JP2539401Y2 - リニアガイド装置のリターンガイド - Google Patents

リニアガイド装置のリターンガイド

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JP2539401Y2
JP2539401Y2 JP5875591U JP5875591U JP2539401Y2 JP 2539401 Y2 JP2539401 Y2 JP 2539401Y2 JP 5875591 U JP5875591 U JP 5875591U JP 5875591 U JP5875591 U JP 5875591U JP 2539401 Y2 JP2539401 Y2 JP 2539401Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、リニアガイド装置の
転動体の無限循環経路を構成するべく方向転換路に組み
込まれるリターンガイドに係り、特に精密鋳造で形成さ
れる金属製のリターンガイドの給油口の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリニアガイド装置における給油構
造としては、例えば実開昭64−25525号公報に示
されたものがある。この従来例のリニアガイド装置は、
両側面に軸方向の2条のボール転動溝を有して延長され
たガイドレールと、そのガイドレール上に多数のボール
を介して移動可能に跨架されたスライダとを備えてい
る。スライダはガイドレールのボール転動溝に対向する
ボール転動溝及びこれに平行するボール戻り通路を有す
るスライダ本体とその軸方向の両端に接合して取付けら
れるエンドキャップにより構成されている。エンドキャ
ップの接合端面側には、前記ボール戻り通路と前記相対
向するボール転動溝とを連通せしめる上下2条の湾曲路
と、その湾曲路への給油溝とが形成されている。その湾
曲路の中心部には半円筒状でその外面が湾曲路の内側ガ
イド面を構成するリターンガイドが嵌着されるように構
成されており、そのリターンガイドの中心部の軸方向の
半円溝の一端側はエンドキャップの給油溝に連通され
る。リターンガイドの胴部には中心の半円溝から外面で
ある内側ガイド面に貫通する小孔が上下2ヵ所に給油口
として形成され、各湾曲路にそれぞれ開口している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来例のような標
準のリニアガイド装置の場合は、そのリターンガイドは
合成樹脂の射出成形品として形成されるから、給油口は
その成形加工時に同時に形成することができる。しかし
ながら、リターンガイドを金属製にして精密鋳造等の手
段で製造しようとすると、給油口が小径のため鋳込み時
に湯回り不良を生じやすく、かといって給油口を大径に
すると湾曲路内のボールが給油口を通過する際にガタを
生じてリニアガイド装置の作動性が損なわれるおそれが
あり、また鋳造後に給油口を機械加工で形成するとコス
トアップになってしまうという問題点があった。
【0004】そこでこの考案は、上記従来の問題点を解
決することを課題とするものであり、鋳造可能でかつボ
ール通過時にガタを生じない給油口を備えたリニアガイ
ド装置の金属製リターンガイドを提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
の考案は、両側面に軸方向のボール転動溝を有して延長
されたガイドレールと、このガイドレール上に移動可能
に跨架されると共にガイドレールのボール転動溝に対向
するボール転動溝及びこれに平行するボール戻り通路を
有するスライダ本体と、前記ボール戻り通路と前記相対
向するボール転動溝とを連通せしめる湾曲路及びこの湾
曲路への給油溝を有してスライダ本体の軸方向の両端部
にそれぞれ接合されたエンドキャップと、前記相対向す
るボール転動溝内とボール戻り通路と両湾曲路とでなる
ボール無限循環経路内に転動可能に挿入された多数のボ
ールとを備えたリニアガイド装置において、前記エンド
キャップに係合して前記湾曲路の内側ガイド面を構成す
るリターンガイドを半円筒状に形成し、その中心部の軸
方向の半円溝の一端側を前記エンドキャップの給油溝に
連通せしめるとともに、この半円溝からリターンガイド
外側面に貫通して前記湾曲路に開口する給油口をリター
ンガイドの長手方向に長い長孔または溝により構成した
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】給油口を長孔または長溝としたことで、給油口
自体は大きくなり鋳造時の成形性が向上するから、機械
加工は不要である。また、給油口の中央部は上下の湾曲
路の間を跨ぎ長孔の上下端部付近のみが開口することと
なるから、ボール通過時にガタを生じない。
【0007】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面を参照して説
明する。図1ないし図3は、この考案の第1の実施例で
ある。図1,図2において、ガイドレール1上に、横断
面形状がほぼコ字形をなすスライダ2が相対移動可能に
跨架されている。ガイドレール1には、その両側面に軸
方向に長い横断面ほぼ半円形の各2条のボール転動溝3
A,3Bが設けられている。各ボール転動溝3A,3B
の溝底には、ボールBの脱落を防ぐワイヤー状保持器W
の逃げ溝3aが軸方向に沿って併設されている。
【0008】一方、スライダ2の本体2Aの両袖部4の
内面側に、上記ボール転動溝3Aに対向させたボール転
動溝5Aと、ボール転動溝3Bに対応させたボール転動
溝5Bとがそれぞれ形成され、これらの両対向溝により
ボール転動路6Aと6Bとが構成されている。スライダ
本体2Aの両袖部4には、更にそのボール転動路6Aに
平行して軸方向に貫通させた断面円形のボール戻り通路
7Aとボール転動路6Bに平行したボール通路孔7Bと
が形成されている。
【0009】これに対して、スライダ本体2Aの前後両
端にそれぞれ接合されるエンドキャップ8は金属製の精
密鋳造品であって、図3に示すようにスライダ本体2A
と同様に横断面がほぼコ字状をなし、その両袖部9に
は、スライダ本体2Aの端面2aと当接する端面8a側
に、それぞれ半円状のボール循環路9Aと9Bとが形成
されている。ボール循環路9Aは、上記ボール転動路6
Aとボール戻り通路7Aとを連通させ、ボール循環路9
Bは、上記ボール転動路6Bとボール戻り通路7Bとを
連通させるものである。
【0010】エンドキャップ8の両袖部9には更に、上
記の各半円状のボール循環路9A,9Bの中央部を横断
する半円柱状の凹溝10が形成されている。一方、スラ
イダ本体2Aの端面2aにはリターンガイド11が固着
されている。この実施例のリターンガイド11は、図4
に拡大して示すように、半円筒状に形成された金属製の
精密鋳造品であって、その中心部の軸方向の半円溝11
aからリターンガイド外側面11b(湾曲路の内側ガイ
ド面になる)に貫通する給油口11cが、リターンガイ
ド11の長手方向に長い長孔として形成されている。ス
ライダ本体2Aの端面2aにエンドキャップ8の端面8
aを接合させると、リターンガイド11が前記凹溝10
に嵌合することにより、ボール循環路9A,9Bは半ド
ーナツ状に形成される。 エンドキャップ8の接合側端
面8aには、更に、エンドキャップ8の両袖部9に形成
されている左右の凹溝10,10を連通させる給油溝1
2が設けられ、その給油溝12は給油ニップル13の取
付け用孔14に連通している。エンドキャップ8にはス
ライダ本体2Aへの取付け用ねじ15の挿通孔16A,
16Bが設けてあるが、そのうち給油溝12を貫通する
ねじ挿通孔16Aにはザグリを設けて円環状の給油溝1
2Aを形成し、潤滑剤が挿通ねじ15を迂回して供給で
きるようにしてある。
【0011】なお、エンドキャップ8のボール循環路9
A,9Bにおいて、転動するボールBの外方を案内する
部分の内端部は、図3に示すように、半円状に突出させ
てあり、その鋭角をなす先端がガイドレール1のボール
転動溝3A、3Bにそれぞれ嵌合するようにしたボール
掬いあげ突部21A、21Bが形成され、その先端から
ワイヤー逃げ溝23が併設されている。また、エンドキ
ャップ8の袖部9に設けられている取付け用ねじ挿通孔
16Bの接合側端部には案内凸部24が形成されて、ス
ライダ本体2Aとの接合精度を確保している。
【0012】ボール転動路6Aとボール循環路9Aとボ
ール戻り通路7Aで形成される無限循環経路、及びボー
ル転動路6Bとボール循環路9Bとボール戻り通路7B
で形成される無限循環経路に、それぞれ多数のボールB
が装填されている。図1,図2において、30はガイド
レール1を図外の基台等に固定するためのボルトの挿通
孔、31はスライダ2にテーブル等の被駆動体を固定す
るボルト用のねじ穴である。
【0013】次に、上記実施例の作用を説明する。スラ
イダ本体2Aの接合端面2aにエンドキャップ8の接合
端面8aを向かい合わせて、取付け用小ねじ15をねじ
挿通孔16A,16Bに挿通し締め付けると、リターン
ガイド11が凹溝10に嵌合して、その半円溝11aの
一端側がエンドキャップの給油溝12に連通するととも
に、縦長の長孔からなる給油口11cが上下の湾曲路9
Aと9Bとの間を跨いで、給油口11cの上下端部付近
のみがそれぞれ湾曲路9Aと9Bに開口することとな
る。
【0014】ガイドレール1上のスライダ2を軸方向に
移動させると、ボール転動路6A(6B)に挿入された
ボールBはスライダ2の移動に伴って転動し、スライダ
2に対してスライダ2の移動方向と逆方向に移動する。
そしてスライダ2の端部において、エンドキャップ8に
設けたボール掬いあげ突部21A(21B)に導かれて
方向を変更され、湾曲路9A(9B)に入り、リターン
ガイド11の外側面11bに沿ってUターンする。続い
てスライダ本体2Aのボール戻り通路7A(7B)を通
って反対側のエンドキャップ8の湾曲路9A(9B)に
より再度Uターンされてボール転動路6A(6B)に戻
り転動を続行しつつ移動する循環を繰り返す。そのボー
ル循環の際、給油溝12内の潤滑油はリターンガイド1
1の半円溝11a及び給油口11cを通って湾曲路9
A,9B内のボールBに供給され、その円滑な転動を助
ける。その給油口11cは、各湾曲路9A,9Bの壁面
に小さく開口しているに過ぎないから、ボール通過時に
ガタを生じない。
【0015】図5には、リターンガイド11の他の実施
例を示す。この実施例は、給油口11cを長孔とする代
わりに、半円筒状リターンガイド11の長方形の端面の
一部を肉ぬすみして鋳造することにより縦長の溝として
形成している。このリターンガイド11をスライダ本体
2Aの端面2aに固着することで縦長の給油口11cが
リターンガイド11の側面2ヵ所に開口する。
【0016】この実施例のリターンガイド11も鋳造が
極めて容易であり、かつボールにガタを生じない利点が
ある。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、この考案のリニア
ガイド装置のリターンガイドは、半円筒状の中心部の軸
方向の半円溝からリターンガイド外側面に貫通して湾曲
路に開口する給油口をリターンガイドの長手方向に長い
長孔または溝により構成した。そのため、鋳造時の湯回
り不良がなく給油口を後加工せずに好適に鋳造可能で、
かつボール湾曲路の壁面開口は小さいからボール通過時
にガタを生じることがない給油口を備えたリターンガイ
ドを低コストで提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のリターンガイドを備えた要部を断面
で示すリニアガイド装置の平面図である。
【図2】エンドキャップの右半分を削除して示すリター
ンガイド装置の正面図である。
【図3】エンドキャップの取付面側を示す斜視図であ
る。
【図4】この考案のリターンガイドの一実施例の拡大斜
視図である。
【図5】この考案のリターンガイドの他の実施例の拡大
斜視図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 スライダ 2A スライダ本体 3A,3B ボール転動溝(ガイドレールの) 5A,5B ボール転動溝(スライダの) 7A.7B ボール戻り通路 8 エンドキャップ 9A,9B 湾曲路 11 リターンガイド 11a 半円溝(リターンガイドの) 11b 外側面(リターンガイドの) 11c 給油口(リターンガイドの) 12 給油溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側面に軸方向のボール転動溝を有して
    延長されたガイドレールと、該ガイドレール上に移動可
    能に跨架されると共にガイドレールのボール転動溝に対
    向するボール転動溝及びこれに平行するボール戻り通路
    を有するスライダ本体と、前記ボール戻り通路と前記相
    対向するボール転動溝とを連通せしめる湾曲路および該
    湾曲路への給油溝を有してスライダ本体の軸方向の両端
    部にそれぞれ接合されたエンドキャップと、前記相対向
    するボール転動溝内とボール戻り通路と両湾曲路とでな
    るボール無限循環経路内に転動可能に挿入された多数の
    ボールとを備えたリニアガイド装置において、 前記エンドキャップに係合して前記湾曲路の内側ガイド
    面を構成するリターンガイドを半円筒状に形成し、その
    中心部の軸方向の半円溝の一端側を前記エンドキャップ
    の給油溝に連通せしめるとともに、該半円溝からリター
    ンガイド外側面に貫通して前記湾曲路に開口する給油口
    をリターンガイドの長手方向に長い長孔または溝により
    構成したことを特徴とするリニアガイド装置のリターン
    ガイド。
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