JP2002106560A - 直線案内装置におけるスライダ仮保持部材 - Google Patents

直線案内装置におけるスライダ仮保持部材

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JP2002106560A
JP2002106560A JP2000301955A JP2000301955A JP2002106560A JP 2002106560 A JP2002106560 A JP 2002106560A JP 2000301955 A JP2000301955 A JP 2000301955A JP 2000301955 A JP2000301955 A JP 2000301955A JP 2002106560 A JP2002106560 A JP 2002106560A
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Yukio Shirasago
幸生 白砂
Fukuji Nakano
富久治 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製品型番の違い等によってスライダの長さが異
なる場合であっても、これに柔軟に対応して該スライダ
を軌道レールから抜き取ることが可能であると共に、か
かるスライダを大きな遊びなく適切に係止することが可
能な直線案内装置のスライダの仮保持部材を提供する。 【解決手段】無限循環するボール列を備えたスライダが
軌道レールに沿って自在に移動可能な直線案内装置に対
して使用され、上記軌道レールとスライダとが分離され
た状態において該スライダを保管するための仮保持部材
であって、かかる方向に沿って繰り返し連結された複数
の単位ブロックと、互いに隣接する単位ブロック同士を
結合すると共に、一方の単位ブロックを他方の単位ブロ
ックに対してスライダの移動方向と直交する方向へ変位
させることが可能な連結手段とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブル等の可動
体を搭載したスライダが軌道レールに沿って自在に移動
する直線案内装置の組立や保守の際に使用する治具に係
り、具体的には、上記スライダを軌道レールから分離し
て保管する際に使用する仮保持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の直線案内装置は、長手方向に沿
ってボールの転走面が形成された軌道レールと、無限循
環するボール列を具備すると共に該ボールを介して上記
軌道レールに組み付けられたスライダとから構成されて
おり、かかるスライダが工作機械におけるワークテーブ
ル等の可動体を搭載して上記軌道レール上を所定の精度
で自在に移動し得るように製作されている。通常、この
直線案内装置はスライダを軌道レールに組み付けた状態
で工作機械メーカ等のユーザへ納品されるが、工作機械
等に対する組み付け作業や、かかる組み付け後の保守作
業の場面においては、作業手順上やむを得ず、あるいは
作業性を考慮して、上記スライダを軌道レールから一時
的に取り外すことがある。
【0003】かかるスライダは軌道レールとの組み合わ
せにおいて所定の精度を発揮し得るように製造された精
密部品であることから、この場合に軌道レールから取り
外したスライダをむやみに放置しておいたのでは、その
後、軌道レールと組み付けた際に予定の性能を発揮し得
ないといった不足の事態も想定される。また、直線案内
装置の構造によっては、スライダを軌道レールから取り
外した際に、これら軌道レールとスライダとの間に介在
していたボールが該スライダの無限循環路から抜け落ち
てしまい、軌道レールに再度組み付けることが困難にな
ってしまう場合もある。このため、従来より、スライダ
を軌道レールから一時的に取り外す場合には、かかるス
ライダを軌道レールに代えて組み付けておくための仮保
持部材が用いられており、軌道レールから取り外したス
ライダはこの仮保持部材に組み付けられた状態で保管や
運搬がなされるようになっていた。
【0004】従来、このスライダの仮保持部材として
は、実用新案登録第2581947号公報に開示された
ものが知られている。この従来の仮保持部材は、軌道レ
ールの長手方向に垂直な断面形状と略同じ断面形状を有
すると共にスライダの移動方向の長さよりも若干長く形
成された支持体と、この支持体の長手方向の両端部に設
けられた一対のストッパ部材とから構成されており、ス
ライダを軌道レールと同様にして上記支持体へ組み付け
ることができるようになっている。具体的に使用方法と
しては、この仮保持部材を軌道レールの長手方向の端部
に隣接させた後、スライダを軌道レールから支持体へ乗
り移らせるだけで良く、かかるスライダを仮保持部材か
ら軌道レールへ戻す場合もこれと全く同様である。上記
ストッパ部材はスライダの移動を妨げない解除位置、ス
ライダの移動を係止するロック位置の双方に設定可能で
あり、ロック位置に設定することで支持体上からスライ
ダが抜け出すのを未然に防止することができるようにな
っている。このストッパ部材はスライダから突出した支
持体の両端部に設けられており、支持体にスライダが組
み付けられた状態で前述した二つの設定位置へ操作する
ことが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の仮
保持部材では一対のストッパ部材が支持体と一体に設け
られていることから、定格荷重の増加やシール部材等の
オプション品の装着によってスライダの長手方向の長さ
が大きくなると、ストッパ部材とスライダとが干渉して
しまい、該ストッパ部材を使用することができなくなっ
てしまう。また、同様の理由により、スライダの長さが
一対のストッパ間の距離よりも極端に短い場合には、か
かるストッパ部材とスライダとの間に大きな隙間が生
じ、スライダが支持体上で大きく遊んでしまうことか
ら、例えば搬送途中でスライダがストッパ部材に勢いよ
く衝突し、ストッパ部材やスライダの破損につながる懸
念がある。このため、前述した従来の仮保持部材はスラ
イダの型番等に応じて支持体の長さが異なるものを多数
準備しておかなければならず、手間がかかる他、コスト
も嵩むといった問題点があった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、製品型番の違い
等によってスライダの長さが異なる場合であっても、こ
れに柔軟に対応して該スライダを軌道レールから抜き取
ることが可能であると共に、かかるスライダを大きな遊
びなく適切に係止することが可能な直線案内装置のスラ
イダの仮保持部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、無
限循環するボール列を備えたスライダが軌道レールに沿
って自在に移動可能な直線案内装置に対して使用され、
上記軌道レールとスライダとが分離された状態において
該スライダを保管するための仮保持部材であって、スラ
イダが遊嵌する保持部を備えると共に該スライダの移動
方向長さよりも短く形成され、かかる方向に沿って繰り
返し連結される複数の単位ブロックと、互いに隣接する
単位ブロック同士を結合する連結手段とから構成される
ことを特徴とするものである。
【0008】このような本発明の仮保持部材は、スライ
ダが遊嵌する保持部を備えると共に該スライダの移動方
向長さよりも短く形成された複数の単位ブロックを具備
しており、これら単位ブロックをスライダの長手方向に
沿って繰り返し連結することで構成されていることか
ら、かかる単位ブロックの連結個数を任意に選択するこ
とにより、長さの異なる各種のスライダに対して柔軟に
対応することが可能となる。
【0009】また、このように構成された本発明の仮保
持部材においては、別途ストッパ部材を設け、スライダ
を軌道レールから抜き取った後にこれを係止するように
構成しても良いが、スライダの長さに対応した位置に簡
便にストッパ部材を設けるという観点からすれば、一方
の単位ブロックを他方の単位ブロックに対してスライダ
の移動方向と直交する方向へ変位させ得るように、上記
連結手段が互いに隣接する単位プロック同士を連結する
のが好ましい。このように構成すれば、スライダが組み
付けられた状態で該スライダの端部の直ぐ外側に位置す
る単位ブロックを変位させることができるので、かかる
単位ブロックをストッパ部材として使用することができ
る。すなわち、本発明の仮保持部材はスライダの長さの
違いに柔軟に対応することができると共に、かかるスラ
イダの長さに応じた位置にストッパ部材を設けることが
でき、スライダを仮保持部材上に遊びなく適切に保持す
ることができるのである。
【0010】更に、スライダを確実に係止するという観
点からすれば、互いに隣接する単位ブロックの形状が完
全に重なり合った状態、又は一部がはみ出した状態の双
方の状態下で、これら単位ブロック同士の結合状態を固
定するロック手段を設け、ストッパ部材として利用され
ている単位ブロックの変位が簡単には解除されないよう
に構成するのが好ましい。
【0011】また更に、上記連結手段としては、互いに
隣接する単位ブロック同士を簡単には分離し得ないよう
に結合すると共に、これら単位ブロックの間におけるス
トッパ部材としての変位を許容するものであれば、如何
なる構成であっても差し支えない。これら2つの機能を
簡便な構造によって満足させるという観点からすれば、
かかる連結手段を、各単位ブロックの保持部から突出す
る略円筒状の結合ボス部と、やはり各単位ブロックの保
持部に形成されると共に上記結合ボス部が嵌合する凹穴
部とから構成し、互いに隣接する単位ブロックが上記結
合ボス部を中心として自在に回転し得るようにするのが
好ましい。また、連結手段をこのように構成した場合、
上記結合ボス部の外周面及び凹穴部の内周面に対して互
いに噛み合う係合凸条及び係合凹条を設けることによ
り、上記ロック手段を簡便に構成することが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
のスライダの仮保持部材を詳細に説明する。図1は本発
明を適用した直線案内装置におけるスライダの仮保持部
材1の実施例を示すものである。この仮保持部材1は複
数の単位ブロック2を結合して構成されており、全体と
して直線案内装置の軌道レールに模した形状を有してい
る。図2はこの仮保持部材1を各単位ブロック2に分解
した状態を示すものであり、各単位ブロック2は後述す
る連結手段を介して一直線状に繰り返し結合するように
なっている。
【0013】図3はこの仮保持部材1が使用される直線
案内装置30の一例を示すものである。この直線案内装
置30は、長手方向に沿って複数のボール転走面31が
形成された軌道レール32と、無限循環するボール列
(図示せず)を備えて上記軌道レール32に組み付けら
れたスライダ33とから構成されており、かかるスライ
ダ33が軌道レール32の長手方向に沿って自在に直線
往復運動を行い得るようになっている。本発明の仮保持
部材1は上記軌道レール32からスライダ33を抜き取
って保管又は運搬する際に使用されるものである。具体
的な使用方法としては、同図に示すように、軌道レール
32の一端に該軌道レール32と連続するように仮保持
部材1を配置し、その状態でスライダ33を軌道レール
32から仮保持部材1へ向けて移動させ、かかるスライ
ダ33を軌道レール32から仮保持部材1へ乗り移らせ
るようにする。これにより、スライダ33を軌道レール
32から分離して仮保持部材1へ組み付けることができ
る。
【0014】この実施例において、上記仮保持部材は2
種類の単位ブロックから構成されている。1種類は仮保
持部材1の一方の端部となるベースブロック2Aであ
り、もう1種類はこのベースブロック2Aに対して任意
の数だけ繰り返し結合することが可能な追加ブロック2
Bであり、この追加ブロック2Bはベースブロックより
も全長が短く形成されている。後者の追加ブロック2B
はベースブロック2Aに対して任意の数だけ結合するこ
とが可能であるから、この追加ブロック2Bの個数を選
択することによって仮保持部材1の全長を自在に調整す
ることが可能となり、型番等によって移動方向に沿った
全長L(図3参照)の異なる各種スライダ33に対して
仮保持部材1を適応させることができる。尚、上記ベー
スブロック2Aは最も全長が短いスライダ33に対応さ
せて形成されている。
【0015】図4乃至図7は上記追加ブロック2Bの詳
細を示すものである。この追加ブロック2Bは、上記軌
道レール32のボール転走面31が形成された上半体と
略同じ形状に形成された保持部21と、この保持部21
から下方に延びる脚部22と、上記保持部21から側方
に突出する円筒状の結合ボス部23とから構成されてい
る。また、上記保持部21には結合ボス部23の外径と
同じ内径及び結合ボス部の突出長さと同じ深さの凹穴部
24が形成されており、隣接する追加ブロック2Bの結
合ボス部23をこの凹穴部24に嵌合させることによっ
て、複数の追加ブロック2Bを繰り返し連結することが
可能となっている。すなわち、これら結合ボス部23と
凹穴部24とが本発明の連結手段を構成している。
【0016】一方、上記結合ボス部23が凹穴部24か
ら抜け出すのを防止するため、かかる結合ボス部23の
先端には環状の係止突起25が形成される一方、凹穴部
24にはこの係止突起25に対応した環状の係止溝26
が形成されており、結合ボス部23を凹穴部24に挿入
した際に、これら係止突起25と係止溝26とが互いに
嵌合し合うように構成されている。更に、先端に上記係
止突起25が形成された結合ボス部23を凹穴部24に
対して容易に嵌合させるために、上記脚部22には凹穴
部24から連続するスリット27が形成されており、こ
のスリット27を拡開させることで結合ボス部23が凹
穴部24に対して弾性的に嵌合するようになっている。
従って、結合ボス部23を凹穴部24に対して挿入して
いくと、上記係止突起25と係止溝26とが互いに嵌合
することによって、結合ボス部23と凹穴部24との嵌
合状態が固定され、これらが容易には分離されない状態
となる。また、結合ボス部23が凹穴部24に対して完
全に嵌合した状態では一定の操作感が得られ、追加ブロ
ック2Bの連結が完全に行われたことを実感することが
できるものである。
【0017】一方、上記ベースブロック2Aも追加ブロ
ック2Bと略同様に構成されているが、かかるベースブ
ロック2Aは仮保持部材1の一方の端部に位置するた
め、結合ボス部23は形成されておらず、追加ブロック
2Bの結合ボス部23が嵌合する凹穴部24のみが形成
されている。従って、ベースブロック2Aの凹穴部24
に対して1番目の追加ブロック2Bの結合ボス部23を
嵌合させ、更にこの1番目の追加ブロック2Bの凹穴部
24に対して2番目の追加ブロック2Bの結合ボス部2
3を嵌合させ、これを繰り返すことで、ベースブロック
2Aに対して複数の追加ブロック2Bを繰り返し任意の
数だけ結合することが可能となる。また、上記ベースブ
ロック2Aの凹穴部24が形成された側と反対側の縁
部、すなわち仮保持部材1の端部に相当する側の縁部に
は、この仮保持部材1からスライダ33が抜け落ちるの
を防止するためのストッパ28が突出形成されている。
【0018】また、本実施例の仮保持部材1では、この
ように円筒状の結合ボス部23を凹穴部24に対して嵌
合させることによって単位ブロック2同士を連結してい
るので、かかる結合ボス部23を回転軸として利用し、
複数の追加ブロック2Bがベースブロック2Aに対して
結合された状態で、任意の追加ブロック2Bのみを隣接
するベースブロック2Aあるいは他の追加ブロック2B
に対して自在に回転させることが可能となっている。す
なわち、任意の追加ブロック2Bを隣接するベースブロ
ック2A又は追加ブロック2Bに対してスライダ33の
移動方向と直交する方向へ変位させることが可能であ
り、本実施例の仮保持部材1ではスライダ33の全長に
応じて任意の追加ブロック2Bを回転させることによ
り、かかる追加ブロック2Bをスライダ32の可動スト
ッパ部材として利用している。
【0019】図8はスライダ33を軌道レール32から
本実施例の仮保持部材1に組み付けた状態を示すもので
ある。図2でも示したように、仮保持部材1は追加ブロ
ック2B側の端部を軌道レール1の端部に隣接させるよ
うにして配置され、スライダ33は追加ブロック2B側
の端部から仮保持部材1に乗り移ってくる。追加ブロッ
ク2B及びベースブロック2Aの保持部21は軌道レー
ル32の上半体と略同じ形状に形成されていることか
ら、スライダ33は恰も軌道レール32上を移動するか
のようにして仮保持部材1に組み付けられ、スライダ3
3に具備されたボールが脱落することもない。また、ベ
ースブロック2Aの端部にはストッパ28が突出してい
ることから、スライダ33はベースブロック2A上に達
すると上記ストッパ28に突き当たって係止され、ベー
スブロック2A側の端部から仮保持部材1が抜け出して
しまうことはない。
【0020】そして、このようにスライダ33をベース
ブロック2Aのストッパ28に突き当たる位置に迄移動
させたならば、図9に示すように、スライダ33と干渉
しない位置にある追加ブロック2Bを180°回転さ
せ、かかる追加ブロック2Bの脚部22を隣接する追加
ブロック2B又はベースブロック2Aの保持部21から
上方へ突出させる。これにより、スライダ33は回転さ
せた追加ブロック2Bを越えて移動することが不能とな
り、ベースブロック2Aのストッパ28と回転させた追
加ブロック2Bとの間に閉じ込められ、仮保持部材1か
ら抜け出すことが出来なくなる。つまり、追加ブロック
2bを回転させることにより、かかる追加ブロック2B
をスライダ33のストッパ部材として利用することがで
きるのである。
【0021】また、ストッパ部材として利用した追加ブ
ロック2Bが容易に元の位置へ復帰してしまったので
は、スライダ33が意図せずして仮保持部材1から抜け
出してしまうので、この仮保持部材1では追加ブロック
2Bの回転位置を固定するためのロック手段が設けら
れ、追加ブロック2Bの回転位置をストッパとしての利
用位置及び通常の使用位置の双方に自由に固定し得るよ
うになっている。具体的には、上記追加ブロック2Bの
結合ボス部23の外周面に対して軸方向に沿った係合凸
条40を形成する一方、凹穴部24の内周面に対して上
記係合凸条40が嵌合する係合溝41を形成し、これら
係合凸条40及び係合溝41の噛み合いによって追加ブ
ロック2Bの回転位置が固定されるように構成してい
る。上記係合凸条40及び係合溝41は結合ボス部23
及び凹穴部24の周囲に180°間隔を開けて2箇所に
形成されており、追加ブロックは180°反転した2箇
所の位置でその回転が固定されるようになっている。
【0022】そして、以上のように構成された本実施例
の仮保持部材によれば、ベースブロック2Aに対して結
合する追加ブロック2Bの個数を任意に選択することに
より、仮保持部材1の全長を適宜変更することができる
ので、例えば型番の違いや装着するシール部材の相違等
によって、スライダ33の全長が長く又は短くなった場
合であっても、これに柔軟に対応することができるもの
である。また、追加ブロック2Bの一つを隣接するブロ
ックに対して変位させるだけで、かかる追加ブロック2
Bがスライダ33のストッパ部材として機能するので、
スライダ33を仮保持部材1上で遊びなく適切に閉じ込
めることができ、仮保持部材1上でスライダ33とスト
ッパとが強く衝突して破損してしまうトラブルを避ける
ことが可能となるものである。
【0023】尚、前記実施例では本発明の単位ブロック
2としてベースブロック2A及び追加ブロック2Bの2
種類を用いたが、図10に示すように、追加ブロック2
Bのみで仮保持部材1を構成し、スライダ33の両端に
対応した2箇所の追加ブロック2Bをストッパ部材とし
て用いるように構成しても差し支えない。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のスラ
イダの仮保持部材は、スライダが遊嵌する保持部を備え
た単位ブロックをスライダの長手方向に沿って繰り返し
連結することで構成されていることから、かかる単位ブ
ロックの連結個数を任意に選択することにより、製品型
番の違い等によってスライダの長さが異なる場合であっ
ても、これに柔軟に対応して該スライダを軌道レールか
ら抜き取ることが可能である。また、スライダが組み付
けられた状態で任意の単位ブロックをこれに隣接する単
位ブロックに対して変位させるようにすれば、かかる単
位ブロックをストッパ部材として使用し、スライダの長
さに応じた位置にストッパ部材を設けることができるの
で、スライダを仮保持部材上に遊びなく適切に保持する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された仮保持部材の実施例を示
す斜視図である。
【図2】 実施例に係る仮保持部材を単位ブロックに分
解した状態を示す斜視図である。
【図3】 実施例に係る仮保持部材の使用方法を示す斜
視図である。
【図4】 実施例に係る追加ブロックを示す斜視図であ
る。
【図5】 図4のA矢視図である。
【図6】 図4のB矢視図である。
【図7】 図5のVII−VII線断面図である。
【図8】 スライダを軌道レールから仮保持部材に組み
付けた状態を示す斜視図である。
【図9】 追加ブロックを回転させてスライダのストッ
パ部材として機能させた状態を示す斜視図である。
【図10】 ベースブロックを用いずに追加ブロックの
みで仮保持部材を構成した例を示すものである。
【符号の説明】
1…仮保持部材、2…単位ブロック、2A…ベースブロ
ック、2B…追加ブロック、21…保持部、23…結合
ボス部、24…凹穴部、32…軌道レール、33…スラ
イダ、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無限循環するボール列を備えたスライダ
    が軌道レールに沿って自在に移動可能な直線案内装置に
    対して使用され、上記軌道レールとスライダとが分離さ
    れた状態において該スライダを保管するための仮保持部
    材であって、 スライダが遊嵌する保持部を備えると共に該スライダの
    移動方向長さよりも短く形成され、かかる方向に沿って
    繰り返し連結される複数の単位ブロックと、 互いに隣接する単位ブロック同士を結合する連結手段と
    から構成されることを特徴とするスライダ仮保持部材。
  2. 【請求項2】 上記連結手段は、互いに隣接する単位ブ
    ロックを結合するに当たり、一方の単位ブロックを他方
    の単位ブロックに対してスライダの移動方向と直交する
    方向へ変位可能に連結していることを特徴とする請求項
    1記載のスライダ仮保持部材。
  3. 【請求項3】 互いに隣接する単位ブロックの形状が完
    全に重なり合った状態、又は一部がはみ出した状態の双
    方の状態下で、これら単位ブロック同士の結合状態を固
    定するロック手段を備えたことを特徴とする請求項2記
    載のスライダの保持部材。
  4. 【請求項4】 上記連結手段は、各単位ブロックの保持
    部から突出する略円筒状の結合ボス部と、やはり各単位
    ブロックの保持部に形成されると共に上記結合ボス部が
    嵌合する凹穴部とから構成され、互いに隣接する単位ブ
    ロックが上記結合ボス部を中心として自在に回転し得る
    ことを特徴とする請求項3記載のスライダ仮保持部材。
  5. 【請求項5】 上記ロック手段は、上記結合ボス部の外
    周面と凹穴部の内周面との間で作用する係合凸条及び係
    合凹条であることを特徴とする請求項4記載のスライダ
    仮保持部材。
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