄積
    性蛍光体シートを上記被写体に近い側に、上記第2の蓄
    積性蛍光体シートを上記被写体から遠い側に、上記放射
    線の低エネルギ成分を吸収するエネルギ分離フィルタを
    上記両蓄積性蛍光体シートの間に、それぞれが互いに重
    なり合うように配置せしめる撮影部をさらに備えたビル
    トイン型であることを特徴とする請求項5から11いず
    れか1項記載のエネルギサブトラクション装置。
  13. 【請求項13】 上記放射線画像を記録する際に用いら
    れるエネルギ分離フィルタの種類を識別するフィルタ識
    別手段を備え、 上記情報受付手段が、上記フィルタ識別手段から該フィ
    ルタ識別手段により識別されたエネルギ分離フィルタの
    種類の情報を入力されるものであり、 上記加算処理手段が、上記情報受付手段に入力されたエ
    ネルギ分離フィルタの種類の情報に基づいて上記加算比
    率の選択を行うものであることを特徴とする請求項12
    記載のエネルギサブトラクション装置。
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