JP3426733B2 - 直線案内装置 - Google Patents

直線案内装置

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JP3426733B2
JP3426733B2 JP24946294A JP24946294A JP3426733B2 JP 3426733 B2 JP3426733 B2 JP 3426733B2 JP 24946294 A JP24946294 A JP 24946294A JP 24946294 A JP24946294 A JP 24946294A JP 3426733 B2 JP3426733 B2 JP 3426733B2
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groove
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flexible rod
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武樹 白井
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直線案内装置に係
り、特に、NCマシン等の工作機械におけるX・Y・Z
軸、自動工具交換装置、自動溶接機、射出成形機、工業
用ロボット等の種々の一般産業機械のスライド部におい
て多用される直線案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の直線案内装置として、軸
方向に沿って形成されたボール転走溝を有する軌道台
と、この軌道台のボール転走溝に相対向する負荷ボール
溝を有する摺動本体の両端にそれぞれ蓋体を取り付けて
形成され、上記負荷ボール溝を含む無限軌道を有する摺
動台と、上記無限軌道内を循環して軌道台のボール転走
溝と摺動本体の負荷ボール溝との間で荷重を負荷する多
数のボールと、上記摺動台の蓋体間に取り付けられ、摺
動台を軌道台から取り外した際にはボールが無限軌道の
負荷ボール溝から脱落するのを防止するボール保持器と
で構成されたものが知られている。
【0003】そして、このような直線案内装置で採用さ
れているボール保持器としては、例えば、金属板を適当
な形状にプレス成形し、負荷ボール溝に対応する位置に
ボールの一部が軌道台側に向けて突出する長孔を開設し
た金属板製もの(特開昭61−274117号公報)
や、軌道台に形成されたボール転走溝の低部中央軸方向
に沿って逃げ溝を形成すると共に、ボール保持器をワイ
ヤや金属板材で形成すると共にその両端に形成した取付
部を蓋体側に設けた取付穴に嵌挿して取り付け、摺動台
を軌道台に組付けた際にはボール保持器の直線部分が上
記逃げ溝内に隙間を維持して嵌合されるようにしたもの
(実開昭63−171722号、実開平1−63817
号、実開平6−14544号の各公報)等、種々のタイ
プのものが提案されている。
【0004】しかしながら、このようなボール保持器を
備えた直線案内装置においては、その無限軌道内に多数
のボールを組み込むためのボール組み込み作業が手作業
に頼らざるを得ず、組立作業における重大な律速段階に
なっていた。
【0005】すなわち、先ず、その摺動本体の一端に一
方の蓋体を取り付けると共にこの蓋体にボール保持器の
一端を取り付け、この状態で摺動本体、一方の蓋体及び
ボール保持器が形成する各無限軌道の中に所定の個数の
ボールを組み込み、更に残りの個数のボールをグリース
等の適当な手段を用いて摺動本体側にあるいは他方の蓋
体側に配置し、次いで、他方の蓋体を摺動本体及びボー
ル保持器の他端側に取り付けることにより行われてい
る。
【0006】また、上記実開平6−14544号公報に
開示されたタイプのボール保持器を備えた直線案内装置
においては、その摺動本体の両端に一対の蓋体を取り付
けると共にこれらの蓋体間に屈曲状ワイヤーからなるボ
ール保持器の両端のフック部を係止させて取り付け、形
成された各無限軌道について、摺動本体の負荷ボール溝
が上になるようにして水平に配置し、その後に屈曲状ワ
イヤーの中央部を左右いずれか一方にずらして負荷ボー
ル溝を開放し、この開放された負荷ボール溝から所定の
個数のボールを組み込むという作業を行う必要がある。
【0007】しかるに、前者の方法においては、ボール
組み込み作業において、ボールをグリース等の適当な手
段を用いて摺動本体側にあるいは他方の蓋体側に配置す
るという微妙な作業が必要になってその自動化は到底困
難であり、また、後者の方法においても、屈曲状ワイヤ
ーの中央部を左右いずれか一方にずらして負荷ボール溝
を開放した際にこの負荷ボール溝が広い範囲で開放され
てしまい、無限軌道内に流し込んだボールがこの負荷ボ
ール溝から溢れ出し易く、無限軌道内に所定個数のボー
ルを一気に充填するということが困難であって、その自
動化が困難である。
【0008】このため、ボール保持器を備えた従来の直
線案内装置においては、いずれにしてもボール組み込み
作業を手作業で行わざるを得ず、その製造コストが嵩む
重大な原因になっていた。
【0009】更に、特開昭61−274117号公報や
実開昭63−171722号及び実開平1−63817
号公報で提案されているタイプの直線案内装置において
は、ボールの無限軌道において、その負荷ボール溝から
それ以外の無負荷ボールの循環領域にボールを円滑に掬
い上げ、あるいは、この無負荷ボールの循環領域から負
荷ボール溝にボールを円滑に送り込むために、ボール保
持器にボール送込み部や円弧部分等を設けているが、こ
れらの機能部分については、ボール保持器がワイヤや薄
い金属板材で形成されているので、蓋体側との位置合わ
せが困難であるほか、変形し易く、使用時に騒音が発生
するという問題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、これらの問題を解決するために鋭意研究を重ねた結
果、ボール保持器を可撓性棒体で形成してその機能をボ
ール脱落防止の機能に特定し、摺動台側に設けられて可
撓性棒体の端部が取り付けられる取付部の少なくとも一
方に、軌道台のボール転走溝に向けて開口するスリット
開口を形成し、このスリット開口を介して可撓性棒体の
少なくとも一方の端部を取付部内に嵌着することによ
り、無限軌道内へのボール組み込み作業が容易になり、
これによって直線案内装置の組立作業を自動化できるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0011】従って、本発明の目的は、組立作業の自動
化が可能な直線案内装置を提供することにある。また、
本発明の他の目的は、使用時の騒音発生を可及的に防止
できる直線案内装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、軸
方向に沿って形成されたボール転走溝とこのボール転走
溝に形成された逃げ溝とを有する軌道台と、この軌道台
のボール転走溝に相対向する負荷ボール溝を有する摺動
本体の両端にそれぞれ蓋体を取り付けて形成され、上記
負荷ボール溝を含む無限軌道を有する摺動台と、上記無
限軌道内を循環して軌道台のボール転走溝と摺動本体の
負荷ボール溝との間で荷重を負荷する多数のボールと、
上記摺動台を軌道台に組付けた際にはその逃げ溝内に隙
間を維持して嵌合され、摺動台を軌道台から取り外した
際にはボールが無限軌道の負荷ボール溝から脱落するの
を防止するボール保持器とで構成された直線案内装置に
おいて、上記ボール保持器が可撓性棒体で形成されてお
り、摺動台側には上記可撓性棒体の両端部を固定するた
めの対の取付部が設けられており、この対の取付部のう
ちの少なくとも一方の取付部には軌道台のボール転走溝
に向けて開口するスリット開口とこのスリット開口に連
通する嵌合穴とが形成されており、上記可撓性棒体の少
なくとも一方の端部が上記スリット開口から嵌合穴内に
押し込まれて固定される直線案内装置である。
【0013】本発明において、軌道台にはその軸方向に
沿うボール転走溝とこのボール転走溝の好ましくは低部
中央軸方向に沿う可撓性棒体の逃げ溝とが形成される
が、ボール転走溝の形状についてはそれがサーキュラー
アーチ溝であっても、また、ゴシックアーチ溝であって
もよく、更に、このボール転走溝の数についても摺動台
側に形成される無限軌道の数に合わせて任意に選択でき
る。
【0014】また、摺動台については、それが上記軌道
台のボール転走溝に相対向する負荷ボール溝を有する摺
動本体とその両端に取り付けられた一対の蓋体とで構成
され、上記負荷ボール溝をその一部とする無限軌道が形
成されていればよく、その形状や構造、組み込まれた無
限軌道の数、更には性能や機能等については特に制限さ
れるものではなく、例えば、片側1条の無限軌道を有す
るタイプのもの、片側2条の無限軌道を有するタイプの
もの、4方向の荷重を負荷できるタイプのもの、一方の
側が下方向の荷重を負荷すると共に他方の側が上方向の
荷重を負荷するいわゆる片持ちタイプのもの、負荷ボー
ル溝を有するベアリングレースが組み込まれたタイプの
もの等を例示することができる。
【0015】そして、この摺動台においては、好ましく
は、その摺動本体に負荷ボール溝と平行であって無限軌
道の一部を構成する無負荷ボール孔を形成し、また、一
対の蓋体には摺動本体に設けた負荷ボール溝の一端と無
負荷ボール孔の一端との間をそれぞれ連通連結して無限
軌道を形成する方向転換案内路を形成するのがよい。
【0016】ここで、このような摺動台については、負
荷ボールが転走する負荷ボール溝と無負荷ボールが転走
する貫通孔とを有する金属製の摺動本体と、半円状溝を
有する樹脂製の蓋本体とこの蓋本体の半円状溝内に嵌着
されて略半円形の方向転換案内路を形成するアールピー
スとで形成された蓋体とから構成されてもよく、また、
負荷ボールが転走する負荷ボール溝を有する金属製の本
体部とこの本体部の側方に位置する無負荷ボールが転走
する貫通孔及び本体部の両端方に位置するアール凸部を
有する樹脂製の成形部とからなる摺動本体と、上記成形
部のアール凸部が嵌合して略半円形の方向転換案内路を
形成する半円状溝を有する樹脂製の蓋体とで構成されも
よい。
【0017】本発明においては、上記摺動台側にはボー
ル保持器である可撓性棒体の端部を固定するための対の
取付部が設けられると共に、少なくともその一方の取付
部には無限軌道の負荷ボール溝の開口方向と略同じ方向
に向けて開口するスリット開口とこのスリット開口に連
通する嵌合穴とが形成され、可撓性棒体の少なくとも一
方の端部がこのスリット開口から嵌合穴内に押し込まれ
て嵌着するようになっている。
【0018】このボール保持器を構成する可撓性棒体
は、必要に応じてそれが多少の屈曲部分や彎曲部分を有
していたり、断面四角形状等であってもよいが、好まし
くは断面円形あるいは多角形状の真っ直ぐな棒体である
のがよく、また、その材質についてもボールの直径より
僅かに大きい程度に彎曲させることができれば特に制限
はなく、例えば、バネ鋼製等の弾性に優れたものである
のが好ましい。
【0019】そして、摺動台側に形成されてボール保持
器である可撓性棒体の端部を取り付けるための取付部
は、摺動本体の両端部に形成されても、また、一対の蓋
体に形成されてもよいが、好ましくは蓋体を合成樹脂で
成形し、その際に蓋体側に一体に形成するのがよい。そ
してこの場合、各蓋体に設けられる取付部については、
そのいずれにもスリット開口と嵌合穴とを設け、一対の
蓋体が対称の形状となるようにするのが望ましい。
【0020】更に、可撓性棒体の両端を屈曲させ、これ
によって可撓性棒体の端部を固定する取付部が軌道台の
ボール転走溝に向けて突出しないように形成してもよい
が、摺動本体の両端部あるいは一対の蓋体から軌道台の
ボール転走溝に向けて突出するように形成し、摺動台を
軌道台に組付けた際にこの取付部が逃げ溝内に隙間を維
持して嵌合するように構成してもよい。このように構成
することにより、一対の取付部間に固定される可撓性棒
体の一端側を彎曲させてそこからボールを無限軌道内に
組み込む作業がより一層簡便になり、その自動化がより
容易になる。
【0021】本発明の直線案内装置によれば、その組立
作業において、先ず摺動本体の両端に蓋体を取り付け、
次いでボール保持器を構成する可撓性棒体の一端を対の
取付部の一方に固定し、可撓性棒体の一端が未固定状態
の摺動台を組み立て、その後に、この可撓性棒体の一端
が未固定状態の摺動台には必要により治具あるいは軌道
台を摺動台の中間位置まで組み込み、この状態で未固定
の可撓性棒体の一端側を彎曲させて負荷ボール溝の一端
部を開放させ、この開放された負荷ボール溝の一端部か
らボールを無限軌道内に流し込み、所定個数のボールが
充填された後に未固定の可撓性棒体の一端側を取付部の
スリット開口からこの取付部内に押し込んで嵌着すれば
よい。
【0022】
【作用】本発明においては、可撓性棒体で形成されたボ
ール保持器の少なくとも一方の端部を固定する取付部に
は軌道台のボール転走溝に向けて開口するスリット開口
と嵌合穴とを形成し、ボール組み込み作業時には一端側
が摺動台側の取付部に固定された可撓性棒体の他端側を
彎曲させてボールの装入口を確保し、この装入口より必
要な個数のボールを摺動台の無限軌道内に流し込み、次
いで未固定の可撓性棒体の一端側を取付部のスリット開
口から嵌合穴内に押し込んで嵌着するので、組立作業を
自動化する際に障害になっていたボール組み込み作業を
自動化できる。
【0023】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて、本
発明を具体的に説明する。
【0024】実施例1 図1〜図8において、本発明の実施例1に係る直線案内
装置が示されている。この直線案内装置は、断面略矩形
状の長尺な軌道台1と、断面略コ字状の摺動本体3とそ
の前後両端にそれぞれ取り付けられた一対の蓋体4とで
構成され、上記軌道台1を跨いでこの軌道台1に沿って
往復運動する摺動台2と、この摺動台2に形成された無
限軌道内を循環し、上記軌道台1と摺動台2の摺動本体
3との間で荷重を負荷する多数のボール5と、上記摺動
台2側に取り付けられ、摺動台2を軌道台1から取り外
した際にボール5が脱落するのを防止するステンレスバ
ネ鋼製の真っ直ぐな可撓性棒体6からなるボール保持器
とで構成されている。
【0025】上記軌道台1には、その左右両側面の軸方
向に沿ってサーキュラーアーチ形状のボール転走溝7が
形成されており、また、このボール転走溝7の低部中央
軸方向に沿って逃げ溝8が形成されている。なお、上記
逃げ溝8は、後述するように、各蓋体4に突設された可
撓性棒体6の取付部16が隙間を維持して嵌合できる大
きさ及び形状に形成されている。
【0026】そして、上記摺動台2を構成する摺動本体
3には、図2〜図4に示されているように、その左右両
袖部長手方向に沿って、軌道台1のボール転走溝7と相
対向する位置に負荷ボール5aが転走するサーキュラー
アーチ形状の負荷ボール溝9が形成されていると共に、
この負荷ボール溝9と平行に無負荷ボール5bが転走す
る貫通孔10が形成されている。
【0027】また、上記摺動台2を構成する各蓋体4
は、図5〜図8に示すように、その両袖部裏面側に略半
円形状の半円状溝12を有する樹脂製の蓋本体11とこ
の蓋本体11の半円状溝12内中央部に嵌着されて略半
円形の方向転換案内路14を形成するアールピース13
とで構成され、このアールピース13により形成された
各蓋体4の方向転換案内路14が摺動本体3の負荷ボー
ル溝9と貫通孔10との間を連通連結し、負荷ボール溝
9から一方の蓋体4の方向転換案内路14を経て貫通孔
10に至り、更に、他方の蓋体4の方向転換案内路14
を経て負荷ボール溝9に戻るボール5の無限軌道を構成
している。更に各蓋体4には、その蓋本体11の半円状
溝12の負荷ボール溝9側の終端に負荷ボール溝9から
方向転換案内路14へ円滑にボール5を掬い上げ、ま
た、方向転換案内路14から負荷ボール溝9へ円滑にボ
ール5を送り込むための舌片15が設けられている。
【0028】この実施例1においては、図8及び図9に
示すように、上記樹脂製の各蓋体4には、上記可撓性棒
体6の各端部が固定される取付部16が突設されてお
り、1本の可撓性棒体6を固定するのに用いられる一対
の取付部16は、それぞれその開口方向が互いに相対向
する嵌合穴16aと軌道台1のボール転走溝7に向けて
開口するスリット開口16bとを有し、可撓性棒体6の
端部をこのスリット開口16bから嵌合穴16a内に押
し込んでその弾性力で固定できるようになっている。上
記一対の取付部16及びその間に取りつけられた可撓性
棒体6は、軌道台1と摺動台2とを組み付けた際に、軌
道台1の逃げ溝8内に隙間を維持して嵌合する。
【0029】この実施例1の直線案内装置においては、
その組立作業時におけるボール組み込み作業を行う際
に、図10に示すように、ボール保持器を構成する可撓
性棒体6の一方の端部を一方の取付部16に固定し、こ
の状態で軌道台1の端部を摺動台2の途中まで差し込
み、この軌道台1から飛び出している可撓性棒体6の他
方の未固定端部側を彎曲させて摺動台2の負荷ボール溝
9と可撓性棒体6との間にボール5の装入口を形成し、
この装入口にボール装入バイプ17の一端を差し込み、
このボール装入バイプ17を介して圧搾空気等によりボ
ール5を負荷ボール溝9から摺動台2の無限軌道内に流
し込み、所定の数のボール5が充填された段階でボール
装入バイプ17を装入口から外し、可撓性棒体6の未固
定端部を他方の取付部16にそのスリット開口16bを
介して嵌合穴16a内に押し込み、嵌着させて固定す
る。なお、上記説明では軌道台1をボール組み込み作業
時の治具として用いているが、必要により専用の治具を
準備して用いてもよいことは勿論である。
【0030】実施例2 次に、図11〜16は本発明の実施例2に係る直線案内
装置を示すもので、上記実施例1の場合と異なり、摺動
台2が、負荷ボール5aが転走する負荷ボール溝9を有
する金属製の本体部3aとこの本体部3aの側方に位置
する無負荷ボール5bが転走する貫通孔10及び本体部
3aの両端方に位置するアール凸部13aを有する樹脂
製の成形部3bとからなる摺動本体3と、上記成形部3
bのアール凸部13aが嵌合して略半円形の方向転換案
内路14を形成する半円状溝12を有する樹脂製の蓋体
4とで構成されている。
【0031】この実施例2においても、上記実施例1の
場合と同様に、樹脂製の各蓋体4に取付部16が突設さ
れており、各取付部16にはそれぞれ嵌合穴16aと軌
道台1のボール転走溝7に向けて開口するスリット開口
16bとが形成されており、可撓性棒体6の端部をこの
スリット開口16bから嵌合穴16a内に押し込んでそ
の弾性力で固定できるようになっている。
【0032】
【発明の効果】本発明の直線案内装置によれば、ボール
保持器を可撓性棒体で形成し、摺動台側に設けられて可
撓性棒体の端部が取り付けられる取付部の少なくとも一
方に、軌道台のボール転走溝に向けて開口するスリット
開口とこのスリット開口に連通する嵌合穴とを形成し、
スリット開口を介して可撓性棒体の少なくとも一方の端
部を嵌合穴内に嵌着するようにしたので、無限軌道内へ
のボール組み込み作業が容易になり、これによって直線
案内装置の組立作業を自動化することができ、また、ボ
ール保持器を可撓性棒体で構成してその機能をボール脱
落防止の機能に特定したので、このボール保持器が使用
時における騒音発生の原因になることもなく、使用時の
騒音を可及的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施例1に係る直線案内装
置を示す斜視図である。
【図2】 図2は、片側半分を断面にして示す図1の正
面図である。
【図3】 図3は、図1の摺動台の摺動本体を示す正面
図である。
【図4】 図4は、一部を断面にして示す摺動本体の側
面図である。
【図5】 図5は、図1の摺動台の蓋体を示す正面図で
ある。
【図6】 図6は、図5の側面図である。
【図7】 図7は、一方のアールピースを取り外して示
す図5の裏面図である。
【図8】 図8は摺動台の蓋体の一部を拡大して示す詳
細図であり、図8aは部分拡大裏面図、図8bは図8a
のb−b線断面図、図8cは図8cの下面図である。
【図9】 図9は、ボール保持器である可撓性棒体を示
す摺動台の部分拡大説明図である。
【図10】 図10は、摺動台の無限軌道内にボールを
組み込む際の方法を説明するための断面説明図である。
【図11】 図11は、本発明の実施例2に係る直線案
内装置を示す側面図である。
【図12】 図12は、片側半分を断面にして示す図1
1の正面図である。
【図13】 図13は、図11の摺動台の摺動本体を示
す側面図である。
【図14】 図14は、片側半分を断面にして示す図1
3の断面図である。
【図15】 図15は、図11の摺動台の蓋体を示す裏
面図である。
【図16】 図16は図15の蓋体の一部を拡大して示
す詳細図であり、図16aは部分拡大裏面図、図16b
は図16aのb−b線断面図である。
【符号の説明】
1…軌道台、2…摺動台、3…摺動本体、3a…本体
部、3b…成形部、4…蓋体、5…ボール、5a…負荷
ボール、5b…無負荷ボール、6…可撓性棒体(ボール
保持器)、7…ボール転走溝、8…逃げ溝、9…負荷ボ
ール溝、10…貫通孔、11…蓋本体、12…半円状
溝、13…アールピース、13a…アール凸部、14…
方向転換案内路、15…舌片、16…取付部、16a…
嵌合穴、16b…スリット開口、17…ボール装入バイ
プ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−141416(JP,A) 特開 昭63−225719(JP,A) 実開 昭63−171722(JP,U) 実開 平1−60020(JP,U) 実開 平3−55322(JP,U) 実開 昭58−25715(JP,U) 実開 平6−14544(JP,U) 実開 平4−41113(JP,U) 実開 平2−30524(JP,U) 実公 昭41−24628(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 29/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に沿って形成されたボール転走溝
    とこのボール転走溝に形成された逃げ溝とを有する軌道
    台と、この軌道台のボール転走溝に相対向する負荷ボー
    ル溝を有する摺動本体の両端にそれぞれ蓋体を取り付け
    て形成され、上記負荷ボール溝を含む無限軌道を有する
    摺動台と、上記無限軌道内を循環して軌道台のボール転
    走溝と摺動本体の負荷ボール溝との間で荷重を負荷する
    多数のボールと、上記摺動台を軌道台に組付けた際には
    その逃げ溝内に隙間を維持して嵌合され、摺動台を軌道
    台から取り外した際にはボールが無限軌道の負荷ボール
    溝から脱落するのを防止するボール保持器とで構成され
    た直線案内装置において、 上記ボール保持器が可撓性棒体で形成されており、摺動
    台側には上記可撓性棒体の両端部を固定するための対の
    取付部が設けられており、この対の取付部のうちの少な
    くとも一方の取付部には軌道台のボール転走溝に向けて
    開口するスリット開口とこのスリット開口に連通する嵌
    合穴とが形成されており、上記可撓性棒体の少なくとも
    一方の端部が上記スリット開口から嵌合穴内に押し込ま
    れて固定され、更に、 上記可撓性棒体の両端部を固定する取付部が各蓋体に設
    けられており、各蓋体に設けられた取付部が軌道台のボ
    ール転走溝に向けて突出すると共に、摺動台を軌道台に
    組付けた際にこの取付部が逃げ溝内に隙間を維持して嵌
    合する ことを特徴とする直線案内装置。
  2. 【請求項2】 一対の蓋体に設けられた取付部が何れも
    スリット開口を有する請求項1記載の直線案内装置。
  3. 【請求項3】 軌道台にはその左右両側上部にそれぞれ
    1条又は2条のボール転走溝が形成されており、摺動台
    には上記軌道台の各ボール転走溝に対応する負荷ボール
    溝を含む無限軌道が形成されており、摺動台が軌道台に
    跨がって移動可能に配設されていると共に、軌道台のボ
    ール転走溝と摺動台の負荷ボール溝との間で負荷ボール
    が四方向の荷重を負荷する請求項1又は2記載の直線案
    内装置。
  4. 【請求項4】 摺動台が、負荷ボールが転走する負荷ボ
    ール溝と無負荷ボー ルが転走する貫通孔とを有する金属
    製の摺動本体と、半円状溝を有する樹脂製の蓋本体とこ
    の蓋本体の半円状溝内に嵌着されて略半円形の方向転換
    案内路を形成するアールピースとで形成された蓋体とか
    ら構成されている請求項1〜3の何れかに記載の直線案
    内装置
  5. 【請求項5】 摺動台が、負荷ボールが転走する負荷ボ
    ール溝を有する金属製の本体部とこの本体部の側方に位
    置する無負荷ボールが転走する貫通孔及び本体部の両端
    方に位置するアール凸部を有する樹脂製の成形部とから
    なる摺動本体と、上記成形部のアール凸部が嵌合して略
    半円形の方向転換案内路を形成する半円状溝を有する樹
    脂製の蓋体とで構成されている請求項1〜3の何れかに
    記載の直線案内装置。
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