JP2002103559A - 再画像付与可能な版の画像を消去剤で処理する方法および装置ならびに印刷機 - Google Patents

再画像付与可能な版の画像を消去剤で処理する方法および装置ならびに印刷機

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JP2002103559A JP2001234105A JP2001234105A JP2002103559A JP 2002103559 A JP2002103559 A JP 2002103559A JP 2001234105 A JP2001234105 A JP 2001234105A JP 2001234105 A JP2001234105 A JP 2001234105A JP 2002103559 A JP2002103559 A JP 2002103559A
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Martin Gutfleisch
グートフライシュ マーティン
Martin Schmitt-Lewen
シュミット−レーヴェン マーティン
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    • B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41N—PRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N3/00—Preparing for use and conserving printing surfaces
    • B41N3/006—Cleaning, washing, rinsing or reclaiming of printing formes other than intaglio formes

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再画像付与可能な版の画像を消去剤で処理す
る方法および装置を提供する。 【解決手段】 版（３６）を液体または気体の消去剤
（４２）で処理することを特徴とする、ことには印刷イ
ンキが洗浄されて排除されている再画像付与可能な版
（３６）の画像を消去剤で処理する方法。液体または気
体の消去剤（４２）を版（３６）に施与するための装置
（４４）を有することを特徴とする、ことには印刷イン
キが洗浄されて排除されている再画像付与可能な版（３
６）の画像を消去剤で処理する装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、殊には印刷インキ
が洗浄されて排除されている再画像付与可能な（wieder
bebilderbar)版の画像を消去剤で処理する方法および装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】今日、もっとも重要な印刷方法であるオ
フセット印刷法は水と油性印刷インキが混ざり合わない
ことに基づく。その場合、オフセット版の非印刷部は、
それが親水性の状態であるように、即ち水もしくは湿し
剤を受け入れるように、これに対してオフセット版の印
刷部は疎水性状態であるように、即ち水または湿し剤を
受け入れないように処理されている。例えば版胴上に施
与された版を湿らせると、親水性部のみが湿って、引き
続き版にインキをのせると、油性印刷インキは疎水性
で、かつ同時に親油性の、即ち油を受け入れる部位の所
でのみ版に施与される。このように製造された印刷画像
を引き続き版胴からゴムブランケット胴に、かつそこか
ら圧力下に印刷担体、例えば紙、カルトンまたはシート
に転写する。オフセット法は従って間接印刷法である。
【０００３】オフセット印刷で使用される慣用の版は大
抵、機械的かつ／または電解的プロセスにより非印刷部
の所でその印刷面が砂目立てされていて（aufgerau
t）、この部位には、湿し剤フィルムを受け入れ、かつ
保持する微細空孔もしくは細孔が生じている予備被覆さ
れたアルミニウムプレートからなる。これに対して印刷
部には、版は精緻な、閉じた表面を有し、これは湿し剤
は受け入れないが、印刷インキには良好な付着ベースを
もたらす。この版はしかし、一度しか画像付与すること
ができず、続けて印刷画像を消し、新たな印刷画像を再
び付与することは不可能である。
【０００４】複数回、画像付与することができる更なる
版が公知である。この版は、例えば疎水性状態から可逆
的に親水性状態に移行しうる表面を有する。
【０００５】欧州特許出願公開第０９１１１５４号明細
書には、酸化チタンまたは酸化亜鉛でその表面が被覆さ
れている版が記載されている。この版の表面特性は好ま
しくは４００ｎｍ未満の波長のＵＶ光線の作用下に疎水
性状態から親水性状態に変化する。更にこの版は、例え
ば赤外線レーザーまたは熱素子装置によりもたらされる
熱作用下に再び、同時に親油性状態である疎水性状態に
変えることができる。最初は疎水性もしくは親油性状態
である被覆された版に全面的に紫外線を照射して、全面
的に親水性にすることで、印刷画像を生じさせることが
できる。引き続き印刷されるべき部位に局所的に、例え
ば熱素子装置により熱を供給し、これにより版に局所的
に画像付与する、即ち局所的に親水性にする。この後、
印刷インキおよび湿し剤を版の表面に施与すると、印刷
インキおよび湿し剤はそれぞれ、これらを受け入れる部
位に付着して、これにより版は印刷のために準備され
る。印刷の後に、洗浄装置中で先ず、版から印刷インキ
を洗浄して排除され、かつＵＶ線の新たな作用により再
び全面的親水性状態に戻される。印刷画像は従って版か
ら消え、かつこれを更なる画像付与プロセスで処理する
ことができる。
【０００６】欧州特許出願公開第０９１１１５５号明細
書から更に、酸化チタンまたは酸化亜鉛で同様に被覆さ
れた版が公知であり、これは、欧州特許出願公開第０９
１１１５４号明細書に記載された版と同様に、ＵＶ線を
使用して親水性状態に、かつ熱を使用して親油性状態に
変えることができる。記載の版は初めは親油性状態であ
り、かつ局所的に非印刷部にのみＵＶ線を当てて、この
部位を親水性状態に変える。こうして版はネガで画像付
与される。印刷の後に、版から先ず残りの印刷インキを
洗浄して排除し、かつ引き続き熱処理により全面的に親
油性状態に戻し、これにより画像を消し、かつ更なる画
像付与プロセスのために準備する。
【０００７】前記の版の画像消去はしかし数分間を、例
えば約１５０℃の温度で約１０分間を必要とする。この
時間は温度を高めることによってしか短くすることがで
きない。例えば、１０秒の消去時間を達成するために
は、熱処理の間に温度をすでに２５０℃に高める必要が
ある。この場合、消去時間の継続的な低下を、一方では
温度認容性、殊には熱作用による酸化物層の分解が、他
方では、例えば印刷機中に存在しうる消去装置ならびに
印刷機自体の温度不安定性が妨げている。ダイレクト印
刷を適用する場合には、即ち画像データをコンピュータ
ーから直接、印刷機に送る適用ではしかし、版の画像付
与および消去を印刷機中で行わなければならず、かつ同
時に、両プロセスの時間、ことに消去プロセスの時間を
最小化して、迅速な刷版交換を実施することができなけ
ればならない。しかし、従来技術により消去される版は
このために、非常に加熱しなければならず、従って後続
の画像付与プロセス前に冷却相を通過させなければなら
ず、これにより再画像付与の全体時間は再び不所望に増
加する。
【０００８】更に、版の親水性効果は暗所中の貯蔵で数
時間内に、または数週間内に、二酸化チタンの変性によ
り再び失われることが公知である。分子平面上でこの場
合、親水性をもたらすＯＨ基が放出され、かつその代わ
りに酸素が堆積し、これが表面の疎水性の原因となる。
【０００９】再画像付与可能な版として更に、洗浄プロ
セスの後に被覆プロセスで画像付与可能な表面で新たに
被覆される版が使用されている。この場合、印刷技術的
に重要な表面層は分子範囲では変わらず、かつ消去され
ないが、既に画像付与された層を未だ画像付与されてい
ない層で被覆する。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、再画像付与可能な版の画像を短時間で消去剤で処理
することができる方法および装置を提供することであ
る。
【００１１】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明により
請求項１から１３までのいずれか１項に記載の特徴によ
り解決される。本発明の更なる特徴は従属請求項に記載
されている。
【００１２】殊には印刷インキが洗浄されて排除されて
いる再画像付与可能な版の画像を消去剤で処理する本発
明の方法は、版を液体または気体の消去剤（Loeschmitt
el）で処理することを特徴としている。
【００１３】液体または気体の消去剤で本発明により版
を処理することにより、消去プロセスを有利に非常に短
時間で実施することができる。例えば二酸化チタン層で
あってよい版の表面に消去剤を作用させると、例えば、
これが親水性状態から疎水性状態へと、または疎水性状
態から親水性状態へと変化する。本発明方法の使用者に
は、従って、再画像付与可能な版の消去が、本発明の方
法を用いれば、例えばダイレクト印刷の適用で版を消去
することができるような短時間で実施することが可能に
なる。しかし、印刷機中の版胴から外された版を印刷機
の外部で、再画像付与の前に非常に短時間で消去し、か
つ引き続き再び印刷機に設置することも有利には可能で
ある。
【００１４】本発明の方法のもう１つの実施態様では、
液体の消去剤での処理の間に版を超音波で処理すること
ができる。液体の消去剤および超音波での版の同時処理
により、消去プロセスの時間は有利に更に短縮される。
消去プロセスは印刷機中でも、印刷機外の超音波浴中で
も実施することができ、その際、液体の消去剤が少なく
とも浸漬浴液体の一部を形成していてよい。消去プロセ
スの終了後、版表面は疎水状態にある。
【００１５】本発明の方法のもう１つの実施態様では、
液体の消去剤での処理の間に版を熱源の作用にさらす。
液体の消去剤での処理の間に版に熱源の作用を及ぼすこ
とにより、版を消去するために必要な時間が有利に更に
短くなる。その場合、版を印刷機内で熱源の作用にさら
すことができる。しかし、版への熱源の作用を印刷機外
で実施することもできる。いずれの場合にも、熱源とし
て少なくとも１つの赤外線レーザー、少なくとも１つの
ラジエーターおよび／または少なくとも１つの熱気送風
機を使用することができる。熱源の出力を変えて行うこ
ともできるが、その際、調節は手動でも自動でも行うこ
とができる。消去剤としての水の使用およびそれと同時
の熱供給で、印刷技術的に重要な版の外側層は完全に疎
水性状態へと元に戻る。
【００１６】更に、本発明の方法の実施では液体の消去
剤での処理の間に版を、常圧よりも高めた周囲圧力にさ
らすこともできる。周囲圧力を高めることにより、液体
の消去剤の沸点も高まり、従って、常圧での液体の消去
剤の沸点よりも高い温度で消去プロセスを実施すること
が可能である。例えば本発明の方法のもう１つの有利な
態様では、水を液体の消去剤として使用することができ
る。再画像付与可能な版のための消去剤として水を使用
することは、使用者に一方では、水は好都合であるので
かなりの経費節約をもたらし、かつ他方では水接続手段
は通常、それぞれの圧力装置のそばに、殊には石版オフ
セット印刷機のそばに存在しているので、かなりの労働
の軽減をもたらす。消去剤として水を使用する場合に、
前記のように周囲圧力を常圧よりも高めると、消去剤温
度を熱源の作用の間１００℃以上に高めることができ
る。
【００１７】しかし更に、本発明の方法では、液体の消
去剤として酸またはアルカリを使用することもできる。
この化学的消去では、使用された酸またはアルカリに応
じて版を再び、均一に疎水性または親水性表面状態に変
える。
【００１８】本発明の方法の有利な１実施態様は更に、
少なくとも１つの噴霧装置の使用下に液体の消去剤を版
に施与することを特徴とすることができる。これにより
有利に、版への液体の消去剤の均一な、平面的施与が達
成され、その際、更に、噴霧ノズルの調節により、もし
くは消去剤に施与される圧力の調節により消去剤量の非
常に正確な配量が可能である。
【００１９】有利には、本発明の方法のもう１つの態様
では、気体の消去剤での処理の間の版を光の作用から守
ることができ、その際、気体の消去剤としては例えば酸
素を使用することができる。暗くした周囲中で供給過剰
の酸素で版を処理すると、版全体が再び、均一な疎水状
態に変わり、従って版の上に存在する印刷画像が消去さ
れる。消去プロセスは例えば、印刷機の内部で実施する
ことができ、その際、版がそこに存在する版胴の周りの
領域を例えば隔離装置により十分に暗くし、かつその
際、例えばノズルの形の１つまたは複数の供給装置を用
いて、版表面に純粋な酸素を供給する。
【００２０】一般に、本発明方法の前記の実施態様の全
てを印刷機内部で、または印刷機外部で実施することが
可能であり、その際、それを用いて方法を実施すること
ができる装置を相応する条件、殊には印刷機内の条件に
合わせなければならない。例えば、噴霧装置では更に、
付加的な隔離装置により、印刷機内部の噴霧装置周囲
を、噴霧される消去剤の作用に対して保護する。しか
し、過剰に噴霧された消去剤を吸い取るために付加的な
吸引装置が備えられていてよい。
【００２１】常圧よりも高められた周囲圧力に版がさら
される本発明の方法の前記の有利な実施態様は好ましく
は、印刷機外の別の消去装置中で実施することができ
る。このような装置は例えば、版が消去の間に設置さ
れ、かつ過圧ユニット、例えばコンプレッサーにより空
気の常圧よりも高い圧力を負荷される気密に閉鎖可能な
空間を有する。
【００２２】印刷インキが洗浄され、排除されている再
画像付与可能な版を消去剤で処理するための本発明の装
置は、版に液体または気体の消去剤を施与するための装
置を有することを特徴とする。
【００２３】版に消去剤を施与するための装置は、例え
ば、噴霧装置、殊には１つまたは複数の噴霧ノズル、施
与ローラー、霧箱あるいは消去剤および版の静電帯電に
より消去剤を施与するための装置であってよい。装置は
更に、版に施与する際に消去剤の配量を調節するための
ユニットを含んでよい。版に消去剤を施与するための前
記の装置により有利に、消去剤を全面に、かつ所望の配
量で版に施与することが印刷工に可能であり、それによ
り、再画像付与可能な版の消去のための最適条件を達成
して、消去プロセスをより僅かな時間で実施することが
できる。
【００２４】本発明の装置の更なる実施態様は、超音波
を版に照射するための超音波源または版を加熱するため
の熱源を備えていてよい。熱源としてはこの場合、少な
くとも１つの赤外線レーザー、少なくとも１つのラジエ
ーターおよび／または少なくとも１つの熱気送風機を使
用することができる。例えば、版に消去剤を施与するた
めの装置に版胴の回転方向で後置されていて、それによ
り、有利に超音波もしくは熱が直接、予め消去剤で処理
された版に作用するように、超音波源および熱源は例え
ば、版胴の近くに配置されていてよい。
【００２５】版胴の回転毎に、既存の画像が消去され、
かつ版が新たに画像付与されることを特徴とする印刷プ
ロセスも考慮される。このためには、非常に迅速に実施
可能で、かつ効果的な消去プロセスが必要であり、その
際、前記の方法および前記の装置は、それがオンプレス
（on-press）で実施可能である限りにおいて使用可能で
ある。
【００２６】
【実施例】本発明を次で、有利な実施態様による図面に
基づき記載するが、その際、異なる実施態様中の対応す
る部材には同じ符号を付している。
【００２７】再画像付与可能な版を消去剤で処理するた
めの方法の、図１に示した進行プランは、版からそこで
先ず印刷インキを洗浄して排除する第１の方法ステップ
２を示している。版のこの洗浄は公知の洗浄装置を用い
て実施することができる。もう１つの方法ステップ４
で、消去プロセスを続いて印刷機中（オンプレス）で、
または印刷機外（オフプレス（off-press））で実施す
るべきかどうかを決定する。消去プロセスをオフプレス
で実施する場合、もう１つの方法ステップ６で版を版胴
から外し、かつそれに続く方法ステップ８で、印刷機の
外側に存在する消去装置に入れる。版はプレート形に、
または胴形に形成されていてよく、その際、プレート形
の版は公知のプレート固定装置により版胴に固定される
が、他方で胴型版は版胴にアクシアルに差し込み、かつ
これから転写する。例えばその表面に二酸化チタン層を
有する版を先ず、方法ステップ１０で液体の消去剤で処
理するが、その際、液体の消去剤を施与装置、例えば噴
霧装置を用いて版に施与することができるか、またはそ
の際、少なくとも部分的に液体の消去剤からなる浸漬浴
中に版を入れる。浸漬浴を用いての版の消去は有利に
は、本発明の方法のオフプレス実施に入れる。液体の消
去剤を用いて方法ステップ１０で実施された版の処理に
より、版は使用される消去剤により全面的に親水性また
は疎水性状態に戻り、これにより、版表面上の画像情報
の全てが不可逆的に消去される。版の表面層３６を疎水
性出発状態に戻すためには、例えば過酸化水素Ｈ２Ｏ２
を使用することができるのに対して、表面層３６は例え
ば水酸化ナトリウム溶液ＮａＯＨを用いると親水性出発
状態に変えることができる。この場合、Ｈ２Ｏ２の３０
質量％水溶液およびＮａＯＨの２０％質量％水溶液を使
用することができる。この消去プロセスを更に支持する
ために、方法ステップ１２で付加的に、液体の消去剤で
処理されている間に版を超音波で処理する。超音波によ
ってもたらされるエネルギー供給により、消去プロセス
は有利に更に支持され、かつ短縮される。有利には、周
波数範囲３０ｋＨｚ〜５０ｋＨｚの超音波を使用する。
【００２８】図２には、液体の消去剤としての水で版を
処理し、かつ更に、熱源の作用下にさらす、本発明の方
法によるもう１つの実施態様を示している。方法ステッ
プ２、４、６および８はこの場合、図１に記載の方法ス
テップと同じである。方法ステップ１４で、液体の消去
剤としての水で先ず版を処理する。この場合、通常の水
道水でも、更に、例えば蒸留プロセスを経た特別に調製
された消去用水であってもよい。続く方法ステップ１６
で、消去プロセスを支持するために版を付加的に熱源の
作用下にさらす。例えばラジエーターの形での熱エネル
ギーの供給は、消去プロセスの有利な支持および消去プ
ロセス時間の更なる短縮をもたらす。液体の消去剤であ
る水での版の処理および熱エネルギーの供給の間、空気
の常圧よりも版の周囲圧力を高めることをもう１つの方
法ステップ１８は含む。周囲圧力を前記のように高める
ことにより、液体の消去剤として水を使用する場合、１
００℃よりも高い温度で版の消去を実施することがで
き、従って、版の消去時間が更に有利に短縮される。ほ
ぼ温度５０℃〜１２０℃への版３６もしくはその表面の
温度調節が、消去剤に惹起される消去プロセスを支持す
るために有利であることが判明している。
【００２９】図３は方法ステップ２、４、６および８で
図１および２に記載の方法と一致する本発明の方法のも
う１つの進行プランを示している。続く方法ステップ２
０で気体の消去剤としての酸素で版を処理するが、これ
により、版は全面的に疎水状態に戻り、かつ版の表面上
のどの画像情報も消える。更なる方法ステップ２２では
消去プロセスを支持するために、酸素での処理の間に版
を光の作用から守ることが配慮されていてもよい。例え
ば版を隔離装置により、実質的に完全な暗所に置き、そ
の間、同時にこれを酸素浴にさらす。版表面への光の作
用から守ることにより、表面の疎水状態への戻りが促進
され、かつ時間的に短縮される。
【００３０】本発明の装置の、図４に示した実施態様は
版胴３０、ゴム胴３２ならびに逆圧胴３４を含む。再画
像付与可能な版３６の表面に存在する印刷画像をゴム胴
３２のゴムブランケット３８に転写し、かつそこから、
ゴム胴３２と圧胴３４との間のローラーギャップを通過
する画像担体４０、例えばシート紙またはウェブ紙に転
写する。本発明の装置のオンプレス実施態様で版胴３０
上の再画像付与可能な版３６を消去するために、図示さ
れていない洗浄装置で印刷インキを洗浄した後に版３６
を、噴霧装置４４で再画像付与可能な版３６の表面に噴
霧施与される液体の消去剤４２で処理する。液体の消去
剤は、再画像付与可能な版３６の表面上に薄膜４６を形
成し、これは、液体の消去剤４２が版に噴霧された場所
から出発して、版胴３０の回転方向へ延びる。版胴３０
の回転方向で噴霧装置４４の後に配置された超音波源４
８により、版３６を超音波５０で処理する。モーター５
２は版胴を、その上に配置された再画像付与可能な版３
６と共に消去プロセスの間、矢印５４で示された回転方
向に回転させる。制御素子５６により、消去剤４２の配
量および超音波５０の強度を制御する。この場合、再画
像付与可能な版３６の表面上の印刷画像または印刷画像
の残りを図示されていないセンサー素子により検出し、
かつそれに応じて、液体の消去剤４２の量、液体の消去
剤４２の施与部位または超音波５０の局所的強度を、検
出された印刷画像または印刷画像の未だ消去されていな
い部分のより有効な消去工程に適合させることが、例え
ば可能である。制御素子５６に更に、版胴３０を回転さ
せるためのモーター５２を制御させて、例えば前方方向
または後方方向での版胴の所定の、例えば徐々の、緩慢
な、または迅速な回転を可能にする。
【００３１】再画像付与可能な版を消去するための本発
明による装置の、図５に記載の実施態様では、版胴３０
の回転方向で噴霧装置４４に赤外線レーザー５８を後置
している。液体の消去剤４２で処理された再画像付与可
能な版３６の表面を更に、赤外線６０で処理する。赤外
線レーザーユニット５８はこの場合、単一の赤外線レー
ザー５８からなってよく、そのレーザー光線６０を図示
されていない走査装置（Abscanneinrichtung)により、
再画像付与可能な版３６の表面上でアクシアルな方向で
あちこちに動かす。しかし、再画像付与可能な版３６の
表面付近で版胴３０の軸３１に対して平衡に配置されて
いる複数の赤外線レーザーの線状のアクシアルなレーザ
ー配置の形で赤外線レーザーユニットを使用することも
できる。制御装置５６により、赤外線レーザー５８の出
力を調節し、かつ例えば消去プロセスの進行の間に連続
的に低下させることができる。
【００３２】図６は、図５に記載されているような赤外
線レーザーの代わりに、再画像付与可能な版３６の表面
付近に噴霧装置４４に隣接して、ラジエーター６２が配
置されている本発明による装置のもう１つの実施態様を
示している。再画像付与可能な版を消去するための装置
のこの実施態様でも、制御ユニット５６により、ラジエ
ーター６２の形の熱源の出発出力を制御することができ
る。
【００３３】図７は、再画像付与可能な版３６の表面を
加熱するために、２つの噴霧装置４４に隣接して、版の
表面付近に熱気送風機６４が配置されている本発明によ
る装置を示している。２つの噴霧装置４４の使用は、消
去剤混合物を版３６の表面上に施与することを可能に
し、その際、消去剤混合物中での第１および第２の消去
剤の割合は噴霧装置４４での配量の制御調節により生じ
させることができる。
【００３４】図８に示されている、再画像付与可能な版
を消去するための本発明による装置の実施態様は、再画
像付与可能な版３６の表面に酸素６８を吹きつけるノズ
ル６６を示している。版３６の周囲空気中での酸素濃度
を高めるために、版胴３０は、版胴を可能な限り気密に
密閉する隔離装置７０に囲まれている。供給される酸素
６８の量は制御ユニット５６により調節することがで
き、その際、例えば、図示されていないセンサーユニッ
トにより、隔離装置７０内部の酸素濃度を測定し、かつ
所定の設定値に調整する。
【図面の簡単な説明】
【図１】版を超音波で処理する本発明による方法の進行
プランを示す流れ図である。
【図２】熱の供給下に版を水で処理する本発明による方
法の進行プランを示す流れ図である。
【図３】光の作用の回避下に版を酸素で処理する本発明
による方法の進行プランを示す流れ図である。
【図４】噴霧装置１つおよび超音波源１つを含む本発明
による装置の側面図である。
【図５】噴霧装置１つおよび赤外線レーザー１つを含む
本発明による装置の側面図である。
【図６】噴霧装置１つおよびラジエーター１つを含む本
発明による装置の側面図である。
【図７】噴霧装置２つおよび熱気送風機１つを含む本発
明による装置の側面図である。
【図８】噴霧装置１つおよび隔離装置１つを含む本発明
による装置の側面図である。
【符号の説明】
２ 方法ステップ（版の洗浄）、 ４ 方法ステップ
（オンプレス／オフプレス決定）、 ６ 方法ステップ
（版の取り外し）、 ８ 方法ステップ（消去装置への
導入）、 １０ 方法ステップ（液体の消去剤での処
理）、 １２ 方法ステップ（超音波での処理）、 １
４ 方法ステップ（水での処理）、 １６方法ステップ
（熱での処理）、 １８ 方法ステップ（周囲圧力の上
昇）、 ２０ 方法ステップ（酸素での処理）、 ２２
方法ステップ（光作用の回避）、３０ 版胴、 ３１
版胴の軸、 ３２ ゴム胴、 ３４ 圧胴、 ３６
再画像付与可能な版、 ３８ ゴムブランケット、 ４
０ 画像担体、 ４２ 液体の消去剤、 ４４ 噴霧装
置、 ４６ 消去剤膜、 ４８ 超音波源、 ５０超音
波、 ５２ モーター、 ５４ 回転方向、 ５６ 制
御ユニット、 ５８ 赤外線レーザーユニット、 ６０
赤外線、 ６２ ラジエーター、 ６４熱気送風機、
６６ ノズル、 ６８ 酸素、 ７０ 隔離装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅｄｅ ｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒ ｍａｎｙ (72)発明者 マーティン シュミット−レーヴェン ドイツ連邦共和国 ハイデルベルク ケプ フェルヴェーク 35 Ｆターム(参考） 2H084 AA14 AA36 BB02 BB04 BB13 CC05 2H096 AA06 LA02 LA06 LA30

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ことには印刷インキ（２）が洗浄されて
    排除されている再画像付与可能な版の画像を消去剤で処
    理する方法において、版を液体または気体の消去剤（１
    ０、１４、２０）で処理することを特徴とする、再画像
    付与可能な版の画像を消去剤で処理する方法。
  2. 【請求項２】 液体の消去剤（１０、１４）での処理の
    間に版を超音波（１２）で処理する、請求項１に記載の
    方法。
  3. 【請求項３】 液体の消去剤（１０、１４）での処理の
    間に版を熱源（１６）の作用にさらす、請求項１に記載
    の方法。
  4. 【請求項４】 熱源として、少なくとも１つの赤外線レ
    ーザー、少なくとも１つのラジエーターおよび／または
    少なくとも１つの熱気送風機を使用する、請求項３に記
    載の方法。
  5. 【請求項５】 液体の消去剤（１０、１４）での処理の
    間に版を常圧よりも高められた周囲圧力（１８）にさら
    す、請求項３または４に記載の方法。
  6. 【請求項６】 液体の消去剤が水（１４）である、請求
    項２から５までのいずれか１項に記載の方法。
  7. 【請求項７】 液体の消去剤が酸である、請求項１に記
    載の方法。
  8. 【請求項８】 液体の消去剤がアルカリである、請求項
    １に記載の方法。
  9. 【請求項９】 少なくとも１つの噴霧装置の使用下に、
    液体の消去剤を版に施与する、請求項１から８までのい
    ずれか１項に記載の方法。
  10. 【請求項１０】 気体の消去剤（２０）での処理の間に
    版を光（２２）の作用から守る、請求項１に記載の方
    法。
  11. 【請求項１１】 気体の消去剤が酸素（２０）である、
    請求項１０に記載の方法。
  12. 【請求項１２】 印刷機中で、または印刷機の外の消去
    装置中で方法を実施する、請求項１から１１までのいず
    れか１項に記載の方法。
  13. 【請求項１３】 ことには印刷インキが洗浄されて排除
    されている再画像付与可能な版（３６）の画像を消去剤
    で処理する装置において、液体または気体の消去剤（４
    ２）を版（３６）に施与するための装置（４４）を有す
    ることを特徴とする、再画像付与可能な版（３６）の画
    像を消去剤で処理する装置。
  14. 【請求項１４】 超音波（５０）を版（３６）に照射す
    るための超音波源（４８）を有する、請求項１３に記載
    の装置。
  15. 【請求項１５】 版（３６）を加熱するための熱源（５
    ８、６２、６４）を有する、請求項１３に記載の装置。
  16. 【請求項１６】 熱源が少なくとも１つの赤外線レーザ
    ー（５８）、少なくとも１つのラジエーター（６２）お
    よび／または少なくとも１つの熱気送風機（６４）であ
    る、請求項１５に記載の装置。
  17. 【請求項１７】 版（３６）の周囲に、常圧よりも高め
    られた周囲圧力を生じさせるための装置を有する、請求
    項１５または１６に記載の装置。
  18. 【請求項１８】 液体または気体の消去剤を版（３６）
    に施与するための装置（４４）が噴霧装置（４４）であ
    る、請求項１から１７までのいずれか１項に記載の装
    置。
  19. 【請求項１９】 光の作用から版（３６）を隔離するた
    めの装置（７０）を有する、請求項１３に記載の装置。
  20. 【請求項２０】 請求項１３から１９までのいずれか１
    項に記載の装置を有することを特徴とする、印刷機。
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