JP2002097972A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JP2002097972A
JP2002097972A JP2000287553A JP2000287553A JP2002097972A JP 2002097972 A JP2002097972 A JP 2002097972A JP 2000287553 A JP2000287553 A JP 2000287553A JP 2000287553 A JP2000287553 A JP 2000287553A JP 2002097972 A JP2002097972 A JP 2002097972A
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JP
Japan
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engine
valve
stopped
idle stop
stop start
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JP2000287553A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kodama
利幸 児玉
Takuya Honjo
琢哉 本庄
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】常開式圧縮エンジンブレーキ装置を利用し、エ
ンジン停止時に生じる振動を低減する。 【解決手段】エンジンの制御装置に常開式圧縮エンジン
ブレーキ装置2を制御するアイドルストップスタートコ
ントローラ3を設け、エンジン停止時に常開式圧縮エン
ジンブレーキ装置2の専用弁20を開状態とする。専用
弁20を開弁することにより、エンジン停止時のシリン
ダ4内圧を滑らかに変化させ、ピストン5の加減速を抑
制することにより、エンジンの停止時に生じる振動を低
減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを停止さ
せたときに発生する振動を低減するエンジンの制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】排出ガス規制や燃費向上の目的から、信
号待ちや停車中のアイドリングを停止させることが推奨
されるようになり、エンジンを始動・停止する回数が増
える傾向がある。それに伴い、エンジン停止のときに生
じる不定期振動が、エンジン及びその筐体を支えるフレ
ームに与える疲労や、乗員への不快感を増す要因となっ
ている。そのため、アイドルストップスタートシステム
を有するエンジンにおいては、エンジンの吸気側に設け
られた吸気カットシャッタと燃料の供給ラインに設けら
れた燃料バルブの閉じるタイミングを最適化すること
で、エンジン停止時の振動の低減を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧縮行
程や膨張行程では、吸気弁及び排気弁が閉じられてしま
うため、シリンダ内で封じ込まれたガスが加圧または減
圧されることにより、ピストンにはエンジン回転速度を
加減速させる力が加わる。これによりモーメントの変動
が生じ、振動が発生する。この振動は、ガソリンエンジ
ンよりも圧縮比の大きいディーゼルエンジンに顕著に現
れる。この振動を最低限に抑えるためには吸気カットシ
ャッタの開度を調節するだけでは不充分である。
【0004】振動を緩和させる方法として、エンジンの
圧縮行程で給排気弁を開いて燃焼室の圧力を減圧し、エ
ンジントルクを低減することで振動を抑制するディコン
プレッション手段が設けられる場合がある。しかしその
場合には、新たに装置を追加しなければならないという
問題が生じる。
【0005】そこで本発明では、エンジン停止時におい
て、振動が少なく、かつ、既存の装置を活用できるよう
なエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、エンジンブレーキ作動時の圧縮及び膨張行
程中に専用弁などをリフトさせブレーキ力を増大させる
常開式圧縮エンジンブレーキ装置を利用し、アイドルス
トップスタートシステムによりエンジンが自動停止する
際に前記常開式圧縮エンジンブレーキを作動させること
によって、エンジン停止時に発生する振動を低減する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て図1〜図4を参照して説明する。図1に示すエンジン
の制御装置は、アイドルストップスタートシステム1
と、常開式圧縮エンジンブレーキ装置2と、これらを連
係するアイドルストップスタートコントローラ3とを備
えている。
【0008】アイドルストップスタートシステム1は、
車両が停止状態で所定の条件を満たした場合に自動的に
エンジンを停止し、運転者の意志操作のもとに発進の条
件を満たした場合に自動的にエンジンを始動する機能を
備えている。
【0009】常開式圧縮エンジンブレーキ装置2は、車
両の走行中にブレーキが作動した場合に、エンジンの圧
縮行程及び膨張行程において、開弁する下記専用弁20
を有し、特に膨張行程においてシリンダ4内のガスを逃
がすことでピストン5を押し下げる加速力を抑制するこ
とでエンジンブレーキ力を高める装置である。この常開
式圧縮エンジンブレーキ装置2は、エンジンブレーキコ
ントローラ6を備えており、圧搾空気供給源Bと連通す
る3ウェイマグネットバルブ7を制御するようになって
いる。
【0010】アイドルストップスタートコントローラ3
は、アイドルストップスタートシステム1がエンジンを
自動停止させる際に、常開式圧縮エンジンブレーキ装置
2を作動させるための制御手段として機能する。エンジ
ンブレーキコントローラ6は、3ウェイマグネットバル
ブ7に接続され、このバルブ7の開閉を制御するように
なっている。3ウェイマグネットバルブ7は、空気経路
8によってコントロールバルブ9と連通されている。
【0011】コントロールバルブ9は、バルブ7を介し
て空気経路8から送られてくる圧搾空気Aによって作動
するコントロールピストン10と、このピストン10に
よって押圧されるバルブ13を備えている。バルブ13
は、油圧経路11から分岐する油通路12を開閉するよ
うになっている。ピストン10は、第1のプリング14
によって空気経路8側に押圧されている。バルブ13
は、第2のスプリング15によりコントロールピストン
10と離れる方向に押圧されている。
【0012】油圧経路11は、シリンダヘッド23側に
設けたスレーブシリンダ16とオイルポンプ17とを連
通している。油圧経路11の下流側にリリーフバルブ1
8が設けられている。スレーブシリンダ16は、スレー
ブピストン19を内装しており、油圧Pを受けたときに
専用弁20を開弁する。専用弁20は、吸気弁21及び
排気弁22とは別に、エンジンのシリンダヘッド23に
設けられており、開弁されることでシリンダ4と排気管
24を連通させる。吸気弁21は、吸気管25とシリン
ダ4を連通させている。吸気管25には、アイドルスト
ップスタートシステム1によって閉状態となる吸気カッ
トシャッタ26が設けられている。
【0013】第2のスプリング15によって押圧されて
いるバルブ13は、圧搾空気Aの圧力がコントロールピ
ストン10に作用していないときに、専用弁20が開弁
する油圧Pよりも小さい圧力で開弁可能である。リリー
フバルブ18は、専用弁20が開弁する油圧Pよりも大
きい圧力が作用したときに開弁する。
【0014】以上のような構成からなるエンジンの制御
装置の定常運転状態を図2に示す。この場合、3ウェイ
マグネットバルブ7が閉止している。このためオイルポ
ンプ17によって発生した油圧Pは、バルブ13を開弁
して油通路12に流れる。つまり、コントロールバルブ
9が開状態にある。この場合、スレーブピストン19に
専用弁20を開弁する圧力がかからないので専用弁20
は閉状態である。
【0015】次に、エンジンの自動停止時の動作につい
て図3を用いて説明する。車両が停車状態で所定の条件
を満たしたことがアイドルストップスタートシステム1
によって確認されると、アイドルストップスタートシス
テム1は吸気管25に設けられた吸気カットシャッタ2
6と燃料バルブを閉じる方向に作動させるとともに、ア
イドルストップスタートコントローラ3に信号を送る。
【0016】吸気カットシャッタ26と燃料バルブが閉
じられた後もエンジンはその慣性力により回転し、吸気
弁21と排気弁22は、運転時と同様に作動する。
【0017】エンジンを停止させる信号を受けたアイド
ルストップスタートコントローラ3は、圧搾空気Aをコ
ントロールバルブ9に供給するポジションに3ウェイマ
グネットバルブ7を切換える。これにより、コントロー
ルピストン10は圧力を受けてバルブ13を押圧し、油
圧経路11から油通路12への連通を遮断する。つま
り、コントロールバルブ9は、閉弁状態となる。
【0018】油通路12が閉止されていることで、油圧
経路11内の油圧が高まると、スレーブピストン19が
油圧Pに押圧されて専用弁20を開弁する。つまり、シ
リンダ4が排気管24と連通した状態となる。油圧経路
11内の油が、オイルポンプ17によりさらに加圧され
て所定の圧力に達すると、リリーフバルブ18が開弁さ
れ、圧力の過剰な上昇が防止される。
【0019】次に、エンジンの自動停止時に専用弁20
が開弁状態となることで得られる作用について説明す
る。吸気行程においてエンジンが自動停止された場合、
吸気管25が吸気カットシャッタ26によって閉止され
ているので、図3に示すように吸気弁21が開弁されて
もシリンダ4内に吸気管25側から吸気されることはな
い。しかし、専用弁20が開弁されるので、排気管24
より矢印Gで示すようにガスがシリンダ4内に吸い込ま
れ、シリンダ4内が急減圧されることが抑制される。
【0020】圧縮行程においては、シリンダ4内のガス
が、専用弁20を経て排気管24へ排気される。このと
き専用弁20がオリフィスとして機能するため、ピスト
ン5の動きが減衰される。膨張行程の途中でエンジンが
自動停止された場合も、シリンダ4内のガスが、専用弁
20から排気管24へ排気されるため、ピストン5の動
きが減衰される。
【0021】また、エンジンが失火した後の膨張行程で
は、シリンダ4内のガスが既に圧縮行程で排気されてい
るため、ピストン5が加速されることはない。このと
き、吸気弁21及び排気弁22は閉じられているので、
ガスが専用弁20を通ることにより、エンジン回転速度
を減速させる力がピストン5に働く。
【0022】このように、エンジンが失火した直後の吸
気・圧縮・膨張行程において、エンジン回転速度の加減
速を抑制することで、エンジンの運動モーメントの急激
な変化を抑制し、エンジン停止時の振動を低減する。ま
た、吸気弁21及び排気弁22の開度に比べて専用弁2
0の開度は小さいため、その後の吸気・圧縮・膨張行程
においては、シリンダ4内へのガスの出入りが流動抵抗
となって、エンジン回転速度を減速する方向に力が働き
続けるので、エンジンが早く停止する。
【0023】エンジンは、停止すると同時に、エンジン
に付随する補機も停止する。よって、エンジン停止後に
は、新たに油圧が供給されない。本実施形態によるエン
ジン制御装置の場合、圧搾空気供給源Bからコントロー
ルバルブ9に至るまでの空気経路8は、エンジン停止時
の状態が保たれるので、コントロールバルブ9は、油通
路12を遮断した状態である。また、オイルポンプ17
からの油圧の供給が止まっても、リリーフバルブ18は
閉じたままであるため、エンジンの失火後も、専用弁2
0を開状態に維持することができる。これにより、エン
ジン回転速度を減速させる力の発生を継続できるのであ
る。
【0024】アイドルストップスタートシステム1は、
運転者の意志操作のもとに発進の条件が成立した場合に
エンジンの運転を自動的に開始する。その場合、スター
タによって始動されるエンジンの各シリンダ4の圧縮行
程におけるエンジン回転速度を減速させる力、及び、膨
張行程におけるエンジン回転速度を加速する力を抑制す
るように専用弁20を開弁する。これによりエンジン始
動時の急激なモーメントの変動に伴う振動を抑制するこ
とができる。
【0025】図4は、前記実施形態におけるエンジン停
止時の左右振動加速度の変化を示している。図4中のT
において、アイドルストップスタートシステム1が作動
して、専用弁20が開弁された。この実施形態によれ
ば、図5に示す従来のエンジン停止(停止時に専用弁2
0を開弁させないキーオフによる停止)と比較して、特
にT後、あるいはキーオフ後のエンジン停止に至るまで
の時間Sにおいて、振動加速度が大幅に低減した。
【0026】本発明は、車両が停車状態で所定の条件が
成立した場合にエンジンを自動停止し、運転者の意志操
作のもとに発進の条件が成立した場合にエンジンを自動
的に始動する場合に限らず、車両のキースイッチによる
エンジン始動・停止の際にも専用弁20が作用するよう
にアイドルストップスタートコントローラ3を設定する
ことで、エンジン始動・停止時の振動低減の効果を得る
ことができる。
【0027】また、アイドルストップスタートコントロ
ーラ3の機能をアイドルストップスタートシステム1に
一部含ませ、アイドルストップスタートシステム1でエ
ンジンブレーキコントローラ6に信号を出して、本実施
形態と同様の機能を持たせることも可能である。
【0028】さらに、専用弁20の代わりに排気弁22
を用い、排気弁の開度を流動抵抗が得られる程度とする
ことで、本実施形態と同様の効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、既存のアイドルストッ
プスタートシステムと常開式圧縮エンジンブレーキ装置
を利用し、エンジンを停止させる際に継続してピストン
の動きを減衰させて、シリンダの内圧を滑らかに変化さ
せる。これにより、エンジン停止の際の振動を抑制する
とともに、すばやくエンジンを停止させることができる
ので乗員に不快感を与えない。また、専用弁を常開式と
することで、エンジン停止後の振動減衰に関して安定し
た効果が得られる。この発明によれば、アイドルストッ
プスタートシステムと常開式圧縮エンジンブレーキ装置
を活用することができるため、新たに追加する構成要素
を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すエンジンと、その制
御装置の断面図。
【図2】図1に示すエンジンの運転時の断面図。
【図3】図1に示すエンジンの制御装置の作動の一例を
示す断面図。
【図4】図1に示すエンジンの停止時の振動加速度の変
化を示す図。
【図5】従来のエンジンの停止時の振動加速度の変化を
示す図。
【符号の説明】
1…アイドルストップスタートシステム 2…常開式圧縮エンジンブレーキ装置 3…アイドルストップスタートコントローラ(制御手
段) 20…専用弁 22…排気弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB12 AB16 BA38 CA09 CA19 DA22 DA51 EA01 EA21 FA20 GA32 3G092 AC03 DA02 DA07 DA15 FA14 GA10 GA13 GB08 HF20Z HF25Z 3G093 BA21 BA22 BA33 CB07 EA00 EA15 EB04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンブレーキ作動時の圧縮及び膨張行
    程中に弁をリフトさせエンジンブレーキ力を増大させる
    常開式圧縮エンジンブレーキ装置と、 車両が停止状態で所定の条件が成立した場合にエンジン
    を自動停止し、運転者の意志操作のもとに発進の条件が
    成立した場合に自動的にエンジンの運転を開始するアイ
    ドルストップスタートシステムと、 前記アイドルストップスタートシステムによりエンジン
    が自動停止する際に前記常開式圧縮エンジンブレーキ装
    置を作動させる制御手段とを備えたことを特徴とするエ
    ンジンの制御装置。
JP2000287553A 2000-09-21 2000-09-21 エンジンの制御装置 Pending JP2002097972A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103437891A (zh) * 2013-09-11 2013-12-11 中国北方发动机研究所(天津) 液压式排气制动系统
CN109372642A (zh) * 2018-10-30 2019-02-22 潍柴动力股份有限公司 一种发动机快速熄火控制方法及装置
CN109882295A (zh) * 2019-03-20 2019-06-14 陕西重型汽车有限公司 一种发动机快速熄火的控制系统
CN110500186A (zh) * 2019-08-16 2019-11-26 浙江吉利汽车研究院有限公司 发动机停机控制系统、控制方法及车辆

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