JP2002106638A - 内燃機関の振動低減装置 - Google Patents

内燃機関の振動低減装置

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JP2002106638A
JP2002106638A JP2000293027A JP2000293027A JP2002106638A JP 2002106638 A JP2002106638 A JP 2002106638A JP 2000293027 A JP2000293027 A JP 2000293027A JP 2000293027 A JP2000293027 A JP 2000293027A JP 2002106638 A JP2002106638 A JP 2002106638A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の特にアイドル時の振動低減装置にお
ける振動低減効果を向上する。 【解決手段】オルタネータプーリ6の分割形成された内
周部6Aと外周部6Bとを、非線形バネ特性を有したコ
イルスプリング6Cで連結して回転振動系を形成し、該
回転振動系に機関のロール振動や回転変動などの振動に
対して反共振を発生させて該振動を低減させる。ここ
で、前記コイルスプリング6Cを非線形バネ特性とした
ことによって、反共振の効果を高め、かつ、該効果を有
する運転領域を広げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の運転に
よって生じる振動を低減する振動低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の環境問題に対応した自動車の燃費
向上への関心の高まりから、直噴ガソリンエンジン,直
噴ディーゼルエンジンの需要が高まっているが、これら
によって内燃機関のロール振動や、機関回転軸の回転変
動は悪化するため、自動車に搭載される内燃機関(エン
ジン)のロール振動や機関回転軸(クランクシャフト)
の回転変動などの振動を防止する振動低減装置が提案さ
れている。
【0003】従来の振動低減装置として、機関回転軸の
回転駆動力を伝える駆動力伝達機構の駆動側と従動側の
回転慣性質量体相互を、弾性体を介して連結して回転振
動系を形成し、機関運転によって生じる所定周波数域の
回転振動に対し、前記回転振動系に反共振を発生させて
前記回転振動を低減するようにしたものがある。具体的
には、前記反共振の周波数を、機関の略一定回転で運転
される運転状態での回転速度のn/2(n=自然数)倍
の周波数と略一致させることにより、その状態での機関
の振動を低減するようにしている(特開平11−325
186合公報参照)。
【0004】このものでは、前記回転振動系の反共振を
コントロールすることにより、特定の運転条件で大きな
振動防止効果が得ることができる。特にアイドル運転時
に前記反共振を発生させることで、アイドル運転時の機
関振動の大きな低減効果が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内燃機
関のアイドル回転速度は変動することがあるため、さら
に効果を確実にするためには、その反共振の効果領域を
更に広げる必要がある。また、補機の回転振動系の共振
で振動はさらに悪化することになる。実際の大部分の運
転領域に、この共振付近は含まれないので、大きな問題
とはなっていないが、この領域を全く使用しないわけで
はないので、該共振の悪化を防止することにより、その
価値を高めることができる。
【0006】本発明は、このような従来の課題に着目し
てなされたもので、ロール振動や回転変動を、より効果
的に低減することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、機関回転軸の回転駆動力を伝える駆動力伝達
機構における駆動側と従動側の回転慣性質量体相互を、
弾性体を介して連結して回転振動系を形成し、機関運転
によって生じる所定周波数域の回転振動に対し、前記回
転振動系に反共振を発生させて前記回転振動を低減する
ようにした内燃機関の振動低減装置であって、前記弾性
体のバネ力が、前記駆動側と従動側の回転慣性質量体相
互の相対的な回転角変位に対して非線形特性を有するこ
とを特徴とする。
【0008】請求項1に係る発明によると、前記回転振
動系を構成する弾性体の前記回転角変位に対するバネ力
の特性(以下バネ特性という)を、非線形特性とするこ
とにより、回転角変位に対するバネ定数の変化特性の適
切な設定によって、反共振点での振動低減効果を高めた
り、反共振による振動低減効果を有する運転領域を広げ
たりすることができ、また、共振点での振動低減効果を
高めたりすることができる。
【0009】また、請求項2に係る発明は、前記反共振
の周波数が、前記機関回転軸の所定回転速度における回
転周波数を(自然数/2)倍した周波数のうちのいずれ
かの周波数と略一致するように形成されていることを特
徴とする。請求項2に係る発明によると、内燃機関の気
筒数に応じた種々の回転次数成分、例えば、4気筒の場
合2次,3次,6次…、6気筒の場合3次,6次,9次
…、8気筒の場合4次,8次,12次…、等の回転次数
成分の周波数に起因するロール振動を大幅に低減するこ
とができる。
【0010】また、請求項3に係る発明は、前記弾性体
のバネ定数が、前記回転角変位の増加に対して増加する
特性を有することを特徴とする。請求項3に係る発明に
よると、弾性体のバネ定数が、前記回転角変位の増加に
対して増加する特性とすることで、反共振での回転振動
系の振幅を大きくして機関振動の低減効果を高めたり、
機関回転速度の変化に応じたバネ特性の変化によって、
反共振の低減効果が得られる運転領域を広げたりするこ
とができ、また、共振周波数を高回転側にずらせて共振
を低減することなども可能となる。
【0011】また、請求項4に係る発明は、前記弾性体
の共振点における最大回転角変位より回転角変位が小さ
い領域では、前記共振点における最大回転角変位でのバ
ネ定数より小さいバネ定数を有することを特徴とする請
求項3に記載の内燃機関の振動低減装置。請求項4に係
る発明によると、共振点におけるバネ定数を、これより
最大回転角変位の小さい反共振点におけるバネ定数に対
して大きくすることができるので、共振点では前記回転
振動系の振幅を小さくして振動を低減できる。また、反
共振点から共振点に向かってバネ定数が増大するので、
反共振点付近では、回転の上昇に応じたバネ定数の増加
によって回転振動系の振幅を大きく維持でき、反共振の
効果領域を広げることができる。
【0012】また、請求項5に係る発明は、前記弾性体
の反共振点における最大回転角変位より回転角変位が小
さい領域では、前記反共振点における最大回転角変位で
のバネ定数より小さいバネ定数を有することを特徴とす
る。請求項5に係る発明によると、上記非線形バネ特性
を有する弾性体を、これと反共振点での振動周波数(反
共振周波数)を同一としたバネ定数一定の完全に線形な
バネ特性(以下単に線形バネ特性という)を有する弾性
体と比較すると、以下のようになる。ここで、非線形バ
ネ特性を有する弾性体では、回転角変位に対してバネ定
数が変化するが、同一の反共振周波数を持つ線形バネ特
性を有する弾性体のバネ定数を、非線形バネ定数を有す
る弾性体における等価バネ定数として定義する。
【0013】本発明に係る非線形バネ特性を有する弾性
体では、同一の反共振周波数を持つ線形バネ特性を有す
る弾性体のバネ定数よりバネ定数が小さい部分での回転
角変位が大きいので、変位の合計値としての最大回転角
変位つまり振幅が大きくなる。これにより、反共振によ
る振動低減効果を高めることができる。また、反共振点
より回転角変位の小さい領域から反共振点に向かって等
価バネ定数が増加するので、反共振点付近では、回転の
上昇に応じたバネ定数の増加によって回転振動系の振幅
を大きく維持でき、反共振の効果領域を広げることがで
きる。
【0014】また、請求項6に係る発明は、前記回転振
動系が機関運転によって生じる周波数が異なる種類の回
転振動のうち、低周波数側の振動に対する反共振点での
最大回転角変位でのバネ定数は、該最大回転角変位より
回転角変位の小さい領域でのバネ定数より大きいことを
特徴とする。
【0015】請求項6に係る発明によると、前記機関の
ロール振動と回転変動のように周波数が異なる種類の回
転振動に対して、低周波数側の振動に対する反共振点で
の最大回転角変位より小さい回転角変位でバネ定数が増
加するので、低周波数側及び高周波数側の振動に対して
それぞれ反共振の振幅を増大でき、振動低減効果を高め
ることができる。また、低周波数側の振動に対する反共
振点での最大回転角変位より小さい回転角変位から等価
バネ定数が増加するので、反共振の効果領域を広げるこ
ともできる。
【0016】また、請求項7に係る発明は、前記弾性体
は、回転角変位の増大に応じてバネ定数が段階的に増加
する特性を有していることを特徴とする。請求項7に係
る発明によると、回転角変位の増大に応じてバネ定数が
k1、k2(>k1)、…というように増加する特性を
有する。バネ定数k1>0の場合は、該バネ定数k1の
回転角変位領域では部分的に線形バネ特性を有し、それ
より回転角変位が大きい領域では等価バネ定数が回転角
変位の増加と共に増加する非線形バネ特性を有する。
【0017】そして、例えば、前記非線形バネ特性を有
する回転角変位の領域に、共振点、反共振点、低周波数
側の振動に対する反共振点を設定することにより、上記
請求項4〜請求項6に係る発明の効果を容易に得ること
ができる。また、請求項8に係る発明は、前記弾性体
は、コイル間隔が異なることによってバネ定数が異なる
複数のスプリングを直列に繋げて一本化したコイルスプ
リングによって構成されていることを特徴とする。
【0018】請求項8に係る発明によると、コイルスプ
リングを圧縮すると、始めは異なるバネ定数を合成した
バネ定数k1を有するが、圧縮量が増大してコイル間隔
が小さい方のスプリング部分のコイル間隔が0となった
後は、コイル間隔が大きい方のスプリングのみがバネと
して機能するので、該コイル間隔が大きい方のスプリン
グのバネ定数k2(>k1)に切り換わる。なお、同種
のコイルスプリングを1つの接続体の両側に設けること
により、中立位置に対して一方のコイルスプリングが引
っ張られるときは、他方のコイルスプリングが圧縮され
るので、機関回転と同一方向と逆方向との両方向の回転
角変位に対して、同一の非線形特性を持たせることがで
きる。
【0019】これにより、簡易に非線形バネ特性を有す
る弾性体を得ることができる。また、請求項9に係る発
明は、前記回転角変位が所定値以下の領域では、前記弾
性体の回転角変位に対するバネ力の特性が略線形である
と共に、前記所定値を超える回転角変位の増大を規制す
るストッパが設けられていることを特徴とする。
【0020】請求項9に係る発明によると、回転角変位
がストッパで規制されるまでは、バネ定数が略一定の線
形特性を有し、ストッパで規制後は、バネ定数が急激に
大きくなる非線形特性に切り換わる。これにより、シン
プルな構成で非線形バネ特性を得ることができる。
【0021】また、請求項10に係る発明は、前記回転
振動系が機関運転によって生じる周波数が異なる種類の
回転振動のうち、高周波数側の振動に対する反共振点で
の最大回転角変位は、前記所定値より小さいことを特徴
とする。請求項10に係る発明によると、前記機関のロ
ール振動と回転変動のように周波数が異なる種類の回転
振動に対して、共に前記線形バネ特性の領域で反共振を
発生させて安定した効果を得られ、かつ、反共振点より
高回転側でバネ定数が増大することによって、反共振の
効果領域を広げられる。
【0022】一方、共振点ではストッパによる回転角変
位の規制で回転振動系の振幅を十分小さく抑えられるの
で共振の悪化を確実に防止できる。また、請求項11に
係る発明は、前記弾性体のバネ定数が、機関回転方向と
その逆方向のそれぞれに対して回転角変位の増大に応じ
て最初に段階的に増加するときの回転角変位が、前記そ
れぞれの回転方向における共振点若しくは反共振点の最
大回転角変位に応じて異なる値に設定されていることを
特徴とする。
【0023】請求項11に係る発明によると、機関はア
イドル運転時にであっても、摩擦力分等の駆動力を発生
しており、その駆動トルク変動は、通常回転方向プラス
側で大きく、回転方向マイナス側(逆側)は、それより
小さくなる。そこで、バネ定数が、最初に段階的に増加
するときの回転角変位を、それぞれの回転方向によって
上記のように異なる値に設定することで、両方向で異な
る最適な回転角変位でバネ定数を増加させることによ
り、反共振の効果領域をより広くすることができる。
【0024】また、請求項12に係る発明は、前記スト
ッパの回転角変位の増大を規制する接触面に、弾性体を
装着したことを特徴とする。請求項12に係る発明によ
ると、ストッパが当たった時の打音を抑制することがで
きる。
【0025】また、請求項13に係る発明は、前記弾性
体のバネ定数は、前記回転角変位が所定値以下の領域で
は略0若しくは前記回転角変位が所定値を超える領域で
のバネ定数に比較して十分小さいことを特徴とする。請
求項13に係る発明によると、線形バネ特性を有する弾
性体を用いた場合と比較して、共振,反共振の周波数が
低下することに伴なって、共振のレベルを低減できると
ともに、共振を生じる領域を狭めることができ、かつ、
反共振の効果領域を広げることができる。
【0026】また、請求項14に係る発明は、前記弾性
体の接続部の前記駆動側と従動側の回転慣性質量体の少
なくとも一方に対する接続端部が、該端部と接続する部
位に対してクリアランスを有して組み込まれており、前
記回転角変位が前記クリアランス以下のときに弾性体の
バネ定数が略0若しくは前記回転角変位が前記クリアラ
ンスを超える領域でのバネ定数に比較して十分小さいこ
とを特徴とする。
【0027】請求項14に係る発明によると、弾性体を
前記クリアランスを有して組み込むことにより、回転角
変位が該クリアランス以下のときに弾性体のバネ定数を
0近傍まで小さい値に、容易に設定することができる。
また、請求項15に係る発明は、前記弾性体は、前記駆
動側と従動側の回転慣性質量体の少なくとも一方に対す
る接続端部を、該端部に接続する部位に対して回転自由
に支持すると共に、該接続端部と該端部に接続する部位
との間にストッパを形成し、該ストッパ間によって前記
クリアランスを設けたことを特徴とする。
【0028】請求項15に係る発明によると、弾性体を
ストッパによって規制されるクリアランス分だけ、回転
自由に組み込むことにより、回転角変位が該クリアラン
ス以下のときに弾性体のバネ定数を0近傍まで小さい値
に、容易に設定することができる。また、この構成によ
り、弾性体としてゴムなどを利用できる。
【0029】また、請求項16に係る発明は、前記弾性
体は、線材を渦巻き状若しくはコイル状に巻くことによ
り形成され、該線材の端部が、前記前記駆動側と従動側
の回転慣性質量体の一方に、クリアランスを有して係合
することを特徴とする。請求項16に係る発明による
と、線材で形成される弾性体の端部を、クリアランスを
有して係合する簡易な構成で、回転角変位が該クリアラ
ンス以下のときに弾性体のバネ定数を0近傍まで小さい
値に、容易に設定することができる。また、この構成に
より、弾性体として金属バネなどを利用できる。
【0030】また、請求項17に係る発明は、前記線材
で形成された弾性体の端部が略直線状に形成されて、前
記前記駆動側と従動側の回転慣性質量体の一方に形成さ
れた溝内に、クリアランスを有して係合すると共に、該
端部の前記直線状の直線に沿った方向の動きが規制され
ていることを特徴とする。
【0031】請求項17に係る発明によると、弾性体の
不必要な動きを抑えることができるので、その摩擦損失
による効果の目減りを防止することができる。また、請
求項18に係る発明は、前記クリアランスの少なくとも
一部に、前記回転角変位が前記クリアランスを超える領
域でのバネ定数に比較して十分小さいバネ定数を有する
弾性体を介在させたことを特徴とする。
【0032】請求項18に係る発明によると、クリアラ
ンス部に柔らかなゴムなどの弾性体を設けることによ
り、衝撃音を低減することができる。また、請求項19
に係る発明は、前記クリアランスを可変にする機構を有
することを特徴とする。
【0033】請求項19に係る発明によると、クリアラ
ンスの大きさを調整できるので、同一の部品で、アイド
ル回転速度や気筒数の異なる機関に適用できる。また、
請求項20に係る発明は、前記弾性体のバネ定数が、回
転角変位に対して段階的に変化する変曲点を複数有して
おり、該変曲点の1つが、機関運転によって生じる周波
数が異なる種類の回転振動の1つの反共振点の最大回転
角付近にあることを特徴とする。
【0034】請求項20に係る発明によると、反共振付
近にバネ定数の変曲点を有することで、該反共振付近の
バネ定数が非線形特性となることにより、さらに反共振
の効果領域を広げることができ、共振の悪化もより小さ
くすることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る振動低減装
置を備えた自動車用4気筒エンジン(内燃機関)を示
し、このエンジン1では、駆動力を発生するクランクシ
ャフト(機関回転軸)2の前端部にクランクプーリ3が
固定されており、また、図2に示すような補機としての
オルタネータ4が、その回転軸5に固定されたオルタネ
ータプーリ6と前記クランクプーリ3との間に巻き掛け
られた補機駆動ベルト7により、クランクシャフト2と
同一方向に回転駆動されるようになっている。このオル
タネータプーリ6、クランクプーリ3、補機駆動ベルト
7等により、クランクシャフト2の回転駆動力を伝える
駆動力伝達機構が構成されている。なお、クランクシャ
フト2の後端部には、フライホイール8が固定されてい
る。
【0036】前記オルタネータプーリ6は、図3に示す
ように、その回転軸5に直接結合される内周部6Aと、
補機駆動ベルト7が掛かり、前記回転軸5にベアリング
を介して回転自由に支持される外周部6Bとに2分割さ
れており、これらは、弾性体であるコイルスプリング6
Cを介して結合されている。ここで、コイルスプリング
6Cは、図4に拡大して示すように、その線材のコイル
間隔を大小2種類設定することにより、前記駆動力伝達
機構の回転体である内周部6Aと外周部6Bとの相対的
な回転角変位(以下単に角変位という)が増大する途中
でバネが硬くなる(バネ定数が大きくなる)ような、バ
ネ力の非線形特性を有している。
【0037】このように構成されたコイルスプリング6
Cと、前記クランクシャフト2の後端部に固定されたフ
ライホイール8及びオルタネータプーリ6のロータ部
(図2のA)によるマスにより、回転振動系が構成され
る。これにより、エンジン1のロール振動及びクランク
シャフト2の回転変動などの振動に関しては、該回転振
動系の共振に伴なって反共振が発生し、それらの周波数
は、バネの線形領域では次式で表わされる。
【0038】
【数1】
【0039】但し、f0:共振周波数 f1:エンジンロール振動の反共振周波数 f2:エンジン回転軸回転変動の反共振周波数 I1:フライホイール等エンジン回転部の慣性モーメン
ト I2:オルタネータ回転部の慣性モーメント ρ:オルタネータ増速比 エンジン回転に対して順回転の場合 ρ>0 エンジン回転に対して逆回転の場合 ρ<0 K:コイルスプリングのバネ定数 この反共振周波数を、このエンジン1の運転条件のう
ち、一定回転速度条件で頻繁に使用され、かつ、エンジ
ンのロール振動が問題となる、例えばアイドル運転条件
で問題となる周波数に合わせておくことにより、大きな
ロール振動防止効果が得られる。あるいは、反共振周波
数を、クランクシャフトの回転変動が問題となる運転条
件、例えばアイドル運転時の補機負荷が大きいとき等
に、問題となる周波数に合わせておくことにより、大き
な回転変動防止効果が得られる。
【0040】また、4気筒エンジンの場合には、その振
動は、燃焼圧力の変動によりエンジン回転の2、4、6…
次の周波数が大きく、そのうち特にエンジン回転の2次
の周波数が大きくなる。この周波数は、6気筒エンジン
の場合は3次、8気筒エンジンの場合は4次になる。こ
のように、エンジンの気筒数の1/2倍の次数のこと
を、一般に基本次数という。したがって、この4気筒エ
ンジンのアイドル回転速度が750rpmであった場合
には、その回転の2次、つまり、25Hzに反共振周波
数がくるように、上記(2)式又は(3)式に従い、前
記オルタネータプーリ6のコイルスプリング6Cのバネ
定数、オルタネータ回転部の慣性モーメントI2の大き
さ、増速比ρを調整する。
【0041】一般に、アイドル運転時にエンジンのロー
ル振動が問題となるのは、オートマチックトランスミッ
ション(A/T)車のNレンジ、マニュアルトランスミ
ッション(M/T)車の補機駆動負荷等が少ない低負荷
時等である。また、アイドル運転時に回転変動が問題と
なるのは、A/T車のDレンジ、M/T車の補機駆動負
荷等が大きい高負荷時等である。
【0042】第1の実施の形態では、前記エンジン回転
軸の回転変動の低減効果を得られるように、前記(3)
式に合わせて、反共振周波数を設定する。ここで、前記
内周部6Aと外周部6B間を、コイルスプリング6Cの
反共振時における等価バネ定数と同一のバネ定数を持つ
完全な線形バネ特性を有したバネ(弾性体)で連結した
場合の角変位θは、図5に示すように、この振動系の共
振点付近で最大角変位θ1をとる。反共振時の角変位
は、これより小さく、θ2'となる。
【0043】前記非線形バネ特性を持たせたコイルスプ
リング6Cでは、図6に示すように、角変位θ=0から
前記角変位θ2'より小さな角変位θ3までは、バネ定
数k1の線形領域を有し、θ3より大きい各変位領域で
は、バネが硬くなる(バネ定数がk2に増大する)特性
を有する。これにより、線形領域のバネ定数は反共振時
のバネ定数より小さくなるので、前記完全な線形バネ特
性を有するバネと比較すると、線形領域のバネ定数を小
さくすることができる。その結果、図7に示すように、
反共振時の回転変動の低減効果をより大きくすることが
でき、さらに、角変位が増すと共にバネが硬くなる効果
により反共振の効果領域を広げることができる。
【0044】上記の作用について、より詳細に説明す
る。反共振は、2つの振動モードが打ち消し合うことに
よっておこる。すなわち本実施の形態では、駆動側であ
るクランクシャフト2(エンジン回転軸)の回転変動、
つまり、主としてフライホイール8が回転振動するモー
ドと、コイルスプリング6Cを介して駆動力が伝達され
る従動側のオルタネータ4が回転振動するモードとが打
ち消し合うことによって起こる。これら2つの振動モー
ドの振動レベルが同じ大きさぐらいのときに最も反共振
が大きくなるが、通常の車両用エンジンの場合、前者の
主としてフライホイールが回転振動するモードの方が大
きいため、後者のオルタネータが回転振動するモードの
振動レベルを大きくすることによって、反共振を大きく
することができる。そこで、本実施の形態のコイルスプ
リング6Cのように、線形領域でのバネ定数を小さくす
ることによって、振幅を大きくして(θ2>θ2':図
5参照)振動レベルを大きくすることにより、反共振を
大きくして振動低減効果を高めることができる。
【0045】また、図5(エンジン回転速度Ne−角変
位特性)、図7(エンジン回転速度Ne−効果代[d
B]特性)を参照して、反共振点からエンジン回転速度
が上昇して共振点に向かうところを考えると、共振点に
近づくにつれてコイルスプリング6Cは角変位が増大す
ると共に、等価バネ定数も増大する。その結果、共振点
に向かう山が徐々に高回転側にずれていき、この特性に
より、等価バネ定数の等しいバネ定数を有する、つま
り、反共振周波数の等しい完全な線形バネの特性と比較
すると、谷も広くなって反共振による効果が得られる領
域(以下単に効果領域という)も広がる。
【0046】なお、コイルスプリング6Cのバネ特性が
非線形であることにより、エンジン回転速度の上昇時と
下降時とでは、回転変動が異なる。また、本実施の形態
では、バネ定数がk1とk2との2段階に切り換えら
れ、等価バネ定数が、角変位θ3まではk1、θ3を超
える領域ではk1から徐々に増大する非線形特性となる
ように構成したが、コイルスプリングの各コイル間の間
隔を徐々に増大させるなどして、バネ定数が角変位θ=
0からθの増大と共に増大するようにして、等価バネ定
数もθ=0からθの増大と共に増大する完全な非線形特
性としてもよい(図6の一点鎖線参照)。
【0047】また、非線形バネ特性を有するコイルスプ
リングがエンジンのロール振動の低減効果を得られるよ
うに、前記(2)式に合わせて反共振周波数を設定する
構成した場合も、同様にして完全な線形バネ特性を有す
るバネ(バネ定数が非線形バネの等価バネ定数と同一)
と比較して、該反共振点での振動低減効果を高められる
と同時に、効果領域を広げることができる。
【0048】次に、第2の実施の形態について説明す
る。本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同様の
エンジン1を、図8に示すように、A/T車100に搭
載し、条件に応じてエンジンコントロールユニット(E
CU)101からの指令で、アイドル回転速度を変更す
ることにより、エンジンのロール振動若しくは回転変動
を効果的に低減することにより、アイドル運転時の振動
低減効果を高めたものである。
【0049】すなわち、図9に示すように、A/Tのセ
レクタがNレンジに入っており、エンジンのロール振動
が問題となるときには、基本次数が(2)式で表わされ
る周波数f1になるようにアイドル回転速度Ni1を設
定してロール振動を低減する一方、セレクタがDレンジ
に入っており、エンジンの回転変動が問題になるときに
は、基本次数が(3)式で表わされる周波数f2になる
ようにアイドル回転速度Ni2を設定して回転変動を低
減するように、条件に応じてアイドル回転速度を切り換
える。
【0050】そして、本実施の形態では、オルタネータ
がエンジンの回転方向に対して同一方向に回転してお
り、この場合には、前記(2)、(3)式において、増
速比ρ>0であるため、図10に示すように、回転変動
の反共振の方が、ロール振動の反共振より低い周波数で
起こる(f2<f1)ので、回転変動の反共振時の最大角
変位θ11よりも小さい角変位θ10でバネが硬くなるよう
に設定する。なお、ロール振動の反共振時の最大角変位
を、θ12として示す。また、バネ特性を、θ10より大き
い角変位領域でバネ定数が徐々に増大したり(図示1点
鎖線参照)、θ10以下の領域も含めて全領域でバネ定数
が徐々に増大したりする(図示2点鎖線参照)ように構
成してもよい。
【0051】すなわち、角変位θが1個の共振点に向か
って増大する途中で、回転変動とロール振動が生じるの
で、上記のような非線形バネ特性に設定することで、回
転変動の反共振周波数f2と、ロール振動の反共振周波
数f1とを、f2<f1なる関係を満たして設定すること
ができ、かつ、これら反共振周波数f1、f2に合わせて
アイドル回転速度Ni1、Ni2を切り換えることで、
それぞれのアイドル回転速度Ni1、Ni2で反共振を
生じさせて、回転変動及びロール振動の両方に対して大
きな振動低減効果を得ることができる。また、各反共振
点前後で等価バネ定数が漸増する特性により、各反共振
点を中心とした谷が広げられるので、各反共振による振
動低減の効果領域も広げられることとなる。
【0052】次に、第3の実施の形態について説明す
る。第3の実施の形態は、図11に示すように、オルタ
ネータ4を補機駆動ベルト7の背面に係合させて駆動す
ることにより、エンジン1の回転方向と逆方向に回転さ
せたものに、既述した実施の形態と同様に本発明に係る
回転振動系を設けたものである。このようにオルタネー
タ4をエンジン1の回転方向と逆方向に回転させたもの
では、前記ロール振動の反共振周波数f1を表わす
(2)式において、増速比ρ<0となって周波数f1
減少し、反共振が共振点から離れるので、最大角変位を
小さくすることができ、特にロール振動に対して大きな
低減効果が得られる。
【0053】また、オルタネータ4がエンジン1と逆方
向に回転する場合、ロール振動の反共振の方が、回転変
動の反共振より低い周波数で起こる(f1<f2)。そこ
で、図12、図13に示すように、該ロール振動の反共
振時の最大角変位θ12よりも小さい角変位θ10でバネが
硬くなるように設定し、かつ、該バネ特性により設定さ
れるロール振動及び回転変動の各反共振周波数f1、f2
に合わせてアイドル回転速度Ni1、Ni2を切り換え
るようにしてもよい。
【0054】このようにすれば、第2の実施の形態と同
様に、それぞれのアイドル回転速度Ni1、Ni2で反
共振を生じさせて、回転変動及びロール振動の両方に対
して大きな振動低減効果を得ることができ、かつ、夫々
の効果領域を広げることができる。次に、第4の実施の
形態について説明する。
【0055】本実施の形態では、図14に示すように、
回転振動系に介装される弾性体として、オルタネータプ
ーリ11の内周部12と外周部13との間に渦巻きバネ
14を装着する。また、内周部12の外周面に外側に突
出する複数のストッパ12aを設ける共に、外周部13
の内周面に内側に突出する複数のストッパ13aを設け
て、内周部12と外周部13との相対的な角変位を規制
する。なお、外周部13側のストッパ13aの、内周部
12側の突起12aが突き当たる各側面に、ゴム15を
貼り付けてあり、該ゴム15によってストッパ12a,
13a同士の衝突時の打音を緩和している。
【0056】ここで、前記渦巻きバネ14単独では、角
変位に対してほぼ線形なバネ特性を有するが、前記スト
ッパ12a,13aにより、所定の角変位以上での変位
を拘束することにより、図15に示すような非線形バネ
特性を持たせている。なお、ストッパ12a,13a当
接後、前記ゴム14の弾性変形によって若干の角変位が
ある。
【0057】ここで、図16に示すように、(内周部1
2と外周部13との間の)角変位は、渦巻きバネ14と
同一のバネ定数を有し角変位も拘束されない完全な線形
バネの場合、この回転振動系の共振付近で最大角変位θ
1をとり、反共振時の角変位が、これより小さくθ2と
なることは既述したのと同様である。そして、前記スト
ッパ12a,13aにより規制される角変位θ4を、反
共振時の最大角変位θ2より、若干大きい値とする。
【0058】このようにストッパで角変位を拘束して非
線形バネ特性とした場合、前記ストッパで拘束される角
変位θ4を反共振時の最大角変位θ2より小さい値に設
定すると、反共振点でストッパ同士が突き当たってバネ
定数が急激に変化するので、負荷の変動によって反共振
周波数が大きく変化し、安定性が得られない。そこで、
上記のように、θ4をθ2より大きく設定することによ
り、反共振は線形領域で発生することになるので、図1
7に示すように、安定した周波数で振動低減効果を得る
ことができる。また、それより高い回転速度領域では、
バネ定数増大による非線形特性の効果によって、反共振
の効果領域を広げながら、共振周波数を高回転側にシフ
トさせつつ共振の悪化も低減できる。
【0059】次に、第5の実施の形態について説明す
る。本実施の形態は、上記第4の実施の形態で示したよ
うに回転振動系を構成したエンジンを、第2の実施の形
態と同様に図8で示すようにA/T車に搭載し、条件に
応じてアイドル回転速度を変更することによって、エン
ジンのロール振動若しくは回転変動を効果的に低減する
ことにより、より大きなアイドル振動低減を図ったもの
である。
【0060】ここで、オルタネータがエンジンと同一方
向に回転するように装着されたもの(図1参照)では、
回転変動の反共振の方がロール振動の反共振よりも低い
周波数で起こるので、ロール振動の反共振時の最大角変
位よりも大きい角変位で変位が拘束されるようにストッ
パを設定することにより、第2の実施の形態と同様に、
ロール振動、回転変動共に安定して反共振の低減効果を
得ることができ、反共振の効果領域を広げながら、共振
の悪化を小さくすることができる。
【0061】次に、第6の実施の形態について説明す
る。これまでに示した各実施の形態では、オルタネータ
に回転振動系を構成する弾性体を設けたが、本実施の形
態では、弾性体をエンジン回転軸であるクランクシャフ
トに結合されているクランクプーリに設ける。すなわ
ち、図18において、クランクプーリ21の、オルタネ
ータを駆動するベルトが掛かるエンジンに対して内側の
相対的に径の大きな外周部22と、径の小さな内周部2
3との間に、前記回転振動系の弾性体としてゴム層24
を設けている。また、前記実施の形態と同様に、外周部
22と内周部23とに相互に突き当たって角変位を規制
するストッパ22a、23aを形成し、ストッパ22a
に打音防止用のゴム29を貼り付ける。
【0062】このようにしても、エンジン回転軸とオル
タネータ回転軸との間に弾性体を設けていることには変
わりないので、同様の反共振の効果が得られ、さらに、
オルタネータ以外の補機についても、ゴム層24を介し
て駆動されるので、それらもマス(回転慣性質量体)に
含まれ、該マスをより大きく採ることができる。なお、
エンジンに対して外側のクランクプーリ25も内周部2
6と外周部27とに2分割されているが、こちらは、ク
ランクシャフトの捩じり共振を動吸振器として働くよう
に、間のゴム層28のバネ定数、外周部27の慣性モー
メントがチューニングされている。
【0063】また、オルタネータは、図11に示すよう
にしてエンジンと逆方向に回転駆動させれば、特にロー
ル振動に対して反共振の効果を拡大できる。また、この
エンジンを第2の実施の形態と同様に、A/T車に搭載
し、条件に応じてアイドル回転速度を変更することによ
って、エンジンのロール振動及び回転変動を効果的に低
減することにより、反共振の効果領域を広げながら、共
振の悪化を小さくすることができる。
【0064】次に、第7の実施の形態について説明す
る。本実施の形態では、図19に示すように、第6の実
施の形態において、ストッパによって規制する角変位
を、正回転側と逆回転側とで、異なる値θ4+、θ4-
設定したものである。つまり、エンジンはアイドル運転
時であっても、摩擦力分等の駆動力を発生しているた
め、その駆動トルク変動は、通常回転方向プラス側で大
きく、回転方向マイナス側(逆側)は、それより小さく
なるのである。
【0065】そのため、図20に示すように、反共振時
のゴム層24(弾性体)の変位もエンジン回転軸を正方
向に回したときの角変位θ2+の方が大きく、逆方向に
回したときの角変位θ2-は、それより小さくなる。そ
こで、それぞれの方向のストッパにより規制される角変
位を、回転変動における反共振時のそれぞれの方向の最
大角変位θ2+、θ2-より若干大きくなるように、異な
る値θ4+、θ4-に設定することにより、より確実に両
方向でストッパに当てることができ、反共振の効果領域
をより広くすることができる。
【0066】次に、第8の実施の形態について説明す
る。本実施の形態では、前記第4の実施の形態と同様
に、図21に示すように、オルタネータプーリ31の内
周部32と外周部33との間に渦巻きバネ34を装着す
るが、該渦巻きバネ34が、内周部32に対してクリア
ランスCを持って組み込まれており、該クリアランスC
内には、渦巻きバネ34のバネ剛性に対して十分柔らか
いゴム35が挿入されている。これにより、このプーリ
31は、角変位0付近では渦巻きバネ34が働かず、柔
らかいゴム35のみがバネとして働くので、そのバネ定
数は十分小さくなり、図22に示すような非線形バネ特
性を有する。
【0067】このように構成された回転振動系において
も、渦巻きバネ34による回転バネと、クランクシャフ
トに取り付けられた主フライホイール及びロータのマス
により、共振が起こる。このとき、エンジンのロール振
動及び回転変動に関して、前記共振に伴なって反共振が
起こり、前記渦巻きバネ34を、クリアランスCを無く
して取付けた場合の完全に線形なバネの場合の共振時及
び反共振時の各周波数は、前記(1)〜(3)に示した
とおりである。
【0068】これに対して、本実施の形態のように角変
位0付近にバネ定数が十分小さい領域(低バネ領域)を
持つときには、図23に示すように、該低バネ領域が大
きいほど、反共振の周波数は線形なバネ特性を持つもの
より低くなる。そこで、第1の実施の形態と同様に、ア
イドル回転速度の2次の回転速度に対する周波数(例え
ば600rpmのアイドル回転速度に対して20Hz)
で反共振が起こるように、(2)又は(3)式に従っ
て、前記渦巻きバネ34のバネ定数、オルタネータプー
リ31の慣性モーメント、増速比ρ、クリアランスCの
大きさを調整する。
【0069】本実施の形態では、特に回転変動に対して
低減効果が得られるように反共振周波数を設定してあ
り、その低減効果は、図24に示すようになる。このよ
うに、角変位0付近で十分柔らかいバネとなるような低
バネ領域を持たせた場合、線形なバネ特性の場合と比較
して共振での悪化が小さくなり、その領域も狭くするこ
とができる一方、反共振の効果領域を広く取ることがで
きる。更にエアコンプレッサ等の補機駆動のためにエン
ジンの負荷が増えた場合、それに伴なってエンジン回転
速度を上げるが、非線形なバネ特性のために、バネ定数
の増加に伴って共振、反共振を起こすエンジン回転速度
も上昇するので、より広い運転領域で反共振の効果を得
ることができる。
【0070】また、クリアランスC内のゴム35によ
り、渦巻きバネ34が内周部32に当たるときの打音を
抑制できる。また、渦巻きバネ34のゴム35内に埋設
された直線部34aの先端34bを曲げ、内周部32の
溝内に挿入している。これにより、前記直線部34aが
その直線に沿った方向に動くことを規制することによ
り、該直線方向に動く時の摩擦損失によって反共振の効
果が減少することを防止できる。
【0071】次に、第9の実施の形態について説明す
る。本実施の形態は、前記第8の実施の形態における非
線形バネ特性を持つバネを、クランクプーリに設ける。
すなわち、図25に示すように、第6の実施の形態と同
様、オルタネータを駆動するベルトが掛かるエンジンに
対して内側のクランクプーリ41において、相対的に径
の大きな外周部42と、径の小さな内周部43との間
に、前記回転振動系の弾性体としてゴム層44を設ける
が、本実施の形態では、該ゴム層44を、外周側、内周
側共に金属製のスリーブ45,46に溶着して取付け
る。そして、内周側のスリーブ46は、プーリ41の内
周部43に対して圧入して完全に固定される。これに対
し、外周側のスリーブ45は、プーリ41の外周部42
との間に、隙間を設けて回転自由とすると共に、外周側
のスリーブ45を外側に突出したストッパ45aと、プ
ーリ41の外周部42を内側に凹ませたストッパ42a
とを設けて、これらストッパ45a、42a同士が突き
当たるまでの角変位では自由に回転し、それ以上の角変
位で前記ゴム層44がバネとして働くようになってい
る。また、外周部42のストッパ42aの両側面にスリ
ーブ45側のストッパ45aと衝突したときの打音を抑
制するため、ゴム47が貼り付けてある。以上の構成に
より、図26に示すような非線形なバネ特性が得られ
る。
【0072】本実施の形態では、エンジンのロール振動
を低減するように、アイドル回転の基本次周波数にロー
ル振動の反共振がくるように、前記ゴム層44のバネ定
数、オルタネータロータ部の慣性モーメント、増速比
ρ、ストッパの許容回転角の大きさを調整する。また、
エンジンに対して外側のクランクプーリ48の内周部4
9と外周部50との間に、クランクシャフトの捩じり共
振を動吸振器として働くゴム層51を設けることも第6
の実施の形態と同様である。
【0073】以上のように構成された本実施の形態は、
第6の実施の形態で説明したのと同様の理由で、オルタ
ネータに設けた場合と同様の反共振の効果が得られると
共に、マス(慣性質量)を大きく取ることができる。そ
して、前記非線形バネ特性を持たせたことにより、図2
7に示すように、エンジンのロール振動に対して前記第
8の実施の形態と同様に、共振での悪化を小さくでき、
かつ、共振領域を狭めることができると共に、反共振の
効果領域も広く取ることができ、より広い運転領域で反
共振の効果を得ることができる。
【0074】最後に、第10の実施の形態について説明
する。本実施の形態では、図11に示した構成によっ
て、オルタネータをエンジンの回転方向と逆方向に回転
させたものに適用したものであり、クランクプーリに前
記第9の実施の形態と同様な構成を設けて、エンジンロ
ール振動に対する反共振の効果を拡大する。
【0075】また、図28に示すように、第9の実施の
形態と同様な構成に加えて、プーリ41の外周部42の
ゴム層44よりエンジン内側部分を凹ませてストッパ4
2bを設けると共に、該凹部に臨ませてプーリ41の内
周部43を突出させてストッパ43bを設け、これらス
トッパ42b、43bによって、反共振時の最大角変位
θ以上の変位を規制する。また、ストッパ43bの両側
面にゴム43cを貼り付けて、衝突時の打音を抑制す
る。このバネ特性は、図29に示すような非線形特性を
持つ。
【0076】これにより、反共振より高い共振付近の回
転速度では、前記ストッパ42b、43bによって、硬
いバネとなるので、図30に示すように、共振点が高回
転側にずれ、反共振の効果領域をさらに広げることがで
きる。さらに、プーリ41の外周部42に設けるストッ
パ42aを、一方の側が交換可能な部材42a'で形成
し、この部材42a'を交換することにより、ストッパ
42a、43aによるバネ機能を有しない(バネ定数
0)変位角の範囲を変更することができる。これによ
り、アイドル回転速度が異なるため基本次数が異なるエ
ンジン機種間においても、部品を共用化でき、コスト低
減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関を示
し、(A)は概略正面図、(B)は概略側面図。
【図2】第1の実施の形態に係るオルタネータの一部断
面図。
【図3】同じくオルタネータプーリ部分の縦断面図
(A){図(B)のB−B断面図}と、該(A)図のA
−A断面図(B)。
【図4】同上のオルタネータプーリ部分に組み込まれる
コイルスプリングを示す側面図。
【図5】第1の実施の形態におけるエンジン回転数と回
転角変位の関係を示す図。
【図6】同じく回転角変位に対するバネ力の特性示す
図。
【図7】同じくエンジン回転数に対する効果代を示す
図。
【図8】第2の実施の形態に係る装置を車両に搭載した
状態を示す図。
【図9】同上実施の形態における反共振周波数とアイド
ル回転速度の関係を示す図。
【図10】同じく角変位とバネ力との関係を示す図。
【図11】第3の実施の形態に係る内燃機関の概略構成
図。
【図12】同上実施の形態における反共振周波数とアイ
ドル回転速度の関係を示す図。
【図13】同じく角変位とバネ力との関係を示す図。
【図14】第4の実施の形態に係るオルタネータプーリ
部分の縦断面図(A){図(B)のB−B断面図}と、
該(A)図のA−A断面図(B)と、該(A)図のC−
C断面図(C)。
【図15】同じく角変位とバネ力との関係を示す図。
【図16】同じくエンジン回転数と回転角変位の関係を
示す図。
【図17】同じくエンジン回転数に対する効果代を示す
図。
【図18】第6の実施の形態に係るオルタネータプーリ
部分の縦断面図(A){図(B),(C)のB−B断面
図}と、該(A)図のA−A断面図(B)と、該(A)
図のC−C断面図(C)。
【図19】第7の実施の形態に係るオルタネータプーリ
部分の縦断面図(A){図(B),(C)のB−B断面
図}と、該(A)図のA−A断面図(B)と、該(A)
図のC−C断面図(C)。
【図20】同じくエンジン回転数と回転角変位の関係を
示す図。
【図21】第8の実施の形態に係るオルタネータプーリ
部分の縦断面図(A){図(B)のB−B断面図}と、
該(A)図のA−A断面図(B)。
【図22】同じく角変位とバネ力との関係を示す図。
【図23】同じく低バネ領域の大きさの影響を示す図。
【図24】同じくエンジン回転数に対する効果代を示す
図。
【図25】第9の実施の形態に係るオルタネータプーリ
部分の縦断面図(A){図(B)のB−B断面図}と、
該(A)図のA−A断面図(B)。
【図26】同じく角変位とバネ力との関係を示す図。
【図27】同じくエンジン回転数に対する効果代を示す
図。
【図28】第10の実施の形態に係るオルタネータプー
リ部分の縦断面図(A){図(B),(C)のB−B断
面図}と、該(A)図のA−A断面図(B)と、該
(A)図のC−C断面図(C)。
【図29】同じく角変位とバネ力との関係を示す図。
【図30】同じくエンジン回転数に対する効果代を示す
図。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 クランクシャフト 4 オルタネータ 6 オルタネータプーリ 6A 内周部 6B 外周部 6C コイルスプリング 11 オルタネータプーリ 12 内周部 12a ストッパ 13 外周部 13a ストッパ 14 渦巻きバネ 15 ゴム 21 クランクプーリ 22 外周部 22a ストッパ 23 内周部 23a ストッパ 24 ゴム層 29 ゴム 31 オルタネータプーリ 32 内周部 33 外周部 34 渦巻きバネ 35 ゴム 41 クランクプーリ 42 外周部 42a ストッパ 42a' ストッパ 42b ストッパ 43 内周部 43b ストッパ 43c ゴム 44 ゴム層 45a ストッパ 47 ゴム

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関回転軸の回転駆動力を伝える駆動力伝
    達機構における駆動側と従動側の回転慣性質量体相互
    を、弾性体を介して連結して回転振動系を形成し、機関
    運転によって生じる所定周波数域の回転振動に対し、前
    記回転振動系に反共振を発生させて前記回転振動を低減
    するようにした内燃機関の振動低減装置であって、 前記弾性体のバネ力が、前記駆動側と従動側の回転慣性
    質量体相互の相対的な回転角変位に対して非線形特性を
    有することを特徴とする内燃機関の振動低減装置。
  2. 【請求項2】前記反共振の周波数が、前記機関回転軸の
    所定回転速度における回転周波数を(自然数/2)倍し
    た周波数のうちのいずれかの周波数と略一致するように
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃
    機関の振動低減装置。
  3. 【請求項3】前記弾性体のバネ定数が、前記回転角変位
    の増加に対して増加する特性を有することを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の振動低減装
    置。
  4. 【請求項4】前記弾性体の共振点における最大回転角変
    位より回転角変位が小さい領域では、前記共振点におけ
    る最大回転角変位でのバネ定数より小さいバネ定数を有
    することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の振動
    低減装置。
  5. 【請求項5】前記弾性体の反共振点における最大回転角
    変位より回転角変位が小さい領域では、前記反共振点に
    おける最大回転角変位でのバネ定数より小さいバネ定数
    を有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載
    の内燃機関の振動低減装置。
  6. 【請求項6】前記回転振動系が機関運転によって生じる
    周波数が異なる種類の回転振動のうち、低周波数側の振
    動に対する反共振点での最大回転角変位でのバネ定数
    は、該最大回転角変位より回転角変位の小さい領域での
    バネ定数より大きいことを特徴とする請求項5に記載の
    内燃機関の振動低減装置。
  7. 【請求項7】前記弾性体は、回転角変位の増大に応じて
    バネ定数が段階的に増加する特性を有していることを特
    徴とする請求項3〜請求項6のいずれか1つに記載の内
    燃機関の振動低減装置。
  8. 【請求項8】前記弾性体は、コイル間隔が異なることに
    よってバネ定数が異なる複数のスプリングを直列に繋げ
    て一本化したコイルスプリングによって構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の振動低減
    装置。
  9. 【請求項9】前記回転角変位が所定値以下の領域では、
    前記弾性体の回転角変位に対するバネ力の特性が略線形
    であると共に、前記所定値を超える回転角変位の増大を
    規制するストッパが設けられていることを特徴とする請
    求項7に記載の内燃機関の振動低減装置。
  10. 【請求項10】前記回転振動系が機関運転によって生じ
    る周波数が異なる種類の回転振動のうち、高周波数側の
    振動に対する反共振点での最大回転角変位は、前記所定
    値より小さいことを特徴とする請求項9に記載の内燃機
    関の振動低減装置。
  11. 【請求項11】前記弾性体のバネ定数が、機関回転方向
    とその逆方向のそれぞれに対して回転角変位の増大に応
    じて最初に段階的に増加するときの回転角変位が、前記
    それぞれの回転方向における共振点若しくは反共振点の
    最大回転角変位に応じて異なる値に設定されていること
    を特徴とする請求項7〜請求項10のいずれか1つに記
    載の内燃機関の振動低減装置。
  12. 【請求項12】前記ストッパの回転角変位の増大を規制
    する接触面に、弾性体を装着したことを特徴とする請求
    項9〜請求項11のいずれか1つに記載の内燃機関の振
    動低減装置。
  13. 【請求項13】前記弾性体のバネ定数は、前記回転角変
    位が所定値以下の領域では略0若しくは前記回転角変位
    が所定値を超える領域でのバネ定数に比較して十分小さ
    いことを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の振動低
    減装置。
  14. 【請求項14】前記弾性体の接続部の前記駆動側と従動
    側の回転慣性質量体の少なくとも一方に対する接続端部
    が、該端部と接続する部位に対してクリアランスを有し
    て組み込まれており、前記回転角変位が前記クリアラン
    ス以下のときに弾性体のバネ定数が略0若しくは前記回
    転角変位が前記クリアランスを超える領域でのバネ定数
    に比較して十分小さいことを特徴とする請求項13に記
    載の内燃機関の振動低減装置。
  15. 【請求項15】前記弾性体は、前記駆動側と従動側の回
    転慣性質量体の少なくとも一方に対する接続端部を、該
    端部に接続する部位に対して回転自由に支持すると共
    に、該接続端部と該端部に接続する部位との間にストッ
    パを形成し、該ストッパ間によって前記クリアランスを
    設けたことを特徴とする請求項14に記載の内燃機関の
    振動低減装置。
  16. 【請求項16】前記弾性体は、線材を渦巻き状若しくは
    コイル状に巻くことにより形成され、該線材の端部が、
    前記駆動側と従動側の回転慣性質量体の一方に、クリア
    ランスを有して係合することを特徴とする請求項14に
    記載の内燃機関の振動低減装置。
  17. 【請求項17】前記線材で形成された弾性体の端部が略
    直線状に形成されて、前記駆動側と従動側の回転慣性質
    量体の一方に形成された溝内に、クリアランスを有して
    係合すると共に、該端部の前記直線状の直線に沿った方
    向の動きが規制されていることを特徴とする請求項16
    に記載の内燃機関の振動低減装置。
  18. 【請求項18】前記クリアランスの少なくとも一部に、
    前記回転角変位が前記クリアランスを超える領域でのバ
    ネ定数に比較して十分小さいバネ定数を有する弾性体を
    介在させたことを特徴とする請求項14〜請求項17の
    いずれか1つに記載の内燃機関の振動低減装置。
  19. 【請求項19】前記クリアランスを可変にする機構を有
    することを特徴とする請求項14〜請求項17のいずれ
    か1つに記載の内燃機関の振動低減装置。
  20. 【請求項20】前記弾性体のバネ定数が、回転角変位に
    対して段階的に変化する変曲点を複数有しており、該変
    曲点の1つが、機関運転によって生じる周波数が異なる
    種類の回転振動の1つの反共振点の最大回転角付近にあ
    ることを特徴とする請求項13〜請求項19のいずれか
    1つに記載の内燃機関の振動低減装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009026054A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Koganei Corp 減圧弁
JP2019065820A (ja) * 2017-10-05 2019-04-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

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