JP2001075208A - 放射線画像情報読取方法および装置 - Google Patents

放射線画像情報読取方法および装置

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JP2001075208A
JP2001075208A JP2000178385A JP2000178385A JP2001075208A JP 2001075208 A JP2001075208 A JP 2001075208A JP 2000178385 A JP2000178385 A JP 2000178385A JP 2000178385 A JP2000178385 A JP 2000178385A JP 2001075208 A JP2001075208 A JP 2001075208A
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phosphor sheet
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JP2000178385A
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Hiroaki Yasuda
裕昭 安田
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面集光型の放射線画像情報読取方法および
装置において、シートの仕様に拘わらず、常に最適な画
像を出力できるようにする。 【解決手段】 シート1の仕様を表したバーコードを読
み取るバーコードリーダー3を設ける。バーコードリー
ダー3によってバーコードを読み取って得たシート1の
仕様を表す情報を感度設定手段30、ゲイン設定手段29
a,29b、およびパラメータ設定手段50に入力する。感度
設定手段30は、シート1の仕様に応じてシート1の表面
と裏面の読取感度が同等となるようにフォトマル25a,2
5bに印加される高圧電圧の大きさを変更することで読取
感度を設定し直す。ゲイン設定手段29a,29bも同様にし
てアンプ出力幅が同等となるように、logアンプ26
a,26bのアンプゲインを設定することで読取ゲインを設
定し直す。パラメータ設定手段50は、入力された情報に
基づいて、予め用意されたテーブルを参照して、シート
1の仕様に対応するパラメータを演算回路40に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像情報が
蓄積記録された蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し
て、蓄積性蛍光体シートの両面から発せられる輝尽発光
光を各々検出することにより2つの画像信号を得る、い
わゆる両面集光型の放射線画像情報読取方法および装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、蓄積性蛍光体シートに記録さ
れた被写体の放射線画像を読み取って画像データを得、
この画像データに所定の画像処理を施した後、画像をC
RTディスプレイ等の画像表示装置に表示したり、また
はLP(レーザープリンタ)等のプリンタによりフイル
ムに出力することが医療分野等の種々の分野で行なわれ
ており、前記放射線画像を読み取る装置として、例えば
コンピューターとの組合わせによるデジタル画像処理技
術を利用したCR(Computed Radiography)装置が利用
されている。
【0003】ここで、CR装置とは、放射線を照射する
と、この放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可
視光や赤外光等の励起光を照射すると蓄積された放射線
エネルギに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性
蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報
を一旦シート状の蓄積性蛍光体(蓄積性蛍光体シート)
に記録し、この蓄積性蛍光体シートを励起光で走査して
輝尽発光光を発生させ、発生した輝尽発光光をフォトマ
ル等の光電読取手段により光電的に読み取って画像信号
を得る放射線画像記録読取装置を意味し、近年は広く普
及し、実用に供されている(例えば、本願出願人による
特開昭55-12429号,同56-11395号,同55-163472 号,同
56-104645 号,同55- 116340号等)。
【0004】また、本願出願人は、上述した輝尽発光光
を光電的に読み取る方法として、蓄積性蛍光体シートの
両側に上述した光電読取手段を配して、蓄積性蛍光体シ
ートの両面または片面にのみ励起光を走査し、この励起
光走査により発せられた輝尽発光光を蓄積性蛍光体シー
トの両面から光電的に読み取る両面集光読取方法を提案
している(例えば、特開昭55-87970号、特開平8-116435
号等)。この両面集光読取方法においては、透明支持体
の表面に蓄積性蛍光体を積層することにより蓄積性蛍光
体シートを形成し、透明なホルダー上に放射線画像が蓄
積記録された蓄積性蛍光体シートを装着し、その上下に
光電読取手段を配置している。すなわち、ホルダーの上
に配置された光電読取手段では、蓄積性蛍光体シートの
表面から射出した輝尽発光光を読み取り、ホルダーの下
に配置された光電読取手段では、蓄積性蛍光体シートの
裏面から射出した輝尽発光光を読み取ることとなる。
【0005】このように両面からそれぞれ読み取られた
画像信号(表面画像信号と裏面画像信号)は対応する画
素ごとにそれぞれ加算演算されて加算画像信号(重合せ
画像信号)が求められる。この加算画像信号によれば、
表面および裏面の各画像信号にランダムに発生していた
高周波ノイズが加算演算によって平滑化され、また蓄積
性蛍光体シートの両面から輝尽発光光を集光するように
したものであるので集光効率が向上し、加算画像信号に
基づいて表示された重合せ画像は、S/N比が改善さ
れ、見易い画像となる。
【0006】更に、上述した蓄積性蛍光体シート等を用
いて放射線画像情報を得る方法として、互いに異なった
条件で撮影・記録された複数の放射線画像を読み取って
複数の画像信号を得た後、これらの複数の画像信号に基
づいてサブトラクション演算を施してサブトラクション
画像信号を求めることにより、上記複数の放射線画像の
差に対応する画像、即ち、放射線画像中の特定の被写体
部分(以下、組織または構造物等の陰影とも称する)の
みを強調または抽出した放射線画像を得る方法が知られ
ている。このサブトラクション処理(演算)としては、
基本的には時間サブトラクション処理とエネルギーサブ
トラクション処理があり、本願出願人も蓄積性蛍光体シ
ートを用いたエネルギーサブトラクション処理について
提案している(例えば、特開昭59-83486号、特開昭60-2
25541 号等)。
【0007】また本願出願人は、上記加算演算やサブト
ラクション処理を行なうに際して、演算により得られた
画像の全周波数帯域に亘ってS/N比が良好となるよう
に、例えば特開平7-319092号に示すように、表裏各面ご
と且つ各周波数帯域ごとに最適なパラメータ(重み付け
係数)を用いることができるように各面の画像信号それ
ぞれに対してマスク処理を施すことを提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、蓄積性蛍光
体シートとしては種々の仕様がある。例えば感度の面で
は、標準感度のものと高感度のものがあり、感度が異な
ると所望読取範囲に対応する画像信号の幅(読取ゲイ
ン)や所望読取範囲の中心に対応する画像信号の中心値
(読取感度)、あるいは得られる画像信号の周波数レス
ポンスが異なってくる。また同じ感度のものであって
も、世代によっては、蓄積性蛍光体の粒子サイズや層構
成等が異なり、得られる画像信号の周波数レスポンスが
異なってくる。
【0009】したがって、蓄積性蛍光体シートの仕様が
異なるときに、読取感度や読取ゲインあるいは加算演算
やサブトラクション演算のパラメータを一定にしたまま
では、常に最適な画像を得ることができるとは限らな
い。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、両面集光読取方法を採用する場合において、蓄積
性蛍光体シートの仕様に拘わらず、常に適正な読取処理
が施された画像を出力することができる放射線画像情報
読取方法および装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の放射線画
像情報読取方法は、放射線画像情報が蓄積記録された蓄
積性蛍光体シートに励起光を照射し、該励起光の照射に
より蓄積性蛍光体シートの両面から発せられる輝尽発光
光を各々検出することにより放射線画像情報を担持する
2つの画像信号を得る放射線画像情報読取方法であっ
て、蓄積性蛍光体シートの仕様に応じて、画像信号を得
るの際の少なくとも一方の面についての読取感度および
/または読取ゲインを制御することを特徴とするもので
ある。
【0012】本発明の第1の放射線画像情報読取方法に
おいては、蓄積性蛍光体シートの各面についての読取感
度および/または読取ゲインが略同等となるように前記
制御を行なうことが望ましい。
【0013】読取感度を制御する方法としては、例えば
所望読取範囲の中心に対応する画像信号の中心値など所
望読取範囲のX線照射量に対応する画像信号の大きさを
変更できる方法であればどのような方法を用いてもよ
い。読取範囲の中心に対応する画像信号の中心値を変更
する方法としては、例えば、輝尽発光光を光電的に読み
取るフォトマルへの印加電圧(高圧)を変更する方法
や、本願出願人が特開平2−108175号などに提案した先
読みを行なわないEDR(Exposure Data Recognizer)
処理における読取感度(S値)に応じたデータ変換など
を用いるとよい。
【0014】また、読取ゲインを制御する方法として
は、所望読取範囲に対応する画像信号の幅を変更できる
方法であればどのような方法を用いてもよく、例えば、
前記フォトマルにより得られる信号を増幅するアンプの
ゲインを変更する方法や、前記先読みを行なわないED
R処理におけるラチチュード(L値)に応じたデータ変
換などを用いるとよい。
【0015】また蓄積性蛍光体シートの仕様に応じて読
取感度や読取ゲインを設定するに際しては、予め蓄積性
蛍光体シートの仕様と読取感度や読取ゲインとを対応づ
けたテーブルを用意しておき、このテーブルを参照し
て、蓄積性蛍光体シートの仕様に対応する読取感度や読
取ゲインを設定するようにするとよい。
【0016】本発明の第2の放射線画像情報読取方法
は、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シー
トに励起光を照射し、該励起光の照射により蓄積性蛍光
体シートの両面から発せられる輝尽発光光を各々検出す
ることにより放射線画像情報を担持する2つの画像信号
を得、該2つの画像信号を使用して演算することにより
放射線画像情報を担持する演算済画像信号を得る放射線
画像情報読取方法であって、蓄積性蛍光体シートの仕様
に応じて、演算のパラメータを設定することを特徴とす
るものである。
【0017】なお、この第2の放射線画像情報読取方法
においては、上記第1の放射線画像情報読取方法を更に
適用して、識別された蓄積性蛍光体シートの仕様に応じ
て、画像信号を得るの際の少なくとも一方の面について
の読取感度および/または読取ゲインを制御するように
するとより望ましい。
【0018】2つの画像信号を使用した演算としては、
具体的には、上述した加算演算やサブトラクション演算
が代表的なものであるが、必ずしもこれらに限定される
ものではない。
【0019】蓄積性蛍光体シートの仕様に応じて演算の
パラメータを設定するに際しては、予め蓄積性蛍光体シ
ートの仕様と演算のパラメータとを対応づけたテーブル
を用意しておき、このテーブルを参照して、識別された
仕様に対応するパラメータを設定するようにするとよ
い。このとき、蓄積性蛍光体シートの仕様が片面読取用
のものであるときには、演算のパラメータとして、事実
上片面のみで画像を構成することになるパラメータを設
定するようにするとよい。
【0020】上記第1および第2の放射線画像情報読取
方法においては、蓄積性蛍光体シートの仕様を自動識別
するようにするとよい。この自動識別の方法としては、
どのような方法を用いてもよいが、例えば蓄積性蛍光体
シートや該シートを収容したカセッテに前記仕様を表す
バーコードを付しておき、このバーコードをバーコード
リーダーで読み取る方法を用いるとよい。
【0021】本発明の第1の放射線画像情報読取装置
は、上記第1の放射線画像情報読取方法を実現する装
置、即ち、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光
体シートに励起光を照射する励起光照射手段と、該励起
光の照射により蓄積性蛍光体シートの両面から発せられ
る輝尽発光光を各々検出することにより放射線画像情報
を担持する2つの画像信号を得る画像信号取得手段とを
備えた放射線画像情報読取装置であって、蓄積性蛍光体
シートの仕様に応じて画像信号を得るの際の少なくとも
一方の面についての読取感度および/または読取ゲイン
を制御する制御手段を更に備えたことを特徴とするもの
である。
【0022】本発明の第1の放射線画像情報読取装置に
おいては、制御手段を、蓄積性蛍光体シートの各面につ
いての読取感度および/または読取ゲインが略同等とな
るように前記制御を行なうものとすることが望ましい。
【0023】本発明の第2の放射線画像情報読取装置
は、上記第2の放射線画像情報読取方法を実現する装
置、即ち、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光
体シートに励起光を照射する励起光照射手段と、該励起
光の照射により蓄積性蛍光体シートの両面から発せられ
る輝尽発光光を各々検出することにより放射線画像情報
を担持する2つの画像信号を得る画像信号取得手段と、
該2つの画像信号を使用して演算することにより放射線
画像情報を担持する演算済画像信号を得る演算済画像信
号生成手段とを備えた放射線画像情報読取装置であっ
て、蓄積性蛍光体シートの仕様に応じて演算のパラメー
タを設定するパラメータ設定手段を更に備えたことを特
徴とするものである。
【0024】この第2の放射線画像情報読取装置におい
ては、上記第1の放射線画像情報読取装置と同様に、前
記感度設定手段を更に備えたものとするとより望まし
い。
【0025】本発明による第1および第2の放射線画像
情報読取装置においては、蓄積性蛍光体シートの仕様を
識別するバーコードリーダー等の識別手段を更に備えた
ものとするのが望ましい。
【0026】
【発明の効果】本発明の第1の放射線画像情報読取方法
および装置によれば、蓄積性蛍光体シートの仕様に応じ
て、画像信号を得るの際の少なくとも一方の面について
の読取感度および/または読取ゲインを制御するように
したので、感度の異なる蓄積性蛍光体シートを用いた場
合にも、そのシートに応じた適正な読取感度や読取ゲイ
ンを設定して読取りが行なわれ、適正な画像を得ること
ができるようになる。
【0027】また、本発明の第2の放射線画像情報読取
方法および装置によれば、蓄積性蛍光体シートの仕様に
応じて、加算演算やサブトラクション演算のパラメータ
を設定するようにしたので、シートの世代によって、粒
子サイズや層構成等が異なっていても、そのシートに応
じた適正な演算パラメータを使用して演算が行なわれ、
適正な画像を得ることができるようになる。
【0028】また、シートの仕様が片面読取用のもので
ある場合には、演算のパラメータとして、事実上片面の
みで画像を構成することになるパラメータを設定するよ
うにすれば、一方の面(例えば表面)から正常に読み取
られた画像信号のみに基づいて画像出力することもでき
る。
【0029】したがって、本発明による放射線画像情報
読取方法および装置によれば、シートの仕様に拘わら
ず、常に最適な読取処理が行なわれるようになり、常に
最適な画像を得ることができるようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0031】図1は本発明の一実施の形態による両面集
光型の放射線画像情報読取装置の概略構成図、図2は信
号処理に着目した回路ブロック図である。
【0032】図1に示すように、この放射線画像情報読
取装置においては、蓄積性蛍光体シート(以下単にシー
トともいう)1が、図示しないモーターにより回転せし
められるエンドレスベルト9a,9b,9c上に配置さ
れる。エンドレスベルト9a,9bの間には、シート1
の仕様を識別する識別手段としてのバーコードリーダー
3が設けられている。
【0033】シート1がエンドレスベルト9b,9c上
に配置された状態における、該シート1の上方には、励
起光である光ビーム11を発するレーザ光源10と、そ
の光ビーム11を反射偏向し、シート1を主走査する不
図示のモータにより回転される回転多面鏡12および反
射偏向された光ビーム11をシート1上に収束させ、か
つ等速度で走査させるための走査レンズ19が配されて
いる。さらに、光ビーム11が走査される位置の上方に
は、その光ビーム11の走査により発せられる輝尽発光
光を上方より集光する集光ガイド24aが近接して配置
され、その位置の下方には、輝尽発光光を下方より集光
する集光ガイド24bがシート1と垂直に配置されてい
る。各集光ガイド24a,24bには、輝尽発光光を光
電的に検出するフォトマル(光電子増倍管)25a,2
5bがそれぞれ対応して接続されている。フォトマル2
5aには制御手段の一態様である感度設定手段30を構
成する電圧印加手段(HV)30aが接続され、同様に
フォトマル25bには電圧印加手段30bが接続されて
いる。なお、レーザ光源10と回転多面鏡12と走査レ
ンズ19とで本発明に係る励起光照射手段が構成され、
また集光ガイド24a,24bとフォトマル25a,2
5bとで、本発明に係る画像信号取得手段が構成され
る。
【0034】図2に示すように、フォトマル25aの出
力はlogアンプ(対数増幅器)26aに接続され、l
ogアンプ26aの出力はフィルタ27aに接続され、
フィルタ27aの出力はA/D変換器28aに接続され
ている。同様に、フォトマル25bの出力はlogアン
プ26bに接続され、logアンプ26bの出力はフィ
ルタ27bに接続され、フィルタ27bの出力はA/D
変換器28bに接続されている。A/D変換器28a,
28bの各出力は演算済画像信号生成手段としての演算
回路40に接続され、演算回路40の出力は画像処理回
路60に接続されている。また、演算回路40にはパラ
メータ設定手段50が接続されている。
【0035】logアンプ26a,26bとしては、可
変ゲインアンプ構成のものが使用されており、このlo
gアンプ26a,26bには、制御手段の一態様である
ゲイン設定手段29a,29bが、それぞれ対応するよ
うに接続されている。
【0036】感度設定手段30、ゲイン設定手段29
a,29b、およびパラメータ設定手段50にはバーコ
ードリーダー3の出力が接続されている。
【0037】この放射線画像情報読取装置を使用して、
放射線画像信号を得るに際しては、先ず、被写体の放射
線画像が蓄積記録されたシート1がエンドレスベルト9
a上にセットされ、矢印Y方向に搬送(副走査)され、
エンドレスベルト9b側に移動する。シート1には、該
シート1の仕様を表したバーコードが付されており、シ
ート1がエンドレスベルト9aから9bに移動する際
に、シート1に付されたバーコードがバーコードリーダ
ー3によって読み取られる。
【0038】バーコードの内容としては、シート1の感
度、蓄積性蛍光体の粒子サイズ、層構成等の情報が含ま
れており、バーコードリーダー3によって読み取られた
前記情報が感度設定手段30とパラメータ設定手段50
に入力される。
【0039】感度設定手段30にはシート1の仕様と読
取感度(所望読取範囲の中心に対応するフォトマル出力
(画像信号)の中心値)とを対応づけたテーブルが予め
用意されており、感度設定手段30は、バーコードリー
ダー3から入力された情報に基づいて、シート1の仕様
に応じてシート1の表面と裏面の読取感度の比が一定と
なるように、あるいは表面と裏面の読取感度が略同等と
なるように、前記テーブルを参照して、フォトマル25
a,25bの少なくとも一方の読取感度を設定し直す。
ここで、読取感度の設定は、フォトマル25a,25b
に印加される高圧電圧の大きさを変更設定することによ
り行なう。
【0040】同様に、ゲイン設定手段29a,29bに
はシート1の仕様と読取ゲイン(所望読取範囲に対応す
るフォトマル出力(画像信号)の幅)とを対応づけたテ
ーブルが予め用意されており、ゲイン設定手段29a,
29bは、バーコードリーダー3から入力された情報に
基づいて、シート1の仕様に応じてシート1の表面と裏
面についてのアンプ出力幅(画像信号の幅)が略同等と
なるように、前記テーブルを参照して、logアンプ2
6a,26bの少なくとも一方のアンプゲインを制御す
ることにより読取ゲインを設定し直す。
【0041】また、パラメータ設定手段50にはシート
1の仕様と演算のパラメータとを対応づけたテーブルが
予め用意されており、パラメータ設定手段50は、バー
コードリーダー3から入力された情報に基づいて、前記
テーブルを参照して、シート1の仕様に対応するパラメ
ータを演算回路40に設定する。ここで、シート1の仕
様が、片面読取用のものである場合には、パラメータ設
定手段50は、演算のパラメータとして、事実上片面の
みで画像を構成することになるパラメータを設定する。
【0042】次に、シート1は、エンドレスベルト9
b,9cにより、矢印Y方向に搬送(副走査)される。
一方、レーザ光源10から発せられた光ビーム11は不
図示のモータにより駆動され矢印方向に高速回転する回
転多面鏡12によって反射偏向され、シート1に入射し
副走査の方向(矢印Y方向)と略垂直な矢印X方向に主
走査する。この光ビーム11が照射されたシート1の箇
所からは、蓄積記録されている放射線画像情報に応じ
て、シート1の上方側から輝尽発光光13aが、シート
1の下方側から輝尽発光光13bが、それぞれ発光され
る。
【0043】シート1の上方側から発光した輝尽発光光
13aは集光ガイド24aの入射端面に入射し、入射し
た輝尽発光光13aは、集光ガイド24aの内部を全反
射を繰り返して進み、出射端面から出射してフォトマル
25aに受光され、放射線画像を表す輝尽発光光13a
の光量に応じたアナログの電気信号Sに変換され
る。同様に、シート1の下方側から発光した輝尽発光光
13bは集光ガイド24bによって導かれ、フォトマル
25bによって光電的に検出され、アナログの電気信号
に変換される。これにより、放射線画像を担持す
る2つの画像信号が得られる。
【0044】フォトマル25aから出力された電気信号
は、logアンプ26a、フィルタ27a、A/
D変換器28aに順次入力され、最終的には電気信号S
が画像信号S1に変換されてA/D変換器28aから
出力され演算回路40に入力される。同様に、フォトマ
ル25bから出力された電気信号Sは、logアン
プ26b、フィルタ27b、A/D変換器28bに順次
入力され、最終的には電気信号Sが画像信号S2に
変換されてA/D変換器28bから出力され演算回路4
0に入力される。ここで、シート1の上方側から発光し
た輝尽発光光13aに基づく画像信号S1を、以下、表
面画像信号S1といい、シート1の下方側から発光した
輝尽発光光13bに基づく画像信号S2を、以下、裏面
画像信号S2という。
【0045】表面画像信号S1および裏面画像信号S2
が入力された演算回路40においては、パラメータ設定
手段50によって設定された演算パラメータと、表面画
像信号S1と裏面画像信号S2とを用いて、加算演算を
行なって重合せ画像を表す加算画像信号S3を生成す
る。
【0046】ここで、演算回路40は、その詳細を図3
に示すように、表面画像信号S1に対してマスク演算を
施すマスク演算回路41、裏面画像信号S2に対してマ
スク演算を施すマスク演算回路42、およびマスク演算
が施された表面画像信号S1’とマスク演算が施された
裏面画像信号S2’とを使用して加算演算を行なう加算
手段43を有しており、マスク演算によるフィルタリン
グ処理が施された後の画像信号S1’,S2’を用いて
加算演算を行なうようにしている。
【0047】マスク演算によるフィルタリング処理とし
ては、例えば特開平7-319092号に開示されているよう
に、画像信号をウェーブレット変換して各周波数帯域ご
との係数信号を求める処理など、周知の何れの方法を用
いてもよい。なお、特開平7-319092号に開示されている
方法を用いる場合には、加算手段313は、同公報に記
載のように、表裏各面ごと且つ各周波数帯域ごとに最適
な重み付け係数を用いて加算演算を行なうようにする。
【0048】上述したように、演算回路40には、シー
ト1の仕様に対応した演算パラメータが設定されている
ので、マスク演算回路41およびマスク演算回路42
は、設定された演算パラメータに応じて、各周波数で画
質が最良とするための重み付け係数を用いてマスク演算
を行なう。これにより、加算手段43からは、シート1
の仕様に適した加算画像信号S3が出力される。
【0049】ここで、シート1の仕様が片面読取用のも
のである場合には、上述のように演算のパラメータとし
て、事実上片面のみで画像を構成することになるパラメ
ータが設定されるので、加算画像信号S3としては、例
えば、裏面から読み取られた電気信号Sは無視さ
れ、表面から正常に読み取られた電気信号Sのみに
基づく信号が出力される。
【0050】次に、演算回路40から出力された加算画
像信号S3は、画像処理回路60に入力され所定の画像
処理が施された後に、CRTディスプレイ等の不図示の
画像出力手段に入力され、可視画像が出力される。
【0051】以上詳細に説明したように、本発明による
両面集光型の放射線画像情報読取方法および装置によれ
ば、蓄積性蛍光体シートの仕様に応じて、常に最適な読
取処理即ち読取感度や演算のパラメータを設定するよう
にしたので、シートの仕様に拘わらず、常に最適な画像
を出力することができるようになる。
【0052】なお、上述の説明は、蓄積性蛍光体シート
の仕様を、シートに付したバーコードを読み取ることに
よって識別するものとして説明したものであるが、これ
に限らず、例えば、シートの仕様を表すIDコードをキ
ーボード等から入力するようにしてもよい。
【0053】また、上述の説明では、読取感度と読取ゲ
インの双方をシートの仕様に応じて制御(設定)するよ
うにしていたが、読取感度と読取ゲインの何れか一方の
みを制御するようにしてもよい。
【0054】さらに、上述の説明は、演算回路40が加
算演算を行なうものとして説明したものであるが、本発
明は必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、
エネルギーサブトラクション処理用の高圧画像と低圧画
像とが記録されたシートを使用して、フォトマル25a
により前記高圧画像を表す高圧画像信号を取得し、フォ
トマル25bにより前記低圧画像を表す低圧画像信号を
取得すると共に、演算回路40により高圧画像信号と低
圧画像信号とを使用してサブトラクション演算を行なう
ものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による両面集光型の放射線画像情報読取
装置の概略構成図
【図2】本発明による放射線画像情報読取装置の信号処
理に着目した回路ブロック図
【図3】演算回路の詳細を示す図
【符号の説明】
3 バーコードリーダー(識別手段) 10 レーザ光源 12 回転多面鏡 19 走査レンズ 24a 集光ガイド 24b 集光ガイド 25a フォトマル 25b フォトマル 29a ゲイン設定手段(制御手段) 29b ゲイン設定手段(制御手段 30 感度設定手段(制御手段) 40 演算回路(演算済画像信号生成手段) 50 パラメータ設定手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像情報が蓄積記録された蓄積
    性蛍光体シートに励起光を照射し、該励起光の照射によ
    り前記蓄積性蛍光体シートの両面から発せられる輝尽発
    光光を各々検出することにより前記放射線画像情報を担
    持する2つの画像信号を得る放射線画像情報読取方法に
    おいて、 前記蓄積性蛍光体シートの仕様に応じて、前記画像信号
    を得るの際の少なくとも一方の面についての読取感度お
    よび/または読取ゲインを制御することを特徴とする放
    射線画像情報読取方法。
  2. 【請求項2】 前記蓄積性蛍光体シートの各面につい
    ての前記読取感度および/または前記読取ゲインが略同
    等となるように前記制御を行なうことを特徴とする請求
    項1記載の放射線画像情報読取方法。
  3. 【請求項3】 放射線画像情報が蓄積記録された蓄積
    性蛍光体シートに励起光を照射し、該励起光の照射によ
    り前記蓄積性蛍光体シートの両面から発せられる輝尽発
    光光を各々検出することにより前記放射線画像情報を担
    持する2つの画像信号を得、該2つの画像信号を使用し
    て演算することにより前記放射線画像情報を担持する演
    算済画像信号を得る放射線画像情報読取方法において、 前記蓄積性蛍光体シートの仕様に応じて、前記演算のパ
    ラメータを設定することを特徴とする放射線画像情報読
    取方法。
  4. 【請求項4】 放射線画像情報が蓄積記録された蓄積
    性蛍光体シートに励起光を照射する励起光照射手段と、
    該励起光の照射により前記蓄積性蛍光体シートの両面か
    ら発せられる輝尽発光光を各々検出することにより前記
    放射線画像情報を担持する2つの画像信号を得る画像信
    号取得手段とを備えた放射線画像情報読取装置におい
    て、 前記蓄積性蛍光体シートの仕様に応じて前記画像信号を
    得るの際の少なくとも一方の面についての読取感度およ
    び/または読取ゲインを制御する制御手段を更に備えた
    ことを特徴とする放射線画像情報読取装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、前記蓄積性蛍光体シ
    ートの各面についての前記読取感度および/または前記
    読取ゲインが略同等となるように前記制御を行なうもの
    であることを特徴とする請求項4記載の放射線画像情報
    読取装置。
  6. 【請求項6】 放射線画像情報が蓄積記録された蓄積
    性蛍光体シートに励起光を照射する励起光照射手段と、
    該励起光の照射により前記蓄積性蛍光体シートの両面か
    ら発せられる輝尽発光光を各々検出することにより前記
    放射線画像情報を担持する2つの画像信号を得る画像信
    号取得手段と、該2つの画像信号を使用して演算するこ
    とにより前記放射線画像情報を担持する演算済画像信号
    を得る演算済画像信号生成手段とを備えた放射線画像情
    報読取装置において、 前記蓄積性蛍光体シートの仕様に応じて前記演算のパラ
    メータを設定するパラメータ設定手段を更に備えたこと
    を特徴とする放射線画像情報読取装置。
  7. 【請求項7】 前記蓄積性蛍光体シートの仕様を識別
    する識別手段を更に備えたことを特徴とする請求項4か
    ら6いずれか1項記載の放射線画像情報読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006065142A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 画像処理装置およびx線画像読取システム

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