JP2002099225A - 表示装置用アレイ基板及びその製造方法 - Google Patents

表示装置用アレイ基板及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002099225A
JP2002099225A JP2000290800A JP2000290800A JP2002099225A JP 2002099225 A JP2002099225 A JP 2002099225A JP 2000290800 A JP2000290800 A JP 2000290800A JP 2000290800 A JP2000290800 A JP 2000290800A JP 2002099225 A JP2002099225 A JP 2002099225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
scanning line
wiring pattern
line
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000290800A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Terawaki
孝明 寺脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Display Technologies LLC
Original Assignee
Display Technologies LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Display Technologies LLC filed Critical Display Technologies LLC
Priority to JP2000290800A priority Critical patent/JP2002099225A/ja
Publication of JP2002099225A publication Critical patent/JP2002099225A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置等の平面表示装置に用いられ
る表示装置用アレイ基板及びその製造方法において、引
き出し配線の断線または導電不良が生じるのを防止でき
るとともに、引き出し配線間の干渉などの悪影響を及ぼ
さないものを提供する。 【解決手段】TFT5の半導体活性層を形成する工程に
て、同時に、各引出し配線14をそれぞれ被覆する線状
半導体膜2aを設ける。この線状半導体膜2aが引出し
配線14を保護する保護膜としての役割を果たすのであ
り、引出し配線14を覆う絶縁膜15にピンホールが生
じた場合にも、コンタクトホール形成工程のエッチング
液から引き出し配線14を保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等の
平面表示装置に用いられる表示装置用アレイ基板及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CRTディスプレイに代わる平面
型の表示装置が盛んに開発されており、中でも液晶表示
装置は軽量、薄型、低消費電力等の利点から特に注目を
集めている。
【0003】各表示画素にスイッチ素子が配置された光
透過型のアクティブマトリクス型の液晶表示装置を例に
とり説明する。アクティブマトリクス型液晶表示装置
は、アレイ基板と対向基板との間に配向膜を介して液晶
層が保持されて成っている。アレイ基板においては、ガ
ラスや石英等の透明絶縁基板上に、上層の金属配線パタ
ーン(第1配線パターン)として例えば複数本の信号線
と、下層の金属配線パターン(第2配線パターン)とし
て例えば複数本の走査線とが絶縁膜を介して格子状に配
置され、格子の各マス目に相当する領域にITO(Indiu
m-Tin-Oxide)等の透明導電材料からなる画素電極が配さ
れる。そして、格子の各交点部分には、各画素電極を制
御するスイッチング素子が配されている。スイッチング
素子が薄膜トランジスタ(以下、TFTと略称する。)
である場合には、TFTのゲート電極は走査線に、ドレ
イン電極は信号線にそれぞれ電気的に接続され、さらに
ソース電極は画素電極に電気的に接続されている。
【0004】対向基板は、ガラス等の透明絶縁基板上に
ITOから成る対向電極が配置され、またカラー表示を
実現するのであればカラーフィルタ層が配置されて構成
されている。
【0005】上記のアレイ基板においては、走査線を含
む下層の金属配線パターンと、信号線を含む上層の金属
配線パターンとが、酸化シリコン等からなる配線層間絶
縁膜(ゲート絶縁膜)を介して積層されている。また、
下層の金属配線パターンと上層の金属配線パターンとは
所定個所においてコンタクト部によって導通される。コ
ンタクト部は、例えば、上層の金属配線パターンからな
り信号線の一端から引き出される引出し配線の先端と、
アレイ基板の端縁部に下層の金属配線パターンにより設
けられる入力端子とを接続するためのものであり、配線
層間絶縁膜を貫くコンタクトホールによって形成されて
いる。
【0006】従来例について、図8を用いて説明する。
【0007】図8では、上層の金属配線パターンが太線
により示され、半導体層パターン2が網線部により示さ
れ、さらに、画素電極31が縁取りにより示される。ま
た、下層の金属配線パターンが細線により示される。
【0008】信号線61と走査線10とが形作るマトリ
ックスにおいて、各マス目中に、縁取りにより示される
透明画素電極31が配され、交点付近に画素電極31の
スイッチング素子としてTFT5が配される。TFT5
は、上層の金属配線パターンに属するソース電極62及
びドレイン電極63と、下層の金属配線パターンに属す
るゲート電極10bとの間に、半導体層2を備える。
【0009】このように形成される画素領域81におい
て、半導体層パターン2は、図示の例で、TFT5の個
所のみならず、信号線61に沿った個所をも覆うように
配されている。信号線61に沿ってその下方に配される
半導体層のパターンは、(1)信号線61が、走査線10
及び補助容量用配線(Cs線)12を乗り越える際の段
差による断線(段切れ)等を防ぐクッションのような役
割、(2)信号線61が万一断線した場合の冗長配線とし
ての役割、さらには、(3)信号線61と走査線10及び
Cs線12との間の層間ショートを防止する役割を果た
す。
【0010】また、図示の例のように、半導体層パター
ン2が、走査線10に沿った個所をも覆うように配され
ることがあった(特開2000−29071)。これ
は、平面表示装置の大型化及び高精細化にともない、上
層の金属配線パターンのみならず、下層の金属配線パタ
ーンをもアルミニウムを主体とする金属層により形成し
た場合に、上層の金属配線パターンを形成するためのエ
ッチング時に、上下配線層間の絶縁膜の欠陥に起因して
走査線10に損傷を生じることがあったためである。す
なわち、走査線10に沿って配される半導体層のパター
ンは、アレイ基板製造工程において走査線10を保護す
る一種の保護膜の役割を果たすものである。
【0011】しかし、この保護膜をなすパターンは、走
査線10の末端まで、すなわち画素領域内のみに配さ
れ、これより外のアレイ基板外周部82には配されてい
なかった。
【0012】その理由としては、(1)従前の基板サイズ
や要求レベルに対応したアレイ基板の設計においては、
外周部82での断線が全く見られなかったこと、及び
(2)外周部に半導体膜を配した場合に、引き出し配線間
の干渉など悪影響を及ぼすおそれが高いために半導体層
のパターンを外周部に配置しないことが当然と考えられ
たことなどが挙げられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、基板サイズの
変更、高精細化、動画表示に対応した駆動周波数の向上
等の最近の急激な性能要求レベルの引き上げにより、ア
レイ基板の設計仕様が大きく変化するに伴ない、引き出
し配線14についても断線の問題が生じるに至った。
【0014】図9に、引き出し配線14の断線の様子に
ついて模式的に示す。まず、コンタクトホールを形成す
る工程において、引き出し配線14の上方を覆うレジス
ト4にピンホール42が生じた場合、引き出し配線14
を被覆する配線層間絶縁膜15にピンホール43が形成
される。そして、この後に、上層配線パターンがウェッ
トエッチングによりパターニングされる場合、配線層間
絶縁膜15のピンホール43を通じて引き出し配線14
の層内にエッチング液が浸透していく。このようにして
ピンホール43近傍における引き出し配線14の金属が
浸食されて失われると、この個所で断線または導電不良
を生じる。
【0015】本願発明者は、引き出し配線14の損傷を
確実に防ぐこと、引き出し配線間の干渉などの悪影響を
及ぼさないこと、及び、工程負担を増大ささないことの
全てを満足させる方策について、種々検討を行った結
果、意外にも、半導体層のパターンにより引き出し配線
ごとに線状の保護膜を配置するだけで良いことが知られ
た。
【0016】本発明は、このように、表示装置用アレイ
基板及びその製造方法において、引き出し配線の断線ま
たは導電不良が生じるのを防止できるとともに、引き出
し配線間の干渉などの悪影響を及ぼさないものを提供す
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の表示
装置用アレイ基板は、マトリクス状に配列される画素電
極と、該画素電極ごとに設けられるスイッチング素子
と、前記画素電極が配列される画素領域中に互いに略平
行に配列される走査線、及び、前記画素領域を囲む端子
接続用の外周部へと該各走査線の一端から引き出される
走査線引出し配線を含み、アルミニウムの単体または合
金からなる下層配線パターンと、この下層配線パターン
を被覆する、酸化シリコンからなる配線層間絶縁膜と、
アルミニウムの単体または合金からなり、前記画素領域
中に、前記走査線に略直交して配列される信号線を含む
上層配線パターンと、前記配線層間絶縁膜を貫くことに
より、前記下層配線パターンの一部と、前記上層配線パ
ターンの一部とを電気的に導通させるコンタクトホール
と、前記スイッチング素子の個所にあって前記上下層の
配線パターンからなる上下の電極間に配置され該スイッ
チング素子の活性層をなす半導体活性膜とからなる表示
装置用アレイ基板において、前記半導体活性膜と同一材
料により同時に形成される線状半導体膜が、前記走査線
引出し配線ごとに該走査線引出し配線に沿って配置され
て、前記走査線引出し配線を被覆することを特徴とす
る。
【0018】以上のような構成により、引き出し配線の
断線または導電不良が生じるのを防止できるとともに、
引き出し配線間の干渉などの悪影響を及ぼさない。ま
た、アレイ基板製造のための工程数や工程負担を増加さ
せることがない。
【0019】請求項2の表示装置用アレイ基板の製造方
法は、走査線と、該走査線の一端から外周部へと引き出
される走査線引き出し配線を含む第1配線パターンを形
成する工程と、この第1配線パターンを被覆する配線層
間絶縁膜を形成する工程と、前記配線層間絶縁膜を貫く
コンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程
と、このコンタクトホール形成工程の後に、信号線を含
む第2配線パターンを、導電層の堆積、及びエッチング
液を用いるパターニングによって形成する第2配線パタ
ーン形成工程と、前記配線層間絶縁膜を形成する工程の
後、前記コンタクトホール形成工程の前に、画素電極ご
とのスイッチング素子のための半導体活性層をなし、前
記エッチング液に対し耐エッチング性を有する半導体膜
のパターンを形成する半導体膜形成工程とを含み、前記
エッチング液が前記第1配線パターンの配線についても
エッチング性を有するものである表示装置用アレイ基板
の製造方法において、前記半導体膜形成工程において、
前記半導体膜からなり前記走査線引き出し配線をそれぞ
れ被覆する線状の保護膜パターンを形成することを特徴
とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例における表
示装置用アレイ基板及びその製造方法について図1〜7
に基づいて説明する。
【0021】まず、図1により、実施例の表示装置用ア
レイ基板上のパターンの概略について説明する。ここ
で、表示装置用アレイ基板は、光透過型のアクティブマ
トリクス型の液晶表示装置のためのものである。
【0022】図1では、上層の金属配線パターンが太線
により示され、半導体層パターン2が網線部により示さ
れ、さらに、画素電極31が縁取りにより示される。ま
た、下層の金属配線パターンが、これら半導体層パター
ン2または画素電極31と重なる領域では破線により示
される。
【0023】図1に示すように、縦方向の信号線61
が、太線により示される上層の金属配線パターンからな
り、横方向の走査線10が、主に破線で示される下層の
金属配線パターンからなる。画素領域81にあっては、
これら信号線61及び走査線10が形作るマトリックス
において、各マス目中に、縁取りにより示される透明画
素電極31が配され、交点付近に画素電極31のスイッ
チング素子としてTFT5が配される。TFT5のゲー
ト電極及びドレイン電極は、それぞれ走査線10からの
延在部13、及び信号線61からの延在部62からな
り、ソース電極63は画素電極31に電気的に接続され
ている。
【0024】また、一の走査線10とその前段の走査線
10(図の紙面で下側の走査線)との間には、下層の金
属配線パターンに属するCs線12が走査線10と略平
行に配置され、Cs線12と、これにオーバーラップす
る画素電極31との間で補助容量が形成される。
【0025】後述するように、上層の金属配線である信
号線61は、アレイ基板の長辺側(信号線接続入力側)
の外周部83において、コンタクトホール41を介し
て、下層の金属配線パターンにより形成される信号線側
接続パッド11に接続される。
【0026】図1に示すように、半導体層パターン2
は、TFT5のゲート電極10bを覆う領域のみなら
ず、信号線61に沿った領域、走査線10に沿った領
域、及び、Cs線12と信号線61との交差部近傍の領
域にも配される。走査線10に沿った領域においては、
半導体層パターン2が、走査線10の幅方向両側に充分
なマージンをもつように幅広に形成されて、走査線10
を確実に覆うように形成されている。Cs線12と信号
線61との交差部の近傍領域においては、半導体層パタ
ーン2が、画素電極31に覆われない部分のCs線12
を完全に覆うように配置される。すなわち、Cs線12
は、隣り合う二つの画素電極31の間に来る領域で半導
体層パターン2により完全に覆われる。
【0027】一方、画素領域81より外の、アレイ基板
の外周部82にあっては、半導体層パターン2が、各引
出し配線14をそれぞれ覆う線状半導体膜2aをなして
いる。各線状半導体膜2aは、それぞれ引出し配線14
に沿って延びるように配置され、各引き出し配線14を
確実に覆うように、引き出し配線14の幅方向両側に充
分なマージンを持つように充分に幅広に形成される。
【0028】線状半導体膜2aは、引き出し配線14の
付け根のところ、すなわち引き出し配線14が走査線1
0の一端から引き出される個所にて、走査線10を覆う
半導体膜のパターンと連続している。なお、引き出し配
線14の末端から延在される接続パッド13の個所には
半導体層パターン2が設けられていない。このように、
線状半導体膜2aは、引き出し配線14の付け根から、
接続パッド13の手前までにわたって、引き出し配線1
4を確実に被覆するように配されている。
【0029】なお、複数の引き出し配線14を1つの島
状または帯状の半導体膜パターンにより覆うことも可能
である。しかし、半導体膜パターンにおけるリンドープ
シリコン(n+a-Si:H)からなる層が導電性を有す
るため、引き出し配線14間に干渉が生じるおそれがあ
る。
【0030】そのため、各引出し配線14を覆う半導体
膜パターンが連続パターンでなく互いに間隔を置いて配
置されるのが好ましい。
【0031】次に、具体的な製造工程について図2〜7
を参照して詳細に説明する。これら図2〜7は、それぞ
れ、第1〜6工程について説明するための図である。
【0032】(1)第1工程:下層金属配線パターン形
成 ガラス基板に、スパッタ法により、アルミニウム(A
l)またはアルミニウム合金(例えばAl−Nd膜(2
原子%Nd))を堆積させ、パターニングにより下層の
金属配線パターンを形成する。このパターニングには、
硝酸とリン酸を含む混酸系のエッチング液を用いる。
【0033】図2に示すように、画素領域81中に走査
線10を作製する。また、走査線10と並行する補助容
量用配線(Cs線)12を形成するとともに、走査線1
0からの短い分岐から成るゲート電極10bを作製す
る。
【0034】一方、走査線接続側(アレイ基板の短辺
側)外周部82には、引き出し配線14が配列される。
引き出し配線(いわゆる斜め配線)14は、それぞれ、
走査線10の一端から引き出されて外側へと延びるもの
であり、末端から接続パッド13が延在される。図示の
例では走査線10の一端に、走査線タブと呼ばれる検査
用幅広部10aが形成されている。
【0035】他方、信号線接続側外周部83には、信号
線61に駆動入力を行うための信号線接続パッド11が
形成される。
【0036】信号線接続パッド11及び走査線接続パッ
ド13は、通常、1つの駆動ICに接続する複数の接続
パッドがまとめられて一つの接続パッド群をなすように
配置される。通常、信号線側の外周部83には、複数の
接続パッド群が配列され、走査線側外周部82には、一
つまたは複数の接続パッド群が配置される。TCP(テ
ープキャリアパッケージ)方式にあっては、各接続パッ
ド群は、モジュール作製工程において、TCPの出力パ
ッド群に接続されて、TCPに各一つ搭載される駆動I
Cの端子群に接続される。
【0037】次いで、酸化シリコン膜(SiOx膜)と
窒化シリコン膜(SiNx膜)との2層膜から成る配線
層間絶縁膜15を、それぞれ常圧プラズマCVD法及び
減圧プラズマCVD法により堆積する。
【0038】(2)第2工程:エッチングストッパ形成 第1工程の後、減圧プラズマCVD法により、a-Si:
Hから成る半導体被膜21と、窒化シリコン膜(SiN
x膜)から成るエッチングストッパ(チャネル保護膜
層)25の層が連続的に堆積される。
【0039】次いで、パターニングにより、ゲート電極
10b上に、ゲート電極10bよりひとまわり小さいエ
ッチングストッパ25を形成する(図3)。
【0040】(3)第3工程:半導体層パターン形成 プラズマCVD法により不純物としてリンを含むn+a-
Si:Hから成る低抵抗半導体被膜22を堆積する。低
抵抗半導体被膜22は、ソース電極とドレイン電極との
間のオーミックコンタクト層としての役割を果たすもの
である。
【0041】CDE(Chemical Dry Etching)を用いる
パターニングにより、図4中の縁取りで示す領域に、半
導体被膜21及び低抵抗半導体被膜22の2層膜からな
る半導体層パターン2を形成する。
【0042】半導体層パターン2は、画素領域81にあ
って、TFTのゲート電極をなすゲート電極用延在部1
3のみならず、走査線10の全体、及び、Cs線12と
信号線との交差部近傍の領域を覆うように配される。な
お、図4(b)のA−A断面に示すように、TFTのチ
ャネル部に相当する領域において低抵抗半導体被膜22
が半導体層パターン2の形成と同時に除去される。
【0043】一方、走査線側(短辺側)外周部82にお
いては、各引き出し配線14を覆うように線状半導体膜
2aが形成される。
【0044】(4)第4工程:画素電極形成 ITO膜をスパッターにより堆積した後、パターニング
により、画素電極31のみを残してITO膜を除去する
(図5)。
【0045】(5)第5工程:コンタクトホール形成 パターニングにより、図6に示すように、信号線接続パ
ッド11の内側端部上に、配線層間絶縁膜15を貫くコ
ンタクトホール41が形成される。
【0046】エッチャントとしては、バッファードフッ
酸(BHF、フッ化水素−フッ化アンモニウム緩衝液)
が用いられる。バッファードフッ酸は、フッ化水素を6
%、フッ化アンモニウムを28%含有する水溶液であ
る。
【0047】引き出し配線14及び走査線11は、バッ
ファードフッ酸に対する耐性の高い、半導体層21,2
2または画素電極31からなる保護層により覆われてい
るため、コンタクトホール41を形成するためのレジス
ト4にピンホール42が生じた場合にも、引き出し配線
14等を覆う個所で配線層間絶縁膜15にピンホールが
形成されることがない。
【0048】 (6)第6工程:上層の金属配線パターン形成 モリブデン(Mo)膜−アルミニウム(Al)膜−モリ
ブデン(Mo)膜の3層膜からなる金属層をスパッター
により堆積した後、パターニングにより、図7に示すよ
うに、信号線61を含む上層の金属配線パターン6を形
成する。この上層の金属配線パターン6には、信号線6
1の延在部である、ドレイン電極62、ソース電極63
及び信号線引出し配線64が含まれる。この際、信号線
引出し配線64は、その末端のコンタクト用幅広部64
aにおいて、コンタクトホール41により、下層の金属
配線パターンに属する信号線接続パッド11と接続され
る。なお、パターニングの終了後には、パッシベーショ
ン膜7が全面に堆積される。
【0049】本工程におけるパターニングは、下層の金
属配線パターンを形成する場合と同様、硝酸とリン酸を
含む混酸系のエッチング液で行う。この際、画素領域8
1にあって、走査線10及びCs線12は、ピンホール
のない配線層間絶縁膜15により被覆されているため、
エッチング液の浸透による断線を生じることがない。ま
た、外周部82にある引き出し配線14についても同様
である。
【0050】以上のような実施例のアレイ基板の製造方
法によれば、基板外周部にコンタクトホールを形成する
ためのレジストが引き出し配線14上でピンホールを生
じた場合にも、上層配線パターンのパターニング時に、
引き出し配線14に断線が生じるのを確実に防止するこ
とができる。したがって、アレイ基板の製造歩留まりを
大幅に向上することができる。しかも、保護膜の形成の
ために製造工程や工程負担を増加させることがない。
【0051】上記実施例では、引き出し配線14を覆う
領域の半導体層パターンが製品中に残留するものとした
が、コンタクトホール形成後に除去しても良い。
【0052】また、上記実施例では、半導体膜により保
護する引き出し配線14が走査線10の一端と接続する
走査線側の引き出し配線であるとして説明したが、信号
線61の一端がコンタクトホールを介して下層配線パタ
ーンに属する引き出し配線に接続する場合には、信号線
側の引き出し配線についても半導体膜パターンにより保
護することができる。
【0053】上記実施例においては、保護膜パターンが
半導体層のみからなるものとして説明したが、例えば、
半導体層と窒化シリコン膜との積層膜を一括してパター
ニングして形成することもできる。
【0054】
【発明の効果】以上に述べたように本発明の表示装置用
アレイ基板及びその製造方法によれば、引き出し配線の
個所で下層配線パターンを被覆する絶縁膜のピンホール
と上層配線パターンを形成するエッチングに起因して、
引き出し配線に断線または導電不良が生じることを確実
に防止でき、他の悪影響を及ぼすことがない。しかも、
このために工程数や工程負担を増加させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のアレイ基板の構成を説明するための図
である。(a)は、アレイ基板の一部概略平面図であ
り、(b)は、本(a)図におけるA−A、及びB−B
線に沿った積層構造を示す概略断面図である。
【図2】実施例のアレイ基板を製造する第1工程を説明
するための図である。(a)は、図1(a)に対応する
一部概略平面図であり、(b)は、本(a)図における
A−A、B−B及びC−C線に沿った積層構造を示す概
略断面図である。
【図3】第2工程を説明するための図である。(a)
は、図1(a)に対応する一部概略平面図であり、
(b)は、本(a)図におけるA−A、B−B及びC−
C線に沿った積層構造を示す概略断面図である。
【図4】第3工程を説明するための図である。(a)
は、図1(a)に対応する一部概略平面図であり、
(b)は、本(a)図におけるA−A、B−B及びC−
C線に沿った積層構造を示す概略断面図である。
【図5】第4工程を説明するための図である。(a)
は、図1(a)に対応する一部概略平面図であり、
(b)は、び本(a)図におけるA−A、B−B及びC
−C線に沿った積層構造を示す概略断面図である。
【図6】第5工程を説明するための図である。(a)
は、図1(a)に対応する一部概略平面図であり、
(b)は、本(a)図におけるA−A、B−B及びC−
C線に沿った積層構造を示す概略断面図である。
【図7】第6工程を説明するための図である。(a)
は、図1(a)に対応する一部概略平面図であり、
(b)は、本(a)図におけるA−A、B−B及びC−
C線に沿った積層構造を示す概略断面図である。
【図8】従来の技術におけるアレイ基板の構成を説明す
るための図1に対応する図である。(a)は、図1
(a)に対応する一部概略平面図であり、(b)は、本
(a)図におけるA−A及びB−B線に沿った積層構造
を示す概略断面図である。
【図9】コンタクトホールを形成する際のピンホールの
形成と、上層配線パターニングのためのエッチング液の
侵入によって生じる引き出し配線の断線について説明す
るための模式的な縦断面図である。
【符号の説明】
1 下層の金属配線パターン 10 走査線 11 下層の金属配線パターンからなる信号線接続パッド 12 走査線からのゲート電極用延在部 13 走査線接続パッド 14 走査線の一端からの引き出し配線 15 配線層間絶縁膜 2 半導体膜のパターン 2a 各引き出し配線を覆う線状半導体膜 4 レジスト 41 コンタクトホール 42 レジストのピンホール
フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 JA26 JA29 JA38 JA42 JA44 JA47 JB13 JB23 JB32 JB33 JB38 JB51 JB57 JB63 JB69 KA05 KA07 KA16 KA18 KB14 MA05 MA08 MA14 MA15 MA16 MA18 MA19 MA27 MA35 MA37 MA41 NA15 NA16 NA27 NA29 5C094 AA21 AA32 AA42 AA43 BA03 BA43 CA19 DA15 EA03 EA04 EA07 FA01 FA02 FB14 GB01 5F110 AA26 BB01 CC07 DD02 EE03 EE06 FF02 FF03 FF09 FF30 GG02 GG15 GG33 HK03 HK04 HK09 HK16 HK22 HK25 HK26 HK33 HK35 HM19 NN02 NN16 NN24 NN72 NN73 QQ09 5G435 AA16 AA17 BB12 CC09 KK05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に配列される画素電極と、該
    画素電極ごとに設けられるスイッチング素子と、 前記画素電極が配列される画素領域中に互いに略平行に
    配列される走査線、及び、前記画素領域を囲む端子接続
    用の外周部へと該各走査線の一端から引き出される走査
    線引出し配線を含み、アルミニウムの単体または合金か
    らなる下層配線パターンと、 この下層配線パターンを被覆する、酸化シリコンからな
    る配線層間絶縁膜と、アルミニウムの単体または合金か
    らなり、前記画素領域中に、前記走査線に略直交して配
    列される信号線を含む上層配線パターンと、 前記配線層間絶縁膜を貫くことにより、前記下層配線パ
    ターンの一部と、前記上層配線パターンの一部とを電気
    的に導通させるコンタクトホールと、 前記スイッチング素子の個所にあって前記上下層の配線
    パターンからなる上下の電極間に配置され該スイッチン
    グ素子の活性層をなす半導体活性膜とからなる表示装置
    用アレイ基板において、 前記半導体活性膜と同一材料により同時に形成される線
    状半導体膜が、前記走査線引出し配線ごとに該走査線引
    出し配線に沿って配置されて、前記走査線引出し配線を
    被覆することを特徴とする表示装置用アレイ基板。
  2. 【請求項2】走査線と、該走査線の一端から外周部へと
    引き出される走査線引き出し配線を含む第1配線パター
    ンを形成する工程と、 この第1配線パターンを被覆する配線層間絶縁膜を形成
    する工程と、 前記配線層間絶縁膜を貫くコンタクトホールを形成する
    コンタクトホール形成工程と、 このコンタクトホール形成工程の後に、信号線を含む第
    2配線パターンを、導電層の堆積、及びエッチング液を
    用いるパターニングによって形成する第2配線パターン
    形成工程と、 前記配線層間絶縁膜を形成する工程の後、前記コンタク
    トホール形成工程の前に、画素電極ごとのスイッチング
    素子のための半導体活性層をなし、前記エッチング液に
    対し耐エッチング性を有する半導体膜のパターンを形成
    する半導体膜形成工程とを含み、 前記エッチング液が前記第1配線パターンの配線につい
    てもエッチング性を有するものである表示装置用アレイ
    基板の製造方法において、 前記半導体膜形成工程において、前記半導体膜からなり
    前記走査線引き出し配線それぞれ被覆する線状の保護膜
    パターンを形成することを特徴とする表示装置用アレイ
    基板の製造方法。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2配線パターンが、アルミ
    ニウムの単体または合金からなることを特徴とする請求
    項2記載の表示装置用アレイ基板の製造方法。
JP2000290800A 2000-09-25 2000-09-25 表示装置用アレイ基板及びその製造方法 Pending JP2002099225A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000290800A JP2002099225A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 表示装置用アレイ基板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000290800A JP2002099225A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 表示装置用アレイ基板及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002099225A true JP2002099225A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18773971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000290800A Pending JP2002099225A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 表示装置用アレイ基板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002099225A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007094233A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Casio Comput Co Ltd 液晶表示装置
JP2008026869A (ja) * 2006-06-21 2008-02-07 Mitsubishi Electric Corp 表示装置
JP2008046648A (ja) * 2007-08-31 2008-02-28 Sharp Corp 表示装置用基板、その製造方法及び表示装置
WO2017206269A1 (zh) * 2016-06-01 2017-12-07 深圳市华星光电技术有限公司 阵列基板及其制备方法
US10522093B2 (en) 2017-05-19 2019-12-31 Au Optronics Corporation Driving circuit and display panel

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007094233A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Casio Comput Co Ltd 液晶表示装置
JP2008026869A (ja) * 2006-06-21 2008-02-07 Mitsubishi Electric Corp 表示装置
US7671957B2 (en) 2006-06-21 2010-03-02 Mitsubishi Electric Corporation Display device
JP2008046648A (ja) * 2007-08-31 2008-02-28 Sharp Corp 表示装置用基板、その製造方法及び表示装置
WO2017206269A1 (zh) * 2016-06-01 2017-12-07 深圳市华星光电技术有限公司 阵列基板及其制备方法
US10522093B2 (en) 2017-05-19 2019-12-31 Au Optronics Corporation Driving circuit and display panel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6642086B2 (en) Method for fabricating thin film transistor array substrate for liquid crystal display
JP3663261B2 (ja) 表示装置用アレイ基板及びその製造方法
KR100333273B1 (ko) 박막트랜지스터형 액정표시장치의 어레이기판과 그 제조방법
GB2307087A (en) Liquid crystal displays
JP5450802B2 (ja) 表示装置及びその製造方法
KR20140011623A (ko) 표시장치용 어레이 기판 및 그의 제조방법
CN110349973B (zh) 阵列基板及其制作方法、显示装置
JP2002040481A (ja) 表示装置、その製造方法、及び配線基板
KR20090086341A (ko) 반도체 장치, 전기 광학 장치, 전자 기기, 반도체 장치의 제조 방법, 전기 광학 장치의 제조 방법 및 전자 기기의 제조 방법
JPS6129820A (ja) アクテイプマトリクス表示装置用基板
JP2001320059A (ja) 薄膜トランジスタ液晶表示装置とその製造方法
KR100656900B1 (ko) 정전기 방전 구조를 가지는 액정 표시 장치용 박막트랜지스터 기판 및 그 제조 방법
JP2002099225A (ja) 表示装置用アレイ基板及びその製造方法
CN100492147C (zh) 液晶显示装置及其制造方法
JP4095990B2 (ja) 表示装置用アレイ基板及びその製造方法
JP2002182239A (ja) 反射型平面表示装置用アレイ基板
JP4381063B2 (ja) アレイ基板および平面表示装置
JP2002176056A (ja) 外部接続端子及びそれを備えた液晶表示装置及びその製造方法
JP2001343659A (ja) アクティブマトリクス型液晶表示パネルおよびその製造方法
JP2000029071A (ja) 表示装置用アレイ基板、及びその製造方法
JP3998681B2 (ja) 表示装置用アレイ基板及びその製造方法
JPH11326941A (ja) アクティブマトリクス表示装置
JP2002124680A (ja) アレイ基板及びその製造方法
JPH10133234A (ja) 液晶表示装置
JPH0568708B2 (ja)