JP2002098317A - 灰溶融炉における溶融メタル水砕装置 - Google Patents

灰溶融炉における溶融メタル水砕装置

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JP2002098317A
JP2002098317A JP2000292155A JP2000292155A JP2002098317A JP 2002098317 A JP2002098317 A JP 2002098317A JP 2000292155 A JP2000292155 A JP 2000292155A JP 2000292155 A JP2000292155 A JP 2000292155A JP 2002098317 A JP2002098317 A JP 2002098317A
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ash melting
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Akira Noma
野間  彰
Keita Inoue
敬太 井上
Tetsuo Sato
鉄雄 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水蒸気爆発を確実に防止することができる灰
溶融炉における溶融メタル水砕装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 水を動かす手段が装備されている。この
結果、溶融メタル13が動いている水中に落下するの
で、溶融メタル13が水に接触した際に発生する水蒸気
が逃げ易く、その水蒸気の圧力も逃げ易い。このため
に、水蒸気の圧力の閉じ込めによる水蒸気爆発を確実に
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、都市
ごみなどを焼却した際に生じる灰(焼却灰および飛灰か
らなる)を溶融する灰溶融炉において、その灰を溶融し
た際に生成された溶融メタルを水砕する装置に係り、特
に、溶融メタルを水砕する際に、水蒸気爆発を確実に防
止することができる灰溶融炉における溶融メタル水砕装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】灰溶融炉は、一般に、灰溶融炉本体と、
出滓口とから構成されている。この灰溶融炉は、灰の体
積を減少させ、かつ、灰に含まれる重金属類を不溶化無
害化するために、灰を前記灰溶融炉本体中において高温
で溶融して溶融スラグおよび溶融メタルとなし、その溶
融スラグおよび溶融メタルを前記出滓口から前記灰溶融
炉本体の外部に排出して処理するものである。
【0003】ここで、前記溶融メタルは、水砕槽中に落
下させて水砕槽中の水で受けて水砕されて処理される。
この種の灰溶融炉における溶融メタル水砕装置として
は、たとえば、特開平11−108331号公報に記載
のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
灰溶融炉における溶融メタル水砕装置は、溶融メタルを
水砕槽中にただ単に落下させて水砕するものである。こ
のために、溶融メタルを水砕する際に、水蒸気爆発を起
こす可能性がある。
【0005】この発明は、溶融メタルを水砕する際に、
水蒸気爆発を確実に防止することができる灰溶融炉にお
ける溶融メタル水砕装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる発明は、水を動かす手段が装備
されており、前記水動手段により動かされている水で前
記溶融メタルを受けて水砕する、ことを特徴とする。
【0007】この結果、請求項1にかかる発明は、上記
の構成により、溶融メタルが動いている水中に落下する
ので、溶融メタルが水に接触した際に発生する水蒸気が
逃げ易く、その水蒸気の圧力も逃げ易い。このために、
水蒸気の圧力の閉じ込めによる水蒸気爆発を確実に防止
することができる。
【0008】また、請求項2にかかる発明は、水動手段
が出滓口と水砕槽との間に設置された流水樋であって、
出滓口から排出された溶融メタルを流水樋の流水で一旦
受けてから水砕槽中に流水と共に落下させる、ことを特
徴とする。
【0009】この結果、請求項2にかかる発明は、出滓
口と水砕槽との間に樋を設置し、その樋に水を流すだけ
の簡単な構造で、水蒸気爆発を確実に防止することがで
きる。
【0010】また、請求項3にかかる発明は、水動手段
が水砕槽に設けられた水泡発生器であって、出滓口から
排出された溶融メタルを水泡発生器により発生された水
砕槽中の水泡で受ける、ことを特徴とする。
【0011】この結果、請求項3にかかる発明は、水砕
槽に水泡発生器を設けただけの簡単な構造で、水蒸気爆
発を確実に防止することができる。しかも、水砕槽に水
泡発生器を設けるので、水泡発生器の設置スペースを省
略できる。
【0012】また、請求項4にかかる発明は、水動手段
が水砕槽に設けられた水流発生器であって、出滓口から
排出された溶融メタルを水流発生器により発生された水
砕槽中の流水で受ける、ことを特徴とする。
【0013】この結果、請求項4にかかる発明は、請求
項3にかかる発明とほぼ同様に、水砕槽に水流発生器を
設けただけの簡単な構造で、水蒸気爆発を確実に防止す
ることができる。しかも、水砕槽に水流発生器を設ける
ので、水流発生器の設置スペースを省略できる。
【0014】また、請求項5にかかる発明は、水動手段
が水砕槽に設けられた噴水器であって、出滓口から排出
された溶融メタルを噴水器により噴射された水砕槽の噴
水で受ける、ことを特徴とする。
【0015】この結果、請求項5にかかる発明は、請求
項3にかかる発明および請求項4にかかる発明とほぼ同
様に、水砕槽に噴水器を設けただけの簡単な構造で、水
蒸気爆発を確実に防止することができる。しかも、水砕
槽に噴水器を設けるので、噴水器の設置スペースを省略
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる灰溶融炉
における溶融メタル水砕装置の実施の形態のうちの4例
を添付図面を参照して説明する。なお、この実施の形態
によりこの灰溶融炉における溶融メタル水砕装置が限定
されるものではない。
【0017】(灰溶融炉の構成の説明)図1は、この発
明にかかる灰溶融炉における溶融メタル水砕装置の実施
の形態1を示す。図において、1は灰溶融炉本体であ
る。この灰溶融炉本体1の炉壁の内側には、耐火レンガ
などの耐火物2が張設されている。一方、この灰溶融炉
本体1の炉壁の外側には、水冷ジャケット3が設けられ
ている。また、この灰溶融炉本体1の内部の底面4は、
構造強度を高めるために湾曲している。さらに、この灰
溶融炉本体1には、還元ガス(N2 ガス)供給手段(図
示せず)が接続されている。
【0018】前記灰溶融炉本体1の上部中央には、中空
カーボン製の−の主電極5がスリーブ14を介して貫通
して設けられている。一方、前記灰溶融炉本体1の底部
中央には、同じく、カーボン製の+の電極6が設けられ
ている。この−の主電極5と+の電極6とは、電源(図
示せず)に接続されている。
【0019】前記灰溶融炉本体1の一側には、灰投入口
7が設けられている。一方、前記灰溶融炉本体1の他側
には、出滓口8および出滓樋9が設けられている。な
お、この出滓樋9は、耐火レンガなどの耐火物や水冷銅
ブロックなどから構成されている。
【0020】前記灰溶融炉本体1の底部は、床10に、
ヒンジ機構11およびシリンダ12を介して、前記灰投
入口7側から前記出滓口8および出滓樋9側にかけて傾
動可能に保持されている。なお、図示の例は、ヒンジ機
構11が前記出滓口8および出滓樋9側に、一方、シリ
ンダ12が灰投入口7側に配置されているが、その逆
に、シリンダ12が前記出滓口8および出滓樋9側に、
一方、ヒンジ機構11が灰投入口7側に配置されていて
も良い。
【0021】前記灰溶融炉本体1の灰投入口7には、ホ
ッパ(図示せず)とスクリューフィダー(図示せず)と
から構成されている灰供給手段(図示せず)が接続され
ている。この灰供給手段は、ホッパとスクリューフィダ
ーとにより、灰(図示せず)を前記灰溶融炉本体1中に
所定量連続的に供給するものである。
【0022】前記灰は、前処理系において、都市ごみな
どを焼却炉(図示せず)で焼却した際に生じる焼却灰
(なお、選別機により選別された焼却灰の場合もある)
および飛灰からなる。
【0023】前記灰溶融炉本体1の出滓口8および出滓
樋9側には、スラグ排出系のスラグ排出手段(図示せ
ず)が配置されている。前記灰溶融炉本体1から排出さ
れた溶融スラグ(図示せず)は、前記スラグ排出手段に
より、スラグ排出系に排出され、このスラグ排出系にお
いて、固化、粒子化(約5mm角以下の砂状)されて
(もしくはそのまま)有効再利用される。なお、前記ス
ラグ排出系としては、モールドコンベア(図示せず)式
と、水砕槽(図示せず)式とがある。
【0024】前記灰溶融炉本体1の出滓口8および出滓
樋9側には、排ガス処理系(図示せず)が配置されてい
る。この排ガス処理系は、前記灰溶融炉本体1中におい
て、灰を溶融した際に生成されるガス(すなわち、可燃
ガスであって、主に、CO、H2 など)を二次燃焼さ
せ、また、冷却し、さらに、無害化(消石灰、活性炭、
バグフィルタ、湿式洗煙などを介して無害化)して大気
に排出するものである。
【0025】前記灰溶融炉本体1の出滓口8および出滓
樋9の下方には、水砕槽15が設置されている。この水
砕槽15は、前記出滓口8および前記出滓樋9から排出
された溶融メタル13を水砕するものである。この水砕
槽15は、水槽16と、その水槽16中に水17を張っ
てなるものである。
【0026】(灰溶融炉の作動の説明)以下、上記の構
成からなる灰溶融炉の作動について説明する。
【0027】まず、灰溶融炉本体1中に灰を供給し、電
極5、6に電流を供給する。すると、プラズマアークに
より、灰が加熱されて溶融し、溶融スラグと重金属類の
溶融メタル13となる。その溶融メタル13は、溶融ス
ラグよりも重量が重いので、溶融スラグより下方に灰溶
融炉本体1の底面4側に溜まる。一方、溶融スラグは、
溶融メタル13よりも重量が軽いので、溶融メタル13
よりも上方に溜まる。その溶融スラグが溜まると、オー
バーフローにより、灰溶融炉本体1の出滓口8から出滓
樋9を経てスラグ排出手段に排出される。
【0028】灰の溶融が進み、溶融メタル13の堆積量
が増し、溶融スラグの堆積量が減少すると、スラグの電
気抵抗が低下する。そこで、灰の供給を一旦停止し、シ
リンダ12を伸長させて灰溶融炉本体1を傾動させ、灰
溶融炉本体1中の残留溶融スラグおよび溶融メタル13
を出滓口8および出滓樋9から灰溶融炉本体1の外、す
なわち、水砕槽15に排出させる。排出された残留溶融
スラグは、前記の通り、有効再利用され、また、溶融メ
タル13も同様に有効再利用される。
【0029】灰溶融炉本体1中の残留溶融スラグおよび
溶融メタル13の排出が完了した時点で、シリンダ12
を収縮させて灰溶融炉本体1を傾動させて元の状態に復
帰させる。そして、灰の供給を開始することにより、灰
の溶融が再開される。
【0030】ここで、灰溶融炉においては、溶融メタル
13を水砕する際に、水蒸気爆発が起きないようにする
ことが重要事項である。以下、この発明にかかる灰溶融
炉における溶融メタル水砕装置の実施の形態について説
明する。
【0031】(実施の形態1の説明)前記出滓口8およ
び前記出滓樋9と前記水砕槽15との間には、樋(流水
樋)18が設置されている。その樋18には、水19が
流されている。この樋18の水19は、前記水砕槽15
に注ぎ込む。
【0032】この実施の形態1における溶融メタル水砕
装置は、以上の如き構成からなり、以下、その作動につ
いて説明する。
【0033】樋18に水19を流している状態におい
て、灰溶融炉本体1中の溶融メタル13を出滓口8およ
び出滓樋9から外部に排出する。すると、溶融メタル1
3は、流水樋18の流水19で一旦受けられて、その流
水19と共に、水砕槽15中に落下する。
【0034】このとき、溶融メタル13が流水19、す
なわち、動いている水19で一旦受けて水砕されるの
で、溶融メタル13が水19に接触した際に発生する水
蒸気が逃げ易く、その水蒸気の圧力も逃げ易い。このた
めに、水蒸気の圧力の閉じ込めによる水蒸気爆発を確実
に防止することができる。
【0035】特に、この実施の形態1における溶融メタ
ル水砕装置は、出滓口8および出滓樋9と水砕槽15と
の間に樋18を設置し、その樋18に水19を流すだけ
の簡単な構造で、水蒸気爆発を確実に防止することがで
きる。
【0036】(実施の形態2の説明)図2は、この発明
にかかる灰溶融炉における溶融メタル水砕装置の実施の
形態2を示す。図中、図1と同符号は同一のものを示
す。
【0037】前記水砕槽15には、水泡発生器(図示せ
ず)が設けられている。この水泡発生器により水砕槽1
5中において、水泡20が発生する。
【0038】この実施の形態2における溶融メタル水砕
装置は、以上の如き構成からなるので、出滓口8および
出滓樋9から排出された溶融メタル13が水泡発生器に
より発生された水砕槽15中の水泡20で受けられる。
このために、前記実施の形態1とほぼ同様の作用効果を
達成することができる。
【0039】すなわち、溶融メタル13が動いている
水、水泡20で一旦受けて水砕されるので、溶融メタル
13が水泡20に接触した際に発生する水蒸気が逃げ易
く、その水蒸気の圧力も逃げ易い。このために、水蒸気
の圧力の閉じ込めによる水蒸気爆発を確実に防止するこ
とができる。
【0040】特に、この実施の形態2における溶融メタ
ル水砕装置は、水砕槽15に水泡発生器を設けただけの
簡単な構造で、水蒸気爆発を確実に防止することができ
る。しかも、水砕槽15に水泡発生器を設けるので、水
泡発生器の設置スペースを省略できる。
【0041】(実施の形態3の説明)図3および図4
は、この発明にかかる灰溶融炉における溶融メタル水砕
装置の実施の形態3を示す。図中、図1および図2と同
符号は同一のものを示す。
【0042】前記水砕槽15には、水流発生器21が設
けられている。この水流発生器21は、図4に示すよう
に、水砕槽15の中央に設けた仕切り壁22と一対のス
クリュー23とから構成されている。前記一対のスクリ
ュー23を駆動させることにより前記水砕槽15中にお
いて、図4において、時計方向周りの水流24(実線矢
印にて示す)が発生する。
【0043】この実施の形態3における溶融メタル水砕
装置は、以上の如き構成からなるので、出滓口8および
出滓樋9から排出された溶融メタル13が水流発生器2
1により発生された水砕槽15中の水流24、すなわ
ち、実線矢印方向に流れる水で受けられる。このため
に、前記実施の形態1および前記実施の形態2とほぼ同
様の作用効果を達成することができる。
【0044】すなわち、溶融メタル13が動いている
水、水流24で一旦受けて水砕されるので、溶融メタル
13が流れる水に接触した際に発生する水蒸気が逃げ易
く、その水蒸気の圧力も逃げ易い。このために、水蒸気
の圧力の閉じ込めによる水蒸気爆発を確実に防止するこ
とができる。
【0045】特に、この実施の形態3における溶融メタ
ル水砕装置は、水砕槽15に仕切り壁22および一対の
スクリュー23からなる水流発生器21を設けただけの
簡単な構造で、水蒸気爆発を確実に防止することができ
る。しかも、水砕槽15に水流発生器21を設けるの
で、水流発生器21の設置スペースを省略できる。
【0046】(実施の形態4の説明)図5は、この発明
にかかる灰溶融炉における溶融メタル水砕装置の実施の
形態4を示す。図中、図1〜図4と同符号は同一のもの
を示す。
【0047】前記水砕槽15には、噴水発生器(図示せ
ず)が設けられている。この噴水発生器により水砕槽1
5中において、噴水25が発生する。
【0048】この実施の形態4における溶融メタル水砕
装置は、以上の如き構成からなるので、出滓口8および
出滓樋9から排出された溶融メタル13が噴水発生器に
より発生された水砕槽15の噴水25で受けられる。こ
のために、前記実施の形態1および前記実施の形態2お
よび前記実施の形態3とほぼ同様の作用効果を達成する
ことができる。
【0049】すなわち、溶融メタル13が動いている
水、噴水25で一旦受けて水砕されるので、溶融メタル
13が噴水25に接触した際に発生する水蒸気が逃げ易
く、その水蒸気の圧力も逃げ易い。このために、水蒸気
の圧力の閉じ込めによる水蒸気爆発を確実に防止するこ
とができる。
【0050】特に、この実施の形態4における溶融メタ
ル水砕装置は、水砕槽15に噴水発生器を設けただけの
簡単な構造で、水蒸気爆発を確実に防止することができ
る。しかも、水砕槽15に噴水発生器を設けるので、噴
水発生器の設置スペースを省略できる。
【0051】(実施の形態1、2、3、4以外の例)な
お、前記実施の形態1、2、3、4において、溶融メタ
ル13の排出手段としては、灰溶融炉本体1傾動式のも
のが開示されている。すなわち、灰溶融炉本体1を傾動
させて溶融メタル13を出滓口8および出滓樋9から排
出するものが開示されている。ところが、この発明にお
いては、溶融メタル13の排出手段として、ゲート式の
ものであっても良い。すなわち、灰溶融炉本体は固定式
であって、出滓口にゲートが開閉可能に設けられたもの
であっても良い。
【0052】ここで、この発明においては、水の重量:
溶融メタル13の重量=30:1となるように、水の流
量が必要である。前記重量比以上(水の重量の方を大と
する)であれば、水蒸気爆発を確実に防止することがで
きることを、経験的に確認されている。
【0053】
【発明の効果】以上から明らかなように、この発明にか
かる灰溶融炉における溶融メタル水砕装置(請求項1)
によれば、溶融メタルが動いている水中に落下するの
で、溶融メタルが水に接触した際に発生する水蒸気が逃
げ易く、その水蒸気の圧力も逃げ易い。このために、水
蒸気の圧力の閉じ込めによる水蒸気爆発を確実に防止す
ることができる。
【0054】また、この発明にかかる灰溶融炉における
溶融メタル水砕装置(請求項2)によれば、出滓口と水
砕槽との間に樋を設置し、その樋に水を流すだけの簡単
な構造で、水蒸気爆発を確実に防止することができる。
【0055】また、この発明にかかる灰溶融炉における
溶融メタル水砕装置(請求項3)によれば、水砕槽に水
泡発生器を設けただけの簡単な構造で、水蒸気爆発を確
実に防止することができる。しかも、水砕槽に水泡発生
器を設けるので、水泡発生器の設置スペースを省略でき
る。
【0056】また、この発明にかかる灰溶融炉における
溶融メタル水砕装置(請求項4)によれば、水砕槽に水
流発生器を設けただけの簡単な構造で、水蒸気爆発を確
実に防止することができる。しかも、水砕槽に水流発生
器を設けるので、水流発生器の設置スペースを省略でき
る。
【0057】また、この発明にかかる灰溶融炉における
溶融メタル水砕装置(請求項5)によれば、水砕槽に噴
水器を設けただけの簡単な構造で、水蒸気爆発を確実に
防止することができる。しかも、水砕槽に噴水器を設け
るので、噴水器の設置スペースを省略できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の灰溶融炉における溶融メタル水砕装
置の実施の形態1を示す一部縦断面図である。
【図2】この発明の灰溶融炉における溶融メタル水砕装
置の実施の形態2を示す一部縦断面図である。
【図3】この発明の灰溶融炉における溶融メタル水砕装
置の実施の形態3を示す一部縦断面図である。
【図4】同じく、水砕槽の平面図である。
【図5】この発明の灰溶融炉における溶融メタル水砕装
置の実施の形態4を示す一部縦断面図である。
【符号の説明】
1 灰溶融炉本体 2 耐火物 3 水冷ジャケット 4 底面 5 −の主電極 6 +の電極 7 灰投入口 8 出滓口 9 出滓樋 10 床 11 ヒンジ機構 12 シリンダ 13 溶融メタル 14 スリーブ 15 水砕槽 16 水槽 17 水 18 樋(流水樋) 19 水(流水) 20 水泡 21 水流発生器 22 仕切り壁 23 スクリュー 24 水流 25 噴水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 鉄雄 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜製作所内 Fターム(参考) 3K061 NB05 NB11 NC03 4D004 AA36 AA37 CA04 CA29 CA43 CB13 CB43 CC01 CC03 4K063 AA06 AA12 BA13 CA02 HA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灰を溶融して溶融スラグおよび溶融メタ
    ルとなす灰溶融炉本体と、前記灰溶融炉本体に設けら
    れ、前記溶融スラグまたは溶融メタルを前記灰溶融炉本
    体から排出する出滓口と、前記出滓口から排出された前
    記溶融メタルを水砕する水砕槽とを有する灰溶融炉にお
    いて、 水を動かす手段が装備されており、前記水動手段により
    動かされている水で前記溶融メタルを受けて水砕する、
    ことを特徴とする灰溶融炉における溶融メタル水砕装
    置。
  2. 【請求項2】 前記水動手段は、前記出滓口と前記水砕
    槽との間に設置された流水樋であって、前記出滓口から
    排出された前記溶融メタルを前記流水樋の流水で一旦受
    けてから前記水砕槽中に流水と共に落下させる、ことを
    特徴とする請求項1に記載の灰溶融炉における溶融メタ
    ル水砕装置。
  3. 【請求項3】 前記水動手段は、前記水砕槽に設けられ
    た水泡発生器であって、前記出滓口から排出された前記
    溶融メタルを前記水泡発生器により発生された前記水砕
    槽中の水泡で受ける、ことを特徴とする請求項1に記載
    の灰溶融炉における溶融メタル水砕装置。
  4. 【請求項4】 前記水動手段は、前記水砕槽に設けられ
    た水流発生器であって、前記出滓口から排出された前記
    溶融メタルを前記水流発生器により発生された前記水砕
    槽中の流水で受ける、ことを特徴とする請求項1に記載
    の灰溶融炉における溶融メタル水砕装置。
  5. 【請求項5】 前記水動手段は、前記水砕槽に設けられ
    た噴水器であって、前記出滓口から排出された前記溶融
    メタルを前記噴水器により噴射された前記水砕槽中の噴
    水で受ける、ことを特徴とする請求項1に記載の灰溶融
    炉における溶融メタル水砕装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004050136A (ja) * 2002-07-23 2004-02-19 Nippon Steel Corp 廃棄物溶融処理におけるスラグ水砕処理設備
JP2005147592A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Ebara Corp 廃棄物溶融炉の溶融物排出方法、溶融物排出装置及び廃棄物溶融処理設備
JP2018528322A (ja) * 2015-06-29 2018-09-27 アーバンゴールド ゲーエムベーハー 電気及び/又は電子スクラップ又は部品の冶金処理のための装置及び構成及びそれらの使用及び電気及び/又は電子スクラップ又は部品の冶金処理のための方法

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