JP2002104689A - シート体用搬送装置 - Google Patents

シート体用搬送装置

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JP2002104689A
JP2002104689A JP2000299089A JP2000299089A JP2002104689A JP 2002104689 A JP2002104689 A JP 2002104689A JP 2000299089 A JP2000299089 A JP 2000299089A JP 2000299089 A JP2000299089 A JP 2000299089A JP 2002104689 A JP2002104689 A JP 2002104689A
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JP
Japan
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sheet
stimulable phosphor
transport
phosphor sheet
conveying
Prior art date
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JP2000299089A
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English (en)
Inventor
Katsuya Kamiosako
勝也 上大迫
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート体を搬送方向が変化するシート体搬送路
に沿って円滑に搬送するとともに、前記シート体の損傷
を確実に阻止することを可能にする。 【解決手段】搬送装置22は、互いに搬送方向が変化す
る第1および第2搬送系32、68と、前記第1および
第2搬送系32、68との間で蓄積性蛍光体シートSを
受け渡す可動ガイド機構72とを備える。可動ガイド機
構72は、蓄積性蛍光体シートSを保持する保持手段7
8と、前記保持手段78に保持されている前記蓄積性蛍
光体シートSを搬送ローラ対76の搬送速度に対応した
回転速度で旋回移動させる回転手段80とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート体を搬送方
向が変化するシート体搬送路に沿って搬送するためのシ
ート体用搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記
録し、この放射線画像情報を写真フイルム等の写真感光
材料等に再生し、あるいはCRT等に可視像として出力
させるシステムが知られている。
【0003】蓄積性蛍光体は、放射線(X線、α線、γ
線、電子線、紫外線等)の照射によりこの放射線エネル
ギの一部を蓄積し、後に可視光等の励起光の照射によっ
て、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す蛍光体
をいう。この蓄積性蛍光体は、取り扱いの容易性等か
ら、通常、シート状である蓄積性蛍光体シート(シート
体)として使用されている。
【0004】上記システムでは、例えば、予め放射線画
像情報が記録された蓄積性蛍光体シートが収容されたカ
セッテを装填する装填部と、前記カセッテから取り出さ
れた前記蓄積性蛍光体シートに担持された放射線画像情
報を読み取る読み取り部と、前記蓄積性蛍光体シートに
残存する放射線画像情報を消去する消去部とを組み込む
画像情報読取装置が採用されている。
【0005】さらに、上記システムでは、蓄積性蛍光体
シートから読み取った放射線画像情報を写真フイルム
(シート体)に記録する画像情報再生装置が使用されて
いる。この画像情報再生装置は、写真フイルムが収容さ
れたカセッテやマガジン等の容器を装填する装填部と、
前記写真フイルムに放射線画像情報を記録する記録部と
を備えている。
【0006】ところで、上記の画像情報読取装置および
画像情報再生装置では、装置内の各処理部にシート体を
搬送するために、シート体搬送路が設けられている。こ
のシート体搬送路は、例えば、装置内の角部近傍でシー
ト体を湾曲させて搬送するターン搬送部を備えており、
このターン搬送部に設けられた湾曲するターンガイドを
介して前記シート体の搬送方向を変化させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
体がターンガイドに案内される際、前記シート体のシー
ト面が前記ターンガイドのガイド面に摺接する。その
際、シート面とガイド面との接触抵抗が大きくなり、前
記シート面に傷や削れ等が発生し易いという問題が指摘
されている。特に、蓄積性蛍光体シートでは、寿命の低
下が惹起されて繰り返しの使用に耐えることができず、
経済的ではないという問題がある。
【0008】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、シート体を搬送方向が変化するシート体搬送路に沿
って円滑に搬送するとともに、前記シート体が損傷する
ことを有効に阻止可能なシート体用搬送装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート体用
搬送装置では、互いに搬送方向が変化する第1および第
2搬送系と、前記第1および第2搬送系との間でシート
体を受け渡す可動ガイド機構とを備えている。そこで、
例えば、シート体が第1搬送系から第2搬送系に移送さ
れる際には、このシート体が、まず、前記第1搬送系か
ら可動ガイド機構を構成する保持手段に受け渡される。
【0010】さらに、保持手段に保持されているシート
体は、回転手段の作用下に第1搬送系の搬送速度に対応
した、すなわち、同期した回転速度または同等レベルの
回転速度で旋回移動され、第2搬送系側に送られる。次
いで、保持手段に保持されているシート体が第2搬送系
に受け渡され、前記第2搬送系の作用下に前記シート体
がシート体搬送路に沿って搬送される。
【0011】このように、シート体搬送路の搬送方向が
変化する部位に、湾曲形状等の所定の形状に設定された
ガイド部材を設ける必要がなく、シート体とこのガイド
部材との摺接による前記シート体の傷や削れ等の発生を
確実に阻止することが可能になる。従って、シート体を
良好な状態に維持することができ、このシート体の寿命
低下等を有効に阻止することが可能になり、経済的であ
る。
【0012】また、回転手段は、回転駆動源に伝動手段
を介して揺動可能な旋回アーム部材を備えており、この
旋回アーム部材には、保持手段が開閉可能に装着されて
いる。これにより、保持手段に保持されているシート体
を、第1および第2搬送系との間で円滑かつ確実に受け
渡すことができ、しかも回転手段の構成が有効に簡素化
される。
【0013】さらにまた、保持手段は、シート体を把持
する固定ガイド部材および可動ガイド部材と、前記可動
ガイド部材を前記シート体に対して進退させる駆動部と
を備えている。このため、簡単な構成で、シート体を確
実に保持することが可能になり、前記シート体の受け渡
し作業が円滑に遂行される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係るシート体用搬送装置が組み込まれる画像情報読取
装置10の内部構成説明図である。
【0015】画像情報読取装置10を構成する装置本体
12内には、予め被写体の放射線画像情報が一旦記録さ
れた蓄積性蛍光体シート(シート体)Sが収容されたカ
セッテ14を装填するカセッテ装填部16と、前記放射
線画像情報が記録された前記蓄積性蛍光体シートSに励
起光であるレーザ光Lを照射して前記放射線画像情報を
光電的に読み取る読み取り部18と、読み取り後に前記
蓄積性蛍光体シートSに残存する放射線画像情報を消去
する消去部20と、第1の実施形態に係る搬送装置22
とが組み込まれる。
【0016】カセッテ14は、蓄積性蛍光体シートSを
収容する筐体24と、前記蓄積性蛍光体シートSの取り
出し動作および挿入動作を行うために、前記筐体24の
端部に開閉可能に装着される蓋体26とを備える。カセ
ッテ装填部16は、カセッテ14を水平姿勢で挿入する
とともに、蓋体26を開閉する図示しない蓋体開閉手段
と、蓄積性蛍光体シートSを吸着保持して前記カセッテ
14から取り出すとともに、読み取りおよび消去後の前
記蓄積性蛍光体シートSを前記カセッテ14に送り込む
枚葉機構28とを設ける。
【0017】枚葉機構28は、カセッテ装填部16で蓋
体26が開放されたカセッテ14内に進入自在な吸着盤
30a、30bと、この吸着盤30a、30bを前記カ
セッテ14と搬送装置22を構成する第1搬送系32と
の間で進退させ、該カセッテ14内の蓄積性蛍光体シー
トSを前記第1搬送系32に送り出し可能な移動手段3
4とを備える。
【0018】図2に示すように、枚葉機構28は、互い
に平行して配置される側板40a、40bを設けてお
り、側板40aには、移動手段34を構成するモータ4
2が固定される。このモータ42の駆動軸42aに小径
プーリ44が軸着されており、この小径プーリ44と、
駆動軸46の一端に固着された大径プーリ48とにベル
ト50が架け渡されている。
【0019】駆動軸46は、側板40a、40bにその
両端側を回転自在に支持されており、その一端に設けら
れた大径プーリ48にアーム52の一端が固着される。
アーム52の他端にはリンク54の一端が揺動自在に連
結されるとともに、このリンク54の他端に第1支軸5
6が設けられる。駆動軸46の他端にはアーム52の一
端が直接固着されており、このアーム52の他端に第1
支軸56を設けたリンク54が連結されている。
【0020】側板40a、40bには、吸着盤30a、
30bを蓄積性蛍光体シートSの被吸着面(記録面とは
反対側の裏面)に対し上方から斜め下方に傾斜する軌跡
に沿って移動させるために、ガイド溝60、62が設け
られる。ガイド溝60、62は、吸着盤30a、30b
に所望の軌跡を付与するためにそれぞれの形状が設定さ
れており、可動フレーム64の両端には、それぞれ前記
ガイド溝60、62に対応して第1支軸56および第2
支軸66が固着される。
【0021】搬送装置22は、図1に示すように、枚葉
機構28の下流側に位置して蓄積性蛍光体シートSを略
水平方向に搬送する第1搬送系32と、前記蓄積性蛍光
体シートSを略上下方向に搬送する第2搬送系68と、
前記第2搬送系68の下部側で該蓄積性蛍光体シートS
を略水平方向に搬送する第3搬送系70と、搬送方向が
変化する部位、すなわち、前記第1搬送系32と前記第
2搬送系68との間、および、前記第2搬送系68と前
記第3搬送系70との間に設けられる可動ガイド機構7
2とを備え、これらにより搬送方向が変化するシート体
搬送路74が構成されている。第1乃至第3搬送系3
2、68および70は、蓄積性蛍光体シートSを挟持し
て搬送する複数の搬送ローラ対76を備えている。
【0022】図3および図4に示すように、可動ガイド
機構72は、蓄積性蛍光体シートSを保持する保持手段
78と、前記保持手段78に保持されている前記蓄積性
蛍光体シートSを第1および第2搬送系32、68(ま
たは第2および第3搬送系68、70)の搬送速度に対
応した回転速度で旋回移動させる回転手段80とを備え
る。
【0023】回転手段80は、回転駆動源としてモータ
82を備え、このモータ82の駆動軸84に駆動プーリ
86が固着される。この駆動プーリ86と従動プーリ8
8とにベルト90が架け渡されて伝動手段92が構成さ
れるとともに、前記従動プーリ88に回転軸94が軸着
される。回転軸94は、蓄積性蛍光体シートSの幅方向
(矢印H方向)に延在しており、前記回転軸94の両端
部に旋回アーム96の一端が固定される。
【0024】旋回アーム96の他端側には、その長手方
向に延在して長孔98が形成されるとともに、この旋回
アーム96の他端部に保持手段78を構成する固定側ガ
イドバー100が支持される。このガイドバー100に
は、蓄積性蛍光体シートSの一方の面側に配置される板
状の固定ガイド部材102が固定される。
【0025】保持手段78は、固定ガイド部材102と
共働して蓄積性蛍光体シートSを把持する板状の可動ガ
イド部材104を備え、この可動ガイド部材104が可
動側ガイドバー106に固定される。ガイドバー106
の両端は、旋回アーム96の長孔98に支持されるとと
もに、ガイドバー100と前記ガイドバー106とにニ
ップ用ばね部材108が外装される。ガイドバー106
の両端が旋回アーム96の長孔98に挿入され、その両
端部にローラ110が装着される。可動ガイド部材10
4の両端には、略90゜に屈曲する折曲部112が設け
られ、この折曲部112に補助バー114が固着される
とともに、前記補助バー114が長孔98内に挿入され
る。
【0026】保持手段78が第1および第2搬送系3
2、68(または第2および第3搬送系68、70)に
対応して配置される位置に駆動部116が設けられる。
この駆動部116は、可動ガイド部材104を支持する
ガイドバー106の両端に設けられたローラ110に係
合し、前記可動ガイド部材104を固定ガイド部材10
2から進退させるための楔部材118a、118bを備
える。この楔部材118a、118bは、図示しないワ
イヤ等の作用下に、矢印A方向および矢印B方向に進退
可能である。
【0027】図1に示すように、第2搬送系68には、
消去部20が配置されており、この消去部20は、水平
方向に延在する複数の消去用光源120を備えている。
なお、消去用光源120は、1本で構成してもよく、ま
た、鉛直方向に延在して配置してもよい。
【0028】読み取り部18は、蓄積性蛍光体シートS
を水平方向(矢印X方向)に副走査搬送する副走査搬送
手段122と、副走査搬送されている前記蓄積性蛍光体
シートSに対し走査光としてレーザ光Lを略鉛直下方向
(矢印Y方向)に照射して主走査するレーザ光照射手段
124と、前記蓄積性蛍光体シートSから発せられる輝
尽発光光を集光し、前記蓄積性蛍光体シートSに担持さ
れている放射線画像情報を光電的に読み取る読み取り手
段126とを備える。
【0029】レーザ光照射手段124は、レーザ光Lを
一旦水平方向に導出した後、略鉛直下方向に屈曲させて
このレーザ光Lを蓄積性蛍光体シートSに照射するため
の光学系128を設けている。蓄積性蛍光体シートSの
レーザ光Lの照射位置近傍には、このレーザ光Lの照射
によって前記蓄積性蛍光体シートSから発せられる輝尽
発光光を集光する集光ガイド130および反射ミラー1
32が配置されている。この集光ガイド130には、フ
ォトマルチプライヤ134が接続されて読み取り手段1
26が構成されている。副走査搬送手段122は、水平
方向(矢印X方向)に互いに所定間隔離間して配置され
ている第1および第2ローラ対136、138を備え
る。
【0030】このように構成される画像情報読取装置1
0の動作について、以下に説明する。
【0031】まず、装置本体12の上部に設けられてい
るカセッテ装填部16にカセッテ14が水平方向に指向
して装着される。このカセッテ14内には、予め図示し
ない被写体の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体
シートSを収容しており、前記カセッテ装填部16に設
けられた図示しない蓋体開閉手段の作用下に、蓋体26
が開放される。
【0032】次いで、枚葉機構28を構成する吸着盤3
0a、30bが筐体24内に進入し、蓄積性蛍光体シー
トSを吸着保持してこの蓄積性蛍光体シートSを前記筐
体24から取り出す。すなわち、図2に示すように、移
動手段34を構成するモータ42の駆動作用下に、小径
プーリ44、ベルト50を介して大径プーリ48が駆動
軸46と一体的に所定方向に回転する。
【0033】駆動軸46にはアーム52の一端が固着さ
れており、前記アーム52が前記駆動軸46を支点にし
て揺動すると、リンク54を介して連結される第1支軸
56および第2支軸66が側板40a、40bのガイド
溝60、62に沿って移動する。第1および第2支軸5
6、66が設けられた可動フレーム64は、吸着盤30
a、30bをカセッテ14内の蓄積性蛍光体シートSの
ベース面に対して移動させる。
【0034】このため、吸着盤30a、30bが蓄積性
蛍光体シートSのベース面を吸着保持し、移動手段34
を構成するモータ42が逆方向に駆動されることによ
り、前記吸着盤30a、30bがカセッテ14から第1
搬送系32側に移動する。従って、カセッテ14内の蓄
積性蛍光体シートSは、吸着盤30a、30bに吸着さ
れてこのカセッテ14から取り出され、先端部が第1搬
送系32を構成する搬送ローラ対76に挟持される(図
2参照)。
【0035】その際、搬送ローラ対76は、予め所定の
回転速度で回転しており、蓄積性蛍光体シートSの先端
が前記搬送ローラ対76に挟持されるのと略同時に、吸
着盤30a、30bによる前記蓄積性蛍光体シートSの
吸着保持が解除される。これにより、蓄積性蛍光体シー
トSは、第1搬送系32を構成する搬送ローラ対76の
回転作用下に、水平方向に向かって搬送される。
【0036】蓄積性蛍光体シートSは、第1搬送系32
側から可動ガイド機構72側に送り出されるとともに、
この可動ガイド機構72では、可動ガイド部材104
が、駆動部116を介して予め固定ガイド部材102か
ら離間する位置に配置されている。
【0037】具体的には、図3に示すように、駆動部1
16を構成する楔部材118aが、図示しないワイヤ等
によって矢印A1方向に変位され、この楔部材118a
の傾斜面を介してローラ110が鉛直下方向に押圧され
る。このため、ローラ110が支持されているガイドバ
ー106は、可動ガイド部材104と一体的にばね部材
108の弾性力に抗して鉛直下方向に変位し、前記可動
ガイド部材104と固定ガイド部材102との間に間隙
が形成される。
【0038】そこで、図5に示すように、第1搬送系3
2を構成する搬送ローラ対76の回転作用下に、蓄積性
蛍光体シートSの先端部が固定ガイド部材102と可動
ガイド部材104との間に所定の位置まで挿入された
後、駆動部116を構成する楔部材118aが矢印A2
方向に移動するとともに、回転手段80を構成するモー
タ82が搬送ローラ対76の搬送速度に同期して、また
は同等レベルの速度で回転駆動される。このため、楔部
材118aの移動作用下に、可動ガイド部材104が固
定ガイド部材102側に移動し、前記固定ガイド部材1
02と前記可動ガイド部材104とにより蓄積性蛍光体
シートSが把持(挟持)された状態で、旋回アーム96
が矢印C1方向に旋回する。
【0039】具体的には、回転手段80を構成するモー
タ82が駆動されると、駆動軸84に固着された駆動プ
ーリ86およびこの駆動プーリ86と従動プーリ88と
に架け渡されたベルト90を含む伝動手段92の作用下
に、回転軸94が回転する。この回転軸94の両端部
に、旋回アーム96の一端が固着されており、前記旋回
アーム96が前記回転軸94と一体的に矢印C1方向に
揺動する(図6参照)。
【0040】旋回アーム96は、保持手段78に蓄積性
蛍光体シートSの先端部を保持した状態で矢印C1方向
に旋回し、この蓄積性蛍光体シートSの先端部側が第2
搬送系68を構成する搬送ローラ対76に挟持される
(図7参照)。その際、第2搬送系68には、駆動部1
16を構成する楔部材118bが配置されており、この
楔部材118bが矢印B1方向(鉛直上方向)に移動す
ることによりローラ110が押圧され、ガイドバー10
6と一体的に可動ガイド部材104が固定ガイド部材1
02から離間する方向に変位する。
【0041】従って、保持手段78による蓄積性蛍光体
シートSの把持作用が解除されるとともに、第1および
第2搬送系32、68を構成するそれぞれの搬送ローラ
対76が同期して回転される。これにより、蓄積性蛍光
体シートSは、シート体搬送路74を構成する湾曲搬送
路上に沿って搬送され、第1搬送系32から第2搬送系
68に受け渡されることになる。
【0042】なお、第1および第2搬送系32、68に
対応して駆動部116を構成する楔部材118a、11
8bが進退自在に配置されているが、前記楔部材118
a、118bを所定の位置に固定してもよい。その際、
保持手段78が第1および第2搬送系32、68に対応
して配置される際に、楔部材118a、118bがロー
ラ110に係合して可動ガイド部材104を固定ガイド
部材102から離間させる一方、旋回アーム96が旋回
される際に可動ガイド部材104を固定ガイド部材10
2側に迅速に移動させ、該固定ガイド部材102と該可
動ガイド部材104とにより蓄積性蛍光体シートSを挟
持可能に構成すればよい。
【0043】蓄積性蛍光体シートSは、第2搬送系68
を介して略鉛直下方向に搬送されると、上記と同様に、
可動ガイド機構72を介して前記第2搬送系68から第
3搬送系70に受け渡された後、読み取り部18に搬送
される。図1に示すように、この読み取り部18を構成
する副走査搬送手段122では、蓄積性蛍光体シートS
が第1および第2ローラ対136、138に挟持されて
矢印X方向(水平方向)に副走査搬送される一方、レー
ザ光照射手段124からレーザ光Lが導出される。
【0044】このレーザ光Lは、一旦水平方向に進んだ
後、光学系128を介して略鉛直下方向(矢印Y方向)
に指向し、蓄積性蛍光体シートSの撮影面に照射されて
主走査が行われる。レーザ光Lの照射により蓄積性蛍光
体シートSの撮影面から輝尽発光光が生じ、この輝尽発
光光が直接または反射ミラー132から集光ガイド13
0を介してフォトマルチプライヤ134により光電的に
読み取られる。
【0045】放射線画像情報の読み取りが終了した蓄積
性蛍光体シートSは、副走査搬送手段122が逆方向に
駆動されることによって鉛直上方向に搬送され、消去部
20に送られる。この消去部20では、消去用光源12
0が付勢されており、蓄積性蛍光体シートSに残存する
放射線画像情報の消去が行われる。消去後の蓄積性蛍光
体シートSは、第2搬送系68から可動ガイド機構72
を介して第1搬送系32に受け渡される。この可動ガイ
ド機構72の動作は、第1搬送系32から第2搬送系6
8に蓄積性蛍光体シートSを搬送する場合と同様であ
り、その詳細な説明は省略する。
【0046】このように、第1の実施形態では、互いに
搬送方向が変化する第1および第2搬送系32、68
(第2および第3搬送系68、70)の間に可動ガイド
機構72が配置されている。この可動ガイド機構72
は、蓄積性蛍光体シートSの搬送方向先端部を保持する
保持手段78と、この保持手段78に保持されている前
記蓄積性蛍光体シートSを湾曲搬送路に沿って旋回移動
させる回転手段80とを備えている。
【0047】このため、従来のように、搬送方向が変化
する部位に対応して湾曲形状を有するターンガイドを用
いるもののように、蓄積性蛍光体シートSのシート面が
前記ターンガイドのガイド面と摺接して該シート面に傷
や削れ等が発生することがない。これにより、蓄積性蛍
光体シートSの寿命が低下することがなく、この蓄積性
蛍光体シートSを長期間にわたって繰り返し使用するこ
とができ、効率的かつ経済的であるという効果が得られ
る。
【0048】さらに、第1の実施形態では、蓄積性蛍光
体シートSの先端部を保持手段78で保持した状態で、
旋回アーム96の旋回作用下にこの蓄積性蛍光体シート
Sを湾曲搬送路に沿って旋回させて搬送ローラ対76に
受け渡している。従って、簡単な構成で、蓄積性蛍光体
シートSを搬送方向の異なる搬送ローラ対76間で円滑
かつ確実に受け渡すことができ、シート体搬送路74に
沿って前記蓄積性蛍光体シートSを確実に搬送すること
が可能になる。しかも、可動ガイド機構72の構成が有
効に簡素化され、搬送装置22全体を経済的に製造する
ことができるという利点がある。
【0049】図8は、本発明の第2の実施形態に係るシ
ート体用搬送装置160の概略斜視図であり、図9は、
前記搬送装置160の一部側面図である。なお、第1の
実施形態に係る搬送装置22と同一の構成要素には同一
の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0050】この搬送装置160は、湾曲する搬送路に
沿って蓄積性蛍光体シートSを搬送するための可動ガイ
ド機構162を備えており、この可動ガイド機構162
を構成する駆動部164はモータ166を設けている。
モータ166の駆動軸168に駆動プーリ170、ベル
ト172および従動プーリ174を介して中空状のカム
シャフト176が係合する。
【0051】カムシャフト176は、回転軸94を内装
して配置されており、このカムシャフト176の両端部
に小径部と大径部の複合形状に設定されたカム部材17
8が固着される。カム部材178は、可動ガイド部材1
04の両端から屈曲する折曲部112の下端部に設けら
れたローラ180に係合している。
【0052】このように構成される第2の実施形態で
は、個別に駆動可能な駆動部164を用いることによ
り、搬送ローラ対76を介して搬送されてくる蓄積性蛍
光体シートSを把持するタイミング等や、この蓄積性蛍
光体シートSを前記搬送ローラ対76に受け渡して保持
手段78による保持作用を解除するタイミング等を任意
に設定することができる。
【0053】例えば、図9に示すように、第1搬送系3
2を介して蓄積性蛍光体シートSが水平方向に搬送され
る際、モータ166の駆動作用下にカムシャフト176
を回転させ、カム部材178の大径部側をローラ180
に係合させる。このため、ローラ180が鉛直下方向に
変位し、可動ガイド部材104が固定ガイド部材102
から離間する位置に配置されている。
【0054】そこで、蓄積性蛍光体シートSの先端部が
保持手段78を構成する固定ガイド部材102と可動ガ
イド部材104との間に挿入されると、図10に示すよ
うに、モータ166の作用下にカムシャフト176を介
してカム部材178を略90゜回転させる。このため、
カム部材178の小径部側に係合するローラ180が鉛
直上方向に変位し、このローラ180を設けている可動
ガイド部材104が固定ガイド部材102側に移動す
る。従って、固定ガイド部材102と可動ガイド部材1
04とを介して蓄積性蛍光体シートSの搬送方向先端が
把持される。
【0055】この状態で、回転手段80の駆動作用下に
旋回アーム96が矢印C1方向に旋回される。その際、
ローラ180は、カム部材178の小径部側外周面に沿
って転動し、保持手段78により蓄積性蛍光体シートS
が確実に保持されている。
【0056】蓄積性蛍光体シートSが第2搬送系68を
構成する搬送ローラ対76に対応して旋回した後、駆動
部164を構成するモータ166が駆動され、カム部材
178が略180゜回転されてこのカム部材178の大
径側外周面がローラ180に係合する。このため、可動
ガイド部材104が固定ガイド部材102側から離間す
る方向に変位し、保持手段78による蓄積性蛍光体シー
トSの保持が解除される一方、前記蓄積性蛍光体シート
Sは、第1および第2搬送系32、68を構成する搬送
ローラ対76の回転作用下に、水平方向から鉛直下方向
に向かってその搬送方向が変更されることになる。
【0057】このように、第2の実施形態では、蓄積性
蛍光体シートSを湾曲搬送路に沿って案内するためのタ
ーンガイド部材が不要になり、この蓄積性蛍光体シート
Sを長期間にわたって繰り返し使用することが可能にな
る等、第1の実施形態と同様の効果が得られる他、駆動
部164を介して保持手段78の開閉タイミングが任意
に設定されるとともに、単一のモータ166を用いるだ
けでよく、構成が簡素化されるという利点がある。
【0058】なお、第1および第2の実施形態では、回
転手段80として、モータ82、166、駆動プーリ8
6、170、ベルト90、172、従動プーリ88、1
74および回転軸94を用いて説明したが、これに限定
されるものではなく、例えば、モータとリンクとを使用
して旋回アーム96を旋回させることができる。
【0059】また、第1および第2の実施形態では、搬
送装置22、160がシート体として蓄積性蛍光体シー
トSを用いる画像情報読取装置10に組み込まれている
が、これに限定されるものではなく、この蓄積性蛍光体
シートSから読み取った画像情報を写真フイルムに記録
する画像情報再生装置に組み込むようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】本発明に係るシート体用搬送装置では、
搬送方向が変化する部位に対応して可動ガイド機構が配
置されており、シート体が保持手段に保持された状態で
回転手段の作用下に旋回移動し、該シート体が第1搬送
系と第2搬送系との間で受け渡される。このため、シー
ト体をガイド部材に沿って案内する際のように、このシ
ート体のシート面が前記ガイド部材に摺接して傷や削れ
等が発生することがなく、該シート体の品質を有効に維
持することが可能になる。しかも、構成が簡素化され、
搬送装置全体を経済的に製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るシート体用搬送
装置が組み込まれる画像情報読取装置の内部構成説明図
である。
【図2】前記搬送装置の一部側面図である。
【図3】図2に示す搬送装置の斜視説明図である。
【図4】図3に示す搬送装置の側面説明図である。
【図5】前記搬送装置を構成する保持手段により蓄積性
蛍光体シートを把持する際の動作説明図である。
【図6】前記保持手段に保持されている前記蓄積性蛍光
体シートを旋回移動する際の動作説明図である。
【図7】旋回された前記蓄積性蛍光体シートを搬送ロー
ラ対に受け渡す際の動作説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るシート体用搬送
装置の概略斜視図である。
【図9】図8に示す搬送装置の一部側面図である。
【図10】前記搬送装置の動作説明図である。
【符号の説明】
10…画像情報読取装置 16…カセッテ装填
部 18…読み取り部 20…消去部 22、160…搬送装置 28…枚葉機構 30a、30b…吸着盤 32、68、70…
搬送系 34…移動手段 72、162、…可
動ガイド機構 76…搬送ローラ対 78…保持手段 80…回転手段 82、166…モー
タ 92…伝動手段 96…旋回アーム 102…固定ガイド部材 104…可動ガイド
部材 110、180…ローラ 116、164…駆
動部 118a、118b…楔部材 S…蓄積性蛍光体シ
ート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート体を搬送方向が変化するシート体搬
    送路に沿って搬送するためのシート体用搬送装置であっ
    て、 互いに搬送方向が変化する第1および第2搬送系と、 前記搬送方向が変化する部位に配置され、前記第1およ
    び第2搬送系との間で前記シート体を受け渡す可動ガイ
    ド機構と、 を備え、 前記可動ガイド機構は、前記シート体を保持する保持手
    段と、 前記保持手段に保持されている前記シート体を、前記第
    1および第2搬送系の搬送速度に対応した回転速度で旋
    回移動させる回転手段と、 を備えることを特徴とするシート体用搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の搬送装置において、前記回
    転手段は、回転駆動源と、 前記回転駆動源に伝動手段を介して揺動可能に係合する
    とともに、前記保持手段が開閉可能に装着される旋回ア
    ーム部材と、 を備えることを特徴とするシート体用搬送装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の搬送装置におい
    て、前記保持手段は、前記シート体の一方の面側に配置
    される固定ガイド部材と、 前記シート体の他方の面側に配置され、前記固定ガイド
    部材と共働して該シート体を把持する可動ガイド部材
    と、 前記可動ガイド部材を前記シート体の他方の面に対して
    進退させる駆動部と、 を備えることを特徴とするシート体用搬送装置。
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