JP2002105205A - 有機ケイ素化合物からなる多孔質膜及びその製造方法 - Google Patents

有機ケイ素化合物からなる多孔質膜及びその製造方法

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JP2002105205A JP2000298932A JP2000298932A JP2002105205A JP 2002105205 A JP2002105205 A JP 2002105205A JP 2000298932 A JP2000298932 A JP 2000298932A JP 2000298932 A JP2000298932 A JP 2000298932A JP 2002105205 A JP2002105205 A JP 2002105205A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1.5〜2.5の低誘電率を有し、クラック
のない多孔質膜を得る。 【解決手段】 有機ケイ素化合物からなる多孔質膜は、
ペルフルオロアルキル基を含む多面体構造を有する有機
ケイ素化合物からなる膜内部に空隙を有し、この空隙の
平均孔径が0.1〜100nmの微細孔であり、1.5
〜2.5の誘電率を有する。この多孔質膜は有機ケイ素
化合物を多孔質化剤を溶解した溶液に添加混合して分散
液を調製し、この分散液を基板にコーティングし、コー
ティング膜を形成した後、コーティング膜から多孔質化
剤を気化又は分解させることにより微細孔を生じさせる
ことにより作られる。別法として、有機ケイ素化合物を
溶媒に添加混合した液に粒子状多孔質化剤を分散し、こ
の分散液を基板にコーティングし、コーティング膜を形
成した後、基板を熱処理することにより粒子状多孔質化
剤の粒子間に空隙を生じさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の層間
絶縁膜に適する有機ケイ素化合物からなる多孔質膜及び
その製造方法に関する。更に詳しくは、クラックが発生
せず、かつ低誘電率を有する有機ケイ素化合物からなる
多孔質膜及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の集積度の向上に伴っ
て、半導体装置の配線の微細化、多層化が進んでいる。
配線の設計の寸法が0.18μm以下の半導体製造プロ
セスでは電気抵抗の増加と配線ピッチの現象に伴う隣接
効果容量の増加により配線遅延の問題が大きくなること
が知られている。この問題を解決する手段の一つとして
層間絶縁膜の低誘電率化が提案されている。
【0003】従来より、層間絶縁膜はシロキサン結合
(Si-O-Si)を主骨格とするSOG(Spin On Glas
s)によって成膜する方法が知られており、成膜にはテト
ラエトキシシラン等を加水分解して調製されたコーティ
ング剤が用いられている。このSOG膜は膜内部に空隙
をもたず、誘電率は4.0程度であった。そのため、更
に誘電率を低下させるために、炭素やフッ素原子等の有
機基を含有させた有機SOGによって成膜する方法が提
案されている。この有機SOG膜は、有機基を導入する
ことにより低密度化が図られ、フッ素原子を導入するこ
とにより低分極率を有するため、低誘電率化が期待で
き、従来のSOG膜に比べて誘電率を低下させることが
可能である。現在は、誘電率2.5程度のものが実現さ
れている。しかし、これら有機SOG膜の材料の誘電率
は2.0程度が限界といわれているため、更に低い誘電
率を有する層間絶縁膜が求められるようになってきてい
る。
【0004】そこで、更に低い誘電率層間絶縁膜を得る
ための材料として、膜の多孔質化が考えられている。こ
れは膜の化学組成によるものではなく膜自体の構造によ
って低誘電率化を図るものである。多孔質化された膜は
材料中に多孔質化剤として発泡剤を添加し、基板表面に
材料をコーティングして熱処理などの工程を踏むことに
よって発泡剤を気化又は分解することにより膜内部に非
常に微細な空孔を導入するものである。このような多孔
質化層間絶縁膜は、膜内部の空隙率を大きくすれば低誘
電率化が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記多孔質化
方法では、多孔質化剤に発泡剤を用いているため、膜内
部に安定した気泡を発生させることが難しく、微細で均
一な径を有する空孔を膜内部に均一に導入することが非
常に困難であった。また、従来のSOGコーティング剤
は原料であるテトラエトキシシラン加水分解体の重合度
にばらつきがあるため、この材料を用いて得られるSO
G膜は膜構造の均一性に乏しい。そのため上記従来のS
OGコーティング剤を用いて多孔質化を行った場合、膜
内部に均一に微細孔を導入することは困難であった。従
って、膜内部に微細孔を均一に導入できないため電気特
性や機械的強度等の膜特性に問題が生じ、多孔質化層間
絶縁膜には使用することが困難であった。
【0006】本発明の第1の目的は、低誘電率を有する
有機ケイ素化合物からなる多孔質膜を提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、クラック耐性を向上し得る
有機ケイ素化合物からなる多孔質膜を提供することにあ
る。本発明の第3の目的は、膜内部に空孔を均一に形成
し得る有機ケイ素化合物からなる多孔質膜の製造方法を
提供することにある。本発明の第4の目的は、膜特性を
向上し得る半導体装置用低誘電率層間絶縁膜を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ペルフルオロアルキル基を含む多面体構造を有する有機
ケイ素化合物からなる膜内部に空隙を有する多孔質膜で
あって、1.5〜2.5の誘電率を有することを特徴と
する有機ケイ素化合物からなる多孔質膜である。請求項
1に係る発明では、多孔質膜が多面体構造を有する有機
ケイ素化合物より形成されているため、膜自体の強度や
耐熱が向上し、膜内部に空隙を有するため低誘電率の空
気が膜内部に導入されている。従って、空隙のない膜に
比べて全体的に低誘電率の多孔質膜が得られる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、膜内部の空隙の平均孔径が0.1〜100
nmの微細孔であり、かつ空隙率が10〜80%であっ
て、クラックを有しない多孔質膜である。請求項2に係
る発明では、空隙の平均孔径が0.1〜100nmの微
細孔である。平均孔径が0.1nm未満であると、膜内
部の空隙が少なくなるため、低誘電率が得られない。平
均孔径が100nmを越えると膜強度が急激に低下す
る。好ましい平均孔径は0.5〜50nmである。空隙
率は10〜80%である。空隙率が10%未満である
と、膜内部の空隙が少なくなるため、低誘電率が得られ
にくい。空隙率が80%を越えると膜強度が急激に低下
する。好ましい空隙率は30〜70%である。この空隙
率の測定方法は、多孔質化剤を用いずに作製した空隙を
有しない膜の堆積面積と膜厚と重量からまず第1密度を
求め、次いで多孔質化剤を用いて空隙を生じさせた膜の
第2密度を求め、第1密度と第2密度との比より空隙率
を求める。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。本発明は、フッ素含有アルコキシシラン化合
物を加水分解及び縮合することによって、かご型多面体
構造を有する有機ケイ素化合物を製造し、これを多孔質
化した膜である。
【0010】有機ケイ素化合物は、下記一般式(4)で
示される1種の有機ケイ素化合物、又は下記一般式
(4)と下記一般式(5)又は下記一般式(6)で示さ
れる2種の有機ケイ素化合物を、第2溶媒中で、水及び
塩基性化合物を触媒として加水分解及び縮合することに
より下記一般式(1)、下記一般式(2)又は下記一般
式(3)に示される化合物が製造される。この化合物は
フッ素の含有量、官能基の数によって粉状物質又は粘性
のある物質になる。
【0011】 (Rf1-X1-(CH2)a-SiO1.5)m ……(1) (Rf1-X1-(CH2)a-SiO1.5)m(Rf2-(X2)c-(CH2)b-SiO1.5)n ……(2) (Rf1-X1-(CH2)a-SiO1.5)m(R-(X2)c-(CH2)b-SiO1.5)n ……(3) Rf1-X1-(CH2)a-Si(Y)3 ……(4) Rf2-(X2)c-(CH2)b-Si(Y)3 ……(5) R-(X2)c-(CH2)b-Si(Y)3 ……(6)
【0012】上記一般式(1)〜(6)中、Rf1とR
2は炭素数1〜20のペルフルオロアルキル基であ
る。X1とX2は2価結合基を示し、-CH2-、-CH2
-、-O-、-N(R1)-、-S-、-SO2N(R1)-、-COO-
又は-CON(R1)-である。R1は水素、又は炭素数1〜
10のアルキル基又はアルケニル基である。aとbは0
〜10の整数、cは0又は1の整数である。Rは反応性
官能基であるビニル基、アクリル基、メタクリル基、エ
ポキシ基、アミノ基、メルカプト基、イソシアネート基
又は水素である。Yは炭素数1〜10のアルコキシド基
又は塩素である。第2溶媒は、O、N、F及びClから
選ばれた少なくとも1種の元素を含有する有機溶媒であ
り、メタノール、アセトン、2-ブタノン、メチルイソ
ブチルケトン、1,4ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、1,1,2-トリクロロ2,2,1-トリフルオロエタン
等が挙げられる。触媒の塩基性化合物としては、LiO
H、NaOH、KOH、Ca(OH)2等の金属水酸化
物、トリエチルアミン、アンモニア、ピリジン等のアミ
ン化合物、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テ
トラブチルアンモニウムヒドロキシド等の4級アンモニ
ウム塩水酸化物が挙げられる。
【0013】この一般式(1)〜(3)の化合物は、一
般式(4)〜(6)の有機ケイ素化合物の組合せによっ
てそれぞれ決定する。合成された有機ケイ素化合物は塩
基性化合物を触媒として用いているため非常に狭い分子
量分布を有する。この有機ケイ素化合物を膜として用い
る場合、成膜性に優れた膜を形成することが可能で、耐
熱性、基材との密着性、膜硬度、経時安定性が高い。更
に多面体構造であり、ペルフルオロアルキル基を有する
ため、低誘電率及び低屈折率を示す。モノアルキルトリ
アルコキシシラン型化合物のアルキル基をペルフルオロ
アルキル基に置換して、ペルフルオロアルキル基を有す
るトリアルコキシシラン型化合物を得ることは可能であ
るが、この化合物を従来用いられてきた酸触媒存在下で
の加水分解及び縮合反応では重合度が低く、分子量分布
も広いため良質な膜が得られない。また、別の問題点と
してペルフルオロアルキル基を有するトリアルコキシシ
ラン型化合物は加水分解及び縮合反応が進んで重合度が
増すと、有機溶媒への溶解度が極端に低下する。従って
炭化水素系シラン化合物やアルキル基を水素に置換した
ハイドロジェンシラン化合物に比べ、加水分解を進める
ことが困難である。そのためペルフルオロ基を有するト
リアルコキシシラン化合物を特定の溶媒中、塩基性触媒
の存在下で加水分解及び縮合反応させると、これらの反
応が円滑に進行し、多面体構造を持つ有機ケイ素化合物
になることを見いだした。この化合物は特定の有機溶媒
に溶解するため、SOG等の成膜材料として利用するこ
とが可能で、良好な膜を得ることができる。
【0014】しかし、この有機ケイ素化合物は誘電率が
2.5を越えるため、このまま膜として利用しても誘電
率2.5以下の低誘電率の層間絶縁膜は得られない。そ
こで、成膜材料に上記フッ素含有アルコキシシラン化合
物の加水分解及び縮合物である有機ケイ素化合物ととも
に多孔質化剤を含有させる。この方法として第1の方法
がある。即ち、多孔質化剤を第1溶媒に溶解し、上記有
機ケイ素化合物を多孔質化剤を溶解した溶液又は多孔質
剤とともに第1溶媒に添加混合して第1分散液を調製
し、この分散液を基板にコーティングし、コーティング
膜を形成した後、コーティング膜から多孔質化剤を気化
又は分解させることにより微細孔を生じさせる。ここで
第1溶媒はO、N、F及びClから選ばれた少なくとも
1種の元素を含有する有機溶媒であり、エタノール、1
-プロパノール、2-プロパノール、エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル等のアルコール、1,4-ジオキサン、ジイソプル
エーテル、ジエチルエーテル等のエーテル、アセトン、
2-ブタノン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン、ジエチルケトン等のケトン類が挙げられる。
【0015】この多孔質化剤の添加量はその種類によっ
て異なるが、一般的には有機ケイ素化合物の0.001
〜30重量%、好ましくは0.01〜10重量%含有さ
せる。この多孔質化剤を含有させた成膜材料を基板上に
成膜することによって、形成された膜内部に多孔質化剤
を含有させ、これを気化又は分解させることにより、多
孔質化膜を得ることができる。
【0016】膜内部に導入される微細孔の径及び空隙率
は、成膜材料に添加する多孔質化剤の種類、含有量、膜
の前処理や成膜条件等によって制御することが可能であ
る。このため、それぞれの用途にあわせて、空隙の平均
孔径や空隙率を制御した多孔質膜を形成することができ
る。成膜材料に含有させる多孔質化剤は、上記フッ素含
有アルコキシシラン化合物を加水分解及び縮合反応させ
た有機ケイ素化合物に対して均一に分散又は溶解し、成
膜過程で気化又は分解し、膜内部から除去される有機化
合物が用いられる。成膜過程で除去するため、この有機
化合物の沸点又は分解温度は80〜350℃がよい。上
記沸点又は分解温度が80〜350℃の有機化合物を例
示すれば、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコ
ール等が挙げられる。多孔質化剤はコーティング溶液と
して特定の有機溶媒中に上記フッ素含有アルコキシシラ
ン加水分解及び縮合物と一緒に含有させることにより容
易に膜内部に含有させることができる。膜を多孔質化す
るためには、上記沸点又は分解温度以上の温度で熱処理
する。
【0017】特に光酸発生剤又は光塩基発生剤は多孔質
化剤として有効である。これを用いた場合、膜の硬化過
程の前に光酸発生剤又は光塩基発生剤を分解させるため
に必要な最大吸収波長を有する紫外線を照射することに
より、分解した光酸発生剤又は光塩基発生剤は成膜過程
において、より均一な微細孔を膜内部に安定的に導入す
ることができる。光酸発生剤としてはトリフェニルスル
ホニウムヘキサフルオロフォスフェート、トリフェニル
スルホニウムトリフラート、ジフェニルヨードニウムヘ
キサフルオロフォスフェート等のオニウム塩類、o-ニ
トロベンジルスルホン酸エステル類、o-ニトロベンジ
ルパーフルオロカルボン酸エステル類、ビス(アリール
スルフォニル)ジアゾメタン、アリールカルボニルアリ
ールスルフォニルジアゾメタン等が挙げられる。また光
塩基発生剤として2-ニトロベンジルカーバメート類等
が挙げられる。
【0018】また、多孔質化剤としてO、N、F及びC
lから選ばれた少なくとも1種又は2種以上の元素を含
有する沸点が80〜250℃の有機溶媒や、分解型発泡
剤として使用される分解温度100〜300℃のアゾジ
カルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ヒドラ
ゾジカルボンアミド等のアゾ系化合物、p-トルエンス
ルホニルヒドラジドなどのスルホニルヒドラジド化合物
等を用いてもよい。上記沸点が80〜250℃の有機溶
媒を例示すれば、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、キシレン、N-メチルピロリドン等が挙げられる。
ただし、上記沸点が80〜250℃の範囲であれば、第
2溶媒と多孔質化剤は同一のものでもよい。上述した多
孔質化剤は予め溶媒に溶解しておき、この溶液に上記有
機ケイ素化合物を添加混合して分散液(第1分散液)を
調製することが好ましい。なお、多孔質化剤によっては
有機ケイ素化合物と同時に溶媒に入れて溶解することに
より有機ケイ素化合物の分散液としてもよい。
【0019】また、本発明の第2の方法として、上述し
た多孔質化剤の代わりに粒子状多孔質化剤を成膜材料に
分散して、この成膜材料を基板にコーティングし、コー
ティングした基板を熱処理することによっても膜内部に
微細孔を導入することが可能である。粒子状多孔質化剤
は一次平均粒径が1〜50nm、好ましくは5〜15n
mのシリカ粉末が選択される。粒子状多孔質化剤の分散
液(第2分散液)中の割合は0.1〜10重量%であ
る。この第2分散液としては、2-ブタノン、シクロヘ
キサノン、2-プロパノール等が挙げられる。この粒子
状多孔質化剤が分散した成膜材料をコーティングした基
板を熱処理することにより、粒子状多孔質化剤のシリカ
粉末及びシリカ粉末間の空隙によって膜内部に気泡を導
入することができる。このときの熱処理は、150〜2
50℃で1〜5分間1段目熱処理した後、300〜45
0℃で15〜60分間2段目熱処理することが好まし
い。本発明のコーティング方法としては、スピンコーテ
ィング法、ディップコーティング法、バーコーティング
法等が挙げられる。膜厚の制御と膜の均一性の点でスピ
ンコーティング法が好ましい。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに述べ
る。 <実施例1>先ず、磁気攪拌装置、温度計、滴下ロート
を備えた500cm3三つ口フラスコを用意した。ま
た、有機ケイ素化合物としてC715CONH(CH2)3
Si(OCH3)3を58g、溶媒としてアセトンとメタノ
ールを容積比で4:1の割合で混合した溶液を250g
それぞれ用意した。
【0021】三つ口フラスコに有機ケイ素化合物と溶媒
をそれぞれ入れて50℃に保持しながら1N-NaOH
水溶液2.7gを滴下した。次いで、混合液を15時間
攪拌して加水分解及び縮合反応を完結させた。次に三つ
口フラスコ中を減圧して、反応液より溶媒及び低沸点物
を除去して白色粉末の生成物を得た。この生成物の収量
は79%であった。この生成物を更に再沈殿によって精
製した。これをカラム(Shodex製KF801+802)を使用し、
0.75cm3/minでテトラヒドロフランを溶離液
としてゲル浸透クロマトグラフィー(Gel Permeation C
hromatography、GPC)による分子量分布を測定した
ところ16.26minに1本のピークが得られた。こ
のピークの溶出時間からポリスチレン換算により分子量
を概算したところ上記有機ケイ素化合物の分子量に相当
した。この化合物の元素分析結果を表1に示す。
【0022】
【表1】 この生成物を核磁気共鳴法(Nuclear Magnetic Resonan
ce、NMR)及び赤外分光法(Infrared Spectroscop
y、IR)でそれぞれ分析した。IRスペクトル(特徴
的ピークのみ、以下同じ)は2920,2960,17
20,1130,1070cm-1であった。29Si-N
MRスペクトル(標準物質:TMS、溶媒:Aceto
ne-d6、以下同じ)はδ(ppm)=−69.5で
あった。29Si-NMRスペクトルでは強い1本のピー
クが得られ、そのピーク位置は3官能性シロキサンのピ
ークと一致した。以上の元素分析、IRスペクトル、29
Si-NMRスペクトル及びGPCの溶出時間をポリス
チレン換算により分子量を概算した結果から生成物を
(C715CONH(CH2)3SiO1.5)12と同定した。
【0023】次に、2-ブタノンに多孔質化剤としてア
ゾビスイソブチロニトリルを2.0重量%溶解させた溶
液に、上記生成物が10重量%になるように添加混合し
て第1分散液を調製した。この第1分散液を図示しない
スピンコータを用いて回転速度2000rpmでSi基
板上にコーティングした。このコーティング膜を有する
基板を窒素雰囲気下に維持して150℃で1分間加熱
し、続いて400℃で30分間加熱した。これらの熱処
理によって得られた膜の断面を走査電子顕微鏡(Scanni
ng Electron Microscope、SEM)により観察したとこ
ろ膜厚は250nmであった。またクラックのない均一
な多孔質膜が得られた。この多孔質膜上にAg電極を形
成し、LCRメータを用いて電極とSi基板に挟まれた
部分の静電容量を測定し、誘電率を測定したところ、
2.4であった。
【0024】<比較例1>多孔質化剤のアゾビスイソブ
チロニトリルを添加しない以外は実施例1と同様にして
第1分散液を調製した。この第1分散液を実施例1と同
様にSi基板上にコーティングし、このコーティング膜
を有する基板を熱処理した。得られた膜の断面をSEM
により観察したところ膜厚は400nmであった。また
クラックのない均一な多孔質膜が得られた。この多孔質
膜の誘電率を実施例1と同様に求めたところ、2.8で
あった。
【0025】<実施例2>先ず、有機ケイ素化合物とし
てC49SO2N(C37)(CH2)3Si(OCH3) 3を5
0.3g及びC817CH2CH2Si(OCH3)3を10
g、溶媒としてアセトン120gをそれぞれ用意した。
実施例1と同一の三つ口フラスコに有機ケイ素化合物と
溶媒をそれぞれ入れて50℃に保持しながら0.5N-
KOH水溶液8gを滴下した。次いで、混合液を15時
間攪拌して加水分解及び縮合反応を完結させた。これを
元素分析、IRスペクトル、29Si-NMRスペクトル
及びGPCの溶出時間をポリスチレン換算により分子量
を概算した結果より、得られた生成物を(C49SO2
(C37)(CH2)3SiO1.5)7(C817CH2CH2Si
1.5)1と同定した。次に、アセトンに多孔質化剤とし
てN-メチル-2-ピロリドンを2重量%溶解させた溶液
に、上記生成物が20重量%になるように添加混合して
第1分散液を調製した。この第1分散液を実施例1と同
様にSi基板上にスピンコーティングした。このコーテ
ィング膜を有する基板を窒素雰囲気下に維持して250
℃で5分間加熱し、続いて400℃で30分間加熱し
た。これらの熱処理によって得られた膜の断面をSEM
により観察したところ膜厚は500nmであった。また
クラックのない均一な多孔質膜が得られた。この多孔質
膜の誘電率を実施例1と同様に求めたところ、2.35
であった。
【0026】<実施例3>先ず、有機ケイ素化合物とし
てCF3CH2CH2Si(OCH2CH3)3を26g及びC
817CH2CH2Si(OCH2CH3)3を61g、溶媒と
して1,1,2-トリクロロ2,2,1-トリフルオロエタン
160gをそれぞれ用意した。実施例1と同一の三つ口
フラスコに有機ケイ素化合物と溶媒をそれぞれ入れて5
0℃に保持しながら約30分間かけてテトラエチルアン
モニウムヒドロキシド10重量%水溶液12gを滴下し
た。次いで、混合液を24時間攪拌して加水分解及び縮
合反応を完結させた。これを元素分析、IRスペクト
ル、29Si-NMRスペクトル及びGPCの溶出時間を
ポリスチレン換算により分子量を概算した結果より、得
られた生成物を(CF3CH2CH2SiO1.5)8(C817
CH2CH2SiO1.5)8と同定した。次に、メチルイソ
ブチルケトンに上記生成物が15重量%になるように添
加混合し、この液に粒子状多孔質化剤として平均粒子径
7nmのシリカ粉末0.5重量%を分散して第2分散液
を調製した。この第2分散液を実施例1と同様にSi基
板上にスピンコーティングした。このコーティング膜を
有する基板を窒素雰囲気下に維持して200℃で10分
間加熱し、続いて400℃で20分間加熱した。これら
の熱処理によって得られた膜の断面をSEMにより観察
したところ膜厚は850nmであった。またクラックの
ない均一な多孔質膜が得られた。この多孔質膜の誘電率
を実施例1と同様に求めたところ、2.3であった。
【0027】<実施例4>先ず、有機ケイ素化合物とし
てCF3CH2CH2Si(OCH3)3を32.7g及びC
2(O)CHCH2O(CH2)3Si(OCH3)3を11.8
g、溶媒としてアセトン50gをそれぞれ用意した。実
施例1と同一の三つ口フラスコに有機ケイ素化合物と溶
媒をそれぞれ入れて50℃に保持しながらテトラメチル
アンモニウムヒドロキシド10重量%水溶液10gを滴
下した。次いで、混合液を15時間攪拌して加水分解及
び縮合反応を完結させた。これを元素分析、IRスペク
トル、29Si-NMRスペクトル及びGPCの溶出時間
をポリスチレン換算により分子量を概算した結果より、
得られた生成物を(CF3CH2CH2SiO1.5)6(CH
2(O)CHCH2O(CH2)3SiO 1.5)2と同定した。次
に、2-プロパノールと2-ブタノンを容積比で1:2の
割合で混合した液に光酸発生剤であるBis(p-メチ
ルフェニルスルホニル)ジアゾメタンを5重量%溶解さ
せた溶液に、上記生成物が20重量%になるように添加
混合して第1分散液を調製した。この第1分散液を実施
例1と同様にSi基板上にスピンコーティングした。こ
のコーティング膜を有する基板を80℃で1分間乾燥さ
せた後、波長254nmのUV光を照射し、次にこの基
板を窒素雰囲気下に維持して250℃で1分間加熱し、
続いて400℃で30分間加熱した。これらの処理によ
って得られた膜の断面をSEMにより観察したところ膜
厚は500nmであった。またクラックのない均一な多
孔質膜が得られた。この多孔質膜の誘電率を実施例1と
同様に求めたところ、2.2であった。
【0028】<実施例5>光酸発生剤としてBis(p
-メチルフェニルスルホニル)ジアゾメタンを5重量%
溶解させた以外は実施例4と同様にして多孔質膜を得
た。これらの処理によって得られた膜の断面をSEMに
より観察したところ膜厚は550nmであった。またク
ラックのない均一な多孔質膜が得られた。この多孔質膜
の誘電率を実施例1と同様に求めたところ、1.9であ
った。 <実施例6>光酸発生剤としてトリフェニルスルホニウ
ムヘキサフルオロフォスフェートを5重量%溶解させた
以外は実施例4と同様にして多孔質膜を得た。これらの
処理によって得られた膜の断面をSEMにより観察した
ところ膜厚は500nmであった。またクラックのない
均一な多孔質膜が得られた。この多孔質膜の誘電率を実
施例1と同様に求めたところ、2.3であった。 <実施例7>2-ブタノンに多孔質化剤として平均分子
量1000のポリエチレングリコールを5重量%溶解さ
せた溶液に、実施例4で得られた生成物が20重量%に
なるように添加混合して第1分散液を調製した。この第
1分散液を実施例1と同様にSi基板上にスピンコーテ
ィングした。このコーティング膜を有する基板を窒素雰
囲気下に維持して200℃で1分間加熱し、続いて40
0℃で30分間加熱した。これらの処理によって得られ
た膜の断面をSEMにより観察したところ膜厚は500
nmであった。またクラックのない均一な多孔質膜が得
られた。この多孔質膜の誘電率を実施例1と同様に求め
たところ、2.4であった。
【0029】<実施例8>先ず、有機ケイ素化合物とし
てC49SO2N(C37)(CH2)3Si(OCH3) 3を5
0.3g及びCH2C(CH3)COO(CH2)3Si(OC
3)3を2.8g、溶媒としてアセトンとメタノールを
容積比で1:1の割合で混合した液250gをそれぞれ
用意した。実施例1と同一の三つ口フラスコに有機ケイ
素化合物と溶媒をそれぞれ入れて50℃に保持しながら
1N-NaOH水溶液18.3gを滴下した。次いで、
混合液を15時間攪拌して加水分解及び縮合反応を完結
させた。これを元素分析、IRスペクトル、29Si-N
MRスペクトル及びGPCの溶出時間をポリスチレン換
算により分子量を概算した結果より、得られた生成物を
(C49SO2N(C37)(CH2)3SiO1.5)9(CH2
(CH3)COO(CH2)3SiO1.5)1と同定した。次に、
アセトンに多孔質化剤としてジブチルエーテルを5重量
%溶解させた溶液に、上記生成物が15重量%になるよ
うに添加混合して第1分散液を調製した。この第1分散
液を実施例1と同様にSi基板上にスピンコーティング
した。このコーティング膜を有する基板を窒素雰囲気下
に維持して180℃で1分間加熱し、続いて400℃で
30分間加熱した。これらの熱処理によって得られた膜
の断面をSEMにより観察したところ膜厚は300nm
であった。またクラックのない均一な多孔質膜が得られ
た。この多孔質膜の誘電率を実施例1と同様に求めたと
ころ、2.3であった。
【0030】<実施例9>2-ブタノンに多孔質化剤と
してアゾジカルボンアミドを0.2重量%溶解させた溶
液に、実施例8で得られた生成物が15重量%になるよ
うに添加混合して第1分散液を調製した。この第1分散
液を実施例1と同様にSi基板上にスピンコーティング
した。このコーティング膜を有する基板を窒素雰囲気下
に維持して250℃で1分間加熱し、続いて400℃で
30分間加熱した。これらの熱処理によって得られた膜
の断面をSEMにより観察したところ膜厚は400nm
であった。またクラックのない均一な多孔質膜が得られ
た。この多孔質膜の誘電率を実施例1と同様に求めたと
ころ、2.1であった。
【0031】<実施例10>テトラヒドロフランに多孔
質化剤としてポリビニルアルコールを3重量%溶解させ
た溶液に、実施例8で得られた生成物が15重量%にな
るように添加混合して第1分散液を調製した。この第1
分散液を実施例1と同様にSi基板上にスピンコーティ
ングした。このコーティング膜を有する基板を窒素雰囲
気下に維持して300℃で1分間加熱し、続いて400
℃で30分間加熱した。これらの熱処理によって得られ
た膜の断面をSEMにより観察したところ膜厚は350
nmであった。またクラックのない均一な多孔質膜が得
られた。この多孔質膜の誘電率を実施例1と同様に求め
たところ、2.4であった。
【0032】<実施例11>先ず、有機ケイ素化合物と
してC817CH2CH2Si(OCH3)3を28.4g及
びCH2CHSi(OCH3)3を2.5g、溶媒として1,
1,2-トリクロロ2,2,1-トリフルオロエタン300
gをそれぞれ用意した。実施例1と同一の三つ口フラス
コに有機ケイ素化合物と溶媒をそれぞれ入れて30℃に
保持しながら10%テトラヒドロアンモニウムヒドロキ
シド-メタノール溶液5.2g及び水4gをそれぞれ滴
下した。次いで、混合液を24時間攪拌して加水分解及
び縮合反応を完結させた。これを元素分析、IRスペク
トル、29Si-NMRスペクトル及びGPCの溶出時間
をポリスチレン換算により分子量を概算した結果より、
得られた生成物を(C817CH2CH2SiO1.5)6(CH
2CHSiO1.5)2と同定した。次に、2-ブタノンに多
孔質化剤としてアゾビスイソブチロニトリルを2.0重
量%溶解させた溶液に、上記生成物が10重量%になる
ように添加混合して第1分散液を調製した。この第1分
散液を実施例1と同様にSi基板上にスピンコーティン
グした。このコーティング膜を有する基板を窒素雰囲気
下に維持して120℃で5分間加熱し、続いて400℃
で30分間加熱した。これらの熱処理によって得られた
膜の断面をSEMにより観察したところ膜厚は250n
mであった。またクラックのない均一な多孔質膜が得ら
れた。この多孔質膜の誘電率を実施例1と同様に求めた
ところ、2.2であった。
【0033】<実施例12>2-ブタノンに多孔質化剤
としてアゾビスイソブチロニトリルを5.0重量%溶解
させた溶液に、実施例11で得られた生成物が10重量
%になるように添加混合して第1分散液を調製した。こ
の第1分散液を実施例1と同様にSi基板上にスピンコ
ーティングした。このコーティング膜を有する基板を窒
素雰囲気下に維持して120℃で5分間加熱し、続いて
400℃で30分間加熱した。これらの熱処理によって
得られた膜の断面をSEMにより観察したところ膜厚は
300nmであった。またクラックのない均一な多孔質
膜が得られた。この多孔質膜の誘電率を実施例1と同様
に求めたところ、2.0であった。 <実施例13>テトラヒドロフランに多孔質化剤として
ヒドラゾジカルボンアミドを3.0重量%溶解させた溶
液に、実施例11で得られた生成物が10重量%になる
ように添加混合して第1分散液を調製した。この第1分
散液を実施例1と同様にSi基板上にスピンコーティン
グした。このコーティング膜を有する基板を窒素雰囲気
下に維持して250℃で1分間加熱し、続いて400℃
で30分間加熱した。これらの熱処理によって得られた
膜の断面をSEMにより観察したところ膜厚は300n
mであった。またクラックのない均一な多孔質膜が得ら
れた。この多孔質膜の誘電率を実施例1と同様に求めた
ところ、2.3であった。
【0034】<実施例14>先ず、有機ケイ素化合物と
してCF3CH2CH2Si(OCH3)3を10.9g及び
2NC36Si(OC25)3を11.1g、溶媒として
1,4ジオキサン154gをそれぞれ用意した。実施例
1と同一の三つ口フラスコに有機ケイ素化合物と溶媒を
それぞれ入れて90℃に保持しながら1N-KOHを
8.5g滴下した。次いで、混合液を6時間攪拌して加
水分解及び縮合反応を完結させた。これを元素分析、I
Rスペクトル、29Si-NMRスペクトル及びGPCの
溶出時間をポリスチレン換算により分子量を概算した結
果より、得られた生成物を(CF3CH2CH2SiO1.5)
8(H 2NC36SiO1.5)8と同定した。次に、シクロヘ
キサノンに上記生成物が15重量%になるように添加混
合し、この液に粒子状多孔質化剤として平均粒子径7n
mのシリカ粉末0.5重量%を分散して第2分散液を調
製した。この第2分散液を実施例1と同様にSi基板上
にスピンコーティングした。このコーティング膜を有す
る基板を窒素雰囲気下に維持して250℃で1分間加熱
し、続いて400℃で20分間加熱した。これらの熱処
理によって得られた膜の断面をSEMにより観察したと
ころ膜厚は800nmであった。またクラックのない均
一な多孔質膜が得られた。この多孔質膜の誘電率を実施
例1と同様に求めたところ、2.3であった。
【0035】<実施例15>2-プロパノールに実施例
14で得られた生成物が15重量%になるように添加混
合し、この液に粒子状多孔質化剤として平均粒子径15
nmのシリカ粉末1重量%を分散して第2分散液を調製
した。この第2分散液を実施例1と同様にSi基板上に
スピンコーティングした。このコーティング膜を有する
基板を窒素雰囲気下に維持して250℃で1分間加熱
し、続いて400℃で20分間加熱した。これらの熱処
理によって得られた膜の断面をSEMにより観察したと
ころ膜厚は1000nmであった。またクラックのない
均一な多孔質膜が得られた。この多孔質膜の誘電率を実
施例1と同様に求めたところ、2.0であった。
【0036】<実施例16>先ず、有機ケイ素化合物と
してCF3CF2CH2CH2Si(OCH3)3を13.4
g、HSi(OCH3)3を2.0g、溶媒としてアセトン
30gをそれぞれ用意した。実施例1と同一の三つ口フ
ラスコに有機ケイ素化合物と溶媒をそれぞれ入れて50
℃に保持しながら約30分間かけてトリエチルアミン1
gと水2gをそれぞれ滴下した。次いで、混合液を24
時間攪拌して加水分解及び縮合反応を完結させた。これ
を元素分析、IRスペクトル、29Si-NMRスペクト
ル及びGPCの溶出時間をポリスチレン換算により分子
量を概算した結果より、得られた生成物を(CF3CF2
CH2CH2SiO1.5)9(HSiO1.5)3と同定した。次
に、ジエチルケトンに多孔質化剤としてエチレングリコ
ールモノエチルエーテルを2.0重量%溶解させた溶液
に、上記生成物が10重量%になるように添加混合して
第1分散液を調製した。この第1分散液を実施例1と同
様にSi基板上にスピンコーティングした。このコーテ
ィング膜を有する基板を窒素雰囲気下に維持して150
℃で1分間加熱し、続いて400℃で30分間加熱し
た。これらの熱処理によって得られた膜の断面をSEM
により観察したところ膜厚は250nmであった。また
クラックのない均一な多孔質膜が得られた。この多孔質
膜の誘電率を実施例1と同様に求めたところ、2.3で
あった。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、光酸発生剤などの多
孔質化剤をF等を含有した有機溶媒などの第1溶媒に溶
解し、(Rf1-X1-(CH2)a-SiO1.5)m、(Rf1-X1-(CH2)a-SiO
1.5)m(Rf2-(X2)c-(CH2)b-SiO1.5)n及び(Rf1-X1-(CH2)a-
SiO1.5)m(R-(X2)c-(CH2)b-SiO1. 5)nの一般式群から選ば
れた1種又は2種以上の有機ケイ素化合物を多孔質化剤
を溶解した溶液又は多孔質剤とともに第1溶媒に添加混
合して第1分散液を調製し、この第1分散液を基板にコ
ーティングし、形成されたコーティング膜から多孔質化
剤を気化又は分解させることにより微細孔を生じさせる
ことにより、1.5〜2.5の誘電率を有する多孔質膜
が得られる。この多孔質膜はクラックが発生せず、かつ
低誘電率を有するため、半導体装置用層間絶縁膜として
利用することができ、層間絶縁膜の膜特性が向上する。
更に、この多孔質膜を層間絶縁膜に用いた半導体装置は
配線遅延を生じない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 2/16 H01M 2/16 P (72)発明者 林 賢児 栃木県大田原市下石上1382−12 大日本塗 料株式会社那須工場内 (72)発明者 石原 眞興 栃木県大田原市下石上1382−12 大日本塗 料株式会社那須工場内 Fターム(参考) 4F212 AA33 AB02 AG20 UA17 UB01 UC05 UC10 UF01 UF06 UF21 UG07 4J035 BA12 CA15N CA151 EA01 GA01 GA05 GB08 HA03 LB20 4J038 DL071 GA01 GA07 GA09 GA11 GA13 HA446 JA17 JA25 JA33 JB16 JB21 JB23 JC12 JC14 JC24 JC25 KA06 KA22 LA02 LA03 LA05 LA06 NA20 5F058 AA10 AC03 AF04 AG01 AG09 AH02 5H021 BB01 BB09 BB12 BB13 BB15 EE10 EE20 EE22 HH00 HH02 HH03 HH06

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペルフルオロアルキル基を含む多面体構
    造を有する有機ケイ素化合物からなる膜内部に空隙を有
    する多孔質膜であって、 1.5〜2.5の誘電率を有することを特徴とする有機
    ケイ素化合物からなる多孔質膜。
  2. 【請求項2】 膜内部の空隙の平均孔径が0.1〜10
    0nmの微細孔であり、かつ空隙率が10〜80%であ
    って、クラックを有しない請求項1記載の多孔質膜。
  3. 【請求項3】 有機ケイ素化合物が下記一般式(1)で示
    される化合物である請求項1又は2記載の多孔質膜。 (Rf1-X1-(CH2)a-SiO1.5)m ……(1) 式中Rf1は炭素数1〜20のペルフルオロアルキル
    基、X1は2価結合基、aは0〜10の整数、mは4〜
    20の整数である。
  4. 【請求項4】 有機ケイ素化合物が下記一般式(2)で示
    される化合物である請求項1又は2記載の多孔質膜。 (Rf1-X1-(CH2)a-SiO1.5)m(Rf2-(X2)c-(CH2)b-SiO1.5)n ……(2) 式中Rf1とRf2は炭素数1〜20のペルフルオロアル
    キル基、X1とX2は2価結合基、aとbは0〜10の整
    数、cは0又は1の整数、mとnは1〜19の整数であ
    り、かつm+nは4〜20の整数であり、Rf1とR
    2、X1とX2、及びaとbの少なくとも一つの組合わ
    せは互いに同一ではない。
  5. 【請求項5】 有機ケイ素化合物が下記一般式(3)で示
    される化合物である請求項1又は2記載の多孔質膜。 (Rf1-X1-(CH2)a-SiO1.5)m(R-(X2)c-(CH2)b-SiO1.5)n ……(3) 式中Rf1は炭素数1〜20のペルフルオロアルキル
    基、Rは反応性官能基、X1とX2は2価結合基、aとb
    は0〜10の整数、cは0又は1の整数、mとnは1〜
    19の整数、m+nは4〜20の整数である。
  6. 【請求項6】 一般式(1)、一般式(2)又は一般式
    (3)に示される有機ケイ素化合物の結合基X1又はX2
    が-CH2-、-CH2O-、-O-、-N(R1)-、-S-、-SO
    2N(R1)-、-COO-又は-CON(R1)-である請求項3
    ないし5いずれか記載の多孔質膜。ここでR1は水素、
    又は炭素数1〜10のアルキル基又はアルケニル基であ
    る。
  7. 【請求項7】 一般式(2)及び一般式(3)に示され
    る有機ケイ素化合物のペルフルオロアルキル基Rf1
    はRf2の炭素数が1〜10、結合基X1が-CH2-又は-
    SO2N(C37)-、aが1〜5、結合基X2が-CH2-、
    -CH2O-又は-C36-、bが1〜5、cが1である請
    求項4又は5記載の多孔質膜。
  8. 【請求項8】 一般式(3)に示される有機ケイ素化合
    物の反応性官能基Rがビニル基、アクリル基、メタクリ
    ル基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基、イソシア
    ネート基又は水素である請求項5記載の多孔質膜。
  9. 【請求項9】 多孔質化剤を第1溶媒に溶解する工程
    と、 請求項3記載の一般式(1)、請求項4記載の一般式
    (2)及び請求項5記載の一般式(3)にそれぞれ示さ
    れる有機ケイ素化合物の群から選ばれた1種又は2種以
    上の有機ケイ素化合物を前記多孔質化剤を溶解した溶液
    又は前記多孔質剤とともに前記第1溶媒に添加混合して
    第1分散液を調製する工程と、 前記第1分散液を基板にコーティングし、コーティング
    膜を形成する工程と、 前記形成されたコーティング膜から多孔質化剤を気化又
    は分解させることにより微細孔を生じさせる工程とを含
    む有機ケイ素化合物からなる多孔質膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項3記載の一般式(1)、請求項
    4記載の一般式(2)及び請求項5記載の一般式(3)
    にそれぞれ示される有機ケイ素化合物の群から選ばれた
    1種又は2種以上の有機ケイ素化合物を第1溶媒に添加
    混合した液に粒子状多孔質化剤を分散して第2分散液を
    調製する工程と、 前記第2分散液を基板にコーティングし、コーティング
    膜を形成する工程と、 前記コーティングした基板を熱処理することにより前記
    粒子状多孔質化剤の粒子間に空隙を生じさせる工程とを
    含む有機ケイ素化合物からなる多孔質膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 粒子状多孔質化剤が一次平均粒径1〜
    50nmのシリカ粉末である請求項10記載の多孔質膜
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 一般式(1)、一般式(2)又は一般
    式(3)の化合物が下記一般式(4)で示される1種の
    有機ケイ素化合物、又は下記一般式(4)と下記一般式
    (5)又は下記一般式(6)で示される2種の有機ケイ
    素化合物を、第2溶媒中で、水及び塩基性化合物を触媒
    として加水分解及び縮合することにより製造された請求
    項9又は10記載の多孔質膜の製造方法。 Rf1-X1-(CH2)a-Si(Y)3 ……(4) Rf2-(X2)c-(CH2)b-Si(Y)3 ……(5) R-(X2)c-(CH2)b-Si(Y)3 ……(6) 式中、Yは炭素数1〜10のアルコキシド基又は塩素で
    あり、Rf1、Rf2、R、X1、X2、a、b、cは請求
    項3ないし8いずれかに記載した意味と同じである。
  13. 【請求項13】 第2溶媒がO、N、F及びClから選
    ばれた少なくとも1種の元素を含有する有機溶媒であ
    り、塩基性化合物が金属水酸化物、アミン化合物又は4
    級アンモニウム塩水酸化物である請求項12記載の多孔
    質膜の製造方法。
  14. 【請求項14】 多孔化質剤が沸点又は分解温度80〜
    350℃の有機化合物であり、微細孔を生じさせる工程
    がコーティングした基板を前記沸点又は分解温度以上の
    温度で熱処理する工程である請求項9記載の多孔質膜の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 多孔質化剤がO、N、F及びClから
    選ばれた1種又は2種以上の元素を含有する沸点が80
    〜250℃の有機溶媒であり、微細孔を生じさせる工程
    がコーティングした基板を前記沸点又は分解温度以上の
    温度で熱処理する工程である請求項9記載の多孔質膜の
    製造方法。
  16. 【請求項16】 多孔質化剤が分解温度100〜300
    ℃のアゾ系化合物であり、微細孔を生じさせる工程がコ
    ーティングした基板を前記沸点又は分解温度以上の温度
    で熱処理する工程である請求項9記載の多孔質膜の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 多孔質化剤が光酸発生剤又は光塩基発
    生剤であり、微細孔を生じさせる工程がコーティングし
    た基板を紫外線照射を行うことにより前記光酸発生剤又
    は光塩基発生剤を分解させる工程である請求項9記載の
    多孔質膜の製造方法。
  18. 【請求項18】 光酸発生剤が非金属系のオニウム塩、
    スルホン類又はスルホン酸エステル類である請求項17
    記載の多孔質膜の製造方法。
  19. 【請求項19】 第1溶媒がO、N、F及びClから選
    ばれた少なくとも1種の元素を含有する有機溶媒である
    請求項9又は10記載の多孔質膜の製造方法。
  20. 【請求項20】 有機溶媒がアルコール、エーテル又は
    ケトン類である請求項19記載の多孔質膜の製造方法。
  21. 【請求項21】 多孔質化剤を溶解した第1溶媒に請求
    項3記載の一般式(1)、請求項4記載の一般式(2)
    及び請求項5記載の一般式(3)にそれぞれ示される有
    機ケイ素化合物の群から選ばれた1種又は2種以上の有
    機ケイ素化合物が分散してなる分散液。
  22. 【請求項22】 請求項3記載の一般式(1)、請求項
    4記載の一般式(2)及び請求項5記載の一般式(3)
    にそれぞれ示される有機ケイ素化合物の群から選ばれた
    1種又は2種以上の有機ケイ素化合物を第1溶媒に添加
    混合した液に粒子状多孔質化剤が分散してなる分散液。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし8いずれか記載の多孔
    質膜が半導体基板上に形成された半導体装置用低誘電率
    層間絶縁膜。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の低誘電率層間絶縁膜
    を用いた半導体装置。
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