JP2003253018A - プリプレグ及びそれを用いたプリント配線板 - Google Patents
プリプレグ及びそれを用いたプリント配線板Info
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- JP2003253018A JP2003253018A JP2002059967A JP2002059967A JP2003253018A JP 2003253018 A JP2003253018 A JP 2003253018A JP 2002059967 A JP2002059967 A JP 2002059967A JP 2002059967 A JP2002059967 A JP 2002059967A JP 2003253018 A JP2003253018 A JP 2003253018A
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Abstract
よび難燃性に優れたプリプレグおよびプリント配線板を
提供することである。 【解決手段】 本発明のプリプレグは、シアネート樹脂
及び/またはそのプレポリマーと、エポキシ樹脂と、イ
ミダゾール化合物と、無機充填材とを含む樹脂組成物を
有機繊維で構成される不織布に含浸してなることを特徴
とするものである。また、本発明のプリント配線板は、
上記プリプレグに金属箔を積層し、加熱加圧成形してな
るものである。
Description
それを用いたプリント配線板に関する。
により、半導体素子を従来の面実装からエリア実装に移
行していくトレンドが進行している。かかる高密度実装
技術に対応すべく、ボールグリッドアレイ(BGA)や
チップスケールパッケージ(CSP)など新しいパッケ
ージが登場、増加しつつある。そのため以前にもまして
インターポーザ用リジッド基板が注目されるようにな
り、高耐熱、低熱膨張基板の要求が高まってきている。
に伴い、電子部品の高密度集積化、高密度実装化等が進
んでいる。そのため、これらに使用される高密度実装対
応のプリント配線板等は、従来にも増して、小型化かつ
高密度化されている。このようなプリント配線板等の高
密度化への対応として、ビルドアップ多層配線板が多く
採用されている。ビルドアップ多層配線板を小型化かつ
高密度化するには、微細なビアにより層間接続する必要
がある。そのため、ビルドアップ多層配線板のビアは、
レーザ加工により形成される。しかし、ガラスクロスを
基材としたプリプレグでは、レーザ加工が困難なため、
均一で微細なビアを形成できなかった。また、同時に情
報処理用機器の高速化が要求されており、CPUの高ク
ロック周波数化が進んでいる。このため信号伝搬速度の
高速化が要求されており、これを実現するために低誘電
率、低誘電正接のプリント配線板が必要とされる。
性が求められることが多い。従来、難燃性を付与するた
め、エポキシ樹脂の場合は臭素化エポキシなどのハロゲ
ン系難燃剤を用いることが一般的であった。しかし、ハ
ロゲン含有化合物は、ダイオキシン発生等の問題から使
用することが回避されるようになってきている。そのた
め、ハロゲンフリーの難燃化システムが求められ、リン
酸エステルや赤リン等のリン系難燃剤が検討された。し
かし、これらのリン系難燃剤は、加水分解しやすく、樹
脂との反応性に乏しいため半田耐熱性が低下する等の問
題があった。
特性、レーザ加工性および難燃性に優れたプリプレグお
よびプリント配線板を提供することである。
(1)〜(13)記載の本発明により達成される。 (1)シアネート樹脂及び/またはそのプレポリマー
と、エポキシ樹脂と、イミダゾール化合物と、および無
機充填材を含む樹脂組成物を有機繊維で構成される不織
布に含浸してなることを特徴とするプリプレグ。 (2)前記有機繊維を構成する樹脂のガラス転移点は、
200℃以上である上記(1)に記載のプリプレグ。 (3)前記有機繊維を構成する樹脂は、全芳香族ポリア
ミド樹脂を主成分とするものである上記(1)または
(2)に記載のプリプレグ。 (4)前記有機繊維を構成する樹脂は、全芳香族ポリエ
ステル樹脂を主成分とするものである上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載のプリプレグ。 (5)前記シアネート樹脂及び/またはそのプレポリマ
ーは、ノボラック型シアネート樹脂及び/またはそのプ
レポリマーである上記(1)ないし(4)のいずれかに
記載のプリプレグ。 (6)前記シアネート樹脂及び/またはそのプレポリマ
ーの含有量は、樹脂組成物全体の5〜60重量%である
上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のプリプレ
グ。 (7)前記エポキシ樹脂は、第1のエポキシ樹脂と、第
1のエポキシ樹脂より重量平均分子量の高い第2のエポ
キシ樹脂の混合物である上記(1)ないし(6)のいず
れかに記載のプリプレグ。 (8)前記第1のエポキシ樹脂は、アリールアルキレン
型エポキシ樹脂である上記(7)に記載のプリプレグ。 (9)前記第2のエポキシ樹脂は、重量平均分子量が
5,000以上であるである上記(7)または(8)に
記載のプリプレグ。 (10)イミダゾール化合物が2−フェニル−4−メチ
ルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒド
ルキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4、5−ジ
ヒドロキシメチルイミダゾールおよびトリアジン付加型
イミダゾールから選ばれた1種または2種以上のイミダ
ゾール化合物あることを特徴とする上記(1)ないし
(9)のいずれかに記載のプリプレグ。 (11)前記無機充填材は、平均粒径5μm以下の球状
溶融シリカである上記(1)ないし(10)のいずれか
に記載のプリプレグ。 (12)前記無機充填材の含有量は、樹脂組成物全体の
30〜80重量%である上記(1)ないし(11)のい
ずれかに記載のプリプレグ。 (13)上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の
プリプレグに金属箔を積層し、加熱加圧成形してなるプ
リント配線板。
それを用いたプリント配線板について詳細に説明する。
本発明のプリプレグは、シアネート樹脂及び/またはそ
のプレポリマーと、エポキシ樹脂と、イミダゾール化合
物と、無機充填材とを含む樹脂組成物を有機繊維で構成
される不織布に含浸してなることを特徴とするものであ
る。また、本発明のプリント配線板は、上記プリプレグ
に金属箔を積層し、加熱加圧成形してなるものである。
明のプリプレグでは、シアネート樹脂及び/またはその
プレポリマーを用いる。これにより、本発明のプリプレ
グをプリント配線板にした場合に、高耐熱、かつ低熱膨
張とすることができる。前記シアネート樹脂及び/また
はそのプレポリマーは、例えばハロゲン化シアン化合物
とフェノール類とを反応させ、必要に応じて加熱等の方
法でプレポリマー化することにより得ることができる。
具体的には、ノボラック型シアネート樹脂、ビスフェノ
ールA型シアネート樹脂、ビスフェノールE型シアネー
ト樹脂、テトラメチルビスフェノールF型シアネート樹
脂等のビスフェノール型シアネート樹脂等を挙げること
ができる。これらの中でもノボラック型シアネート樹脂
が好ましい。これにより、架橋密度増加による耐熱性向
上と、樹脂組成物等の難燃性を向上することができる。
ノボラック型シアネート樹脂は、その構造上ベンゼン環
の割合が高く、炭化しやすいためと考えられる。
えば式(I)で示されるものを使用することができる。
nは、特に限定されないが、1〜10が好ましく、特に
1〜7が好ましい。これより少ないとノボラック型シア
ネート樹脂は結晶化しやすくなり、汎用溶媒に対する溶
解性が比較的低下するため、取り扱いが困難となる場合
がある。また、これより多いと架橋密度が高くなりす
ぎ、耐水性の低下や、硬化物が脆くなるなどの現象を生
じる場合がある。
ポリマーの重量平均分子量は、特に限定されないが、重
量平均分子量500〜4500が好ましく、特に600
〜3000が好ましい。これより小さいとプリプレグを
作製した場合にタック性が生じ、プリプレグ同士が接触
したとき互いに付着したり、樹脂の転写が生じたりする
場合がある。また、これより大きいと反応が速くなりす
ぎ、銅張り積層板とした場合に、成形不良を生じたり、
層間ピール強度が低下したりする場合がある。
されないが、樹脂組成物全体の5〜60重量%が好まし
く、特に10〜50重量%が好ましい。シアネート樹脂
及び/またはそのプレポリマーの含有量が前記下限値未
満では、耐熱性や低熱膨張化する効果が低下する場合が
あり、前記上限値を超えると架橋密度が高くなり自由体
積が増えるため耐湿性が低下する場合がある。
用いる。これにより、吸水率を低下させることができ
る。エポキシ樹脂としては、例えばフェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ナ
フタレン型エポキシ樹脂、アリールアルキレン型エポキ
シ樹脂等を挙げることができる。また、前記エポキシ樹
脂は、特に限定されないが、第1のエポキシ樹脂と、前
記第1のエポキシ樹脂よりも重量平均分子量の高い第2
のエポキシ樹脂を用いることが好ましい。これにより、
プレス成形時の回路埋め込み性とフロー制御との両立を
図ることができる。
ールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポ
キシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、アリールアルキ
レン型エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの中でもア
リールアルキレン型エポキシ樹脂が好ましい。これによ
り、吸湿半田耐熱性を向上することができる。
繰り返し単位中に一つ以上のアリールアルキレン基を有
するエポキシ樹脂をいう。例えばキシリレン型エポキシ
樹脂、ビフェニルジメチレン型エポキシ樹脂等が挙げら
れる。これらの中でもビフェニルジメチレン型エポキシ
樹脂が好ましい。ビフェニルジメチレン型エポキシ樹脂
は、例えば式(II)で示すことができる。
シ樹脂のnは、特に限定されないが、1〜10が好まし
く、特に2〜5が好ましい。これより少ないとビフェニ
ルジメチレン型エポキシ樹脂は結晶化しやすくなり、汎
用溶媒に対する溶解性が比較的低下するため、取り扱い
が困難となる場合がある。また、これより多いと樹脂の
流動性が低下し、成形不良等の原因となる場合がある。
れないが、樹脂組成物全体の1〜55重量%が好まし
く、特に2〜40重量%が好ましい。樹脂が前記下限値
未満では、シアネート樹脂の反応性が低下したり、得ら
れる製品の耐湿性が低下したり場合があり、前記上限値
を超えると耐熱性が低下する場合がある。前記エポキシ
樹脂の重量平均分子量は、特に限定されないが、重量平
均分子量4,000以下が好ましく、特に重量平均分子
量500〜4,000が好ましく、最も800〜3,0
00が好ましい。重量平均分子量が前記範囲より小さい
とプリプレグにタック性が生じるなどの問題が起こる場
合が有り、これより大きいとプリプレグ作製時、基材へ
の含浸性が低下し、均一な製品が得られないなどの問題
が起こる場合がある。
ールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポ
キシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、アリールアルキ
レン型エポキシ樹脂等が挙げられる。これらの中でもビ
スフェノール型エポキシ樹脂が好ましい。これにより、
銅箔等との密着性を向上することができる。
式(II)で示すことができる。
のnは、特に限定されないが、10〜100が好まし
く、特に20〜70が好ましい。これより少ないと、第
1のエポキシ樹脂であるビフェニルジメチレン型エポキ
シ樹脂の成形時におけるフローを押さえることが出来ず
成形不良等の原因となる場合がある。また、これより多
いと汎用溶媒に対する溶解性が比較的低下するため、取
り扱いが困難となり、また樹脂の流動性が低下し、成形
不良等の原因となる場合がある。
限定されないが、樹脂組成物全体の1〜20重量%が好
ましく、特に2〜15重量%が好ましい。第2のエポキ
シ樹脂が前記下限値未満では成形性が低下する場合があ
り、前記上限値を超えると基材への含浸性などが低下す
る場合がある。第2のエポキシ樹脂の重量平均分子量
は、特に限定されないが、重量平均分子量5,000以
上が好ましく、重量平均分子量5,000〜100,0
00がより好ましく、特に8,000〜80,000が
好ましい。重量平均分子量が前記範囲より少ないとレス
成形時のフローを押さえる事が出来ない場合が有り、こ
れより多いとプリプレグ作製時、基材への含浸性が低下
し、均一な製品が得られないなどの問題が起こる場合が
ある。
てイミダゾール化合物を用いる。イミダゾール化合物と
しては公知の物を用いることが出来る。たとえば、イミ
ダゾール化合物が2−メチルイミダゾール、2−フェニ
ル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾー
ル、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドルキシメチル
イミダゾール、2−フェニル−4、5−ジヒドロキシメ
チルイミダゾールおよびトリアジン付加型イミダゾール
等、またはこの混合物が挙げられる。これらの中でもイ
ミダゾール化合物が2−フェニル−4−メチルイミダゾ
ール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドルキシメチ
ルイミダゾール、2−フェニル−4、5−ジヒドロキシ
メチルイミダゾールおよびトリアジン付加型イミダゾー
ルから選ばれた1種または2種以上のイミダゾール化合
物が好ましい。これにより、ワニス状態でのライフを向
上することができる。ワニス状態のライフとは、ある一
定の期間保存したワニスを用いてプリント配線板を製造
した際に、吸湿半田試験時に膨れの無い状態の事を言
い、この保存期間が長い状態をワニス状態でのライフが
長いと言う。
いる。これにより、低熱膨張化、及び難燃性の向上が図
られる。また、前述したシアネート樹脂及び/またはそ
のプレポリマー(特にノボラック型シアネート樹脂)と
無機充填材との組合せにより、弾性率を向上することが
できる。前記無機充填材としては、例えばタルク、アル
ミナ、ガラス、シリカ、マイカ等を挙げることができ
る。これらの中でもシリカが好ましく、溶融シリカが低
膨張性に優れる点で好ましい。その形状は破砕状、球状
があるが、ガラス基材への含浸性を確保するために樹脂
組成物の溶融粘度を下げるには球状シリカを使うなど、
その目的にあわせた使用方法が採用される。
れないが、0.01〜5μmが好ましく、特に0.2〜
2μmが好ましい。無機充填材の粒径が前記下限値未満
であるとワニスの粘度が高くなるため、プリプレグ作製
時の作業性に影響を与える場合がある。また、前記上限
値を超えると、ワニス中で無機充填剤の沈降等の現象が
起こる場合がある。更に平均粒径5μm以下の球状溶融
シリカが好ましく、特に平均粒径0.01〜2μmの球
状溶融シリカが好ましい。これにより、無機充填剤の充
填性を向上させることができる。前記無機充填材の含有
量は、樹脂組成物全体の30〜80重量%が好ましく、
特に40〜70重量%が好ましい。無機充填材が前記範
囲内であると低熱膨張、低吸水とすることができる。
いが、カップリング剤を用いることが好ましい。カップ
リング剤は樹脂と無機充填剤の界面の濡れ性を向上させ
ることにより、基材に対して樹脂および充填剤を均一に
定着させ、耐熱性、特に吸湿後の半田耐熱性を改良する
ために配合する。カップリング剤としては通常用いられ
るものなら何でも使用できるが、これらの中でもエポキ
シシランカップリング剤、チタネート系カップリング
剤、アミノシランカップリング剤及びシリコーンオイル
型カップリング剤の中から選ばれる1種以上のカップリ
ング剤を使用することが無機充填剤界面との濡れ性が高
く、耐熱性向上の点で好ましい。本発明でカップリング
剤は、無機充填剤に対して0.05重量部以上、3重量
部以下が望ましい。これより少ないと充填剤を十分に被
覆できず十分な耐熱性が得られない場合があり、これよ
り多いと反応に影響を与え、曲げ強度等が低下するよう
になるためこの範囲での使用が望ましい。
上記成分以外の添加物を添加することが出来る。これら
の各樹脂および各添加物で構成される樹脂組成物を、後
述する有機繊維で構成される不織布に含浸する。
物を有機繊維で構成される不織布に含浸する。前記有機
繊維を構成する樹脂としては、例えば芳香族ポリアミド
樹脂、ポリアミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂等が挙げら
れる。これらの中でも芳香族ポリエステル樹脂(特に全
芳香族ポリエステル樹脂)、芳香族ポリアミド樹脂(特
に全芳香族ポリアミド樹脂)から選ばれる1種以上の樹
脂を主成分とすることが好ましい。これにより、プリプ
レグをプリント配線板としたときにレーザ加工性を向上
することができる。また、特に芳香族ポリエステル樹脂
(全芳香族ポリエステル樹脂)が好ましい。これによ
り、プリプレグの電気特性(誘電特性)をより向上する
ことができる。
点は、特に限定されないが、200℃以上が好ましく、
特に250〜400℃が好ましい。ガラス転移点が前記
下限値未満であるとフリップチップ実装性が低下する場
合がある。
法は、例えば基材を樹脂ワニスに浸漬する方法、各種コ
ーターによる塗布する方法、スプレーによる吹き付ける
方法等が挙げられる。これらの中でも、基材を樹脂ワニ
スに浸漬する方法が好ましい。これにより、基材に対す
る樹脂組成物の含浸性を向上することができる。なお、
基材を樹脂ワニスに浸漬する場合、通常の含浸塗布設備
を使用することができる。
樹脂組成物に対して良好な溶解性を示すことが望ましい
が、悪影響を及ぼさない範囲で貧溶媒を使用しても構わ
ない。良好な溶解性を示す溶媒としては、例えばアセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロペンタノン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等
が挙げられる。前記樹脂ワニスの固形分は、特に限定さ
れないが、前記樹脂組成物の固形分30〜80重量%が
好ましく、特に40〜70重量%が好ましい。これによ
り、樹脂ワニスの基材への含浸性を向上できる。前記基
材に前記樹脂組成物を含浸させ、所定温度、例えば90
〜180℃で乾燥させることによりプリプレグを得るこ
とが出来る。
本発明のプリント配線板は、上記のプリプレグに金属箔
を積層して加熱加圧成形してなるものである。これによ
り、耐熱性、低膨張性および難燃性に優れたプリント配
線板を得ることができる。プリプレグ1枚のときは、そ
の上下両面もしくは片面に金属箔を重ねる。また、プリ
プレグを2枚以上積層することもできる。プリプレグ2
枚以上積層するときは、積層したプリプレグの最も外側
の上下両面もしくは片面に金属箔あるいはフィルムを重
ねる。次に、プリプレグと金属箔とを重ねたものを加熱
加圧成形することでプリント配線板を得ることができ
る。前記加熱する温度は、特に限定されないが、120
〜220℃が好ましく、特に150〜200℃が好まし
い。前記加圧する圧力は、特に限定されないが、1.5
〜5MPaが好ましく、特に2〜4MPaが好ましい。
また、必要に応じて高温漕等で150〜300℃の温度
で後硬化を行ってもかまわない。
たは銅系合金、アルミまたはアルミ系合金、鉄または鉄
系合金が挙げられる。
詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
製、プリマセット PT−60、重量平均分子量約26
00)20重量%(以下、%と略す)、ビフェニルジメ
チレン型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社製、NC−3
000P、エポキシ当量275)15%、ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン株式会社
製、エピコート1256、重量平均分子量約5000
0)5%およびイミダゾール化合物(四国化成工業株式
会社製、2−フェニル−4−メチルイミダゾール)固形
分100重量部に対して0.2重量部(以下、部と略
す)、及びエポキシシラン型カップリング剤(日本ユニ
カー株式会社製、A−187)0.3部をメチルエチル
ケトンに常温で溶解し、球状溶融シリカSFP−10X
(電気化学工業株式会社製、平均粒径0.3μm)10
%及び球状溶融シリカSO−32R(株式会社アドマテ
ックス社製、平均粒径1.5μm)50%を添加し、高
速攪拌機を用いて10分攪拌して樹脂ワニスを調製し
た。
0μm、三菱製紙製、G7−280T)に含浸し、12
0℃の加熱炉で2分乾燥してワニス固形分(プリプレグ
中に樹脂とシリカの占める割合)が約70%のプリプレ
グを得た。
箔を重ねて、圧力4MPa、温度200℃で2時間加熱
加圧成形することによって0.6mmの両面プリント配
線板用基板を得た。他の厚みのプリント配線板用基板
は、プリプレグをそれに応じた枚数積層する事によって
得た。
のを用いた以外は、実施例1と同様にした。芳香族ポリ
エステルに代えて、芳香族ポリアミド不織布(厚さ40
μm、王子製紙製、APT−22)を用いた。
外は、実施例1と同様にした。ノボラック型シアネート
樹脂(プリマセット PT−60)5%、ビフェニルジ
メチレン型エポキシ樹脂(NC−3000P)30%、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート125
6)5%、イミダゾール化合物(2−フェニル−4−メ
チルイミダゾール)0.2部、及びエポキシシラン型カ
ップリング剤(A−187)0.3部をメチルエチルケ
トンに常温で溶解し、球状溶融シリカ(SFP−10X
)10%及び球状溶融シリカ(SO−32R)50%
を添加した。
外は、実施例1と同様にした。ノボラック型シアネート
樹脂(プリマセット PT−30)30%、ノボラック
型シアネート樹脂(プリマセット PT−60)30
%、ビフェニルジメチレン型エポキシ樹脂(NC−30
00P)5%、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピ
コート1256)5%、イミダゾール化合物(2−フェ
ニル−4−メチルイミダゾール)0.2部、及びエポキ
シシラン型カップリング剤(A−187)0.3部をメ
チルエチルケトンに常温で溶解し、球状溶融シリカ(S
FP−10X)5%及び球状溶融シリカ(SO−32
R)25%を添加した。
にした以外は、実施例1と同様にした。球状溶融シリカ
SFP−10X及びSO−32Rに代えて、FB−5S
DX(電気化学工業株式会社製)を用いた。
外は、実施例1と同様にした。ノボラック型シアネート
樹脂(プリマセット PT−60)11%、ビフェニル
ジメチレン型エポキシ樹脂(NC−3000P)6%、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート125
6)3%、イミダゾール化合物(2−フェニル−4−メ
チルイミダゾール)0.2部、及びエポキシシラン型カ
ップリング剤(A−187)0.3部をメチルエチルケ
トンに常温で溶解し、球状溶融シリカ(SFP−10X
)30%及び球状溶融シリカ(SO−32R)50%
を添加した。
外は、実施例1と同様にした。ノボラック型シアネート
樹脂(プリマセット PT−60)40%、ビフェニル
ジメチレン型エポキシ樹脂(NC−3000P)20
%、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコート12
56)10%、イミダゾール化合物(2−フェニル−4
−メチルイミダゾール)0.2部、及びエポキシシラン
型カップリング剤(A−187)0.3部をメチルエチ
ルケトンに常温で溶解し、球状溶融シリカ(SFP−1
0X)4%及び球状溶融シリカ(SO−32R)26%
を添加した。
外は、実施例1と同様にした。ビフェニルジメチレン型
エポキシ樹脂(NC−3000P)23%、ビフェニル
ジメチレン型フェノール樹脂(MEH−7851−S)
17%、硬化助剤2−メチルイミダゾール(四国化成工
業株式会社製、2MZ)0.4部、及びエポキシシラン
型カップリング剤(A−187)0.3部をメチルエチ
ルケトンに常温で溶解し、球状溶融シリカ(SFP−1
0X )10%及び球状溶融シリカ(SO−32R)5
0%を添加した。
外は、実施例1と同様にした。ノボラック型シアネート
樹脂(プリマセット PT−60)40%、イミダゾー
ル化合物(2−フェニル−4−メチルイミダゾール)
0.2部、及びエポキシシラン型カップリング剤(A−
187)0.3部をメチルエチルケトンに常温で溶解
し、球状溶融シリカ(SFP−10X )10%及び球
状溶融シリカ(SO−32R)50%を添加した。
外は、実施例1と同様にした。ノボラック型シアネート
樹脂(プリマセット PT−60)60%、ビフェニル
ジメチレン型エポキシ樹脂(NC−3000P)20
%、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキ
シレジン株式会社製、エピコート1256、重量平均分
子量約50000)20%、イミダゾール化合物(四国
化成工業株式会社製、2−フェニル−4−メチルイミダ
ゾール)0.2部を添加した。
代わりに、ガラス繊維(厚さ50μm、日東紡株式会社
績製、WEA−1080)を用いた以外は、実施例1と
同様にした。
ト配線板用基板について、以下の評価を行った。評価項
目を、評価方法と共に示す。得られた結果を表1に示
す。 ガラス転移温度 厚さ0.6mmの両面プリント配線板を全面エッチング
し、得られた積層板から10mm×60mmのテストピ
ースを切り出し、TAインスツルメント社製動的粘弾性
測定装置DMA983を用いて3℃/分で昇温し、ta
nδのピーク位置をガラス転移温度とした。
し、得られた積層板から97mm×25mm、53mm
×25mm、37mm×25mmのテストピースを切り
出し、トリプレート線路共振法により比誘電率、誘電正
接を測定した。
垂直法により測定した。
し、得られた積層板から50mm×50mmのテストピ
ースを切り出し、JIS C 6481に従い測定し
た。
グし、得られた積層板をUV YAGレーザ(三菱電機
製)で加工し上部及び断面を顕微鏡観察した。
0mmに切り出し、JIS C 6481に従い半面エ
ッチングを行ってテストピースを作成した。125℃の
プレッシャークッカーで処理した後、260℃のはんだ
槽に銅箔面を下にして浮かべ、180秒後にフクレが発
生する処理時間を計測した。
し、得られた積層板から4mm×4mmのテストピース
を切り出し、TMAを用いて縦・横方向(X・Y方向)
の線膨張係数を5℃/分で測定した。
誘電率が低く、レーザ加工性、難燃性に優れていた。ま
た、実施例1、2、5〜8および10は、特に縦方向の
膨張率が低くなっていた。また、実施例1〜3は、特に
吸湿半田耐熱性に優れていた。
性および難燃性に優れたプリプレグおよびプリント配線
板を得ることができる。また、特定のエポキシ樹脂を用
いる場合、特に吸湿半田耐熱性に優れたプリプレグおよ
びプリント配線板を得ることができる。また、特定の無
機充填材を用いる場合、特に膨張率の低いプリプレグお
よびプリント配線板を得ることができる。
Claims (13)
- 【請求項1】 シアネート樹脂及び/またはそのプレポ
リマーと、エポキシ樹脂と、イミダゾール化合物と、お
よび無機充填材を含む樹脂組成物を有機繊維で構成され
る不織布に含浸してなることを特徴とするプリプレグ。 - 【請求項2】 前記有機繊維を構成する樹脂のガラス転
移点は、200℃以上である請求項1に記載のプリプレ
グ。 - 【請求項3】 前記有機繊維を構成する樹脂は、全芳香
族ポリアミド樹脂を主成分とするものである請求項1ま
たは2に記載のプリプレグ。 - 【請求項4】 前記有機繊維を構成する樹脂は、全芳香
族ポリエステル樹脂を主成分とするものである請求項1
または2に記載のプリプレグ - 【請求項5】 前記シアネート樹脂及び/またはそのプ
レポリマーは、ノボラック型シアネート樹脂及び/また
はそのプレポリマーである請求項1ないし4のいずれか
に記載のプリプレグ。 - 【請求項6】 前記シアネート樹脂及び/またはそのプ
レポリマーの含有量は、樹脂組成物全体の5〜60重量
%である請求項1ないし5のいずれかに記載のプリプレ
グ。 - 【請求項7】 前記エポキシ樹脂は、第1のエポキシ樹
脂と、第1のエポキシ樹脂より重量平均分子量の高い第
2のエポキシ樹脂の混合物である請求項1ないし6のい
ずれかに記載のプリプレグ。 - 【請求項8】 前記第1のエポキシ樹脂は、アリールア
ルキレン型エポキシ樹脂である請求項7に記載のプリプ
レグ。 - 【請求項9】 前記第2のエポキシ樹脂は、重量平均分
子量が5,000以上であるである請求項7または8に
記載のプリプレグ。 - 【請求項10】 前記イミダゾール化合物は、2−フェ
ニル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4−メ
チル−5−ヒドルキシメチルイミダゾール、2−フェニ
ル−4、5−ジヒドロキシメチルイミダゾールおよびト
リアジン付加型イミダゾールから選ばれた1種または2
種以上のイミダゾール化合物である請求項1ないし9の
いずれかに記載のプリプレグ。 - 【請求項11】 前記無機充填材は、平均粒径5μm以
下の球状溶融シリカである請求項1ないし10のいずれ
かに記載のプリプレグ。 - 【請求項12】 前記無機充填材の含有量は、樹脂組成
物全体の30〜80重量%である請求項1ないし11の
いずれかに記載のプリプレグ。 - 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
のプリプレグに金属箔を積層し、加熱加圧成形してなる
ことを特徴とするプリント配線板。
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