JP2002106756A - ゴムホース - Google Patents
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- JP2002106756A JP2002106756A JP2000300407A JP2000300407A JP2002106756A JP 2002106756 A JP2002106756 A JP 2002106756A JP 2000300407 A JP2000300407 A JP 2000300407A JP 2000300407 A JP2000300407 A JP 2000300407A JP 2002106756 A JP2002106756 A JP 2002106756A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温で焼却されてもダイオキシンを発生する
ことのないゴムホースを提供する。 【解決手段】 内層側から、少なくとも内管ゴム層1,
2、補強層3,5および外被ゴム層6を順次積層してな
るゴムホースにおいて、廃棄、焼却時にダイオキシンを
発生する塩素含有ゴムポリマー以外のゴムポリマーにて
前記内管ゴム層および前記外被ゴム層のゴム成分が構成
されている。
ことのないゴムホースを提供する。 【解決手段】 内層側から、少なくとも内管ゴム層1,
2、補強層3,5および外被ゴム層6を順次積層してな
るゴムホースにおいて、廃棄、焼却時にダイオキシンを
発生する塩素含有ゴムポリマー以外のゴムポリマーにて
前記内管ゴム層および前記外被ゴム層のゴム成分が構成
されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種油圧ホース、
洗浄ホース(ウォーターホース)、スチームホースなど
のゴムホース全般に関し、詳しくは、廃棄され焼却され
た際、ダイオキシンを一切発生することのない高圧ゴム
ホースに関する。
洗浄ホース(ウォーターホース)、スチームホースなど
のゴムホース全般に関し、詳しくは、廃棄され焼却され
た際、ダイオキシンを一切発生することのない高圧ゴム
ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内層側から、少なくとも内管ゴム
層、補強層および外被ゴム層を順次積層してなる高圧ゴ
ムホースである各種油圧ホース、洗浄用ホース、スチー
ムホース、冷媒輸送用ホース等には、耐候性、耐油性、
耐水性、耐熱性などにバランスのよい性能を有するクロ
ロプレンゴム(CR)が多く使用されている。
層、補強層および外被ゴム層を順次積層してなる高圧ゴ
ムホースである各種油圧ホース、洗浄用ホース、スチー
ムホース、冷媒輸送用ホース等には、耐候性、耐油性、
耐水性、耐熱性などにバランスのよい性能を有するクロ
ロプレンゴム(CR)が多く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、廃棄物の焼却に
伴うダイオキシンの人体への影響が深刻な問題としてク
ローズアップされるようになってきた。このような状況
下において、クロロプレンゴム(CR)が使用されるゴ
ムホースにおいても、最終的に焼却処分される場合、低
温焼却ではダイオキシンの発生が危惧される。また、常
に高温で焼却することは焼却炉の寿命を縮める結果とな
り、現実には困難である。
伴うダイオキシンの人体への影響が深刻な問題としてク
ローズアップされるようになってきた。このような状況
下において、クロロプレンゴム(CR)が使用されるゴ
ムホースにおいても、最終的に焼却処分される場合、低
温焼却ではダイオキシンの発生が危惧される。また、常
に高温で焼却することは焼却炉の寿命を縮める結果とな
り、現実には困難である。
【0004】そこで本発明の目的は、低温で焼却されて
もダイオキシンを発生することのないゴムホースを提供
することにある。
もダイオキシンを発生することのないゴムホースを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、すべてのゴムポリマー成
分として、廃棄、焼却時にダイオキシンを発生する塩素
含有ゴムポリマー以外のゴムポリマーを使用することに
より上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明は下記に示す通りである。
解決すべく鋭意検討した結果、すべてのゴムポリマー成
分として、廃棄、焼却時にダイオキシンを発生する塩素
含有ゴムポリマー以外のゴムポリマーを使用することに
より上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明は下記に示す通りである。
【0006】<1>内層側から、少なくとも内管ゴム
層、補強層および外被ゴム層を順次積層してなるゴムホ
ースにおいて、廃棄、焼却時にダイオキシンを発生する
塩素含有ゴムポリマー以外のゴムポリマーにて前記内管
ゴム層および前記外被ゴム層のゴム成分が構成されてい
ることを特徴とするゴムホースである。
層、補強層および外被ゴム層を順次積層してなるゴムホ
ースにおいて、廃棄、焼却時にダイオキシンを発生する
塩素含有ゴムポリマー以外のゴムポリマーにて前記内管
ゴム層および前記外被ゴム層のゴム成分が構成されてい
ることを特徴とするゴムホースである。
【0007】<2>前記<1>のゴムホースにおいて、
ゴムポリマーとしてクロロプレンゴム(CR)以外のゴ
ムポリマーが使用されているゴムホースである。
ゴムポリマーとしてクロロプレンゴム(CR)以外のゴ
ムポリマーが使用されているゴムホースである。
【0008】<3>前記<1>または<2>のゴムホー
スにおいて、内管ゴム層のゴムポリマーとして、ニトリ
ルゴム(NBR)を基材とし、油系流体に対し使用され
るゴムホースである。
スにおいて、内管ゴム層のゴムポリマーとして、ニトリ
ルゴム(NBR)を基材とし、油系流体に対し使用され
るゴムホースである。
【0009】<4>前記<1>または<2>のゴムホー
スにおいて、内管ゴム層のゴムポリマーとして、エチレ
ンプロピレンジエン三元共重合体ゴム(EPDM)を基
材とし、水系流体に対し使用されるゴムホースである。
スにおいて、内管ゴム層のゴムポリマーとして、エチレ
ンプロピレンジエン三元共重合体ゴム(EPDM)を基
材とし、水系流体に対し使用されるゴムホースである。
【0010】<5>前記<1>または<2>のゴムホー
スにおいて、内管ゴム層のゴムポリマーとして、ブチル
系ゴム(IIR)を基材とし、スチーム流体に対し使用
されるゴムホースである。
スにおいて、内管ゴム層のゴムポリマーとして、ブチル
系ゴム(IIR)を基材とし、スチーム流体に対し使用
されるゴムホースである。
【0011】<6>前記<1>〜<5>のいずれかのゴ
ムホースにおいて、外被ゴム層として、エチレンプロピ
レンジエン三元共重合体ゴム(EPDM)、ニトリルゴ
ム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)およ
びブタジエンゴム(BR)からなる群から選択される少
なくとも1種のゴムポリマーを基材とするゴムホースで
ある。
ムホースにおいて、外被ゴム層として、エチレンプロピ
レンジエン三元共重合体ゴム(EPDM)、ニトリルゴ
ム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)およ
びブタジエンゴム(BR)からなる群から選択される少
なくとも1種のゴムポリマーを基材とするゴムホースで
ある。
【0012】<7>前記<1>〜<6>のいずれかのゴ
ムホースにおいて、前記補強層が少なくとも2層からな
り、その間に中間ゴム層が存在し、かつ、該中間ゴム層
のゴム成分が塩素含有ゴムポリマー以外のゴムポリマー
にて構成されているゴムホースである。
ムホースにおいて、前記補強層が少なくとも2層からな
り、その間に中間ゴム層が存在し、かつ、該中間ゴム層
のゴム成分が塩素含有ゴムポリマー以外のゴムポリマー
にて構成されているゴムホースである。
【0013】前記<1>および<2>の発明により、廃
棄、焼却時に、たとえ低温で焼却されてもダイオキシン
を発生することがない。
棄、焼却時に、たとえ低温で焼却されてもダイオキシン
を発生することがない。
【0014】前記<3>の発明により、油系流体に対し
優れた耐久性を示すとともに、低温で焼却されてもダイ
オキシンを発生することがない。
優れた耐久性を示すとともに、低温で焼却されてもダイ
オキシンを発生することがない。
【0015】前記<4>の発明により、水系流体に対し
優れた耐久性を示すとともに、低温で焼却されてもダイ
オキシンを発生することがない。
優れた耐久性を示すとともに、低温で焼却されてもダイ
オキシンを発生することがない。
【0016】前記<5>の発明により、スチーム流体に
対し優れた耐久性を示すとともに、低温で焼却されても
ダイオキシンを発生することがない。
対し優れた耐久性を示すとともに、低温で焼却されても
ダイオキシンを発生することがない。
【0017】前記<6>の発明により、耐老化性、耐オ
ゾン性、耐摩耗性または耐油性に対し優れた効果を奏す
るとともに、低温で焼却されてもダイオキシンを発生す
ることがない。
ゾン性、耐摩耗性または耐油性に対し優れた効果を奏す
るとともに、低温で焼却されてもダイオキシンを発生す
ることがない。
【0018】前記<7>の発明により、中間ゴム層が内
面ゴムを透過してくる流体に対して耐久性を示し、かつ
補強層同士のこすれを防止するクッション材としての機
能を有するとともに、低温で焼却されてもダイオキシン
を発生することがない。
面ゴムを透過してくる流体に対して耐久性を示し、かつ
補強層同士のこすれを防止するクッション材としての機
能を有するとともに、低温で焼却されてもダイオキシン
を発生することがない。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の一実施の形態に
係るゴムホースであって、特に高圧油系流体に好適な油
圧ゴムホースの積層構造例を示す。かかる好適例におい
ては、内管ゴム層が第1内管ゴム層1とその外側の第2
内管ゴム層2との2層構造を有するが、単層であっても
よい。
係るゴムホースであって、特に高圧油系流体に好適な油
圧ゴムホースの積層構造例を示す。かかる好適例におい
ては、内管ゴム層が第1内管ゴム層1とその外側の第2
内管ゴム層2との2層構造を有するが、単層であっても
よい。
【0020】第1内管ゴム層1は、潤滑油等の高圧油系
流体に対する耐油性を考慮して材質選定が行われる。ま
た、必要に応じて、耐水分透過性、さらには柔軟性をも
考慮して材質選定を行う。好適には、NBRを第1内管
ゴム層1のゴムポリマー基材として用い、耐油性に優れ
た材質で構成することが好ましい。主成分とするゴムポ
リマー基材を第2内管ゴム層2との接着性等を考慮して
他のゴムポリマーとブレンドしてもよく、また、これら
ゴムポリマーには、通常用いられる加工助剤、抗酸化
剤、加硫剤、補強剤、加硫促進剤等の配合剤を適宜添加
することができるのは勿論のことである。
流体に対する耐油性を考慮して材質選定が行われる。ま
た、必要に応じて、耐水分透過性、さらには柔軟性をも
考慮して材質選定を行う。好適には、NBRを第1内管
ゴム層1のゴムポリマー基材として用い、耐油性に優れ
た材質で構成することが好ましい。主成分とするゴムポ
リマー基材を第2内管ゴム層2との接着性等を考慮して
他のゴムポリマーとブレンドしてもよく、また、これら
ゴムポリマーには、通常用いられる加工助剤、抗酸化
剤、加硫剤、補強剤、加硫促進剤等の配合剤を適宜添加
することができるのは勿論のことである。
【0021】この好適例の場合、第1内管ゴム層1の機
能は主に耐油性の向上にあるため、肉厚をあまり厚くす
る必要はなく、生産性を損なわない程度の厚さとする。
好ましくは0.2〜1.5mmの範囲であり、さらに好
ましくは0.3〜1.0mmである。
能は主に耐油性の向上にあるため、肉厚をあまり厚くす
る必要はなく、生産性を損なわない程度の厚さとする。
好ましくは0.2〜1.5mmの範囲であり、さらに好
ましくは0.3〜1.0mmである。
【0022】第1内管ゴム層1と第2内管ゴム層2との
接着をより強固なものとするために、接着剤層(図示せ
ず)を設けてもよいが、環境面への配慮により接着剤層
を設けずに、第1内管ゴム層1と第2内管ゴム層2との
配合系を夫々適宜選定することにより、加硫等によりゴ
ム同士の直接接着が可能となるようにしておくことが好
ましい。また、第1内管ゴム層1の外表面に対しコロナ
放電処理等の表面処理を施して接着力を向上させてもよ
い。
接着をより強固なものとするために、接着剤層(図示せ
ず)を設けてもよいが、環境面への配慮により接着剤層
を設けずに、第1内管ゴム層1と第2内管ゴム層2との
配合系を夫々適宜選定することにより、加硫等によりゴ
ム同士の直接接着が可能となるようにしておくことが好
ましい。また、第1内管ゴム層1の外表面に対しコロナ
放電処理等の表面処理を施して接着力を向上させてもよ
い。
【0023】第2内管ゴム層2は、主に耐透過性を考慮
してその材質が選定され、さらには耐水分透過性、耐熱
性および柔軟性をも考慮して材質選定することが好まし
い。即ち、第2内管ゴム層2は、内圧を支持すると共に
油系流体の透過さらには外部からの水分の侵入を阻止ま
たは低減する機能を持たせることが好ましい。第2内管
ゴム層2はゴムでありながら十分な耐透過性をもたせる
ため、ゴムポリマー基材をIIR系ゴムポリマーとする
ことが好ましい。主成分とするゴムポリマー基材を第1
内管ゴム層1との接着性等を考慮して他のゴムポリマー
とブレンドしてもよく、また、これらゴムポリマーに
は、通常用いられる加工助剤、抗酸化剤、加硫剤、補強
剤、加硫促進剤等の配合剤を適宜添加することができる
のは第1内管ゴム層1の場合と同様である。
してその材質が選定され、さらには耐水分透過性、耐熱
性および柔軟性をも考慮して材質選定することが好まし
い。即ち、第2内管ゴム層2は、内圧を支持すると共に
油系流体の透過さらには外部からの水分の侵入を阻止ま
たは低減する機能を持たせることが好ましい。第2内管
ゴム層2はゴムでありながら十分な耐透過性をもたせる
ため、ゴムポリマー基材をIIR系ゴムポリマーとする
ことが好ましい。主成分とするゴムポリマー基材を第1
内管ゴム層1との接着性等を考慮して他のゴムポリマー
とブレンドしてもよく、また、これらゴムポリマーに
は、通常用いられる加工助剤、抗酸化剤、加硫剤、補強
剤、加硫促進剤等の配合剤を適宜添加することができる
のは第1内管ゴム層1の場合と同様である。
【0024】補強層3、5は、図示する実施の形態にお
いては2層構造であり、その間に中間ゴム層4を設けた
構造としてあるが、2層に限らず3層以上の構造として
もよい。また、中間ゴム層4については、必要に応じて
設けるものであり、省いてもかまわないが、中間ゴム層
は内面ゴムを透過してくる流体に対して耐久性を示した
り補強層同士のこすれを防止するクッション材としての
機能を有する。かかるゴムポリマーとしては、NBR、
SBR、BR、天然ゴム(NR)、EPDMなどを適宜
組み合わせ、場合によっては単独で使用することができ
る。
いては2層構造であり、その間に中間ゴム層4を設けた
構造としてあるが、2層に限らず3層以上の構造として
もよい。また、中間ゴム層4については、必要に応じて
設けるものであり、省いてもかまわないが、中間ゴム層
は内面ゴムを透過してくる流体に対して耐久性を示した
り補強層同士のこすれを防止するクッション材としての
機能を有する。かかるゴムポリマーとしては、NBR、
SBR、BR、天然ゴム(NR)、EPDMなどを適宜
組み合わせ、場合によっては単独で使用することができ
る。
【0025】補強層3、5に求められる特性としては、
耐熱性および耐疲労性とともに、高強力、高弾性率があ
り、ポリエチレンテレフタレート(PET)糸を好適に
使用することができ、PET糸以外にもビニロン、ナイ
ロン、PEN(ポリエチレンナフタレート)、アラミ
ド、芳香族PET糸等を好適に使用することができ、さ
らには必要に応じて2種以上組み合わせた混紡糸を用い
てもよい。補強糸の弾性率を高くすると、弾性率の低い
補強糸を使用した場合に比較して、加圧時のホース内径
変化は少なくなるため、同一使用環境下においては相対
的にホース内径が小さくなる。
耐熱性および耐疲労性とともに、高強力、高弾性率があ
り、ポリエチレンテレフタレート(PET)糸を好適に
使用することができ、PET糸以外にもビニロン、ナイ
ロン、PEN(ポリエチレンナフタレート)、アラミ
ド、芳香族PET糸等を好適に使用することができ、さ
らには必要に応じて2種以上組み合わせた混紡糸を用い
てもよい。補強糸の弾性率を高くすると、弾性率の低い
補強糸を使用した場合に比較して、加圧時のホース内径
変化は少なくなるため、同一使用環境下においては相対
的にホース内径が小さくなる。
【0026】かかる補強糸の太さや編み上げ本数等につ
いては、実使用圧力に対し安全率を考慮して設計する。
好適には、反対方向に2層以上巻き付けることとし、必
要に応じて各層間に上述のように中間ゴム層を設ける。
さらには補強層3と内管ゴム層2の間に下編み層(図示
せず)を設けてもよい。また必要に応じて補強層の外周
面に押さえ糸を設けてもかまわない。補強糸の太さは、
好ましくは56〜778tex(500〜7000D)
とし、より好ましくは222〜556tex(2000
〜5000D)とする。また、補強糸の本数はホースの
径にもよるが、好ましくは8〜60本、より好ましくは
12〜36本ずつ、交互に1対をなすようにスパイラル
に巻きつける。なお、本発明においては、補強層の構造
についてはスパイラル構造に限定されず、公知のブレー
ド構造としてもかまわない。
いては、実使用圧力に対し安全率を考慮して設計する。
好適には、反対方向に2層以上巻き付けることとし、必
要に応じて各層間に上述のように中間ゴム層を設ける。
さらには補強層3と内管ゴム層2の間に下編み層(図示
せず)を設けてもよい。また必要に応じて補強層の外周
面に押さえ糸を設けてもかまわない。補強糸の太さは、
好ましくは56〜778tex(500〜7000D)
とし、より好ましくは222〜556tex(2000
〜5000D)とする。また、補強糸の本数はホースの
径にもよるが、好ましくは8〜60本、より好ましくは
12〜36本ずつ、交互に1対をなすようにスパイラル
に巻きつける。なお、本発明においては、補強層の構造
についてはスパイラル構造に限定されず、公知のブレー
ド構造としてもかまわない。
【0027】このようにして形成された補強層3、5は
内部流体の圧力を支持する機能と内圧を受けたときのホ
ース内径変化を抑える機能を併せ持ち、高い弾性率を持
つことが要求され、さらには耐疲労性、耐熱性に優れて
いることが必要となる。
内部流体の圧力を支持する機能と内圧を受けたときのホ
ース内径変化を抑える機能を併せ持ち、高い弾性率を持
つことが要求され、さらには耐疲労性、耐熱性に優れて
いることが必要となる。
【0028】外被ゴム層6は、主として補強層を保護す
るという機能を持ち、耐熱性、耐油性、耐オゾンクラッ
ク性、柔軟性および外観性能等のホースの使用される環
境を考慮して材質選定を行う。具体的には、耐老化性お
よび耐オゾン性の良好なエチレンプロピレンジエン三元
共重合体ゴム(EPDM)を基材ポリマーとすることが
好ましいが、他に、耐油性の良いニトリルゴム(NB
R)や、耐摩耗性の良いスチレンブタジエンゴム(SB
R)およびブタジエンゴム(BR)等を単独でまたは適
宜ブレンドして用いてもよい。また、外被ゴム層6の肉
厚の厚さは、好ましくは0.5〜2.5mmの範囲内と
し、より好ましくは0.8〜1.5mmの範囲内とす
る。さらに、必要に応じて外被ゴム層6のガス抜き用の
プリッキングホールを設けてもかまわない。
るという機能を持ち、耐熱性、耐油性、耐オゾンクラッ
ク性、柔軟性および外観性能等のホースの使用される環
境を考慮して材質選定を行う。具体的には、耐老化性お
よび耐オゾン性の良好なエチレンプロピレンジエン三元
共重合体ゴム(EPDM)を基材ポリマーとすることが
好ましいが、他に、耐油性の良いニトリルゴム(NB
R)や、耐摩耗性の良いスチレンブタジエンゴム(SB
R)およびブタジエンゴム(BR)等を単独でまたは適
宜ブレンドして用いてもよい。また、外被ゴム層6の肉
厚の厚さは、好ましくは0.5〜2.5mmの範囲内と
し、より好ましくは0.8〜1.5mmの範囲内とす
る。さらに、必要に応じて外被ゴム層6のガス抜き用の
プリッキングホールを設けてもかまわない。
【0029】本発明の好適例である上述の油圧ゴムホー
スは、廃棄、焼却時にダイオキシンを発生する塩素含有
ゴムポリマーを一切使用していない。本発明において
は、かかる油圧ゴムホース以外に、内管ゴム層のゴムポ
リマーとしてエチレンプロピレンジエン三元共重合体ゴ
ム(EPDM)を基材とし、水系流体に対し使用される
ゴムホースや、内管ゴム層のゴムポリマーとしてブチル
系ゴム(IIR)を基材とし、スチーム流体に対し使用
されるゴムホースとすることもでき、このように用途に
応じ内管ゴム層のゴムポリマー基材をCR以外から適宜
選定し、また場合によっては内管ゴム層を2層構造とし
てもよい。
スは、廃棄、焼却時にダイオキシンを発生する塩素含有
ゴムポリマーを一切使用していない。本発明において
は、かかる油圧ゴムホース以外に、内管ゴム層のゴムポ
リマーとしてエチレンプロピレンジエン三元共重合体ゴ
ム(EPDM)を基材とし、水系流体に対し使用される
ゴムホースや、内管ゴム層のゴムポリマーとしてブチル
系ゴム(IIR)を基材とし、スチーム流体に対し使用
されるゴムホースとすることもでき、このように用途に
応じ内管ゴム層のゴムポリマー基材をCR以外から適宜
選定し、また場合によっては内管ゴム層を2層構造とし
てもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、廃棄、焼却時に、たとえ低温で焼却しても人体に有
害なダイオキシンを発生することがない。
ば、廃棄、焼却時に、たとえ低温で焼却しても人体に有
害なダイオキシンを発生することがない。
【図1】本発明の一実施の形態に係るゴムホースの積層
構造を示す斜視図である。
構造を示す斜視図である。
1 第1内管ゴム層 2 第2内管ゴム層 3,5 補強層 4 中間ゴム層 6 外被ゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA02 BA12 CB04 CB06 CB07 CB14 DA26 DB03 DB11 DB12 4F100 AK09A AK09J AK27A AK27C AK27J AK28A AK28J AK29A AK29C AK29J AK42 AK73C AK75A AK75C AL01A AN00A AN00C AN00E AN02A AN02C BA03 BA05 BA10A BA10C DA11 DG13 DH00B DH00D GB51 JB07 JL00A JL00C
Claims (7)
- 【請求項1】 内層側から、少なくとも内管ゴム層、補
強層および外被ゴム層を順次積層してなるゴムホースに
おいて、 廃棄、焼却時にダイオキシンを発生する塩素含有ゴムポ
リマー以外のゴムポリマーにて前記内管ゴム層および前
記外被ゴム層のゴム成分が構成されていることを特徴と
するゴムホース。 - 【請求項2】 ゴムポリマーとしてクロロプレンゴム以
外のゴムポリマーが使用されている請求項1記載のゴム
ホース。 - 【請求項3】 内管ゴム層のゴムポリマーとして、ニト
リルゴムを基材とし、油系流体に対し使用される請求項
1または2記載のゴムホース。 - 【請求項4】 内管ゴム層のゴムポリマーとして、エチ
レンプロピレンジエン三元共重合体ゴムを基材とし、水
系流体に対し使用される請求項1または2記載のゴムホ
ース。 - 【請求項5】 内管ゴム層のゴムポリマーとして、ブチ
ル系ゴムを基材とし、スチーム流体に対し使用される請
求項1または2記載のゴムホース。 - 【請求項6】 外被ゴム層として、エチレンプロピレン
ジエン三元共重合体ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタ
ジエンゴムおよびブタジエンゴムからなる群から選択さ
れる少なくとも1種のゴムポリマーを基材とする請求項
1〜5のうちいずれか一項記載のゴムホース。 - 【請求項7】 前記補強層が少なくとも2層からなり、
その間に中間ゴム層が存在し、かつ、該中間ゴム層のゴ
ム成分が塩素含有ゴムポリマー以外のゴムポリマーにて
構成されている請求項1〜6のうちいずれか一項記載の
ゴムホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000300407A JP2002106756A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | ゴムホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000300407A JP2002106756A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | ゴムホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002106756A true JP2002106756A (ja) | 2002-04-10 |
Family
ID=18782099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000300407A Pending JP2002106756A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | ゴムホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002106756A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005291281A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Bridgestone Corp | 油圧ホース |
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