JP2002105352A - 自己分散型有機顔料、記録液、記録液カートリッジ、記録装置及び記録方法 - Google Patents

自己分散型有機顔料、記録液、記録液カートリッジ、記録装置及び記録方法

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JP2002105352A
JP2002105352A JP2000300758A JP2000300758A JP2002105352A JP 2002105352 A JP2002105352 A JP 2002105352A JP 2000300758 A JP2000300758 A JP 2000300758A JP 2000300758 A JP2000300758 A JP 2000300758A JP 2002105352 A JP2002105352 A JP 2002105352A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 インクジェット記録方法で吐出安定性や保存
安定性に優れ、かつ色調、耐水性、耐光性等の画像堅牢
性の良好な画像を与えることのできる自己分散型有機顔
料を含有する記録液、記録液カートリッジ及び記録装
置、記録方法を提供する。 【解決手段】 芳香族環を有する有機顔料に、連結基を
介して親水性基が結合されている自己分散型有機顔料、
着色剤及び水を含有する記録液であって、該着色色剤
が、上記自己分散型有機顔料である記録液、上記記録液
を収容したインクジェット記録用記録液カートリッジ、
上記記録液を用い、上記記録液カートリッジを備えたイ
ンクジェット記録装置、上記記録液又は上記記録液カー
トリッジを用いるインクジェット記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己分散型有機顔
料、記録液、記録液カートリッジ、記録装置、記録方法
及び記録媒体に関し、さらに詳しくは、印刷用、筆記
用、記録計用、インクジェット記録用の記録液に用いて
好適な自己分散型有機顔料、この顔料を含有する記録
液、この記録液を収容したインクジェット記録用記録液
カートリッジ、この記録液カートリッジを備えた記録装
置、上記記録液又はカートリッジを用いる記録方法及び
この記録装置又は記録方法に用いられる記録媒体に関す
るものであり、特に、インクジェット記録方法を用いて
普通紙に高速で印字した際にも、吐出安定性や保存安定
性に優れ、かつ色調、耐水性、耐光性等の画像堅牢性の
良好な画像を与えることのできる自己分散型有機顔料を
含有する記録液、記録液カートリッジ、記録装置、記録
方法及びこれらに用いられる記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】記録液(以下、インクということもあ
る)をノズルから吐出させて画像の記録を行なうインク
ジェット記録法は、普通紙への印字が可能なこと、カラ
ー化への対応が容易なこと、駆動時の騒音が少ないこ
と、消費電力が低いこと等から、コンピューターで作成
した文書や画像の出力用プリンターとして、近年、急速
に普及しつつある。最近では、インクジェット記録技術
の進歩により、表面に特殊加工を施した専用紙を用い
て、写真並みの高品質画像が得られるようになってきて
いるが、さらにオフィス用途のプリンターとしての開発
も進められている。この場合には、画像品質に加え、レ
ーザープリンター並みの高速印字や、また、安価な記録
媒体である普通紙を用いた場合においても、高い画像品
質が得られることが必要である。また、プリンターの高
速化(水分蒸発の加速化)、一層の高解像度化(小液滴
化のための小ノズル径化)に伴い、印字中や印字休止後
の再吐出時のノズルの吐出信頼性を高める要求も、ます
ます増大してきている。
【0003】現在、インクジェット記録方法には、着色
剤として染料を用いたインクが多く用いられているが
(特開平05−194889号公報、特開平09−00
3380号公報、特開平11−158424号公報)、
染料を用いたインクは、発色が良好で、色再現域が広い
ものの、耐水性や耐光性等、画像の耐久性に劣るという
欠点がある。これに対し、顔料を用いたインクは、画像
の耐久性にはきわめて優れているが、インクの吐出不良
を生じ易いという問題がある。顔料のビヒクルに対する
分散安定性が不充分であると、顔料の凝集体が生成して
ヘッドノズルの目詰まりを引き起こすこととなる。長時
間の連続印字時は、ノズル先端におけるインクの水分蒸
発によって系が不安定となるため、このような顔料の分
散破壊がさらに生じ易い。また、印字をしばらく休止し
た後、ノズル先端で生じた凝集体が新たに供給されるイ
ンクに対して容易に再分散しないと、印字再開時のイン
クの吐出悪化や噴射方向曲がりの原因ともになることが
考えられる。
【0004】このような顔料の分散安定性や再分散性を
向上させるために、両親媒性の高分子物質又は界面活性
剤等を顔料の表面に物理吸着させ、溶媒との親和性を高
める方法が知られている(特開平08−253719号
公報、特開平10−081843号公報、特開平11−
012508号公報、特開平11−263930号公
報)。しかし、分散剤が顔料表面から脱離することによ
る分散安定性の低下や、水分蒸発時に脱離した分散剤分
子相互の絡み合いによるノズル部分におけるインク粘度
の上昇等、インクとしての信頼性は、いまだ十分なもの
ではなかった。このような分散剤を用いたタイプの分散
体では、記録媒体へのインクの浸透性を調節するため
に、界面活性剤や多価アルコールが添加されるが(特開
平06−008416号公報、特開平09−26826
6号公報、特開平10−046069号公報、特開平1
1−349871号公報)、この場合、さらに顔料の分
散安定性が低くなり、画像品質とプリンターとしての信
頼性を両立することはきわめて困難であった。
【0005】一方、顔料の表面を改質するものとして、
分子末端に親水性基を持った化合物を表面に化学的に結
合させ、溶媒や分散剤との濡れ性を向上させるという方
法も試みられている(特開平11−349848号公
報、特開2000−007964号公報、特開2000
−017187号公報)。しかしながら、現在のとこ
ろ、このような方法は、カーボンブラックを対象として
おり、カーボンブラックとは異なる有機顔料の表面改質
には、そのまま採用することのできない方法であった。
また、同じような官能基を持った有機顔料であっても、
その発色団に改質の影響が及ぶと、色調が大きく変化し
てしまうため、その微妙な反応の制御に多大の困難を強
いられることとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の欠点を解消し、印刷用、筆記用、記録計用、イン
クジェット記録用の記録液に用いて好適な自己分散型有
機顔料、この顔料を含有する記録液、この記録液を収容
したインクジェット記録用記録液カートリッジ、この記
録液カートリッジを備えた記録装置、上記記録液又はカ
ートリッジを用いる記録方法及びこの記録装置又は記録
方法に用いられる記録媒体を提供し、特にインクジェッ
ト記録方法を用いて普通紙に高速で印字した際にも、吐
出安定性や保存安定性に優れ、かつ色調、耐水性、耐光
性等の画像堅牢性の良好な画像を与えることのできる自
己分散型有機顔料を含有する記録液、記録液カートリッ
ジ、記録装置、記録方法及びこれらに用いられる記録媒
体を提供することをその課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、着色剤及び水を含有する記録液にお
ける着色剤に着目し鋭意検討を重ねた結果、着色剤とし
て、芳香族環を有する有機顔料に、連結基を介して親水
性基が結合された自己分散型有機顔料が、印刷用、筆記
用、記録計用、インクジェット記録用の記録液に用いて
好適な自己分散型有機顔料となるということを見出し、
この知見に基づいて本発明を完成するに到った。
【0008】すなわち、本発明によれば、第1に、芳香
族環を有する有機顔料に、連結基を介して親水性基が結
合されていることを特徴とする自己分散型有機顔料が提
供され、第2に、着色剤及び水を含有する記録液であっ
て、該着色剤が、第1の自己分散型有機顔料であること
を特徴とする記録液が提供され、第3に、記録液を収容
したインクジェット記録用記録液カートリッジであっ
て、該記録液が、第2の記録液であることを特徴とする
記録液カートリッジが提供され、第4に、記録液を収容
した収容部を有する記録液カートリッジと記録液滴を吐
出させるための記録ヘッドとを備えたインクジェット記
録装置又は記録液を収容した収容部と記録液滴を吐出さ
せるための記録ヘッドとからなる記録液カートリッジを
備えたインクジェット記録装置であって、該記録液が、
第2の記録液であり、該記録液カートリッジが、第3の
記録液カートリッジであることを特徴とする記録装置が
提供され、第5に、記録信号に応じて、記録液を噴射し
て記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録方法
において、該記録液として、第2の記録液又は該記録液
カートリッジとして、第3の記録液カートリッジを用い
ることを特徴とする記録方法が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、第1に、芳香族環を有
する有機顔料に、連結基を介して親水性基が結合されて
いることを特徴とする自己分散型有機顔料を提供する。
ここに、自己分散型有機顔料とは、特に分散剤を用いる
ことなく、水性媒体中に安定的に分散させることができ
る顔料をいう。この自己分散型有機顔料を開発すめた
め、本発明者らは、種々検討を重ねた結果、芳香族環を
有する有機顔料を用い、この顔料に、連結基を介して親
水性基を結合させることによって、自己分散性に優れ、
さらに再分散性もきわめて良好な顔料となるということ
を見出した。この自己分散型有機顔料は、印刷用、筆記
用、記録計用、インクジェット記録用の記録液に用いて
好適な顔料であり、長時間連続吐出時や印字休止後の再
吐出時にも、ノズルの目詰まりや噴射曲がりといった吐
出不良がなく、安定した印字を行うことができるものと
なる。さらに、ノズル部や維持機構部においてインクの
主溶媒が蒸発し、顔料の緩やかな凝集体が形成されて
も、新しいインクがそこに供給されれば、直ちに再分散
されるために、不具合の起こらない記録液となるのであ
る。
【0010】本発明の自己分散型有機顔料は、親水性基
が顔料粒子の表面にのみ連結基を介して結合されている
ものである。顔料分子の一つ一つに親水性基を結合させ
るという試みは、これまでにも行われていたが、これは
顔料の染料化であって、反応の結果、顔料の長所である
耐候性を大きく低下させるという問題があった。また、
顔料分子に直接、官能基を結合させると、発色団に影響
を及ぼし、色調を変化させる可能性の高いものとなる。
本発明においては、顔料粒子の表面の分子にのみ親水性
基を結合させるため、耐候性の低下や色調の変化を来す
ことなく、安定性を向上させることができるのである。
【0011】本発明の自己分散型有機顔料と、処理を施
さない顔料や従来の分散剤を用いるタイプの顔料とは、
例えば、顔料の親水性度を測定することによって見分け
ることができる。この顔料の親水性度は、アセトン/水
混合溶液に対する顔料の分散安定性を観察することによ
り、簡単に測定することができる。この測定は、まず、
それぞれの顔料粉体又は顔料分散体を試験管等の容器に
採り、これに顔料粉体又は顔料分散体に対し、24重量
倍のアセトン/水混合溶液を滴下して軽く攪拌する。粗
顔料や分散剤を用いるタイプの顔料である場合は、アセ
トン比が高くなると顔料が凝集して沈降するが、自己分
散型有機顔料にあっては、アセトンが95%であって
も、安定して分散する。
【0012】本発明の自己分散型有機顔料を製造する方
法に特に制限はなく、芳香族環を有する有機顔料に、連
結基を介して親水性基が結合される反応方法を採用すれ
ば足りるが、この親水性基が、過酸化物の分解に由来す
るものであることが特に好ましい。つまり、上記有機顔
料表面に、過酸化物の分解によって発生した官能基を化
学結合させることにより得ることができる。例えば、粗
顔料と過酸化物を適当な溶媒中で反応させ、反応物を濾
過、洗浄して未反応物や副生成物を除去し、洗浄後は半
乾燥させたペレット状、又は完全に乾燥させた粉体とし
て取得する。
【0013】より具体的には、顔料を溶媒に分散させ、
これに固体状の過酸化物又は適当な溶媒に溶解させた過
酸化物を投入する。次いで、攪拌しながら加熱又は紫外
線等のエネルギー線を照射して、溶液中にラジカルを発
生させ、試薬の反応性に応じて、アルゴン又は窒素雰囲
気下に6〜48時間程度、反応させる。ラジカルが未反
応で失活することを防止するために、反応途中で過酸化
物を追加してもよい。
【0014】過酸化物としては、下記一般式(1)〜
(5)で表される化合物の少なくとも1種を、好ましい
ものとして挙げることができる。
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】 (式中、R1〜R4は、アルキル基、アルコキシ基、アリ
ール基、ヘテロ環を含む官能基又はアルキレンオキサイ
ド基を示し、各式において少なくとも一つは、分子末端
に−CO2M、−SO3M又は−PO32で示される官能
基を少なくとも一つ有している。Mは水素、アルカリ金
属、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム又はアル
カノールアミンを示す。nは1〜20の整数である。)
分子末端に−CO2M、−SO3M又は−PO3Mを有す
るアルキル基、アルコキシ基、アリール基は、直鎖式、
分岐式又は環式であってもよい。また、R1〜R4は、同
一であっても別異であってもよい。アルカリ金属として
は、ナトリウム、リチウム、カリウムが好ましい。
【0015】上記一般式(1)〜(5)で表される化合
物は、導入を望む官能基や導入率等に対応して、単独で
又は組み合わせて用いることもできる。上記一般式
(1)〜(5)で表される化合物の具体例を遊離酸型で
示すと、次のとおりであるが、これらに限定されるもの
ではない。
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【0016】本発明に用いる顔料は、芳香族環を有する
有機顔料であれば特に制限はないが、ペリレン顔料、キ
ナクリドン顔料、アゾ顔料、アントラキノン顔料、フタ
ロシアニン顔料、ジオキサジン顔料、イソインドリノン
顔料、イソインドリン顔料、インジゴ顔料、キノフタロ
ン顔料、ピロロピロール顔料が好ましい。具体的には、
C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、1
4、17、24、34、35、37、53、55、8
1、83、95、97、98、100、101、10
4、408、109、110、117、120、13
8、150、153、C.I.ピグメントオレンジ5、
13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメ
ントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、
38、48:2、48:2、48:3、48:4、4
9:1、52:2、53:1、57:1、60:1、6
3:1、63:2、64:1、81、83、88、10
4、105、106、108、112、114、12
2、123、146、149、166、168、17
0、172、177、178、179、185、19
0、193、209、219、C.I.ピグメントバイ
オレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、
19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、
15、15:1、15:2、15:3、16、17:
1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン
1、4、7、8、10、17、18、36等を挙げるこ
とができる。
【0017】上記一般式(1)〜(5)で表される化合
物は、分子中央に−O−O−基を有し、これに隣接した
連結基を介して分子末端に親水性基を有している。これ
らの化合物は、エネルギーの付与により、−O−O−基
が開裂してラジカルを発生するため、このラジカルが上
記有機顔料粒子の表面にある分子の芳香族環に結合し、
親水性を付与するものである。この場合、−O−O−基
に隣接する連結基の構造により、発生するラジカルには
いくつかの構造が考えられる。例えば、(R−COO)2
は、次のように分解してラジカルを生じる。 (R−COO)2→R−COO・→R・+CO2 Rがアルキル基の場合、R−COO・は、直ちに脱炭酸
し、主にR・が発生するが、Rがアリル基(アリール
基)の場合、脱炭酸の活性エネルギーが高いため、R・
又はR−COO・が発生する。このように、発生するラ
ジカルの構造は、開裂点の隣接官能基の影響を強く受け
るものである。しかし、このラジカルの開裂部の構造、
つまり、顔料への反応点の構造は、顔料への反応性や結
合後の顔料の分散安定性には特に影響を及ぼすことはな
いので、過酸化物の選定に当たっては考慮する必要はな
い。
【0018】本発明は、第2に、着色剤及び水を含有す
る記録液であって、該着色剤が、第1の自己分散型有機
顔料であることを特徴とする記録液を提供する。この場
合、自己分散型有機顔料の体積平均粒子径が、0.01
〜1.0μmであることが好ましく、0.01〜0.2
μmであることがより好ましい。ここで、体積平均粒径
とは、体積累積パーセント50%の値をいう。体積累積
パーセント50%の値を測定するには、例えば、インク
中のブラウン運動を行っている粒子にレーザー光を照射
し、粒子から戻ってくる光(後方散乱光)の振動数(光
の周波数)の変化量から粒子径を求める動的光散乱法
(ドップラー散乱光解析)と言われる方法を用いること
ができる。顔料の体積平均粒子径が、0.01μm未満
では顔料の長所である耐候性が低下し、1.0μmを越
えると、保存安定性、吐出安定性が低くなることがある
ので望ましくない。
【0019】また、自己分散型有機顔料の含有量が、重
量基準で記録液に対し、0.1〜10%であることが好
ましく、1.0〜5.0%がより好ましい。顔料の含有
量が、0.1%未満では、普通紙に印字した際に十分な
彩度や画像濃度が得られず、10%を越えると、画像の
明度が低下したり、吐出時にヘッドノズルの目詰まり等
を生じることがあるので望ましくない。
【0020】本発明の記録液には、ノズル部での目詰り
を防ぐため、また、記録液の溶解安定性を向上させるた
めに、湿潤剤として水溶性有機溶媒を添加することが好
ましい。この湿潤剤としては、例えば、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサン
トリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,
3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコー
ル類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、テト
ラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアル
キルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエー
テル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多
価アルコールアリールエーテル類;2−ピロリドン、N
−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2
−ピロリドン、1,3−ジメチルイミイダゾリジノン、
ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複
素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチル
アミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン、チオジエタノール、チオジグリコール等の含硫黄化
合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等が挙
げられ、これらを単独で又は複数を混合して用いること
ができる。これら湿潤剤の含有量としては、記録液に対
し、重量基準でl〜50%、好ましくは5〜30%であ
る。
【0021】本発明の記録液には、記録液を記録媒体に
浸透しやすくするために、ジオール類を加えることがで
きる。このジオール類としては、例えば、1,2−エタ
ンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロ
パンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオ
ール、1,2,−ヘキサンジオール、2−エチル−1,
3−ヘキサンジオール2,5−ジメチル−2,5−ヘキ
サンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,2−オ
クタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオー
ル等が挙げられる。これらジオール類は、単独で又は複
数を混合して用いることができ、記録紙表面に対する記
録液の濡れ性を向上し、記録紙への浸透速度を高めるこ
とが可能となる。さらに、従来の浸透性を高めた記録液
に比べ、画像滲じみ等の画質低下や裏抜けをきわめて少
なくすることができる。ジオール類添加量は、記録液に
対し、重量基準で0.01〜5%が好ましい。ジオール
類添加量が、0.01%未満では、添加効果は得られ
ず、5%を越えると、記録媒体への浸透性が必要以上に
高くなり、画像濃度の低下や裏抜けの発生を招くことが
あるので望ましくない。
【0022】また、本発明の記録液には、記録媒体への
浸透性、また、ノズル材への濡れ性を調整するために、
種々の界面活性剤を添加することが可能である。界面活
性剤の例としては、アルキルアリルまたはアルキルナフ
タレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキル硫酸
塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、
アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエステル硫酸塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエ
ーテルジスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルリン
酸塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルアリ
ールエーテルエステル硫酸塩、オレフィンスルホン酸
塩、アルカンオレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸エステル塩、エーテルカルボキシレ
ート、スルホコハク酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、
脂肪酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、ナフテン酸
塩等といったアニオン系界面活性剤、アルキルアミン
塩、ジアルキルアミン塩、脂肪族アミン塩、ベンザルコ
ニウム塩、第4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウ
ム塩、イミダゾリニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニ
ウム塩等といったカチオン系界面活性剤、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
アリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレングリコールエステル、ポ
リオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ングリコール、グリセリンエステル、ソルビタンエステ
ル、ショ糖エステル、グリセリンエステルのポリオキシ
エチレンエーテル、ソルビタンエステルのポリオキシエ
チレンエーテル、ソルビトールエステルのポリオキシエ
チレンエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アミンオ
キシド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリ
ン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビトール脂肪酸エステル、アルキル(ポリ)
グリコキシド等といったノニオン系界面活性剤、イミダ
ゾリニウムベタイン等のイミダゾリン誘導体、ジメチル
アルキルラウリルベタイン、アルキルグリシン、アルキ
ルジ(アミノエチル)グリシン等といった両性界面活性
剤、フッ素系界面活性剤、シリコン系界面活性剤等を挙
げることができ、これらは単独で又は複数を混合して用
いられる。これら界面活性剤の添加量は、記録液に対
し、重量基準で0.01〜5.0%であり、好ましく
は、0.5〜3%である。界面活性剤の添加量が、0.
01%未満では、添加効果がなく、5.0%を越える
と、記録媒体への浸透性が必要以上に高くなり、画像濃
度の低下や裏抜けの発生を招くことがあるので望ましく
ない。
【0023】さらに、本発明の記録液には、上記着色
剤、溶剤の外に、従来知られている添加剤、例えば、防
腐防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤、顔料定
着剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、水溶性高分子化合
物、着色剤溶解剤等を適宜、添加することができる。
【0024】本発明の記録液は、直径が20μm以下の
ノズルを持ったヘッドを用いて印字する際に、高画質化
と信頼性の両立という効果を特に発揮する。高解像度の
画像を形成するには、記録液をできる限り小滴で記録紙
に着弾させることが必要であり、ノズル径としては20
μm以下であることが望ましい。しかし、ノズル径を小
さくすると、記録液の水分蒸発時に発生した凝集体が詰
まりやすくなるため、信頼性は低下する。特に、従来の
分散剤をるタイプの顔料分散体とジオール成分を組み合
わせ、高温で記録液を長時間保存した場合に、この傾向
が顕著であった。これは、高温において、ジオール成分
が顔料からの分散剤の脱離を促進するためではないかと
考えられる。しかし、本発明の分散剤を用いないタイプ
の顔料では、同様の処方であっても分散剤に由来する粘
度上昇や顔料の凝集が抑えられるため、ノズル細密化及
びジオール成分添加による高画質化と吐出時の信頼性を
両立することができるものである。
【0025】本発明は、第3に、記録液を収容したイン
クジェット記録用記録液カートリッジであって、該記録
液が、第2の記録液であることを特徴とする記録液カー
トリッジを提供する。この記録液カートリッジは、記録
液を収容した収容部と記録液滴を吐出させるための記録
ヘッド部とからなる記録液カートリッジであることが好
ましく、該記録液が、第2の記録液である記録液カート
リッジとするものである。また、該記録ヘッド部のノズ
ル径が、20μm以下である記録液カートリッジが望ま
しい。
【0026】図1に、本発明の記録液カートリッジの1
例を示す。記録液カートリッジ1は、シリアルタイプの
ものであり、インクジェットヘッド2と、このインクジ
ェットヘッド2に供給されるインクを収容する記録液タ
ンク3と、この記録液タンク3内を密閉する蓋部材とに
より、主要部が構成されている。インクジェットヘッド
2には、記録液を吐出するための多数のノズル4が形成
されている。記録液は記録液タンク3から、記録液供給
管(図示していない)を介して、共通液室(図示してい
ない)へと導かれ、電極5より入力される記録装置本体
からの電気信号に応じて、ノズル4より吐出される。
【0027】本発明は、第4に、記録液を収容した収容
部を有する記録液カートリッジと記録液滴を吐出させる
ための記録ヘッドとを備えたインクジェット記録装置又
は記録液を収容した収容部と、記録液滴を吐出させるた
めの記録ヘッドとからなる記録液カートリッジを備えた
インクジェット記録装置であって、該記録液が、第2の
記録液であり、該記録液カートリッジが、第3の記録液
カートリッジであることを特徴とする記録装置を提供す
る。
【0028】図2は本発明に係るインクジェット記録装
置の機構部の概略図である。このインクジェット記録装
置の機構部は、両側の側板17,18間に主支持ガイド
ロッド19及び従支持ガイドロッド20を略水平な位置
関係で横架し、これらの主支持ガイドロッド19及び従
支持ガイドロッド20でキャリッジユニット21を主走
査方向に摺動自在に支持している。キャリッジユニット
21には、それぞれイエロー(Y)インク、マゼンタ
(M)インク、シアン(C)インク、ブラック(Bk)
インクをそれぞれ吐出する4個のヘッド2y,2m,2
c,2kを、その吐出面(ノズル面)2aを下方に向け
て搭載し、またキャリッジユニット21にはヘッド2
(符号「2」は、「2y,2m,2c,2k」のいずれ
か又は総称である。)の上側に4個のヘッド2に各々イ
ンクを供給するための各色のインク供給体である4個の
インクカートリッジ1y,1m,1c,1kを交換可能
に搭載している。そして、キャリッジユニット21は主
走査モータ22で回転される駆動プーリ(駆動タイミン
グプーリ)23と従動プーリ(アイドラプーリ)24と
の間に張装したタイミングベルト25に連結して、主走
査モータ22を駆動制御することによってキャリッジ2
1、即ち4個のヘッド2を主走査方向に移動するように
している。また、側板17,18をつなぐ底板26上に
サブフレーム27,28を立設し、このサブフレーム2
7,28間に用紙30を主走査方向と直交する副走査方
向に送るための搬送ローラ29を回転自在に保持してい
る。そして、サブフレーム28側方に副走査モータ31
を配設し、この副走査モータ31の回転を搬送ローラ2
9に伝達するために、副走査モータ31の回転軸に固定
したギヤ32と搬送ローラ29の軸に固定したギヤ33
とを備えている。さらに、側板17とサブフレーム26
との間には、ヘッド2の信頼性維持回復機構(以下、
「サブシステム」という。)34を配置している。サブ
システム34は、各ヘッド2の吐出面をキャッピングす
る4個のキャップ手段35をホルダ36で保持し、この
ホルダ36をリンク部材37で揺動可能に保持して、キ
ャリッジユニット21の主走査方向の移動でホルダ36
に設けた係合部38にキャリッジユニット21が当接す
ることで、キャリッジユニット21の移動に従ってホル
ダ36がリフトアップしてキャップ手段35でヘッド2
の吐出面2aをキャッピングし、キャリッジユニット2
1が印写領域側へ移動することで、キャリッジユニット
21の移動に従ってホルダ36がリフトダウンしてキャ
ップ手段35がヘッド2の吐出面2aから離れるように
している。なお、キャップ手段35は、それぞれ吸引チ
ューブ39を介して吸引ポンプ40に接続すると共に、
大気開放口を形成して、大気開放チューブ及び大気開放
バルブを介して大気連通している。また、吸引ポンプ4
0は吸引した廃液をドレインチューブ等を介して図示し
ない廃液貯留槽に排出する。さらに、ホルダ36の側方
には、ヘッド2の吐出面2aをワイピングする維持部
材、発泡部材或いはゴム等の弾性部材からなるワイピン
グ手段であるワイパブレード41をブレードアーム42
に取付け、このブレードアーム42は揺動可能に軸支
し、図示しない駆動手段で回動されるカムの回転によっ
て揺動させるようにしている。このように構成したこの
記録装置では、ヘッド2(キャリッジユニット21)を
主走査方向に移動走査させながら、用紙30を副走査方
向に搬送して、各ヘッドのノズルから所要の色のインク
滴を吐出させることによって、用紙30上に所要のカラ
ー画像(モノクロ画像を含む。)を記録する。
【0029】また、大気開放口10は、図3に示すよう
に、酸素透過率が100ml/m2以上のフィルム状シ
ール部材11を上蓋部材12に貼着してシールしてい
る。このシール部材11は、大気開放口10と共にその
周囲に形成した複数本の溝48をもシールする大きさと
なっている。このように、大気開放口10を酸素透過率
が100ml/m2以上のシール部材でシールすること
で、記録液カートリッジ14を透気性のないアルミラミ
ネートフィルム等の包装部材を用いて減圧状態で包装す
ることにより、記録液充填することにより、記録液充填
時や記録液吸収体15とカートリッジ本体16との間に
生じる空間A(図4参照)にある大気のために、記録液
中に気体が溶存したときでも、シール部材11を介して
記録液中の空気が真空度の高の高いカートリッジ本体1
6外の包装部材との間の空間に排出され、記録液の脱気
度が向上する。
【0030】本発明は、第5に、記録信号に応じて、記
録液を噴射して記録媒体上に画像を形成するインクジェ
ット記録方法において、第2の記録液又は第3の記録液
カートリッジを用いることを特徴とする記録方法を提供
する。この記録方法には、記録信号に応じた熱エネルギ
ーを記録液に作用させ、該記録液を噴射させることによ
り記録媒体上に画像を形成するものである方法を含むも
のである。
【0031】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明するが、これら実施例によって本発明はなんら限
定されるものではない。なお、「%」とあるのは重量基
準である。
【0032】 実施例1 〔自己分散型有機顔料1の調製〕 C.I.PR122 10g イオン交換水 上記の組成物を窒素雰囲気下で徐々に加熱しながら24
時間還流攪拌し、その間に1.2g(0.01モル)の
上記化合物(1)−1を水溶液の形態で3回に分けて滴
下した。次いで、24時間攪拌還流した後、未反応物や
副反応生成物を除去し、自己分散型有機顔料1を得た。 〔記録液(インク1)の調製〕次に、下記処方の組成物
を混合した後、0.8μmのテフロン(登録商標)フィ
ルターで濾過し、インク1を得た。 (インク1) 自己分散型有機顔料1 5.0% トリエチレングリコール 20.0% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 1.0% イオン交換水 残量
【0033】 実施例2 〔自己分散型有機顔料2の調製〕 C.I.PB15:3 10g 上記化合物(2)−1 1.4g イオン交換水 上記組成物を用い、実施例1と同様にして、自己分散型
有機顔料2を得た。 〔記録液(インク2)の調製〕次に、下記処方の組成物
を混合した後、実施例1と同様にして、インク2を得
た。 (インク2) 自己分散型有機顔料2 5.0% オルフィンE1010 0.5% N−メチル−2ピロリドン 20.0% イオン交換水 残量
【0034】 実施例3 〔自己分散型有機顔料3の調製〕 C.I.PY74 10g 上記化合物(3)−1 1.3g イオン交換水 上記組成物を用い、実施例1と同様にして、自己分散型
有機顔料3を得た。 〔記録液(インク3)の調製〕次に、下記処方の組成物
を混合した後、実施例1と同様にして、インク3を得
た。 (インク3) 自己分散型有機顔料3 5.0% 1,2−ペンタンジオール 0.5% ジエチレングリコール 20.0% イオン交換水 残量
【0035】 実施例4 〔自己分散型有機顔料4の調製〕 C.I.PV19 10g 上記化合物(4)−1 2g イオン交換水 上記組成物を用い、実施例1と同様にして、自己分散型
有機顔料4を得た。 〔記録液(インク4)の調製〕次に、下記処方の組成物
を混合した後、実施例1と同様にして、インク3を得
た。 (インク3) 自己分散型有機顔料4 5.0% サーフィノール465 0.5% 1,5−ペンタンジオール 0.2% グリセリン 20.0% イオン交換水 残量
【0036】 実施例5 〔自己分散型有機顔料5の調製〕 C.I.PY97 10g 化合物5−1 1.5g イオン交換水 上記組成物を用い、実施例1と同様にして、自己分散型
有機顔料5を得た。 〔記録液(インク5)の調製〕次に、下記処方の組成物
を混合した後、実施例1と同様にして、インク3を得
た。 (インク5) 自己分散型有機顔料5 5.0% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.5% チオジグリコール 3.0% エチレングリコール 15.0% イオン交換水 残量
【0037】比較例1 〔顔料分散液1の調製〕下記の組成物をホモジナイザー
を用いて粗分散を行ない、次にナノマイザーを用いて分
散し、顔料分散液1を得た。 C.I.PR122 10.0% スチレン−無水マレイン酸共重合体 5.0% イオン交換水 残量 〔記録液(インク6)の調製〕次に、下記処方の組成物
を混合した後、0.8μmのテフロンフィルターで濾過
し、インク6を得た。 顔料分散液1 50.0% トリエチレングリコール 20.0% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 1.0% イオン交換水 残量
【0038】比較例2 〔顔料分散液2の調製〕 下記の組成物を用い、比較例1と同様にして、顔料分散
液2を得た。 C.I.PB15:3 10.0% ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド 5.0% イオン交換水 残量 〔記録液(インク7)の調製〕次に、下記処方の組成物
を混合した後、比較例1と同様にして、インク7を得
た。 顔料分散液2 50.0% オルフィンE1010 0.5% Nメチル2ピロリドン 20% イオン交換水 残量
【0039】比較例3 〔顔料分散液3の調製〕下記の組成物を用い、比較例1
と同様にして、顔料分散液3を得た。 C.I.PY74 10.0% ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンオクチルエーテル 5.0% イオン交換水 残量 〔記録液(インク8)の調製〕次に、下記処方の組成物
を混合した後、比較例1と同様にして、インク8を得
た。 顔料分散液3 50.0% 1,2−ペンタンジオール 0.5% ジエチレングリコール 20.0% イオン交換水 残量
【0040】比較例4 〔顔料分散液4の調製〕下記の組成物を用い、比較例1
と同様にして、顔料分散液4を得た。 C.I.PV19 10.0% ジポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルリン酸 5.0% イオン交換水 残量 〔記録液(インク9)の調製〕次に、下記処方の組成物
を混合した後、比較例1と同様にして、インク9を得
た。 顔料分散液4 50.0% サーフィノール465 0.5% 1,5−ペンタンジオール 0.2% グリセリン 20.0% イオン交換水 残量
【0041】比較例5 〔顔料分散液5の調製〕下記の組成物を用い、比較例1
と同様にして、顔料分散液5を得た。 C.I.PY97 10.0% ジポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルリン酸 5.0% イオン交換水 残量 〔記録液(インク10)の調製〕次に、下記処方の組成
物を混合した後、比較例1と同様にして、インク10を
得た。 顔料分散液5 50.0% 2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.5% チオジグリコール 3.0% エチレングリコール 15% イオン交換水 残量
【0042】比較例6 〔記録液(インク11)の調製〕下記処方の組成物を混
合した後、0.8μmのテフロンフィルターで濾過し、
インク11を得た。 自己分散型有機顔料1
12.0% トリエチレングリコール
20.0% ジエチレングリコールモノブチルエーテル
1.0% イオン交換水
残量
【0043】〔評価〕 (1)吐出安定性 実施例及び比較例で得られたインクを、ノズル径18μ
mのヘッドを搭載したリコー製Ipsio300を用い
て印字試験を実施し、信頼性試験を行った。上記プリン
タにインクを充填し、25℃50%RHの環境下で60
分間、連続印字を行い、正常に吐出が行われるか、ま
た、上記プリンタにインクを充填したまま50℃、60
%RHの環境下に1か月間、プリンターを放置した後、
印字を行い、正常な印字が可能か否かを試験した。それ
ぞれの試験において、1つのインクサンプルについて、
3台のプリンターを使用し試験した。評価レベルは、次
のとおりである。 ○:両方の試験において、それぞれ3台のプリンターと
も、正常に印字できた場合。 ×:3台中、1台又は2台で正常印字ができなかった場
合。
【0044】(2)保存試験 実施例及び比較例で得られたインクを、ポリエチレン製
の容器に入れ、−20℃、4℃、20℃、50℃、70
℃、それぞれの条件下で3か月間保存し、そのインクを
カートリッジに充填して、ノズル径18μmのヘッドを
搭載したリコー製Ipsio300を用いて印字を行
い、正常な印字が可能か否かを試験した。それぞれの試
験において、1つのインクサンプルについて、3台のプ
リンターを使用し試験した。評価レベルは、次のとおり
である。 ○:両方の試験において、それぞれ3台のプリンターと
も、正常に印字できた場合。 ×:3台中、1台又は2台で正常印字ができなかった場
合。
【0045】(3)画像濃度及び裏抜け濃度 実施例及び比較例で得られたインクを用いて、市販のコ
ピー用紙3種、ボンド紙3種上に各色のベタ印字を行な
った。印字した画像サンプルの反射濃度をX−Rite
社製反射型カラー分光測色濃度計で測定し、画像濃度及
び裏抜け濃度を調べた。裏抜け濃度は、測定値から地肌
濃度を引いたものである。評価レベルは、次のとおりで
ある。 ◎:OD≧1.0、Odr≦0.02となるもの。 ○:印字面濃度ODがOD≧0.9となるもの、また、
裏抜け濃度ODrがO Dr≦0.04となるもの。
【0046】(4)画像の耐光性 画像サンプルをフェードメーター(キセノン・アーク
灯、63℃)に120時間かけ、光照射前後の画像濃度
をX−Rite社製反射型カラー分光測色濃度計で測定
した。 この場合、褪色率は次式で表される。 褪色率(%)=[1−(光照射後の画像濃度/光照射前の
画像濃度)]×100評価レベルは、次のとおりであ
る。 ○:退色率が5%未満のもの。
【0047】(5)画像の耐水性 画像サンプルを25℃の純水に5分間浸し、浸水前後の
画像濃度をX−Rite社製反射型カラー分光測色濃度
計で測定した。この場合、褪色率は次式で表される。 褪色率(%)=[1−(浸水後の画像濃度/浸水前の画像
濃度)]×100 評価レベルは、次のとおりである。 ○:退色率が5%未満のもの。
【0048】(6)初期平均粒子径 Leeds & Northrup社製 MICROTRAC UPA150を用いて、初
期平均粒子径を求めた。
【0049】これらの結果を表1に示す。
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、印刷用、筆記用、記録
計用、インクジェット記録用の記録液に用いて好適な自
己分散型有機顔料、この顔料を含有する記録液、この記
録液を収容したインクジェット記録用記録液カートリッ
ジ、この記録液カートリッジを備えた記録装置、上記記
録液又はカートリッジを用いる記録方法及びこの記録装
置又は記録方法に用いられる記録媒体が提供され、特に
インクジェット記録方法を用いて普通紙に高速で印字し
た際にも、吐出安定性や保存安定性に優れ、かつ色調、
耐水性、耐光性等の画像堅牢性の良好な画像を与えるこ
とのできる自己分散型有機顔料を含有する記録液、記録
液カートリッジ、記録装置、記録方法及びこれらに用い
られる記録媒体が提供され、これら記録分野に寄与する
ところはきわめて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録液カートリッジの1例を示す図で
ある。
【図2】本発明の記録液を収容した記録液収容部を備え
た記録液カートリッジを搭載すシリアル型インクジェッ
ト記録装置の機構部の概略正面図である
【図3】本発明の記録液カートリッジの1例を示す図で
ある。
【図4】本発明のインクを収容したインク収容部と、イ
ンク滴を吐出させるためのヘッド部を備えたインクカー
トリッジを示す図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ本体 2 インクジェットヘッド 3 タンク 4 ノズル 5 電極 6 カートリッジ本体 7 記録液供給口 8 ケース 9 キャップ部材 10 大気開放口 11 シール部材 12 上蓋部材 13 溝 15 記録液吸収体 16 カートリッジ本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 67/46 B41J 3/04 101Y C09D 11/00 102Z Fターム(参考) 2C056 EA13 FA03 FC02 KC11 KC16 KC21 2H086 BA55 BA60 BA62 4J039 BC17 BC39 BC60 BE01 GA24

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族環を有する有機顔料に、連結基を
    介して親水性基が結合されていることを特徴とする自己
    分散型有機顔料。
  2. 【請求項2】 該芳香族環を有する有機顔料が、ペリレ
    ン顔料、キナクリドン顔料、アゾ顔料、アントラキノン
    顔料、フタロシアニン顔料、ジオキサジン顔料、イソイ
    ンドリノン顔料、イソインドリン顔料、インジゴ顔料、
    キノフタロン顔料及びピロロピロール顔料から選ばれた
    少なくとも1種である請求項1に記載の自己分散型有機
    顔料。
  3. 【請求項3】 該親水性基が、過酸化物の分解に由来す
    るものである請求項1又は2に記載の自己分散型有機顔
    料。
  4. 【請求項4】 該過酸化物が、下記一般式(1)〜
    (5)で表される化合物の少なくとも1種である請求項
    3に記載の自己分散型有機顔料。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 (式中、R1〜R4は、アルキル基、アルコキシ基、アリ
    ール基、ヘテロ環を含む官能基又はアルキレンオキサイ
    ド基を示し、各式において少なくとも一つは、分子末端
    に−CO2M、−SO3M又は−PO32で示される官能
    基を少なくとも一つ有している。Mは水素、アルカリ金
    属、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム又はアル
    カノールアミンを示す。nは1〜20の整数である。分
    子末端に−CO2M、−SO3M又は−PO3Mを有する
    アルキル基、アルコキシ基、アリール基、直鎖式、分岐
    式又は環式であってもよい。また、R1〜R4は、同一で
    あっても別異であってもよい。)
  5. 【請求項5】 着色剤及び水を含有する記録液であっ
    て、該着色剤が、請求項1〜4のいずれかに記載の自己
    分散型有機顔料であることを特徴とする記録液。
  6. 【請求項6】 該自己分散型有機顔料の体積平均粒子径
    が、0.01〜1.0μmである請求項5に記載の記録
    液。
  7. 【請求項7】 該自己分散型有機顔料の含有量が、重量
    基準で記録液に対し、0.1〜10%である請求項5又
    は6に記載の記録液。
  8. 【請求項8】 記録液を収容したインクジェット記録用
    記録液カートリッジであって、該記録液が、請求項5〜
    7のいずれかに記載の記録液であることを特徴とする記
    録液カートリッジ。
  9. 【請求項9】 記録液を収容した収容部と記録液滴を吐
    出させるための記録ヘッド部とからなる記録液カートリ
    ッジであって、該記録液が、請求項5〜7のいずれかに
    記載の記録液であることを特徴とする記録液カートリッ
    ジ。
  10. 【請求項10】 該記録ヘッド部のノズル径が、20μ
    m以下である請求項9に記載の記録液カートリッジ。
  11. 【請求項11】 記録液を収容した収容部を有する記録
    液カートリッジと記録液滴を吐出させるための記録ヘッ
    ドとを備えたインクジェット記録装置又は記録液を収容
    した収容部と、記録液滴を吐出させるための記録ヘッド
    とからなる記録液カートリッジを備えたインクジェット
    記録装置であって、該記録液が、請求項5〜7のいずれ
    かに記載の記録液であり、該記録液カートリッジが、請
    求項8〜10のいずれかに記載の記録液カートリッジで
    あることを特徴とする記録装置。
  12. 【請求項12】 記録信号に応じて、記録液を噴射して
    記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録方法に
    おいて、請求項5〜7のいずれかに記載の記録液又は請
    求項8〜10のいずれかに記載の記録液カートリッジを
    用いることを特徴とする記録方法。
  13. 【請求項13】 記録信号に応じた熱エネルギーを記録
    液に作用させ、該記録液を噴射させることにより記録媒
    体上に画像を形成するものである請求項12に記載の記
    録方法。
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