JP2002098381A - セントラル換気装置 - Google Patents

セントラル換気装置

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JP2002098381A
JP2002098381A JP2000290676A JP2000290676A JP2002098381A JP 2002098381 A JP2002098381 A JP 2002098381A JP 2000290676 A JP2000290676 A JP 2000290676A JP 2000290676 A JP2000290676 A JP 2000290676A JP 2002098381 A JP2002098381 A JP 2002098381A
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floor
air
central
ventilation
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JP2000290676A
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Tatsu Shimura
龍 志村
Shigeto Watanabe
重人 渡辺
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下フロア間の配管スペースを不要とし、配
管の総延長の短縮化、換気ユニット本体の小型化を図る
ことができ、三階建て以上の住宅にも容易に対応するこ
とができるセントラル換気装置を提供する。 【解決手段】 上下に複数のフロアを有する建物におけ
る室内を換気可能なセントラル換気装置(10)であって、
室内と屋外との間を連通する筒状の配管と、この配管の
内部における強制的な空気の流れを形成する換気ユニッ
ト本体(20)とを備え、この換気ユニット本体及び配管
が、建物の各フロア毎に独立して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の各フロア毎
に独立して形成されるセントラル換気装置に関するもの
である。
【0002】
【背景技術】図7は、従来のセントラル換気装置の概略
模式図を示すものである。従来のセントラル換気装置10
0は、一階の天井部分に、強制的に空気の流れを形成す
る大型の換気ユニット本体110を一台設置して、建物の
全てのフロアの室内の空気を換気するものであった。具
体的には、一階の天井部分に位置して強制的に空気の流
れを形成する1台の大型の換気ユニット本体110が一階
の天井部分、すなわち二階の床部分に形成されている。
そして、このセントラル換気装置100は、建物の外部の
新鮮な空気を室内に取り入れるために建物の外部から換
気ユニット本体110に連通する外部吸入配管120と、この
外部吸入配管120から吸入された空気を換気ユニット本
体110を介して建物の室内に供給する室内供給配管130,1
50,140とを備えている。そして、この室内供給配管130,
140,150は、一階の室内に空気を供給するための一階用
室内供給配管130と、二階の室内に空気を供給するため
の二階用室内供給配管140と、この二階用室内供給配管1
40及び一階用室内供給配管130を連結する縦連結配管150
とから形成されている。
【0003】そして、このセントラル換気装置100は、
室内の空気を換気ユニット本体110に吸入するために一
階の室内天井から換気ユニット本体110に向かって通ず
る室内排気配管160と、この室内排気配管160により室内
から吸入された空気を屋外に排出するために屋外と換気
ユニット本体110との間に通ずる外部排気配管170とを備
えている(特願平05−324087号、特願平05−
324088号等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のセントラル換気装置100は、一階と二階との配管の間
を連結するための縦方向に延びる縦連結配管150を形成
しなければならなかった。このため、建物の内部に縦連
結配管150を建物内部に通すための配管スペースを必要
とし、居住空間がその分だけ狭くなるという第1の問題
点があった。
【0005】そして、縦連結配管150を有するため、配
管の長さが長くなり、配管コストがかさむという第2の
問題点があった。そして、配管の総延長が長くなるの
で、全ての配管の先端まで空気を供給するために送給能
力の高い大型の空気の送給機器からなる換気ユニット本
体110を必要とするという第3の問題点があった。
【0006】また、最近では、狭い土地の有効利用とい
う面から三階建て住宅が増えてきているが、この三階建
て住宅に従来のセントラル換気装置100を使用しようと
すると、配管の総延長も更に長くなり、換気装置本体の
空気送給能力も更に大型のものを必要とし、高コストの
ものとなった。このため、従来のセントラル換気装置10
0は、三階建て以上の住宅に適用することが難しくなる
という第4の問題点があった。
【0007】本発明の目的は、上記した従来の技術の有
する第1、第2、第3および第4の問題点を解決すべ
く、上下フロア間の配管スペースを不要とし、配管の総
延長の短縮化、換気ユニット本体の小型化を図ることが
でき、三階建て以上の住宅にも容易に対応することがで
きるセントラル換気装置を提供することにある。併せ
て、換気ユニットおよび配管の効果的な設置のための独
自の構成を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下に複数の
フロアを有する建物の室内を換気するために、室内と屋
外との間を連通しかつ天井に沿って配置された筒状の配
管(40,50)と、この配管の内部における強制的な空気の
流れを形成する換気ユニット本体(20)とが前記フロア毎
に設置されたセントラル換気装置(10)であって、前記配
管は前記換気ユニット本体(20)により供給される空気を
室内へ供給する室内供給配管(40)と前記換気ユニット本
体に室内の空気を吸入する室内吸入配管(50)とを含み、
前記室内供給配管(40)および前記室内吸入配管(50)のう
ち何れか一方は一フロアに複数設けられ、前記何れか他
方は一フロアに複数または一つ設けられ、前記室内供給
配管の室内側開口(43)および前記室内吸入配管の室内側
開口(54)はそれぞれ平面視で前記建物の外周縁近傍領域
より内側部位に配置されていることを特徴とする。
【0009】ここで、本発明のセントラル換気装置(10)
は、建物の各フロア毎に独立して形成されるものであ
り、換気ユニット本体(20)と、それに関する配管とが、
建物の同一フロアの換気をするために各フロア毎に独立
してそれぞれ形成されているものである。例えば、二階
建ての建築躯体の場合、セントラル換気装置(10)の一階
用として、一階用換気ユニット本体(21)と、それに関す
る一階用の配管とからなる一階用セントラル換気装置(1
1)を一階の天井部分に配置し、二階用として、二階用換
気ユニット本体(22)と、二階用の配管とからなる二階用
セントラル換気装置(12)を二階の天井部分に配置するも
のを含むものである。そして、この一階用セントラル換
気装置(11)と二階用セントラル換気装置(12)とは、縦方
向の配管等により連結されることなく、各フロア毎に独
立して配置され、独立して運転可能に形成されるものを
含むものである。
【0010】また、「室内と屋外との間を連通する筒状
の配管」とは、一方の端部が屋外の外壁に開口し、他方
の端部が室内の内壁に開口するような筒状のものであ
る。この配管は、屋外の新鮮な空気を室内に供給するた
めの供給専用のもの、若しくは室内の空気を屋外に排出
するための排出専用のもの、これらのうちいずれか一本
を形成するものでも良く。さらに、供給専用と排出専用
との二本を並列に形成するものも含むものである。
【0011】また、「配管の内部における強制的な空気
の流れを形成する換気ユニット本体(20)」とは、電動モ
ーターと、この電動モーターにより回転する多数の羽根
とからなり、回転する羽根により発生する強制的な空気
の流れを利用して、配管の内部の空気をいずれかの方向
に強制的に移動させることができるものである。具体的
には、羽根車の回転に伴って気体の遠心力を利用し、気
体を圧送するシロッコファンや、プレートファン等の遠
心送風機、或いはターボブロア、または数枚の羽根を軸
に対して半径方向に取り付け、扇風機のように気体は軸
方向に流動し、遠心力によるものではなく羽根の揚力作
用による軸流送風機等を含むものである。
【0012】このような本発明では、セントラル換気装
置(10)が建物の各フロア毎に独立して形成されている。
このため、各フロア間の縦方向に空気の供給或いは排気
用の配管を通す必要がなく、かかる縦方向の配管をフロ
ア間に通すためのスペースを設ける必要がない。これに
より、かかる縦方向の配管スペースのために、居住空間
が狭くなることもなく、建物の内部空間の有効利用を図
ることができる。また、かかる縦方向の配管を必要とし
ないため、配管の総延長も短くすることができ、配管コ
ストも抑えることができる。また、配管の総延長も短く
なり、各フロアのみの換気能力さえあれば足りるため、
各フロアに設ける換気ユニット本体(20)の能力も全館換
気と比較して小型のものにすることができる。そして、
各フロア毎に独立して形成するため、建物が三階建て以
上のものとなっても、同じ配管、機器、設備を各フロア
毎に形成すれば足りるため、三階建て以上の建物にも容
易に対応することができる。また、二階建てを三階建て
以上に増改築するような場合にも、同一の装置を組み込
むだけで、容易に対応することができる。
【0013】更に、前記室内供給配管の室内側開口(43)
および前記室内吸入配管の室内側開口(54)はそれぞれ平
面視で前記建物の外周縁近傍領域より内側部位に配置さ
れているため、各フロアにおける天井に沿った配管を短
縮することができるとともに、外壁近傍の構造の簡略化
を図ることができる。
【0014】本発明において、前記室内供給配管の室内
側開口(43)および前記室内吸入配管の室内側開口(54)の
何れかは室内区画の天井面の略中央に配置されているこ
とが望ましい。このようにすれば、室内区画における空
気供給または吸入を当該室内に対して一様に行うことが
できる。また、一般に天井中央に設置される天井照明器
具との一括化により外観性を向上することもできる。
【0015】本発明において、前記室内区画の天井面の
略中央に配置された前記室内供給配管の室内側開口(43)
または前記室内吸入配管の室内側開口(54)は前記天井面
に設置される照明器具と一体に設置されていることが望
ましい。このようにすれば、照明器具との一体化によ
り、外観性を向上できるとともに、施工も一括して行え
る。
【0016】本発明において、前記照明器具と一体化さ
れた前記室内供給配管の室内側開口(43)または前記室内
吸入配管の室内側開口(54)は照明部分と通気部分とを有
する照明付き給気グリル(43)または照明付き吸入グリル
(54)であることが望ましい。このようにすれば、照明器
具との一体化を確実に行え、器具の一体化により施工性
を一層向上できる。
【0017】本発明において、前記室内吸入配管(50)は
一フロアに複数設置され、各室内吸入配管の室内側開口
(54)は前記フロアに設定された重点換気区画(75等)内に
配置されていることが望ましい。ここで、重点換気区画
としては、キッチン(79)、トイレ(76)、洗面所(75)、浴
室(77)、脱衣室および洗濯機室(78)など、臭気が発生し
がちな部屋、湿気や蒸気が発生しがちな部屋が該当す
る。日曜大工や趣味の工作あるいは芸術製作のアトリエ
等、溶剤の蒸気やその他のガスが発生する部屋等も重点
換気区画とすることができる。このようにすれば、重点
換気区画の各々から室内空気の吸入を行うことで、臭気
や湿気などが他の部屋等に影響することを回避すること
ができ、換気性能および快適さを更に向上することがで
きる。
【0018】本発明において、前記重点換気区画(75等)
はキッチン、トイレ、洗面所、浴室、脱衣室、洗濯機室
の少なくとも何れかを含むことが望ましい。このように
すれば、前述のように臭気および湿気の最も頻繁な発生
源に対応することができる。
【0019】本発明において、前記室内供給配管(40)は
一フロアに複数設置され、各室内供給配管の室内側開口
(43)は前記フロアに設定された室内収納部(71等)に配置
されていることが望ましい。ここで、室内収納部として
は、例えば、クローゼット71や、押入73,72等が該当す
る。このようにすれば、室内供給配管(40)を、室内側か
ら見えないように室内収納部(71等)の内部に隠すことが
でき、室内外観を良好なものにすることができる。そし
て、室内収納部(71等)を介して、室内に向かって新鮮な
空気を供給することができるため、室内収納部(71等)の
換気も同時に行うことができる。
【0020】本発明において、前記換気ユニット本体(2
0)には、前記屋外から空気を吸入する外部吸入口(30)お
よび前記屋外へ空気を排出する外部排気口(60)が直接設
けられていることが望ましい。ここで、本発明の換気ユ
ニット本体(20)は、外部吸入口(30)から建物の外部つま
り屋外の空気を吸入し、この吸入した空気を室内供給配
管(40)により建物の同一フロアの室内に供給する。これ
により、建物外部の新鮮な空気を同一フロアの室内に供
給することができる。更に、換気ユニット本体(20)は、
室内吸入配管(50)から室内の空気を吸入し、吸入した空
気を外部排気口(60)を経て建物の外部に排出する。これ
により、室内の空気を建物の外部に排出することができ
る。したがって、建物の内部の室内の空気と、建物の外
部の空気との一部を交換することができ、いわゆる同一
フロアにおける室内の換気をすることができる。この
際、外部吸入口(30)および外部排気口(60)を換気ユニッ
ト本体(20)に直接設けることで、屋外に至る配管を省略
することができ、構造を簡略化できる。
【0021】本発明において、前記換気ユニット本体(2
0)は屋外に面した壁体に沿って設置され、前記外部吸入
口および外部排気口は前記壁体に設置されていることが
望ましい。このようにすれば、換気ユニット本体(20)を
天井等に支持する必要がなく、通常は構造が簡略な天井
に補強構造等を追加する必要がない。一方、壁体には所
期の構造強度が必要であり、天井支持にする場合よりも
換気ユニット本体(20)を支持するための補強等が容易に
できる。更に、換気ユニット本体(20)を屋外に面した壁
体に設置することで、前述した外部吸入口(30)および外
部排気口(60)を換気ユニット本体(20)に直接設ける構造
を簡単に実現できる。
【0022】本発明において、前記換気ユニット本体(2
0)は軒先の天井裏に設置され、前記外部吸入口および外
部排気口は直下の軒天に設置されていることが望まし
い。このようにすれば、通常の室内天井よりも小さな軒
先構造部分での補強となるため、補強構造を小規模で済
ますことができる。また、換気ユニット本体(20)を軒天
に面して設置することで、前述した外部吸入口(30)およ
び外部排気口(60)を換気ユニット本体(20)に直接設ける
構造を簡単に実現できる。
【0023】本発明において、前記換気ユニット本体(2
0)は、室内側に位置する室内吸入配管(50)から吸入され
て外部排気口(60)から屋外に排出される空気と、屋外側
に位置する外部吸入口(30)から吸入されて室内供給配管
(40)から室内に供給される空気との間で、熱交換をする
熱交換部を備えたとすることが望ましい。
【0024】なお、ここで、「熱交換部」とは、屋外に
排出される空気と室内に供給される空気とで内部の空気
を直接、混合させることなく、熱の移動のみを行うこと
ができるものである。例えば、熱伝導率が大きな金属や
樹脂等からなるストロー状の極細薄肉円筒管を多数、配
列したものである。そして、屋外に排出される空気と室
内に供給される空気とのいずれか一方をストロー状の円
筒管の内部を通過させ、他方をその円筒管の周囲を通過
させるような構造のものである。これにより、屋外に排
出される空気と、室内に供給される空気とで温度差があ
る場合に温度が高い方の熱が薄肉円筒管を介して温度が
低い方に伝わるように形成されているものである。もち
ろん、熱交換部は、上述した構造のものに限定されるこ
となく、熱交換機能を有するものであれば、他の構造か
らなるものでも良いものである。
【0025】本発明に係る換気ユニット本体(20)は、屋
外に排出される空気と、室内に供給される空気との間で
熱交換をする熱交換部を備えている。このため、室内を
暖房した状態において、室内から屋外に排気される暖か
い空気は、熱交換部により熱が吸収され、その吸収され
た熱は、屋外から室内に吸い込まれる屋外の冷たい空気
に加えられる。これにより、室内には、屋外より温度が
高い空気が送られることとなり、暖房状態における熱効
率の低下を抑えることができる。
【0026】一方、室内を冷房した状態において、屋外
から室内に吸い込まれた暖かい空気は、熱交換部により
熱が吸収され、その吸収された熱は、冷やされた室内か
ら屋外に排出される空気に加えられる。これにより、室
内には、屋外より温度が低い空気が送られることとな
り、冷房状態における熱効率の低下を抑えることができ
る。
【0027】本発明において、前記換気ユニット本体(2
0)は、室内側に位置する室内吸入配管(50)から吸入され
て外部排気口(60)から屋外に排出される空気と、屋外側
に位置する外部吸入口(30)から吸入されて室内供給配管
(40)から室内に供給される空気との間で、空気中に含ま
れる水分の交換をする水分交換部を備えた構成とするこ
とが望ましい。
【0028】なお、ここで、「水分交換部」とは、屋外
に排出される空気と室内に供給される空気とで内部の空
気を直接、混合させることなく、水分の移動のみを行う
ことができるものである。例えば、水分を吸湿し易い和
紙や化学繊維等の吸湿材料からなるストロー状の極細薄
肉円筒管を多数、配列したものである。そして、吸気と
排気とのいずれか一方をストロー状の円筒管の内部を通
過させ、他方をその円筒管の周囲を通過させるような構
造のものである。これにより、屋外に排出される空気
と、室内に供給される空気とのいずれか一方が水分を多
く含んだ空気であって、他方が乾燥した空気の場合に水
分を多く含んだ方の空気中の水分が吸湿材料からなる薄
肉円筒管を介して湿度が低い方に伝わるように形成され
ているものである。もちろん、水分交換部は、上述した
構造のものに限定されることはなく、他の水分を交換さ
せることができる機能を有するものであれば、他の構造
のものでも良いものである。
【0029】本発明に係る換気ユニット本体(20)は、屋
外から室内に吸い込まれた空気と、室内から屋外に排出
される空気との間で空気中に含まれる水分の交換をする
水分交換部を備えている。このため、室内の湿度が高い
状態において、室内から屋外に排気される水分を多く含
んだ空気は、水分交換部により水分が吸収される。そし
て、その吸収された水分は、屋外の乾燥した空気が屋外
から室内に吸い込まれるときに乾燥した空気に加えられ
る。これにより、室内には、屋外より湿度が高い空気が
送られることとなり、常に屋外より湿度が高い状態を維
持することができる。
【0030】また、室内の湿度が低い状態において、屋
外から室内に吸い込まれた水分を多く含んだ空気は、水
分交換部により水分が吸収され、その水分は、室内の乾
燥した空気が室内から屋外に排出されるときに加えられ
る。これにより、室内には、屋外より湿度が低い空気が
送られることとなり、室内の湿度を常に屋外より低い状
態に維持することができる。なお、本発明の換気ユニッ
ト本体(20)としては、更に他の空調機能を備えたもので
あってもよい。例えば、既存のエアコンディショナー装
置と同様の機構による冷暖房や除湿の機能を備えていて
もよく、あるいは空気清浄機の機能を備えていてもよ
い。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1乃至図6は、本
発明の実施の形態を示すものであり、図1はセントラル
換気装置の概略模式図、図2はセントラル換気装置を配
置した建物の概略斜視図、図3はセントラル換気装置の
一階の配管の配置の概略平面図、図4はセントラル換気
装置の二階の配管の配置の概略平面図、図5は照明つき
給気グリルおよび照明つき吸入グリルを天井に取り付け
た状態の縦断面図、図6は照明なしの給気グリルおよび
吸入グリルを天井に取り付けた状態の縦断面図をそれぞ
れ示す。
【0032】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本実施の形態に係るセントラル換気装置は、上下に
二つのフロアを有する二階建ての建物における室内を換
気可能なものである。このセントラル換気装置10は、室
内と屋外との間を連通する筒状の配管と、この配管の内
部における強制的な空気の流れを形成する換気ユニット
本体20とを備えている。そして、この換気ユニット本体
20及び配管が、建物の同一フロアの換気をするために建
物の各フロア毎に独立して形成されていることを特徴と
するものである。
【0033】具体的には、セントラル換気装置10の一階
用として、一階用換気ユニット本体21と、それに関する
一階用の配管とからなる一階用セントラル換気装置11が
一階の天井部分に配置されている。そして、二階用とし
て、二階用換気ユニット本体22と、二階用の配管とから
なる二階用セントラル換気装置12が二階の天井部分に配
置されている。そして、この一階用セントラル換気装置
11と二階用セントラル換気装置12とは、縦方向の配管等
により連結されることなく、一階及び二階の各フロア毎
に独立して配置され、独立して運転可能に形成されてい
る。
【0034】前記配管は、換気ユニット本体20に吸入さ
れた屋外の空気を建物の同一フロアの室内に供給する室
内供給配管40と、その室内供給配管40が配置された室内
と同一フロアの室内の空気を換気ユニット本体20に吸入
する室内吸入配管50とを備えている。換気ユニット本体
20には、建物の外部の空気を室内に取り入れるために建
物の外部に連通された外部吸入口30と、室内から吸入し
た空気を屋外に排出するために建物の外部に連通された
外部排気口60とが直接形成されている。
【0035】そして、このセントラル換気装置10は、一
階用セントラル換気装置11と、二階用セントラル換気装
置12との二つに独立して形成されているため、上述した
配管等の機器は、一階用と二階用とでそれぞれ別個に有
している。すなわち、一階用セントラル換気装置11は、
一階用換気ユニット本体21と、一階用外部排気口61と、
一階用外部吸入口31と、一階用室内吸入配管51と、一階
用室内供給配管41とを備えている。そして、二階用セン
トラル換気装置12は、二階用換気ユニット本体22と、二
階用外部排気口62と、二階用外部吸入口32と、二階用室
内吸入配管52と、二階用室内供給配管42とを備えてい
る。
【0036】図1、図2、図3に示すように、一階用セ
ントラル換気装置11は、一階用換気ユニット本体21と、
一階用外部排気口61と、一階用外部吸入口31と、一階用
室内吸入配管51と、一階用室内供給配管41とを備えてい
る。一階用換気ユニット21は、屋外に面した建物壁体に
設置されている。一階用換気ユニット21の屋外側の面に
は一階用外部排気口61および一階用外部吸入口31が直接
形成され、壁体の屋外側表面に開口されている。なお、
一階用外部排気口61および一階用外部吸入口31の開口に
は、雨滴の進入防止のための通気グリル等が適宜設置さ
れる。
【0037】一階用室内吸入配管51は、室内各部に向け
て複数本設けられている。このうち一本は一階用換気ユ
ニット21から重点換気区画であるキッチン79まで延びて
いる。また、他の一本は重点換気区画である浴室77まで
延びている。なお、一階用換気ユニット21は重点換気区
画である脱衣室兼洗濯機室78に面しており、一階用換気
ユニット21の室内側面には直接吸入が可能な一階用室内
吸入口53が形成されている。一階用室内吸入配管51の室
内側端部は各区画の天井面の略中央に配置されている。
【0038】一階用室内供給配管41は、室内各部に向け
て複数本設けられている。このうち一本は一階用換気ユ
ニット21から一階居室まで延びている。一階居室は中央
をアコーディオンカーテン等で二分割できるようになっ
ており、一階用室内供給配管41の室内側端部は一階居室
の分割された区画の天井面の略中央に配置されている。
【0039】一階用室内吸入配管51および一階用室内供
給配管41の室内側端部には、天井照明器具と一体化した
照明付き吸入グリル54および照明付き給気グリル43が設
置されている。図5に示すように、照明付き吸入グリル
54および照明付き給気グリル43は、天井74の裏側(上
側)の部分で一階用室内吸入配管51および一階用室内供
給配管41の室内側端部に連結されている。また、天井74
の室内側(下側)の部分には、中央に蛍光灯や白熱灯を
内蔵した照明器具部分を有し、室内の天井面中央におい
て室内の照明を行うようになっている。照明器具部分の
周囲には通気スリット部分が形成され、一階用室内吸入
配管51への室内空気の吸入あるいは一階用室内供給配管
41からの空気吹出しが行えるようになっている。
【0040】なお、照明器具と一体に設置しない場合に
は、照明なしの吸入グリル54Aおよび給気グリル43Aを利
用すればよい。図6に示すように、吸入グリル54Aおよ
び給気グリル43Aは、天井74の裏側(上側)の部分で一
階用室内吸入配管51および一階用室内供給配管41の室内
側端部に連結され、天井74の室内側(下側)の通気口に
より一階用室内吸入配管51への室内空気の吸入あるいは
一階用室内供給配管41からの空気吹出しが行えるように
なっている。ここで、通気口部分には適宜ルーバー状構
造が形成され、吹き出す空気の風向き等を容易に変更可
能である。
【0041】図1、図2、図4に示すように、二階用セ
ントラル換気装置12は、二階用換気ユニット本体22と、
二階用外部排気口62と、二階用外部吸入口32と、二階用
室内吸入配管52と、二階用室内供給配管42とを備えてい
る。二階用セントラル換気装置12は、屋根軒先部分内に
設置されている。二階用換気ユニット22の下面は軒天に
沿わされ、この軒天に沿った下面には二階用外部排気口
62および二階用外部吸入口32が直接形成され、屋外に向
けて開口されている。なお、二階用外部排気口62および
二階用外部吸入口32の開口には、雨滴の進入防止のため
の通気グリル等が適宜設置される。
【0042】二階用室内吸入配管52は、室内各部に向け
て複数本設けられている。このうち一本は二階用換気ユ
ニット22から重点換気区画であるトイレ76まで延びてい
る。また、他の一本は重点換気区画である洗面室75まで
延びている。二階用室内吸入配管52の室内側端部は各区
画の天井面の略中央に配置されている。これらの各端部
には前述した図5の照明つき吸入グリル54が使用されて
いる。
【0043】二階用室内供給配管42は、室内各部に向け
て複数本設けられている。各々は二階用換気ユニット22
から二階居室まで延長されているが、各々の室内側端は
各居室に付設された室内収納部の天井面に配置されてい
る。すなわち、二階用室内供給配管42のうち1本は室内
収納部であるクローゼット71の天井面に設置され、残る
2本は室内収容部である押入73,74の天井面に設置され
ている。ここで、クローゼット71はいわゆるウォークイ
ン形式であり、その天井には前述した図5の照明つき給
気グリル43を使用することが望ましい。一方、押入73,7
4に設置されるほうは図6の照明なしの給気グリル43Aで
差し支えない。
【0044】ところで、前記換気ユニット本体20は、電
動モーターと、この電動モーターにより回転する多数の
羽根とからなり、回転する羽根により発生する強制的な
空気の流れを利用して、配管の内部の空気を強制的に移
動させることができるものである。すなわち、外部吸入
口30の空気を室内供給配管40に向かって、或いは室内吸
入配管50からの空気を外部排気口60に向かって強制的に
移動させることができるものである。具体的には、特に
図示しないが、羽根車の回転に伴って気体の遠心力を利
用し、気体を圧送するターボファンと、このターボファ
ンからの吹き出し流路を形成するケーシングとを備えて
いるものである。
【0045】また、前記換気ユニット本体20は、特に図
示しないが、室内側に位置する室内吸入配管50から吸入
されて外部排気口60から屋外に排出される空気と、屋外
側に位置する外部吸入口30から吸入されて室内供給配管
40から室内に供給される空気との間で、熱交換をする熱
交換部を備えている。この熱交換部は、屋外に排出され
る空気と室内に供給される空気とで内部の空気を直接、
混合させることなく、熱の移動のみを行うことができる
ものである。具体的には、熱伝導率が大きな金属や樹脂
等からなるストロー状の極細薄肉円筒管を多数、配列し
たものである。そして、屋外に排出される空気と室内に
供給される空気とのいずれか一方をストロー状の円筒管
の内部を通過させ、他方をその円筒管の周囲を通過させ
るような構造のものである。これにより、屋外に排出さ
れる空気と、室内に供給される空気とで温度差がある場
合に温度が高い方の熱が薄肉円筒管を介して温度が低い
方に伝わるように形成されている。
【0046】また、換気ユニット本体20は、特に図示し
ないが、室内側に位置する室内吸入配管50から吸入され
て外部排気口60から屋外に排出される空気と、屋外側に
位置する外部吸入口30から吸入されて室内供給配管40か
ら室内に供給される空気との間で、空気中に含まれる水
分の交換をする水分交換部を備えている。この水分交換
部は、屋外に排出される空気と室内に供給される空気と
で内部の空気を直接、混合させることなく、水分の移動
のみを行うことができるものである。具体的には、水分
を吸湿し易い和紙や化学繊維等の吸湿材料からなるスト
ロー状の極細薄肉円筒管を多数、配列したものである。
そして、吸気と排気とのいずれか一方をストロー状の円
筒管の内部を通過させ、他方をその円筒管の周囲を通過
させるような構造のものである。これにより、屋外に排
出される空気と、室内に供給される空気とのいずれか一
方が水分を多く含んだ空気であって、他方が乾燥した空
気の場合に水分を多く含んだ方の空気中の水分が吸湿材
料からなる薄肉円筒管を介して湿度が低い方に伝わるよ
うに形成されている。
【0047】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。本実施の形態によれば、外部吸入口
30から建物の外部の空気を吸入し、吸入した空気は、換
気ユニット本体20を介して室内供給配管40により建物の
同一フロアの室内に供給する。これにより、建物外部の
新鮮な空気を同一フロアの室内に供給することができ
る。そして、室内の空気は、室内吸入配管50から換気ユ
ニット本体20に吸入され、そこから外部排気口60によ
り、建物の外部に排出される。これにより、室内の空気
を建物の外部に排出することができる。したがって、建
物の内部の室内の空気と、建物の外部の空気との一部を
交換することができ、いわゆる同一フロアにおける室内
の換気をすることができる。
【0048】そして、本実施の形態に係るセントラル換
気装置10は、建物の一階と、二階との各フロア毎に独立
して形成されている。このため、一階フロアと二階フロ
アとの間の縦方向に空気の供給或いは排気用の配管を通
す必要がなく、かかる縦方向の配管をフロア間に通すた
めのスペースを設ける必要がない。これにより、かかる
縦方向の配管スペースのために、居住空間が狭くなるこ
ともなく、建物の内部空間の有効利用を図ることができ
る。また、かかる縦方向の配管を必要としないため、配
管の総延長も短くすることができ、配管コストも抑える
ことができる。また、配管の総延長も短くなり、各フロ
アのみの換気能力さえあれば足りるため、各フロアに設
ける換気ユニット本体20の能力も建物の全ての室内の換
気をする、いわゆる全館換気と比較して小型のものにす
ることができる。
【0049】そして、一階と二階との各フロア毎に独立
して形成するため、建物が三階建て以上のものとなって
も、同じ配管、機器、設備を各フロア毎に形成すれば足
り、三階建て以上の建物にも容易に対応することができ
る。また、二階建てを三階建て以上に増改築するような
場合にも、同一の装置を組み込むだけで、容易に対応す
ることができる。更に、前記室内供給配管の室内側開口
(43)および前記室内吸入配管の室内側開口(54)はそれぞ
れ平面視で前記建物の外周縁近傍領域より内側部位に配
置されているため、各フロアにおける天井に沿った配管
を短縮することができるとともに、外壁近傍の構造の簡
略化を図ることができる。
【0050】本実施形態では、前記室内供給配管の室内
側開口(43)および前記室内吸入配管の室内側開口(54)の
何れかは室内区画の天井面の略中央に配置したので、室
内区画における空気供給または吸入を当該室内に対して
一様に行うことができる。また、一般に天井中央に設置
される天井照明器具との一括化により外観性を向上する
こともできる。
【0051】特に、前記室内区画の天井面の略中央に配
置された前記室内供給配管の室内側開口(43)または前記
室内吸入配管の室内側開口(54)は前記天井面に設置され
る照明器具と一体に設置したので、照明器具との一体化
により、外観性を向上できるとともに、施工も一括して
行える。
【0052】特に、前記照明器具と一体化された前記室
内供給配管の室内側開口(43)または前記室内吸入配管の
室内側開口(54)は照明部分と通気部分とを有する照明付
き給気グリル(43)または照明付き吸入グリル(54)である
としたので、照明器具との一体化を確実に行え、器具の
一体化により施工性を一層向上できる。
【0053】本実施形態では、前記室内吸入配管(50)は
一フロアに複数設置され、各室内吸入配管の室内側開口
(54)は前記フロアに設定された重点換気区画(75等)内に
配置したので、重点換気区画の各々から室内空気の吸入
を行うことで、臭気や湿気などが他の部屋等に影響する
ことを回避することができ、換気性能および快適さを更
に向上することができる。特に、重点換気区画として
は、キッチン(79)、トイレ(76)、洗面所(75)、浴室(7
7)、脱衣室および洗濯機室(78)など、臭気が発生しがち
な部屋、湿気や蒸気が発生しがちな部屋を設定したの
で、これらの区画からの臭気や湿気を確実に排出でき、
かつ他の居室等への回り込みを回避することができる。
なお、重点換気区画としては、日曜大工や趣味の工作あ
るいは芸術製作のアトリエ等、溶剤の蒸気やその他のガ
スが発生する部屋等も設定することができる。
【0054】本実施形態では、前記室内供給配管(40)は
一フロアに複数設置され、各室内供給配管の室内側開口
(43)は前記フロアに設定された室内収納部(71等)に配置
したので、室内供給配管(40)を、室内側から見えないよ
うに室内収納部(71等)の内部に隠すことができ、室内外
観を良好なものにすることができる。そして、室内収納
部(71等)を介して、室内に向かって新鮮な空気を供給す
ることができるため、室内収納部(71等)の換気も同時に
行うことができる。特に、室内収納部として、クローゼ
ット71や押入73,72等を設定したので、これらに給気グ
リル43等を隠し、同時にこれらにおける換気性能も確保
することができる。
【0055】本実施形態では、前記換気ユニット本体(2
0)には、前記屋外から空気を吸入する外部吸入口(30)お
よび前記屋外へ空気を排出する外部排気口(60)が直接設
けられるとしたので、屋外に至る配管を省略することが
でき、構造を簡略化できる。
【0056】特に、一階においては、換気ユニット本体
(20)は屋外に面した壁体に沿って設置され、前記外部吸
入口および外部排気口は前記壁体に設置されているとし
たので、換気ユニット本体(20)を天井等に支持する必要
がなく、通常は構造が簡略な天井に補強構造等を追加す
る必要がない。一方、壁体には所期の構造強度が必要で
あり、天井支持にする場合よりも換気ユニット本体(20)
を支持するための補強等が容易にできる。更に、換気ユ
ニット本体(20)を屋外に面した壁体に設置することで、
前述した外部吸入口(30)および外部排気口(60)を換気ユ
ニット本体(20)に直接設ける構造を簡単に実現できる。
【0057】一方、二階においては、前記換気ユニット
本体(20)は軒先の天井裏に設置され、前記外部吸入口お
よび外部排気口は直下の軒天に設置されているとしたの
で、通常の室内天井よりも小さな軒先構造部分での補強
となるため、補強構造を小規模で済ますことができる。
また、換気ユニット本体(20)を軒天に面して設置するこ
とで、前述した外部吸入口(30)および外部排気口(60)を
換気ユニット本体(20)に直接設ける構造を簡単に実現で
きる。
【0058】そして、本実施の形態に係る換気ユニット
本体20は、屋外に排出される空気と、室内に供給される
空気との間で熱交換をする熱交換部を備えている。この
ため、室内を暖房した状態においては、室内から屋外に
排気される暖かい空気は、熱交換部により熱が吸収さ
れ、その吸収された熱は、屋外の冷たい空気が屋外から
室内に吸い込まれる空気に加えられる。これにより、室
内には、屋外より温度が高い空気が送られることとな
り、暖房状態における熱効率の低下を抑えることができ
る。
【0059】一方、室内を冷房した状態においては、屋
外から室内に吸い込まれた暖かい空気は、熱交換部によ
り熱が吸収され、その熱は、室内の冷やされた空気が室
内から屋外に排出される空気に加えられる。これによ
り、室内には、屋外より温度が低い空気が送られること
となり、冷房状態における熱効率の低下を抑えることが
できる。
【0060】さらに、この換気ユニット本体20は、屋外
から室内に吸い込まれた空気と、室内から屋外に排出さ
れる空気との間で空気中に含まれる水分の交換をする水
分交換部を備えている。このため、室内の湿度が高い状
態において、室内から屋外に排気される水分を多く含ん
だ空気は、水分交換部により水分が吸収され、その吸収
された水分は、屋外の乾燥した空気が屋外から室内に吸
い込まれるときに乾燥した空気に加えられる。これによ
り、室内には、屋外より湿度が高い空気が送られること
となり、常に屋外より湿度が高い状態を維持することが
できる。
【0061】また、室内の湿度が低い状態においては、
屋外から室内に吸い込まれた水分を多く含んだ空気は、
水分交換部により水分が吸収され、その水分は、室内の
乾燥した空気が室内から屋外に排出されるときに加えら
れる。これにより、室内には、屋外より湿度が低い空気
が送られることとなり、室内の湿度を常に屋外より低い
状態に維持することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項
1,3または請求項6記載の発明によれば、上下フロア
間の配管スペースを不要とし、配管の総延長の短縮化、
換気ユニット本体の小型化を図ることができ、三階建て
以上の住宅にも容易に対応することができるセントラル
換気装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すものであって、セン
トラル換気装置を示す概略模式図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すものであって、セン
トラル換気装置を配置した建物を示す概略斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態を示すものであって、セン
トラル換気装置の一階の配管の配置を示す概略平面図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態を示すものであって、セン
トラル換気装置の二階の配管の配置を示す概略平面図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態を示すものであって、照明
付き給気グリルおよび照明付き吸入グリルを天井に取り
付けた状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の実施の形態を示すものであって、給気
グリルおよび吸入グリルを天井に取り付けた状態を示す
縦断面図である。
【図7】従来のセントラル換気装置を示す概略模式図で
ある。
【符号の説明】
10 セントラル換気装置 11 一階用セントラル換気装置 12 二階用セントラル換気装置 20 換気ユニット本体 21 一階用換気ユニット本体 22 二階用換気ユニット本体 30 外部吸入口 31 一階用外部吸入口 32 二階用外部吸入口 40 室内供給配管 41 一階用室内供給配管 42 二階用室内供給配管 43 照明付き給気グリル 43A 給気グリル 50 室内吸入配管 51 一階用室内吸入配管 52 二階用室内吸入配管 53 一階用室内吸入口 54 照明付き吸入グリル 54A 吸入グリル 60 外部排気口 61 一階用外部排気口 62 二階用外部排気口 71 室内収納部であるクローゼット 72 室内収納部である押入 73 室内収納部である押入 74 天井 75 重点換気区画である洗面所 76 重点換気区画であるトイレ 77 重点換気区画である浴室 78 重点換気区画である脱衣室 79 重点換気区画であるキッチン 100 セントラル換気装置 110 換気ユニット本体 120 外部吸入配管 130 一階用室内供給配管 140 縦連結配管 150 二階用室内供給配管 160 室内排気配管 170 外部排気配管

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に複数のフロアを有する建物の室内
    を換気するために、室内と屋外との間を連通しかつ天井
    に沿って配置された筒状の配管と、この配管の内部にお
    ける強制的な空気の流れを形成する換気ユニット本体と
    が前記フロア毎に設置されたセントラル換気装置であっ
    て、 前記配管は前記換気ユニット本体により供給される空気
    を室内へ供給する室内供給配管と前記換気ユニット本体
    に室内の空気を吸入する室内吸入配管とを含み、 前記室内供給配管および前記室内吸入配管のうち何れか
    一方は一フロアに複数設けられ、前記何れか他方は一フ
    ロアに複数または一つ設けられ、 前記室内供給配管の室内側開口および前記室内吸入配管
    の室内側開口はそれぞれ平面視で前記建物の外周縁近傍
    領域より内側部位に配置されていることを特徴とするセ
    ントラル換気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のセントラル換気装置に
    おいて、前記室内供給配管の室内側開口および前記室内
    吸入配管の室内側開口の何れかは室内区画の天井面の略
    中央に配置されていることを特徴するセントラル換気装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のセントラル換気装置に
    おいて、前記室内区画の天井面の略中央に配置された前
    記室内供給配管の室内側開口または前記室内吸入配管の
    室内側開口は前記天井面に設置される照明器具と一体に
    設置されていることを特徴するセントラル換気装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のセントラル換気装置に
    おいて、前記照明器具と一体化された前記室内供給配管
    の室内側開口または前記室内吸入配管の室内側開口は照
    明部分と通気部分とを有する照明付き給気グリルまたは
    照明付き吸入グリルであることを特徴するセントラル換
    気装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までの何れかに記
    載のセントラル換気装置において、前記室内吸入配管は
    一フロアに複数設置され、各室内吸入配管の室内側開口
    は前記フロアに設定された重点換気区画内に配置されて
    いることを特徴するセントラル換気装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のセントラル換気装置に
    おいて、前記重点換気区画はキッチン、トイレ、洗面
    所、浴室、脱衣室、洗濯機室の少なくとも何れかを含む
    ことを特徴するセントラル換気装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までの何れかに記
    載のセントラル換気装置において、前記室内供給配管は
    一フロアに複数設置され、各室内供給配管の室内側開口
    は前記フロアに設定された室内収納部に配置されている
    ことを特徴とするセントラル換気装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までの何れかに記
    載のセントラル換気装置において、前記換気ユニット本
    体には、前記屋外から空気を吸入する外部吸入口および
    前記屋外へ空気を排出する外部排気口が直接設けられて
    いることを特徴するセントラル換気装置。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載のセントラル換気装置に
    おいて、前記換気ユニット本体は屋外に面した壁体に沿
    って設置され、前記外部吸入口および外部排気口は前記
    壁体に設置されていることを特徴するセントラル換気装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載のセントラル換気装置
    において、前記換気ユニット本体は軒先の天井裏に設置
    され、前記外部吸入口および外部排気口は直下の軒天に
    設置されていることを特徴するセントラル換気装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10までの何れか
    に記載のセントラル換気装置において、前記換気ユニッ
    ト本体は、室内側に位置する室内吸入配管から吸入され
    て外部排気口から屋外に排出される空気と、屋外側に位
    置する外部吸入口から吸入されて室内供給配管から室内
    に供給される空気との間で、熱交換をする熱交換部を備
    えたことを特徴とするセントラル換気装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11までの何れか
    に記載のセントラル換気装置において、前記換気ユニッ
    ト本体は、室内側に位置する室内吸入配管から吸入され
    て外部排気口から屋外に排出される空気と、屋外側に位
    置する外部吸入口から吸入されて室内供給配管から室内
    に供給される空気との間で、空気中に含まれる水分の交
    換をする水分交換部を備えたことを特徴とするセントラ
    ル換気装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項12までの何れか
    に記載のセントラル換気装置において、前記建物が一戸
    建ての住宅であることを特徴とするセントラル換気装
    置。
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