JP2002099078A - マスタリング原盤 - Google Patents

マスタリング原盤

Info

Publication number
JP2002099078A
JP2002099078A JP2000289896A JP2000289896A JP2002099078A JP 2002099078 A JP2002099078 A JP 2002099078A JP 2000289896 A JP2000289896 A JP 2000289896A JP 2000289896 A JP2000289896 A JP 2000289896A JP 2002099078 A JP2002099078 A JP 2002099078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoresist layer
substrate
layer
mastering
mastering master
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000289896A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Asukata
孝幸 飛鳥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Columbia Co Ltd filed Critical Nippon Columbia Co Ltd
Priority to JP2000289896A priority Critical patent/JP2002099078A/ja
Publication of JP2002099078A publication Critical patent/JP2002099078A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フォトレジスト層が露光されているか否かを目
視で判別できるマスタリング原盤を提供する。 【解決手段】マスタリング原盤において、基板と、基板
上に形成されたフォトレジスト層と、フォトレジスト層
上に形成され前記フォトレジスト層が露光されることに
より発生する酸と反応して変色する指示薬を含む変色層
とを備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクまたは
液晶表示装置に用いる導光板等の製造工程において用い
るマスタリング原盤に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の光ディスクや導光板等の
製造工程におけるスタンパの製造工程を説明する図であ
る。図中、701は基板、702はフォトレジスト層、
703は露光部、704はレジストパターン、705は
導電膜、706は電鋳層、707はスタンパ、708は
マスタリング原盤である。
【0003】図7(a)に示す工程では、図示しないス
ピンコート装置にガラスや金属等の基板701を取り付
け、回転させた基板701上にフォトレジストを塗布
し、フォトレジスト層702を形成する。本工程により
得られたのがマスタリング原盤708である。
【0004】図7(b)に示す工程では、マスタリング
原盤708を図示しないカッティングマシンのターンテ
ーブルに取付け、記録情報に従って変調されたレーザ光
を照射することによりフォトレジスト層702を露光
し、露光部703を形成する。
【0005】図7(c)に示す工程では、マスタリング
原盤708を図示しない現像装置に取り付け、現像液を
塗布してフォトレジスト層702を現像する。露光部7
03のフォトレジスト層702が現像液に溶解して除去
され、基板701上にレジストパターン704が形成さ
れる。
【0006】図7(d)に示す工程では、マスタリング
原盤708を図示しないスパッタリング装置に取り付
け、スパッタリングにより、レジストパターン704の
表面にニッケル、クロム等の導電膜705を形成する。
【0007】図7(e)に示す工程では、導電膜705
が形成されたマスタリング原盤708を図示しない電鋳
槽の陰極に設置し、ニッケル電鋳を行い、マスタリング
原盤708の導電膜705上に電鋳層706を形成す
る。
【0008】図7(f)に示す工程では、レジストパタ
ーン704が転写された電鋳層706を基板701から
剥離する。図7(g)に示す工程では、電鋳層706に
付着したレジストパターン704を酸素アッシング等に
より除去し、電鋳層706を所望の形状に加工し、電鋳
層706の裏面を鏡面研磨することによりスタンパ70
7を得る。スタンパ707を射出成形機の金型に取付
け、樹脂基板を成形することにより光ディスクのレプリ
カ基板または導光板が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
光ディスクや導光板等の製造工程におけるスタンパの製
造工程では、図7(b)に示すように、マスタリング原
盤708のフォトレジスト層702を記録情報に従って
露光する露光工程がある。しかしながら、フォトレジス
ト層702の露光部703と未露光部とは目視によって
区別がつかない、すなわち、マスタリング原盤708が
図7(b)の露光工程を経たか否かは目視では区別がで
きない。
【0010】そのため、作業者が誤って、既に露光工程
を経たマスタリング原盤708に対して、再び露光を行
ってしまったり、未だ露光工程を経ていないマスタリン
グ原盤708に対して図7(c)に示す現像処理を行っ
てしまう等の事故が発生していた。
【0011】従来の光ディスクや導光板等の製造工程に
おけるスタンパの製造工程では、露光前のマスタリング
原盤708を収納するケースと露光後のマスタリング原
盤708を収納するケースの色を異ならせることによ
り、上記事故の発生を防止していたが、作業者の勘違い
等により、誤った色のケースにマスタリング原盤708
を収納してしまうことがあり、事故の発生を防止できる
別の方法が望まれていた。
【0012】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、フォトレジスト層が露光されているか
否かを目視で判別できるマスタリング原盤を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載の発
明は、マスタリング原盤において、基板と、前記基板上
に形成されたフォトレジスト層と、前記フォトレジスト
層上に形成され前記フォトレジスト層が露光されること
により発生する酸と反応して変色反応を示す指示薬を含
む変色層とを備えることを特徴とする。
【0014】本願の請求項2記載の発明は、マスタリン
グ原盤において、基板と、前記基板上に形成されたフォ
トレジスト層とを備え、前記フォトレジスト層は、前記
フォトレジスト層が露光されることにより発生する酸と
反応して変色反応を示す指示薬を含むことを特徴とす
る。
【0015】本願の請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載のマスタリング原盤において、前記指
示薬はメチルオレンジであることを特徴とする。
【0016】本願の請求項4記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載のマスタリング原盤において、前記指
示薬はブロモチモールブルーであることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施例の
マスタリング原盤の構成を示す模式図である。(a)は
露光前の状態、(b)は露光後の状態を示す。図中、1
01はマスタリング原盤、102は基板、103はフォ
トレジスト層、104は変色層、105は露光部、10
6は変色部である。
【0018】図1(a)に示すように、本実施例のマス
タリング原盤101は、直径が、例えば、200mmで
あり、厚さが、例えば、6mmであり、両面を鏡面研磨
したガラス製の基板102と、基板102上に形成され
た厚さが、例えば、100〜150nmのフォトレジス
ト層103と、フォトレジスト層103が露光されるこ
とにより発生する酸と反応して変色するメチルオレン
ジ、ブロモチモールブルー等の指示薬を含む変色層10
4とを備える。変色層104の厚さは、変色前後の色が
目視により識別できる厚さがあればよく、50nm〜2
00nmの範囲が好ましい。
【0019】図1(b)は、本実施例のマスタリング原
盤101をカッティングマシンにより記録情報に応じて
露光を施した後の状態を示している。変色層104のフ
ォトレジスト層103の露光部105に対応する位置に
は、変色部106が形成される。変色部106が形成さ
れる原理については後述する。
【0020】変色層104がメチルオレンジを含んでい
る場合、変色層104の変色部106以外の部分は黄色
であり、変色部106は赤色となる。すなわち、露光前
のマスタリング原盤101を変色層104側から目視し
た場合、黄色に見えるが、露光後のマスタリング原盤1
01を変色層104側から目視した場合、変色層104
の一部に赤色に変色した変色部106があるため、露光
前と異なった色に見える。
【0021】変色層104がブロモチモールブルーを含
んでいる場合、変色層104の変色部106以外の部分
は緑色であり、変色部106は黄色となる。すなわち、
露光前のマスタリング原盤101を変色層104側から
目視した場合、緑色に見えるが、露光後のマスタリング
原盤101を変色層104側から目視した場合、変色層
104の一部に黄色に変色した変色部106があるた
め、露光前と異なった色に見える。
【0022】図2は、本発明の第1の実施例のフォトレ
ジスト層のパターン形成原理を説明する模式図である。
(a)は露光前のフォトレジスト層の状態を示し、
(b)は露光後のフォトレジスト層の状態を示す。図
中、201はナフトキノンアジド、202はノボラック
樹脂、203はケテン、204はインデンカルボン酸を
示す。
【0023】フォトレジストは、一般に、ノボラック樹
脂と感光剤を含んでいる。図2(a)に示す露光前のフ
ォトレジスト層103は、感光剤に含まれているナフト
キノンアジド201がノボラック樹脂202に対して溶
解抑止剤として作用するため、現像液に対する溶解速度
が遅い。
【0024】図2(b)に示す露光後のフォトレジスト
層は、光の照射により感光剤中のナフトキノンアジド2
01が窒素を放出し、ケテン203となり、さらにフォ
トレジスト層103中に含まれる水と反応して、アルカ
リ溶液に可溶なインデンカルボン酸204が発生してい
るため、現像液に対する溶解速度が速くなる。
【0025】このように露光部と未露光部の現像液に対
する溶解速度の差を利用して、レジストパターンを形成
する。本実施例のマスタリング原盤101は、露光部1
05にインデンカルボン酸が生じることを利用して、露
光後の変色層104が変色する。
【0026】図3は、本発明の第1の実施例のマスタリ
ング原盤の変色層に含まれる指示薬の酸に対する反応を
示す模式図である。図3に示すように、指示薬(メチル
オレンジ)は酸と反応しキノン形構造をとり、黄色から
赤色に変色する。
【0027】すなわち、本実施例のマスタリング原盤1
01は、露光によってフォトレジスト層103中に発生
したインデンカルボン酸204と、変色層104中に含
まれる指示薬が反応することにより、変色層104が変
色する。そのため、露光後のマスタリング原盤101
は、露光前と異なった色に見える。
【0028】図4は、本発明の第1の実施例のマスタリ
ング原盤を用いて光ディスク製造用のスタンパを製造す
る工程を示す図である。図中、図1と同様の箇所には同
じ符号を付し説明を省略する。401はレジストパター
ン、402は電鋳層、403はスタンパを示す。図4に
示す工程では、指示薬としてブロモチモールブルーを用
いた場合を例に挙げて説明する。
【0029】図4(a)の工程では、両面が研磨された
厚さが6mm、直径が200mmであるガラス製の基板
102をスピンコート装置に取り付け、基板102を6
000rpmで回転させ、フォトレジスト溶液を滴下
し、基板102上にフォトレジスト層103を形成し
た。フォトレジスト層103が形成された基板102
は、クリーンオーブン内で、90℃の温度で30分間加
熱され、フォトレジスト層103内に残存している溶媒
が除去される。加熱後のフォトレジスト層103の膜厚
は約140nmであった。
【0030】図4(b)の工程では、フォトレジスト層
103が形成された基板102を、再度、スピンコート
装置に取り付け、基板102を2000rpmで回転さ
せ、ブロモチモールブルーの結晶0.1gをエタノール
10mlに溶解した溶液を滴下し、変色層104を形成
する。変色層104が形成された基板102は、クリー
ンオーブン内で、90℃の温度で30分間加熱され、変
色層104内に残存している溶媒が除去され、マスタリ
ング原盤101が作製される。加熱後の変色層104の
膜厚は約50nmであった。このとき、変色層104の
表面側から目視すると、マスタリング原盤101は緑色
に見える。
【0031】図4(c)の工程では、マスタリング原盤
101をカッティングマシーンのターンテーブルに取り
付け、マスタリング原盤101を線速度1.2m/sで
回転させた。EFM(Eight to Fourteen Modulation)
信号にて変調された、波長407nmのクリプトンレー
ザ光をマスタリング原盤101の変色層104側から照
射し、フォトレジスト層103を露光する。
【0032】フォトレジスト層103の露光された部分
には露光部105が形成され、露光部105にはインデ
ンカルボン酸が発生する。インデンカルボン酸と変色層
104のブロモチモールブルーが反応し、変色層104
の露光部105と接している付近の領域は黄色に変色す
る。このように、露光後のマスタリング原盤101は、
初期状態の緑色から、変色層104の一部が黄色に変色
した状態に変化するため、目視により露光工程を経たこ
とが容易に識別できる。
【0033】図4(d)の工程では、露光工程を経たマ
スタリング原盤101を、現像装置に取り付け、純水を
滴下する。ブロモチモールブルーは水溶性なので、変色
層104が純水に溶解し、除去される。
【0034】図4(e)の工程では、現像液を滴下し、
フォトレジスト層103を現像する。露光部105の部
分のフォトレジスト層103が現像液に溶解し、レジス
トパターン401が形成される。レジストパターン40
1が形成された基板102は、クリーンオーブン内で、
90℃の温度で20分間加熱され、レジストパターン4
01内に残存している水分が除去される。
【0035】図4(f)に示す工程では、レジストパタ
ーン401が形成された基板102を図示しないスパッ
タリング装置に取り付け、スパッタリングにより、レジ
ストパターン401の表面にニッケル、クロム等の図示
しない導電膜を形成する。導電膜が形成された基板10
2を図示しない電鋳槽の陰極に設置し、ニッケル電鋳を
行い、導電膜上に電鋳層402を形成する。
【0036】図4(g)に示す工程では、レジストパタ
ーン401が転写された電鋳層402を基板102から
剥離し、電鋳層402に付着したレジストパターン40
1を酸素アッシング等により除去し、電鋳層402の裏
面を鏡面研磨し、電鋳層402を所望の形状に加工する
ことによりスタンパ403を得る。スタンパ403を射
出成形機の金型に取付け、樹脂基板を成形することによ
り光ディスクのレプリカ基板が得られる。
【0037】図5は、本発明の第2の実施例のマスタリ
ング原盤の構成を示す模式図である。(a)は露光前の
状態、(b)は露光後の状態を示す。図中、図1と同様
の箇所には同じ符号を付し説明を省略する。501は変
色フォトレジスト層である。
【0038】本実施例のマスタリング原盤101は、フ
ォトレジスト層が露光されることにより発生する酸(例
えば、インデンカルボン酸)と反応して変色する指示薬
(例えば、メチルオレンジ、ブロモチモールブルー)を
フォトレジスト溶液中に混合し、当該指示薬が混合され
たフォトレジスト溶液を基板102上に滴下することに
より、変色フォトレジスト層501が形成されたもので
ある。
【0039】図5(a)に示すように、本実施例のマス
タリング原盤101は、直径が、例えば、200mmで
あり、厚さが、例えば、6mmであり、両面を鏡面研磨
したガラス製の基板102と、基板102上に形成され
た、厚さが、例えば、100〜150nmの変色フォト
レジスト層501を備える。
【0040】図5(b)は、本実施例のマスタリング原
盤101をカッティングマシンにより記録情報に応じて
露光を施した後の状態を示している。変色フォトレジス
ト層501の露光された領域の周辺には、露光された領
域に発生したインデンカルボン酸と指示薬が反応し、変
色部106が形成される。
【0041】変色フォトレジスト層501がメチルオレ
ンジを含んでいる場合、変色フォトレジスト層501の
変色部106以外の部分は黄色であり、変色部106は
赤色となる。すなわち、露光前のマスタリング原盤10
1を変色フォトレジスト層501側から目視した場合、
黄色に見えるが、露光後のマスタリング原盤101を変
色フォトレジスト層501側から目視した場合、変色フ
ォトレジスト層501の一部に赤色に変色した変色部1
06があるため、露光前と異なった色に見える。
【0042】変色フォトレジスト層501がブロモチモ
ールブルーを含んでいる場合、変色フォトレジスト層5
01の変色部106以外の部分は緑色であり、変色部1
06は黄色となる。すなわち、露光前のマスタリング原
盤101を変色フォトレジスト層501側から目視した
場合、緑色に見えるが、露光後のマスタリング原盤10
1を変色層104側から目視した場合、変色フォトレジ
スト層501の一部に黄色に変色した変色部106があ
るため、露光前と異なった色に見える。
【0043】図6は、本発明の第2の実施例のマスタリ
ング原盤を用いて光ディスク製造用のスタンパを製造す
る工程を示す図である。図中、図1、図4及び図5と同
様の箇所には同じ符号を付し説明を省略する。図6に示
す工程では、指示薬としてブロモチモールブルーを用い
た場合を例に挙げて説明する。
【0044】図6(a)の工程では、両面が研磨された
厚さが6mm、直径が200mmであるガラス製の基板
102をスピンコート装置に取り付け、基板102を6
000rpmで回転させ、フォトレジスト溶液10ml
にブロモチモールブルーの結晶0.1mgを溶解させた
溶液を滴下し、基板102上に変色フォトレジスト層5
01を形成し、マスタリング原盤101を作製する。変
色フォトレジスト層501が形成された基板102は、
クリーンオーブン内で、90℃の温度で30分間加熱さ
れ、変色フォトレジスト層501内に残存している溶媒
が除去される。加熱後の変色フォトレジスト層501の
膜厚は約140nmであった。このとき、変色フォトレ
ジスト層104の表面側から目視すると、マスタリング
原盤101は緑色に見える。
【0045】図6(b)の工程では、マスタリング原盤
101をカッティングマシーンのターンテーブルに取り
付け、マスタリング原盤101を線速度1.2m/sで
回転させた。EFM(Eight to Fourteen Modulation)
信号にて変調された、波長407nmのクリプトンレー
ザ光をマスタリング原盤101の変色フォトレジスト層
501側から照射し、変色フォトレジスト層501を露
光する。
【0046】変色フォトレジスト層103の露光された
領域にはインデンカルボン酸が発生する。インデンカル
ボン酸と変色フォトレジスト層501中のブロモチモー
ルブルーが反応し、露光された領域の周辺は黄色に変色
する。このように、露光後のマスタリング原盤101
は、初期状態の緑色から、変色フォトレジスト層501
の一部が黄色に変色した状態に変化するため、目視によ
り露光工程を経たことが容易に識別できる。
【0047】図6(c)の工程では、露光工程を経たマ
スタリング原盤101を、現像装置に取り付け、現像液
を滴下し、変色フォトレジスト層501を現像する。露
光された領域の変色フォトレジスト層501が現像液に
溶解し、レジストパターン401が形成される。レジス
トパターン401が形成された基板102は、クリーン
オーブン内で、90℃の温度で20分間加熱され、レジ
ストパターン401内に残存している水分が除去され
る。
【0048】図6(d)に示す工程では、レジストパタ
ーン401が形成された基板102を図示しないスパッ
タリング装置に取り付け、スパッタリングにより、レジ
ストパターン401の表面にニッケル、クロム等の図示
しない導電膜を形成する。導電膜が形成された基板10
2を図示しない電鋳槽の陰極に設置し、ニッケル電鋳を
行い、導電膜上に電鋳層402を形成する。
【0049】図6(e)に示す工程では、レジストパタ
ーン401が転写された電鋳層402を基板102から
剥離し、電鋳層402に付着したレジストパターン40
1を酸素アッシング等により除去し、電鋳層402の裏
面を鏡面研磨し、電鋳層402を所望の形状に加工する
ことによりスタンパ403を得る。スタンパ403を射
出成形機の金型に取付け、樹脂基板を成形することによ
り光ディスクのレプリカ基板が得られる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、フォトレジスト層が露
光されているか否かを目視で判別できるマスタリング原
盤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のマスタリング原盤の構
成を示す模式図。
【図2】本発明の第1の実施例のフォトレジスト層のパ
ターン形成原理を説明する模式図。
【図3】本発明の第1の実施例のマスタリング原盤の変
色層に含まれる指示薬の酸に対する反応を示す模式図。
【図4】本発明の第1の実施例のマスタリング原盤を用
いて光ディスク製造用のスタンパを製造する工程を示す
図。
【図5】本発明の第2の実施例のマスタリング原盤の構
成を示す模式図。
【図6】本発明の第2の実施例のマスタリング原盤を用
いて光ディスク製造用のスタンパを製造する工程を示す
図。
【図7】従来の光ディスクや導光板等の製造工程におけ
るスタンパの製造工程を説明する図。
【符号の説明】
101・・・マスタリング原盤、102・・・基板、1
03・・・フォトレジスト層、104・・・変色層、1
05・・・露光部、106・・・変色部、201・・・
ナフトキノンアジド、202・・・ノボラック樹脂、2
03・・・ケテン、204・・・インデンカルボン酸、
401・・・レジストパターン、402・・・電鋳層、
403・・・スタンパ、501・・・変色フォトレジス
ト層、701・・・基板、702・・・フォトレジスト
層、703・・・露光部、704・・・レジストパター
ン、705・・・導電膜、706・・・電鋳層、707
・・・スタンパ、708・・・マスタリング原盤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、 前記基板上に形成されたフォトレジスト層と、 前記フォトレジスト層上に形成され前記フォトレジスト
    層が露光されることにより発生する酸と反応して変色す
    る指示薬を含む変色層とを備えることを特徴とするマス
    タリング原盤。
  2. 【請求項2】基板と、 前記基板上に形成されたフォトレジスト層とを備え、 前記フォトレジスト層は、前記フォトレジスト層が露光
    されることにより発生する酸と反応して変色する指示薬
    を含むことを特徴とするマスタリング原盤。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載のマスタリン
    グ原盤において、 前記指示薬はメチルオレンジであることを特徴とするマ
    スタリング原盤。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2記載のマスタリン
    グ原盤において、 前記指示薬はブロモチモールブルーであることを特徴と
    するマスタリング原盤。
JP2000289896A 2000-09-25 2000-09-25 マスタリング原盤 Pending JP2002099078A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000289896A JP2002099078A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 マスタリング原盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000289896A JP2002099078A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 マスタリング原盤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002099078A true JP2002099078A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18773210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000289896A Pending JP2002099078A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 マスタリング原盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002099078A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019151534A1 (ja) * 2018-02-05 2019-08-08 富士フイルム株式会社 感光性転写材料、回路配線の製造方法、及び、タッチパネルの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019151534A1 (ja) * 2018-02-05 2019-08-08 富士フイルム株式会社 感光性転写材料、回路配線の製造方法、及び、タッチパネルの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100248442B1 (ko) 광디스크의 제조방법
US5501926A (en) Dichromatic photomask and a method for its fabrication
JP2001250279A (ja) 記録媒体の製造方法、記録媒体製造用原盤の製造方法、記録媒体の製造装置、および記録媒体製造用原盤の製造装置
US3954469A (en) Method of creating a replicating matrix
JPS6114578B2 (ja)
US4837130A (en) Optical disk manufacturing method
EP1460625A1 (en) Information medium master manufacturing method, information medium stamper manufacturing method, information medium master manufacturing apparatus, and information medium stamper manufacturing apparatus
JP2002099078A (ja) マスタリング原盤
US4394438A (en) Method of manufacturing an optically readable information carrier using deep U.V. radiation
JP2008146691A (ja) スタンパ原版およびスタンパの製造方法
JP2003085829A (ja) 光情報媒体用スタンパの製造方法およびこれに用いるフォトレジスト原盤、ならびに、光情報媒体用スタンパおよび光情報媒体
JP3548413B2 (ja) 光ディスクのフォトレジスト原盤の製造方法
JP2000021031A (ja) 光記録媒体の原盤製造法
JPH0249230A (ja) 光ディスク製造用原盤
JPH06119661A (ja) スタンパー及びスタンパーの製造方法
JP2005203052A (ja) 光ディスクスタンパの作製方法、光ディスクスタンパおよび光ディスク
JPH10255337A (ja) 光ディスク原盤の製造方法
JPH06302018A (ja) 凸型パターンを有するスタンパーの製造方法
JP2000021017A (ja) 光学記録媒体と光学記録媒体の製造方法、および光学記録媒体用基板と光学記録媒体用基板の製造方法
JP2511102B2 (ja) 光ディスクの製造方法
JPH04259937A (ja) 情報記録媒体製作用スタンパの製作方法
JPH10241208A (ja) 光記録検査ディスク
JPS59213043A (ja) 光デイスク原盤の型製造方法
JP2007242141A (ja) 光記録媒体用未露光原盤とその露光方法
JP2001023251A (ja) 光記録媒体の製造用原盤およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060207