JP3213363U - 小型直線運動モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドブロック本体の構造及び還流素子の強度を維持しつつ、還流素子のボール径方向衝撃に対抗する能力を強化し得るような還流素子の係合構造を有する小型直線運動モジュールを提供する。【解決手段】小型直線運動モジュールMは、直線レール1と、スライドブロック2と、複数のボール24を備える。スライドブロック2はスライドブロック本体21と、複数の還流素子22と2つのエンドキャップアセンブリ23を有する。還流素子22はそれぞれ還流溝221及び第1防塵部223を有し、還流素子23の両端にはそれぞれ少なくとも1つの第1係合構造222を有する。2つのエンドキャップアセンブリ23はそれぞれスライドブロック本体21の端面212に設置され、各エンドキャップアセンブリ23はそれぞれ複数の還流ガイド溝と複数の第2係合構造232を有し、その第2係合構造232は還流素子22の両端の第1係合構造222と接続される。【選択図】図2

Description

本考案は、小型直線運動モジュールに関し、特に、その還流素子とエンドキャップアセンブリとの係合構造を有する小型直線運動モジュールに関する。
従来の小型直線運動モジュールは、主に、直線レールと、スライドブロックと、複数のボールから構成される。直線レールはレール溝を有し、スライドブロックの内側には内部還流溝を設け、二者共同でボール運行の内部還流流路を組成する。スライドブロックは、スライドブロック本体と複数の還流素子を備える。還流素子とスライドブロック本体に接続する一側に還流溝を設け、還流溝はスライドブロック本体外側の外部還流溝と共同して外部還流流路を組成する。即ち、ボールは前記内部還流流路からエンドキャップの還流ガイドカーブと前記外部還流流路間を通って循環の運動をすることができる。また、実際の応用において、小型直線運動モジュールの組立精度を高めると同時に、作動時の防塵効果を向上させるために、追加の固定部材及び第1防塵部をスライドブロック本体に被せることによって、上記の効果を提供するようになっている。
上述構造において、運動をスムーズにするために、還流エンドキャップ、循環部材、還流素子等の部材は、プラスチックによって射出成形で作られた部材であり、適切なプロセス条件によって、各部材の間の接合にずれがないように構成し、ボール循環経路の壁の連続性と平坦性が保たれるようにしている。従来の組立工程において、金属材料のスライドブロック本体とプラスチック材料の還流素子を組立てる時、スライドブロック本体において、内部還流溝、または外部還流溝に隣接する所に凹部を設置すると同時に、その凹部と還流素子の凸部を結合させることで組立を完成する。しかしながら、スライドブロック本体の構造が破壊されやすい構成であり、ボールが循環運動する過程において、還流素子の凸部とスライドブロック本体の凹部の接合箇所がボール径方向の衝撃に対抗する能力に乏しいため、2者間の結合がしっかり固定されず、分離、またはぐらつくので、還流素子の変位を引き起こし、ボール循環運動のスムーズ性及びシステム作動の安定性に影響を及ぼし、更に還流素子とスライドブロック本体の接合する所に破裂、損壊を引起す。
したがって、如何にして、還流素子の係合構造が、組立時にスライドブロック本体の構造を破壊しないと同時に、還流素子のボール径方向衝撃に対抗する能力を強化できる小型直線運動モジュールを提供するかがいま、重要な課題の一つとなる。
上記の課題に鑑て、本考案の目的は、スライドブロック本体の構造及び還流素子の強度を維持しつつ、還流素子のボール径方向衝撃に対抗する能力を強化し得るような還流素子の係合構造を有する小型直線運動モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案の小型直線運動モジュールは、直線レールと、スライドブロックと、複数のボールを備える。直線レールは複数のレール溝を有し、スライドブロックは直線レールにスライド可能に設置する。スライドブロックは、スライドブロック本体と、複数の還流素子と、2つのエンドキャップアセンブリとを備える。スライドブロック本体の内側は前記複数のレール溝に対応する複数の内部還流溝を有し、スライドブロック本体は2つの端面を有し、スライドブロック本体の外側は前記複数の内部還流溝に対応する複数の外部還流溝を有し、前記複数の内部還流溝と前記複数のレール溝は複数の内部還流流路を形成する。前記複数の還流素子はスライドブロック本体の外側に接続し、各前記複数の還流素子はそれぞれ各前記複数の外部還流溝に対応する還流溝及び第1防塵部を有し、前記複数の還流溝と前記複数の外部還流溝は複数の外部還流流路を形成すると同時に、各前記複数の還流素子の両端はそれぞれ少なくとも1つの第1係合構造を有し、各第1防塵部は直線レールの軸直角方向に沿って、各還流溝から各レール溝へ向けて延伸し、各第1防塵部はスライドブロック本体の一部を覆うと同時に、還流素子と一体成型の単一部品である。2つのエンドキャップアセンブリはそれぞれ前記複数の端面に設置し、各前記複数のエンドキャップアセンブリはそれぞれ複数の還流ガイド溝と複数の第2係合構造を有し、前記複数の還流ガイド溝と前記複数の内部還流流路及び前記複数の外部還流流路を互いに対応して接合することで複数の循環流路を形成すると同時に、前記複数の第2係合構造はそれぞれ対応する前記複数の第1係合構造に接続する。複数のボールは各循環流路内を循環運動する。
一実施例において、スライドブロックは少なくとも2つのボール保持部材を備え、前記複数のボール保持部材はそれぞれ前記複数の内部還流溝に対応して設置し、前記複数のボール保持部材の両端はそれぞれアンダーカット部を有し、前記複数のアンダーカット部はそれぞれ前記複数のエンドキャップアセンブリに接続する。
一実施例において、前記複数のエンドキャップアセンブリは更にそれぞれ固定溝を有し、アンダーカット部は固定溝に収容される。
一実施例において、ボール保持部材は内部還流溝に向けた表面は円弧面であると同時に、円弧面と前記複数のボールに接する。
一実施例において、第1係合構造は凸状構造であり、第2係合構造は凹状構造である。
一実施例において、凸状構造の外形は、柱状(円柱状、多角柱状を含む)、円錐状、板状、フック状、または外ダブテール(dovetail)状(ありほぞ状)である。
一実施例において、第1係合構造は凹状構造であり、第2係合構造は凸状構造である。
一実施例において、還流素子は、還流溝より離れた(場合によっては、遠く離れた)表面に更に少なくとも2つの第1固定部を有し、スライドブロックは金属補強部材を更に備え、金属補強部材はスライドブロック本体の外縁部に設置し、金属補強部材は少なくとも2つの第2固定部を有し、前記複数の第2固定部は前記複数の第1固定部に対応して接続する。
一実施例において、スライドブロック本体の前記複数の端面はそれぞれ少なくとも1つの凹部を有すると同時に、前記複数のエンドキャップアセンブリはそれぞれ少なくとも1つの位置決め柱を更に有し、前記複数の位置決め柱は対応する前記複数の凹部に嵌め合う。
一実施例において、位置決め柱の外形は、円柱状、多角柱状、または円錐状である。
一実施例において、スライドブロックは2つのエンドキャップ防塵部材を更に備え、前記複数のエンドキャップ防塵部材はそれぞれ前記複数のエンドキャップアセンブリに対応して設置し、前記複数のエンドキャップ防塵部材はそれぞれ2つの第2防塵部と補強板を有し、前記複数の第2防塵部は前記複数の内部還流流路に対応して設置し、補強板はエンドキャップ防塵部材のエンドキャップアセンブリの一側に向けて設置する。
上記より、本考案の小型直線運動モジュールの還流素子の両端はそれぞれ複数の第1係合構造を有し、前記複数の第1係合構造はそれぞれエンドキャップアセンブリの複数の第2係合構造にそれぞれ接続することで、ボールが循環運動する過程において、その還流素子のボール径方向衝撃に対抗する能力を強化すると同時に、還流素子とエンドキャップアセンブリの接合する所は、ボールの衝撃によって、第1係合構造と第2係合構造が欠落、または破損を生じることがなく、従来の如くスライドブロック本体に係合構造を設けるのに比べて、還流素子とエンドキャップアセンブリ、及びスライドブロック本体がしっかりと結合し、ボール循環運動のスムーズ性及びシステム作動の安定性を高めることができる。
また、製造工程において、プラスチック材料である還流素子とエンドキャップアセンブリの第1係合構造と第2係合構造は射出成形で製造することができ、そのため、スライドブロック本体の外部還流溝に隣接する所に凹部を機械加工して還流素子と結合する必要がないため、製造工程と組立工程を簡素化でき、従来の如くスライドブロック本体に係合構造としての凹部を設けるのに比べて、製造コストを下げ、スライドブロック本体構造の完全性を維持すると同時に、全体システムの組立強度を高めることができる。
本考案の一実施例に係る小型直線運動モジュールの立体図である。 図1に示す小型直線運動モジュールの分解図である。 図1に示すエンドキャップアセンブリの一部拡大図である。 本考案における第1係合構造と第2係合構造の一部拡大図である。 図1に示す小型直線運動モジュールのA−A線分に沿った断面図である。 本考案におけるエンドキャップアセンブリとスライドブロック本体の組立概略図である。 本考案におけるボール保持部材とスライドブロックのエンドキャップアセンブリの組立概略図である。 本考案におけるボール保持部材の立体図である。 図8Aに示すボール保持部材の拡大表示範囲Bの拡大図である。 図8Aに示すボール保持部材のC−C線分に沿った断面図である。
関連する図面を参照しながら、本考案の好ましい実施例に係る小型直線運動モジュールを以下の通りに説明し、このうち同じ部材は同じ符号を付して説明する。
図1、図2、図3及び図5を同時に参照されたい。図1は本考案の一実施例に係る小型直線運動モジュールの立体図である。図2は図1に示す小型直線運動モジュールの分解図である。図3は図1に示すエンドキャップアセンブリの一部拡大図である。図5は図1に示す小型直線運動モジュールのA−A線分に沿った断面図である。
本考案の小型直線運動モジュールMは直線レール1と、スライドブロック2と、複数のボール24を備える。直線レール1は複数のレール溝11を有し、スライドブロック2は直線レール1にスライド可能に設置する。スライドブロック2はスライドブロック本体21と、複数の還流素子22と、2つのエンドキャップアセンブリ23とを備える。スライドブロック本体21の内側は前記複数のレール溝11に対応する複数の内部還流溝211を有し、スライドブロック本体21は2つの端面212を有し、スライドブロック本体21の外側は前記複数の内部還流溝211に対応する複数の外部還流溝213を有し、前記複数の内部還流溝211と前記複数のレール溝11は複数の内部還流流路P1(図5参照)を形成する。前記複数の還流素子22はスライドブロック本体21の外側に接続し、各前記複数の還流素子22はそれぞれ各前記複数の外部還流溝213に対応する還流溝221及び第1防塵部223を有し、前記複数の還流溝221と前記複数の外部還流溝213は複数の外部還流流路P2(図5参照)を形成すると同時に、各前記複数の還流素子22の両端はそれぞれ少なくとも一つの第1係合構造222を有し、各第1防塵部223は直線レール1の径方向(軸直角方向)に沿って、各還流溝221から各レール溝11に向けて延伸し、各第1防塵部223はスライドブロック本体21の一部を覆うと同時に、還流素子22と一体成型の単一部品である。2つのエンドキャップアセンブリ23はそれぞれ前記スライドブロック本体21の複数の端面212に設置し、各前記複数のエンドキャップアセンブリ23はそれぞれ複数の還流ガイド溝231と複数の第2係合構造232を有し、前記複数の還流ガイド溝231と前記複数の内部還流流路P1、及び前記複数の外部還流流路P2を互いに対応して接合することで複数の循環流路(図示しない)を形成すると同時に、前記複数の第2係合構造232はそれぞれ対応する前記複数の第1係合構造222に接続する。複数のボール24は各循環流路に沿って循環運動する。前記複数の循環流路は対応する前記複数の内部還流流路P1、前記複数の還流ガイド溝231(図3参照)、前記複数の外部還流流路P2、及び前記複数のもう一方の還流ガイド溝231から組成される。
還流素子22の還流溝221より遠く離れた表面は少なくとも2つの第1固定部224(図2、図4参照)を更に有し、スライドブロック2は金属補強部材26を更に備え、これによりスライドブロック本体21の外縁部を保護すると同時に、スライドブロック本体21、還流素子22、及びエンドキャップアセンブリ23全体の剛性と耐衝撃性を増加する。金属補強部材26は少なくとも2つの第2固定部261を有し、本実施例では片側に2つの第2固定部261、合計4つの第2固定部261を例として説明を行う。第2固定部261は、例えば、凸出構造(ただし、これに限定されない)であると同時に、第1固定部224は対応する凹部構造である。または、第2固定部261は凹部構造であり、第1固定部224は対応する凸出構造である。前記複数の第2固定部261は、前記複数の第1固定部224に対応して接続することで、金属補強部材26がねじで固定しなくても、スライドブロック本体21、複数の還流素子22及び2つのエンドキャップアセンブリ23を組み合せて成るアセンブリをしっかりと覆い、スライドブロック2の全体構造強度を高めることができる。還流素子22と金属補強部材26を強制的に分離すると、第1固定部224、または第2固定部261、更に全体の還流素子22の構造のいずれも同時に破壊され、このような高接合強度の設計は、その構造を破壊することによってのみ還流素子22と金属補強部材26を分離させることができる。
スライドブロック2は2つのエンドキャップ防塵部材27を更に備え、前記複数のエンドキャップ防塵部材27はそれぞれ前記複数のエンドキャップアセンブリ23に対応して設置し、前記複数のエンドキャップ防塵部材27はそれぞれ2つの第2防塵部271と補強板272を有する。前記複数の第2防塵部271は前記複数の内部還流流路P1に対応して設置し、第2防塵部271の設計は、塵埃、または異物が内部還流流路P1端面からスライドブロック本体21及びレール溝11内部に入るのを防ぎ、ボール24の作動に対しては影響を及ぼすことはない。補強板272はエンドキャップ防塵部材27に一体的に設けられ、エンドキャップアセンブリ23の一側に対向するように設けられる。補強板272の材料は、金属であると同時に、これに対してエンドキャップ防塵部材27及び第2防塵部271をプラスチック出射被覆の方法を利用して一体成形することにより、単一部品として構成する。
図2、図3、図5及び図6に示すように、エンドキャップアセンブリ23は第1エンドキャップ235と第2エンドキャップ236を備える。第1エンドキャップ235は複数の第1還流ガイド部2311(図3参照)を有し、第2エンドキャップアセンブリ236は複数の第2還流ガイド部2312を有する。エンドキャップアセンブリ23は第1エンドキャップ235と第2エンドキャップ236の2つの部材を互いに係合し嵌め合せてなり、且つ第1エンドキャップ235と第2エンドキャップ236の2つの部材を組合わせた後、前記複数の第1還流ガイド部2311と前記複数の第2還流ガイド部2312は前記複数の還流ガイド溝231を共同形成する。還流ガイド溝231は対応する内部還流流路P1と外部還流流路P2とに対応して接合すると同時に、エンドキャップアセンブリ23の対応する2つの還流ガイド溝231はそれぞれ対応する内部還流流路P1と外部還流流路P2とにそれぞれ接合することで、複数のボール24が其の中を循環移動することができるように構成される。
図2と図4に示すように、本実施例において、還流素子22の第1係合構造222は凸出構造であると同時に、エンドキャップアセンブリ23の第2係合構造232は凹状構造であり、第1係合構造222と第2係合構造232は対応して設置すると同時に、2者の結合はボール24が循環運動の過程において、前記還流素子22がボール24の径方向衝撃に対抗する能力を強化すると同時に、還流素子22とエンドキャップアセンブリ23の接合する所で、ボール24の衝撃によって、第1係合構造222と第2係合構造232が欠落、または破損を生じるようなことがなく、還流素子22とエンドキャップアセンブリ23、及びスライドブロック本体21がしっかりと結合し、ボール24の循環運動のスムーズ性及びシステム作動の安定性を高めることができる。
また、第1係合構造222は凸出構造であると同時に、第2係合構造232は凹状構造であり、第1係合構造222と第2係合構造232は対応して設置する。製品設計のニーズに応じて、第1係合構造222は凹状構造であり、第2係合構造232は凸出構造である(図示しない)。第1係合構造222、または第2係合構造232の凸状構造の外形は、柱状、円錐状、板状、フック状、または外ダブテール(dovetail)状(即ち、ありほぞ状)である。柱状は、円柱状、または多角柱状である。本実施例において、第1係合構造222の凸状構造外形は、例えば、外ダブテール状であるが、これに限定されない。第2係合構造232の凹状構造外形は、第1係合構造222に対応して内ダブテール状(即ち、あり溝状)である。
第1係合構造222と第2係合構造232の設計によって、プラスチック材料である還流素子22とエンドキャップアセンブリ23の第1係合構造222と第2係合構造232は射出成形を利用して作られるため、スライドブロック本体21は外部還流溝213の隣接する所に機械加工して還流素子22と結合する必要がなく、製造工程と組立工程を簡素化し、製造コストを下げ、スライドブロック本体21の構造の完全性を維持すると同時に、全体システムの組立強度を高めることができる。
図2と図5を同時に参照されたい。本実施例において、各前記複数の還流素子22はそれぞれ第1防塵部223を更に有し、各第1防塵部223は直線レール1の径方向(軸直角方向)に沿って、各還流溝221から各レール溝11へ向けて延伸し、各第1防塵部223はスライドブロック本体21の一部を覆うように構成され、還流素子22と一体成型された単一部品として構成される。第1防塵部材223の設計によって、塵埃、または異物がスライドブロック本体21のサイド、または下方からスライドブロック本体21の内部に入るのを防ぎ、その場合においても、ボール24の作動に影響を及ぼすことはない。更に説明すると、第1防塵部223は還流素子22の一側に接続すると同時に、第1防塵部223はスライドブロック本体21の底側に対応して設置すると同時に、第1防塵部223はスライドブロック本体21の一部を覆う。本実施例において、第1防塵部223と還流素子22を一体成型の単一部品に統合し、プラスチック射出成形によって、第1防塵部223と還流素子22を1回の成形操作で形成する。第1防塵部223と還流素子22を単一部品とする設計によって、部品を更に薄くでき、スライドブロック2全体構造の体積が縮減すると同時に、製造と組立工程を減少することができる。
図2と図6に示すように、本実施例において、スライドブロック本体21の前記複数の端面212はそれぞれ少なくとも1つの凹部2121を有すると同時に、前記複数のエンドキャップアセンブリ23は更に少なくとも一つの位置決め柱233を有し、前記複数の位置決め柱233は対応する前記複数の凹部2121に嵌め合うことで、前記複数のエンドキャップアセンブリ23はそれぞれ前記複数の端面212に取り付けられる。位置決め柱233を凹部2121に設置する時、製造プロセス、または機構設計に基づいて、互いの結合をゆったり、またはタイトフィットにすることができる。更に説明すると、前記複数の位置決め柱233は第1エンドキャップアセンブリ235に設置し、端面212の表面に向くと同時に、前記複数の位置決め柱233は前記複数の凹部2121に対応して設置する。本実施例において、位置決め柱233は、例えば、円柱状であるが、これに制限されない。位置決め柱233の外形は、円柱状、多角柱状、または円錐状である。前記複数の凹部2121は前記複数の位置決め柱233に合わせて設置する。従来のエンドキャップは単にねじロックのみでスライドブロック本体21の端面212と結合するのと比べ、本実施例では、位置決め柱233によって、凹部2121に嵌め合う結合設計はエンドキャップアセンブリ23を端面212に取付けるコリメーションを高め、還流ガイド溝231と内部還流流路P1、外部還流流路P2のずれによって、組立の公差を下げることができ、エンドキャップアセンブリ23をスライドブロック本体21の端面212に更に強固に設置し、エンドキャップアセンブリ23構造の安定性を高め、ボール24の循環運動においてのスムーズ性及びシステム作動の安定性を確保することができる。
図2、図7、図8A、図8B、図8Cに示すように、スライドブロック2は少なくとも2つのボール保持部材25を更に備え、前記複数のボール保持部材25はそれぞれ前記複数の内部還流溝211に対応して設置し、前記複数のボール保持部材25の両端はそれぞれアンダーカット部251を有し、前記複数のアンダーカット部251はそれぞれ前記複数のエンドキャップアセンブリ23に接続し、ボール保持部材25と内部還流溝211はボール24の可動範囲を制限するパイプ空間を共同に組成することで、スライドブロック2が製造後の運送及び組立の過程において、ボール24が落下することがない。前記複数のエンドキャップアセンブリ23はそれぞれ固定溝234を更に有し、アンダーカット部251は固定溝234に収容する。更に説明すると、ボール保持部材25のアンダーカット部251は2つの延伸方向を有し、2つの延伸方向はそれぞれ内部還流溝211の長軸方向に垂直な方向、及び内部還流溝211の長軸方向に平行な方向であり、ボール保持部材25を固定溝234に組立てる時、固定溝234の形状がアンダーカット部251の2つの延伸方向と合致することで、アンダーカット部251がエンドキャップアセンブリ23の固定溝234内に嵌め合うと同時に、深く入ることができ、ボール保持部材25の構造の安定性を高め、且つボール保持部材25のボール衝撃に対抗する能力を強化することができる。また、図8Aから図8Cに示すように、ボール保持部材25が内部還流溝211と対向する表面は円弧面であると同時に、この円弧面は前記複数のボールに接し、円弧面の構造は接続されるボール24の球面の一部と対応する。以下、この円弧面を内側表面252と総称する。ボール保持部材25は描画処理後、更にローリング処理を利用して、全体の内側表面252を円弧面に形成し、この工程は、内側表面252の機械剛性及び硬度を高め、更に前記複数のアンダーカット部251を曲げることで、ボール保持部材25の外側表面253及びその他の部分に靭性を付与し、ボール保持部材25全体の弾性限度を増加することができる。また、ボール保持部材25の内側表面252は円弧面の設計であることによって、ボール24とボール保持部材25の間が点接触から線接触、または面接触に変わることで、ボール24のボール保持部材25に対する衝撃を下げることができる。図8Cに示すように、ボール24が内部還流溝211に入り、ボール保持部材25にぶつかることで外向きの推力F24を生じる時、内側表面252は上記の如く機械剛性、硬度、及び接触面積を高めたため、推力F24によるボール保持部材25に対する弾性変形量を低減することができる。また、異物が直線レール1のレール溝11に入り込んで、ボール保持部材25の外側表面253にぶつかることで推力FNを生じた時、その外側表面253及びその他の部位の材料の弾性限界を上げたことで、ボール24はボール保持部材25に対する弾性変形量と衝撃を下げることができることによって、ボール保持部材25は衝撃を受けにくく、変形、または脱落しにくい。
上述をまとめると、本考案の小型直線運動モジュールの還流素子及びエンドキャップアセンブリの両端はそれぞれ複数の第1係合構造及び複数の第2係合構造を有し、前記複数の第1係合構造はそれぞれ前記複数の第2係合構造に接続することで、ボールが循環運動の過程において、還流素子のボール径方向衝撃に対抗する能力を強化すると同時に、還流素子とエンドキャップアセンブリの接合する所が、ボールの衝撃によって、第1係合構造と第2係合構造が欠落、または破損を生じることはなく、還流素子とエンドキャップアセンブリ、及びスライドブロック本体がしっかりと結合し、従来の如くスライドブロック本体に係合構造としての凹部を設けるのに比べて、ボール循環運動のスムーズ性及びシステム作動の安定性を高めることができる。また、製造工程において、第1係合構造と第2係合構造はプラスチック材料を利用して射出成形で製造することができ、スライドブロック本体の外部還流溝の隣接する所に凹部を機械加工して還流素子と結合する必要がなく、製造工程と組立工程を簡素化し、製造コストを下げ、スライドブロック本体構造の完全性を維持すると同時に、全体システムの組立強度を高めることができる。
第1エンドキャップの位置決め柱をスライドブロック本体の端面の凹部に嵌め合わせる結合設計によって、エンドキャップアセンブリを端面に取付けるコリメーションを高め、還流ガイド溝と内部還流流路、外部還流流路のずれによる組立の公差を下げることができ、エンドキャップアセンブリをスライドブロック本体の端面に更に強固に設置し、エンドキャップアセンブリ構造の安定性を高め、ボールの循環運動におけるスムーズ性及びシステム作動の安定性を確保することができる。
また、ボール保持部材のアンダーカット部は2つの延伸方向を有し、2つの延伸方向はそれぞれ内部還流溝の長軸方向に垂直な方向、及び内部還流溝の長軸方向に平行な方向であり、ボール保持部材を固定溝に組立てる時、固定溝の形状がアンダーカット部の2つの延伸方向と合致することで、アンダーカット部がエンドキャップアセンブリ内に嵌め合うと同時に、深く入ることができ、ボール保持部材構造の安定性を高め、且つボール保持部材のボール衝撃に対抗する能力を強化することができる。
上記実施例は例示的なものであって、本発明を限定するためのものではない。本発明の技術的思想および範囲から逸脱することなく行われる等価の修正または変更は、いずれも別紙の特許請求の範囲に含まれる。
本考案は以上の如く構成したため、ボールの径方向衝撃に対抗する能力を有し、還流素子とエンドキャップアセンブリ、及びスライドブロック本体がしっかりと結合し、ボールの循環運動のスムーズ性及びシステム作動の安定性を高めることができると同時に、製造工程と組立工程を簡素化し、製造コストを下げ、スライドブロック本体構造の完全性を維持し、且つ全体システムの組立強度を高めることができる小型直線運動モジュールを提供し得るものである。
1 直線レール
11 レール溝
2 スライドブロック
21 スライドブロック本体
211 内部還流溝
212 端面
2121 凹部
213 外部還流溝
22 還流素子
221 還流溝
222 第1係合構造
223 第1防塵部
224 第1固定部
23 エンドキャップアセンブリ
231 還流ガイド溝
2311 第1還流ガイド部
2312 第2還流ガイド部
232 第2係合構造
233 位置決め柱
234 固定溝
235 第1エンドキャップ
236 第2エンドキャップ
24 ボール
25 ボール保持部材
251 アンダーカット部
252 内側表面
253 外側表面
26 金属補強部材
261 第2固定部
27 エンドキャップ防塵部材
271 第2防塵部
272 補強板
A−A、C−C 線分
B 拡大表示範囲
F24、FN 推力
M 小型直線運動モジュール
P1 内部還流流路
P2 外部還流流路

Claims (11)

  1. 複数のレール溝を有する直線レールと、
    前記直線レールにスライド可能に設置するスライドブロックと、
    各循環流路内を循環運動する複数のボールと、を備え、
    前記スライドブロックは、
    内側に前記複数のレール溝に対応する複数の内部還流溝を有するスライドブロック本体と、
    前記スライドブロック本体の外側に接続する複数の還流素子と、
    前記スライドブロック本体の複数の端面にそれぞれ設置する2つのエンドキャップアセンブリと、を備え、
    前記スライドブロック本体は2つの端面を有し、前記スライドブロック本体の外側は前記複数の内部還流溝に対応する複数の外部還流溝を有し、前記複数の内部還流溝と前記複数のレール溝は複数の内部還流流路を形成し、
    各前記複数の還流素子はそれぞれ各前記複数の外部還流溝に対応する還流溝及び第1防塵部を有し、前記複数の還流溝と前記複数の外部還流溝は複数の外部還流流路を形成すると同時に、各前記複数の還流素子の両端はそれぞれ少なくとも1つの第1係合構造を有し、各前記第1防塵部は前記直線レールの軸直角方向に沿って、各前記還流溝から各前記レール溝へ向けて延伸し、各前記第1防塵部は前記スライドブロック本体の一部を覆うと同時に、前記還流素子と一体成型する単一部品であり、
    各前記複数のエンドキャップアセンブリはそれぞれ複数の還流ガイド溝と複数の第2係合構造を有し、前記複数の還流ガイド溝と前記複数の内部還流流路及び前記複数の外部還流流路を互いに対応して接合することで、複数の循環流路を形成すると同時に、前記複数の第2係合構造はそれぞれ対応する前記複数の第1係合構造に接続することを特徴とする小型直線運動モジュール。
  2. 前記スライドブロックは少なくとも2つのボール保持部材を更に備え、前記複数のボール保持部材はそれぞれ前記複数の内部還流溝に対応して設置し、前記複数のボール保持部材の両端はそれぞれアンダーカット部を有し、前記複数のアンダーカット部はそれぞれ前記複数のエンドキャップアセンブリに接続することを特徴とする請求項1に記載の小型直線運動モジュール。
  3. 前記複数のエンドキャップアセンブリはそれぞれ固定溝を更に有し、前記アンダーカット部は前記固定溝に収容することを特徴とする請求項2に記載の小型直線運動モジュール。
  4. 前記ボール保持部材は前記内部還流溝に向けた表面は円弧面であると同時に、前記円弧面は前記複数のボールに接することを特徴とする請求項2に記載の小型直線運動モジュール。
  5. 前記第1係合構造は凸状構造であり、前記第2係合構造は凹状構造であることを特徴とする請求項1に記載の小型直線運動モジュール。
  6. 前記凸状構造の外形は、柱状、円錐状、板状、フック状、または外ダブテール状であることを特徴とする請求項5に記載の小型直線運動モジュール。
  7. 前記第1係合構造は凹状構造であり、前記第2係合構造は凸状構造であることを特徴とする請求項1に記載の小型直線運動モジュール。
  8. 前記還流素子は、前記還流溝より離れた表面に少なくとも2つの第1固定部を更に有し、前記スライドブロックは金属補強部材を更に備え、前記金属補強部材はスライドブロック本体の外縁部に設置し、前記金属補強部材は少なくとも2つの第2固定部を有し、前記複数の第2固定部は前記複数の第1固定部に対応して接続することを特徴とする請求項1に記載の小型直線運動モジュール。
  9. 前記スライドブロック本体の前記複数の端面はそれぞれ少なくとも1つの凹部を有すると同時に、前記複数のエンドキャップアセンブリはそれぞれ少なくとも1つの位置決め柱を更に有し、前記複数の位置決め柱は対応する前記複数の凹部に嵌め合うことを特徴とする請求項1に記載の小型直線運動モジュール。
  10. 前記位置決め柱の外形は、円柱状、多角柱状、または円錐状であることを特徴とする請求項9に記載の小型直線運動モジュール。
  11. 前記スライドブロックは2つのエンドキャップ防塵部材を更に備え、前記複数のエンドキャップ防塵部材はそれぞれ前記複数のエンドキャップアセンブリに対応して設置し、前記複数のエンドキャップ防塵部材はそれぞれ2つの第2防塵部と補強板を有し、前記複数の第2防塵部は前記複数の内部還流流路に対応して設置し、前記補強板は前記エンドキャップ防塵部材の前記エンドキャップアセンブリの一側に向けて設置することを特徴とする請求項1に記載の小型直線運動モジュール。
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