JP2002104724A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2002104724A
JP2002104724A JP2000301452A JP2000301452A JP2002104724A JP 2002104724 A JP2002104724 A JP 2002104724A JP 2000301452 A JP2000301452 A JP 2000301452A JP 2000301452 A JP2000301452 A JP 2000301452A JP 2002104724 A JP2002104724 A JP 2002104724A
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discharge
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Application number
JP2000301452A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kaneda
裕 金田
Yasuo Yamamoto
康夫 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷後の仕分け動作等を行っても印刷物が汚
れず、且つ印刷物の完成までの時間を短縮することがで
きる印刷装置を提供すること。 【解決手段】 印刷用紙を積載可能な複数の給紙トレイ
と、前記各給紙トレイから1枚ずつ印刷用紙を給紙する
複数の給紙部と、前記各給紙部から給紙された印刷用紙
に、外部より供給される画像情報を基に画像を形成する
複数の印字部と、前記各印字部により画像が形成された
印刷済み用紙を所定の順序で1ヶ所に集めるべく搬送す
る排紙搬送部と、前記排紙搬送部により搬送された前記
印刷済み用紙を積載可能な排紙トレイとを具備した印刷
装置において、前記各印字部と前記排紙搬送部との間に
前記印刷済み用紙を、所定の時間保管し、所定の時間経
過後に当該印刷済み用紙を前記排紙搬送部に排出する複
数の排紙スタック部を備えることによる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク等により印
刷を行う印刷装置に係り、特に、インクなどによる印刷
物の汚染を防止することができる印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多ページや多部数にわたる大量の印刷物
を作成する場合、原稿となる印刷物を1枚だけプリンタ
などで出力し、それを基にコピー機や印刷機で複写を行
い、更にそれらの印刷物を所定の順番で並べ替えるなど
の作業を行っていた。
【0003】最近ではコピー機などの複写装置を使用せ
ずに、プリンタで必要な部数を出力して、それらの印刷
物を所定の順番で並べ替えることが行われるようになっ
てきた。
【0004】更に、印刷物を所定の順番で並び替える手
間を省くために、ソータ機能を有する複写機や、印刷物
を部毎に分類するコレータ(丁合機)が登場し、大量の
印刷物も、印刷から丁合いまでスムーズに行われるよう
になった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】往々にして、このよう
な印刷物は急いで作成する必要があることが多く、印刷
物の仕分け完成までの時間や手間の軽減が強く要求され
ている。ところが、仕分け作業を急ぐ余り、印刷終了後
すぐに仕分け作業に入ったりすると、印刷物の画像を形
成するインクの定着状態が安定しておらず、印刷物を指
で触って汚してしまったり、コレート動作中に給紙機構
や搬送機構で印刷物を汚してしまったりするという問題
があった。
【0006】しかし、印刷物のインクが乾燥しているか
どうかをユーザが判断するのはかなり困難であり、ま
た、インクが乾燥するまで印刷物に触ることができない
と、印刷物を取り除くまで印刷機は占有されてしまい、
スピーディーな印刷処理の足枷となってしまうという問
題もあった。
【0007】本発明は、以上に述べた状況を鑑みて成さ
れたものであって、印刷後の仕分け動作等を行っても印
刷物が汚れず、且つ印刷物の完成までの時間を短縮する
ことができる印刷装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る印刷装置は、印刷用紙を積載可能な複
数の給紙トレイと、前記各給紙トレイから1枚ずつ印刷
用紙を給紙する複数の給紙部と、前記各給紙部から給紙
された印刷用紙に、外部より供給される画像情報を基に
画像を形成する複数の印字部と、前記各印字部により画
像が形成された印刷済み用紙を所定の順序で1ヶ所に集
めるべく搬送する排紙搬送部と、前記排紙搬送部により
搬送された前記印刷済み用紙を積載可能な排紙トレイと
を具備した印刷装置において、前記各印字部と前記排紙
搬送部との間に前記印刷済み用紙を、所定の時間保管
し、所定の時間経過後に当該印刷済み用紙を前記排紙搬
送部に排出する複数の排紙スタック部を備えることを特
徴とする。
【0009】また、本発明に係る印刷装置の第2の特徴
は、前記排紙スタック部から前記排紙搬送部への印刷済
み用紙の排出は、当該排紙スタック部に積載された印刷
済み用紙の下側の用紙から排出することを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る印刷装置の第3の特徴
は、前記排紙スタック部の用紙搬送方向の長さは、前記
印刷用紙の最大用紙サイズの長手方向の長さよりも短
く、前記印刷済み用紙を弛ませて所定の時間保存するこ
とを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る印刷装置の第4の特徴
は、前記印刷用紙を1ヶ所に集中して積載可能な第2給
紙部と、前記第2給紙部に積載された前記印刷用紙を前
記各給紙トレイに搬送分配するか又は前記給紙部に直接
搬送分配する給紙搬送部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0013】(第1実施例)図1は、本発明に係る印刷
装置の主に機構部分の構成例を示す構成図である。ま
た、図20は、図1に示す印刷装置における制御系の構
成例を模式的に示すブロック図である。
【0014】この印刷装置は、外部装置(例えば、パソ
コン等)から伝送される画像データ29に基づいて印刷
用紙Pに画像を形成し、印刷済みの用紙19を所定の順
番で排紙トレイ27に積載排紙するコレータ機能を備え
た印刷装置であって、給紙部110と、印字部120
と、排紙部130と、それら各部位の機構的動作、ユー
ザインターフェイスおよびデータ処理動作等を制御する
制御部100とを備えている。
【0015】給紙部110は、画像を形成する媒体であ
る印刷用紙Pを積載保持しておく給紙トレイ11、給紙
トレイ11から印刷用紙Pを1枚ずつ搬送する1次給紙
部13、1次給紙部13より搬送されてきた印刷用紙P
を所定のタイミングで正確に印字部120へと送り込む
2次給紙部15で構成される。
【0016】1次給紙部13および2次給紙部15の駆
動は、ステッピングモータ(図示せず)により行われる
が、そのタイミングは制御部100からの制御信号で制
御される。
【0017】給紙トレイ11には、印刷用紙Pのサイズ
と印刷用紙Pの有無を検知する用紙有無センサ12が設
置されており、この用紙有無センサ12は、印刷用紙P
の幅に合わせて摺動し、印刷用紙Pの幅方向(主走査方
向)への給紙位置ずれを防止するフェンスと連動した可
変抵抗と、天地方向(副走査方向)の用紙サイズと印刷
用紙Pの有無を検知すべく適当な位置に配置された複数
の反射型センサである。
【0018】更に、給紙トレイ11には、積載されてい
る印刷用紙Pに適当な給紙圧が与えられるように、給紙
トレイ11の位置を検知する給紙上限センサ30が配置
されている。
【0019】また二次給紙部15の手前には、印刷用紙
Pが順調に搬送されてきたことおよびそのタイミングを
検知するペーパセンサ14である透過型のセンサが配置
されている。
【0020】これらの各センサによる検知状況を所定の
タイミングで確認することにより、給紙部110での用
紙搬送ジャムの防止や検知を行うことができる。
【0021】印字部120は、ユーザにより印刷装置に
送られてきた画像データ29に基づいて印刷用紙P上に
画像を形成する。印字部120の印字方法は、特に制限
は無いが本明細書ではインクジェット方式を採用した例
を示す。
【0022】印字部120は、画像データに対応した画
像を形成をするべく制御部100から送られる制御信号
によって、画像を形成するためのインクを噴射し、また
インクを保持供給する印字ヘッド16と、印字ヘッド1
6を主走査方向(印刷用紙Pの搬送方向と直交する方
向)へ駆動するステッピングモータ(図示せず)とで構
成されている。印刷用紙Pの副走査方向(印刷用紙Pの
搬送方向)への印字処理は、2次給紙部15の印刷用紙
Pの送り量と印字部120への画像データに基づいた制
御信号が、制御部100により同期を取って行われる。
【0023】排紙部130は、印字部120により画像
が形成された印刷用紙19(以下印刷物と称す)を、滞
りなく印字部120から取り除くべくステッピングモー
タ(図示せず)により駆動される第一排紙ローラ17
と、印刷物19のインクを乾燥させる為に印刷物19を
所定の時間(インクが乾燥するのに充分な時間)一時的
に保存しておく排紙スタッカ20と、排紙スタッカ20
の印刷物19を所定のタイミングで1枚ずつ搬送するべ
くステッピングモータにより駆動される第二排紙ローラ
22と、第二排紙ローラ22で搬送されてきた印刷物1
9を所定のタイミングで排紙搬送部26に送り込むべく
ステッピングモータにより駆動される第三排紙ローラ2
4と、第三排紙ローラ24で搬送されてきた印刷物19
を排紙トレイ27へと搬送するべく印刷物19をエア吸
引しつつモータ駆動によりベルト搬送する排紙搬送部2
6と、全印刷物19を積載保持する排紙トレイ27とで
構成される。
【0024】排紙スタッカ20の上流側には、印刷物1
9が第一排紙ローラ17まで搬送されたことを検知する
第一排紙センサ18が配置されている。また、排紙スタ
ッカ20には、印刷物19の有無を検知する排紙スタッ
カセンサ25、排紙スタッカ20に積載されている印刷
物19に適当な給紙圧が与えられるように、排紙スタッ
カ20の位置を検知する排紙上限センサ21が配置され
ている。
【0025】また、第三排紙ローラ24の上流側には、
第二排紙ローラ22から送られた印刷物19が第三排紙
ローラ24まで搬送されたことを検知するコレートセン
サ23が配置されている。
【0026】これら排紙部130に配置されたセンサ
は、給紙部110の場合と同様に印刷物19の有無や、
所定のタイミングで印刷物19が通過したことを検知で
きるようになっており、これによって、印刷物19の搬
送のタイミングを制御したり(コレート機能)、印刷物
19のジャム等のエラーも検出することができる。ま
た、印刷物19を排紙スタッカ20にて一時的に保管す
る際のタイミングの制御も使用される。
【0027】制御部100は、各部のセンサやスイッチ
などの状態を読み込んだり、ステッピングモータなどの
アクチュエータを駆動させるタイミングや信号を生成し
たり、ユーザインターフェイス用の入出力などを制御す
るCPU101と、CPU101に所定の動作をさせる
プログラム(ソフトウェア)が予め記憶されたROM1
06と、制御中に一時使用するデータや画像データを保
存しておくRAM105と、外部から伝送されてきた画
像データ29をRAM105に記憶させたり、各印字部
120へ画像データを転送する処理を行う画像処理部1
04と、ユーザへのメッセージや装置の状態を表示する
液晶表示器や発光ダイオードなどで構成された表示部1
02と、ユーザの入力を受け付けるスイッチ、キーなど
で構成された操作部103と、その他、図示していない
がアクチュエータを駆動するドライバやその他ICなど
で構成されている。
【0028】尚、本印刷装置は、図1に示すように給紙
部110、印字部120、及び排紙部130の一部(第
一排紙ローラ17〜第三排紙ローラ24)の各機構が、
並列に動作することができるように、上下に複数段(図
1では、6段)配置されている。このように、印刷に係
る複数段の機構を並列に配置することで、大量の印刷物
を作成する場合などにおいて、各印刷機構に印刷ジョブ
を振り分け、これらの印字機構を並列に動作させること
ができ、高速印刷を実現することができる。
【0029】図2は、排紙スタッカ20の動作機構につ
いて例示するイメージ図である。
【0030】印刷部120から印刷物19が搬送されて
きたかどうか、排紙スタッカセンサ25が排紙スタッカ
20上の印刷物19の有無を検知しており、「紙なし」
を検知している間は、同図(a)に示すように、排紙ス
タッカ20は回転軸32を中心に所定の位置まで下降し
ている。この排紙スタッカ20の下降動作は、同図
(d)に示すように、スッテッピングモータ33で駆動
され、その下降位置はステッピングモータ33へのパル
ス数で決定される。
【0031】排紙スタッカ20が降りた状態で、印刷物
19が入ってくると、同図(b)に示すように、印刷物
19は第一排紙ローラ17によって排紙スタッカ20上
に搬送される。
【0032】排紙スタッカ20が降りた状態で、排紙ス
タッカセンサ25が印刷物19の有無を検知し、「紙有
り」を検知すると、同図(c)に示すように、スッテッ
ピングモータ33が駆動されて排紙スタッカ20が上昇
する。排紙スタッカ20の上昇移動は、排紙上限センサ
21が検知した後、所定の乾燥時間が経過すると終了す
る。
【0033】所定の時間、印刷物19は排紙スタッカ2
0上に保管され、所定の時間経過後は、第二排紙ローラ
22によって取り出され、第三排紙ローラ24へ送り出
される。
【0034】図3は、本印刷装置の処理手順を例示した
フローチャートであり、図4は、その処理のタイミング
を時系列に表したタイミングチャートである。
【0035】まず、外部から印刷のための印刷データ2
8を受信し(Step01)、受信した印刷データを、並列に
配置されている印字部120へ適宜振り分けて送信する
(Step02)。
【0036】次に、給紙部110の用紙有無センサ12
が、給紙トレイ11上の印刷用紙Pの有無を検出し(St
ep03)、印刷用紙がなければ「用紙なしエラー」を表示
部102に出力する(Step04)。尚、スタート時に用紙
有無センサ12以外が検知している場合はエラーとす
る。
【0037】次に、1次給紙部13が給紙トレイ11上
から印刷用紙Pを一枚ずつ取り出し始め(Step05)、ペ
ーパセンサ14は1次給紙部13より搬送されてきた印
刷用紙Pを検知する(Step06)。所定の時間経過後もペ
ーパセンサ14が印刷用紙Pを検知しない場合は、印刷
用紙Pが空送している可能性がある。
【0038】その後、1次給紙部13には所定のパルス
数が出力されることにより、印刷用紙Pのたるみを作
り、斜行補正、先端合わせを行い(Step07)、1次給紙
部13が所定量印刷用紙Pを搬送した後(Step08)、2
次給紙部15が印刷用紙Pを搬送し始める(Step09)。
印刷用紙Pを所定量搬送するように2次給紙部13に対
して所定のパルス数(2次給紙部15と印字部16間の
距離及び印刷用紙Pの先端から所定の余白の距離に応じ
たステッピングモータ33のパルス換算数)が出力さ
れ、(Step10)、印字部120による印字動作が行われ
る(Step11)。
【0039】印字用紙Pへの印字処理が始まると、2次
給紙部15と第一排紙ローラ17間の距離に応じたステ
ッピングモータのパルス換算数が2次給紙部15に出力
され、更に、第一排紙ローラ17が動作を始める(Step
12〜Step13)。
【0040】続いて、第一排紙ローラ17に第一排紙ロ
ーラ17と排紙センサ18間の距離に応じたステッピン
グモータのパルス換算数が出力され(Step14)、印刷物
19の排紙スタッカ20への搬送が始まり、排紙センサ
18によってジャムが発生していないか検知される(St
ep15)。
【0041】印刷用紙P一枚分の全て画像データが印字
し終わると(Step17)、2次給紙部15による印刷物1
9の搬送も終わり(Step18)、印刷物19の後端部にな
ったところで(Step19)、印刷物19を排紙スタッカ2
0に向けて勢いをつけて排紙するために、第一排紙ロー
ラ17は搬送を加速する(Step20)。尚、最初にまとめ
て印刷だけを行い、後から一気にコレート動作を行う場
合には、このタイミングで次のページの印刷動作に移
り、そして、全ての印刷動作が終わったところで、以下
の処理に移行すればよい。
【0042】排紙スタッカ20へ印刷物19が搬送され
ると、排紙スタッカセンサ25がこれを検知し(Step2
1)、所定の乾燥時間が経過するまで、印刷物を排紙ス
タッカ20上で保管する(Step23)。
【0043】所定の乾燥時間が経過後、排紙スタッカ2
0は上昇移動をはじめ(Step24)、排紙上限センサ21
が排紙スタッカ20の位置を確認すると(Step25)、排
紙スタッカ20の上昇移動は停止し(Step26)、次にコ
レート動作に移行する。
【0044】コレート動作に移行すると、第二排紙ロー
ラ22が排紙スタッカ20上の印刷物19を取り出し始
め(Step27)、排紙コレートセンサ23が搬送されてき
た印刷物19を検知し(Step28)、印刷物19を所定量
搬送するように第二排紙ローラ22に対して所定のパル
ス数が出力され、給紙動作と同様に印刷物19に弛みを
作り、斜行補正、先端合わせを行う(Step29)。尚、図
4にしめすように、本実施例では、このコレート動作が
開始されるタイミングで、次のページの印刷動作が開始
されるが、乾燥時間の長さによって、このタイミングは
前後する。
【0045】第二排紙ローラ22が印刷物19を所定量
搬送した後(Step30)、第三排紙ローラ24が印刷物1
9を排紙搬送部26へ搬送し始め(Step31)、印刷物P
を排紙搬送部26へ搬送し終わるまで搬送動作を行う
(Step32〜Step33)。
【0046】以上説明したように、排紙部に排紙スタッ
カを備え、印刷が終わった印刷物を所定の時間、排紙ス
タッカにて保管することにより、印字部から排紙されて
きた印字済み用紙上のインクが定着する時間を設けるこ
とができ、コレート動作中に印刷物を汚すことを防止す
ることができる。
【0047】(第2実施例)図5は、本発明の第2の特
徴に係る印刷装置の主に機構部分の構成例を示す構成図
である。尚、第1実施例と同様の構成要素には同一符号
を附し、説明を一部省略する。
【0048】図5に示す印刷装置は、排紙スタッカ20
に積載された印刷物19をコレート動作する為に取り出
す際に、積載された印刷物19の下側の印刷物19から
先に取出してコレート部へ搬送することを特徴とする。
そのために、第二排紙ローラ、コレートセンサ23、第
三排紙ローラ24は、排紙スタッカ20の下側に配置さ
れている。また、排紙スタッカ20は、排紙スタッカ2
0の下側からスムーズに取り出せるように、印刷物19
の搬送方向に向かって斜め下方に傾斜するように配置さ
れている。
【0049】印字部16から排紙される印刷物19は、
印刷が終わった順に上から排紙スタッカ20上に積載さ
れるため、積載された印刷物19の下側の印刷物19か
ら先に取り出すということは、印刷終了から時間が多く
経過している印刷物19から先に取り出してコレート動
作に移行することになり、さらに多くの乾燥時間を確保
することができる。
【0050】また、印刷動作にかかる時間は、どの原稿
でも一定の印刷時間になるとは限らず、印字しない領
域、例えば文字が主体となっている原稿などでは、空白
部分が多くあるため、この空白部分の印字動作を省略す
ることで印刷時間を短縮することができる。従って、並
列に複数配置されている各印字部120へ転送される画
像データが異なる場合には、それぞれ印字にかかる時間
が異なる場合が生じ、当然排紙スタッカ20上に印刷物
19が積載されるまでの時間も異なってくる。コレート
動作は、各排紙スタッカ20上に印刷物19が揃った状
態で行う必要があるため、最も印字時間かかった印刷物
19が排紙スタッカ20上に搬送されたタイミングでコ
レート動作を開始する必要がある。
【0051】第1実施例の印刷装置のように、排紙スタ
ッカ20上の印刷物19を上側からコレート部へ給紙す
る機構では、いくら印字動作が速く終わってもその中に
一つでも印字時間が長くかかる印刷物19があれば、次
の印字動作には入れないため、また、先に印字動作を行
っても排紙スタッカ20への排紙動作ができないため、
結果的に全体のパフォーマンスを低下してしまう。
【0052】具体的には、印刷装置に6段の印字部が並
列に配置されているとして、12ページの印刷物を作る
ためには、排紙スタッカ20の上部から取り出す機構の
場合は、印字部が6段であるため、最初に1ページから
6ページの印字を行い、この中の最も印字に時間のかか
った印刷物19に合せてコレート動作を行い、その後残
りの7ページから12ページの印字を行うといった動作
を繰り返すことになる。
【0053】例えば、会議等で使用する資料には、最初
のページは説明資料のタイトルや作成者名などの文字で
書かれたページがあり、続くページで要点を箇条書きに
したもの、図や写真、グラフなどと構成される場合が多
い。もちろん内容にも依るが一般的にはこのように記述
した順にデータ量が多くなり、それに準じて印字時間も
長くかかる。従って、1ページ目はすぐに印字が終了し
たとしても、6ページ目に写真が記載されているような
資料では、6ページ目の印字が終了するまで1ページ目
の印字部120は何もせずに待ってしまうことになる。
【0054】本実施例のように、排紙スタッカ20の下
側の印刷物19から排紙搬送部へ取り出す機構では、原
稿の内容に依存せずに印字動作を連続して行うことがで
き、更に、所定の乾燥時間経過後には、印字部120が
動作していてもコレート動作を始めることができ、印刷
物19の作成部数が多くなるほど、その優位性は顕著に
なる。
【0055】尚、第1実施例の印刷装置においても、排
紙スタッカ20上に印刷物19がある時、次の印刷物1
9が排紙されなければ問題はないので、画像データを基
に印字時間を算出する手段を装備しておくことで、原稿
の内容に依って印字開始のタイミングを早めるなどの調
整を行うこともできる。つまり、排紙スタッカ20の上
側から取り出す機構では、データの送り方を工夫する、
例えば、乾燥時間と印字時間をオーバーラップさせる制
御を行うことで待ち時間を短縮できる。
【0056】但し、排紙スタッカ20の上側から取り出
す機構では、印字中のコレート動作に制限があることは
今までの例で明白であり、作成する部数が多い場合に
は、後でまとめてコレート動作を行っても良いが、当然
排紙スタッカには要求された印刷部数に対処できるだけ
の用紙積載容量が必要となり、それに応じたスペースの
確保等が必要となる。
【0057】排紙スタッカ20の下側から取り出す機構
であると、乾燥時間を確保できるだけのスタック容量を
持っておけば充分であるし、印刷動作とコレート動作と
をオーバラップして動作することができるので、印刷物
完成までのトータル時間も短縮することができる。
【0058】図6は、本実施例に係る印刷装置の処理手
順を例示したフローチャートであり、図10は、その処
理のタイミングを時系列に表したタイミングチャートで
ある。
【0059】Step01〜Step21の各処理は、第1実施例で
説明した処理と同様である。
【0060】本実施例では、第一排紙ローラ17が排紙
スタッカ20に印刷物19を搬送し終わって(Step2
0)、排紙スタッカセンサ25が排紙スタッカ20に印
刷物19が搬送されたことを検知すると(Step21)、次
に印刷するページがあるか判定して(Step41)、次のペ
ージの印刷処理に移行する(Step43→Step01)。
【0061】一方、印刷物19は排紙スタッカ20に搬
送され、排紙スタッカセンサ25により印刷物19が搬
送されたことを検知すると(Step51)、所定の乾燥時間
が経過するまで、印刷物を排紙スタッカ20上で保管す
る(Step52)。
【0062】所定の乾燥時間が経過後、第二排紙ローラ
22が排紙スタッカ20上の印刷物19を取り出し始め
(Step53〜Step56)、その後、第三排紙ローラ24が印
刷物19を排紙搬送部26へ搬送し始め(Step57)、印
刷物Pを排紙搬送部26へ搬送し終わるまで搬送動作を
行う(Step58〜Step59)。
【0063】つまり、印刷動作と、乾燥及びコレート動
作とは、互いに独立して動作することが可能である。印
刷動作は、コレート動作に依存しないため、連続して印
刷処理を行うことができ、スタッカセンサ25の検知と
排紙センサ18及びコレートセンサ23による排紙スタ
ッカ20上の印刷物19の積載枚数の管理/保存を行う
ことで、コレート動作は、印刷動作と非同期で処理を行
なうことができる。
【0064】従って、図10のタイミングチャートに示
すように、印刷動作とコレート動作とをオーバラップし
て動作することができるので、印刷物完成までのトータ
ル時間も短縮することができるのである。
【0065】図7は、排紙スタッカ20の下側から取り
出す機構部分の、別の実施形態を示すイメージ図であ
る。図5に示したように、排紙スタッカ20を斜め下方
に傾ける方式は簡易な構成にて実現できるが、例えば、
排紙スタッカ20上に用紙が一枚しかない場合には、十
分なさはき圧が得られないために排紙スタッカ20から
の給紙の信頼性が落ちてしまう。具体的には、モーター
の搬送量に対して印刷物19の搬送量が少なくなる、す
なわちスリップ量が多くなってしまい、用紙を空送する
などの障害につながる可能性がある。
【0066】そこで、積載された印刷物19を下側から
取り出すには、印刷物19の上方から圧をかけ、安定し
た給紙圧をかけることが望ましい。そこで、図7に示す
ように、排紙スタッカ20の下側から取り出す際には、
積載された印刷物19の上側から給紙圧ローラ41によ
って圧をかける。
【0067】例えば、印字機構にインクジェット方式を
採用した場合には、印刷物19に形成されたインクは通
常数秒で乾燥する。従って、図7に示すように、印刷物
19に圧をかける箇所、すなわち印刷物の先端部は、排
紙スタッカ20に積載された時点では十分乾燥している
ことから、給紙圧ローラ41によって印刷物19を汚染
してしまう心配はない。
【0068】図7(a)に示すように、コレート動作を
行っていない時には、給紙圧ローラ41はソレノイドに
よって駆動されて印刷物19から逃げた位置で停止して
いる。印刷物19を排紙スタッカ20の下側から取り出
す際には、図7(b)に示すように、ソレノイドをオフ
にして、給紙圧ローラ41の自重により印刷物19に対
して圧をかける。
【0069】このような機構を採用する場合には、印字
部120から印刷物19が搬送されるときには給紙圧ロ
ーラ41を避けている必要があるため、タイミングを調
整する必要がある。但し、この時点で印刷物19が第三
排紙ローラ24によって搬送中であるならば、印刷物1
9へのさばき圧は不要であるため、給紙圧ローラ41を
下ろしている必要はなく、印字動作及び排紙スタッカ2
0への排紙動作は行える。
【0070】また、印刷物19が排紙スタッカ20に積
載された時点ではインクが十分乾燥していないような場
合には、図8に示すように、円周部にギザギザの窪みが
入った給紙圧ローラ41を用いることで、印刷物19と
給紙圧ローラ41とは点接触になるので、印刷物19を
汚染することを防止することができる。
【0071】また、図9に示すように、給紙圧ファン4
2を装備して、印刷物19の上方から(同図(a))ま
たは印刷物19の下方から(同図(b))、あるいは上
下両方から(同図(c))印刷物19に対して風圧を与
える方式にしても良い。尚、この場合にも、風圧によっ
て第1排紙ローラ17からの印刷物19の搬送力を弱め
ることがないように、排紙スタッカ20に搬送中は給紙
圧ファン42の駆動を停止するなどの調整が必要とな
る。
【0072】(第3実施例)図11は、本発明の第3の
特徴に係る印刷装置の主に機構部分の構成例を示す構成
図である。尚、第1〜第2実施例と同様の構成要素には
同一符号を附し、説明を一部省略する。
【0073】図11に示すように、排紙スタッカ20を
設ける代わりに、第二排紙ローラ44と搬送ガイド45
の組合せで、印刷物19に形成されたインクの乾燥時間
を確保することができる。第一排紙ローラ17から搬送
されてきた印刷物19は、搬送ガイド45に沿って排紙
され、所定の距離を送ったところで第二排紙ローラ44
に突き当たる。ここで、第一排紙ローラ17と第二排紙
ローラ44との間の距離は、印刷物の長手方向の長さよ
りも短いため、印刷物19は搬送されるに従って次第に
たるみ始め、図11に示すように弛んだ状態になる。
【0074】このように、印刷物19が弛んだ状態は、
次の用紙の印字を始めるまでは保持することができ、第
1実施例で例示したものと同程度の乾燥時間を確保でき
る。
【0075】但し、第一排紙ローラ17と第二排紙ロー
ラ44との間には、構成上一枚の印刷物19しか保持で
きないため、第2実施例のように連続して大量の印刷物
を作成するのには向かないが、構成が非常に簡単であ
り、また部品点数も少なく、印字部を複数段持つことに
よって巨大化しがちな装置の大きさを小さくでき、コス
トダウンにつながるという利点がある。
【0076】図12は、本実施例に係る印刷装置の処理
手順を例示したフローチャートであり、図13は、その
処理のタイミングを時系列に表したタイミングチャート
である。
【0077】Step01〜Step19の各処理は、第1実施例で
説明した処理と同様である。
【0078】本実施例では、印刷の際に、第一排紙ロー
ラ17が印刷物19を搬送し始めると(Step19)徐々に
印刷物が弛み始め、第一排紙ローラ17が所定の量搬送
したところで一旦停止する(Step61)。この時点で、印
刷物は、図11に示すように第一排紙ローラ17と第2
排紙ローラ44とで保持され、弛んだ状態で、所定の時
間乾燥される。
【0079】乾燥時間経過後、第二排紙ローラ44が印
刷物19を排紙搬送部26へ搬送し始める(Step63)。
所定量送り、印刷物19の弛みがとれてくると、第一排
紙ローラ17は、印刷物19を送りきり、停止する(St
ep65〜Step67)。
【0080】(第4実施例)図14は、本発明の第4の
特徴に係る印刷装置の主に機構部分の構成例を示す構成
図である。尚、第1〜第3実施例と同様の構成要素には
同一符号を附し、説明を一部省略する。
【0081】第1実施例〜第3実施例では、給紙トレイ
11などの給紙部110が各印字部120に対して1対
1に配置されている例を示したが、ユーザが印刷用紙P
の補給や用紙サイズを変更する際に、給紙トレイ11の
数だけ手間がかかってしまうことが考えられる。
【0082】本実施例では、図14に示すように、ユー
ザが作業する給紙機構を一ヶ所に集中した構成にしても
良い。この印刷装置は、印刷用紙Pを積載保持しておく
架台給紙トレイ51、架台給紙トレイ51から印刷用紙
Pを1枚ずつ搬送する架台給紙部54、架台給紙部54
より搬送されてきた印刷用紙Pを搬送する給紙搬送部5
9、給紙切替部57、給紙ガイド58、用紙通過センサ
55などが備えられている。
【0083】この構成の場合、用紙を補給するときは、
架台給紙トレイ51の一ヶ所のみに補給すれば、その後
は各給紙トレイ11に印刷用紙Pを自動的に補給する制
御を制御部100にて行う。印刷用紙Pの装置垂直方向
への搬送は、図中の給紙搬送部59として示すように、
印刷用紙Pをエア吸引しつつベルトで搬送したり、ロー
ラでニップしたまま搬送したりする方法が考えられ、用
紙トレイ11への分配は、制御部100からの信号で制
御されるソレノイドにより、垂直方向への搬送と給紙ト
レイ方向への搬送を切り替えるフラッパ機構を備えた給
紙切替部57および給紙ガイド58を装備することで実
現できる。
【0084】また、図14では印刷用紙Pは1種類しか
積載できないように示されているが、異なるサイズの印
刷用紙Pを同時に積載保存可能な構成を取ることもでき
る。この時、給紙トレイ11が要求する用紙サイズPを
検知し、その給紙トレイ11に対して要求されたサイズ
の印刷用紙Pを配送するように制御する。
【0085】図15は、本実施例における印刷用紙Pの
搬送に係る処理手順を例示したフローチャートであり、
図16は、その処理のタイミングを時系列に表したタイ
ミングチャートである。
【0086】図15において、メインルーチン(Step7
1)は、印字動作やコレート動作のための一連の処理群
である。印字動作やコレート動作を行っている時でも、
給紙部に影響がない場合には、用紙の補給動作が行える
ため、独立した記述にした。
【0087】給紙部110において給紙トレイ11の用
紙有無センサ12が「用紙なし」を検知すると(Step7
2)、給紙部110は動作を停止し(Step73)、給紙ト
レイ11を印刷用紙Pを補給することができる高さまで
下降する(Step74)。
【0088】この時、架台給紙部の用紙有無センサ53
が「用紙なし」を検知した場合には(Step75)、「用紙
なしエラー」をユーザに通知する(Step76)。
【0089】次に、用紙Pがなくなった給紙トレイ11
に対応する給紙切替部57を、当該給紙トレイ11側に
切替え(Step77)、給紙搬送部59が動作を始め(Step
78)、架台給紙トレイ51から用紙が搬送し始める(St
ep79)。
【0090】必要な枚数の給紙が行われるまで。上記St
ep75〜Step79を繰り返し(Step80)、用紙Pの補給が終
わった時点で、給紙切替部57を元の位置に戻し(Step
81)、給紙搬送部59も動作を停止する(Step82)。
【0091】その後、用紙Pが補給された給紙トレイ1
1は、元の位置まで上昇移動し(Step83)、給紙上限セ
ンサ30が給紙トレイ11の所定の位置を検出すると
(Step84)、給紙トレイ11は停止して(Step85)、メ
インルーチンへ戻って、印字動作、コレート動作を行う
(Step86)。
【0092】図16は、2箇所の給紙トレイ11に、印
刷用紙Pを1枚ずつ振り分けて補給する例を示している
が、特定の給紙トレイ11に必要な枚数を全部補給して
から、他の給紙トレイ11の補給を行っても良い。
【0093】(第5実施例)図17は、本発明の第4の
特徴に係る印刷装置の、変形例を示す構成図である。
尚、第1〜第4実施例と同様の構成要素には同一符号を
附し、説明を一部省略する。
【0094】各印刷部毎にそれぞれ給紙トレイを設けず
に、図17に示すように、印刷用紙Pを積載保存する給
紙機構を架台の一ヶ所に集中し、この架台給紙機構から
各印字部の給紙部へ用紙を搬送して振り分けるようにし
ても良い。
【0095】給紙台61は、モータ(図示せず)で駆動
され上下に移動可能になっており、印刷用紙Pの有無を
検知する用紙有無センサ62と、最適な給紙圧を与える
ための給紙台61の位置を決定する給紙上限センサ63
とを具備している。制御部100からの命令により、給
紙台61は給紙上限センサ63の信号をもとに適当な位
置まで上昇し停止する。給紙ローラ64は、給紙台61
に積載されている印刷用紙Pを一枚ずつ取り出し、給紙
搬送部59まで搬送する。
【0096】印刷用紙Pは、給紙搬送部59によりエア
吸引され且つベルト搬送される。各段の給紙部には、給
紙切替部57が装備されており、目的の給紙部へ印刷用
紙Pを搬送するには、対応する給紙切替部57のソレノ
イドを駆動することで、給紙切替部57の搬送経路が上
部方向から当該印字部方向へと切り替わる。この時、1
次給紙部65は回転しており、ペーパセンサが用紙を検
知した後、所定の量だけ回転して停止する。
【0097】このようにして、印刷用紙Pは各段へ振り
分けられて補給される。
【0098】図18は、本実施例における印刷用紙Pの
搬送に係る処理手順を例示したフローチャートであり、
図19は、その処理のタイミングを時系列に表したタイ
ミングチャートである。
【0099】外部より印字データを受信し(Step91)、
それを各段の印字部へ送信する(Step92)。用紙有無セ
ンサ63が印刷用紙Pの有無を確認する(Step93)。
【0100】次に、用紙を給紙する段の給紙切替部57
が、用紙を引き込む側に切り替わり(Step94)、給紙搬
送部59と1次給紙部65が動作を始める(Step95〜St
ep96)。
【0101】ペーパセンサ14が用紙Pの搬入を検知す
ると(Step98)、1次給紙部65は用紙Pのたるみを作
り斜行補正、先端合わせをおこなうために、所定の量搬
送する(Step99)。
【0102】1次給紙部65による搬送が終わると(St
ep100)、2次給紙部15による搬送が始まり(Step10
1)、2次給紙部15と印字部16間の距離及び印刷用
紙Pの先端から所定の余白の距離に相当する分だけ2次
給紙部15は搬送し(Step102)、印字処理が開始され
る(Step103)。
【0103】印字処理中、印刷用紙Pの後端部が給紙切
替部57から抜ける程度に2次給紙部15が印刷用紙P
を搬送すると(Step104)、給紙切替部57はもとの位
置に戻る(Step105)。以降の処理は、先の実施例と同
様である。
【0104】(その他の実施例)以上、第1〜第5実施
例を用いて詳細に説明したが、次に、それ以外の実施形
態について説明する。
【0105】第1〜第5実施例に示した印刷装置に、更
に、排紙トレイ27に印刷物19を積載するとき、グル
ープ毎に、すなわち印刷物19の部毎に仕分け分類する
機能を装備しておくと、できあがった印刷物を配布する
ときなどに便利である。
【0106】また、ユーザからは、印刷時間の更なる短
縮という強い要求がある。先の実施例では、図20に示
したように、画像データを制御部100で保持し、その
後、制御部100から各印字部120へ画像データを伝
送する方式を説明したが、図21に示すように、各機能
の単位、すなわち給紙部210a、印字部220a、排
紙部230aを1つの構成単位200aとして、それぞ
れにメモリ240aと画像処理装置250aとを持たせ
ることで、一度印字した画像データをメモリ240aに
貯えておき、同一の画像を印字するときには、メモリ2
40aに記憶したデータを読み出すことで、データ転送
の時間を削減することもできる。
【0107】更に、図21では、制御部100のCPU
101によって制御される構成を示したが、給紙部21
0a、印字部220a、排紙部230aの各機能の構成
に、例えばワンチップマイコンやゲートアレーを搭載す
ることで、制御部100のCPU101の負荷を軽減す
ることができ、各部200a〜200cとはシリアル通
信などを採用することで、配線も簡略されコストダウン
につながる。
【0108】ところで、各給紙トレイ11には印刷用紙
サイズを検知する手段と印刷用紙Pの有無を検知する手
段として用紙有無センサ12が装備されており、また、
給紙部110および排紙部130にも印刷用紙Pのジャ
ムを検知する手段として各センサが装備されている。従
って、制御部100においては、これら各センサの情報
やタイミングに基づいて、印刷用紙無しや用紙の搬送不
良によるジャムを検知することができ、それらの障害が
発生している印字部120では、印刷動作を行えないこ
とを検出できる。
【0109】ところで、例えば用紙ジャムエラーなど
は、複数の経路で同時に起こることは少なく、更に、そ
のジャムによる障害は、他の正常な経路には影響を与え
ない。また、印字部220a〜220cにインクを供給
するインクカートリッジを備えている構成においては、
印字部220a〜220cの全てのインクカートリッジ
内のインクが同時になくなることは稀であり、他の印字
部における印字動作には影響を与えない。つまり、ある
印字部では印刷動作が不可能であっても、他の印字部を
使用した印刷が可能である場合が少なくない。従って、
各部でのエラーを検知したらそのエラーから影響を受け
ない印字部を使用して、印刷動作を実行するように制御
することができる。これはユーザが容易に解決できるレ
ベルのエラーではなく、サービスマンでなくては修理で
きないような致命的な故障が発生したときは尚更であ
る。
【0110】以上、本発明の実施形態について詳細に説
明したが、本発明は本実施例に限定されず、本発明の主
旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更を成し
得るであろう。
【0111】例えば、本明細書では、インクジェットヘ
ッドを有する印刷機構を例に説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、孔版印刷機など、他の形式
の印刷装置にも、本発明の技術的思想を適用することが
できることは言うまでもない。 従って、本発明はこの
開示から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項に
よってのみ限定されるものでなければならない。
【0112】
【発明の効果】排紙部に排紙スタッカを備え、印刷が終
わった印刷物を所定の時間、排紙スタッカにて保管する
ことにより、印字部から排紙されてきた印字済み用紙上
のインクが定着する時間を設けることができ、コレート
動作中に印刷物を汚すことを防止することができる。
【0113】また、排紙スタッカから印刷物を取り出す
際に、排紙スタッカに積載されている印刷物の下側から
取り出す、すなわち過去に印字された方の印刷物から取
り出すことで、更にインクが定着する時間を稼ぐことが
できる。また、この場合には印刷動作とコレート動作を
互いに独立して、オーバーラップさせて動作することが
可能であり、その結果、動作効率を向上することがで
き、トータルの印刷時間を短縮することができる。
【0114】また、排紙スタック部において印刷部をた
るませて保持させる方式にすることで、構成が非常に簡
単になり、また部品点数も少なく、印字部を複数段持つ
ことによって巨大化しがちな印刷装置の大きさを小さく
でき、コストダウンにつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の特徴である印刷装置の構成例を
示した構成図。
【図2】図1に示した印刷装置における排紙スタッカ部
の動作例を示すイメージ図。
【図3】図1に示した印刷装置における処理動作の手順
例を示すフローチャート。
【図4】図1に示した印刷装置における処理動作の流れ
を示すタイミングチャート。
【図5】本発明の第2の特徴である印刷装置の構成例を
示した構成図。
【図6】図5に示した印刷装置における処理動作の手順
例を示すフローチャート。
【図7】図5に示した印刷装置における排紙スタッカ部
の構成例を示すイメージ図。
【図8】図5に示した印刷装置における排紙スタッカ部
の別の構成例を示すイメージ図。
【図9】図5に示した印刷装置における排紙スタッカ部
の別の構成例を示すイメージ図。
【図10】図5に示した印刷装置における処理動作の流
れを示すタイミングチャート。
【図11】本発明の第3の特徴である印刷装置の構成例
を示した構成図。
【図12】図11に示した印刷装置における処理動作の
手順例を示すフローチャート。
【図13】図11に示した印刷装置における処理動作の
流れを示すタイミングチャート。
【図14】本発明の第4の特徴である印刷装置の構成例
を示した構成図。
【図15】図14に示した印刷装置における処理動作の
手順例を示すフローチャート。
【図16】図14に示した印刷装置における処理動作の
流れを示すタイミングチャート。
【図17】本発明の第4の特徴である印刷装置の変形例
を示した構成図。
【図18】図17に示した印刷装置における処理動作の
手順例を示すフローチャート。
【図19】図17に示した印刷装置における処理動作の
流れを示すタイミングチャート。
【図20】本発明の印刷装置の機構ブロックの構成例を
示したブロック図。
【図21】本発明の印刷装置の機構ブロックの別の構成
例を示したブロック図。
【符号の説明】
11....給紙トレイ 12....用紙有無センサ 13....1次給紙部 14....ペーパセンサ 15....2次給紙部 16....インクジェットヘッド 17....第一排紙ローラ 18....排紙センサ 19....印刷物 20....排紙スタッカ 21....排紙上限センサ 22....第二排紙ローラ 23....コレートセンサ 24....第3排紙ローラ 25....排紙スタッカセンサ 26....排紙搬送部 27....排紙トレイ 29....画像データ 30....給紙上限センサ 31....スタッカ下降位置センサ 32....スタッカの回転軸 33....ステッピングモータ 41....給紙圧ローラ 42....給紙圧ファン 100....制御部 101....CPU 102....表示部 103....操作部 104....画像処理部 105....RAM 106....ROM 110....給紙部 120....印字部 130....排紙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C059 AA05 AA22 AA26 AA49 AA54 AA72 AB09 AB24 AB26 3F050 AA03 BB02 CB02 CD01 LA07 LB03 3F054 AA01 AC04 BA02 BA03 BF03 BF07 BF22 BJ04 CA10 CA11 CA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用紙を積載可能な複数の給紙トレイ
    と、 前記各給紙トレイから1枚ずつ印刷用紙を給紙する複数
    の給紙部と、 前記各給紙部から給紙された印刷用紙に、外部より供給
    される画像情報を基に画像を形成する複数の印字部と、 前記各印字部により画像が形成された印刷済み用紙を所
    定の順序で1ヶ所に集めるべく搬送する排紙搬送部と、 前記排紙搬送部により搬送された前記印刷済み用紙を積
    載可能な排紙トレイとを具備した印刷装置において、 前記各印字部と前記排紙搬送部との間に前記印刷済み用
    紙を、所定の時間保管し、所定の時間経過後に当該印刷
    済み用紙を前記排紙搬送部に排出する複数の排紙スタッ
    ク部を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記排紙スタック部から前記排紙搬送部
    への印刷済み用紙の排出は、当該排紙スタック部に積載
    された印刷済み用紙の下側の用紙から排出することを特
    徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記排紙スタック部は、前記印刷済み用
    紙が用紙搬送方向に向かって斜め下方に傾斜するように
    保管し排出することを特徴とする請求項2に記載の印刷
    装置。
  4. 【請求項4】 前記排紙スタック部は、前記印刷済み用
    紙に対して上方又は下方、あるいはその両方から圧力を
    かける手段を有することを特徴とする請求項2または請
    求項3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記排紙スタック部の用紙搬送方向の長
    さは、前記印刷用紙の最大用紙サイズの長手方向の長さ
    よりも短く、前記印刷済み用紙を弛ませて所定の時間保
    存することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記印刷用紙を1ヶ所に集中して積載可
    能な第2給紙部と、 前記第2給紙部に積載された前記印刷用紙を前記各給紙
    トレイに搬送分配するか又は前記給紙部に直接搬送分配
    する給紙搬送部とを備えたことを特徴とする請求項1な
    いし請求項5のいずれかに記載の印刷装置。
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