JP2002013719A - 灰溶融炉及び灰溶融処理方法 - Google Patents

灰溶融炉及び灰溶融処理方法

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JP2002013719A
JP2002013719A JP2000192516A JP2000192516A JP2002013719A JP 2002013719 A JP2002013719 A JP 2002013719A JP 2000192516 A JP2000192516 A JP 2000192516A JP 2000192516 A JP2000192516 A JP 2000192516A JP 2002013719 A JP2002013719 A JP 2002013719A
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melting
melting furnace
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JP2000192516A
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English (en)
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Nobuki Uta
信喜 宇多
Hiroyuki Katayama
博幸 片山
Hiroshi Sagawa
佐川  寛
Yasumasa Oya
泰昌 大家
Katsuhiko Hamada
勝彦 浜田
Kenji Matsuda
健志 松田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般産業廃棄物や産業廃棄物の焼却炉から排
出される灰を溶融する灰溶融炉及び灰溶融処理方法を提
供することを課題とする。 【解決手段】 溶融バス11内で灰12を溶融するステ
ンレス製の溶融炉本体13と、上記溶融炉本体13を囲
繞する耐火材14と、該溶融炉本体13の周囲を加熱す
る加熱手段15と、上記溶融炉本体13内に攪拌空気1
6を導入する空気導入管17とを具備してなり、上記溶
融炉本体13の開口部20に仕切板21を垂設すると共
に、該仕切板21の一方側で灰12を投入して溶融バス
11内で溶融させると共に、上記仕切板21の他方側で
溶融スラグ22を流出口23よりオーバーフローさせつ
つ、溶融スラグ受け部24へ流出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般産業廃棄物や
産業廃棄物の焼却炉から排出される灰を溶融する灰溶融
炉及び灰溶融処理方法に関する。
【0002】
【背景技術】一般産業廃棄物や産業廃棄物の焼却炉から
排ガスとして同伴されずに排出される焼却灰(主灰)
は、鉄類,銅・アルミニウム等の非鉄金属、石、れんが
くず等のがれき類、灰類等である。この中から金属類を
除去したものはかさ比重が0.8〜1.2、融点1150〜
1400℃程度である。この焼却灰は、従来より、埋め
立て処理を行う他に、例えば灰溶融炉等を用いて高温溶
融した後、冷却固化してスラグ化している。この溶融炉
としては、例えばアーク式溶融炉やプラズマ式溶融炉等
の電気式溶融炉が種々提案されている。
【0003】ここで、上記アーク式溶融炉では、炉内に
貫入した黒鉛電極に交流電圧をかけることによりアーク
放電をおこさせて焼却灰を溶融するものであり、一方の
プラズマ式溶融炉では、プラズマトーチにより高温プラ
ズマを発生させ、この熱で焼却灰を溶融させている。
【0004】しかしながら、上記アーク式溶融炉では、
温度制御が難しいという問題があり、一方のプラズマ式
溶融炉では1万℃以上となり、熱帯流が大きくなると共
に、温度制御が困難であり、溶出部分の耐火材のメンテ
ナンスに問題がある。
【0005】また、耐火材と溶融スラグとが接触してい
るので、溶融スラグの出口近傍の耐火材の捕修等のメン
テナンスに時間を要するという問題がある。
【0006】以上の問題に鑑み、本発明は、温度制御が
容易であると共に、灰の溶融速度が大きく、しかも排ガ
ス量の排出の少ない灰溶融炉及び灰溶融処理方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の[請求項1]の灰溶融炉の発明は、一般産業廃棄物
や産業廃棄物の焼却炉から排出される灰を溶融する灰溶
融炉であって、溶融バス内で灰を溶融する導電性の容器
と、上記導電性の容器の周囲に設けられてなる耐火手段
と、上記導電性の容器の周囲を加熱する加熱手段と、上
記導電性の容器内に空気等の攪拌用気体を導入するガス
導入手段とを具備してなり、上記溶融炉の開口部に仕切
板を垂設すると共に、該仕切板の一方側で灰を投入し、
溶融させて溶融スラグを形成すると共に、上記仕切板の
他方側で溶融スラグを流出することを特徴とする。
【0008】[請求項2]の発明は、請求項1におい
て、上記加熱手段が高周波誘導加熱手段であることを特
徴とする。
【0009】[請求項3]の発明は、請求項1におい
て、上記加熱手段により900〜1300℃で加熱溶融
することを特徴とする。
【0010】[請求項4]の発明は、請求項1におい
て、上記導電性の容器の外周に不活性ガスを供給する不
活性ガス供給手段を設けてなることを特徴とする。
【0011】[請求項5]の発明は、請求項1におい
て、上記導電性の容器のスラグ界面部分を厚肉部とする
ことを特徴とする。
【0012】[請求項6]の発明は、請求項1におい
て、上記溶融表面を監視する液面監視手段を有すること
を特徴とする。
【0013】[請求項7]の発明は、請求項1におい
て、上記溶融炉が転炉方式であることを特徴とする。
【0014】[請求項8]の発明は、請求項1におい
て、上記導電性の容器の上部容器部分を切断して、2分
割し、別途用意した上部容器部分を差し替えてなること
を特徴とする。
【0015】[請求項9]の発明は、請求項1におい
て、上記灰がRDF(Refuse DerivedFuel :ゴミ固化
燃料)焼却灰であることを特徴とする。
【0016】[請求項10]の灰溶融処理方法の発明
は、一般産業廃棄物や産業廃棄物の焼却炉から排出され
る灰を溶融する灰溶融処理方法であって、請求項1乃至
8のいずれか一項の灰溶融炉を用いて灰を溶融し、オー
バーフローにより溶融スラグを排出すると共に、攪拌空
気等の気体(含、不活性ガス)を供給し、該気体を攪拌
しつつ灰を溶融することを特徴とする。
【0017】[請求項11]の発明は、請求項10にお
いて、灰性状及び/又は溶融バスの状態に応じて溶融助
剤を追加し、溶融温度を制御しつつ灰を溶融することを
特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 [第1の実施の形態]図1は本実施の形態にかかる灰溶
融炉の要部概略図であり、図2は灰溶融炉の全体の概略
図である。これらの図面に示すように、本実施の形態に
かかる灰溶融炉10は、溶融バス11内で灰12を溶融
する導電性の容器13と、上記導電性の容器13を囲繞
する耐火材14と、該導電性の容器13の周囲を加熱す
る加熱手段15と、上記導電性の容器13内に攪拌用気
体(含有、不活性ガス)16を導入する気体導入管17
とを具備してなり、上記導電性の容器13の開口部20
に仕切板21を垂設すると共に、該仕切板21の一方側
で灰12を投入して溶融バス11内で溶融させると共
に、上記仕切板21の他方側で溶融スラグ22を流出口
23よりオーバーフローさせつつ、溶融スラグ受け部2
4へ流出するようにしている。
【0019】上記装置においは、図1に示すように、加
熱手段15により溶融バス11内を900〜1300℃
とし、その中へ灰12を投入して溶融させるようにして
いる。
【0020】ここで、導電性の容器13内の溶融バス1
1は予め硼砂,炭酸ソーダ等の溶融助剤にてバスを形成
しておく。なお、上記溶融助剤は、溶融バス11の融点
を下げる働きがあるので、溶融運転中において、溶融バ
ス11の温度や投入する灰の性状に応じて適宜追加する
ようにすればよい。すなわち、融点の高い灰を投入する
場合には、硼砂,炭酸ソーダ等の溶融助剤により融点を
1300℃以下に下げるようにして、導電性の容器13
の高温による劣化を防止している。なお、SiO2 を多
く含むフライアッシュ等を溶融助剤の代わりに又は併用
して添加するようにしてもよい。
【0021】次に、気体導入管17より空気16を導入
して溶融バス11内を攪拌させておき、この中に灰12
を仕切板21の一方側から投入する。溶融した灰は溶融
スラグ22となる際、気体攪拌により内部で巻き込まれ
て溶融されることになる。溶融された溶融スラグ22は
仕切り板21の他方側に設けた流出口23によりオーバ
ーフロー方式で溶融スラグ受け部24へ排出される。こ
の結果、投入された灰12は上記仕切り板21により直
ちには流出口23へ流れることはなく、一度溶融バス1
1内で完全に溶融されて溶融スラグ22となってからオ
ーバーフローにより排出されることになる。この際、攪
拌用気体16の強制的な攪拌により灰12が溶融バス1
1に巻き込まれるようになるので、溶融速度が加速され
る。
【0022】上記加熱手段15は高周波加熱方式により
誘導加熱しているので、内部の溶融バス11の温度コン
トロールを確実に行うことができる。すなわち、溶融対
象物である灰12は絶縁物であるので、誘導加熱をする
ことができないが、導電性の容器13を加熱手段15の
高周波加熱により誘導加熱して溶融助剤等からなる高温
の溶融バス11を形成し、この流体的に溶けた溶融バス
11により、投入される灰12を次々に溶融している。
【0023】投入される灰12は溶融スラグ11の上面
側に浮遊するが、上述したように攪拌用気体16による
強制的な攪拌効果により、溶融バス11内に巻き込ま
れ、迅速に溶融されることになる。この結果、この強制
的な空気攪拌により灰12の溶融・攪拌効率が向上する
ので、溶融速度が大きなものとなる。例えば溶融する灰
としてRDF焼却灰を用いた場合、500kg/H以上
の溶融速度を保持することが可能となる。
【0024】次に全体を示す図2により灰処理システム
を説明する。図2に示すように、上記図1に示す溶融炉
10には、該導電性の容器13内に灰12を供給する灰
供給手段31と、溶融助剤32を供給する溶融助剤供給
手段33と、灰12及び溶融助剤32を搬送する灰投入
手段34と、導電性の容器13の表面を監視する炉頂部
に設けた液面監視手段35とが設けられており、導電性
の容器13及び耐火材14の下部側はケーシング30に
より囲繞されている。また、上記ケーシング30の底部
側には、耐火材開口部14a及びケーシング開口部30
aを介して排出される溶融スラグ22を捕集する溶融ス
ラグ受け部36が設けられている。
【0025】また、耐火材14には、導電性の容器13
の表面温度を測定する放射温度計37と、溶融炉内の圧
力及び温度を計測する圧力計38及び温度計39が各々
設けられている。また、溶融炉10から排出される未燃
焼ガス40は、炉上部側より排出されており、該排出さ
れた未燃焼ガス40は、二次空気41と共に燃焼させる
LPGバーナ等の燃焼炉42、排ガス43の温度を水ス
プレ手段44により下げる減温手段45及び排ガス中の
煤塵を除去する除塵手段46により清浄化され、送風機
47により外部へ排出されている。
【0026】なお、図2に示すように、燃焼炉42の燃
焼手段の出力、二次燃焼用の二次空気41の空気量、水
スプレ手段44の水スプレ量及び送風機47の風量は、
溶融炉内の上記圧力計38及び温度計39、減温手段内
のCO濃度計51、並びに除塵手段内の温度計52の測
定データ53を基にして制御手段54により各々制御さ
れている。
【0027】また、図2においては、導電性の容器13
と耐火材14との間には、不活性ガス供給管を介して不
活性ガスが供給されており、導電性の容器13の外表面
の酸素量を軽減して酸化を防止し、炉の減肉化の防止を
図っている。
【0028】このようなシステムにおいて、液面監視手
段35によりスラグ表面の流速又は流動状態を監視し
て、粘度が大きくなると(例えば流速1m/s以下)判
断した場合には、融点を下げる溶融助剤32を溶融助剤
供給手段33から搬送手段34を介して追加投入する。
また、導電性の容器13の側面を放射温度計37で測定
し、該測定データにより制御手段を介して高周波加熱手
段15の温度制御を行っている。
【0029】燃焼炉42から排出される未燃焼ガス中の
CO等をCO濃度計51により計測して、CO濃度が高
くなると、燃焼炉42のLPGバーナ等の出力を調整す
ると共に、必要に応じて二次空気41の供給量を大きく
して(バルブの開度を大きくする)、燃焼調整を行う。
また、上記除塵手段46へのガス温度を温度計52によ
り計測して設定温度より高い場合には、減温手段の水ス
プレ手段44の水スプレー量を調整する。逆に、温度が
低いような場合には、燃焼炉42のLPGバーナ出力を
調整してガス温度を上昇させ、除塵手段46の目詰まり
を防止する。さらに、炉内圧力を圧力計38により計測
し、負圧の維持が困難な場合には、送風機47の出力を
大きくして、排出ガス量を増大させ、内圧を低くする。
【0030】上記灰導電性の容器13はその底部形状を
逆円錐台状とすると共にその周囲をスカート部13aで
囲むようにしており、逆円錐台底部13bの位置はスカ
ート部13aの底部の位置よりもやや高くしている。こ
れは、仮に溶融炉が破断した場合においても炉の下部に
設けた溶融スラグ受け部36へ耐火材開口部14a及び
ケーシング開口部30aからの流出を容易にするためで
ある。なお、この際、図3に示すように、導電性の容器
13の下部スカート部13aにアーチ状の切込み部13
cを形成することにより、溶融スラグ22の排出をスム
ースに行うようにしている。
【0031】また、導電性の容器13からの溶融スラグ
22の排出や導電性の容器13の交換の際には、図4に
示すように、溶融炉本体を傾斜させて、内部の溶融スラ
グ全体を排出するようにすればよい。なお、この際、溶
融炉本体を図中矢印のように少し下げるようにして回転
するようにしてもよい。
【0032】本発明によれば、溶融スラグ22と耐火材
14とは従来のように接触することがなく、従来のよう
に耐火材の破損等が生じることがなくなる。これによ
り、大規模の耐火材の保守を極力低減することができ
る。また、高周波加熱により溶融バスの温度コントロー
ルが容易となり、溶融対象である灰12の融点近傍にお
いて溶融することができるので、灰を安定して高速で溶
融することができる。
【0033】また、導電性の容器13は所定期間連続し
て運転することが可能となり、また、導電性の容器13
は、極短時間で交換可能であるので、従来のように耐火
材を張り替えるような大規模な操業停止となるものでは
なく、全体としての処理効率が向上する。すなわち、本
発明ではメンテナンス頻度は導電性の容器13の交換の
みで済むので、運転稼働率が向上する。また、導電性の
容器13は交換後、例えば減肉部分の捕集処理を施すこ
とで、再度利用することも可能である。
【0034】また、本発明の溶融方式とすることで排ガ
スの発生量が少なくなり、排ガス処理システムのコンパ
クト化を図ることができると共に、発生するダイオキシ
ン類等の発生が極めて少ないものとなり、ダイオキシン
類の分解処理設備もコンパクト化を図ることができる。
【0035】さらに、本発明では、導電性の容器と耐火
材とが分離されていると共に、導電性の容器は開放方式
であるので、保守及びメンテナンスが容易なものとな
る。
【0036】[第2の実施の形態]図5は本発明の第2
の実施の形態の概略図である。本実施の形態では、図5
に示すように、導電性の容器13の上部開口部分近傍及
び溶融スラグの排出部分である排出口23の側面並びに
仕切板21に各々あて板61を設けて、厚肉部を形成し
てなるものである。なお、図5中、流出口23の斜線部
分はあて板61部分を示す。このあて板61を設けるこ
とにより、溶融スラグ22による腐蝕を防止することが
できる。なお、上記あて板61による捕修を自動的に行
うようにしてもよい。
【0037】[第3の実施の形態]図6は本発明の第3
の実施の形態の概略図である。本実施の形態では、図6
に示すように、導電性の容器13の上部1/3〜1/5
部分を遠隔操作により、切断可能とし、腐蝕により減肉
した部分を他の上部部分71とそっくり交換するように
したものである。これにより、導電性の容器13全体を
取り替える必要がなくなり、コストの低減を図ることが
できる。しかしながら、状況によって導電性の容器13
全体を取り替える必要のある場合には、これに限らず導
電性の容器13全体を交換することも可能であることは
いうまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の[請求項
1]の発明によれば、一般産業廃棄物や産業廃棄物の焼
却炉から排出される灰を溶融する灰溶融炉であって、溶
融バス内で灰を溶融する導電性の容器と、上記導電性の
容器の周囲に設けられてなる耐火手段と、上記導電性の
容器の周囲を加熱する加熱手段と、上記導電性の容器内
に空気等の攪拌用気体を導入するガス導入手段とを具備
してなり、上記溶融炉の開口部に仕切板を垂設すると共
に、該仕切板の一方側で灰を投入し、溶融させて溶融ス
ラグを形成すると共に、上記仕切板の他方側で溶融スラ
グを流出するので、投入された灰は上記仕切り板により
直ちには流出口へ流れることはなく、一度溶融バス内で
完全に溶融されて溶融スラグとなってからオーバーフロ
ーにより排出される。この際、攪拌用気体の強制的な攪
拌により灰が溶融バスに巻き込まれるようになるので、
溶融速度が加速される。
【0039】[請求項2]の発明によれば、請求項1に
おいて、上記加熱手段が高周波誘導加熱手段であるの
で、内部の溶融バスの温度コントロールを確実に行うこ
とができる。
【0040】[請求項3]の発明によれば、請求項1に
おいて、上記加熱手段により900〜1300℃で加熱
溶融するので、灰を連続して効率的に溶融処理すること
ができる。
【0041】[請求項4]の発明によれば、請求項1に
おいて、請求項1において、上記導電性の容器の外周に
不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段を設けてなる
ので、導電性の容器の外表面の酸素量を軽減して酸化を
防止し、炉の減肉化の防止を図ることができる。
【0042】[請求項5]の発明によれば、請求項1に
おいて、上記導電性の容器のスラグ界面部分を厚肉部と
するので、溶融スラグによる腐蝕を防止することができ
る。
【0043】[請求項6]の発明によれば、請求項1に
おいて、上記溶融表面を監視する液面監視手段を有する
ので、スラグ表面の流速又は流動状態を監視し、粘度が
大きくなると判断した場合には、融点を下げる溶融助剤
を追加投入して、安定して溶融処理することができる。
【0044】[請求項7]の発明によれば、請求項1に
おいて、上記溶融炉が転炉方式であるので、溶融スラグ
の排出が容易となる。
【0045】[請求項8]の発明によれば、請求項1に
おいて、上記導電性の容器の上部容器部分を切断して、
2分割し、別途用意した上部容器部分を差し替えてなる
ので、容器全体を取り替えることなく、簡易にしかも迅
速に交換することで処理稼働効率が向上する。
【0046】[請求項9]の発明によれば、請求項1に
おいて、上記灰がRDF(Refuse Derived Fuel :ゴミ
固化燃料)焼却灰であるので、連続して効率的に溶融処
理することができる。
【0047】[請求項10]の灰溶融処理方法の発明に
よれば、一般産業廃棄物や産業廃棄物の焼却炉から排出
される灰を溶融する灰溶融処理方法であって、請求項1
乃至8のいずれか一項の灰溶融炉を用いて灰を溶融し、
オーバーフローにより溶融スラグを排出すると共に、攪
拌空気等の気体を供給し、該気体を攪拌しつつ灰を溶融
するので、投入された灰が攪拌空気により強制的に攪拌
溶融処理され、また溶融スラグとしてオーバーフローに
より効率的に排出することができる。
【0048】[請求項11]の発明によれば、請求項1
0において、灰性状及び/又は溶融バスの状態に応じて
溶融助剤を追加し、溶融温度を制御しつつ灰を溶融する
ので、溶融スラグの流動性が低下した場合でも、灰の溶
融を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる溶融炉の要部概略図
である。
【図2】第1の実施の形態にかかる灰溶融炉のシステム
の概略図である。
【図3】他の導電性の容器の概略図である。
【図4】溶融炉の溶融スラグ排出状態を示す概略図であ
る。
【図5】第2の実施の形態にかかる導電性の容器の概略
図である。
【図6】第3の実施の形態にかかる導電性の容器の概略
図である。
【符号の説明】
10 灰溶融炉 11 溶融バス 12 灰 13 導電性の容器 14 耐火材 15 加熱手段 16 攪拌用気体 17 気体導入管 20 開口部 21 仕切板 22 溶融スラグ 23 流出口 24 溶融スラグ受け部 31 灰供給手段 32 溶融助剤 33 溶融助剤供給手段 34 灰投入手段 35 液面監視手段 36 溶融スラグ受け部 37 放射温度計 38 圧力計 39 温度計 40 未燃焼ガス 41 二次空気 42 燃焼炉 43 排ガス 44 水スプレ手段 45 減温手段 46 除塵手段 47 送風機 51 CO濃度計 52 温度計 53 測定データ 54 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F27D 21/00 G21F 9/30 551J G21F 9/30 551 B09B 3/00 303K 303L (72)発明者 佐川 寛 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 大家 泰昌 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 浜田 勝彦 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 松田 健志 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 3K061 NB02 NB13 NB23 4D004 AA36 AA46 CA29 CB33 CB43 CC01 CC11 DA01 DA03 DA06 DA20 4K056 AA05 BA03 BB07 CA20 FA17 4K063 AA04 BA13 CA01 CA02 DA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般産業廃棄物や産業廃棄物の焼却炉か
    ら排出される灰を溶融する灰溶融炉であって、 溶融バス内で灰を溶融する導電性の容器と、 上記導電性の容器の周囲に設けられてなる耐火手段と、 上記導電性の容器の周囲を加熱する加熱手段と、 上記導電性の容器内に空気等の攪拌用気体を導入するガ
    ス導入手段とを具備してなり、 上記溶融炉の開口部に仕切板を垂設すると共に、該仕切
    板の一方側で灰を投入し、溶融させて溶融スラグを形成
    すると共に、上記仕切板の他方側で溶融スラグを流出す
    ることを特徴とする灰溶融炉。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記加熱手段が高周波誘導加熱手段であることを特徴と
    する灰溶融炉。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記加熱手段により900〜1300℃で加熱溶融する
    ことを特徴とする灰溶融炉。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記導電性の容器の外周に不活性ガスを供給する不活性
    ガス供給手段を設けてなることを特徴とする灰溶融炉。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記導電性の容器のスラグ界面部分を厚肉部とすること
    を特徴とする灰溶融炉。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 上記溶融表面を監視する液面監視手段を有することを特
    徴とする灰溶融炉。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 上記溶融炉が転炉方式であることを特徴とする灰溶融
    炉。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 上記導電性の容器の上部容器部分を切断して、2分割
    し、別途用意した上部容器部分を差し替えてなることを
    特徴とする灰溶融炉。
  9. 【請求項9】 請求項1において、 上記灰がRDF(Refuse Derived Fuel :ゴミ固化燃
    料)焼却灰であることを特徴とする灰溶融炉。
  10. 【請求項10】 一般産業廃棄物や産業廃棄物の焼却炉
    から排出される灰を溶融する灰溶融処理方法であって、 請求項1乃至8のいずれか一項の灰溶融炉を用いて灰を
    溶融し、オーバーフローにより溶融スラグを排出すると
    共に、攪拌空気等の気体を供給し、該気体を攪拌しつつ
    灰を溶融することを特徴とする灰溶融処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 灰性状及び/又は溶融バスの状態に応じて溶融助剤を追
    加し、溶融温度を制御しつつ灰を溶融することを特徴と
    する灰溶融処理方法。
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