JP2002107850A - シート状記録媒体の清掃方法および装置 - Google Patents

シート状記録媒体の清掃方法および装置

Info

Publication number
JP2002107850A
JP2002107850A JP2000298256A JP2000298256A JP2002107850A JP 2002107850 A JP2002107850 A JP 2002107850A JP 2000298256 A JP2000298256 A JP 2000298256A JP 2000298256 A JP2000298256 A JP 2000298256A JP 2002107850 A JP2002107850 A JP 2002107850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
recording medium
shaped recording
dust removing
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000298256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4283983B2 (ja
Inventor
Naonobu Shibabuki
直伸 芝吹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000298256A priority Critical patent/JP4283983B2/ja
Publication of JP2002107850A publication Critical patent/JP2002107850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4283983B2 publication Critical patent/JP4283983B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、シート状記録媒体の清掃作業を
確実かつ効率的に遂行可能にする。 【解決手段】清掃装置70は、蓄積性蛍光体シート22
の裏面側に配置される第1除塵部材72と、前記蓄積性
蛍光体シート22の記録面側に配置される第2除塵部材
74と、前記第2除塵部材74を前記第1除塵部材72
側に変位させ、該第1および第2除塵部材72、74に
より前記蓄積性蛍光体シート22の両面を挟持して該蓄
積性蛍光体シート22を清掃するための駆動機構76と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理装置内でシー
ト状記録媒体に所定の処理を施す前に、前記シート状記
録媒体を清掃するシート状記録媒体の清掃方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記
録し、この放射線画像情報を写真フイルム等の写真感光
材料等に再生し、あるいはCRT等に可視像として出力
させるシステムが知られている。
【0003】蓄積性蛍光体は、放射線(X線、α線、γ
線、電子線、紫外線等)の照射によりこの放射線エネル
ギの一部を蓄積し、後に可視光等の励起光の照射によっ
て、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す蛍光体
をいう。この蓄積性蛍光体は、取り扱いの容易性等か
ら、通常、シート状である蓄積性蛍光体シート(シート
状記録媒体)として使用されている。
【0004】上記システムでは、例えば、蓄積性蛍光体
シートに被写体の放射線画像情報を一旦記録する撮影部
と、前記放射線画像情報が記録された前記蓄積性蛍光体
シートに励起光を照射して前記放射線画像情報を光電的
に読み取る読み取り部と、読み取り後に前記蓄積性蛍光
体シートに残存する放射線画像情報を消去する消去部と
を一体的に組み込み、該蓄積性蛍光体シートを装置内で
循環または往復させる、所謂、ビルトイン方式の画像情
報読取装置が使用されている。
【0005】また、上記システムでは、予め放射線画像
情報が記録された蓄積性蛍光体シートが収容されたカセ
ッテを装填するカセッテ装填部と、前記カセッテから取
り出された前記蓄積性蛍光体シートに担持された放射線
画像情報を読み取る読み取り部と、前記蓄積性蛍光体シ
ートに残存する放射線画像情報を消去する消去部とを組
み込むカセット方式の画像情報読取装置が採用されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放射線画像
情報の読み取り時に蓄積性蛍光体シート上に塵埃等が付
着していると、読み取り画像の読み取り時に読み取り不
良が発生してしまい、高品質な読み取り処理が遂行され
ないおそれがある。このため、蓄積性蛍光体シートの清
掃作業を頻繁に行う必要があるが、画像情報読取装置内
で前記蓄積性蛍光体シートに付着する塵埃等を確実に除
去することができないという問題が指摘されている。
【0007】また、この種の問題は、写真フイルム等の
シート状記録媒体に放射線画像情報を直接記録する際に
も発生しており、これによって高品質な記録画像が遂行
されないおそれがある。
【0008】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、簡単な構成で、シート状記録媒体の清掃作業を確実
かつ効率的に遂行可能なシート状記録媒体の清掃方法お
よび装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート状記
録媒体の清掃方法および装置では、互いに離間して配置
されている第1および第2除塵部材の間にシート状記録
媒体の搬送方向先端が進入すると、前記第1または第2
除塵部材の少なくとも一方が変位して該第1および第2
除塵部材により前記シート状記録媒体の両面が挟持さ
れ、前記シート状記録媒体の清掃作業が行われる。
【0010】このため、処理装置内でシート状記録媒体
の清掃作業が容易かつ確実に遂行され、前記シート状記
録媒体の処理が高精度に行われる。しかも、シート状記
録媒体が第1除塵部材と第2除塵部材との間に進入する
際の衝撃が緩和され、前記第1および第2除塵部材の耐
久性が向上するとともに、駆動源の小型化が容易に図ら
れる。さらに、シート状記録媒体を高速搬送しながら清
掃作業が遂行されるため、サイクルタイムの低下を惹起
することがない。
【0011】その際、第1または第2除塵部材が支持手
段に支持されており、駆動源の作用下に、前記支持手段
を介して前記第1または第2除塵部材がシート状記録媒
体に対し進退する。従って、支持手段および駆動源を備
えた駆動機構全体の構成が有効に簡素化される。
【0012】また、第1および第2除塵部材によりシー
ト状記録媒体の挟持を開始する際の挟持力が、規定の挟
持状態の挟持力に比べて小さくなるように設定されてい
る。さらに、第1除塵部材と第2除塵部材とによりシー
ト状記録媒体を挟持する際に、前記第1および第2除塵
部材の挟持面が前記シート状記録媒体の面方向に略一致
している。これにより、シート状記録媒体が第1および
第2除塵部材に当接する際の衝撃が有効に吸収され、前
記第1および第2除塵部材の耐久性を向上させるととも
に、前記シート状記録媒体の搬送負荷の軽減が図られ
る。
【0013】さらにまた、第1または第2除塵部材は、
シート状記録媒体を挟持した状態で支持手段に対して揺
動可能である。このため、第1および第2除塵部材は、
シート状記録媒体の面に確実に密着することができ、こ
のシート状記録媒体の清掃性を確保するとともに、該シ
ート状記録媒体の搬送時に負荷が発生することがない。
【0014】また、第1および第2除塵部材は、少なく
ともシート状記録媒体を挟持する側の面に緩衝部材が設
けられ、このシート状記録媒体に損傷等を与えることを
阻止することが可能になる。さらに、シート状記録媒体
の記録面に当接する面には、緩衝部材とスポンジ部材と
が積層されるため、この記録面を一層確実に保護するこ
とができる。
【0015】さらにまた、シート状記録媒体が蓄積性蛍
光体シートであり、読み取り前の前記蓄積性蛍光体シー
トに第1および第2除塵部材を接触させることにより、
前記蓄積性蛍光体シートに付着している塵埃等が確実に
除去される。これにより、放射線画像情報の読み取り時
に塵埃等による読み取り不良が発生することがなく、高
品質な読み取り処理が効率的に遂行される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
シート状記録媒体の清掃装置が組み込まれる画像情報読
取装置(処理装置)10の内部構成説明図である。
【0017】画像情報読取装置10を構成する装置本体
12の前面(操作面)上部には、操作部およびモニタの
機能を有するタッチパネル14が設けられ、このタッチ
パネル14の下方には、カセッテ18を着脱自在なカセ
ッテ装填部20が設けられる。
【0018】カセッテ18は、蓄積性蛍光体シート22
を収容する筐体24と、この筐体24の開口部26を開
閉自在な蓋体28とを有している。蓄積性蛍光体シート
22は、透明なベース面上に記録面が設けられ、励起光
の照射によって両面側から輝尽発光光を発する両面読み
取り型シート体を構成している。
【0019】カセッテ装填部20には、カセッテ18を
載置するための支持台30が設けられるとともに、装置
本体12の内部を遮光するためのシャッター部材32が
開閉自在に配置される。カセッテ装填部20の内部に
は、カセッテ18から蓄積性蛍光体シート22を取り出
す一方、後述する読み取り処理および消去処理後の前記
蓄積性蛍光体シート22を前記カセッテ18内に戻す枚
葉部36が装着される。枚葉部36は、カセッテ装填部
20で蓋体28が開放されたカセッテ18内に進入自在
な吸着盤40a、40bを備える。
【0020】枚葉部36の下方には、搬送系42を介し
て消去部44および読み取り部46が配設される。搬送
系42は、複数の互いに対をなすローラ対48を備えて
おり、このローラ対48により構成される鉛直搬送路に
消去部44が配置される。この消去部44は、蓄積性蛍
光体シート22の記録面側に配置される消去ユニット5
0を備えており、この消去ユニット50内には、複数の
消去用光源52が鉛直方向に配列されている。
【0021】ローラ対48により構成される水平搬送路
に沿って読み取り部46が配置される。この読み取り部
46は、カセッテ18から取り出された蓄積性蛍光体シ
ート22を副走査方向(矢印A方向)に搬送する副走査
搬送機構54と、副走査方向に搬送される前記蓄積性蛍
光体シート22に主走査方向(副走査方向と略直交する
方向)にレーザ光Lを照射するレーザ光照射手段(励起
光照射手段)56と、このレーザ光Lの照射によって蓄
積性蛍光体シート22から生ずる輝尽発光光を光電的に
読み取る第1および第2集光系(集光手段)58a、5
8bとを備えている。
【0022】副走査搬送機構54は、互いに同期して回
転駆動される第1および第2ローラ対60、62を備
え、この第1および第2ローラ対60、62は、駆動ロ
ーラ60a、62aと、前記駆動ローラ60a、62a
に対して開閉自在なニップローラ60b、62bとを設
ける。
【0023】第1集光系58aは、蓄積性蛍光体シート
22の記録面上のレーザ光Lの照射位置に主走査線に沿
って配置される第1集光ガイド64aと、この第1集光
ガイド64aの上部に装着される第1フォトマルチプラ
イヤ66aとを備える。第2集光系58bは、蓄積性蛍
光体シート22の裏面側に配置されており、前記蓄積性
蛍光体シート22の裏面側で主走査線に沿って配置され
る第2集光ガイド64bと、この第2集光ガイド64b
の端部に装着される第2フォトマルチプライヤ66bと
を備える。
【0024】読み取り部46の近傍には、搬送系42を
構成する鉛直搬送路の下端縁部に近接して本実施形態に
係る清掃装置70が配置される。図2および図3に示す
ように、清掃装置70は、蓄積性蛍光体シート22の裏
面(一方の面)側に配置される固定型の第1除塵部材7
2と、前記蓄積性蛍光体シート22の記録面(他方の
面)側に配置される可動型の第2除塵部材74と、前記
第2除塵部材74を変位させ、該第1および第2除塵部
材72、74により前記蓄積性蛍光体シート22の両面
を挟持して該蓄積性蛍光体シート22を清掃するための
駆動機構76とを備える。
【0025】第1除塵部材72は板状に構成されてお
り、その側部に設けられている取り付け部78を介して
装置本体12内に鉛直方向に向かって固定される。この
第1除塵部材72の少なくとも蓄積性蛍光体シート22
側の面には、緩衝部材80が設けられている。
【0026】駆動機構76は、モータ(駆動源)82
と、このモータ82に連結されるとともに、第2除塵部
材74を支持して蓄積性蛍光体シート22に対し進退可
能な支持手段84とを備える。モータ82は、フレーム
86に固着されており、このモータ82の回転駆動軸8
8に駆動歯車90が固着される。この駆動歯車90に従
動歯車92が噛合しており、前記従動歯車92が回転軸
94の一端部に固着される。
【0027】回転軸94は、フレーム86に回転自在に
支持されるとともに、この回転軸94には、従動歯車9
2の近傍および該回転軸94の他端部に位置してそれぞ
れ支持手段84を構成する旋回レバー96が固着され
る。各旋回レバー96には、カム板98の一端が係合す
るとともに、前記カム板98には、第2除塵部材74の
進退方向(矢印B方向)に長尺なガイド穴100が形成
される。
【0028】第2除塵部材74は板状に構成されてお
り、その表面には、蓄積性蛍光体シート22の記録面側
に向かってスポンジ部材102と緩衝部材104とが積
層されている。第2除塵部材74には、揺動支点となる
支軸106が設けられており、この支軸106に対して
蓄積性蛍光体シート22の清掃時導入側(上部側)の挟
持面長さH1が、前記蓄積性蛍光体シート22の清掃時
導出側(下部側)の挟持面長さH2よりも長尺に構成さ
れている。
【0029】支軸106には、それぞれスプリング10
8の一端が係合し、前記スプリング108の他端が装置
本体12内に固定されている。スプリング108は、矢
印B方向に沿って配設されており、支軸106が支持手
段84を構成するカム板98のガイド穴100に移動可
能に挿入されている。第2除塵部材74は、支持手段8
4に支持されて矢印B方向に進退するものであり、蓄積
性蛍光体シート22を挟持する際に、それぞれの挟持面
が前記蓄積性蛍光体シート22の面方向に略一致するよ
うに配置される。一方、第1および第2除塵部材72、
74により蓄積性蛍光体シート22を挟持した状態で
は、前記第2除塵部材74がカム板98に対して揺動可
能である。
【0030】駆動機構76には、第2除塵部材74が所
定の退避位置、すなわち、蓄積性蛍光体シート22から
離間する位置に配置されたことを検出する開状態検出手
段110が設けられる。この開状態検出手段110は、
回転軸94に固着されて旋回可能なドグ部材112と、
フレーム86に固着されて前記ドグ部材112を検出す
るセンサ114とを備える。第1および第2除塵部材7
2、74の上方には、蓄積性蛍光体シート22を検出す
るためのセンサ116が配置されている。
【0031】このように構成される画像情報読取装置1
0の動作について、本発明に係る清掃方法との関連で以
下に説明する。
【0032】まず、図示しない撮影装置により人体等の
被写体の撮影画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シ
ート22を収容するカセッテ18が、画像情報読取装置
10のカセッテ装填部20を構成する支持台30に沿っ
て装置本体12の内方に導入される。このカセッテ18
は、その先端部でシャター部材32を押し開いて該カセ
ッテ18の先端部が装置本体12の内部に挿入されると
ともに、蓋体28が所定の位置まで開動される。
【0033】そこで、枚葉部36を構成する吸着盤40
a、40bが、カセッテ18内の蓄積性蛍光体シート2
2のベース面に対して上方から斜め下方に傾斜する軌跡
に沿って移動する。このため、吸着盤40a、40bが
蓄積性蛍光体シート22のベース面を吸着保持した状態
で、カセッテ18内から搬送系42側に移動し、前記蓄
積性蛍光体シート22の先端をローラ対48に挟持させ
る。蓄積性蛍光体シート22は、搬送系42を構成する
複数のローラ対48の回転作用下に水平方向から鉛直下
方向に向かって搬送され、消去部44を一旦通過した
後、清掃装置70に送られる。
【0034】図3に示すように、清掃装置70では、第
2除塵部材74が第1除塵部材72から離間する位置に
配置されており、蓄積性蛍光体シート22の搬送方向先
端がセンサ116により検出される。このセンサ116
からの検出信号に基づいて、蓄積性蛍光体シート22の
搬送方向先端が第1および第2除塵部材72、74の間
に進入するタイミングが検出され、このタイミングに沿
って駆動機構76を構成するモータ82が駆動される。
【0035】このため、モータ82の回転駆動軸88に
固着されている駆動歯車90が矢印C方向に回転し、こ
の駆動歯車90に噛合する従動歯車92が矢印D方向に
回転する。従動歯車92は、回転軸94に固着されると
ともに、この回転軸94には支持手段84を構成する一
対の旋回レバー96が固着されており、前記旋回レバー
96が矢印D方向に旋回する。旋回レバー96に係合す
るカム板98が矢印B1方向に移動し、前記カム板98
のガイド穴100に挿入されている支軸106が、スプ
リング108の弾性力を介して矢印B1方向に引張され
る。
【0036】これにより、第2除塵部材74は、カム板
98と一体的に矢印B1方向に移動し、この第2除塵部
材74は、図4に示すように、蓄積性蛍光体シート22
の搬送方向先端を上部側の挟持面で第1除塵部材72側
に押圧し、前記蓄積性蛍光体シート22の挟持が開始さ
れる。
【0037】その際、第2除塵部材74の挟持面は、支
軸106に対してその上部側の挟持面長さH1が下部側
の挟持面長さH2よりも長尺に構成されている(図3参
照)。従って、第2除塵部材74による蓄積性蛍光体シ
ート22の挟持力が相当に小さな値になる。次いで、蓄
積性蛍光体シート22が鉛直下方向に搬送されることに
より、第1および第2除塵部材72、74を介して前記
蓄積性蛍光体シート22の両面が規定の挟持力で挟持さ
れ(図5参照)、該蓄積性蛍光体シート22の清掃作業
が確実に行われる。
【0038】このように、本実施形態では、第1および
第2除塵部材72、74で蓄積性蛍光体シート22の挟
持を開始する際には、規定の挟持状態の挟持力よりも小
さな挟持力に設定されている。このため、蓄積性蛍光体
シート22の搬送方向先端が、第2除塵部材74に衝突
する際の衝撃力を有効に吸収することができ、前記第2
除塵部材74の耐久性を有効に向上させるとともに、該
蓄積性蛍光体シート22の搬送負荷を軽減することが可
能になるという効果が得られる。しかも、駆動機構76
を構成するモータ82の小型化が容易に図られる他、蓄
積性蛍光体シート22を高速搬送しながら清掃作業が遂
行されるため、サイクルタイムの低下を惹起することが
ない。
【0039】さらに、第2除塵部材74が蓄積性蛍光体
シート22側に移動する際に、この第2除塵部材74の
挟持面が前記蓄積性蛍光体シート22の記録面の面方向
に略一致するように保持されている。従って、第1およ
び第2除塵部材72、74で蓄積性蛍光体シート22の
搬送方向先端の挟持を開始する際には、この蓄積性蛍光
体シート22と、第1および第2除塵部材72、74の
挟持面とのなす角度が浅くなり、前記第2除塵部材74
への衝撃が有効に緩和されて該第2除塵部材74の耐久
性の向上と、該蓄積性蛍光体シート22の搬送負荷の軽
減が確実に図られる。
【0040】図5に示すように、第1および第2除塵部
材72、74を介して蓄積性蛍光体シート22の両面が
挟持された状態で、この蓄積性蛍光体シート22が読み
取り部46側に向かって搬送される。これにより、蓄積
性蛍光体シート22の両面に付着している塵埃等が確実
に除去され、該蓄積性蛍光体シート22の清掃作業が遂
行される。ここで、第2除塵部材74は、支持手段84
に対して支軸106を支点に揺動可能である。従って、
第2除塵部材74の挟持面を蓄積性蛍光体シート22の
記録面に確実に密着させることができ、この記録面の清
掃性を確保するとともに、前記蓄積性蛍光体シート22
の搬送負荷を有効に軽減することが可能になる。
【0041】さらにまた、第1および第2除塵部材7
2、74の表面側には、それぞれ緩衝部材80、104
が設けられており、蓄積性蛍光体シート22の表面に損
傷等を与えることがない。その際、特に、蓄積性蛍光体
シート22の記録面側に配置されている第2除塵部材7
4は、スポンジ部材102と緩衝部材104とが積層さ
れており、該記録面の保護が一層確実になされるという
利点がある。
【0042】蓄積性蛍光体シート22は、清掃装置70
によってその両面に付着している塵埃等が確実に除去さ
れた後、読み取り部46に送られる。この読み取り部4
6では、図1に示すように、蓄積性蛍光体シート22が
副走査搬送機構54を構成する第1および第2ローラ対
60、62の作用下に矢印A方向に副走査搬送されなが
ら、この蓄積性蛍光体シート22の記録面側にレーザ光
照射手段56からレーザ光Lが主走査される。
【0043】これにより、蓄積性蛍光体シート22の記
録面側から発せられる輝尽発光光が第1集光系58aに
より光電的に読み取られるとともに、透明なベース面を
透過して前記蓄積性蛍光体シート22の裏面側から発せ
られる輝尽発光光が第2集光系58bにより光電的に読
み取られる。従って、読み取り精度が向上し、特に、マ
ンモ撮影等のような高画質が望まれる際にも有効に適応
可能になる。
【0044】読み取り処理後の蓄積性蛍光体シート22
は、副走査搬送機構54によりスイッチバックされ、清
掃装置70に送られる。この清掃装置70では、図3に
示すように、第2除塵部材74が蓄積性蛍光体シート2
2の搬送路上から退避しており、第1および第2除塵部
材72、74がこの蓄積性蛍光体シート22の搬送時の
補助ガイドとしての機能を有している。このため、読み
取り処理後の蓄積性蛍光体シート22は、特に、記録面
が第2除塵部材74に接触して塵埃等が再付着すること
を確実に阻止することができる。
【0045】清掃装置70を通過した蓄積性蛍光体シー
ト22は、鉛直上方向に搬送されて消去部44を構成す
る消去ユニット50を通って枚葉部36側に搬送され
る。その際、消去ユニットを構成する消去用光源52を
介して蓄積性蛍光体シート22に消去光が照射され、前
記蓄積性蛍光体シート22に残存する放射線画像情報の
消去処理が行われる。消去処理後の蓄積性蛍光体シート
22は、枚葉部36を構成する吸着板40a、40bの
吸着作用下に空のカセッテ18内に送り込まれる。
【0046】これにより、本実施形態では、蓄積性蛍光
体シート22に記録された放射線画像情報の読み取り時
に、塵埃等による読み取り不良が発生することを阻止
し、高品質な読み取り処理が遂行される。一方、この蓄
積性蛍光体シート22に放射線画像情報を記録(撮影)
する際に、撮影画像に塵埃等による不良が惹起されるこ
とがなく、高精度な撮影処理が遂行されるという効果が
得られる。
【0047】なお、本実施形態では、蓄積性蛍光体シー
ト22がカセッテ18を介して着脱される画像情報読取
装置10を例示して説明したが、これに限定されるもの
ではなく、装置内で蓄積性蛍光体シート22が循環また
は往復されるビルトイン方式の画像情報読取装置を用い
ることもできる。また、シート状記録媒体としては、蓄
積性蛍光体シート22に代替して、写真フイルム等の
他、各種のシート状記録媒体が使用可能である。
【0048】さらにまた、本実施形態では、第1除塵部
材72を固定型とし、第2除塵部材74を駆動機構76
の作用下に進退可能に構成しているが、前記第1除塵部
材72を進退可能に構成する一方、前記第2除塵部材7
4を固定型として構成してもよく、また、前記第1およ
び第2除塵部材72、74を可動型として構成すること
もできる。
【0049】
【発明の効果】本発明に係るシート状記録媒体の清掃方
法および装置では、シート状記録媒体の搬送方向先端
が、互いに離間配置されている第1および第2除塵部材
間に進入する際、前記第1および第2除塵部材を相対的
に近接変位させて前記シート状記録媒体を挟持すること
により、該シート状記録媒体を円滑かつ確実に清掃する
ことができる。
【0050】これにより、簡単な構成で、シート状記録
媒体の清掃作業が効率的に遂行され、前記シート状記録
媒体に対し所望の処理が高精度に遂行されることにな
る。しかも、シート状記録媒体が第1および第2除塵部
材間に進入する際の衝撃が緩和され、前記第1および第
2除塵部材の耐久性が向上するとともに、駆動源の小型
化が容易に図られる。さらに、シート状記録媒体を高速
搬送しながら清掃作業が遂行されるため、サイクルタイ
ムの低下を惹起することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る清掃装置が組み込まれ
る画像情報読取装置の内部構成説明図である。
【図2】前記清掃装置の要部斜視説明図である。
【図3】前記清掃装置の正面説明図である。
【図4】前記清掃装置により蓄積性蛍光体シートの先端
が挟持される際の動作説明図である。
【図5】前記清掃装置で前記蓄積性蛍光体シートを規定
の挟持力で挟持した状態の動作説明図である。
【符号の説明】
10…画像情報読取装置 12…装置本体 18…カセッテ 20…カセッテ
装填部 22…蓄積性蛍光体シート 36…枚葉部 42…搬送系 44…消去部 46…読み取り部 70…清掃装置 72、74…除塵部材 76…駆動機構 80、104…緩衝部材 82…モータ 84…支持手段 90…駆動歯車 92…従動歯車 94…回転軸 96…旋回レバー 98…カム板 100…ガイド穴 102…スポン
ジ部材 106…支軸 108…スプリ
ング 110…開状態検出手段 112…ドグ部
材 114…センサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理装置内でシート状記録媒体に所定の処
    理を施す前に、前記シート状記録媒体を清掃するシート
    状記録媒体の清掃方法であって、 前記シート状記録媒体の両面側に配置される第1および
    第2除塵部材を互いに離間させる工程と、 前記シート状記録媒体の搬送方向先端が前記第1および
    第2除塵部材間に進入する際に、前記第1または第2除
    塵部材の少なくとも一方を変位させ、該第1および第2
    除塵部材により前記シート状記録媒体の両面を挟持して
    該シート状記録媒体を清掃する工程と、 を有することを特徴とするシート状記録媒体の清掃方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の清掃方法において、前記第
    1および第2除塵部材により前記シート状記録媒体の挟
    持を開始する際の挟持力が、規定の挟持状態の挟持力に
    比べて小さくなるように設定されることを特徴とするシ
    ート状記録媒体の清掃方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の清掃方法におい
    て、前記第1および第2除塵部材により前記シート状記
    録媒体を挟持する際に、該第1および第2除塵部材の挟
    持面が前記シート状記録媒体の面方向に略一致すること
    を特徴とするシート状記録媒体の清掃方法。
  4. 【請求項4】処理装置内でシート状記録媒体に所定の処
    理を施す前に、前記シート状記録媒体を清掃するシート
    状記録媒体の清掃装置であって、 前記シート状記録媒体の一方の面側に配置される第1除
    塵部材と、 前記シート状記録媒体の他方の面側に配置される第2除
    塵部材と、 前記第1または第2除塵部材の少なくとも一方を変位さ
    せ、該第1および第2除塵部材により前記シート状記録
    媒体の両面を挟持して該シート状記録媒体を清掃するた
    めの駆動機構と、 を備えることを特徴とするシート状記録媒体の清掃装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の清掃装置において、前記駆
    動機構は、駆動源と、 前記駆動源に連結されるとともに、前記第1または第2
    除塵部材を支持して前記シート状記録媒体に対し進退可
    能な支持手段と、 を備えることを特徴とするシート状記録媒体の清掃装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の清掃装置において、前記第
    1または第2除塵部材は、前記支持手段に揺動可能に支
    持されており、 前記第1または第2除塵部材は、揺動支点に対して前記
    シート状記録媒体の清掃時導入側の挟持面長さが該シー
    ト状記録媒体の清掃時導出側の挟持面長さよりも長尺に
    構成されるとともに、 前記揺動支点を前記シート状記録媒体側に付勢するばね
    部材が配設されることを特徴とするシート状記録媒体の
    清掃装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の清掃装置において、前記第
    1または第2除塵部材は、前記シート状記録媒体を挟持
    した状態で、前記支持手段に対して揺動可能であること
    を特徴とするシート状記録媒体の清掃装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7記載の清掃装置におい
    て、前記第1および第2除塵部材は、前記シート状記録
    媒体を挟持する際に、該第1および第2除塵部材の挟持
    面が前記シート状記録媒体の面方向に略一致するように
    配置されることを特徴とするシート状記録媒体の清掃装
    置。
  9. 【請求項9】請求項4乃至8のいずれか1項に記載の清
    掃装置において、前記第1および第2除塵部材は、少な
    くとも前記シート状記録媒体を挟持する側の面に緩衝部
    材が設けられることを特徴とするシート状記録媒体の清
    掃装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の清掃装置において、前記
    第1または第2除塵部材は、前記シート状記録媒体の記
    録面に当接する面にスポンジ部材と前記緩衝部材とが積
    層されることを特徴とするシート状記録媒体の清掃装
    置。
  11. 【請求項11】請求項4乃至10のいずれか1項に記載
    の清掃装置において、前記シート状記録媒体は蓄積性蛍
    光体シートであることを特徴とするシート状記録媒体の
    清掃装置。
JP2000298256A 2000-09-29 2000-09-29 シート状記録媒体の清掃方法および装置 Expired - Fee Related JP4283983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000298256A JP4283983B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 シート状記録媒体の清掃方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000298256A JP4283983B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 シート状記録媒体の清掃方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002107850A true JP2002107850A (ja) 2002-04-10
JP4283983B2 JP4283983B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=18780240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000298256A Expired - Fee Related JP4283983B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 シート状記録媒体の清掃方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4283983B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4283983B2 (ja) 2009-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0687115B2 (ja) 放射線画像情報読取装置
JPH0794292B2 (ja) シート体枚葉機構
JP4283983B2 (ja) シート状記録媒体の清掃方法および装置
EP1039338A2 (en) Cassette for stimulable phosphor sheet, identification means therefor, and image information reading apparatus
JP3782899B2 (ja) シート体の走査方法および装置
JP3947645B2 (ja) シート状記録媒体の走査装置
JP3825928B2 (ja) 放射線画像情報読取装置
US6365910B1 (en) Apparatus for scanning sheet-like recording medium
JPH11314802A (ja) シート体の幅寄せ方法および装置
JP2000169011A (ja) 画像記録坦体用搬送装置
JP2000275763A (ja) 蓄積性蛍光体シート用カセッテおよびそのid認識構造
JP2000284388A (ja) 容器の誤挿入防止構造および容器処理装置
JPS63139851A (ja) 画像記録担体の搬送方法および装置
JP3848489B2 (ja) シート体の幅寄せ装置
JP4165853B2 (ja) シート体用副走査搬送装置の制御方法
JP2000309447A (ja) シート体処置装置
JP2000338618A (ja) 画像情報読取装置
JP2559056B2 (ja) シート体装填機構
JP2001281774A (ja) シート状記録媒体用容器の装填装置
JPH11281344A (ja) シート状記録媒体のサイズ検出方法および装置
JPS6288749A (ja) シ−トの停止並びに排出装置
JP2002104689A (ja) シート体用搬送装置
JPS61295937A (ja) カセツテレス速写装置
JP2002287277A (ja) 画像処理装置のシャッター構造
JP2006178144A (ja) 画像記録担体用搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050907

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090317

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees