JPH0377504B2 - - Google Patents
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- JPH0377504B2 JPH0377504B2 JP56165121A JP16512181A JPH0377504B2 JP H0377504 B2 JPH0377504 B2 JP H0377504B2 JP 56165121 A JP56165121 A JP 56165121A JP 16512181 A JP16512181 A JP 16512181A JP H0377504 B2 JPH0377504 B2 JP H0377504B2
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- JP
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- stimulable phosphor
- ray
- light
- reading
- phosphor sheet
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Links
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Landscapes
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
- Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、X線画像形成方法に関するものであ
る。更に詳細には、被写体の厚み方向における所
望の領域のみのX線画像、すなわち被写体の任意
の厚さ(以下、「スライス厚」という。)のX線画
像を得る方法に関するものである。
る。更に詳細には、被写体の厚み方向における所
望の領域のみのX線画像、すなわち被写体の任意
の厚さ(以下、「スライス厚」という。)のX線画
像を得る方法に関するものである。
X線をX線被写体を介してX線写真フイルムに
撮影することによつてX線被写体の重積像を得
る、いわゆるレントゲン撮影方法が従来より知ら
れており、非常に多くの医療診断分野で用いられ
ている。しかしながら、この方法においては、X
線被写体全体の重積像が得られるため、例えば、
肺野を撮影する場合にも、ろつ骨の陰影が、目的
とする病巣に重複して形成され、肝心な病巣の診
断が困難になることも多く、また腹部の臓器を撮
影する場合も腸内のガスの陰影が重複するために
臓器の診断が困難になることが多いという問題が
あつた。
撮影することによつてX線被写体の重積像を得
る、いわゆるレントゲン撮影方法が従来より知ら
れており、非常に多くの医療診断分野で用いられ
ている。しかしながら、この方法においては、X
線被写体全体の重積像が得られるため、例えば、
肺野を撮影する場合にも、ろつ骨の陰影が、目的
とする病巣に重複して形成され、肝心な病巣の診
断が困難になることも多く、また腹部の臓器を撮
影する場合も腸内のガスの陰影が重複するために
臓器の診断が困難になることが多いという問題が
あつた。
このような障害陰影を除去する方法として、従
来より断層撮影方法が知られている。
来より断層撮影方法が知られている。
これはX線管球とX線写真フイルムとを、X線
被写体を介して配置し、X線照射時にX線管とX
線写真フイルムをX線被写体のある断層面を重心
として直線定則(X線管球の焦点、断層面の1点
およびX線フイルム上の1点が直線をなすこと)
と等比定則(焦点と断層面間の距離aと断層面と
フイルム間の距離bとの比が一定であること)を
満足するように相対移動させることによりX線写
真フイルム上に所望の断層面のみを結像し、その
他の被写体の断層面をぼかすものであり、この結
果X線被写体の所望の断層面のみのX線画像が得
られるというものである。
被写体を介して配置し、X線照射時にX線管とX
線写真フイルムをX線被写体のある断層面を重心
として直線定則(X線管球の焦点、断層面の1点
およびX線フイルム上の1点が直線をなすこと)
と等比定則(焦点と断層面間の距離aと断層面と
フイルム間の距離bとの比が一定であること)を
満足するように相対移動させることによりX線写
真フイルム上に所望の断層面のみを結像し、その
他の被写体の断層面をぼかすものであり、この結
果X線被写体の所望の断層面のみのX線画像が得
られるというものである。
更に、X線被写体の任意のスライス厚のX線画
像を得る方法として、前記断層撮影方法において
X線管球とX線写真フイルムをX線被写体のある
断層面を中心として、前記直線定則と等比定則を
満足するように、相対移動させる距離を変化させ
る方法がある。この方法によれば、相対移動させ
る距離を大とすれば、X線被写体のスライス厚が
うすい画像が得られ、相対移動させる距離を小さ
くすれば、X線被写体のスライス厚が厚い画像が
得られる。しかしながら、相対移動させる距離を
小として得られるスライス厚の厚いX線画像にお
いては、前記障害陰影が十分に除去されず、断層
撮影の効果が失なわれてしまうため、スライス厚
としては5mm以下が限度であつて、診断上妨げと
なる障害陰影がなくかつX線被写体の任意のスラ
イス厚とくに5mm以上の厚いスライス厚のX線画
像を得ることはきわめて困難であつた。
像を得る方法として、前記断層撮影方法において
X線管球とX線写真フイルムをX線被写体のある
断層面を中心として、前記直線定則と等比定則を
満足するように、相対移動させる距離を変化させ
る方法がある。この方法によれば、相対移動させ
る距離を大とすれば、X線被写体のスライス厚が
うすい画像が得られ、相対移動させる距離を小さ
くすれば、X線被写体のスライス厚が厚い画像が
得られる。しかしながら、相対移動させる距離を
小として得られるスライス厚の厚いX線画像にお
いては、前記障害陰影が十分に除去されず、断層
撮影の効果が失なわれてしまうため、スライス厚
としては5mm以下が限度であつて、診断上妨げと
なる障害陰影がなくかつX線被写体の任意のスラ
イス厚とくに5mm以上の厚いスライス厚のX線画
像を得ることはきわめて困難であつた。
本発明は、障害陰影のない任意のスライス厚の
X線画像を得る方法を提供することを目的とする
ものである。
X線画像を得る方法を提供することを目的とする
ものである。
本発明の他の目的は、障害陰影のない5mm以上
のスライス厚のX線画像を得る方法を提供するこ
とにある。
のスライス厚のX線画像を得る方法を提供するこ
とにある。
本発明者は、かかる目的を達成するため鋭意研
究を重ねた結果、被写体を介して配置した、X線
管と、複数枚の蓄積性螢光体シートを前記X線管
からの距離が異なる方向に積み重ねてなる積層体
とを、前記被写体の厚みを持つた断層面を中心と
して直線定則と等比定則を満足するように相対移
動せしめながら前記積層体にX線照射することに
より前記被写体の前記厚みを持つた断層面のX線
画像を蓄積記録してなる前記積層体の各蓄積性螢
光体シートそれぞれに、励起光を照射して該蓄積
性螢光体シートから前記蓄積記録されたX線画像
に応じた光を輝尽発光せしめ、 この輝尽発光光を光電的に読み取り、 この読み取りによつて前記各蓄積性螢光体シー
トから得られた電気信号を重ね合わせ処理して、
前記厚みを持つた断層面のX線画像を得るに当
り、前記各蓄積性螢光体シートから得られた各電
気信号から再生される可視像の濃度およびコント
ラストが同一となるように、各蓄積性螢光体シー
トから得られた各電気信号に必要な補正を加えた
後、前記各電気信号の重ね合わせ処理を行なうこ
とによつて、前記目的が達成されることを見出し
た。
究を重ねた結果、被写体を介して配置した、X線
管と、複数枚の蓄積性螢光体シートを前記X線管
からの距離が異なる方向に積み重ねてなる積層体
とを、前記被写体の厚みを持つた断層面を中心と
して直線定則と等比定則を満足するように相対移
動せしめながら前記積層体にX線照射することに
より前記被写体の前記厚みを持つた断層面のX線
画像を蓄積記録してなる前記積層体の各蓄積性螢
光体シートそれぞれに、励起光を照射して該蓄積
性螢光体シートから前記蓄積記録されたX線画像
に応じた光を輝尽発光せしめ、 この輝尽発光光を光電的に読み取り、 この読み取りによつて前記各蓄積性螢光体シー
トから得られた電気信号を重ね合わせ処理して、
前記厚みを持つた断層面のX線画像を得るに当
り、前記各蓄積性螢光体シートから得られた各電
気信号から再生される可視像の濃度およびコント
ラストが同一となるように、各蓄積性螢光体シー
トから得られた各電気信号に必要な補正を加えた
後、前記各電気信号の重ね合わせ処理を行なうこ
とによつて、前記目的が達成されることを見出し
た。
本発明において、蓄積性螢光体とは、放射線
(X線、α線、β線、γ線、紫外線等)が照射さ
れると、この放射線エネルギーの一部を内部に蓄
積し、その後可視光等の励起光を照射すると蓄積
エネルギーに応じた光量の輝尽発光光を発する性
質を有するものをいう。
(X線、α線、β線、γ線、紫外線等)が照射さ
れると、この放射線エネルギーの一部を内部に蓄
積し、その後可視光等の励起光を照射すると蓄積
エネルギーに応じた光量の輝尽発光光を発する性
質を有するものをいう。
かような蓄積性螢光体の層を設けられたシート
に被写体を透過した放射線を照射して、蓄積性螢
光体中に被写体に関する情報を放射線画像情報と
して蓄積記録し、しかる後にレーザ光等の励起光
で蓄積性螢光体シートを走査して放射線画像情報
を輝尽発光光として放出せしめ、この輝尽発光光
を光電的に読み取つて画像信号とし、この画像信
号に所望の信号処理を施して写真感光材料等の記
録媒体或いはCRT等の表示装置上に可視像とし
て出力せしめる放射線画像システムが本出願人に
よりすでに提案されている。(特開昭55−12429
号、同59−11395号など。) このシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射
線写真システムと比較して極めて広い放射線露出
域にわたつて画像を記録しうるという極めて実用
的な利点を有している。すなわち、蓄積性螢光体
においては、放射線露光量に対して蓄積後に励起
によつて輝尽発光する発光光の光量が極めて広い
範囲にわたつて比例することが認められており、
従つて種々の撮影条件により放射線露光量がかな
り大幅に変動しても前記発光光の光量を読取ゲイ
ンを適当な値に設定して光電変換手段により読み
取つて電気信号に変換し、この電気信号を用いて
写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示装置
に可視像として出力させることによつて放射線露
光量の変動に影響されない放射線画像を得ること
ができる。
に被写体を透過した放射線を照射して、蓄積性螢
光体中に被写体に関する情報を放射線画像情報と
して蓄積記録し、しかる後にレーザ光等の励起光
で蓄積性螢光体シートを走査して放射線画像情報
を輝尽発光光として放出せしめ、この輝尽発光光
を光電的に読み取つて画像信号とし、この画像信
号に所望の信号処理を施して写真感光材料等の記
録媒体或いはCRT等の表示装置上に可視像とし
て出力せしめる放射線画像システムが本出願人に
よりすでに提案されている。(特開昭55−12429
号、同59−11395号など。) このシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射
線写真システムと比較して極めて広い放射線露出
域にわたつて画像を記録しうるという極めて実用
的な利点を有している。すなわち、蓄積性螢光体
においては、放射線露光量に対して蓄積後に励起
によつて輝尽発光する発光光の光量が極めて広い
範囲にわたつて比例することが認められており、
従つて種々の撮影条件により放射線露光量がかな
り大幅に変動しても前記発光光の光量を読取ゲイ
ンを適当な値に設定して光電変換手段により読み
取つて電気信号に変換し、この電気信号を用いて
写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示装置
に可視像として出力させることによつて放射線露
光量の変動に影響されない放射線画像を得ること
ができる。
またこのシステムによれば、蓄積性螢光体に蓄
積記録された放射線画像情報を電気信号に変換し
た後に適当な信号処理を施し、この電気信号を用
いて写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示
装置に可視像として出力させることによつて観察
読影適性(診断適性)の優れた放射線画像を得る
ことができるというきわめて大きな効果も得るこ
とができる。
積記録された放射線画像情報を電気信号に変換し
た後に適当な信号処理を施し、この電気信号を用
いて写真感光材料等の記録材料、CRT等の表示
装置に可視像として出力させることによつて観察
読影適性(診断適性)の優れた放射線画像を得る
ことができるというきわめて大きな効果も得るこ
とができる。
このように蓄積性螢光体を使用する放射線画像
システムにおいては、読取ゲインを適当な値に設
定して輝尽発光光を光電的に読取ることにより、
蓄積性螢光体中に蓄積記録されている放射線エネ
ルギーのレベルをきわめて容易に補正することが
できるから、複数の断層像の濃度を容易に均一に
コントロールすることができるし、また得られた
画像情報を担つた電気信号(以下、「画像信号」
という。)について階調処理を施すことによつて
複数の断層像のコントラストを均一にすることも
容易になしうるし、更には、各断層像に対応する
画像信号を電気的に重ね合わせ処理することも容
易であるため、障害陰影のないX線被写体の所望
領域のX線画像を任意のスライス厚を得ることが
可能となる。
システムにおいては、読取ゲインを適当な値に設
定して輝尽発光光を光電的に読取ることにより、
蓄積性螢光体中に蓄積記録されている放射線エネ
ルギーのレベルをきわめて容易に補正することが
できるから、複数の断層像の濃度を容易に均一に
コントロールすることができるし、また得られた
画像情報を担つた電気信号(以下、「画像信号」
という。)について階調処理を施すことによつて
複数の断層像のコントラストを均一にすることも
容易になしうるし、更には、各断層像に対応する
画像信号を電気的に重ね合わせ処理することも容
易であるため、障害陰影のないX線被写体の所望
領域のX線画像を任意のスライス厚を得ることが
可能となる。
本発明において、重ね合わせ処理とは、たとえ
ば特開昭56−11399号、同56−13934号、同56−
11400号公報等に開示されたものを含む。
ば特開昭56−11399号、同56−13934号、同56−
11400号公報等に開示されたものを含む。
本発明において用いられる蓄積性螢光体は、励
起光照射によつて発する輝尽発光光の波長領域が
励起光の波長領域と重なり合わないものであるこ
とがS/N比を向上させる上で望ましい。具体的
には特開昭55−12429号公報に開示されているよ
うに、励起光波長が600〜700nmに、輝尽発光光
の波長が300〜500nmとなるようなものが好まし
い。
起光照射によつて発する輝尽発光光の波長領域が
励起光の波長領域と重なり合わないものであるこ
とがS/N比を向上させる上で望ましい。具体的
には特開昭55−12429号公報に開示されているよ
うに、励起光波長が600〜700nmに、輝尽発光光
の波長が300〜500nmとなるようなものが好まし
い。
このように、300〜500nmの輝尽発光光を発
し、本発明において好ましく使用しうる蓄積性螢
光体としては、例えば、希土類元素付活アルカリ
土類金属フルオロハライド螢光体〔具体的には、
特開昭55−12143号公報に記載されている
(Ba1-x-y、Mgx、Cay)FX:aEu2+(但しXはCl
およびBrのうちの少なくとも1つであり、xお
よびyは0<x+y≦0.6かつxy≠0であり、a
は10-6≦a≦5×10-2である)、−特開昭55−
12145号公報に記載されている(Ba1-x、M〓x)
FX:yA(但しM〓はMg、Ca、Sr、ZnおよびCd
のうちの少なくとも1つ、XはCl、Brおよび
のうちの少なくとも1つ、AはEu、Tb、Ce、
Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、YbおよびErのうちの
少なくとも1つ、xは0≦x≦0.6、yは0≦y
≦0.2である)等〕;特開昭55−12142号公報に記
載されているZnS:Cu、Pd、BaO・xAl2O3:Eu
(但し0.8≦x≦10)およびM〓O・xSiO2:A(但
しM〓はMg、Ca、Sr、Zn、CdまたはBaであり、
AはCe、Tb、Eu、Tm、Pb、Tl、BiまたはMn
であり、xは0.5≦x≦2.5である);および特開
昭55−12144号公報に記載されたLnOX:xA(但
しLnはLa、Y、GdおよびLuのうちの少なくと
も1つ、XはClおよびBrのうちの少なくとも1
つ、AはCeおよびTbのうちの少なくとも1つ、
xは0<x<0.1である);などが挙げられる。こ
れらの内でも好ましいのは希土類元素付活アルカ
リ土類金属フルオロハライド螢光体であるが、そ
の中でも具体例として示したバリウムフルオロハ
ライド類が特に輝尽性の発光が優れているので好
ましい。
し、本発明において好ましく使用しうる蓄積性螢
光体としては、例えば、希土類元素付活アルカリ
土類金属フルオロハライド螢光体〔具体的には、
特開昭55−12143号公報に記載されている
(Ba1-x-y、Mgx、Cay)FX:aEu2+(但しXはCl
およびBrのうちの少なくとも1つであり、xお
よびyは0<x+y≦0.6かつxy≠0であり、a
は10-6≦a≦5×10-2である)、−特開昭55−
12145号公報に記載されている(Ba1-x、M〓x)
FX:yA(但しM〓はMg、Ca、Sr、ZnおよびCd
のうちの少なくとも1つ、XはCl、Brおよび
のうちの少なくとも1つ、AはEu、Tb、Ce、
Tm、Dy、Pr、Ho、Nd、YbおよびErのうちの
少なくとも1つ、xは0≦x≦0.6、yは0≦y
≦0.2である)等〕;特開昭55−12142号公報に記
載されているZnS:Cu、Pd、BaO・xAl2O3:Eu
(但し0.8≦x≦10)およびM〓O・xSiO2:A(但
しM〓はMg、Ca、Sr、Zn、CdまたはBaであり、
AはCe、Tb、Eu、Tm、Pb、Tl、BiまたはMn
であり、xは0.5≦x≦2.5である);および特開
昭55−12144号公報に記載されたLnOX:xA(但
しLnはLa、Y、GdおよびLuのうちの少なくと
も1つ、XはClおよびBrのうちの少なくとも1
つ、AはCeおよびTbのうちの少なくとも1つ、
xは0<x<0.1である);などが挙げられる。こ
れらの内でも好ましいのは希土類元素付活アルカ
リ土類金属フルオロハライド螢光体であるが、そ
の中でも具体例として示したバリウムフルオロハ
ライド類が特に輝尽性の発光が優れているので好
ましい。
更には、バリウムフルオロハライド螢光体に特
開昭56−2385号公報、同56−2386号公報に開示さ
れる如く金属弗化物を添加したもの、或いは特開
昭56−74175号明細書に開示される如く金属塩化
物、金属臭化物、金属沃化物の少なくとも一種を
添加したものは、輝尽発光が更に改善され、好ま
しい。
開昭56−2385号公報、同56−2386号公報に開示さ
れる如く金属弗化物を添加したもの、或いは特開
昭56−74175号明細書に開示される如く金属塩化
物、金属臭化物、金属沃化物の少なくとも一種を
添加したものは、輝尽発光が更に改善され、好ま
しい。
また、特開昭55−163500号公報に開示される如
く前述の如き蓄積性螢光体を用いて作成された蓄
積性螢光体板の螢光体層を顔料又は染料を用いて
着色すると、最終的に得られる画像の鮮鋭度が向
上し、好ましい。
く前述の如き蓄積性螢光体を用いて作成された蓄
積性螢光体板の螢光体層を顔料又は染料を用いて
着色すると、最終的に得られる画像の鮮鋭度が向
上し、好ましい。
本発明において用いられる諧調処理としては、
特開昭55−116339号、同55−116340号、同55−
88740号公報等に開示されたものが挙げられる。
特開昭55−116339号、同55−116340号、同55−
88740号公報等に開示されたものが挙げられる。
本発明において、階調処理の他に、放射線画像
の画質を向上させ診断性能を向上させるために、
特開昭55−87970号、同56−11038号、特開昭56−
75141号、同56−104645号等に開示された周波数
処理を併用することができる。
の画質を向上させ診断性能を向上させるために、
特開昭55−87970号、同56−11038号、特開昭56−
75141号、同56−104645号等に開示された周波数
処理を併用することができる。
本発明においては、積層体を構成する各層の蓄
積性螢光体に蓄積されている放射線エネルギーに
応じて、読取り時における読取りゲインの調節、
光電変換後の画像信号に対する諧調処理をするこ
とを要するから、予め蓄積性螢光体に蓄積記録さ
れている放射線エネルギーについての蓄積記録情
報を把握することが必要である。このためには、
特開昭58−67240号、同58−67241号、同58−
67242号、同58−67243号、同58−67244号に開示
されているような方法、装置により、予め励起光
のエネルギーの小なる励起光によつて放射線エネ
ルギーについての蓄積記録情報を得るための読取
り操作をおこなつた後に、この蓄積記録情報に基
いて読取りゲインの設定、諧調処理条件の設定を
おこなつた上で、再び励起光を蓄積性螢光体シー
トに照射し、得られた輝尽発光光に基づいて放射
線画像を出力することが望ましい。しかしなが
ら、蓄積性螢光体に蓄積記録されている放射線エ
ネルギーについての蓄積記録情報を得るための方
法としては、かかる方法に限定されるものではな
く、特開昭55−50180号に開示されるようないわ
ゆる「瞬時発光光」を用いる方法、その他種々の
方法を用いることができるのはもとよりである。
積性螢光体に蓄積されている放射線エネルギーに
応じて、読取り時における読取りゲインの調節、
光電変換後の画像信号に対する諧調処理をするこ
とを要するから、予め蓄積性螢光体に蓄積記録さ
れている放射線エネルギーについての蓄積記録情
報を把握することが必要である。このためには、
特開昭58−67240号、同58−67241号、同58−
67242号、同58−67243号、同58−67244号に開示
されているような方法、装置により、予め励起光
のエネルギーの小なる励起光によつて放射線エネ
ルギーについての蓄積記録情報を得るための読取
り操作をおこなつた後に、この蓄積記録情報に基
いて読取りゲインの設定、諧調処理条件の設定を
おこなつた上で、再び励起光を蓄積性螢光体シー
トに照射し、得られた輝尽発光光に基づいて放射
線画像を出力することが望ましい。しかしなが
ら、蓄積性螢光体に蓄積記録されている放射線エ
ネルギーについての蓄積記録情報を得るための方
法としては、かかる方法に限定されるものではな
く、特開昭55−50180号に開示されるようないわ
ゆる「瞬時発光光」を用いる方法、その他種々の
方法を用いることができるのはもとよりである。
以下、添付図面に基づき、本発明の実施態様に
ついて詳細に説明を加える。
ついて詳細に説明を加える。
第1図は、本発明の実施態様であるX線画像形
成装置を構成する名層断層像撮影装置の概略図で
ある。第1図において、X線管1と蓄積性螢光体
シート2a,2b,…,2nから成る積層体を収
容したカセツテ3とがX線被写体4を介して配置
されている。
成装置を構成する名層断層像撮影装置の概略図で
ある。第1図において、X線管1と蓄積性螢光体
シート2a,2b,…,2nから成る積層体を収
容したカセツテ3とがX線被写体4を介して配置
されている。
撮影の際は、X線管1およびカセツテ3をそれ
ぞれ矢印5,6の向きに移送しつつ、X線管1か
らX線をX線被写体4に照射する。こうすると、
例えば、蓄積性螢光体シート2aに結像されるX
線被写体4の断層面はX線管1から照射されたX
線7a,7a′がX線管1の移送に伴なつて形成す
る交差部分8aであり、蓄積性螢光体シート2n
に結像されるX線被写体4の断層面はX線管1か
ら照射されたX線7n,7n′がX線管1の移送に
伴なつて形成する交差部分8nである。
ぞれ矢印5,6の向きに移送しつつ、X線管1か
らX線をX線被写体4に照射する。こうすると、
例えば、蓄積性螢光体シート2aに結像されるX
線被写体4の断層面はX線管1から照射されたX
線7a,7a′がX線管1の移送に伴なつて形成す
る交差部分8aであり、蓄積性螢光体シート2n
に結像されるX線被写体4の断層面はX線管1か
ら照射されたX線7n,7n′がX線管1の移送に
伴なつて形成する交差部分8nである。
こうしてX線被写体4の断層像を蓄積記録した
蓄積性螢光体シート2a,2b,…,2nは順次
読取装置に送られる。
蓄積性螢光体シート2a,2b,…,2nは順次
読取装置に送られる。
第2図は、本発明の実施態様であるX線画像形
成装置を構成する読取装置の概略図である。
成装置を構成する読取装置の概略図である。
第1図の撮影装置により蓄積性螢光体シート2
a,2b,…,2nひ蓄積記録されたX線被写体
4の各断層面の断層像像は、X線被写体を透過し
たX線が複数枚の螢光体シート2a,2b,…を
順次透過してゆくうちに減衰するため、上層ほど
可視像としたときの濃度が高く、下層ほど低くな
る。また低エネルギーのX線ほど上層の螢光体シ
ート2a,2b,…で吸収され、高エネルギーの
X線ほど下層の螢光体シートまで到達するため、
上層の蓄積性螢光体シート2a,2b,…に記録
されている断層像ほど可視像としたときのコント
ラストが高く、下層ほど低くなつてしまう。した
がつて、これらの各断層面の断層像を単に電気的
に重ね合わせ処理しただけでは、診断性能のすぐ
れたX線画像を得ることができない。そこで、各
蓄積性螢光体シート2a,2b,…,2nに蓄積
記録されている断層像が可視像としたときに濃度
およびコントラストが同一となるような補正が、
重ね合わせ処理に先立つてなされなければならな
い。このために、第2図の読取装置においては、
蓄積性螢光体シート2a,2b,…,2nに蓄積
記録されているX線画像の蓄積記録情報を予め把
握するための先読み用読取部12と、診断に用い
るX線画像を出力するために蓄積性螢光体シート
2a,2b,…,2nに蓄積記録されている断層
像情報を読取る本読み用読取部23から構成され
ている。
a,2b,…,2nひ蓄積記録されたX線被写体
4の各断層面の断層像像は、X線被写体を透過し
たX線が複数枚の螢光体シート2a,2b,…を
順次透過してゆくうちに減衰するため、上層ほど
可視像としたときの濃度が高く、下層ほど低くな
る。また低エネルギーのX線ほど上層の螢光体シ
ート2a,2b,…で吸収され、高エネルギーの
X線ほど下層の螢光体シートまで到達するため、
上層の蓄積性螢光体シート2a,2b,…に記録
されている断層像ほど可視像としたときのコント
ラストが高く、下層ほど低くなつてしまう。した
がつて、これらの各断層面の断層像を単に電気的
に重ね合わせ処理しただけでは、診断性能のすぐ
れたX線画像を得ることができない。そこで、各
蓄積性螢光体シート2a,2b,…,2nに蓄積
記録されている断層像が可視像としたときに濃度
およびコントラストが同一となるような補正が、
重ね合わせ処理に先立つてなされなければならな
い。このために、第2図の読取装置においては、
蓄積性螢光体シート2a,2b,…,2nに蓄積
記録されているX線画像の蓄積記録情報を予め把
握するための先読み用読取部12と、診断に用い
るX線画像を出力するために蓄積性螢光体シート
2a,2b,…,2nに蓄積記録されている断層
像情報を読取る本読み用読取部23から構成され
ている。
先読み読取部12においては、レーザ光源13
から発せられたレーザ光14はこのレーザ光14
の励起によつて蓄積性螢光体シート11から発す
る輝尽発光光の波長領域をカツトするフイルター
15を通過した後、ガルバノミラー等の光偏向器
16により平面反射鏡17を介して蓄積性螢光体
シート11上に一次元的に偏向せしめられて入射
する。ここにレーザ光源13は、レーザ光14の
波長域が蓄積性螢光体シート11からの輝尽発光
光の波長域と重複しないように選択されている。
他方、螢光体シート11は矢印18の方向に移送
せしめられて副走査がなされ、その結果、螢光体
シート11の全面にわたつてレーザ光が照射せし
められる。ここに、レーザ光源13のパワー、レ
ーザ光14のビーム径、レーザ光14の走査速
度、螢光体シート11の移送速度は、先読みのレ
ーザ光14のエネルギーが本読みのそれより小さ
くなるように選択されている。かようにレーザ光
14が照射せしめられると、蓄積性螢光体シート
11は蓄積記録されているX線エネルギーに比例
する光量の輝尽発光光を発し、この発光光は先読
み用導光性シート19に入射する。この導光性シ
ート19はその入射面は直線状をなし、蓄積性螢
光体シート11上の走査線に対向する如く隣接し
て配置され、射出面は円環状をなし、フオトマル
等の光検出器20の受光面に密着せしめられてい
る。この導光性シート19は、アクリル系樹脂等
の透明熱可塑性樹脂シートを加工してつくられた
もので、入射面より入射した光がその内部を全反
射しつつ射出面へ伝達されるよう構成されてお
り、蓄積性螢光体シート11からの輝尽発光光は
この導光性シート19内を導かれ、射出面から射
出して光検出器20によつて受光される。導光性
シートの好ましい形状、材質等は特開昭55−
87970号、同56−11397号公報等に開示されてい
る。
から発せられたレーザ光14はこのレーザ光14
の励起によつて蓄積性螢光体シート11から発す
る輝尽発光光の波長領域をカツトするフイルター
15を通過した後、ガルバノミラー等の光偏向器
16により平面反射鏡17を介して蓄積性螢光体
シート11上に一次元的に偏向せしめられて入射
する。ここにレーザ光源13は、レーザ光14の
波長域が蓄積性螢光体シート11からの輝尽発光
光の波長域と重複しないように選択されている。
他方、螢光体シート11は矢印18の方向に移送
せしめられて副走査がなされ、その結果、螢光体
シート11の全面にわたつてレーザ光が照射せし
められる。ここに、レーザ光源13のパワー、レ
ーザ光14のビーム径、レーザ光14の走査速
度、螢光体シート11の移送速度は、先読みのレ
ーザ光14のエネルギーが本読みのそれより小さ
くなるように選択されている。かようにレーザ光
14が照射せしめられると、蓄積性螢光体シート
11は蓄積記録されているX線エネルギーに比例
する光量の輝尽発光光を発し、この発光光は先読
み用導光性シート19に入射する。この導光性シ
ート19はその入射面は直線状をなし、蓄積性螢
光体シート11上の走査線に対向する如く隣接し
て配置され、射出面は円環状をなし、フオトマル
等の光検出器20の受光面に密着せしめられてい
る。この導光性シート19は、アクリル系樹脂等
の透明熱可塑性樹脂シートを加工してつくられた
もので、入射面より入射した光がその内部を全反
射しつつ射出面へ伝達されるよう構成されてお
り、蓄積性螢光体シート11からの輝尽発光光は
この導光性シート19内を導かれ、射出面から射
出して光検出器20によつて受光される。導光性
シートの好ましい形状、材質等は特開昭55−
87970号、同56−11397号公報等に開示されてい
る。
光検出器20の受光面には、輝尽発光光の波長
域の光のみを透過し、励起光の波長域の光をカツ
トするフイルターが貼着されており、輝尽発光光
のみを検出しうるようになつている。光検出器2
0により検出された輝尽発光光は電気信号に変換
され、更に増幅器21により増幅される。増幅器
21から出力されたX線画像情報の蓄積記録情報
は本読み用読取部23の制御回路22に入力され
る。制御回路22は、得られた蓄積記録情報に応
じて、各断層面における断層像の濃度およびコン
トラストが同一でかつ診断性能のよい断層像が得
られるように増幅率設定値a、収録スケールフア
クタ設定値b、再生画像処理条件設定値cを出力
する。先読みを終了した蓄積性螢光体シート11
は本読み用読取部23へ移送される。
域の光のみを透過し、励起光の波長域の光をカツ
トするフイルターが貼着されており、輝尽発光光
のみを検出しうるようになつている。光検出器2
0により検出された輝尽発光光は電気信号に変換
され、更に増幅器21により増幅される。増幅器
21から出力されたX線画像情報の蓄積記録情報
は本読み用読取部23の制御回路22に入力され
る。制御回路22は、得られた蓄積記録情報に応
じて、各断層面における断層像の濃度およびコン
トラストが同一でかつ診断性能のよい断層像が得
られるように増幅率設定値a、収録スケールフア
クタ設定値b、再生画像処理条件設定値cを出力
する。先読みを終了した蓄積性螢光体シート11
は本読み用読取部23へ移送される。
本読み用読取部23においては、本読み用レー
ザ光源24から発せられたレーザ光25はこのレ
ーザ光25の励起によつて蓄積性螢光体シート1
1から発する輝尽発光光の波長領域をカツトする
フイルター26を通過した後、ビームエクスパン
ダー27によりビーム径の大きさが厳密に調整さ
れ、ガルバノミラー等の光偏向視28によつて平
面反射鏡29を介して蓄積性螢光体シート11上
に偏向せしめられて入射する。光偏光器28と平
面反射鏡29との間にはfθレンズ30が配され、
螢光体シート11上をレーザ光25が走査されて
もつねに均一なビーム径を有するようにされてい
る。他方、螢光体シート11は矢印31の方向に
移送せしめられて副走査がなされ、その結果、螢
光体シート11の全面にわたつてレーザ光が照射
せしめられる。かようにレーザ光25が照射せし
められると、蓄積性螢光体シート11は蓄積記録
されているX線エネルギーに比例する光量の輝尽
発光光を発し、この発光光は本読み用導光性シー
ト32に入射する。本読み用導光性シート32は
先読み用導光性シート19と同様の材質、構造を
有している。本読み用導光性シート32中を全反
射を繰返しつつ導かれた輝尽発光光はその射出面
から射出せしめられて、光検出器33によつて受
光される。光検出器33の受光面には、輝尽発光
光の波光域のみを選択的に透過するフイルターが
貼着せしめられ、光検出器33が輝尽発光光のみ
を検出するように工夫されている。
ザ光源24から発せられたレーザ光25はこのレ
ーザ光25の励起によつて蓄積性螢光体シート1
1から発する輝尽発光光の波長領域をカツトする
フイルター26を通過した後、ビームエクスパン
ダー27によりビーム径の大きさが厳密に調整さ
れ、ガルバノミラー等の光偏向視28によつて平
面反射鏡29を介して蓄積性螢光体シート11上
に偏向せしめられて入射する。光偏光器28と平
面反射鏡29との間にはfθレンズ30が配され、
螢光体シート11上をレーザ光25が走査されて
もつねに均一なビーム径を有するようにされてい
る。他方、螢光体シート11は矢印31の方向に
移送せしめられて副走査がなされ、その結果、螢
光体シート11の全面にわたつてレーザ光が照射
せしめられる。かようにレーザ光25が照射せし
められると、蓄積性螢光体シート11は蓄積記録
されているX線エネルギーに比例する光量の輝尽
発光光を発し、この発光光は本読み用導光性シー
ト32に入射する。本読み用導光性シート32は
先読み用導光性シート19と同様の材質、構造を
有している。本読み用導光性シート32中を全反
射を繰返しつつ導かれた輝尽発光光はその射出面
から射出せしめられて、光検出器33によつて受
光される。光検出器33の受光面には、輝尽発光
光の波光域のみを選択的に透過するフイルターが
貼着せしめられ、光検出器33が輝尽発光光のみ
を検出するように工夫されている。
光検出器33により検出された輝尽発光光は電
気信号に変換され、増幅率設定値aによつて感度
設定された増幅器34により適正レベルの電気信
号に増幅された後、A/D変換器35に入力され
る。A/D変換器35では収録スケールフアクタ
設定値bにより信号変動幅に適したスケールフア
クタでデイジタル信号に変換され、信号処理回路
36に入力される。信号処理回路では、再生画像
処理条件設定値cに基づき各断層面の断層像の濃
度およびコントラストが同一でかつ観察読影適性
の優れたX線画像が得られるよう信号処理がなさ
れ、メモリ装置37に入力される。
気信号に変換され、増幅率設定値aによつて感度
設定された増幅器34により適正レベルの電気信
号に増幅された後、A/D変換器35に入力され
る。A/D変換器35では収録スケールフアクタ
設定値bにより信号変動幅に適したスケールフア
クタでデイジタル信号に変換され、信号処理回路
36に入力される。信号処理回路では、再生画像
処理条件設定値cに基づき各断層面の断層像の濃
度およびコントラストが同一でかつ観察読影適性
の優れたX線画像が得られるよう信号処理がなさ
れ、メモリ装置37に入力される。
このように順次蓄積性螢光体シート2a,2
b,…,2nの読取りがおこなわれ、各断層面の
断層像情報がメモリ装置37に保持される。
b,…,2nの読取りがおこなわれ、各断層面の
断層像情報がメモリ装置37に保持される。
蓄積性螢光体シート2a,2b,…,2nの読
取りが完了した後、メモリ装置37に保持された
各断層面の断層像情報は重ね合わせ回路38によ
り重ね合わせ処理され、可視像として出力するた
めに記録装置へ伝送される。記録装置としては、
感光材料上をレーザ光等で走査して光学的に記録
せしめるもの、CRT等に電子的に表示するもの、
CRT等に表示されたX線画像をビデオ・プリン
タ等に記録するもの、熱線を用いて感熱記録材料
上に記録するものなど種々のものを用いることが
できる。
取りが完了した後、メモリ装置37に保持された
各断層面の断層像情報は重ね合わせ回路38によ
り重ね合わせ処理され、可視像として出力するた
めに記録装置へ伝送される。記録装置としては、
感光材料上をレーザ光等で走査して光学的に記録
せしめるもの、CRT等に電子的に表示するもの、
CRT等に表示されたX線画像をビデオ・プリン
タ等に記録するもの、熱線を用いて感熱記録材料
上に記録するものなど種々のものを用いることが
できる。
本発明は以上の実施態様に限定されることな
く、種々の変更が可能であることは言うまでもな
い。
く、種々の変更が可能であることは言うまでもな
い。
たとえば、各断層面の断層像のコントラストと
濃度を同一にするための方法としては、光検出器
33の出力を増幅器34により適正なレベルの信
号に増幅する代わりに、光検出器33として光電
子増倍管を用いるときは、その印加電圧を増幅率
設定値aに応じて変化させてもよいし、またA/
D変換器35で信号変動幅に適したスケール・フ
アクタでデイジタル信号に変換する代わりに収録
スケール・フアクタ設定値bに応じて、アナログ
増幅器で信号変動幅を最適なものとした後A/D
変換器35でデイジタル信号に変換してもよい。
濃度を同一にするための方法としては、光検出器
33の出力を増幅器34により適正なレベルの信
号に増幅する代わりに、光検出器33として光電
子増倍管を用いるときは、その印加電圧を増幅率
設定値aに応じて変化させてもよいし、またA/
D変換器35で信号変動幅に適したスケール・フ
アクタでデイジタル信号に変換する代わりに収録
スケール・フアクタ設定値bに応じて、アナログ
増幅器で信号変動幅を最適なものとした後A/D
変換器35でデイジタル信号に変換してもよい。
またX線管と蓄積性螢光体シートの相対的移動
方式は、水平の直線運動による方式に限らず、直
線定則と等比定則を満足するならば、円、楕円、
渦状運動などの方式でもよい。
方式は、水平の直線運動による方式に限らず、直
線定則と等比定則を満足するならば、円、楕円、
渦状運動などの方式でもよい。
本発明によれば、少なくとも10層の断層面の断
層像を得ることができ、X線被写体において、5
mm間隔の断層像を撮影し、これを重ね合わせるこ
とにより、スライス厚50mmで障害陰影のないX線
画像たとえば、ろつ骨で陰影のない肺野の像や腸
内のガスの障害陰影のない腹部臓器の像が得るこ
とができ、診断上きわめて効果的である。
層像を得ることができ、X線被写体において、5
mm間隔の断層像を撮影し、これを重ね合わせるこ
とにより、スライス厚50mmで障害陰影のないX線
画像たとえば、ろつ骨で陰影のない肺野の像や腸
内のガスの障害陰影のない腹部臓器の像が得るこ
とができ、診断上きわめて効果的である。
第1図は、本発明の実施態様であるX線画像形
成装置を構成する多層断層撮影装置の概略図、第
2図は、本発明の実施態様であるX線画像形成装
置を構成する読取装置の概略図である。 1……X線管、2a,2b,…2n,11……
蓄積性螢光体シート、3……カセツテ、4……X
線被写体、7a,7a′,7n,7n′……X線、8
a,8n……断層面、12……先読み用読取部、
13,24……レーザ光源、14,25……レー
ザ光、15,26……フイルタ、16,28……
光偏向器、17,29……平面反射鏡、19……
先読み用導光性シート、20,33……光検出
器、21,34……増幅器、22……制御回路、
23……本読み用読取り部、27……ビーム・エ
クスパンダ、30……fθレンズ、32……本読み
用導光性シート、35……A/D変換器、36…
…信号処理回路、37……メモリ装置、38……
重ね合せ回路。
成装置を構成する多層断層撮影装置の概略図、第
2図は、本発明の実施態様であるX線画像形成装
置を構成する読取装置の概略図である。 1……X線管、2a,2b,…2n,11……
蓄積性螢光体シート、3……カセツテ、4……X
線被写体、7a,7a′,7n,7n′……X線、8
a,8n……断層面、12……先読み用読取部、
13,24……レーザ光源、14,25……レー
ザ光、15,26……フイルタ、16,28……
光偏向器、17,29……平面反射鏡、19……
先読み用導光性シート、20,33……光検出
器、21,34……増幅器、22……制御回路、
23……本読み用読取り部、27……ビーム・エ
クスパンダ、30……fθレンズ、32……本読み
用導光性シート、35……A/D変換器、36…
…信号処理回路、37……メモリ装置、38……
重ね合せ回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 被写体を介して配置した、X線管と、複数枚
の蓄積性螢光体シートを前記X線管からの距離が
異なる方向に積み重ねてなる積層体とを、前記被
写体の厚みを持つた断層面を中心として直線定則
と等比定則を満足するように相対移動せしめなが
ら前記積層体にX線照射することにより前記被写
体の前記厚みを持つた断層面のX線画像を蓄積記
録してなる前記積層体の各蓄積性螢光体シートそ
れぞれに、励起光を照射して該蓄積性螢光体シー
トから前記蓄積記録されたX線画像に応じた光を
輝尽発光せしめ、 この輝尽発光光を光電的に読み取り、 この読み取りによつて前記各蓄積性螢光体シー
トから得られた電気信号を重ね合わせ処理して、
前記厚みを持つた断層面のX線画像を得るに当
り、前記各蓄積性螢光体シートから得られた各電
気信号から再生される可視像の濃度およびコント
ラストが同一となるように、各蓄積性螢光体シー
トから得られた各電気信号に必要な補正を加えた
後、前記各電気信号の重ね合わせ処理を行なうこ
とを特徴とするX線画像形成方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56165121A JPS5866933A (ja) | 1981-10-16 | 1981-10-16 | X線画像形成方法 |
US06/433,719 US4581535A (en) | 1981-10-16 | 1982-10-12 | Method of recording X-ray image |
FR828217265A FR2514908B1 (fr) | 1981-10-16 | 1982-10-15 | Procede d'enregistrement d'une image produite par des rayons x |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56165121A JPS5866933A (ja) | 1981-10-16 | 1981-10-16 | X線画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5866933A JPS5866933A (ja) | 1983-04-21 |
JPH0377504B2 true JPH0377504B2 (ja) | 1991-12-10 |
Family
ID=15806310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56165121A Granted JPS5866933A (ja) | 1981-10-16 | 1981-10-16 | X線画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5866933A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03132748A (ja) * | 1989-10-19 | 1991-06-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | X線断層撮影装置 |
DE102006024861B4 (de) * | 2006-05-24 | 2021-09-16 | Michael Thoms | Speichereinheit zur Herstellung von Durchstrahlungsbildern und Verfahren zum Auslesen einer solchen |
-
1981
- 1981-10-16 JP JP56165121A patent/JPS5866933A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5866933A (ja) | 1983-04-21 |
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