JP2002105292A - インターポーザ用エポキシ樹脂組成物、プリプレグ及びそれを用いた銅張積層板 - Google Patents
インターポーザ用エポキシ樹脂組成物、プリプレグ及びそれを用いた銅張積層板Info
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- JP2002105292A JP2002105292A JP2000295342A JP2000295342A JP2002105292A JP 2002105292 A JP2002105292 A JP 2002105292A JP 2000295342 A JP2000295342 A JP 2000295342A JP 2000295342 A JP2000295342 A JP 2000295342A JP 2002105292 A JP2002105292 A JP 2002105292A
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Abstract
耐半田性を有するインターポーザ用エポキシ樹脂組成
物、及びそれを用いたプリプレグ、銅張積層板を提供す
ること。 【解決手段】 (A)1分子中に3個以上のエポキシ基
を有するエポキシ樹脂、(B)硬化剤としてオルソクレ
ゾールノボラック、(C)難燃剤、及び(D)球状溶融
シリカを必須成分とすることを特徴とするインターポー
ザ用エポキシ樹脂組成物であり、好ましくはさらに
(E)カップリング剤を配合する。
Description
張、低吸水性によって優れた耐半田性を有するインター
ポーザ用エポキシ樹脂組成物、及びそれを用いたプリプ
レグ、銅張積層板に関するものである。
から従来の面実装からエリア実装に移行していくトレン
ドが進行し、BGAやCSPなど新しいパッケージが登
場、増加しつつある。そのため以前にもましてインター
ポーザ用リジッド基板が注目されるようになり、高耐
熱、低熱膨張基板の要求が高まってきた。しかし現行の
インターポーザ用リジッド基板として用いられているビ
スマレイミド−トリアジン樹脂系基板は吸水率が高い
上、線膨張係数が大きくICパッケージの耐半田性は必
ずしも十分ではない。一方、一般に基板の熱膨張係数を
低減するためには、無機充填材、特に溶融シリカを使う
ことは広く行われていることではあるが、従来使用され
てきた破砕状溶融シリカでは、角張った形状であるため
基材や銅箔にプレス成形の際に大きなストレスを与えて
しまい、基材や銅箔を損傷し、その損傷部分を起点に半
田クラックが発生したり、外観が悪くなる場合がある。
特開平9−272155公報にはこのような問題を解決
するため、球状シリカを用いる技術が開示されている
が、インターポーザ用リジッド基板に最適な樹脂組成の
記載はない。
題を解決するべくなされたもので、高耐熱、低熱膨張、
低吸水性によって優れた耐半田性を有するインターポー
ザ用エポキシ樹脂組成物、及びそれを用いたプリプレ
グ、銅張積層板を提供するものである。
水性に寄与する特定のエポキシ樹脂及び硬化剤としてオ
ルソクレゾールノボラック、難燃剤及び低熱膨張性や低
吸水性を発現する球状溶融シリカを必須成分として含有
するインターポーザ用エポキシ樹脂組成物を技術骨子と
するものであり、かかる組成により上記目的を達成する
に至った。
エポキシ基を有するエポキシ樹脂、(B)硬化剤として
オルソクレゾールノボラック、(C)難燃剤、及び
(D)球状溶融シリカを必須成分とすることを特徴とす
るインターポーザ用エポキシ樹脂組成物、およびかかる
エポキシ樹脂組成物を基材に含浸、乾燥して得られるプ
リプレグ、それを用いて加熱成形してなる銅張積層板で
ある。
3個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂としては、
オルソクレゾールノボラックエポキシ樹脂、フェノール
ノボラックエポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック
エポキシ樹脂などのノボラック型エポキシ樹脂、トリス
ヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂および対応す
る芳香族環がアルキル化されたエポキシ樹脂などの誘導
体、1,1,2,2−テトラキスヒドロキシフェニルエ
タンのグリシジルエーテル化物、およびその2量体、3
量体などのテトラキスヒドロキシフェニルエタン型エポ
キシ樹脂、などが例示される。エポキシ樹脂は、後述す
る反応性リン化合物である、9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシ
ドがエポキシ基と反応して樹脂中のエポキシ基が減少す
ることから、ガラス転移温度を高い状態に保つために
は、3官能以上のエポキシ樹脂であることが必須であ
る。
める(A)成分の割合は10〜50重量%が好ましい。
10重量%未満では、(B)成分の硬化剤であるオルソ
クレゾールノボラックを合わせても結合剤成分が少なく
なり、耐熱性特にICパッケージのインターポーザとし
ての耐半田クラック性が低下するようになる。50重量
%を越えると、充填材の割合が低下し、熱膨張、吸水率
が増加しICパッケージのインターポーザとしての耐半
田クラック性が低下するので好ましくない。ここで、イ
ンターポーザとしての耐半田クラック性とは、リジッド
インターポーザを使用したBGAやCSP等において行
われるJEDEC実装ランク条件に準じた耐半田クラッ
ク試験において、インターポーザに起因するか、または
間接的にインターポーザの特性が影響を与えて発生する
クラック、または界面剥離に対する耐性を意味する。な
お、エポキシ樹脂として、(A)成分以外のエポキシ樹
脂、例えばビスフェノールA型のエポキシ樹脂をエポキ
シ樹脂全体の30重量%以下配合してもよい。
ールノボラック、は3核体以上のオルソクレゾールノボ
ラックであれば軟化点、分子量に特に制限はない。オル
ソクレゾールノボラックの水酸基に隣接するメチル基が
吸水率の低減に寄与する。本発明の(B)成分は、エポ
キシ樹脂のエポキシ基のモル数と、(B)成分のフェノ
ール性水酸基のモル数の比(当量比)が0.8以上1.
2以下となるよう添加することが好ましい。この範囲外
ではガラス転移温度の低下や吸水率の増加で特にICパ
ッケージのインターポーザとしての耐半田クラック性の
低下やICの耐湿信頼性の低下が生じることがある。
性に寄与するものであれば何ら限定するものではない
が、ハロゲンが問題にならない製品に適用する場合は、
臭素化フェノールノボラックエポキシ樹脂、臭素化ビス
フェノールA型エポキシ樹脂などの臭素化エポキシ樹脂
がICパッケージのインターポーザとしての耐半田クラ
ック性やICの耐湿信頼性が優れ好適である。臭素化エ
ポキシ樹脂においては難燃化するために必要な臭素添加
量は樹脂の配合割合により変動するが、エポキシ樹脂組
成物中に占める臭素量の割合で、通常0.5重量%以上
20重量%以下である。ハロゲンフリーであることが求
められるものには、リン酸エステル、赤リン、9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレ
ン−10−オキシド(以下、HCAという)、トリアリ
ールホスフィンオキサイドなどのリン系難燃剤、ホスフ
ァゼンなどが例示されるが、ICパッケージのインター
ポーザとしての耐半田クラック性やICの耐湿信頼性を
維持するには、HCA、またはHCAとトリアリールホ
スフィンオキサイドの併用が好適である。
キシ基と反応する反応性リン化合物であり、加水分解し
て吸水性を高めたり、密着性を低下させたりすることが
なく極めて優れたリン系難燃剤である。しかしこの化合
物は一方で樹脂の硬化性を遅らせる作用があるため、プ
レス成形時間を短縮した場合に硬化性に問題が出ること
がある。その場合にはHCAとトリアリールホスフィン
オキサイドとの併用が好適である。トリアリールホスフ
ィンオキサイドの例としてはトリフェニルホスフィンオ
キサイド、トリスヒドロキシフェニルホスフィンオキサ
イド、ビス(ヒドロキシフェニル)フェニルホスフィン
オキサイド、トリスアミノフェニルホスフィンオキサイ
ド、ビス(アミノフェニル)フェニルホスフィンオキサ
イドが例示できるが、トリアリールホスフィンオキサイ
ドのアリール基が無置換であっても、何らかの置換基を
有していてもよい。トリアリールホスフィンオキサイド
は、マトリックス樹脂と反応しないかまたは反応性が小
さいと考えられるが、耐加水分解性に優れており、加え
てHCAのように硬化性に影響を与えない。したがって
HCAとトリアリールホスフィンオキサイドを併用する
と難燃性と硬化性を維持しながら吸水性や密着性も悪化
させず良好な半田耐熱性を実現できる。
ドの添加重量比率は1:4〜4:1が好ましい。この範
囲をはずれると併用効果が薄れる場合がある。HCA、
またはHCAとトリアリールホスフィンオキサイドの合
計添加量は、エポキシ樹脂組成物全体に対して、0.5
〜10重量%が好ましい。0.5重量%未満では難燃効
果が低下するおそれがあり、10重量%を越えるとガラ
ス転移温度の低下や吸水性を高めたり、密着性を低下さ
せ耐半田クラック性の低下が起こる場合がある。
は、吸水率を低減し、線膨張係数を低下させ、ICパッ
ケージの構成材料であるインターポーザの耐半田クラッ
ク性を向上させる重要な成分である。破砕状溶融シリカ
では、銅張積層板を構成するガラス基材と銅箔の比較的
狭い間隙に充填材が挟まると、角張った形状であるた
め、プレス成形の際に基材や銅箔に大きなストレスを与
えてしまい、それらを損傷し、その損傷部分を起点に半
田クラックが発生したり、外観が悪くなることがあり、
加えて多量に充填材を使用する場合に流動性が低下す
る。
比表面積にかかわらず、破砕状溶融シリカに比べて基材
や銅箔へのストレスは小さいが、中でも、平均粒径5μ
m以下(本発明において、粒径はすべてレーザー回折式
粒度分布測定の値である)の球状溶融シリカの場合、基
材や銅箔にストレスがより小さく好ましい。 平均粒径
が5μmを越えると基材や銅箔へのストレスが次第に大
きくなって耐半田クラック性が悪化する場合がある。平
均粒径5μm以下の球状溶融シリカ中でも最大粒径24
μm以下で、平均粒径2μm以上5μm以下、かつBE
T法による比表面積が5m2 /g以下の球状溶融シリ
カ、あるいはカップリング剤で予め表面処理された平均
粒径2μm以下の球状溶融シリカは、基材や銅箔へのス
トレスが極めて小さいことに加え、凝集が少なく充填材
が均一に分散するのでさらに好ましい。最大粒径が24
μmを超える粗粒が含まれると銅箔と基材の間で粗粒に
起因する空間ができ、吸湿した場合に水が滞留して耐半
田クラック性が悪化したり、銅張積層板の外観が悪化す
る場合がある。また平均粒径が2μmより小さい場合や
比表面積が5m2/gを超える場合、粒子の2次凝集に
より前述粗粒が含まれる場合と同様の問題が生じる場合
がある。
リング剤で表面処理したものを使用すれば、凝集が少な
く充填材が均一に分散するので好ましい。用いられるカ
ップリング剤は、シランカップリング剤、シロキサン結
合の繰り返し単位を2個以上有し、かつアルコキシ基を
有するシリコーンオイル型カップリング剤等のケイ素系
カップリング剤やチタネート系カップリング剤等が挙げ
られるが、エポキシ樹脂と溶融球状シリカの表面の塗れ
性向上の点で、ケイ素系カップリング剤が好ましい。具
体的にはエポキシシランカップリング剤、アミノシラン
カップリング剤、ウレイドシランカップリング剤、メル
カプトシランカップリング剤、ジシラザン、シロキサン
結合の繰り返し単位を2個以上有し、かつアルコキシ基
を有するシリコーンオイル型カップリング剤からなる群
から少なくとも1種選ばれるものなどが挙げられる。特
にエポキシシランカップリング剤、アミノシランカップ
リング剤と、シロキサン結合の繰り返し単位を2個以上
有し、かつアルコキシ基を有するシリコーンオイル型カ
ップリング剤を併用した場合、シリカ表面へカップリン
グ剤が効率よく定着する。この場合のカップリング剤の
割合は球状溶融シリカ100重量部に対し0.1部以上
10部以下が一般的である。
溶融シリカは、平均粒径2μm以下のものが、凝集が少
なく充填材が均一に分散することに加え、基材や銅箔へ
のストレスが極めて小さいのでさらに好ましい。また、
同様の理由で、球状溶融シリカとして、最大粒径24μ
m以下で、平均粒径2μm以上5μm以下、かつ比表面
積が5m2 /g以下の球状溶融シリカと予めカップリン
グ剤で表面処理された平均粒径2μm以下の球状溶融シ
リカとを併用することも好ましい態様の一つである。カ
ップリング剤を用いる場合、シリカ表面のシラノールと
カップリング剤の反応を促進するために、少量の水を添
加したり、酸やアルカリを用いることは当業者では公知
であり、本発明に含まれる。
脂組成物中50重量%以上を占めると熱膨張、吸水率が
小さくなるので好ましい。ただし、90重量%を越える
とエポキシ樹脂組成物中の充填材の割合が大きすぎて含
浸等の操作が困難となる。
に、他の成分と共に原料配合などの際に成分(E)カッ
プリング剤を使用することは、球状シリカを予め表面処
理しているか否かにかかわらず球状溶融シリカの均一な
分散、凝集防止に効果があり好ましい。使用するカップ
リング剤は、成分(D)球状溶融シリカの表面処理に用
いるカップリング剤と同様のものが例示される。エポキ
シ樹脂組成物中に占めるカップリング剤(E)の割合は
0.05〜10重量%が好ましい。0.05重量%未満
では充填材の表面全体にカップリング剤を分散させるこ
とができない可能性がある。また10重量%を越えると
ガラス転移温度が低下する場合がある。
て、上記成分以外の添加剤を特性を損なわない範囲で添
加することができる。本発明のエポキシ樹脂組成物は溶
剤を用いてワニスとして、または無溶剤にて繊維基材に
塗布含浸し乾燥することによりプリプレグを得ることが
できる。基材としてはガラス織布、ガラス不織布、その
他有機基材などを用いることができる。このプリプレグ
の1枚又は複数枚を銅箔とともに加熱成形して銅張積層
板が得られる。これらのプリプレグ及び銅張積層板も本
発明に含まれるものである。
キ化学製エピクロンN−665)17.5部(重量部、
以下同じ)、臭素化フェノールノボラックエポキシ樹脂
(エポキシ当量284、軟化点84℃、臭素含量35重
量%)5部、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂
(エポキシ当量365、臭素含量46重量%)5部、軟
化点90℃のオルソクレゾールノボラックA12.5
部、およびエポキシ樹脂と硬化剤量の合計100部に対
し2−フェニル−4−メチルイミダゾールを0.03部
をメチルエチルケトンとメチルセロソルブの混合溶剤に
溶解した後、この溶液にγ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン0.5部を加え撹拌し、続いて平均粒径
2.5μmの球状溶融シリカ(24μm以上をカットし
た平均粒径2.5μm、比表面積4.5m2 /gの球状
溶融シリカ)60部をいかり型撹拌羽根で撹拌しながら
少しずつ添加した。全成分を混合したところで高速攪拌
機を用いて10分撹拌しワニスを調製した。作製したワ
ニスを用いてガラスクロス(厚さ180μm、日東紡績
製)に含浸し、150℃の加熱炉で6分乾燥してワニス
固形分(プリプレグ中、ガラスクロスを除く成分)が約
50重量%のプリプレグを得た。このプリプレグを所定
枚数重ね、両面に厚み12μmの銅箔を重ねて、圧力4
0kgf/cm2 、温度190℃で120分加熱加圧
成形を行い両面銅張積層板を得た。
ルミキサーに投入、攪拌しながらγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランのメタノール10重量%溶液1
0部を少しずつ添加した。添加終了後5分攪拌し取り出
した。次にフェノールノボラックエポキシ樹脂(大日本
インキ化学製エピクロンN−775)12部、臭素化フ
ェノールノボラックエポキシ樹脂(エポキシ当量28
4、軟化点84℃、臭素含量35重量%)4部、臭素化
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量36
5、臭素含量46重量%)4部、軟化点100℃のオル
ソクレゾールノボラックB10部、およびエポキシ樹脂
と硬化剤量の合計100部に対し2−フェニル−4−メ
チルイミダゾールを0.03部をメチルエチルケトンと
メチルセロソルブの混合溶剤に溶解した後、γ−(2-ア
ミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン0.1
部を加え、続いて先にカップリング剤で表面処理した平
均粒径0.5μmの球状溶融シリカをいかり型撹拌羽根
で撹拌しながら少しずつ添加した。全成分を混合したと
ころで高速攪拌機を用いて10分撹拌しワニスを調製し
た。作製したワニスを用いてガラスクロス(厚さ180
μm、日東紡績製)に含浸し、150℃の加熱炉で6分
乾燥してワニス固形分(プリプレグ中、ガラスクロスを
除く成分)が約50重量%のプリプレグを得た。このプ
リプレグを所定枚数重ね、両面に厚み12μmの銅箔を
重ねて、圧力40kgf/cm2 、温度190℃で1
20分加熱加圧成形を行い両面銅張積層板を得た。
ルミキサーに投入、攪拌しながらγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランのメタノール10重量%溶液8
部とシリコーンオイル型カップリング剤A(日本ユニカ
ー製MAC2101)のメタノール10重量%溶液1部
を少しずつ添加した。添加終了後5分攪拌し取り出し
た。次にトリスヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹
脂(油化シェルエポキシ製エピコートE1032)13
部、臭素化フェノールノボラックエポキシ樹脂(エポキ
シ当量284、軟化点84℃、臭素含量35重量%)3
部、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ
当量365、臭素含量46重量%)3部、軟化点90℃
のオルソクレゾールノボラックA11部、およびエポキ
シ樹脂と硬化剤量の合計100部に対し2−フェニル−
4−メチルイミダゾールを0.03部をメチルエチルケ
トンとメチルセロソルブの混合溶剤に溶解した後、先に
カップリング剤で表面処理した平均粒径1.5μmの球
状溶融シリカをいかり型撹拌羽根で撹拌しながら少しず
つ添加した。全成分を混合したところで高速攪拌機を用
いて10分撹拌しワニスを調製した。作製したワニスを
用いてガラスクロス(厚さ180μm、日東紡績製)に
含浸し、150℃の加熱炉で6分乾燥してワニス固形分
(プリプレグ中、ガラスクロスを除く成分)が約50重
量%のプリプレグを得た。このプリプレグを所定枚数重
ね、両面に厚み12μmの銅箔を重ねて、圧力40kg
f/cm2 、温度190℃で120分加熱加圧成形を行
い両面銅張積層板を得た。
添加方法において、Aは実施例1と同様の方法で、 B
は実施例2と同様の方法で 、Cは実施例4と同様の方
法にてワニスを調製し両面銅張積層板を得た。なお実施
例6はカップリング剤を使用しない例である。また比較
例1はビスマレイミド−トリアジン樹脂(三菱ガス化学
製BTレジン、CCL−HL830)を入手し用いた。
いて、Aは実施例1と同様の方法で、Bは実施例2と同
様の方法で、Cは実施例4と同様の方法にてワニスを調
製し、プレス時間120分を60分に変更して両面銅張
積層板を得た。
に、BGAの評価方法を、に示す。 ガラス転移温度 厚さ0.6mmの両面銅張積層板を全面エッチングし、
得られた積層板から10mm×60mmのテストピース
を切り出し、動的粘弾性測定装置を用いて3℃/分で昇
温し、tanδのピーク位置をガラス転移温度とした。 線膨張係数 厚さ1.2mmの両面銅張積層板を全面エッチングし、
得られた積層板から2mm×2mmのテストピースを切
り出し、TMAを用いてZ方向の線膨張係数を5℃/分
で測定した。 難燃性 厚さ0.6mmの両面銅張積層板を全面エッチングし、
得られた積層板からUL−94規格、垂直法により測定
した。
GA用に回路加工した。この回路基板(リジッドインタ
ーポーザ)と封止材料に住友ベークライト製EME−7
720を用いて、金型温度180℃、注入圧力75kg
/cm2 、硬化時間2分で225pBGA(パッケージ
サイズは24×24mm、厚さ1.17mm、シリコン
チップはサイズ9×9mm、厚さ0.35mm、チップ
と回路基板のボンディングパッドとを25μm径の金線
でボンディングしている。)を成形し、175℃、8時
間で後硬化した。室温に冷却後、パッケージのゲート部
から対角線方向に、パッケージ上面の高さの変位を表面
粗さ計により測定し、ゲート部を基準とした最大の変位
値を反り量とした。単位はμm。 耐半田クラック性 と同様の方法で得たパッケージ8個を、85℃、相対
湿度60%の環境下で192時間放置した後、JEDE
Cの方法に準じてIRリフロー処理を行った。処理後の
内部の剥離、及びクラックの有無を超音波探傷機で観察
し、不良パッケージの個数を数えた。不良パッケージの
個数がn個であるとき、n/8と表示する。
示す。本発明のエポキシ樹脂組成物を用いてなるインタ
ーポーザは優れた耐半田性を有し、加えて成形後の反り
も極めて小さい。
状溶融シリカ、比表面積4.5m2/g 3)24μm以上をカットした平均粒径4μmの球状溶
融シリカ、比表面積4m2/g 4)24μ以上の粗粒がカットされていない平均粒径8
μmの球状溶融シリカ 5)24μ以上の粗粒がカットされていない平均粒径1
1μmの球状溶融シリカ 6) メタノールで希釈したγ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン10重量%溶液 7)シリコーンオイル型カップリング剤A:日本ユニカ
ー製MAC2101 8)メタノールで希釈したシリコーンオイル型カップリ
ング剤A10重量%溶液 9)シリコーンオイル型カップリング剤B:日本ユニカ
ー製MAC2301 10)オルソクレゾールノボラックエポキシ樹脂:大日
本インキ化学製エピクロN−665 11)フェノールノボラックエポキシ樹脂:大日本イン
キ化学製エピクロンN−775 12)テトラキスヒドロキシフェニルエタン型エポキシ
樹脂:油化シェルエポキシ製エピコートE1031S 13)トリスヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹
脂:油化シェルエポキシ製エピコートE1032 14)ビスフェノールAノボラックエポキシ樹脂:軟化
点70℃、エポキシ当量201 15)ビスフェノールA型エポキシ樹脂:エポキシ当量
250 16)臭素化フェノールノボラックエポキシ樹脂:エポ
キシ当量284、軟化点84℃、臭素含量35重量% 17)臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂:エポキ
シ当量365、臭素含量46重量% 18)軟化点90℃のオルソクレゾールノボラック 19)軟化点100℃のオルソクレゾールノボラック 20)軟化点110℃のオルソクレゾールノボラック 21)2−フェニル−4−メチルイミダゾール:配合量
はエポキシ樹脂と硬化剤の合計量100部に対する量 22)9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスフ
ァフェナントレン−10−オキシド(三光化学製HC
A)
組成物は高耐熱、低熱膨張、低吸水性という優れた特性
を有し、本発明のエポキシ樹脂組成物から得られた銅張
積層板は耐半田性に優れ、反りの小さいICパッケージ
用基板を提供でき、関連産業に大きく寄与することがで
きる。
Claims (14)
- 【請求項1】 (A)1分子中に3個以上のエポキシ基
を有するエポキシ樹脂、(B)硬化剤としてオルソクレ
ゾールノボラック、(C)難燃剤、及び(D)球状溶融
シリカを必須成分とすることを特徴とするインターポー
ザ用エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)1分子中に3個以上のエポキシ基
を有するエポキシ樹脂、(B)硬化剤としてオルソクレ
ゾールノボラック、(C)難燃剤、(D)球状溶融シリ
カ、及び(E)カップリング剤を必須成分とすることを
特徴とするインターポーザ用エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項3】 成分(A)がトリスヒドロキシアリール
メタン型エポキシ樹脂、テトラキスヒドロキシフェニル
エタン型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂から
なる群から選ばれる少なくとも1種のエポキシ樹脂であ
る請求項1又は2記載のインターポーザ用エポキシ樹脂
組成物。 - 【請求項4】 成分(D)が最大粒径24μm以下で、
平均粒径2μm以上5μm以下、かつ比表面積が5m2
/g以下の球状溶融シリカである請求項1乃至3のいず
れかに記載のインターポーザ用エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項5】 成分(D)がカップリング剤で予め表面
処理された球状溶融シリカである請求項1乃至4のいず
れかに記載のインターポーザ用エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項6】 成分(D)が平均粒径2μm以下の球状
溶融シリカである請求項5記載のインターポーザ用エポ
キシ樹脂組成物。 - 【請求項7】 成分(D)が最大粒径24μm以下で、
平均粒径2μm以上5μm以下、かつ比表面積が5m2
/g以下の球状溶融シリカと予めカップリング剤で表面
処理された平均粒径2μm以下の球状溶融シリカからな
る請求項1乃至3のいずれかに記載のインターポーザ用
エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項8】 成分(D)に用いる球状溶融シリカを予
め表面処理するカップリング剤が、エポキシシランカッ
プリング剤、アミノシランカップリング剤、ウレイドシ
ランカップリング剤、メルカプトシランカップリング
剤、ジシラザン、シロキサン結合の繰り返し単位を2個
以上有し、かつアルコキシ基を有するシリコーンオイル
型カップリング剤からなる群から少なくとも1種選ばれ
るカップリング剤である請求項5、6又は7記載のイン
ターポーザ用エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項9】 成分(E)がエポキシシランカップリン
グ剤、アミノシランカップリング剤、ウレイドシランカ
ップリング剤、メルカプトシランカップリング剤、ジシ
ラザン、シロキサン結合の繰り返し単位を2個以上有
し、かつアルコキシ基を有するシリコーンオイル型カッ
プリング剤からなる群から少なくとも1種選ばれるカッ
プリング剤である請求項2乃至8のいずれかに記載のイ
ンターポーザ用エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項10】 難燃剤が臭素化エポキシ樹脂である請
求項1、2又は3記載のインターポーザ用エポキシ樹脂
組成物。 - 【請求項11】 難燃剤が9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド
である請求項1、2又は3記載のインターポーザ用エポ
キシ樹脂組成物。 - 【請求項12】 難燃剤が9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド
及びトリアリールホスフィンオキサイドである請求項
1、2又は3記載のインターポーザ用エポキシ樹脂組成
物。 - 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれかに記載の
インターポーザ用エポキシ樹脂組成物を繊維基材に含
浸、乾燥してなることを特徴とするプリプレグ。 - 【請求項14】 請求項13記載のプリプレグを加熱成
形してなることを特徴とする銅張積層板。
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- 2000-09-28 JP JP2000295342A patent/JP2002105292A/ja active Pending
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