JPH08114876A - 放射線画像読取装置 - Google Patents

放射線画像読取装置

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JPH08114876A
JPH08114876A JP6250908A JP25090894A JPH08114876A JP H08114876 A JPH08114876 A JP H08114876A JP 6250908 A JP6250908 A JP 6250908A JP 25090894 A JP25090894 A JP 25090894A JP H08114876 A JPH08114876 A JP H08114876A
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JP
Japan
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sheet
light
excitation light
radiation image
reading
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6250908A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Karasawa
弘行 唐澤
Hiroaki Yasuda
裕昭 安田
Satoru Arakawa
哲 荒川
Osamu Kuroda
黒田  修
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP6250908A priority Critical patent/JPH08114876A/ja
Publication of JPH08114876A publication Critical patent/JPH08114876A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射線画像読取装置において、簡易かつ安価
な構成によりシートの先端を検出する。 【構成】 フォトマルチプライヤ15aの検出面に、画像
信号が最小値となる輝尽発光光の最低光量よりも少ない
光量の光ビーム11を透過するが最低光量よりも大きい光
量の光ビーム11は透過しない特性を有する励起光カット
フィルタ20aを設ける。蓄積性蛍光体シート1が光ビー
ム11の走査位置に搬送されてシート1の先端に光ビーム
11が照射する。これにより光ビーム11が若干量反射され
て集光ガイド14aに入射されフォトマルチプライヤ15a
に光電的に検出され、先端検出信号Q1 が得られる。こ
れにより、特別な検出手段を設けることなく蓄積性蛍光
体シート1の先端を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線画像が蓄積記録
された蓄積性蛍光体シートから放射線画像を読み取る放
射線画像読取装置に関し、とくに詳細には、蓄積性蛍光
体シートから放射線画像を読み取る際にシートの先端を
検出する放射線画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録された放射線画像を読み取って画像
信号を得、この画像信号に適切な画像処理を施した後、
画像を再生記録することが種々の分野で行われている。
たとえば、後の画像処理に適合するように設計されたガ
ンマ値の低いフイルムを用いてX線画像を記録し、この
X線画像が記録されたフイルムからX線画像を読み取っ
て電気信号に変換し、この電気信号(画像信号)に画像
処理を施した後コピー写真等に可視像として再生するこ
とにより、コントラスト,シャープネス,粒状性等の画
質性能の良好な再生画像を得ることができるシステムが
開発されている(特公昭61−5193号公報参照)。
【0003】また本出願人により、放射線(X線,α
線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射するとこの
放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後可視光等の
励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じた光量
の輝尽発光光を放射する蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
を利用して、人体等の被写体の放射線画像を一旦シート
状の蓄積性蛍光体に撮影記録し、蓄積性蛍光体シートを
レーザ光等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、
得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を
得、この画像信号に基づいて被写体の放射線画像を写真
感光材料等の記録材料、CRT等に可視像として出力さ
せる放射線記録再生システムがすでに提案されている
(特開昭55-12429号等)。
【0004】一方、上述した輝尽発光光を光電的に読み
取る方法として、蓄積性蛍光体シートの両面に上述した
光電読取手段を配して、蓄積性蛍光体シートの両面また
は片面にのみ励起光を走査し、この励起光走査により発
せられた輝尽発光光を蓄積性蛍光体シートの両面から光
電的に読み取る両面集光読取方法が提案されている(例
えば、特開昭55-87970号)。このような両面集光読取方
法は、蓄積性蛍光体シートに1つの放射線画像が蓄積記
録され、かつ蓄積性蛍光体シートの両面から輝尽発光光
を集光するようにしたものであるため、集光効率が向上
し、S/N比がより改善される。
【0005】上記特開昭55-87970号公報に開示された両
面集光読取方法においては、透明支持体の表面に蓄積性
蛍光体を積層することにより蓄積性蛍光体シートを形成
し、透明なホルダー上に放射線画像が蓄積記録された蓄
積性蛍光体シートを装着し、その上下に光電読取手段を
配置している。すなわち、ホルダーの上に配置された光
電読取手段では、蓄積性蛍光体シートの表面から射出し
た輝尽発光光を読み取り、ホルダーの下に配置された光
電読取手段では、蓄積性蛍光体シートの裏面から射出し
た輝尽発光光を読み取ることとなる。
【0006】一方、同時または順次に同一被写体を同一
方向から撮影することにより得られた複数の蓄積性蛍光
体シートをそれぞれ走査して複数の画像信号を得、これ
らを後に重ね合わせてS/Nやコントラストの高い画像
を得ようとする重ね合わせ処理をする場合や、ある画像
からその画像の一部を除去するエネルギーサブトラクシ
ョン等の画像処理を行う場合いは、各走査時にシートの
先端を正確に合致させて走査を行う必要があり、シート
先端の検出を高精度に行うことが要求される。
【0007】このような、シートの先端を検出する装置
が本願出願人により提案されている(特開昭58-31662号
等)。このシートの先端を検出する装置は、蓄積性蛍光
体シートを走査するときの光ビームをそのまま使用し、
シートの先端が走査位置に来る前から主走査を開始し、
シート先端により光ビームが反射されたとき、シートを
送る搬送手段とシート表面との反射特性の相違による反
射光の変化を検出してシート先端を検出するようにした
ものである。また、他のシートの先端を検出する装置と
しては、リミットスイッチを使用する機械的装置、投光
器と受光器とからなるフォトセンサを使用する光学的装
置、これらの装置で予め走査位置にシートがくる前にシ
ート先端を検出し、タイマを使用してそれから一定時間
経過後にシート先端が来たと判断する電気的装置が提案
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、蓄積性蛍光体シートから放射線画像の読取り
を行う際にシートの先端を検出する方法が種々提案され
ているが、いずれの方法もシート先端を検出するための
センサ等の光学的装置、機械的装置、あるいは電気的装
置を設ける必要がある。これらの装置は実際に放射線画
像読取装置に装備する際に高精度の位置合わせが必要で
あるため、読取装置への装備が非常に面倒であった。ま
た、読取装置とは別にシートの先端を検出するための装
置を設ける必要があるため、装置の構成が複雑となった
り、コストがかかるものとなっていた。
【0009】さらに、上述したシートの先端を検出する
装置は、シートの片面から放射線画像を読み取る場合を
前提としているため、先端が検出される蓄積性蛍光体シ
ートは光ビームの透過性がないものである。したがっ
て、上述したシート先端検出装置により蓄積性蛍光体シ
ートの先端を容易に検出することができたが、両面読取
りを行う場合はシートは光ビーム透過性を有するため、
シートが光ビームの走査位置に搬送されたも光ビームは
シートを透過してしまい、シートの先端を検出すること
は容易ではなかった。
【0010】また、シートの片面から放射線画像を読み
取る場合は、走査位置に光電検出手段を配しておくこと
により、容易にシートの先端の検出を行うことができた
が、両面読取りを行う場合は、光ビームの走査位置にお
けるシートの両面側に光電検出手段を配する必要がある
ため、走査位置にシートの先端を検出するセンサを配す
ることができず、シートの先端検出が困難なものとなっ
ていた。
【0011】本発明は上記事情に鑑み、簡易な構成によ
り低コストで蓄積性蛍光体シートの先端の検出を行うこ
とができる放射線画像読取装置を提供することを目的と
するものである。
【0012】さらに、本発明は、両面読取りを行う場合
であっても容易に蓄積性蛍光体シートの先端を検出でき
る放射線画像読取装置、さらには走査位置にシート先端
検出センサを配することなくシートの先端を検出するこ
とができる放射線画像読取装置を提供することを目的と
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の放射
線画像読取装置は、放射線画像が蓄積記録された蓄積性
蛍光体シートを励起光により主走査し、該シートを前記
励起光に対して相対的に副走査方向に移動させることに
より該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起
光の照射により該シートから発せられる前記放射線画像
を担持する輝尽発光光を、前記励起光をカットする特性
を有する光電読取手段によって所定の読取ゲインにより
光電的に検出して前記放射線画像を表す画像信号を得る
放射線画像読取装置において、前記光電読取手段が、前
記画像信号が最小値となる前記輝尽発光光の最低光量よ
りも少ない光量の前記励起光を透過するが該最低光量よ
りも大きい光量の前記励起光は透過しない特性を有する
ものであり、前記蓄積性蛍光体シートの先端に前記励起
光が照射した時に、該シートの先端において反射して前
記光電読取手段に入射した前記励起光を該光電読取手段
により検出して該シートの先端を検出することを特徴と
するものである。
【0014】ここで、励起光をカットする特性を有する
光電読取手段とは、光電読取手段自体が励起光をカット
する特性を有するもののほか、光電読取手段に励起光を
カットする励起光カットフィルタを設けたものを含むも
のである。
【0015】また、本発明による第1の放射線画像読取
装置においては、前記光電読取手段の前記読取ゲインを
調整するゲイン調整手段をさらに備え、前記シートの先
端に前記励起光が照射するまでは、該ゲイン調整手段に
より前記光電読取手段の前記読取ゲインを前記所定の読
取ゲインよりも大きくなるように調整し、前記シートの
先端検出後、前記ゲイン調整手段により前記光電読取手
段の読取ゲインを前記所定の読取ゲインに調整すること
が好ましい。
【0016】さらに、本発明による第2の放射線画像読
取装置は、上述した放射線画像読取装置において、前記
光電読取手段に検出可能な波長域の光を発する光源を設
け、前記蓄積性蛍光体シート上において前記励起光が走
査される位置に前記光源から発せられた前記光を照射せ
しめ、前記蓄積性蛍光体シートの先端に前記光が照射さ
れたとき、該シートの先端において反射した前記光を前
記光電読取手段により検出して該シートの先端を検出す
ることを特徴とするものである。
【0017】また、本発明による第3の放射線画像読取
装置は、上述した放射線画像読取装置において前記光電
読取手段に検出可能な波長域の光を発する光源を、前記
シートの移動経路を挟んで前記光電読取手段と対向する
位置に設けて前記光を前記光電読取手段に入射せしめ、
前記移動されるシートの先端に前記光が照射して前記光
電読取手段への前記光の入射が遮断されたことを該光電
読取手段により検出して前記シートの先端を検出するこ
とを特徴とするものである。
【0018】さらに、本発明による第4の放射線画像読
取装置は、上述した放射線画像読取装置において、前記
シートの先端に前記励起光の照射により前記光電読取手
段に検出可能な波長域の蛍光を発する蛍光体を設け、前
記蓄積性蛍光体シートの先端に前記励起光が照射された
時に、前記蛍光体から発せられる前記蛍光を前記光電読
取手段により検出して前記シートの先端を検出すること
を特徴とするものである。
【0019】また、本発明による放射線画像読取装置
は、シートの両面から放射線画像の読取りを行ういわゆ
る両面読取りを行う装置にも適用できるものであり、こ
の場合は、シートの両面に各々配された光電読取手段の
うち、シートの励起光が照射される側に配された表面光
電読取手段を、前記画像信号が最小値となる前記輝尽発
光光の最低光量よりも少ない光量の前記励起光を透過す
るが該最低光量よりも大きい光量の前記励起光は透過し
ない特性を有するものとし、前記蓄積性蛍光体シートの
先端に前記励起光が照射した時に、該シートの先端にお
いて反射して前記光電読取手段に入射した前記励起光を
該光電読取手段により検出して該シートの先端を検出す
るようにする。
【0020】また、この場合、前記光電読取手段の前記
読取ゲインを調整するゲイン調整手段をさらに備え、前
記シートの先端に前記励起光が照射するまでは、該ゲイ
ン調整手段により前記光電読取手段の前記読取ゲインを
前記所定の読取ゲインよりも大きくなるように調整し、
前記シートの先端検出後、前記ゲイン調整手段により前
記光電読取手段の読取ゲインを前記所定の読取ゲインに
調整することが好ましい。
【0021】さらに、両面読取りを行う場合において、
前記表面光電読取手段に検出可能な波長域の光を発する
光源を設け、前記蓄積性蛍光体シート上において前記励
起光が走査される位置に前記光源から発せられた前記光
を照射せしめ、前記光電読取手段に検出可能な波長域の
光を発する光源を設け、前記蓄積性蛍光体シート上にお
いて前記励起光が走査される位置に前記光源から発せら
れた前記光を照射せしめ、前記蓄積性蛍光体シートの先
端に前記光が照射されたとき、該シートの先端において
反射した前記光を、前記光電読取手段のうち前記励起光
が照射される側にある表面光電読取手段により検出して
該シートの先端を検出することが好ましい。
【0022】また、両面読取りを行う場合において、前
記シートの先端に前記励起光の照射により前記光電読取
手段に検出可能な波長域の蛍光を発する蛍光体を設け、
前記蓄積性蛍光体シートの先端に前記励起光が照射され
た時に、前記蛍光体から発せられる前記蛍光を前記光電
読取手段の少なくとも一方により検出して前記シートの
先端を検出するようにしてもよい。
【0023】さらに、両面読取りを行う場合において、
前記蓄積性蛍光体シートを、該シートの少なくとも先端
部にあって前記励起光を遮断する遮断分と前記放射線画
像が蓄積記録される画像領域とからなるものとし、前記
光電読取手段のうち前記励起光が照射される側とは反対
側にある裏面光電読取手段を、前記画像信号が最小値と
なる前記輝尽発光光の最低光量よりも少ない光量の前記
励起光は透過するが該最低光量よりも大きい光量の前記
励起光は透過しない特性を有するものとし、前記蓄積性
蛍光体シートの前記遮断部に前記励起光が照射した時
に、該遮断部により前記裏面光電読取手段に入射する励
起光が遮断されることを該裏面光電読取手段により検出
して該シートの先端を検出するようにしてもよい。
【0024】また、両面読取りを行う場合において、前
記光電読取手段に検出可能な光を発する光源を、前記シ
ートの移動経路を挟んで前記光電読取手段の少なくとも
一方と対向する位置に設け、前記蓄積性蛍光体シート
を、該シートの少なくとも先端部にあって前記光を遮断
する前記遮断部と前記放射線画像が蓄積記録される画像
領域とからなるものとし、前記蓄積性蛍光体シート上に
おいて前記励起光が走査される位置に前記光源から発せ
られた前記光を照射せしめ、前記蓄積性蛍光体シートの
先端にある前記遮断部に前記光が照射されたときに、該
遮断部により前記光電読取手段のうち少なくとも一方に
入射する該光が遮断されることを該光電読取手段により
検出して該シートの先端を検出するようにしてもよい。
【0025】
【作用および発明の効果】本発明による、第1の放射線
画像読取装置は、光電読取手段を画像信号が最小となる
輝尽発光光の最低光量よりも少ない光量の励起光を透過
するがこの最低光量よりも大きい光量の励起光は透過し
ない特性を有するものとして、微少量の励起光を検出可
能なものとし、シートの先端に励起光が照射した時に、
シートの先端により反射される微少量の励起光をこの光
電読取手段により検出することにより、シートの先端を
検出するようにしたものである。このように、本発明に
よる第1の放射線画像読取装置は、光電読取手段の光検
出特性を変更するのみでシートの先端を検出することが
できるため、シート先端検出のための特別な装置を設け
ることなく、簡易な構成により低コストでシートの先端
を検出することができる。
【0026】また、光電読取手段の読取ゲインを調整す
るゲイン調整手段を設け、シートの先端に励起光が照射
するまでは、ゲイン調整手段により光電読取手段の読取
ゲインを放射線画像を読取る時の所定の読取ゲインより
も大きくしておくことにより、光電読取手段は上述した
輝尽発光光の最低光量よりも少ない光量よりもさらに少
ない光量の励起光を検出することができる。そしてこれ
により、より少ない光量の励起光により、シートの先端
を検出することができるため、シートから得られた放射
線画像を表す画像信号が励起光により影響を受けること
が少なくなり、この画像信号を可視像として再生するこ
とにより、より高画質の再生画像を得ることができる。
【0027】さらに、本発明による第2の放射線画像読
取装置は、例えば輝尽発光光の波長域の光のように、光
電読取手段に検出可能な波長域の光を発する光源を設け
て、この光を励起光が照射される位置に照射させてお
く、すなわちこの光源から発せられる光を光電読取手段
に入射させておき、シートの先端に光が照射して光電読
取手段への光の入射が遮断されたことをこの光電読取手
段により検出するようにしたものである。
【0028】また、本発明による第3の放射線画像読取
装置は、光電読取手段に検出可能な波長域の光を発する
光源をシートの移動経路を挟んで光電読取手段と対向す
る位置に設け、この光を光電読取手段に入射させてお
き、蓄積性蛍光体シートの先端に光が照射して光電読取
手段への光の入射が遮断されたことをこの光電読取手段
により検出するようにしたものである。
【0029】このように、本発明による第2および第3
の放射線画像読取装置は、光電読取手段に入射される光
が遮断されることによりシートの先端を検出するように
したため、シートの先端を検出するセンサのように複雑
な検出手段を設ける必要がなくなり、簡易な構成により
低コストでシートの先端を検出することができる。
【0030】さらに、本発明による第4の放射線画像読
取装置は、蓄積性蛍光体シートの先端に、励起光の照射
により光電読取手段に検出可能な波長域の光を発するい
わゆるアンチストークスタイプの蛍光体を設け、この蛍
光体に励起光が照射されることにより発せられる光を光
電読取手段により検出して、シートの先端を検出するよ
うにしたものである。このため、シートの先端を検出す
るセンサのように複雑な検出手段を設ける必要がなくな
り、簡易な構成により低コストでシートの先端を検出す
ることができる。
【0031】また、両面読取りを行う場合であっても、
本発明による放射線画像読取装置は、光電読取手段の光
検出特性を変化させることにより特別な検出手段を設け
ることなくシートの先端を検出することができるため、
両面読取りを行う場合であっても簡易な構成により低コ
ストでシートの先端を検出することができる。
【0032】なお、両面読取りを行う際に、蓄積性蛍光
体シートの両面に各々設けられた光電読取手段のうち、
蓄積性蛍光体シートの励起光が照射される側に設けられ
た表面光電読取手段によりシートの先端検出を行う場合
は、上述した本発明による第1から第4の放射線画像読
取装置のように、シートの先端により反射される励起光
あるいは光電読取手段に検出可能な波長域の光を光電読
取手段により検出するようにすればよいが、シートの励
起光が照射される側とは反対側に設けられた裏面光電読
取手段によりシートの先端検出を行う場合は、以下のよ
うに行う必要がある。
【0033】すなわち、両面読取りを行う場合に用いら
れる蓄積性蛍光体シートは励起光を透過する特性を有す
るため、裏面光電読取手段には常に励起光が照射される
こととなる。したがって、光電読取手段に励起光が入射
することを検出することによってはシートの先端を検出
することができない。このため、裏面光電読取手段によ
りシートの先端検出を行う場合は、蓄積性蛍光体シート
を、シートの少なくとも先端部にあって励起光を遮断す
る遮断部と放射線画像を蓄積記録する画像領域とからな
るものとし、裏面光電読取手段に入射する励起光が遮断
部により遮断されることを光電読取手段により検出すれ
ば、前述した本発明による第1の放射線画像読取装置と
同様にシートの先端を検出するセンサのように複雑な検
出手段を設ける必要がなくなり、簡易な構成により低コ
ストでシートの先端を検出することができる。
【0034】また、両面読取りを行う場合において、蓄
積性蛍光体シートを、シートの少なくとも先端部にあっ
て励起光を遮断する遮断部と放射線画像を蓄積記録する
画像領域とからなるものとし、光電読取手段に検出可能
な波長域の光を発する光源を、前記シートの移動経路を
挟んで前記光電読取手段の少なくとも一方と対向する位
置に設け、この光源から発せられる光を光電読取手段の
少なくとも一方に入射させておき、この光がシートの先
端により遮断されることを裏面光電読取手段により検出
するようにすれば、本発明による第2および第3の放射
線画像読取装置と同様にシートの先端を検出するセンサ
のように複雑な検出手段を設ける必要がなくなり、簡易
な構成により低コストでシートの先端を検出することが
できる。
【0035】また、本発明による第5の放射線画像読取
装置のように、アンチストークスタイプの蛍光体をシー
トの先端に設け、励起光照射によりこの蛍光体から発せ
られる蛍光体を検出することによりシートの先端を検出
する場合は、両面読取りを行うための表面光電読取手段
あるいは裏面光電読取手段のいずれによってもシートの
先端検出を行うことができる。
【0036】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例について
説明する。
【0037】図1は本発明による放射線画像読取装置の
実施例を表す図である。図1に示すように図示しない放
射線画像記録装置により放射線画像が蓄積記録された蓄
積性蛍光体シートは、シート1が、図示しないモーター
により回転せしめられるエンドレスベルト9a,9b上に配
置される。このシート1の上方には、励起光である光ビ
ーム11を発するHe−Neレーザ光源10と、その光ビー
ム11を反射偏向し、シート1を主走査する図示しないモ
ータにより回転される回転多面鏡12および回転多面鏡12
で反射偏向された光ビーム11をシート1上に収束させ、
かつ等速度で走査させる走査レンズ19が配されている。
さらに、光ビーム11が走査される位置の上方には、その
光ビーム11の走査により発せられる輝尽発光光を上方よ
り集光する集光ガイド14a が近接して配置され、その位
置の下方には、輝尽発光光を下方より集光する集光ガイ
ド14b がシート1と垂直に配置されている。各集光ガイ
ド14a ,14b は、それぞれ輝尽発光光を光電的に検出す
るフォトマルチプライヤ(光電子増倍管)15a ,15b が
接続されている。このフォトマルチプライヤ15a ,15b
は対数増幅器16a ,16b に接続され、さらにこの対数増
幅器16a ,16b は、A/D変換器17a ,17b に接続さ
れ、各A/D変換器17a ,17b は記憶媒体18に接続され
ている。
【0038】なお、本実施例においては、蓄積性蛍光体
シートに用いる蛍光体としてBaFBr:Eu蛍光体を
用いるものとする。BaFBr:Eu蛍光体に管電圧80
KVpのX線を照射した後、波長の異なる光エネルギー
を与えた時に放射される蛍光の強度変化、すなわち励起
スペクトルを図5に示す。また、BaFBr:Eu蛍光
体に管電圧80KVpのX線を照射した後、He−Neレ
ーザ(波長633 nm)で励起したときの発光スペクトル
を図6に示す。図5に示すように、BaFBr:Eu蛍
光体はHe−Neレーザ光の波長を含む500 〜700 nm
が最適励起波長範囲であり、図6に示すように、He−
Neレーザ光の照射により400 nmがピークの輝尽発光
光を発するものである。
【0039】一方、集光ガイド14a ,14b に接続された
フォトマルチプライヤ15a ,15b の検出面には図7に示
すような分光特性を有するとともに、図2に示すような
励起光透過特性を有する励起光カットフィルタ20a ,20
b が設けられている。すなわち、この励起光カットフィ
ルタ20a ,20b は、フォトマルチプライヤ15a ,15bに
より検出される輝尽発光光を光電変換することにより得
られる画像信号が最小値となる輝尽発光光の最低光量よ
りも少ない光量の光ビーム11を透過するが、この最低光
量よりも大きい光量の光ビーム11は透過しない特性を有
するものである。すなわち、図2に示すように、画像信
号に変換される輝尽発光光のレベルが0.01mRから100
mRの範囲にある場合、励起光カットフィルタ20a ,20
b の励起光透過レベルの最低レベルを定めるしきい値を
Pthとすると、光量がPthから0.01mRの光量レベル、
例えば矢印Aに示すレベルの光ビーム11のみが励起光カ
ットフィルタ20a ,20b を透過することとなる。なお、
この励起光透過レベルは、蓄積性蛍光体シートにより反
射して集光ガイド14a ,14b に入射する励起光の光量レ
ベルにより定められるものである。
【0040】次いで本実施例の作用について説明する。
なお、本実施例においては集光ガイド14a およびフォト
マルチプライヤ15a を用いてシート1の先端を検出する
ものとする。
【0041】被写体の放射線画像が蓄積記録された蓄積
性蛍光体シート1がエンドレスベルト9a,9b上にセット
される。この所定位置にセットされた蓄積性蛍光体シー
ト1は、エンドレスベルト9a,9bにより、矢印Y方向に
搬送(副走査)される。一方、レーザ光源10から発せら
れた光ビーム11は図示しないモータにより駆動され矢印
方向に高速回転する回転多面鏡12によって反射偏向され
る。
【0042】本実施例においては、この光ビーム11の照
射を蓄積性蛍光体シート1が光ビーム11の走査位置に搬
送される前から行っておく。この場合、光ビーム11は集
光ガイド14a には入射されないが、集光ガイド14b には
入射される。蓄積性蛍光体シート1が光ビーム11の走査
位置まで搬送されて、シート1の先端に光ビーム11が照
射されると、光ビーム11は若干量この先端において反射
されて、集光ガイド14a に入射される。ここで集光ガイ
ド14a に設けられている励起光カットフィルタ20a は、
図2および図7に示すように検出される輝尽発光光を光
電変換することにより得られる画像信号が最小値となる
輝尽発光光の最低光量よりも少ない光量の励起光を透過
するが、この最低光量よりも大きい光量の励起光は透過
しない特性を有する、すなわち、反射励起光の光量レベ
ルの励起光を透過可能な特性を有するため、反射した光
ビーム11はフォトマルチプライヤ15a により光電的に検
出され検出信号Qに変換され、後述する対数増幅器16a
に入力される。
【0043】このようにして、シート1の先端を表す検
出信号Qが得られた後に、さらにシート1は矢印Y方向
に搬送されて、光ビーム11がシート1の略全面に照射さ
れる。この光ビーム11が照射されたシート1の箇所から
は、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた光量の
輝尽発光光13a ,13b (ここで、輝尽発光光13a ,13b
はそれぞれシート1の上方、下方から発散されたものを
示す)が発散される。この輝尽発光光13a は集光ガイド
14a によって導かれ、フォトマルチプライヤ(光電子増
倍管)15a によって光電的に検出される。入射端面から
集光ガイド15a内に入射した輝尽発光光13a は、集光ガ
イド14a の内部を全反射を繰り返して進み、出射端面か
ら出射してフォトマルチプライヤ15a に受光され、放射
線画像を表す輝尽発光光13a の光量がフォトマルチプラ
イヤ15a によって電気信号に変換される。同様に、輝尽
発光光13b は集光ガイド14b によって導かれ、フォトマ
ルチプライヤ(光電子増倍管)15b によって光電的に検
出される。
【0044】フォトマルチプライヤ15a から出力された
アナログ出力信号SA は対数増幅器16a で対数的に増幅
されてA/D変換器17a に入力され、ここでデジタル画
像信号S1 および始点検出信号Q1 に変換されて記憶媒
体18に入力される。また同様に、フォトマルチプライヤ
15b から出力されたアナログ出力信号SB は対数増幅器
16b で対数的に増幅されてA/D変換器17b に入力さ
れ、ここでデジタル画像信号S2 に変換されて記憶媒体
18に入力される。これら2つの画像信号S1 ,S2 およ
び始点検出信号Q1 は、図示しない画像処理手段におい
て始点検出信号Q1 により画像信号S1 ,S2 の読取開
始点が定められて所定の画像処理が施され、レーザプリ
ンタあるいはCRT等の再生手段において可視像として
再生される。
【0045】なお、上述した実施例においては、図4に
示すように、フォトマルチプライヤ15a の読取ゲインを
調整する読取ゲイン調整手段21を設け、この読取ゲイン
調整手段21によりフォトマルチプライヤ15a の読取ゲイ
ンを、シート1の先端を検出するまでは、図3に示すよ
うに、1〜2桁大きくしておき、シート1の先端検出
後、読取ゲイン調整手段21により図2に示す通常の読取
ゲインに戻すようにしてもよい。すなわち、シート1で
反射した光ビーム11がフォトマルチプライヤ15aに入射
されるまでは、読取ゲイン調整手段21によりフォトマル
チプライヤ15a の読取ゲインを図3に示すように設定し
ておき、シート先端検出後、検出信号Qが得られ、この
検出信号Qが読取ゲイン調整手段21に入射されると、読
取ゲイン調整手段21はフォトマルチプライヤ15a の読取
ゲインを図2に示す通常の読取ゲインに戻す。そして、
この読取ゲインにより放射線画像の読取りを行うもので
ある。
【0046】このように、シート1の先端を検出するま
では、フォトマルチプライヤ15a の読取ゲインを大きく
しておくことにより、より少ない光量の反射光ビーム11
によりシート1の先端を検出することができるため、反
射励起光が画像信号S1 に与える影響が小さくなり、よ
り高画質の再生画像を得ることができる。
【0047】なお、上述した実施例においては、蓄積性
蛍光体シート1の光ビーム11が照射される側にある集光
ガイド14a 、フォトマルチプライヤ15a により蓄積性蛍
光体シート1の先端を検出するようにしているが、例え
ば図8に示すように、蓄積性蛍光体シート1の先端に励
起光を遮断する遮断部1Aが設けられている場合は、シ
ート1の光ビーム11が照射される側とは反対側にある集
光ガイド14b 、フォトマルチプライヤ15b により蓄積性
蛍光体シート1の先端を検出することができる。
【0048】すなわち、集光ガイド14b 、フォトマルチ
プライヤ15b には、蓄積性蛍光体シート1に光ビーム11
が照射される前から光ビーム11が入射しているため、フ
ォトマルチプライヤ15b からは常に検出信号Qが出力さ
れていることとなるが、シート1の先端の遮断部1Aが
光ビーム11の走査位置に搬送されると、この遮断部1A
により光ビーム11の集光ガイド14b 、フォトマルチプラ
イヤ15b への入射が遮断される。これにより、検出信号
Qはフォトマルチプライヤ15b より出力されなくなる。
この検出信号が出力されなくなったことを画像処理手段
において検出し、これをシートの先端検出と判断するよ
うにすれば、集光ガイド14b 、フォトマルチプライヤ15
b を用いても蓄積性蛍光体シート1の先端を検出するこ
とが可能となる。
【0049】次いで本発明の第2実施例について説明す
る。
【0050】図9は本発明の第2実施例による放射線画
像読取装置を表す図である。図9に示すように、本発明
の第2実施例による放射線画像読取装置は、レーザ光源
10の他に、フォトマルチプライヤ15a ,15b に検出可能
な波長域、例えば輝尽発光光の波長域の光を発する光源
30を設け、この光源30から発せられる光31を光ビーム11
とともに蓄積性蛍光体シート1に照射するものである。
なお、本実施例において図1に示した実施例と同一の構
成については同一の参照番号を付し、詳細な説明は省略
する。また、本実施例においては、励起光カットフィル
タ20a ,20b は図2に示す特性を有するものである必要
はなく、完全に励起光をカットする特性のものであれば
よい。以下、本発明の第2実施例による蓄積性蛍光体シ
ート1の先端の検出について説明する。
【0051】まず、光源30から出射される光31および光
ビーム11の照射を蓄積性蛍光体シートが光ビーム11の走
査位置に搬送される前から行っておく。この場合、光31
は光ビーム11が照射される側の集光ガイド14a には入射
されないが、光ビーム11が照射される側とは反対側の集
光ガイド14b には入射される。蓄積性蛍光体シート1が
光ビーム11の走査位置まで搬送されて、シート1の先端
に光31が照射されると、光31はこの先端において反射さ
れて集光ガイド14a に入射される。集光ガイド14a に入
射した光31の反射光はフォトマルチプライヤ15a におい
て光電的に検出されて検出信号Qに変換され、対数増幅
器16a に入力される。
【0052】このようにして、シート1の先端を表す検
出信号Qが得られた後に、さらにシート1は矢印Y方向
に搬送されて、光ビーム11が蓄積性蛍光体シート1の略
全面に照射される。
【0053】これにより、フォトマルチプライヤ15a ,
15b からはアナログ出力信号SA ,SB が得られ、この
アナログ出力信号SA ,SB は、前述した検出信号Qと
ともに対数増幅器16a ,16b で対数的に増幅されてA/
D変換器17a ,17b に入力され、ここでデジタル画像信
号S1 ,S2 および始点検出信号Q1 に変換されて記憶
媒体18に入力される。なお、この際、フォトマルチプラ
イヤ15b からは光31を光電変換することにより得られる
信号が出力されるが、画像信号S2 は、始点検出信号Q
1 を検出した以降のものが用いられる。これら2つの画
像信号S1 ,S2 および始点検出信号Q1 は、図示しな
い画像処理手段において始点検出信号Q1 により画像信
号S1 ,S2 の読取開始点が定められて所定の画像処理
が施され、レーザプリンタあるいはCRT等の再生手段
において可視像として再生される。
【0054】なお、上述した本発明の第2実施例におい
ては、蓄積性蛍光体シート1が走査位置に搬送される前
から光ビーム11をも走査位置に照射するようにしている
が、始点検出信号Q1 の検出後にレーザ光源10を駆動せ
しめて光ビーム11をシート1に照射するようにしてもよ
い。このようにシートの先端検出後に光ビーム11の照射
を開始することにより、レーザ光源10が駆動する時間を
短くすることができ、電気代の節約となる。
【0055】また、上述した本発明の第2実施例におい
ては、前述した図8に示す遮断部1Aを有する蓄積性蛍
光体シート1を用いることにより、シート1の光ビーム
11が照射される側とは反対側にある集光ガイド14b 、フ
ォトマルチプライヤ15b により蓄積性蛍光体シート1の
先端を検出することができる。
【0056】すなわち、集光ガイド14b 、フォトマルチ
プライヤ15b には、蓄積性蛍光体シート1に光ビーム11
が照射される前から光31が入射しているため、フォトマ
ルチプライヤ15b からは常に検出信号Qが出力されてい
ることとなるが、シート1の先端の遮断部1Aが光31の
走査位置に搬送されると、この遮断部1Aにより光31の
集光ガイド14b 、フォトマルチプライヤ15b への入射が
遮断される。これにより、検出信号Qはフォトマルチプ
ライヤ15b より出力されなくなる。この検出信号Qが出
力されなくなったことを画像処理手段において検出し、
これをシートの先端検出と判断するようにすれば、集光
ガイド14b 、フォトマルチプライヤ15bを用いても蓄積
性蛍光体シート1の先端を検出することが可能となる。
【0057】また、上述した本発明の第2実施例におい
ては、蓄積性蛍光体シートの先端検出後、光源30の電源
を切ることが好ましい。このように先端検出後に光源30
の電源を切ることにより、放射線画像の読取時に光31が
ノイズとして読み取られることが防止され、さらには電
気代の節約にもなる。
【0058】さらに、上述した本発明の第2実施例にお
いては、光源30を用いてフォトマルチプライヤ15a ,15
b により検出可能な光を発するようにしているが、図10
に示すように、青色光すなわち輝尽発光光と略同一波長
の光を発する青色LED32を用いて光ビーム11の走査位
置に光33を照射するようにしてもよいものである。これ
により、光源30を用いる場合と比較して、低電力でシー
ト1の先端を検出することができる。
【0059】また、蓄積性蛍光体シート1の先端に励起
光を遮断する遮断部1Aが設けられている場合におい
て、光源30、青色LED32をシート1の搬送経路に対し
て光ビーム11が照射される側とは反対側に設け、フォト
マルチプライヤ15a に入射される光31,33が遮断される
ことを検出することにより蓄積性蛍光体シート1の先端
を検出するようにしてもよい。
【0060】次いで本発明の第3実施例について説明す
る。
【0061】本発明の第3実施例による放射線画像読取
装置は、図11に示すように蓄積性蛍光体シート1の先端
に、光ビーム11の照射によりフォトマルチプライヤ15a
,15b に検出可能な波長域の蛍光を発する蛍光体1B
を設け、この蛍光体1Bに光ビーム11が照射されたとき
に蛍光体1Bから発せられる蛍光をフォトマルチプライ
ヤ15a ,15b により検出して蓄積性蛍光体シート1の先
端を検出するものである。
【0062】ここで、光ビーム11の照射によりフォトマ
ルチプライヤ15a ,15b に検出可能な波長域の蛍光を発
する蛍光体1Bとしては、レーザ光源10として波長633
nmの光ビームを発するHe−Neレーザを用いて、フ
ォトマルチプライヤ15a ,15b に設けたフィルタ20a ,
20b として前述した図7に示す特性を有するフィルタを
用いた場合は、波長633 nmの光ビームの照射により波
長750 nm付近をピークとした蛍光を発するγ−AlF
3 :Fe3+をバインダーに分散させたものが挙げられ
る。
【0063】このγ−AlF3 :Fe3+の励起スペクト
ルおよび発光スペクトルを図12および図13にそれぞれ示
す。図12および図13に示すように、この蛍光体は波長63
0 nm程度の光の励起により波長のピークが750 nmの
蛍光を発するため、この蛍光は図7に示す特性を有する
フォトマルチプライヤ15a ,15b に設けられた励起光カ
ットフィルタ20a ,20b を透過してフォトマルチプライ
ヤ15a ,15b に検出される。
【0064】したがって、搬送されてくる蓄積性蛍光体
シート1の先端に設けられた蛍光体1Bに光ビーム11が
照射されて、蛍光体1Bから蛍光が発せられると、この
蛍光はフォトマルチプライヤ15a ,15b により光電的に
検出されて、検出信号Qが出力される。
【0065】このようにして、シート1の先端を表す検
出信号Qが得られた後に、さらにシート1は矢印Y方向
に搬送されて、光ビーム11が蓄積性蛍光体シート1の略
全面に照射される。
【0066】これにより、フォトマルチプライヤ15a ,
15b からはアナログ出力信号SA ,SB が得られ、この
アナログ出力信号SA ,SB は、前述した検出信号Qと
ともに対数増幅器16a ,16b で対数的に増幅されてA/
D変換器17a ,17b に入力され、ここでデジタル画像信
号S1 ,S2 および始点検出信号Q1 に変換されて記憶
媒体18に入力される。なお、この際、フォトマルチプラ
イヤ15b からは光31を光電変換することにより得られる
信号が出力されるが、画像信号S2 は、始点検出信号Q
1 を検出した以降のものが用いられる。これら2つの画
像信号S1 ,S2 および始点検出信号Q1 は、図示しな
い画像処理手段において始点検出信号Q1 により画像信
号S1 ,S2 の読取開始点が定められて所定の画像処理
が施され、レーザプリンタあるいはCRT等の再生手段
において可視像として再生される。
【0067】なお、上述した本発明による放射線画像読
取装置の第1,第2および第3実施例は、蓄積性蛍光体
シート1の両面から放射線画像を読み取るものである
が、本発明による放射線画像読取装置は蓄積性蛍光体シ
ート1の片面から放射線画像を読み取るものについても
シート1の先端を検出できるものである。
【0068】すなわち、図14に示すような蓄積性蛍光体
シート1の片面から放射線画像を読み取る本発明の第4
実施例による放射線画像読取装置において、フォトマル
チプライヤ15の検出面に前述した図2および図7に示す
特性の励起光カットフィルタ20、すなわち検出される輝
尽発光光を光電変換することにより得られる画像信号が
最小値となる輝尽発光光の最低光量よりも少ない光量の
励起光を透過するが、この最低光量よりも大きい光量の
励起光は透過しない特性を有する励起光カットフィルタ
20を設ける。そして、この光ビーム11の照射を蓄積性蛍
光体シートが光ビーム11の走査位置に搬送される前から
行っておく。蓄積性蛍光体シート1が光ビーム11の走査
位置まで搬送されて、シート1の先端に光ビーム11が照
射されると、光ビーム11は若干量この先端において反射
されて集光ガイド14に入射される。ここで集光ガイド14
に設けられている励起光カットフィルタ20は、図2に示
すように検出される輝尽発光光を光電変換することによ
り得られる画像信号が最小値となる輝尽発光光の最低光
量よりも少ない光量の励起光を透過するが、この最低光
量よりも大きい光量の励起光は透過しない特性を有す
る、すなわち、反射励起光の光量レベルの励起光を透過
可能な特性を有するため、反射した光ビーム11はフォト
マルチプライヤ15により光電的に検出される検出信号Q
に変換され、対数増幅器16に入力される。
【0069】このようにして、シート1の先端を表す検
出信号Qが得られた後に、さらにシート1は矢印Y方向
に搬送されて、光ビーム11が蓄積性蛍光体シート1の略
全面に照射される。
【0070】これにより、フォトマルチプライヤ15から
はアナログ出力信号SA が得られ、このアナログ出力信
号SA は、前述した検出信号Qとともに対数増幅器16で
対数的に増幅されてA/D変換器17に入力され、ここで
デジタル画像信号S1 および始点検出信号Q1 に変換さ
れて記憶媒体18に入力される。その後、画像信号S1
よび始点検出信号Q1 は、図示しない画像処理手段にお
いて始点検出信号Q1により画像信号S1 の読取開始点
が定められて所定の画像処理が施され、レーザプリンタ
あるいはCRT等の再生手段において可視像として再生
される。
【0071】なお、本発明による第4実施例において
は、前述した図4に示す実施例と同様にように、フォト
マルチプライヤ15の読取ゲインを調整する読取ゲイン調
整手段を設け、この読取ゲイン調整手段21によりフォト
マルチプライヤ15の読取ゲインを、シート1の先端を検
出するまでは、図3に示すように、1〜2桁大きくして
おき、シート1の先端検出後、読取ゲイン調整手段21に
より図2に示す通常の読取ゲインに戻すようにしてもよ
い。すなわち、シート1で反射した光ビーム11がフォト
マルチプライヤ15に入射されるまでは、読取ゲイン調整
手段21によりフォトマルチプライヤ15の読取ゲインを図
3に示すように設定しておき、シート先端検出後、検出
信号Qが得られ、この検出信号Qが読取ゲイン調整手段
21に入射されると、読取ゲイン調整手段21はフォトマル
チプライヤ15の読取ゲインを図2に示す通常の読取ゲイ
ンに戻す。そして、この読取ゲインにより放射線画像の
読取りを行うものである。
【0072】このように、シート1の先端を検出するま
では、フォトマルチプライヤ15の読取ゲインを大きくし
ておくことにより、より少ない光量の反射励起光により
シート1の先端を検出することができるため、反射励起
光が画像信号S1 に与える影響が小さくなり、より高画
質の再生画像を得ることができる。
【0073】次いで本発明の第5実施例について説明す
る。
【0074】図15は本発明の第5実施例による放射線画
像読取装置を表す図である。図15に示すように、本発明
の第2実施例による放射線画像読取装置は、前述した本
発明の第2実施例と同様にレーザ光源10の他に、フォト
マルチプライヤ15に検出可能な波長域、例えば輝尽発光
光の波長域の光を発する光源30を設け、この光源30から
発せられる光31を光ビーム11とともに蓄積性蛍光体シー
ト1に照射するものである。また、本実施例において
は、励起光カットフィルタ20は図2に示す特性を有する
ものである必要はなく、完全に励起光をカットする特性
のものであればよい。以下、本発明の第5実施例による
蓄積性蛍光体シート1の先端の検出について説明する。
【0075】まず、光源30から出射される光31および光
ビーム11の照射を蓄積性蛍光体シートが光ビーム11の走
査位置に搬送される前から行っておく。蓄積性蛍光体シ
ート1が光ビーム11の走査位置まで搬送されて、シート
1の先端に光31が照射されると、光31はこの先端におい
て反射されて集光ガイド14に入射される。集光ガイド14
に入射した光31の反射光はフォトマルチプライヤ15にお
いて光電的に検出されて検出信号Qに変換され、対数増
幅器16に入力される。
【0076】このようにして、シート1の先端を表す検
出信号Qが得られた後に、さらにシート1は矢印Y方向
に搬送されて、光ビーム11が蓄積性蛍光体シート1の略
全面に照射される。
【0077】これにより、フォトマルチプライヤ15から
はアナログ出力信号SA が得られ、このアナログ出力信
号SA は、前述した検出信号Qとともに対数増幅器16で
対数的に増幅されてA/D変換器17a に入力され、ここ
でデジタル画像信号S1 および始点検出信号Q1 に変換
されて記憶媒体18に入力される。なお、この際、フォト
マルチプライヤ15からは光31を光電変換することにより
得られる信号が出力されるが、画像信号S1 は、始点検
出信号Q1 を検出した以降のものが用いられる。この画
像信号S1 および始点検出信号Q1 は、図示しない画像
処理手段において始点検出信号Q1 により画像信号S1
の読取開始点が定められて所定の画像処理が施され、レ
ーザプリンタあるいはCRT等の再生手段において可視
像として再生される。
【0078】また、本発明による第5実施例においては
光源30を用いてフォトマルチプライヤ15により検出可能
な光を発するようにしているが、図16に示すように、青
色光のすなわち輝尽発光光と略同一波長の光を発するL
ED32をシート1の搬送経路に対して集光ガイド14と対
向させて設けて光ビーム11の走査位置に光33を照射する
ようにしてもよいものである。これにより、光源30を用
いる場合と比較して、低電力でシート1の先端を検出す
ることができる。この場合、シートの先端検出は、集光
ガイド14に入射される青色LED32から発せられる光33
がシート1の先端により遮断されることを検出すること
により行うものである。
【0079】また、蓄積性蛍光体シート1の片面から放
射線を読取る実施例においては、前述した図11に示すよ
うに蓄積性蛍光体シート1の先端に、光ビーム11の照射
によりフォトマルチプライヤ15に検出可能な波長域の蛍
光を発する蛍光体1Bを設け、この蛍光体1Bに光ビー
ム11が照射されたときに蛍光体1Bから発せられる蛍光
をフォトマルチプライヤ15により検出して蓄積性蛍光体
シート1の先端を検出するようにしてもよい。
【0080】また、光ビーム11の照射によりフォトマル
チプライヤ15,15a ,15b に検出可能な波長域の蛍光を
発する蛍光体1Bとしては、前述したγ−AlF3 :F
3+の他、波長850 nmのレーザ光源を発するGaAs
半導体レーザを用いる場合にはNaYb(WO4 2
Erをバインダーに分散させたものが用いられる。この
蛍光体は波長850 nmの励起光によって、波長のピーク
が525 nmの蛍光を発するものである。なお、このよう
な蛍光体を用いる場合は、フォトマルチプライヤ15,15
a ,15b の検出面に設けられる励起光カットフィルタ2
0,20a ,20b としては、例えば図10および図11に示す
ような特性を有するフィルタを用いることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射線画像読取装置の第1実施例
を表す図
【図2】フォトマルチプライヤの読取ゲインを表す図
【図3】フォトマルチプライヤの読取ゲインを表す図
【図4】読取ゲイン調整手段を設けた放射線画像読取装
置の実施例を表す図
【図5】蓄積性蛍光体の励起スペクトルを表す図
【図6】蓄積性蛍光体の発光スペクトルを表す図
【図7】励起光カットフィルタの分光特性を表す図
【図8】遮断部を設けた蓄積性蛍光体シートを表す図
【図9】本発明による放射線画像読取装置の第2実施例
を表す図
【図10】青色LEDによりシート先端検出を行う実施
例を表す図
【図11】光ビームの照射によりフォトマルチプライヤ
に検出可能な蛍光を発する蛍光体を設けた蓄積性蛍光体
シートを表す図
【図12】蓄積性蛍光体シートに設けた蛍光体の励起ス
ペクトルを表す図
【図13】蓄積性蛍光体シートに設けた蛍光体の発光ス
ペクトルを表す図
【図14】本発明による放射線画像読取装置の第4実施
例をを表す図
【図15】本発明による放射線画像読取装置の第5実施
例を表す図
【図16】青色LEDによりシート先端検出を行う実施
例を表す図
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体シート 1A 遮断部 1B 蛍光体 10 レーザ光源 11 光ビーム 13,13a ,13b 輝尽発光光 14,14a ,14b 集光ガイド 15,15a ,15b フォトマルチプライヤ 19 走査レンズ 20,20a ,20b 励起光カットフィルタ 21 読取ゲイン調整手段 30 光源 31,33 光 32 青色LED
フロントページの続き (72)発明者 黒田 修 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励起
    光に対して相対的に副走査方向に移動させることにより
    該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光の
    照射により該シートから発せられる前記放射線画像を担
    持する輝尽発光光を、前記励起光をカットする特性を有
    する光電読取手段によって所定の読取ゲインにより光電
    的に検出して前記放射線画像を表す画像信号を得る放射
    線画像読取装置において、 前記光電読取手段が、前記画像信号が最小値となる前記
    輝尽発光光の最低光量よりも少ない光量の前記励起光を
    透過するが該最低光量よりも大きい光量の前記励起光は
    透過しない特性を有するものであり、 前記蓄積性蛍光体シートの先端に前記励起光が照射した
    時に、該シートの先端において反射して前記光電読取手
    段に入射した前記励起光を該光電読取手段により検出し
    て該シートの先端を検出することを特徴とする放射線画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記光電読取手段の前記読取ゲインを調
    整するゲイン調整手段をさらに備え、 前記シートの先端に前記励起光が照射するまでは、該ゲ
    イン調整手段により前記光電読取手段の前記読取ゲイン
    を前記所定の読取ゲインよりも大きくなるように調整
    し、 前記シートの先端検出後、前記ゲイン調整手段により前
    記光電読取手段の読取ゲインを前記所定の読取ゲインに
    調整することを特徴とする請求項1記載の放射線画像読
    取装置。
  3. 【請求項3】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励起
    光に対して相対的に副走査方向に移動させることにより
    該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光の
    照射により該シートから発せられる前記放射線画像を担
    持する輝尽発光光を、前記励起光をカットする特性を有
    する光電読取手段によって所定の読取ゲインにより光電
    的に検出して前記放射線画像を表す画像信号を得る放射
    線画像読取装置において、 前記光電読取手段に検出可能な波長域の光を発する光源
    を設け、 前記蓄積性蛍光体シート上において前記励起光が走査さ
    れる位置に前記光源から発せられた前記光を照射せし
    め、 前記蓄積性蛍光体シートの先端に前記光が照射されたと
    き、該シートの先端において反射した前記光を前記光電
    読取手段により検出して該シートの先端を検出すること
    を特徴とする放射線画像読取装置。
  4. 【請求項4】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励起
    光に対して相対的に副走査方向に移動させることにより
    該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光の
    照射により該シートから発せられる前記放射線画像を担
    持する輝尽発光光を、前記励起光をカットする特性を有
    する光電読取手段によって所定の読取ゲインにより光電
    的に検出して前記放射線画像を表す画像信号を得る放射
    線画像読取装置において、 前記光電読取手段に検出可能な波長域の光を発する光源
    を、前記シートの移動経路を挟んで前記光電読取手段と
    対向する位置に設けて前記光を前記光電読取手段に入射
    せしめ、 前記移動されるシートの先端に前記光が照射して前記光
    電読取手段への前記光の入射が遮断されたことを該光電
    読取手段により検出して前記シートの先端を検出するこ
    とを特徴とする放射線画像読取装置。
  5. 【請求項5】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励起
    光に対して相対的に副走査方向に移動させることにより
    該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光の
    照射により該シートから発せられる前記放射線画像を担
    持する輝尽発光光を、前記励起光をカットする特性を有
    する光電読取手段によって所定の読取ゲインにより光電
    的に検出して前記放射線画像を表す画像信号を得る放射
    線画像読取装置において、 前記シートの先端に前記励起光の照射により前記光電読
    取手段に検出可能な波長域の蛍光を発する蛍光体を設
    け、 前記蓄積性蛍光体シートの先端に前記励起光が照射され
    た時に、前記蛍光体から発せられる前記蛍光を前記光電
    読取手段により検出して前記シートの先端を検出するこ
    とを特徴とする放射線画像読取装置。
  6. 【請求項6】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励起
    光に対して相対的に副走査方向に移動させることにより
    該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光の
    照射により該シートの両面から発せられる前記放射線画
    像を担持する輝尽発光光を、前記励起光をカットする特
    性を有する、該シートの両面に各々設けられた光電読取
    手段によって所定の読取ゲインにより光電的に検出して
    前記放射線画像を表す画像信号を得る放射線画像読取装
    置において、 前記光電読取手段のうち前記励起光が照射される側にあ
    る表面光電読取手段が、前記画像信号が最小値となる前
    記輝尽発光光の最低光量よりも少ない光量の前記励起光
    を透過するが該最低光量よりも大きい光量の前記励起光
    は透過しない特性を有するものであり、 前記蓄積性蛍光体シートの先端に前記励起光が照射した
    時に、該シートの先端において反射して前記表面光電読
    取手段に入射した励起光を該光電読取手段により検出し
    て該シートの先端を検出することを特徴とする放射線画
    像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記光電読取手段の前記読取ゲインを調
    整するゲイン調整手段をさらに備え、 前記シートの先端に前記励起光が照射するまでは、該ゲ
    イン調整手段により前記光電読取手段の前記読取ゲイン
    を前記所定の読取ゲインよりも大きくなるように調整
    し、 前記シートの先端検出後、前記ゲイン調整手段により前
    記光電読取手段の読取ゲインを前記所定の読取ゲインに
    調整することを特徴とする請求項6記載の放射線画像読
    取装置。
  8. 【請求項8】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励起
    光に対して相対的に副走査方向に移動させることにより
    該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光の
    照射により該シートの両面から発せられる前記放射線画
    像を担持する輝尽発光光を、前記励起光をカットする特
    性を有する、該シートの両面に各々設けられた光電読取
    手段によって所定の読取ゲインにより光電的に検出して
    前記放射線画像を表す画像信号を得る放射線画像読取装
    置において、 前記光電読取手段に検出可能な波長域の光を発する光源
    を設け、 前記蓄積性蛍光体シート上において前記励起光が走査さ
    れる位置に前記光源から発せられた前記光を照射せし
    め、 前記蓄積性蛍光体シートの先端に前記光が照射されたと
    き、該シートの先端において反射した前記光を、前記光
    電読取手段のうち前記励起光が照射される側にある表面
    光電読取手段により検出して該シートの先端を検出する
    ことを特徴とする放射線画像読取装置。
  9. 【請求項9】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励起
    光に対して相対的に副走査方向に移動させることにより
    該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光の
    照射により該シートの両面から発せられる前記放射線画
    像を担持する輝尽発光光を、前記励起光をカットする特
    性を有する、該シートの両面に各々設けられた光電読取
    手段によって所定の読取ゲインにより光電的に検出して
    前記放射線画像を表す画像信号を得る放射線画像読取装
    置において、 前記シートの先端に前記励起光の照射により前記光電読
    取手段に検出可能な波長域の蛍光を発する蛍光体を設
    け、 前記蓄積性蛍光体シートの先端に前記励起光が照射され
    た時に、前記蛍光体から発せられる前記蛍光を前記光電
    読取手段の少なくとも一方により検出して前記シートの
    先端を検出することを特徴とする放射線画像読取装置。
  10. 【請求項10】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍
    光体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励
    起光に対して相対的に副走査方向に移動させることによ
    り該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光
    の照射により該シートの両面から発せられる前記放射線
    画像を担持する輝尽発光光を、前記励起光をカットする
    特性を有する、該シートの両面に各々設けられた光電読
    取手段によって所定の読取ゲインにより光電的に検出し
    て前記放射線画像を表す画像信号を得る放射線画像読取
    装置において、 前記蓄積性蛍光体シートが、該シートの少なくとも先端
    部にあって前記励起光を遮断する遮断部と前記放射線画
    像が蓄積記録される画像領域とからなり、 前記光電読取手段のうち前記励起光が照射される側とは
    反対側にある裏面光電読取手段が、前記画像信号が最小
    値となる前記輝尽発光光の最低光量よりも少ない光量の
    前記励起光は透過するが該最低光量よりも大きい光量の
    前記励起光は透過しない特性を有するものであり、 前記蓄積性蛍光体シートの前記遮断部に前記励起光が照
    射した時に、該遮断部により前記裏面光電読取手段に入
    射する励起光が遮断されることを該裏面光電読取手段に
    より検出して該シートの先端を検出することを特徴とす
    る放射線画像読取装置。
  11. 【請求項11】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍
    光体シートを励起光により主走査し、該シートを前記励
    起光に対して相対的に副走査方向に移動させることによ
    り該シートに前記励起光を2次元状に照射し、該励起光
    の照射により該シートの両面から発せられる前記放射線
    画像を担持する輝尽発光光を、前記励起光をカットする
    特性を有する、該シートの両面に各々設けられた光電読
    取手段によって所定の読取ゲインにより光電的に検出し
    て前記放射線画像を表す画像信号を得る放射線画像読取
    装置において、 前記光電読取手段に検出可能な光を発する光源を、前記
    シートの移動経路を挟んで前記光電読取手段の少なくと
    も一方と対向する位置に設け、 前記蓄積性蛍光体シートが、該シートの少なくとも先端
    部にあって前記光を遮断する前記遮断部と前記放射線画
    像が蓄積記録される画像領域とからなり、 前記蓄積性蛍光体シート上において前記励起光が走査さ
    れる位置に前記光源から発せられた前記光を照射せし
    め、 前記蓄積性蛍光体シートの先端にある前記遮断部に前記
    光が照射されたときに、該遮断部により前記光電読取手
    段の少なくとも一方に入射する該光が遮断されることを
    該裏面光電読取手段により検出して該シートの先端を検
    出することを特徴とする放射線画像読取装置。
JP6250908A 1994-10-17 1994-10-17 放射線画像読取装置 Withdrawn JPH08114876A (ja)

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