JP2005076930A - 溶融スラグの自動排出装置 - Google Patents
溶融スラグの自動排出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005076930A JP2005076930A JP2003306007A JP2003306007A JP2005076930A JP 2005076930 A JP2005076930 A JP 2005076930A JP 2003306007 A JP2003306007 A JP 2003306007A JP 2003306007 A JP2003306007 A JP 2003306007A JP 2005076930 A JP2005076930 A JP 2005076930A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten slag
- nozzle
- furnace
- discharge
- melting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Abstract
【課題】 任意に溶融スラグの排出とその停止を自動的に行うことができるとともに、炉体中に溶融スラグの一部が充分な量残存している状態で排出を一旦停止し、被溶融物を炉体に装入するという連続的な操業形態を採ることが可能な溶融スラグの自動排出装置を提供すること。
【解決手段】 廃棄物或いは焼却灰を溶融する溶融炉の炉本体の下部に、溶融スラグの自動排出を行う誘導加熱式の出湯ノズルを有する溶融スラグの自動排出装置において、出湯ノズル出口の溶融スラグに付加される圧力水頭が低くなる出湯ノズル位置及び形状とし、該出湯ノズルの排出経路に設けた誘導コイルの電源をオン・オフすることで溶融スラグの排出及び流出停止を自動的に行うこと。
【選択図】 図2
【解決手段】 廃棄物或いは焼却灰を溶融する溶融炉の炉本体の下部に、溶融スラグの自動排出を行う誘導加熱式の出湯ノズルを有する溶融スラグの自動排出装置において、出湯ノズル出口の溶融スラグに付加される圧力水頭が低くなる出湯ノズル位置及び形状とし、該出湯ノズルの排出経路に設けた誘導コイルの電源をオン・オフすることで溶融スラグの排出及び流出停止を自動的に行うこと。
【選択図】 図2
Description
本発明は、廃棄物や焼却灰の如き被溶融物を溶融する溶融炉において、溶融された溶融スラグを自動的にかつ炉内ガス・火炎の炉外噴出並びに溶融スラグの散乱を完全に抑止して炉外へ排出するための排出装置に関するものである。
有機物及び無機物からなる廃棄物等を、種々の形式の炉を使用して有機物をガス化し無機物を高温状態で溶融する技術は広く知られている。最近、この種の溶融炉において、炉体(必要に応じて出湯口までも)を導電性のセラミックス(少なくともZrB2が50〜98質量%含有する)にて形成し、該炉体を高周波誘導で加熱することで発熱させ、炉内部の被溶融物を溶融するタイプのコンパクトな溶融システムが開発されてきている(例えば、特許文献1参照)。上記の溶融システムは、排ガスの発生が少なく、操業が容易であるという点で、コークスや重油を用いる溶融システムより優れている。
また、特許文献2によれば、耐食性に優れ、被加熱対象物の種類によらず、安定して炉外への排出が可能な炉排出口誘導加熱装置の提案がなされており、そこでも排出口の全周又は一部周囲にわたって、ZrB2を50質量%以上含有させた導電性の発熱部材を配置した例が開示されている。
特開2001−343108号公報
特開2002−250592号公報
また、特許文献2によれば、耐食性に優れ、被加熱対象物の種類によらず、安定して炉外への排出が可能な炉排出口誘導加熱装置の提案がなされており、そこでも排出口の全周又は一部周囲にわたって、ZrB2を50質量%以上含有させた導電性の発熱部材を配置した例が開示されている。
図1に上記の特許文献1に示す誘導加熱式溶融炉の具体的な構造例を示す。この溶融炉は、内側に適宜の耐火物ライニング材を有する導電性セラミックス(ZrB2)製発熱炉本体2と、その周囲に配設した炉体用誘導コイル4と、炉本体2の下部に設けた出湯ノズル(スラグ排出口)3と、該ノズル3周囲に配設したノズル用誘導コイル7と、これらを固定保持するための炉体耐火物や鉄皮とから構成される。なお、図示しないが炉体上部には被溶融物10を発熱円筒体中へ投入するための装入口と加熱溶融時に生成するガスを排出するためのガス排出口が設けられており、装入口は被溶融物投入設備に、ガス排出口は排ガス処理設備に続いている。また、炉体用誘導コイル4及びノズル用誘導コイル7は、それぞれケーブル5及び8を介して誘導電源6及び9に接続しており、図示しない出湯ノズル3は適宜の溶融スラグ搬送・処理設備に連設している。
上記の設備においては、電磁誘導により炉本体(発熱円筒体)2に誘導渦電流を誘起し、そのジュール熱で炉本体を発熱させ、被溶融物10を溶融処理し、炉体下部に設けた誘導加熱ノズル3から溶融スラグ1を円滑に排出する。
上記の設備においては、電磁誘導により炉本体(発熱円筒体)2に誘導渦電流を誘起し、そのジュール熱で炉本体を発熱させ、被溶融物10を溶融処理し、炉体下部に設けた誘導加熱ノズル3から溶融スラグ1を円滑に排出する。
上述のような溶融炉においては、炉体内の溶融スラグを全量排出せずに一部が残存した状態で排出を止めたい場合には、ノズル用誘導コイルの電源をオフにすることで、管壁温度を低下させ内部スラグの温度を低下させて管壁にスラグを付着固化させ、流出抵抗をつくりスラグの流動を停止させる運転方法が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、実際には炉体内にある程度の量の溶融スラグが残っている場合には、その炉内スラグの静圧がノズル内の溶融スラグにかかることと、また、ノズル自体に余熱が残り低温になるまで時間を要することにより、ノズル用誘導コイルの電源を切ってもノズルのスラグ経路に有効な流出抵抗が形成される前に、ほとんどのスラグは落下流出してしまう。このため操業途中の任意のタイミングでノズル用電源をオンにして炉内に溜まった溶融スラグを排出させること、或いは電源をオフにしてノズルを冷却固化したスラグで閉塞し、溶融スラグの排出を止めることができず、このため一方で炉本体に被溶融物を連続投入しながら他方で電源スイッチをオンにしてスラグを排出し、次にオフにしてガス、火炎或いは未溶融残さ等の炉外への排出を完全にシャットアウトすることや、被溶融物への伝熱を容易にするために必要とされる量の溶融スラグを炉底部に確保することは実際上困難であった。このため誘導コイルを用いる従来方式では、一回の溶融操業毎に全量排出し終わってから、改めて次回の操業を行うという、非連続的で作業効率が悪くかつエネルギーロスの大きい操業形態を採用せざるを得なかった。
また、コークスを溶融熱源とするシャフト型ガス化溶融炉あるいは重油・ガス等の火炎による表面溶融炉などの電磁誘導以外の溶融炉の場合、溶融スラグの流出停止は、例えば機械的な力で栓を押し込む方式を用い、流出開始操作は、それを外部から酸素バーナーで溶融して除去すると共に人力により掻き出す方法などが用いられており、その際、溶融粒の散乱或いは火炎と高温燃焼ガスの炉外への吹き出しを避けることができず、そのため苛酷な作業労働を強いられ、かつ炉を収納している施設の内部環境を悪化させる原因となっており、別途そのための対策を講じる必要がある。
また、コークスを溶融熱源とするシャフト型ガス化溶融炉あるいは重油・ガス等の火炎による表面溶融炉などの電磁誘導以外の溶融炉の場合、溶融スラグの流出停止は、例えば機械的な力で栓を押し込む方式を用い、流出開始操作は、それを外部から酸素バーナーで溶融して除去すると共に人力により掻き出す方法などが用いられており、その際、溶融粒の散乱或いは火炎と高温燃焼ガスの炉外への吹き出しを避けることができず、そのため苛酷な作業労働を強いられ、かつ炉を収納している施設の内部環境を悪化させる原因となっており、別途そのための対策を講じる必要がある。
本発明は、このような従来の溶融システムのスラグ排出手段の問題点を解決することを課題とし、出湯ノズルのコイル電源のオンオフ操作のみで任意に溶融スラグの排出開始と排出停止を自動的に行うことができるとともに、炉体中に適量の溶融スラグを残存させた状態での連続操業を可能とする溶融スラグの自動排出・自動停止装置を提供するものである。また、本発明は、従来のシャフト型の溶融炉において特に実現が要望されていた、溶融スラグの円滑な流出停止や流出開始操作を行うことが可能な溶融スラグの自動排出・自動停止装置を提供することを別の課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、廃棄物或いは焼却灰を、それに含まれる有機物を燃焼或いは熱分解し残った無機物を高温で溶融する溶融炉の炉本体の下部に、誘導加熱式の出湯ノズルを有する溶融スラグの排出装置において、出湯ノズル内の溶融スラグに付加される圧力水頭が小さくなるノズル位置と形状により、出湯ノズルの排出経路に設けた誘導コイルの電源をオン・オフすることで溶融スラグの排出及び流出停止を自動的に行うことを特徴とする。
上記の装置において、出湯ノズルにU字状部或いは傾斜部が介在するノズル形状とすることが好ましい。
更に、本発明では、上記の装置において、溶融スラグが出湯ノズルに流入する流入口を炉内最低部より上にして取り付けることにより、一定量の溶融スラグが常に炉内底部に滞留するようにすることを特徴とする。
また、上記の炉本体がコークスを溶融熱源とするシャフト型のガス化溶融炉であることが好ましい。
上記の装置において、出湯ノズルにU字状部或いは傾斜部が介在するノズル形状とすることが好ましい。
更に、本発明では、上記の装置において、溶融スラグが出湯ノズルに流入する流入口を炉内最低部より上にして取り付けることにより、一定量の溶融スラグが常に炉内底部に滞留するようにすることを特徴とする。
また、上記の炉本体がコークスを溶融熱源とするシャフト型のガス化溶融炉であることが好ましい。
本発明の自動排出装置により、溶融操業中の任意の時点で溶融スラグの排出を停止したり、また流出を再開できるため、溶融炉をその能力の限度まで連続的に使用することが可能となり、操業効率を向上させ処理能力の大幅なアップと省エネルギーの達成を図ることができる。また、何らかの理由で溶融作業を途中で停止しなければならないときでも、スイッチ操作のみで確実かつ迅速に排出を止めることができる。同時に、特にシャフト型の溶融炉において問題となっていた、施設内の作業環境及び労働条件を著しく改善し省力化を図ることができる効果も期待し得る。
以下、図面に示す最良の実施形態に基づいて本発明を説明する。
図2は本発明にかかる溶融スラグの自動排出装置の一例を示すもので、スラグ排出経路にU字状部を有する態様である。なお、この例では溶融炉本体は、図1に示す誘導加熱式の発熱円筒体構造のもので誘導コイル4を配置したものを示すが、本発明は溶融炉本体は、これに限ることなく、炉本体の底部に溶融物が溜まる形式のもので、これを排出する必要がある溶融システムであれば、いかなる溶融方式及び排出方式のものであっても全て適用し得るものである。
図2において、図1と実質的に異なる点は、溶融炉本体2の底部に設けた出湯ノズル(スラグ排出口)3の構造であり、鉛直なノズル形状ではなく、サイホン形式のU字状管を有することである。該ノズル全体は、勿論、前述したZrB2を50質量%以上含有する導電性のセラミックスより形成される。このU字状管を含むノズル全範囲を誘導コイル15が包囲し、その電源をオンオフすることでノズル内の溶融スラグ1を加熱したり、加熱を停止したりする。誘導コイル7は図示の如くノズル3の全体を大きく包囲する態様に限らず、U字状管に沿って細かく配設してもよい。また、ノズル3の形状と取付け位置は図示のものに限らない。
この例ではU字状管における溶融スラグ1の圧力水頭は、U字状管上部と炉体内の溶融スラグ面までの高さ(h)が低くなるほど低下し、それに比例して流速が低下し、それに正比例してスラグが持ち出す熱量が低下する。流速は自然にスラグ流動が停止するまで放置すると、徐々に小さくなりゼロになる。スラグ流動が停止する前に、ノズル用誘導コイル7の電源をオフにすることにより、ノズル壁面の冷却・スラグ固化が進行し、やがて固化したスラグがノズル断面を閉塞して流動を停止できる。流動を再開するときは誘導コイル7の電源をオンにして、閉塞していた固化物を加熱溶解すればよい。
図2は本発明にかかる溶融スラグの自動排出装置の一例を示すもので、スラグ排出経路にU字状部を有する態様である。なお、この例では溶融炉本体は、図1に示す誘導加熱式の発熱円筒体構造のもので誘導コイル4を配置したものを示すが、本発明は溶融炉本体は、これに限ることなく、炉本体の底部に溶融物が溜まる形式のもので、これを排出する必要がある溶融システムであれば、いかなる溶融方式及び排出方式のものであっても全て適用し得るものである。
図2において、図1と実質的に異なる点は、溶融炉本体2の底部に設けた出湯ノズル(スラグ排出口)3の構造であり、鉛直なノズル形状ではなく、サイホン形式のU字状管を有することである。該ノズル全体は、勿論、前述したZrB2を50質量%以上含有する導電性のセラミックスより形成される。このU字状管を含むノズル全範囲を誘導コイル15が包囲し、その電源をオンオフすることでノズル内の溶融スラグ1を加熱したり、加熱を停止したりする。誘導コイル7は図示の如くノズル3の全体を大きく包囲する態様に限らず、U字状管に沿って細かく配設してもよい。また、ノズル3の形状と取付け位置は図示のものに限らない。
この例ではU字状管における溶融スラグ1の圧力水頭は、U字状管上部と炉体内の溶融スラグ面までの高さ(h)が低くなるほど低下し、それに比例して流速が低下し、それに正比例してスラグが持ち出す熱量が低下する。流速は自然にスラグ流動が停止するまで放置すると、徐々に小さくなりゼロになる。スラグ流動が停止する前に、ノズル用誘導コイル7の電源をオフにすることにより、ノズル壁面の冷却・スラグ固化が進行し、やがて固化したスラグがノズル断面を閉塞して流動を停止できる。流動を再開するときは誘導コイル7の電源をオンにして、閉塞していた固化物を加熱溶解すればよい。
図3の例は、一定量の溶融スラグが常に炉内底部に確実に滞留する形式のもので、溶融スラグが出湯ノズルに流入する流入口を炉内最低部より上にして取り付けることを特色とし、特にシャフト型のガス化溶融炉に適用するに適したものである。すなわち、炉本体2のほぼ底部側壁に、排出口に向ってある上向きの角度をもった傾斜状態で延びるように、排出ノズル3の一端を取付ける。誘導コイル7は該排出ノズル3の全長にわたって配設される。このようにすれば、排出ノズル3から排出される溶融スラグ1は、そのレベル1aが排出ノズル3の流入口の上端まで下がった時点(レベル1b)で自然に排出が止まり、このレベル1bにおいて溶融スラグ1が炉内に滞留することになる。排出ノズル3の流入口の位置やサイズによって炉内に滞留する溶融スラグ量を調整できる。実際の操業においては、排出ノズル3からのスラグ流動排出が停止する前(下限レベル1bに到達する前)に、ノズル用誘導コイル7の電源をオフにすることにより、流速の小さくなったノズル内のスラグを固化させ、この固化したスラグでノズル断面を閉塞する。流動を再開するときは誘導コイル7の電源をオンにして、閉塞していた固化物を加熱溶解すればよい。
なお、図3に示す溶融炉形式は、前記の如く炉本体2がコークス10を溶融熱源とするシャフト型のガス化溶融炉であることから、羽口11を通して空気又は酸素12が炉内に吹き込まれ、コークスが燃焼して炉内を1500〜2000℃の高温状況にして溶融の促進を図っている。
なお、図3に示す溶融炉形式は、前記の如く炉本体2がコークス10を溶融熱源とするシャフト型のガス化溶融炉であることから、羽口11を通して空気又は酸素12が炉内に吹き込まれ、コークスが燃焼して炉内を1500〜2000℃の高温状況にして溶融の促進を図っている。
また、炉内底部に適量の溶融スラグが滞留する別の形式として図4の態様を示す。図示するように、炉本体2の底部中央に排出ノズル3を取付けるが、該排出ノズル3の上端は炉体底部の内面より上方に突き出す形で設けられ、この排出ノズル3から排出される溶融スラグ1は、そのレベル1aが排出ノズル3の流入口の上端まで下がった時点(レベル1b)で自然に排出が止まり、この下限レベル1bにおいて溶融スラグが炉内に滞留する。誘導コイル7は該排出ノズル3の少なくとも炉体外方に突出した部分にそって配設されている。溶融スラグを炉内に適量残した状態でノズル断面を固化スラグで閉塞したり、或いは固化スラグを溶解して流出再開するには、上記図3の例で説明したと同様に、下限レベル1b到達直前における誘導コイル7のオフ動作、及び誘導コイル7のオン動作を行えばよい。
以上のごとき溶融スラグの自動排出装置を実際の操業に利用すれば、被溶融物の溶融と溶融スラグの排出を連続的に実施することが可能となる。なお、溶融炉は公知の溶融方式のいずれでもよい。また、被溶融物は廃棄物に限定せず、例えば、ガラス、セラミックスのような有用非金属、銑鉄、アルミのような有用金属であってもよい。
まず、所定量の被溶融物を炉内に装入してからその溶融を開始し、溶融物が炉内に貯留した適当な時点で、上述した図2〜図4に示す溶融スラグの自動排出装置のいずれかを用いて電源をオンにして溶融スラグの炉体からの排出を行い、溶融スラグの排出の途中にて炉内底部に一定量の溶融スラグを残した状態で、自動排出装置の誘導コイルの電源をオフにし、出湯ノズル内の溶融スラグの流動排出を停止させる。その後、炉内に新たに投入された被溶融物からの溶融物が一定量に達した段階で、前記ノズル用誘導コイルの電源をオンにして出湯ノズル内の溶融スラグの流動排出を再開させる。これにより、被溶融物の溶融と排出を、可能な限り連続的に行わせることができる。
なお、炉内底部に一定量の溶融スラグを残した状態とは、この残存溶融スラグに新たに投入された被溶融物が混入しても溶融が円滑に行われるに必要な最低限の量を残すことを意味する。
まず、所定量の被溶融物を炉内に装入してからその溶融を開始し、溶融物が炉内に貯留した適当な時点で、上述した図2〜図4に示す溶融スラグの自動排出装置のいずれかを用いて電源をオンにして溶融スラグの炉体からの排出を行い、溶融スラグの排出の途中にて炉内底部に一定量の溶融スラグを残した状態で、自動排出装置の誘導コイルの電源をオフにし、出湯ノズル内の溶融スラグの流動排出を停止させる。その後、炉内に新たに投入された被溶融物からの溶融物が一定量に達した段階で、前記ノズル用誘導コイルの電源をオンにして出湯ノズル内の溶融スラグの流動排出を再開させる。これにより、被溶融物の溶融と排出を、可能な限り連続的に行わせることができる。
なお、炉内底部に一定量の溶融スラグを残した状態とは、この残存溶融スラグに新たに投入された被溶融物が混入しても溶融が円滑に行われるに必要な最低限の量を残すことを意味する。
1 溶融スラグ
1a、1b スラグレベル
2 炉本体
3 出湯ノズル(排出ノズル)
4 炉本体用誘導コイル
5、8 ケーブル
6、9 コイル用電源
7 ノズル用誘導コイル
10 被溶融物
11 コークス
12 羽口
13 空気又は酸素
1a、1b スラグレベル
2 炉本体
3 出湯ノズル(排出ノズル)
4 炉本体用誘導コイル
5、8 ケーブル
6、9 コイル用電源
7 ノズル用誘導コイル
10 被溶融物
11 コークス
12 羽口
13 空気又は酸素
Claims (4)
- 廃棄物を焼却或いは熱分解ガス化し残さを高温で溶融する焼却溶融炉或いはガス化溶融炉の炉本体の下部に、誘導加熱式の出湯ノズルを有する溶融スラグの排出装置において、出湯ノズル出口の溶融スラグに付加される圧力水頭が小さくなるノズル位置と形状によって、出湯ノズルの排出経路に設けた誘導コイルの電源をオン・オフすることで溶融スラグの排出及び流出停止を自動的に行うことを特徴とする溶融スラグの自動排出装置。
- 出湯ノズルにU字状部或いは傾斜部が介在するノズル形状とすることを特徴とする請求項1記載の溶融スラグの自動排出装置。
- 溶融スラグが出湯ノズルに流入する流入口を炉内最低部より上にして取り付けることにより、一定量の溶融スラグが常に炉内底部に滞留するようにすることを特徴とする請求項1又は2記載の溶融スラグの自動排出装置。
- 炉本体がコークスを溶融熱源とするシャフト型のガス化溶融炉であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の溶融スラグの自動排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003306007A JP2005076930A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 溶融スラグの自動排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003306007A JP2005076930A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 溶融スラグの自動排出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005076930A true JP2005076930A (ja) | 2005-03-24 |
Family
ID=34409200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003306007A Pending JP2005076930A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 溶融スラグの自動排出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005076930A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103375994A (zh) * | 2012-04-27 | 2013-10-30 | 四川绿冶科技有限责任公司 | 高温熔液排料管及有高温熔液排料管的熔炼炉 |
CN113874330A (zh) * | 2019-07-05 | 2021-12-31 | 日本电气硝子株式会社 | 玻璃熔融炉以及玻璃物品的制造方法 |
-
2003
- 2003-08-29 JP JP2003306007A patent/JP2005076930A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103375994A (zh) * | 2012-04-27 | 2013-10-30 | 四川绿冶科技有限责任公司 | 高温熔液排料管及有高温熔液排料管的熔炼炉 |
CN113874330A (zh) * | 2019-07-05 | 2021-12-31 | 日本电气硝子株式会社 | 玻璃熔融炉以及玻璃物品的制造方法 |
CN113874330B (zh) * | 2019-07-05 | 2024-03-01 | 日本电气硝子株式会社 | 玻璃熔融炉以及玻璃物品的制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101242575B1 (ko) | 슬래그 배출구 냉각장치를 구비한 용융로 | |
JP2005076930A (ja) | 溶融スラグの自動排出装置 | |
RU2383837C1 (ru) | Способ охлаждения корпуса плавильного агрегата и плавильный агрегат для его осуществления | |
JPH0355411A (ja) | 焼却灰の溶融処理装置 | |
JP2001242291A (ja) | 放射性廃棄物の焼却溶融処理装置および焼却溶融処理方法 | |
JP3576468B2 (ja) | 電気式灰溶融炉と電気式灰溶融炉の固化物除去方法 | |
JP4667665B2 (ja) | プラズマ式灰溶融炉およびその運転方法 | |
JPS5840791A (ja) | 出滓方法 | |
JP2005214491A (ja) | 溶融炉 | |
JPH0882408A (ja) | 廃棄物溶融方法および廃棄物溶融設備 | |
RU2775593C1 (ru) | Способ плавления золошлаков мусоросжигательных заводов | |
JP2002013719A (ja) | 灰溶融炉及び灰溶融処理方法 | |
JP3764641B2 (ja) | 電気溶融炉の運転制御方法 | |
JP2004069219A (ja) | 廃棄物の溶融処理炉 | |
JP3714384B2 (ja) | 灰溶融炉 | |
JP2019066110A (ja) | 焼却灰の溶融処理装置 | |
JP2008298306A (ja) | 可搬式廃棄物処理用変形12相交流プラズマ放電装置及び炉 | |
JPH06185720A (ja) | 溶融スラグ排出装置 | |
JP2002317917A (ja) | ガス冷却型廃棄物溶融炉 | |
JP3066289B2 (ja) | 溶融炉の出湯口冷却構造 | |
JP2004169999A (ja) | 焼却・溶融炉 | |
Stefanescu | Cast Iron Melting Furnaces | |
JP2001221414A (ja) | 燃焼溶融炉の燃焼方法、燃焼溶融炉およびそれを備えた廃棄物燃焼溶融システム | |
KR100771662B1 (ko) | 용융로 장치 | |
JP3393006B2 (ja) | 溶融スラグ処理方法及びその装置 |