JP2008082504A - 直動案内装置の仮軸および直動案内装置のベアリング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】仮軸21は、2つの分割部品21a、21bから構成され、仮軸21の断面形状が直動案内装置のレール11の断面形状とほぼ同一であり、仮軸21の端部22a、22bの断面外形形状の大きさは中央の断面外形形状の大きさよりも大きく、レール11の断面外形形状の大きさよりも大きく、仮軸21の中央部の断面外形形状の大きさはレール11の断面外形形状の大きさよりも小さくする。
【選択図】 図1
Description
また、ベアリング12をレール11に装着する前には、ベアリング12に設けられた転動体が転動体転動溝から落ちるのを防止するために、レール11を模して成型された樹脂製の仮軸上にベアリング12が保持される。そして、レール11の長手方向に仮軸を配置し、仮軸上のベアリング12をレール11上に乗り移らせることにより、ベアリング12をレール11に装着することができる。
また、ベアリング12をレール11に挿入する場合、サイドシール14のリップ部がレール11の断面より一回り小さくなっており、サイドシール14がレール11の端部を通過する時に傷つくことがあることから、レール11の端部に面取り加工を施す必要があり、コストアップを招くという問題があった。
そこで、本発明の目的は、ベアリングの抜け落ちを防止しつつベアリングを運搬できるようにするとともに、サイドシールの損傷を伴うことなく、ベアリングをレールに挿入することが可能な直動案内装置の仮軸および直動案内装置のベアリングを提供することである。
これにより、仮軸の両端の部分を太くしたり、仮軸の中央の部分を細くしたりすることができ、ベアリングの抜け落ちを防止するためのストッパとしての機能を仮軸に持たせたり、ベアリングを挿入する際の摩擦力を低減したりすることが可能となることから、仮軸上のベアリングの運搬性や装着性を改善することができる。
これにより、仮軸の両端の部分にベアリングの抜け落ちを防止するためのストッパとしての機能を持たせることができ、仮軸上のベアリングが抜け落ちないようにするためのストッパを別途設けることなく、ベアリングを運搬することが可能となる。
これにより、分割部品を組み合わせることで、仮軸の長さをベアリングの種類に合わせることが可能となり、ベアリングの種類の種類ごとに仮軸を作製する必要がなくなることから、コストアップを抑制することができる。
これにより、分割部品の部品点数を少なくすることができ、分割部品を作製するための型にかかる費用を抑制して、コストアップを抑制することが可能となるとともに、分割部品の管理が煩雑化するのを防止することができる。
また、請求項6記載の直動案内装置の仮軸によれば、前記分割された部品は、それらの部品を互いに結合させる係合部を備えることを特徴とする。
これにより、分割部品の組立および分解を容易に行うことが可能となり、分割部品の組立および分解にかかる時間を短縮することが可能となるとともに、分割部品を再利用することができる。
これにより、仮軸に複雑な形状を持たせた場合においても、低コストで大量生産することが可能となる。
また、請求項8記載の直動案内装置の仮軸によれば、前記仮軸の端部は内側に向けて弾性変形可能な構造であることを特徴とする。
これにより、レール上面にカバーが装着されたためにレールの断面外形が変化した場合においても、1つの仮軸で対応することができ、コストアップを抑制することが可能となるとともに、仮軸の管理が煩雑化するのを防止することができる。
これにより、ベアリングに組み込まれた転動体の間に仮軸の突起部を入り込ませることができる。
また、請求項10記載の直動案内装置のベアリングによれば、請求項1から8のいずれか1項記載の仮軸に搭載されていることを特徴とする。
これにより、ベアリングの抜け落ちを防止しつつベアリングを運搬できるようにするとともに、サイドシールの損傷を伴うことなく、ベアリングをレールに挿入することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る直動案内装置の仮軸の概略構成を示す斜視図、図2(a)は図1の仮軸の分割部品を一方の端面から見た時の概略構成を示す斜視図、図2(b)は図1の仮軸の分割部品を他方の端面の一方の側から見た時の概略構成を示す斜視図、図2(c)は図1の仮軸の分割部品を他方の端面の他方の側から見た時の概略構成を示す斜視図、図2(d)は図2(a)の仮軸の分割部品の端部を拡大して示す斜視図、図3(a)は図2の仮軸の分割部品の概略構成を示す側面図、図3(b)は図2の仮軸の分割部品の概略構成を示す上面図、図3(c)は図2の仮軸の分割部品の概略構成を示す前面図、図3(d)は図2の仮軸の分割部品の概略構成を示す後面図である。
すなわち、仮軸21の断面形状が図8の直動案内装置のレール11の断面形状とほぼ同一であり、仮軸21の端部22a、22bの断面外形形状の大きさは中央の断面外形形状の大きさよりも大きくすることができる。さらに、仮軸21の端部22a、22bの断面外形形状の大きさはレール11の断面外形形状の大きさよりも大きく、仮軸21の中央部の断面外形形状の大きさはレール11の断面外形形状の大きさよりも小さくすることができる。
なお、仮軸21の中央部と滑らかに繋がれる部分を含む仮軸21の端部22a、22bの長さは、エンドキャップ13の厚さより小さいことが好ましい。
これにより、ベアリング12のボールが仮軸21の端部22a、22bに乗り上げる時に、ベアリング12のシールがレール11に既に乗り移っているようにすることができ、ベアリング12のボールに押されて仮軸21の端部22a、22bが変形した場合においても、ベアリング12のシールが傷つくのを防止することができる。
一方、仮軸21を分解する場合には、ドライバを切り欠き部26aに挿入し、係合部25aの係合を解くことにより、分割部品21a、21b同士を切り離すことができる。
なお、仮軸21は射出成形によって熱可塑性樹脂を用いて成形することができ、仮軸21に複雑な形状を持たせた場合においても、低コストで大量生産することが可能となる。
図4において、仮軸の分割部品121aの結合面には、分割部品121aを結合させる係合部127aが設けられる。また、分割部品21aの結合面には、分割部品121aを結合させた時の位置決めを行う凸部125aが形成されるとともに、もう一方の分割部品の係合部および凸部を挿入する凹部128aが形成されている。
そして、仮軸21上のベアリング12をレール11に装着する場合、図5に示すように、レール11の端面に仮軸21の端部22aを密着させる。そして、仮軸21上のベアリング12をレール11上に乗り移らせることにより、ベアリング12をレール11に装着することができる。
図6において、仮軸は、5つの分割部品31〜35から構成され、その断面の外形形状が長手方向に渡って一様ではないように構成されている。
これにより、ベアリング12のボールが分割部品31、35の端部に乗り上げる時に、ベアリング12のシールがレール11に既に乗り移っているようにすることができ、ベアリング12のボールに押されて分割部品31、35の端部が変形した場合においても、ベアリング12のシールが傷つくのを防止することができる。
また、例えば、分割部品31〜35の結合面には、分割部品31〜35を互いに結合させる係合部を設けることができる。そして、仮軸を組み立てる場合には、分割部品31〜35の係合部を係合させることで、分割部品31〜35同士を結合することができる。
12 ベアリング
13 エンドキャップ
14 サイドシール
21 仮軸
21a、21b、121a 分割部品
22a、22b 端部
23a、23b 張り出し部
24a 離間部
25a、127a 係合部
26a 切り欠き部
27a、125a 凸部
28a、128a 凹部
29a 覆い部
31、35、41 端部分割部品
32、33、34、42、43、44 中央部分割部品
42a、43a、44a 突起部
Claims (10)
- 直動案内装置のベアリングを仮に保持する直動案内装置の仮軸において、
断面の外形形状が長手方向に渡って一様ではないことを特徴とする直動案内装置の仮軸。 - 前記仮軸の断面形状が前記直動案内装置のレールの断面形状と実質的に同一であり、前記仮軸の少なくとも一端の断面外形形状の大きさは中央の断面外形形状の大きさよりも大きいことを特徴とする請求項1記載の直動案内装置の仮軸。
- 前記仮軸の断面形状が前記直動案内装置のレールの断面形状と実質的に同一であり、前記仮軸の少なくとも一端の断面外形形状の大きさは前記レールの断面外形形状の大きさよりも大きく、前記仮軸の中央部の断面外形形状の大きさは前記レールの断面外形形状の大きさよりも小さいことを特徴とする請求項1または2記載の直動案内装置の仮軸。
- 前記仮軸は軸方向に対して2つ以上に分割可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の直動案内装置の仮軸。
- 前記仮軸は軸方向に対して2つに分割可能であり、前記分割された部品は互いに同じ形状であることを特徴とする請求項4記載の直動案内装置の仮軸。
- 前記分割された部品は、それらの部品を互いに結合させる係合部を備えることを特徴とする請求項4または5記載の直動案内装置の仮軸。
- 前記仮軸は射出成形によって熱可塑性樹脂を用いて成形されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の直動案内装置の仮軸。
- 前記仮軸の端部は内側に向けて弾性変形可能な構造であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の直動案内装置の仮軸。
- 少なくとも一部の突起部が、前記ベアリングに組み込まれた転動体が接触する仮軸の部分に突起部を設けたことを特徴とする請求項1記載の直動案内装置の仮軸。
- 請求項1から9のいずれか1項記載の仮軸に搭載されていることを特徴とする直動案内装置のベアリング。
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