JP2002105756A - ポリオキシメチレン系繊維、ポリオキシメチレン系スパンボンド不織布およびこれらの製造方法 - Google Patents
ポリオキシメチレン系繊維、ポリオキシメチレン系スパンボンド不織布およびこれらの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工業的に製造でき、安価で、かつ高タフネス
のポリオキシメチレン系長繊維およびポリオキシメチレ
ン系スパンボンド不織布を提供する。 【解決手段】 メルトインデックスが20〜100g/
10分、結晶化度80%以下であるポリオキシメチレン
系重合体からなる長繊維であり、繊維のタフネスが30
0cN・%/デシテックス以上であるポリオキシメチレ
ン系長繊維および該長繊維同士が部分的に接着され、不
織布のタフネスが8000N・%以上であるポリオキシ
メチレン系スパンボンド不織布。
のポリオキシメチレン系長繊維およびポリオキシメチレ
ン系スパンボンド不織布を提供する。 【解決手段】 メルトインデックスが20〜100g/
10分、結晶化度80%以下であるポリオキシメチレン
系重合体からなる長繊維であり、繊維のタフネスが30
0cN・%/デシテックス以上であるポリオキシメチレ
ン系長繊維および該長繊維同士が部分的に接着され、不
織布のタフネスが8000N・%以上であるポリオキシ
メチレン系スパンボンド不織布。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、耐磨耗
性、耐薬品性ならびに摺動性と成形性に優れた高タフネ
スの長繊維と、その長繊維からなる高タフネスのポリオ
キシメチレン系スパンボンド不織布に関するものであ
る。
性、耐薬品性ならびに摺動性と成形性に優れた高タフネ
スの長繊維と、その長繊維からなる高タフネスのポリオ
キシメチレン系スパンボンド不織布に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリオキシメチレンは、エンジニアリン
グプラスチックスとして従来から知られており、その成
形品は耐熱性、耐磨耗性及び耐薬品性に優れているた
め、歯車等に多く使用されている。
グプラスチックスとして従来から知られており、その成
形品は耐熱性、耐磨耗性及び耐薬品性に優れているた
め、歯車等に多く使用されている。
【0003】このポリオキシメチレンを溶融紡糸して繊
維としたものについても種々提案されており、例えば、
特開昭51−26322号公報、特開昭60−5261
8号公報、特開平8−113823号公報等が挙げられ
る。特開昭51−26322号公報、特開昭60−52
618号公報には、低速で一旦巻き取った未延伸糸を低
速多段延伸で行い、高強度高弾性率のポリオキシメチレ
ン繊維を得る方法が開示されている。また、特開平8−
113823号公報には溶融粘度が極めて低いポリオキ
シメチレンを原料として、メルトブローン法による繊維
および不織布を得る方法が開示されている。
維としたものについても種々提案されており、例えば、
特開昭51−26322号公報、特開昭60−5261
8号公報、特開平8−113823号公報等が挙げられ
る。特開昭51−26322号公報、特開昭60−52
618号公報には、低速で一旦巻き取った未延伸糸を低
速多段延伸で行い、高強度高弾性率のポリオキシメチレ
ン繊維を得る方法が開示されている。また、特開平8−
113823号公報には溶融粘度が極めて低いポリオキ
シメチレンを原料として、メルトブローン法による繊維
および不織布を得る方法が開示されている。
【0004】しかしながら、上述した特開昭51−26
322号公報、特開昭60−52618号公報に記載の
技術では、低速度紡糸、超低速延伸を行うため生産性が
極めて劣り、生産効率が悪くコスト的に大きな問題があ
った。また、特開平8−113823号公報の記載の技
術では、メルトブローン法による極めて繊径の太い繊維
およびそれからなる不織布であり、不織布の柔軟性が乏
しく、また、強力やタフネスも低いものであり、実用性
の観点から問題があった。
322号公報、特開昭60−52618号公報に記載の
技術では、低速度紡糸、超低速延伸を行うため生産性が
極めて劣り、生産効率が悪くコスト的に大きな問題があ
った。また、特開平8−113823号公報の記載の技
術では、メルトブローン法による極めて繊径の太い繊維
およびそれからなる不織布であり、不織布の柔軟性が乏
しく、また、強力やタフネスも低いものであり、実用性
の観点から問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
した問題点を解決し、ポリオキシメチレンの特性である
耐熱性、耐磨耗性および耐薬品性を具備し、且つ成形性に
優れた高タフネスの繊維およびその繊維を用いたスパン
ボンド不織布を安価に提供することにある。
した問題点を解決し、ポリオキシメチレンの特性である
耐熱性、耐磨耗性および耐薬品性を具備し、且つ成形性に
優れた高タフネスの繊維およびその繊維を用いたスパン
ボンド不織布を安価に提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一般的に、ポリオキシメ
チレンは結晶化速度が著しく速く、高速曳糸性がないた
め通常のスパンボンド法では適用できない。本発明は、
このポリマーの結晶化速度に注視して、結晶化を抑え、
曳糸性を改良すると共に繊維強度も高めて、高品質な繊
維およびスパンボンド不織布を得ることで本発明に到達
した。
チレンは結晶化速度が著しく速く、高速曳糸性がないた
め通常のスパンボンド法では適用できない。本発明は、
このポリマーの結晶化速度に注視して、結晶化を抑え、
曳糸性を改良すると共に繊維強度も高めて、高品質な繊
維およびスパンボンド不織布を得ることで本発明に到達
した。
【0007】すなわち、本発明は、以下(1)〜(4)
を要旨とするものである。 (1)メルトインデックスが20〜100g/10分、
結晶化度80%以下であるポリオキシメチレン系重合体
からなる長繊維であり、繊維のタフネスが300cN・
%/デシテックス以上であることを特徴とするポリオキ
シメチレン系長繊維。
を要旨とするものである。 (1)メルトインデックスが20〜100g/10分、
結晶化度80%以下であるポリオキシメチレン系重合体
からなる長繊維であり、繊維のタフネスが300cN・
%/デシテックス以上であることを特徴とするポリオキ
シメチレン系長繊維。
【0008】(2)メルトインデックスが20〜100
g/10分、結晶化度80%以下であるポリオキシメチ
レン系重合体からなる長繊維で構成されたスパンボンド
不織布であり、長繊維同士が部分的に接着され、不織布
のタフネスが8000N・%以上であることを特徴とす
るポリオキシメチレン系スパンボンド不織布。
g/10分、結晶化度80%以下であるポリオキシメチ
レン系重合体からなる長繊維で構成されたスパンボンド
不織布であり、長繊維同士が部分的に接着され、不織布
のタフネスが8000N・%以上であることを特徴とす
るポリオキシメチレン系スパンボンド不織布。
【0009】(3)メルトインデックスが20〜100
g/10分のポリオキシメチレン系重合体を溶融紡糸す
る際に、紡糸口金より紡出した糸条を一旦加熱させた
後、空気中で冷却させて、次いで高速で牽引することを
特徴とするポリオキシメチレン系長繊維の製造方法。
g/10分のポリオキシメチレン系重合体を溶融紡糸す
る際に、紡糸口金より紡出した糸条を一旦加熱させた
後、空気中で冷却させて、次いで高速で牽引することを
特徴とするポリオキシメチレン系長繊維の製造方法。
【0010】(4)メルトインデックスが20〜100
g/10分のポリオキシメチレン系重合体を溶融紡糸す
る際に、紡糸口金より紡出した糸条を一旦加熱させた
後、空気中で冷却させて、次いで高速で牽引した糸条を
開繊させ、移動式堆積装置上に集積させて繊維ウエブと
し、該繊維ウエブを熱接着装置にて部分的に熱圧接する
ことを特徴とするポリオキシメチレン系スパンボンド不
織布の製造方法。
g/10分のポリオキシメチレン系重合体を溶融紡糸す
る際に、紡糸口金より紡出した糸条を一旦加熱させた
後、空気中で冷却させて、次いで高速で牽引した糸条を
開繊させ、移動式堆積装置上に集積させて繊維ウエブと
し、該繊維ウエブを熱接着装置にて部分的に熱圧接する
ことを特徴とするポリオキシメチレン系スパンボンド不
織布の製造方法。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に用いるポリオキシメチレン系重合体とし
ては、オキシメチレン単独からなるホモポリマーやオキ
シメチレンに他の成分を共重合させたコポリマーが挙げ
られる。
する。本発明に用いるポリオキシメチレン系重合体とし
ては、オキシメチレン単独からなるホモポリマーやオキ
シメチレンに他の成分を共重合させたコポリマーが挙げ
られる。
【0012】ポリオキシメチレンは、ホルムアルデヒド
またはトリオキサンを出発原料としたポリマーで、オキ
シメチレンコポリマーとしては、エチレンオキサイドを
0.1〜10モル%の範囲で共重合させたものが挙げら
れる。オキシメチレンコポリマーは、ホモポリマーに比
べて熱安定性が改良され、また溶融ポリマーの冷却過程
で起こる結晶化速度が低下し、曳糸性が良好となるた
め、より好適に用いることができる。共重合量が10モ
ル%を超えると、ポリオキシメチレンの本来具備してい
る特性(耐熱性、耐磨耗性、耐薬品等)が損なわれるの
で好ましくない。
またはトリオキサンを出発原料としたポリマーで、オキ
シメチレンコポリマーとしては、エチレンオキサイドを
0.1〜10モル%の範囲で共重合させたものが挙げら
れる。オキシメチレンコポリマーは、ホモポリマーに比
べて熱安定性が改良され、また溶融ポリマーの冷却過程
で起こる結晶化速度が低下し、曳糸性が良好となるた
め、より好適に用いることができる。共重合量が10モ
ル%を超えると、ポリオキシメチレンの本来具備してい
る特性(耐熱性、耐磨耗性、耐薬品等)が損なわれるの
で好ましくない。
【0013】本発明に用いるポリオキシメチレン系重合
体の溶融粘度は、ASTM1238(E)の方法で測定
したメルトインデックス(以下、MIと略記する。)が
20〜100g/10分の範囲のものである。MIが2
0g/10分よりも低いと、紡糸応力が大きくなり、牽
引による細化ができず、曳糸性が低下するため好ましく
ない。一方、MIが100g/10分を超えると、繊維
強度が低下するため本発明の目的とするものが得られな
い。本発明で用いるにポリオキシメチレン系重合体の溶
融粘度は、好ましくはMIが25〜95g/10分、よ
り好ましくはMIが30〜90g/10分、さらに好ま
しくはMIが35〜85g/10分である。
体の溶融粘度は、ASTM1238(E)の方法で測定
したメルトインデックス(以下、MIと略記する。)が
20〜100g/10分の範囲のものである。MIが2
0g/10分よりも低いと、紡糸応力が大きくなり、牽
引による細化ができず、曳糸性が低下するため好ましく
ない。一方、MIが100g/10分を超えると、繊維
強度が低下するため本発明の目的とするものが得られな
い。本発明で用いるにポリオキシメチレン系重合体の溶
融粘度は、好ましくはMIが25〜95g/10分、よ
り好ましくはMIが30〜90g/10分、さらに好ま
しくはMIが35〜85g/10分である。
【0014】なお、本発明に用いるポリオキシメチレン
系重合体に、滑剤や改質剤を適量含ませると、流動性が
上がり、曳糸性がより向上するため好ましい。滑剤の例
としては、ステアリン酸マグネシウムやステアリン酸ア
ルミニウムなどのステアリン酸系の滑剤が適用できる。
また、改質剤としては、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、
グリセリン、シリコーンオイル、脂肪酸アミド類、脂肪酸
エステル類が適用できる。
系重合体に、滑剤や改質剤を適量含ませると、流動性が
上がり、曳糸性がより向上するため好ましい。滑剤の例
としては、ステアリン酸マグネシウムやステアリン酸ア
ルミニウムなどのステアリン酸系の滑剤が適用できる。
また、改質剤としては、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、
グリセリン、シリコーンオイル、脂肪酸アミド類、脂肪酸
エステル類が適用できる。
【0015】また、これらの滑剤や可塑剤以外には、本
発明の奏する効果を損なわない範囲で、耐熱剤、耐光剤、
帯電防止剤、艶消し剤、顔料、蛍光剤等の添加剤を含有さ
せてもよい。
発明の奏する効果を損なわない範囲で、耐熱剤、耐光剤、
帯電防止剤、艶消し剤、顔料、蛍光剤等の添加剤を含有さ
せてもよい。
【0016】本発明は、ポリオキシメチレン系重合体か
らなる長繊維または長繊維からなるスパンボンド不織布
であり、前記ポリオキシメチレン系重合体の結晶化度は
80%以下である。ポリオキシメチレン自体は、結晶化
しやすいことがひとつの大きな特徴であるが、結晶化が
大きいと高速変形に追随しなくなり、曳糸性が極度に低
下し、実用的な繊維物性を得ることができない。結晶化
度を規制することで曳糸性を改良し、かつ繊維物性も改
良できるため、長繊維を構成しているポリオキシメチレ
ン系重合体の結晶化度は、重要な要因である。結晶化度
が80%を超えると、糸切れが多発し、高速で紡糸する
ことができず、紡糸速度に対する曳糸性が低下するた
め、生産性が極めて悪くなる。また、長繊維およびスパ
ンボンド不織布の伸度や強度およびタフネスが低下する
ため好ましくない。
らなる長繊維または長繊維からなるスパンボンド不織布
であり、前記ポリオキシメチレン系重合体の結晶化度は
80%以下である。ポリオキシメチレン自体は、結晶化
しやすいことがひとつの大きな特徴であるが、結晶化が
大きいと高速変形に追随しなくなり、曳糸性が極度に低
下し、実用的な繊維物性を得ることができない。結晶化
度を規制することで曳糸性を改良し、かつ繊維物性も改
良できるため、長繊維を構成しているポリオキシメチレ
ン系重合体の結晶化度は、重要な要因である。結晶化度
が80%を超えると、糸切れが多発し、高速で紡糸する
ことができず、紡糸速度に対する曳糸性が低下するた
め、生産性が極めて悪くなる。また、長繊維およびスパ
ンボンド不織布の伸度や強度およびタフネスが低下する
ため好ましくない。
【0017】本発明における長繊維のタフネスは、30
0cN・%/デシテックス以上であることが必要であ
る。本発明において、長繊維のタフネスとは、繊維の引
張特性を測定したときの最大の引張強度とそれを示した
ときの伸度の積分値で表すことができる。図1は、縦軸
が強力、横軸が伸度とし、長繊維またはスパンボンド不
織布の引張特性を測定した際に描かれる強伸度曲線を示
す。斜線で示す面積Sが、その繊維またはスパンボンド
不織布の最大強度とそのときの伸度の積分値、すなわ
ち、タフネスである。したがって、タフネスは、強度が
高くかつ伸度も大きいほど高タフネスであって、大きな
変形応力に対しても、その応力を吸収し、変形に耐える
能力を有する繊維ということができる。このことから本
発明における長繊維のタフネスは、好ましくは350c
N・%/デシテックス以上、より好ましくは400cN
・%/デシテックス以上、さらに好ましくは450cN
・%/デシテックス以上である。
0cN・%/デシテックス以上であることが必要であ
る。本発明において、長繊維のタフネスとは、繊維の引
張特性を測定したときの最大の引張強度とそれを示した
ときの伸度の積分値で表すことができる。図1は、縦軸
が強力、横軸が伸度とし、長繊維またはスパンボンド不
織布の引張特性を測定した際に描かれる強伸度曲線を示
す。斜線で示す面積Sが、その繊維またはスパンボンド
不織布の最大強度とそのときの伸度の積分値、すなわ
ち、タフネスである。したがって、タフネスは、強度が
高くかつ伸度も大きいほど高タフネスであって、大きな
変形応力に対しても、その応力を吸収し、変形に耐える
能力を有する繊維ということができる。このことから本
発明における長繊維のタフネスは、好ましくは350c
N・%/デシテックス以上、より好ましくは400cN
・%/デシテックス以上、さらに好ましくは450cN
・%/デシテックス以上である。
【0018】本発明に用いる長繊維の引張強力および伸
度は、上述したタフネスの範囲内のものであればよい
が、引張強力においては0.5cN/デシテックス以
上、伸度においては100%以上であることが好まし
い。引張強力が0.5cN/デシテックス未満となる
と、実用的な強力を有しているとはいい難く、また、ス
パンボンド不織布を形成する際の操業性に劣ることとな
り、実用面で問題が生じやすくなる。また、伸度が10
0%未満のものは、繊維の結晶化も高くなり、本発明の
目的とする高タフネスの繊維が得られない。
度は、上述したタフネスの範囲内のものであればよい
が、引張強力においては0.5cN/デシテックス以
上、伸度においては100%以上であることが好まし
い。引張強力が0.5cN/デシテックス未満となる
と、実用的な強力を有しているとはいい難く、また、ス
パンボンド不織布を形成する際の操業性に劣ることとな
り、実用面で問題が生じやすくなる。また、伸度が10
0%未満のものは、繊維の結晶化も高くなり、本発明の
目的とする高タフネスの繊維が得られない。
【0019】長繊維の熱水収縮率は低いほどよいが、一
般的には伸度並びにタフネスが大きいと熱水収縮率も大
きくなり、寸法安定性が低下するため問題となることが
ある。したがって、実用的には熱水収縮率は、15%以
下が好ましく、より好ましくは10%以下、さらに好ま
しくは8%以下である。
般的には伸度並びにタフネスが大きいと熱水収縮率も大
きくなり、寸法安定性が低下するため問題となることが
ある。したがって、実用的には熱水収縮率は、15%以
下が好ましく、より好ましくは10%以下、さらに好ま
しくは8%以下である。
【0020】次に、本発明のポリオキシメチレン系スパ
ンボンド不織布について説明する。本発明のスパンボン
ド不織布は、前述した繊維特性を具備する長繊維により
構成されている。したがって、構成繊維は、高タフネス
でかつ実用的な繊維特性を有するものである。
ンボンド不織布について説明する。本発明のスパンボン
ド不織布は、前述した繊維特性を具備する長繊維により
構成されている。したがって、構成繊維は、高タフネス
でかつ実用的な繊維特性を有するものである。
【0021】本発明のスパンボンド不織布は、不織布を
構成している長繊維同士が部分的に接着されている。本
発明において、部分的に接着されているとは、繊維の接
触点すべてが接着されているのではなく、繊維同士が接
着されてなる部分的接着部と、繊維同士が接着されてい
ない非接着部を有している。したがって、本発明のスパ
ンボンド不織布は、繊維特性がそのまま布帛(不織布)
形成後にも生かされるという大きな特徴がある。すなわ
ち、高タフネス等の繊維の特性を維持した状態で、部分
的な接着部により不織布の形態が保持ができるため、繊
維としての柔軟性を保持しつつ、高タフネスの布帛を得
ることができる。
構成している長繊維同士が部分的に接着されている。本
発明において、部分的に接着されているとは、繊維の接
触点すべてが接着されているのではなく、繊維同士が接
着されてなる部分的接着部と、繊維同士が接着されてい
ない非接着部を有している。したがって、本発明のスパ
ンボンド不織布は、繊維特性がそのまま布帛(不織布)
形成後にも生かされるという大きな特徴がある。すなわ
ち、高タフネス等の繊維の特性を維持した状態で、部分
的な接着部により不織布の形態が保持ができるため、繊
維としての柔軟性を保持しつつ、高タフネスの布帛を得
ることができる。
【0022】部分的接着部の形状は、丸形、三角、四角、
五角、六角、八角等の多角形、菱形、長方形、楕円形、十
字形、星形、または直線状等のいずれであってもよい。ま
たその部分的接着部の接着面積率は4〜60%、接着点
密度が4〜50個/cm2であるのがよい。接着面積率
が4%未満であると不織布は、毛羽立ちが生じやすくな
り、強力も低下するため好ましくない。一方、60%を
超えると、不織布が硬くなり、成形性の低下さらにはハ
ンドリング性に劣る傾向となる。また、接着点密度につ
いても同様であって、接着点密度が4個/cm2で未満
であると、接着面積率が4%未満である場合と同様に、
毛羽立ちが生じやすく、強力が低下し、一方、接着点密
度が50個/cm2を超えると、接着面積率が60%を
超える場合と同様、不織布が硬くなり、成形性の低下さ
らにはハンドリング性に劣る傾向となる。
五角、六角、八角等の多角形、菱形、長方形、楕円形、十
字形、星形、または直線状等のいずれであってもよい。ま
たその部分的接着部の接着面積率は4〜60%、接着点
密度が4〜50個/cm2であるのがよい。接着面積率
が4%未満であると不織布は、毛羽立ちが生じやすくな
り、強力も低下するため好ましくない。一方、60%を
超えると、不織布が硬くなり、成形性の低下さらにはハ
ンドリング性に劣る傾向となる。また、接着点密度につ
いても同様であって、接着点密度が4個/cm2で未満
であると、接着面積率が4%未満である場合と同様に、
毛羽立ちが生じやすく、強力が低下し、一方、接着点密
度が50個/cm2を超えると、接着面積率が60%を
超える場合と同様、不織布が硬くなり、成形性の低下さ
らにはハンドリング性に劣る傾向となる。
【0023】本発明のスパンボンド不織布の引張強力
は、目付100g/m2当たりに換算した際の強力(以
下、これをNSM強力とする。)で80N/5cm幅以
上であることが好ましい。このNSM強力が、80N/
5cm幅未満であると、不織布に欠損や破断が生じやす
くなる。本発明のスパンボンド不織布のNSM強力は、
高いほどよく、より好ましくは100N/5cm幅以
上、さらに好ましくは120N/5cm幅以上である。
は、目付100g/m2当たりに換算した際の強力(以
下、これをNSM強力とする。)で80N/5cm幅以
上であることが好ましい。このNSM強力が、80N/
5cm幅未満であると、不織布に欠損や破断が生じやす
くなる。本発明のスパンボンド不織布のNSM強力は、
高いほどよく、より好ましくは100N/5cm幅以
上、さらに好ましくは120N/5cm幅以上である。
【0024】本発明のスパンボンド不織布のタフネスは
8000N・%以上である。本発明において不織布のタ
フネスとは、前述した繊維のタフネスと同様であって、
不織布の引張特性を測定した際の最大強力(目付100
g/m2当たりに換算した際の強力)とそのときの伸度
の積分値をいう。したがって、タフネスは、不織布強力
が高くかつ伸度も大きいほど、高タフネスということが
でき、大きな変形応力に対しても、その応力を吸収し、
変形に耐える能力を有する不織布である。本発明のスパ
ンボンド不織布のタフネスは、8500N・%以上であ
ることが好ましく、より好ましくは9000N・%以
上、さらに好ましくは9500N・%以上である。
8000N・%以上である。本発明において不織布のタ
フネスとは、前述した繊維のタフネスと同様であって、
不織布の引張特性を測定した際の最大強力(目付100
g/m2当たりに換算した際の強力)とそのときの伸度
の積分値をいう。したがって、タフネスは、不織布強力
が高くかつ伸度も大きいほど、高タフネスということが
でき、大きな変形応力に対しても、その応力を吸収し、
変形に耐える能力を有する不織布である。本発明のスパ
ンボンド不織布のタフネスは、8500N・%以上であ
ることが好ましく、より好ましくは9000N・%以
上、さらに好ましくは9500N・%以上である。
【0025】スパンボンド不織布の表面の摩擦係数は
0.2以下、摩擦係数の平均偏差は0.08以下である
ことが好ましい。従来より、熱可塑性重合体からなる不
織布等の布帛の摩擦係数は高く、摩擦係数を低くするた
めには、多くは滑りのよい油剤や仕上げ剤を塗布して使
用されているのが現状である。しかし、これらの方法で
は、経時的に表面特性が変化したり、表面特性が劣った
りして、用途によっては大きな問題となることがあっ
た。本発明のスパンボンド不織布は、繊維の構成重合体
であるポリオキシメチレン系重合体が本来的に有する摺
動特性を活かし、かつ不織布の平滑性を加味した特性を
もつものである。したがって、その不織布表面が平滑
で、凹凸感やざらつき感がなく、柔らかな手触り、しな
やかさ、滑らかさなどの優れた風合いを具備するもので
ある。本発明のスパンボンド不織布の摩擦係数は、より
好ましくは0.15以下、摩擦係数の平均偏差は、より
好ましくは0.06以下である。
0.2以下、摩擦係数の平均偏差は0.08以下である
ことが好ましい。従来より、熱可塑性重合体からなる不
織布等の布帛の摩擦係数は高く、摩擦係数を低くするた
めには、多くは滑りのよい油剤や仕上げ剤を塗布して使
用されているのが現状である。しかし、これらの方法で
は、経時的に表面特性が変化したり、表面特性が劣った
りして、用途によっては大きな問題となることがあっ
た。本発明のスパンボンド不織布は、繊維の構成重合体
であるポリオキシメチレン系重合体が本来的に有する摺
動特性を活かし、かつ不織布の平滑性を加味した特性を
もつものである。したがって、その不織布表面が平滑
で、凹凸感やざらつき感がなく、柔らかな手触り、しな
やかさ、滑らかさなどの優れた風合いを具備するもので
ある。本発明のスパンボンド不織布の摩擦係数は、より
好ましくは0.15以下、摩擦係数の平均偏差は、より
好ましくは0.06以下である。
【0026】なお、本発明にいう摩擦係数(以下、MI
Uと略記する。)および摩擦係数の平均偏差(以下、M
MDと略記する。)とは、次式(1)および(2)によ
り定義されるものである。 (1)MIU=(1/X1)∫μ1dX2 (積分範囲:0〜X1) (2)MMD=(1/X1)∫|μ1−μ2|dX2 (積分範囲:0〜X1) 上式において、μ1:摩擦力/試料を圧する力、X2:試
料表面上の位置、X1:移動距離、μ2:μの平均値とす
る。なお、X1は2cmとした。
Uと略記する。)および摩擦係数の平均偏差(以下、M
MDと略記する。)とは、次式(1)および(2)によ
り定義されるものである。 (1)MIU=(1/X1)∫μ1dX2 (積分範囲:0〜X1) (2)MMD=(1/X1)∫|μ1−μ2|dX2 (積分範囲:0〜X1) 上式において、μ1:摩擦力/試料を圧する力、X2:試
料表面上の位置、X1:移動距離、μ2:μの平均値とす
る。なお、X1は2cmとした。
【0027】本発明のスパンボンド不織布の引裂強力
は、2N以上であることが好ましい。引裂強力が2N未
満では、破れやすく、実用上問題となりやすい。引裂強
力は高いほど取り扱いやすく、実用上問題となりにく
く、多種の用途に用いることができる。このことから、
引裂強力は、3N以上でありことがより好ましく、さら
に好ましくは5N以上である。
は、2N以上であることが好ましい。引裂強力が2N未
満では、破れやすく、実用上問題となりやすい。引裂強
力は高いほど取り扱いやすく、実用上問題となりにく
く、多種の用途に用いることができる。このことから、
引裂強力は、3N以上でありことがより好ましく、さら
に好ましくは5N以上である。
【0028】スパンボンド不織布の目付は、特に限定せ
ず、用途に応じて適宜選択すればよい。一般的には、1
0〜200g/m2がものが適用できるが、200g/
m2を超えるものでも全く差支えがない。
ず、用途に応じて適宜選択すればよい。一般的には、1
0〜200g/m2がものが適用できるが、200g/
m2を超えるものでも全く差支えがない。
【0029】次に、本発明のポリオキシメチレン系長繊
維およびポリオキシメチレン系スパンボンド不織布の好
ましい製造方法について説明する。
維およびポリオキシメチレン系スパンボンド不織布の好
ましい製造方法について説明する。
【0030】本発明の長繊維およびスパンボンド不織布
は、メルトインデックスが20〜100g/10分のポ
リオキシメチレン系重合体を溶融紡糸する際に、紡糸口
金より紡出した糸条を一旦加熱させた後、空気中で冷却
させて、次いで高速で牽引することによって得られる。
加熱させる方法としては、紡糸口金の下に加熱筒を設け
て、加熱筒中に紡出糸条を通し、輻射熱により加熱させ
ることが好ましい。加熱温度、加熱時間としては、加熱
筒の長さや糸条との距離にもよるが、150〜300
℃、0.005〜0.02秒程度に設定するとよい。こ
の紡出した糸条を空気流に触れさせず、一旦加熱させる
ことにより、ポリオキシメチレン系重合体の結晶化を抑
え、その後、一気に高速で牽引することにより、ポリオ
キシメチレン系重合体の結晶化度を80%以下に制御す
ることができ、高タフネスの長繊維およびスパンボンド
不織布を高い生産性で得ることが可能となる。
は、メルトインデックスが20〜100g/10分のポ
リオキシメチレン系重合体を溶融紡糸する際に、紡糸口
金より紡出した糸条を一旦加熱させた後、空気中で冷却
させて、次いで高速で牽引することによって得られる。
加熱させる方法としては、紡糸口金の下に加熱筒を設け
て、加熱筒中に紡出糸条を通し、輻射熱により加熱させ
ることが好ましい。加熱温度、加熱時間としては、加熱
筒の長さや糸条との距離にもよるが、150〜300
℃、0.005〜0.02秒程度に設定するとよい。こ
の紡出した糸条を空気流に触れさせず、一旦加熱させる
ことにより、ポリオキシメチレン系重合体の結晶化を抑
え、その後、一気に高速で牽引することにより、ポリオ
キシメチレン系重合体の結晶化度を80%以下に制御す
ることができ、高タフネスの長繊維およびスパンボンド
不織布を高い生産性で得ることが可能となる。
【0031】本発明でいう高速で牽引する際の牽引速度
は、800〜2500m/分程度とする。800m/分
未満であると、生産性が低下し、コスト的に問題が生
じ、一方、2500m/分を超えると、糸切れが生じ、
操業性が悪くなったり、製品品位が低下する傾向とな
る。
は、800〜2500m/分程度とする。800m/分
未満であると、生産性が低下し、コスト的に問題が生
じ、一方、2500m/分を超えると、糸切れが生じ、
操業性が悪くなったり、製品品位が低下する傾向とな
る。
【0032】スパンボンド不織布においては、上述の高
速牽引はエアーサッカーで行い、牽引した糸条を公知の
方法で開繊させた後、スクリーンからなるコンベアーの
ごとき移動堆積装置上に集積させて繊維ウエブとし、次
いで、該繊維ウエブを熱接着装置にて部分的に熱圧接を
施して、本発明のスパンボンド不織布を得る。熱接着装
置としては、一対の彫刻ローラーからなるエンボス装置
や彫刻ローラーとフラットローラーからなるエンボス装
置、また、超音波融着装置等が挙げられる。繊維ウエブ
は、結晶配向がある程度進んでいるため、融点と軟化点
が近くなっており、温度制御の観点から超音波融着装置
を用いることが好ましい。本発明の繊維は結晶化度を抑
えているため、温度制御が可能となり、通常のエンボス
装置を用いて、強固な熱接着を行って部分熱接着部を形
成することできる。
速牽引はエアーサッカーで行い、牽引した糸条を公知の
方法で開繊させた後、スクリーンからなるコンベアーの
ごとき移動堆積装置上に集積させて繊維ウエブとし、次
いで、該繊維ウエブを熱接着装置にて部分的に熱圧接を
施して、本発明のスパンボンド不織布を得る。熱接着装
置としては、一対の彫刻ローラーからなるエンボス装置
や彫刻ローラーとフラットローラーからなるエンボス装
置、また、超音波融着装置等が挙げられる。繊維ウエブ
は、結晶配向がある程度進んでいるため、融点と軟化点
が近くなっており、温度制御の観点から超音波融着装置
を用いることが好ましい。本発明の繊維は結晶化度を抑
えているため、温度制御が可能となり、通常のエンボス
装置を用いて、強固な熱接着を行って部分熱接着部を形
成することできる。
【0033】なお、前記繊維ウエブにおいて、熱接着処
理をする前後において、必要に応じて、ニードルパンチ
加工、スパンレース加工を施して、構成繊維同士を交絡
させ嵩高なスパンボンド不織布としてもよい。
理をする前後において、必要に応じて、ニードルパンチ
加工、スパンレース加工を施して、構成繊維同士を交絡
させ嵩高なスパンボンド不織布としてもよい。
【0034】また、得られたスパンボンド不織布に、さ
らに熱処理加工、熱処理伸張加工を施して、より強力を
向上させて、寸法安定性をさらに向上させてもよい。ま
た、不織布に伸張加工あるいは機械的揉み加工、制電防
止加工等を行ってもよい。
らに熱処理加工、熱処理伸張加工を施して、より強力を
向上させて、寸法安定性をさらに向上させてもよい。ま
た、不織布に伸張加工あるいは機械的揉み加工、制電防
止加工等を行ってもよい。
【0035】
【作用】一般的には、ポリオキシメチレン系重合体は結
晶化速度が速く、速く配向が進むため、ポリオキシメチ
レン系重合体を溶融紡糸により繊維を得る場合には、紡
糸速度は極めて遅い速度しか設定できない状態であっ
た。しかし、本発明では、ポリオキシメチレン系重合体
の溶融粘度を特定範囲に規制し、さらに、溶融紡糸の際
に重合体の結晶化を抑制させることにより、高い紡糸速
度を得ることができたため、生産効率を飛躍的に向上さ
せて繊維を得ることが可能となり、また、スパンボンド
法に適用することができる。
晶化速度が速く、速く配向が進むため、ポリオキシメチ
レン系重合体を溶融紡糸により繊維を得る場合には、紡
糸速度は極めて遅い速度しか設定できない状態であっ
た。しかし、本発明では、ポリオキシメチレン系重合体
の溶融粘度を特定範囲に規制し、さらに、溶融紡糸の際
に重合体の結晶化を抑制させることにより、高い紡糸速
度を得ることができたため、生産効率を飛躍的に向上さ
せて繊維を得ることが可能となり、また、スパンボンド
法に適用することができる。
【0036】また、本発明の長繊維およびスパンボンド
不織布においては、ポリオキシメチレン系重合体の特性
である耐熱性、耐薬品性を具備し、かつ重合体の結晶化
度が特定の範囲であるため、高タフネスのものを得ら
れ、平滑で柔らかな風合いを有したスパンボンド不織布
を得ることができる。スパンボンド不織布を構成する繊
維ウェブは、結晶化が抑制されているため、部分的熱接
着も容易となる。
不織布においては、ポリオキシメチレン系重合体の特性
である耐熱性、耐薬品性を具備し、かつ重合体の結晶化
度が特定の範囲であるため、高タフネスのものを得ら
れ、平滑で柔らかな風合いを有したスパンボンド不織布
を得ることができる。スパンボンド不織布を構成する繊
維ウェブは、結晶化が抑制されているため、部分的熱接
着も容易となる。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例における各物性値は、下記の方法で測
定したものである。
る。なお、実施例における各物性値は、下記の方法で測
定したものである。
【0038】(1)繊度(デシテックス 以下、dte
xと略記する。):光学顕微鏡を用いて、単繊維の繊経
を測定し、密度1.40g/cm3による繊度を算出
し、測定回数50回の平均値で示した。
xと略記する。):光学顕微鏡を用いて、単繊維の繊経
を測定し、密度1.40g/cm3による繊度を算出
し、測定回数50回の平均値で示した。
【0039】(2)繊維の強度(cN/dtex):島
津製作所製DSS−500型オートグラフを用いて、試
料長10cm、掴み間隔5cm、引張速度20cm/分
の条件で最大強力を求め、繊度値にて除算したもの10
個の平均値を単繊維の強度(cN/dtex)とした。
津製作所製DSS−500型オートグラフを用いて、試
料長10cm、掴み間隔5cm、引張速度20cm/分
の条件で最大強力を求め、繊度値にて除算したもの10
個の平均値を単繊維の強度(cN/dtex)とした。
【0040】(3)繊維の伸度(%):上記の強度の測
定において、最大引張時の伸度を求め、10回測定した
値の平均値を繊維の伸度(%)とした。
定において、最大引張時の伸度を求め、10回測定した
値の平均値を繊維の伸度(%)とした。
【0041】(4)繊維のタフネス(cN・%/デシテ
ックス):上記の強度の測定において描かれる強伸度曲
線から、最大強度とそのときの伸度の積分値(面積)を
10回測定したときの平均値を繊維のタフネス(cN・
%/デシテックス)とした。
ックス):上記の強度の測定において描かれる強伸度曲
線から、最大強度とそのときの伸度の積分値(面積)を
10回測定したときの平均値を繊維のタフネス(cN・
%/デシテックス)とした。
【0042】(5)熱水収縮率(%):JIS L10
13 B法(フィラメント収縮率)により測定した。
13 B法(フィラメント収縮率)により測定した。
【0043】(6)結晶化度(%):X線によるルーラ
ンド法により算出した。
ンド法により算出した。
【0044】(7)曳糸限界速度:紡出した繊維糸条を
エアーサッカーで牽引またはローラーで引き取り、牽引
または引き取り速度を増加させた際に、糸切れが生じな
いときの最大曳糸速度をいう。
エアーサッカーで牽引またはローラーで引き取り、牽引
または引き取り速度を増加させた際に、糸切れが生じな
いときの最大曳糸速度をいう。
【0045】(8)不織布のNSM強力(N/5cm
幅):JIS L 1096に記載のストリップ法に準
じて測定した。すなわち、幅5cm、掴み間隔10cm
の試験片を10個準備し、引張速度10cm/分の条件で
最大強力を測定し、得られた10個の値の平均値を不織
布のNSM強力(N/5cm幅)とした。
幅):JIS L 1096に記載のストリップ法に準
じて測定した。すなわち、幅5cm、掴み間隔10cm
の試験片を10個準備し、引張速度10cm/分の条件で
最大強力を測定し、得られた10個の値の平均値を不織
布のNSM強力(N/5cm幅)とした。
【0046】(9)不織布の引張伸度(%):上記の不
織布の引張強力の測定において、最大引張時の伸度を求
め、10回測定した値の平均値を不織布の引張伸度
(%)とした。
織布の引張強力の測定において、最大引張時の伸度を求
め、10回測定した値の平均値を不織布の引張伸度
(%)とした。
【0047】(10)不織布のタフネス(N・%):上
記の不織布の引張強力の測定において描かれる強伸度曲
線から、最大強力とそのときの伸度の積分値(面積)を
10回測定したときの平均値を不織布のタフネス(N・
%)とした。
記の不織布の引張強力の測定において描かれる強伸度曲
線から、最大強力とそのときの伸度の積分値(面積)を
10回測定したときの平均値を不織布のタフネス(N・
%)とした。
【0048】(11)不織布の引裂強力(N):JIS
L 1096に記載のペンジュラム法により測定し
た。
L 1096に記載のペンジュラム法により測定し
た。
【0049】実施例1〜3、比較例1、2 エチレンオキサイドが1.6モル%共重合された表1に
示す溶融粘度の異なるポリオキシメチレンコポリマーの
チップをエクストルーダーに供給し、紡糸温度210℃
に設定し、孔径0.3mmの紡糸口金から、吐出量を表
1に示すように微調整して溶融紡糸を行った。紡糸口金
直下には加熱筒を設け、紡糸口金より紡出された糸条
は、加熱筒の温度250℃の雰囲気中を0.01秒通過
させ、空気中で冷却後、エアーサッカーで牽引して目標
繊度が3.3dtexの長繊維で構成された繊維ウエブ
を捕集した。その結果を表1にしめす。
示す溶融粘度の異なるポリオキシメチレンコポリマーの
チップをエクストルーダーに供給し、紡糸温度210℃
に設定し、孔径0.3mmの紡糸口金から、吐出量を表
1に示すように微調整して溶融紡糸を行った。紡糸口金
直下には加熱筒を設け、紡糸口金より紡出された糸条
は、加熱筒の温度250℃の雰囲気中を0.01秒通過
させ、空気中で冷却後、エアーサッカーで牽引して目標
繊度が3.3dtexの長繊維で構成された繊維ウエブ
を捕集した。その結果を表1にしめす。
【0050】
【表1】
【0051】表1から明らかなように、実施例1〜3に
おいては、実用的な強度を持ち、高伸度、高タフネス
で、かつ熱水収縮率の低い繊維が得られた。比較例1
は、溶融粘度が低すぎるため、繊維化を行っても強度、
タフネスが低く、実用的でないことが判明した。比較例
2においては、溶融粘度が高いため、紡糸応力も高くな
り、繊維の結晶化度が高くなったことで、曳糸限界速度
が低く、生産性が極めて悪いものであった。
おいては、実用的な強度を持ち、高伸度、高タフネス
で、かつ熱水収縮率の低い繊維が得られた。比較例1
は、溶融粘度が低すぎるため、繊維化を行っても強度、
タフネスが低く、実用的でないことが判明した。比較例
2においては、溶融粘度が高いため、紡糸応力も高くな
り、繊維の結晶化度が高くなったことで、曳糸限界速度
が低く、生産性が極めて悪いものであった。
【0052】比較例3 実施例1において、加熱筒のない装置を用いた以外は実
施例1と同様にして、繊維化を行った。得られた繊維の
曳糸限界速度は500m/分と低く、得られた繊維の結
晶化度が82%と高い値を示し、生産性が極めて悪いも
のであった。
施例1と同様にして、繊維化を行った。得られた繊維の
曳糸限界速度は500m/分と低く、得られた繊維の結
晶化度が82%と高い値を示し、生産性が極めて悪いも
のであった。
【0053】(スパンボンド不織布化)上記実施例1〜
3、比較例1で捕集した繊維ウエブをコンベア−ネット
で移送して、熱圧接部が円形となるように彫刻された超
音波溶着機(圧接面積率4.8%、圧接点密度5.6個
/cm2)に通布した。溶着条件は20KHZで行い、
ピンポイントタイプの模様を持つ目付70g/m2のス
パンボンド不織布を得た。その結果を表2に示す。
3、比較例1で捕集した繊維ウエブをコンベア−ネット
で移送して、熱圧接部が円形となるように彫刻された超
音波溶着機(圧接面積率4.8%、圧接点密度5.6個
/cm2)に通布した。溶着条件は20KHZで行い、
ピンポイントタイプの模様を持つ目付70g/m2のス
パンボンド不織布を得た。その結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】表2から明らかなように、実施例1〜3に
おいては、強力、タフネスおよび引裂強力に優れたスパ
ンボンド不織布を得ることができた。また、実施例1の
MIUは0.113、MMDは0.0063、実施例3
のMIUは0.121、MMDは0.0059であり、
表面が平滑で、表面の摩擦特性が極めて良好な不織布を
得ることができた。また、これらの不織布を用いて、上
径60mm、下径40mm、高さ50mmの植木用ポッ
トに熱成形したところ、成形性に優れ、極めて良好な成
形物を得た。
おいては、強力、タフネスおよび引裂強力に優れたスパ
ンボンド不織布を得ることができた。また、実施例1の
MIUは0.113、MMDは0.0063、実施例3
のMIUは0.121、MMDは0.0059であり、
表面が平滑で、表面の摩擦特性が極めて良好な不織布を
得ることができた。また、これらの不織布を用いて、上
径60mm、下径40mm、高さ50mmの植木用ポッ
トに熱成形したところ、成形性に優れ、極めて良好な成
形物を得た。
【0056】一方、比較例1においては、強力、タフネ
スが低く、かつ引裂強力が低いものであった。このこと
は不織布を構成する繊維の溶融粘度が低いため、総合的
に強力が不足することが分かった。この不織布を用い
て、実施例と同条件で熱成形したところ、成形物の底部
が破れて穴があき、不織布のタフネスが不足しているこ
とが分かった。
スが低く、かつ引裂強力が低いものであった。このこと
は不織布を構成する繊維の溶融粘度が低いため、総合的
に強力が不足することが分かった。この不織布を用い
て、実施例と同条件で熱成形したところ、成形物の底部
が破れて穴があき、不織布のタフネスが不足しているこ
とが分かった。
【0057】なお、比較例2においては、曳糸限界速度
が低いため、均一なウェブ化ができず、スパンボンド化
を断念した。
が低いため、均一なウェブ化ができず、スパンボンド化
を断念した。
【0058】比較例4 固有粘度が0.68であるポリエチレンテレフタレート
のチップをエクストルーダーに供給し、紡糸温度290
℃に設定し、孔径0.3mmの紡糸口金から、単孔吐出
量0.83g/分で溶融紡出し、空気中で冷却後、エア
ーサッカー(曳糸速度2500m/分)にて牽引して単
糸繊度3.3dtexの長繊維からなる繊維ウエブを捕
集した。その長繊維の強度は1.5cN/デシテック
ス、伸度220%、タフネス330cN・.%/dte
x、熱水収縮率70%であった。この繊維ウエブを実施
例1と同様のスパンボンド不織布化の手段を行って、ス
パンボンド不織布を得た。この得られた不織布のタフネ
スは、7500N・%、MIUが0.25、MMDが
0.022であり、タフネス、表面の平滑性共に劣るも
のであった。
のチップをエクストルーダーに供給し、紡糸温度290
℃に設定し、孔径0.3mmの紡糸口金から、単孔吐出
量0.83g/分で溶融紡出し、空気中で冷却後、エア
ーサッカー(曳糸速度2500m/分)にて牽引して単
糸繊度3.3dtexの長繊維からなる繊維ウエブを捕
集した。その長繊維の強度は1.5cN/デシテック
ス、伸度220%、タフネス330cN・.%/dte
x、熱水収縮率70%であった。この繊維ウエブを実施
例1と同様のスパンボンド不織布化の手段を行って、ス
パンボンド不織布を得た。この得られた不織布のタフネ
スは、7500N・%、MIUが0.25、MMDが
0.022であり、タフネス、表面の平滑性共に劣るも
のであった。
【0059】
【発明の効果】本発明のポリオキシメチレン系長繊維お
よびポリオキシメチレン系スパンボンド不織布は、上述
したように、優れた耐熱性、耐薬品性を有し、かつ高タ
フネスで実用性に高いものである。
よびポリオキシメチレン系スパンボンド不織布は、上述
したように、優れた耐熱性、耐薬品性を有し、かつ高タ
フネスで実用性に高いものである。
【0060】本発明のポリオキシメチレン系スパンボン
ド不織布は、優れた耐熱性、耐薬品性に加えて強力、タ
フネスが高く、且つ平滑な布帛であるためフィルター、
耐熱材、コンクリート、ゴム、プラッチックなどの補強
材、包装材、敷物、農業用シート、電線被覆材、プリン
ト基板、家具、家電用品、鋼材の移動・保護緩衝材等の
多くの用途に展開できる。また、スパンボンド不織布
は、そのままの布帛の状態での用途展開の他、高タフネ
ス性を利用して、各種成形品に成形するための成形用の
布帛として、多くの用途展開が可能となる。
ド不織布は、優れた耐熱性、耐薬品性に加えて強力、タ
フネスが高く、且つ平滑な布帛であるためフィルター、
耐熱材、コンクリート、ゴム、プラッチックなどの補強
材、包装材、敷物、農業用シート、電線被覆材、プリン
ト基板、家具、家電用品、鋼材の移動・保護緩衝材等の
多くの用途に展開できる。また、スパンボンド不織布
は、そのままの布帛の状態での用途展開の他、高タフネ
ス性を利用して、各種成形品に成形するための成形用の
布帛として、多くの用途展開が可能となる。
【0061】さらに、ポリオキシメチレン系長繊維を単
に集積させた(繊維同士が接着した状態でない)繊維ウ
ェブの状態で、詰め物、保温材、耐熱材、フィルター、
補強材としても好適に用いることができる。
に集積させた(繊維同士が接着した状態でない)繊維ウ
ェブの状態で、詰め物、保温材、耐熱材、フィルター、
補強材としても好適に用いることができる。
【図1】繊維または不織布の強伸度曲線を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L035 BB32 BB40 BB52 BB55 EE01 EE08 EE20 FF05 4L047 AA13 AB10 BA07 BA23 CB01 CB05 CB10
Claims (5)
- 【請求項1】 メルトインデックスが20〜100g/
10分、結晶化度80%以下であるポリオキシメチレン
系重合体からなる長繊維であり、繊維のタフネスが30
0cN・%/デシテックス以上であることを特徴とする
ポリオキシメチレン系長繊維。 - 【請求項2】 メルトインデックスが20〜100g/
10分、結晶化度80%以下であるポリオキシメチレン
系重合体からなる長繊維で構成されたスパンボンド不織
布であり、長繊維同士が部分的に接着され、不織布のタ
フネスが8000N・%以上であることを特徴とするポ
リオキシメチレン系スパンボンド不織布。 - 【請求項3】 不織布の目付100g/m2当たりに換
算した引張強力が80N/5cm幅以上、不織布表面の
摩擦係数が0.2以下、摩擦係数の平均偏差値が0.0
8以下であることを特徴とする請求項2記載のポリオキ
シメチレン系スパンボンド不織布。 - 【請求項4】 メルトインデックスが20〜100g/
10分のポリオキシメチレン系重合体を溶融紡糸する際
に、紡糸口金より紡出した糸条を一旦加熱させた後、空
気中で冷却させて、次いで高速で牽引することを特徴と
するポリオキシメチレン系長繊維の製造方法。 - 【請求項5】 メルトインデックスが20〜100g/
10分のポリオキシメチレン系重合体を溶融紡糸する際
に、紡糸口金より紡出した糸条を一旦加熱させた後、空
気中で冷却させて、次いで高速で牽引した糸条を開繊さ
せ、移動式堆積装置上に集積させて繊維ウエブとし、該
繊維ウエブを熱接着装置にて部分的に熱圧接することを
特徴とするポリオキシメチレン系スパンボンド不織布の
製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000304932A JP2002105756A (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | ポリオキシメチレン系繊維、ポリオキシメチレン系スパンボンド不織布およびこれらの製造方法 |
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JP2000304932A JP2002105756A (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | ポリオキシメチレン系繊維、ポリオキシメチレン系スパンボンド不織布およびこれらの製造方法 |
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JP (1) | JP2002105756A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008138326A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | ポリアセタール樹脂繊維 |
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2000
- 2000-10-04 JP JP2000304932A patent/JP2002105756A/ja active Pending
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